説明

移動体駆動方法及び移動体駆動システム、パターン形成方法及び装置、露光方法及び装置、並びにデバイス製造方法

【課題】 エンコーダで位置を計測しつつ、移動体を所望の方向へ精度良く駆動する。
【解決手段】 駆動装置により、ウエハステージWSTのY軸方向の位置情報を計測するエンコーダ62Aの計測値とそのエンコーダによって計測されるスケール39Y1の平面度に関する情報とに基づいて、ウエハステージWSTがY軸方向に駆動される。この場合、駆動装置は、そのエンコーダの計測値に含まれるスケールの平面度に起因する計測誤差をスケールの平面度に関する情報に基づいて補正した補正後の計測値に基づいて、ウエハステージを所定方向に駆動することが可能である。従って、スケールの凹凸に影響を受けることなく、エンコーダを用いてウエハステージを精度良く所定方向に駆動することが可能となる。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに直交する第1軸及び第2軸を含む移動面内で移動体を駆動する移動体駆動方法であって、
前記移動体に設けられた反射面に対して計測ビームを照射することにより、前記移動体の第2軸と平行な方向の位置情報を計測する第1干渉計の計測値と、前記移動体に設けられた反射面に対して計測ビームを照射することにより、前記移動体の第1軸と平行な方向の位置情報を計測する第2干渉計の計測値とに基づいて、前記移動体を前記第1軸に平行な方向に移動させる第1移動工程と、
前記移動体上に配置された前記第1軸と平行な方向を周期方向とする所定ピッチの格子を有するスケールに対向するヘッドの計測値に基づいて前記移動体の前記第1軸に平行な方向の位置情報を計測するエンコーダを構成する、前記第2軸に平行な方向に沿って所定間隔で配置された複数の前記ヘッドを含むヘッドユニットに対して、前記第1移動工程における前記移動体の移動に伴って順次対向配置される前記スケールの格子ピッチの補正情報を、前記第2干渉計の計測値と前記エンコーダの計測値と前記スケールの平面度に関する情報とに基づいて決定する工程と、
前記ヘッドユニットから得られる計測値を前記格子ピッチの補正情報に基づいて補正しながら、前記移動体を前記第1軸に平行な方向へ駆動する工程と、を含む移動体駆動方法。
【請求項2】
請求項1に記載の移動体駆動方法において、
前記第2干渉計の計測値と前記第1干渉計の計測値とに基づいて、前記移動体を前記第2軸に平行な方向に移動させる第2移動工程と、
前記複数のヘッドのうち、前記第2移動工程における前記移動体の移動に伴って前記スケールに順次対向配置される複数の前記ヘッドから得られる計測値を統計的に処理して前記スケールの格子曲がりの補正情報を求める工程と、をさらに含み、
前記駆動する工程では、前記ヘッドユニットから得られる計測値を前記格子ピッチの補正情報と前記格子曲がりの補正情報とに基づいて補正しながら、前記移動体を前記第1軸と平行な方向へ駆動する移動体駆動方法。
【請求項3】
実質的に所定平面に沿って移動体を駆動する移動体駆動方法であって、
前記所定平面と平行な面内の所定方向を周期方向とする格子を有するスケールに検出光を照射し、前記スケールからの反射光を受光するヘッドを有するエンコーダを用いて、前記移動体の前記所定方向の位置情報を計測し、該計測値と前記スケールの平面度に関する情報とに基づいて、前記移動体を前記所定方向に駆動する工程と、
前記移動体を前記所定方向に移動させつつ、該移動体の前記所定方向の位置情報を計測する前記エンコーダの計測値と前記スケールの平面度とに基づいて、前記平面度を考慮した前記スケールの格子ピッチの補正情報を算出する工程と、を含み、
前記駆動する工程では、前記スケールの平面度に関する情報として前記スケールの平面度を考慮した格子ピッチの補正情報を用い、該補正情報と前記エンコーダの計測値とに基づいて、前記移動体を前記所定方向に駆動する移動体駆動方法。
【請求項4】
実質的に所定平面に沿って移動体を駆動する移動体駆動方法であって、
