説明

ナビゲーション・システム

【課題】カー・ナビゲーション・システムの位置情報に基づいてネットワークを介して別の情報処理機器から補足的な案内情報を取得する。
【解決手段】ナビゲーション・システム(100)は、現在の位置を検出する位置検出手段(122)と、現在位置に基づいて対応の地図部分における現在位置から目的地までの経路情報を表示手段に表示して経路案内する処理手段(1210)と、現在位置を表す位置情報を別の装置に送出する送受信手段(166)と、経路情報を修正する経路修正手段(124)とを具える。先に設定された目的地の付近で経路案内が終了したとき、データ送受信手段は、ユーザの操作に従って位置情報を別の装置に送信し、別のユーザによる別の装置の操作によって入力された目的地までの補足的経路情報を別の装置から受信する。経路修正手段は別の装置から受信した補足的経路情報に従って経路情報を修正する。処理手段は修正された経路情報に従って経路案内を再開する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナビゲーション・システムに関し、特に、通常のカー・ナビゲーションでは得られない目的地までの補足的な案内情報を携帯端末を介して別の情報処理機器から取得して表示するカー・ナビゲーションに関する。
【背景技術】
【0002】
カー・ナビゲーション・システムはGPS衛星によって送信されるRF信号(電波)を受信してそのシステムが搭載された自動車の現在の位置をディスプレイの地図上に表示し、それによって目的地までドライバを案内するシステムである。
【0003】
特開平5−67151号公報(A)には、車両用経路探索装置が記載されている。車両用経路探索装置は、地図上の道路を複数のノードとこれらノード間を結ぶ複数のリンクにより表示する道路網データを複数枚の地図図葉毎に格納する地図データ記憶手段と、前記地図上に少なくとも出発地と目的地を入力し登録する登録点入力手段と、前記地図データ記憶手段から複数枚の前記地図上の道路網データを読み出して道路網種別毎に階層分けしたノードデータとリンクデータをそれぞれ備えた複数階層のデータ構造に変換する変換データ作成手段と、前記登録点入力手段により入力し登録された登録点が前記地図上のノードと一致しないときに最下層の道路網データにこの登録点をランドマークとして追加登録するランドマーク登録手段と、登録した階層別道路網データに基づいて前記出発地から少なくとも目的地に至る最適経路を算出する最適経路探索手段と、この最適経路探索手段により得られた最適経路を前記登録ランドマークと共に表示する経路表示手段とを有する。それによって、経路探索に用いる地図データの既存のノード以外の出発点から目的地に至る最適経路をドライバに解り易い経路で提供する。
【特許文献1】特開平5−67151号公報
【0004】
特開平8−210868号公報(A)には、携帯端末装置およびナビゲーション装置が記載されている。携帯端末20側で、座標データを有しない移動先を目的地として設定した場合には、ナビゲーション装置で生成した座標データが、ナビゲーション装置から携帯端末に返送され、携帯端末のRAMに格納される。携帯端末側で同一の移動先を再度目的地として設定する場合には、移動先の個別情報と共に座標データもナビゲーション装置に送信され、ナビゲーション装置における座標データの生成は不要となる。携帯端末側で経由順序を設定した場合には、ナビゲーション装置は、設定された経由順序に従って経路を検索する。それによって、携帯端末を利用して容易に目的地および経由順序の設定を行うことができる。
【特許文献2】特開平8−210868号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
通常のカー・ナビゲーション・システムでは、最終目的地の近辺(約数十メートル〜百メートル)まで来ると案内を終了してしまい、ドライバは最終目的地の周辺で道に迷うことがある。さらに、GPSおよび地図の精度、およびドライバによる目的地入力の範囲などによって、目的地に最後まで案内することが困難である。
【0006】
発明者たちは、携帯端末を利用して目的地の関係者によって操作される別の情報処理端末からネットワークを介して、目的地周辺から最終目的地までの補足的な案内情報を取得できれば、カー・ナビゲーション・システムをさらに便利にすることができる、と認識した。
【0007】
本発明の目的は、カー・ナビゲーション・システムにおける位置情報に基づいて、ネットワークを介して別の情報処理機器から補足的な案内情報を取得できるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の特徴によれば、ナビゲーション・システムは、アンテナを介してGPS用のRF信号を受信するGPS受信機と、そのGPS受信機からのRF信号に従って現在の位置を検出する位置検出手段と、表示手段と、その現在の位置に基づいて対応する地図部分におけるその現在の位置から目的地までの経路情報をその表示手段に表示して経路案内する処理手段と、その現在の位置を表す位置情報を別の装置に送出するよう構成されたデータ送受信手段と、その経路情報を修正する経路修正手段と、を具える。先に設定された目的地の付近でその処理手段による経路案内が終了したとき、そのデータ送受信手段は、ユーザの操作に従って、ネットワークを介してその位置情報をその別の装置に送信し、別のユーザによってその別の装置を操作することによって入力された目的地までの補足的経路情報をその別の装置から受信する。その経路修正手段は、その別の装置から受信したその補足的経路情報に従ってその経路情報を修正する。その処理手段は、その修正された経路情報に従ってその経路案内を再開する。そのデータ送受信手段は、そのナビゲーション・システムに接続される携帯端末およびネットワークを介してその別の装置と通信可能であってもよい。
【0009】
本発明の別の特徴によれば、先に設定された目的地の付近でその処理手段による経路案内が終了したとき、そのデータ送受信手段は、ユーザの操作に従って、ネットワークを介してその位置情報をその第1の別の装置に送信する。その第1の別の装置は、その位置情報に対応する地図部分を表すコンテンツ・ファイルを作成してそのコンテンツ・ファイル用のURLを生成する。そのURLはその第1の別の装置とは異なる第2の別の装置に転送される。別のユーザによってその第2の別の装置を操作することによってそのURLのそのコンテンツ・ファイルに基づいて入力された目的地までの補足的経路情報がネットワークを介してその第2の別の装置からそのデータ送受信手段またはその第1の別の装置へ転送される。そのデータ送受信手段は、ネットワークを介してその第2の別の装置またはその第1の別の装置からその補足的経路情報を受信する。その経路修正手段は、その受信したその補足的経路情報に従ってその経路情報を修正する。その処理手段は、その修正された経路情報に従ってその経路案内を再開する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、カー・ナビゲーション・システムにおける位置情報に基づいて、ネットワークを介して別の情報処理機器から補足的な案内情報を取得して表示することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。図面において、同様の構成要素には同じ参照番号が付されている。
