説明

呼吸器疾患の処置のためのビフェニルオキシ酢酸誘導体

本発明は、呼吸器疾患を処置するのに有用な薬学的化合物としての、式(I):
【化1】


[式中、記号は請求項1で定義した通りである]の置換フェノキシ酢酸、それらを含む医薬組成物、およびその製造方法に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、呼吸器疾患を処置するのに有用な医薬化合物としての置換フェノキシ酢酸、それらを含む医薬組成物、およびその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
EPA 1 170 594 は、プロスタグランジン D2、すなわちオーファン受容体CRTH2のリガンドが介在する疾病状態の処置に有用な化合物を同定する方法を開示している。GB 1356834 は、抗炎症活性、鎮痛活性、および解熱活性を有すると言われている化合物のシリーズを開示している。ある種のフェノキシ酢酸がCRTH2受容体に活性であることが見出され、その結果、喘息およびCOPDを含む種々の呼吸器疾患を処置するのに潜在的に有用であると期待されている。
【発明の開示】
【0003】
第1の態様において、本発明は、従って、式(I):
【化1】

[式中、
Xは、ハロゲン、またはC1−2アルキル(1個以上のハロゲン原子によって置換されている)であり;
AおよびEは、ハロゲン、SONR、SO(n=1もしくは2)、CONR、またはC1−3アルキル(所望により1個以上のハロゲン原子によって置換されている)から独立して選択され;
Dは、水素またはフッ素であり;
およびRは、独立して、水素原子、またはC1−3アルキルを表すか、
または
およびRは、一体となって、3員環から8員環(所望によりO、S、NRから選択される1個以上の原子を含み、かつそれ自体、所望により1個以上のC−Cアルキルによって置換されている)を形成することができ;
およびRは、独立して、水素、C−Cシクロアルキル、またはC1−6アルキルを表し、後者の2つの基は、所望によりハロゲン、C−Cシクロアルキル、ORおよびNRから独立して選択される1個以上の置換基によって置換されているか、
または
およびRは、それらが結合している窒素原子と一体となって、3員〜8員の飽和複素環式環{所望によりO、S(O)(ここで、n=0、1もしくは2)、NRから選択される1個以上の原子を含み、かつそれ自体、所望によりハロゲンもしくはC1−3アルキルによって置換されている}を形成することができ;
は、C−CアルキルもしくはC3−7シクロアルキル(所望によりハロゲン原子によって置換されている)であり;
は、水素またはC−Cアルキルであり;
およびRは、独立して、水素、C1−6アルキルまたはC3−7シクロアルキルを表すか、
または
およびRは、それらが結合している窒素原子と一体となって、RおよびRについて上で定義した3員〜8員の飽和複素環式環を形成することができる]の化合物もしくはその薬学的に許容される塩を提供する。
【0004】
本明細書の内容において、異なる指定をしない限り、アルキル基、または置換基中のアルキル部分は、直鎖であっても分枝鎖であってもよい。
【0005】
およびRについて、またはRおよびRについて定義した複素環式環は、飽和複素環を意味し、その例は、モルホリン、アゼチジン、ピロリジン、ピペリジンおよびピペラジンを含む。
【0006】
好ましくは、Xは、トリフルオロメチル、クロロまたはフルオロである。
好ましくは、AおよびEは、独立して、トリフルオロメチル、C1−3アルキル、ハロゲン、SOR、SO、CONR、またはSONRを表す。より好ましくは、AおよびEは、独立して、トリフルオロメチル、メチル、フルオロ、クロロ、SOMe、SOEt、SOiPr、SONR、またはCONRを表す。
【0007】
より好ましくは、Aは、トリフルオロメチル、メチル、フルオロまたはクロロである。
より好ましくは、Eは、SOMe、SOEt、SOiPr、SONRであり、ここで、RおよびRは、一体となって、モルホリン環を形成するか、またはEは、CONRであり、ここで、RおよびRは、一体となって、ピロリジン、ピペリジン、アゼチジンまたはイソオキサゾリン環を形成し、それぞれ、所望によりハロゲンもしくはC−Cアルキルによって置換されているか、またはEはCONRであり、ここで、RおよびRは、独立して、水素、C−CシクロアルキルまたはC1−6アルキルを表す。該アルキル基は、直鎖であっても分枝鎖であってもよい。
【0008】
最も好ましくは、Eは、SOMe、SOEt、SONRであり、ここで、RおよびRは一体となってモルホリン環を形成するか、またはEはCONRであり、ここで、RおよびRは、一体となって、ピロリジン、ピペリジン、アゼチジンまたはイソオキサゾリン環を形成し、それぞれ、所望によりフルオロもしくはメチルによって置換されているか、またはEはCONRであり、ここで、RおよびRは、独立して、水素、C−CシクロアルキルまたはC3−6アルキルを表す。該アルキルは、直鎖であっても分枝鎖であってもよい。
【0009】
好ましくは、RおよびRは、独立して、水素またはC1−3アルキルであり、より好ましくは、RおよびRが共に水素であるか、または一方が水素であり、他方がメチルである。
【0010】
好ましくは、Dは、水素またはフッ素であり、より好ましくは水素である。
望ましい置換基A、D、E、X、RおよびRは、本明細書中で例示されたものである。
【0011】
本発明の望ましい化合物は、
(2S)−2−[[4'−(メチルスルホニル)−3',5−ビス(トリフルオロメチル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸;
[[3',5−ジクロロ−4'−(メチルスルホニル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]酢酸;
[[3',5−ジクロロ−4'−(メチルスルフィニル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]酢酸;
(2S)−2−[[3',5−ジクロロ−4'−(メチルスルホニル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]プロパン酸;
(2S)−2−[4−クロロ−2−[2,5−ジフルオロ−4−(4−モルホリニルスルホニル)フェノキシ]フェノキシ]−プロパン酸;
[[3'−フルオロ−4'−[(1−メチルエチル)スルホニル]−5−(トリフルオロメチル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]酢酸;
[[5−クロロ−4'−(メチルスルホニル)−3'−(トリフルオロメチル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−酢酸;
[[5−フルオロ−4'−(メチルスルホニル)−3'−(トリフルオロメチル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−酢酸;
[[4'−(エチルスルホニル)−3',5−ビス(トリフルオロメチル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]酢酸;
(2S)−2−[[4'−(エチルスルホニル)−3',5−ビス(トリフルオロメチル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]プロパン酸;
【0012】
[[5−クロロ−4'−(4−モルホリニルスルホニル)−3'−(トリフルオロメチル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]酢酸;
(2S)−2−[[5−クロロ−4'−(4−モルホリニルスルホニル)−3'−(トリフルオロメチル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]プロパン酸;
[[5−クロロ−4'−(1−ピロリジニルカルボニル)−3'−(トリフルオロメチル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−酢酸;
(2S)−2−[[5−クロロ−4'−(1−ピロリジニルカルボニル)−3'−(トリフルオロメチル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]プロパン酸;
[[5−クロロ−4'−(エチルスルホニル)−3'−(トリフルオロメチル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]酢酸;
(2S)−2−[[5−クロロ−4'−(メチルスルホニル)−(3'−トリフルオロメチル)−[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]プロパン酸;
(2S)−2−[[5−クロロ−3'−フルオロ−4'−(メチルスルホニル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]プロパン酸;
[[3',5−ジクロロ−4'−(1−ピロリジニルカルボニル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−酢酸;
[[3',5−ジクロロ−4'−(4−モルホリニルカルボニル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−酢酸;
[[4'−(1−アゼチニジルカルボニル)−3',5−ジクロロ[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−酢酸;
【0013】
[[3',5−ジクロロ−4'−[[(2R,6S)−2,6−ジメチル−1−ピペリジニル]カルボニル][1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−酢酸;
[[3',5−ジクロロ−4'−[(2−メチル−1−ピロリジニル)カルボニル][1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−酢酸;
[[3',5−ジクロロ−4'−(2−イソオキサゾリジニルカルボニル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−酢酸;
[[5−クロロ−3'−フルオロ−4'−(1−ピロリジニルカルボニル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−酢酸;
(2S)−2−[[5−クロロ−3'−フルオロ−4'−(1−ピロリジニルカルボニル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸;
[[3'−メチル−4'−(1−ピペリジニルカルボニル)−5−(トリフルオロメチル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−酢酸;
[[3'−メチル−4'−(1−ピロリジニルカルボニル)−5−(トリフルオロメチル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−酢酸;
(2S)−2−[[4'−[[ビス(1−メチルエチル)アミノ]カルボニル]−5−クロロ−3'−フルオロ[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸;
(2S)−2−[[5−クロロ−4'−[(エチルメチルアミノ)カルボニル]−3'−フルオロ[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸;
(2S)−2−[[5−クロロ−3'−フルオロ−4'−[[メチル(1−メチルエチル)アミノ]カルボニル][1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸;
【0014】
(2S)−2−[[5−クロロ−4'−[(ジエチルアミノ)カルボニル]−3'−フルオロ[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸;
(2S)−2−[[5−クロロ−4'−[(3,3−ジフルオロ−1−ピロリジニル)カルボニル]−3'−フルオロ[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸;
(2S)−2−[[4'−[[(1,1−ジメチルエチル)アミノ]カルボニル]−3'−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸;
(2S)−2−[[5−クロロ−3'−フルオロ−4'−[[(1−メチルエチル)アミノ]カルボニル][1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸;
(2S)−2−[[5−クロロ−3'−フルオロ−4'−[[(2−メチルプロピル)アミノ]カルボニル][1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸;
(2S)−2−[[3'−フルオロ−4'−(1−ピロリジニルカルボニル)−5−(トリフルオロメチル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸;
(2S)−2−[[3',5−ジクロロ−4'−(1−ピロリジニルカルボニル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸;
(2S)−2−[[5−クロロ−3'−メチル−4'−(1−ピロリジニルカルボニル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸;
[[5−クロロ−3'−メチル−4'−(1−ピロリジニルカルボニル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−酢酸;
[[3'−フルオロ−4'−(1−ピロリジニルカルボニル)−5−(トリフルオロメチル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−酢酸;
【0015】
(2S)−2−[[3'−メチル−4'−(1−ピロリジニルカルボニル)−5−(トリフルオロメチル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸;
[[3',5−ジフルオロ−4'−(1−ピロリジニルカルボニル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−酢酸;
(2S)−2−[[3',5−ジフルオロ−4'−(1−ピロリジニルカルボニル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸;
(2S)−2−[[5−クロロ−3'−フルオロ−4'−[(2−メチル−1−ピロリジニル)カルボニル][1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸;
(2S)−2−[[5−クロロ−3'−フルオロ−4'−[[(2S)−2−メチル−1−ピロリジニル]カルボニル][1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸;
(2S)−2−[[5−クロロ−3'−フルオロ−4'−[[(2R)−2−メチル−1−ピロリジニル]カルボニル][1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸;
(2S)−2−[[4'−[(シクロペンチルアミノ)カルボニル]−3'−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸;
(2S)−2−[[3'−フルオロ−4'−[[(1−メチルエチル)アミノ]カルボニル]−5−(トリフルオロメチル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸;
(2S)−2−[[4'−[(エチルアミノ)カルボニル]−3'−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸;
(2S)−2−[[5−クロロ−4'−[[(1,1−ジメチルエチル)アミノ]カルボニル]−3'−フルオロ[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸;
【0016】
(2S)−2−[[5−クロロ−4'−[(シクロペンチルアミノ)カルボニル]−3'−フルオロ[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸;
(2S)−2−[[5−クロロ−4'−[(シクロプロピルアミノ)カルボニル]−3'−フルオロ[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸;
(2S)−2−[[5−クロロ−4'−[[(1−エチルプロピル)アミノ]カルボニル]−3'−フルオロ[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸;
(2S)−2−[[5−クロロ−3'−フルオロ−4'−[(メチルアミノ)カルボニル][1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸;
(2S)−2−[[5−クロロ−4'−[[(1,1−ジメチルエチル)アミノ]カルボニル]−3'−メチル[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸;
[[5−クロロ−4'−[[(1−エチルプロピル)アミノ]カルボニル]−3'−フルオロ[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−酢酸;
[[5−クロロ−3'−フルオロ−4'−[(メチルアミノ)カルボニル][1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−酢酸;
(2S)−2−[[5−クロロ−4'−[(エチルアミノ)カルボニル]−3'−フルオロ[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸;
(2S)−2−[[5−クロロ−4'−[(シクロブチルアミノ)カルボニル]−3'−フルオロ[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸;
(2S)−2−[[5−クロロ−4'−[[(1,1−ジメチルプロピル)アミノ]カルボニル]−3'−フルオロ[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸;
(2S)−2−[[5−クロロ−3'−フルオロ−4'−[[(3−メチルブチル)アミノ]カルボニル][1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸;
およびその薬学的に許容される塩
を含む。
【0017】
特定の式(I)の化合物は、立体異性体の形態で存在し得る。本発明は、式(I)の化合物の全ての幾何および光学異性体、ならびにラセミ体を含むそれらの混合物を含むと理解される。互変異性体およびその混合物はまた、本発明の態様を形成する。
【0018】
上記の式(I)の化合物は、その薬学的に許容される塩または溶媒和物、好ましくは塩基付加塩、例えばナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、アルミニウム塩、リチウム塩、マグネシウム塩、亜鉛塩、ベンザチン塩、クロロプロカイン塩、コリン塩、ジエタノールアミン塩、エタノールアミン塩、エチルジアミン塩、メグルミン塩、トロメタミン塩、またはプロカイン塩に、または酸付加塩、例えば塩酸塩、臭化水素酸塩、リン酸塩、酢酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、シュウ酸塩、メタンスルホン酸塩、またはp−トルエンスルホン酸塩に変換され得る。
【0019】
本発明の製造において、出発試薬もしくは中間体化合物における特定の官能基は、保護基によって保護される必要があり得ることが、当業者に明らかである。従って、式(I)の化合物の製造は、適切な段階で、1個以上の保護基の除去を含んでもよい。官能基の保護および脱保護は、‘Protective Groups in Organic Chemistry', edited by J. W. F. McOmie, Plenum Press (1973)、および‘Protective Groups in Organic Synthesis', 3rd edition, T. W. Greene & P. G. M. Wuts, Wiley-Interscience (1999) に完全に記載されている。
【0020】
式(I)の化合物は、式(II):
【化2】

[式中、X、A、DおよびEは、式(I)で定義した通りである]の化合物またはその保護された誘導体を、式(III):
【化3】

[式中、RおよびRは、式(I)で定義した通りであるか、またはその保護された誘導体であり、Rは、HまたはC−C10アルキルであり、そしてLは脱離基である]の化合物と反応させること;
そしてその後、所望により、何れかの順序で、
●保護基を除去すること;
●エステル基Rを対応する酸に加水分解すること;
●スルフィドをスルホキシドもしくはスルホンに酸化すること;
●薬学的に許容される塩を形成すること;
によって製造され得る。
【0021】
反応は、適当な溶媒中(例えばアセトニトリルもしくはDMF)、塩基(例えば炭酸カリウムなど)を用いて行われ得る。適当な基Rは、C1−6アルキル(例えばメチル、エチル、もしくはtert−ブチル)を含む。適当なLは、脱離基、例えばトシレートもしくはハロであり、特に塩素もしくは臭素である。Lはまた、ヒドロキシであってもよく、その場合、Mitsunobu 反応が、式(II)の化合物で、例えばトリフェニルホスフィンおよびジエチル アゾジカルボキシレートを用いて行われ得る。
【0022】
エステル基Rの加水分解は、通常の手順を用いて、例えばメチルエステルおよびエチルエステルを水性水酸化ナトリウムで処理して、そしてtert−ブチル エステルを酸(例えばトリフルオロ酢酸)で処理して、行われ得る。
【0023】
式(II)の化合物は、式(IV)の化合物を、式(V)の化合物と、Suzuki カップリング反応によって反応させた後、R10を脱保護することによって製造され得る。
【化4】

ここで、X、A、DおよびEは、式(I)で定義した通りであるか、またはその保護された誘導体であり、R10は、Hまたは適当な保護基、例えばベンジルもしくはメチルであり、Lは、アイオダイド、ブロミド、クロライドもしくはトリフレートであり、そしてR11およびR12は、HもしくはC−Cアルキルであるか、またはR11およびR12は、一体となって、5員環もしくは6員環(所望により1個以上のC−Cアルキルによって置換されている)を形成し得る。
【0024】
反応は、適当な溶媒中(例えばジオキサン)、パラジウム触媒(例えば[1,1−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム)および塩基(例えばフッ化セシウム)を用いて、好ましくは高温で行われ得る。
【0025】
10が保護基(例えばベンジル)であるとき、それを適当な触媒(例えば白金もしくはパラジウム/炭素)と共に水素を用いて除去し得る。R10がアルキル(例えばメチル)であれば、それを、三臭化ホウ素を用いて、適当な溶媒中で(例えばジクロロメタン)、切断し得る。
【0026】
式(IV)の化合物は市販されている。特定の式(IV)の化合物は、式(VI)の化合物から、スキームIで概略を示すように、式(VII)の有機金属化合物を形成し、次にボレート エステルと反応させることによって製造され得る。
【化5】

ここで、Xは式(I)で定義した通りであるか、またはその保護された誘導体であり、R10は式(IV)で定義した通りであり、Wは、水素またはハロゲンであり、そしてMは、金属(例えばNaもしくはLi)である。例えば、R10がベンジルであり、そしてEが臭素であるとき、M=Liである式(VII)の中間体を形成するためには、ブチル リチウムを用い得る。反応は、−78℃で、ジエチルエーテル中で行われ、次いでボレート エステル(例えばトリメチルボレート)でクエンチされる。
【0027】
式(II)の化合物はまた、式(XI)の化合物を式(XII)の化合物と、Suzuki カップリング法を用いて反応させることによって製造され得る。
【化6】

ここで、X、A、D、E、R10、L、R11およびR12は、上記で定義した通りである。そして、式(XI)および式(XII)の化合物は、上記と同様の方法を用いて作成され得る。
【0028】
上記の段階の順序を変更してもよく、例えば式(I)の化合物は、式(XVI)の化合物を、式(XII)の化合物と、Suzuki カップリングを用いて反応させることによって形成され得る。
【化7】

【0029】
また、式(I)の化合物は、式(XVII)の化合物を、式(V)の化合物と反応させることによって製造され得る:
【化8】

ここで、A、D、E、L、X、RおよびRは、上記で定義したであるか、またはその保護された誘導体であり、R13は水素またはC−Cアルキル(例えばメチル、エチル、またはtert−ブチル)である。R13がエステルであるならば、それは、次に酸性条件もしくは塩基性条件の何れか(例えばTFAもしくはNaOH)を用いて加水分解される。式(XVII)の化合物は、WO 2004 089885 に示されるように、または式(XVII)の化合物をビス(ピナコレート)ジボランと、Suzuki 反応を用いて反応させることによって製造され得る。
【化9】

