説明

半導体素子の製造方法

【課題】本発明は半導体素子の製造方法を提供すること。
【解決手段】基板上に下地膜を形成する。前記下地膜上に犠牲膜を形成する。前記犠牲膜をパターニングして前記下地膜の所定領域を露出させる開口部を形成する。前記開口部内にマスク膜を形成する。前記マスク膜の一部または全部を酸化させて酸化物マスクを形成する。前記犠牲膜を除去する。前記酸化物マスクをエッチングマスクとして用いて前記下地膜をエッチングして下地膜パターンを形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体素子の製造方法に関し、より詳細には、下地膜をパターニングするためのマスクパターンの形成方法、それを用いた半導体素子の製造方法及びそれによって製造された半導体素子に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体素子の集積度及び性能が向上するためには、高水準の半導体工程技術が要求される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許第7、473、641号明細書
【特許文献2】大韓民国特許出願公開第2004−0110482号明細書
【特許文献3】大韓民国特許公報第10−0546116号明細書
【特許文献4】特開2000−012920号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そこで、本発明は上記従来の半導体素子の製造方法の問題点に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、下地膜をパターニングするための酸化物マスクを含むマスクパターンの形成方法を提供することにある。
【0005】
本発明の他の目的は、上記酸化物マスクを有する半導体素子の製造方法を提供することにある。
【0006】
本発明のさらに他の目的は、実質的に垂直した側壁を有する下地膜パターンを形成するためのマスクパターンの形成方法を提供することにある。
【0007】
本発明のさらに他の目的は、実質的に垂直した側壁を有する情報保存パターンを有する半導体素子の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様によれば、酸化物マスクを有する半導体素子の製造方法を提供する。この方法は基板上に下地膜を形成することを含む。前記下地膜上に犠牲膜を形成する。前記犠牲膜をパターニングして前記下地膜の所定領域を露出させる開口部を形成する。前記開口部内にマスク膜を形成する。前記マスク膜の一部または全部を酸化させて酸化物マスクを形成する。前記犠牲膜を除去する。前記酸化物マスクをエッチングマスクとして用いて前記下地膜をエッチングして下地膜パターンを形成する。
【0009】
いくつかの実施形態において、前記マスク膜は金属膜で形成される。
他の実施形態において、前記酸化物マスクは導電性の金属酸化物で形成される。
【0010】
さらに他の実施形態において、前記酸化物マスクの厚さを減少させる工程を行うことをさらに含みうる。
【0011】
さらに他の実施形態において、前記酸化物マスクの厚さを減少させるために、前記酸化物マスクを部分的に平坦化することをさらに含みうる。
【0012】
さらに他の実施形態において、前記マスク膜を形成する間に、前記マスク膜の上部領域に欠陥が形成され、前記酸化物マスクを形成する間に、前記マスク膜の上部領域に位置する前記欠陥が除去されうる。
【0013】
さらに他の実施形態において、前記酸化物マスクは前記下地膜の半分以下の抵抗値を有しうる。
【0014】
さらに他の実施形態において、前記犠牲膜は第1大きさの厚さに形成され、前記開口部は第2大きさの幅を有するように形成され、前記第1大きさは前記第2大きさに比べて約0.5〜1.5倍の値を有しうる。
【0015】
さらに他の実施形態において、前記マスク膜及び前記酸化物マスクを含むマスク構造体の高さは前記下地膜の厚さに比べて約1〜3倍の値を有しうる。
【0016】
さらに他の実施形態において、前記マスク膜及び前記酸化物マスクを含むマスク構造体の高さは前記下地膜の厚さに比べて約1〜1.5倍の値を有しうる。
【0017】
さらに他の実施形態において、前記マスク膜を形成することは、前記開口部を有する基板上に導電性物質膜を形成し、前記犠牲膜の上部面が露出されるまで前記導電性物質膜を平坦化することを含みうる。
【0018】
さらに他の実施形態において、前記酸化物マスクは前記犠牲膜から突出した部分を有するように形成することができる。
【0019】
さらに他の実施形態において、前記酸化物マスクは実質的に垂直した側壁を有しうる。
【0020】
さらに他の実施形態において、前記酸化物マスクは第1幅を有する第1部分と前記第1幅よりも大きい第2幅を有する第2部分を含みうる。
前記酸化物マスクの前記第1部分は前記開口部内に位置し、前記酸化物マスクの前記第2部分は前記第1部分上に位置しうる。
前記酸化物マスクの前記第2部分は、前記第1部分との境界面から上部に行くほど幅が漸進的に広くなりうる。
【0021】
さらに他の実施形態において、前記マスク膜は前記開口部を部分的に埋め込むように形成することができる。
【0022】
さらに他の実施形態において、前記マスク膜を形成する前に前記開口部の側壁上にスペーサを形成し、前記下地膜パターンを形成する前に前記スペーサを除去することをさらに含み、前記スペーサは前記犠牲膜と共に除去することができる。
【0023】
さらに他の実施形態において、前記下地膜は情報保存物質膜を含み、前記情報保存物質膜は前記下地膜パターン内に残存して情報保存パターンに形成されるが、前記情報保存パターンは不揮発性RAMの情報保存のための要素(element)とすることができる。
【0024】
本発明の他の態様によれば、情報保存パターンを有する半導体素子の製造方法を提供する。この方法はスイッチング素子を有する基板を含む。前記基板上に順に積層された導電性の下部膜、情報保存膜及び導電性の上部膜を含む下地膜を形成し、前記下部膜は前記スイッチング素子と電気的に接続される。前記下地膜上に犠牲膜を形成する。前記犠牲膜をパターニングして前記下地膜の所定領域を露出させる開口部を形成する。前記開口部内に金属膜を形成する。前記金属膜の一部または全部を酸化させて導電性の金属酸化物からなる酸化物マスクを形成する。前記犠牲膜を除去する。前記酸化物マスクをエッチングマスクとして用いて前記下地膜をエッチングして下地膜パターンを形成する。ここで、前記下地膜パターンは順に積層された下部パターン、情報保存パターン及び上部パターンを含む。前記情報保存パターンは不揮発性メモリ素子の情報保存要素である。前記下地膜パターンを有する基板上に金属間絶縁膜を形成する。前記金属間絶縁膜上に前記酸化物マスクと電気的に接続された導電性ラインを形成する。
【0025】
本発明のさらに他の態様によれば、情報保存パターンを有する半導体素子を提供する。この半導体素子は基板上に順に積層された第1パターン、情報保存パターン及び第2パターンを含む。前記第2パターン上にマスク構造体が提供される。前記第1パターン、前記情報保存パターン及び前記第2パターンの側壁は垂直に整列される。前記マスク構造体は導電性の金属酸化膜を含む。
【0026】
いくつかの実施形態において、前記マスク構造体は前記金属酸化膜下部の金属膜をさらに含みうる。ここで、前記金属酸化膜は前記金属膜を酸化させて形成された膜とすることができる。
【0027】
他の実施形態において、前記マスク構造体は前記第2パターンの側壁と垂直に整列された側壁を有しうる。
【0028】
さらに他の実施形態において、前記マスク構造体は第1部分及び前記第1部分上に位置して前記第1部分よりも大幅を有する第2部分を含みうる。
前記マスク構造体の前記第1部分の少なくとも一部及び前記マスク構造体の前記第2部分は前記金属酸化膜に形成することができる。
前記マスク構造体の前記第2部分は前記第1部分との境界面から上部に行くほど幅が漸進的に広くなりうる。
前記マスク構造体の前記第1部分は前記第2パターンの側壁と垂直に整列された側壁を有しうる。
【0029】
さらに他の実施形態において、前記情報保存パターンは不揮発性RAMの情報保存のための要素とすることができる。
【0030】
さらに他の実施形態において、前記基板と前記第1パターンとの間に提供されて前記第1パターンと電気的に接続されたスイッチング素子をさらに含みうる。
【0031】
さらに他の実施形態において、前記マスク構造体上に提供されて前記マスク構造体と電気的に接続された導電性ラインをさらに含みうる。
【発明の効果】
【0032】
