説明

車両内の振動減衰装置

本発明は、サブフレーム(2)及び車載用構成部品(1)のための搭載台(3)の両方が設けられた、車両内の振動減衰装置に関する。前部車軸及び後部車軸に、それぞれ、車輪(5)及び旋回アーム(4)が設けられる。旋回アーム(4)、バネ/ダンパレッグ(6)、及び/又はダンパ(14)、及び接続装置(20)は、前記構成部品が力束回路を形成するように相互に接続される。力が、基本的に、力回路内にトラップされるが、この力は、バネ圧縮及びリバウンドについて車軸上の車輪(5)の振動の動きによって引き起こされ、車両内に導入される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の前文による車両内の振動減衰装置に関する。
【背景技術】
【0002】
車台サブフレーム車軸を備えた車両内に、内燃機関のためのエンジンマウントを設けることが、一般に知られている。この種の機器が、特許文献1に記述されている。
【0003】
しかし、車台サブフレーム上に、たとえば内燃機関などの構成部品を搭載すると、所定の運転状況において、車輪の圧縮中に、車載構成部品が、ボディ内に導入された振動を受けた場合に、乗り心地を損なう恐れがある。
【0004】
【特許文献1】独国特許出願公開第2712083A1号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、構成部品が車台サブフレーム上に直接又は間接的に搭載されており、かつ車輪の圧縮及びリバウンドによる車載構成部品の励振を、効果的に減少させる及び/又は減衰する装置を提供する目的に関するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本目的は、請求項1の特徴によって達成される。
【0007】
本発明の1つの利点は、車輪の圧縮又はリバウンドに反応した車台サブフレームの動きが、抑制される又は少なくとも大きく減少することである。このことにより、車載構成部品の望ましくない励振が減少する。
【0008】
さらなる利点は、車台の減衰のレスポンス、したがってハンドリングが向上し、乗り心地が改良されることである。さらに、存在する様々なマウントのバネ剛性が減少し、ひいては、乗り心地が改良され得る。
【0009】
本発明のさらなる形態及び利点が、以下の記述及びさらなる請求項に記載されている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明は、車台サブフレーム車軸を備えた車両に特に適している。様々な構成部品が、車台サブフレーム、たとえば駆動装置及び/又は車軸構成部品及び/又は他のユニット上に、直接的又は間接的に搭載され得る。本発明は、内燃機関が車台サブフレーム上に搭載された車両に基づいて記述されるが、この特定の構成部品に限定されるものではない。
【0011】
図中、対応する又は同一の要素は、それぞれ、同じ参照符号で表されている。
【0012】
図1は、たとえば前部車軸サブフレーム用に設計されることがある、既知の装置の概略図である。車輪5の圧縮中の装置の動作をより詳細に説明するが、分かりやすくするために、車台サブフレーム車軸の左側部分のみが示されている。実際には、これに対応する装置が、図の右側に、鏡面対称的に続いている。全体として、同図は、ホイールハウスを示している。エンジンルームは、このホイールハウスの上部及び側部に配置される。
【0013】
車載構成部品1、たとえば内燃機関が、構成部品マウント3を介して、車台サブフレーム2上に直接搭載される。リンク4が、車台サブフレーム2と車輪5との間に配置される。リンク4は、バネリンク又はトランスバースリンクとして設計されることがある。ホイールハウス内で、バネ8とダンパ7とを備えたストラット式サスペンション6が、リンク4とボディ10との間にクランプされる。バネ8は、空気バネ又は鋼バネとして設計されることがある。ストラット式サスペンション6は、ストラットマウント9により、ボディ10上に搭載される。ストラットマウント9は、ストラットマウント9の動き用の上部及び下部リミッタとして、標準張力及び圧縮止めを備える。ダンパ7は、ストラット式サスペンション6のボディ側の端部11に、ダンパマウント12によって搭載される。ダンパマウント12も同様に、張力及び圧縮止めを備える。車台サブフレームマウント13が、ボディ10と車台サブフレーム2との間に配置される。
【0014】