【0012】
図1は、本発明の第1の実施形態による、ネットワーク50を介して接続される、自動車に搭載されたカー・ナビゲーション・システム100、カー・ナビゲーション・システム100に接続されたユーザの携帯端末200、および目的地に関連して設けられた情報処理機器300を示している。携帯端末200は、ネットワーク50を介して通信可能な移動体通信機能を有し、例えば携帯電話機またはPDA(Personal Digital Assistant)であってもよい。情報処理機器300は、ネットワーク50を介した通信機能を有し、例えばモバイル・パーソナル・コンピュータ、PDAまたは携帯電話機であってもよい。ネットワーク50は、少なくとも移動体電話網を含み、インターネットおよび公衆電話網(PSTN)を含んでいてもよい。携帯端末200は、ネットワーク50を介して情報処理機器300と通信する。
【0013】
カー・ナビゲーション・システム100は、プロセッサ120、位置検出部122、経路修正部124、メモリ140、GPSアンテナ(ANT)162に接続されていてGPS(全地球測位システム)用のRF信号を受信する受信機160、データ伝送用の外部インタフェース164、外部インタフェース164を介して外部機器との間でのデータを送受信するデータ送受信部166、入力キー170、およびディスプレイ180を具えている。プロセッサ120は、カー・ナビゲーション・システム100(即ち自動車)の現在の位置に従って、その位置に対応する地図の部分における現在の位置と目的地の位置とをディスプレイ180に表示するための処理を実行する。経路修正部124は、地図の部分における現在の位置を道路の配置に従って修正する。位置検出部122、経路修正部124およびデータ送受信部166の機能は、メモリ140に格納されたプログラムに従ってプロセッサ120上に実装されてもよい。さらに、携帯端末200の諸機能は、カー・ナビゲーション・システム100に組み込まれていてもよい。
【0014】
携帯端末200は、プロセッサ220、メモリ240、アンテナ(ANT)262に接続された送受信機260、外部機器との間でのデータ伝送用の外部インタフェース264、入力キー270、およびディスプレイ280を具えている。
【0015】
情報処理機器300は、プロセッサ320、経路取得部322、メモリ340、地図データベース(DB)342、ネットワーク・インタフェース(NW/IF)360、入力キー370、およびディスプレイ380を具えている。経路取得部322および目的地指定部324の機能は、メモリ340に格納されたプログラムに従ってプロセッサ320上に実装されてもよい。情報処理機器300が携帯端末である場合、ネットワーク・インタフェース(NW/IF)360は、アンテナに接続された送受信機である。地図データベース(DB)342は、ナビゲーション用の地図を格納していてもよい。
【0016】
代替構成として、情報処理機器304は、情報処理機器300の構成要素320〜380に加えて、目的地指定部324を具えていてもよい。この場合、目的地指定部324は、メモリ340に格納されたプログラムに従ってプロセッサ320上に実装されてもよい。
【0017】
図2は、本発明の第2の実施形態による、ネットワーク50を介して接続される、自動車に搭載されたカー・ナビゲーション・システム102、カー・ナビゲーション・システム102に接続されたユーザの携帯端末200、目的地に関連して設けられた情報処理機器302、および携帯端末200と情報処理機器302の間を仲介するサーバ402を示している。携帯端末200は、図1のものと同様の構成および機能を有する。携帯端末200と情報処理機器302、情報処理機器302とサーバ402、および携帯端末200とサーバ402は、それぞれ異なるネットワークを介して通信してもよい。
【0018】
カー・ナビゲーション・システム102は、図1のカー・ナビゲーション・システム100と同様の構成および機能を有する。さらに、携帯端末200の諸機能は、カー・ナビゲーション・システム102に組み込まれていてもよい。
【0019】
情報処理機器302は、ネットワーク50を介した通信機能を有し、例えばモバイル・パーソナル・コンピュータ、PDAまたは携帯電話機であってもよい。情報処理機器302は、さらに、メモリ340に格納されたブラウザ・プログラムに従ってプロセッサ320上で動作するインターネット用のブラウザ326を具える。この場合、情報処理機器302は、経路取得部および地図データベースを具えていない。情報処理機器302のその他の構成は、図1の情報処理機器300の構成と同様である。
【0020】
サーバ402は、プロセッサ420、経路取得部422、コンテンツ作成部424、URL生成部426、メモリ440、地図データベース(DB)442、およびネットワーク50に接続されたネットワーク・インタフェース(NW/IF)460を具えている。経路取得部422、コンテンツ作成部424およびURL生成部426の機能は、メモリ440に格納されたプログラムに従ってプロセッサ420上に実装されてもよい。
【0021】
図3は、本発明の第3の実施形態による、ネットワーク50を介して接続される、自動車に搭載されたカー・ナビゲーション・システム104、カー・ナビゲーション・システム104に接続されたユーザの携帯端末200、および目的地に関連して設けられた情報処理機器304を示している。携帯端末200は、図1のものと同様の構成および機能を有する。
【0022】
情報処理機器304は、パーソナル・コンピュータ、携帯電話機またはPDAであってもよい。情報処理機器304は、経路取得部、経路取得部および地図データベースを具えていない。情報処理機器304のその他の構成は、図1の情報処理機器300の構成と同様である。
【0023】
