説明

カーナビゲーション装置

【課題】カーナビゲーション装置が有する位置情報を直接携帯端末へ送信可能なカーナビゲーション装置に関する技術であって、従来よりも簡易な操作、かつ、確実にカーナビゲーション装置が有する位置情報を携帯端末へ送信可能なカーナビゲーション装置に関する技術を提供する。
【解決手段】通信により携帯端末との間で情報の送受信が可能なカーナビゲーション装置であって、現在位置情報と目的地情報とを含む位置情報に基づいて経路探索を行う経路探索部と、前記経路探索部による経路探索結果としての目的地までの経路情報又は前記位置情報を、前記携帯端末へ送信可能な通信部と、前記通信部による前記位置情報の送信のタイミングを制御する送信制御部と、を備える。前記送信制御部は、車両が所定の条件に該当した場合、前記通信部により、前記経路情報又は前記位置情報を前記携帯端末へ送信する、

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カーナビゲーション装置に関する。
【背景技術】
【0002】
カーナビゲーション装置は、住所、名前、電話番号等といった目的地を特定するための目的地情報と現在位置情報とに基づいて経路探索を行う。また、ナビゲーション機能を有する携帯電話機も普及しつつある。そこで、近年、カーナビゲーション装置と携帯電話機を連携させる様々な技術が開発されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、カーナビゲーション装置における目的地までの経路案内時に、カーナビゲーション装置を搭載する車両が駐車されると、駐車位置及び目的地のデータが自動的に目的地案内サービスセンタを介して携帯電話機に送信する技術が開示されている。これにより、特許文献1に記載の技術によれば、送信された情報に基づいて駐車位置から目的地までの案内が可能となる。
【特許文献1】特開2005−3526号公報
【特許文献2】特開2007−333711号公報
【特許文献3】特開2002−181555号公報
【特許文献4】特開2002−267461号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
カーナビゲーション装置を搭載する車両が駐車されると、駐車位置及び目的地のデータが自動的に目的地案内サービスセンタを介して携帯端末に送信する従来技術が知られている。この技術によれば、送信された情報に基づいて駐車位置から目的地までの案内が可能となるものの、例えば駐車場が地下に設けられているような場合には、駐車位置及び目的地のデータを目的地案内サービスセンタに送信できないといった懸念がある。
【0005】
上記のような場合、例えば、通信手段によってカーナビゲーション装置が有する目的地情報及び現在位置情報を送信し、送信された目的地情報及び現在位置情報に基づいて携帯端末による経路探索を行うようにしてもよい。しかしながら、車両の走行中は、携帯端末やカーナビゲーション装置の使用が制限されることから、より簡易な操作でカーナビゲーション装置が有する目的地情報及び現在位置情報を利用した携帯端末での経路探索を行えることが好ましい。
【0006】
本発明では、上記した問題に鑑み、カーナビゲーション装置が有する位置情報を直接携帯端末へ送信可能なカーナビゲーション装置に関する技術であって、従来よりも簡易な操作、かつ、確実にカーナビゲーション装置が有する位置情報を携帯端末へ送信可能なカーナビゲーション装置に関する技術を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明では、上述した課題を解決するために、カーナビゲーション装置が有する目的地情報及び現在位置情報を携帯端末へ転送するための所定の条件を定め、所定の条件に該当した場合、カーナビゲーション装置から携帯端末へ自動的に目的地情報及び現在位置情報を転送することとした。
【0008】
詳細には、本発明は、通信により携帯端末との間で情報の送受信が可能なカーナビゲーション装置であって、現在位置に関する現在位置情報と目的地に関する目的地情報とを含
む位置情報に基づいて経路探索を行う経路探索部と、前記経路探索部による経路探索結果としての目的地までの経路情報又は前記位置情報を、前記携帯端末へ送信可能な通信部と、前記通信部から送信される、前記経路情報又は前記位置情報の送信のタイミングを制御する送信制御部と、を備える。そして、前記送信制御部は、目的地からの距離に関する所定の距離条件と、前記カーナビゲーション装置が搭載されている車両の走行状態に関する所定の走行条件と、のうち少なくともいずれか一方の条件に前記車両が該当した場合、前記通信部により、前記経路情報又は前記位置情報を前記携帯端末へ送信する。
【0009】
本発明によれば、経路情報又は位置情報が直接携帯端末へ送信されるので、従来技術で懸念された例えば地下駐車場では駐車位置及び目的地のデータを目的地案内サービスセンタに送信できないといった問題が生じることもない。すなわち、車両の場所に左右されることなく経路情報又は位置情報を確実に送信することができる。また、車両が上記所定の条件に該当すると自動的に経路情報又は位置情報が送信されるので、極めて簡易な操作でカーナビゲーション装置が有する経路情報又は位置情報を利用した携帯端末での経路探索を実現できる。