本発明の実施形態によれば、酸化物マスクを含むマスクパターンを提供することができる。また、前記酸化物マスクを有する半導体素子の製造方法を提供することができる。前記酸化物マスクは下部の金属膜を酸化させて形成することができる。よって、前記酸化物マスク内部にはシーム(seam)などのような欠陥が形成されない。その結果、シームなどのような欠陥のない酸化物マスクを提供することができる。
【0033】
また、少なくとも前記酸化物マスクの下部領域は実質的に垂直した側壁を有するように提供することができる。よって、前記酸化物マスクを用いて実質的に垂直した側壁を有する下地膜パターンを形成することができる。よって、互いに隣接する下地膜パターン間の離隔距離を確保し、隣接する下地膜パターン間の電気的ショート(short)を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の実施形態に係る半導体素子の製造方法を示す工程流れ図である。
【図2】本発明の実施形態に係る半導体素子の製造方法を示す工程流れ図である。
【図3】本発明の実施形態に係る半導体素子の製造方法を示す工程流れ図である。
【図4】本発明の実施形態に係る半導体素子の製造方法を示す工程流れ図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る半導体素子の製造方法を説明するための断面図である。
【図6】本発明の一実施形態に係る半導体素子の製造方法を説明するための断面図である。
【図7】本発明の一実施形態に係る半導体素子の製造方法を説明するための断面図である。
【図8】本発明の一実施形態に係る半導体素子の製造方法を説明するための断面図である。
【図9】本発明の一実施形態に係る半導体素子の製造方法を説明するための断面図である。
【図10】本発明の一実施形態に係る半導体素子の製造方法を説明するための断面図である。
【図11】本発明の一実施形態に係る半導体素子の製造方法を説明するための断面図である。
【図12】本発明の他の実施形態に係る半導体素子の製造方法を説明するための断面図である。
【図13】本発明のさらに他の実施形態に係る半導体素子の製造方法を説明するための断面図である。
【図14】本発明のさらに他の実施形態に係る半導体素子の製造方法を説明するための断面図である。
【図15】本発明のさらに他の実施形態に係る半導体素子の製造方法を説明するための断面図である。
【図16】本発明のさらに他の実施形態に係る半導体素子の製造方法を説明するための断面図である。
【図17】本発明のさらに他の実施形態に係る半導体素子の製造方法を説明するための断面図である。
【図18】本発明のさらに他の実施形態に係る半導体素子の製造方法を説明するための断面図である。
【図19】本発明のさらに他の実施形態に係る半導体素子の製造方法を説明するための断面図である。
【図20】本発明のさらに他の実施形態に係る半導体素子の製造方法を説明するための断面図である。
【図21】本発明のさらに他の実施形態に係る半導体素子の製造方法を説明するための断面図である。
【図22】本発明のさらに他の実施形態に係る半導体素子の製造方法を説明するための断面図である。
【図23】本発明のさらに他の実施形態に係る半導体素子の製造方法を説明するための断面図である。
【図24】本発明の実施形態に係る半導体素子の情報保存パターンを説明するための断面図である。
【図25】本発明の一実施形態に係る半導体素子を説明するための断面図である。
【図26】本発明の他の実施形態に係る半導体素子を説明するための断面図である。
【図27】本発明のさらに他の実施形態に係る半導体素子を説明するための断面図である。
【図28】本発明のさらに他の実施形態に係る半導体素子を説明するための断面図である。
【図29】本発明の実施形態に係る半導体素子を含む装置及びシステムを示す図である。
【図30】本発明の実施形態に係る半導体素子を含む装置及びシステムを示す図である。
【図31】本発明の実施形態に係る半導体素子を含む装置及びシステムを示す図である。
【図32】本発明の実施形態に係る半導体素子を含む装置及びシステムを示す図である。
【図33】本発明の実施形態に係る半導体素子を含む装置及びシステムを示す図である。
【図34】本発明の実施形態に係る半導体素子を含む装置及びシステムを示す図である。
【図35】本発明の実施形態に係る半導体素子を含む装置及びシステムを示す図である。
【図36】本発明の実施形態に係る半導体素子を含む装置及びシステムを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
以下、添付した図面を参照して、本発明の好適な実施形態を詳細に説明する。しかしながら、本発明は、ここで説明する実施形態に限定されるわけではなく、他の形態に具体化することができる。したがって、ここに開示される実施形態は発明の開示を完全なものとすると共に、当業者に本発明の思想を十分に伝えるために提供されるものである。
【0036】
なお、説明の都合上、図面において、層及び領域の厚さは誇張されており、図示する形態が実際とは異なる場合がある。また、ある層が、他の層または基板の「上」にあると記載した場合、これは他の層または基板の「直上に」直接形成される場合に限らず、それらの間に第3の層が介在される場合も含む。明細書の全体において同一の参照番号は、同一の構成要素を示す。
【0037】
図1ないし図4は、本発明の実施形態に係る半導体素子の製造方法を示す工程流れ図である。まず、図1ないし図4を参照して本発明の実施形態に係る半導体素子の製造方法を説明する。
【0038】
まず、図1に示すように、スイッチング素子を有する基板を準備する(S100)。上記スイッチング素子はトランジスタまたはダイオードとする。上記基板上に下地膜(under lying layer)を形成する(S110)。上記下地膜は本実施形態においてパターニングするための対象とする。上記下地膜はメモリ素子の情報保存物質を含む膜とすることができる。例えば、上記下地膜は不揮発性RAMの情報保存のための要素を含みうる。
【0039】
上記下地膜上に犠牲膜を形成する(S120)。上記犠牲膜はシリコン酸化膜またはシリコン窒化膜などのような物質で形成される。
【0040】
上記犠牲膜をパターニングして上記犠牲膜を貫通しながら上記下地膜の所定領域を露出させる開口部を形成する(S130)。平面図から見た場合、上記開口部は円形、楕円形、四角形など多様な形状に形成することができる。
【0041】
上記開口部内にマスク膜を形成する(S140)。上記マスク膜はタングステンなどのような金属物質を含む金属膜で形成される。
【0042】
上記マスク膜の一部または全部を酸化させる(S150)。上記マスク膜をタングステン膜で形成した場合、上記酸化した膜はタングステン酸化膜で形成される。上記酸化した膜は酸化物マスクを構成することができる。
【0043】
上記犠牲膜はエッチング工程を用いて除去する(S160)。続いて、上記酸化した膜、すなわち酸化物マスクをエッチングマスクとして用いて上記下地膜をエッチングして下地膜パターンを形成する(S170)。
【0044】
次に、図2に示すように、図1で説明したようなスイッチング素子を有する基板を準備し(S200)、上記基板上に下地膜を形成し(S210)、上記下地膜上に犠牲膜を形成し(S220)、上記犠牲膜をパターニングして開口部を形成する(S230)。
【0045】
上記開口部を埋め込むマスク膜を形成する(S240)。上記マスク膜はタングステンなどのような金属物質を含む金属膜に形成することができる。上記マスク膜の一部または全部を酸化させる(S250)。上記マスク膜をタングステン膜で形成した場合、上記酸化した膜はタングステン酸化膜に形成することができる。
【0046】
上記酸化した膜を部分的に平坦化する(S260)。すなわち、上記マスク膜の酸化した部分の一部が残存するように上記酸化したマスク膜を部分的に平坦化することができる。
【0047】
上記犠牲膜はエッチング工程を用いて除去する(S270)。続いて、上記部分平坦化工程によって残存する上記酸化した膜をエッチングマスクとして用いて上記下地膜をエッチングして下地膜パターンを形成する(S280)。
【0048】
次に、図3に示すように、図1で説明したようなスイッチング素子を有する基板を準備し(300)、上記基板上に下地膜を形成し(S310)、上記下地膜上に犠牲膜を形成し(S320)、上記犠牲膜をパターニングして開口部を形成する(S330)。
【0049】
上記開口部を部分的に埋め込むマスク膜を形成する(S340)。上記マスク膜はタングステンなどのような金属物質を含む金属膜で形成される。例えば、上記マスク膜を形成する工程は、上記開口部を有する基板上にタングステン膜を形成する工程と、上記タングステン膜に対してエッチバック技術または化学機械的ポリッシング工程を用いて上記タングステン膜を平坦化する工程と、上記タングステン膜が上記開口部を部分的に埋め込むように上記タングステン膜を部分エッチングする工程とを含みうる。
