説明

マーク検出装置およびマーク検出方法ならびに画像作成および切り抜き装置

【課題】コスト高を招来することなく、簡単な構成により、自動的にセンサーの感度を調整することができるマーク検出装置およびマーク検出方法ならびに画像作成および切り抜き装置を提供しようとする。
【解決手段】投光手段から投光された光の反射光を受光手段により受光し、受光量に応じた検出電圧を出力するセンサーを備え、上記センサーにより検出した検出電圧を基準電圧と比較することにより、媒体上に形成されたマークを検出するマーク検出装置において、上記センサーにおける基準電圧を設定することが可能であるとともに、設定した基準電圧を出力する基準電圧出力手段と、上記基準電圧出力手段より出力された基準電圧と、上記センサーに出力された検出電圧との差分を増幅して出力する電位差出力手段とを有するようにしたものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マーク検出装置およびマーク検出方法ならびに画像作成および切り抜き装置に関し、さらに詳細には、光学的にマークの位置を検出するマーク検出装置およびマーク検出方法ならびに画像作成および切り抜き装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、マイクロコンピューターによって全体の動作を制御され、媒体として、例えば、給紙装置によって供給された記録紙上に記録紙の幅方向(なお、本明細書においては、当該記録紙の幅方向を、「主走査方向」と適宜に称することとする。)で移動するインクヘッドを用い、インクジェット方式により記録紙に対して所定の印刷を行うようにしたインクジェットプリンタが知られている。
【0003】
なお、本明細書において「媒体」とは、普通紙などの紙類よりなる各種の記録媒体は勿論のこと、PVC、ポリエステルなどの樹脂材料やアルミ、鉄、木材のような材料などの各種の材料よりなるメディアが含まれるものとする。
【0004】
また、本明細書において「インクジェット方式」とは、二値偏向方式あるいは連続偏向方式などの各種の連続方式や、サーマル方式あるいは圧電素子方式などの各種のオンデマンド方式を含む、従来より公知の各種の手法によるインクジェット技術による印刷方式を意味するものとする。
【0005】
上記したインクジェットプリンタにおいては、記録紙に対して画像を作成する画像作成機能に加えて、記録紙に印刷された画像を切り抜くカッティング機能を搭載した装置も提案されている。
【0006】
こうした画像作成機能とカッティング機能とを備えたインクジェットプリンタ(以下、「画像作成機能とカッティング機能とを備えたインクジェットプリンタ」を「画像作成および切り抜き装置」と称することとする。)においては、画像データに基づいて記録紙に印刷を行って画像を作成する画像作成機能を実現するためのインクヘッドと、画像データに基づいて記録紙を切断するカッティング機能を実現するための構成たるカッターなどを備えたカッティングヘッドとを備えたヘッド装置が配設されている。
【0007】
そして、インクヘッドにより画像が印刷される印刷位置と、カッティングヘッドにより画像が切り抜かれる切り抜き位置とを一致させるために、作業者の目視による手作業により、記録紙上に印刷された十字型の画像の中心にカッティングヘッドに取り付けられたカッターの中心を合わせるようにしていた。
【0008】
しかしながら、作業者の目視による手作業で行われることにより、こうした調整作業に習熟していない作業者によって、十字型の画像の中心とカッターの中心とを合わせるような調整作業が行われると、正確に位置調整ができず、印刷位置と切り抜き位置とが一致しない場合が生じてしまうといった問題点が指摘されていた。
【0009】
こうした問題点を解決するための技術として、特許文献1に開示された技術が知られている。
【0010】
以下、図1乃至図3を参照しながら、特許文献1に開示された技術について説明することとする。
【0011】
図1には、特許文献1に開示された技術による画像作成および切り抜き装置の概略構成斜視説明図が示されている。
【0012】
また、図2には、図1における要部を拡大した拡大説明図が示されている。
【0013】
また、図3には、図2のカッティングヘッドのカバーを一部省略した正面図が示されている。
【0014】
この図1に示す画像作成および切り抜き装置100においては、給紙装置(図示せず。)によって、媒体として幅方向たる主走査方向において所定の長さを有する記録紙200が、後述するベース部材114上に供給され、主走査方向と直交する方向たる副走査方向、即ち、記録紙200の長手方向に搬送するようになされている。
【0015】
こうした画像作成および切り抜き装置100は、基台部材102に支持され主走査方向に延長して配設された固定系のベース部材104と、ベース部材104の左右両端でベース部材104に直交して配設された側方部材106L、106Rと、側方部材106側に配設された側方ユニット108と、左右2つの側方部材106L、106Rを連結する中央壁110と、中央壁110の壁面に主走査方向に延長して配設されたガイドレール112と、ガイドレール112と平行に配設されたガイドレール114と(図2を参照する。)、中央壁110の壁面に沿って主走査方向に移動自在に配設された駆動ベルト116と(図2を参照する。)、駆動ベルト116が固定的に配設されるとともに、ベース部材104上の記録紙200と対向するようにしてガイドレール112、114に摺動自在に配設されたカッティングヘッド118と、ベース部材104上の記録紙200と対向するようにしてガイドレール112、114に摺動自在に配設されたインクヘッド120とを有して構成されている。