【0010】
本発明に係るカーナビゲーション装置は、通信により携帯端末との間で情報の送受信が可能である。通信部の通信態様は、無線通信、有線通信いずれでもよいが、利便性を考慮すると、無線通信であることが好ましい。また、無線通信には、赤外線通信、ブルートゥース(登録商標)、フェリカ等が例示される。ブルートゥースは、2.4GHzの周波数帯域を用いて情報の受け渡しを可能とする通信技術である。赤外線通信では、赤外線通信を可能とするための設定がその都度必要であるが、ブルートゥースによればそのような設定が不要であり、携帯端末とカーナビゲーション装置とが共通のプロファイルを持つことでプロファイルに対応する所定の機能を実現できる。
【0011】
経路探索部は、位置情報に基づいて経路探索を行う。位置情報とは、カーナビゲーション装置が有する位置に関する情報、例えば経度緯度情報やお店の名称等に関する情報である。位置情報には、現在位置に関する情報と目的地に関する情報が含まれる。経路情報とは、経路探索部による経路探索結果としての情報、すなわち目的地までの経路に関する情報である。通信部は、経路情報若しくは位置情報の送信が可能である。経路情報が送信された場合には、カーナビゲーション装置側での探索結果を利用して、目的地までの誘導を行うことができる。一方、位置情報が送信された場合には、携帯端末側の経路探索機能を用いて経路探索を行い、目的地までの誘導を行えばよい。
【0012】
送信制御部は、経路情報又は位置情報の送信のタイミングを制御する。より具体的には、カーナビゲーション装置が搭載されている車両が所定の条件に該当した場合に、通信部から経路情報又は位置情報が送信されるよう送信のタイミングを制御する。所定の条件には、目的地からの距離に関する所定の距離条件、前記カーナビゲーション装置が搭載されている車両の走行状態に関する所定の走行条件が例示される。なお、経路情報又は位置情報の送信は、これら二つの条件のうち、少なくともいずれか一方に該当した場合に行えばよいが、二つの条件を満たすことでより確実に経路情報又は位置情報を送信することができる。
【0013】
ここで、カーナビゲーション装置に複数の位置情報が登録されている場合には、これらの複数の位置情報を送信するようにしてもよい。この場合、現在位置情報は、一つであるが、目的地情報が複数となる。複数の目的地情報には、最終的な目的地への途中で立ち寄る経由地に関する経由地情報や順位付けされた複数の目的地情報が含まれる。このようにカーナビゲーション装置が有する複数の位置情報を携帯端末へ送信することで、携帯端末側においてその都度位置情報を登録せずに経路探索を行うことができる。また、カーナビゲーション装置が、前記経路情報として、複数の経路情報を有している場合、前記通信部
は、該複数の経路情報を前記携帯端末へ送信するようにしてもよい。
【0014】
上記発明では、複数の位置情報を送信したが、位置情報の数が多い場合には、携帯端末へ送信する必要が無い位置情報が存在することも想定される。そこで、位置情報が、前記位置情報として、現在位置情報と複数の目的地情報を有している場合、前記通信部は、次の目的地に関する次目的地情報、及び該次の目的地の前に目的地であった前回の目的地に関する前目的地情報と該次の目的地の更に次の目的地に関する次次目的地情報とのうち少なくともいずれか一方の目的地情報とを、前記携帯端末へ送信するようにしてもよい。これにより、必要最低限の位置情報を送信でき、その結果、送信時間の短縮や携帯端末側のメモリの使用領域を低減することができる。
【0015】
なお、近年普及しているカーナビゲーション装置では、例えば目的地から半径100m以内に車両が到達すると経路探索を終了してしまうといったように、目的地の周辺で経路探索が終了されるものも少なくない。従って、目的地に完全に到着する前に、経路探索部による経路探索が終了してしまうことが懸念される。このような場合には、次回の目的地に関する次目的地情報のみを送信すると、目的地に到着していないにも拘わらず、携帯端末へ本来到達すべき目的地に関する位置情報が送信できない虞がある。このような課題は、前記通信部が、次の目的地に関する次目的地情報に加えて、該次の目的地の前に目的地であった前回の目的地に関する前目的地情報、より詳細には既に経路案内が終了した目的地の位置情報を、前記携帯端末へ送信することで解消することができる。
【0016】
ここで、上述した所定の条件は、より具体的な態様として例えば以下のようにしてもよい。すなわち、前記所定の距離条件とは、前記車両が、前記目的地からの距離1km以内にあるか否かである。また、前記所定の走行条件は、前記車両の速度が8km/h以下であるか否かである。なお、例えば、所定の距離条件は、よりその値を小さくすることで、携帯端末による経路探索のスタート地点に近づけることができる。
【0017】
なお、携帯端末による経路探索のスタート地点と、カーナビゲーション装置が有する現在位置とが完全に一致するのは、駐車場など車両を停車させる位置である。一方、車両の速度が8km/h以下といった条件には、車両が停車した状態も含まれるが、車両が停車した状態には、信号待ち等で停車する状態と、駐車場等に停車する状態が含まれる。そこで、携帯端末による経路探索のスタート地点と、カーナビゲーション装置が有する現在位置との誤差を低減するため、前記所定の走行条件は、例えば、車両が完全に停車したか否かとしてもよい。車両が完全に停車したか否かは、例えばサイドブレーキに関する情報やアクセサリ電源のオン/オフに関する情報、エンジンの回転数等に関する情報に基づいて判断することができる。
