三環式ピラゾール系キナーゼ阻害薬
本発明の化合物は、タンパク質チロシンキナーゼ類の阻害に有用である。本発明は、その化合物の製造方法、その化合物を含む組成物およびその化合物を用いる治療方法をも開示するものである。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記式(I)の化合物または該化合物の治療上許容される塩。
【化1】
[式中、
X1は、CおよびNからなる群から選択され;
X2は、CH2、C=OおよびOからなる群から選択され;
RA、RB、およびRCは独立に、水素、アルコキシアルコキシ、アルコキシアルコキシアルキル、アルコキシアルキル、アルコキシカルボニル、カルボキシ、ハロゲン、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルコキシ、ヘテロアリールアルキル、ヘテロアリールカルボニル、ヘテロアリールオキシ、複素環、複素環アルコキシ、複素環アルキル、複素環カルボニル、複素環オキシ、RaRbN−、(RaRbN)アルコキシ、(RaRbN)アルキル、(RaRbN)カルボニルおよび(NRaRbN)カルボニルアルコキシ、および(RaRbN)カルボニルアルキルからなる群から選択され;
RDは、非存在であるか、水素、アルコキシアルコキシ、アルコキシアルコキシアルキル、アルコキシアルキル、アルコキシカルボニル、カルボキシ、ハロゲン、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルコキシ、ヘテロアリールアルキル、ヘテロアリールカルボニル、ヘテロアリールオキシ、複素環、複素環アルコキシ、複素環アルキル、複素環カルボニル、複素環オキシ、RaRbN−、(RaRbN)アルコキシ、(RaRbN)アルキル、(RaRbN)カルボニルおよび(NRaRbN)カルボニルアルコキシおよび(RaRbN)カルボニルアルキルからなる群から選択され;
RaおよびRbは独立に、水素、アルコキシアルキル、アルキル、アルキルカルボニル、ホルミル、ヘテロアリールアルキル、複素環アルキルおよび(Z1Z2N)アルキルからなる群から選択され;
Z1およびZ2は独立に、水素、アルキル、ホルミルおよびアルキルカルボニルからなる群から選択され;
R4は、ヘテロアリール、C≡CR5、(CH2)nNR6C(O)NR7R8、(CH2)nNR6C(O)OR8、(CH2)nNR6C(NCN)NR7R8、(CH2)nOC(O)NR7R8、CH=NNR6C(O)NR7R8、CH=NOR8およびCH=NOCH2C(O)NR7R8からなる群から選択され;
nは、1、2、3、4もしくは5であり;
R5は、アルコキシアルコキシアルキル、アルコキシアルキル、アルコキシカルボニルアルコキシアルキル、アルキル、アリール、アリールオキシアルキル、アリールチオアルキル、アリールスルフィニルアルキル、アリールスルホニルアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルコキシアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルキルオキシアルキル、ハロアルコキシアルキル、ハロアルコキシアルコキシアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルコキシアルキル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロアリールオキシアルキル、複素環、複素環アルコキシアルキル、複素環アルキル、複素環カルボニルアルキル、複素環カルボニルオキシアルキル、複素環オキシアルキル、(NRaRb)カルボニルアルコキシアルキル、(NRcRd)アルキル、(CH2)nNR6C(O)NR7R8、(CH2)nNR6C(O)OR8、(CH2)nNR6C(NCN)NR7R8、(CH2)nOC(O)NR7R8およびCH=NNR6C(O)NR7R8からなる群から選択され;
Rcは、水素およびアルキルからなる群から選択され;
Rdは、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ヘテロアリールカルボニルおよびヘテロアリールカルボニルからなる群から選択され;
R6およびR7はそれぞれ独立に、水素、アルコキシ、アルコキシアルキル、アルキル、アリール、アリールアルキル、シクロアルキル、およびシクロアルキルアルキルからなる群から選択され;および