【0050】
上記マスク膜の一部または全部を酸化する(S350)。上記犠牲膜はエッチング工程を用いて除去する(S360)。続いて、上記酸化した膜、すなわち、酸化物マスクをエッチングマスクとして用いて上記下地膜をエッチングして下地膜パターンを形成する(S370)。
【0051】
次に、図4に示すように、図1で説明したようなスイッチング素子を有する基板を準備し(400)、上記基板上に下地膜を形成し(S410)、上記下地膜上に犠牲膜を形成し(S420)、上記犠牲膜をパターニングして開口部を形成する(S430)。
【0052】
上記開口部内に金属酸化物を含むマスク構造体を形成する(S440)。上記マスク構造体を部分的に平坦化する(S450)。ここで、部分的に平坦化された上記マスク構造体の上部領域は金属酸化物からなることができる。金属酸化物からなる部分は酸化物マスクに定義される。上記犠牲膜を除去する(S450)。続いて、上記マスク構造体をエッチングマスクとして用いて上記下地膜をエッチングして下地膜パターン(main pattern)を形成する(S460)。
【0053】
以下に、本発明の実施形態に係る半導体素子のより具体的な製造方法について説明する。
【0054】
まず、図5ないし図11を参照して本発明の一実施形態に係る半導体素子の製造方法について説明する。
図5に示すように基板1を準備する。上記基板1はスイッチング素子を含む半導体基板とする。上記スイッチング素子はトランジスタまたはダイオードなどのような素子とする。このようなスイッチング素子を役割するトランジスタ及びダイオードなどのような素子の製造方法は当業者に開示されているので、これについての詳しい説明は省略する。
【0055】
上記スイッチング素子を有する基板1上に層間絶縁膜5を形成する。上記層間絶縁膜5はシリコン酸化物などのような絶縁性物質で形成される。
【0056】
上記層間絶縁膜5を貫通するプラグ7を形成する。上記プラグ7は導電性物質で形成される。例えば、上記プラグ7はポリシリコン、タングステン、チタニウム、タンタル、チタニウム窒化物またはタンタル窒化物などのような導電性物質を含むように形成することができる。
【0057】
上記プラグ7は上記基板1のスイッチング素子と電気的に接続されうる。例えば、上記スイッチング素子がMOSトランジスタの場合に、上記プラグ7はMOSトランジスタのソース/ドレイン領域のうちのいずれか一つの領域と電気的に接続されうる。
【0058】
上記プラグ7を有する基板上に第1高さt1の下地膜25を形成する。上記下地膜25は最終的にパターニングしようとする膜とすることができる。上記下地膜25は情報保存物質を含む情報保存膜15を含みうる。
【0059】
上記情報保存膜15は不揮発性メモリ素子の情報保存のための物質を含みうる。例えば、上記情報保存膜15は、MRAMの磁気トンネル接合構造体(Magnetic Tunnel Junction(MTJ) structure)で形成される。例えば、上記情報保存膜15は多数の磁性層との間の絶縁非磁性層で形成される。
【0060】
いくつかの実施形態において、上記下地膜25は順に積層された下部膜10及び上記情報保存膜15を含みうる。
【0061】
他の実施形態において、上記下地膜25は順に積層された上記下部膜10、上記情報保存膜15及び上部膜20を含みうる。
【0062】
上記情報保存膜15がMRAMなどのような不揮発性RAMの情報保存物質に形成される場合、上記下部膜10は下部電極を構成するための導電性物質膜を含み、上記上部膜20は上部電極を構成するための導電性物質膜を含みうる。または、上記上部膜20は上記情報保存膜15を保護するための導電性のキャッピング膜に形成することができる。上記下部及び上部膜10、20のそれぞれはイリジウム膜(Ir)、白金膜(Pt)、イリジウム酸化膜(IrO)、チタン窒化膜(TiN)、チタンアルミニウム窒化膜(TiAlN)、ルテニウム膜(Ru)またはタンタリウム窒化膜(TaN)などのような導電性物質膜を用いて単一膜または積層膜で形成される。
【0063】
上記下地膜25上に第2高さt2を有する犠牲膜30を形成する。上記犠牲膜30はシリコン酸化膜またはシリコン窒化膜などのような物質膜で形成される。
【0064】
上記犠牲膜30の上記第2高さt2は上記下地膜25の上記第1高さt1に比べて約1倍以上約3倍以下の大きさとする。例えば、上記第2高さt2は上記第1高さt1と同じかまたは大きく、上記第1高さt1の約3倍と同じかまたは小さい。
【0065】
一方、上記犠牲膜30の上記第2高さt2は上記下地膜25の上記第1高さt1に比べて約1倍以上約1.5倍以下の大きさとすることができる。例えば、上記第2高さt2は上記第1高さt1と同じかまたは大きく、上記第1高さt1の約2倍と同じかまたは小さい。
【0066】
図6に示すように、上記犠牲膜30をパターニングして開口部30aを形成する。上記開口部30aは上記下地膜25の所定領域を露出させる。上記開口部30aは溝状とする。しかしながら、本発明はこれに限定されない。例えば、上記開口部30aはバー状またはライン状に形成することができる。
【0067】
いくつかの実施形態において、上記開口部30aは実質的に垂直した側壁を有するように形成することができる。
【0068】
上記開口部30aは第1幅D1を有するように形成する。上記開口部30aの上記第1幅D1は上記犠牲膜30の上記第2高さt1の大きさに比べて0.5倍以上約1.5倍以下の大きさとする。
【0069】
図7に示すように、上記開口部30a内にマスク膜35を形成する。上記マスク膜35は導電性物質膜で形成される。例えば、上記マスク膜35はタングステン膜などのような金属膜で形成される。上記マスク膜35は上記下地膜25と異なる物質で形成される。
【0070】
上記マスク膜35を形成する工程は、上記開口部30aを有する基板上に導電性物質膜を形成する工程と、上記犠牲膜30の上部面が露出するまで上記導電性物質膜を平坦化する工程とを含みうる。上記導電性物質膜は物理的気相蒸着(PVD)または化学気相蒸着(CVD)などのような方法を用いて形成することができる。上記平坦化は化学機械的研磨工程(CMP)を用いることができる。上記マスク膜35を形成する間に、上記マスク膜35の上部領域にシーム(seam)などのような欠陥(defect)37が形成することができる。
【0071】
図8に示すように、上記マスク膜35の一部または全部を酸化させることができる。よって、上記マスク膜35の上部に酸化物マスク40を形成する。上記酸化物マスク40は上記下地膜25に対してエッチング選択比を有しうる。上記マスク膜35に対して熱処理を行って、上記酸化物マスク40を形成する。上記酸化物マスク40は酸化ガスを含む雰囲気で行う急速熱処理(rapid thermal annealing)を用いて形成することができる。これとは異なって、上記酸化物マスク40は酸素ラジカル(radical)を用いる酸化工程で形成するか、プラズマを用いるプラズマ酸化工程で形成するか、または酸化ガス雰囲気の炉(furnace)で熱処理を行う酸化工程で形成される。
【0072】
上記マスク膜35に対する熱処理工程は、上記下地膜25の特性劣化を発生させない温度で行うことができる。例えば、上記下地膜25がMRAMの情報保存物質を含む場合、上記熱処理工程は約400℃〜約700℃の温度で行うことができる。上記熱処理工程は約500sccm〜約2000sccmの酸化ガス流量(flow rate)、約60秒〜約30分間行うことができる。
【0073】
上記マスク膜30がタングステン膜などのような金属膜で形成される場合、上記酸化物マスク40はタングステン酸化膜などのような金属酸化膜で形成される。上記酸化物マスク40は上記マスク膜30から成長して形成する。
【0074】
いくつかの実施形態において、上記マスク膜35の一部が残存する場合、順に積層された上記マスク膜35及び上記酸化物マスク40はマスク構造体またはマスクパターン45として定義される。上記マスク膜35の一部が残存する場合、上記マスク膜35内に上記欠陥37’の一部が残存しうるが、上記酸化物マスク40内には上記欠陥37’がすべて除去されている。言い換えれば、上記マスクパターン45内において、上記酸化物マスク40が位置する部分にはシームなどのような欠陥はない。
【0075】
他の実施形態において、上記マスク膜35全体が酸化して上記酸化物マスク40として形成される場合、上記酸化物マスク40はマスク構造体またはマスクパターン45として定義される。
【0076】