【0018】
上述したように本発明に係るカーナビゲーション装置は、カーナビゲーション装置が有する位置情報を携帯端末へ送信できることを特徴とするものである。但し、例えば手動によってユーザの任意のタイミングでも送信できる方がより利便性が高まる。そこで、発明に係るカーナビゲーション装置において、前記送信制御部は、ユーザからの要求があった場合、前記位置情報を前記携帯端末へ送信してもよい。ユーザからの要求は、専用のボタン等を設けてもよいが、既存のボタンが有する機能に更に送信機能を割り当て、例えば長押しした場合に、送信するようにしてもよい。
【0019】
なお、本発明に係るカーナビゲーション装置では、所定の条件に該当すると位置情報が自動的に携帯端末へ送信されることから、ユーザが、位置情報の送信状態等を認識し難いことが想定される。そこで、本発明に係るカーナビゲーション装置は、位置情報の送信状態や送信完了状態等をユーザに報知する報知部を更に備える構成としてもよい。報知の態様は、ユーザが認識できればよく、音、画像等いずれでもよい。また、例えば専用のイン
ジケータを設け、これを表示するようにしてもよい。
【0020】
また、本発明は、上述したカーナビゲーション装置と、携帯端末とを備えるカーナビゲーションシステムとしてもよい。上述したカーナビゲーション装置と、携帯端末とを一つのシステムとして機能させることで、簡単かつ容易に目的地の設定を行うことができる。更に、本発明は、上述したカーナビゲーション装置で実行される処理を実現させる方法、又はプログラムであってもよい。更に、本発明は、そのようなプログラムを記録したコンピュータが読み取り可能な記録媒体であってもよい。この場合、コンピュータ等に、この記録媒体のプログラムを読み込ませて実行させることにより、その機能を提供させることができる。なお、コンピュータ等が読み取り可能な記録媒体とは、データやプログラム等の情報を電気的、磁気的、光学的、機械的、又は化学的作用によって蓄積し、コンピュータ等から読み取ることができる記録媒体をいう。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、カーナビゲーション装置が有する位置情報を直接携帯端末へ送信可能なカーナビゲーション装置に関する技術であって、従来よりも簡易な操作、かつ、確実にカーナビゲーション装置が有する位置情報を携帯端末へ送信可能なカーナビゲーション装置に関する技術を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
本発明に係るカーナビゲーション装置の実施形態について説明する。なお、以下の説明では、カーナビゲーション装置を含むナビゲーションシステムを例に説明する。カーナビゲーション装置から携帯端末への位置情報の送信は、ブルートゥース(登録商標)によって行うものとする。
【0023】
[第一実施形態]
<構成>
図1は、第一実施形態に係るナビゲーションシステムの概略構成を示す。同図に示すように、本実施形態に係るナビゲーションシステム1は、車両に搭載されたカーナビゲーション装置2と、携帯端末3とによって構成されている。また、携帯端末3は、ネットワークを通じてサーバ4と接続されている。なお、サーバ4は、例えば携帯ナビ機能を提供するサービス業者に設置される。なお、図1は、駐車場から目的地である「○○レストラン」までの経路探索を、携帯端末3がカーナビゲーション装置2から送信される位置情報に基づいて行う例を示している。
【0024】
(カーナビゲーション装置)
まず、車両に搭載されるカーナビゲーション装置2について説明する。ここで、図2は、カーナビゲーション装置2の概略構成を示す。本実施形態のカーナビゲーション装置2は、ディスク再生部21と、メモリーカード再生部22と、TV受信部23と、ラジオ受信部24と、ディスプレイ25と、GPS情報受信部26と、操作部27と、外部通信部28と、これらと電気的に接続される制御部20と、により構成されている。
【0025】
ディスク再生部21は、CDやDVD等の光ディスクに記録されているコンテンツを再生する、CD/DVDデッキによって構成することができる。メモリーカード再生部22は、USBメモリ、SDメモリーカードといったカーナビゲーション装置に着脱可能な移動型記憶媒体に格納されているコンテンツを再生する。TV受信部23は、DTV(Digital Television)放送やワンセグ放送を受信する。TV受信部23は、既存のチューナによって構成することができる。ラジオ受信部24は、FM放送、AM放送、VICS情報等を受信する。ラジオ受信部24は、既存のチューナによって構成することができる。
【0026】
GPS情報受信部26は、GPS情報を受信する。GPS情報受信部26は、図示せぬGPS用受信アンテナによって構成することができる。操作部27は、ユーザの操作に応じて、操作ボタンに対応する電気信号を制御部20へ送信する。操作部27は、カーナビゲーション装置2に一体的に設けてもよく、また、遠隔操作を可能とするリモートコントローラであってもよい。
