説明

複素環で置換されたベンゾイル尿素、その製造方法および医薬としてのその使用

本発明は、複素環で置換されたベンゾイル尿素、さらにその生理学上適合しうる塩および生理学的に機能性誘導体に関する。本発明は、特に式(I)
【化1】


(式中、基は、明細書に定義されたとおりである)、さらにその生理学上適合しうる塩および前記化合物の製造方法に関する。化合物は、例えば2型糖尿病の治療に適している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複素環で置換されたベンゾイル尿素、そしてまたその生理学上許容しうる塩および生理学的に機能性の誘導体に関する。
【背景技術】
【0002】
農薬作用を有する複素環で置換されたベンゾイル尿素は、先行技術(EP 0 242 322)にすでに記載されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的は、治療上利用できる血糖低下作用を示す化合物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
従って、本発明は、式I
【化1】

〔式中、R1、R2は、それぞれ独立してH、(C1−C6)−アルキル(ここで、アルキルは、OH、O−(C1−C4)−アルキル、NH2、NH−(C1−C4)−アルキルまたはN[(C1−C6)−アルキル]2によって置換されてもよい)であるか、またはO−(C1−C6)−アルキル、CO−(C1−C6)−アルキル、COO−(C1−C6)−アルキル、(C1−C6)−アルキレン−COOHまたは(C1−C6)−アルキレン−COO−(C1−C6)−アルキルであり;
【0005】
R3、R4は、それぞれ独立してF、Cl、Br、OH、NO2、CN、(C1−C6)−アルキル、O−(C1−C4)−アルキル、O−(C2−C6)−アルケニルまたは(C2−C6)−アルキニルであり、そしてアルキル、アルケニルおよびアルキニルは、それぞれF、ClまたはBrによって多置換されてもよく;
R5は、H、F、Cl、Br、OH、NO2、CN、(C1−C6)−アルキル、O−(C1−C4)−アルキル、CO−(C1−C6)−アルキル、(C0−C6)−アルキレン−COOH、(C0−C6)−アルキレン−COO−(C1−C6)−アルキル、SO2−(C1−C6)−アルキル、O−(C2−C6)−アルケニルまたは(C2−C6)−アルキニルであり、そしてアルキル、アルケニルおよびアルキニルは、それぞれF、ClまたはBrによって多置換されてもよく;
【0006】
Aは、H、F、Cl、Br、OH、NO2、CN、(C1−C6)−アルキル、CO−(C1−C6)−アルキル、(C0−C6)−アルキレン−COOH、(C0−C6)−アルキレン−CO
O−(C1−C6)アルキル、SO2−(C1−C6)−アルキル、(C2−C6)−アルケニル、(C2−C6)−アルキニル、O−(C1−C6)−アルキル、S(O)1-2−(C1−C6)−アルキル−、NH−(C1−C6)−アルキル、N−((C1−C6)−アルキル)2、COOH、COO−(C1−C6)−アルキル、CONH2、CONH−(C1−C6)−アルキル、CON−((C1−C6)−アルキル)2、SO2NH2、SO2NH−(C1−C6)−アルキル、SO2N−((C1−C6)−アルキル)2またはNHCOR6であり、そしてアルキル、アルケニルおよびアルキニルは、それぞれF、Cl、Br、COOH、COO−(C1−C6)−アルキル、CONH2、CONH−(C1−C6)−アルキル、CON((C1−C6)−アルキル)2またはOCO−(C1−C6)−アルキルによって多置換されてもよく;
【0007】
R6は、H、(C1−C6)−アルキル、(C3−C7)−シクロアルキル、(C3−C7)−シク
ロアルキル−(C1−C4)−アルキレン、(C2−C6)−アルケニル、(C2−C6)−アルキニル、(C1−C6)−アルキレン−COO−(C1−C6)−アルキル、(C1−C6)−アルキレン−CO−(C1−C6)−アルキル、(C0−C6)−アルキレン−COOH、(C1−C6)−アルキレン−CONH2、(C6−C10)−アリール、(C1−C4)−アルキレン−(C6−C10)−アリール、ヘテロアリール、(C1−C4)−アルキレン−ヘテロアリールまたはCO−ヘテロアリールであり、そしてアルキル、シクロアルキル、アルキレン、アルケニルおよびアルキニルは、それぞれF、Cl、Br、O(C1−C4−アルキル)、COO−(C1−C4−アルキル)またはN−((C1−C4)−アルキル)2によって多置換されてもよく、そしてアリールおよびヘテロアリールは、F、Cl、Br、NO2、CN、O−(C1−C4アルキル)、S−COO−(C1−C4−アルキル)、N−((C1−C4)−アルキル)2または(C1−C6)−アルキルによって多置換されてもよく;
nは、0、1、2または3であり;
mは、1、2、3、4または5であり;
oは、0、1、2または3であり;
Hetは、環員としてN、OまたはSヘテロ原子を4個まで含むことができる複素環式4〜7員環 (ピロールを除く)であり、そして複素環式環は、R7、R8およびR9によって置換されてもよく;
【0008】
R7、R8およびR9は、それぞれ独立してH、F、Cl、Br、(C1−C6)−アルキル、O−(C1−C6)−アルキル、O−(C2−C6)−アルケニル、O−(C2−C6)−アルキニル、OH、オキソ、O−(C1−C6)−アルキル、NH2、NH−(C1−C6)−アルキル、N−((C1−C6)−アルキル)2、COOH、CO−(C1−C6)−アルキル、COO−(C1−C6)−アルキル、CONH2、CONH−(C1−C6)−アルキル、CON−((C1−C6)−アルキル)2、(C0−C6)−アルキレン−アリールまたは(C1−C6)−アルキレン−COO−(C1−C6)−アルキルであり;その際、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルキレンおよびアリールは、COOH、CONH2、CONH−(C1−C6)−アルキル、CON−((C1−C6)−アルキル)2、OCO−(C1−C6)−アルキル、F、Cl、(C1−C6)−アルキルまたはO−(C1−C6)−アルキルによって置換されてもよく;
そしてR7、R8およびR9基のうちの2つは、一緒になってHet上への縮合環を形成してもよい〕の化合物、そしてまたその生理学上許容しうる塩に関する。
【0009】
R1、R2が、Hであり;
R3、R4は、それぞれ独立してF、ClまたはBrであり;
R5は、H、F、Cl、Br、OH、NO2、CN、(C1−C6)−アルキル、O−(C1−C4)−アルキル、CO−(C1−C6)−アルキル、(C0−C6)−アルキレン−COOH、(C0−C6)−アルキレン−COO−(C1−C6)−アルキル、SO2−(C1−C6)−アルキル、O−(C2−C6)−アルケニルまたは(C2−C6)−アルキニルであり、そしてアルキル、アルケニルおよびアルキニルは、それぞれF、ClまたはBrによって多置換されてもよく;
Aは、H、F、Cl、Br、OH、NO2、CN、(C1−C6)−アルキル、CO−(C1−C6)−アルキル、(C0−C6)−アルキレン−COOH、(C0−C6)−アルキレン−COO(C1−C6)アルキル、SO2−(C1−C6)−アルキル、(C2−C6)−アルケニル、(C2−C6)−アルキニル、O−(C1−C6)−アルキル、S(O)1-2−(C1−C6)−アルキル−、NH−(C1−C6)−アルキル、N−((C1−C6)−アルキル)2、COOH、COO−(C1−C6)−アルキル、CONH2、CONH−(C1−C6)−アルキル、CON−((C1−C6)−アルキル)2、SO2NH2、SO2NH−(C1−C6)−アルキル、SO2N−((C1−C6)−アルキル)2またはNHCOR6であり、そしてアルキル、アルケニルおよびアルキニルは、それぞれF、Cl、Br、COOH、COO−(C1−C6)−アルキル、CONH2、CONH−(C1−C6)−アルキル、CON((C1−C6)−アルキル)2またはOCO−(C1−C6)−アルキルによって多置換されてもよく;
【0010】
R6は、H、(C1−C6)−アルキル、(C3−C7)−シクロアルキル、(C3−C7)−シクロアルキル−(C1−C4)−アルキレン、(C2−C6)−アルケニル、(C2−C6)−アルキニル、(C1−C6)−アルキレン−COO−(C1−C6)−アルキル、(C1−C6)−アルキレン−CO−(C1−C6)−アルキル、(C0−C6)−アルキレン−COOH、(C1−C6)−アルキレン−CONH2、(C6−C10)−アリール、(C1−C4)−アルキレン−(C6−C10)−アリール、ヘテロアリール、(C1−C4)−アルキレン−ヘテロアリールまたはCO−ヘテロアリールであり、そしてアルキル、シクロアルキル、アルキレン、アルケニルおよびアルキニルは、それぞれF、Cl、Br、O−(C1−C4−アルキル)、COO−(C1−C4−アルキル)またはN−((C1−C4)−アルキル)2によって多置換されてもよく、そしてアリールおよびヘテロアリールは、F、Cl、Br、NO2、CN、O−(C1−C4アルキル)、S−COO−(C1−C4−アルキル)、N−((C1−C4)−アルキル)2または(C1−C6)−アルキルによって多置換されてもよく;
【0011】
nは、0、1または2であり;
mは、1であり;
oは、0または1であり;
Hetは、トリアゾリル、テトラゾリル、オキサジアゾリル、ピラゾリル、ベンズイミダゾリル、フリル、トリアジニルまたは
【化2】

であり、そして複素環式環は、R7、R8およびR9によって置換されてもよく;
【0012】
R7、R8およびR9は、それぞれ独立してH、F、Cl、Br、(C1−C6)−アルキル、O−(C1−C6)−アルキル、O−(C2−C6)−アルケニル、O−(C2−C6)−アルキニル、OH、オキソ、O−(C1−C6)−アルキル、NH2、NH−(C1−C6)−アルキル、N−((C1−C6)−アルキル)2、COOH、CO−(C1−C6)−アルキル、COO−(C1−C6)−アルキル、CONH2、CONH−(C1−C6)−アルキル、CON−((C1−C6)−アルキル)2、(C0−C6)−アルキレン−アリールまたは(C1−C6)−アルキレン−COO−(C1−C6)−アルキルであり;その際、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルキレンおよびアリールは、COOH、CONH2、CONH−(C1−C6)−アルキル、CON−((C1−C6)−アルキル)2、OCO−(C1−C6)−アルキル、F、Cl、(C1−C6)−アルキルまたはO−(C1−C6)−アルキルによって置換されてもよく;
そしてR7、R8およびR9基のうちの2つは、一緒になってHet上への縮合環を形成してもよい;式Iの化合物、そしてまたその生理学上許容しうる塩が好ましい。
【0013】
さらに、R1、R2が、Hであり;
R3、R4は、それぞれ独立してF、ClまたはBrであり;
R5は、H、F、Cl、Br、OH、NO2、CN、(C1−C6)−アルキル、O−(C1−C4)−アルキル、CO−(C1−C6)−アルキル、(C0−C6)−アルキレン−COOH、(C0−C6)−アルキレン−COO−(C1−C6)−アルキル、SO2−(C1−C6)−アルキル、O−(C2−C6)−アルケニルまたは(C2−C6)−アルキニルであり、そしてアルキル、アルケニルおよびアルキニルは、それぞれF、ClまたはBrによって多置換されてもよく;
【0014】
Aは、H、F、Cl、Br、(C1−C6)−アルキル、CF3、OCF3、NO2、CN、O−(C1−C6)−アルキル、CO−(C1−C6)−アルキル、(C0−C6)−アルキレン−COOH、(C0−C6)−アルキレン−COO−(C1−C6)アルキル、SO2−(C1−C6)−アルキルであり;
nは、0、1または2であり;
mは、1であり;
oは、0または1であり;
【0015】
Hetは、トリアゾリル、テトラゾリル、オキサジアゾリル、フリル、トリアジニルまたは
【化3】