上記マスクパターン45の一部は上記犠牲膜30から突出した部分を有しうる。すなわち、上記マスクパターン45の上記酸化物マスク40の一部は上記開口部30a内に位置して残り部分は上記犠牲膜30から突出しうる。
【0077】
図9に示すように、上記マスクパターン45をエッチングマスクとして用いて上記犠牲膜30をエッチングして除去する。
【0078】
図10に示すように、上記マスクパターン45をエッチングマスクとして用いて上記下地膜25をエッチングして下地膜パターン25aを形成する。上記下地膜25が順に積層された上記下部膜10、上記情報保存膜15及び上部膜20を含む場合、上記下地膜パターン25aは順に積層された下部パターン10a、情報保存パターン15a及び上部パターン20aを含むように形成する。
【0079】
上記マスクパターン45は実質的に垂直した側壁を有するように形成する。そして、上記マスクパターン45下部の上記下地膜パターン25aも実質的に垂直した側壁を有するように形成する。よって、互いに隣接する下地膜パターン25a間の離隔距離を確保することができる。また、互いに隣接する下地膜パターン25a間に電気的ショート(short)が発生することを防止することができる。
【0080】
上記情報保存パターン15aは不揮発性メモリ素子の情報保存要素とすることができる。例えば、上記情報保存パターン15aは磁気抵抗ラム(MRAM)の磁気トンネル接合構造体(Magnetic Tunnel Junction(MTJ) structure)に形成することができる。例えば、上記情報保存パターン15aは多数の磁性層間の絶縁非磁性層で形成される。上記情報保存パターン15aはスピン伝達トルク磁気抵抗ラム(STT−MRAM;Spin Transfer Torque MRAM)の情報保存要素とすることができる。このようなMRAMは一般に開示されているので、上記情報保存パターン15aの詳しい構造については省略する。一方、上記情報保存パターン15aはMRAMに限定されず、多様な抵抗ラム(Resistance RAM;RRAM)の情報保存要素として形成することができる。例えば、上記情報保存パターン15aは、転移金属酸化膜などのように電気的パルスによって可逆的に抵抗が変化する情報保存物質(data storage material layer)を含みうる。
【0081】
上記酸化物マスク40は上記下地膜パターン25aの上記情報保存パターン15aの抵抗よりも半分以下の抵抗を有するように形成することができる。ここで、不揮発性メモリ素子に用いられる上記情報保存パターン15aは抵抗が低い「0」状態 と抵抗が高い「1」状態にプログラムすることができる。不揮発性メモリ素子において、記録及び判読動作の信頼性ある実行のために、上記酸化物マスク40は「0」状態にプログラムされた上記情報保存パターン15aの抵抗値の半分以下の抵抗値を有するように形成することができる。
【0082】
図11に示すように、上記下地膜パターン25aを有する基板上に金属間絶縁膜50を形成することができる。上記金属間絶縁膜50はシリコン酸化膜で形成される。上記金属間絶縁膜50は上記マスクパターン45の上部面を露出させるように平坦な上部面を有するように形成することができる。例えば、上記金属間絶縁膜50を形成する工程は、上記下地膜パターン25aを有する基板上に絶縁性物質膜を形成する工程と、上記マスクパターン45が露出するまで上記絶縁性物質膜を平坦化する工程とを含みうる。
【0083】
上記金属間絶縁膜50上に導電性ライン55を形成する。上記導電性ライン55は上記マスクパターン45と電気的に接続する。上記導電性ライン55は、タングステン、アルミニウムまたは銅などのような金属物質で形成される。
【0084】
いくつかの実施形態において、図11に示す上記導電性ライン55を形成する工程は図12のように変形することができる。図12に示すように、上記下地膜パターン25aを有する基板上に上記下地膜パターン25aを覆う金属間絶縁膜150を形成する。上記金属間絶縁膜150はシリコン酸化膜で形成される。上記金属間絶縁膜150を貫通して上記マスクパターン45を露出させるホール151を形成する。続いて、上記ホール151を埋め込み、上記マスクパターン45と電気的に接続する上部プラグ153を形成する。上記金属間絶縁膜150上に上記上部プラグ153と電気的に接続する導電性ライン155を形成する。
【0085】
上記上部プラグ153及び上記導電性ライン155を形成する工程は、上記ホール151を有する基板上に上記ホール151を埋め込む導電性物質膜を形成する工程と、上記導電性物質膜をパターニングする工程とを含みうる。これとは異なって、上記上部プラグ153及び上記導電性ライン155を形成する工程は、デュアルダマシン工程を用いて上記金属間絶縁膜150を貫通して上記マスクパターン45を露出させるホール151及び上記ホール151を横切るトレンチを形成する工程と、上記ホール151及びトレンチを埋め込む導電性物質膜を形成する工程とを含みうる。これとは異なって、上記上部プラグ153及び上記導電性ライン155を形成する工程は上記ホール151を埋め込む上記上部プラグ153を形成した後、上記上部プラグ153を覆う導電性物質膜を形成する工程と、上記導電性物質膜をパターニングする工程とを含みうる。
【0086】
本発明は上述の実施形態に限定されず、他の形態に具体化されうる。以下において、上述した実施形態に対して他の形態に具体化された例示的な実施形態を説明する。
【0087】
まず、図13及び図14を参照して他の形態に具体化された実施形態を説明する。
図13に、図5ないし図8で説明したような基板を準備することができる。例えば、図8で説明した上記酸化物マスク40が形成された基板を準備することができる。図8で説明した上記酸化物マスク40の厚さを減少させる工程を行って厚さが減少された酸化物マスク240を形成することができる。例えば、図8の上記酸化物マスク40を部分的に平坦化して厚さが減少された酸化物マスク240を形成することができる。上記部分的な平坦化は化学機械的平坦化工程(CMP)またはエチバック技術を用いて行うことができる。このように、上記酸化物マスク40の厚さを減少させる程度は、上記酸化物マスク40の全体的な抵抗特性及び厚さを考慮して決定することができる。例えば、上記酸化物マスク40を含む上記マスクパターン45の厚さが上記下地膜25の厚さに比べて約3倍以上の大きさである場合、上記マスクパターン45を上記下地膜25の厚さに比べて約3倍以下の厚さで形成するため、上記酸化物マスク40の厚さを減少させる工程を行うことができる。その結果、上記マスクパターン45の厚さは上記下地膜25の厚さに比べて約1倍以上約3倍以下の大きさを有しうる。
【0088】
順に積層された上記マスク膜35及び上記酸化物マスク240はマスク構造体またはマスクパターン245に定義される。
【0089】
いくつかの実施形態において、上記部分平坦化工程間に、上記犠牲膜30の厚さが上記第2厚さt2よりも小さい第3厚さt3に減少しうる。
【0090】
図14を参照すると、図9及び図10で説明したように、上記マスクパターン245をエッチングマスクとして用いて上記犠牲膜30を除去した後、上記下地膜25をエッチングすることができる。その結果、上記マスクパターン245下部に下地膜パターン225aが形成することができる。上記下地膜パターン225aは図10で説明したように順に積層された下部パターン210a、情報保存パターン215a及び上部パターン220aを含むように形成することができる。
【0091】
次に、図15ないし図17に示すように、さらに他の形態に具体化された実施例を説明する。
図15に示すように、図5及び図6で説明したような基板を準備することができる。例えば、図6に説明の上記開口部30aを有する基板を準備することができる。続いて、上記開口部30aの側壁上にスペーサ333を形成することができる。上記スペーサ333を形成する工程は、上記開口部30aを有する基板上にスペーサ膜を形成する工程と、上記スペーサ膜を異方性エッチングする工程とを含みうる。上記スペーサ333を形成することで、図6の上記開口部30aに比べて幅が細くなった開口部330aを形成することができる。
【0092】
上記スペーサ333は上記犠牲膜30と同一エッチング選択比を有する物質で形成される。例えば、上記スペーサ333は上記犠牲膜30と同一物質で形成される。
【0093】
図16に示すように、上記開口部330a内にマスク膜335を形成し、上記マスク膜335の一部または全部を酸化させて酸化物マスク340を形成することができる。上記マスク膜335及び上記酸化物マスク340はマスクパターン345を構成する。上記酸化物マスク340はタングステン酸化物などのような金属酸化物で形成される。
