説明

Rhoキナーゼインヒビターとしてのベンゾイミダゾールおよびアナログ

Rhoキナーゼインヒビターとして有用な、式IAまたはIB:


による化合物、およびその任意の互変異性体、塩、立体異性体、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、薬学的組成物、処置方法、および合成方法が提供され、式IAおよびIBにおいて、A、B、D、E、R、RおよびArは、本明細書中で定義されるとおりである。種々の実施形態において、本発明は、本発明の化合物および第二の医薬を含有する薬学的組み合わせを提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式IAまたはIB:
【化450】

の化合物、あるいはその任意の互変異性体、塩、立体異性体、水和物、溶媒和物、またはプロドラッグであって、式IAおよびIBにおいて:
Aは、CRまたはNであり;
Bは、CRまたはNであり;
Dは、CRまたはNであり;
Arは、必要に応じて置換された、5員もしくは6員の単環式複素環、または8員、9員、もしくは10員の縮合二環式複素環であり、該複素環の環原子は、炭素原子、および1個、2個、3個、または4個の窒素原子であり、ここで任意の置換基は、各存在において独立して、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル;(C〜C)アルキニル;ハロゲン;−C≡N;−NO;−C(=O)R;−C(=O)OR;−C(=O)NR;−OR;−OC(=O)(C〜C)アルキル;−NR、−NRC(=O)R;および(C〜C)ペルフルオロアルキルからなる群より選択され;
Eは、
(a)
【化451】

であって、
nは、0〜2であり;
Gは、CH、O、S、NR、またはCHNHRであり;
Jは、CH、CH、O、S、NR、CNHR、またはCHNHRであり;そして
破線は、二重結合が存在するかまたは存在しないことを示し、ただし、JがO、S、NR、またはCHNRである場合、該二重結合は存在せず、そしてJがCHまたはCNHRである場合、該二重結合は存在するもの;
(b)
【化452】

であって、QがNHまたはOであるもの;
(c)
【化453】

(d)
【化454】

であって、
aが2でありbが0であるもの;または
aが1でありbが1であるもの;
(e)
【化455】

であって、
Lは、NR、またはCHNHRであり;
cは、0、1、または2であり;
dは、1、2、3、4、または5であり;
ただし、cとdとの合計が3、4、または5であるもの;
(f)
【化456】

であって、
Lは、NR、またはCHNHRであり;
eは、0または1であり;
fは、1または2であり;
ただし、eとfとの合計が2または3であるもの;および
(g)
【化457】