であり、そして複素環式環は、R7、R8およびR9によって置換されてもよく;
【0016】
R7、R8およびR9は、それぞれ独立してH、(C1−C6)−アルキル、OH、オキソ、NH2、COOH、COO−(C1−C6)−アルキル、CONH2、CONH−(C1−C6)−アルキルまたはCON−((C1−C6)−アルキル)2であり;その際、アルキルは、COOHによって置換されてもよい;式Iの化合物、そしてまたその生理学上許容しうる塩が好ましい。
【0017】
式Ia
【化4】

(式中、R5は、H、F、Cl、Br、 (C1−C6)−アルキル、CF3、OCF3、NO2、CN、O−(C1−C6)−アルキル、CO−(C1−C6)−アルキル、(C0−C6)−アルキレン−COOH、(C0−C6)−アルキレン−COO−(C1−C6)−アルキル、SO2−(C1−C6)−アルキルであり;
Aは、H、F、Cl、Br、(C1−C6)−アルキル、CF3、OCF3、NO2、CN、O−(C1−C6)−アルキル、CO−(C1−C6)−アルキル、(C0−C6)−アルキレン−COOH、(C0−C6)−アルキレン−COO−(C1−C6)アルキル、SO2−(C1−C6)−アルキルであり;
R7は、H、(C1−C6)−アルキル、(C0−C6)−アルキレン−アリール、O−(C1−C6)−アルキル、O−(C2−C6)−アルケニル、O−(C2−C6)−アルキニルであり、そしてアルキル、アリール、アルケニルおよびアルキニル基は、F、ClまたはBrによって一置換または多置換されてもよく;
R8は、−(C=O)−Xであり、
Xは、OH、O−(C1−C6)−アルキル、NH2、NH−(C1−C6)−アルキル、N−((C1−C6)−アルキル)2であり;
mは、1、2であり;
nは、1、2である)の式Iaの化合物、そしてまたその生理学上許容しうる塩は、きわめて好ましい。
【0018】
式Iaa
【化5】