【0094】
いくつかの実施形態において、図13で説明したように、上記酸化物マスク340の厚さを減少させうる。例えば、上記酸化物マスク340を部分的に平坦化することができる。これとは異なって、上記酸化物マスク340の厚さを減少させるための部分平坦化工程を省略することができる。
【0095】
図17に示すように、上記マスクパターン345をエッチングマスクとして用いて上記犠牲膜30及び上記スペーサ333をエッチングして除去することができる。続いて、上記マスクパターン345をエッチングマスクとして用いて上記下地膜25をエッチングして下地膜パターン325aを形成する。上記下地膜パターン325aは順に積層された下部パターン310a、情報保存パターン315a及び上部パターン320aを含むように形成する。上記下地膜パターン325aは上記プラグ7と電気的に接続する。
【0096】
上記スペーサ333を用いて形成された上記情報保存パターン315aは、図10における上記情報保存パターン15aよりも狭い幅を有するように形成することができる。よって、情報保存パターン15aと接触する物質膜との界面面積を最小化することができるので、さらに低全力でメモリ素子を実現することができる。
【0097】
次に、図18ないし図20を参照して、さらに他の形態に具体化された実施形態を説明する。
図18に示すように、図5で説明したような下地膜25を有する基板を準備することができる。上記下地膜25上に犠牲膜430を形成する。上記犠牲膜430をパターニングして上記下地膜25の所定領域を露出させて第1幅D1’を有する開口部430aを形成する。
【0098】
続いて、上記開口部430aを有する基板上にマスク物質膜を形成し、上記マスク物質膜を平坦化する。その結果、上記開口部430a内にマスク膜430を形成する。上記マスク膜430はタングステンなどのような金属膜で形成される。
【0099】
図19に示すように、上記マスク膜430の一部または全部を酸化させるための工程を行って酸化物マスク440を形成することができる。上記開口部430a内に位置する上記酸化物マスク440の部分は上記開口部430aと同一の第1幅D1’を有するように形成され、上記犠牲膜430から突出した上記酸化物マスク440の部分は上記開口部430aの第1幅D1’よりも大きい第2幅D2に形成する。
【0100】
一方、上記犠牲膜430から突出した上記酸化物マスク440の部分は、下部から上部に行くほど幅が漸進的に広くなる部分を含むように形成する。
【0101】
順に積層された上記マスク膜435及び上記酸化物マスク440は、マスク構造体またはマスクパターン445に定義される。ここで、上記マスク膜430が全部酸化されて上記酸化物マスク440が形成される場合、上記マスクパターン445は上記酸化物マスク440からなる。
【0102】
上記酸化物マスク440を形成するための酸化工程は、約400℃〜約700℃の温度、約1000sccm〜約2000sccmの酸化ガス流量(flow rate)、約60秒〜約30分間行う。ここで、上記酸化物マスク440は上記第1幅D1’を有する部分と、上記第2幅D2を有する部分に形成する。上記第2幅D2の大きさは上記酸化工程の温度が高いほど、そして上記酸化ガスの供給量が増加するほど大きくなる。上記酸化物マスク440の厚さは上記工程時間が長くなるほど大きくなる。
【0103】
図20に示すように、上記マスクパターン445をエッチングマスクとして用いて上記犠牲膜430をエッチングして除去することができる。続いて、上記マスクパターン445をエッチングマスクとして用いて上記下地膜25をエッチングして下地膜パターン425aを形成する。上記下地膜パターン425aは実質的に垂直である側壁を有するように形成する。上記マスクパターン445は上部領域よりも相対的に小さな第1幅D1’の下部領域を有するように形成する。そして、上記下地膜パターン425aは上記マスクパターン445の上記下部領域の側壁に沿って上記下地膜25がエッチングされて形成される。よって、上記下地膜パターン425aの幅は上記マスクパターン445の下部領域の上記第1幅D1’と実質的に同一とする。上記マスクパターン445の下部領域の側壁と上記下地膜パターン425aの側壁は垂直整列される。
【0104】
上記下地膜パターン425aは、順に積層された下部パターン410a、情報保存パターン415a及び上部パターン420aを含むように形成する。上記下地膜パターン425aは上記プラグ7と電気的に接続する。
【0105】
続いて、上記下地膜パターン425aを有する基板上に図11または図12で説明したような導電性ライン55、155を形成するための工程を行うことができる。
【0106】
図21ないし図23を参照して、さらに他の形態に具体化された実施形態を説明する。
図21に示すように、図5及び図6で説明した上記犠牲膜30及び上記開口部30aを有する基板を準備することができる。続いて、上記開口部30aを部分的に埋め込むマスク膜535を形成する。上記マスク膜535はタングステンなどのような金属膜で形成される。上記マスク膜535を形成する工程は、上記開口部30aを有する基板上にマスク物質膜を形成する工程と、上記マスク物質膜をエッチングする工程とを含みうる。これとは異なって、上記マスク膜535を形成する工程は、上記開口部30aを有する基板上にマスク物質膜を形成する工程と、上記マスク物質膜を平坦化する工程と、上記マスク物質膜をエッチングする工程とを含みうる。
【0107】
図22に示すように、上記マスク膜535を酸化させて酸化物マスク540を形成することができる。上記酸化物マスク540は上記開口部30a内に形成する。上記酸化物マスク540はマスク構造体またはマスクパターンに定義される。
【0108】
いくつかの実施形態において、上記マスク膜535は全体が酸化されて上記酸化物マスク440に形成することができる。これとは異なって、上記マスク膜535は一部が酸化することができる。すなわち、図22に図示しないが、上記マスク膜535の一部が上記酸化物マスク540下部に残存しうる。
【0109】
いくつかの実施形態において、図13に説明したように、上記酸化物マスク540を部分的に平坦化させることができる。
【0110】
いくつかの実施形態において、図15に説明したように、上記開口部30aの側壁上にスペーサを形成した後、上記開口部30a内に上記マスク膜535を形成することができる。
【0111】
図23に示すように、上記酸化物マスク540をエッチングマスクとして用いて上記犠牲膜30をエッチングして除去することができる。続いて、上記酸化物マスク540をエッチングマスクとして用いて上記下地膜25をエッチングして下地膜パターン525aを形成する。
【0112】
上記下地膜パターン525aは、順に積層された下部パターン510a、情報保存パターン515a及び上部パターン520aを含むように形成する。上記下地膜パターン525aは上記プラグ7と電気的に接続する。
【0113】
続いて、上記下地膜パターン525aを有する基板上に図11または図12で説明したような導電性ライン55、155を形成するための工程を行う。
【0114】
上述した上記情報保存パターン15a、215a、315a、415a、515aは、MRAMの磁気トンネル接合構造体(Magnetic Tunnel Junction(MTJ) structure)を有しうる。例えば、上述した上記情報保存パターン15a、215a、315a、415a、515aは、図24に示すように、第1膜11、トンネル絶縁膜12及び第2膜13を含みうる。上記トンネル絶縁膜12は上記第1膜11と上記第2膜13との間に位置しうる。上記第1及び第2膜11、13のそれぞれは単一層または複合層に形成する。上記第1膜11及び上記第2膜13のうちいずれか一つ11は特定極性(polarity)の固定層として提供され、残り一つ13は外部からの電流または磁場(field)によって極性が変化しうる自由層として提供する。上記自由層13の極性変化に従って上記情報保存パターン15a、215a、315a、415a、515aの抵抗値が変化しうる。
【0115】
次に、上記マスクパターンを用いてパターニングされた上記下地膜パターンを有する半導体素子について説明する。
【0116】
まず、図25を参照して本発明の一実施形態に係る半導体素子を説明する。