示されている装置の代替形態、たとえば、ストラット式サスペンション6又はダンパ7用のストラットマウント9のない、及び/又はストラット式サスペンション6のボディ側の端部11にではなく、ボディ10に直接連結されたダンパ7を備えた実施形態(それぞれ、以下の図4及び図5に示されている)、及び/又はボディ10上に車載構成部品1を搭載することも可能である。ボディ10上に車載構成部品1を搭載する場合には、少なくとも車軸の振動を減少させることができることが好ましい。
【0015】
図2は、車輪5の圧縮中に、個々の構成部品が互いに対していかに動くかを説明する図である。車輪5の動きは、上向きの点線の矢印(z方向)で示されている。車輪5は、車輪側に装着されたリンク4と共に動き、これにより、リンク4を距離H1だけ持ち上げる。しかし、車台サブフレーム側では、リンク4は、反対方向に下方に偏向され、H1より小さい距離H2だけ、反対方向に下方に動く。全体として、ストラット式サスペンション6は、車輪5と同じ方向に持ち上げられる(ストラット式サスペンション6の所に点線で示されている)。yだけ持ち上げているバネ/ダンパ支柱により、ストラット式サスペンション6内に反力(下方を指している点線の矢印)及びこれに対応する減衰が生じる。リンク4の、下方への偏向はまた、車台サブフレーム2を距離d1だけ下方に偏向させ、これが構成部品1に働く。車輪5の側にリバウンドが起きた場合には、個々の構成部品の動きは、これに対応して逆になる。
【0016】
車台サブフレームマウント13としてz方向に使用される油圧式減衰マウントがない限り、バネ力のために、車輪5の圧縮又はリバウンドにより、車台サブフレーム2とボディ10との間に、多少減衰されない相対的な動きが起きる。内燃機関用の構成部品マウント3として機能する、従来のエンジンマウント、及び車台サブフレームマウント13は、材料の選択により、通常非常に低い減衰成分しか有さず、この結果、車載構成部品1に望ましくない振動が生じる恐れがある。その結果、励振することがある。
【0017】
車台サブフレーム2とボディ10との間の、この種の相対的な動きは、減衰されない場合も減衰される場合もあるが、本発明によれば、車輪5の偏向によって生じた力を車軸アセンブリ内の構成部品の連続する力束回路を形成するように送る接続装置により、大きく減少する又は全く除去される。
【0018】
接続装置により、ストラット式サスペンション6のマウント9、12と車台サブフレーム2との間の距離の変更が、軽微な変更に限定される又は全く除去されることが好ましい。示されている例示的実施形態においては、接続装置は、ロッド20を具備する。
【0019】
マウント9での偏向と車台サブフレーム2での偏向とは、逆方向であり、これらの振幅は、とりわけ、マウント9及び車台サブフレームマウント13の各マウント強度に依存する。
【0020】
図3は、本発明の動作原理を例示する図である。マウント9、12と車台サブフレーム2との間の距離の変更を制限する又は除去するロッド20が、ストラット式サスペンション6のストラットマウント9と車台サブフレーム2との間の接続装置として配置される。この例示的実施形態においては、ロッド20は、固定ロッドとして設計される。ロッドは、上端点a及び下端点bを有し、ストラットマウント9と車台サブフレーム2との間の距離を固定する。したがって、(点線の矢印で示されているように)車輪5が圧縮された場合には、車台サブフレームの相対的な動きは、z方向であるが、図2に記述されている動きとは反対方向に行われる。車台サブフレーム2は、もはや下方には偏向されず、最大、z方向に上方に距離d2だけ動く。つまり、この距離の大きさは、実質的に、ロッドの端部a、bでのマウント強度に依存する。同様に、車台サブフレーム側のリンク4のどのような偏向H2も、上方に方向付けられる。さらに、偏位xから分かるように、ダンパストロークはより大きくなり、これは、図2のストロークyより大きいことがある。この結果、車輪の減衰が大きくなり、ダンパ7の側のレスポンスが向上する。このことによりまた、図2から分かるように、ストラットマウント9での及び車台サブフレーム2での互いに対向する偏位が抑制される。
【0021】
車台サブフレーム2とストラットマウント9との間に接続装置又はロッド20を配置することにより、平行に接続されたロッド20の固締点a、bの間に配置された、すべてのマウントにバネ剛性が生じる。したがって、示されている装置における、このような平行接続により、車台サブフレームマウント13、ストラットマウント9、ダンパマウント12、及びバネ8のバネ剛性が累積的に働くこととなる。さらなるマウントを設けることもでき、この場合、このさらなるマウントのバネ剛性も追加され得る。このような平行接続が、システム全体の固有振動数を変更する。したがって、接続装置を備えていない状況と比べて、平行に接続されたマウント13、9、12、8の個々のマウント強度が減少され得るので、振動の減衰及び快適性が増加する可能性が増す。
