説明

置換1−シアノエチルヘテロシクリルカルボキサミド化合物750

本発明は、式(I)


〔式中、y、m、n、R、RおよびQは明細書において定義した通りである。〕
の化合物、その製造方法、それらを含む医薬組成物および治療におけるそれらの使用に関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)
【化1】

〔式中、
yは0、1または2であり;
mおよびnは独立して(mおよびnの和が1、2または3となるような)0、1、2または3であり;
は場合によりハロゲン、ヒドロキシまたはC1−3アルコキシから選択される1個以上の置換基で置換されていてよいC1−3アルキルであり;
は水素、ハロゲン、CN、CF、C1−3アルキルまたはC1−3アルコキシから選択され;
Qはフェニルであるか、または窒素、酸素および硫黄から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む5−10員ヘテロアリール環系であるか、またはQは式A:
【化2】

であり、ここで、XはCHまたはNであり、そしてBは窒素、酸素および硫黄から独立して選択される1〜3個の環ヘテロ原子を含む5または6員ヘテロ環であり;
該フェニル、ヘテロアリール環系および環系式Aの環系は、場合によりハロゲン、カルボキシル、ヒドロキシル、オキソ、ニトロ、シアノ、メルカプト、C1−6アルキル基(それ自体場合によりヒドロキシル、C1−6アルコキシ、NR6566、フェニルまたはモルホリニルで置換されていてよい)、C3−6シクロアルキル、C2−6アルケニル、トリフルオロメチル、C1−6アルコキシ(場合によりハロゲンで置換されていてよい)、C1−6アルキルカルボニル、C1−6アルキルカルボニルオキシ、C1−6アルコキシカルボニル、−NR5354、−C(O)NR5556、NR57C(O)R58、SONR5960、NR61SO62、S(O)63、OS(O)R64、ベンジルオキシおよびC1−6アルキルピペラジニルから独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてよく;
53およびR54は各々独立して水素、C1−6アルキルまたはC3−6シクロアルキルであるか、またはR53およびR54は、それらが結合している窒素原子と一体となって4−7員飽和ヘテロ環を形成し;
vは0、1または2であり;
55およびR56は各々独立して水素、C1−6アルキルまたはC3−6シクロアルキルであるか、またはR55およびR56は、それらが結合している窒素原子と一体となって4−7員飽和ヘテロ環を形成し;
59およびR60は各々独立して水素、C1−6アルキルまたはC3−6シクロアルキルであるか、またはR59およびR60は、それらが結合している窒素原子と一体となって4−7員飽和ヘテロ環を形成し;
角R57、R58、R61、R62、R63およびR64は独立して水素原子またはC1−6アルキルまたはC3−6シクロアルキル基であり;
65およびR66は各々独立して水素、C1−6アルキルまたはC3−6シクロアルキルであるか、またはR65およびR66は、それらが結合している窒素原子と一体となって4−7員飽和ヘテロ環を形成する。〕
の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
【請求項2】
必須のシアノ基を担持する炭素での立体化学がS立体化学である、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
【請求項3】
mが1であり、そしてnが1である、請求項1または2に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
【請求項4】
式(I’):
【化3】

〔式中、Qは請求項1で定義した通りである。〕
の化合物である、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
【請求項5】
Qが、場合によりハロゲン、カルボキシル、ヒドロキシル、オキソ、ニトロ、シアノ、メルカプト、C1−6アルキル基(場合によりヒドロキシル、C2−6アルコキシ、NR6566、フェニルまたはモルホリニルで置換されていてよい)、C3−6シクロアルキル、C2−6アルケニル、トリフルオロメチル、C2−6アルコキシ、C1−6アルキルカルボニル、C1−6アルキルカルボニルオキシ、C1−6アルコキシカルボニル、−NR5354、−C(O)NR5556、NR57C(O)R58、SONR5960、NR61SO62、S(O)63、OS(O)R64、ベンジルオキシおよびC1−6アルキルピペラジニル(式中、vおよびRは請求項1で定義した通りである)から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてよい、請求項1〜4のいずれかに記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
【請求項6】
Qが場合により置換されていてよいフェニルまたはピリジルである、請求項1〜5のいずれかに記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
【請求項7】
Qがハロゲン、カルボキシル、シアノ、C3−6シクロアルキル、トリフルオロメチル、−C(O)NR5556、SONR5960、S(O)63、OS(O)R64(式中、Rは請求項1で定義した通りである)から独立して選択される1個または2個の置換基で置換されていてよい、請求項6に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
【請求項8】
Qが4位を置換されており、そして場合により3位を置換されていてよい、請求項6または7に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
【請求項9】
Qが以下の環系:
【化4】