図25に示すように、基板600が提供される。上記基板600は半導体物質を含む半導体基板とすることができる。上記基板600にスイッチング素子SWが提供される。上記スイッチング素子SWはMOSトランジスタとすることができる。例えば、上記スイッチング素子SWは上記基板600上に形成されたゲートパターン613及び上記ゲートパターン613両側の上記基板600内に形成されたソース/ドレイン領域615a、615bを含むMOSトランジスタとすることができる。上記ゲートパターン613は上記基板600の活性領域上に順に積層されたゲート誘電膜605及びゲート電極610を含みうる。上記ゲート電極610は上記基板600の活性領域上に形成されてフィールド領域上に延長されてワードラインの役割をすることができる。上記ゲート誘電膜605はシリコン酸化膜及び/または高誘電膜(high−k dielectric layer)に形成されうる。上記高誘電膜はシリコン酸化膜より遺伝定数が大きい誘電体として定義される。
【0117】
上記スイッチング素子SWを有する基板600上に第1層間絶縁膜620が提供される。上記第1層間絶縁膜620上に第1導電性ライン630が提供される。上記ソース/ドレイン領域615a、615bのうちいずれか一つの領域615bと上記第1導電性ライン630との間に導電性プラグ625が提供される。よって、上記第1導電性ライン630と上記ソース/ドレイン領域615a、615bのうちいずれか一つの領域615bは上記導電性プラグ625によって電気的に接続される。
【0118】
本実施形態に係る半導体素子がMRAMの場合、上記第1導電性ライン630はソースラインとして定義される。
【0119】
上記第1導電性ライン630を有する基板600上に第2層間絶縁膜635が提供される。上記第1及び第2層間絶縁膜620、635を貫通して上記ソース/ドレイン領域615a、615bのうちいずれか一つの領域615aと電気的に接続されたプラグ構造体640が提供される。上記プラグ構造体640はポリシリコン膜、タングステン膜、チタニウム膜、タンタル膜、チタニウム窒化膜、タンタル窒化膜またはタングステン酸化膜などのような導電性物質膜で形成される。
【0120】
上記第2層間絶縁膜635上に、上述した上記下地膜パターン25a、225a、325a、425a、525aに対応する下地膜パターン725aが提供される。上記下地膜パターン725aは、順に積層された下部パターン710a、情報保存パターン715a及び上部パターン720aを含むように形成する。上記下地膜パターン725aは上記プラグ構造体640と電気的に接続する。
【0121】
上記情報保存パターン715aは不揮発性メモリ素子の情報保存要素とすることができる。例えば、上記情報保存パターン715aは磁気抵抗RAM(MRAM)の磁気トンネル接合構造体で形成される。例えば、上記情報保存パターン715aは多数の磁性層間の絶縁非磁性層で形成される。上記情報保存パターン715aはスピン伝達トルク磁気抵抗RAM(STT−MRAM;Spin Transfer Torque MRAM)の情報保存要素(element)とすることができる。このようなMRAMはすでに公知されているため、上記情報保存パターン715aの詳しい構造については省略する。
【0122】
一方、上記情報保存パターン715aはMRAMに限らず、多様な抵抗RAM(Resistance RAM;RRAM)の情報保存要素として形成される。例えば、上記情報保存パターン715aは転移金属酸化膜などのように電気的パルスによって可逆的に抵抗が変化する情報保存物質(data storage material layer)を含みうる。
【0123】
上記下地膜パターン725a上に導電性のマスクパターン745が提供される。上記マスクパターン745は、図10の上記マスクパターン45、図14の上記マスクパターン245、図17の上記マスクパターン345、図23の上記マスクパターン540のうちいずれか一つに相当しうる。上記マスクパターン745は順に積層されたマスク膜735及び酸化物マスク740を含みうる。上記マスク膜735はタングステンなどのような金属物質に形成され、上記酸化物マスク740はタングステン酸化物などのような金属酸化物に形成されうる。
【0124】
いくつかの実施形態において、上記マスク膜735は省略され、上記マスクパターン745は酸化物マスク740からなる。これとは異なって、上記マスクパターン745は順に積層されたマスク膜735及び酸化物マスク740に形成される。
【0125】
上記下地膜パターン725a及び上記マスクパターン745の側壁を覆う金属間絶縁膜765が提供される。上記金属間絶縁膜765上に第2導電性ライン775が提供される。
【0126】
いくつかの実施形態において、上記第2導電性ライン775と上記マスクパターン745との間に介在された上部プラグ770が提供される。これとは異なって、上記上部プラグ770が省略され、上記第2導電性ライン775と上記マスクパターン745が直接電気的に接続される。
【0127】
次に、図26を参照して、本発明の他の実施形態に係る半導体素子を説明する。
図26に示すように、図25で説明したようなスイッチング素子SW、上記層間絶縁膜620、635及び上記プラグ構造体640を有する基板を準備することができる。上記第2層間絶縁膜635上に、上述した上記下地膜パターン25a、225a、325a、425a、525aに対応する下地膜パターン825aが提供される。上記下地膜パターン825aは順に積層された下部パターン810a、情報保存パターン815a及び上部パターン820aを含むように形成される。上記下地膜パターン825aは上記プラグ構造体640と電気的に接続される。
【0128】
上記下地膜パターン825a上に導電性のマスクパターン845が提供される。上記マスクパターン845は図20の上記マスクパターン445に対応しうる。
【0129】
いくつかの実施形態において、上記マスクパターン445は酸化物マスク840として形成される。これとは異なって、上記マスクパターン445は順に積層されたマスク膜835及び酸化物マスク840で形成される。
【0130】
上記マスクパターン845の上記酸化物マスク840は、第1側壁を有する第1部分840aと、上記第1側壁と異なる勾配の第2側壁を有する第2部分840bを含みうる。上記酸化物マスク840の上記第1部分840aは実質的に垂直した側壁を有するように形成され、上記第2部分840bは上に向うほど幅が大きくなる傾いた側壁を有するように形成される。言い換えれば、上記第1部分840aと上記第2部分840bとの間の境界面Bから上記第2部分840bの上部面に行くほど幅が大きくなる。よって、上記マスクパターン845は第1幅を有する部分835、840aと上記第1幅より大幅を有する部分840bからなる。
【0131】
上記マスクパターン845を有する基板上に金属間絶縁膜865が提供される。上記金属間絶縁膜865上に上記マスクパターン845と電気的に接続する第2導電性ライン875が提供される。
【0132】
いくつかの実施形態において、上記第2導電性ライン875は上記マスクパターン845と直接接触しうる。これとは異なって、上記第2導電性ライン875と上記マスクパターン845は上部プラグによって電気的に接続される。
【0133】
次に、図27を参照して、本発明のさらに他の実施形態に係る半導体素子を説明する。
図27に示すように、基板900が提供される。上記基板900は半導体物質を含む半導体基板とすることができる。図25と同様に、上記基板900にスイッチング素子SW’が提供される。上記スイッチング素子SW’はMOSトランジスタとすることができる。例えば、上記スイッチング素子SW’は上記基板900上に形成されたゲートパターン913及び上記ゲートパターン913両側の上記基板900内に形成されたソース/ドレイン領域915a、915bを含むMOSトランジスタとすることができる。上記ゲートパターン913は上記基板900の活性領域上に順に積層されたゲート誘電膜905及びゲート電極910を含みうる。上記ゲート電極910は上記基板900の活性領域上に形成され、フィールド領域上に延長されてワードラインの役割をする。
【0134】
上記スイッチング素子SW’を有する基板900上に第1層間絶縁膜920が提供される。上記第1層間絶縁膜920上に第1導電性ライン930が提供される。上記ソース/ドレイン領域915a、915bのうちいずれか一つの領域915bと上記第1導電性ライン930との間に導電性プラグ925が提供される。
【0135】
本実施形態に係る半導体素子がMRAMの場合、上記第1導電性ライン930はソースラインとして定義される。
【0136】
上記第1導電性ライン930を有する基板900上に第2層間絶縁膜935が提供される。上記第2層間絶縁膜935にMRAMのデジットライン940が提供される。
【0137】
上記デジットライン940を有する基板上に第3層間絶縁膜945が提供される。上記第1ないし第3層間絶縁膜920、935、945を貫通するプラグ構造体950が提供される。上記第3層間絶縁膜945上に下部電極955が提供される。上記下部電極955の側壁を覆う第4層間絶縁膜957が提供される。