R8は、水素、アルコキシアルコキシアルキル、アルコキシアルキル、アルコキシカルボニルアルコキシアルキル、アルコキシカルボニルアルキル、アルキル、アリール、アリールアルコキシアルキル、アリールアルキル、アリールオキシアルキル、アリールチオアルキル、アリールスルフィニルアルキル、アリールスルホニルアルキル、シアノアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ハロアルコキシアルコキシアルキル、ハロアルコキシアルキル、ハロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルコキシアルキル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロアリールオキシアルキル、複素環、複素環アルコキシアルキル、複素環カルボニルアルキル、複素環カルボニルオキシアルキル、複素環オキシアルキル、複素環アルキル、ヒドロキシアルキル、(RaRbN)アルキル、(RaRbN)カルボニルアルコキシアルキルおよび(RaRbN)カルボニルアルキルからなる群から選択され;または
R7およびR8がそれらが結合している窒素原子とともに、ピペラジン、ピペリジン、およびモルホリンからなる群から選択される複素環を形成している。]
【請求項2】
R4が(CH2)nNR6C(O)NR7R8である請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
R4が(CH2)nNR6C(O)OR8である請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
R4が(CH2)nNR6C(NCN)NR7R8である請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
R4が(CH2)nOC(O)NR7R8である請求項1に記載の化合物。
【請求項6】
R4がCH=NNR6C(O)NR7R8である請求項1に記載の化合物。
【請求項7】
R4がCH=NOR8である請求項1に記載の化合物。
【請求項8】
R4がCH=NOCH2C(O)NR7R8である請求項1に記載の化合物。
【請求項9】
R4がC≡CR5である請求項1に記載の化合物。
【請求項10】
X1が、CおよびNからなる群から選択され;
X2が、CH2およびOからなる群から選択され;
RAが、水素であり;
RBが、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルコキシ、ヘテロアリールアルキル、ヘテロアリールカルボニル、ヘテロアリールオキシ、複素環、複素環アルコキシ、複素環アルキル、複素環カルボニル、複素環オキシ、RaRbN−、(RaRbN)アルコキシ、(RaRbN)アルキル、(RaRbN)カルボニル、(NRaRbN)カルボニルアルコキシおよび(RaRbN)カルボニルアルキルからなる群から選択され;
RCが、水素、アルコキシアルコキシ、アルコキシアルコキシアルキル、アルコキシアルキル、アルコキシカルボニル、カルボキシおよびハロゲンからなる群から選択され;
RDが、非存在であるか、水素およびハロゲンからなる群から選択され;
RaおよびRbが独立に、水素、アルコキシアルキル、アルキル、アルキルカルボニル、ホルミル、ヘテロアリールアルキル、複素環アルキル、および(Z1Z2N)アルキルからなる群から選択され;
Z1およびZ2が独立に、水素、アルキル、ホルミルおよびアルキルカルボニルからなる群から選択され;
R4がC≡CR5であり;
R5が、アルコキシアルコキシアルキル、アルコキシカルボニルアルコキシアルキル、アリールチオアルキル、アリールスルフィニルアルキル、アリールスルホニルアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルコキシアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルキルオキシアルキル、ハロアルコキシアルコキシアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシアルキル、複素環、複素環カルボニルアルキル、複素環カルボニルオキシアルキル、複素環オキシアルキル、(NRaRb)カルボニルアルコキシアルキル、(NRcRd)アルキルからなる群から選択され;
Rcが、水素およびアルキルからなる群から選択され;および
Rdが、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ヘテロアリールカルボニルおよびヘテロアリールカルボニルからなる群から選択される請求項1に記載の化合物。
【請求項11】
X1が、CおよびNからなる群から選択され;
X2が、CH2およびOからなる群から選択され;
RAが水素であり;
RBが、水素、アルコキシアルコキシ、アルコキシアルコキシアルキル、アルコキシアルキル、アルコキシカルボニル、カルボキシおよびハロゲンからなる群から選択され;
RCが、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルコキシ、ヘテロアリールアルキル、ヘテロアリールカルボニル、ヘテロアリールオキシ、複素環、複素環アルコキシ、複素環アルキル、複素環カルボニル、複素環オキシ、RaRbN−、(RaRbN)アルコキシ、(RaRbN)アルキル、(RaRbN)カルボニル、(NRaRbN)カルボニルアルコキシおよび(RaRbN)カルボニルアルキルからなる群から選択され;