【0022】
ストラットマウント9での、車輪の力の変動によって引き起こされた力の導入が、減少する。このことにより、好ましくは、より少しの雑音しか車両内に導入されず、また運転特性もより良くなる。さらに、マウントの強度が、マウントを最適な形で相互に適合させることを目標とする方法で変化され得る。
【0023】
たとえば耐用期間が増加するにつれて、車台サブフレームマウント13がz方向側に落ち着くことは、無視し得る。このことにより、駆動伝達系内の曲げ角度の変動、特に推進軸の曲げ角度の変動が減少する。
【0024】
接続装置を備えるということは、達成され得るダンパ動程の損失がないことを意味する。車載構成部品1の質量は、追加の慣性質量として働く。ステアリングギア(図示せず)が車台サブフレーム2に固締されていると、固締されない場合に生じる可能性のあるステアリングホイールのねじり振動も、さらに減少する。
【0025】
ヘッドマウントのないバネ支柱上で使用するための、本発明のさらに好都合な形態が、図4に例示されている。構成部品1は、車台サブフレーム2上に搭載される場合も搭載されない場合もある。ストラット式サスペンション6は、ストラットマウント9を介さずに、ボディ10に直接固締される。
【0026】
ロッド20が、この場合、車台サブフレーム2とストラット式サスペンション6のダンパ7のダンパマウント12との間の接続装置として配置される。ダンパマウント12上のロッド20の上端点bは、ダンパマウント12の上端部で張力止めに固締され、これにより、ダンパ7のピストンロッドに接続される。車台サブフレーム2とダンパマウント12との間にロッド20を配置することにより、バネ8による助けが「失くなる」ために、ロッド20内の引張力が減少する。ダンパ力が発生するということは、車台サブフレーム2が再び下方に動き得ることを意味するが、これらの動きは、さらに車輪ダンパ7に働き、これによって減衰される。このことは、追加のダンパ動程d3がダンパ7の上部領域内に確立されることから分かる。
【0027】
ボディ10内に導入される、どのような動的な力のピークも減少し、このことにより、運転雑音が改良されることが好ましい。
【0028】
したがって、上述の例示的実施形態において説明した利点が、この装置にも適用される。
【0029】
ダンパ14のために使用される、さらに好都合な形態が、図5に例示されている。この場合、ダンパマウント15によりボディ10上に搭載された、別個のバネ16及び別個のダンパ14が、ストラット式サスペンション6の代わりに設けられる。図4と同様に、ロッド20が車台サブフレーム2とダンパ14のピストンロッドとの間に配置されるので、この場合、追加のダンパ動程d4が利用可能となる。
【0030】
特にロッド20の形態の、接続装置はまた、それぞれ、接続装置又はロッド20により平行に接続された個々のバネ剛性をより柔らかいものにするという選択肢を提示し、これにより、快適性が向上する。さらに、図3の実施形態においては、バネ剛性がより低くなると、さらに、搭載構成部品1用の、特にエンジンマウント用のマウント3を、安価に設計できるようになる。
【0031】
ロッド20は、これに対応した安定した設計を有する固定棒であることが好ましい。たとえば、そのバネ剛性を、これにより平行に接続されたマウント8、9、12、13のバネ剛性に少なくとも等しくすることができる。ロッド20は、弾性要素により、ストラットマウント9に及び車台サブフレーム2に装着されることが好ましい。さらに、ロッドにはまた、車台サブフレームマウント13及びストラットマウント9上のマウント荷重を変えるために、プレストレスが掛けられることがある。
【0032】
存在するマウントに対する荷重が減少し、このことはまた、これらのマウントの耐用期間に対して有益である。ボディ10内に導入される力も同様に減少し、この結果、ボディの耐用期間も、好ましい影響を受ける。
【0033】
この種の接続装置を備えた装置のさらなる利点は、激突の場合に、運動エネルギが、ロッド20を介してボディ10内にさらに導入され得ることである。車両の前部領域内の激突の場合には、前端部が変形し、車台サブフレーム2が後方に動く。ロッド20も後方に動くので、運動エネルギが、ボディ10の、下部領域から上部領域に伝達され得る。
【0034】