【0030】
式(XII)の化合物は、方法AまたはBによって製造され得る。
【0031】
方法A
【化10】

EがSRである式(XII)の化合物は、適当な溶媒中(例えばDMF)、50℃で、フッ素をRSNaで置換することによって合成され得る。式(XIX)の化合物は、BuLiを用いてボロン酸に変換され、次に前述した通りにボレート エステルと反応させることによって合成され得る。あるいは、式(XVII)の化合物は、式(XIX)の化合物と適当なボロン酸エステル(例えばビス(ピナコレート)ジボラン)との、パラジウムで触媒されるカップリングによって製造され得る。
【0032】
方法B
【化11】

式(XIX)の化合物はまた、式(XX)の化合物から製造され得る。ここで、該クロロスルホン酸は、トリフェニルホスフィンを用いてチオールまで還元され、次にハロゲン化アルキル(例えばヨウ化アルキルもしくは臭化アルキル)を用いてアルキル化される。
【0033】
Eがアミドである式(V)の化合物は、方法Cによって製造され得る。
【化12】

ここで、式(Va)の化合物は、例えば塩化オキサリルといった試薬を用いて酸塩化物に変換され、次に、適当な溶媒中(例えばジクロロメタン)、アミンと反応させる。A、DおよびLは、式(V)の化合物で定義された通りであるか、またはその保護された誘導体である。
【0034】
式(Va)の化合物は市販されているか、または当業者によって文献の手順を用いて容易に合成され得る。
【0035】
上記の一般式の新規中間体は、本発明のさらなる態様を形成する。
【0036】
さらなる態様において、本発明は、治療における、式(I)の化合物、そのプロドラッグ、薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物の使用を提供する。
【0037】
式(I)の化合物は、医薬として、特にCRTh2受容体活性のモジュレーターとして活性を有し、ヒトおよび非ヒト動物における、PGDおよびその代謝物の過剰なもしくは非制御的生成によって増悪するもしくは引き起こされる状態/疾患の処置(治療的もしくは予防的)に用いられ得る。このような状態/疾患の例は、以下のものを含む:
【0038】
1. 呼吸管:
以下のものを含む閉塞性気道疾患:喘息(気管支喘息、アレルギー性喘息、内因性喘息、外因性喘息、運動誘発性喘息、薬物誘発性喘息(アスピリン誘発性およびNSAID誘発性を含む)、および塵埃誘発性喘息を含む)(断続性および持続性の両方を含み、全ての重篤度を含み、そして気道過敏症の他の原因を含む);慢性閉塞性肺疾患(COPD);気管支炎(感染性および好酸球性気管支炎を含む);肺気腫;気管支拡張症;嚢胞性線維症;サルコイドーシス;農夫肺および関連疾患;過敏性肺炎;肺線維症(原因不明線維化肺胞炎を含む)、特発性間質性肺炎、抗悪性腫瘍治療および慢性感染(結核およびアスペルギルス症および他の真菌感染を含む)と共存する線維症;肺移植の合併症;肺脈管構造の血管性および血栓性疾患、ならびに肺高血圧;鎮咳活性(気道の炎症性および分泌性状態を伴う慢性咳ならびに医原性咳の処置を含む);急性および慢性鼻炎(薬物性鼻炎および血管運動神経性鼻炎を含む);通年性および季節性アレルギー性鼻炎(神経性鼻炎(枯草熱)を含む);鼻腔ポリープ症;急性ウイルス性感染(普通の風邪、ならびに呼吸器合胞体ウイルス、インフルエンザ、コロナウイルス(SARSを含む)およびアデノウイルスによる感染を含む);
【0039】
2. 骨および関節:
骨関節炎/骨関節症を伴うもしくは含む関節炎(原発性および続発性の両方を含む)(例えば先天性骨盤形成異常);頸椎炎および腰椎炎、および腰痛および頚部痛;リウマチ性関節炎およびスティル病;血清反応陰性脊椎関節症(強直性脊椎炎、乾癬性関節炎、反応性関節炎、および未分化型脊椎関節症を含む);化膿性関節炎、および他の感染関連関節症および骨異常(例えば結核)(ポット病およびポンセット症候群(Poncet's syndrome)を含む);急性および慢性結晶誘発性滑膜炎(尿酸性痛風を含む)、ピロリン酸カルシウム堆積疾患、およびカルシウム アパタイト関連腱(calcium apatite related tendon)、滑液包および滑膜の炎症;ベーチェット病;原発性および続発性シェーグレン症候群;全身性硬化症および限局性強皮症;全身性エリテマトーデス、混合性結合組織病、および未分化結合組織病;炎症性筋疾患(皮膚筋炎および多発性筋炎を含む);リウマチ性多発筋痛症;若年性関節炎(特発性炎症性関節炎(関節の位置および関連症候群にかかわりなく)を含む)、およびリウマチ熱とその全身性合併症;脈管炎(巨細胞性動脈炎、高安動脈炎、チャーグ・ストラウス症候群、結節性多発性動脈炎、顕微鏡的多発性動脈炎(microscopic polyarteritis)、およびウイルス感染に関連する脈管炎を含む)、過敏反応、クリオグロブリン、およびパラプロテイン;腰痛;家族性地中海熱、Muckle-Wells症候群、および家族性アイルランド熱、菊池病;薬物誘発性関節痛、腱炎(tendonititides)、および筋疾患;
【0040】
3. 疼痛および傷害(例えばスポーツ傷害)もしくは疾患による筋骨格障害の結合組織再構成:
関節炎(例えばリウマチ性関節炎、骨関節炎、痛風、もしくは結晶関節症(crystal arthropathy))、他の関節疾患(例えば椎間板変性もしくは顎関節変性)、骨再構成疾患(例えば骨粗鬆症、パジェット病、もしくは骨壊死)、多発性軟骨炎、強皮症、混合結合組織疾患、脊椎関節症、または歯周病(例えば歯根膜炎);
【0041】
4. 皮膚:
乾癬、アトピー性皮膚炎、接触性皮膚炎、もしくは他の湿疹性皮膚疾患、および遅延型過敏反応;植物性および光線性皮膚炎;脂漏性皮膚炎、ヘルペス状皮膚炎、扁平苔癬、硬化性萎縮性苔癬、壊疽性膿皮症、皮膚サルコイド、円板状エリテマトーデス、天疱瘡、類天疱瘡、表皮水疱症、蕁麻疹、血管性浮腫、脈管炎、中毒性紅斑、皮膚好酸球増加症、円形脱毛症、男性型禿頭症、スウィート症候群、ウェーバー・クリスチャン症候群、多形性紅斑;蜂巣織炎(感染性および非感染性の両方を含む);皮下脂肪組織炎;皮膚リンパ腫、非黒色腫皮膚癌および他の形成異常病変;薬物誘発性疾患(特定薬疹を含む);
【0042】
5. 眼:
眼瞼炎;結膜炎(通年性および春季アレルギー性結膜炎を含む);虹彩炎;前部および後部ブドウ膜炎;脈絡膜炎;網膜に影響を及ぼす自己免疫性、変性もしくは炎症性疾患;眼炎(交感神経性眼炎を含む);サルコイドーシス;感染(ウイルス性、真菌性および細菌性を含む);
【0043】
6. 胃腸管:
舌炎、歯肉炎、歯周病;食道炎(逆流性を含む);好酸球性胃腸炎、肥満細胞症、クローン病、大腸炎(潰瘍性大腸炎を含む)、直腸炎、肛門掻痒症;セリアック病、過敏性腸症候群、および腸から離れた部位に発現する食物関連アレルギー(例えば偏頭痛、鼻炎もしくは湿疹);
【0044】
7. 腹部:
肝炎(自己免疫性、アルコール性およびウイルス性を含む);肝臓の線維症および肝硬変;胆嚢炎;膵炎(急性および慢性の両方を含む);
【0045】
8. 尿生殖器:
腎炎(間質性腎炎および糸球体腎炎を含む);ネフローゼ症候群;膀胱炎(急性膀胱炎および慢性(間質性)膀胱炎を含む)およびHunner潰瘍;急性および慢性尿道炎、前立腺炎、精巣上体炎、卵巣炎および卵管炎;外陰膣炎;ペイロニー病;勃起不全(男性および女性の両方を含む);
【0046】
9. 同種移植片拒絶反応:
例えば腎臓、心臓、肝臓、肺、骨髄、皮膚もしくは角膜の移植後の、または輸血後の急性および慢性拒絶反応;または慢性移植片対宿主病;
【0047】
10. CNS:
アルツハイマー病および他の認知症となる疾患(CJDおよびnvCJDを含む);アミロイド症;多発性硬化症および他の脱髄性症候群;脳動脈硬化症および脈管炎;側頭動脈炎;重症筋無力症;急性および慢性疼痛(急性、断続性もしくは持続性、中枢由来もしくは末梢由来の何れか)(内臓痛、頭痛、偏頭痛、三叉神経痛、非定型顔面痛、関節痛および骨痛を含む)、癌および腫瘍浸潤に由来する疼痛、神経因性疼痛症候群(糖尿病性、ヘルペス後、およびHIV関連神経障害を含む);神経サルコイドーシス;悪性、感染性もしくは自己免疫疾患の中枢および末梢神経系合併症;
【0048】
11. 以下を含む他の自己免疫性およびアレルギー疾患:橋本甲状腺炎、グレーブス病、アジソン病、真性糖尿病、特発性血小板減少性紫斑病、好酸球性筋膜炎、高IgE症候群、抗リン脂質抗体症候群;
【0049】
12. 炎症要因もしくは免疫学的要因を伴う他の疾患(後天性免疫不全症候群(AIDS)、ハンセン病、セザリー症候群、および腫瘍随伴症候群を含む);
【0050】
13. 循環器:
冠血管および末梢循環に影響を及ぼすアテローム性動脈硬化症;心外膜炎;心筋炎、炎症性および自己免疫性心筋症(心筋サルコイドを含む);虚血性再灌流傷害;心内膜炎、弁膜炎、および大動脈炎(感染性(例えば梅毒性)を含む);脈管炎;近位および末梢静脈の疾患(静脈炎、および血栓症(深部静脈血栓症および静脈瘤の合併症を含む)を含む);
【0051】
14. 腫瘍:
前立腺癌、乳癌、肺癌、子宮癌、膵臓癌、腸および結腸の癌、胃癌、皮膚癌、および脳腫瘍、ならびに骨髄(白血病を含む)およびリンパ増殖系に影響する悪性腫瘍(例えばホジキンリンパ腫および非ホジキンリンパ腫)を含む、一般的な癌の処置(転移性疾患および腫瘍再発および新生物随伴症候群の予防および処置を含む);および
【0052】
15. 胃腸管:
セリアック病、直腸炎、好酸球性胃腸炎、肥満細胞症、クローン病、潰瘍性大腸炎、顕微鏡的腸炎(microscopic colitis)、不定型腸炎(indeterminant colitis)、過敏性腸疾患、過敏性腸症候群、非炎症性下痢、腸から離れた部位に発現する食物関連アレルギー(例えば偏頭痛、鼻炎および湿疹);
16. PGDもしくはその代謝物のレベルの上昇に関連する疾患。
【0053】
従って、本発明は、治療に使用するための、上記で定義した式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を提供する。
好ましくは、本発明の化合物は、ケモカイン受容体がCRTh2受容体サブファミリーに属する疾患を処置するために用いられる。
【0054】
本発明の化合物で処置され得る特定の状態は、喘息、鼻炎、およびPGDまたはその代謝物のレベルが上昇する他の疾患である。本発明の化合物は、喘息を処置するために用いられることが望ましい。
【0055】
さらなる態様において、本発明は、治療に使用するための医薬の製造における、上記で定義した式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物の使用を提供する。
【0056】
さらなる態様において、本発明は、喘息および鼻炎を処置するための用いられる薬物(例えば吸入および経口ステロイド、吸入β2−受容体アゴニスト、および経口ロイコトリエン受容体アンタゴニスト)と組み合わせた、治療に使用するための医薬の製造における、上記で定義した式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物の使用を提供する。
【0057】
本発明は、さらに、本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩、または本発明の化合物を含む医薬組成物もしくは医薬製剤を、前記の1つ以上の状態を処置するための別の治療薬(複数を含む)と、同時にもしくは連続して、または組み合わせ製剤として投与される、組み合わせ治療に関する。
【0058】
特に、炎症性疾患、例えばリウマチ性関節炎、骨関節炎、喘息、アレルギー性鼻炎、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、乾癬、および炎症性腸疾患(これらに制限されない)の処置のために、本発明の化合物は、以下に挙げた薬剤と組み合わせ得る:
局所または全身に適用される非選択的シクロオキシゲナーゼ COX―1/COX−2阻害剤を含む非ステロイド性抗炎症剤(以後NSAIDとする)(例えばピロキシカム、ジクロフェナク、プロピオン酸類、例えばナプロキセン、フルルビプロフェン、フェノプロフェン、ケトプロフェン、およびイブプロフェン、フェナメート類、例えばメフェナム酸、インドメタシン、スリンダク、アザプロパゾン、ピラゾロン類、例えばフェニルブタゾン、サリチレート類、例えばアスピリン);選択的COX−2阻害剤(例えばメロキシカム、セレコキシブ、ロフェコキシブ、バルデコキシブ(valdecoxib)、ルマロコキシブ(lumarocoxib)、パレコキシブ(parecoxib)、およびエトリコキシブ(etoricoxib));シクロオキシゲナーゼ阻害一酸化窒素ドナー(CINOD);グルココルチコステロイド(局所、経口、筋肉内、静脈内、もしくは関節内の経路によって投与される);メトトレキセート;レフルノミド(leflunomide);ヒドロキシクロロキン;d−ペニシラミン;オーラノフィン、または他の非経腸もしくは経口の金製剤;鎮痛剤;ジアセレイン(diacerein);関節内治療、例えばヒアルロン酸誘導体;および栄養剤、例えばグルコサミン。
【0059】
本発明は、さらに、本発明の化合物もしくはその薬学的に許容される塩と、α−、β−、およびγ−インターフェロンを含む、サイトカインまたはサイトカイン機能のアゴニストもしくはアンタゴニスト(サイトカインシグナル伝達経路に作用する薬剤、例えばSOCS系のモジュレーターを含む);I型インシュリン様成長因子(IGF−1);IL 1から17を含むインターロイキン(IL)、およびインターロイキン アンタゴニストもしくは阻害剤、例えばアナキンラ(anakinra);腫瘍壊死因子α(TNF−α)阻害剤、例えば抗TNFモノクローナル抗体(例えばインフリキシマブ;アダリムマブ(adalimumab)、およびCDP-870)、および免疫グロブリン分子(例えばエタネルセプト)を含むTNF受容体アンタゴニスト、および低分子量薬剤、例えばペントキシフィリンとの組み合わせに関する。
【0060】
さらに、本発明は、本発明の化合物もしくはその薬学的に許容される塩と、B−リンパ球(例えば CD20 (リツキシマブ)、MRA-aILl6R およびTリンパ球、CTLA4-Ig、HuMax Il-15)を標的としたモノクローナル抗体との組み合わせに関する。
【0061】
本発明は、さらに、本発明の化合物もしくはその薬学的に許容される塩と、ケモカイン受容体機能のモジュレーター、例えばCCR1、CCR2、CCR2A、CCR2B、CCR3、CCR4、CCR5、CCR6、CCR7、CCR8、CCR9、CCR10、およびCCR11(C−Cファミリーにおいて);CXCR1、CXCR2、CXCR3、CXCR4、およびCXCR5(C−X−Cファミリーにおいて)、およびCXCR1(C−X−Cファミリーにおいて)のアンタゴニストとの組み合わせに関する。
【0062】
本発明は、さらに、本発明の化合物もしくはその薬学的に許容される塩と、マトリックス・メタロプロテイナーゼ(MMP)、すなわちストロメライシン、コラゲナーゼ、およびゼラチナーゼ、およびアグリカナーゼ;特にコラゲナーゼ−1(MMP−1)、コラゲナーゼ−2(MMP−8)、コラゲナーゼ−3(MMP−13)、ストロメライシン−1(MMP−3)、ストロメライシン−2(MMP−10)、およびストロメライシン−3(MMP−11)、およびMMP−9、およびMMP−12の阻害剤(例えばドキシサイクリンなどの薬剤を含む)との組み合わせに関する。
【0063】
本発明は、さらに、本発明の化合物もしくはその薬学的に許容される塩と、ロイコトリエン生合成阻害剤、5−リポキシゲナーゼ(5−LO)阻害剤、または5−リポキシゲナーゼ活性化蛋白質(FLAP)アンタゴニスト、例えばジロートン(zileuton);ABT-761;フェンレウトン(fenleuton);テポキサリン(tepoxalin);Abbott-79175;Abbott-85761;N−(5−置換)−チオフェン−2−アルキルスルホンアミド類;2,6−ジ−tert−ブチルフェノールヒドラゾン類;メトキシテトラヒドロピラン類、例えば Zeneca ZD-2138;化合物 SB-210661;ピリジニル置換 2−シアノナフタレン化合物、例えば L-739,010;2−シアノキノリン化合物、例えば L-746,530;インドールもしくはキノリン化合物、例えば MK-591、MK-886、および BAY x 1005 との組み合わせに関する。
【0064】
本発明は、さらに、本発明の化合物もしくはその薬学的に許容される塩と、フェノチアジン−3−オン類、例えば L-651,392 からなる群から選択される、ロイコトリエン(LT) B4、LTC4、LTD4、およびLTE4における受容体アンタゴニスト;アミジノ化合物、例えば CGS-25019c;ベンゾキサラミン類(benzoxalamine)、例えばオンタゾラスト(ontazolast);ベンゼンカルボキシイミドアミド類、例えば BIIL 284/260;および化合物、例えばザフィルルカスト、アブルカスト(ablukast)、モンテルカスト(montelukast)、プランルカスト、ベルルカスト(verlukast)(MK-679)、RG-12525、Ro-245913、イラルカスト(CGP 45715A)、および BAY x 7195 との組み合わせに関する。
【0065】
本発明は、さらに、本発明の化合物もしくはその薬学的に許容される塩と、テオフィリンおよびアミノフィリンを含むホスホジエステラーゼ(PDE)阻害剤;例えばメチルキサンタニン(methylxanthanine);PDE4阻害剤、PDE4Dのアイソフォームの阻害剤、もしくはPDE5の阻害剤を含む選択的PDEイソ酵素阻害剤との組み合わせに関する。
【0066】
本発明は、さらに、本発明の化合物もしくはその薬学的に許容される塩と、ヒスタミン1型受容体アンタゴニスト、例えばセチリジン、ロラタジン(loratadine)、デスロラタジン(desloratadine)、フェキソフェナジン、アクリバスチン(acrivastine)、テルフェナジン、アステミゾール、アゼラスチン、レボカバスチン(levocabastine)、クロルフェニラミン、プロメタジン、シクリジン(cyclizine)、またはミゾラスチン(mizolastine)(経口、局所、もしくは非経腸で適応される)との組み合わせに関する。
【0067】
本発明は、さらに、本発明の化合物もしくはその薬学的に許容される塩と、プロトンポンプ阻害剤(例えばオメプラゾール)または胃保護ヒスタミン2型受容体アンタゴニストとの組み合わせに関する。
本発明は、さらに、本発明の化合物もしくはその薬学的に許容される塩と、ヒスタミン4型受容体アンタゴニストとの組み合わせに関する。
