説明

車両状況送信装置および車両情報提供システム

【課題】待ち合わせ者が、車両状況の変化をリアルタイムに、効率的に、かつ明確に取得できる車両状況送信装置および車両情報提供システムを提供すること。
【解決手段】端末を特定する情報を記憶する端末情報記憶手段110と、自車両の状況の変化を検出する車両状況変化検出手段109と、自車両の現在位置を検出する車両位置検出手段105と、車両状況変化検出手段109が自車両の状況の変化を検出すると、該検出された変化状況と車両位置検出手段105で検出された自車位置情報を端末情報記憶手段110に記憶された端末に送信する送信手段111とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両状況送信装置および車両情報提供システムに関し、より特定的には、車両に搭載された車両状況送信装置から特定の端末に対し車両状況を送信する車両情報提供システムに関する。
【背景技術】
【0002】
上記のような車両状況送信装置および車両情報提供システムとして、従来、以下のものが提案されている。
【0003】
従来の車両情報提供システムは、目的地の待ち人は携帯電話機で現在位置を測定し、目的地へ車両で向かっている人の携帯電話機に電話をかけることにより、目的地の位置情報を送信する。これを受信した車載用ナビゲーション装置は車両の現在位置から目的地までの経路を探索しディスプレイ装置に誘導経路を表示して目的地までの車両誘導を行うとともに、目的地への到着予想時間を算出し、目的地の待ち人の携帯電話機に車両の現在位置と到着予想時間の情報を定期的に送信する(例えば特許文献1を参照)。
【特許文献1】特開2001−141478号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の車両情報提供システムでは、目的地の待ち合わせ者の携帯電話機に車両の現在位置と到着予想時間の情報を定期的に送信するため、ネットワークの負荷が増大するという問題がある。また、待ち合わせ者は、車両の現在位置と到着予想時間を得ただけでは、車両が待ち合わせ場所に向かって出発したか、待ち合わせ場所に到着したか、目的地への到着予定時刻が変更されたか等がわかりにくいという問題があった。
【0005】
それ故に、本発明の目的は、待ち合わせ者に対し効率的に車両の状況変化を送信可能な車両状況送信装置および車両情報提供システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明の第1の局面は、車両状況送信装置に向けられている。本局面に係る車両状況送信装置は、端末を特定する情報を記憶する端末情報記憶手段と、自車両の状況の変化を検出する車両状況変化検出手段と、自車両の現在位置を検出する車両位置検出手段と、車両状況変化検出手段が自車両の状況の変化を検出すると、該検出された変化状況と車両位置検出手段で検出された自車位置情報を端末情報記憶手段に記憶された端末に送信する送信手段とを有する。
【0007】
また、車両状況変化検出手段は、自車両のエンジンの始動、停止の状態の変化や、パーキングブレーキの状態変化を検出する。
【0008】
また、車両状況送信装置は、目的地を記憶する目的地記憶手段と、目的地記憶手段に記憶された目的地に基づいて経路を生成し、目的地への到着予定時刻を随時算出する経路生成手段を更に備え、車両状況変化検出手段は、経路生成手段により算出された到着予定時刻に変更があった場合に、該変更された到着予定時刻を車両状況の変化として検出する。
【0009】
また、送信手段は、経路生成手段によって算出された経路情報も送信する。
【0010】
また、車両状況送信装置は、データ受信を行う受信手段を更に備え、受信手段から受信した端末を特定する情報を端末情報記憶手段に記憶し、受信手段から受信した目的地を目的地記憶手段に記憶する。
【0011】
また、受信手段は、近距離送信手段を備える第1の端末が第2の端末から受信した端末特定情報と目的地を、第1の端末が近距離送信手段から送信することにより受信する
また、送信手段は、受信したデータを第4の端末に送信する第3の端末の備える近距離受信手段に対して、車両状況変化検出手段により検出された車両の変化状況や車両位置検出手段により検出された自車位置情報を送信する。
【0012】
また、送信手段は、受信したデータを第2の端末に送信する第1の端末の備える近距離受信手段に対して、車両状況変化検出手段により検出された車両の変化状況や車両位置検出手段により検出された自車位置情報を送信する。
【0013】
