説明

ナビゲーション装置

【課題】音声情報が出力されたときに、その音声情報が表示中の地図においてどの部分に対応しているかを分かりやすく知らせるナビゲーション装置を提供する。
【解決手段】経路全体地図を表示モニタに表示し(ステップS20)、車両の走行に関する音声情報をスピーカから出力する(ステップS60)。このとき、ステップS60の音声情報の出力に同期して、経路全体地図のうち当該音声情報に対応する部分を強調表示する(ステップS70)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用のナビゲーション装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車両の運転に必要な情報を運転者に分かりやすく伝えるために、地図を表示すると共に、車両の走行に関する様々な音声情報を出力するナビゲーション装置が知られている。たとえば、特許文献1には、車両が右左折すべき交差点に近づくと、交差点拡大図を表示して、その交差点までの距離や、その交差点での車両の進行方向を音声情報により案内するナビゲーション装置が開示されている。
【0003】
【特許文献1】特開2004−170359号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示されるような従来のナビゲーション装置では、地図に様々な情報が表示されているため、音声情報が出力されたときに、その音声情報が表示中の地図においてどの部分に対応しているのかが分かりづらい。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1の発明によるナビゲーション装置は、地図を表示モニタに表示する地図表示制御手段と、車両の走行に関する音声情報を出力する音声情報出力手段と、音声情報出力手段による音声情報の出力に同期して、地図のうち当該音声情報に対応する部分を強調表示する強調表示手段とを備えるものである。
請求項2の発明は、請求項1に記載のナビゲーション装置において、強調表示手段は、音声情報出力手段が音声情報の出力を開始するのに合わせて強調表示を開始し、音声情報出力手段が音声情報の出力を終了するのに合わせて強調表示を終了するものである。
請求項3の発明は、請求項1または2に記載のナビゲーション装置において、音声により説明すべき事象をユーザの操作に応じて選択する選択手段と、選択手段により選択された事象に応じて音声情報の内容を決定する決定手段とをさらに備えるものである。
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載のナビゲーション装置において、強調表示手段は、音声情報に対応する部分の点滅状態、色、形状、大きさ、字体、背景色または影の有無のいずれかを変化させることにより、その部分を強調表示するものである。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、音声情報が出力されたときに、その音声情報が表示中の地図においてどの部分に対応しているかを分かりやすく知らせることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本発明の一実施の形態によるナビゲーション装置の構成を図1に示す。図1に示すように、ナビゲーション装置1は、制御部10、振動ジャイロ11、車速センサ12、ハードディスク(HDD)13、GPS(Global Positioning System)受信部14、VICS(Vehicle Information and Communication System)(登録商標)情報受信部15、表示モニタ16、スピーカ17および入力装置18を備えている。
【0008】
制御部10は、マイクロプロセッサや各種周辺回路、RAM、ROM等によって構成されており、HDD13に記録されている制御プログラムや地図データに基づいて、後で説明するような各種の処理を実行する。
【0009】
振動ジャイロ11は、自車両の角速度を検出するためのセンサである。車速センサ12は、自車両の車速を検出するためのセンサである。これらのセンサにより自車両の運動状態を所定の時間間隔ごとに検出することで、制御部10において自車両の位置移動量が求められ、それによって自車両の現在位置が検出される。
【0010】
HDD13は不揮発性の記録媒体であり、地図データを含む各種のデータが記録されている。HDD13に記録されているデータは、必要に応じて制御部10の制御により読み出され、制御部10が実行する様々な処理や制御に利用される。
【0011】