前記所定平面と平行な面内の所定方向を周期方向とする格子を有するスケールに検出光を照射し、前記スケールからの反射光を受光するヘッドを有するエンコーダを用いて、前記移動体の前記所定方向の位置情報を計測し、該計測値と前記スケールの平面度に関する情報とに基づいて、前記移動体を前記所定方向に駆動する工程を含み、
前記駆動する工程では、前記エンコーダによる計測時における前記移動体の前記所定方向とは異なる方向の位置情報に応じた補正情報に更に基づいて、前記移動体を前記所定方向に駆動する移動体駆動方法。
【請求項5】
移動面内で移動可能な移動体上に物体を載置する工程と、
前記物体に対してパターンを形成するため、請求項1〜4のいずれか一項に記載の移動体駆動方法により前記移動体を駆動する工程と、を含むパターン形成方法。
【請求項6】
パターン形成工程を含むデバイス製造方法であって、
前記パターン形成工程では、請求項5に記載のパターン形成方法を用いて基板上にパターンを形成するデバイス製造方法。
【請求項7】
エネルギビームの照射によって物体にパターンを形成する露光方法であって、
前記エネルギビームと前記物体との相対移動のために、請求項1〜4のいずれか一項に記載の移動体駆動方法を用いて、前記物体を載置する移動体を駆動する露光方法。
【請求項8】
エネルギビームで物体を露光する露光方法であって、
少なくとも所定平面内で直交する第1及び第2方向に移動可能な移動体に前記物体を載置し、
前記物体が載置される前記移動体の一面に格子部とヘッドユニットとの一方が設けられ、かつ他方が前記移動体の一面と対向して設けられ、前記所定平面内での前記移動体の位置情報を計測するエンコーダシステムの計測情報と、前記格子部の平面度に関する情報とに基づいて、前記所定平面内で前記移動体を駆動する露光方法。
【請求項9】
請求項8に記載の露光方法において、
前記格子部の形成誤差に関する情報にも基づいて前記移動体が駆動される露光方法。
【請求項10】
請求項8又は9に記載の露光方法において、
前記第1及び第2方向と異なる方向に関する前記移動体の位置情報にも基づいて前記移動体が駆動される露光方法。
【請求項11】
請求項8〜10のいずれか一項に記載の露光方法において、
前記所定平面に対する前記移動体の傾斜情報にも基づいて前記移動体が駆動される露光方法。
【請求項12】
請求項8〜11のいずれか一項に記載の露光方法において、
前記エンコーダシステムの計測誤差の発生要因となる前記ヘッドユニットの特性情報にも基づいて前記移動体が駆動される露光方法。
【請求項13】
エネルギビームで物体を露光する露光方法であって、
少なくとも所定平面内で直交する第1及び第2方向に移動可能な移動体に前記物体を載置し、
前記物体が載置される前記移動体の一面に格子部とヘッドユニットとの一方が設けられ、かつ他方が前記移動体の一面と対向して設けられ、前記所定平面内での前記移動体の位置情報を計測するエンコーダシステムの計測情報と、前記格子部及び前記ヘッドユニットの特性情報に応じた補正情報とに基づいて、前記エンコーダシステムの計測誤差を補償するように前記所定平面内での前記移動体の位置を制御する露光方法。
【請求項14】
請求項13に記載の露光方法において、
前記補正情報は、前記第1及び第2方向と異なる方向に関する前記移動体の位置情報に応じて設定される露光方法。
【請求項15】
請求項13又は14に記載の露光方法において、
前記補正情報は、前記所定平面に対する前記移動体の傾斜情報に応じて設定される露光方法。
【請求項16】
請求項13〜15のいずれか一項に記載の露光方法において、
前記特性情報は、前記格子部の平面度及び/又は形成誤差に関する情報を含む露光方法。
【請求項17】
請求項13〜16のいずれか一項に記載の露光方法において、
前記特性情報は、前記ヘッドユニットの光学特性に関する情報を含む露光方法。
【請求項18】
エネルギビームで物体を露光する露光方法であって、
少なくとも所定平面内で直交する第1及び第2方向に移動可能な移動体に前記物体を載置し、
前記物体が載置される前記移動体の一面に格子部とヘッドユニットとの一方が設けられ、かつ他方が前記移動体の一面と対向して設けられ、前記所定平面内での前記移動体の位置情報を計測するエンコーダシステムの計測情報と、前記格子部の平坦性に起因して生じる前記エンコーダシステムの計測誤差を補償するための補正情報とに基づいて、前記所定平面内での前記移動体の位置を制御する露光方法。