【0027】
ディスプレイ25は、地図情報と共に現在位置を表示する。また、ディスプレイ25は、上記に加えて、再生されるコンテンツに関する情報や位置情報の送信状況等も表示可能である。なお、本実施形態では、ディスプレイ25が、タッチパネルによって構成されているが、既存の様々なディスプレイを適用することができる。このような場合には、操作部やリモートコントローラによって目的地候補を選択すればよい。
【0028】
外部通信部28は、携帯端末3との間で情報の送受信を行う。本実施形態では、ブルートゥース(登録商標)による無線通信を実現可能とするブルートゥースアンテナによって構成されている。なお、外部通信部28は、上記に加えて、赤外線ポートやケーブルを接続するコネクタ等によって構成してもよい。
【0029】
次に、ナビゲーション装置2の制御部20ついて説明する。図3は、ナビゲーション装置2の機能ブロック図を示す。同図に示すように、制御部20は、通信部201と、送信制御部202と、判断部203と、経路探索部204と、ハンズフリー実行部205と、メモリ206と、によって構成されている。なお、制御部20は、CPU、メモリ等を含むコンピュータとコンピュータ上で実行されるプログラムによって実現することができる。また、制御部20を構成する、通信部201、送信制御部202、判断部203、経路探索部204、及びハンズフリー実行部205は、専用のプロセッサによって構成してもよい。
【0030】
通信部201は、ブルートゥースアンテナからなる外部通信部28を介してプロファイルを含む所定の情報の送受信を行う。プロファイルは、ナビゲーション装置2と携帯端末3との間で予め策定されたプロトコルであり、互いに共通のプロファイルを持つことで、プロファイルの機能を利用した所定の処理の実行が可能となる。プロファイルとしては、ハンズフリー機能を実現するためのプロファイル(HFP:Hands-Free Profile)、位置情報を送受信するためのプロファイル(OPP:Object Push Profile)が例示される。
なお、位置情報には、目的地や現在地の経度緯度に関する経度緯度情報やお店等の名称に関する情報が例示される。また、プロファイルは、上記に限定されるものではなく、経路探索部204による経路探索結果としての経路情報であってもよく、実行させる機能毎に設けることができる。
【0031】
判断部203は、車両が所定の条件に該当するか否かを判断する。例えば、判断部203は、車両が、目的地から半径1km以内にあるか否か、車両の速度が8km/h以下であるか否か、車両が完全に停車しているか否か、といった事項を判断する。判断部203が判断する際の各種情報は、対応する機器から取得してもよく、また、センサ等を設けて取得してもよい。例えば、距離条件に関しては、カーナビゲーション装置が有する位置情報、換言すると経度緯度情報に基づいて算出することができる。また、車両の速度に関する速度情報や車両の停車情報は、例えばECU(Electronic Control Unit)等を通じて
取得することができる。なお、判断部203による処理を含めカーナビゲーション装置2で行われる処理の詳細については後述する。
【0032】
送信制御部202は、判断部203の判断結果に応じて位置情報の送信のタイミングを制御する。すなわち、判断部203が、車両が所定の条件に該当すると判断した場合、通信部201により位置情報を送信する。
【0033】
経路探索部204は、現在位置情報と目的地情報とに基づいて経路探索を行う。現在位置情報は、ナビゲーション装置2のGPS受信部26から取得することができる。目的地情報は、例えば携帯端末等によって検索して位置情報を含む目的地情報を転送するようにしてもよく、また、ナビゲーション装置2に直接位置情報を入力してもよい。経路探索部204による経路探索は、既存のナビゲーション装置に用いられている経路探索プログラムによって実現することができる。
【0034】
ハンズフリー実行部205は、ナビゲーション装置2と携帯端末3とを常時接続状態とし、車両の走行中にユーザ(運転者)が携帯端末3を手に持たず通話できるようにする。ハンズフリー実行部205によるハンズフリー機能の実行は、既存のナビゲーション装置に用いられているハンズフリー機能を実行するプログラム、又は専用のプロセッサによって実現することができる。
【0035】
メモリ206は、カーナビゲーション装置2に必要な各種制御プログラムの他、位置情報等を格納することもできる。なお、メモリ206は、揮発性のRAMと、不揮発性のROMとを含む。
【0036】
(携帯端末)
次に携帯端末3について説明する。携帯端末3には、ナビ機能を有する既存の携帯端末3を用いることができる。従って、以下簡単に説明する。図4は、携帯端末3の機能ブロック図を示す。図4に示すように、携帯端末3は、CPU34、携帯端末側制御部31、操作部32、表示部33、カメラ35、外部機器と接続可能なインターフェース部36から構成されている。また、携帯端末側制御部31は、端末側通信部311、検索部312、メモリ313、端末側経路探索部314から構成されている。
【0037】
