説明

入退室管理システム

【課題】 入退室を管理する際に個人認証操作時の撮影画像のみを表示するだけでは不正入退室した不審者の人物確認が困難であるという問題点があった。
【解決手段】 個人識別データ及び登録者画像を対応付けて記録する登録者情報記録部と、個人識別データ読取装置と、個人識別データ読取装置が読み取った個人識別データと登録者情報記録部が記録した個人識別データを照合した個人認証結果に基づいて出入り口の錠を制御する認証管理装置と、個人認証対象者の映像を撮影する映像撮影装置と、その映像を記録する映像記録装置と、個人認証結果とその認証時刻を認証履歴情報として記録する認証履歴情報記録部と、記録された認証履歴情報を取得して、個人識別データに対応付けられた登録者画像と認証時刻に対応付けられた個人認証対象者の映像を取得し、当該認証履歴情報と並べて操作画面上に一覧表示する管理端末を備えるようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、入退室管理システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の入退室管理システムとしては、例えば特許文献1に生体認証による個人認証結果に基づいて入退室時に個人認証操作した人物を特定する入退室管理システムが開示されている。この従来の入退室管理システムでは、入退室時の認証結果に紐付けて撮影画像を保存することで、個人認証操作を行った人物の確認を行う。個人認証結果は操作端末の画面上に一覧表示され、それぞれの個人認証結果の閲覧時に、それらに紐付けられた撮影画像を別途ウインドウ表示させる。これにより、個人認証結果が照合OKであった場合には人物名の特定ができる。また、個人認証結果が照合NGであった場合には人物名の特定はできないが、不審者として撮影画像によって人物確認をすることができるため、セキュリティが向上する。
【0003】
【特許文献1】特開2003−27796号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の入退室管理システムでは、認証操作時の撮影画像を表示するため、上記特許文献のように生体認証による個人認証を行うことで他人になりすますことは困難であり、有効性が高いシステムとなる。しかしながら、生体認証に比べて導入コストが抑えられ、利便性の優れているという理由から社員証などに代表されるICカードによる個人認証を行う入退室管理システムも数多く存在している。このようなICカードによるシステム運用の場合、盗難したカードの不正使用などにより、なりすまして個人認証がなされてしまうことがある。なりすまし認証がなされた場合、従来例のように個人認証操作時の撮影画像のみを表示するだけでは不正入退室した不審者の人物確認が困難であるという問題点がある。
【0005】
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、個人認証操作時の撮影画像と、認証管理装置によって照合された個人識別データにあらかじめ対応付けた登録者画像を併せて表示することにより、不審者の人物確認をより容易に実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に係る入退室管理システムは、個人識別データ及び登録者画像を対応付けて記録する登録者情報記録部と、個人認証対象者の個人識別データを読み取る個人識別データ読取装置と、この個人識別データ読取装置が読み取った個人認証対象者の個人識別データに基づいて前記登録者情報記録部が記録した個人識別データを照合して個人認証し、この個人認証結果に基づいて出入り口の開錠と施錠を制御する認証管理装置と、前記個人識別データ読取装置を操作する個人認証対象者の映像を撮影する映像撮影装置と、この映像撮影装置が撮影した個人認証対象者の映像を記録する映像記録装置と、前記認証管理装置が照合した個人識別データの個人認証結果とその認証時刻を認証履歴情報として記録する認証履歴情報記録部と、この認証履歴情報記録部に記録された認証履歴情報を操作画面上に表示する管理端末とを備え、前記管理端末は、前記認証履歴情報記録部に記録された認証履歴情報を取得する認証履歴情報取得手段と、前記認証履歴情報取得手段が取得した認証履歴情報の個人識別データに対応付けられた前記登録者情報記録部が記録する登録者画像を取得する登録者画像取得手段と、前記認証履歴情報取得手段が取得した認証履歴情報の認証時刻に対応付けられた前記映像記録装置が記録する個人認証対象者の映像を取得する映像取得手段と、前記登録者画像取得手段が取得した登録者画像と前記映像取得手段が取得した個人認証対象者の映像を当該認証履歴情報と並べて操作画面上に一覧表示する一覧表示手段とを有するものである。
【発明の効果】
【0007】
この発明によれば、認証履歴情報や在室者の認証履歴情報に併せて、個人認証操作時の撮影画像と、認証管理装置によって照合された個人識別データに対応付けられた登録者画像が表示されるため、それらを比較した不正入退室の検索が容易な認証履歴情報リストを入退室管理システムの管理者や管理端末の操作員に提示することができる。さらに、これらの認証履歴情報や在室者の認証履歴情報に対応付けられた認証操作時の記録映像を再生することができるため、不審映像の確認作業の効率を向上できる効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
この発明に係る入退室管理システムの実施の形態について説明する。
【0009】
実施の形態1.