【請求項19】
請求項18に記載の露光方法において、
前記補正情報は、前記格子部の形成誤差に起因して生じる前記エンコーダシステムの計測誤差をも補償する露光方法。
【請求項20】
請求項18又は19に記載の露光方法において、
前記補正情報は、前記第1及び第2方向と異なる方向に関する前記移動体の変位に起因して生じる前記エンコーダシステムの計測誤差をも補償する露光方法。
【請求項21】
エネルギビームで物体を露光する露光方法であって、
少なくとも所定平面内で直交する第1及び第2方向に移動可能な移動体に前記物体を載置し、
前記物体が載置される前記移動体の一面に格子部とヘッドユニットとの一方が設けられ、かつ他方が前記移動体の一面と対向して設けられ、前記所定平面内での前記移動体の位置情報を計測するエンコーダシステムの計測情報と、
前記格子部と、前記第1及び第2方向と異なる方向に関する前記移動体の変位とに起因して生じる前記エンコーダシステムの計測誤差を補償するための補正情報とに基づいて、前記所定平面内での前記移動体の位置を制御する露光方法。
【請求項22】
請求項21に記載の露光方法において、
前記異なる方向は、前記所定平面と直交する方向、前記所定平面と直交する軸の回りの回転方向、及び前記所定平面と平行な軸の回りの回転方向の少なくとも1つを含む露光方法。
【請求項23】
請求項18〜22のいずれか一項に記載の露光方法において、
前記補正情報は、前記所定平面に対する前記移動体の傾斜に起因して生じる前記エンコーダシステムの計測誤差をも補償する露光方法。
【請求項24】
エネルギビームで物体を露光する露光方法であって、
少なくとも所定平面内で直交する第1及び第2方向に移動可能かつ前記所定平面に対して傾斜可能な移動体に前記物体を載置し、
前記物体が載置される前記移動体の一面に格子部とヘッドユニットとの一方が設けられ、かつ他方が前記移動体の一面と対向して設けられ、前記所定平面内での前記移動体の位置情報を計測するエンコーダシステムの計測情報と、前記格子部と前記移動体の傾斜とに起因して生じる前記エンコーダシステムの計測誤差を補償するための補正情報とに基づいて、前記所定平面内での前記移動体の位置を制御する露光方法。
【請求項25】
請求項18〜24のいずれか一項に記載の露光方法において、
前記補正情報は、前記ヘッドユニットに起因して生じる前記エンコーダシステムの計測誤差をも補償する露光方法。
【請求項26】
エネルギビームで物体を露光する露光方法であって、
少なくとも所定平面内で直交する第1及び第2方向に移動可能な移動体に前記物体を載置し、
前記物体が載置される前記移動体の一面に格子部とヘッドユニットとの一方が設けられ、かつ他方が前記移動体の一面と対向して設けられ、前記所定平面内での前記移動体の位置情報を計測するエンコーダシステムの計測情報と、
前記格子部と前記ヘッドユニットとに起因して生じる前記エンコーダシステムの計測誤差を補償するための補正情報とに基づいて、前記所定平面内での前記移動体の位置を制御する露光方法。
【請求項27】
請求項25又は26に記載の露光方法において、
前記補正情報は、前記ヘッドユニットの少なくとも光学特性に起因して生じる前記エンコーダシステムの計測誤差を補償する露光方法。
【請求項28】
請求項21〜27のいずれか一項に記載の露光方法において、
前記補正情報は、前記格子部の少なくとも形成誤差に起因して生じる前記エンコーダシステムの計測誤差を補償する露光方法。
【請求項29】
請求項13〜28のいずれか一項に記載の露光方法において、
前記補正情報に基づいて、前記エンコーダシステムの計測情報又は前記移動体を位置決めする目標位置を補正する露光方法。
【請求項30】
請求項13〜24のいずれか一項に記載の露光方法において、
前記物体はマスクを介して前記エネルギビームで露光され、前記露光時、前記エンコーダシステムの計測情報に基づいて前記移動体を駆動しつつ、前記計測誤差を補償するように前記補正情報に基づいて前記マスクの位置を制御する露光方法。