なお、HDD13に記録された地図データには、経路計算データと、経路誘導データと、道路データと、背景データとが含まれている。経路計算データは、目的地までのルート探索に用いられる。経路誘導データは、設定された経路に従って自車両を目的地まで誘導するために用いられ、交差点名称や道路名称などを表す。道路データは、道路の形状や種別を表す。背景データは、河川や鉄道などの道路以外の地図形状や、各種施設の位置などを表す。なお、地図データにおいて各道路を表す最小単位はリンクと呼ばれている。すなわち、地図データにおいて各道路は複数のリンクによって構成されている。
【0012】
GPS受信部14は、GPS衛星から送信されるGPS信号を受信して制御部10へ出力する。GPS信号には、自車両の位置と現在時刻を求めるための情報として、そのGPS信号を送信したGPS衛星の位置と送信時刻が含まれている。したがって、所定数以上のGPS衛星からGPS信号を受信することにより、これらの情報に基づいて自車両の現在位置と現在時刻を算出することができる。
【0013】
VICS情報受信部15は、図示しないVICSセンターからナビゲーション装置1に対して送信されるVICS情報を受信する。このVICS情報により、渋滞情報や交通規制情報などの様々な道路交通情報がナビゲーション装置1に対して送信される。VICS情報受信部15により受信されたVICS情報は、制御部10に出力され、制御部10が行う地図表示処理により、その内容が表示モニタ16において地図上に表示される。
【0014】
なお、VICSセンターからナビゲーション装置1へのVICS情報の送信は、主に高速道路上に設置されている電波ビーコンや、主に一般道路上に設置されている光ビーコン、またはFM多重放送によって行われる。電波ビーコンや光ビーコンは、その設置地点付近を通過する車両に対して、電波あるいは光(赤外線)により局所的にVICS情報を送信するものである。これに対して、FM多重放送では比較的広い地域に対してVICS情報を送信することができる。
【0015】
表示モニタ16は、様々な画像や映像などを表示するための装置であり、液晶ディスプレイ等が用いられる。この表示モニタ16により、様々な内容の地図がナビゲーション装置1において表示される。たとえば、自車位置周辺を表した通常の地図や、経路全体を要約して表した経路全体地図、自車位置から次の誘導交差点までの道路形状を簡略化して表した交差点案内地図などが表示される。なお、表示モニタ16は、たとえば自車両のダッシュボード上やインストルメントパネル内など、運転席から見やすい位置に設置されている。
【0016】
スピーカ17は、制御部10の制御により、車両の走行に関する様々な音声情報を出力する。たとえば、推奨経路に従って自車両を目的地まで案内するための経路案内用の音声や、各種の警告音などが出力される。
【0017】
入力装置18は、ナビゲーション装置1を動作させるための様々な入力操作をユーザが行うための装置であり、各種の入力スイッチ類を有している。ユーザは、入力装置18を操作することにより、たとえば、目的地に設定したい施設や地点の名称等を入力したり、予め登録された登録地の中から目的地を選択したり、地図を任意の方向にスクロールしたりすることができる。この入力装置18は、操作パネルやリモコンなどによって実現することができる。あるいは、入力装置18を表示モニタ16と一体化されたタッチパネルとしてもよい。
【0018】
ユーザが入力装置18を操作して目的地を設定すると、ナビゲーション装置1は、自車両の現在位置を出発地として、前述の経路計算データに基づいて所定のアルゴリズムの演算によるルート探索処理を行う。このルート探索処理により、出発地から目的地まで至る経路が複数探索されると、ナビゲーション装置1は、前述のように経路全体地図を表示モニタ16に表示して、それぞれの経路全体の様子をユーザに知らせる。
【0019】
上記の経路全体地図において表示された各経路のうち、いずれかの経路がユーザに選択されると、ナビゲーション装置1は、その選択された経路を推奨経路として設定する。そして、ユーザが容易に認識できるように、他の道路とは異なる色を用いて推奨経路を地図上に表示し、自車両を目的地まで案内する。このとき、推奨経路に従って自車両が走行できるように、ナビゲーション装置1は、ユーザに対して画像や音声などによる進行方向指示を行うことにより、自車両を誘導する。このようにして、目的地までのルート案内が行われる。
【0020】
図2は、ナビゲーション装置1において表示モニタ16に表示される経路全体地図の例を示している。この経路全体地図では、符号20に示す自車位置から符号21に示す目的地までの間に、烏丸通と東海道を経由する経路(第1経路)と、丸太町通と東海道を経由する経路(第2経路)とがあることを示している。なお、符号22は渋滞マークを表しており、丸太町通に渋滞があることを示している。
【0021】
図2のような経路全体地図が表示モニタ16に表示されているときには、制御部10が行う制御処理により、車両の走行に関する様々な内容の音声情報がスピーカ17から出力される。このとき出力される音声情報の内容は、ユーザの操作に応じて選択された事象に応じて決定される。すなわち、図2の経路全体地図に関連する様々な事象(情報の種類)のうち、いずれかの事象を音声により説明すべき事象としてユーザが選択すると、ナビゲーション装置1は、その事象について発話を行い、音声情報を出力する。