【0016】
なお、こうした画像作成および切り抜き装置100の全体の動作は、マイクロコンピューター(図示せず。)によって制御されている。
【0017】
また、側方ユニット108の上方側には、画像作成および切り抜き装置100の動作や制御の処理の指示を行うために操作パネル122が設けられている。この操作パネル122には、操作状態を表示する表示部や、カッティングヘッド118およびインクヘッド120の位置を指定するキーや、画像データなどの信号に基づいて画像の作成または切り抜きを開始するためのキーなどが配設されているものである。
【0018】
カッティングヘッド118は、カッター128により記録紙200を所望の形状に切り抜き処理を行うヘッド装置であって、左方側にホルダ126を介してカッター128が配設されており、カッター128の下端部においてカッター刃130が取り付けられている。
【0019】
さらに、カッティングヘッド118の下方側においてセンサー部132が配設されており、このセンサー部132は、投光器と受光器とならなるセンサー134と、センサー134が搭載されたセンサー用ボード136とにより構成されている(図3を参照する。)。
【0020】
また、インクヘッド120は、インクにより記録紙200上に所望の画像を印刷するヘッド装置であって、下面においてインクジェットノズル(図示せず。)が設けられている。そして、インクヘッド120にインクを供給するためのインクチューブ(図示せず。)が収納されたガイドチューブ138がインクヘッド120の上方側において接続されている。
【0021】
このカッティングヘッド118とインクヘッド120とは、連結部材124により連結されており、連結部材124は、図示しない機構によってカッティングヘッド118とインクヘッド120とを連結状態としたり、連結状態の解除を行う。
【0022】
また、駆動部(図示せず。)の駆動により駆動ベルト116が駆動することによって、駆動ベルト116に固定的に配設されたカッティングヘッド118はガイドレール112、114に沿って主走査方向に移動するようになされている。
【0023】
従って、連結部材124によりカッティングヘッド118とインクヘッド120とが連結されていない場合には、駆動ベルト116の駆動により、カッティングヘッド118のみがガイドレール112、114に沿って主走査方向に移動することとなる。
【0024】
一方、連結部材124によりカッティングヘッド118とインクヘッド120とが連結されている場合には、駆動ベルト116の駆動により、カッティングヘッド118およびインクヘッド120がガイドレール112、114に沿って主走査方向に移動することとなる。
【0025】
こうした構成において、カッティングヘッド118に設けられたカッター128により切り抜かれる切り抜き位置と、インクヘッド120により印刷される印刷位置との間でずれを生じさせないためにカッティングヘッド118あるいはインクヘッドの位置を補正する補正値を算出するには、まず、補正値算出処理を実行する。
【0026】
この補正値算出処理では、まず、ベース部材104上にセットされた試験用シート材上において、カッター128の原点位置にカッティングヘッド118によりカットされて形成された目印となるマーク(以下、「クロップマーク」と適宜に称する。)を作成し、センサー134によって当該クロップマークの中心位置たるカット中心位置を検出する。
【0027】
次に、ベース部材上にカッティング用シート材をセットし、当該カッティング用シート材上におけるインクヘッド120の原点位置にインクヘッド120により印刷されて形成されたクロップマークを作成し、センサー134によって当該クロップマークの中心位置たる印刷中心位置を検出する。
【0028】
その後、検出したカット中心位置と印刷中心位置とから、画像作成および切り抜き装置100におけるカッター128の原点のずれと、インクヘッド120の原点のずれとを検出する。
【0029】
なお、検出したカット中心位置は、カッター128の原点位置とセンサー134の位置との位置関係(以下、「カッター128の原点位置とセンサー134の位置との位置関係」を「カッター−センサー位置関係」と称する。)に相当するものである。
【0030】
また、検出した印刷中心位置は、インクヘッド120の原点位置とセンサー134の位置との位置関係(以下、「インクヘッド120の原点位置とセンサー134の位置との位置関係」を「インクヘッド−センサー位置関係」と称する。)に相当するものである。
【0031】
そして、カッター−センサー位置関係とインクヘッド−センサー位置関係に基づいて、カッター128の原点のずれと、プリント部120の原点のずれとについての位置情報を算出する。
【0032】
その後、当該ずれについての位置情報を、カッター128についてのインクヘッド120に対する位置の補正値として記憶して、補正値算出処理を終了する。
【0033】