【請求項31】
請求項8〜30のいずれか一項に記載の露光方法において、
前記格子部は、前記第1方向を長手方向として延設され、前記ヘッドユニットは、前記第2方向に関して異なる位置に配置される複数のヘッドを有し、前記複数のヘッドのうち前記格子部と対向するヘッドによって前記移動体の位置情報を計測する露光方法。
【請求項32】
請求項8〜31のいずれか一項に記載の露光方法において、
前記格子部は、前記移動体の一面に設けられ、前記ヘッドユニットは、前記移動体の一面と対向して設けられる露光方法。
【請求項33】
請求項8〜32のいずれか一項に記載の露光方法において、
前記ヘッドユニットと同じ側に配置される複数のセンサのうち前記格子部と対向するセンサによって、前記所定平面と直交する第3方向に関する前記移動体の位置情報を計測する計測システムをさらに用い、前記計測システムの計測情報に基づいて、前記移動体の第3方向の位置を制御する露光方法。
【請求項34】
請求項33に記載の露光方法において、
前記計測システムは、前記格子部と対向する複数のセンサによって前記移動体の第3方向の位置情報、及び傾斜情報を計測する露光方法。
【請求項35】
請求項33又は34に記載の露光方法において、
前記移動体の6自由度の方向の位置情報のうち、前記第1方向、前記第2方向、及び前記所定平面内の回転方向を含む3自由度の方向の位置情報が前記エンコーダシステムで計測され、残りの3自由度の方向の位置情報が前記計測システムで計測される露光方法。
【請求項36】
請求項35に記載の露光方法において、
前記計測される6自由度の方向の位置情報に基づいて、少なくとも露光動作における前記移動体の位置を制御する露光方法。
【請求項37】
請求項33〜36のいずれか一項に記載の露光方法において、
前記物体の面位置情報の計測動作では前記エンコーダシステム及び前記計測システムに加えて、前記物体の前記第3方向の位置情報を計測する位置計測装置がさらに用いられる露光方法。
【請求項38】
請求項33〜37のいずれか一項に記載の露光方法において、
前記マークの検出動作では、前記エンコーダシステムと前記物体のマークを検出するマーク検出系とが用いられる露光方法。
【請求項39】
請求項8〜38のいずれか一項に記載の露光方法において、
前記移動体を駆動するために、露光動作で前記エンコーダシステムの計測情報が用いられ、前記露光動作と異なる動作で前記移動体の少なくとも前記第1及び第2方向の位置情報を計測する干渉計システムの計測情報が用いられる露光方法。
【請求項40】
請求項39に記載の露光方法において、
前記物体のマーク及び/又は面位置情報の検出動作では前記エンコーダシステムの計測情報が用いられる露光方法。
【請求項41】
請求項39又は40に記載の露光方法において、
前記干渉計システムの計測情報の少なくとも一部は前記露光動作で用いられる露光方法。
【請求項42】
エネルギビームで物体を露光する露光方法であって、
少なくとも所定平面内で直交する第1及び第2方向に移動可能な移動体に前記物体を載置し、
前記物体が載置される前記移動体の一面に格子部とヘッドユニットとの一方が設けられ、かつ他方が前記移動体の一面と対向して設けられ、前記所定平面内での前記移動体の位置情報を計測するエンコーダシステムと、前記移動体の少なくとも前記第1及び第2方向の位置情報を計測する干渉計システムと、を用意し、
前記移動体を前記第1方向に移動して得られる前記エンコーダシステム及び前記干渉計システムの計測情報と、前記格子部の平面度に関する情報とに基づいて、前記格子部の形成誤差に起因して生じる前記エンコーダシステムの前記第1方向の計測誤差を補償するための補正情報を決定し、前記エンコーダシステムの計測情報と前記補正情報とに基づいて前記移動体の前記第1方向の位置を制御する露光方法。
【請求項43】
リソグラフィ工程を含むデバイス製造方法であって、
前記リソグラフィ工程では、請求項8〜42のいずれか一項に記載の露光方法を用いて、感応物体を露光し、該感応物体上にパターンを形成するデバイス製造方法。
