説明

併合ゲートカスコードトランジスタ

この発明の実施例に従う併合ゲートトランジスタは、半導体要素と、半導体要素の上面に電気的に接続された供給電極と、半導体要素の上面に電気的に接続され、かつ、供給電極から横方向に間隔をあけたドレイン電極と、供給電極およびドレイン電極の間に位置決めされ、かつ、半導体要素に容量結合されて、トランジスタの第1の部分を形成する第1のゲートと、第1のゲートに隣接して供給電極およびドレイン電極の間に位置決めされて、トランジスタの第2の部分を形成する第2のゲートとを含み、第2のゲートも半導体要素に容量結合される。第1のゲートは、第1の部分の導通が入力電圧信号の値に基づくように入力電圧信号に接続され、第2のゲートは、所定の定電圧とソース電極における電圧との間の電圧差が所定のレベルに達するまでトランジスタの第2の部分が導通するように所定の定電圧に接続される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願との相互参照
この出願は、「低Qg、高速スイッチングおよび高電圧のための併合カスコードトランジスタ(III族窒化物、化合物またはシリコン半導体)(MERGED CASCODE TRANSISTOR (III-NITRIDE, COMPOUND, OR SILICON SEMICONDUCTOR) FOR LOW Qg, FAST SWITCHING AND HIGH VOLTAGE)」と題される2006年3月20日に出願された米国仮出願連続番号第60/783,934号の利益を主張し、その優先権を主張し、その全内容はここに引用により本明細書に援用されている。
【0002】
また、この出願は、2006年2月2日に出願された「III族窒化物集積ショットキおよびパワーデバイス(III-NITRIDE INTEGRATED SCHOTTKY AND POWER DEVICE)」と題される米国特許出願連続番号第11/345,753号に関連しており、米国特許出願連続番号第11/345,753号は、2005年2月2日に出願された「昇圧ダイオードのためのGaNモノリシックFETKY同期整流器(GaN MONOLITHIC FETKY SYNCHRONOUS RECTIFIER FOR BOOST DIODE)」と題される米国仮特許出願連続番号第60/649,393号の利益を主張し、その優先権を主張しており、それら両方の全内容はここに引用により本明細書に援用されている。
【0003】
発明の背景
この発明は、高電圧高速スイッチングの用途で用いられるトランジスタに関する。より詳細には、この出願は、高電圧高速の用途に有用な併合ゲートトランジスタに関する。
【背景技術】
【0004】
図1は、従来の電界効果トランジスタ(field effect transistor)(FET)1の概略図を示す。FET1は、ドレインDと、ソースSと、ゲートGとを含み、ドレインとソースとの間の電流を制御する。図1におけるFET1のようなFETが大型のスイッチングの用途、たとえばDC−DC電力変換器において用いられる場合、低いゲート電荷/キャパシタンスおよび低いゲート−ドレインキャパシタンスが、高周波数および高効率を提供する際の重要なパラメータである。スイッチング中のドレイン−ソース電圧(Vds)の大きな揺れは、大きな「ミラー効果」を引起し、その結果、過剰なスイッチング損失を引起す。
【0005】
加えて、ドレイン(D)におけるdV/dtの変化が激しいことにより、ゲート(G)において電圧過渡現象VG1が引起される場合がある。過渡現象VG1の大きさは、ゲート−ソースキャパシタンス(Cgs)に対するゲート−ドレインキャパシタンス(Cgd)の割合Cgd/Cgsに比例する。その結果、過渡現象VG1は、所望でないときに一時的にトランジスタ1をオンにし得る。この望ましくない導通期間は、かなり大きな電力および効率の損失をもたらす可能性がある。これらの問題は、デバイスがシリコンデバイスであろうと、非シリコンデバイスであろうと、HEMTデバイスであろうと、すべてのFETデバイスに共通である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、上述の問題を回避する、高電圧高速スイッチングの用途で用いるのに好適なトランジスタを提供することが望ましいであろう。
【課題を解決するための手段】
【0007】
発明の概要