そして、補正値算出処理で算出された補正値に基づいて、インクヘッド120による印刷時にインクヘッド120の位置を補正して印刷処理を行う、あるいは、カッティングヘッド118による切り抜き時にカッティングヘッド118の位置を補正して切り抜き処理を行うものである。
【0034】
これにより、特許文献1に開示された技術においては、インクヘッド120またはカッティングヘッド118の位置調整を自動で実行することができ、作業に習熟した作業者でなくても容易に、印刷位置と切り抜き位置とを一致させることができるようになるものとされている。
【0035】
ところで、こうした対象となるクロップマークなどのマークを光学的に検出するセンサー134は、図4に示すように、プリント基板140に、投光器たる発光ダイオード142と、受光器たるフォトトランジスタ144とが一体的に設けられている。
【0036】
そして、発光ダイオード142による照射光L1を所定の印(マーク)が設けられた媒体の表面に照射し、反射した反射光L2をフォトトランジスタ144において受光するようにしている。
【0037】
具体的には、カット中心位置および印刷中心位置を検出する際には、位置検出用の印である正方形のクロップマークを検出するとともに、当該クロップマークの中心位置を検出するようにしていた。
【0038】
即ち、白地の記録紙にクロップマークが印刷されている場合には、センサー134により、クロップマークが印刷された部分に発光ダイオード142から光が照射されると、反射光が少なくなり、フォトトランジスタ144の受光量が小さくなって検出電圧が大きくなる。
【0039】
一方、クロップマークが印刷されていない部分に発光ダイオード142から光が照射されると、反射光が多くなり、フォトトランジスタ144の受光量が大きくなって検出電圧が小さくなる。
【0040】
このようにして、センサー134においては、クロップマークが印刷された部分とクロップマークが印刷されていない部分とから得られる検出電圧を比較することでクロップマークが印刷された部分とクロップマークが印刷されていない部分との境界を検出するようにしていた。
【0041】
これにより、クロップマークの外形の位置を検出し、検出したクロップマークの外形から当該クロップマークの中心位置を検出するようにしていた。
【0042】
また、こうしたセンサー134においては、生産上の理由から、その感度にバラツキがあるため、可変抵抗や電子ボリュームを用いて感度調整を行うようにしていた(図5(a)(b)を参照する。)。
【0043】
つまり、画像作成および切り抜き装置100においては、センサー134と、センサー134により検出された検出電圧の感度調整を行う感度調整部146と、感度調整部146により感度のバラツキが吸収された検出電圧が出力されるA/Dコンバーター148とによりマーク検出装置160を構成している。
【0044】
なお、A/Dコンバーター138は、例えば、マイクロコンピューター(図示せず。)におけるCPUに内蔵されたものを用いることができ、当該マイクロコンピューターにおいて、A/Dコンバーター148に入力した検出電圧に基づいて、クロップマークが印刷された部分とクロップマークが印刷されていない部分との境界を検出し、クロップマークの外形を検出してクロップマークの中心位置を検出するようにしていた。
【0045】
しかしながら、感度調整部146として、可変抵抗を用いる場合には、構成が単純であるとともに安価であるが、手動調整が必要であり、こうした調整作業が面倒なものであった。
【0046】
また、感度調整部146として、電子ボリュームを用いる場合には、自動調整が可能であるが、必要とされる性能によっては電子ボリュームが高価になってしまい、その結果、マーク検出装置160を作製する上でコスト高を招来してしまっていた。
【0047】
このため、可変抵抗や電子ボリュームを用いずに、コスト高を招来することなく、簡単な構成により、自動的にセンサーの感度を調整することができるマーク検出装置の提案が望まれていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0048】
【特許文献1】特開2001−233538号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0049】
本発明は、従来の技術の有する上記したような要望に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、コスト高を招来することなく、簡単な構成により、自動的にセンサーの感度を調整することができるマーク検出装置およびマーク検出方法ならびに画像作成および切り抜き装置を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0050】
上記目的を達成するために、本発明によるマーク検出装置は、投光手段から投光された光の反射光を受光手段により受光し、受光量に応じた検出電圧を出力するセンサーを備え、上記センサーにより検出した検出電圧を基準電圧と比較することにより、媒体上に形成されたマークを検出するマーク検出装置において、上記センサーに対する基準電圧を設定することが可能であるとともに、設定した基準電圧を出力する基準電圧出力手段と、上記基準電圧出力手段より出力された基準電圧と、上記センサーに出力された検出電圧との差分を増幅して出力する電位差出力手段とを有するようにしたものである。