【0022】
たとえば、図2の経路全体地図についての最適ルート、渋滞状況、制限速度や事故発生状況等の交通規制、通過道路、通過交差点、所要時間、走行時間、立ち寄り可能な施設、燃費、料金、車両の走行しやすさなどの各事象のうち、ユーザが選択したいずれか少なくとも一つの事象について、ナビゲーション装置1から音声情報を出力することができる。なお、最適ルートとは、目的地まで行くのに最適と考えられる経路のことであり、所要時間や所要距離などに基づいて判断される。また、車両の走行しやすさは、道路幅、車線数、制限速度、途中の右左折交差点数、事故多発地点の有無などに基づいて判断される。
【0023】
さらに、上記のようにして音声情報が出力される際には、それと同時に、経路全体地図のうち当該音声情報に対応する部分が表示モニタ16において強調表示される。このように、音声情報の出力に同期して強調表示される地図の部分を、以下では強調対象部分と称する。
【0024】
図3は、最適ルートに関して音声情報を出力すると共に、対応する強調対象部分を経路全体地図において強調表示したときの様子を示している。このときナビゲーション装置1は、最適ルートを表す音声情報として「烏丸通を経由するルートが最適です」という音声を出力する。さらに、この音声情報の出力に同期して、経路全体地図においてその最適ルートの部分を目立つように点滅表示する。これにより、出力した音声情報に対応する部分を強調表示する。
【0025】
一方、図4は、経路の渋滞状況に関して音声情報を出力すると共に、対応する強調対象部分を経路全体地図において強調表示したときの様子を示している。このときナビゲーション装置1は、経路の渋滞状況を表す音声情報として「第2ルートには丸太町通りに○○kmの渋滞が発生しています」という音声を出力する。さらに、この音声情報の出力に同期して、経路全体地図において対応する渋滞マーク22を点滅させ、強調表示する。
【0026】
なお、因果関係を有する複数種類の事象について音声情報を出力すると共に、対応する部分を経路全体地図において強調表示する際には、その因果関係が分かるように音声情報の出力と地図の強調表示を行うようにしてもよい。たとえば、図4の経路全体地図が表示されているときに経路上で事故があり、その事故が原因で渋滞が発生しているときには、音声情報として、「第2ルートには丸太町通りに事故が発生しています」という音声と、「この事故によって○○kmの渋滞が発生しています」という音声を続けて出力する。さらに、前者の音声情報の出力時は事故発生地点を強調表示し、後者の音声情報の出力時は渋滞マーク22を強調表示する。このようにすれば、各事象の因果関係を分かりやすく示すことができる。
【0027】
また、点滅表示以外の方法を用いて強調対象部分を強調表示することとしてもよい。たとえば、強調対象部分の色、形状、大きさ、字体(フォント)、背景色、影の有無などを変化させ、ほかの部分とは異なる表示形態で表示することにより、強調対象部分を強調表示することができる。これ以外にも、強調対象部分を他の部分と区別可能に強調表示することができれば、どのような強調表示の方法を用いてもよい。
【0028】
以上説明したように、音声情報を出力して経路全体地図のうち対応する部分を強調表示する際の処理のフローチャートを図5に示す。このフローチャートは、制御部10によって実行される。なお、図5のフローチャートを実行するとき、制御部10は、経路全体地図を描画して表示モニタ16に表示させる地図描画部、音声を合成してスピーカ17に音声情報を出力させる音声合成部、および全体を管理する全体管理部として機能する。
【0029】
ステップS10では、全体管理部の処理により、経路の探索を行う。ここでは、ユーザの操作に応じて目的地が設定されると、HDD13に記録された地図データに基づいて、自車位置から目的地までの間に複数の経路が探索される。
【0030】
ステップS20では、地図描画部の処理により、ステップS10で探索した経路全体の様子を示す経路全体地図を表示モニタ16に表示する。これにより、図2のような経路全体地図が表示される。
【0031】
ステップS30では、全体管理部の処理により、音声情報の内容を決定するための事象の選択を行う。ここでは前述のように、ステップS20で表示した経路全体地図に関する様々な事象のうちいずれかを、ユーザの操作に応じて選択する。
【0032】