(式中、R5は、H、Fであり;
Aは、H、F、Cl、(C1−C6)−アルキル、CF3、COO−(C1−C6)−アルキル、COOH、SO2−(C1−C6)−アルキルであり;
R7は、H、フェニルであり;
R8は、−(C=O)−Xであり、
Xは、OH、O−(C1−C6)−アルキル、NH2、NH−(C1−C6)−アルキル、N−((C1−C6)−アルキル)2である)の式Iaaの化合物、そしてまたその生理学上許容しうる塩は、きわめて好ましい。
【0019】
本発明は、ラセミ体、ラセミ混合物および純粋な鏡像異性体の形態の式Iの化合物ならびにそのジアステレオマーおよびそれらの混合物に関する。
【0020】
置換基A、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8およびR9中のアルキル基は、直鎖または分枝鎖のいずれかであることができる。
【0021】
基または置換基が、式Iの化合物中で複数回現れる場合、それらは、それぞれ独立して所定の定義された意味を有し、同じかまたは異なっていてもよい。
【0022】
医薬上許容しうる塩は、出発すなわち塩基性化合物と比べて水中での溶解度が高いため、特に医療用途に適している。これらの塩は、医薬上許容しうるアニオンまたはカチオンを有しなければならない。本発明の化合物の適切な医薬上許容しうる酸付加塩は、例えば無機酸、例えば塩酸、臭化水素酸、リン酸、メタリン酸、硝酸および硫酸、そしてまた有機酸、例えば酢酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、クエン酸、エタンスルホン酸、フマル酸、グルコン酸、グリコール酸、イソチオン酸、乳酸、ラクトビオン酸、マレイン酸、リンゴ酸、メタンスルホン酸、コハク酸、p−トルエンスルホン酸および酒石酸の塩である。適切な医薬上許容しうる塩基性塩は、アンモニウム塩、アルカリ金属塩(例えばナトリウムおよびカリウム塩)、アルカリ土類金属塩(例えばマグネシウムおよびカルシウム塩)、トロメタモール(trometamol)(2−アミノ−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオール)、ジエタノールアミン、リシンまたはエチレンジアミンである。
【0023】
同様に、医薬上許容されないアニオンを有する塩、例えばトリフルオロ酢酸は、医薬上許容しうる塩を製造または精製するためおよび/または非治療の、例えばインビトロ用途で使用するために有用な中間体として本発明の範囲に包含される。
【0024】
本明細書に使用する用語「生理学的に機能性の誘導体」は、本発明の式Iの化合物の任意の生理学上許容しうる誘導体、例えば哺乳動物、例えばヒトに投与すると、式Iの化合物または活性代謝物質を(直接または間接的に)形成するエステルのことである。
【0025】
また、生理学的に機能性の誘導体としては、例えばH. Okada 等, Chem. Pharm. Bull. 1994, 42, 57-61に記載されたような本発明の化合物のプロドラッグが含まれる。このようなプロドラッグは、生体内で新陳代謝されて本発明の化合物になることができる。これらのプロドラッグは、それ自体活性であってもよいし、または活性でなくてもよい。
【0026】
また、本発明の化合物は、さまざまな多形性形態、例えばアモルファスおよび結晶質の多形性形態として存在することができる。本発明の化合物の全ての多形性形態は、本発明の範囲に包含され、本発明のさらなる態様となる。
【0027】
「式(I)の化合物」に対する全ての引用は、本明細書に記載された上記の式(I)の化合物、そしてまたその塩、溶媒和物および生理学的に機能性の誘導体のことである。
【0028】
アリール基は、フェニル、ナフチル、ビフェニル、テトラヒドロナフチル、アルファ−もしくはベータ−テトラロン、インダニルまたはインダン−1−オニル基のことである。
【0029】
また、式(I)の化合物は、さらなる活性成分と組み合わせて投与することができる。
【0030】
所望の生物学的効果を得るために必要な式(I)の化合物の量は、一連の因子、例えば選択した特定の化合物、意図する使用、投与方式および患者の臨床状態に左右される。一般に、日用量は、1日当たり体重1キログラムにつき0.3mg〜100mg(典型的には3mg〜50mg)の範囲、例えば3〜10mg/kg/日である。静脈内用量は、例えば0.3mg〜1.0mg/kgの範囲であることができ、これは都合よくは1分当たり1キログラムにつき10ng〜100ngの注入液として適切に投与することができる。この目的に適した注入溶液は、例えば、1ミリリットル当たり0.1ng〜10mg、典型的には1ng〜10mg含むことができる。個々の用量は、例えば活性成分1mg〜10gを含むことができる。従って、注射用アンプルは、例えば1mg〜100mgを含むことができ、経口的に投与することができる一用量処方物、例えばカプセル剤または錠剤は、例えば1.0〜1000mg、典型的には10〜600mg含むことができる。上記状態を治療する際、式Iの化合物は、化合物それ自体として使用することもできるが、医薬上許容しうる担体を伴った医薬組成物の形態であることが好ましい。もちろん、担体は、組成物の他の成分と適合し、かつ患者の健康を損なわないという点で許容されなければならない。支持体は、固体または液体または両方であることができ、化合物を用いて一用量として、例えば活性成分0.05%〜95重量%を含むことができる錠剤として処方することが好ましい。式Iの別の化合物を含めた他の医薬活性物質は、同様に存在することができる。本発明の医薬組成物は、知られている製薬方法の一つによって製造することができ、これは本質的に成分を薬理学的に許容しうる担体および/または賦形剤と混合することからなる。
【0031】
本発明の医薬組成物は、経口、直腸、局所、口内(例えば舌下)投与および非経口(例えば皮下、筋内、皮内または静脈内)投与に適したものであるが、最も適切な投与の仕方は、それぞれ個々の場合において、治療する状態の性質およびひどさならびに各場合に用いる式Iの化合物のタイプに左右される。また、コーティングされた処方物およびコーティングされた遅延放出処方物も、本発明の範囲に包含される。酸および胃液に耐性のある処方物が好ましい。胃液に対して耐性の適切なコーテングとしては、セルロースアセテートフタレート、ポリビニルアセテートフタレート、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレートおよびメタクリル酸とメチルメタクリレートのアニオンポリマーが含まれる。
【0032】
経口投与に適した医薬化合物は、独立した単位の形態、例えばカプセル剤、カシェ剤、ロゼンジまたは錠剤であることができ、それらは、いずれも散剤または顆粒剤として;水性もしくは非水性溶液中の液剤もしくは懸濁剤として;または水中油型もしくは油中水型乳剤として所定の量の式(I)の化合物を含んでなる。すでに記載したように、これらの組成物は、活性化合物と担体(一つまたはそれ以上のさらなる成分を含むことができる)とを接触させる工程を含んでなるいずれかの適切な製薬方法に従って製造することができる。一般に、組成物は、活性化合物を液体および/または微粉砕された固形担体と均一かつ均質に混合し、その後、必要に応じて生成物を成形することによって製造する。例えば錠剤は、化合物の粉末または顆粒を場合により一つまたはそれ以上のさらなる成分と共に圧縮または成形することによって製造することができる。圧縮錠剤は、例えば粉末または顆粒のような自由に流動する形態の化合物を、適切な装置中で、場合により結合剤、滑剤、不活性希釈剤および/または一つまたはそれ以上の界面活性剤/分散剤と混合して錠剤化することによって製造することができる。成形錠剤は、適切な装置中で、不活性液体の希釈剤で湿らせた粉末状の化合物を成形することによって製造することができる。
【0033】
口内(舌下)投与に適した医薬組成物としては、式(I)の化合物を香料、慣用的にはスクロース、およびアラビアゴムまたはトラガカントゴムと含んでなるロゼンジ、ならびに化合物を不活性基剤、例えばゼラチンおよびグリセロールまたはスクロースおよびアラビアゴム中に含んでなるトローチがある。
【0034】
非経口投与に適した医薬組成物は、対象となる受容者の血液と好ましくは等張性である式Iの化合物の滅菌水性製剤からなることが好ましい。これらの製剤は、静脈内に投与することが好ましいが、注射液として皮下、筋内または皮内に投与することもできる。好ましくは、これらの製剤は、化合物を水と混合し、生成した溶液を滅菌し血液と等張性にすることによって製造することができる。本発明の注射組成物は、一般に活性化合物0.1〜5重量%を含む。
【0035】
直腸投与に適した医薬組成物は、一用量の坐剤形態であることが好ましい。これは、式Iの化合物を、一つ以上の慣用の固形担体、例えばカカオ脂と混合し、生成した混合物を成形することによって製造することができる。
【0036】
皮膚上の局所使用に適した医薬組成物は、軟膏剤、クリーム、ローション剤、ペースト剤、スプレー剤、エアゾル剤または油剤の形態であることが好ましい。使用できる担体は、ワセリン、ラノリン、ポリエチレングリコール、アルコールおよびこれらの物質の2つ以上の組み合わせである。活性成分は、一般に組成物0.1〜15重量%の濃度、好ましくは0.5〜2%である。
【0037】
また、経皮的な投与も可能である。経皮的な用途に適した医薬組成物は、患者の表皮と長期的に緊密に接触するのに適した一体型の硬膏剤の形態であることができる。このような硬膏剤は、場合により緩衝化され、接着剤中に溶解および/または分散されるかまたはポリマー中に分散された水溶液中に活性成分を含むことが都合がよい。適切な活性成分の濃度は、約1%〜35%、好ましくは約3%〜15%である。活性成分の特定の放出手段としては、例えばPharmaceutical Research, 2(6): 318 (1986) に記載されたようなエレクトロトランスポートまたはイオン泳動によるものがある。
【0038】
配合剤に適したさらなる有用な活性成分は、次の通り;Rote Liste 2001, 第12章に記載された全ての抗糖尿病薬である。それらは、特に作用を相乗的に向上させるために本発明の式Iの化合物と組み合わせることができる。活性成分の組み合わせは、患者に対して活性成分を別々に投与するかまたは複数の活性成分が一つの医薬製剤中にある配合剤の形態で投与することができる。下に列記したほとんどの活性成分は、USP Dictionary of USANおよびInternational Drug Names, US Pharmacopeia, Rockville 2001中に記載されている。抗糖尿病薬としては、インスリンおよびインスリン誘導体、例えばランタス(Lantus)(R)(www.lantus.com参照)またはHMR1964、速効性インスリン(米国特許第6,221,633号参照)、GLP−1誘導体、例えばNovo Nordisk A/SのWO 98/08871に開示されたもの、および経口的に有効な血糖低下活性成分が含まれる。経口的に有効な血糖低下活性成分としては、好ましくはスルホニル尿素、ビグアニド、メグリチニド、オキサジアゾリジンジオン、チアゾリジンジオン、グルコシダーゼ阻害剤、グルカゴンアンタゴニスト、GLP−1アゴニスト、カリウムチャネル開放剤、例えばNovo Nordisk A/SのWO 97/26265およびWO 99/03861に開示されたもの、インスリン増感剤、糖新生および/またはグリコーゲン分解の刺激に含まれる肝酵素の阻害剤、グルコース取込みのモジュレータ、脂質代謝を変える化合物、例えば抗高脂血活性成分および抗脂血活性成分、食物吸収を低下させる化合物、PPARおよびPXRアゴニストおよびベータ細胞のATP依存性カリウムチャネルに作用する活性成分が含まれる。
【0039】
本発明の一実施態様では、式Iの化合物を、シンバスタチン、フルバスタチン、プラバスタチン、ロバスタチン、アトロバスタチン、セリバスタチン、ロスバスタチンといったようなHMG−CoA還元酵素阻害剤と組み合わせて投与する。
本発明の一実施態様では、式Iの化合物を、コレステロール吸収阻害剤、例えばエゼチミブ(ezetimibe)、チクエチド(tiqueside)、パマクエシド(pamaqueside)と組み合わせて投与する。
本発明の一実施態様では、式Iの化合物を、PPARガンマアゴニスト、例えばロシグリタゾン、ピオグリタゾン、JTT−501、GI 262570と組み合わせて投与する。
本発明の一実施態様では、式Iの化合物を、例えばGW 9578、GW 7647といったようなPPARアルファアゴニストと組み合わせて投与する。
【0040】
本発明の一実施態様では、式Iの化合物を、混合されたPPARアルファ/ガンマアゴニスト、例えばGW 1536、AVE 8042、AVE 8134、AVE 0847またはPCT/US00/11833、PCT/US00/11490、DE10142734.4に記載されたものと組み合わせて投与する。
本発明の一実施態様では、式Iの化合物を、フィブレート、例えばフェノフィブレート、クロフィブレート、ベザフィブレートと組み合わせて投与する。
本発明の一実施態様では、式Iの化合物を、MTP阻害剤、例えばインプリタピド、BMS−201038、R−103757と組み合わせて投与する。
本発明の一実施態様では、式Iの化合物を、例えばHMR 1453といったような胆汁酸吸収阻害剤(例えば米国特許第6,245,744号または米国特許第6,221,89
7号参照)と組み合わせて投与する。
【0041】
本発明の一実施態様では、式Iの化合物を、CETP阻害剤、例えばJTT−705と組み合わせて投与する。
本発明の一実施態様では、式Iの化合物を、ポリマー性胆汁酸吸着剤、例えばコレスチラミン、コレセベラムと組み合わせて投与する。
本発明の一実施態様では、式Iの化合物を、LDL受容体誘発物質(米国特許第6,342,512号)、例えばHMR 1171、HMR 1586と組み合わせて投与する。
本発明の一実施態様では、式Iの化合物を、ACAT阻害剤、例えばアバシミブ(avasimibe)と組み合わせて投与する。
【0042】
本発明の一実施態様では、式Iの化合物を、抗酸化剤、例えばOPC−14117と組み合わせて投与する。
本発明の一実施態様では、式Iの化合物を、リポタンパク質リパーゼ阻害剤、例えばNO−1886と組み合わせて投与する。
本発明の一実施態様では、式Iの化合物を、ATPクエン酸リアーゼ阻害剤、例えばSB−204990と組み合わせて投与する。
本発明の一実施態様では、式Iの化合物を、スクアレンシンテターゼ阻害剤、例えばBMS−188494と組み合わせて投与する。
本発明の一実施態様では、式Iの化合物を、リポタンパク質(a)アンタゴニスト、例えばCI−1027またはニコチン酸と組み合わせて投与する。
本発明の一実施態様では、式Iの化合物を、リパーゼ阻害剤、例えばオーリスタットと組み合わせて投与する。
【0043】
本発明の一実施態様では、式Iの化合物を、インスリンと組み合わせて投与する。
一実施態様では、式Iの化合物を、スルホニル尿素、例えばトルブタミド、グリベンクラミド、グリピジドまたはグリメピリドと組み合わせて投与する。
一実施態様では、式Iの化合物を、ビグアニド、例えばメトホルミンと組み合わせて投与する。
さらに別の実施態様では、式Iの化合物を、メグリチニド、例えばレパグリニドと組み合わせて投与する。
【0044】
一実施態様では、式Iの化合物を、チアゾリジンジオン、例えばトログリタゾン、シグリタゾン、ピオグリタゾン、ロシグリタゾンまたはDr. Reddy's Research FoundationのWO 97/41097中に開示された化合物、特に5−[[4−[(3,4−ジヒドロ−3−メチル−4−オキソ−2−キナゾリニルメトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンと組み合わせて投与する。
【0045】
一実施態様では、式Iの化合物を、α−グルコシダーゼ阻害剤、例えばミグリトールまたはアカルボーズと組み合わせて投与する。
一実施態様では、式Iの化合物を、ベータ細胞のATP依存性カリウムチャネルに作用する活性化合物、例えばトルブタミド、グリベンクラミド、グリピジド、グリメピリドまたはレパグリニドと組み合わせて投与する。
【0046】
一実施態様では、式Iの化合物を、複数の上記化合物と組み合わせて、例えばスルホニル尿素およびメトホルミン、スルホニル尿素およびアカルボーズ、レパグリニドおよびメトホルミン、インスリンおよびスルホニル尿素、インスリンおよびメトホルミン、インスリンおよびトログリタゾン、インスリンおよびロバスタチン等と組み合わせて投与する。
【0047】
さらなる実施態様では、式Iの化合物を、CARTモジュレータ(“Cocaine-amphetam
ine-regulated transcript influences energy metabolism, anxiety and gastric emptying in mice”Asakawa, A, 等 : Hormone and Metabolic Research (2001), 33(9), 554-558参照)、NPYアンタゴニスト、例えばナフタレン−1−スルホン酸{4−[(4−アミノキナゾリン−2−イルアミノ)メチル]シクロヘキシルメチル}アミド塩酸塩(CGP 71683A))、MC4アゴニスト(例えば1−アミノ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2−カルボン酸[2−(3a−ベンジル−2−メチル−3−オキソ−2,3,3a,4,6,7−ヘキサヒドロピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−イル)−1−(4−クロロフェニル)−2−オキソ−エチル]−アミド;(WO 01/91752))、オレキシンアンタゴニスト(例えば1−(2−メチルベンゾオキサゾール−6−イル)−3−[1,5]ナフチリジン−4−イル尿素塩酸塩(SB−334867−A))、H3アゴニスト(3−シクロヘキシル−1−(4,4−ジメチル−1,4,6,7−テトラヒドロイミダゾ[4,5−c]ピリジン−5−イル)プロパン−1−オンシュウ酸塩(WO 00/63208));TNFアゴニスト、CRFアンタゴニスト(例えば[2−メチル−9−(2,4,6−トリ−メチルフェニル)−9H−1,3,9−トリアザフルオレン−4−イル]ジプロピルアミン(WO 00/66585))、CRF BPアンタゴニスト(例えばウロコルチン)、ウロコルチンアゴニスト、β3アゴニスト(例えば1−(4−クロロ−3−メタンスルホニルメチルフェニル)−2−[ 2−(2,3−ジメチル−1H−インド−ル−6−イルオキシ)エチルアミノ]−エタノール塩酸塩(WO 01/83451))、MSH(メラノサイト−刺激ホルモン)アゴニスト、CCK−Aアゴニスト(例えば{2−[4−(4−クロロ−2,5−ジメトキシフェニル)−5−(2−シクロヘキシル−エチル)チアゾール−2−イルカルバモイル]−5,7−ジメチルインドール−1−イル}酢酸トリフルオロ酢酸塩(WO 99/15525))、セロトニン再摂取阻害剤(例えばデクスフェンフルラミン)、混合されたセロトニン作動性およびノルアドレナリン作動性化合物(例えばWO 00/71549)、5HTアゴニスト、例えば1−(3−エチルベンゾフラン−7−イル)ピペラジンシュウ酸塩(WO 01/09111)、ボンベシンアゴニスト、ガラニンアンタゴニスト、成長ホルモン(例えばヒト成長ホルモン)、成長ホルモン放出化合物(6−ベンジルオキシ−1−(2−ジイソプロピルアミノエチルカルバモイル)−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−カルボン酸第三級ブチルエステル(WO 01/85695))、TRHアゴニスト(例えばEP 0 462 884参照)、脱共役タンパク質2または3のモジュレータ、レプチンアゴニスト(例えば、Lee, Daniel W.; Leinung, Matthew C.; Rozhavskaya-Arena, Marina; Grasso, Patricia. Leptin agonists as a potential approach to the treatment of obesity. Drugs of the Future (2001), 26(9), 873-881参照)、DAアゴニスト(ブロモクリプチン、ドプレキシン)、リパーゼ/アミラーゼ阻害剤(例えばWO 00/40569)、PPARモジュレータ(例えばWO 00/78312)、RXRモジュレータまたはTR−βアゴニストと組み合わせて投与する。
【0048】
本発明の一実施態様において、別の活性成分は、レプチンである;例えば“Perspectives in the therapeutic use of leptin”, Salvador, Javier; Gomez-Ambrosi, Javier; Fruhbeck, Gema, Expert Opinion on Pharmacotherapy (2001), 2(10), 1615-1622参照。
一実施態様において、別の活性成分は、デキストロアンフェタミンまたはアンフェタミンである。
一実施態様において、別の活性成分は、フェンフルラミンまたはデクスフェンフルラミンである。
別の実施態様において、別の活性成分は、シブトラミンである。
一実施態様において、別の活性成分は、オーリスタットである。
一実施態様において、別の活性成分は、マジンドールまたはフェンテルミンである。
【0049】
一実施態様では、式Iの化合物を、食物繊維物質、好ましくは不溶性の食物繊維物質と
組み合わせて投与する(例えば、カロブ/Caromax(R) (Zunft H J; 等, Carob pulp preparation for treatment of hypercholesterolemia, ADVANCES IN THERAPY (2001 Sep-Oct), 18(5), 230-6.)参照。Caromaxは、Nutrinova, Nutrition Specialties & Food Ingredients GmbH, Industriepark Hoechst, 65926 Frankfurt/Main)からのカロブ含有製品である)。Caromax(R)との組み合わせは、一つの製剤中でまたは式Iの化合物およびCaromax(R)を別々に投与することによって可能である。また、これに関して、Caromax(R)は、例えばパン菓子製品またはムースリバーのような食品形態で投与することができる。
【0050】
本発明の化合物と一つ以上の前記化合物および場合により一つ以上のさらなる薬理学的に活性な物質とのすべての適切な組み合わせは、本発明に記載された保護範囲によって包含されることは明白である。
【0051】
【化6】