【0068】
本発明は、さらに、本発明の化合物もしくはその薬学的に許容される塩と、α−1/α−2 アドレナリン受容体アゴニスト血管収縮交感神経興奮薬、例えばプロピルヘキセドリン、フェニレフリン、フェニルプロパノールアミン、エフェドリン、シュードエフェドリン、塩酸ナファゾリン、塩酸オキシメタゾリン、塩酸テトラヒドロゾリン、塩酸キシロメタゾリン(xylometazoline)、塩酸トラマゾリン、または塩酸エチルノルエピネフリンとの組み合わせに関する。
【0069】
本発明は、さらに、本発明の化合物もしくはその薬学的に許容される塩と、ムスカリン受容体(M1、M2、およびM3)アンタゴニスト、例えばアトロピン、ヒヨスチン、グリコピロレート、臭化イプラトロピウム、臭化チオトロピウム(tiotropium bromide)、臭化オキシトロピウム、ピレンゼピン、またはテレンゼピンを含む、抗コリン作動薬との組み合わせに関する。
【0070】
本発明は、さらに、本発明の化合物もしくはその薬学的に許容される塩と、β−アドレナリン受容体アゴニスト(β−受容体サブタイプ1−4を含む)、例えばイソプレナリン、サルブタモール、フォルモテロール、サルメテロール、テルブタリン、オルシプレナリン、ビトルテロール メシレート、またはピルブテロールもしくはそのキラルなエナンチオマーとの組み合わせに関する。
【0071】
本発明は、さらに、本発明の化合物もしくはその薬学的に許容される塩と、クロモン類、例えばクロモグリク酸ナトリウムもしくはネドクロミル(nedocromil) ナトリウムとの組み合わせに関する。
本発明は、さらに、本発明の化合物もしくはその薬学的に許容される塩と、グルココルチコイド、例えばフルニソリド、トリアムシノロン アセトニド、ベクロメタゾン ジプロピオネート、ブデソニド、プロピオン酸フルチカゾン、シクレソニド(ciclesonide)、またはフランカルボン酸モメタゾンとの組み合わせに関する。
【0072】
本発明は、さらに、本発明の化合物もしくはその薬学的に許容される塩と、核ホルモン受容体調節剤、例えばPPARとの組み合わせに関する。
【0073】
本発明は、さらに、本発明の化合物もしくはその薬学的に許容される塩と、免疫グロブリン(Ig)またはIg製剤またはIg機能を調節するアンタゴニストもしくは抗体、例えば抗−IgE(例えばオマリズマブ(omalizumab))との組み合わせに関する。
【0074】
本発明は、さらに、本発明の化合物もしくはその薬学的に許容される塩と、他の全身もしくは局所適用抗炎症剤、例えばサリドマイドもしくはその誘導体、レチノイド、ジトラノール、またはカルシポトリオール(calcipotriol)との組み合わせに関する。
【0075】
本発明は、さらに、本発明の化合物もしくはその薬学的に許容される塩と、アミノサリチレート類およびスルファピリジン、例えばスルファサラジン、メサラジン、バルサラジド(balsalazide)、およびオルサラジン(olsalazine);および免疫調節剤、例えばチオプリン類、およびコルチコステロイド、例えばブデソニドとの組み合わせに関する。
【0076】
本発明は、さらに、本発明の化合物もしくはその薬学的に許容される塩と、抗菌剤、例えばペニシリン誘導体、テトラサイクリン類、マクロライド類、β−ラクタム類、フルオロキノロン類、メトロニダゾール、および吸入アミノグリコシド;アシクロビル、ファムシクロビル(famciclovir)、バラシクロビル(valaciclovir)、ガンシクロビル(ganciclovir)、シドフォビル、アマンタジン、リマンタジン(rimantadine)、リバビリン、ザナミビル(zanamavir)およびオセルタミビル(oseltamavir)を含む抗ウイルス剤;プロテアーゼ阻害剤、例えばインジナビル、ネルフィナビル、リトナビル、およびサキナビル;ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤、例えばジダノシン、ラミブジン、スタブジン、ザルシタビン、ジドブジン;非ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤、例えばネビラピン(nevirapine)、もしくはエファビレンツとの組み合わせに関する。
【0077】
本発明は、さらに、本発明の化合物もしくはその薬学的に許容される塩と、心血管薬、例えばカルシウム・チャネル・ブロッカー、β−アドレナリン受容体ブロッカー、アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害剤、アンジオテンシン−2受容体アンタゴニスト;抗高脂血薬、例えばスタチン類もしくはフィブレート類;血液細胞形態のモジュレーター、例えばペントキシフィリン;血栓溶解剤、または抗凝血剤、例えば血小板凝集阻害剤との組み合わせに関する。
【0078】
本発明は、さらに、本発明の化合物もしくはその薬学的に許容される塩と、CNS薬、例えば抗うつ剤(例えばセルトラリン)、抗パーキンソン病薬(例えばデプレニル、L-dopa、ロピニロール(ropinirole)、プラミペキソール(pramipexole)、MAOB阻害剤、例えばセレギリン(selegine)およびラサジリン(rasagiline))、comP阻害剤(例えばタスマー(tasmar))、A−2阻害剤、ドーパミン再取り込み阻害剤、NMDAアンタゴニスト、ニコチン アゴニスト、ドーパミン アゴニスト、もしくは神経型一酸化窒素合成酵素阻害剤、または抗アルツハイマー薬(例えばドネペジル、リバスチグミン(rivastigmine)、タクリン)、COX−2阻害剤、プロペントフィリン、またはメトリホネート(metrifonate)との組み合わせに関する。
【0079】
本発明は、さらに、本発明の化合物もしくはその薬学的に許容される塩と、急性および慢性疼痛の処置のための薬剤、例えば中枢作用性および末梢作用性鎮痛剤(例えばオピオイドもしくはその誘導体)、カルバマゼピン、フェニトイン、バルプロ酸ナトリウム、アミトリプチン(amitryptiline)、または他の抗うつ剤、アセトアミノフェン、または非ステロイド抗炎症剤との組み合わせに関する。
【0080】
本発明は、さらに、本発明の化合物もしくはその薬学的に許容される塩と、非経腸もしくは局所適用(吸入を含む)局所麻酔薬、例えばリグノカインもしくはその誘導体との組み合わせに関する。
本発明の化合物もしくはその薬学的に許容される塩はまた、ホルモン剤、例えばラロキシフェン、またはビホスホネート、例えばアレンドロネートを含む抗骨粗鬆症剤との組み合わせに用いられ得る。
【0081】
本発明は、さらに、本発明の化合物もしくはその薬学的に許容される塩と、
(i) トリプターゼ阻害剤;
(ii) 血小板活性化因子(PAF)アンタゴニスト;
(iii) インターロイキン変換酵素(ICE)阻害剤;
(iv) IMPDH阻害剤;
(v) VLA−4アンタゴニストを含む接着分子阻害剤;
(vi) カテプシン;
(vii) キナーゼ阻害剤、例えばチロシンキナーゼ(例えばBtk、Itk、Jak3、もしくはMAP)阻害剤(例えば、ゲフィチニブ、イマチニブ メシレート)、セリン/トレオニン キナーゼ阻害剤(MAPキナーゼ(例えばp38、JNK、プロテイン キナーゼ A、BもしくはC、またはIKK)阻害剤)、細胞周期制御に関するキナーゼ(例えばサイクリン依存性キナーゼ)の阻害剤;
(viii) グルコース−6 ホスフェート デヒドロゲナーゼ阻害剤;
(ix) キニン−B.sub1.−もしくは−B.sub2.−受容体アンタゴニスト;
(x) 抗痛風剤、例えばコルヒチン;
(xi) キサンチン オキシダーゼ阻害剤、例えばアロプリノール;
(xii) 尿酸排泄剤、例えばプロベネシド、スルフィンピラゾンまたはベンズブロマロン;
(xiii) 成長ホルモン分泌促進物質;
(xiv) トランスフォーミング成長因子(TGFβ);
(xv) 血小板由来成長因子(PDGF);
(xvi) 線維芽細胞成長因子、例えば塩基性線維芽細胞成長因子(bFGF);
(xvii) 顆粒球マクロファージコロニー刺激因子(GM−CSF);
(xviii) カプサイシン クリーム;
(xix) タキキニン NK.sub1.もしくはNK.sub3.受容体アンタゴニスト、例えば NKP-608C、SB-233412 (talnetant) もしくは D-4418;
(xx) エラスターゼ阻害剤、例えば UT-77 もしくは ZD-0892;
(xxi) TNF−α変換酵素(TACE)阻害剤;
(xxii) 誘導型一酸化窒素合成酵素(iNOS)阻害剤;
(xxiii) TH2細胞で発現される化学誘引物質受容体相同分子(例えばCRTH2アンタゴニスト);
(xxiv) P38阻害剤;
(xxv) トール様受容体(TLR)機能調節剤;
(xxvi) プリン受容体(例えばP2X7)の活性調節剤;または
(xxvii) 転写因子活性化阻害剤、例えばNFkB、API、もしくはSTATS;
との組み合わせに関する。
【0082】
本発明の化合物もしくはその薬学的に許容される塩はまた、癌の処置のための現存する治療薬との組み合わせに用いられ得る。組み合わせに適した薬剤は
(i) 例えばアルキル化剤(例えばシスプラチン、カルボプラチン、シクロホスファミド、ナイトロジェン マスタード、メルファラン、クロランブシル、ブスルファン、もしくはニトロソ尿素);代謝拮抗剤(例えば葉酸代謝拮抗剤、例えばフルオロピリミジン(5−フルオロウラシルもしくはテガフールなど))、ラルチトレキセド(raltitrexed)、メトトレキセート、シトシン アラビノシド、ヒドロキシ尿素、ゲムシタビン、もしくはパクリタキセル;抗腫瘍抗生物質(例えばアントラサイクリン類(例えばアドリアマイシン)、ブレオマイシン、ドキソルビシン、ダウノマイシン、エピルビシン、イダルビシン、マイトマイシン−C、ダクチノマイシン、もしくはミトラマイシン(mithramycin));有糸分裂阻害剤(例えばビンカ アルカロイド(例えばビンクリスチン(vincristine))、ビンブラスチン、ビンデシンもしくはビノレルビン、またはタキソイド類(taxoid)(例えばタキソールもしくはタキソテール);またはトポイソメラーゼ阻害剤(例えばエピポドフィロトキシン(エトポシド、テニポシド(teniposide))、アムサクリン、トポテカン(topotecan)、もしくはカンプトテシン)などの内科的腫瘍学で用いられる抗増殖/抗腫瘍薬またはそれらの組み合わせ;
【0083】
(ii) 細胞分裂停止剤、例えば抗エストロゲン剤(例えばタモキシフェン、トレミフェン、ラロキシフェン、ドロロキシフェン(droloxifene)、もしくはヨードキシフェン(iodoxyfene))、エストロゲン受容体下方制御因子(例えばフルベストラント(fulvestrant))、抗アンドロゲン剤(例えばビカルタミド、フルタミド、ニルタミド(nilutamide)、もしくは酢酸シプロテロン)、LHRHアンタゴニスト、またはLHRHアゴニスト(例えばゴセレリン、リュープロレリン、もしくはブセレリン)、プロゲストーゲン(例えば酢酸メゲストロール)、アロマターゼ阻害剤(例えばアナストロゾール、レトロゾール(letrozole)、ボラゾール(vorazole)、もしくはエキセメスタンとして)、または5α−リダクターゼ阻害剤(例えばフィナステリド);
(iii) 癌細胞浸潤(invasion)を阻害する薬剤(例えばメタロプロテイナーゼ阻害剤(マリマスタット(marimastat)など)もしくはウロキナーゼ・プラスミノーゲン活性化因子受容体機能阻害剤);
【0084】
(iv) 成長因子機能の阻害剤、例えば成長因子抗体(例えば抗erbb2抗体トラスツズマブ、もしくは抗erbb1抗体セツキシマブ(cetuximab)[C225])、ファルネシル・トランスフェラーゼ阻害剤、チロシン・キナーゼ阻害剤、またはセリン/トレオニン・キナーゼ阻害剤、上皮成長因子ファミリーの阻害剤(例えばEGFRファミリー・チロシン・キナーゼ阻害剤、例えば−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−7−メトキシ−6−(3−モルホリノプロポキシ)キナゾリン−4−アミン(ゲフィチニブ, AZD1839)、−(3−エチニルフェニル)−6,7−ビス(2−メトキシエトキシ)キナゾリン−4−アミン(エルロチニブ(erlotinib), OSI 774)、または6−アクリルアミド−−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−7−(3−モルホリノプロポキシ)キナゾリン−4−アミン(CI 1033))、血小板由来成長因子ファミリーの阻害剤、または肝細胞成長因子ファミリーの阻害剤;
【0085】
(v) 抗血管新生剤(例えば血管内皮成長因子の効果を阻害するもの(例えば抗血管内皮細胞成長因子抗体ベバシズマブ(bevacizumab)、例えば国際特許出願 WO 97/22596、WO 97/30035、WO 97/32856、もしくは WO 98/13354に開示された化合物)、または他のメカニズムによって作用する化合物(例えばリノマイド(linomide)、インテグリンαvβ3機能の阻害剤またはアンジオスタチン);
【0086】
(vi) 血管損傷剤(例えばコンブレタスタチン(combretastatin) A4、または国際特許出願 WO 99/02166、WO 00/40529、WO 00/41669、WO 01/92224、WO 02/04434、もしくは WO 02/08213 で開示された化合物);
(vii) アンチセンス治療に用いられる薬剤(例えば上記で挙げた標的の1つに指向性であるもの(例えば ISIS 2503、抗rasアンチセンス));
【0087】
(viii) 遺伝子治療アプローチ、例えば異常遺伝子(例えば異常p53または異常BRCA1もしくはBRCA2、GDEPT(遺伝子指向性酵素プロドラッグ治療))を置き換えるアプローチ(例えばシトシン・デアミナーゼ、チミジン・キナーゼ、もしくは微生物性ニトロ還元酵素を用いるアプローチ)、および化学療法もしくは放射線治療に対する患者耐容性を増大させるアプローチ(例えば多薬剤耐性遺伝子治療)に用いられる薬剤;または
【0088】
(ix) 免疫治療アプローチ、例えば、患者の腫瘍細胞の免疫原性を増大させる ex vivo アプローチおよび in vivo アプローチ、例えばサイトカイン(例えばインターロイキン 2、インターロイキン 4、もしくは顆粒球マクロファージコロニー刺激因子)でのトランスフェクション、T細胞アネルギーを減少させるアプローチ、トランスフェクトさせた免疫細胞(例えばサイトカインをトランスフェクトさせた樹状細胞)を用いたアプローチ、サイトカインをトランスフェクトさせた腫瘍細胞株を用いたアプローチ、および抗イディオタイプ抗体を用いたアプローチに用いられる薬剤;
を含む。
【0089】
さらにさらなる態様において、本発明は、CRTh2受容体活性の調節が有益であるヒトの疾患もしくは状態を処置する医薬の製造における、上記で定義した式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物の使用を提供する。
【0090】
本明細書の内容において、“治療”という用語はまた、特定の記載に反しない限り“予防”を含む。“治療の”および“治療上”という用語は、これに従って解釈されるべきである。
【0091】
本発明は、さらに、プロスタノイドがその受容体(特にCRTh2受容体)に結合する、PGD2もしくはその代謝物が介在する疾患を処置する方法であって、患者に、治療有効量の式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグを投与することを含む方法を提供する。
【0092】
本発明はまた、炎症性疾患に罹患しているもしくはそのリスクがある患者において、炎症性疾患(特に乾癬)を処置する方法であって、該患者に、治療有効量の上記で定義した式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を投与することを含む方法を提供する。
【0093】
上記の治療的使用のために、投与される用量は、用いられる化合物、投与方法、望ましい処置、および適応される疾患に伴い、当然に変化する。
【0094】
式(I)の化合物、そのプロドラッグおよび薬学的に許容される塩および溶媒和物は、それ自身でも用いられ得るが、一般的に、式(I)の化合物/塩/溶媒和物(活性成分)が薬学的に許容されるアジュバント、希釈剤もしくは担体と組み合わされた医薬組成物の形態で投与される。投与方法に依存して、医薬組成物は、好ましくは0.05から99%w(重量パーセント)、より好ましくは0.05から80%w、さらにより好ましくは0.10から70%w、そしていっそうより好ましくは0.10から50%wの活性成分を含む。全ての重量パーセントは組成物の総量に基づく。
【0095】
本発明はまた、薬学的に許容されるアジュバント、希釈剤もしくは担体と組み合わせた、上記で定義した式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を含む医薬組成物を提供する。
【0096】
医薬組成物は、溶液、懸濁液、ヘプタフルオロアルカン・エアゾール、および乾燥粉末製剤の形態で、局所に(例えば肺および/または気道に、または皮膚に);例えば、錠剤、カプセル剤、シロップ、粉剤もしくは顆粒の形態で経口投与によって、または溶液もしくは懸濁液の形態で非経腸投与によって、または皮下投与によって、または坐剤の形態で直腸投与によって、または経皮で、全身に投与され得る。好ましくは、本発明の化合物は、経口で投与される。
【0097】
本発明は、以下の非制限的実施例によって説明される。特記しない限り、
(i)、H−NMRデータを記載する場合、主要な示性プロトンについてδ値の形態で、内部標準としてのテトラメチルシラン(TMS)に対する百万分率(ppm)で示される;
(ii) 質量スペクトル(MS):一般的に、親マスを示すイオンのみを記載し、特記しない限り、記載されたマス・イオンは、正のマス・イオン、すなわち(M+H)+である;
(iii) 実施例および方法における表題化合物は、ACD/name and ACD/name batch (version 6.0)(Advanced Chemical Development Inc, Canada)を用いて命名した;
(iv) 特記しない限り、逆相HPLCは、Symmetry、NovaPak もしくは Ex-Terra 逆相シリカ カラムを用いて行った;
(v) 溶媒はMgSOもしくはNaSOで乾燥させた;
【0098】
(vi) 下記の略号を用いる:
【表1】