カー・ナビゲーション・システム104は、図1のカー・ナビゲーション・システム100の構成要素120〜180に加えて、地図取得部126および地図データベース(DB)142を具えている。地図取得部126は、メモリ140に格納されたプログラムに従ってプロセッサ120上に実装されてもよい。さらに、携帯端末200の諸機能は、カー・ナビゲーション・システム104に組み込まれていてもよい。
【0024】
図4は、図1の第1の実施形態の構成によって、ユーザの操作に従ってカー・ナビゲーション・システム100から現在のその位置を表す位置情報を、携帯端末200およびネットワーク50を介して情報処理機器300に送信し、その位置情報に関連して情報処理機器300のユーザによって入力された経路に関する情報を、ネットワーク50および携帯端末200を介してカー・ナビゲーション・システム100に送信してその経路に関する情報を表示する通信手順を示している。
【0025】
ステップ502において最終目的地の近辺でカー・ナビゲーション・システム100の案内が終了したとき、ステップ504において、ユーザは、携帯電話機200(インタフェース164)をカー・ナビゲーション・システム100(インタフェース164)にケーブルを介して接続して、カー・ナビゲーション・システム100の入力キー170中の送信キーを押下する。
【0026】
ステップ506において、カー・ナビゲーション・システム100のプロセッサ120は、送受信部166およびインタフェース164を介して、携帯端末200にネットワーク50への接続を要求する。ステップ508において、携帯端末200(プロセッサ220)は、携帯端末200(送受信機260)をネットワーク50に接続して、携帯端末200のIPアドレスを含む接続情報をカー・ナビゲーション・システム100に送受信部166およびインタフェース164を介して転送する。
【0027】
ステップ510において、プロセッサ120は、位置検出器122から現在の経度および緯度の位置情報を取得する。ステップ512において、プロセッサ120は、情報処理機器300の電子メール・アドレス、携帯端末200のIPアドレス、位置情報、および経路入力用のアプリケーションとともに、目的地に関連する情報処理機器300への電子メール送信の要求を、携帯端末200に渡す。経路入力用のアプリケーションの代わりに、起動すべき経路入力用アプリケーションの識別(名称)を含ませてもよい。
【0028】
ステップ515において、携帯端末200(プロセッサ220)は、カー・ナビゲーション・システム100の位置情報および経路入力用のアプリケーションを添付した電子メールを目的地の情報処理機器300に送信する。代替構成として、アプリケーションの代わりに起動すべきアプリケーションの識別を電子メールに含ませてもよい。
【0029】
その電子メールが情報処理機器300に着信してその着信が表示されたとき、情報処理機器300のユーザは、ステップ516において電子メールに添付されているまたは指定されたアプリケーションを起動する。情報処理機器300(プロセッサ320)は、アプリケーションに従って、地図データベース342の中から、受信した電子メールに含まれる位置情報に対応する地図部分を取り出して、その地図部分に現在の位置表示を加えてディスプレイ380に表示する。ステップ518において、情報処理機器300(プロセッサ320)は、必要に応じて、ユーザに対してディスプレイ380およびスピーカ(図示せず)によって画像および音声でアプリケーションにおける経路入力の操作法の説明を再生する。
【0030】
ステップ520において、ユーザは、その操作法に従って、ディスプレイ380に表示された地図部分に、入力キー370を用いて目的地および目的地までの経路を入力し表示する。ステップ522において、情報処理機器300の経路取得部322は、その地図部分と、入力された目的地および経路の情報とをメモリ340に保存する。ステップ524において、ユーザは入力キー370を用いてその経路を決定する。ステップ526において、経路取得部322は、メモリ340から保存情報を取り出して携帯端末200に、経路情報を送信する。携帯端末200に送信される経路情報には、目的地および経路のみが含まれているか、または目的地および経路と地図部分とが含まれていてもよい。経路は、操作履歴(ログ)であってもよい。
【0031】
ステップ572において、携帯端末200(プロセッサ220)は、情報処理機器300から経路情報を受信して、インタフェース164および送受信部166を介してカー・ナビゲーション・システム100に転送する。ステップ574において、経路修正部124は、受信した経路情報に従って、現在の位置を含む地図上に、受信した目的地の位置および経路を追加してディスプレイ180上で表示する。代替構成として、ディスプレイ180上に、受信した地図部分の上に目的地の位置および経路を表示してもよい。
【0032】
ステップ580において、ナビゲーション・システム100(プロセッサ120)は、表示された目的地の位置および経路に従って、案内(ナビゲーション)を再開する。
【0033】
図5は、図1の第1の実施形態の構成によって、カー・ナビゲーション・システム100から現在の位置情報を、携帯端末200およびネットワーク50を介して情報処理機器300に送信し、情報処理機器300のユーザによって入力された目的地の位置情報を、ネットワーク50および携帯端末200を介してカー・ナビゲーション・システム100に送信してその目的地の位置情報を表示する別の通信手順を示している。
【0034】
ステップ502〜518は図4のものと同様である。ステップ520において、ユーザは、操作法に従って、ディスプレイ380に表示された地図部分に、入力キー370を用いて目的地を入力し表示する。ステップ532において、情報処理機器300の目的地指定部324は、地図部分と、入力された目的地情報とをメモリ340に保存する。ステップ534において、ユーザは入力キー370を用いて目的地の位置を決定する。ステップ536において、目的地指定部324は、メモリ340から保存情報を取り出して携帯端末200に、目的地の位置を表す情報を送信する。携帯端末200に送信される経路情報には、目的地のみが含まれているか、または目的地と地図部分とが含まれていてもよい。
【0035】
ステップ573において、携帯端末200(プロセッサ220)は、情報処理機器300から目的地の位置情報を受信して、インタフェース164および送受信部166を介してカー・ナビゲーション・システム100に転送する。ステップ574において、経路修正部124は、受信した目的地の位置情報に従って、現在の位置を含む地図上に、受信した目的地の位置を追加してディスプレイ180上で表示する。代替構成として、ディスプレイ180上に、受信した地図部分の上に目的地の位置を表示してもよい。