であって、
mは、0〜2であり;
Gは、CH、O、S、NR、またはCHNHRであるもの;
からなる群より選択され、ここで波線は、結合点を表し、
は、水素、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、シクロアルキル、(C〜C)アルキレン−シクロアルキル、Ar、−(C〜C)アルキレン−Ar、−(C〜C)アルキレン−NR、−(C〜C)アルキレン−OR、ヘテロシクリル、または(C〜C)アルキレン−ヘテロシクリルであり;
Arは、非置換アリール、非置換ヘテロアリール、Rから選択される1つ以上の置換基で置換されたアリール、またはRから選択される1つ以上の置換基で置換されたヘテロアリールであり;
は、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル;(C〜C)アルキニル;ハロゲン;−C≡N;−NO;−C(=O)R;−C(=O)OR;−C(=O)NR;−C(=NR)NR;−OR;−OC(=O)(C〜C)アルキル;−OC(=O)O(C〜C)アルキル;−OC(=O)NR;−NR;−NRC(=O)R;−NRC(=O)O(C〜C)アルキル;−NRC(=O)NR;−NRSO;−SR;−S(O)R;−SO;−OSO(C〜C)アルキル;−SONR;フェニル;ピリジル;1H−ピラゾリル;3,5−ジメチル−1H−ピラゾリル;または(C〜C)ペルフルオロアルキルであり;
各Rは独立して、水素、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル;(C〜C)アルキニル;ハロゲン;−C≡N;−NO;−C(=O)R;−C(=O)OR;−C(=O)NR;−C(=NR)NR;−OR;−OC(=O)(C〜C)アルキル;−OC(=O)O(C〜C)アルキル;−OC(=O)NR;−NR;−NRC(=O)R;−NRC(=O)O(C〜C)アルキル;−NRC(=O)NR;−NRSO;−SR;−S(O)R;−SO;−OSO(C〜C)アルキル;−SONR;または(C〜C)ペルフルオロアルキルであり;
各Rは独立して、水素、(C〜C)アルキル、OR、(C〜C)アルキレン−OR、N(R、(C〜C)アルキレン−N(R、(C〜C)アルキレン−C(=O)OR、(C〜C)アルキレン−C(=O)N(R、(C〜C)シクロアルキル、(C〜C)アルキレン−(C〜C)シクロアルキル、(C〜C)−ヘテロシクリル、(C〜C)アルキレン−(C〜C)−ヘテロシクリル、アリール、(C〜C)アルキレン−アリール、ヘテロアリール、または(C〜C)アルキレン−ヘテロアリールであり、ここで任意のアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、またはヘテロアリールは、0個〜3個のJで置換されており;ここで−NR部分において窒素原子に結合している2つのR基は、一緒になって、−(CH−または−(CHM(CH−であり得;ここでeは、4、5、または6であり;各fは、2または3であり;そしてMは、O、S、NH、N(C〜C)アルキルまたはNC(=O)(C〜C)アルキルであり;
各Rは、水素、(C〜C)アルキル、ヒドロキシ(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル;(C〜C)アルキニル;ハロゲン;−C≡N;−NO;−C(=O)R;−C(=O)OR;(C〜C)アルキレン−C(=O)OR;−C(=O)NR;(C〜C)アルキレン−C(=O)NR;−C(=NR)NR;−OR;(C〜C)アルキレン−OR;−OC(=O)(C〜C)アルキル;−OC(=O)O(C〜C)アルキル;−OC(=O)NR;−NR;−NRC(=O)R;−NRC(=O)O(C〜C)アルキル;−NRC(=O)NR;−NR(C〜C)アルキレン−NR;−NR(C〜C)アルキレン−OR;−NR(C〜C)アルキレン−Ar;−NRSO;−SR;−S(O)R;−SO;−OSO(C〜C)アルキル;−SONR;(C〜C)ペルフルオロアルキル;−O(C〜C)ペルフルオロアルキル;ピラゾリル;トリアゾリル;およびテトラゾリルからなる群より独立して選択されるか;または2つのR基が一緒になって、縮合したシクロアルキル環、ヘテロシクリル環、アリール環もしくはヘテロアリール環を形成し;
は、水素、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、C(=O)(C〜C)アルキル、C(=O)O(C〜C)アルキル、Ar、−(C〜C)アルキレン−Ar、−(C〜C)C(=O)OR、または−(C〜C)C(=O)N(Rであり;
は、Arまたは−(C〜C)アルキレン−Arであり;
は、水素または(C〜C)アルキルである、
化合物。
【請求項2】
AとBとの両方がCRであり、そしてDがNである、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
AおよびBのうちの一方がNであり、AおよびBのうちの一方がCRであり、そしてDがNである、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
AがNである、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
BがNである、請求項1に記載の化合物。
【請求項6】
Arが、必要に応じて置換されたピリジル、ピリミジニル、1H−ピラゾリル、1H−ピロロ[2,3−b]ピリジニル、7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジニル、1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジニルおよび1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジニルからなる群より選択される、必要に応じて置換された複素環である、請求項1に記載の化合物。
【請求項7】
Arが、必要に応じて置換された4−ピリジル、ピリミジン−4−イル、1H−ピラゾール−4−イル、1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イル、7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル、1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−イルおよび1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イルからなる群より選択される、必要に応じて置換された複素環である、請求項1に記載の化合物。
【請求項8】
Arが、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル;(C〜C)アルキニル;ハロゲン;−C≡N;−NO;−C(=O)R;−C(=O)OR;−C(=O)NR;−OR;−OC(=O)(C〜C)アルキル;−NR、−NRC(=O)R;または(C〜C)ペルフルオロアルキルで置換されている、請求項6に記載の化合物。
【請求項9】
が水素または(C〜C)アルキルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項10】
各Rが水素である、請求項1に記載の化合物。
【請求項11】
Eが:
【化458】