CPU34は、各ハードウェアと接続され、例えばメモリ313としてのROMに格納された制御プログラムに従って、所定の処理を実行する。メモリ313は、揮発性のRAMと、不揮発性のROMとを含む。操作部32は、携帯端末3を操作するのに必要な一般的な操作ボタンであればよく、タッチディスプレイ方式であってもよい。インターフェース部36は、ナビゲーション装置2と通信可能なブルートゥースアンテナによって構成されている。但し、インターフェース部36は、上記に加えて赤外線ポートやケーブルを接続するコネクタであってもよい。
【0038】
検索部312は、操作部32を介して入力される検索条件に基づいて情報提供サービス業者が提供する情報検索Webサイトへアクセスする。この時、表示部33には、情報提供サービス業者が提供する情報検索用のWebページが表示される。Webページでは、例えば、目的やお店のジャンル等を入力して検索を実行する。これにより、所望の位置情報を含む各種情報の取得が可能となる。
【0039】
端末側通信部311は、カーナビゲーション装置2から送信される位置情報をブルートゥースアンテナからなるインターフェース部36を介して受信する。また、端末側通信部311は、例えば、検索部312で検索され、取得された位置情報や現在位置情報をブルートゥースアンテナからなるインターフェース部36を介してナビゲーション装置2へ送信することも可能である。
【0040】
メモリ313は、携帯端末3に必要な各種制御プログラム、すなわち、端末側通信部311を構成するプログラム等を格納する。また、メモリ313には、カーナビゲーション装置2から送信される位置情報を格納することもできる。
【0041】
端末側経路探索部314は、カーナビゲーション装置2から送信される、位置情報、すなわち、現在位置情報と目的地情報とに基づいて経路探索を行う。携帯端末3による経路探索は、例えば、現在位置情報と目的地情報とを携帯端末3が携帯ナビ機能を提供する携帯ナビ機能提供サービス業者(サーバ4)へ送信し、係る業者から送られる地図情報や経路情報を表示部33に表示することで実現される。なお、端末側経路探索部314による経路探索は、既存の携帯端末に用いられている経路探索プログラムによって実現することができる。なお、経路探索は、カーナビゲーション装置2の経路探索部204で行い、携帯端末3では、カーナビゲーション装置2の経路探索部204の検索結果としての経路情報を受け取り、受け取った経路情報を表示する構成としてもよい。
【0042】
<処理フロー>
次に本実施形態に係るカーナビゲーション装置2で行われる処理フローについて図面に基づいて説明する。図5は、カーナビゲーション装置における位置情報送信処理フローを示す。
【0043】
まず、ステップS01では、車両の現在位置が、目的地の半径1km以内であるか否かが判断される。車両の現在位置が、目的地の半径1km以内であれば、ステップS02へ進み、車両の現在位置が、目的地の半径1km以内でない場合には、ステップS03へ進む。
【0044】
ステップS01において車両の現在位置が、目的地の半径1km以内であると判断されると、ステップS02では、カーナビゲーション装置2が有する位置情報(経度緯度情報やお店の名称等)が、携帯端末3に対して送信される。携帯端末3は、受信した位置情報に基づいて経路探索を開始する。一方、ステップS01において車両の現在位置が、目的地の半径1km以内でないと判断された場合、ステップS03において、車両の速度が8km/h以下であるか否かが判断される。車両の速度が8km/h以下である場合には、ステップS02へ進み、カーナビゲーション装置2が有する位置情報(経度緯度情報やお店の名称等)が、携帯端末3に対して送信される。一方、ステップS03において、車両の速度が8km/h以下でないと判断された場合、ステップS01へ戻る。また、ステップS02において、位置情報の送信が完了した場合にも、再度ステップS01へ戻る。位置情報の送信完了後においても、再度ステップS01の処理を行うことで、携帯端末3による経路探索のスタート地点と、カーナビゲーション装置2から送信される現在位置との誤差を低減することができる。
【0045】
なお、上記態様では、距離条件の該当性を判断した後であって、距離条件に該当しない場合に走行条件の該当性を判断することとした。しかしながら、上記態様は、あくまで例示にすぎず、走行条件の該当性を判断し、その後走行条件に該当しない場合に距離条件の該当性を判断するようにしてもよい。また、距離条件の該当性の判断及び走行条件の該当性の判断は、夫々単独で行い、該当する場合には、位置情報を送信するようにしてもよい。更に、距離条件の該当性と走行条件の該当性の双方に該当する場合のみ、位置情報を送信するようにしてもよい。
【0046】
また、携帯端末3による経路探索のスタート地点と、カーナビゲーション装置2が有する現在位置との誤差をより低減するため、所定の走行条件は、車両が完全に停車した場合としてもよい。車両が完全に停車したか否かは、例えばサイドブレーキに関する情報やアクセサリ電源のオン/オフに関する情報、エンジンの回転数等に関する情報に基づいて判断することができる。
【0047】
ここで、図6は、所定の条件に関するデータテーブルの一例を示す。上述した送信処理は、アルゴリズムによって行ってもよいが、図6に示すようなデータテーブルを設けるよ