【0051】
また、本発明によるマーク検出装置は、上記した発明において、上記電位差出力手段は、上記センサーから出力された検出電圧を増幅し、上記基準電圧出力手段から出力された基準電圧を増幅する非反転増幅回路部と、上記非反転増幅回路部において増幅された検出電圧と基準電圧との差分を増幅する差動増幅回路部と、上記差動増幅回路部において増幅された電圧が一定の電圧値を超えている場合にのみ、該増幅された電圧を該一定の電圧値以下の電圧値に抑制する電圧クリップ回路部とにより構成されるようにしたものである。
【0052】
また、本発明によるマーク検出装置は、上記した発明において、上記基準電圧出力手段においては、上記センサーによりマークが形成されていない部分における検出電圧を検出した状態で、電圧値を0Vから徐々に上昇させて上記電位差出力手段より出力される出力電圧が、閾値より小さくなった時点の基準電圧をマークが形成されていない部分における検出電圧とし、上記センサーによりマークが形成されている部分における検出電圧を検出した状態で、電圧値を0Vから徐々に上昇させて上記電位差出力手段より出力される出力電圧が、閾値より小さくなった時点の基準電圧をマークが形成されている部分における検出電圧とし、マークが形成されていない部分における検出電圧と、マークが形成されている部分における検出電圧との中間の電圧値を上記センサーにおける基準電圧に設定するようにしたものである。
【0053】
また、本発明によるマーク検出方法は、投光手段から投光された光の反射光を受光手段により受光し、受光量に応じた検出電圧を出力するセンサーを備え、上記センサーにより検出した検出電圧を基準電圧と比較することにより、媒体上に形成されたマークを検出するマーク検出方法において、上記センサーに対する基準電圧を設定し、設定した基準電圧を出力する基準電圧出力工程と、上記基準電圧出力工程で出力された基準電圧と、上記センサーに出力された検出電圧との差分を増幅して出力する電位差出力工程とを有するようにしたものである。
【0054】
また、本発明によるマーク検出方法は、上記した発明において、上記電位差出力工程は、上記センサーから出力された検出電圧を増幅し、上記基準電圧出力手段から出力された基準電圧を増幅し、該増幅された検出電圧と該増幅された基準電圧との差分の電圧値を増幅し、該増幅された差分の電圧値が一定の電圧値を超えていた場合には、該増幅された差分の電圧値を該一定の電圧値以下の電圧値に抑制するようにしたものである。
【0055】
また、本発明によるマーク検出方法は、上記した発明において、上記基準電圧出力工程においては、上記センサーによりマークが形成されていない部分における検出電圧を検出した状態で、電圧値を0Vから徐々に上昇させて上記電位差出力工程で出力される出力電圧が、閾値より小さくなった時点の基準電圧をマークが形成されていない部分における検出電圧とし、上記センサーによりマークが形成されている部分における検出電圧を検出した状態で、電圧値を0Vから徐々に上昇させて上記電位差出力工程で出力される出力電圧が、閾値より小さくなった時点の基準電圧をマークが形成されている部分における検出電圧とし、マークが形成されていない部分における検出電圧と、マークが形成されている部分における検出電圧との中間の電圧値を上記センサーにおける基準電圧に設定するようにしたものである。
【0056】
また、本発明による画像作成および切り抜き装置は、所望の画像の作成および所望の画像の切り抜きを行う画像作成および切り抜き装置において、媒体に所望の画像を作成する画像作成手段と、上記画像作成手段と着脱可能に配設され、上記媒体を切り抜き処理する切り抜き手段と、上記画像作成手段と上記切り抜き手段とによりそれぞれ作成したマークの位置を検出するマーク検出手段と、上記マーク検出手段において検出したそれぞれのマークの位置から、上記画像作成手段の原点のずれと、上記切り抜き手段の原点のずれとをついての位置情報を算出し、該ずれについての位置情報を上記画像作成手段に対する上記切り抜き手段の位置の補正値とし、該補正値に基づいて、上記画像作成手段による画像作成位置あるいは上記切り抜き手段により切り抜き位置を補正する補正手段とを有し、上記マーク検出手段は、上記した発明におけるマーク検出装置であるようにしたものである。
【発明の効果】
【0057】
本発明は、以上説明したように構成されているので、コスト高を招来することなく、簡単な構成により、自動的にセンサーの感度を調整することができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】図1は、従来の技術によるマーク検出装置を備えた画像作成および切り抜き装置を示す概略構成斜視説明図である。
【図2】図2は、図1の要部を拡大した拡大説明図である。
【図3】図3は、図2のカッティングヘッドのカバーを一部省略した正面図である。
【図4】図4は、マーク検出装置に使用されるセンサーを示す概略構成説明図である。
【図5】図5(a)は、従来の技術によるマーク検出装置の構成を示すブロック構成図であり、また、図5(b)は、センサーと感度調整部との回路図である。
【図6】図6は、本発明によるマーク検出装置の構成を示すブロック構成図である。