ステップS40では、全体管理部の処理により、ステップS30における事象の選択結果に応じて、音声合成部と地図描画部に対して発話内容と強調対象部分の設定をそれぞれ行う。たとえば、所定のフレーズごとに予め設定された様々な音声データの中から、事象に応じて発話させたい音声データの組み合わせを全体管理部が音声合成部に対して指定することにより、発話内容を設定する。このとき、事象ごとに決められた定型文や、地名、道路名などの音声データを用いることができる。そして、ステップS20で表示した経路全体地図のうち、設定された発話内容に対応する部分を全体管理部が地図描画部に対して指定することにより、強調対象部分を設定する。
【0033】
なお、ステップS40で設定される発話内容および強調対象部分は、自車両が置かれている状況に応じて様々に変化する。すなわち、ステップS30で選択された事象が同じであっても、経路の通過する道路が異なっていたり、渋滞状況が異なっていたりすれば、それぞれ異なる内容で発話内容と強調対象部分が設定される。
【0034】
ステップS50では、全体管理部の処理により、音声合成部と地図描画部に対して、音声情報の出力と経路全体地図の強調表示をそれぞれ開始させるための指令(開始メッセージ)を出力する。こうして開始メッセージが出力されると、音声合成部においてステップS60を実行し、ステップS40で設定された発話内容に応じた音声情報の出力を開始すると共に、並行して地図描画部においてステップS70を実行し、ステップS40で設定された強調対象部分の強調表示を開始する。これにより、音声合成部が音声情報の出力を開始するのに合わせて、同時に地図描画部が強調対象部分の強調表示を開始する。
【0035】
ステップS80では、音声合成部の処理により、発話が完了したか否かを判定する。発話がまだ完了していない場合、すなわち、ステップS40で設定された発話内容による音声情報の出力がまだ残っている場合は、ステップS80において待機する。発話が完了した場合、すなわち、ステップS40で設定された発話内容による音声情報を出力し終えた場合は、次のステップS90へ進む。
【0036】
ステップS90では、音声合成部の処理により、音声情報の出力を終了する。次のステップS100では、音声合成部から全体管理部に対して、地図描画部による強調表示を終了させるための指令(終了メッセージ)を出力する。この終了メッセージは、全体管理部を介して地図描画部へ出力される。
【0037】
ステップS110では、ステップ100において音声合成部から出力された終了メッセージに応じて、地図描画部の処理により、強調対象部分の強調表示を終了する。これにより、音声合成部が音声情報の出力を終了するのに合わせて、同時に地図描画部が強調対象部分の強調表示を終了する。
【0038】
ステップS120では、音声合成部において、発話すべき音声情報について全ての発話が完了したか否かを判定する。まだ発話すべき音声情報があると判定した場合はステップS40へ戻り、次の発話内容と強調対象部分をステップS40において設定した後、上記のような処理を繰り返す。一方、これ以上発話すべき音声情報がない場合は、図5のフローチャートを終了する。これにより、音声情報の出力および経路全体地図において対応する部分の強調表示が完了する。
【0039】
以上説明した実施の形態によれば、次の作用効果を奏する。
(1)ナビゲーション装置1は、制御部10が行う処理により、経路全体地図を表示モニタ16に表示し(ステップS20)、車両の走行に関する音声情報をスピーカ17から出力する(ステップS60)。このとき、ステップS60の音声情報の出力に同期して、経路全体地図のうち当該音声情報に対応する部分を強調表示する(ステップS70)こととした。このようにしたので、音声情報が出力されたときに、その音声情報が表示中の地図においてどの部分に対応しているかを分かりやすく知らせることができる。
【0040】
(2)ナビゲーション装置1は、ステップS60において音声情報の出力を開始するのに合わせて、ステップS70において強調表示を開始し、音声情報の出力を終了する(ステップS90)のに合わせて、強調表示を終了する(ステップS110)こととした。このようにしたので、音声情報の出力と地図の強調表示を正確に同期させることができる。
【0041】
(3)ナビゲーション装置1は、音声により説明すべき事象をユーザの操作に応じて選択する(ステップS30)。このステップS30において選択された事象に応じて、ステップS60で出力する音声情報の内容を決定する(ステップS40)こととした。このようにしたので、ユーザの希望に沿った内容の音声情報を出力することができる。
【0042】
(4)ナビゲーション装置1は、ステップS70において、ステップS60で出力する音声情報に対応する部分の点滅状態、色、形状、大きさ、字体、背景色または影の有無のいずれかを変化させることにより、その部分を強調表示することとした。このようにしたので、当該部分を分かりやすく強調表示することができる。
【0043】