【請求項44】
互いに直交する第1軸及び第2軸を含む移動面内で移動体を駆動する移動体駆動システムであって、
前記移動体に設けられた反射面に対して計測ビームを照射することにより、前記移動体の第2軸と平行な方向の位置情報を計測する第1干渉計と、
前記移動体に設けられた反射面に対して計測ビームを照射することにより、前記移動体の第1軸と平行な方向の位置情報を計測する第2干渉計と、
前記第1軸と平行な方向を周期方向とする所定ピッチの格子を有し、前記移動体上に配置されたスケールと、
前記第2軸に平行な方向に沿って所定間隔で配置された複数のヘッドを有し、前記スケールと共に前記移動体の前記第1軸に平行な方向の位置情報を計測するエンコーダを構成するヘッドユニットと、
前記第1干渉計の計測値と前記第2干渉計の計測値とに基づいて、前記移動体を前記第1軸に平行な方向に移動させ、該移動に伴って前記ヘッドユニットに順次対向配置される前記スケールの格子ピッチの補正情報を、前記第2干渉計の計測値と前記エンコーダの計測値と前記スケールの平面度に関する情報とに基づいて決定する決定装置と、
前記ヘッドユニットから得られる計測値を前記格子ピッチの補正情報に基づいて補正しながら、前記移動体を前記第1軸に平行な方向へ駆動する制御装置と、を備える移動体駆動システム。
【請求項45】
請求項44に記載の移動体駆動システムにおいて、
前記決定装置は、前記スケールの各格子間のピッチの計測に際し、前記移動体を前記第2干渉計の計測値の短期変動が無視できる速度で、前記移動体を前記第1軸に平行な方向に移動させる移動体駆動システム。
【請求項46】
請求項44又は45に記載の移動体駆動システムにおいて、
前記第2干渉計の計測値と前記第1干渉計の計測値とに基づいて、前記移動体を前記第2軸に平行な方向に移動させ、前記複数のヘッドのうち、前記移動体の移動に伴って前記スケールに順次対向配置される複数の前記ヘッドから得られる計測値を統計的に処理して前記スケールの格子曲がりの補正情報を求める演算処理装置をさらに備え、
前記駆動装置は、前記ヘッドユニットから得られる計測値を前記格子ピッチの補正情報と前記格子曲がりの補正情報とに基づいて補正しながら、前記移動体を前記第1軸と平行な方向へ駆動する移動体駆動システム。
【請求項47】
実質的に所定平面に沿って移動体を駆動する移動体駆動システムであって、
前記所定平面と平行な面内の所定方向を周期方向とする格子を有するスケールに検出光を照射し、前記スケールからの反射光を受光するヘッドを有し、前記移動体の前記所定方向の位置情報を計測するエンコーダと、
前記エンコーダの計測値と前記スケールの平面度に関する情報とに基づいて、前記移動体を前記所定方向に駆動する駆動装置と、を備え、
前記駆動装置は、前記スケールの平面度に応じた補正情報として、該平面度を考慮した格子ピッチの補正情報を用い、該格子ピッチの補正情報と前記エンコーダの計測値とに基づいて、前記移動体を前記所定方向に駆動する移動体駆動システム。
【請求項48】
実質的に所定平面に沿って移動体を駆動する移動体駆動システムであって、
前記所定平面と平行な面内の所定方向を周期方向とする格子を有するスケールに検出光を照射し、前記スケールからの反射光を受光するヘッドを有し、前記移動体の前記所定方向の位置情報を計測するエンコーダと、
前記エンコーダの計測値と前記スケールの平面度に関する情報とに基づいて、前記移動体を前記所定方向に駆動する駆動装置と、を備え、
前記駆動装置は、前記エンコーダによる計測時における前記移動体の前記所定方向とは異なる方向の位置情報に応じた補正情報に更に基づいて、前記移動体を前記所定方向に駆動する移動体駆動システム。
【請求項49】
物体が載置され、該物体を保持して移動面内で移動可能な移動体と、
前記物体に対するパターン形成のため、前記移動体を駆動する請求項44〜48のいずれか一項に記載の移動体駆動システムと、を備えるパターン形成装置。
【請求項50】
エネルギビームの照射によって物体にパターンを形成する露光装置であって、
前記物体に前記エネルギビームを照射するパターニング装置と、