【図7】図7は、電位差出力部の回路図である。
【図8】図8(a)は、クロップマーク上をセンサーが移動した状態を示す説明図であり、また、図8(b)は、図8(a)に対応した検出電圧Va_h、Va_lおよび設定された基準電圧Vbを示す説明図であり、また、図8(c)は、図8(a)(b)に対応して電位差出力部より出力された電圧Vcを示す説明図である。
【図9】図9(a)は、クロップマークが印刷されている部分と印刷されていない部分とにおいて検出された検出電圧Va_h、Va_lに対して、電圧値Vdを上昇させることを説明する説明図であり、また、図9(b)は、電圧値Vdを上昇させたときの電位差出力部より出力された電圧Vcの変化を示す説明図であり、また、図9(c)は、基準電圧設定時に取得した検出電圧Va_h、Va_lと、当該検出電圧Va_h、Va_lに基づいて設定した基準電圧Vbを示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0059】
以下、添付の図面を参照しながら、本発明によるマーク検出装置およびマーク検出方法ならびに画像作成および切り抜き装置の実施の形態の一例を詳細に説明するものとする。
【0060】
なお、以下の説明においては、図1乃至図5を参照しながら説明した画像作成および切り抜き装置と同一または相当する構成については、上記において用いた符号と同一の符号を用いて示すことにより、その詳細な構成ならびに作用効果の説明は適宜に省略することとする。
【0061】
まず、図6乃至図7を参照しながら、本発明によるマーク検出装置およびマーク検出方法ならびに画像作成および切り抜き装置について説明する。
【0062】
図6には、本発明によるマーク調整装置の構成を示すブロック構成図が示されている。
【0063】
また、図7には、電位差出力部の回路図が示されている。
【0064】
この図6に示すマーク検出装置10は、上記した画像作成および切り抜き装置100において、従来の技術によるマーク検出装置160に代えて設けられており、カッティングヘッドおよびインクヘッドの位置を調整する際に用いられるクロップマークを検出するときに利用される。
【0065】
即ち、マーク検出装置10は、センサー134と、基準電圧出力部16(後述する。)から出力される基準電圧Vbを電位差出力部14(後述する。)に出力するD/Aコンバーター12と、センサー134から出力された検出電圧Vaと、D/Aコンバーター12から出力された基準電圧Vbとの電位差を増幅し、増幅した電圧VcをA/Dコンバーター148に出力する電位差出力部14と、センサー134から出力される検出電圧Vaに対する基準電圧Vbを設定するとともに、設定した基準電圧VbをD/Aコンバーター12を介して電位差出力部14に出力する基準電圧出力部16と、電位差出力部14から出力された電圧Vcが出力されるA/Dコンバーター148とを有して構成されている。
【0066】
より詳細には、この電位差出力部14は、4回路入りオペアンプを用いた非反転増幅回路と差動増幅回路とを組み合わせた調整回路である。
【0067】
即ち、電位差出力部14は、センサー134から出力された検出電圧Vaを増幅して出力するとともに、基準電圧出力部16からD/Aコンバーター12を介して出力された基準電圧Vbを増幅して出力する非反転増幅回路部22と、非反転増幅回路部22で増幅された検出電圧Vaと基準電圧Vbとの差分を増幅し、増幅した電圧を出力する差動増幅回路部24と、差動増幅回路部24から出力された電圧を一定の電圧値に抑制して、一定電圧値に抑制した電圧Vcを出力する電圧クリップ回路部26とを有して構成されている。
【0068】
ここで、非反転増幅回路部22は、センサー134からの検出電圧Vaが入力されるオペアンプ32と抵抗34と抵抗36とにより構成されてセンサー134からの検出電圧Vaの増幅を行う非反転増幅回路22−1と、基準電圧出力部16からの基本電圧Vbが入力されるオペアンプ42と抵抗44と抵抗46とにより構成されて基準電圧Vbの増幅を行う非反転増幅回路22−2とにより構成されている。
【0069】
また、差動増幅回路部24は、非反転増幅回路22−2から出力された増幅された基準電圧Vbが入力されるオペアンプ52と、抵抗54と、抵抗56と、抵抗58と、抵抗60と、非反転回路22−1から出力された増幅された検出電圧Vaとオペアンプ52を介して出力された基準電圧Vbとを入力して当該検出電圧Vaおよび当該基準電圧Vbとの差分を増幅するオペアンプ62とを有して構成されている。
【0070】
また、電圧クリップ回路部26は、抵抗72とツェナーダイオード74とにより構成されている。
【0071】
ここで、差動増幅回路部24の前段階において、センサー134から出力された検出電圧Vaと基準電圧出力部16からD/Aコンバーター12を介して出力された基準電圧Vbとを非反転増幅回路部22において増幅する用にしているが、これは検出電圧Vaと基準電圧Vbとの差分を取る際に余裕が持てるように電圧レンジを広げるためである。また、基準電圧Vbに増幅を行うのは増幅した検出電圧Vaに合わせるためである。
【0072】
また、電圧クリップ回路部26は、A/Dコンバーター148の定格電圧に基づいて、差動増幅回路部24から出力された電圧をツェナーダイオード74により一定の電圧値に抑制するようにする。