この発明の実施の形態1では、認証管理装置で個人認証操作が行なわれたとき、個人認証操作した人物(個人認証対象者)の個人認証結果に基づいた認証履歴情報を管理端末の画面上に表示する入退室管理システムについて説明する。
【0010】
図1は、この発明の実施の形態1における入退室管理システムに係る構成の一例を示すブロック図である。
【0011】
図1において、登録者情報記録部101は、個人識別データ及び登録者画像を対応付けて記録する。個人識別データ読取装置111は、個人認証対象者の個人識別データを読み取る。認証管理装置112は、個人識別データ読取装置111が読み取った個人認証対象者の個人識別データに基づいて登録者情報記録部が記録した個人識別データを照合して個人認証し、この個人認証結果に基づいて出入り口の開錠と施錠を制御する。映像撮影装置121aは、個人識別データ読取装置111を操作する個人認証対象者の映像を撮影する。映像記録装置122aは、映像撮影装置121aが撮影した個人認証対象者の映像を記録する。認証履歴情報記録部131は、認証管理装置112が照合した個人識別データの個人認証結果とその認証時刻を認証履歴情報として記録する。管理端末141aは、認証履歴情報記録部131に記録された認証履歴情報を操作画面上に表示する。
【0012】
また、この管理端末141aの内部は、次のような構成となっている。認証履歴情報取得手段151は、認証履歴情報記録部131に記録された認証履歴情報を取得する。登録者画像取得手段152aは、認証履歴情報取得手段131が取得した認証履歴情報の個人識別データに対応付けられた登録者情報記録部101が記録する登録者画像を取得する。映像取得手段153aは、認証履歴情報取得手段131が取得した認証履歴情報の認証時刻に対応付けられた映像記録装置122aが記録する個人認証対象者の映像を取得する。一覧表示手段154は、登録者画像取得手段152aが取得した登録者画像と映像取得手段153aが取得した個人認証対象者の映像を当該認証履歴情報と並べて操作画面上に一覧表示する。
【0013】
図2は、この発明の実施の形態1における入退室管理システムに係る運用イメージの一例を示す説明図である。
【0014】
図2において、認証管理装置112、映像撮影装置121a、映像記録装置122a、管理端末141aは、ネットワーク201によって接続されており、互いに通信が可能である。登録者情報記録部101(図示せず)および認証履歴情報記録部131(図示せず)は、独立に設けてネットワーク201によって接続しても構わないが、ここでは管理端末141aの内部に含まれるものとし、管理端末141aから蓄積データの読み出しと書き込みを行う。映像撮影装置121aは、出入り口と、入室用個人識別データ読取装置111a、退室用個人識別データ読取装置111bの周辺を撮影しており、撮影された映像はネットワーク201を介して映像記録装置122aに記録される。
【0015】
また、入室用個人識別データ読取装置111aおよび退室用個人識別データ読取装置111bは、認証管理装置112に接続されており、認証操作によって得られた個人認証対象者の個人識別データを認証管理装置112に送信する。この図においては、入室用個人識別データ読取装置111aおよび退室用個人識別データ読取装置111bのうち、一方の個人識別データ読取装置111aが図示されている。認証管理装置112は、入室用個人識別データ読取装置111aまたは退室用個人識別データ読取装置111bが読み取った個人認証対象者の個人識別データと登録者情報記録部101に予め登録した個人識別データとを照合して、その個人認証結果に基づいて出入り口の錠113の開錠と施錠の制御を行う。
【0016】
この図2の構成では、認証管理装置112は、管理端末141aを経由してその内部の登録者情報記録部101に予め登録した個人識別データを読み出すことになる。ただし、認証管理装置112は、個人認証操作時になってから登録者情報記録部101に予め登録した個人識別データを逐次読み出して照合する構成も採ってもよいし、また、認証管理装置112の内部メモリに予め読み出して個人識別データを一括して保持しておき、この保持した個人識別データと個人認証対象者の個人識別データを照合する構成を採っても構わない。
【0017】
また、映像撮影装置121aは、撮影した映像を映像記録装置122aに送るが、映像記録装置122aは、映像撮影装置121aから送られた映像を常時記録するようにしてもよい。また、個人識別データ読取装置111が個人識別データを読み取ったことを通知されて映像を保存しても構わない。このとき、映像記録装置122aは、所定の時間の映像バッファを備えて映像を保持し、個人識別データを読み取った時点より所定の時間だけ過去映像から映像を記録してもよい。
【0018】
なお、この発明の実施の形態1の図1、図2に示した構成では、説明を簡単にするため、認証管理装置112、映像撮影装置121a、記録装置122aをそれぞれ一つのみ示したが、それぞれの装置を適宜複数配置して入退室を管理する形態をとることもできる。例えば、映像撮影装置121aは、出入り口を挟んだ両側に配置してもよいことは言うまでもなく、その二つの映像撮影装置121aに二つの映像記録装置122aを1対1接続する形態、また一つの映像記録装置122aに複数の映像撮影装置121aを接続する形態であってもよい。また、一つの出入り口に配置する映像撮影装置121aは、一つまたは入退室別に一つずつに限ることはなく、複数配置しても構わない。さらに、図3に示される変形例のように、映像撮影装置121aはネットワークに接続せず、映像記録装置122aに直接接続する構成(映像撮影装置121bおよび映像記録装置122b)であっても構わない。
