説明

バソプレシン・アンタゴニストとしてのトリアゾール誘導体

式(I):


で示される化合物又はその製薬的に受容される誘導体、上記式中、Vは、直接結合又は−O−を表し;環Aは、場合によっては置換される5員〜7員飽和複素環又はフェニレン基を表す。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(1):
【化1】

で示される化合物、又はその製薬的に受容される誘導体、
上記式中、
Xは、−[CH−R又は−[CH−O−[CH−Rを表す;aは、0〜6から選択される数を表し;bは0〜6から選択される数を表す;Rは、H、CF若しくはHetを表し;Hetは、(a)窒素原子1〜4個、(b)酸素原子1個若しくは硫黄原子1個、又は(c)酸素原子1個若しくは硫黄原子1個と窒素原子1個若しくは2個を含み、場合によっては、Wから独立的に選択される1個以上の基で置換される、5員若しくは6員の飽和、部分的飽和若しくは芳香族複素環を表す;
Yは、−[O]−[CH−Rから独立的に選択される1個以上の置換基を表し、出現毎に同じ若しくは異なるものであることができ、cは、出現毎に独立的に0若しくは1から選択される数を表し;dは、出現毎に独立的に0〜6から選択される数を表し;Rは、出現毎に独立的にH、ハロ、CF、CN若しくはHetを表し;Hetは、出現毎に独立的に、(a)窒素原子1〜4個、(b)酸素原子1個若しくは硫黄原子1個、又は(c)酸素原子1個若しくは硫黄原子1個と窒素原子1個若しくは2個を含む、5員若しくは6員不飽和複素環を表す;
Vは、直接結合又は−O−を表す;
環Aは、(a)窒素原子1〜4個、(b)酸素原子1個若しくは硫黄原子1個、又は(c)酸素原子1個若しくは硫黄原子1個と窒素原子1個若しくは2個を含む、5員〜7員飽和複素環を表す;或いは、環Aは、フェニレン基を表す;環Aは、場合によっては、C−Cアルキル、フェニル又はヒドロキシから選択される1つ以上の基によって置換される;
Qは、直接結合又は−N(R)−を表し;Rは、水素若しくはC−Cアルキルを表す;
Zは、−[O]−[CH−R、フェニル環(場合によっては、ベンゼン環若しくはHetに縮合し、全体としての基は、場合によっては、Wから独立的に選択される1つ以上の基によって置換される)、又はHet(場合によっては、ベンゼン環若しくはHetに縮合し、全体としての基は、場合によっては、Wから独立的に選択される1つ以上の基によって置換される)を表す;Rは、C−Cアルキル(場合によっては、Wから独立的に選択される1つ以上の基によって置換される)、C−Cシクロアルキル、C−Cシクロアルケニル、フェニル(場合によっては、Wから独立的に選択される1つ以上の基によって置換される)、Het又はNRを表す;eは、0若しくは1から選択される数を表し;fは、0〜6から選択される数を表す;HetとHetは、独立的に、(a)窒素原子1〜4個、(b)酸素原子1個若しくは硫黄原子1個、又は(c)酸素原子1個若しくは硫黄原子1個と窒素原子1個若しくは2個を含む、5員若しくは6員の飽和、部分的飽和若しくは芳香族複素環を表し、これは、場合によっては、Wから独立的に選択される1つ以上の基によって置換される;Hetは、(a)窒素原子1〜4個、(b)酸素原子1個若しくは硫黄原子1個、又は(c)酸素原子1個若しくは硫黄原子1個と窒素原子1個若しくは2個を含む、4員〜6員の飽和、部分的飽和若しくは芳香族複素環を表し、これは、場合によっては、Wから独立的に選択される1つ以上の基によって置換される;Hetは、(a)窒素原子1〜4個、(b)酸素原子1個若しくは硫黄原子1個、又は(c)酸素原子1個若しくは硫黄原子1個と窒素原子1個若しくは2個を含む、6員芳香族複素環を表し、これは、場合によっては、Wから独立的に選択される1つ以上の基によって置換される;RとRは、独立的に、水素、C−Cアルキル、C−Cアルキルオキシ、C−Cシクロアルキル(場合によっては、C−Cシクロアルキルに縮合する)、又はHetを表す;RとRは、場合によっては、C−Cアルキル、C−Cアルキルオキシ、C−Cシクロアルキル(場合によっては、C−Cシクロアルキルに縮合する)、又はフェニルから選択される1つ以上の基によって独立的に置換される;Hetは、(a)窒素原子1〜4個、(b)酸素原子1個若しくは硫黄原子1個、又は(c)酸素原子1個若しくは硫黄原子1個と窒素原子1個若しくは2個を含む、5員若しくは6員の飽和、部分的飽和若しくは芳香族複素環を表し、これは、場合によっては、Wから独立的に選択される1つ以上の基によって置換される;