RDが、非存在であるか、水素およびハロゲンからなる群から選択され;
RaおよびRbが独立に、水素、アルコキシアルキル、アルキル、アルキルカルボニル、ホルミル、ヘテロアリールアルキル、複素環アルキルおよび(Z1Z2N)アルキルからなる群から選択され;
Z1およびZ2が独立に、水素、アルキル、ホルミルおよびアルキルカルボニルからなる群から選択され;
R4が、C≡CR5であり;
R5が、アルコキシアルコキシアルキル,アルコキシカルボニルアルコキシアルキル、アリールチオアルキル、アリールスルフィニルアルキル、アリールスルホニルアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルコキシアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルキルオキシアルキル、ハロアルコキシアルコキシアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシアルキル、複素環、複素環カルボニルアルキル、複素環カルボニルオキシアルキル、複素環オキシアルキル、(NRaRb)カルボニルアルコキシアルキル、(NRcRd)アルキルからなる群から選択され;
Rcが、水素およびアルキルからなる群から選択され;
Rdが、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ヘテロアリールカルボニルおよびヘテロアリールカルボニルからなる群から選択される請求項1に記載の化合物。
【請求項12】
R4がC≡CR5であり;R5が、アルコキシアルコキシアルキルおよびハロアルコキシアルコキシアルキルからなる群から選択される請求項1に記載の化合物。
【請求項13】
R4がC≡CR5であり;R5が、アルコキシアルコキシアルキルおよびハロアルコキシアルコキシアルキルからなる群から選択され;RBが、ヘテロアリールアルキルおよび複素環アルキルからなる群から選択され;RA、RC、RD、R2およびR3が水素である請求項1に記載の化合物。
【請求項14】
3−{5−[3−(2−メトキシエトキシ)−1−プロピニル]−3−チエニル}−7−[(4−メチル−1−ピペラジニル)メチル]−1,4−ジヒドロインデノ[1,2−c]ピラゾール;
7−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−3−{5−[3−(2−メトキシエトキシ)−1−プロピニル]−3−チエニル}−1,4−ジヒドロインデノ[1,2−c]ピラゾール;
3−{5−[3−(2−エトキシエトキシ)−1−プロピニル]−3−チエニル}−7−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル)−1,4−ジヒドロインデノ[1,2−c]ピラゾール;
3−{5−[3−(2−イソプロポキシエトキシ)−1−プロピニル]−3−チエニル}−7−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル)−1,4−ジヒドロインデノ[1,2−c]ピラゾール;
−{5−[3−(2−メトキシエトキシ)−1−プロピニル]−3−チエニル}−7−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル)−1,4−ジヒドロインデノ[1,2−c]ピラゾール;
3−{4−[3−(2−メトキシエトキシ)−1−プロピニル]−2−チエニル}−7−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル)−1,4−ジヒドロインデノ[1,2−c]ピラゾール;
3−{5−[3−(2−イソプロポキシエトキシ)−1−プロピニル]−3−チエニル}−7−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イルメチル)−1,4−ジヒドロインデノ[1,2−c]ピラゾール;および
3−{5−[3−(2−イソプロポキシエトキシ)−1−プロピニル]−3−チエニル}−7−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イルメチル)−1,4−ジヒドロインデノ[1,2−c]ピラゾール
からなる群から選択される請求項13に記載の化合物。
【請求項15】
R4がC≡CR5であり;R5が、アルコキシアルコキシアルキルおよびハロアルコキシアルコキシアルキルからなる群から選択され;RCが、ヘテロアリールアルキルおよび複素環アルキルからなる群から選択され;RA、RB、RD、R2およびR3が水素である請求項1に記載の化合物。
【請求項16】
3−{5−[3−(2−メトキシエトキシ)−1−プロピニル]−3−チエニル}−6−[(4−メチル−1−ピペラジニル)メチル]−1,4−ジヒドロインデノ[1,2−c]ピラゾール;