【0019】
さらに、認証管理装置112は、一つで複数の出入り口の個人識別データ読取装置111を直接あるいはネットワーク経由で接続して集中管理してもよい。また、入退室別に一対の入室用個人識別データ読取装置111a、退室用個人識別データ読取装置111bが出入り口ごとに設置されるが、退室管理を行わない運用であれば退室用個人識別データ読取装置111bは不要となり、入室用個人識別データ読取装置111aのみを設けたシステム構成としてもよい。個人識別データ読取装置111の個人識別データの読み取り対象とする記録媒体は、例えば非接触型のICカード、接触型の磁気ストライプカードなどがあるが、記録媒体への個人識別データの記録方法やカードという形状に限るものではなく、さらに個人識別データの読み取り時に暗証番号入力を求めるようにしてもよい。
【0020】
図4は、この発明の実施の形態1における入退室管理システムに係る情報交換の関係の一例を示す説明図である。
【0021】
図4において、認証履歴情報記録部131は、個人認証対象者によって個人認証操作が行われると、個人認証操作の時刻、個人認証結果、個人識別データ読取装置111が読み取った個人識別データ、出入り口のIDを認証管理装置112から受け取り、認証履歴情報として記録する。認証履歴情報は、個人識別データ読取装置111a、111b別の情報、その他の情報を合わせて記録する場合もある。このとき、映像撮影装置(カメラ)121aは、個人認証操作を行う個人認証対象者を撮影し、映像記録装置(レコーダ)122aは、撮影された映像を記録する。この記録映像は、カメラIDと時刻を対応付けて管理される。
【0022】
ここで、この入退室管理システムが管理する出入り口が1箇所であれば出入り口のIDは特定可能なので必ずしも管理しなくてもよい。管理するカメラが1台であるときのカメラID、またレコーダが1台であるときのレコーダIDも同様である。ここでは、管理する出入り口、カメラ、レコーダが、それぞれ複数存在するものとして出入り口のID、カメラIDおよびレコーダIDによる管理を含めて説明する。
【0023】
管理端末141aの認証履歴情報記録部131の認証履歴情報の内容のうち、個人識別データは、登録者情報記録部101に記録されている個人識別データと照合し、照合できた場合、個人識別データに対応付けられた登録者の情報として、登録者の氏名、所属、登録者画像ファイル名等の登録者情報を得る。ここで得られた登録者画像ファイル名から、登録者画像取得手段152aは登録者画像を参照することができる。
【0024】
また、認証履歴情報の内容のうち、出入り口のIDは、その出入り口の認証操作時の記録映像を特定するために、システム構成情報記録部の各内容の出入り口のIDと照合し、レコーダID、カメラIDや部屋名称等の情報を得る。ここで得られたレコーダID、カメラIDおよび認証履歴情報の個人認証操作の時刻から、映像取得手段153aは個人識別データに基づく記録映像を参照することができる。
【0025】
図5は、この発明の実施の形態1における入退室管理システムに係る入退室管理処理手順の一例を示すフローチャート図である。
【0026】
図5において、各処理ステップで示される動作について説明する。
【0027】
入室用個人識別データ読取装置111aは、出入り口から入室しようとする個人認証対象者から例えばICカードを用いて認証操作されることで、ICカードから個人認証対象者の個人識別データを読み取り、認証管理装置112へ送信する(ステップST101)。
【0028】
認証管理装置112は、入室用個人識別データ読取装置111aから受信した個人認証対象者の個人識別データと登録者情報記録部101に予め登録した個人識別データとを照合して、その個人認証結果に基づいて出入り口の錠113の開錠と施錠を制御する(ステップST102)。すなわち、個人認証に成功したときには出入り口の錠113を開錠して入室を許可し、失敗したときは出入り口の錠113を施錠したままとして入室を許さないようにする。
【0029】
また、認証管理装置112は、個人認証対象者の個人識別データ、認証操作時の時刻情報、部屋・扉(出入り口の区別)の名称および認証結果(成功と失敗の区別)、また内容(入室または退室の区別)などを含んだ認証履歴情報を認証履歴情報記録部131に送信して記録させる(ステップST103)。
【0030】
管理端末141aは、認証履歴情報記録部131から認証履歴情報を読み出し、読み出した認証履歴情報に含まれた個人識別データをキーとして、登録者情報記録部101に登録された登録者画像を取得する(ステップST104)。
【0031】
また、管理端末141aは、認証履歴情報記録部131から認証履歴情報を読み出し、読み出した認証履歴情報に含まれた認証操作時の時刻情報をキーとして、映像記録装置122aから認証操作時の撮影画像を取得する(ステップST105)。
【0032】
また、管理端末141aは、認証履歴情報記録部131から読み出した認証履歴情報、登録者情報記録部101から取得した登録者画像および映像記録装置122aから取得した認証操作時の撮影画像を並べて操作画面上に一覧表示する(ステップST106)。
【0033】