【0138】
上記下部電極955上に上述した上記下地膜パターン25a、225a、325a、425a、525aに対応する下地膜パターン1025aが提供される。上記下地膜パターン1025aは、順に積層された下部パターン1010a、情報保存パターン1015a及び上部パターン1020aを含むように形成される。
【0139】
上記下地膜パターン1025a上に導電性のマスクパターン1045が提供される。上記マスクパターン1045は、図10の上記マスクパターン45、図14の上記マスクパターン245、図17の上記マスクパターン345、図23の上記マスクパターン540のうちいずれか一つに対応しうる。
【0140】
いくつかの実施形態において、上記マスクパターン1045は酸化物マスク1040からなる。これとは異なって、上記マスクパターン1045は順に積層されたマスク膜1035及び酸化物マスク1040で形成される。
【0141】
上記下地膜パターン1025a及び上記マスクパターン1045の側壁を覆う金属間絶縁膜1065が提供される。上記金属間絶縁膜1065上に第2導電性ライン1075が提供される。
【0142】
いくつかの実施形態において、上記第2導電性ライン1075と上記マスクパターン1045は直接電気的に接続される。これとは異なって、上記第2導電性ライン1075と上記マスクパターン1045との間に介在された上部プラグが提供され、上記第2導電性ライン1075と上記マスクパターン1045は上部プラグによって電気的に接続される。
【0143】
次に、図28を参照して、本発明のさらに他の実施形態に係る半導体素子を説明する。
図28に示すように、図27で説明した上記下部電極955上に、上述した上記下地膜パターン25a、225a、325a、425a、525aに対応する下地膜パターン1125aが提供される。上記下地膜パターン1125aは、順に積層された下部パターン1110a、情報保存パターン1115a及び上部パターン1120aを含むように形成される。
【0144】
上記下地膜パターン1125a上に導電性のマスクパターン1145が提供される。上記マスクパターン1145は酸化物マスク1040で形成されるか、または順に積層されたマスク膜1135及び酸化物マスク1140で形成される。
【0145】
上記マスクパターン1145は図26で説明したマスクパターン845に対応しうる。よって、図26で説明したように、上記マスクパターン1145は、第1側壁を有する第1部分と、上記第1側壁と異なる勾配の第2側壁を有する第2部分を含みうる。上記第1及び第2部分に対して図26で説明しているので、ここでの詳しい説明は省略する。
【0146】
上記マスクパターン1145を有する基板上に金属間絶縁膜1165が提供される。上記金属間絶縁膜1165上に上記マスクパターン1145と電気的に接続する第2導電性ライン1175が提供される。
【0147】
いくつかの実施形態において、上記第2導電性ライン1175と上記マスクパターン1145との間に上部プラグ1170が提供される。これとは異なって、上記上部プラグ1170が省略されて上記第2導電性ライン1175と上記マスクパターン845は直接電気的に接続される。
【0148】
本発明の実施形態に係る半導体素子は、多様な形態の装置及び/またはシステムとして実現されるか、または多様な装置及び/またはシステムの一構成要素として用いることができる。例えば、上述した半導体素子は多様な形態のメモリ装置、例えば多様な形態のメモリカード、USBメモリ、固相ドライバ(solid−state、driver)などを実現するのに適用される。
【0149】
図29はメモリ1310とメモリコントローラ1320を含む装置を概略的に図示する。上記メモリ1310は上述した本発明の実施形態のうちのいずれか一つの実施形態によって形成された情報保存パターンを含みうる。上記メモリコントローラ1320は上記メモリ1310の動作を制御する入力信号を供給することができる。例えば、上記メモリコントローラ1320は命令語及びアドレス信号を提供することができる。上記メモリコントローラ1320は受信した制御信号に基づいて上記メモリ1310を制御する。
【0150】
上記メモリ1310及び/または上記コントローラ1320は、多様な形態のパッケージを用いて実装することができる。例えば、上記メモリ1310及び/または上記コントローラ1320は、PoP(Package on Package)、Ball grid arrays(BGAs)、Chip scale packages(CSPs)、Plastic Leaded Chip Carrier(PLCC)、Plastic Dual In‐Line Package(PDIP)、Die in Waffle Pack、Die in Wafer Form、Chip On Board(COB)、Ceramic Dual In‐Line Package(CERDIP)、Plastic Metric Quad Flat Pack(MQFP)、Thin Quad Flatpack(TQFP)、Small Outline(SOIC)、Shrink Small Outline Package(SSOP)、Thin Small Outline(TSOP)、Thin Quad Flatpack(TQFP)、System In Package(SIP)、Multi Chip Package(MCP)、Wafer‐level Fabricated Package(WFP)、Wafer‐Level Processed Stack Package(WSP)などのようなパッケージを用いて実装される。
【0151】
図30は、インターフェース1315に接続されたメモリ1310を含む装置を概略的に図示する。上記メモリ1310は上述した本発明の実施形態のうちのいずれか一つの実施形態によって形成された情報保存パターンを含みうる。上記インターフェース1315は外部から発生した入力信号を提供することができる。例えば、上記インターフェース1315は命令語及びアドレス信号を提供することができる。
【0152】
図31はメモリカード1330を概略的に示す図である。図29で説明した上記メモリ1310と上記メモリコントローラ1320はメモリカード1330として実現される。上記メモリカード1330は、電子装置、例えばデジタルカメラ、コンピュータなどのような装置に用いるためのメモリカードとすることができる。
【0153】
図32は携帯装置1400を概略的に示す図である。携帯装置1400は、MP3、ビデオ再生機、ビデオ及びオーディオ再生機などとすることができる。上記携帯装置1400はメモリ1310及びメモリコントローラ1320を含みうる。上記メモリ1310は、上述した本発明の実施形態のうちのいずれか一つの実施形態によって形成された情報保存パターンを含みうる。上記携帯装置1400は、エンコーダ及びデコーダEDC、1410、表現部1420及びインターフェース1430を含みうる。データビデオ、オーディオなどは上記メモリコントローラ1320を経由して上記メモリ1310と上記エンコーダ及びデコーダEDC、1410との間で交換する。点線で示すように、データは上記メモリ1310と上記エンコーダ及びデコーダEDC、1410との間で直接的に交換する。
【0154】
上記EDC1410は上記メモリ1310に保存されるデータをエンコードする。例えば、上記EDC1410はオーディオデータをMP3エンコードして上記メモリ1310に保存する。または、上記EDC1410はMPEGビデオデータをエンコード(例えば、MPEG3、MPEG4など)して上記メモリ1310に保存する。上記EDC1410は他のデータフォーマットによる他の類型のデータをエンコードする多数のエンコーダを含みうる。例えば、EDC1410はオーディオデータのためのMP3エンコーダ及びビデオデータのためのMPEGエンコーダを含みうる。上記EDC1410は上記メモリ1310から出力されるデータをデコードする。例えば、上記EDC1410は上記メモリ1310から出力されるオーディオデータをMP3デコーディングする。
【0155】
また、上記EDC1410は上記メモリ1310から出力されるビデオデータをMPEGデコーディング(例えば、MPEG3、MPEG4など)する。また、上記EDC1410は他のデートフォーマットによる他の類型のデータをデコーディングする多数のデコーダを含みうる。例えば、上記EDC1410は、オーディオデータのためのMP3デコーダ及びビデオデータのためのMPEGデコーダを含みうる。また、上記EDC1410はデコーダ万を含みうる。例えば、上記エンコードされたデータが上記EDC1410に伝達してデコーディングされた後、上記メモリコントローラ1320及び/または上記メモリ1310に伝達する。