【0052】
以下に記載した実施例は、本発明を限定することなく本発明を説明するのに役立つ。測定した融点および分解点(M.P.)は補正しておらず、一般に加熱速度に左右される。
【0053】
実施例1:
a) 1−(3−フルオロ−4−ニトロフェニル)−1H−[1,2,4]トリアゾール
3−フルオロ−4−ニトロフェニルヒドラジン2.5g、[1,2,3]トリアジン1.2gおよびエタノール50mlからなる混合物を撹拌しながら還流に6時間加熱した。減圧下で反応混合物を濃縮した後、残留物をカラムクロマトグラフィ(溶媒:99:1ジクロロメタン:メタノール;シリカゲル)によって処理した。
収量:0.8g 融点:99.9℃
【0054】
b)1−(4−アミノ−3−フルオロフェニル)−1H−[1,2,4]トリアゾール
1−(3−フルオロ−4−ニトロフェニル)−1H−[1,2,4]トリアゾール260mg、Pd/C30mgおよびテトラヒドロフラン30mlからなる混合物中に、理論量が取り込まれるまで水素を大気圧下で導入した。触媒を吸引濾過し、減圧下で混合物を濃縮した後、残った油性残留物をカラムクロマトグラフィ(溶媒:ジクロロメタン:メタノール98:2;シリカゲル)によって精製した。収量:100mg 融点:93.6℃
【0055】
c) 1−(2−クロロ−4,5−ジフルオロベンゾイル)−3−(2−フルオロ−4−[1,2,4]トリアゾール−1−イルフェニル)尿素
アセトニトリル4ml中の1−(4−アミノ−3−フルオロフェニル)−1H−[1,2,4]−トリアゾール75mgの溶液に当量の2−クロロ−4,5−ジフルオロベンゾイルイソシアネート溶液を滴加し、混合物を室温で30分間撹拌した。固形物を吸引濾過し、減圧下で乾燥した。収量:84mg 融点:195.0℃
【0056】
実施例2:
a) 3−(3−メトキシ−4−ニトロフェニル)−5−メチル−4H−[1,2,4]トリアゾール
3−メトキシ−4−ニトロ安息香酸ヒドラジド590mg、ピリジン6mlおよびチオアセトアミド210mgからなる混合物を95℃に2時間加熱した。冷ました後、揮発性画分を減圧下、40℃で除去し、残留物をカラムクロマトグラフィ精製(シリカゲル,溶媒:ジクロロメタン:メタノール95:5)にかけた。収量:100mg 融点:176.0℃
【0057】
b) 2−メトキシ−4−(5−メチル−4H−[1,2,4]トリアゾール−3−イル)フェニルアミンは、THF中、Pd/Cの存在下で3−(3−メトキシ−4−ニトロフェニル)−5−メチル−4H−[1,2,4]トリアゾール100mgを水素化することによって製造し、さらに精製することなく用いた。収量:110mg(粗製) 融点:76.9℃
【0058】
c) 1−(2−クロロ−4−フルオロベンゾイル)−3−[2−メトキシ−4−(5−メチル−4H−[1,2,4]トリアゾール−3−イル)−フェニル]尿素
アセトニトリル3ml中の2−メトキシ−4−(5−メチル−4H−[1,2,4]トリアゾール−3−イル)フェニルアミン35mgの溶液に当量の2−クロロ−4−フルオロベンゾイルイソシアネートの溶液を滴加し、混合物を室温で30分間撹拌した。次いで、固形物を吸引濾過し、t−ブチルメチルエーテルと共に撹拌し、吸引濾過し、減圧下で乾燥した。収量:33mg 融点:269.1℃
【0059】
実施例3:
1−(2−クロロ−4,5−ジフルオロベンゾイル)−3−[2−メトキシ−4−(5−メチル−4H−[1,2,4]トリアゾール−3−イル)−フェニル]尿素
アセトニトリル3ml中の2−メトキシ−4−(5−メチル−4H−[1,2,4]トリアゾール−3−イル)フェニルアミン30mgの溶液に当量の2−クロロ−4,5−ジフルオロベンゾイルイソシアネートの溶液を滴加し、混合物を室温で30分間撹拌した。次いで
、固形物を吸引濾過し、イソプロパノールと共に撹拌し減圧下で乾燥した。収量:50mg 融点:227.5℃
【0060】
実施例4:
a) エチル[5−(3−メトキシ−4−ニトロフェニル)−4H−[1,2,4]トリアゾール−3−イル]アセテート
マロン酸エチルエステルイミド酸エチルエステル塩酸塩477mgをN−メチルピロリドン2ml中の3−メトキシ−4−ニトロ安息香酸ヒドラジド633mgの溶液に加え、混合物を140℃に3時間加熱した。冷ました後、混合物を水50mlと混合し、生成物を酢酸エチルで抽出した。有機相を乾燥し、濃縮した後、これをカラムクロマトグラフィ(シリカゲル,溶媒:ジクロロメタン:メタノール95:5)によって精製した。収量:220mg 融点:油
【0061】
b) エチル[5−(4−アミノ−3−メトキシフェニル)−4H−[1,2,4]トリアゾール−3−イル]アセテート
Pd/C50mgを、エタノール100ml中のエチル[5−(3−メトキシ−4−ニトロフェニル)−4H−[1,2,4]トリアゾール−3−イル]アセテート200mgの溶液に加え、理論量が取り込まれるまで水素を室温で混合物に導入した。次いで、触媒を濾過によって除去し、濾液を濃縮した。収量:140mg 融点:油
【0062】
c) [5−(3−メトキシ−4−ニトロフェニル)−4H−[1,2,4]トリアゾール−3−イル]酢酸
エチル[5−(3−メトキシ−4−ニトロフェニル)−4H−[1,2,4]トリアゾール−3−イル]アセテート140mg、メタノール5mlおよび1N水酸化ナトリウム1mlの混合物を室温で2時間撹拌した。その後、揮発性画分をロータリーエバポレーターで除去し、残留物を水10mlで希釈し、1N塩酸を用いてpH5に調節した。撹拌した後、固形物を吸引濾過した。収量:99mg 融点:135.5℃
【0063】
d) (5−(4−(3−(2−クロロ−4−フルオロベンゾイル)ウレイド)−3−メトキシフェニル)−4H−[1,2,4]トリアゾール−3−イル)酢酸
アセトニトリル5ml中の[5−(3−メトキシ−4−ニトロフェニル)−4H−[1,2,4]トリアゾール−3−イル]アセテート89mgの溶液にアセトニトリル中の当量の2−クロロ−4−フルオロベンゾイルイソシアネートの溶液を滴加し、混合物を室温で一夜撹拌した。次いで、形成された固形物を、吸引濾過し、減圧下で乾燥した。収量:70mg 融点:>300℃(分解)
【0064】
実施例5:
a) 2−[3−メチル−5−(2−ニトロフェニル)−[1,2,4]トリアゾール−4−イル]安息香酸
2−ニトロ安息香酸ヒドラジド1.8g、2−メチルベンゾ[d][1,3]オキサジン−4−オン1.6gおよびN−メチルピロリドン5mlからなる混合物を撹拌しながら80℃に2時間加熱した。冷ました後に、混合物を水で混合すると僅かに濁り、そしてさらに1時間撹拌した。その間に固形物が沈殿し、これを吸引濾過し、エタノールから再結晶し、減圧下で乾燥した。収量:0.89g 融点:228.7℃
【0065】
b) 2−[3−メチル−5−(4−ニトロフェニル)−[1,2,4]トリアゾール−4−イル]安息香酸は、4−ニトロ安息香酸ヒドラジドから同様に製造し、そしてイソプロパノールから再結晶させた。収量:0.6g 融点:275.4℃
【0066】
c) 2−[3−(2−アミノフェニル)−5−メチル−[1,2,4]トリアゾール−4−イル]
安息香酸は、テトラヒドロフラン中、Pd/Cの存在下で2−[3−メチル−5−(2−ニトロフェニル)−[1,2,4]トリアゾール−4−イル]安息香酸400mgを水素させることによって製造し、ジクロロメタンと共に撹拌することによって精製した。収量:240mg 融点:179.4℃
【0067】
d) 2−[3−(4−アミノフェニル)−5−メチル−[1,2,4]トリアゾール−4−イル]安息香酸は、テトラヒドロフラン中、Pd/Cの存在下で2−[3−メチル−5−(4−ニトロフェニル)−[1,2,4]トリアゾール−4−イル]安息香酸270mgを水素化することによって製造し、カラムクロマトグラフィ(シリカゲル,溶媒:ジクロロメタン:メタノール95:5)によって精製した。収量:75mg 融点:207.8℃
【0068】
e) 2−(3−{2−[3−(2−クロロ−4,5−ジフルオロベンゾイル)ウレイド]フェニル}−5−メチル−[1,2,4]トリアゾール−4−イル)安息香酸
2−クロロ−4−フルオロベンゾイルイソシアネートの相当量の溶液をアセトニトリル3ml中の2−[3−(2−アミノフェニル)−5−メチル[1,2,4]トリアゾール−4−イル]安息香酸88mgの溶液に滴加し、混合物を室温で30分間撹拌した。固形物を吸引濾過し、減圧下で乾燥した。収量:120mg 融点:194.7℃
【0069】
実施例6:
a) 4−クロロ−3−ニトロ安息香酸アミドラゾン塩酸塩
エチル4−クロロ−3−ニトロベンズイミデート塩酸塩6.8g、イソプロパノール100mlおよびヒドラジン水化物3.75mlからなる混合物を室温で60分間撹拌した。沈殿を吸引濾過し、イソプロパノール50mlと共に簡単に撹拌し、吸引濾過し、減圧下で乾燥した。収量:3.95g 融点:150.2℃
【0070】
b) 3−(4−クロロ−3−ニトロフェニル)−5−メチル−4H−[1,2,4]トリアゾール
4−クロロ−3−ニトロ安息香酸アミドラゾン塩酸塩322mg、トルエン12mlおよびトリメチルオルトアセテート0.21mlからなる混合物を110℃に60分間加熱した。溶媒を減圧下、40℃で除去し、残留物をカラムクロマトグラフィ(シリカゲル;ジクロロメタン:メタノール98:2)によって精製した。収量:65mg 融点:167.9℃
【0071】
c) 3−(3−アミノ−4−クロロフェニル)−5−メチル−4H−[1,2,4]トリアゾール
3−(4−クロロ−3−ニトロフェニル)−5−メチル−4H−[1,2,4]トリアゾール120mg、酢酸エチル30mlおよび塩化スズ644mgからなる混合物を還流に6時間加熱した。冷ました後、混合物を水で洗浄し、有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下、40℃で濃縮した。収量:90mg 融点:樹脂
【0072】
d) 1−(2−クロロ−4,5−ジフルオロベンゾイル)−3−[2−クロロ−5−(5−メチル−4H−[1,2,4]トリアゾール−3−イル)フェニル]尿素
アセトニトリル8ml中の3−(3−アミノ−4−クロロフェニル)−5−メチル−4H−[1,2,4]−トリアゾール85mgの溶液に当量の2−クロロ−4,5−ジフルオロベンゾイルイソシアネートの溶液を滴加し、混合物を室温で2時間撹拌した。次いで、形成された固形物を吸引濾過し、減圧下で乾燥した。収量:65mg 融点:227.4℃
【0073】
同様の方法で、以下の化合物を製造した:
e) 1−(2−クロロ−4,5−ジフルオロベンゾイル)−3−[2−クロロ−5−(4H−[1,2,4]トリアゾール−3−イル)フェニル] 尿素) 融点:294.5℃
【0074】
f) 1−(2−クロロ−4,5−ジフルオロベンゾイル)−3−[2−トリフルオロメトキシ−4−(5−ヒドロキシ−1H−[1,2,4]トリアゾール−3−イル)フェニル]尿素 融点:>350℃
【0075】
実施例7:
a) 2−クロロ−4−(1H−テトラゾール−5−イル)フェニルアミン
4−アミノ−3−クロロベンゾニトリル1.07g、キシレン30mlおよびトリメチルチンアジド1.7gからなる混合物を135℃で8時間撹拌した。冷ました後、メタノール25mlを加え、混合物を室温で30分撹拌し、揮発性成分をロータリーエバポレーターで除去した。撹拌すると、このような方法で得られた混合物から固形物が沈殿し、吸引濾過し、減圧下で簡単に乾燥した。この固形物を1N水酸化ナトリウム溶液中に溶解し、濾過し、そして生成物を2N塩酸で酸性化することによって沈殿させ、吸引濾過して減圧下で乾燥した。収量:1.24g 融点:183.8℃
【0076】