本発明の好都合な形態が、図6に例示されている。この装置は、実質的に、図3に示されている装置に対応する。図3に示されている装置に加えて、接続装置はまた、振動減衰手段21を備え、特に、ロッド20がダンパとして設計されることがある。この結果、車台サブフレーム2は、再びストラットマウント9に装着される。しかし、この場合、車台サブフレームマウント13での及びストラットマウント9での、それぞれ逆の偏向d1が減衰される。ダンパ動程は、たとえば、ストラットマウント9の及び車台サブフレームマウント13のマウント強度の変更により、影響を受け得る。
【0035】
本発明のさらに好ましい形態が、図7に例示されている。同図は、横方向の力を有さないストラット式サスペンション6に装着された接続装置を例示している。追加のロッカー23が、ボディ10のホイールハウス内のボディ側で支持され、ボディ10をストラット式サスペンション6に接続する。ロッド22が、ストラットマウント9の近傍部の、追加のロッカー23に接続される。このようにして、ストラット式サスペンション6は、望ましくない追加のバネ支柱の横方向の力から保護される。
【0036】
図8も、横方向の力を有さない、本発明の好ましい形態を示している。同図は、ロッド22をストラット式サスペンション6に装着する代替方法を例示している。追加のロッカー23が、ボディ10のホイールハウス内のボディ側で支持される。ロッド22は、この場合、ボディ10のホイールハウスの近傍部の、追加のロッカー23に接続される。追加のロッカー23は、ロッド22をストラットマウント9に接続する。
【0037】
本発明のさらに好ましい形態が、図9に例示されている。同図は、横方向の力を有さないストラット式サスペンション6に装着されたロッド22を例示している。この装置においては、追加のロッカー23が、エンジンルーム25内のボディ側で支持される。ロッド22は、この場合、ボディ10のホイールハウスの近傍部の、追加のロッカー23に接続される。追加のロッカー23は、ロッド22をストラットマウント9に接続し、ストラットマウント9の上を通る。追加のロッカー23は、連接手段24により、ボディ10に対して支持される。この変形形態は、コンパクトであり、エンジンルーム25内の自由容積を利用することにより、システムを好ましい方法でまとめることができる。
【0038】
図10は、車軸のそれぞれの側に、ドーム状のロッド28とロッド26とを具備する接続装置の、特に好ましい形態を示している。車載構成部品1が、車台サブフレーム2上に、又は例示されているように、マウント27によりロッド26上に、直接搭載されることがあり、ロッド26上に搭載される場合には、これに対応するマウント収容部分29が、ロッド26で形成される。マウント27は、バネ及び減衰特性を有することが好ましい。
【0039】
ドーム状のロッド28は、車軸に属するストラット式サスペンション6のストラットマウント9の間を通る。ドーム状のロッド28は、ボディに固定されず、車軸の両側に配置された、2つのストラットマウント9を接続する。エンジンルーム25内においては、ロッド26は、車台サブフレーム2からドーム状のロッド28に上方へと通って、ドーム状のロッド28に接続される。示されている装置は、右側に鏡面対称形に続いている。この場合、横方向の力が、ストラット式サスペンション6のダンパ7に加わらないことが好都合である。
【0040】
接続装置の、特にロッド20、22、26の1つの利点は、車輪の動きによって導入されるすべての力が、好ましくはリンク4、特にトランスバースリンク、ストラット式サスペンション6、接続装置、及び車台サブフレーム2からなる車軸アセンブリ内で、より良く支持されることであり、したがって、車軸アセンブリのボディ側の装着点に働く力が、かなり減少する。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】バネ/ダンパ支柱を備えた既知の装置、及びロッドのない車台サブフレーム上に内燃機関が搭載された概略図。
【図2】車輪の圧縮中の、図1に示されている装置の動作の図。
【図3】本発明による、バネ/ダンパ支柱を備えた好ましい装置、及びロッドを備えた車台サブフレーム上に内燃機関が搭載された概略図。
【図4】バネ支柱内のダンパマウントに連結しているロッドを備えた、駆動していない車軸のための装置の概略図。
【図5】ボディに固定されたダンパマウントに装着されたロッドを備えた、さらに好ましい装置の概略図。
【図6】振動減衰ロッドを備えた、本発明の改良形態の概略図。
【図7】バネ支柱に装着された、好ましい改良形態の概略図。
【図8】ホイールハウス内の代替形態の概略図。
【図9】エンジンルーム内に装着された、さらなる代替形態の概略図。
【図10】ドーム状のロッドを備えた、さらに好ましい代替形態の概略図。
【符号の説明】
【0042】
1 搭載されるべき構成部品
2 車台サブフレーム
3 エンジンマウント