3−{5−[3−(2−イソプロポキシエトキシ)−1−プロピニル]−3−チエニル}−6−[(4−メチル−1−ピペラジニル)メチル]−1,4−ジヒドロインデノ[1,2−c]ピラゾール;
3−{5−[3−(2−エトキシエトキシ)−1−プロピニル]−3−チエニル}−6−[(4−メチル−1−ピペラジニル)メチル]−1,4−ジヒドロインデノ[1,2−c]ピラゾール;
3−{5−[3−(2−イソブトキシエトキシ)−1−プロピニル]−3−チエニル}−6−[(4−メチル−1−ピペラジニル)メチル]−1,4−ジヒドロインデノ[1,2−c]ピラゾール;
3−{5−[3−(2−メトキシ−1−メチルエトキシ)−1−プロピニル]−3−チエニル}−6−[(4−メチル−1−ピペラジニル)メチル]−1,4−ジヒドロインデノ[1,2−c]ピラゾール;
6−[(4−イソプロピル−1−ピペラジニル)メチル]−3−{5−[3−(2−メトキシエトキシ)−1−プロピニル]−3−チエニル}−1,4−ジヒドロインデノ[1,2−c]ピラゾール;
6−[(4−エチル−1−ピペラジニル)メチル]−3−{5−[3−(2−メトキシエトキシ)−1−プロピニル]−3−チエニル}−1,4−ジヒドロインデノ[1,2−c]ピラゾール;
6−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−3−{5−[3−(2−メトキシエトキシ)−1−プロピニル]−3−チエニル}−1,4−ジヒドロインデノ[1,2−c]ピラゾール;
3−{5−[3−(2−メトキシエトキシ)−1−プロピニル]−3−チエニル}−6−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル)−1,4−ジヒドロインデノ[1,2−c]ピラゾール;
3−{5−[3−(2−エトキシエトキシ)−1−プロピニル]−2−チエニル}−6−[(4−メチル−1−ピペラジニル)メチル]−1,4−ジヒドロインデノ[1,2−c]ピラゾール;
3−{5−[3−(2−イソプロポキシエトキシ)−1−プロピニル]−2−チエニル}−6−[(4−メチル−1−ピペラジニル)メチル]−1,4−ジヒドロインデノ[1,2−c]ピラゾール;および
3−{4−[3−(2−メトキシエトキシ)−1−プロピニル]−2−チエニル}−6−[(4−メチル−1−ピペラジニル)メチル]−1,4−ジヒドロインデノ[1,2−c]ピラゾール
からなる群から選択される請求項15に記載の化合物。
【請求項17】
3−(5−{3−[2−(ジフルオロメトキシ)エトキシ]−1−プロピニル}−3−チエニル)−6−[(4−メチル−1−ピペラジニル)メチル]−1,4−ジヒドロインデノ[1,2−c]ピラゾールである請求項9に記載の化合物。
【請求項18】
3−[5−(3−シクロプロピルメトキシ−プロプ−1−インイル)−チオフェン−3−イル]−7−フルオロ−6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−1,4−ジヒドロ−インデノ[1,2−c]ピラゾール;
1−{3−[5−(3−シクロプロピルメトキシ−プロプ−1−インイル)−チオフェン−3−イル]−1,4−ジヒドロ−インデノ[1,2−c]ピラゾール−6−イルメチル}−4−メチル−ピペラジン−2−オン;
6−(4−シクロプロピル−ピペラジン−1−イル)−3−{5−[3−(2−フルオロ−エトキシ)−プロプ−1−インイル]−チオフェン−3−イル}−1,4−ジヒドロ−インデノ[1,2−c]ピラゾール;
3−[5−(3−イソプロポキシ−プロプ−1−インイル)−チオフェン−3−イル]−6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−1,4−ジヒドロインデノ[1,2−c]ピラゾール;および
6−(4−シクロプロピルピペラジン−1−イル)−3−[5−(3−イソプロポキシプロプ−1−インイル)チエン−3−イル]−1,4−ジヒドロインデノ[1,2−c]ピラゾール
からなる群から選択される請求項1に記載の化合物。
【請求項19】
治療上許容される担体とともに、式(I)の化合物または該化合物の治療上許容される塩を含む医薬組成物。
【請求項20】
患者に対して、治療上許容される量の式(I)の化合物または該化合物の治療上許容される塩を投与する段階を有する、処置を必要とすると認められる患者でのタンパク質キナーゼの阻害方法。
【請求項1】
下記式(I)の化合物または該化合物の治療上許容される塩。
【化1】
[式中、
X1は、CおよびNからなる群から選択され;
X2は、CH2、C=OおよびOからなる群から選択され;
RA、RB、およびRCは独立に、水素、アルコキシアルコキシ、アルコキシアルコキシアルキル、アルコキシアルキル、アルコキシカルボニル、カルボキシ、ハロゲン、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルコキシ、ヘテロアリールアルキル、ヘテロアリールカルボニル、ヘテロアリールオキシ、複素環、複素環アルコキシ、複素環アルキル、複素環カルボニル、複素環オキシ、RaRbN−、(RaRbN)アルコキシ、(RaRbN)アルキル、(RaRbN)カルボニルおよび(NRaRbN)カルボニルアルコキシ、および(RaRbN)カルボニルアルキルからなる群から選択され;