うにしてもよい。これにより処理負担の低減を図ることができる。また、図7、図8は、所定の条件をイメージ化したものを示す。図7は、距離条件をイメージ化した図を示す。また、図8は、走行条件をイメージ化した図を示す。
【0048】
本実施形態では、カーナビゲーション装置2から携帯端末3への位置情報の送信をブルートゥースによって行う。ブルートゥースを用いることで赤外線通信のようにその都度設定等をする必要がなくなる。但し、ブルートゥース機能を有するナビゲーション装置2では、ハンズフリー機能を用いていることが一般的であり、ハンズフリー機能を実行中に位置情報を送信する場合には、プロファイルの切り替えが必要となる。そこで、次に、ハンズフリー機能を実行中にカーナビゲーション装置2から携帯端末3へ位置情報を送信する場合の通信処理について説明する。図9は、ナビゲーション装置2と携帯端末3との通信処理フローを示す。
【0049】
ステップS101では、カーナビゲーション装置2において、位置情報の送信準備が完了する。位置情報の送信準備が完了する状態とは、上述した送信処理におけるステップS02における位置情報の送信が開始される状態である。続いてステップS102では、カーナビゲーション装置2において、実行されているハンズフリー機能を中断させるコマンド(ハンズフリー切断コマンドとも言う)が送信される。ハンズフリー切断コマンドの送信が完了すると、ステップS111へ進む。
【0050】
ステップS111では、携帯端末3において、ハンズフリーの切断及び切断の通知がカーナビゲーション装置2に対して行われる。すなわち、携帯端末3の制御部は、ハンズフリー機能を実行させているハンズフリー実行部に対して、ハンズフリー機能の実行を中断するよう指示する。続いて、携帯端末3の制御部は、ハンズフリー機能の実行が中断されると、ハンズフリー機能が中断(切断)されたことをカーナビゲーション装置2へ送信する。この時、携帯端末3では、ブルートゥースによって実行される機能を変更すべく、プロファイルを、ハンズフリー機能を実現するためのプロファイル(HFP)から位置情報を送受信するためのプロファイル(OPP)に変更する。ハンズフリー機能の中断の送信が完了すると、ステップS103へ進む。
【0051】
ステップS103では、カーナビゲーション装置2において、ハンズフリー機能の中断完了の通知を受け、位置情報の送受信を可能とするためのコマンド(OPP接続コマンドとも言う。)が、携帯端末3に対して送信される。OPP接続コマンドの送信が完了すると、ステップS112へ進む。
【0052】
ステップS112では、携帯端末3において、OPP接続コマンドを受けると共に、プロファイルが変更されたことを確認して、プロファイルが変更された旨(OPPモード変更完了)が、カーナビゲーション装置2に対して通知される。OPPモード変更完了の通知が完了すると、ステップS104へ進む。
【0053】
ステップS104では、カーナビゲーション装置2において、OPPモード変更完了の通知を受け、位置情報の送信が開始される。位置情報の送信が開始されると、ステップS113では、携帯端末3において、位置情報の受信及び受信完了の通知がカーナビゲーション装置2に対して行われる。なお、位置情報の受信中は、例えばディスプレイ25に「通信中です。通信中は電源を落とさないで下さい。」といった表示をしてもよい。図10は、通信中におけるディスプレイ25の表示状態を示す。このような表示は、制御部に例えば報知部を設け、該報知部がディスプレイ25に所定の文字情報等を表示させることで実現可能である。なお、本態様では、ディスプレイ25には、上記に加えて、「キャンセル」が表示されている。この「キャンセル」は、位置情報の送受信の中断を可能とするものであり、ディスプレイ25に表示されている「キャンセル」部分がユーザによってタッ
チされると、位置情報の送受信が中断される。なお、中断後においては、位置情報の送受信が完了できなかったことをユーザに報知するため、「データ受信を中断しました」といった表示をディスプレイ25に表示するようにしてもよい。また、何らかの事情により位置情報が取得できなかったような場合、位置情報の送受信が完了できなかったことをユーザに報知するため、「通信できませんでした。もう一度操作してください」といった表示をディスプレイ25に表示するようにしてもよい。また、本態様では文字で報知しているが、ユーザに報知できればよく例えばインジケータ等を表示するようにしてもよい。位置情報が正常に受信できた場合、位置情報の受信完了が、カーナビゲーション装置2に対して通知される。位置情報の受信完了の通知が完了すると、ステップS105へ進む。
【0054】
ステップS105では、カーナビゲーション装置2において、位置情報の受信完了の通知を受け、位置情報の送受信を終了するためのコマンド(OPP切断コマンドとも言う。)が、携帯端末3に対して送信される。OPP切断コマンドの送信が完了すると、ステップS114へ進む。
【0055】
ステップS114では、携帯端末3において、OPP切断コマンドを受け、OPP接続の終了及びOPP接続終了の通知がカーナビゲーション装置2に対して行われる。OPP接続終了の通知がされると、ステップS106へ進む。
【0056】