【0073】
なお、D/Aコンバーター12ならびにA/Dコンバーター148としては、例えば、マイクロコンピューター(図示せず。)におけるCPUに内蔵されたものを用いることができる。
【0074】
以上の構成において、マーク検出装置10によって、白地の記録紙200上に印刷されたクロップマークを検出する場合には、まず、基準電圧Vbの設定を行う。
【0075】
この基準電圧Vbの設定においては、クロップマークが印刷されていない部分においてセンサー134により検出された検出電圧Va_lと、クロップマークが印刷された部分においてセンサー134により検出された検出電圧Va_hとの略中間電位に基準電圧Vbを設定する。
【0076】
その後、記録紙200上を主走査方向に右方側から左方側にセンサー部132が搭載されたカッティングヘッド118が移動して、クロップマーク上を通過すると、クロップマークが印刷されていない部分において検出された検出電圧Va_lは基準電圧Vbより低い電圧値となる。一方、クロップマークが印刷された部分において検出された検出電圧Va_hは基準電圧Vbより高い電圧値となる(図8(a)(b)を参照する。)。
【0077】
ここで、非反転増幅回路部22において、正電源V2を24Vとするとき、非反転増幅回路22−1においては、0〜3.3Vの検出電圧Vaを0〜20Vに増幅し、非反転増幅回路22−2においては、0〜5Vの基準電圧Vbを0〜20Vに増幅するものとする。
【0078】
このとき、クロップマークが印刷されていない部分で検出された検出電圧Va_lと基準電圧Vbとが電位差出力部14に入力されると、電位差出力部14においては、差動増幅回路部24において検出電圧Va_lと基準電圧Vbとの差分が増幅されて0Vとなり、この電圧値が電圧クリップ回路部26を通ってA/Dコンバーター148に出力されることとなる。
【0079】
つまり、この場合には、差動増幅回路部24から出力された電圧値は0Vなので、電圧クリップ回路部26による定格電圧への抑制が実行されることなく、そのまま出力されることとなり、電圧クリップ回路部26から出力される電圧Vcは0Vとなる。
【0080】
また、クロップマークが印刷された部分で検出された検出電圧Va_hと基準電圧Vbとが電位差出力部14に入力されると、電位差出力部14においては、差動増幅回路部24において検出電圧Va_hと基準電圧Vbとの差分が増幅されて20Vとなり、この電圧値が電圧クリップ回路部26に出力される。
【0081】
そして、電圧クリップ回路部26においては、A/Dコンバーター148の定格電圧が5Vであるとすると、差動増幅回路部24から出力された出力は電圧値は20Vなので、電圧クリップ回路部26による定格電圧への抑制が実行され、電圧クリップ回路部26から出力される電圧Vcは、A/Dコンバーター148の定格電圧以下、つまり、5V以下となる。
【0082】
こうして、クロップマークが印刷された部分とクロップマークが印刷されていない部分とで、電位差出力部14から出力される電圧Vcが0Vまたは5Vとなり、明確な電位差が設けられることとなる(図8(c)を参照する。)。
【0083】
このようにしてクロップマークが印刷された部分とクロップマークが印刷されていない部分とにおいて明確な電位差が設けられることにより、クロップマークの境界を明確に検出することができることとなる。
【0084】
その後、マーク検出装置10を備えた画像作成および切り抜き装置においては、クロップマークの外形を検出し、検出したクロップマークの外形から当該クロップマークの中心位置(つまり、印刷中心位置である。)を検出するものである。
【0085】
同様にして、クロップマークが切り抜かれた試験用シート材上にカッティングヘッド118によりカットされて形成されたクロップマークの境界を検出することにより、クロップマークの外形を検出し、当該クロップマークの中心位置(つまり、カット中心位置である。)を検出する。
【0086】
なお、このときは、特許文献1において記載されているように、黒色の試験用シート材のシート部をカッティングヘッド118によりカットして白色のクロップマークを形成し、当該クロップマークを検出することとなる。また、センサー134では、クロップマークが形成されていない部分において高い電圧値である検出電圧Va_hが検出されることとなり、クロップマークが形成されていない部分において低い電圧値である検出電圧Va_lが検出されることとなるものである。
【0087】
そして、印刷中心位置とカット中心位置とから、従来の技術によるマーク検出装置160を備えた画像作成および切り抜き装置100と同様にして補正値を算出し、算出した補正値に基づいて、インクヘッド120による印刷時にインクヘッド120の位置を補正して印刷処理を行う、あるいは、カッティングヘッド118による切り抜き時にカッティングヘッド118の位置を補正して切り抜き処理を行うこととなる。
【0088】
次に、基準電圧Vbの設定方法について説明することとする。こうした基準電圧Vbの設定は、マーク検出装置10を備えた画像作成および切り抜き装置の工場出荷前に行うことが可能であるとともに、工場出荷後において作業者が任意に設定し直すことも可能である。
【0089】