【0036】
ステップ580において、ナビゲーション・システム100(プロセッサ120)は、表示された目的地の位置に従って、案内(ナビゲーション)を再開する。
【0037】
このようにして、カー・ナビゲーション・システム100における位置情報に基づいて、ネットワークを介して情報処理機器300から補足的な案内情報を取得して案内(ナビゲーション)を再開することができるので、カー・ナビゲーション・システム100のユーザは目的地付近で道に迷うことを回避できる。
【0038】
図6Aおよび6Bは、図2の第2の実施形態の構成によって、ユーザの操作に従ってカー・ナビゲーション・システム102から現在のその位置を表す位置情報を、携帯端末200、ネットワーク50およびサーバ402を介して情報処理機器302に送信し、その位置情報に関連して情報処理機器302のユーザによって入力された経路に関する情報を、ネットワーク50および携帯端末200を介してカー・ナビゲーション・システム102に送信してその経路に関する情報を表示する通信手順を示している。
【0039】
図6Aを参照すると、ステップ502〜510は、図4のものと同様である。ステップ513において、プロセッサ120は、携帯端末200のIPアドレス、位置情報、および情報処理機器302の電子メール・アドレスとともに、経路情報用のURLの要求を、携帯端末200に渡す。携帯端末200は、ネットワーク50を介してそのURLの要求をサーバ402に転送する。
【0040】
ステップ540において、サーバ402のプロセッサ420は、コンテンツ作成部424にコンテンツの作成を要求する。ステップ542において、コンテンツ作成部424は、地図データベース442の中から、受信した位置情報に対応する地図部分を取り出して、その地図部分に現在の位置表示を加えた画像を含むコンテンツ・ファイルを生成してプロセッサ420に渡す。ステップ544において、プロセッサ420は、そのコンテンツ・ファイルをURL生成部426に渡して、コンテンツ・ファイルのURLを作成するようURL生成部426に要求する。ステップ546において、URL生成部426は、そのコンテンツ・ファイルのURL(例えば、ddd.html)を生成してメモリ340に保存し、URLをプロセッサ420に渡す。
【0041】
ステップ551において、プロセッサ420は、サーバ402におけるコンテンツ・ファイルのURL(http://aaa.bbbco.jp/ddd.html)を含む電子メールを、目的地の情報処理機器302に送信する。
【0042】
代替構成として、ステップ546の後で、プロセッサ420は、ステップ552において、サーバ402におけるコンテンツ・ファイルのURL(http://aaa.bbbco.jp/ddd.html)を、携帯端末200を介してカー・ナビゲーション・システム102に通知し、カー・ナビゲーション・システム102(プロセッサ120)が、ステップ554においてURL(http://aaa.bbbco.jp/ddd.html)を含む電子メールを目的地の情報処理機器302に送信するよう携帯端末200に要求し、携帯端末200が、ステップ556においてURL(http://aaa.bbbco.jp/ddd.html)を含む電子メールを情報処理機器302に送信してもよい。
【0043】
図6Bを参照すると、ステップ554において、情報処理機器302のユーザは、受信した電子メールをディスプレイ380に表示して、その電子メール中のURLをクリックする。それによって、情報処理機器302(プロセッサ320)のブラウザ326が起動する。
【0044】
ステップ556において、ブラウザ326(プロセッサ320)は、URLに従って、サーバ402中のURLにアクセスして、そのURLのコンテンツ・ファイルを取得してディスプレイ380に表示する。それによって、地図部分に現在の位置表示を加えた画像がディスプレイ380に表示される。
【0045】
ステップ558において、ユーザは、表示された操作法に従って、ディスプレイ380に表示された地図部分に、入力キー370を用いて目的地および目的地までの経路を入力し表示する。ステップ560において、ブラウザ326(プロセッサ320)は、その目的地までの経路情報をサーバ402に送信する。ステップ562において、サーバ402の経路取得部422は、地図部分と、入力された目的地および経路の情報とをメモリ440に保存する。ステップ564において、ユーザは入力キー370を用いてその経路を決定する。ステップ566において、ブラウザ326(プロセッサ320)は、経路を決定したことをサーバ402に通知する。
【0046】
サーバ402の経路取得部422は、ステップ568においてメモリ440から保存情報を取り出して、ステップ569においてプロセッサ320が情報処理機器302に経路情報を転送する。ステップ571において、情報処理機器302(プロセッサ320)は、その経路情報を携帯端末200を介してカー・ナビゲーション・システム102に転送する。代替構成として、ステップ568の後、経路取得部422は、ステップ574において、その経路情報を携帯端末200を介してカー・ナビゲーション・システム102に転送してもよい。
【0047】
ステップ574〜580は、図4のものと同様である。
【0048】
このようにして、カー・ナビゲーション・システム102における位置情報に基づいて、ネットワークを介して情報処理機器302およびサーバ402から補足的な案内情報を取得して案内(ナビゲーション)を再開することができるので、カー・ナビゲーション・システム102のユーザは目的地付近で道に迷うことを回避できる。
【0049】
図7は、図3の第3の実施形態の構成によって、ユーザの操作に従ってカー・ナビゲーション・システム104から現在のその位置を表す位置情報と、地図データベースから取り出されたその現在の位置に対応する地図部分を、携帯端末200およびネットワーク50を介して情報処理機器304に送信し、その情報に基づいて情報処理機器304のユーザによって入力された経路に関する情報を、ネットワーク50および携帯端末204を介してカー・ナビゲーション・システム104に送信してその経路に関する情報を表示する通信手順を示している。
【0050】
ステップ502〜510、および518〜580は図4のものと同様である。
【0051】
ステップ514において、プロセッサ120は、地図データベース142から現在の位置に対応する地図部分を表す画像情報を取り出し、情報処理機器304の電子メール・アドレスおよびIPアドレス、地図部分、現在の位置情報、および経路入力用のアプリケーションとともに、目的地に関連する情報処理機器304への電子メール送信の要求を、携帯端末200に渡す。経路入力用のアプリケーションの代わりに、起動すべき経路入力用アプリケーションの識別(名称)を含ませてもよい。