請求項44〜48のいずれか一項に記載の移動体駆動システムと、を備え、
前記エネルギビームと前記物体との相対移動のために、前記移動体駆動システムによる前記物体を載置する移動体の駆動を行う露光装置。
【請求項51】
エネルギビームで物体を露光する露光装置であって、
前記物体を保持し、少なくとも所定平面内で直交する第1及び第2方向に移動可能な移動体と、
前記物体が保持される前記移動体の一面に格子部とヘッドユニットとの一方が設けられ、かつ他方が前記移動体の一面と対向して設けられ、前記所定平面内での前記移動体の位置情報を計測するエンコーダシステムと、
前記エンコーダシステムの計測情報と、前記格子部の平面度に関する情報とに基づいて、前記所定平面内で前記移動体を駆動する駆動装置と、を備える露光装置。
【請求項52】
請求項51に記載の露光装置において、
前記格子部の形成誤差に関する情報にも基づいて前記移動体が駆動される露光装置。
【請求項53】
請求項51又は52に記載の露光装置において、
前記第1及び第2方向と異なる方向に関する前記移動体の位置情報にも基づいて前記移動体が駆動される露光装置。
【請求項54】
請求項51〜53のいずれか一項に記載の露光装置において、
前記所定平面に対する前記移動体の傾斜情報にも基づいて前記移動体が駆動される露光装置。
【請求項55】
請求項51〜54のいずれか一項に記載の露光装置において、
前記エンコーダシステムの計測誤差の発生要因となる前記ヘッドユニットの特性情報にも基づいて前記移動体が駆動される露光装置。
【請求項56】
エネルギビームで物体を露光する露光装置であって、
前記物体を保持し、少なくとも所定平面内で直交する第1及び第2方向に移動可能な移動体と、
前記物体が保持される前記移動体の一面に格子部とヘッドユニットとの一方が設けられ、かつ他方が前記移動体の一面と対向して設けられ、前記所定平面内での前記移動体の位置情報を計測するエンコーダシステムと、
前記エンコーダシステムの計測情報と、前記格子部及び前記ヘッドユニットの特性情報に応じた補正情報とに基づいて、前記エンコーダシステムの計測誤差を補償するように前記所定平面内での前記移動体の位置を制御する制御装置と、を備える露光装置。
【請求項57】
請求項56に記載の露光装置において、
前記補正情報は、前記第1及び第2方向と異なる方向に関する前記移動体の位置情報に応じて設定される露光装置。
【請求項58】
請求項56又は57に記載の露光装置において、
前記補正情報は、前記所定平面に対する前記移動体の傾斜情報に応じて設定される露光装置。
【請求項59】
請求項56〜58のいずれか一項に記載の露光装置において、
前記特性情報は、前記格子部の平面度及び/又は形成誤差に関する情報を含む露光装置。
【請求項60】
請求項56〜59のいずれか一項に記載の露光装置において、
前記特性情報は、前記ヘッドユニットの光学特性に関する情報を含む露光装置。
【請求項61】
エネルギビームで物体を露光する露光装置であって、
前記物体を保持し、少なくとも所定平面内で直交する第1及び第2方向に移動可能な移動体と、
前記物体が保持される前記移動体の一面に格子部とヘッドユニットとの一方が設けられ、かつ他方が前記移動体の一面と対向して設けられ、前記所定平面内での前記移動体の位置情報を計測するエンコーダシステムと、
前記格子部の平坦性に起因して生じる前記エンコーダシステムの計測誤差を補償するための補正情報と、前記エンコーダシステムの計測情報とに基づいて、前記所定平面内での前記移動体の位置を制御する制御装置と、を備える露光装置。
【請求項62】
請求項61に記載の露光装置において、
前記補正情報は、前記格子部の形成誤差に起因して生じる前記エンコーダシステムの計測誤差をも補償する露光装置。
【請求項63】
請求項61又は62に記載の露光装置において、
前記補正情報は、前記第1及び第2方向と異なる方向に関する前記移動体の変位に起因して生じる前記エンコーダシステムの計測誤差をも補償する露光装置。
【請求項64】
エネルギビームで物体を露光する露光装置であって、
前記物体を保持し、少なくとも所定平面内で直交する第1及び第2方向に移動可能な移動体と、