なお、上記の実施の形態では、音声情報の出力と地図の強調表示を開始するときには全体管理部から開始メッセージを送信し、これらを終了するときには音声合成部から終了メッセージを送信することにより、音声情報の出力タイミングと地図の強調表示タイミングの間で同期を取る例を説明した。しかし、これ以外の方法により両タイミングの同期を取るようにしてもよい。たとえば、全体管理部において発話に要する時間を予め計算した後、音声情報の出力と地図の強調表示を同時に開始し、計算された時間が経過したらこれらを終了する。このとき、複数の事象をまとめて扱って発話に要する時間を算出してもよいし、事象ごとに算出してもよい。このようにしても、上記と同様の作用効果が得られる。
【0044】
また、上記の実施の形態では、図2のような経路全体地図を表示しているときに、音声情報を出力して、経路全体地図のうち対応する部分を強調表示する例を説明したが、表示する地図の内容はこれに限定されない。たとえば、自車位置や任意地点の周辺を表した通常の地図や、自車位置から次の誘導交差点までの道路形状を簡略化して表した交差点案内地図などを表示しているときにも、同様にして音声情報を出力すると共に、その地図のうち対応する部分を強調表示することができる。これ以外にも、様々な地図に対して本発明を適用可能である。
【0045】
以上説明した実施の形態や各種の変形例はあくまで一例であり、発明の特徴が損なわれない限り、本発明はこれらの内容に限定されない。
【0046】
以上説明した実施の形態では、特許請求の範囲に記載された各手段を、ナビゲーション装置1の制御部10において実行される処理によりそれぞれ実現することとした。すなわち、ナビゲーション装置1の制御部10は、地図表示制御手段、音声情報出力手段、強調表示手段、選択手段および決定手段として機能することができる。なお、以上の説明はあくまで一例であり、発明を解釈する際、実施の形態の記載事項と特許請求の範囲の記載事項の対応関係には何ら限定も拘束もされない。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明の一実施形態によるナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。
【図2】経路全体地図の例を示す図である。
【図3】最適ルートに関して音声情報を出力すると共に、対応する強調対象部分を経路全体地図において強調表示したときの様子を示す図である。
【図4】経路の渋滞状況に関して音声情報を出力すると共に、対応する強調対象部分を経路全体地図において強調表示したときの様子を示す図である。
【図5】音声情報を出力して経路全体地図のうち対応する部分を強調表示する際の処理のフローチャートである。
【符号の説明】
【0048】
1:ナビゲーション装置、10:制御部、11:振動ジャイロ、12:車速センサ、
13:HDD、14:GPS受信部、15:VICS情報受信部、16:表示モニタ、
17:スピーカ、18:入力装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
地図を表示モニタに表示する地図表示制御手段と、
車両の走行に関する音声情報を出力する音声情報出力手段と、
前記音声情報出力手段による音声情報の出力に同期して、前記地図のうち当該音声情報に対応する部分を強調表示する強調表示手段とを備えることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
請求項1に記載のナビゲーション装置において、
前記強調表示手段は、前記音声情報出力手段が前記音声情報の出力を開始するのに合わせて前記強調表示を開始し、前記音声情報出力手段が前記音声情報の出力を終了するのに合わせて前記強調表示を終了することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載のナビゲーション装置において、
音声により説明すべき事象をユーザの操作に応じて選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された事象に応じて前記音声情報の内容を決定する決定手段とをさらに備えることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか一項に記載のナビゲーション装置において、
前記強調表示手段は、前記音声情報に対応する部分の点滅状態、色、形状、大きさ、字体、背景色または影の有無のいずれかを変化させることにより、その部分を強調表示することを特徴とするナビゲーション装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−145099(P2009−145099A)
【公開日】平成21年7月2日(2009.7.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−320590(P2007−320590)
【出願日】平成19年12月12日(2007.12.12)
【出願人】(591132335)株式会社ザナヴィ・インフォマティクス (745)
【Fターム(参考)】