【0052】
ステップ515において、携帯端末200(プロセッサ220)は、地図部分、カー・ナビゲーション・システム100の位置情報および経路入力用のアプリケーションを添付した電子メールを目的地の情報処理機器304に送信する。代替構成として、アプリケーションの代わりに起動すべきアプリケーションの識別を電子メールに含ませてもよい。
【0053】
その電子メールが情報処理機器304に着信してその着信が表示されたとき、情報処理機器304のユーザは、ステップ517において電子メールに添付されているまたは指定されたアプリケーションを起動する。情報処理機器304(プロセッサ320)は、アプリケーションに従って、受信した電子メールに添付された地図部分を取り出して、その地図部分に現在の位置表示を加えてディスプレイ380に表示する。
【0054】
このようにして、カー・ナビゲーション・システム104における位置情報に基づいて、ネットワークを介して情報処理機器304から補足的な案内情報を取得して案内(ナビゲーション)を再開することができるので、カー・ナビゲーション・システム104のユーザは目的地付近で道に迷うことを回避できる。
【0055】
図8は、情報処理機器300〜304の外観を示している。この場合、情報処理機器300〜304は携帯電話機である。情報処理機器300〜304は、方向キー372および決定キー374を有する。図において、ディスプレイ380には、地図部分、現在位置および目的地の位置が表示されている。
【0056】
図9Aは、情報処理機器300〜304のディスプレイ380に表示される、地図部分、およびその地図部分おけるカー・ナビゲーション・システム100〜104の現在位置(幅広の矢印)を例示している。図9Bは、情報処理機器300〜304のディスプレイ380またはカー・ナビゲーション・システム100〜104のディスプレイ180に表示される、地図部分、その地図部分おけるカー・ナビゲーション・システム100〜104の現在位置(幅広の矢印)、および情報処理機器300〜304のユーザによって入力された目的地の位置(星印)および経路を例示している。図において、Rは赤色の破線矢印を、Bは青色の破線矢印を、Pは紫色の破線矢印を、Oは橙色の破線矢印を、Gは緑色の破線矢印を、Yは黄色の破線矢印を示している。
【0057】
図10は、経路作成に使用される、色テーブル、描画用色管理テーブルおよび経路管理テーブルのフォーマットを示している。
【0058】
情報処理機器300〜304におけるユーザによる経路の作成において変数として、ColorMAX、Tcount、RLおよびUDが用いられる。ColorMAXは、色テーブルに格納されている色の数を表す。図10の例では、256色が用意されている。Tcountは、実行キーを押下した回数を表し、初期値は“0”である。RLは、実行キーが押下されるまでの間のX軸の正負の移動量を表し、右矢印キー1回押下で“1”インクリメントを指示し、左矢印キー1回押下で“1”デクリメントを指示し、初期値は“0”である。UDは、実行キーが押下されるまでの間のY軸の正負の移動量を表し、上矢印キー1回押下で“1”インクリメントを指示し、下矢印キー1回押下で“1”デクリメントを指示し、初期値は“0”である。
【0059】
図10において、経路の描画に使用された色のテーブルを示している。そのテーブルは、経路がn+1本の線で構成される場合、各線の色を表すフィールド0〜フィールドnを含んでいる。経路管理テーブルは、経路がn+1本の線で構成される場合、各線の終了点の座標を表すフィールド0〜フィールドnを含んでいる。
【0060】
図11は、情報処理機器300〜304のプロセッサ320によって実行される、経路入力のためのアプリケーションの起動のフローチャートを示している。アプリケーションが起動されたとき、プロセッサ320は、ステップ1102において描画用色管理テーブル(図10)を初期化し、ステップ1104において経路管理テーブルを初期化し、ステップ1106において変数ColorMAX、Tcount、RLおよびUDを初期化し、ステップ1108においてユーザの入力を待つイベント待ち状態になる。
【0061】
図12Aおよび12Bは、情報処理機器の300〜304のプロセッサ320によって実行される、経路入力のためのアプリケーションのフローチャートを示している。ステップ1402においてユーザのキー操作のイベントが発生すると、プロセッサ320はステップ1404においてそのイベントを解析する。その押下されたキーが、R(右矢印)、L(左矢印)、U(上矢印)またはD(下矢印)キーであった場合は、プロセッサ320はステップ1410において、その押下されたキーが、R、L、UまたはDキーのいずれであるかを解析する。そのキーがRであった場合は、プロセッサ320はステップ1412においてRLを“1”インクリメント(増分)する。そのキーがLであった場合は、プロセッサ320はステップ1414においてRLを“1”デクリメント(減分)する。そのキーがUであった場合は、プロセッサ320はステップ1416においてUDを“1”インクリメント(増分)する。そのキーがDであった場合は、プロセッサ320はステップ1418においてUDを“1”デクリメント(減分)する。その後、ステップ1120においてプロセッサ320はユーザの入力を待つイベント待ち状態になる。
【0062】
ステップ1404において押下されたキーがEXEキーであった場合は、図12Bのステップ1432に進む。ステップ1432においてプロセッサ320はUD=0およびRL=0であるかどうかを判定する。UD=0およびRL=0でない場合は、プロセッサ320は、ステップ1442において、色テーブル中の“Tcount/ColorMAXの余り”番目のフィールドの色データを描画用色管理テーブルのTcount番目のフィールドに格納する。
【0063】
ステップ1444において、プロセッサ320は変数“RL”および“UD”の値を経路管理テーブルのTcount番目のフィールドに格納し、その際、“RL”の値はX軸フィールドに、“UD”の値はY軸フィールドに格納する。
【0064】
ステップ1446において、プロセッサ320は変数“RL”および“UD”の値を0に設定し、Tcountを1インクリメントする(Tcount=Tcount+1)。その後、手順は図12Aのステップ1420に進む。
【0065】