ここで、ステップST102で、認証操作が失敗した場合、ステップST103では認証管理装置112は個人識別データを認証履歴情報記録部131に送信できないため、ステップST104では登録者情報記録部101に登録された登録者画像を取得することができず、その結果ステップST106では登録者画像を除いた認証履歴情報が表示される。また、ステップST104で、登録者情報記録部105に個人識別データだけ登録され、登録者画像が登録されていない場合、ステップST106では登録者画像を除いた認証履歴情報が表示される。なお、画像が取得できずに表示しないエリアには、表示できない原因を示すメッセージ、注意を喚起する警告メッセージ等を表示するなど、表示すべき画像がないことを強調してもよい。
【0034】
この発明の実施の形態1における入退室管理システムに係る入退室管理処理手順の一例として、入室用個人識別データ読取装置111aを用いた入室操作について説明したが、退室用個人識別データ読取装置111bを用いた退室操作においても同様である。
【0035】
図6は、この発明の実施の形態1における入退室管理システムに係る認証履歴情報の一覧表示画面の一例を示す説明図である。このような管理端末141aの操作画面上にリスト形式で一覧表示された各認証履歴情報において、認証操作時の撮影画像の人物が個人認証結果の示す登録者画像の人物に間違いなければ、認証操作時の撮影画像とこの認証履歴情報で表示される登録者画像には同一の人物が写っていなければならない。しかし、ICカードの盗難などによってなりすまし認証が行われた場合、異なる人物が写った画像が並んで表示されることになる。この認証履歴情報は、過去の同様の認証履歴情報も列挙される。なお、この図6の一覧表示画面の説明図では、登録者画像は顔がわかりやすいもの、認証操作時撮影画像は少し遠方から撮影した画像としているが、これはシステムの形態によって任意に設定可能である。
【0036】
以上のように、この発明の実施の形態1によれば、認証履歴情報に併せて、個人認証操作時の撮影画像と、認証管理装置によって照合された個人識別データにあらかじめ対応付けられた登録者画像が表示されるため、それらを比較した不正入退室の検索が容易な認証履歴情報リストを入退室管理システムの管理者や管理端末の操作員に提示することができる。さらに、これらの認証履歴情報に対応付けられた認証操作時の記録映像を再生することができるため、不審映像の確認作業の効率を向上できる効果がある。
【0037】
また、この発明の実施の形態1によれば、個人認証結果が示す登録者画像と認証操作時の撮影画像が認証履歴情報に併せて表示するようにしたので、それらの画像を比較し、不正な入退室記録の発見が容易となる効果がある。
【0038】
また、この発明の実施の形態1によれば、正当な入退室者に付いて認証操作なしに入退室を行う、いわゆる共連れがあった場合、認証操作時の撮影画像に共連れの様子が映し出されるため、共連れ入室者の発見が容易となる効果がある。
【0039】
実施の形態2.
この発明の実施の形態2では、認証管理装置で個人認証操作が行なわれたとき、個人認証対象者の個人認証結果に基づいて部屋ごとの在室者を判別し、判別した在室者の認証履歴情報を管理端末の画面上に表示する入退室管理システムについて説明する。
【0040】
図7は、この発明の実施の形態2における入退室管理システムに係る構成の一例を示すブロック図である。
【0041】
図7において、登録者情報記録部101、個人識別データ読取装置111、認証管理装置112、映像撮影装置121a、映像記録装置122aおよび認証履歴情報記録部131は、この発明の実施の形態1において説明した図1の同一名称・符号を付けたものと同様の機能、動作をするので説明を省略する。管理端末141bは、この発明の実施の形態1において説明した図1の管理端末141aと同様に、認証履歴情報記録部131に記録された認証履歴情報を操作画面上に表示するが、管理端末141aと内部構成が次のように異なっている。
【0042】
この管理端末141bの内部は、次のような構成となっている。認証履歴情報取得手段151は、認証履歴情報記録部131に記録された認証履歴情報を取得する。在室者判別手段155は、認証履歴情報取得手段が取得した認証履歴情報に基づいて在室者を判別する。登録者画像取得手段152bは、在室者判別手段155が判別した在室者の認証履歴情報の個人識別データに対応付けられた登録者情報記録部101が記録する登録者画像を取得する。映像取得手段153bは、在室者判別手段155が判別した在室者の認証履歴情報の認証時刻に対応付けられた映像記録装置122aが記録する個人認証対象者の映像を取得する。一覧表示手段154は、登録者画像取得手段152bが取得した登録者画像と映像取得手段153bが取得した個人認証対象者の映像を当該在室者の認証履歴情報と並べて操作画面上に一覧表示する。
【0043】
この発明の実施の形態2における入退室管理システムでは、個人認証対象者の個人認証結果の認証履歴情報に基づいて在室者を判別するため、個人識別データ読取装置111は入室用個人識別データ読取装置111a、退室用個人識別データ読取装置111bの両方を設置して入室と退室を管理し、退室の履歴がなく入室状態にある個人識別データの者が在室者とされる。認証履歴情報には、在室時間などを含ませてもよく、在室時間が長時間にわたり不自然な場合には入退室管理システムの管理者や管理端末141bの操作員に注意を喚起するようにしてもよい。
【0044】
図8は、この発明の実施の形態2における入退室管理システムに係る入退室管理処理手順の一例を示すフローチャート図である。
【0045】
図8において、各処理ステップで示される動作について説明する。ここで、処理ステップST201からST203は、この発明の実施の形態1において説明した図5の入退室管理処理手順を示すフローチャート図の処理ステップST101からST103に対応し、同様の動作をするので説明を省略する。