である、請求項1に記載の化合物。
【請求項12】
GがOである、請求項11に記載の化合物。
【請求項13】
JがCH、O、またはCHNHRであり、そして前記二重結合が存在しない、請求項11に記載の化合物。
【請求項14】
JがOであり、そして前記二重結合が存在しない、請求項11に記載の化合物。
【請求項15】
Gが、CH、O、またはCHNHRである、請求項14に記載の化合物。
【請求項16】
が水素である、請求項1に記載の化合物。
【請求項17】
JがCHまたはCNHRであり、そして前記二重結合が存在する、請求項11に記載の化合物。
【請求項18】
GがOまたはCHである、請求項17に記載の化合物。
【請求項19】
GがNRである、請求項11に記載の化合物。
【請求項20】
が、水素、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、または−(C〜C)アルキレン−Arである、請求項19に記載の化合物。
【請求項21】
Eが:
【化459】

である、請求項1に記載の化合物。
【請求項22】
が水素である、請求項21に記載の化合物。
【請求項23】
Arが非置換フェニルまたは置換フェニルである、請求項22に記載の化合物。
【請求項24】
がCHArである、請求項21に記載の化合物。
【請求項25】
Arが非置換フェニルまたは置換フェニルである、請求項24に記載の化合物。
【請求項26】
Eが:
【化460】

である、請求項1に記載の化合物。
【請求項27】
各Rが水素である、請求項26に記載の化合物。
【請求項28】
Eが:
【化461】

である、請求項1に記載の化合物。
【請求項29】
各Rが独立して、水素、(C〜C)アルキル、ヒドロキシ(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル;(C〜C)アルキニル;ハロゲン;−C≡N;−NO;−C(=O)R;−C(=O)OR;(C〜C)アルキレン−C(=O)OR;−C(=O)NR;(C〜C)アルキレン−C(=O)NR;−C(=NR)NR;−OR;(C〜C)アルキレン−OR;−OC(=O)(C〜C)アルキル;−OC(=O)O(C〜C)アルキル;−OC(=O)NR;−NR;−NRC(=O)R;−NRC(=O)O(C〜C)アルキル;−NRC(=O)NR;−NR(C〜C)アルキレン−NR;−NR(C〜C)アルキレン−OR;−NR(C〜C)アルキレン−Ar;−NRSO;−SR;−S(O)R;−SO;−OSO(C〜C)アルキル;−SONR;(C〜C)ペルフルオロアルキル;または−O(C〜C)ペルフルオロアルキルである、請求項28に記載の化合物。
【請求項30】
Eが:
【化462】

である、請求項1に記載の化合物。
【請求項31】
各Rが独立して、水素、(C〜C)アルキル、ヒドロキシ(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル;(C〜C)アルキニル;ハロゲン;−C≡N;−NO;−C(=O)R;−C(=O)OR;(C〜C)アルキレン−C(=O)OR;−C(=O)NR;(C〜C)アルキレン−C(=O)NR;−C(=NR)NR;−OR;(C〜C)アルキレン−OR;−OC(=O)(C〜C)アルキル;−OC(=O)O(C〜C)アルキル;−OC(=O)NR;−NR;−NRC(=O)R;−NRC(=O)O(C〜C)アルキル;−NRC(=O)NR;−NR(C〜C)アルキレン−NR;−NR(C〜C)アルキレン−OR;−NR(C〜C)アルキレン−Ar;−NRSO;−SR;−S(O)R;−SO;−OSO(C〜C)アルキル;−SONR;(C〜C)ペルフルオロアルキル;または−O(C〜C)ペルフルオロアルキルである、請求項30に記載の化合物。
【請求項32】
Eが:
【化463】

であり、ここで
Lは、NR、またはCHNHRであり;
cは、0、1、または2であり;
dは、1、2、3、4、または5であり;
ただし、cとdとの合計は3、4、または5である、
請求項1に記載の化合物。
【請求項33】
Lが、NRおよびCHNHRからなる群より選択され、そしてRが水素である、請求項32に記載の化合物。
【請求項34】
Eが:
【化464】

であり、ここで
Lは、NR、またはCHNHRであり;
eは、0または1であり;
fは、1または2であり;
ただし、eとfとの合計は2または3である、
請求項1に記載の化合物。
【請求項35】
Eが:
【化465】

であり、ここで
mは、0〜2であり;そして
Gは、CH、O、S、NR、またはCHNHRである、
請求項1に記載の化合物。
【請求項36】
式I−1:
【化466】

を有する請求項1の化合物、またはその塩であって、式I−1において:
Aは、CRおよびNからなる群より選択され;
Yは、CH、O、S、またはNRであり;そして
nは、0〜2である
化合物。
【請求項37】
式I−2:
【化467】