ステップ1432においてUD=0およびRL=0であると判定された場合、即ち連続してまたは再びEXEキーが押下された場合は、プロセッサ320は、ステップ1452においてTcountを経路管理テーブルの先頭のCntフィールドに格納し、ステップ1454において経路管理テーブルおよび描画用色管理テーブルを、携帯端末200即ちカー・ナビゲーション・システム100〜104、またはサーバ402に送信する。
【0066】
図13は、図12Aおよび12Bのフローチャートに従って、情報処理機器300〜304のユーザによって入力された経路の例を示している。最初に、カーソルは、現在位置(幅広の矢印)に位置する。R(右)キーが3回押下されると、カーソルは右に3単位移動する。次いで、U(上)キーが2回押下されると、カーソルは上に2単位移動する。次いで実行キーが押下されると、Rで示された赤色の破線が表示される。次いで、R(右)キーが3回押下されると、カーソルは右に3単位移動する。次いで、D(下)キーが2回押下されると、カーソルは下に2単位移動する。次いで実行キーが押下されると、Bで示された青色の破線が表示される。以下、同様に操作および表示がなされる。最後に、ユーザは、目的地(星印)の位置で実行キーを2回押下する。このようにして、現在位置(幅広の矢印)から目的地(星印)まで、線分R、B、P、O、G、Yで構成される経路および目的地(星印)が表示される。
【0067】
図5の手順の場合のように情報処理機器300のユーザが途中の経路を示さずに目的地だけを指定する場合は、カーソルを現在位置(幅広の矢印)から目的地(星印)に直接移動させて、その位置で実行キーを2回押下すればよい。
【0068】
図14は、図13のキー操作によって得られる描画用色管理テーブルおよび経路管理テーブルの例を示している。描画用色管理テーブルのフィールド0〜nは、各経路R、B、P、O、GおよびYの色を示している。経路管理テーブルのフィールド0〜nはそれぞれの経路の線分の終点の対の座標(X,Y)を示し、“格納数”格納フィールドはそれぞれの対の座標(X,Y)を格納した終点座標の数(即ち対の数)を示している。
【0069】
以上説明した実施形態は典型例として挙げたに過ぎず、その各実施形態の構成要素を組み合わせること、その変形およびバリエーションは当業者にとって明らかであり、当業者であれば本発明の原理および請求の範囲に記載した発明の範囲を逸脱することなく上述の実施形態の種々の変形を行えることは明らかである。
【0070】
以上の実施例を含む実施形態に関して、さらに以下の付記を開示する。
(付記1) アンテナを介してGPS用のRF信号を受信するGPS受信機と、
前記GPS受信機からのRF信号に従って現在の位置を検出する位置検出手段と、
表示手段と、
前記現在の位置に基づいて対応する地図部分における前記現在の位置から目的地までの経路情報を前記表示手段に表示して経路案内する処理手段と、
前記現在の位置を表す位置情報を別の装置に送出するよう構成されたデータ送受信手段と、
前記経路情報を修正する経路修正手段と、
を具えるナビゲーション・システムであって、
先に設定された目的地の付近で前記処理手段による経路案内が終了したとき、前記データ送受信手段は、ユーザの操作に従って、ネットワークを介して前記位置情報を前記別の装置に送信し、別のユーザによって前記別の装置を操作することによって入力された目的地までの補足的経路情報を前記別の装置から受信し、
前記経路修正手段は、前記別の装置から受信した前記補足的経路情報に従って前記経路情報を修正し、
前記処理手段は、前記修正された経路情報に従って前記経路案内を再開するものであることを特徴とする、ナビゲーション・システム。
(付記2) アンテナを介してGPS用のRF信号を受信するGPS受信機と、
前記GPS受信機からのRF信号に従って現在の位置を検出する位置検出手段と、
表示手段と、
前記現在の位置に基づいて対応する地図部分における前記現在の位置から目的地までの経路情報を前記表示手段に表示して経路案内する処理手段と、
前記現在の位置を表す位置情報を別の装置に送出するよう構成されたデータ送受信手段と、
前記経路情報を修正する経路修正手段と、
を具えるナビゲーション・システムであって、
先に設定された目的地の付近で前記処理手段による経路案内が終了したとき、前記データ送受信手段は、ユーザの操作に従って、ネットワークを介して前記位置情報を前記別の装置に送信し、前記位置情報を前記別の装置に送信し、別のユーザによって前記別の装置を操作することによって入力された新しい目的地の位置情報を前記別の装置から受信し、
前記経路修正手段は、前記別の装置から受信した前記新しい目的地の位置情報に従って前記経路情報を修正し、
前記処理手段は、前記修正された経路情報に従って前記経路案内を再開するものであることを特徴とする、カー・ナビゲーション・システム。
(付記3) アンテナを介してGPS用のRF信号を受信するGPS受信機と、
前記GPS受信機からのRF信号に従って現在の位置を検出する位置検出手段と、
表示手段と、
前記現在の位置に基づいて対応する地図部分における前記現在の位置から目的地までの経路情報を前記表示手段に表示して経路案内する処理手段と、
前記現在の位置を表す位置情報を第1の別の装置に送出するよう構成されたデータ送受信手段と、
前記経路情報を修正する経路修正手段と、
を具えるナビゲーション・システムであって、
先に設定された目的地の付近で前記処理手段による経路案内が終了したとき、前記データ送受信手段は、ユーザの操作に従って、ネットワークを介して前記位置情報を前記第1の別の装置に送信し、
前記第1の別の装置は、前記位置情報に対応する地図部分を表すコンテンツ・ファイルを作成して前記コンテンツ・ファイル用のURLを生成し、
前記URLは、ネットワークを介して前記第1の別の装置とは異なる第2の別の装置に転送され、
別のユーザによって前記第2の別の装置を操作することによって前記URLの前記コンテンツ・ファイルに基づいて入力された目的地までの補足的経路情報がネットワークを介して前記第2の別の装置から前記データ送受信手段または前記第1の別の装置へ転送され、
前記データ送受信手段は、ネットワークを介して前記第2の別の装置または前記第1の別の装置から前記補足的経路情報を受信し、
前記経路修正手段は、前記受信した前記補足的経路情報に従って前記経路情報を修正し、
前記処理手段は、前記修正された経路情報に従って前記経路案内を再開するものであることを特徴とする、ナビゲーション・システム。
(付記4) アンテナを介してGPS用のRF信号を受信するGPS受信機と、
前記GPS受信機からのRF信号に従って現在の位置を検出する位置検出手段と、
表示手段と、
前記現在の位置に基づいて対応する地図部分における前記現在の位置から目的地までの経路情報を前記表示手段に表示して経路案内する処理手段と、