この発明の実施例に従う併合ゲートトランジスタは、半導体要素と、半導体要素の上面に電気的に接続された供給電極と、半導体要素の上面に電気的に接続され、かつ、供給電極から横方向に間隔をあけたドレイン電極と、供給電極およびドレイン電極の間に位置決めされ、かつ、半導体要素に容量結合されて、トランジスタの第1の部分を形成する第1のゲートと、第1のゲートに隣接して供給電極およびドレイン電極の間に位置決めされて、トランジスタの第2の部分を形成する第2のゲートとを含み、第2のゲートも半導体要素に容量結合される。第1のゲートは、第1の部分の導通が入力電圧信号の値に基づくように入力電圧信号に接続され、第2のゲートは、所定の定電圧とソース電極における電圧との間の電圧差が所定のレベルに達するまでトランジスタの第2の部分が導通するように所定の定電圧に接続される。
【0008】
この発明の実施例に従う併合カスコード高電子移動度トランジスタは、III族窒化物材料からなる第1のエピタキシャル層と、二次元電子ガス導電層が第1および第2のエピタキシャル層の間に形成されるように上記第1のエピタキシャル層の上に位置決めされた、III族窒化物材料からなる第2のエピタキシャル層と、第1のエピタキシャル層に電気的に接続された供給電極と、第1のエピタキシャル層に電気的に接続され、かつ、供給電極から横方向に間隔をあけたドレイン電極と、供給電極およびドレイン電極の間に位置決めされ、かつ、第1のエピタキシャル層に容量結合されて、トランジスタの第1の部分を形成する第1のゲートと、第1のゲートに隣接してドレイン電極および供給電極の間に位置決めされ、かつ、第1のエピタキシャル層に容量結合されて、トランジスタの第2の部分を形成する第2のゲートとを含む。第1のゲートは、第1の部分の導通が入力電圧信号の値に基づくように入力電圧信号に接続され、第2のゲートは、所定の定電圧とソース電極における電圧との間の電圧差が所定のレベルに達するまでトランジスタの第2の部分が導通するように所定の定電圧に接続される。
【0009】
この発明の実施例および利点は、添付の図面を参照するこの発明の以下の説明から明らかになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
実施例の詳細な説明
図2を参照して、この発明の実施例に従う高電圧高速スイッチングの用途で用いるのに好適なトランジスタ20が記載される。2つの併合ゲート22、221を有する単一のFET20が図2に示される。すなわち、図2のFET20は、単一のデバイスであり、2つの別個のFETではない。
【0011】
上部Q2は、ディプリーションモード、すなわち、通常オンであり、ディプリーションピンチオフ電圧Vp2を有する。上部Q2のゲート221におけるゲート電圧Vg2は、示されるように0に設定される。しかしながら、特定の用途に応じて、ゲート電圧Vg2は任意の所望の値に設定されてもよい。
【0012】
FET20の下部Q1は好ましくは、エンハンスメントモード、すなわち、通常オフであり、エンハンスメントしきい値電圧Vt1を有する。入力電圧信号が好ましくはゲート22に接続されて、下部Q1のゲート22におけるゲート電圧Vg1を提供する。
【0013】
動作中、入力電圧信号が高電圧Vg1を供給するとき、下部Q1は導通している。すなわち、入力電圧信号のレベルは十分に高く、その結果、エンハンスメントしきい値電圧Vt1を満たすかまたは超えて、導通が発生する。このときのノード24における電圧(Vdls2)は低く、実質的に0Vである。上述のように、ゲート221における電圧(Vg2)は0に設定され、したがって、上部Q2のゲート−ソース電圧も約0Vである。上
部Q2がディプリーションモードにあるので、Q2は完全にオンであり、完全に導通している。したがって、デバイス20の上部Q2および下部Q1は両方ともオンであり、導通している。さらに、部分Q2のドレインにおける電圧(Vd2)も0に近い。
【0014】
下部Q1のゲート22に供給される入力電圧Vg1(Vg1)が低くなると、下部Q1はオフになり、下部Q2は導通を停止させる。その結果、上部Q2のゲート−ソース電圧(Vgs)がピンチオフ電圧Vp2に達し、上部Q2がオフになるまで、ノード24における電圧(Vdls2)は上昇する。その後、上部Q1のドレイン電圧Vd2は十分な供給電圧に上昇する。
【0015】
したがって、デバイス20において、ノード24における電圧(Vdls2)は決してピンチオフ電圧Vp2の大きさを超えることはない。ピンチオフ電圧Vp2は好ましくは、低く、すなわち約数ボルトに設定され、典型的には、概して数十ボルト〜数百ボルトであるピークドレイン電圧Vd2または供給電圧よりもはるかに低い。
【0016】
その結果、下部Q1のドレインの揺れは実質的に低減され、すなわち、揺れはわずか数ボルトである。これは、単一のFETが単独でスイッチングデバイスとして用いられる場合に発生するであろう揺れよりもはるかに小さい。その結果、Q1は超低電圧動作用にしか最適化される必要がない。