〔式中、XがCHまたはNであり、そしてR’は水素および場合によりC1−4アルコキシ(alkyoxy)で置換されていてよいC1−6アルキルから選択される。〕
から選択される、請求項1〜4のいずれかに記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
【請求項10】
次のものから選択される、請求項1に記載の化合物:
(S)−4−アミノ−N−(1−シアノ−2−(4’−(トリフルオロメチル)ビフェニル−4−イル)エチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボキサミド;
(S)−4−アミノ−N−(1−シアノ−2−(4’−(エチルスルホニル)ビフェニル−4−イル)エチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボキサミド;
(S)−4−アミノ−N−(1−シアノ−2−(4’−シアノビフェニル−4−イル)エチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボキサミド;
(S)−4−アミノ−N−(1−シアノ−2−(4’−フルオロビフェニル−4−イル)エチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボキサミド;
(S)−4−アミノ−N−(1−シアノ−2−(4’−(イソプロピルスルホニル)ビフェニル−4−イル)エチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボキサミド;
(S)−4’−(2−(4−アミノテトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボキサミド)−2−シアノエチル)ビフェニル−4−イルメタンスルホネート;
(S)−4−アミノ−N−(2−(4’−(アゼチジン−1−イルスルホニル)ビフェニル−4−イル)−1−シアノエチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボキサミド;
(S)−4−アミノ−N−(1−シアノ−2−(3’−シアノビフェニル−4−イル)エチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボキサミド;
(S)−4−アミノ−N−(1−シアノ−2−(4−(3−(2−メトキシエチル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]チアゾール−5−イル)フェニル)エチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボキサミド;
(S)−4−アミノ−N−(1−シアノ−2−(4−(4−メチル−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−6−イル)フェニル)エチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボキサミド;
(S)−4−アミノ−N−(1−シアノ−2−(4−(3−(3−メトキシプロピル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]オキサゾール−5−イル)フェニル)エチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボキサミド;
(S)−4’−(2−(4−アミノテトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボキサミド)−2−シアノエチル)ビフェニル−3−イルメタンスルホネート;
(S)−4−アミノ−N−(1−シアノ−2−(3’,4’−ジフルオロビフェニル−4−イル)エチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボキサミド;
(S)−4−アミノ−N−(1−シアノ−2−(4−(1−オキソイソインドリン−5−イル)フェニル)エチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボキサミド;
(S)−4−アミノ−N−{シアノ−2−[4−(2−メチル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロ−1,2−ベンズイソチアゾール−5−イル)フェニル]エチル}テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボキサミド;
(S)−4−アミノ−N−(1−シアノ−2−(4−(3−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]オキサゾール−5−イル)フェニル)エチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボキサミド;
(S)−4−アミノ−N−(1−シアノ−2−(3’−シアノ−4’−メチルビフェニル−4−イル)エチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボキサミド;
(S)−4−アミノ−N−(1−シアノ−2−(4’−シアノ−3’−メチルビフェニル−4−イル)エチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボキサミド;
(S)−4−アミノ−N−(1−シアノ−2−(4’−メトキシビフェニル−4−イル)エチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボキサミド;
(S)−4−アミノ−N−(1−シアノ−2−(4−(1−メチル−2−オキソインドリン−6−イル)フェニル)エチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボキサミド;
(S)−4−アミノ−N−(1−シアノ−2−(3’−シアノ−4’−フルオロビフェニル−4−イル)エチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボキサミド;