RDは、非存在であるか、水素、アルコキシアルコキシ、アルコキシアルコキシアルキル、アルコキシアルキル、アルコキシカルボニル、カルボキシ、ハロゲン、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルコキシ、ヘテロアリールアルキル、ヘテロアリールカルボニル、ヘテロアリールオキシ、複素環、複素環アルコキシ、複素環アルキル、複素環カルボニル、複素環オキシ、RaRbN−、(RaRbN)アルコキシ、(RaRbN)アルキル、(RaRbN)カルボニルおよび(NRaRbN)カルボニルアルコキシおよび(RaRbN)カルボニルアルキルからなる群から選択され;
RaおよびRbは独立に、水素、アルコキシアルキル、アルキル、アルキルカルボニル、ホルミル、ヘテロアリールアルキル、複素環アルキルおよび(Z1Z2N)アルキルからなる群から選択され;
Z1およびZ2は独立に、水素、アルキル、ホルミルおよびアルキルカルボニルからなる群から選択され;
R4は、ヘテロアリール、C≡CR5、(CH2)nNR6C(O)NR7R8、(CH2)nNR6C(O)OR8、(CH2)nNR6C(NCN)NR7R8、(CH2)nOC(O)NR7R8、CH=NNR6C(O)NR7R8、CH=NOR8およびCH=NOCH2C(O)NR7R8からなる群から選択され;
nは、1、2、3、4もしくは5であり;
R5は、アルコキシアルコキシアルキル、アルコキシアルキル、アルコキシカルボニルアルコキシアルキル、アルキル、アリール、アリールオキシアルキル、アリールチオアルキル、アリールスルフィニルアルキル、アリールスルホニルアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルコキシアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルキルオキシアルキル、ハロアルコキシアルキル、ハロアルコキシアルコキシアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルコキシアルキル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロアリールオキシアルキル、複素環、複素環アルコキシアルキル、複素環アルキル、複素環カルボニルアルキル、複素環カルボニルオキシアルキル、複素環オキシアルキル、(NRaRb)カルボニルアルコキシアルキル、(NRcRd)アルキル、(CH2)nNR6C(O)NR7R8、(CH2)nNR6C(O)OR8、(CH2)nNR6C(NCN)NR7R8、(CH2)nOC(O)NR7R8およびCH=NNR6C(O)NR7R8からなる群から選択され;
Rcは、水素およびアルキルからなる群から選択され;
Rdは、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ヘテロアリールカルボニルおよびヘテロアリールカルボニルからなる群から選択され;
R6およびR7はそれぞれ独立に、水素、アルコキシ、アルコキシアルキル、アルキル、アリール、アリールアルキル、シクロアルキル、およびシクロアルキルアルキルからなる群から選択され;および
R8は、水素、アルコキシアルコキシアルキル、アルコキシアルキル、アルコキシカルボニルアルコキシアルキル、アルコキシカルボニルアルキル、アルキル、アリール、アリールアルコキシアルキル、アリールアルキル、アリールオキシアルキル、アリールチオアルキル、アリールスルフィニルアルキル、アリールスルホニルアルキル、シアノアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ハロアルコキシアルコキシアルキル、ハロアルコキシアルキル、ハロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルコキシアルキル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロアリールオキシアルキル、複素環、複素環アルコキシアルキル、複素環カルボニルアルキル、複素環カルボニルオキシアルキル、複素環オキシアルキル、複素環アルキル、ヒドロキシアルキル、(RaRbN)アルキル、(RaRbN)カルボニルアルコキシアルキルおよび(RaRbN)カルボニルアルキルからなる群から選択され;または
R7およびR8がそれらが結合している窒素原子とともに、ピペラジン、ピペリジン、およびモルホリンからなる群から選択される複素環を形成している。]
【請求項2】
R4が(CH2)nNR6C(O)NR7R8である請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