地図データベースと、
前記現在の位置を表す位置情報と、前記地図データベースから取り出された前記現在の位置に対応する地図部分とを、別の装置に送出するよう構成されたデータ送受信手段と、
前記経路情報を修正する経路修正手段と、
を具えるナビゲーション・システムであって、
先に設定された目的地の付近で前記処理手段による経路案内が終了したとき、前記データ送受信手段は、ユーザの操作に従って、ネットワークを介して前記位置情報および前記地図部分を前記別の装置に送信し、別のユーザによって前記別の装置を操作することによって前記地図部分に基づいて入力された目的地までの補足的経路情報を前記別の装置から受信し、
前記経路修正手段は、前記別の装置から受信した前記補足的経路情報に従って前記経路情報を修正し、
前記処理手段は、前記修正された経路情報に従って前記経路案内を再開するものであることを特徴とする、ナビゲーション・システム。
(付記5) 前記データ送受信手段は、前記ナビゲーション・システムに接続される携帯端末およびネットワークを介して前記別の装置と通信可能なものであることを特徴とする、付記1、2または4に記載のナビゲーション・システム。
(付記6) 前記データ送受信手段は、前記ナビゲーション・システムに接続される携帯端末およびネットワークを介して前記第1の別の装置および/または前記第2の別の装置と通信可能なものであることを特徴とする、付記3に記載のナビゲーション・システム。
(付記7) 前記別の装置は、地図データベースと、前記別のユーザによって入力された前記補足的経路情報を取得する経路取得手段と、前記地図部分を表示する別の表示手段と、を具えるものであることを特徴とする、付記1に記載のナビゲーション・システム。
(付記8) 前記別の装置は、地図データベースと、前記別のユーザによって入力された前記目的地の位置情報を指定する目的地指定手段と、前記地図部分を表示する別の表示手段と、を具えるものであることを特徴とする、付記2に記載のナビゲーション・システム。
(付記9) 前記第1の別の装置は、地図データベースと、前記コンテンツ・ファイルを生成するコンテンツ生成手段と、前記URLを生成するURL生成手段とを具え、
前記第2の別の装置は、前記第1の別の装置の前記URLの前記コンテンツ・ファイルにアクセスするブラウザ手段と、前記コンテンツ・ファイルを表示する別の表示手段と、を具えるものであることを特徴とする、付記3に記載のナビゲーション・システム。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1】図1は、本発明の第1の実施形態による、ネットワークを介して接続される、自動車に搭載されたカー・ナビゲーション・システム、カー・ナビゲーション・システムに接続されたユーザの携帯端末、および目的地に関連して設けられた情報処理機器を示している。
【図2】図2は、本発明の第2の実施形態による、ネットワークを介して接続される、自動車に搭載されたカー・ナビゲーション・システム、カー・ナビゲーション・システムに接続されたユーザの携帯端末、目的地に関連して設けられた情報処理機器、および携帯端末と情報処理機器の間を仲介するサーバを示している。
【図3】図3は、本発明の第3の実施形態による、ネットワークを介して接続される、自動車に搭載されたカー・ナビゲーション・システム、カー・ナビゲーション・システムに接続されたユーザの携帯端末、および目的地に関連して設けられた情報処理機器を示している。
【図4】図4は、図1の第1の実施形態の構成によって、ユーザの操作に従ってカー・ナビゲーション・システムから現在のその位置を表す位置情報を、携帯端末およびネットワークを介して情報処理機器に送信し、その位置情報に関連して情報処理機器のユーザによって入力された経路に関する情報を、ネットワークおよび携帯端末を介してカー・ナビゲーション・システムに送信してその経路に関する情報を表示する通信手順を示している。
【図5】図5は、図1の第1の実施形態の構成によって、カー・ナビゲーション・システムから現在の位置情報を、携帯端末およびネットワークを介して情報処理機器に送信し、情報処理機器のユーザによって入力された目的地の位置情報を、ネットワークおよび携帯端末を介してカー・ナビゲーション・システムに送信してその目的地の位置情報を表示する別の通信手順を示している。
【図6A】図6Aおよび6Bは、図2の第2の実施形態の構成によって、ユーザの操作に従ってカー・ナビゲーション・システムから現在のその位置を表す位置情報を、携帯端末、ネットワークおよびサーバを介して情報処理機器に送信し、その位置情報に関連して情報処理機器のユーザによって入力された経路に関する情報を、ネットワークおよび携帯端末を介してカー・ナビゲーション・システムに送信してその経路に関する情報を表示する通信手順を示している。
【図6B】(図6Aで説明)
【図7】図7は、図3の第3の実施形態の構成によって、ユーザの操作に従ってカー・ナビゲーション・システムから現在のその位置を表す位置情報と、地図データベースから取り出されたその現在の位置に対応する地図部分を、携帯端末、ネットワークおよびサーバを介して情報処理機器に送信し、その情報に基づいて情報処理機器のユーザによって入力された経路に関する情報を、ネットワークおよび携帯端末を介してカー・ナビゲーション・システムに送信してその経路に関する情報を表示する通信手順を示している。
【図8】図8は、情報処理機器の外観を示している。
【図9】図9Aは、情報処理機器のディスプレイに表示される、地図部分、およびその地図部分おけるカー・ナビゲーション・システムの現在位置を例示している。図9Bは、情報処理機器のディスプレイまたはカー・ナビゲーション・システムのディスプレイに表示される、地図部分、その地図部分おけるカー・ナビゲーション・システムの現在位置、および情報処理機器のユーザによって入力された目的地の位置および経路を例示している。
【図10】図10は、経路作成に使用される、色テーブル、描画用色管理テーブルおよび経路管理テーブルのフォーマットを示している。
【図11】図11は、情報処理機器のプロセッサによって実行される、経路入力のためのアプリケーションの起動のフローチャートを示している。
【図12A】図12Aおよび12Bは、情報処理機器のプロセッサによって実行される、経路入力のためのアプリケーションのフローチャートを示している。
【図12B】(図12Aで説明)
【図13】図13は、図12Aおよび12Bのフローチャートに従って、情報処理機器のユーザによって入力された経路の例を示している。
【図14】図14は、図13のキー操作によって得られる描画用色管理テーブルおよび経路管理テーブルの例を示している。