(S)−4−アミノ−N−(1−シアノ−2−(3’−(メチルスルホニル)ビフェニル−4−イル)エチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボキサミド;
(S)−4−アミノ−N−(1−シアノ−2−(4−(3−(2−メトキシエチル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]オキサゾール−5−イル)フェニル)エチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボキサミド;
(S)−4−アミノ−N−(2−(4’−カルバモイル−3’−フルオロビフェニル−4−イル)−1−シアノエチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボキサミド;
(S)−4−アミノ−N−(1−シアノ−2−(4−(2−メトキシピリジン−4−イル)フェニル)エチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボキサミド;
(S)−4−アミノ−N−(1−シアノ−2−(4’−(モルホリノスルホニル)ビフェニル−4−イル)エチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボキサミド;
(S)−4−アミノ−N−(1−シアノ−2−(4−(4−メチル−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]チアジン−7−イル)フェニル)エチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボキサミド;
(S)−4−アミノ−N−(1−シアノ−2−(4’−(4−メチルピペラジン−1−イルスルホニル)ビフェニル−4−イル)エチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボキサミド;
(S)−4−アミノ−N−(1−シアノ−2−(4−(2−メチル−3−オキソイソインドリン−5−イル)フェニル)エチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボキサミド;
(S)−4−アミノ−N−(1−シアノ−2−(4−(2−メチル−1−オキソイソインドリン−5−イル)フェニル)エチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボキサミド;
(S)−4−アミノ−N−(1−シアノ−2−(4−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)フェニル)エチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボキサミド;
(S)−4−アミノ−N−(1−シアノ−2−(4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]オキサゾール−5−イル)フェニル)エチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボキサミドトリフルオロ酢酸塩;および
4−アミノ−N−{(1S)−1−シアノ−2−[4−(2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2−ベンゾチオフェン−5−イル)フェニル]エチル}テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボキサミド;
およびそれらの薬学的に許容される塩類。
【請求項11】
請求項1〜10のいずれかに記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩を薬学的に許容されるアジュバント、希釈剤または担体と共に含む、医薬組成物。
【請求項12】
治療に使用するための、請求項1〜10のいずれかに記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩。
【請求項13】
喘息、慢性閉塞性肺疾患またはアレルギー性鼻炎の処置に使用するための、請求項1〜10のいずれかに記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩。
【請求項14】
喘息、慢性閉塞性肺疾患またはアレルギー性鼻炎の処置に使用するための医薬の製造における、請求項1〜10のいずれかに記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩。
【請求項15】
喘息、慢性閉塞性肺疾患またはアレルギー性鼻炎をそれに罹患しているか、またはリスクのある患者において処置する方法であって、該患者に治療有効量の請求項1〜10のいずれかに記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む、方法。
【請求項16】
請求項1〜10のいずれかに記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩および:
・ 非ステロイド性グルココルチコイド受容体アゴニスト;
・ 選択的βアドレナリン受容体アゴニスト;
・ ホスホジエステラーゼ阻害剤;
・ プロテアーゼ阻害剤;
・ グルココルチコイド;
・抗コリン剤;
・ ケモカイン受容体機能のモジュレーター;および
・ キナーゼ機能の阻害剤
から独立して選択される1個以上の薬剤の組合せ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2012−526093(P2012−526093A)
【公表日】平成24年10月25日(2012.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−509091(P2012−509091)
【出願日】平成22年5月5日(2010.5.5)
【国際出願番号】PCT/GB2010/050736
【国際公開番号】WO2010/128324
【国際公開日】平成22年11月11日(2010.11.11)
【出願人】(391008951)アストラゼネカ・アクチエボラーグ (625)
【氏名又は名称原語表記】ASTRAZENECA AKTIEBOLAG
【Fターム(参考)】