を有する請求項1の化合物、またはその塩であって、式I−2において:
Aは、CRおよびNからなる群より選択され;
Zは、CH、O、S、またはNRであり;そして
nは、0〜2である、
化合物。
【請求項38】
【化468】

【化469】

【化470】

【化471】

【化472】

【化473】

【化474】

【化475】

【化476】

【化477】

【化478】

【化479】

【化480】

【化481】

【化482】

【化483】

【化484】

【化485】

【化486】

【化487】

【化488】

【化489】

【化490】

【化491】

【化492】

【化493】

【化494】

【化495】

【化496】

【化497】

あるいはその任意の互変異性体、塩、立体異性体、水和物、溶媒和物、またはプロドラッグを含む、請求項1に記載の化合物。
【請求項39】
請求項1〜38のいずれか1項に記載の化合物および薬学的に受容可能な賦形剤を含有する、薬学的組成物。
【請求項40】
請求項1〜38のいずれか1項に記載の化合物および有効量の第二の医薬を含有する、薬学的組み合わせ。
【請求項41】
前記第二の医薬が、抗増殖剤、抗緑内障剤、抗高血圧症剤、抗アテローム性動脈硬化症剤、抗多発性硬化症剤、抗アンギナ剤、抗勃起不全剤、抗脳卒中剤、または抗喘息剤、またはその任意の組み合わせを含有する、請求項40に記載の組み合わせ。
【請求項42】
前記抗増殖剤が、アルキル化剤、代謝拮抗物質、ビンカアルカロイド、テルペノイド、トポイソメラーゼインヒビター、モノクローナル抗体、キナーゼインヒビター、カルボプラチン、シスプラチン、タキソール、ロイコボリン、5−フルオロウラシル、エロキサチン、シクロホスファミド、クロラムブシル、アバスチン、またはメシル酸イマチニブを含有する、請求項41に記載の組み合わせ。
【請求項43】
前記抗緑内障剤が、βレセプター遮断薬、プロスタグランジン、α−アドレナリン作用性アゴニスト、副交感神経様作用薬(コリン作用アゴニスト)、またはカルボニックアンヒドラーゼインヒビターを含有する、請求項41に記載の組み合わせ。
【請求項44】
前記抗高血圧症剤が、βレセプター遮断薬、カルシウムチャネル遮断薬、利尿薬、アンギオテンシン変換酵素(ACE)インヒビター、レニンインヒビター、またはアンギオテンシンレセプターアンタゴニストを含有する、請求項41に記載の組み合わせ。
【請求項45】
前記抗アテローム性動脈硬化症剤が、3−HMG−coA−レダクターゼインヒビター、スタチン、アトルバスタチン、シンバスタチン、ナイアシン、またはビトリンを含有する、請求項41に記載の組み合わせ。
【請求項46】
前記抗多発性硬化症剤が、β−インターフェロン、タイサブリ、またはグラチリマーアセテートを含有する、請求項41に記載の組み合わせ。
【請求項47】
前記抗アンギナ剤が、βレセプター遮断薬、カルシウムチャネル遮断薬、ニトログリセリン、イソソルビドモノニトレート、ニコランジル、またはラノラジンを含有する、請求項41に記載の組み合わせ。
【請求項48】
前記抗勃起不全剤が、ホスホジエステラーゼ−5インヒビターを含有する、請求項41に記載の組み合わせ。
【請求項49】
前記抗脳卒中剤が、組織プラスミノゲンアクチベーターを含有する、請求項41に記載の組み合わせ。
【請求項50】
前記抗喘息剤が、気管支拡張薬、吸入用コルチコステロイド、ロイコトリエン遮断薬、クロモリン、ネドロクロミル、またはテオフィリンを含有する、請求項41に記載の組み合わせ。
【請求項51】
請求項40に記載の組み合わせおよび適切な賦形剤を含有する、薬学的組成物。
【請求項52】
悪状態の処置を必要とする患者において悪状態を処置する方法であって、治療有効量の請求項1〜38のいずれか1項に記載の化合物を、有利な効果を該患者に提供するために充分な投与頻度および持続時間で該患者に投与する工程を包含する、方法。
【請求項53】