4 リンク
5 車輪
6 バネ/ダンパ支柱
7 バネ/ダンパ支柱のダンパ
8 バネ/ダンパ支柱のバネ
9 ヘッドマウント
10 ボディ
11 バネ/ダンパ支柱のボディ側の端部
12 バネ/ダンパ支柱のダンパマウント
13 車台サブフレームマウント
14 ダンパ
15 ダンパマウント
16 バネ
20 ロッド
21 振動減衰手段
22 ロッド
23 追加のロッカ
24 受け面
25 エンジンルーム
26 ロッド
27 マウント
28 ドーム状のロッド
29 マウント収容部分

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両内の振動減衰装置であって、1つの車軸が、搭載されるべき構成部品(1)が搭載された車台サブフレーム(2)に割り当てられ、車輪(5)が、減衰装置(6、14)を備えた前記車軸に割り当てられ、リンク(4)が、前記車輪(5)に割り当てられた振動減衰装置であって、
前記リンク(4)、前記減衰装置(6、14)、及び接続装置が、当該前記車軸に割り当てられた前記車輪(5)の圧縮及び/又はリバウンドによって引き起こされた振動の動きにより前記車両内に導入された力が実質的に吸収される力束回路の構成部品を形成するように、相互に接続されることを特徴とする振動減衰装置。
【請求項2】
前記接続装置が、車台サブフレーム(2)と前記減衰装置(6、14)のマウント(9、12)との間の距離が固定される、又は距離の変更が制限されるように、配置されることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項3】
バネ/ダンパ支柱(6)のヘッドマウント(9)、ダンパ(14)のダンパマウント(12、15)、前記バネ/ダンパ支柱(6)のバネ(8)、車台サブフレームマウント(2)からなる群から選択される、少なくとも2つのマウント(8、9、12、13、15)が、前記接続装置により平行に接続されることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記接続装置が、前記車台サブフレーム(2)を、前記減衰装置(6、14)に割り当てられたマウント(9、12、15)に実質的に強固に連結させることを特徴とする請求項2あるいは3に記載の装置。
【請求項5】
前記接続装置が、前記車台サブフレーム(2)を前記ヘッドマウント(9)に連結させることを特徴とする請求項4に記載の装置。
【請求項6】
前記接続装置が、前記車台サブフレーム(2)を前記ダンパマウント(12、15)に連結させることを特徴とする請求項4に記載の装置。
【請求項7】
前記接続装置が、実質的に横方向の力を有さない前記減衰装置(6、14)に連結されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の装置。
【請求項8】
前記接続装置が、強固なロッド(20、22、26)を具備することを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の装置。
【請求項9】
前記接続装置が、前記ロッド(20、22、26)を前記ヘッドマウント(9)又はダンパマウント(12)に間接的に接続する、1つ以上の追加のロッカ(23)を具備することを特徴とする請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記ロッド(22)が、ボディ側で、エンジンルーム内で支持されることを特徴とする請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記ロッド(22)が、ボディ側で、ホイールハウス内で支持されることを特徴とする請求項9に記載の装置。
【請求項12】
前記ロッド(20、22、26)のロッド端部(a、b)に、弾性マウントが設けられることを特徴とする請求項8あるいは9に記載の装置。
【請求項13】
前記ロッド(20、22、26)が、プレストレスが掛けられて置かれることを特徴とする請求項8〜10のいずれか一項に記載の装置。
【請求項14】
前記ロッド(20、22、26)が、振動減衰手段(21)を備えることを特徴とする請求項1〜13のいずれか一項に記載の装置。
【請求項15】
前記接続装置が、1つの車軸のヘッドマウント(9、12)の間を通り、かつ対称中心線(S)のそれぞれの側で、ロッド(26)を前記車台サブフレーム(2)に接続する、ドーム状のロッド(28)を具備することを特徴とする請求項1〜14のいずれか一項に記載の装置。
【請求項16】