【実施例】
【0099】
実施例1
(2S)−2−[[4'−(メチルスルホニル)−3',5−ビス(トリフルオロメチル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸
【化13】

【0100】
a) 4−ブロモ−1−(メチルチオ)−2−(トリフルオロメチル)−ベンゼン
DMF(4ml)中の、ナトリウム チオメトキシド(317mg)、および5−ブロモ−2−フルオロベンゾトリフルオリド(1.0g)の混合物を、50℃で1時間加熱し、次に水に注ぎ、イソヘキサンで抽出した。有機物を塩水で洗浄し、乾燥し、真空で濃縮し、副題化合物を得た(762mg)。
1H NMR DMSO-d6: δ 7.74 (1H, d) 7.59 (1H, dd) ; 7.22 (1H, d) ; 2.51 (3H, s)
【0101】
b) [4−(メチルチオ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−ボロン酸
n−BuLi(2.7ml, ヘキサン中2.5M)を、−78℃で、THF中の段階a)の生成物およびトリ−イソプロピル ボレート(1.6ml)に滴下した。5分間撹拌し、次に2M HCl(50ml)でクエンチし、ジエチルエーテル(50ml)で抽出した。有機層を、水で、そして塩水で洗浄し、乾燥し(NaSO)、真空で蒸発させた。得られた固体をイソヘキサン(100ml)で磨砕し、濾過し、乾燥し、生成物を得た(0.83g)。NMRにより、生成物、すなわちボロン酸のモノマーとトリマーの2:1混合物であることが示された。
1H NMR CDCl3: δ 8.03 (1H, d), 7.51 (1H, dd), 6.7 (1H, d), 4.71 (1H, q), 1.69 (3H, d) and 1.43 (9H, s).
【0102】
c) 4,4,5,5−テトラメチル−2−[4−(メチルチオ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3,2−ジオキサボロラン
段階b)の生成物(0.25g)を、ジオキサン(2ml)中、ピナコール(2当量)で、3時間加熱した。溶液をジエチルエーテルおよび水で処理した。有機層を分離し、塩水で洗浄し、乾燥し(NaSO)、真空で濃縮した。収量85mg。
1H NMR CDCl3: δ 8.03 (1H, d), 7.86 (1H, d), 7.31 (1H, d), 2.53 (3H, s) and 1.35 (12H, s).
【0103】
d) 2−ヨード−4−(トリフルオロメチル)−フェノール
無水DMF(80ml)中の4−(トリフルオロメチル)−フェノール(8g)を、0℃まで冷却した。NaI(9.06g)およびクロロアミン−T(16.1g)を少しずつ加え、室温で終夜撹拌した。次に2M HClで希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機相をチオ硫酸ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥し(MgSO)、真空で濃縮した。残渣をクロマトグラフィーによって精製し(シリカ, イソヘキサン:酢酸エチルで溶出)、副題化合物を黄色の油状物として得た(13g)。
MS: APCI (-ve): 287 (M-H)
【0104】
e) 1,1−ジメチルエチル (2S)−2−[2−ヨード−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ]プロパン酸エステル
DIAD(2.9ml)を、0℃で、THF(35ml)中の段階e)の生成物(3.5g)、トリフェニルホスフィン(3.87g)、およびtert−ブチル (R)−(+)乳酸エステル(1.96g)に加え、18時間撹拌した。溶媒を真空で蒸発させ、残渣をフラッシュ・カラム・クロマトグラフィーによって精製し、石油エーテル:ジクロロメタン(4:1)で溶出し、無色の油状物として得た。収量**
1H NMR CDCl3: δ 8.03 (1H, d), 7.51 (1H, dd), 6.7 (1H, d), 4.71 (1H, q), 1.69 (3H, d) and 1.43 (9H, s).
【0105】
f) 1,1−ジメチルエチル (2S)−2−[[4'−(メチルチオ)−3',5−ビス(トリフルオロメチル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシプロパン酸エステル
段階e)の生成物(0.3g)、段階c)の生成物(230mg)、炭酸ナトリウム(170mg)、Pd(dppf)Cl(50mg)、ジオキサン(10ml)、およびメタノール(1ml)を、90℃で24時間加熱し、次に真空で濃縮した。残渣をフラッシュ・カラム・クロマトグラフィーによって精製し、酢酸エチル:イソヘキサン(2:8)で溶出し、生成物を得た(0.35g)。これをさらに特性決定することなく直接用いた。
【0106】
g) (2S)−2−[[4'−(メチルチオ)−3',5−ビス(トリフルオロメチル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸
ジクロロメタン(6ml)およびTFA(3ml)中の段階f)の生成物(0.34g)を、室温で2時間撹拌し、次に真空で濃縮した。残渣をジクロロメタンで希釈し、水で洗浄し、乾燥し(MgSO)、次に真空で濃縮した。次に残渣をアセトニトリル(10ml)および水(10ml)に溶解し、オキソン(0.6g)で処理した。反応混合物を2時間撹拌し、さらにオキソン(0.6g)を加え、反応物を2日間撹拌した。溶液をジクロロメタン(×3)で洗浄した。合わせた抽出物を乾燥し(MgSO)、次に真空で濃縮した。さらに、逆相HPLCによって精製し、次にジクロロメタンおよびイソヘキサンで磨砕し、表題化合物を白色の固体として得た(100mg)。
MS: APCI (-ve): 455 (M-H)
1H NMR DMSO-D6: δ 8.49 (1H, s), 8.31 (1H, d), 8.12 (1H, d), 7.84-7.76 (2H, m), 7.23 (1H, d), 5.13 (1H, q) and 1.46 (3H, d).
【0107】
実施例2
[[3',5−ジクロロ−4'−(メチルスルホニル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]酢酸
【化14】

【0108】
a) 1,1−ジメチルエチル (4−クロロ−2−ヨードフェノキシ)酢酸エステル
アセトニトリル(20ml)中の、5−クロロ−2−ヨードフェノール(4.75g)、1,1−ジメチルエチル ブロモ酢酸エステル(3.05ml)、および炭酸カリウム(2.58g)の混合物を、2時間還流した。水を加え、混合物をエーテルで抽出した(3回)。有機抽出物を乾燥し(MgSO)、蒸発させ、クロマトグラフィーによって精製し(シリカ, 溶出液としてペトロール−エーテル)、副題化合物を得た(6.88g)。
1H NMR CDCl3: δ 7.77 (1H, d), 7.45 (1H, dd), 6.61 (1H, d), 4.55 (2H, s), 1.48 (9H, s).
【0109】
b) 4−ブロモ−2−クロロ−1−(メチルチオ)ベンゼン
DMF(25ml)中の、4−ブロモ−2−クロロ−1−フルオロベンゼン(8.04g)およびナトリウム メチルチオレート(3.05g)の混合物を、50℃で2.5時間加熱した。水を加え、混合物をエーテルで抽出した(3回)。有機抽出物を水で洗浄し(2回)、乾燥し(MgSO)、蒸発させ、副題化合物を得た(8.93g)。
1H NMR CDCl3: δ 7.54 (1H, d), 7.34 (1H, dd), 7.02 (1H, dd), 2.47 (3H, s).
【0110】
c) [3−クロロ−4−(メチルチオ)フェニル]ボロン酸
ブチル リチウム(15ml, ヘキサン中1.9M)を、−78℃で、40分間に亘って、THF(30ml)中の段階b)の生成物(6.82g)およびトリイソプロピル ボレート(8.0ml)の溶液に加え、さらに1時間撹拌した。2M HCl(20ml)を加え、混合物を20℃まで温め、エーテルで抽出した(3回)。有機抽出物を乾燥し(MgSO)、蒸発させ、クロマトグラフィーによって精製し(シリカ, 溶出液としてペトロール−エーテル)、副題化合物を得た(1.82g)。
MS: ESI (-ve): 201 [M-H]- 100%
【0111】
d) 1,1−ジメチルエチル [[3',5−ジクロロ−4'−(メチルスルホニル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]酢酸エステル
ジオキサン(5ml)およびメタノール(3ml)中の、段階a)の生成物(390mg)および段階c)の生成物(239mg)、炭酸ナトリウム(220mg)、およびPd(dppf)Cl(74mg)の混合物を、100℃で24時間加熱し、次に真空で濃縮し、アセトン(10ml)に溶解した。オキソン(2.0g)の水溶液、および水性KCO(混合物を約pH 8に保つため)を加え、2日間撹拌した。混合物をエーテルで抽出し(3回)、有機抽出物を乾燥し(MgSO)、蒸発させ、クロマトグラフィーによって精製し(シリカ, 溶出液としてペトロール−エーテル)、副題化合物を得た(73mg)。
1H NMR CDCl3: δ 8.18 (1H, d), 7.80 (1H, d), 7.70 (1H, dd), 7.34-7.31 (2H, m), 6.79 (1H, d), 4.54 (2H, s), 3.30 (3H, s), 1.47 (9H, s).
【0112】
さらにエーテルで溶出し、1,1−ジメチルエチル [[3',5−ジクロロ−4'−(メチルスルフィニル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]酢酸エステル(35mg)を得た。
1H NMR CDCl3: δ 7.99 (1H, d), 7.82 (1H, d), 7.66 (1H, dd), 7.35-7.28 (2H, m), 6.79 (1H, d), 4.53 (2H, s), 2.87 (2H, s), 1.47 (9H, s).
【0113】
e) [[3',5−ジクロロ−4'−(メチルスルホニル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]酢酸
TFA(3ml)中の段階d)の生成物(73mg)の溶液を、2時間撹拌した。溶媒を真空で除去し、水を加え、混合物をジクロロメタンで抽出した(3回)。有機抽出物を乾燥し(MgSO)、蒸発させ、エーテルで磨砕し、表題化合物を白色の固体として得た(46mg)。
M.p.140〜2℃.
MS: ESI (+ve): 393 [M+NH4]+ 100%
1H NMR DMSO-d6: δ 8.06 (1H, d), 8.02 (1H, d), 7.83 (1H, dd), 7.51 (1H, d), 7.46 (1H, dd), 7.13 (1H, d), 4.81 (3H, s), 3.41 (3H, s).
【0114】
実施例3
[[3',5−ジクロロ−4'−(メチルスルフィニル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]酢酸
TFA(2ml)中の、実施例2の段階d)のより極性の高い生成物(35mg)の溶液を、24時間撹拌した。溶媒を真空で除去し、混合物をトルエンと共に共沸し、クロマトグラフィーによって精製し(シリカ, 溶出液としてCHCl−MeOH−AcOH)、表題化合物を白色の固体として得た(22mg)。
MS: ESI (+ve): 359 [M+H]+ 100%
1H NMR DMSO-d6: δ 7.86 (3H, s), 7.47 (1H, d), 7.43 (1H, dd), 7.11 (1H, d), 4.80 (2H, s), 2.85 (3H, s).
【0115】
実施例4
(2S)−2−[[3',5−ジクロロ−4'−(メチルスルホニル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]プロパン酸
【化15】

【0116】
a) 1,1−ジメチルエチル (2S)−2−(4−クロロ−2−ヨードフェノキシ)プロパン酸エステル
DIAD(1.64ml)を、0℃で、THF(8ml)中の5−クロロ−2−ヨードフェノール(1.76g)、トリフェニルホスフィン(2.17g)、およびtert−ブチル (R)−ラクテート(1.02g)の溶液に加え、20℃で18時間撹拌した。溶媒を真空で除去し、残渣をクロマトグラフィーによって精製し(シリカ, 溶出液としてペトロール−エーテル)、副題化合物を得た(2.01g)。
1H NMR CDCl3: δ 7.76 (1H, d), 7.21 (1H, dd), 6.61 (1H, d), 4.61 (1H, q), 1.65 (3H, d), 1.42 (9H, s).
【0117】
b) 1,1−ジメチルエチル (2S)−2−[[3',5−ジクロロ−4'−(メチルスルホニル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]プロパン酸エステル
ジオキサン(5ml)およびメタノール(3ml)中の、段階a)の生成物(412mg)および実施例2の段階c)の生成物(246mg)、酢酸パラジウム(22mg)、トリス(オルト−トルエン)ホスフィン(49mg)、および炭酸ナトリウム(220mg)の混合物を、100℃で12時間加熱し、次に真空で濃縮させ、アセトン(10ml)に溶解させた。水中のオキソン(2.0g)の溶液および水性KCO(混合物を約pH 8に保つため)を加え、2日間撹拌した。混合物をエーテルで抽出し(3回)、有機抽出物を乾燥し(MgSO)、蒸発させ、クロマトグラフィーによって精製し(シリカ, 溶出液としてペトロール−エーテル)、副題化合物を得た(319mg)。
1H NMR CDCl3: δ 8.17 (1H, d), 7.86 (1H, d), 7.71 (1H, dd), 7.32-7.27 (2H, m), 6.78 (1H, d), 4.67 (1H, q), 3.31 (3H, s), 1.52 (3H, d), 1.44 (9H, s).
【0118】
c) (2S)−2−[[3',5−ジクロロ−4'−(メチルスルホニル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]プロパン酸
表題化合物を、実施例2の段階e)の方法によって段階b)の生成物を用いて製造した。
MS: ESI (+ve): 407 [M+NH4]+ 100%
1H NMR DMSO-d6: δ 13.23 (1H, s), 8.07 (1H, d), 8.06 (1H, s), 7.87 (1H, dd), 7.52 (1H, d), 7.45 (1H, dd), 7.06 (1H, d), 5.03 (1H, q), 3.41 (3H, s), 1.46 (3H, d).
【0119】
実施例5
(2S)−2−[4−クロロ−2−[2,5−ジフルオロ−4−(4−モルホリニルスルホニル)フェノキシ]フェノキシ]−プロパン酸
【化16】

【0120】
a) 4−[(4−ブロモ−2,5−ジフルオロフェニル)スルホニル]−モルホリン
モルホリン(0.16ml)を、窒素下、撹拌しながら、ジクロロメタン(6ml)中の塩化 4−ブロモ−2,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル(0.18g)の溶液に加えた。反応混合物を終夜撹拌し、次に水でクエンチした。有機相を乾燥し(MgSO)、真空で濃縮させ、副題化合物を白色の固体として得た(200mg)。
1H NMR CDCl3: δ 7.62 (1H, dd), 7.52 (1H, dd), 3.77-3.7 (4H, m) and 3.23-3.2 (4H, m).
【0121】
b) ベンジル 2−ブロモ−4−クロロフェニル エーテル
臭化ベンジル(13.1ml)を、撹拌しながら、DMF(200ml)中の2−ブロモ−4−クロロフェノール(20.7g)および炭酸カリウム(27.6g)の混合物に加えた。72時間後、混合物をジエチルエーテルおよび水の層間に分配し、有機層を水で洗浄し、乾燥し、溶媒を減圧下で蒸発させた。残渣をクロマトグラフィーによって精製し(シリカ, 溶出液としてEtOAc/イソヘキサン)、副題化合物を得た(18.1g)。
1H NMR CDCl3: δ 7.55 (1H, s) ; 7.46-7.18 (6H, m) ; 6.84 (1H, d) ; 5.14 (2H, s).
【0122】
c) [2−(ベンジルオキシ)−5−クロロフェニル]ボロン酸
ブチル リチウムの溶液(ヘキサン中1.6M)(50ml)を、−70℃で、撹拌しながら、ジエチルエーテル(300ml)中の段階a)の生成物(23g)の溶液に滴下した。1時間後、さらに18mlのブチル リチウムを加え、0.75時間放置し、次にトリメチル ボレート(10ml)を加え、混合物を室温まで温め、16時間放置した。2M 塩酸(100ml)を加え、1時間撹拌し、次に有機層を分離し、水酸化ナトリウム水溶液で抽出した。塩基性層を2M 塩酸溶液で酸性にし、ジエチルエーテルで抽出し、これを乾燥し、減圧下で蒸発させた。残渣をイソヘキサンで磨砕し、濾過し、副題化合物を得た(10.8g)。
1H NMR CDCl3: δ 7.82 (1H, d) ; 7.44-7.34 (6H, m) ; 6.90 (1H, d) ; 5.99 (2H, s) ; 5.12 (2H, s)
【0123】
d) 2−[5−クロロ−2−(フェニルメトキシ)フェニル]−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン
副題化合物を、無水ジエチルエーテル(200ml)中の、段階b)の生成物(5g)、ピナコール(2.7g)から製造した。試薬を、窒素下、終夜撹拌した。さらに1.2gのピナコールおよびモレキュラーシーブを加え、終夜撹拌した。反応混合物を水で洗浄し、乾燥し(MgSO)、真空で濃縮し、副題化合物を得た(5.6g)。
1H NMR DMSO-d6: δ 7.27-7.64 (m, 7H), 6.85 (d, 1H), 5.09 (s, 2H), 1.36 (s, 12H).
【0124】
e) 4−クロロ−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノール
段階d)の生成物を、エタノール(100ml)に溶解し、パラジウム/活性炭(5%)で処理し、懸濁液を、水素下(1bar)、30分間撹拌した。次に混合物を濾過し、ろ液を真空で濃縮し、副題化合物を得た(4.2g)。
1H NMR DMSO-d6: δ 7.76-7.79 (s, 1H), 6.79-7.62 (m, 3H), 1.36 (s, 12H).
【0125】
f) 1,1−ジメチルエチル 2−[4−クロロ−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ]−(2S)−プロパン酸エステル
副題化合物を、実施例2段階a)の方法によって、段階e)の生成物、およびtert−ブチル (R)−(+)−乳酸エステルを用いて製造した。
【0126】
g) 2−(2−ボロノ−4−クロロフェノキシ)−(2S)−プロパン酸
副題化合物を、実施例4の段階a)の方法によって、段階(f)の生成物を用いて製造した。収量2.5g。粗製の物質を、段階h)で使用した。
【0127】
h) (2S)−2−[4−クロロ−2−[2,5−ジフルオロ−4−(4−モルホリニルスルホニル)フェノキシ]フェノキシ]−プロパン酸
段階g)の生成物(0.1g)、段階a)の生成物(0.15g)、テトラキス パラジウムトリフェニルホスフィン(0)、炭酸ナトリウム(2M溶液, 4ml)、エタノール(4ml)およびトルエン(8ml)を、90℃で18時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、次に真空で濃縮し、さらに逆相HPLCによって精製し、表題化合物を得た(0.1g)。
1H NMR DMSO-d6: δ 8.17-8.15 (1H, m), 7.63 (1H, t), 7.4 (2H, s), 7.0 (1H, s), 4.56 (1H, d), 3.6 (4H, m), 3.11 (4H, s) and 1.3 (3H, d).
【0128】
実施例6
[[3'−フルオロ−4'−[(1−メチルエチル)スルホニル]−5−(トリフルオロメチル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]酢酸
【化17】