前記物体が保持される前記移動体の一面に格子部とヘッドユニットとの一方が設けられ、かつ他方が前記移動体の一面と対向して設けられ、前記所定平面内での前記移動体の位置情報を計測するエンコーダシステムと、
前記格子部と、前記第1及び第2方向と異なる方向に関する前記移動体の変位とに起因して生じる前記エンコーダシステムの計測誤差を補償するための補正情報と、前記エンコーダシステムの計測情報とに基づいて、前記所定平面内での前記移動体の位置を制御する制御装置と、を備える露光装置。
【請求項65】
請求項63又は64に記載の露光装置において、
前記異なる方向は、前記所定平面と直交する方向、前記所定平面と直交する軸の回りの回転方向、及び前記所定平面と平行な軸の回りの回転方向の少なくとも1つを含む露光装置。
【請求項66】
請求項61〜65のいずれか一項に記載の露光装置において、
前記補正情報は、前記所定平面に対する前記移動体の傾斜に起因して生じる前記エンコーダシステムの計測誤差をも補償する露光装置。
【請求項67】
エネルギビームで物体を露光する露光装置であって、
前記物体を保持し、少なくとも所定平面内で直交する第1及び第2方向に移動可能かつ前記所定平面に対して傾斜可能な移動体と、
前記物体が保持される前記移動体の一面に格子部とヘッドユニットとの一方が設けられ、かつ他方が前記移動体の一面と対向して設けられ、前記所定平面内での前記移動体の位置情報を計測するエンコーダシステムと、
前記格子部と前記移動体の傾斜とに起因して生じる前記エンコーダシステムの計測誤差を補償するための補正情報と、前記エンコーダシステムの計測情報とに基づいて、前記所定平面内での前記移動体の位置を制御する制御装置と、を備える露光装置。
【請求項68】
請求項61〜67のいずれか一項に記載の露光装置において、
前記補正情報は、前記ヘッドユニットに起因して生じる前記エンコーダシステムの計測誤差をも補償する露光装置。
【請求項69】
エネルギビームで物体を露光する露光装置であって、
前記物体を保持し、少なくとも所定平面内で直交する第1及び第2方向に移動可能な移動体と、
前記物体が保持される前記移動体の一面に格子部とヘッドユニットとの一方が設けられ、かつ他方が前記移動体の一面と対向して設けられ、前記所定平面内での前記移動体の位置情報を計測するエンコーダシステムと、
前記格子部と前記ヘッドユニットとに起因して生じる前記エンコーダシステムの計測誤差を補償するための補正情報と、前記エンコーダシステムの計測情報とに基づいて、前記所定平面内での前記移動体の位置を制御する制御装置と、を備える露光装置。
【請求項70】
請求項68又は69に記載の露光装置において、
前記補正情報は、前記ヘッドユニットの少なくとも光学特性に起因して生じる前記エンコーダシステムの計測誤差を補償する露光装置。
【請求項71】
請求項64〜70のいずれか一項に記載の露光装置において、
前記補正情報は、前記格子部の少なくとも形成誤差に起因して生じる前記エンコーダシステムの計測誤差を補償する露光装置。
【請求項72】
請求項56〜71のいずれか一項に記載の露光装置において、
前記補正情報に基づいて、前記エンコーダシステムの計測情報又は前記移動体を位置決めする目標位置を補正する露光装置。
【請求項73】
請求項56〜67のいずれか一項に記載の露光装置において、
前記物体はマスクを介して前記エネルギビームで露光され、前記露光時、前記エンコーダシステムの計測情報に基づいて前記移動体を駆動しつつ、前記計測誤差を補償するように前記補正情報に基づいて前記マスクの位置を制御する露光装置。
【請求項74】
請求項51〜73のいずれか一項に記載の露光装置において、
前記格子部は、前記第1方向を長手方向として延設され、前記ヘッドユニットは、前記第2方向に関して異なる位置に配置される複数のヘッドを有し、前記複数のヘッドのうち前記格子部と対向するヘッドによって前記移動体の位置情報を計測する露光装置。
【請求項75】
請求項51〜74のいずれか一項に記載の露光装置において、
前記格子部は、前記移動体の一面に設けられ、前記ヘッドユニットは、前記移動体の一面と対向して設けられる露光装置。