また、本発明の第2の局面は、待ち合わせ者に対して車両の状況を通知する車両情報提供システムに向けられている。車両情報提供システムは、車両に搭載された車両状況送信装置と、ネットワークと、端末によって構成される。
車両状況送信装置は、端末を特定する情報を記憶する端末情報記憶手段と、自車両の状況の変化を検出する車両状況変化検出手段と、自車両の現在位置を検出する車両位置検出手段と、車両状況変化検出手段が自車両の状況の変化を検出すると、該検出された変化状況と車両位置検出手段で検出された自車位置情報を端末情報記憶手段に記憶された端末に、ネットワークを介して送信する送信手段とを有する。
【0014】
また、車両状況変化検出手段は、車両のエンジンの始動、停止の状態の変化や、パーキングブレーキの状態変化を検出する。
【0015】
また、車両状況送信装置は、目的地を記憶する目的地記憶手段と、目的地記憶手段に記憶された目的地に基づいて経路を生成し、目的地への到着予定時刻を随時算出する経路生成手段を更に備え、車両状況変化検出手段は、経路生成手段により算出された到着予定時刻に変更があった場合に、該変更された到着予定時刻を車両状況の変化として検出する。
【0016】
また、送信手段は、経路生成手段によって算出された経路情報も送信する。
【0017】
また、車両状況送信装置は、データ受信を行う受信手段を更に備え、ネットワークを介して受信手段から受信した端末を特定する情報を端末情報記憶手段に記憶し、ネットワークを介して受信手段から受信した目的地を目的地記憶手段に記憶する。
【0018】
また、端末は、車両状況送信装置から受信した車両の変化状況と自車位置情報を表示する。
【発明の効果】
【0019】
以上のように各局面によれば、待ち合わせ者は、車両が待ち合わせ場所に向かって出発したか、待ち合わせ場所に到着したか、目的地への到着予定時刻が変更されたか等の車両状況の変化をリアルタイムに、効率的に、かつ明確に取得することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
図1は、本発明の一実施形態に係る車両状況送信装置および車両情報提供システムの構成を示すブロック図である。図1において、車両情報提供システム1は、車両状況送信装置101、インターネットに代表されるネットワーク112、センターサーバ113、待ち合わせ者の端末である携帯電話114によって構成される。図1においては、車両状況送信装置101は無線LANを介してネットワーク112に接続されているものとする。
【0021】
車両状況送信装置101は、ナビゲーション手段102、車両状況変化検出手段109、端末情報記憶手段110、送信手段111によって構成され、ナビゲーション手段102は、従来のナビゲーション装置と同様の構成であり、GPS等で自車位置を検出する現在位置検出手段105、DVDやHDDに地図を保持する地図格納手段107、目的地を検索して目的地設定を行う目的地検索入力手段103、および目的地記憶手段104、検出された自車位置と設定された目的地から走行経路を生成する経路生成手段106、地図上に自車位置や目的地、経路を多重表示して、案内を行う表示手段108から構成される。
【0022】
以下、車両状況送信装置101を搭載した車両が、携帯電話114を所有する待ち合わせ者の指定する待ち合わせ場所に移動する場合の車両情報提供システム1の動作に関して説明を行う。
【0023】
まずは、携帯電話114を所有する待ち合わせ者は、車両の運転者に携帯電話114を用いて、待ち合わせ場所を指定する。車両の運転者は、車両状況送信装置101に対して、待ち合わせ者の情報を待ち合わせ記憶手段110に入力および設定を行い、待ち合わせ者との待ち合わせ場所を目的地記憶手段104に入力および設定をする。待ち合わせ者の情報は、待ち合わせ者の特定および連絡が可能な情報であり、ここでは、待ち合わせ者の所有する携帯電話114の電子メールアドレスであるとする。また、待ち合わせ者の情報と待ち合わせ場所を入力するとしたが、車両状況送信装置101のメモリに記憶されたデータの中から、選択するようにして設定しても良い。また、運転者が車両に乗り込んだ後ではなく、事前に車外から待ち合わせ者の情報と待ち合わせ場所を設定することも可能である。ここでは、運転者が車両に乗り込む以前に待ち合わせ者の情報と待ち合わせ場所が車両状況送信装置101に設定されているものとして説明を行う。
【0024】