【0129】
a) 4−ブロモ−2−フルオロベンゼンチオール
トリフェニルホスフィンを、0℃で、THF(30ml)中の塩化 4−ブロモ−2−フルオロベンゼンスルホニル(8.44g)の溶液に少しずつ加えた。15分後、水を加え、無色の溶液を20℃で18時間撹拌した。溶媒を真空で除去し、残渣をDCMに溶解し、2M 水酸化ナトリウム(2回)で抽出した。水層をDCMで洗浄し、合わせ、酸性にし(4M HCl)、酢酸エチル(3回)で抽出した。これらの有機抽出物を乾燥し(MgSO)、蒸発させ、副題化合物を得た(5.89g)。
MS: ESI (-ve): 206 [M-H]- 94%
【0130】
b) 4−ブロモ−2−フルオロ−[(1−メチルエチル)チオ]ベンゼン
アセトン(10ml)中の、段階a)の生成物(2.77g)、ヨウ化イソプロピル(1.7ml)、およびKCO(2.0g)の混合物を、3時間撹拌した。水を加え、混合物をエーテル(3回)で抽出した。有機抽出物を乾燥し(MgSO)、蒸発させ、副題化合物を得た(3.22g)。
1H NMR CDCl3: δ 7.44-7.21 (3H, m), 3.41 (1H, heptet), 1.27 (6H, d).
【0131】
c) [3−フルオロ−4−[(1−メチルエチル)チオ]フェニル]ボロン酸
副題化合物を、実施例2段階c)の方法によって、段階b)の生成物を用いて製造した。
MS: ESI (-ve): 213 [M-H]- 100%
【0132】
d) [2−ブロモ−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ]酢酸メチル
副題化合物を、実施例2段階a)の方法によって、ブロモ酢酸メチル、および2−ブロモ−4−(トリフルオロメチル)フェノールを用いて製造した。
1H NMR CDCl3: δ 7.82 (1H, d), 7.48 (1H, dd), 6.81 (1H, d), 3.77 (3H, s).
【0133】
e) [[3'−フルオロ−4'−[(1−メチルエチル)スルホニル]−5−(トリフルオロメチル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]酢酸メチル
副題化合物を、実施例2段階d)の方法によって、段階c)および段階d)の生成物を用いて製造した。
MS: ESI (+ve): 452 [M+NH4]+ 100%
【0134】
f) [[3'−フルオロ−4'−[(1−メチルエチル)スルホニル]−5−(トリフルオロメチル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]酢酸
NaOH(0.35ml, 1M)、THF(2ml)およびMeOH(1ml)中の、段階e)の生成物(140mg)の溶液を、2時間撹拌した。溶媒を真空で除去し、残渣をエーテルで洗浄し、酸性にし(2M HCl)、DCM(3回)で抽出した。有機抽出物を乾燥し(MgSO)、蒸発させ、イソヘキサン−DCMから結晶化し、表題化合物を得た(105mg)。
M.p. 170〜1℃.
MS: ESI (+ve): 438 [M+NH4]+ 100%
1H NMR DMSO-d6: δ 13.22 (1H, s), 7.90-7.78 (4H, m), 7.74 (1H, dd), 7.30 (1H, d), 4.92 (2H, s), 3.54 (1H, heptet), 1.25 (6H, d).
【0135】
実施例7
[[5−クロロ−4'−(メチルスルホニル)−3'−(トリフルオロメチル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−酢酸
【化18】

【0136】
a) (4−クロロ−2−ヨードフェノキシ)酢酸メチル
アセトニトリル(20ml)中の、5−クロロ−2−ヨードフェノール(4.95g)、ブロモ酢酸メチル(1.85ml)、および炭酸カリウム(2.79g)の混合物を、2時間還流した。水性HClを加え、混合物をエーテル(3回)で抽出した。有機抽出物を乾燥し(MgSO)、蒸発させ、クロマトグラフィーによって精製し(シリカ, 溶出液としてペトロール−エーテル)、副題化合物を得た(5.75g)。
1H NMR CDCl3: δ 7.77 (1H, d), 7.25 (1H, dd), 6.64 (1H, d), 4.68 (2H, s), 3.81 (3H, s).
【0137】
b) [[5−クロロ−4'−(メチルスルホニル)−3'−(トリフルオロメチル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−酢酸メチル
副題化合物を、実施例2の段階d)の方法によって、段階a)の生成物および実施例1の段階b)の生成物を用いて製造した。
1H NMR DMSO-d6: δ 11.69 (1H, s), 8.30-8.27 (2H, m), 8.15 (1H, d), 7.58 (1H, d), 7.50 (1H, dd), 7.19 (1H, d), 4.82 (3H, s).
【0138】
c) [[5−クロロ−4'−(メチルスルホニル)−3'−(トリフルオロメチル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−酢酸
副題化合物を、実施例6の段階f)の方法によって段階b)の生成物を用いて製造した。
MS: EPCI (+ve): 407 [M+NH4]+ 100%
1H NMR DMSO-d6: δ 11.69 (1H, s), 8.33 (1H, d), 8.26 (1H, d), 8.15 (1H, dd), 7.57 (1H, d), 7.48 (1H, dd), 7.17 (1H, d), 4.82 (2H, s), 3.33 (3H, s).
【0139】
実施例8
[[5−フルオロ−4'−(メチルスルホニル)−3'−(トリフルオロメチル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−酢酸
【化19】

【0140】
a) (2−ブロモ−4−フルオロフェノキシ)酢酸エチル
副題化合物を、実施例2の段階a)の方法によって、2−ブロモ−4−フルオロフェノールおよびブロモ酢酸エチルを用いて製造した。
MS: ESI (+ve): 277 [M+H]+ 100%
【0141】
b) [[5−フルオロ−4'−(メチルスルホニル)−3'−(トリフルオロメチル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−酢酸エチル
副題化合物を、実施例2の段階d)の方法(ジオキサン−エタノール中で行う以外)によって、段階a)の生成物および実施例1の段階b)の生成物を用いて製造した。
1H NMR CDCl3: δ 8.35 (1H, d), 8.17 (1H, d), 8.01 (1H, dd), 7.14-7.06 (2H, m), 6.90-6.64 (1H, d), 4.63 (2H, s),4.25 (2H, q), 3.23 (2H, s), 1.28 (3H, t).
【0142】
c) [[5−フルオロ−4'−(メチルスルホニル)−3'−(トリフルオロメチル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]酢酸
表題化合物を、実施例6の段階f)の方法によって段階b)の生成物を用いて製造した。
MS: EPCI (+ve): 407 [M+NH4]+ 100%
1H NMR DMSO-d6: δ 8.35 (1H, d), 8.27 (1H, d), 8.17 (1H, dd), 7.40 (1H,dd), 7.28 (1H, d), 7.16 (1H, dd), 4.79 (2H, s), 3.32 (3H, s).
【0143】
実施例9
[[4'−(エチルスルホニル)−3',5−ビス(トリフルオロメチル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]酢酸
【化20】

【0144】
a) 4−ブロモ−1−(エチルチオ)−2−(トリフルオロメチル)ベンゼン
副題化合物を、実施例2の段階b)の方法によって、ナトリウム エチルチオレートおよび4−ブロモ−1−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)ベンゼンを用いて製造した。
1H NMR CDCl3: δ 7.76 (1H, d), 7.58 (1H, dd), 7.32 (1H, d), 2.96 (2H, q), 1.31 (3H, t).
【0145】
b) 1−(エチルチオ)−2−(トリフルオロメチル))フェニル]ボロン酸
副題化合物を、実施例2の段階c)の方法によって段階a)の生成物を用いて製造した。
MS: ESI (-ve): 213 [M-H]- 100%
【0146】
c) [2−ブロモ−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ]酢酸メチル
副題化合物を、実施例2の段階a)の方法によって、ブロモ酢酸メチルおよび2−ブロモ−4−(トリフルオロメチル)フェノールを用いて製造した。
1H NMR CDCl3: δ 7.82 (1H, d), 7.48 (1H, dd), 6.81 (1H, d), 3.77 (3H, s).
【0147】
d) [[4'−(エチルスルホニル)−3',5−ビス(トリフルオロメチル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]酢酸メチル
副題化合物を、実施例2の段階d)の方法によって、段階b)の生成物および段階c)の生成物を用いて製造した。
MS: APCI (-ve): 469 [M-H]- 100%
【0148】
e) [[4'−(エチルスルホニル)−3',5−ビス(トリフルオロメチル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]酢酸
表題化合物を、実施例5の段階f)の方法によって段階d)の生成物を用いて製造した。
M.p. 174〜5℃.
MS: ESI (-ve): 455 [M-H]- 100%
1H NMR DMSO-d6: δ 8.38 (1H, d), 8.24 (1H, d), 8.18 (1H, dd), 7.84-7.80 (2H, m), 7.33 (1H, d), 4.91 (2H, s), 3.41 (2H, q), 1.21 (3H, t).
【0149】
実施例10
(2S)−2−[[4'−(エチルスルホニル)−3',5−ビス(トリフルオロメチル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]プロパン酸
【化21】

【0150】
a) 1,1−ジメチルエチル (2S)−2−[[4'−(エチルスルホニル)−3',5−ビス(トリフルオロメチル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]プロパン酸エステル
副題化合物を、実施例2の段階d)の方法によって、段階b)の生成物および実施例1の段階b)の生成物を用いて製造した。
MS: APCI (-ve): 525 [M-H]- 100%
【0151】
b) (2S)−2−[[4'−(エチルスルホニル)−3',5−ビス(トリフルオロメチル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]プロパン酸
副題化合物を、実施例2の段階e)の方法によって段階a)の生成物を用いて製造した。
M.p. 124〜6℃.
MS: ESI (-ve): 469 [M-H]- 100%
1H NMR DMSO-d6: δ 8.47 (1H, d), 8.26-8.19 (2H, m), 8.18 (1H, dd), 7.82 (1H, dd), 7.25 (1H, d), 5.20 (1H, q), 3.41 (2H, q), 1.48 (3H, d), 1.21 (3H, t).
【0152】
実施例11
[[5−クロロ−4'−(4−モルホリニルスルホニル)−3'−(トリフルオロメチル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]酢酸
【化22】

【0153】
a) 4−[[4−ブロモ−2−(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル]モルホリン
モルホリン(1.1ml)を、0℃で、DCM(7ml)中の塩化 [4−ブロモ−2−(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル(2.03g)の溶液に加え、20℃で16時間撹拌した。水を加え、混合物をDCMで抽出した。有機抽出物を乾燥し(MgSO)、蒸発させ、クロマトグラフィーによって精製し(シリカ, 溶出液としてペトロール−エーテル)、副題化合物を得た(2.10g)。
1H NMR CDCl3: δ 8.04 (1H, d), 7.97 (1H, d), 7.85 (1H, dd), 3.73 (4H, t), 3.23 (4H, t).
【0154】
b) 4−[[5'−クロロ−2'−(フェニルメトキシ)−3−(トリフルオロメチル)[1,1'−ビフェニル]−4−イル]スルホニル−モルホリン
ジオキサン(3ml)およびメタノール(0.5ml)中の、段階a)の生成物(450mg)および[5−クロロ−2−(フェニルメトキシ)フェニル]ボロン酸(351mg)、炭酸ナトリウム(277mg)およびPd(dppf)Cl(93mg)の混合物を、85℃で16時間加熱した。水を加え、混合物をエーテルで抽出し(3回)、有機抽出物を乾燥し(MgSO)、蒸発させ、クロマトグラフィーによって精製し(シリカ, 溶出液としてペトロール−エーテル)、副題化合物を得た(538mg)。
M.p. 118〜9℃.
1H NMR CDCl3: δ 8.13-8.04 (2H, m), 7.83 (1H, dd), 7.37-7.26 (7H, m), 7.04 (1H, d), 5.09 (2H, s), 3.74 (4H, t), 3.25 (4H, t).
【0155】
c) 4−[[5'−クロロ−2'−ヒドロキシ−3−(トリフルオロメチル)[1,1'−ビフェニル]−4−イル]スルホニル]モルホリン
三臭化ホウ素(2.5ml, DCM中1.0M)を、0℃で、DCM(15ml)中の段階b)の生成物(1.16g)の溶液に加えた。溶液を15分間撹拌し、次に水でクエンチした。混合物をDCMで抽出させ(3回)、有機抽出物を乾燥し(MgSO)、蒸発させ、クロマトグラフィーによって精製し(シリカ, 溶出液としてペトロール−エーテル)、副題化合物を得た(851mg)。
MS: ESI (-ve): 420 [M-H]- 100%
【0156】
d) [[5−クロロ−4'−(4−モルホリニルスルホニル)−3'−(トリフルオロメチル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]酢酸エチル
副題化合物を、実施例2の段階a)の方法によって、段階c)の生成物およびブロモ酢酸エチルを用いて製造した。
MS: ESI (+ve): 508 [M+H]+ 100%
【0157】
e) [[5−クロロ−4'−(4−モルホリニルスルホニル)−3'−(トリフルオロメチル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]酢酸
副題化合物を、実施例5の段階f)の方法によって段階d)の生成物を用いて製造した。
M.p. 208〜9℃.
MS: ESI (-ve): 478 [M-H]- 100%
1H NMR DMSO-d6: δ 8.31 (1H, d), 8.11 (2H, d), 7.56 (1H, d), 7.41 (1H, dd), 7.16 (1H, d), 4.80 (2H, s), 3.66 (4H, t), 3.19 (4H, t).
【0158】
実施例12
(2S)−2−[[5−クロロ−4'−(4−モルホリニルスルホニル)−3'−(トリフルオロメチル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]プロパン酸
【化23】

【0159】
a) 1,1−ジメチルエチル (2S)−2−[[5−クロロ−4'−(4−モルホリニルスルホニル)−3'−(トリフルオロメチル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]プロパン酸エステル
副題化合物を、実施例4の段階a)の方法によって、実施例11の段階c)の生成物を用いて製造した。
1H NMR CDCl3: δ 8.27 (1H, d), 8.14 (1H, d), 7.93 (1H, dd), 7.35 (1H, d), 7.30 (1H, dd), 6.80 (1H, d), 4.70 (1H, q), 3.76 (4H, t), 3.28 (4H, t), 1.52 (3H, d), 1.42 (9H, s).
【0160】
b) (2S)−2−[[5−クロロ−4'−(4−モルホリニルスルホニル)−3'−(トリフルオロメチル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]プロパン酸
副題化合物を、実施例2の段階e)の方法によって段階a)の生成物を用いて製造した。
M.p. 148〜9℃.
MS: ESI (-ve): 492 [M-H]- 100%
1H NMR DMSO-d6: δ 13.26 (1H, s), 8.44 (1H, d), 8.12 (2H, s), 7.58 (1H, d), 7.47 (1H, dd), 7.08 (1H, d), 5.07 (1H, q), 3.66 (4H, t), 3.20 (4H, t), 1.45 (3H, d).
【0161】
実施例13
[[5−クロロ−4'−(1−ピロリジニルカルボニル)−3'−(トリフルオロメチル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−酢酸
【化24】

【0162】
a) 4−ブロモ−2−(トリフルオロメチル)−安息香酸
DMSO(20ml)中の1−ブロモ−4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)ベンゼン(5.02g)およびシアン化カリウム(1.38g)の混合物を、80℃で14時間加熱した。水を加え、混合物をエーテルで抽出し、有機抽出物を乾燥し(MgSO)、蒸発させ、褐色の油状物を得た。これをDMSO(10ml)および4M NaOH(10ml)に溶解し、100℃で16時間加熱した。2M HCl(20ml)を加え、混合物をDCMで抽出させ(3回)、有機抽出物を乾燥し(MgSO)、蒸発させ、クロマトグラフィーによって精製し(シリカ, 溶出液としてCHCl−MeOH−AcOH)、副題化合物を得た(1.99g)。
MS: ESI (-ve): 268 [M-H]- 100%.
【0163】
b) 1−[4−ブロモ−2−(トリフルオロメチル)ベンゾイルピロリジン
EDCI(1.70g)を、DCM(10ml)およびTHF(2ml)中の、段階a)の生成物(1.97g)、ピロリジン(1.2ml)、およびDMAP(1.43g)の溶液に加え、得られた溶液を16時間撹拌した。水性HClを加え、混合物をDCMで抽出し(3回)、有機抽出物を乾燥し(MgSO)、蒸発させ、クロマトグラフィーによって精製し(シリカ, 溶出液としてペトロール−エーテル)、副題化合物を得た(616mg)。
1H NMR CDCl3: δ 8.27 (1H, d), 7.93 (1H, d), 7.74 (1H, dd), 7.25 (1H, d), 3.64 (2H, t), 3.11 (2H, t), 1.98 (2H, hex), 1.88 (2H, hex).
【0164】
c) 1−[[5'−クロロ−2'−(フェニルメトキシ)−3−(トリフルオロメチル)[1,1'−ビフェニル]−4−イル]カルボニル]−ピロリジン
副題化合物を、実施例11の段階b)の方法によって、段階b)の生成物および[5−クロロ−2−(フェニルメトキシ)フェニル]ボロン酸を用いて製造した。
M.p. 143〜4℃.
MS: ESI (+ve): 460 [M+H]+ 100%
【0165】
d) 1−[[5'−クロロ−2'−ヒドロキシ−3−(トリフルオロメチル)[1,1'−ビフェニル]−4−イル]カルボニル]ピロリジン
副題化合物を、実施例11の段階c)の方法によって、段階c)の生成物を用いて製造した。
M.p. 220〜1℃.
MS: ESI (-ve): 368 [M-H]- 100%.
【0166】
e) [[5−クロロ−4'−(1−ピロリジニルカルボニル)−3'−(トリフルオロメチル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−酢酸エチル
副題化合物を、実施例2の段階a)の方法によって、段階d)の生成物およびブロモ酢酸エチルを用いて製造した。
1H NMR CDCl3: δ 7.92 (1H, s), 7.81 (1H, dd), 7.41 (1H, d), 7.33-7.28 (2H, m), 6.82 (1H, d), 4.61 (2H, s) 4.24 (2H, q), 3.68 (2H, t), 3.20 (2H, t), 1.98 (2H, hex), 1.90 (2H, hex), 1.26 (3H, t).
【0167】
f) [[5−クロロ−4'−(1−ピロリジニルカルボニル)−3'−(トリフルオロメチル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−酢酸
表題化合物を、実施例5の段階f)の方法によって段階e)の生成物を用いて製造した。
M.p. 197〜8℃.
MS: ESI (-ve): 426 [M-H]- 100%
1H NMR DMSO-D6: δ 8.09 (1H, s), 8.01 (1H, d), 7.51 (1H, d), 7.41 (1H, d), 7.32 (1H,d d), 6.97 (1H, d), 4.42 (2H, s), 3.47 (2H, t), 3.10 (2H, t), 1.93-1.78 (4H, m).
【0168】
実施例14
(2S)−2−[[5−クロロ−4'−(1−ピロリジニルカルボニル)−3'−(トリフルオロメチル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]プロパン酸
【化25】