搭載されるべき前記構成部品(1)が、前記ロッド(26)のマウント収容部分(29)上に搭載されることを特徴とする請求項15に記載の装置。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ボディ(10)を備えた車両内の振動減衰装置であって、1つの車軸が、搭載されるべき構成部品(1)が搭載された車台サブフレーム(2)に割り当てられ、車輪(5)が、減衰装置(6、14)を備えた前記車軸に割り当てられ、リンク(4)が、前記車輪(5)に割り当てられた振動減衰装置であって、
前記車台サブフレーム(2)を前記減衰装置(6、14)のマウント(9、12)に連結する接続装置が、前記ボディ(10)と前記車台サブフレーム(2)との間の相対的な動きを減少させる目的で設けられることを特徴とする振動減衰装置。
【請求項2】
バネ/ダンパ支柱(6)のヘッドマウント(9)、ダンパ(14)のダンパマウント(12、15)、前記バネ/ダンパ支柱(6)のバネ(8)、車台サブフレームマウント(2)からなる群から選択される、少なくとも2つのマウント(8、9、12、13、15)が、前記接続装置により平行に接続されることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記接続装置が、前記車台サブフレーム(2)を、前記減衰装置(6、14)に割り当てられたマウント(9、12、15)に実質的に強固に連結させることを特徴とする請求項1あるいは2に記載の装置。
【請求項4】
前記接続装置が、前記車台サブフレーム(2)を前記ヘッドマウント(9)に連結させることを特徴とする請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記接続装置が、前記車台サブフレーム(2)を前記ダンパマウント(12、15)に連結させることを特徴とする請求項3に記載の装置。
【請求項6】
前記接続装置が、実質的に横方向の力を有さない前記減衰装置(6、14)に連結されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の装置。
【請求項7】
前記接続装置が、強固なロッド(20、22、26)を具備することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の装置。
【請求項8】
前記接続装置が、前記ロッド(20、22、26)を前記ヘッドマウント(9)又はダンパマウント(12)に間接的に接続する、1つ以上の追加のロッカ(23)を具備することを特徴とする請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記ロッド(22)が、ボディ側で、エンジンルーム内で支持されることを特徴とする請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記ロッド(22)が、ボディ側で、ホイールハウス内で支持されることを特徴とする請求項8に記載の装置。
【請求項11】
前記ロッド(20、22、26)のロッド端部(a、b)に、弾性マウントが設けられることを特徴とする請求項7あるいは8に記載の装置。
【請求項12】
前記ロッド(20、22、26)が、プレストレスが掛けられて置かれることを特徴とする請求項7〜9のいずれか一項に記載の装置。
【請求項13】
前記ロッド(20、22、26)が、振動減衰手段(21)を備えることを特徴とする請求項1〜12のいずれか一項に記載の装置。
【請求項14】
前記接続装置が、1つの車軸のヘッドマウント(9、12)の間を通り、かつ対称中心線(S)のそれぞれの側で、ロッド(26)を前記車台サブフレーム(2)に接続する、ドーム状のロッド(28)を具備することを特徴とする請求項1〜13のいずれか一項に記載の装置。
【請求項15】
搭載されるべき前記構成部品(1)が、前記ロッド(26)のマウント収容部分(29)上に搭載されることを特徴とする請求項14に記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公表番号】特表2006−500271(P2006−500271A)
【公表日】平成18年1月5日(2006.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−538856(P2004−538856)
【出願日】平成15年8月30日(2003.8.30)
【国際出願番号】PCT/EP2003/009644
【国際公開番号】WO2004/028883
【国際公開日】平成16年4月8日(2004.4.8)
【出願人】(598051819)ダイムラークライスラー・アクチェンゲゼルシャフト (1,147)
【Fターム(参考)】