Wは、出現毎に独立的に、ハロ、[O]、SO、SR、SONR、[O][CHCF、[O]CHF、フェニル(場合によっては、ハロ、C−Cアルキル若しくはC−Cアルキルオキシによって置換される)、CN、フェノキシ(場合によっては、ハロによって置換される)、OH、ベンジル、NR、NCOR、ベンジルオキシ、オキソ、CONHR、NSO、COR、C−Cアルキレン−NCOR、Hetを表す;Rは、水素、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cシクロアルケニル若しくはC−Cアルキレン−O−C−Cアルキルを表す;Rは、水素若しくはC−Cアルキルを表す;iは、0〜6から選択される数を表し;hは、0若しくは1から選択される数を表し;gは、0若しくは1から選択される数を表し;jは、0若しくは1から選択される数を表す;Hetは、(a)窒素原子1〜4個、(b)酸素原子1個若しくは硫黄原子1個、又は(c)酸素原子1個若しくは硫黄原子1個と窒素原子1個若しくは2個を含む、5員若しくは6員の飽和、部分的飽和若しくは芳香族複素環を表し、これは、場合によっては、R及び/又はR及び/又はオキソ基によって置換される。
【請求項2】
Xが、−[CH−Rを表す、請求項1記載の化合物。
【請求項3】
Rが、Hetを表す、請求項2記載の化合物。
【請求項4】
Yが、ハロを表す、請求項1〜3のいずれかに記載の化合物。
【請求項5】
Vが、直接結合を表す、請求項1〜4のいずれかに記載の化合物。
【請求項6】
Qが、直接結合を表す、請求項1〜5のいずれかに記載の化合物。
【請求項7】
Aが、6員環を表す、請求項1〜6のいずれかに記載の化合物。
【請求項8】
Zが、フェニルを表す、請求項1〜7のいずれかに記載の化合物。
【請求項9】
Zが、ハロによって置換される、請求項1〜8のいずれかに記載の化合物。
【請求項10】
下記から選択される、請求項1記載の化合物、
(3−クロロ−フェニル)−{4−[4−(4−クロロ−フェニル)−5−[1,2,3]トリアゾル−2−イルメチル−4H−[1,2,4]トリアゾル−3−イル]−ピペリジン−1−イル}−メタノン;
(4−クロロ−フェニル)−{4−[4−(4−クロロ−フェニル)−5−[1,2,3]トリアゾル−2−イルメチル−4H−[1,2,4]トリアゾル−3−イル]−ピペリジン−1−イル}−メタノン;
(5−クロロ−2−フルオロ−フェニル)−{4−[4−(4−クロロ−フェニル)−5−[1,2,3]トリアゾル−2−イルメチル−4H−[1,2,4]トリアゾル−3−イル]−ピペリジン−1−イル}−メタノン;
{4−[4−(4−クロロ−フェニル)−5−[1,2,3]トリアゾル−2−イルメチル−4H−[1,2,4]トリアゾル−3−イル]−ピペリジン−1−イル}−(3,5−ジフルオロ−フェニル)−メタノン;
{4−[4−(4−クロロ−フェニル)−5−[1,2,3]トリアゾル−2−イルメチル−4H−[1,2,4]トリアゾル−3−イル]−ピペリジン−1−イル}−(3−フルオロ−フェニル)−メタノン;
{4−[4−(4−クロロ−フェニル)−5−[1,2,3]トリアゾル−2−イルメチル−4H−[1,2,4]トリアゾル−3−イル]−ピペリジン−1−イル}−(2,3−ジフルオロ−フェニル)−メタノン;
(3−クロロ−2−フルオロ−フェニル)−{4−[4−(4−クロロ−フェニル)−5−[1,2,3]トリアゾル−2−イルメチル−4H−[1,2,4]トリアゾル−3−イル]−ピペリジン−1−イル}−メタノン;
(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−{4−[4−(4−クロロ−フェニル)−5−[1,2,3]トリアゾル−2−イルメチル−4H−[1,2,4]トリアゾル−3−イル]−ピペリジン−1−イル}−メタノン;
{4−[4−(4−クロロ−フェニル)−5−[1,2,3]トリアゾル−2−イルメチル−4H−[1,2,4]トリアゾル−3−イル]−ピペリジン−1−イル}−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン;
{4−[4−(4−クロロ−フェニル)−5−[1,2,3]トリアゾル−2−イルメチル−4H−[1,2,4]トリアゾル−3−イル]−ピペリジン−1−イル}−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン;