前記悪状態が、心臓血管疾患、神経性疼痛、高血圧症、アテローム性動脈硬化症、アンギナ、脳卒中、動脈閉塞症、末梢性動脈疾患、末梢循環障害、勃起不全、急性疼痛または慢性疼痛、痴呆、アルツハイマー病、パーキンソン病、ニューロン変性、喘息、筋萎縮性側索硬化症、脊髄損傷、慢性関節リウマチ、変形性関節症、骨粗鬆症、乾癬、大脳血管痙攣、緑内障、多発性硬化症、肺高血圧症、急性呼吸促迫症候群、炎症、糖尿病、過活動膀胱(OAB)および良性前立腺肥大(BPH)などの泌尿器疾患、転移、癌、緑内障、高眼圧症、網膜症、自己免疫疾患およびウイルス感染、または心筋病理、あるいはこれらの任意の組み合わせを含む、請求項52に記載の方法。
【請求項54】
Rhoキナーゼへのリガンドの結合、もしくはRhoキナーゼの生物活性の阻害、またはこれらの両方が、医学的に必要とされている、請求項52に記載の方法。
【請求項55】
患者における悪状態を処置する方法であって、該患者に、請求項40に記載の薬学的組み合わせを、治療有効量で、有利な効果を該患者に提供するために充分な投与頻度および持続時間で投与する工程を包含する、方法。
【請求項56】
前記悪状態が、心臓血管疾患、神経性疼痛、高血圧症、アテローム性動脈硬化症、アンギナ、脳卒中、動脈閉塞症、末梢性動脈疾患、末梢循環障害、勃起不全、急性疼痛または慢性疼痛、痴呆、アルツハイマー病、パーキンソン病、ニューロン変性、喘息、筋萎縮性側索硬化症、脊髄損傷、慢性関節リウマチ、変形性関節症、骨粗鬆症、乾癬、大脳血管痙攣、緑内障、多発性硬化症、肺高血圧症、急性呼吸促迫症候群、炎症、糖尿病、過活動膀胱(OAB)および良性前立腺肥大(BPH)などの泌尿器疾患、転移、癌、緑内障、高眼圧症、網膜症、自己免疫疾患およびウイルス感染、または心筋病理、あるいはこれらの任意の組み合わせを含む、請求項55に記載の方法。
【請求項57】
Rhoキナーゼへのリガンドの結合、もしくはRhoキナーゼの生物活性の阻害、またはこれらの両方が、医学的に必要とされている、請求項55に記載の方法。
【請求項58】
有効量のさらなる医薬の投与をさらに包含する、請求項52に記載の方法。
【請求項59】
前記さらなる医薬が、抗増殖剤、抗緑内障剤、抗高血圧症剤、抗アテローム性動脈硬化症剤、抗多発性硬化症剤、抗アンギナ剤、抗勃起不全剤、抗脳卒中剤、または抗喘息剤を含有する、請求項58に記載の方法。
【請求項60】
前記抗増殖剤が、アルキル化剤、代謝拮抗物質、ビンカアルカロイド、テルペノイド、トポイソメラーゼインヒビター、モノクローナル抗体、キナーゼインヒビター、カルボプラチン、シスプラチン、タキソール、ロイコボリン、5−フルオロウラシル、エロキサチン、シクロホスファミド、クロラムブシル、アバスチン、またはメシル酸イマチニブを含有する、請求項59に記載の方法。
【請求項61】
前記抗緑内障剤が、βレセプター遮断薬、プロスタグランジン、α−アドレナリン作用性アゴニスト、副交感神経様作用薬(コリン作用アゴニスト)、またはカルボニックアンヒドラーゼインヒビターを含有する、請求項59に記載の方法。
【請求項62】
前記抗高血圧症剤が、βレセプター遮断薬、カルシウムチャネル遮断薬、利尿薬、アンギオテンシン変換酵素(ACE)インヒビター、レニンインヒビター、またはアンギオテンシンレセプターアンタゴニストを含有する、請求項59に記載の方法。
【請求項63】
前記抗アテローム性動脈硬化症剤が、3−HMG−coA−レダクターゼインヒビター、スタチン、アトルバスタチン、シンバスタチン、ナイアシン、またはビトリンなどの組み合わせ薬物を含有する、請求項59に記載の方法。
【請求項64】
前記抗多発性硬化症剤が、β−インターフェロン、タイサブリ、またはグラチリマーアセテートを含有する、請求項59に記載の方法。
【請求項65】
前記抗アンギナ剤が、βレセプター遮断薬、カルシウムチャネル遮断薬、ニトログリセリン、イソソルビドモノニトレート、ニコランジル、またはラノラジンを含有する、請求項59に記載の方法。
【請求項66】