ステップS106では、カーナビゲーション装置2において、OPP接続終了の通知を受け、ハンズフリー接続コマンドが、携帯端末3に対して送信される。ハンズフリー接続コマンドが送信されると、ステップS115へ進む。ステップS115では、携帯端末3において、ハンズフリー接続が再開される。なお、カーナビゲーション装置2から再度位置情報が送信される場合には、上記処理が繰り返される。
【0057】
以上説明した第一実施形態に係るカーナビゲーション装置2によれば、位置情報が直接携帯端末へ送信されるので、従来技術で懸念された例えば地下駐車場では駐車位置及び目的地のデータを目的地案内サービスセンタに送信できないといった問題が生じることもない。すなわち、車両の場所に左右されることなく位置情報を送信することができる。また、車両が上記所定の条件に該当すると自動的に位置情報が送信されるので、極めて簡易な操作でカーナビゲーション装置2が有する位置情報を利用した携帯端末での経路探索を実現できる。
【0058】
[第二実施形態]
次に第二実施形態として、複数の位置情報を送信する場合について説明する。なお、カーナビゲーション装置2の構成は、第一実施形態に係るカーナビゲーション装置2と同じである。従って、構成に関する説明は割愛する。ここで、図11は、カーナビゲーション装置2において5つの目的地が設定されている場合のイメージ図を示す。現在地から目的地G1までのルート(実線)が現在案内中のルートである。そして、目的地G1以降、すなわち目的地G2、G3、G4、G5までのルート(点線)は、今後案内する予定のルートである。
【0059】
図11に示す態様では、現在位置と目的地G1における位置情報(経度緯度情報)のみが携帯端末へ転送される。ここで図12は、カーナビゲーション装置2において複数の目的地が設定されている場合の送信処理フローを示す。第二実施形態に係る送信処理フローは、第一実施形態における送信処理フローと比較すると、ステップS01で車両の現在位置が目的地の半径1km以内であると判断された場合の後の処理として、ステップS01−1及びステップS01−2が更に設けられている点で、第一実施形態に係る送信処理フローと相違する。ステップS01−1では、設定されている目的地が複数か否かが判断される。複数である場合には、ステップS01−2へ進む。一方、ステップS01−1にお
いて、複数ではない、すなわち一つであると判断された場合には、ステップS02へ進み、位置情報が送信される。
【0060】
ステップS01−2では、目的地の抽出が行われる。目的地の抽出方法は、特に限定されないが、次回の目的地のみを抽出するようにしてもよい。先に説明した図11の例は、この態様であり、5つの目的地(G1〜G5)の中から次回の目的地である目的地G1のみが抽出されている。この場合には、ステップS02において、現在位置の経度緯度情報と目的地G1の経度緯度情報が送信されることになる。なお、抽出基準は、次回の目的地のみ、次回及び次々回の目的地、全ての目的地といったように段階的に基準を設けるようにすればよい。いずれの基準を適用するかについては、ユーザからの指示に応じて設定可能とすればよい。
【0061】
図13は、カーナビゲーション装置2において5つの目的地が設定されている場合であって、一部の目的地が既に案内済みの場合のイメージ図を示す。この態様では、目的地G1及びG2(共に点線で表す。)が既に案内完了済みである。現在地から目的地G3までのルート(実線)が現在案内中のルートである。そして、目的地G3以降、すなわち目的地G4、G5までのルート(点線)は、今後案内する予定のルートである。
【0062】
図13に示す態様では、現在位置と次回の目的地である目的地G3の位置情報に加えて案内完了済みのうち目的地G2の位置情報が携帯端末へ転送される。近年普及しているカーナビゲーション装置では、例えば目的地から半径100m以内に車両が到達すると経路探索を終了してしまうものも少なくない。従って、目的地に完全に到着する前に、経路探索部による経路探索が終了してしまうことが懸念され、このような場合、次回の目的地に関する次目的地情報のみを送信すると、目的地に到着していないにも拘わらず、携帯端末へ本来到達すべき目的地に関する位置情報が送信できない虞がある。本態様は、このような課題を解決するものであり、カーナビゲーション装置2から携帯端末3に対して、既に経路探索が完了している目的地G2の位置情報も送信される。これにより、目的地に到着していないにも拘わらず、携帯端末へ本来到達すべき目的地に関する位置情報が送信できないといったことを回避することができる。なお、このような目的地の抽出は、過去に案内完了済みの目的地も抽出するといった抽出基準を設けるようにすればよい。
【0063】
以上、実施形態に係る目的地設定システムについて説明したが、本発明に係るカーナビゲーション装置はこれらに限らず、可能な限りこれらの組合せを含むことができる。また、上述した形態では、位置情報を自動的に送信する態様について説明したが、上述した実施形態に係るカーナビゲーション装置2に対して、送信用のボタンを更に設けて位置情報を手動で送信できるように構成してもよい。これにより、より利便性を高めることができる。なお、専用のボタン等を設けてもよいが、既存のボタンが有する機能に更に送信機能を割り当て、例えば長押しした場合に、送信するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】第一実施形態に係るナビゲーションシステムの概略構成を示す。