【0169】
a) 1,1−ジメチルエチル (2S)−2−[[5−クロロ−4'−(1−ピロリジニルカルボニル)−3'−(トリフルオロメチル)−[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]プロパン酸エステル
副題化合物を、実施例4の段階a)の方法によって、実施例13の段階d)の生成物を用いて製造した。
1H NMR CDCl3: δ 8.03 (1H, s), 7.80 (1H, d), 7.40 (1H, dd), 7.31 (1H, d), 7.26-7.24 (1H, m), 6.77 (1H, d), 4.64 (1H, q), 3.68 (2H, t), 3.20 (2H, t), 1.99 (2H, hex), 1.90 (2H, hex), 1.49 (3H, d), 1.41 (9H, s).
【0170】
b) (2S)−2−[[5−クロロ−4'−(1−ピロリジニルカルボニル)−3'−(トリフルオロメチル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]プロパン酸
副題化合物を、実施例2の段階e)の方法によって段階a)の生成物を用いて製造した。
M.p. 164〜5℃.
MS: ESI (-ve): 440 [M-H]- 100%
1H NMR DMSO-d6: δ 13.26 (1H, s), 8.44 (1H, d), 8.12 (2H, s), 7.58 (1H, d), 7.47 (1H,dd), 7.08 (1H, d), 5.07 (1H, q), 3.66 (4H, t), 3.20 (4H, t), 1.45 (3H, d).
【0171】
実施例15
[[5−クロロ−4'−(エチルスルホニル)−3'−(トリフルオロメチル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]酢酸
【化26】

【0172】
a) [[5−クロロ−4'−(エチルスルホニル)−3'−(トリフルオロメチル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]酢酸メチル
副題化合物を、実施例2の段階d)の方法によって、実施例7の段階a)の生成物および実施例9の段階b)の生成物を用いて製造した。
MS: APCI (-ve): 435 [M-H]- 100%
【0173】
b) [[5−クロロ−4'−(エチルスルホニル)−3'−(トリフルオロメチル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]酢酸
表題化合物を、実施例6の段階f)の方法によって段階a)の生成物を用いて製造した。
MS: ESI (-ve): 421 [M-H]- 100%
1H NMR DMSO-D6: δ 8.35 (1H, d), 8.21 (1H, d), 8.15 (1H, dd), 7.58 (1H, d), 7.48 (1H, dd), 7.17 (1H, d), 4.82 (2H, s) 3.42 (2H, q), 1.21 (3H, t).
【0174】
実施例16
(2S)−2−[[5−クロロ−4'−(メチルスルホニル)−(3'−トリフルオロメチル)−[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]プロパン酸
【化27】

【0175】
(2S)−2−[[5−クロロ−4'−(メチルスルホニル)−(3'−トリフルオロメチル)−[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]プロパン酸メチル
副題化合物を、実施例2の段階d)の方法によって、実施例4の段階b)の生成物および実施例1の段階b)の生成物を用いて製造した。この反応の間に広範な鹸化が起こり、そのため生成物をメタノール中でトリメチルシリルジアゾメタンを用いて再度エステル化した。
MS: APCI (-ve): 435 [M-H]- 100%
【0176】
(2S)−2−[[5−クロロ−4'−(メチルスルホニル)−(3'−トリフルオロメチル)−[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]プロパン酸
副題化合物を、実施例6の段階f)の方法によって段階a)の生成物を用いて製造した。
M.p. 77〜9℃.
MS: ESI (-ve): 421 [M-H]- 100%
1H NMR DMSO-d6) δ 8.48 (s, 1H), 8.28 (d, 1H), 8.18 (d, 1H), 7.58 (s, 1H), 7.47 (d, 1H), 7.09 (d, 1H), 5.06 (q, 1H), 3.40 (s, 3H), 1.45 (d, 3H)
【0177】
実施例17
(2S)−2−[[5−クロロ−3'−フルオロ−4'−(メチルスルホニル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]プロパン酸
【化28】

【0178】
a) [3−フルオロ−4−(メチルチオ)フェニル]ボロン酸
副題化合物を、実施例1の段階c)の方法によって段階b)の生成物を用いて製造した。
MS: ESI (-ve): 185 [M-H]- 100%
【0179】
b) 1,1−ジメチルエチル (2S)−2−[[5−クロロ−3'−フルオロ−4'−(メチルスルホニル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]プロパン酸エステル
副題化合物を、実施例2の段階d)の方法によって、段階a)の生成物および実施例4の段階a)の生成物を用いて製造した。
1H NMR DMSO-d6: δ 7.91 (1H, t), 7.82 (1H, dd), 7.73 (1H, dd), 7.52 (1H, d), 7.47 (1H, dd), 7.03 (1H, d), 4.99 (1H, q), 3.38 (3H, s), 1.44 (3H, d), 1.38 (9H, s).
【0180】
c) (2S)−2−[[5−クロロ−3'−フルオロ−4'−(メチルスルホニル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]プロパン酸
副題化合物を、実施例2の段階e)の方法によって段階a)の生成物を用いて製造した。
M.p. 190〜2℃.
MS: ESI (-ve): 371 [M-H]- 100%
1H NMR DMSO-d6: δ 7.92-7.82 (2H, m), 7.74 (1H,dd), 7.50 (1H, d), 7.46 (1H, dd), 7.05 (1H, d), 5.02 (1H, q), 3.38 (3H, s), 1.46 (3H, d).
【0181】
実施例18
[[3',5−ジクロロ−4'−(1−ピロリジニルカルボニル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−酢酸
【化29】

【0182】
a) 1−(4−ブロモ−2−クロロベンゾイル)−ピロリジン
塩化オキサリル(0.56ml)を、撹拌しながら、ジクロロメタン(10ml)中の4−ブロモ−2−クロロ−安息香酸(0.5g)の懸濁液に加えた。DMF(1滴)を加え、1時間撹拌し、次に真空で蒸発させた。生成物をDCM(10ml)に溶解させ、トリエチルアミン(0.21ml)を、次にピロリジン(0.27ml)を加え、終夜撹拌した。水を加え、有機層を分離し、次に1M HClで洗浄し、乾燥し(MgSO)、真空で蒸発させた。収量0.6g。
MS: ESI (-ve): 249 (M-H)
【0183】
b) 1−[(3,5'−ジクロロ−2'−メトキシ[1,1'−ビフェニル]−4−イル)カルボニル]−ピロリジン
段階a)の生成物(0.6g)、4−クロロ−2−メトキシボロン酸(0.69g)、トルエン(10ml)、エタノール(4ml)、および2M NaCO(2ml)を、フラスコに入れ、撹拌した。テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.09g)を加え、混合物を16時間還流した。混合物を真空で濃縮した。残渣を、フラッシュ・カラム・クロマトグラフィーによって精製し、イソヘキサン:酢酸エチル(6:4)で溶出し、副題化合物を得た。収量0.68g。
MS: ESI (+ve): 350 (M+H)
【0184】
c) 1−[(3,5'−ジクロロ−2'−ヒドロキシ[1,1'−ビフェニル]−4−イル)カルボニル]−ピロリジン
段階b)の生成物(0.6g)を、DCM(20ml)に溶解し、三臭化ホウ素(7ml)で処理し、1時間撹拌した。氷を加えて、固体を形成させ、これを濾過し、副題化合物を得た。収量0.46g。
MS: ESI (-ve): 335 (M-H)
【0185】
d) [[3',5−ジクロロ−4'−(1−ピロリジニルカルボニル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−酢酸
段階c)の生成物(180mg)、tert−ブチル ブロモ酢酸エステル(0.07ml)、炭酸カリウム(0.1g)、およびDMF(10ml)を、フラスコに入れ、16時間撹拌した。水を加え、次に酢酸エチルで洗浄した。有機抽出物を乾燥し(MgSO)、真空で蒸発させた。残渣をフラッシュ・カラム・クロマトグラフィーによって精製し、イソヘキサン:酢酸エチル(8:2)で溶出した。副題化合物を、DCM(8ml)に溶解し、TFA(2ml)を加え、1時間撹拌し、次に真空で濃縮した。エーテルおよびイソヘキサンの混合物で磨砕し、固体を得た。これをさらに逆相HPLCによって精製し、表題化合物を得た。収量(48mg)。
1H NMR DMSO-D6: δ 7.81 (1H, s), 7.64 (1H, d), 7.42-7.35 (3H, m), 7.02 (1H, d), 4.6 (2H, s), 3.58-3.01 (6H, m) and 1.86 (2H, d).
MS: APCI (-ve): 392 (M-H)
【0186】
実施例19
[[3',5−ジクロロ−4'−(4−モルホリニルカルボニル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−酢酸
【化30】

【0187】
a) 4−(4−ブロモ−2−クロロベンゾイル)−モルホリン
副題化合物を、実施例18の段階a)の方法によって、モルホリンを用いて製造した。
MS: ESI (-ve): 306 (M-H)
【0188】
b) 4−[(3,5'−ジクロロ−2'−ヒドロキシ[1,1'−ビフェニル]−4−イル)カルボニル]−モルホリン
副題化合物を、実施例18の段階b)およびc)の方法によって、段階a)の生成物および4−クロロ−2−メトキシボロン酸を用いて製造した。
MS: ESI (-ve): 351 (M-H)
【0189】
c) [[3',5−ジクロロ−4'−(4−モルホリニルカルボニル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−酢酸
表題化合物を、実施例18の段階d)の方法によって、段階b)の生成物を用いて製造した。
1H NMR DMSO-D6: δ 7.81 (1H, s), 7.67 (1H, d), 7.73-7.30 (3H, m), 7.04 (1H, d), 4.64 (2H, s), 3.72-3.50 (6H, m) and 3.22 (2H, t).
MS: APCI (-ve): 408 (M-H)
【0190】
実施例20
[[4'−(1−アゼチニジルカルボニル)−3',5−ジクロロ[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−酢酸
【化31】

【0191】
a) 1−(4−ブロモ−2−クロロベンゾイル)−アゼチジン
副題化合物を、実施例18の段階a)の方法によって、アゼチジン塩酸塩を用いて製造した。
MS: ESI (-ve): 273 (M-H)
【0192】
b) 1−[(3,5'−ジクロロ−2'−メトキシ[1,1'−ビフェニル]−4−イル)カルボニル]−アゼチジン
副題化合物を、実施例18の段階b)およびc)の方法によって、段階a)の生成物および4−クロロ−2−メトキシボロン酸を用いて製造した。
MS: ESI (+ve): 322 (M+H)
【0193】
c) [[4'−(1−アゼチニジルカルボニル)−3',5−ジクロロ[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−酢酸
表題化合物を、実施例18の段階d)の方法によって、段階b)の生成物を用いて製造した。
1H NMR DMSO-D6: δ 7.82 (1H, s), 7.7 (1H, d), 7.43 (1H, d), 7.38-7.29 (2H, m), 6.93 (1H, d), 4.36 (2H, s), 4.16 (2H, t), 3.96 (2H, t) and 2.3 (2H, q).
MS: APCI (-ve): 378 (M-H)
【0194】
実施例21
[[3',5−ジクロロ−4'−[[(2R,6S)−2,6−ジメチル−1−ピペリジニル]カルボニル][1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−酢酸
【化32】

【0195】
a) 3,5'−ジクロロ−2'−メトキシ−[1,1'−ビフェニル]−4−カルボン酸
4−ブロモ−2−クロロ安息香酸(0.4g)、5−クロロ−2−メトキシ安息香酸(0.4g)、Pd(dppf)Cl(0.12g)、炭酸ナトリウム(0.9g)、ジオキサン(15ml)およびメタノール(5ml)を、フラスコに入れ、16時間還流した。室温まで冷却させ、濾過した(hyflo)。ろ液を真空で濃縮し、次に酢酸エチルに溶解した。懸濁液を希NaOHを添加することによって塩基性にした。水層を分離させ、2M HClを用いて酸性にし、EtOAcで抽出し、乾燥し(MgSO)、真空で蒸発させ、副題化合物を得た。収量0.4g。
1H NMR DMSO-D6: δ 13.37 (1H, s), 7.86 (1H, m), 7.64 (1H, s), 7.41-7.38 (3H, m), 7.2 (1H, d) and 3.8 (3H, s).
【0196】
b) (2R,6S)−1−[(3,5'−ジクロロ−2'−メトキシ[1,1'−ビフェニル]−4−イル)カルボニル]−2,6−ジメチルピペリジン
副題化合物を、実施例18の段階a)の方法によって、段階a)の生成物および2,6−ジメチル−cis−ピペラジンを用いて製造した。
MS: ESI (+ve): 393 (M+H)
【0197】
c) (2R,6S)−1−[(3,5'−ジクロロ−2'−ヒドロキシ[1,1'−ビフェニル]−4−イル)カルボニル]−2,6−ジメチルピペリジン
副題化合物を、実施例18の段階c)の方法によって、段階b)の生成物を用いて製造した。
MS: ESI (+ve): 378 (M+H)
【0198】
d) [[3',5−ジクロロ−4'−[[(2R,6S)−2,6−ジメチル−1−ピペリジニル]カルボニル][1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−酢酸
表題化合物を、実施例18の段階d)の方法によって、段階c)の生成物を用いて製造した。
1H NMR DMSO-D6: δ 7.78 (1H, dd), 7.64-7.57 (1H, m), 7.43-7.3 (3H, m), 7.1-7.02 (1H, m), 4.97 (2H, s), and 1.96-1.04 (14H, m).
MS: APCI (-ve): 436 (M-H)
【0199】
実施例22
[[3',5−ジクロロ−4'−[(2−メチル−1−ピロリジニル)カルボニル][1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−酢酸
【化33】

【0200】
a) 1−[(3,5'−ジクロロ−2'−メトキシ[1,1'−ビフェニル]−4−イル)カルボニル]−2−メチル−ピロリジン
副題化合物を、実施例18の段階a)の方法によって、実施例21の段階a)の生成物および2−メチルピロリジンを用いて製造した。
MS: ESI (+ve): 364 (M+H)
【0201】
b) 1−[(3,5'−ジクロロ−2'−ヒドロキシ[1,1'−ビフェニル]−4−イル)カルボニル]−2−メチル−ピロリジン
副題化合物を、実施例18の段階c)の方法によって、段階a)の生成物を用いて製造した。
MS: ESI (+ve): 350 (M+H)
【0202】
c) [[3',5−ジクロロ−4'−[(2−メチル−1−ピロリジニル)カルボニル][1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−酢酸
表題化合物を、実施例18の段階d)の方法によって、段階b)の生成物を用いて製造した。
1H NMR DMSO-D6: δ 7.73 (1H, s), 7.6 (1H, d), 7.42-7.35 (3H, m), 7.06 (1H, d), 4.68 (2H, s), 4.2-4.13 (1H, m), 3.24-2.82 (2H, m, + DMSO), 2.17-1.51 (4H, m), 1.23 (3H, d) and 0.98-0.86 (1H, m).
MS: APCI (-ve): 378 (M-H)
【0203】
実施例23
[[3',5−ジクロロ−4'−(2−イソオキサゾリジニルカルボニル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−酢酸
【化34】

【0204】
a) 2−[(3,5'−ジクロロ−2'−メトキシ[1,1'−ビフェニル]−4−イル)カルボニル]−イソオキサゾリジン
副題化合物を、実施例21の段階b)の方法によって、実施例21の段階a)の生成物およびイソオキサゾリジンを用いて製造した。
MS: ESI (+ve): 352 (M+H)
【0205】
b) 2−[(3,5'−ジクロロ−2'−ヒドロキシ[1,1'−ビフェニル]−4−イル)カルボニル]−イソオキサゾリジン
副題化合物を、実施例18の段階c)の方法によって、段階a)の生成物を用いて製造した。
MS: ESI (+ve): 338 (M+H)
【0206】
c) [[3',5−ジクロロ−4'−(2−イソオキサゾリジニルカルボニル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−酢酸
表題化合物を、実施例18の段階d)の方法によって、段階b)の生成物を用いて製造した。
1H NMR DMSO-D6: δ 7.84 (1H, s), 7.62 (1H, dd), 7.42 (1H, d), 7.38-7.29 (2H, m), 6.93 (1H, d), 4.32 (2H, s), 3.93 (2H, t), 3.7 (2H, t, broad) and 2.39-2.22 (2H, m).
MS: APCI (+ve): 396 (M+H)
【0207】
実施例24
[[5−クロロ−3'−フルオロ−4'−(1−ピロリジニルカルボニル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−酢酸
【化35】

【0208】
a) 1−(4−ブロモ−2−フルオロベンゾイル)−ピロリジン
副題化合物を、実施例18の段階a)の方法によって、4−ブロモ−2−フルオロ−安息香酸およびピロリジンを用いて製造した。
【0209】
b) 1−[(5'−クロロ−3−フルオロ−2'−メトキシ[1,1'−ビフェニル]−4−イル)カルボニル]−ピロリジン
副題化合物を、実施例18の段階b)の方法によって、段階a)の生成物および4−クロロ−2−メトキシボロン酸を用いて製造した。
MS: ESI (-ve): 333 (M+H)
【0210】
c) 1−[(5'−クロロ−3−フルオロ−2'−ヒドロキシ[1,1'−ビフェニル]−4−イル)カルボニル]−ピロリジン
副題化合物を、実施例18の段階c)の方法によって、段階b)の生成物を用いて製造した。
MS: ESI (+ve): 320 (M+H)
【0211】
d) [[5−クロロ−3'−フルオロ−4'−(1−ピロリジニルカルボニル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−酢酸, エチルエステル
段階c)の生成物(0.11g)を、DMF(5ml)に溶解し、ブロモ酢酸エチル(0.04ml)および炭酸カリウム(0.1g)を加えた。反応混合物を室温で16時間撹拌した。水および酢酸エチルを加えた。有機層を除去し、乾燥し(MgSO)、真空で蒸発させた。残渣をフラッシュ・カラム・クロマトグラフィーによって精製し、イソヘキサン:酢酸エチル(1:1)で溶出し、副題化合物を得た。収量0.12g。
MS: ESI (+ve): 406 (M+H)
【0212】
e) [[5−クロロ−3'−フルオロ−4'−(1−ピロリジニルカルボニル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−酢酸
表題化合物を、実施例6の段階f)の方法によって段階d)の生成物を用いて製造した。
1H NMR DMSO-D6: δ 13.12 (1H, s), 7.6-7.4 (5H, m), 7.08 (1H, d), 4.8 (2H, s), 3.48-3.46 (2H, m), 3.38-3.13 (2H, m), 1.91-1.84 (4H, m).
MS: APCI (-ve): 376 (M-H)
【0213】
実施例25
(2S)−2−[[5−クロロ−3'−フルオロ−4'−(1−ピロリジニルカルボニル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸
【化36】