この基準電圧の設定においては、まず、センサー134を記録紙200のクロップマークの印刷されていない部分に移動させ、センサー134によりクロップマークが印刷されていない部分における検出電圧Va_lを検出している状態で、電圧値Vdを0Vから徐々に上昇させる(図9(a)を参照する。)。
【0090】
このとき、検出電圧Va_lが電圧値Vdより大きい場合には、電位差出力部14より出力される電圧Vcはほぼ定格電圧値(つまり、電圧クリップ回路部26において抑制された値である。)となり、電圧値Vdが検出電圧Va_lに近づくと、電位差出力部14より出力される電圧値Vcは下降を開始する(図9(b)を参照する。)。
【0091】
そして、電圧Vcが下降して、閾値より小さくなた時点の電圧値Vdをクロップマークが印刷されていない部分における検出電圧Va_lとして設定し、記憶する。
【0092】
次に、センサー134を記録紙200のクロップマークが印刷されている部分に移動させ、センサー134によりクロップマークが印刷された部分において検出電圧Va_hを検出している状態で、電圧値Vdを0Vから徐々に上昇させる(図9(a)を参照する。)。
【0093】
このとき、検出電圧Va_hが電圧値Vdより大きい場合には、電位差出力部14より出力される電圧Vcはほぼ定格電圧値(つまり、電圧クリップ回路部26において抑制された値である。)となり、電圧値Vdが検出電圧Va_hに近づくと電位差出力部14より出力される電圧Vcは下降を開始する(図9(b)を参照する。)。
【0094】
そして、電圧Vcが上昇して、閾値より小さくなった時点の電圧値Vdをクロップマークが印刷された部分における検出電圧Va_hとして設定し、記憶する。
【0095】
その後、設定した検出電圧Va_l、Va_hの中間に位置する電圧値を基準電圧Vbとして設定する(図9(c)を参照する。)。具体的には、次に示す式(1)により算出する。
Vb=Va_l+(Va_h−Va_l) ・・・ 式(1)
【0096】
なお、閾値については、電位差出力部における増幅値、使用されるA/Dコンバーターの分解能に応じて適宜に設定すればよい。
【0097】
また、基準電圧出力部16における基準電圧Vbの設定においては、上記した作業を自動的に実行することができるソフトなどを基準電圧出力部16に予め入力しておくことにより、自動的に基準電圧Vbを設定することができるものである。
【0098】
以上において説明したように、マーク検出装置10は、センサー134から出力された検出電圧Vaと、基準電圧出力部16からD/Aコンバーター12を介して出力された基準電圧Vbとの差分を増幅する電位差出力部14を設けるようにした。
【0099】
そして、こうした電位差出力部14を、4回路入りのオペアンプを用いた非反転増幅回路部22および差動増幅回路部24と、電圧クリップ回路部26とを組み合わせた調整回路により構成するようにした。
【0100】
また、基準電圧出力部16においては、センサー134によりクロップマークが印刷された部分における検出電圧Va_hおよびクロップマークが印刷されていない部分における検出電圧Va_lとを検出した状態で、電圧値Vdを上昇させて、当該クロップマーク134における検出電圧Va_h、Va_lを決定し、決定した検出電圧Va_h、Va_lの中間電位を基準電圧Vbとして設定するようにした。
【0101】
これにより、マーク検出装置10においては、センサー134固有の基準電圧Vbを設定することが可能となり、センサー134の感度に応じて基準電圧Vbを設定することができるようになる。
【0102】
なお、上記した実施の形態は、以下の(1)乃至(3)に示すように変形するようにしてもよい。
【0103】
(1)上記した実施の形態においては、カッティングヘッド118およびインクヘッド120とを備えた画像作成および切り抜き装置にマーク検出装置10を設けるようにしたが、これに限られるものではないことは勿論であり、インクヘッド120に代えて打刻ヘッドを備えた画像作成および切り抜き装置においてマーク検出装置10を設けるようにし、打刻ヘッドとカッティングヘッド118との位置を調整するようにしてもよい。
【0104】
つまり、この場合には、打刻ヘッドにより画像作成を行うものである。
【0105】
(2)上記した実施の形態においては、クロップマークを印刷した記録紙200を利用して基準電圧Vbを設定するようにしたが、クロップマークが形成された試験用シート材を利用して基準電圧Vbを設定するようにしてもよいことは勿論である。
【0106】
(3)上記した実施の形態ならびに上記した(1)および(2)に示す変形例は、適宜に組み合わせるようにしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0107】
本発明は、媒体上に設けられたマークを検出する際に用いて好適である。
【符号の説明】
【0108】
10、160 マーク検出装置、14 電位差出力部、16 基準電圧出力部、22 非反転増幅回路部、24 差動増幅回路部、26 電圧クリップ回路部、134 センサー、100 画像作成および切り抜き装置、118 カッティングヘッド、120 インクヘッド

【特許請求の範囲】
【請求項1】
投光手段から投光された光の反射光を受光手段により受光し、受光量に応じた検出電圧を出力するセンサーを備え、前記センサーにより検出した検出電圧を基準電圧と比較することにより、媒体上に形成されたマークを検出するマーク検出装置において、