b) 4−(1H−テトラゾール−5−イル)−2−トリフルオロメトキシフェニルアミンは、同様の方法で4−アミノ−3−トリフルオロメトキシベンゾニトリル505mgから得た。収量:360mg 融点:183.0℃
【0077】
c) 1−(2−クロロ−4−フルオロベンゾイル)−3−[2−クロロ−4−(1H−テトラゾール−5−イル)フェニル]尿素
2−クロロ−4−フルオロベンゾイルイソシアネートの相当量の溶液をアセトニトリル3ml中の2−クロロ−4−(1H−テトラゾール−5−イル)フェニルアミン100mgの溶液に滴加し、混合物を40℃で60分間撹拌した。形成された固形物を吸引濾過し、減圧下で乾燥した。収量:115mg 融点:227.6℃
【0078】
d) 1−(2−クロロ−4,5−ジフルオロベンゾイル)−3−[2−クロロ−4−(1H−テトラゾール−5−イル)フェニル)尿素
2−クロロ−4,5−ジフルオロベンゾイルイソシアネートの相当量の溶液をアセトニトリル3ml中の2−クロロ−4−(1H−テトラゾール−5−イル)フェニルアミン100mgの溶液に滴加し、混合物を40℃で60分間撹拌した。形成された固形物を吸引濾過し、減圧下で乾燥した。収量:86mg 融点:>300℃
【0079】
e) 1−(2−クロロ−4−フルオロベンゾイル)−3−[4−(1H−テトラゾール−5−イル)−2−トリフルオロメトキシフェニル]−尿素は、同様の方法で5−(4−アミノ−3−トリフルオロメトキシフェニル)テトラゾール100mgから得た。収量:56mg
融点:276℃
【0080】
f) 1−(2−クロロ−4,5−ジフルオロベンゾイル)−3−[4−(1H−テトラゾール−5−イル)−2−トリフルオロメトキシ−フェニル]尿素は、同様の方法で4−(1H−テトラゾール−5−イル)−2−トリフルオロメトキシフェニルアミン100mgおよび2−クロロ−4,5−ジフルオロベンゾイルイソシアネートから得た。収量:98mg 融点:215.0℃
【0081】
実施例8:
a) 5−(3−メトキシ−4−ニトロフェニル)−3H−[1,3,4]オキサジアゾール−2−オン
トルエン中20%ホスゲン溶液1.2当量をジオキサン25ml中の3−メトキシ−4−ニトロ安息香酸ヒドラジド(融点:158.2℃、80℃でイソプロパノール中のメチル3−メトキシ−4−ニトロベンゾエートおよびヒドラジン水化物より製造した)850
mgの溶液に滴加し、混合物を室温で1時間撹拌した。濃縮した後、残留物をイソプロパノールから再結晶させ、吸引濾過して減圧下で乾燥した。収量:620mg 融点:223.1℃
【0082】
b) [5−(4−アミノ−3−メトキシフェニル)−3H [1,3,4]オキサジアゾール−2−オン
5−(3−メトキシ−4−ニトロフェニル)−3H−[1,3,4]オキサジアゾール−2−オン550mg、Pd/C100mgおよびTHF50mlの混合物に、理論的な取込みまで水素を大気圧下で導入した。その後、触媒を吸引濾過し、混合物を減圧下で濃縮して乾燥状態にした。収量:500mg 融点:206.3℃
【0083】
c) 1−(2−クロロ−4−フルオロベンゾイル)−3−[4−(5−ヒドロキシ[1,3,4]オキサジアゾール−2−イル)−2−メトキシフェニル]尿素
アセトニトリル5ml中の25−(4−アミノ−3−メトキシフェニル)−3H−[1,3,4]オキサジアゾール−2−オン103mgの溶液にアセトニトリル中の当量の2−クロロ−4−フルオロベンゾイルイソシアネートの溶液を滴加し、混合物を室温で一夜撹拌した。形成された固形物を吸引濾過し、減圧下で乾燥した。収量:155mg 融点:280.7℃
【0084】
同様の方法で以下の化合物を製造した:
d) 1−(2−クロロ−4−フルオロベンゾイル)−3−[2−(5−ヒドロキシ[1,3,4]オキサジアゾール−2−イル)フェニル]尿素 融点:229.7℃
【0085】
e) 1−(2−クロロ−4,5−ジフルオロベンゾイル)−3−[4−(5−ヒドロキシ[1,3,4]オキサジアゾール−2−イル)−2−メトキシフェニル]尿素 融点:293.1℃
【0086】
f) 1−(2−クロロ−4,5−ジフルオロベンゾイル)−3−[2−(5−ヒドロキシ[1,3,4]オキサジアゾール−2−イル)フェニル]尿素 融点:222.9℃
【0087】
g) 1−(2−クロロ−4−フルオロベンゾイル)−3−(2−[1,3,4]オキサジアゾール−2−イルフェニル)尿素 融点:204.0℃
【0088】
h) 1−(2−クロロ−4,5−ジフルオロベンゾイル)−3−(2−[1,3,4]オキサジアゾール−2−イルフェニル)尿素 融点:199.6℃
【0089】
実施例9:
a) 3−メトキシ−4−ニトロフェニルヒドラジン
ヒドラジン水和物4.5mlをN−メチルピロリドン15ml中の4−フルオロ−2−メトキシニトロベンゼン3.2gの溶液に滴加し、混合物を2時間撹拌し、最初に穏やかな発熱が生じた。次いで、混合物を水50mlで希釈して撹拌し、そして形成された沈殿を吸引濾過し減圧下で乾燥した。収量:3.25g 融点:162.5℃
【0090】
b) メチルN'−(3−メトキシ−4−ニトロフェニル)ヒドラジノホルメート
メチルクロロホルメート1.5mlをジクロロメタン25mlおよびピリジン6.6ml中の3−メトキシ−4−ニトロフェニルヒドラジン3.0gの溶液に室温でゆっくりと滴加した。2時間後、揮発性画分をロータリーエバポレーターにより減圧下で除去し、残留物を水中に取り、2N塩酸で弱酸性にした後、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル相を乾燥し、濃縮した後、固形残留物が残り、これをイソプロパノールから再結晶させた。収量:3.07g 融点:143.7℃
【0091】
c) 5−メトキシ−3−(3−メトキシ−4−ニトロフェニル)−3H−[1,3,4]オキサジアゾール−2−オン
メチルN'−(3−メトキシ−4−ニトロフェニル)ヒドラジノホルメート3.05g、ジクロロメタン30ml、ピリジン5.2mlおよび20%トルエン酸ホスゲン溶液16.5mlからなる混合物を室温で1時間撹拌した。減圧下で濃縮した後、半固形残留物を、2N塩酸3mlを添加して水50mlと共に撹拌し、固形物を吸引濾過し、減圧下、室温で乾燥した。収量:2.8g 融点:145.1℃
【0092】
d) 3−(4−アミノ−3−メトキシフェニル)−5−メトキシ−3H−[1,3,4]オキサジアゾール−2−オン塩酸塩
5−メトキシ−3−(3−メトキシ−4−ニトロフェニル)−3H−[1,3,4]オキサジアゾール−2−オン2.8g、メタノール250mlおよびPd/C0.3gからなる混合物に、理論量が取り込まれるまで水素を室温で導入した。次いで、触媒を濾過によって除去し、濾液を濃縮した。残留物を酢酸エチル中に取り、メタノール性塩酸を用いて生成物を沈殿させ、吸引濾過し、減圧下で乾燥した。収量:2.0g 融点:245.9℃
【0093】
e) 1−(2−クロロ−4−フルオロベンゾイル)−3−(2−メトキシ−4−(5−メトキシ−2−オキソ−3H−[1,3,4]−オキサジアゾール−3−イル)フェニル)尿素
アセトニトリル5ml中の5−メトキシ−3−(4−アミノ−3−メトキシフェニル)−3H−[1,3,4]オキサジアゾール−2−オン塩酸塩0.39gおよびトリエチルアミン0.2mlの溶液にアセトニトリル中の当量の2−クロロ−4−フルオロベンゾイルイソシアネートの溶液を滴加し、混合物を室温で一夜撹拌した。形成された固形物を吸引濾過し、減圧下で乾燥した。収量:0.16g 融点:211.1℃
【0094】
同様の方法で、以下の化合物を製造した:
f) 1−(2−クロロ−4−フルオロベンゾイル)−3−(2−メチル−4−(5−メチルアミノ−2−オキソ−3H−[1,3,4]−オキサジアゾール−3−イル)フェニル)尿素 融点:198.0℃
【0095】
g) 1−(2−クロロ−4−フルオロベンゾイル)−3−[2−クロロ−4−(5−メチル−[1,3,4]オキサジアゾール−2−イル)フェニル]尿素
1−(2−クロロ−4−フルオロベンゾイル)−3−[2−クロロ−4−(1H−テトラゾール−5−イル)フェニル]尿素138mg、無水酢酸180mg、ピリジン260mgおよびジオキサン3mlの混合物を80℃に8時間加熱した。ロータリーエバポレーターにより減圧下で濃縮した後、残留物を水/氷酢酸と共に撹拌し、形成された固形物を吸引濾過し、ジクロロメタン/メタノール(1:1)中に溶解し、濾過によって溶液を不溶性画分から分離した。減圧下で濃縮した後、残留物をエタノールと共に撹拌し、固形物を吸引濾過した。収量:11mg 融点:198.2℃
【0096】
実施例10:
a) 5−(2−ニトロフェニル)−[1,3,4]オキサジアゾール−2−イルアミン
アセトニトリル中の5M臭化シアン溶液4mlをアセトニトリル20ml中の2−ニトロ安息香酸ヒドラジド3.6gの溶液に滴加した。これにより最初は透明な溶液を得、次いで固形物が沈殿し、短時間撹拌を続けた後、これを吸引濾過し、アセトニトリルで再び洗浄し、減圧下で乾燥した。収量:4.3g 融点:211.2℃
【0097】
b) 5−(2−アミノフェニル)−[1,3,4]オキサジアゾール−2−イルアミン
5−(2−ニトロフェニル)−[1,3,4]オキサジアゾール−2−イルアミン350mgの溶液中へ、理論量が取り込まれるまで水素を大気圧で導入した。触媒を吸引濾過し、混合物を減圧下で濃縮した後、残った油性残留物をカラムクロマトグラフィ(溶媒:ジクロ
ロメタン/メタノール 95:5;シリカゲル)によって精製した。収量:200mg 融点:199.0℃
【0098】
c) 1−[2−(5−アミノ[1,3,4]オキサジアゾール−2−イル)フェニル]−3−(2−クロロ−4,5−ジフルオロベンゾイル)尿素
アセトニトリル2ml中の5−(2−アミノフェニル)−[1,3,4]オキサジアゾール−2−イルアミン70mgの溶液に当量の2−クロロ−4−フルオロベンゾイルイソシアネートの溶液を滴加し、混合物を室温で30分間撹拌した。次いで、固形物を吸引濾過し減圧下で乾燥した。収量:95mg 融点:205.8℃
【0099】
実施例11:
a) N−[4−(N−ヒドロキシカルバムイミドイル)−2−トリフルオロメトキシフェニル]アセトアミド
N−(4−シアノ−2−トリフルオロメトキシフェニル)−アセトアミド610mg、イソプロパノール15ml、塩酸ヒドロキシルアミン255mgおよび酢酸ナトリウム410mgからなる混合物を還流に5時間加熱した。冷ました後、不溶性画分を濾過し、濾液を濃縮し、少量のイソプロパノール中に取り、生成物が沈殿し、吸引濾過し、最初に濁るまで水を加え、続いて撹拌することによって乾燥した。収量:280mg 融点:178.2℃
【0100】
b) N−[4−(5−オキソ−4,5−ジヒドロ−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−2−トリフルオロメトキシフェニル]−アセトアミド
N−[4−(N−ヒドロキシカルバムイミドイル)−2−トリフルオロメトキシフェニル]アセトアミド130mg、N−メチルピロリドン2ml、ピリジン0.55mlおよびエチルクロロホルメート0.049mlからなる混合物を80℃で5時間撹拌した。冷ました後、混合物を水で希釈し、生成物を酢酸エチル20mlで抽出した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下、40℃で蒸発させた。収量:200mg 融点:樹脂
【0101】
c) 3−(4−アミノ−3−トリフルオロメトキシフェニル)−4H−[1,2,4]−オキサジアゾール−5−オン塩酸塩