【図2】第一実施形態に係るカーナビゲーション装置の概略構成を示す。
【図3】第一実施形態に係るナビゲーション装置の機能ブロック図を示す。
【図4】第一実施形態に係る携帯端末の機能ブロック図を示す。
【図5】第一実施形態に係るカーナビゲーション装置における位置情報送信処理フローを示す。
【図6】第一実施形態に係る所定の条件に関するデータテーブルの一例を示す。
【図7】距離条件をイメージ化した図を示す。
【図8】走行条件をイメージ化した図を示す。
【図9】第一実施形態に係るナビゲーション装置と携帯端末との通信処理フローを示す。
【図10】第一実施形態に係る、通信中におけるディスプレイの表示状態を示す。
【図11】第二実施形態に係るカーナビゲーション装置において5つの目的地が設定されている場合のイメージ図を示す。
【図12】第二実施形態に係るカーナビゲーション装置において複数の目的地が設定されている場合の送信処理フローを示す。
【図13】第二実施形態に係るカーナビゲーション装置において5つの目的地が設定されている場合であって、一部の目的地が既に案内済みの場合のイメージ図を示す。
【符号の説明】
【0065】
1・・・ナビゲーションシステム
2・・・ナビゲーション装置
3・・・携帯端末
4・・・サーバ
20・・・制御部(ナビゲーション装置)
21・・・ディスク再生部
22・・・メモリーカード再生部
23・・・TV受信部
24・・・ラジオ受信部
25・・・ディスプレイ
26・・・GPS情報受信部
27・・・操作部(ナビゲーション装置)
28・・・外部通信部
31・・・制御部(携帯端末)
32・・・操作部
33・・・表示部
34・・・CPU
35・・・カメラ
36・・・インターフェース部
201・・・通信部
202・・・送信制御部
203・・・判断部
204・・・経路探索部
205・・・ハンズフリー実行部
206・・・メモリ
311・・・端末側通信部
312・・・検索部
313・・・メモリ(携帯端末)
314・・・端末側経路探索部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信により携帯端末との間で情報の送受信が可能なカーナビゲーション装置であって、
現在位置に関する現在位置情報と目的地に関する目的地情報とを含む位置情報に基づいて経路探索を行う経路探索部と、
前記経路探索部による経路探索結果としての目的地までの経路情報又は前記位置情報を、前記携帯端末へ送信可能な通信部と、
前記通信部から送信される、前記経路情報又は前記位置情報の送信のタイミングを制御する送信制御部と、を備え、
前記送信制御部は、目的地からの距離に関する所定の距離条件と、前記カーナビゲーション装置が搭載されている車両の走行状態に関する所定の走行条件と、のうち少なくともいずれか一方の条件に前記車両が該当した場合、前記通信部により、前記経路情報又は前記位置情報を前記携帯端末へ送信する、カーナビゲーション装置。
【請求項2】
前記カーナビゲーション装置が、前記位置情報として、現在位置情報と複数の目的地情報とを有している場合、前記通信部は、該現在位置情報と複数の目的地情報とを含む位置情報を、前記携帯端末へ送信し、前記カーナビゲーション装置が、前記経路情報として複数の経路情報を有している場合、前記通信部は、該複数の経路情報を前記携帯端末へ送信する、請求項1に記載のカーナビゲーション装置。
【請求項3】
前記カーナビゲーション装置が、前記位置情報として、現在位置情報と複数の目的地情報を有している場合、前記通信部は、次の目的地に関する次目的地情報、及び、該次の目的地の前に目的地であった前回の目的地に関する前目的地情報と該次の目的地の更に次の目的地に関する次次目的地情報とのうち少なくともいずれか一の目的地情報を、前記携帯端末へ送信する、請求項1又は請求項2に記載のカーナビゲーション装置。
【請求項4】
前記通信部は、前記前目的地情報として、前記経路探索部による経路探索が既に完了している目的地の位置情報を、前記携帯端末へ送信する、請求項3に記載のカーナビゲーション装置。
【請求項5】
前記所定の走行条件は、前記車両が完全に停車したか否かである、請求項1から請求項4のいずれか一に記載のカーナビゲーション装置。
【請求項6】
前記送信制御部は、ユーザからの要求があった場合、前記位置情報を前記携帯端末へ送信する、請求項1から請求項5のいずれか一に記載のカーナビゲーション装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2010−71918(P2010−71918A)
【公開日】平成22年4月2日(2010.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−242240(P2008−242240)
【出願日】平成20年9月22日(2008.9.22)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.VICS
【出願人】(000237592)富士通テン株式会社 (3,383)
【Fターム(参考)】