【0017】
この発明のFET20はいくつかの利点を提供する。第1に、「ミラー効果」が大きく低減され、したがって電力損失もまた大幅に低減される。下部Q1のドレイン(D1)におけるdV/dtも低減され、したがって、容量結合電圧過渡現象VG1も低減される。その結果、シュートスルーの危険性も大幅に低減される。さらに、Q1が超低電圧動作用に最適化され得るので、短いゲート長(Lg)を用いることができ、これはさらにQ1の全体的なゲート電荷を低減し、スイッチング性能を改善する。Q1がドレイン(D1)で高電圧を決して持たないので、Q1のゲートはフィールドめっき(field plating)を必要とせず、これもキャパシタンスを低減する。Q2は、たとえばゲートをフィールドめっきすることによって、安定したより高い電圧動作用に最適化されることができる。通常のゲートのフィールドめっきは、より高いゲートドレイン電荷および高いゲートドレインキャパシタンスを引起す。しかしながら、ゲートG2が接地されているので、G2における任意の容量結合シュートスルー電圧過渡現象は比較的無害であり、その結果、上部Q2における望ましくない導通は起こりそうもない。図2の構成はより高い静的RdsonまたはDC導通損失に繋がる可能性があるが、全体的なRQ性能指数が改善されてより低くなる結果、全体的な電力損失がより低くなり、より高効率になる。
【0018】
図3は、高電子移動度トランジスタ(high electron mobility transistor)(HEMT)として好ましくは実現される、この発明の実施例に従うトランジスタ30の例示的な実施例を示す。具体的には、図3は、絶縁ゲートと、2つのIII族窒化物エピタキシャル層(37、37b)を含む半導体要素29とで作製され得る、この発明の実施例に従う併合カスコードHEMT30を示し、2つのIII族窒化物エピタキシャル層(37、37b)は、エピタキシャル層(37、37b)の界面に2DEG導電層(28)を有する。
【0019】
概して、図3のHEMT30では、第1の(または下)部分Q1はエンハンスメントモードにあり、その結果、示されるようにVg1=0の場合に、典型的に、2DEGがゲートG1の下に存在しない。これは、埋込型ゲート、フッ素インプラントまたは他の好適な手段を用いることによって達成されてもよい。示されるように、ソース接点31は、第1のエピタキシャル層37を含み得る半導体要素29の上面に位置決めされる。ゲートG1、G2(32、33)は、ソース接点31に隣接して位置決めされており、絶縁層38によって第1のエピタキシャル層37の上面から隔てられている。ドレイン接点34は、第
1のエピタキシャル層37の上面で、ゲート32、33の他の側に位置決めされる。図2のノード24は、併合されたQ1ドレインおよびQ2ソースのエリアにおいて矢印39によって表わされる。すなわち、第1の部分Q1のゲート32(G1)のドレイン側および第2の部分のゲート33(Q2)のソース側である。
【0020】
FET20の第1の部分Q1および第2の部分Q2は、図3ではHEMTデバイスとして具体的に示されているが、所望であれば、シリコン、III族窒化物を用いて作製されてもよく、または化合物半導体であってもよい。上部Q2はディプリーションモードにあると記載され、下部Q1はエンハンスメントモードにあると記載されているが、Q1およびQ2はディプリーションモードまたはエンハンスメントモードのいずれにあってもよい。代替的に、所望であれば、第1の部分Q1および第2の部分Q2の両方が同じモードにあってもよい。
【0021】
第1の部分Q1および第2の部分Q2は、絶縁ゲート、ショットキゲートまたは接合ゲートを含んでいてもよい。さらに、導電チャネルの極性はN型またはP型のいずれであってもよい。部分Q2のゲート33(G2)における電圧Vg2は、上述のように、所望であれば、0でないある値に設定されてもよい。
【0022】
図3のデバイスは、支持体12の上に配置されたIII族窒化物ベースヘテロ接合部10を含んでいてもよい。図4は、この実施例を示しており、共通の参照数字は共通の要素を指す。図4のトランジスタ40は、上述の米国特許出願連続番号第11/345,753号に記載されるスイッチングデバイスと類似している。ヘテロ接合部11は、第1のIII族窒化物半導体本体14と、第1のIII族窒化物半導体本体14の上の第2のIII族窒化物半導体本体16とを含む。第1のパワー電極31(すなわち、ソース電極)および第2のパワー電極34(すなわち、ドレイン電極)は、直接的なオーミック接続または他の好適な手段を介して第2のIII族窒化物半導体本体16に電気的に接続される。2つのゲート構造32、33は、第2のIII族窒化物半導体本体16の上の電極31、34の間に配置される。この発明の好ましい実施例では、ゲート32、33は、たとえば絶縁層38を介して第2のIII族窒化物半導体層16に容量接続または結合される。代替的に、ゲート構造32、33は、第2のIII族窒化物半導体本体16に接続されたショットキゲート電極を含んでいてもよい。