運転者は車両に乗り込んだ際、車両のエンジンを始動させる。車両状況変化検出手段109は、車両のエンジン始動を検出する。車両状況送信装置101は、車両状況変化検出手段109の検出によって、現在の時刻、車両の現在位置、車両のエンジン始動されたこと、待ち合わせ場所への経路情報、待ち合わせ場所への到着予定時間を、待ち合わせ者の携帯電話114に対し電子メール送信を行う。電子メール送信の際には、車両状況送信装置101の送信手段111を介して、ネットワーク112へデータの送出を行う。
【0025】
センターサーバ113は、電子メールサーバであり、車両状況送信装置101が送信した電子メールの宛先である、待ち合わせ者の携帯電話114に対し、電子メールの転送を行う。
【0026】
待ち合わせ者の携帯電話114は、ネットワーク112およびセンターサーバ113経由で、車両状況送信装置101からの電子メールを受信することにより、車両のエンジンが始動され、待ち合わせ者を迎えに待ち合わせ場所に向かったということを確認することが可能である。また、車両の位置、待ち合わせ場所への到着予定時間も同時に確認可能となる。
【0027】
図2は、図1に示す車両状況送信装置101、センターサーバ113、携帯電話114の動作を示すフローチャートである。
【0028】
図2において、まず、運転者はS201において待ち合わせ者の設定および待ち合わせ場所の設定を行う。これらの設定は、運転者が車両に乗り込んだ後であっても、乗り込む以前であっても良い。
【0029】
次に、S202において、待ち合わせ場所に到着し、待ち合わせが無事完了したかどうかの判定を行う。待ち合わせが完了した場合は動作終了であるが、待ち合わせが完了していない場合には、S203のステップに移行する。
【0030】
S203では、車両状況変化検出手段109からの出力の有無を検出する。具体的には、車両状況変化検出手段109は、車両のエンジンの始動、停止の状態の変化や、パーキングブレーキの状態の変化を検出する。また、渋滞情報の受信により、待ち合わせ場所への経路および到着予定時間の変更の検出を行う。
【0031】
車両状況の変化が検出された場合には、S204において、変化した車両状態(エンジンの変化状態、パーキングブレーキの変化状態、待ち合わせ場所への経路が変更されたこと、到着予定時間が変更されたこと等)の情報、現在時間、車両の現在位置、待ち合わせ場所までの経路、到着予定時間を、端末情報記憶手段110に記憶されている宛先に対して、電子メールを送信する。
【0032】
S204にて電子メールを送信した後は、再びS202のステップに戻り、待ち合わせが完了するまで、S203にて車両状況の変化が検出されるたびに、電子メールを待ち合わせ者の携帯電話114に対して送信する。
【0033】
センターサーバ113は、S211において車両状況送信装置101から受信した電子メールを宛先である待ち合わせ者の携帯電話114に転送する。
【0034】
待ち合わせ者は、携帯電話114にて、S221において車両状況送信装置101からの電子メールを受信することにより、変化した車両状態(エンジンの変化状態、パーキングブレーキの変化状態、待ち合わせ場所への経路が変更されたこと、到着予定時間が変更されたこと等)の情報、現在時間、車両の現在位置、待ち合わせ場所までの経路、到着予定時間を確認することが可能である。
【0035】
センターサーバ113および待ち合わせ者の携帯電話114は、車両状況送信装置101から電子メールが送信されるたびに、図2に示したS211、S221の各ステップを実行することにより、車両の状況が変化するたびに、即座に、変化した車両状態(エンジンの変化状態、パーキングブレーキの変化状態、待ち合わせ場所への経路が変更されたこと、到着予定時間が変更されたこと等)の情報、現在時間、車両の現在位置、待ち合わせ場所までの経路、到着予定時間を確認することができる。また、携帯電話114がGPSを内蔵する場合には、車両状況送信装置101から電子メールを受信した時や、または定期的に、携帯電話の位置情報および現在の時間等を合わせて電子メール送信することによって、車両状況送信装置101に対して自らの位置を通知することも可能である。また、車両状況送信装置101のナビゲーション手段102においては、地図データと合わせて、待ち合わせ者の位置を表示し経路案内を行うことも可能である。
【0036】
図3〜図5は、図1に示す携帯電話114での表示画面の例である。
【0037】