【0046】
管理端末141bは、認証履歴情報記録部131から読み出した認証履歴情報の個人認証結果が入室、退室のいずれであるかを判別する(ステップST204)。
【0047】
管理端末141bは、認証履歴情報記録部131から読み出した認証履歴情報の個人認証結果が入室であったとき、読み出した認証履歴情報に含まれた個人識別データをキーとして、登録者情報記録部101に登録された登録者画像を取得する(ステップST205)。
【0048】
また、管理端末141bは、認証履歴情報記録部131から読み出した認証履歴情報に含まれた入室の認証操作時の時刻情報をキーとして、映像記録装置122aから入室の認証操作時の撮影画像を取得する(ステップST206)。
【0049】
また、管理端末141bは、認証履歴情報記録部131から読み出した認証履歴情報のうち、在室者の認証履歴情報、登録者情報記録部101から取得した登録者画像および映像記録装置122aから取得した認証操作時の撮影画像を並べて操作画面上に一覧表示する(ステップST207)。
【0050】
一方、管理端末141bは、認証履歴情報記録部131から読み出した認証履歴情報の個人認証結果が退室であったとき、読み出した認証履歴情報に含まれた個人識別データをキーとして、該当する退室した在室者を表示対象から取り除いた在室者の認証履歴情報リストに更新し、この管理端末141bの操作画面上に一覧表示する(ステップST208)。
【0051】
図9は、この発明の実施の形態2における入退室管理システムに係る在室者の認証履歴情報の一覧表示画面の一例を示す説明図である。このような管理端末141bの操作画面上にリスト形式で一覧表示された各在室者の認証履歴情報においては、各在室者について入室の認証操作時の撮影画像と個人識別データの示す登録者画像が並んで表示される。
【0052】
以上のように、この発明の実施の形態2によれば、在室者の認証履歴情報に併せて、個人認証操作時の撮影画像、認証管理装置によって照合された個人識別データにあらかじめ対応付けられた登録者画像が表示されるため、それらを比較した不正入退室の検索が容易な認証履歴情報リストを入退室管理システムの管理者や管理端末の操作員に提示することができる。さらに、これらの在室者の認証履歴情報に対応付けられた認証操作時の記録映像を再生することができるため、不審映像の確認作業の効率を向上できる効果がある。
【0053】
以上のように、この発明の実施の形態2によれば、個人認証結果が示す登録者画像と認証操作時の撮影画像が在室者の認証履歴情報に併せて表示されるため、それらの画像を比較し、不正な入室記録の発見が容易となる効果がある。
【0054】
また、この発明の実施の形態2によれば、在室者の認証履歴情報の画面表示と部屋の中を撮影している監視映像を見比べて不審者を探すような使い方の際にも有効性を高くできる効果がある。
【0055】
実施の形態3.
この発明の実施の形態3では、管理端末の画面上に一覧表示された認証履歴情報(実施の形態1)や在室者の認証履歴情報(実施の形態2)の一覧表示リストから選択した認証履歴情報に対応した映像を管理端末の画面上に表示する入退室管理システムについて説明する。
【0056】
図10は、この発明の実施の形態3における入退室管理システムに係る管理端末141aの構成の一例を示すブロック図である。ここで、管理端末141aはこの発明の実施の形態1において説明した図1の管理端末であり、図10でこの発明の実施の形態1において説明した図1の同一名称・符号を付けたものと同様の機能、動作をするので説明を省略する。
【0057】
図10において、選択手段161は、一覧表示手段154が一覧表示した認証履歴情報から所望の認証履歴情報を選択する。すなわち、一覧表示手段154が操作画面上に一覧表示した認証履歴情報、登録者画像および個人認証対象者の映像から所望の認証履歴情報を選択する。
【0058】
また、映像再生手段162は、選択手段161が選択した認証履歴情報に対応付けられた個人認証対象者の映像を操作画面上に再生表示する。すなわち、選択手段161aが選択した認証履歴情報をもとにして、認証操作時の映像が記録されている映像記録装置122a、その映像を撮影した撮影装置121a、記録日時などを特定し、映像記録装置122aに記録された認証操作時の記録映像を管理端末141aの操作画面上に再生表示する。
【0059】
このような選択手段161は、一覧表示手段154が一覧表示した認証履歴情報から所望の認証履歴情報を選択するインタフェースを入退室管理システムの管理者や管理端末141aの操作員に提供するものである。
【0060】
この発明の実施の形態3では、この発明の実施の形態1の図1における管理端末141aに選択手段161および映像再生手段162を設けて、一覧表示された認証履歴情報から記録映像を選択して再生表示する説明を行ったが、この発明の実施の形態2の図7における管理端末141bに選択手段161および映像再生手段162を設けて、一覧表示された在室者の認証履歴情報から記録映像を選択して再生表示するようにしても構わない。
【0061】
以上のように、この発明の実施形態3によれば、この発明の実施形態1および実施形態2と同様な効果がある。
【0062】
また、この発明の実施形態3によれば、認証履歴情報に対応付けられた認証操作時の記録映像を再生表示することができるため、不審な場面の記録映像を確認する場合の作業効率を向上できる効果がある。
【0063】
実施の形態4.