【0023】
この発明の実施例のうちのいずれか1つに従うデバイスでは、第1のIII族窒化物半導体本体は好ましくはGaNなどのInAlGaN系からの合金であり、第2のIII族窒化物半導体本体16は、バンドギャップが第1のIII族窒化物半導体14のバンドギャップとは異なっているInAlGaN系からの別の合金であり、それによって、当該技術分野において周知であるように、第1および第2のIII族窒化物半導体本体のヘテロ接合部に起因して二次元電子ガス(two-dimensional electron gas)(2DEG)が形成される。たとえば、第2のIII族窒化物半導体本体はAlGaNで形成されてもよい。しかしながら、所望であれば、他の材料を用いてもよい。
【0024】
加えて、支持体12は、基板材料の組合せであってもよく、必要であれば、基板と第1のIII族窒化物半導体本体14との間の格子不整合および熱的不整合を補償するために基板上のバッファ層(図示せず)であってもよい。経済的理由で、基板のための好ましい材料はシリコンである。この発明の範囲および精神から逸脱することなく、サファイアおよびSiCなどの他の基板材料も用いることができる。
【0025】
AlNは、必要であれば、バッファ層のための好ましい材料である。しかしながら、この発明の範囲および精神から逸脱することなく、多層または段階的遷移III族窒化物半導体本体もバッファ層として用いてもよい。
【0026】
基板を第1のIII族窒化物半導体本体と同じ材料から作り、したがってバッファ層の必要性を回避することも可能である。たとえば、第1のIII族窒化物半導体本体14がGaNで形成される場合、GaN基板を用いてもよい。
【0027】
ゲート電極32、33は、n型もしくはp型シリコン、または任意の所望の導電性を有するポリシリコン、またはTiW、アルミニウム、Ti/Al、高融点シリサイド、または他の金属層からなっていてもよい。オーミック電極31、34は、Ti/Alからなっていてもよく、Ti/TiW、Ni/Au、Mo/Auなどの他の金属体を上面の上にさらに含んでいてもよい。2DEGとの低抵抗接点を作る他の金属システムを利用してもよい。ゲート絶縁層38は、SiN、Al23、SiO2、HfO、MgO、Sc23などからなっていてもよい。ショットキ電極26のためのショットキ金属は、ニッケル、プラチナ、パラジウム、それらの金属のシリサイド、または漏れを低く保つためにバリアの高さが十分である他の金属を含んでいてもよい。
【0028】
この発明はその特定の実施例に関連して記載されてきたが、多くの他の変形例および修正例および他の使用例が当業者に明らかになる。したがって、この発明は本明細書中の具体的な開示によってではなく添付の特許請求の範囲によってのみ限定される。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】従来のFETの概略図を示す。
【図2】この発明の実施例に従う併合ゲートトランジスタを示す。
【図3】この発明の実施例に従うトランジスタデバイスのための動作構成を示す。
【図4】この発明の別の実施例に従うトランジスタデバイスのための動作構成を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
併合ゲートトランジスタであって、
半導体要素と、
前記半導体要素の上面に電気的に接続された供給電極と、
前記半導体要素の前記上面に電気的に接続され、かつ、前記供給電極から横方向に間隔をあけたドレイン電極と、
前記供給電極および前記ドレイン電極の間に位置決めされ、かつ、前記半導体要素に容量結合されて、前記トランジスタの第1の部分を形成する第1のゲートと、
前記第1のゲートに隣接して前記供給電極および前記ドレイン電極の間に位置決めされて、前記トランジスタの第2の部分を形成する第2のゲートとを備え、前記第2のゲートも前記半導体要素に容量結合され、
前記第1のゲートは、前記第1の部分の導通が入力電圧信号の値に基づくように入力電圧信号に接続され、前記第2のゲートは、所定の定電圧とソース電極における電圧との間の電圧差が所定のレベルに達するまで前記トランジスタの前記第2の部分が導通するように所定の定電圧に接続される、併合ゲートトランジスタ。
【請求項2】