前記抗勃起不全剤がホスホジエステラーゼ−5インヒビターを含有する、請求項59に記載の方法。
【請求項67】
前記抗脳卒中剤が組織プラスミノゲンアクチベーターを含有する、請求項59に記載の方法。
【請求項68】
前記抗喘息剤が、気管支拡張薬、吸入用コルチコステロイド、ロイコトリエン遮断薬、クロモリン、ネドロクロミル、またはテオフィリンを含有する、請求項59に記載の方法。
【請求項69】
悪状態の処置のための医薬の調製における、請求項1〜38のいずれか1項に記載の化合物、または請求項40に記載の組み合わせの使用。
【請求項70】
Rhoキナーゼへのリガンドの結合、もしくはRhoキナーゼの生物活性の阻害、またはこれらの両方が、医学的に必要とされている、請求項69に記載の使用。
【請求項71】
前記悪状態が、心臓血管疾患、神経性疼痛、高血圧症、アテローム性動脈硬化症、アンギナ、脳卒中、動脈閉塞症、末梢性動脈疾患、末梢循環障害、勃起不全、急性疼痛または慢性疼痛、痴呆、アルツハイマー病、パーキンソン病、ニューロン変性、喘息、筋萎縮性側索硬化症、脊髄損傷、慢性関節リウマチ、変形性関節症、骨粗鬆症、乾癬、大脳血管痙攣、緑内障、多発性硬化症、肺高血圧症、急性呼吸促迫症候群、炎症、糖尿病、過活動膀胱(OAB)および良性前立腺肥大(BPH)などの泌尿器疾患、転移、癌、緑内障、高眼圧症、網膜症、自己免疫疾患およびウイルス感染、または心筋病理、あるいはこれらの任意の組み合わせを含む、請求項69に記載の使用。
【請求項72】
前記悪状態の処置のための医薬の調製のために、さらなる生物活性薬剤または複数のさらなる生物活性薬剤の使用をさらに包含する、請求項69に記載の使用。
【請求項73】
心臓血管疾患、神経性疼痛、高血圧症、アテローム性動脈硬化症、アンギナ、脳卒中、動脈閉塞症、末梢性動脈疾患、末梢循環障害、勃起不全、急性疼痛または慢性疼痛、痴呆、アルツハイマー病、パーキンソン病、ニューロン変性、喘息、筋萎縮性側索硬化症、脊髄損傷、慢性関節リウマチ、変形性関節症、骨粗鬆症、乾癬、大脳血管痙攣、緑内障、多発性硬化症、肺高血圧症、急性呼吸促迫症候群、炎症、糖尿病、過活動膀胱(OAB)および良性前立腺肥大(BPH)などの泌尿器疾患、転移、癌、緑内障、高眼圧症、網膜症、自己免疫疾患およびウイルス感染、または心筋病理、あるいはこれらの任意の組み合わせの処置における使用のための、請求項1〜38のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項74】
心臓血管疾患、神経性疼痛、高血圧症、アテローム性動脈硬化症、アンギナ、脳卒中、動脈閉塞症、末梢性動脈疾患、末梢循環障害、勃起不全、急性疼痛または慢性疼痛、痴呆、アルツハイマー病、パーキンソン病、ニューロン変性、喘息、筋萎縮性側索硬化症、脊髄損傷、慢性関節リウマチ、変形性関節症、骨粗鬆症、乾癬、大脳血管痙攣、緑内障、多発性硬化症、肺高血圧症、急性呼吸促迫症候群、炎症、糖尿病、過活動膀胱(OAB)および良性前立腺肥大(BPH)などの泌尿器疾患、転移、癌、緑内障、高眼圧症、網膜症、自己免疫疾患およびウイルス感染、または心筋病理、あるいはこれらの任意の組み合わせの処置において、有効量の第二の生物活性薬剤と組み合わせて使用するための、請求項1〜38のいずれか1項に記載の化合物。

【公表番号】特表2011−507851(P2011−507851A)
【公表日】平成23年3月10日(2011.3.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−539490(P2010−539490)
【出願日】平成20年12月18日(2008.12.18)
【国際出願番号】PCT/US2008/013865
【国際公開番号】WO2009/079011
【国際公開日】平成21年6月25日(2009.6.25)
【出願人】(399038620)ザ スクリプス リサーチ インスティチュート (51)
【Fターム(参考)】