N−[4−(5−オキソ−4,5−ジヒドロ−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−2−トリフルオロメトキシフェニル]アセトアミド200mg、メタノール10mlおよびジオキサン中の塩酸の4M溶液0.5mlからなる混合物を室温で15時間撹拌した。
ロータリーエバポレーターで揮発性画分を濃縮した後、黄色がかった油が残った。収量:190mg 融点:油
【0102】
d) 1−(2−クロロ−4,5−ジフルオロベンゾイル)−3−[4−(5−オキソ−4,5−ジヒドロ−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−2−トリフルオロメトキシフェニル]尿素
2−クロロ−4,5−ジフルオロベンゾイルイソシアネートの相当量の溶液をアセトニトリル4ml中の3−(4−アミノ−3−トリフルオロメトキシフェニル)−4H−[1,2,4]−オキサジアゾール−5−オン塩酸塩95mgおよびHunig塩基0.054mlの溶液に滴加し、混合物を室温で30分間撹拌した。次いで、固形物を吸引濾過し、減圧下で乾燥した。収量:55mg 融点:224.5℃
【0103】
同様の方法で、以下の実施例を製造した:
e) 1−(2−クロロ−4−フルオロベンゾイル)−3−[4−(5−オキソ−4,5−ジヒドロ−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−2−トリフルオロメトキシフェニル]尿素 融点230.1℃
【0104】
f) 1−(2−クロロ−4−フルオロベンゾイル)−3−[2−クロロ−4−(5−オキソ−4,5−ジヒドロ−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)フェニル]尿素 融点243.6℃
【0105】
実施例12:
a) 5−メチル−2−(3−メチル−4−ニトロフェニル)−1,2−ジヒドロピラゾール−3−オン
3−メチル−4−ニトロフェニルヒドラジン500mg、メチルアセトアセテート0.32mlおよびトルエン20mlの混合物を100℃に8時間加熱した。冷ました後、反応混合物を減圧下で濃縮し、残留物をt−ブチルメチルエーテル中で撹拌した。固形物を吸引濾過し減圧下で乾燥した。収量:380mg 融点:179.0℃
【0106】
b) 2−(4−アミノ−3−メチルフェニル)−5−メチル−1,2−ジヒドロピラゾール−3−オン
5−メチル−2−(3−メチル−4−ニトロフェニル)−1,2−ジヒドロピラゾール−3−オン350mg、Pd/C70mgおよびテトラヒドロフラン50mlの混合物中に理論的な取込みまで水素を大気圧下で導入した。その後、触媒を吸引濾過し、混合物を減圧下で濃縮して乾燥状態にし、残留物をt−ブチルメチルエーテル中で撹拌した。固形物を吸引濾過し、減圧下で乾燥した。収量:280mg 融点:59.3℃
【0107】
c) 1−(2−クロロ−4−フルオロベンゾイル)−3−[2−メチル−4−(3−メチル−5−オキソ−2,5−ジヒドロピラゾール−1−イル)フェニル]尿素
アセトニトリル6ml中の2−(4−アミノ−3−メチルフェニル)−5−メチル−1,2−ジヒドロピラゾール−3−オン71mg溶液にアセトニトリル中の当量の2−クロロ−4−フルオロベンゾイルイソシアネートの溶液を滴加し、混合物を室温で一夜撹拌した。形成された固形物を吸引濾過し減圧下で乾燥した。収量:70mg 融点:225.5℃
【0108】
実施例13:
a) 1−[2−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)フェニル]−3−(2−クロロ−4,5−ジフルオロベンゾイル)尿素
アセトニトリル8ml中の2−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)フェニルアミン142mgの溶液に当量の2−クロロ−4,5−ジフルオロベンゾイルイソシアネートの
溶液を滴加し、混合物を室温で30分間撹拌した。次いで、固形物を吸引濾過し、減圧下で乾燥した。収量:250mg 融点:268℃(分解)
【0109】
同様の方法で以下の化合物を製造した:
b) 5−{2−[3−(2−クロロ−4,5−ジフルオロベンゾイル)ウレイド]フェニル}フラン−2−カルボン酸 融点239.3℃
【0110】
c) 5−{2−[3−(2−クロロ−4−フルオロベンゾイル)ウレイド]フェニル}フラン−2−カルボン酸 融点236.3℃
【0111】
実施例14:
a) 3−(4−クロロ−3−ニトロフェニル)−6−メチル−4H−[1,2,4]トリアジン−5−オン
4−クロロ−3−ニトロ安息香酸アミドラゾン塩酸塩322mg、エタノール12mlおよびピルビン酸エチル0.18mlからなる混合物を80℃に60分間加熱した。冷ました後、沈殿を吸引濾過し、少量のエタノールで洗浄し、減圧下、40℃で乾燥した。収量:115mg 融点:247.1℃
【0112】
b) 3−(4−クロロ−3−ニトロフェニル)−5,6−ジメチル−[1,2,4]トリアジン
この化合物は、2,3−ブタンジオンから出発して上記の実施例と同様の方法で得た。融点:167.7℃
【0113】
c) 3−(3−アミノ−4−クロロフェニル)−6−メチル−4H−[1,2,4]トリアジン−5−オン
この化合物は、3−(4−クロロ−3−ニトロフェニル)−6−メチル−4H−[1,2,4]トリアジン−5−オンを塩化スズで還元することによって得た。融点:258.1℃
【0114】
d) 2−クロロ−5−(5,6−ジメチル−[1,2,4]トリアジン−3−イル)フェニルアミン
この化合物は、3−(4−クロロ−3−ニトロフェニル)−5,6−ジメチル−[1,2,4]トリアジンを塩化スズで還元することによって得た。融点:211.8℃
【0115】
e) 1−(2−クロロ−4,5−ジフルオロベンゾイル)−3−[2−クロロ−5−(6−メチル−5−オキソ−4,5−ジヒドロ−[1,2,4]トリアジン−3−イル)フェニル]尿素
アセトニトリル8ml中の3−(3−アミノ−4−クロロフェニル)−6−メチル−4H−[1,2,4]トリアジン−5−オン60mgの溶液に当量の2−クロロ−4,5−ジフルオロベンゾイルイソシアネートの溶液を滴加し、混合物を室温で30分間撹拌した。固形物を吸引濾過し、減圧下で乾燥した。収量:75mg 融点:236.6℃
【0116】
f) 1−(2−クロロ−4,5−ジフルオロベンゾイル)−3−[2−クロロ−5−(5,6−ジメチル−[1,2,4]トリアジン−3−イル)フェニル]尿素
アセトニトリル8ml中の2−クロロ−5−(5,6−ジメチル−[1,2,4]トリアジン−3−イル)フェニルアミン75mgの溶液に当量の2−クロロ−4,5−ジフルオロベンゾイルイソシアネートの溶液を滴加し、混合物を室温で30分間撹拌した。固形物を吸引濾過し、減圧下で乾燥した。収量:105mg 融点:229.2℃
【0117】
実施例15:
a) 1−(4−フルオロ−2−ニトロフェニル)ピペリジン−3−カルボキサミド
2,5−ジフルオロニトロベンゼン1.62g、ニペコトアミド1.9gおよびNMP10mlからなる混合物を、撹拌しながら80℃に2時間加熱した。混合物を冷ました後、水30mlを加え、混合物を室温で30分間撹拌した。沈殿した固形物を吸引濾過し、減圧下で乾燥した。収量:2.8g 融点:142.5℃
【0118】
b) 1−(2−アミノ−4−フルオロフェニル)ピペリジン−3−カルボキサミド塩酸塩
THF100ml中の1−(4−フルオロ−2−ニトロフェニル)ピペリジン−3−カルボキサミド2.67gの溶液をPd/C260mgと混合した。水素の理論量が取り込まれるまでこの混合物を振盪容器中、大気圧で水素化した。次いで混合物を、酢酸エチル中に溶解した塩化水素で酸性化し、固形物を吸引濾過し、メタノールで洗浄し、濾液を減圧下で濃縮した。残留物をtert−ブチルメチルエーテルで磨砕し、固形物を吸引濾過し、減圧下で乾燥した。収量:2.45g 融点159.2℃
【0119】
c) 1−{2−[3−(2−クロロ−4,5−ジフルオロベンゾイル)ウレイド]−4−フルオロフェニル}ピペリジン−3−カルボキサミド
アセトニトリル中の2−クロロ−4,5−ジフルオロベンゾイルイソシアネートの等モル溶液をアセトニトリル5ml中の1−(2−アミノ−4−フルオロフェニル)ピペリジン−3−カルボキサミド塩酸塩109mgの溶液に撹拌しながら滴加した。混合物を室温で6時間撹拌し、沈殿を吸引濾過し、減圧下、室温で乾燥した。収量:150mg 融点:
216.0℃
【0120】
実施例16:
a) 1−(4−フルオロ−2−ニトロフェニル)ピペリジン−4−カルボン酸
2,5−ジフルオロニトロベンゼン1.62g、ピペリジン−4−カルボン酸1.9gおよびNMP10mlからなる混合物を撹拌しながら80℃に2時間加熱した。冷ました後、水30mlを加え、2N塩酸を用いて混合物を弱酸性にし、室温で撹拌した。沈殿した固形物を吸引濾過し、減圧下で乾燥した。収量:3.4g 融点:143.7℃
【0121】
b) 1−(2−アミノ−4−フルオロフェニル)ピペリジン−4−カルボン酸塩酸塩
酢酸エチル40ml中の1−(4−フルオロ−2−ニトロフェニル)ピペリジン−4−カルボン酸804mgの溶液を塩化スズ(II)3.8gと混合し、室温で2時間撹拌した。次いで、水50mlを加え、浄化層を通して混合物を濾過した。酢酸エチル相を除去し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ロータリーエバポレーターによって濃縮して半固形残留物が残り、これをさらなる反応に直接かけた。収量:395mg 融点:粗生成物
【0122】
c) 1−{2−[3−(2−クロロ−4,5−ジフルオロベンゾイル)ウレイド]−4−フルオロフェニル)ピペリジン−4−カルボン酸
アセトニトリル中の2−クロロ−4,5−ジフルオロベンゾイルイソシアネートの等モル溶液をアセトニトリル3ml中の1−(2−アミノ−4−フルオロフェニル)ピペリジン−4−カルボン酸塩酸塩53mgの溶液に撹拌しながら滴加した。混合物を室温で6時間撹拌し、沈殿を吸引濾過し、減圧下、室温で乾燥した。収量:75mg 融点:215.9℃
【0123】
実施例39:
c) 1−{2−[3−(2−クロロ−4,5−ジフルオロベンゾイル)ウレイド]−4−フルオロフェニル}ピペリジン−4−カルボン酸ナトリウム塩
イソプロパノール8ml中の1−{2−[3−(2−クロロ−4,5−ジフルオロベンゾイル)ウレイド]−4−フルオロ−フェニル)ピペリジン−4−カルボン酸100mgの溶液を60℃で2N水酸化ナトリウム溶液の等モル量と混合し、水20mlを添加した後、撹拌しながらゆっくりと冷ました。沈殿した生成物を吸引濾過し、イソプロパノールおよび水で洗浄し、減圧下で乾燥させた。収量:85mg 融点160℃(分解)
【0124】
実施例41:
c) 1−{2−[3−(2−クロロ−4,5−ジフルオロベンゾイル)ウレイド]−4−クロロフェニル}ピペリジン−4−カルボン酸
メチル1−{2−[3−(2−クロロ−4,5−ジフルオロ−ベンゾイル)ウレイド]−4−クロロフェニル}ピペリジン−4−カルボキシレート(実施例15)90mg、水酸化リチウム9.6mg、水3ml、メタノール3mlおよびTHF3mlからなる混合物を室温で36時間放置した。揮発性画分を減圧下、室温で除去し、2N塩酸を用いて残留物をpH=4に調節した。形成された沈殿を吸引濾過し、カラムクロマトグラフィ(シリカゲル,溶媒:塩化メチレン:メタノール=9:1)によって精製した。収量:30mg 融点:樹脂
【0125】
式Iの化合物は、式2の尿素または式3のアニリン誘導体を、式4のアロイルイソシアネート、反応性酸誘導体、酸塩化物または無水物と反応させることによって製造することができる。
【0126】
【化7】