図3は、車両が家を出発した場合における携帯電話114での表示画面である。車両状況送信装置101は、エンジンが始動されたことを車両状況変化検出手段109において検出を行い、待ち合わせ者の携帯電話114に対して、車両状態(エンジンが始動されたこと)、現在時間、車両の現在位置、待ち合わせ場所までの経路、到着予定時間を含んだ電子メールを送信することにより、携帯電話114において、図3に示した画面を構成し、表示することが可能である。携帯電話114がGPS等の位置検出手段を持つことにより、自らの位置を合わせて表示することも可能である。
【0038】
図4は、車両状況送信装置101が渋滞情報を受信し、待ち合わせ場所までの経路および到着予定時間が変更された場合の携帯電話114での表示画面である。経路生成手段106が渋滞情報を受信し、経路や到着予定時間が変更されたことを車両状況変化検出手段109において検出を行い、待ち合わせ者の携帯電話114に対して、車両状態(渋滞発生)、現在時間、車両の現在位置、変更された待ち合わせ場所までの経路および到着予定時間を含んだ電子メールを送信することにより、携帯電話114において、図4に示した画面を構成し、表示することが可能である。
【0039】
図5は、車両が目的地である待ち合わせ場所に到着した場合の携帯電話114での表示画面である。車両が待ち合わせ場所に到着したことを、パーキングブレーキが作動したことや、エンジンが停止されたことによる車両状況の通知や、待ち合わせ場所と自車位置が近くなったことを経路生成手段106からの通知を受信した車両状況変化検出手段109が、待ち合わせ者の携帯電話114に対して、車両状態(待ち合わせ場所へ到着したこと)、現在時間、車両の現在位置を含んだ電子メールを送信することにより、携帯電話114において、図5に示した画面を構成し、表示することが可能である。
【0040】
次に、本発明の別の実施形態に係る車両状況送信装置および車両情報提供システムに関して説明を行う。図6は、本発明の別の実施形態に係る車両状況送信装置および車両情報提供システムの構成を示すブロック図である。図1との相違点は、図6において車両状況送信装置101がネットワーク112への送受信手段120を含んだことと、車両状況送信装置101が待ち合わせ者の携帯電話114から電子メールを受信することにより、その電子メールに含まれる待ち合わせ者の情報と、待ち合わせ場所の情報を、それぞれ端末情報記憶手段110および目的地記憶手段104に設定するようにしたものである。
【0041】
以下、携帯電話114を所有する待ち合わせ者が電子メールによって待ち合わせ場所を設定し、車両状況送信装置101を搭載した車両が待ち合わせ場所に移動する場合の車両情報提供システム2の動作に関して説明を行う。
【0042】
まずは、携帯電話114を所有する待ち合わせ者は、車両状況送信装置101を宛先にして電子メールを送信する。車両状況送信装置101は、電子メールを受信することにより、待ち合わせ者の情報を待ち合わせ記憶手段110に設定を行い、待ち合わせ者との待ち合わせ場所を目的地記憶手段104に設定をする。以降、車両状況送信装置101は、前述した動作と同じ動作を行い、車両状況変化検出手段109にて車両の状況の変化を検出した場合に、待ち合わせ者の携帯電話114に対して、車両状態、現在時間、車両の現在位置、待ち合わせ場所までの経路および到着予定時間を含んだ電子メールを送信することにより、携帯電話114において、確認および表示することが可能である。
【0043】
図7は、図6に示す車両状況送信装置101、センターサーバ113、携帯電話114の動作を示すフローチャートである。図7において、図2との相違点は、S701における車両状況送信装置101への待ち合わせ者の情報と待ち合わせ場所の情報の設定が、待ち合わせ者の携帯電話114からの電子メールによって行われることである。待ち合わせ者は、S721において携帯電話114から待ち合わせ場所の情報を電子メールにて送信を行う。また、携帯電話114がGPSを内蔵する場合には、待ち合わせ場所を電子メールで送信する時や、車両状況送信装置101から電子メールを受信した時や、または定期的に、携帯電話の位置情報および現在の時間等を合わせて電子メール送信することによって、車両状況送信装置101に対して自らの位置を通知することも可能である。また、車両状況送信装置101のナビゲーション手段102においては、地図データと合わせて、待ち合わせ者の位置を表示し経路案内を行うことも可能である。また、携帯電話114も、図3〜図5に示した表示画面において自らの位置を合わせて表示することも可能となる。
【0044】
図8、図9は、本発明の別の実施形態に係る車両状況送信装置および車両情報提供システムの構成を示すブロック図である。
【0045】