この発明の実施の形態4では、管理端末の画面上に一覧表示された認証履歴情報(実施の形態1)や在室者の認証履歴情報(実施の形態2)の一覧表示リストから選択した映像から映像フレームの画像を指定して登録者情報記録部に登録する入退室管理システムについて説明する。
【0064】
図11は、この発明の実施の形態4における入退室管理システムに係る管理端末141aの構成の一例を示すブロック図である。ここで、管理端末141aはこの発明の実施の形態3において説明した図10の管理端末であり、図11でこの発明の実施の形態3において説明した図10の同一名称・符号を付けたものと同様の機能、動作をするので説明を省略する。
【0065】
図11において、指定手段171は、映像再生手段162が操作画面上に再生表示した個人認証対象者の映像から所望の映像フレームの画像を指定する。登録手段172は、指定手段が個人認証対象者の映像から指定した映像フレームの画像を登録者画像として登録者情報記録部101に登録する。
【0066】
ここで、変形例として、指定手段171は、選択手段が選択した一覧表示手段154の表示する個人認証対象者の映像から所望の映像フレームの画像を指定する構成としても構わない。
【0067】
つまり、指定手段171は、映像再生手段162が再生表示する記録映像が、一覧表示手段154の表示より確認しやすい表示であるならば、映像再生手段162が再生表示する記録映像から所望の映像フレームの画像を指定すればよい。一方、変形例のように、指定手段171は、一覧表示手段154が表示する記録映像から個人認証対象者が十分確認できるならば、一覧表示手段154が表示する記録映像から所望の映像フレームの画像を指定すればよい。これは、システム構成・仕様、すなわち、記録映像サイズ、ディスプレイの大きさおよび再生表示サイズなどにより一方の指定方法に決めて入退室管理システムに用意してもよいし、両方を援用しても構わない。
【0068】
このような指定手段171は、映像再生手段162または一覧表示手段154が再生した認証操作時の記録映像から画像を指定するインタフェースを入退室管理システムの管理者や管理端末141aの操作員に提供するものである。
【0069】
例えば、指定手段171は、入退室管理システムの管理者や管理端末141aの操作員の操作によって記録映像から顔や身体の向きおよび角度の適した所望の映像フレームの画像を指定して登録するようにしてもよい。また、記録映像から指定した映像フレームの画像に限らず、この入退室管理システムの外部から入力する画像、例えば予め送付された来訪者の画像を指定して登録することができるようにしてもよい。また、印刷物、写真から読み取った画像やデジタルカメラで撮影した画像を指定して登録することができるようにしてもよい。
【0070】
また、例えば、指定手段171は、入退室管理システムの管理者や管理端末141aの操作員の操作によらず記録映像から所望の映像フレームの画像を自動的に指定するようにしてもよく、この場合には、例えば個人認証操作時の映像フレームの画像とする。
【0071】
さらに、一例として、入退室管理区域における正門や玄関の受付などで認証管理装置112が設置された出入り口を通行する際に、個人認証対象者を撮影する撮影装置121bを用いて認証操作時の個人認証対象者を撮影し、個人識別データに対応させて入退室管理システムの管理者や管理端末141aの操作員の操作によらず画像を指定して登録者情報記録部101に登録するようにしてもよい。また、案内人のいる受付では、身分や所属などを確認した情報から個人識別データを生成し、撮影された映像から指定された画像と対応付けて登録者情報記録部101に登録することができる。
【0072】
また、この場合に入退室管理システムの管理者や管理端末141aの操作員に画像の登録要否を確認するステップが存在してもよい。また、この時点で登録対象の画像は1枚に絞られておらず、複数の候補画像が指定されて提示され、入退室管理システムの管理者や管理端末141aの操作員が確認するステップから登録する際に、顔や身体の向きおよび角度の適した画像を指定するようにしても構わない。
【0073】
なお、登録者画像としては、顔面をアップにした画像や、服装が把握できる全身画像など、目的や用途によって様々な種類の画像を使用できる。
【0074】
この発明の実施の形態4では、この発明の実施の形態3の図10における管理端末141aに指定手段171および登録手段172を設けて、一覧表示された認証履歴情報から選択された記録映像の映像フレームの画像を指定して登録する説明を行ったが、この発明の実施の形態2の図7に選択手段161、映像再生手段162、指定手段171および登録手段172を設けて、一覧表示された管理端末141bにおける在室者の認証履歴情報から選択された記録映像の映像フレームの画像を指定して登録するようにしても構わない。
【0075】
以上のように、この発明の実施形態4によれば、この発明の実施形態1から実施形態3と同様な効果がある。
【0076】
また、この発明の実施形態4によれば、個人識別データの登録者画像は、入退室管理システムの管理者の操作によって指定できるため、記録映像から顔や身体の向きおよび角度の適した登録者画像を登録できる。また、記録映像以外の画像から登録者画像を登録できる。
【0077】
以上のように、この発明の実施形態4によれば、個人識別データの登録者画像は、入退室管理システムの管理者の操作によらず指定されて登録されるため、煩雑な登録作業を必要としない。また、入退室管理システムに登録されていない来客の登録者画像など、事前登録が困難な場合にも適用できる。
【0078】
実施の形態5.