(式中、R3、R4、R5、R7、R8、AおよびXは、それぞれ上記定義された通りである)。
【0127】
【表1】

【0128】
【表2】

【0129】
【表3】

【0130】
【表4】

【0131】
式Iの化合物は、脂質および炭水化物代謝における望ましい効果が顕著であり、特にそれは血糖レベルを低下させ、2型糖尿病、インスリン耐性、脂質代謝異常および代謝症候群「エックス症候群」の治療に適している。また、化合物は、動脈硬化症の症状の予防および治療に適している。化合物は、単独でまたはさらなる血糖低下活性成分と組み合わせて使用することができる。
化合物の活性は、次のように検定した。
【0132】
グリコーゲンホスホリラーゼa活性試験
グリコーゲンホスホリラーゼa(GPa)の活性型の活性における化合物の効果は、グルコース1−リン酸からのグリコーゲンの合成をモニターすることにより無機リン酸の放出を測定することによって逆方向で測定した。全ての反応は、96穴マイクロタイタープレート(Half Area Plates, Costar No. 3696)で2回測定して行い、Multiskan Ascent Elisa Reader (Lab Systems, Finland)中で以下に明記した波長で反応生成物の形成による吸収の変化を測定した。
【0133】
逆方向のGPa酵素活性を測定するため、グルコース1−リン酸のグリコーゲンおよび無機リン酸への転化を、Engers等(Engers HD, Shechosky S, Madsen NB, Can J Biochem
1970 Jul; 48(7): 746-754)の一般方法を用いて、以下の改変:ヒトグリコーゲンホスホリラーゼa(例えばタンパク質0.76mg/ml (Aventis Pharma Deutschland GmbH)を緩衝溶液E(25mM β−グリセロリン酸,pH7.0,1mM EDTAおよび1mMジチオトレイトール)中に溶解し、緩衝液T(50mM Hepes,pH7.0,100mM KCl、2.5mM EDTA,2.5mM MgCl2・6H2O)で希釈してタンパク質10μg/mlの濃度にし、そしてグリコーゲン5mg/mlを添加した:を伴って測定した。試験物質はDMSO中の10mM溶液として調製し、緩衝溶液Tで希釈して50μMにした。この溶液10μlに緩衝溶液T中に溶解した37.5mMグルコース10μlおよびグリコーゲン5mg/ml、そしてさらにヒトグリコーゲンホスホリラーゼaの溶液10μl(タンパク質10μg/ml)および2.5mMグルコース1−リン酸20μlを加えた。試験物質が存在しないグリコーゲンホスホリラーゼa活性の基準値は、10μlの緩衝溶液T(0.1%DMSO)を加えて測定した。混合物を室温で40分間インキューベートし、放出された無機リン酸をDrueckes 等(Drueckes P, Schinzel R, Palm D, Anal Biochem 1995 Sep 1; 230(1): 173-177)の一般方法によって以下を改変:7.3mMモリブデン酸アンモニウムの停止液50μl、10.9mM酢酸亜鉛、3.6%アスコルビン酸、0.9%SIDを酵素混合物50μlに加えた:を伴って測定した。45℃で60分間インキュベーションした後、820nmでの吸収を測定した。バックグラウンド吸収を測定するため、別の混合物においてグルコース1−リン酸溶液の添加直後に停止液を加えた。試験物質によるin vitroグリコーゲンホスホリラーゼaのそれぞれの阻害を測定するため、この試験は、試験物質10μMの濃度で実施した。
【0134】
【表5】

【0135】
【表6】

【0136】
表から、式Iの化合物はグリコーゲンホスホリラーゼaの活性を阻害し、このため血糖レベルを低下させることがわかる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I
【化1】

〔式中、R1、R2は、それぞれ独立してH、(C1−C6)−アルキル(ここで、アルキルは、OH、O−(C1−C4)−アルキル、NH2、NH−(C1−C4)−アルキルまたはN[(C1−C6)−アルキル]2によって置換されてもよい)であるか、またはO−(C1−C6)−アルキル、CO−(C1−C6)−アルキル、COO−(C1−C6)−アルキル、(C1−C6)−アルキレン−COOHまたは(C1−C6)−アルキレン−COO−(C1−C6)−アルキルであり;
R3、R4は、それぞれ独立してF、Cl、Br、OH、NO2、CN、(C1−C6)−アルキル、O−(C1−C4)−アルキル、O−(C2−C6)−アルケニルまたは(C2−C6)−アルキニルであり、そしてアルキル、アルケニルおよびアルキニルは、それぞれF、ClまたはBrによって多置換されてもよく;
R5は、H、F、Cl、Br、OH、NO2、CN、(C1−C6)−アルキル、O−(C1−C4)−アルキル、CO−(C1−C6)−アルキル、(C0−C6)−アルキレン−COOH、(C0−C6)−アルキレン−COO−(C1−C6)−アルキル、SO2−(C1−C6)−アルキル、O−(C2−C6)−アルケニルまたは(C2−C6)−アルキニルであり、そしてアルキル、アルケニルおよびアルキニルは、それぞれF、ClまたはBrによって多置換されてもよく;
Aは、H、F、Cl、Br、OH、NO2、CN、(C1−C6)−アルキル、CO−(C1−C6)−アルキル、(C0−C6)−アルキレン−COOH、(C0−C6)−アルキレン−COO(C1−C6)アルキル、SO2−(C1−C6)−アルキル、(C2−C6)−アルケニル、(C2−C6)−アルキニル、O−(C1−C6)−アルキル、S(O)1-2−(C1−C6)−アルキル−、NH−(C1−C6)−アルキル、N−((C1−C6)−アルキル)2、COOH、COO−(C1−C6)−アルキル、CONH2、CONH−(C1−C6)−アルキル、CON−((C1−C6)−アルキル)2、SO2NH2、SO2NH−(C1−C6)−アルキル、SO2N−((C1−C6)−アルキル)2またはNHCOR6であり、そしてアルキル、アルケニルおよびアルキニルは、それぞれF、Cl、Br、COOH、COO−(C1−C6)−アルキル、CONH2、CONH−(C1−C6)−アルキル、CON((C1−C6)−アルキル)2またはOCO−(C1−C6)−アルキルによって多置換されてもよく;
R6は、H、(C1−C6)−アルキル、(C3−C7)−シクロアルキル、(C3−C7)−シクロアルキル−(C1−C4)−アルキレン、(C2−C6)−アルケニル、(C2−C6)−アルキニル、(C1−C6)−アルキレン−COO−(C1−C6)−アルキル、(C1−C6)−アルキレン−CO−(C1−C6)−アルキル、(C0−C6)−アルキレン−COOH、(C1−C6)−アルキレン−CONH2、(C6−C10)−アリール、(C1−C4)−アルキレン−(C6−C10)−アリール、ヘテロアリール、(C1−C4)−アルキレン−ヘテロアリールまたはCO−ヘテロアリールであり、そしてアルキル、シクロアルキル、アルキレン、アルケニルおよびアルキニルは、それぞれF、Cl、Br、O−(C1−C4−アルキル)、COO−(C1−C4−アルキル)またはN−((C1−C4)−アルキル)2によって多置換されてもよく、そしてア
リールおよびヘテロアリールは、F、Cl、Br、NO2、CN、O−(C1−C4アルキル)、S−COO−(C1−C4−アルキル)、N−((C1−C4)−アルキル)2または(C1−C6)−アルキルによって多置換されてもよく;
nは、0、1、2または3であり;
mは、1、2、3、4または5であり;
oは、0、1、2または3であり;
Hetは、環員としてN、OまたはSヘテロ原子を4個まで含むことができる複素環式4〜7員環 (ピロールを除く)であり、そして複素環式環は、R7、R8およびR9によって置換されてもよく;
R7、R8およびR9は、それぞれ独立してH、F、Cl、Br、(C1−C6)−アルキル
、O−(C1−C6)−アルキル、O−(C2−C6)−アルケニル、O−(C2−C6)−アルキニル、OH、オキソ、O−(C1−C6)−アルキル、NH2、NH−(C1−C6)−アルキル、N−((C1−C6)−アルキル)2、COOH、CO−(C1−C6)−アルキル、COO−(C1−C6)−アルキル、CONH2、CONH−(C1−C6)−アルキル、CON−((C1−C6)−アルキル)2、(C0−C6)−アルキレン−アリールまたは(C1−C6)−アルキレン−COO−(C1−C6)−アルキルであり;その際、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルキレンおよびアリールは、COOH、CONH2、CONH−(C1−C6)−アルキル、CON−((C1−C6)−アルキル)2、OCO−(C1−C6)−アルキル、F、Cl、(C1−C6)−アルキルまたはO−(C1−C6)−アルキルによって置換されてもよく;
そしてR7、R8およびR9基のうちの2つは、一緒になってHet上への縮合環を形成してもよい〕の化合物およびその生理学上許容しうる塩。
【請求項2】
R1、R2が、Hであり;
R3、R4は、それぞれ独立してF、ClまたはBrであり;
R5は、H、F、Cl、Br、OH、NO2、CN、(C1−C6)−アルキル、O−(C1−C4)−アルキル、CO−(C1−C6)−アルキル、(C0−C6)−アルキレン−COOH、(C0−C6)−アルキレン−COO−(C1−C6)−アルキル、SO2−(C1−C6)−アルキル、O−(C2−C6)−アルケニルまたは(C2−C6)−アルキニルであり、そしてアルキル、アルケニルおよびアルキニルは、それぞれF、ClまたはBrによって多置換されてもよく;
Aは、H、F、Cl、Br、OH、NO2、CN、(C1−C6)−アルキル、CO−(C1−C6)−アルキル、(C0−C6)−アルキレン−COOH、(C0−C6)−アルキレン−COO(C1−C6)アルキル、SO2−(C1−C6)−アルキル、(C2−C6)−アルケニル、(C2−C6)−アルキニル、O−(C1−C6)−アルキル、S(O)1-2−(C1−C6)−アルキル−、NH−(C1−C6)−アルキル、N−((C1−C6)−アルキル)2、COOH、COO−(C1−C6)−アルキル、CONH2、CONH−(C1−C6)−アルキル、CON−((C1−C6)−アルキル)2、SO2NH2、SO2NH−(C1−C6)−アルキル、SO2N−((C1−C6)−アルキル)2またはNHCOR6であり、そしてアルキル、アルケニルおよびアルキニルは、それぞれF、Cl、Br、COOH、COO−(C1−C6)−アルキル、CONH2、CONH−(C1−C6)−アルキル、CON((C1−C6)−アルキル)2またはOCO−(C1−C6)−アルキルによって多置換されてもよく;
R6は、H、(C1−C6)−アルキル、(C3−C7)−シクロアルキル、(C3−C7)−シクロアルキル−(C1−C4)−アルキレン、(C2−C6)−アルケニル、(C2−C6)−アルキニル、(C1−C6)−アルキレン−COO−(C1−C6)−アルキル、(C1−C6)−アルキレン−CO−(C1−C6)−アルキル、(C0−C6)−アルキレン−COOH、(C1−C6)−アルキレン−CONH2、(C6−C10)−アリール、(C1−C4)−アルキレン−(C6−C10)−アリール、ヘテロアリール、(C1−C4)−アルキレン−ヘテロアリールまたはCO−ヘテロアリールであり、そしてアルキル、シクロアルキル、アルキレン、アルケニルおよびアルキニルは、それぞれF、Cl、Br、O−(C1−C4−アルキル)、COO−(C1−C4−アルキル)またはN−((C1−C4)−アルキル)2によって多置換されてもよく、そしてア
リールおよびヘテロアリールは、F、Cl、Br、NO2、CN、O−(C1−C4アルキル)、S−COO−(C1−C4−アルキル)、N−((C1−C4)−アルキル)2または(C1−C6)−アルキルによって多置換されてもよく;
nは、0、1または2であり;
mは、1であり;
oは、0または1であり;
Hetは、トリアゾリル、テトラゾリル、オキサジアゾリル、ピラゾリル、ベンズイミダゾリル、フリル、トリアジニルまたは
【化2】