【0156】
上記EDC1410はインターフェース1430を経由してエンコードのためのデータまたは上記エンコードされたデータを受信する。上記インターフェース1430は公知の標準(例えば、USB、ファイアーワイヤーなど)に従う。上記インターフェース1430は一つ以上のインターフェースを含みうる。上記メモリ1310から提供されたデートは上記インターフェース1430を経て出力されうる。
【0157】
上記表現部1420は、上記メモリ1310及び/または上記EDC1410によってデコーディングされたデータをユーザが認識できるように表示する。例えば、上記表現部1420はビデオデータなどを出力する表示スクリーン及び/またはオーディオデートを出力するスピーカージャックなどを含みうる。
【0158】
図33は、上記メモリ1310と接続されたホストシステム1500を概略的に示す図である。上記メモリ1310は上述した本発明の実施形態のうちのいずれか一つの実施形態によって形成された情報保存パターンを含みうる。上記ホストシステム1500は、コンピュータ、デジタルカメラなどのプロセッシングシステムとすることができる。上記メモリ1310は脱着可能な保存媒体形態、例えば、メモリカード、USBメモリ、固相ドライバ(SSD)とすることができる。上記ホストシステム1500は命令語及びアドレス信号を提供する。
【0159】
図34は、メモリカード1230と接続されたホストシステム1500を概略的に示す図である。ホストシステム1500は、図31で説明した上記メモリカード1230と接続されうる。上記ホストシステム1500は制御信号を上記メモリカード1230に提供してメモリコントローラ1320及び上記メモリ1310の動作を制御する。
【0160】
図35は、コンピュータシステム1600を概略的に示す図である。上記メモリ1310は、コンピュータシステム1600内の中央処理装置CPU、1610に接続されうる。例えば、コンピュータシステム1600はパーソナルコンピュータ、パーソナルデータアシスタントなどとすることができる。上記メモリ1310は上記中央処理装置1610にバス(BUS)を介して接続されうる。
【0161】
図36は、コントローラ1710、入出力装置1720、メモリ1730及びインターフェース1740を含む装置1700を概略的に示す図である。上記装置1700の各構成は、バス1750を介して互いに接続されうる。
【0162】
上記メモリ1730は、上述した本発明の実施形態のうちのいずれか一つの実施形態によって形成された情報保存パターンを含みうる。上記入出力装置1720はキーボードまたディスプレイなどのような装置とすることができる。上記コントローラ1710は一つ以上のマイクロプロセッサ、デジタルプロセッサ、マイクロコントローラまたはプロセッサを含みうる。上記メモリ1730はデータ及び/または上記コントローラ1710によって実行された命令を保存する。上記インターフェース1740は、他のシステム、例えば通信ネットワークからさらに通信ネットワークデートを伝送するのに用いられる。
【0163】
上記装置1700は、PDAなどのようなモバイルシステム、ポータブルコンピュータ、ウェブタブレット(Web tablet)、無線電話機、モバイル電話機、デジタル音楽再生機、メモリカードまたは情報を送信及び/または受信するシステムとすることができる。
【0164】
なお、本発明は上述の実施形態に限られるものではない。本発明の技術的範囲から逸脱しない範囲内で多様に変更実施することが可能である。
【符号の説明】
【0165】
1 基板
5 層間絶縁膜
7 プラグ
10 下部膜
10a、710a 下部パターン
15 情報保存膜
15a、215a、315a、415a、515a、715a、815a、1015a、1115a 情報保存パターン
20 上部膜
20a、720a 上部パターン
25 下地膜
25a、225a、325a、525a、725a、825a、1025a、1125a 下地膜パターン
30 犠牲膜
30a 開口部
35 マスク膜
40、740 酸化物マスク
45、745 マスクパターン
50、765 金属間絶縁膜
55 導電性ライン
600 基板
SW スイッチング素子
605 ゲート誘電膜
610 ゲート電極
613 ゲートパターン
615a、615b ソース/ドレイン領域
620 第1層間絶縁膜
625 導電性プラグ
635 第2層間絶縁膜
630 第1導電性ライン
640 プラグ構造体
775 第2導電性ライン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板を準備する工程と、
前記基板上に下地膜を形成する工程と、
前記下地膜上に犠牲膜を形成する工程と、
前記犠牲膜をパターニングして前記下地膜の所定領域を露出させる開口部を形成する工程と、
前記開口部内にマスク膜を形成する工程と、
前記マスク膜の一部または全部を酸化させて酸化物マスクを形成する工程と、
前記犠牲膜を除去する工程と、
前記酸化物マスクをエッチングマスクとして用いて前記下地膜をエッチングして下地膜パターンを形成する工程と、
を含むことを特徴とする半導体素子の製造方法。
【請求項2】
前記マスク膜は金属膜で形成することを特徴とする請求項1に記載の半導体素子の製造方法。
【請求項3】
前記酸化物マスクは導電性の金属酸化物で形成することを特徴とする請求項1に記載の半導体素子の製造方法。
【請求項4】
前記酸化物マスクの厚さを減少させる工程をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の半導体素子の製造方法。
【請求項5】
前記酸化物マスクは前記犠牲膜から突出した部分を有するように形成することを特徴とする請求項1に記載の半導体素子の製造方法。
【請求項6】
前記酸化物マスクは第1幅を有する第1部分と前記第1幅よりも大きい第2幅を有する第2部分とを含むことを特徴とする請求項1に記載の半導体素子の製造方法。
【請求項7】
前記酸化物マスクの前記第2部分は、前記第1部分との境界面から上部に行くほど幅が漸進的に広くなる部分を含むことを特徴とする請求項6に記載の半導体素子。
【請求項8】
前記マスク膜は、前記開口部を部分的に埋め込むように形成することを特徴とする請求項1に記載の半導体素子の製造方法。
【請求項9】
前記マスク膜を形成する前に、前記開口部の側壁上にスペーサを形成する工程と、
前記下地膜パターンを形成する前に、前記スペーサを除去する工程と、をさらに含み、前記スペーサは前記犠牲膜と共に除去することを特徴とする請求項1に記載の半導体素子の製造方法。
【請求項10】
スイッチング素子を有する基板を準備する工程と、
前記基板上に順に積層された導電性の下部膜、情報保存膜及び導電性の上部膜を含む下地膜を形成し、前記下部膜が前記スイッチング素子と電気的に接続する工程と、
前記下地膜上に犠牲膜を形成する工程と、
前記犠牲膜をパターニングして前記下地膜の所定領域を露出させる開口部を形成する工程と、
前記開口部内に金属膜を形成する工程と、
前記金属膜の一部または全部を酸化させて導電性の金属酸化物からなる酸化物マスクを形成する工程と、
前記犠牲膜を除去する工程と、
前記酸化物マスクをエッチングマスクとして用いて前記下地膜をエッチングして下地膜パターンを形成し、前記下地膜パターンは順に積層された下部パターン、情報保存パターン及び上部パターンを含み、前記情報保存パターンは不揮発性メモリ素子の情報保存要素であり、
前記下地膜パターンを有する基板上に金属間絶縁膜を形成する工程と、
前記金属間絶縁膜上に前記酸化物マスクと電気的に接続した導電性ラインを形成する工程と、
を含むことを特徴とする半導体素子の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【公開番号】特開2011−159963(P2011−159963A)
【公開日】平成23年8月18日(2011.8.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−293521(P2010−293521)
【出願日】平成22年12月28日(2010.12.28)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.RRAM
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】416,Maetan−dong,Yeongtong−gu,Suwon−si,Gyeonggi−do,Republic of Korea
【Fターム(参考)】