この発明の実施の形態4では、管理端末の画面上に一覧表示された認証履歴情報(実施の形態1)や在室者の認証履歴情報(実施の形態2)の一覧表示リストから選択した映像から映像フレームの画像を指定して、その指定した画像から部分的に画像を抽出して登録者情報記録部に登録する入退室管理システムについて説明する。
【0079】
図12は、この発明の実施の形態5における入退室管理システムに係る管理端末141aの構成の一例を示すブロック図である。ここで、管理端末141aはこの発明の実施の形態4において説明した図11の管理端末であり、図12でこの発明の実施の形態4において説明した図11の同一名称・符号を付けたものと同様の機能、動作をするので説明を省略する。
【0080】
図12において、抽出手段181は、指定手段171が指定した画像から部分的に画像を抽出する。登録手段172は、抽出手段181が部分的に抽出した画像を登録者情報記録部101に登録する。
【0081】
このような抽出手段181は、指定手段171が指定した画像から部分的に画像を抽出するインタフェースを入退室管理システムの管理者や管理端末141aの操作員に提供するものである。
【0082】
指定手段171が指定した画像から部分的に画像を抽出する方法は、例えば画像上で抽出する矩形の対角線を指定するような方法でよい。
【0083】
この発明の実施の形態5では、この発明の実施の形態4の図11における管理端末141aに抽出手段181を設けて、指定された記録映像の映像フレームの画像から部分的に画像を抽出して登録する説明を行ったが、この発明の実施の形態2の図7に選択手段161、映像再生手段162、指定手段171、登録手段172および抽出手段181を設けて、指定された記録映像の映像フレームの画像から部分的に画像を抽出して登録するようにしても構わない。
【0084】
以上のように、この発明の実施形態5によれば、この発明の実施形態1から実施形態4と同様な効果がある。
【0085】
また、この発明の実施形態5によれば、個人識別データの登録者画像は、入退室管理システムの管理者の操作によって記録映像から部分的に抽出して登録できるため、一覧表示された登録者画像が操作画面上に十分な大きさで表示できないときであっても、抽出されたより適切な部分だけが表示されるので、記録映像の再生表示による詳細確認の前段階で、一覧表示された操作画面上で人物確認の要否が判断し易くなるという効果がある。
【0086】
また、この発明の実施形態5によれば、個人識別データの登録者画像は、入退室管理システムの管理者の操作によって記録映像から部分的に抽出して登録できるため、不必要な余白を設けず登録者の画像を登録でき、その登録者画像の蓄積コストを軽減することができる効果がある。
【0087】
なお、この発明の実施形態1から実施形態5における入退室管理システムは、管理端末を入退室管理のための専用端末として構成することができるが、例えば図5、図8で示したような入退室管理処理手順・機能を実行するプログラムを用いて計算機上で実現しても構わない。
【0088】
以上のように、この発明によれば、認証履歴情報や在室者の認証履歴情報に併せて、個人認証操作時の撮影画像と、認証管理装置によって照合された個人識別データにあらかじめ対応付けられた登録者画像が表示されるため、それらを比較した不正入退室の検索が容易な認証履歴情報リストを入退室管理システムの管理者や管理端末の操作員に提示することができる。さらに、これらの認証履歴情報や在室者の認証履歴情報に対応付けられた認証操作時の記録映像を再生することができるため、不審映像の確認作業の効率を向上できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0089】
【図1】この発明の実施の形態1における入退室管理システムに係る構成の一例を示すブロック図である。
【図2】この発明の実施の形態1における入退室管理システムに係る運用イメージの一例を示す説明図である。
【図3】この発明の実施の形態1における入退室管理システムに係る構成の一変形例を示すブロック図である。
【図4】この発明の実施の形態1における入退室管理システムに係る情報交換の関係の一例を示す説明図である。
【図5】この発明の実施の形態1における入退室管理システムに係る入退室管理処理手順の一例を示すフローチャート図である。
【図6】この発明の実施の形態1における入退室管理システムに係る認証履歴情報の一覧表示画面の一例を示す説明図である。
【図7】この発明の実施の形態2における入退室管理システムに係る構成の一例を示すブロック図である。
【図8】この発明の実施の形態2における入退室管理システムに係る入退室管理処理手順の一例を示すフローチャート図である。
【図9】この発明の実施の形態2における入退室管理システムに係る認証履歴情報の一覧表示画面の一例を示す説明図である。
【図10】この発明の実施の形態3における入退室管理システムに係る管理端末の構成の一例を示すブロック図である。
【図11】この発明の実施の形態4における入退室管理システムに係る管理端末の構成の一例を示すブロック図である。
【図12】この発明の実施の形態5における入退室管理システムに係る管理端末の構成の一例を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0090】
101 登録者情報記録部
111 個人識別データ読取装置
111a 入室用個人識別データ読取装置
111b 退室用個人識別データ読取装置
112 認証管理装置
113 出入口(錠)
121a、121b 映像撮影装置
122a、122b 映像記録装置
131 認証履歴情報記録部
141a、141b 管理端末
151 認証履歴情報取得手段
152a、152b 登録者画像取得手段
153a、153b 映像取得手段
154 一覧表示手段