であり、そして複素環式環は、R7、R8およびR9によって置換されてもよく;
R7、R8およびR9は、それぞれ独立してH、F、Cl、Br、(C1−C6)−アルキル、O−(C1−C6)−アルキル、O−(C2−C6)−アルケニル、O−(C2−C6)−アルキニル、OH、オキソ、O−(C1−C6)−アルキル、NH2、NH−(C1−C6)−アルキル、N−((C1−C6)−アルキル)2、COOH、CO−(C1−C6)−アルキル、COO−(C1−C6)−アルキル、CONH2、CONH−(C1−C6)−アルキル、CON−((C1−C6)−アルキル)2、(C0−C6)−アルキレン−アリールまたは(C1−C6)−アルキレン−COO−(C1−C6)−アルキルであり;その際、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルキレンおよびアリールは、COOH、CONH2、CONH−(C1−C6)−アルキル、CON−((C1−C6)−アルキル)2、OCO−(C1−C6)−アルキル、F、Cl、(C1−C6)−アルキルまたはO−(C1−C6)−アルキルによって置換されてもよく;
そしてR7、R8およびR9基のうちの2つは、一緒になってHet上への縮合環を形成してもよい、
請求項1に記載の式Iの化合物およびその生理学上許容しうる塩。
【請求項3】
R1、R2が、Hであり;
R3、R4は、それぞれ独立してF、ClまたはBrであり;
R5は、H、F、Cl、Br、OH、NO2、CN、(C1−C6)−アルキル、O−(C1−C4)−アルキル、CO−(C1−C6)−アルキル、(C0−C6)−アルキレン−COOH、(C0−C6)−アルキレン−COO−(C1−C6)−アルキル、SO2−(C1−C6)−アルキル、O−(C2−C6)−アルケニルまたは(C2−C6)−アルキニルであり、そしてアルキル、アルケニルおよびアルキニルは、それぞれF、ClまたはBrによって多置換されてもよく;
Aは、H、F、Cl、Br、(C1−C6)−アルキル、CF3、OCF3、NO2、CN、O−(C1−C6)−アルキル、CO−(C1−C6)−アルキル、(C0−C6)−アルキレン−COOH、(C0−C6)−アルキレン−COO−(C1−C6)アルキル、SO2−(C1−C6)−アルキルであり;
nは、0、1または2であり;
mは、1であり;
oは、0または1であり;
Hetは、トリアゾリル、テトラゾリル、オキサジアゾリル、フリル、トリアジニルまたは
【化3】

であり、そして複素環式環は、R7、R8およびR9によって置換されてもよく;
R7、R8およびR9は、それぞれ独立してH、(C1−C6)−アルキル、OH、オキソ、NH2、COOH、COO−(C1−C6)−アルキル、CONH2、CONH−(C1−C6)−アルキルまたはCON−((C1−C6)−アルキル)2であり;その際、アルキルは、COOHによって置換されてもよい、
請求項1または2に記載の式Iの化合物およびその生理学上許容しうる塩。
【請求項4】
式Ia
【化4】

〔式中、R5は、H、F、Cl、Br、 (C1−C6)−アルキル、CF3、OCF3、NO2、CN、O−(C1−C6)−アルキル、CO−(C1−C6)−アルキル、(C0−C6)−アルキレン−COOH、(C0−C6)−アルキレン−COO−(C1−C6)−アルキル、SO2−(C1−C6)−アルキルであり;
Aは、H、F、Cl、Br、(C1−C6)−アルキル、CF3、OCF3、NO2、CN、O−(C1−C6)−アルキル、CO−(C1−C6)−アルキル、(C0−C6)−アルキレン−COOH、(C0−C6)−アルキレン−COO−(C1−C6)アルキル、SO2−(C1−C6)−アルキルであり;
R7は、H、(C1−C6)−アルキル、(C0−C6)−アルキレン−アリール、O−(C1−C6)−アルキル、O−(C2−C6)−アルケニル、O−(C2−C6)−アルキニルであり、そしてアルキル、アリール、アルケニルおよびアルキニル基は、F、ClまたはBrによって一置換または多置換されてもよく;
R8は、−(C=O)−Xであり、
Xは、OH、O−(C1−C6)−アルキル、NH2、NH−(C1−C6)−アルキル、N−((C1−C6)−アルキル)2であり;
mは、1、2であり;
nは、1、2である〕
を有する化合物である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の式Iの化合物およびその生理学上許容しうる塩。
【請求項5】
式Iaa
【化5】

〔式中、R5は、H、Fであり;
Aは、H、F、Cl、(C1−C6)−アルキル、CF3、COO−(C1−C6)−アルキル、COOH、SO2−(C1−C6)−アルキルであり;
R7は、H、フェニルであり;
R8は、−(C=O)−Xであり、
Xは、OH、O−(C1−C6)−アルキル、NH2、NH−(C1−C6)−アルキル、N−((C1−C6)−アルキル)2である〕
を有する化合物である請求項1〜4のいずれか1項に記載の式Iの化合物、およびその生理学上許容しうる塩。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか1項に記載の一つまたはそれ以上の化合物を含む医薬。
【請求項7】
請求項1〜5のいずれか1項に記載の一つまたはそれ以上の化合物および少なくとも一つの他の活性成分を含む医薬。
【請求項8】
さらなる活性成分として、抗糖尿病薬、血糖低下活性化合物、HMG−CoA還元酵素阻害剤、コレステロール吸収阻害剤、PPARガンマアゴニスト、PPARアルファアゴニスト、PPARアルファ/ガンマアゴニスト、フィブレート、MTP阻害剤、胆汁酸吸収阻害剤、CETP阻害剤、ポリマー性胆汁酸吸着剤、LDL受容体誘発物質、ACAT阻害剤、抗酸化剤、リポタンパク質リパーゼ阻害剤、ATPクエン酸リアーゼ阻害剤、スクアレンシンテターゼ阻害剤、リポタンパク質(a)アンタゴニスト、リパーゼ阻害剤、インスリン、スルホニル尿素、ビグアニド、メグリチニド、チアゾリジンジオン、α−グルコシダーゼ阻害剤、ベータ細胞のATP依存性カリウムチャネルに作用する活性成分、CARTアゴニスト、NPYアゴニスト、MC4アゴニスト、オレキシンアゴニスト、H3アゴニスト、TNFアゴニスト、CRFアゴニスト、CRF BPアンタゴニスト、ウロコルチンアゴニスト、β3アゴニスト、MSH(メラノサイト刺激ホルモン)アゴニスト、CCKアゴニスト、セロトニン再摂取阻害剤、混合されたセロトニンおよびノルアドレナリン作動性化合物、5HTアゴニスト、ボンベシンアゴニスト、ガラニンアンタゴニスト、成長ホルモン、成長ホルモン放出化合物、TRHアゴニスト、脱共役タンパク質2または3のモジュレータ、レプチンアゴニスト、DAアゴニスト(ブロモクリプチン、ドプレキシン)、リパーゼ/アミラーゼ阻害剤、PPARモジュレータ、RXRモジュレータまたはTR−βアゴニストまたはアンフェタミンの一つまたはそれ以上を含有する請求項7に記載の医薬。
【請求項9】
血糖を低下させる医薬を製造するための請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項10】
2型糖尿病を治療する医薬を製造するための請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項11】
脂質および炭水化物の代謝障害を治療する医薬を製造するための請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項12】
動脈硬化症を治療する医薬を製造するための請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項13】
インスリン耐性を治療する医薬を製造するための請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項14】
式2の尿素または式3のアニリン誘導体を、式4
【化6】

(式中、R3、R4、R5、R7、R8、AおよびXは、それぞれ上記定義されたとおりである)の、アロイルイソシアネート、反応性酸誘導体、酸塩化物または無水物と反応させることからなる、式Iの化合物の製造方法。
【請求項15】
活性成分を医薬上許容しうる担体と混合し、この混合物を投与に適した形態にすることからなる、請求項1〜5のいずれか1項に記載の一つまたはそれ以上の化合物を含む医薬の製造方法。

【公表番号】特表2006−502247(P2006−502247A)
【公表日】平成18年1月19日(2006.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−505058(P2005−505058)
【出願日】平成15年7月3日(2003.7.3)
【国際出願番号】PCT/EP2003/007078
【国際公開番号】WO2004/007455
【国際公開日】平成16年1月22日(2004.1.22)
【出願人】(397056695)サノフィ−アベンティス・ドイチュラント・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング (456)
【Fターム(参考)】