前記センサーに対する基準電圧を設定することが可能であるとともに、設定した基準電圧を出力する基準電圧出力手段と、
前記基準電圧出力手段より出力された基準電圧と、前記センサーに出力された検出電圧との差分を増幅して出力する電位差出力手段と
を有することを特徴とするマーク検出装置。
【請求項2】
請求項1に記載のマーク検出装置において、
前記電位差出力手段は、
前記センサーから出力された検出電圧を増幅し、前記基準電圧出力手段から出力された基準電圧を増幅する非反転増幅回路部と、
前記非反転増幅回路部において増幅された検出電圧と基準電圧との差分を増幅する差動増幅回路部と、
前記差動増幅回路部において増幅された電圧が一定の電圧値を超えている場合にのみ、該増幅された電圧を該一定の電圧値以下の電圧値に抑制する電圧クリップ回路部とにより構成される
ことを特徴とするマーク検出装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載のマーク検出装置において、
前記基準電圧出力手段においては、
前記センサーによりマークが形成されていない部分における検出電圧を検出した状態で、電圧値を0Vから徐々に上昇させて前記電位差出力手段より出力される出力電圧が、閾値より小さくなった時点の基準電圧をマークが形成されていない部分における検出電圧とし、
前記センサーによりマークが形成されている部分における検出電圧を検出した状態で、電圧値を0Vから徐々に上昇させて前記電位差出力手段より出力される出力電圧が、閾値より小さくなった時点の基準電圧をマークが形成されている部分における検出電圧とし、
マークが形成されていない部分における検出電圧と、マークが形成されている部分における検出電圧との中間の電圧値を前記センサーにおける基準電圧に設定する
ことを特徴とするマーク検出装置。
【請求項4】
投光手段から投光された光の反射光を受光手段により受光し、受光量に応じた検出電圧を出力するセンサーを備え、前記センサーにより検出した検出電圧を基準電圧と比較することにより、媒体上に形成されたマークを検出するマーク検出方法において、
前記センサーに対する基準電圧を設定し、設定した基準電圧を出力する基準電圧出力工程と、
前記基準電圧出力工程で出力された基準電圧と、前記センサーに出力された検出電圧との差分を増幅して出力する電位差出力工程と
を有することを特徴とするマーク検出方法。
【請求項5】
請求項4に記載のマーク検出方法において、
前記電位差出力工程は、
前記センサーから出力された検出電圧を増幅し、前記基準電圧出力手段から出力された基準電圧を増幅し、
該増幅された検出電圧と該増幅された基準電圧との差分の電圧値を増幅し、
該増幅された差分の電圧値が一定の電圧値を超えていた場合には、該増幅された差分の電圧値を該一定の電圧値以下の電圧値に抑制する
ことを特徴とするマーク検出方法。
【請求項6】
請求項4または5のいずれか1項に記載のマーク検出方法において、
前記基準電圧出力工程においては、
前記センサーによりマークが形成されていない部分における検出電圧を検出した状態で、電圧値を0Vから徐々に上昇させて前記電位差出力工程で出力される出力電圧が、閾値より小さくなった時点の基準電圧をマークが形成されていない部分における検出電圧とし、
前記センサーによりマークが形成されている部分における検出電圧を検出した状態で、電圧値を0Vから徐々に上昇させて前記電位差出力工程で出力される出力電圧が、閾値より小さくなった時点の基準電圧をマークが形成されている部分における検出電圧とし、
マークが形成されていない部分における検出電圧と、マークが形成されている部分における検出電圧との中間の電圧値を前記センサーにおける基準電圧に設定する
ことを特徴とするマーク検出方法。
【請求項7】
所望の画像の作成および所望の画像の切り抜きを行う画像作成および切り抜き装置において、
媒体に所望の画像を作成する画像作成手段と、
前記画像作成手段と着脱可能に配設され、前記媒体を切り抜き処理する切り抜き手段と、
前記画像作成手段と前記切り抜き手段とによりそれぞれ作成したマークの位置を検出するマーク検出手段と、
前記マーク検出手段において検出したそれぞれのマークの位置から、前記画像作成手段の原点のずれと、前記切り抜き手段の原点のずれとをついての位置情報を算出し、該ずれについての位置情報を前記画像作成手段に対する前記切り抜き手段の位置の補正値とし、該補正値に基づいて、前記画像作成手段による画像作成位置あるいは前記切り抜き手段により切り抜き位置を補正する補正手段と
を有し、
前記マーク検出手段は、請求項1、2または3のいずれか1項に記載のマーク検出装置である
ことを特徴とする画像作成および切り抜き装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−225735(P2012−225735A)
【公開日】平成24年11月15日(2012.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−92823(P2011−92823)
【出願日】平成23年4月19日(2011.4.19)
【出願人】(000116057)ローランドディー.ジー.株式会社 (163)
【Fターム(参考)】