155 在室者判別手段
161 選択手段
162 映像再生手段
171 指定手段
172 登録手段
181 抽出手段
201 ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
個人識別データ及び登録者画像を対応付けて記録する登録者情報記録部と、
個人認証対象者の個人識別データを読み取る個人識別データ読取装置と、
この個人識別データ読取装置が読み取った個人認証対象者の個人識別データに基づいて前記登録者情報記録部が記録した個人識別データを照合して個人認証し、この個人認証結果に基づいて出入り口の開錠と施錠を制御する認証管理装置と、
前記個人識別データ読取装置を操作する個人認証対象者の映像を撮影する映像撮影装置と、
この映像撮影装置が撮影した個人認証対象者の映像を記録する映像記録装置と、
前記認証管理装置が照合した個人識別データの個人認証結果とその認証時刻を認証履歴情報として記録する認証履歴情報記録部と、
この認証履歴情報記録部に記録された認証履歴情報を操作画面上に表示する管理端末と
を備え、
前記管理端末は、
前記認証履歴情報記録部に記録された認証履歴情報を取得する認証履歴情報取得手段と、
前記認証履歴情報取得手段が取得した認証履歴情報の個人識別データに対応付けられた前記登録者情報記録部が記録する登録者画像を取得する登録者画像取得手段と、
前記認証履歴情報取得手段が取得した認証履歴情報の認証時刻に対応付けられた前記映像記憶装置が記録する個人認証対象者の映像を取得する映像取得手段と、
前記登録者画像取得手段が取得した登録者画像と前記映像取得手段が取得した個人認証対象者の映像を当該認証履歴情報と並べて操作画面上に一覧表示する一覧表示手段と
を有することを特徴とする入退室管理システム。
【請求項2】
個人識別データ及び登録者画像を対応付けて記録する登録者情報記録部と、
個人認証対象者の個人識別データを読み取る個人識別データ読取装置と、
この個人識別データ読取装置が読み取った個人認証対象者の個人識別データに基づいて前記登録者情報記録部が記録した個人識別データを照合して個人認証し、この個人認証結果に基づいて出入り口の開錠と施錠を制御する認証管理装置と、
前記個人識別データ読取装置を操作する個人認証対象者の映像を撮影する映像撮影装置と、
この映像撮影装置が撮影した個人認証対象者の映像を記録する映像記録装置と、
前記認証管理装置が照合した個人識別データの個人認証結果とその認証時刻を認証履歴情報として記録する認証履歴情報記録部と、
この認証履歴情報記録部に記録された認証履歴情報を操作画面上に表示する管理端末と
を備え、
前記管理端末は、
前記認証履歴情報記録部に記録された認証履歴情報を取得する認証履歴情報取得手段と、
前記認証履歴情報取得手段が取得した認証履歴情報に基づいて在室者を判別する在室者判別手段と、
前記在室者判別手段が判別した在室者の認証履歴情報の個人識別データに対応付けられた前記登録者情報記録部が記録する登録者画像を取得する登録者画像取得手段と、
前記在室者判別手段が判別した在室者の認証履歴情報の認証時刻に対応付けられた前記映像記憶装置が記録する個人認証対象者の映像を取得する映像取得手段と、
前記登録者画像取得手段が取得した登録者画像と前記映像取得手段が取得した個人認証対象者の映像を当該在室者の認証履歴情報と並べて操作画面上に一覧表示する一覧表示手段と
を有することを特徴とする入退室管理システム。
【請求項3】
前記管理端末の一覧表示手段は、前記映像取得手段が取得した個人認証対象者の映像を静止画像で操作画面上に表示することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の入退室管理システム。
【請求項4】
前記管理端末は、
前記一覧表示手段が一覧表示した認証履歴情報から所望の認証履歴情報を選択する選択手段と、
前記選択手段が選択した認証履歴情報に対応付けられた個人認証対象者の映像を操作画面上に再生表示する再生表示手段と
を有することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の入退室管理システム。
【請求項5】
前記管理端末は、
前記選択手段が選択した個人認証対象者の映像から所望の映像フレームの画像を指定する指定手段と、
前記指定手段が個人認証対象者の映像から指定した映像フレームの画像を登録者画像として前記登録者情報記録部に登録する登録手段と
を有することを特徴とする請求項4に記載の入退室管理システム。
【請求項6】
前記管理端末は、
前記再生表示手段が操作画面上に再生表示した個人認証対象者の映像から所望の映像フレームの画像を指定する指定手段と、
前記指定手段が個人認証対象者の映像から指定した映像フレームの画像を登録者画像として前記登録者情報記録部に登録する登録手段と
を有することを特徴とする請求項4に記載の入退室管理システム。
【請求項7】
前記管理端末は、
前記指定手段が個人認証対象者の映像から指定した映像フレームの画像から所望の部分領域の画像を抽出する抽出手段
を有し、
前記管理端末の登録手段は、前記抽出手段が抽出した部分領域の画像を登録者画像として前記登録者情報記録部に登録することを特徴とする請求項5または請求項6に記載の入退室管理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2009−116600(P2009−116600A)
【公開日】平成21年5月28日(2009.5.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−288710(P2007−288710)
【出願日】平成19年11月6日(2007.11.6)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】