R4が(CH2)nNR6C(O)OR8である請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
R4が(CH2)nNR6C(NCN)NR7R8である請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
R4が(CH2)nOC(O)NR7R8である請求項1に記載の化合物。
【請求項6】
R4がCH=NNR6C(O)NR7R8である請求項1に記載の化合物。
【請求項7】
R4がCH=NOR8である請求項1に記載の化合物。
【請求項8】
R4がCH=NOCH2C(O)NR7R8である請求項1に記載の化合物。
【請求項9】
R4がC≡CR5である請求項1に記載の化合物。
【請求項10】
X1が、CおよびNからなる群から選択され;
X2が、CH2およびOからなる群から選択され;
RAが、水素であり;
RBが、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルコキシ、ヘテロアリールアルキル、ヘテロアリールカルボニル、ヘテロアリールオキシ、複素環、複素環アルコキシ、複素環アルキル、複素環カルボニル、複素環オキシ、RaRbN−、(RaRbN)アルコキシ、(RaRbN)アルキル、(RaRbN)カルボニル、(NRaRbN)カルボニルアルコキシおよび(RaRbN)カルボニルアルキルからなる群から選択され;
RCが、水素、アルコキシアルコキシ、アルコキシアルコキシアルキル、アルコキシアルキル、アルコキシカルボニル、カルボキシおよびハロゲンからなる群から選択され;
RDが、非存在であるか、水素およびハロゲンからなる群から選択され;
RaおよびRbが独立に、水素、アルコキシアルキル、アルキル、アルキルカルボニル、ホルミル、ヘテロアリールアルキル、複素環アルキル、および(Z1Z2N)アルキルからなる群から選択され;
Z1およびZ2が独立に、水素、アルキル、ホルミルおよびアルキルカルボニルからなる群から選択され;
R4がC≡CR5であり;
R5が、アルコキシアルコキシアルキル、アルコキシカルボニルアルコキシアルキル、アリールチオアルキル、アリールスルフィニルアルキル、アリールスルホニルアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルコキシアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルキルオキシアルキル、ハロアルコキシアルコキシアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシアルキル、複素環、複素環カルボニルアルキル、複素環カルボニルオキシアルキル、複素環オキシアルキル、(NRaRb)カルボニルアルコキシアルキル、(NRcRd)アルキルからなる群から選択され;
Rcが、水素およびアルキルからなる群から選択され;および
Rdが、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ヘテロアリールカルボニルおよびヘテロアリールカルボニルからなる群から選択される請求項1に記載の化合物。
【請求項11】
X1が、CおよびNからなる群から選択され;
X2が、CH2およびOからなる群から選択され;
RAが水素であり;
RBが、水素、アルコキシアルコキシ、アルコキシアルコキシアルキル、アルコキシアルキル、アルコキシカルボニル、カルボキシおよびハロゲンからなる群から選択され;
RCが、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルコキシ、ヘテロアリールアルキル、ヘテロアリールカルボニル、ヘテロアリールオキシ、複素環、複素環アルコキシ、複素環アルキル、複素環カルボニル、複素環オキシ、RaRbN−、(RaRbN)アルコキシ、(RaRbN)アルキル、(RaRbN)カルボニル、(NRaRbN)カルボニルアルコキシおよび(RaRbN)カルボニルアルキルからなる群から選択され;
RDが、非存在であるか、水素およびハロゲンからなる群から選択され;
RaおよびRbが独立に、水素、アルコキシアルキル、アルキル、アルキルカルボニル、ホルミル、ヘテロアリールアルキル、複素環アルキルおよび(Z1Z2N)アルキルからなる群から選択され;
Z1およびZ2が独立に、水素、アルキル、ホルミルおよびアルキルカルボニルからなる群から選択され;
R4が、C≡CR5であり;
R5が、アルコキシアルコキシアルキル,アルコキシカルボニルアルコキシアルキル、アリールチオアルキル、アリールスルフィニルアルキル、アリールスルホニルアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルコキシアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルキルオキシアルキル、ハロアルコキシアルコキシアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシアルキル、複素環、複素環カルボニルアルキル、複素環カルボニルオキシアルキル、複素環オキシアルキル、(NRaRb)カルボニルアルコキシアルキル、(NRcRd)アルキルからなる群から選択され;