【0214】
a) (2S)−2−[[5−クロロ−3'−フルオロ−4'−(1−ピロリジニルカルボニル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−1,1−ジメチルエチル エステル, プロパン酸
副題化合物を、実施例1の段階e)の方法によって、実施例24の段階c)の生成物を用いて製造した。
MS: ESI (+ve): 448 (M+H)
【0215】
b) (2S)−2−[[5−クロロ−3'−フルオロ−4'−(1−ピロリジニルカルボニル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸
段階a)の生成物(0.23g)を、ジクロロメタン(6ml)に溶解し、TFA(1.5ml)を加え、溶液を2時間撹拌し、次に真空で濃縮し、1M NaOHおよび酢酸エチルで希釈した。水層を分離し、2M HClを用いて酸性にし、次に酢酸エチル(×2)で抽出した。有機層を乾燥し(MgSO)、真空で蒸発させ、表題化合物を得た。収量0.18g。
1H NMR DMSO-D6: δ 7.67-7.44 (5H, m), 7.07 (1H, d), 5.03 (1H, q), 3.58 (2H, t), 3.25 (2H, t), 2.02-1.83 (4H, m), 1.5 (3H, d).
MS: APCI (-ve): 390 (M-H)
【0216】
実施例26
[[3'−メチル−4'−(1−ピペリジニルカルボニル)−5−(トリフルオロメチル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−酢酸
【化37】

【0217】
a) [2−ボロノ−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ]−酢酸, 1,1−ジメチルエチル エステル
窒素でパージしたフラスコに、ビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0)(1.4g)、トリ(シクロヘキシル)ホスフィン(0.57g)、酢酸カリウム(4.14g)、[2−ブロモ−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ]−酢酸, 1,1−ジメチルエチルエステル [WO 2004 089885](10g)、ジオキサン(80ml)、およびビス(ピナコレート)ジボラン(7.86g)を入れた。混合物を100℃で3時間加熱し、冷却し、次に濾過した後、水(50ml)をろ液に加えた。これを室温で終夜撹拌した。混合物を水(300ml)に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、塩水で洗浄し、乾燥し(MgSO)、真空で濃縮し、粗製の物質を得た。フラッシュ・カラム・クロマトグラフィーを用いて精製し(10% 酢酸エチル/ヘキサンから20% 酢酸エチル/ヘキサンまで増加させて溶出)、副題化合物を固体として得た(4.1g)。
1H NMR DMSO-d6: δ 8.03 (2H, s), 7.91 (1H, d), 7.76 (1H, t), 7.13 (1H, d), 4.83 (2H, s), 1.47 (9H, s).
【0218】
b) 1−(4−ブロモ−2−メチルベンゾイル)−ピペリジン
副題化合物を、実施例18の段階a)の方法によって、4−ブロモ−2−メチル安息香酸およびピペリジンを用いて製造した。
MS: ESI (+ve): 282 (M+H)
【0219】
c) [[3'−メチル−4'−(1−ピペリジニルカルボニル)−5−(トリフルオロメチル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−酢酸
表題化合物を、実施例21の段階a)の方法によって、段階a)の生成物および段階b)の生成物を用いて製造した。
1H NMR DMSO-D6: δ 7.67-(1H, d), 7.6 (1H, s), 7.45-7.41 (2H, m), 7.19-7.13 (2H, m), 4.72 (2H, s), 3.65-3.6 (2H, m), 3.17 (2H, t), 2.25 (3H, s), 1.62-1.39 (6H, m).
MS: APCI (-ve): 420 (M-H)
【0220】
実施例27
[[3'−メチル−4'−(1−ピロリジニルカルボニル)−5−(トリフルオロメチル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−酢酸
【化38】

【0221】
a) 1−(4−ブロモ−2−メチルベンゾイル)ピロリジン
副題化合物を、実施例18の段階a)の方法によって、4−ブロモ−2−メチル安息香酸およびピロリジンを用いて製造した。
MS: ESI (+ve): 268 (M+H)
【0222】
b) [[3'−メチル−4'−(1−ピロリジニルカルボニル)−5−(トリフルオロメチル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−酢酸
表題化合物を、実施例21の段階a)の方法によって、段階a)の生成物および実施例26の段階a)の生成物を用いて製造した。
1H NMR DMSO-D6: δ 13.08 (1H, s), 7.7-7.42 (4H, m), 7.31-7.18 (2H, m), 4.86 (2H, s), 3.49 (2H, t), 3.13(2H, t), 2.26 (3H, s), 1.91-1.8 (4H, m).
MS: APCI (-ve): 407 (M-H)
【0223】
実施例28
(2S)−2−[[4'−[[ビス(1−メチルエチル)アミノ]カルボニル]−5−クロロ−3'−フルオロ[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸
【化39】

【0224】
a) 2−[5−クロロ−2−(フェニルメトキシ)フェニル]−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン
ピナコール(3.24g)を、ジエチルエーテル中の[5−クロロ−2−(フェニルメトキシ)フェニル]−ボロン酸(6g)の溶液に加え、24時間撹拌した。4A モレキュラー・シーブおよびピナコール(1.5g)を加え、さらに24時間撹拌した。シーブを濾過し、ろ液を水で、そして塩水で洗浄し、次に乾燥し(MgSO)、真空で濃縮した。収量6.8g。
1H NMR DMSO-D6: δ 7.6-7.25 (7H, m), 7.08 (1H, d), 5.13 (2H, s), 1.32 (12H, s)
【0225】
b) 4−クロロ−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−フェノール
10% パラジウム/活性炭を、エタノール(100ml)中の段階a)の生成物(4g)の溶液に加え、1barの水素下で、30分間撹拌した。混合物を濾過し、ろ液を真空で濃縮し、副題化合物を得た。収量3.51g。これを同定することなく用いた。
【0226】
c) (2S)−2−(2−ボロノ−4−クロロフェノキシ)−プロパン酸
DIAD(3ml)を、0℃で、段階b)の生成物(3.51g)、トリフェニルホスフィン(3.98g)、tert−ブチル (R)−(+)−乳酸エステル(2.02g)およびTHF(80ml)の混合物に、一夜かけて加えた。混合物を真空で濃縮した。残渣をフラッシュ・カラム・クロマトグラフィーによって精製し、イソヘキサン:酢酸エチル(7:3)で溶出し、副題化合物を得た(4g)。得られた中間体をアセトンに溶解し、1M HCl(15ml)を加え、20分間撹拌し、次に真空で濃縮した。ジクロロメタン(10ml)に再度溶解し、TFA(5ml)を加えた。2時間撹拌し、次に水(1ml)を加え、1時間撹拌した。次に反応混合物を希釈し(水)、希NaOHを添加することによってアルカリ性にした。有機層を分離し、廃棄した。水相を濃HClでpH 1まで酸性にし、次にジクロロメタン(×2)で洗浄した。これらの有機抽出物を乾燥し(MgSO)、次に真空で濃縮し、副題化合物を得た。収量1.4g。
MS: ESI (-ve): 244 (M-H)
【0227】
d) 4−ブロモ−2−フルオロ−N,N−ビス(1−メチルエチル)−ベンズアミド
副題化合物を、実施例18の段階a)の方法によって、4−ブロモ−2−フルオロ安息香酸およびジイソプロピルアミンを用いて製造した。
MS: ESI (+ve): 304 (M+H)
【0228】
e) (2S)−2−[[4'−[[ビス(1−メチルエチル)アミノ]カルボニル]−5−クロロ−3'−フルオロ[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸
段階c)の生成物(200mg)、段階d)の生成物(200mg)、Pd(dppf)Cl(60mg)、炭酸ナトリウム(350mg)、およびジオキサン(5ml)をフラスコに入れ、24時間還流し、次に室温まで冷却し、濾過した(hyflo)。ろ液を真空で濃縮し、次に逆相HPLCによって精製し、表題化合物を得た。収量22mg。
1H NMR DMSO-D6: δ 13.19 (1H, s), 7.62-7.21 (5H, m), 6.92 (1H, m), 4.97 (1H, q), 3.8-3.46 (2H, m) 1.47(12H, s), and 1.18 (3H, d).
【0229】
実施例29
(2S)−2−[[5−クロロ−4'−[(エチルメチルアミノ)カルボニル]−3'−フルオロ[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸
【化40】

【0230】
a) 4−ブロモ−N−エチル−2−フルオロ−N−メチル−ベンズアミド
副題化合物を、実施例18の段階a)の方法によって、4−ブロモ−2−フルオロ安息香酸およびN−メチル−エタンアミンを用いて製造した。
【0231】
b) (2S)−2−[[5−クロロ−4'−[(エチルメチルアミノ)カルボニル]−3'−フルオロ[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸
表題化合物を、実施例28の段階e)の方法によって、段階a)の生成物および実施例28の段階c)の生成物を用いて製造した。
1H NMR DMSO-D6: δ 7.7 (1H, d), 7.55 (1H, d), 7.4-7.19 (3H, m), 7.02-6.9 (1H, m), 4.62 (1H, q), 3.5-3.2 (2H, q), 2.3 (3H, d), 1.4 (3H, d) and 1.04-1.18 (3H, m).
MS: ESI (-ve): 378 (M-H)
【0232】
実施例30
(2S)−2−[[5−クロロ−3'−フルオロ−4'−[[メチル(1−メチルエチル)アミノ]カルボニル][1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸
【化41】

【0233】
a) 4−ブロモ−2−フルオロ−N−メチル−N−(1−メチルエチル)−ベンズアミド
副題化合物を、実施例18の段階a)の方法によって、4−ブロモ−2−フルオロ安息香酸、およびN−メチル−2−プロパンアミンを用いて製造した。
【0234】
b) (2S)−2−[[5−クロロ−3'−フルオロ−4'−[[メチル(1−メチルエチル)アミノ]カルボニル][1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸
表題化合物を、実施例28の段階e)の方法によって、段階a)の生成物および実施例28の段階c)の生成物を用いて製造した。
1H NMR DMSO-D6: δ 7.57-7.31 (5H, m), 7.02(1H, d), 4.9 (1H, q), 3.8 (1H, s, broad), 3.19 (2H, s, broad + 水), 2.52 (3H, s) and 1.43(1H, d), 1.22-1.16 (6H, m)
MS: APCI (-ve): 392 (M-H)
【0235】
実施例31
(2S)−2−[[5−クロロ−4'−[(ジエチルアミノ)カルボニル]−3'−フルオロ[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸
【化42】

【0236】
a) 4−ブロモ−N,N−ジエチル−2−フルオロ−ベンズアミド
副題化合物を、実施例18の段階a)の方法によって、4−ブロモ−2−フルオロ安息香酸およびN−エチル−エタンアミンを用いて製造した。
【0237】
b) (2S)−2−[[5−クロロ−4'−[(ジエチルアミノ)カルボニル]−3'−フルオロ[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸
表題化合物を、実施例28の段階e)の方法によって、段階a)の生成物および実施例28の段階c)の生成物を用いて製造した。
1H NMR DMSO-D6: δ 7.76-7.21 (5H, m), 6.96 (1H, s), 4.71 (1H, q, broad), 3.47 (2H, s, broad), 3.19 (2H, s, broad), 1.4 (3H, d), 1.16 (3H, t) and 1.04 (3H, t).
MS: ESI (-ve): 392 (M-H)
【0238】
実施例32
(2S)−2−[[5−クロロ−4'−[(3,3−ジフルオロ−1−ピロリジニル)カルボニル]−3'−フルオロ[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸
【化43】

【0239】
a) 1−(4−ブロモ−2−フルオロベンゾイル)−3,3−ジフルオロ−ピロリジン
副題化合物を、実施例18の段階a)の方法によって、4−ブロモ−2−フルオロ安息香酸および3,3−ジフルオロピロリジン塩酸塩およびトリエチルアミン(2モル当量)を用いて製造した。
【0240】
b) (2S)−2−[[5−クロロ−4'−[(3,3−ジフルオロ−1−ピロリジニル)カルボニル]−3'−フルオロ[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸
テトラキス パラジウム トリフェニルホスフィン(0)(0.14g)を、実施例28の段階c)の生成物(0.3g)、トルエン(10ml)、2M 炭酸ナトリウム溶液(4ml)、エタノール(4ml)、および段階a)の生成物の混合物に加えた。反応混合物を90℃で終夜加熱し、次に真空で濃縮した。残渣を濾過し(hyflo)、ろ液を逆相HPLCによって精製し、表題化合物を得た。収量0.12g。
1H NMR DMSO-D6: δ 7.7-7.36 (5H, m), 6.9 (1H, d), 4.8 (1H, d), 3.9 (1H, t), 3.83-3.66 (1H, m), 3.6-3.45 (2H, m), 2.5 (1H, m), 2.07 (1H, s) and 1.44 (3H, d).
MS: ESI (-ve): 426 (M-H)
【0241】
実施例33
(2S)−2−[[4'−[[(1,1−ジメチルエチル)アミノ]カルボニル]−3'−フルオロ−5−(トリフルオロメチル) [1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸
【化44】

【0242】
a) 4−ブロモ−N−(1,1−ジメチルエチル)−2−フルオロ−ベンズアミド
副題化合物を、実施例18の段階a)の方法によって、tert−ブチルアミンを用いて製造した。
1H NMR DMSO-D6: δ 7.6 (1H, t), 7.4 (1H, dd), 7.3 (1H, dd), 6.57-6.44 (1H, m) and 1.44 (9H, s).
【0243】
b) (2S)−2−[[4'−[[(1,1−ジメチルエチル)アミノ]カルボニル]−3'−フルオロ−5−(トリフルオロメチル) [1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸
表題化合物を、段階a)の生成物および(2S)−2−[2−ボロノ−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ]−プロパン酸[WO 2004 089885]を用いて、実施例32の段階b)の方法によって製造した。
1H NMR DMSO-D6: δ 7.9 (1H, s), 7.9-7.53 (5H, m), 7.16 (1H, d), 5.05 (1H, d), 1.47-1.16 (12H, m).
MS: APCI (-ve): 374 (M-H)
【0244】
実施例34
(2S)−2−[[5−クロロ−3'−フルオロ−4'−[[(1−メチルエチル)アミノ]カルボニル][1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸
【化45】

【0245】
a) 4−ブロモ−2−フルオロ−N−(1−メチルエチル)−ベンズアミド
副題化合物を、実施例18の段階a)の方法によって、4−ブロモ−2−フルオロ安息香酸および2−プロパンアミンを用いて製造した。
1H NMR CDCl3: δ 7.97 (1H, t), 7.41 (1H, dd), 7.37 (1H, dd), 6.45 (1H, s), 4.33-4.25 (1H, m), 1.22 (6H, d),
【0246】
b) (2S)−2−[[5−クロロ−3'−フルオロ−4'−[[(1−メチルエチル)アミノ]カルボニル][1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸
表題化合物を、実施例32の段階b)の方法によって、段階a)の生成物および実施例28の段階c)の生成物を用いて製造した。
1H NMR DMSO-D6: δ 8.21 (1H, d), 7.71-7.26 (4H, m), 6.97 (1H, d), 4.92 (1H, d), 4.07 (1H, d), 2.52 (broad peak, DMSOを含む, 1H), 1.4 (3H, d) and 1.16 (6H, d),
MS: APCI (+ve): 380 (M+H)
【0247】
実施例35
(2S)−2−[[5−クロロ−3'−フルオロ−4'−[[(2−メチルプロピル)アミノ]カルボニル][1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸
【化46】

【0248】
a) 4−ブロモ−2−フルオロ−N−(2−メチルプロピル)−ベンズアミド
副題化合物を、実施例18の段階a)の方法によって、4−ブロモ−2−フルオロ安息香酸および2−メチル−1−プロパンアミンを用いて製造した。
MS: ESI (+ve): 274 (M+H)
【0249】
b) (2S)−2−[[5−クロロ−3'−フルオロ−4'−[[(2−メチルプロピル)アミノ]カルボニル][1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸
表題化合物を、実施例32の段階b)の方法によって、段階a)の生成物および実施例28の段階c)の生成物を用いて製造した。
1H NMR DMSO-D6: δ 8.36 (1H, s), 7.7-7.42 (3H, m), 7.42-7.31 (2H, m), 6.96 (1H, d), 4.82 (1H, q), 3.08 (2H, t), 1.94-1.73 (1H, m), 1.4 (3H, d) and 0.9 (6H, m).
MS: APCI (+ve): 394 (M+H)
【0250】
実施例36
(2S)−2−[[3'−フルオロ−4'−(1−ピロリジニルカルボニル)−5−(トリフルオロメチル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸
【化47】

表題化合物を、実施例24の段階a)の生成物および(2S)−2−[2−ボロノ−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ]−プロパン酸[WO 2004 089885]を用いて、実施例32の段階b)の方法によって製造した。
1H NMR DMSO-D6: δ 7.88 (1H, d), 7.7-7.51 (3H, m), 7.43 (1H, t), 7.05 (1H, d), 4.54 (1H, q), 3.58-3.06 (4H, m), 1.84 (4H, s) and 1.38 (3H, d).
MS: APCI (-ve): 424 (M-H)
【0251】
実施例37
(2S)−2−[[3',5−ジクロロ−4'−(1−ピロリジニルカルボニル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸
【化48】

【0252】
a) (2S)−2−[[3',5−ジクロロ−4'−(1−ピロリジニルカルボニル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−1,1−ジメチルエチルエステル プロパン酸
副題化合物を、実施例1の段階e)の方法によって、実施例18の段階c)の生成物を用いて製造した。
【0253】
b) (2S)−2−[[3',5−ジクロロ−4'−(1−ピロリジニルカルボニル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸
表題化合物を、実施例25の段階b)の方法によって、段階a)の生成物を用いて製造した。
1H NMR DMSO-D6: δ 7.82 (1H, s), 7.63 (1H, d), 7.45-7.39 (3H, m), 7.01 (1H, d), 4.96 (1H, q), 3.5 (2H, t), 1.97-1.81 (4H, m) and 1.42 (3H, d).
MS: APCI (-ve): 406 (M-H)
【0254】
実施例38
(2S)−2−[[5−クロロ−3'−メチル−4'−(1−ピロリジニルカルボニル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸
【化49】