【符号の説明】
【0072】
100 カー・ナビゲーション・システム
122 位置検出部
124 経路修正部
166 データ送受信部
200 携帯端末
300 情報処理機器
322 経路取得部
342 地図データベース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アンテナを介してGPS用のRF信号を受信するGPS受信機と、
前記GPS受信機からのRF信号に従って現在の位置を検出する位置検出手段と、
表示手段と、
前記現在の位置に基づいて対応する地図部分における前記現在の位置から目的地までの経路情報を前記表示手段に表示して経路案内する処理手段と、
前記現在の位置を表す位置情報を別の装置に送出するよう構成されたデータ送受信手段と、
前記経路情報を修正する経路修正手段と、
を具えるナビゲーション・システムであって、
先に設定された目的地の付近で前記処理手段による経路案内が終了したとき、前記データ送受信手段は、ユーザの操作に従って、ネットワークを介して前記位置情報を前記別の装置に送信し、別のユーザによって前記別の装置を操作することによって入力された目的地までの補足的経路情報を前記別の装置から受信し、
前記経路修正手段は、前記別の装置から受信した前記補足的経路情報に従って前記経路情報を修正し、
前記処理手段は、前記修正された経路情報に従って前記経路案内を再開するものであることを特徴とする、ナビゲーション・システム。
【請求項2】
アンテナを介してGPS用のRF信号を受信するGPS受信機と、
前記GPS受信機からのRF信号に従って現在の位置を検出する位置検出手段と、
表示手段と、
前記現在の位置に基づいて対応する地図部分における前記現在の位置から目的地までの経路情報を前記表示手段に表示して経路案内する処理手段と、
前記現在の位置を表す位置情報を別の装置に送出するよう構成されたデータ送受信手段と、
前記経路情報を修正する経路修正手段と、
を具えるナビゲーション・システムであって、
先に設定された目的地の付近で前記処理手段による経路案内が終了したとき、前記データ送受信手段は、ユーザの操作に従って、ネットワークを介して前記位置情報を前記別の装置に送信し、前記位置情報を前記別の装置に送信し、別のユーザによって前記別の装置を操作することによって入力された新しい目的地の位置情報を前記別の装置から受信し、
前記経路修正手段は、前記別の装置から受信した前記新しい目的地の位置情報に従って前記経路情報を修正し、
前記処理手段は、前記修正された経路情報に従って前記経路案内を再開するものであることを特徴とする、カー・ナビゲーション・システム。
【請求項3】
アンテナを介してGPS用のRF信号を受信するGPS受信機と、
前記GPS受信機からのRF信号に従って現在の位置を検出する位置検出手段と、
表示手段と、
前記現在の位置に基づいて対応する地図部分における前記現在の位置から目的地までの経路情報を前記表示手段に表示して経路案内する処理手段と、
前記現在の位置を表す位置情報を第1の別の装置に送出するよう構成されたデータ送受信手段と、
前記経路情報を修正する経路修正手段と、
を具えるナビゲーション・システムであって、
先に設定された目的地の付近で前記処理手段による経路案内が終了したとき、前記データ送受信手段は、ユーザの操作に従って、ネットワークを介して前記位置情報を前記第1の別の装置に送信し、
前記第1の別の装置は、前記位置情報に対応する地図部分を表すコンテンツ・ファイルを作成して前記コンテンツ・ファイル用のURLを生成し、
前記URLは、ネットワークを介して前記第1の別の装置とは異なる第2の別の装置に転送され、
別のユーザによって前記第2の別の装置を操作することによって前記URLの前記コンテンツ・ファイルに基づいて入力された目的地までの補足的経路情報がネットワークを介して前記第2の別の装置から前記データ送受信手段または前記第1の別の装置へ転送され、
前記データ送受信手段は、ネットワークを介して前記第2の別の装置または前記第1の別の装置から前記補足的経路情報を受信し、
前記経路修正手段は、前記受信した前記補足的経路情報に従って前記経路情報を修正し、
前記処理手段は、前記修正された経路情報に従って前記経路案内を再開するものであることを特徴とする、ナビゲーション・システム。
【請求項4】
アンテナを介してGPS用のRF信号を受信するGPS受信機と、
前記GPS受信機からのRF信号に従って現在の位置を検出する位置検出手段と、
表示手段と、
前記現在の位置に基づいて対応する地図部分における前記現在の位置から目的地までの経路情報を前記表示手段に表示して経路案内する処理手段と、
地図データベースと、
前記現在の位置を表す位置情報と、前記地図データベースから取り出された前記現在の位置に対応する地図部分とを、別の装置に送出するよう構成されたデータ送受信手段と、
前記経路情報を修正する経路修正手段と、
を具えるナビゲーション・システムであって、
先に設定された目的地の付近で前記処理手段による経路案内が終了したとき、前記データ送受信手段は、ユーザの操作に従って、ネットワークを介して前記位置情報および前記地図部分を前記別の装置に送信し、別のユーザによって前記別の装置を操作することによって前記地図部分に基づいて入力された目的地までの補足的経路情報を前記別の装置から受信し、
前記経路修正手段は、前記別の装置から受信した前記補足的経路情報に従って前記経路情報を修正し、
前記処理手段は、前記修正された経路情報に従って前記経路案内を再開するものであることを特徴とする、ナビゲーション・システム。
【請求項5】
前記データ送受信手段は、前記ナビゲーション・システムに接続される携帯端末およびネットワークを介して前記別の装置と通信可能なものであることを特徴とする、請求項1、2または4に記載のナビゲーション・システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12A】
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【図12B】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2007−232679(P2007−232679A)
【公開日】平成19年9月13日(2007.9.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−57557(P2006−57557)
【出願日】平成18年3月3日(2006.3.3)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】