Rcが、水素およびアルキルからなる群から選択され;
Rdが、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ヘテロアリールカルボニルおよびヘテロアリールカルボニルからなる群から選択される請求項1に記載の化合物。
【請求項12】
R4がC≡CR5であり;R5が、アルコキシアルコキシアルキルおよびハロアルコキシアルコキシアルキルからなる群から選択される請求項1に記載の化合物。
【請求項13】
R4がC≡CR5であり;R5が、アルコキシアルコキシアルキルおよびハロアルコキシアルコキシアルキルからなる群から選択され;RBが、ヘテロアリールアルキルおよび複素環アルキルからなる群から選択され;RA、RC、RD、R2およびR3が水素である請求項1に記載の化合物。
【請求項14】
3−{5−[3−(2−メトキシエトキシ)−1−プロピニル]−3−チエニル}−7−[(4−メチル−1−ピペラジニル)メチル]−1,4−ジヒドロインデノ[1,2−c]ピラゾール;
7−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−3−{5−[3−(2−メトキシエトキシ)−1−プロピニル]−3−チエニル}−1,4−ジヒドロインデノ[1,2−c]ピラゾール;
3−{5−[3−(2−エトキシエトキシ)−1−プロピニル]−3−チエニル}−7−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル)−1,4−ジヒドロインデノ[1,2−c]ピラゾール;
3−{5−[3−(2−イソプロポキシエトキシ)−1−プロピニル]−3−チエニル}−7−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル)−1,4−ジヒドロインデノ[1,2−c]ピラゾール;
−{5−[3−(2−メトキシエトキシ)−1−プロピニル]−3−チエニル}−7−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル)−1,4−ジヒドロインデノ[1,2−c]ピラゾール;
3−{4−[3−(2−メトキシエトキシ)−1−プロピニル]−2−チエニル}−7−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル)−1,4−ジヒドロインデノ[1,2−c]ピラゾール;
3−{5−[3−(2−イソプロポキシエトキシ)−1−プロピニル]−3−チエニル}−7−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イルメチル)−1,4−ジヒドロインデノ[1,2−c]ピラゾール;および
3−{5−[3−(2−イソプロポキシエトキシ)−1−プロピニル]−3−チエニル}−7−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イルメチル)−1,4−ジヒドロインデノ[1,2−c]ピラゾール
からなる群から選択される請求項13に記載の化合物。
【請求項15】
R4がC≡CR5であり;R5が、アルコキシアルコキシアルキルおよびハロアルコキシアルコキシアルキルからなる群から選択され;RCが、ヘテロアリールアルキルおよび複素環アルキルからなる群から選択され;RA、RB、RD、R2およびR3が水素である請求項1に記載の化合物。
【請求項16】
3−{5−[3−(2−メトキシエトキシ)−1−プロピニル]−3−チエニル}−6−[(4−メチル−1−ピペラジニル)メチル]−1,4−ジヒドロインデノ[1,2−c]ピラゾール;
3−{5−[3−(2−イソプロポキシエトキシ)−1−プロピニル]−3−チエニル}−6−[(4−メチル−1−ピペラジニル)メチル]−1,4−ジヒドロインデノ[1,2−c]ピラゾール;
3−{5−[3−(2−エトキシエトキシ)−1−プロピニル]−3−チエニル}−6−[(4−メチル−1−ピペラジニル)メチル]−1,4−ジヒドロインデノ[1,2−c]ピラゾール;
3−{5−[3−(2−イソブトキシエトキシ)−1−プロピニル]−3−チエニル}−6−[(4−メチル−1−ピペラジニル)メチル]−1,4−ジヒドロインデノ[1,2−c]ピラゾール;
3−{5−[3−(2−メトキシ−1−メチルエトキシ)−1−プロピニル]−3−チエニル}−6−[(4−メチル−1−ピペラジニル)メチル]−1,4−ジヒドロインデノ[1,2−c]ピラゾール;
6−[(4−イソプロピル−1−ピペラジニル)メチル]−3−{5−[3−(2−メトキシエトキシ)−1−プロピニル]−3−チエニル}−1,4−ジヒドロインデノ[1,2−c]ピラゾール;