前記半導体要素は、
第1のIII族窒化物層と、
第1および第2のIII族窒化物層の間に2DEG導電層が形成されるように前記第1のIII族窒化物層が位置決めされる第2のIII族窒化物層とをさらに備え、
前記ソース電極および前記ドレイン電極は、前記第1のIII族窒化物層にオーミック接続される、請求項1に記載の併合ゲートトランジスタ。
【請求項3】
前記第1および第2のゲートが前記第1のIII族窒化物層に容量結合されるように前記第1および第2のゲートと前記第1のIII族窒化物層との間に位置決めされた絶縁層をさらに備える、請求項2に記載の併合ゲートトランジスタ。
【請求項4】
前記第1のIII族窒化物層はAlGaN材料を備え、前記第2のIII族窒化物層はGaN材料を備える、請求項3に記載の併合ゲートトランジスタ。
【請求項5】
前記第1および第2のゲートが前記第1のIII族窒化物層に容量結合されるように前記第1および第2のゲートと前記第1のIII族窒化物層との間に位置決めされた絶縁層をさらに備える、請求項4に記載の併合ゲートトランジスタ。
【請求項6】
前記トランジスタの前記第1の部分は、前記入力電圧信号が所定のしきい値電圧を超える入力電圧を供給すると導通する、請求項5に記載の併合ゲートトランジスタ。
【請求項7】
前記所定のレベルは、前記トランジスタの前記第2の部分のピンチオフ電圧である、請求項6に記載の併合ゲートトランジスタ。
【請求項8】
前記絶縁層は二酸化シリコンからなる、請求項7に記載の併合ゲートトランジスタ。
【請求項9】
前記絶縁層は窒化シリコンからなる、請求項8に記載の併合ゲートトランジスタ。
【請求項10】
併合カスコード高電子移動度トランジスタであって、
III族窒化物材料からなる第1のエピタキシャル層と、
二次元電子ガス導電層が第1および第2のエピタキシャル層の間に形成されるように前記第1のエピタキシャル層の上に位置決めされた、III族窒化物材料からなる第2のエピタキシャル層と、
前記第1のエピタキシャル層に電気的に接続された供給電極と、
前記第1のエピタキシャル層に電気的に接続され、かつ、前記供給電極から横方向に間隔をあけたドレイン電極と、
前記供給電極および前記ドレイン電極の間に位置決めされ、かつ、前記第1のエピタキシャル層に容量結合されて、前記トランジスタの第1の部分を形成する第1のゲートと、
前記第1のゲートに隣接して前記ドレイン電極および供給電極の間に位置決めされ、かつ、前記第1のエピタキシャル層に容量結合されて、前記トランジスタの第2の部分を形成する第2のゲートとを備え、
前記第1のゲートは、前記第1の部分の導通が入力電圧信号の値に基づくように入力電圧信号に接続され、前記第2のゲートは、所定の定電圧とソース電極における電圧との間の電圧差が所定のレベルに達するまで前記トランジスタの前記第2の部分が導通するように所定の定電圧に接続される、併合カスコード高電子移動度トランジスタ。
【請求項11】
前記第1および第2のゲートと前記第1のエピタキシャル層との間に位置決めされた絶縁層をさらに備える、請求項10に記載の併合カスコード高電子移動度トランジスタ。
【請求項12】
前記第1のエピタキシャル層はAlGaN材料を備え、前記第2のエピタキシャル層はGaN材料を備える、請求項11に記載の併合カスコード高電子移動度トランジスタ。
【請求項13】
前記トランジスタの第1の部分は、前記入力電圧信号が所定のしきい値電圧を超える入力電圧を供給すると導通する、請求項12に記載の併合カスコード高電子移動度トランジスタ。
【請求項14】
前記所定のレベルは、前記トランジスタの前記第2の部分のピンチオフ電圧である、請求項13に記載の併合ゲートトランジスタ。
【請求項15】
前記絶縁層は二酸化シリコンからなる、請求項14に記載の併合ゲートトランジスタ。
【請求項16】
前記絶縁層は窒化シリコンからなる、請求項14に記載の併合ゲートトランジスタ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2009−530862(P2009−530862A)
【公表日】平成21年8月27日(2009.8.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−501529(P2009−501529)
【出願日】平成19年3月20日(2007.3.20)
【国際出願番号】PCT/US2007/006983
【国際公開番号】WO2007/109301
【国際公開日】平成19年9月27日(2007.9.27)
【出願人】(504392083)インターナショナル レクティファイアー コーポレイション (107)
【Fターム(参考)】