図8において、車両状況送信装置101は、Bluetoothや無線USB等の近距離受信手段130を備える。140は近距離送信手段を備えた運転者の携帯電話であり、図7のS721に示したように、待ち合わせ者は自らの携帯電話114から、運転者の携帯電話140に対し待ち合わせ場所の情報を含んだ電子メールを送信する。電子メールを受信した運転者は、車両に乗り込んだ際に車両状況送信装置101に対して、近距離受信手段130および携帯電話140の近距離送信手段を使用して、携帯電話140から車両状況送信装置101に、待ち合わせ者の情報と待ち合わせ場所の情報の送信を行う。図8に示したシステム構成とした場合においても、待ち合わせ者の情報と、待ち合わせ場所の情報を、それぞれ車両状況送信装置101の端末情報記憶手段110および目的地記憶手段104に設定することが可能である。
【0046】
図9は、車両状況送信装置101がネットワーク112との直接の通信手段を備えず、近距離送受信手段を備えた携帯電話140を経由してネットワーク112と通信を行う構成としたものであり、車両状況送信装置101はBluetoothや無線USB等の近距離送受信手段150を備える。このようなシステム構成とした場合においても、待ち合わせ者の情報と、待ち合わせ場所の情報を、それぞれ車両状況送信装置101の端末情報記憶手段110および目的地記憶手段104に設定することが可能であり、変化した車両状態の情報、現在時間、車両の現在位置、待ち合わせ場所までの経路、到着予定時間を、端末情報記憶手段110に記憶されている宛先に対して、近距離送受信手段150および携帯電話140を用いて、電子メールを送信することが可能となる。
【0047】
上記の説明では、近距離受信手段130と近距離送受信手段150は、Bluetoothや無線USB等の無線通信を用いるものとして説明したが、同軸ケーブルやより対線で構成されるケーブルを使用して、車両状況送信装置101と携帯電話140のデータ送受信を行うことも、もちろん可能である。
【0048】
なお、上記実施の形態はいずれも携帯電話を所有する待ち合わせ者と車両状況送信装置を搭載した車両との待ち合わせの状況について説明したが、本発明の適用される状況はこれに限定されるものではない。例えば、設定した目的地に車両状況送信装置を搭載した車両が向かう過程を、第三者が携帯電話や家庭のネットワーク接続されたTVにてモニタリングするような場合などにも、適用可能である。
【産業上の利用可能性】
【0049】
本発明に係る車両状況送信装置および車両情報提供システムは、車両に搭載された車両状況送信装置から特定の端末に対し車両状況を送信する車両情報提供システムとして特に有用である。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る車両状況送信装置および車両情報提供システムの構成を示すブロック図
【図2】図1に示す車両状況送信装置101、センターサーバ113、携帯電話114の動作を示すフローチャート
【図3】図1に示す携帯電話114での表示画面の例を示す図
【図4】図1に示す携帯電話114での表示画面の例を示す図
【図5】図1に示す携帯電話114での表示画面の例を示す図
【図6】本発明の別の実施形態に係る車両状況送信装置および車両情報提供システムの構成を示すブロック図
【図7】図6に示す車両状況送信装置101、センターサーバ113、携帯電話114の動作を示すフローチャート
【図8】本発明の別の実施形態に係る車両状況送信装置および車両情報提供システムの構成を示すブロック図
【図9】本発明の別の実施形態に係る車両状況送信装置および車両情報提供システムの構成を示すブロック図
【符号の説明】
【0051】
1、2、3、4 車両情報提供システム
101 車両状況送信装置
112 ネットワーク
113 センターサーバ
114 携帯電話
102 ナビゲーション手段
109 車両状況変化検出手段
110 端末情報記憶手段
111 送信手段
105 現在位置検出手段
107 地図格納手段
103 目的地検索入力手段
104 目的地記憶手段
106 経路生成手段
108 表示手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末を特定する情報を記憶する端末情報記憶手段と、自車両の状況の変化を検出する車両状況変化検出手段と、自車両の現在位置を検出する車両位置検出手段と、前記車両状況変化検出手段が自車両の状況の変化を検出すると、該検出された変化状況と前記車両位置検出手段で検出された自車位置情報を前記端末情報記憶手段に記憶された端末に送信する送信手段、とを有する車両状況送信装置。