6−[(4−エチル−1−ピペラジニル)メチル]−3−{5−[3−(2−メトキシエトキシ)−1−プロピニル]−3−チエニル}−1,4−ジヒドロインデノ[1,2−c]ピラゾール;
6−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−3−{5−[3−(2−メトキシエトキシ)−1−プロピニル]−3−チエニル}−1,4−ジヒドロインデノ[1,2−c]ピラゾール;
3−{5−[3−(2−メトキシエトキシ)−1−プロピニル]−3−チエニル}−6−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル)−1,4−ジヒドロインデノ[1,2−c]ピラゾール;
3−{5−[3−(2−エトキシエトキシ)−1−プロピニル]−2−チエニル}−6−[(4−メチル−1−ピペラジニル)メチル]−1,4−ジヒドロインデノ[1,2−c]ピラゾール;
3−{5−[3−(2−イソプロポキシエトキシ)−1−プロピニル]−2−チエニル}−6−[(4−メチル−1−ピペラジニル)メチル]−1,4−ジヒドロインデノ[1,2−c]ピラゾール;および
3−{4−[3−(2−メトキシエトキシ)−1−プロピニル]−2−チエニル}−6−[(4−メチル−1−ピペラジニル)メチル]−1,4−ジヒドロインデノ[1,2−c]ピラゾール
からなる群から選択される請求項15に記載の化合物。
【請求項17】
3−(5−{3−[2−(ジフルオロメトキシ)エトキシ]−1−プロピニル}−3−チエニル)−6−[(4−メチル−1−ピペラジニル)メチル]−1,4−ジヒドロインデノ[1,2−c]ピラゾールである請求項9に記載の化合物。
【請求項18】
3−[5−(3−シクロプロピルメトキシ−プロプ−1−インイル)−チオフェン−3−イル]−7−フルオロ−6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−1,4−ジヒドロ−インデノ[1,2−c]ピラゾール;
1−{3−[5−(3−シクロプロピルメトキシ−プロプ−1−インイル)−チオフェン−3−イル]−1,4−ジヒドロ−インデノ[1,2−c]ピラゾール−6−イルメチル}−4−メチル−ピペラジン−2−オン;
6−(4−シクロプロピル−ピペラジン−1−イル)−3−{5−[3−(2−フルオロ−エトキシ)−プロプ−1−インイル]−チオフェン−3−イル}−1,4−ジヒドロ−インデノ[1,2−c]ピラゾール;
3−[5−(3−イソプロポキシ−プロプ−1−インイル)−チオフェン−3−イル]−6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−1,4−ジヒドロインデノ[1,2−c]ピラゾール;および
6−(4−シクロプロピルピペラジン−1−イル)−3−[5−(3−イソプロポキシプロプ−1−インイル)チエン−3−イル]−1,4−ジヒドロインデノ[1,2−c]ピラゾール
からなる群から選択される請求項1に記載の化合物。
【請求項19】
治療上許容される担体とともに、式(I)の化合物または該化合物の治療上許容される塩を含む医薬組成物。
【請求項20】
患者に対して、治療上許容される量の式(I)の化合物または該化合物の治療上許容される塩を投与する段階を有する、処置を必要とすると認められる患者でのタンパク質キナーゼの阻害方法。
【公表番号】特表2007−530581(P2007−530581A)
【公表日】平成19年11月1日(2007.11.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−505192(P2007−505192)
【出願日】平成17年3月24日(2005.3.24)
【国際出願番号】PCT/US2005/009900
【国際公開番号】WO2005/095387
【国際公開日】平成17年10月13日(2005.10.13)
【出願人】(391008788)アボット・ラボラトリーズ (650)
【氏名又は名称原語表記】ABBOTT LABORATORIES
【出願人】(506320417)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成19年11月1日(2007.11.1)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年3月24日(2005.3.24)
【国際出願番号】PCT/US2005/009900
【国際公開番号】WO2005/095387
【国際公開日】平成17年10月13日(2005.10.13)
【出願人】(391008788)アボット・ラボラトリーズ (650)
【氏名又は名称原語表記】ABBOTT LABORATORIES
【出願人】(506320417)
【Fターム(参考)】
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