{4−[4−(4−クロロ−フェニル)−5−[1,2,3]トリアゾル−2−イルメチル−4H−[1,2,4]トリアゾル−3−イル]−ピペリジン−1−イル}−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン;
(3−クロロ−5−フルオロ−フェニル)−{4−[4−(4−クロロ−フェニル)−5−[1,2,3]トリアゾル−2−イルメチル−4H−[1,2,4]トリアゾル−3−イル]−ピペリジン−1−イル}−メタノン;
{4−[4−(4−クロロ−フェニル)−5−[1,2,3]トリアゾル−2−イルメチル−4H−[1,2,4]トリアゾル−3−イル]−ピペリジン−1−イル}−(4−ジフルオロメチル−フェニル)−メタノン;
{4−[4−(4−クロロ−フェニル)−5−[1,2,3]トリアゾル−2−イルメチル−4H−[1,2,4]トリアゾル−3−イル]−ピペリジン−1−イル}−(1H−インダゾル−3−イル)−メタノン;
及びこれらの製薬的に受容される誘導体。
【請求項11】
請求項1〜10のいずれかに記載の化合物の、薬剤としての使用。
【請求項12】
V1aアンタゴニストが適応される障害を治療するための、ヒトを含めた哺乳動物の治療方法であって、請求項1〜10のいずれかに記載の化合物の治療有効量を投与することを含む方法。
【請求項13】
不安、心血管系疾患(狭心症、アテローム硬化症、高血圧、心不全、浮腫、高ナトリウム血症を包含する)、月経困難症(原発性と続発性)、子宮内膜症、嘔吐(乗り物酔いを包含する)、子宮内発育遅延、炎症(リウマチ様関節炎を包含する)、中間痛覚、プレクランプシア、早漏、早産(早期分娩)又はレイノー病を治療するための、ヒトを含めた哺乳動物の治療方法であって、このような疾患に罹患した患者に、請求項1〜10のいずれかに記載の化合物の治療有効量を投与することを含む方法。
【請求項14】
該障害が、月経困難症(原発性と続発性)である、請求項12又は請求項13に記載の治療方法。
【請求項15】
V1a受容体アンタゴニストが適応される障害の治療用薬剤の製造への、請求項1〜10のいずれかに記載の化合物の使用。
【請求項16】
不安、心血管系疾患(狭心症、アテローム硬化症、高血圧、心不全、浮腫、高ナトリウム血症を包含する)、月経困難症(原発性と続発性)、子宮内膜症、嘔吐(乗り物酔いを包含する)、子宮内発育遅延、炎症(リウマチ様関節炎を包含する)、ミットルシュメルチズ、プレクランプシア、早漏、早産(早期分娩)又はレイノー病の治療用薬剤の製造への、請求項1〜10のいずれかに記載の化合物の使用。
【請求項17】
該障害が、月経困難症(原発性と続発性)である、請求項15又は請求項16に記載の使用。
【請求項18】
請求項1〜10のいずれかに記載の化合物を、製薬的に受容される賦形剤、希釈剤又はキャリヤーと共に含む薬剤学的製剤。
【請求項19】
(A)請求項1〜10のいずれかに記載の化合物と;(B)他の薬理学的有効成分との組み合わせ。
【請求項20】
(B)が、経口避妊薬、PDEV阻害剤、COX阻害剤、NOドナー又はL−アルギニンである、請求項19記載の組み合わせ。
【請求項21】
月経困難症の治療における同時、連続的又は別々の投与による併用療法用薬剤の製造のための、請求項19又は請求項20に記載の組み合わせの使用。
【請求項22】
月経困難症の治療方法であって、このような治療を必要とする対象に、共に有効である、請求項19又は請求項20記載の(A)と(B)の量の組み合わせを投与することを含む方法。
【請求項23】
月経困難症(原発性と続発性)の治療に同時に、別々に又は連続的に使用するための複合製剤としての、請求項19又は請求項20記載の(A)と(B)の組み合わせを含有する薬剤生成物。

【公表番号】特表2007−515468(P2007−515468A)
【公表日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−546356(P2006−546356)
【出願日】平成16年12月9日(2004.12.9)
【国際出願番号】PCT/IB2004/004059
【国際公開番号】WO2005/063754
【国際公開日】平成17年7月14日(2005.7.14)
【出願人】(593141953)ファイザー・インク (302)
【Fターム(参考)】