【請求項76】
請求項51〜75のいずれか一項に記載の露光装置において、
前記ヘッドユニットと同じ側に配置される複数のセンサのうち前記格子部と対向するセンサによって、前記所定平面と直交する第3方向に関する前記移動体の位置情報を計測する計測システムをさらに備え、
前記計測システムの計測情報に基づいて、前記移動体の第3方向の位置を制御する露光装置。
【請求項77】
請求項76に記載の露光装置において、
前記計測システムは、前記格子部と対向する複数のセンサによって前記移動体の第3方向の位置情報、及び傾斜情報を計測する露光装置。
【請求項78】
請求項76又は77に記載の露光装置において、
前記移動体の6自由度の方向の位置情報のうち、前記第1方向、前記第2方向、及び前記所定平面内の回転方向を含む3自由度の方向の位置情報が前記エンコーダシステムで計測され、残りの3自由度の方向の位置情報が前記計測システムで計測される露光装置。
【請求項79】
請求項78に記載の露光装置において、
前記計測される6自由度の方向の位置情報に基づいて、少なくとも露光動作における前記移動体の位置を制御する露光装置。
【請求項80】
請求項76〜79のいずれか一項に記載の露光装置において、
前記物体の前記第3方向の位置情報を計測する位置計測装置をさらに備え、
前記物体の面位置情報の計測動作では前記エンコーダシステム、前記計測システム、及び前記位置計測装置が用いられる露光装置。
【請求項81】
請求項76〜80のいずれか一項に記載の露光装置において、
前記物体のマークを検出するマーク検出系をさらに備え、
前記マークの検出動作では前記エンコーダシステムと前記マーク検出系とが用いられる露光装置。
【請求項82】
請求項51〜81のいずれか一項に記載の露光装置において、
前記移動体の少なくとも前記第1及び第2方向の位置情報を計測する干渉計システムをさらに備え、
前記移動体を駆動するために、露光動作で前記エンコーダシステムの計測情報が用いられ、前記露光動作と異なる動作で前記干渉計システムの計測情報が用いられる露光装置。
【請求項83】
請求項82に記載の露光装置において、
前記物体のマーク及び/又は面位置情報の検出動作では前記エンコーダシステムの計測情報が用いられる露光装置。
【請求項84】
請求項82又は83に記載の露光装置において、
前記干渉計システムの計測情報の少なくとも一部は前記露光動作で用いられる露光装置。
【請求項85】
エネルギビームで物体を露光する露光装置であって、
前記物体を保持し、少なくとも所定平面内で直交する第1及び第2方向に移動可能な移動体と、
前記物体が保持される前記移動体の一面に格子部とヘッドユニットとの一方が設けられ、かつ他方が前記移動体の一面と対向して設けられ、前記所定平面内での前記移動体の位置情報を計測するエンコーダシステムと、
前記移動体の少なくとも前記第1及び第2方向の位置情報を計測する干渉計システムと、
前記移動体を前記第1方向に移動して得られる前記エンコーダシステム及び前記干渉計システムの計測情報と、前記格子部の平面度に関する情報とに基づいて、前記格子部の形成誤差に起因して生じる前記エンコーダシステムの前記第1方向の計測誤差を補償するための補正情報を決定し、前記エンコーダシステムの計測情報と前記補正情報とに基づいて前記移動体の前記第1方向の位置を制御する制御装置と、を備える露光装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【公開番号】特開2013−65866(P2013−65866A)
【公開日】平成25年4月11日(2013.4.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−245015(P2012−245015)
【出願日】平成24年11月7日(2012.11.7)
【分割の表示】特願2008−532137(P2008−532137)の分割
【原出願日】平成19年8月31日(2007.8.31)
【出願人】(000004112)株式会社ニコン (12,601)
【Fターム(参考)】