【請求項2】
前記車両状況変化検出手段は、前記自車両のエンジンの始動、停止の状態の変化を検出する、請求項1に記載の車両状況送信装置。
【請求項3】
前記車両状況変化検出手段は、前記自車両のパーキングブレーキの状態変化を検出する、請求項1に記載の車両状況送信装置。
【請求項4】
目的地を記憶する目的地記憶手段と、前記目的地記憶手段に記憶された目的地に基づいて経路を生成し、目的地への到着予定時刻を随時算出する経路生成手段を更に備え、前記車両状況変化検出手段は、前記経路生成手段により算出された到着予定時刻に変更があった場合に、該変更された到着予定時刻を車両状況の変化として検出する、請求項1記載の車両状況送信装置。
【請求項5】
前記送信手段は、前記経路生成手段によって算出された経路情報も送信する、請求項4記載の車両状況送信装置。
【請求項6】
データ受信を行う受信手段を更に備え、前記受信手段から受信した端末を特定する情報を前記端末情報記憶手段に記憶し、前記受信手段から受信した目的地を前記目的地記憶手段に記憶する、請求項4記載の車両状況送信装置。
【請求項7】
前記受信手段は、近距離送信手段を備える第1の端末が第2の端末から受信した端末特定情報と目的地を、前記第1の端末が前記近距離送信手段から送信することにより受信する、請求項6記載の車両状況送信装置。
【請求項8】
前記送信手段は、受信したデータを第4の端末に送信する第3の端末の備える近距離受信手段に対して、前記車両状況変化検出手段により検出された車両の変化状況や前記車両位置検出手段により検出された自車位置情報を送信する、請求項1記載の車両状況送信装置。
【請求項9】
前記送信手段は、受信したデータを前記第2の端末に送信する前記第1の端末の備える近距離受信手段に対して、前記車両状況変化検出手段により検出された車両の変化状況や前記車両位置検出手段により検出された自車位置情報を送信する、請求項7記載の車両状況送信装置。
【請求項10】
車両に搭載された車両状況送信装置と、ネットワークと、端末によって構成される車両情報提供システムであって、前記車両状況送信装置は、前記端末を特定する情報を記憶する端末情報記憶手段と、自車両の状況の変化を検出する車両状況変化検出手段と、自車両の現在位置を検出する車両位置検出手段と、前記車両状況変化検出手段が自車両の状況の変化を検出すると、該検出された変化状況と前記車両位置検出手段で検出された自車位置情報を前記端末情報記憶手段に記憶された端末に、前記ネットワークを介して送信する送信手段、とを有する車両情報提供システム。
【請求項11】
前記車両状況変化検出手段は、前記車両のエンジンの始動、停止の状態の変化を検出する、請求項10に記載の車両情報提供システム。
【請求項12】
前記車両状況変化検出手段は、前記車両のパーキングブレーキの状態変化を検出する、請求項10に記載の車両情報提供システム。
【請求項13】
前記車両状況送信装置は、目的地を記憶する目的地記憶手段と、前記目的地記憶手段に記憶された目的地に基づいて経路を生成し、目的地への到着予定時刻を随時算出する経路生成手段を更に備え、前記車両状況変化検出手段は、前記経路生成手段により算出された到着予定時刻に変更があった場合に、該変更された到着予定時刻を車両状況の変化として検出する請求項10記載の車両情報提供システム。
【請求項14】
前記送信手段は、前記経路生成手段によって算出された経路情報も送信する、請求項13記載の車両情報提供システム。
【請求項15】
前記車両状況送信装置は、データ受信を行う受信手段を更に備え、前記ネットワークを介して前記受信手段から受信した前記端末を特定する情報を前記端末情報記憶手段に記憶し、前記ネットワークを介して前記受信手段から受信した目的地を前記目的地記憶手段に記憶する、請求項13記載の車両情報提供システム。
【請求項16】
前記端末は、前記車両状況送信装置から受信した車両の変化状況と自車位置情報を表示する請求項10記載の車両情報提供システム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公開番号】特開2007−78507(P2007−78507A)
【公開日】平成19年3月29日(2007.3.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−266547(P2005−266547)
【出願日】平成17年9月14日(2005.9.14)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】