【0255】
a) 1−[(5'−クロロ−2'−ヒドロキシ−3−メチル[1,1'−ビフェニル]−4−イル)カルボニル]−ピロリジン
副題化合物を、実施例18の段階b)の方法によって、実施例27の段階a)の生成物を用いて製造した。
MS: ESI (-ve): 315 (M-H)
【0256】
b) (2S)−2−[[5−クロロ−3'−メチル−4'−(1−ピロリジニルカルボニル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−1,1−ジメチルエチルエステル プロパン酸
副題化合物を、実施例1の段階e)の方法によって段階a)の生成物を用いて製造した。
MS: ESI (-ve): 442 (M-H)
【0257】
c) (2S)−2−[[5−クロロ−3'−メチル−4'−(1−ピロリジニルカルボニル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸
段階b)の生成物(0.2g)を、ジクロロメタン(3ml)に溶解し、TFA(3ml)を加え、2時間撹拌し、次に真空で濃縮した。逆相HPLCによって精製し、表題化合物を得た。
1H NMR DMSO-D6: δ 7.54 (2H, s), 7.37-7.21 (3H, m), 6.92 (1H, d), 4.76 (1H, d), 3.5 (2H, s), 3.11 (2H, s), 2.23 (3H, s), 1.98-1.77 (4H, m) and 1.4 (3H, d).
MS: APCI (+ve): 388 (M+H)
【0258】
実施例39
[[5−クロロ−3'−メチル−4'−(1−ピロリジニルカルボニル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−酢酸
【化50】

表題化合物を、実施例18の段階d)の方法によって、実施例38の段階a)の生成物を用いて製造した。
1H NMR DMSO-D6: δ 7.57-7.18 (5H, m), 7.0 (1H, s), 4.63 (2H, s), 3.48 (2H, s), 3.12 (2H, s), 2.24 (3H, s) and 2.0-1.72 (4H, m).
MS: APCI (+ve): 374 (M+H)
【0259】
実施例40
[[3'−フルオロ−4'−(1−ピロリジニルカルボニル)−5−(トリフルオロメチル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−酢酸
【化51】

【0260】
a) [[3'−フルオロ−4'−(1−ピロリジニルカルボニル)−5−(トリフルオロメチル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−酢酸−1,1−ジメチルエチルエステル
副題化合物を、実施例32の段階b)の方法によって、実施例26の段階a)の生成物および実施例24の段階a)の生成物を用いて製造した。
【0261】
b) [[3'−フルオロ−4'−(1−ピロリジニルカルボニル)−5−(トリフルオロメチル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−酢酸
表題化合物を、実施例38の段階c)の方法によって、段階a)の生成物を用いて製造した。
1H NMR DMSO-D6: δ 7.73 (1H, dd), 7.70 (1H, d), 7.59 (1H, dd), 7.54-7.46 (2H, m), 7.26 (1H, d), 4.6 (2H, s), 3.49 (2H, t), 3.27 (2H, t), and 1.94-1.8 (4H, m).
MS: APCI (+ve): 412 (M+H)
【0262】
実施例41
(2S)−2−[[3'−メチル−4'−(1−ピロリジニルカルボニル)−5−(トリフルオロメチル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸
【化52】

表題化合物を、実施例27の段階a)の生成物および(2S)−2−[2−ボロノ−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ]−プロパン酸[WO 2004 089885]を用いて、実施例32の段階b)の方法によって製造した。
1H NMR DMSO-D6: δ 7.78-7.43 (4H, m), 7.23 (1H, d), 7.06 (1H, d), 5.04 (1H, d), 3.37 (2H, d), 3.08 (2H, m), 2.28 (3H, s), 1.96-1.72 (4H, m) and 1.45 (3H, d).
MS: APCI (+ve): 422 (M+H)
【0263】
実施例42
[[3',5−ジフルオロ−4'−(1−ピロリジニルカルボニル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−酢酸
【化53】

【0264】
a) 3,5'−ジフルオロ−2'−メトキシ−[1,1'−ビフェニル]−4−カルボン酸
5−フルオロ−2−メトキシボロン酸(1g)、4−ブロモ−2−フルオロ安息香酸(1.29g)、テトラキス パラジウム トリフェニルホスフィン(0)(0.6g)、トルエン(40ml)、エタノール(16ml)および2M 炭酸ナトリウム(10ml)を、フラスコに入れ、終夜還流した。混合物を真空で濃縮し、次に水および酢酸エチルで希釈した。水層を分離し、1N HClで酸性にし、次に酢酸エチルで抽出した。後者の酢酸エチル層を乾燥し(MgSO)、真空で濃縮し、副題化合物をベージュ色の固体として得た。収量1.45g。
1H NMR CDCl3: δ 8.08 (1H, t), 7.4 (2H, d), 7.11-7.04 (2H, m), 6.96-6.9 (1H, m), 3.81 (3H, s).
MS: ESI (-ve): 306 (M-H)
【0265】
b) 1−[(3,5'−ジフルオロ−2'−メトキシ[1,1'−ビフェニル]−4−イル)カルボニル]−ピロリジン
副題化合物を、実施例18の段階a)の方法によって、段階a)の生成物およびピロリジンを用いて製造した。
MS: ESI (+ve): 318 (M+H)
【0266】
c) 1−[(3,5'−ジフルオロ−2'−ヒドロキシ[1,1'−ビフェニル]−4−イル)カルボニル]−ピロリジン
副題化合物を、実施例18の段階c)の方法によって、段階b)の生成物を用いて製造した。
MS: ESI (-ve): 304 (M-H)
【0267】
d) [[3',5−ジフルオロ−4'−(1−ピロリジニルカルボニル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−酢酸
表題化合物を、実施例18の段階d)の方法によって、段階c)の生成物を用いて製造した。
MS: ESI (-ve): 362 (M-H)
1H NMR DMSO-D6: δ 7.8-6.6 (6H, m), 4.49 (2H, s), 3.6-3.04 (4H, m) and 2-1.67 (4H, m).
【0268】
実施例43
(2S)−2−[[3',5−ジフルオロ−4'−(1−ピロリジニルカルボニル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸
【化54】

表題化合物を、実施例1の段階e)の方法および実施例38の段階c)の方法によって、実施例42の段階c)の生成物を用いて製造した。
1H NMR DMSO-D6: δ 7.76 (1H, d), 7.573 (1H, d), 7.39 (1H, t), 7.24 (1H, d), 7.17-7.01 (1H, m), 6.95-6.84 (1H, m), 4.67 (1H, m), 3.47 (2H, t), 3.4-3.1 (4H, m), 1.89-1.84 (2H, m) and 1.38 (3H, d).
MS: APCI (-ve): 374 (M-H)
【0269】
実施例44
(2S)−2−[[5−クロロ−3'−フルオロ−4'−[(2−メチル−1−ピロリジニル)カルボニル][1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸
【化55】

表題化合物を、実施例32の段階a)の方法および実施例32の段階b)の方法によって、実施例28の段階c)の生成物および2−メチルピロリジンを用いて製造した。
1H NMR DMSO-D6: δ 7.74-7.65 (1H, m), 7.59-7.5 (1H, m), 7.42-7.31 (3H, m), 6.92 (1H, d), 4.7 (1H, q), 4.21-4.08 (1H, m), 3.6-3.5 (1H, m), 3.4-3.2 (1H, m), 2.1-1.7 (4H, m), 1.4 (3H, d), 1.23 (3H, d).
MS: APCI (-ve): 404 (M-H)
該化合物をさらにキラルHPLCによって精製した。
【0270】
実施例45
(2S)−2−[[5−クロロ−3'−フルオロ−4'−[[(2S)−2−メチル−1−ピロリジニル]カルボニル][1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸
MS: APCI (-ve): 404 (M-H)
【0271】
実施例46
(2S)−2−[[5−クロロ−3'−フルオロ−4'−[[(2R)−2−メチル−1−ピロリジニル]カルボニル][1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸
MS: APCI (-ve): 404 (M-H)
【0272】
実施例47
(2S)−2−[[4'−[(シクロペンチルアミノ)カルボニル]−3'−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸
【化56】

【0273】
a) 4−ブロモ−N−シクロペンチル−2−フルオロ−ベンズアミド
副題化合物を、実施例18の段階a)の方法によって、4−ブロモ−2−フルオロ安息香酸およびシクロペンタンアミンを用いて製造した。
1H NMR CDCl3: δ 7.98 (1H, t), 7.4 (1H, d), 7.36-7.12 (1H, m), 6.65-6.43 (1H, m), 4.4 (1H, qd), 2.19-2 (2H, m), 1.8-1.43 (6H, m).
【0274】
b) (2S)−2−[[4'−[(シクロペンチルアミノ)カルボニル]−3'−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸
表題化合物を、段階a)の生成物および(2S)−2−[2−ボロノ−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ]−プロパン酸[WO 2004 089885]を用いて、実施例32の段階b)の方法によって製造した。
1H NMR DMSO-D6: δ 8.31(1H, d), 7.78-7.43 (5H, m), 7.17 (1H, d), 5.03 (1H, q), 4.21 (1H, q), 1.9-1.8 (2H, m), 1.78-1.63 (2H, m) and 1.78-1.4 (7H, m).
MS: APCI (-ve): 438 (M-H)
【0275】
実施例48
(2S)−2−[[3'−フルオロ−4'−[[(1−メチルエチル)アミノ]カルボニル]−5−(トリフルオロメチル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸
【化57】

表題化合物を、実施例34の段階a)の生成物および(2S)−2−[2−ボロノ−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ]−プロパン酸[WO 2004 089885]を用いて、実施例32の段階b)の方法によって製造した。
1H NMR DMSO-D6: δ 8.19 (1H, d), 7.73-7.54 (5H, m), 7.11 (1H, d), 4.83 (1H, q), 4.06 (1H, sept), 1.4 (3H, d), and 1.16 (6H, d).
MS: APCI (-ve): 412 (M-H)
【0276】
実施例49
(2S)−2−[[4'−[(エチルアミノ)カルボニル]−3'−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸
【化58】

【0277】
a) 4−ブロモ−N−エチル−2−フルオロ−ベンズアミド
副題化合物を、実施例18の段階a)の方法によって、4−ブロモ−2−フルオロ安息香酸、エチルアミン塩酸塩およびトリエチルアミンを用いて製造した。
1H NMR CDCl3: δ 8.01 (1H, t), 7.41 (1H, d), 7.31 (1H, d), 6.62 (1H, s), 3.51 (2H, q) and 1.26 (3H, t).
【0278】
b) (2S)−2−[[4'−[(エチルアミノ)カルボニル]−3'−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸
表題化合物を、段階a)の生成物および(2S)−2−[2−ボロノ−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ]−プロパン酸[WO 2004 089885]を用いて、実施例32の段階b)の方法によって製造した。
1H NMR DMSO-D6: δ 8.35 (1H, t), 7.73-7.5 (5H, m), 7.14 (1H, d), 5.03 (1H, m), 3.3 (2H, q), 1.43 (3H, d), and 1.1 (3H, t).
MS: APCI (+ve): 400 (M+H)
【0279】
実施例50
(2S)−2−[[5−クロロ−4'−[[(1,1−ジメチルエチル)アミノ]カルボニル]−3'−フルオロ[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸
【化59】

表題化合物を、実施例33の段階a)の生成物および実施例28の段階c)の生成物を用いて、実施例32の段階b)の方法によって製造した。
1H NMR DMSO-D6: δ 7.89 (1H, s), 7.57-7.38 (5H, m), 6.99 (1H, d), 4.98 (1H, q), 1.43 (3H, d) and 1.39 (9H, s)
MS: APCI (-ve): 392 (M-H)
【0280】
実施例51
(2S)−2−[[5−クロロ−4'−[(シクロペンチルアミノ)カルボニル]−3'−フルオロ[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸
【化60】

表題化合物を、実施例32の段階b)の方法によって、実施例28の段階c)の生成物および実施例47の段階a)の生成物を用いて製造した。
1H NMR DMSO-D6: δ 13.18 (1H, s), 8.32 (1H, d), 7.6-7.39 (5H, m), 7.01 (1H, d), 4.98 (1H, q), 4.24-4.19 (1H, m), 1.98-1.82 (2H, m), 1.81-1.59 (2H, m) and 1.78-1.41 (7H, m).
MS: APCI (-ve): 404 (M-H)
【0281】
実施例52
(2S)−2−[[5−クロロ−4'−[(シクロプロピルアミノ)カルボニル]−3'−フルオロ[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸
【化61】

【0282】
a) 4−ブロモ−N−シクロプロピル−2−フルオロ−ベンズアミド
副題化合物を、実施例18の段階a)の方法によって、4−ブロモ−2−フルオロ安息香酸およびシクロプロピルアミンを用いて製造した。
1H NMR CDCl3: δ 8.02 (1H, t), 7.42 (1H, d), 7.29 (1H, dd), 6.73-6.71 (1H, m), 2.96-2.94 (1H, m), 1.63-1.6 (2H, m) and 0.87-0.82 (2H, m).
【0283】
b) (2S)−2−[[5−クロロ−4'−[(シクロプロピルアミノ)カルボニル]−3'−フルオロ[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸
表題化合物を、実施例32の段階b)の方法によって、実施例28の段階c)の生成物および段階a)の生成物を用いて製造した。
1H NMR DMSO-D6: δ 8.40 (1H, d), 7.60 - 7.55 (2H, m), 7.50 (1H, dd), 7.42 - 7.38 (2H, m), 7.01 (1H, d), 4.98 (1H, q), 2.86 (1H, dsextet), 1.44 (3H, d), 0.73 - 0.68 (2H, m), 0.58 - 0.53 (2H, m).
MS: APCI (-ve): 376 (M-H)
【0284】
実施例53
(2S)−2−[[5−クロロ−4'−[[(1−エチルプロピル)アミノ]カルボニル]−3'−フルオロ[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸
【化62】

【0285】
a) 4−ブロモ−N−(1−エチルプロピル)−2−フルオロ−ベンズアミド
副題化合物を、実施例18の段階a)の方法によって、4−ブロモ−2−フルオロ安息香酸および3−ペンタンアミンを用いて製造した。
1H NMR CDCl3: δ 7.97 (1H, t), 7.42 (1H, dd), 7.31 (1H, dd), 6.4-6.33 (1H, m), 4.06-4.0 (1H, m), 1.7-1.62 (2H, m), 1.51-1.42 (2H, m) and 0.97 (6H, t).
【0286】
b) 5'−クロロ−N−(1−エチルプロピル)−3−フルオロ−2'−メトキシ−[1,1'−ビフェニル]−4−カルボキサミド
副題化合物を、実施例18の段階b)の方法によって、段階a)の生成物および4−クロロ−2−メトキシボロン酸を用いて製造した。
MS: ESI (+ve): 350 (M+H)
【0287】
c) 5'−クロロ−N−(1−エチルプロピル)−3−フルオロ−2'−ヒドロキシ−[1,1'−ビフェニル]−4−カルボキサミド
副題化合物を、実施例18の段階c)の方法によって、段階b)の生成物を用いて製造した。
MS: ESI (-ve): 334 (M-H)
【0288】
d) (2R)−2−(4−メチルフェノキシ)−プロパン酸, メチルエステル
【化63】

アセトニトリル(33ml)中の(R)−(+)−乳酸メチル(6.66g)の溶液を5℃まで冷却し、トリエチルアミン(9.8ml)を、次にトリメチルアミン塩酸塩(0.62g)を加えた。次いで、アセトニトリル(33ml)中の塩化 p−トルエンスルホニル(11.6g)の溶液を、20分に亘って、温度を5℃以下に保ちながら滴下した。反応混合物を濾過し、濃縮した。ジエチルエーテルおよび水を加え、有機フラクションを乾燥し(MgSO)、真空で濃縮し、副題化合物を黄色の油状物として得た(13.71g)。
1H NMR CDCl3: δ 7.82 (2H, d), 7.35 (2H, d), 4.95 (1H, q), 3.67 (3H, s), 2.45 (3H, s), 1.51 (3H, d).
【0289】
e) (2S)−2−[[5−クロロ−4'−[[(1−エチルプロピル)アミノ]カルボニル]−3'−フルオロ[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸
アセトニトリル(10ml)中の、段階c)の生成物(300mg)、段階d)の生成物(219mg)、および炭酸カリウム(135mg)を、フラスコに入れ、50℃で16時間撹拌した。反応混合物を冷却し、水(20ml)で希釈し、ジエチルエーテル(3×10ml)で抽出した。有機フラクションを塩水で洗浄し、乾燥し(MgSO)、真空で濃縮した。得られた黄色の油状物をTHF/メタノールの1:1混合物(10ml)に溶解し、1M NaOH(1.1ml)を加えた。混合物を室温で4時間撹拌し、次に真空で濃縮した。残渣をRPHPLCによって精製し、表題化合物を白色の固体として得た(175mg)。
1H NMR DMSO-D6: δ 8.02 (1H, d), 7.75 (1H, d), 7.59-7.48 (2H, m), 7.31 (2H, td), 6.93 (1H, d), 4.59 (1H, q), 3.75 (1H, quintet), 1.59-1.37 (4H, m), 1.34 (3H, d), 0.89 (6H, t).
MS: APCI (-ve): 406 (M-H)
【0290】
実施例54
(2S)−2−[[5−クロロ−3'−フルオロ−4'−[(メチルアミノ)カルボニル][1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸
【化64】

【0291】
a) 4−ブロモ−2−フルオロ−N−メチル−ベンズアミド
副題化合物を、実施例18の段階a)の方法によって、4−ブロモ−2−フルオロ安息香酸およびメチルアミン塩酸塩を用いて製造した。
1H NMR CDCl3: δ 8.00 (1H, t), 7.42 (1H, dd), 7.32 (1H, dd), 6.66 (1H, s), 3.03 (3H, dd).
【0292】
b) 5'−クロロ−3−フルオロ−2'−メトキシ−N−メチル−[1,1'−ビフェニル]−4−カルボキサミド
副題化合物を、実施例18の段階b)の方法によって、段階a)の生成物および4−クロロ−2−メトキシボロン酸を用いて製造した。
MS: ESI (+ve): 294 (M+H)
【0293】
c) 5'−クロロ−3−フルオロ−2'−ヒドロキシ−N−メチル−[1,1'−ビフェニル]−4−カルボキサミド
副題化合物を、実施例18の段階c)の方法によって、段階b)の生成物を用いて製造した。
MS: ESI (-ve): 278 (M-H)
【0294】
d) (2S)−2−[[5−クロロ−3'−フルオロ−4'−[(メチルアミノ)カルボニル][1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸
表題化合物を、実施例53の段階e)の方法によって、段階c)の生成物を用いて製造した。RPHPLCによって精製し、白色の固体を得た(170mg)。
1H NMR DMSO-D6: δ 8.27 (1H, s), 7.85 (1H, d), 7.70-7.51 (2H, m), 7.34 (1H, d), 7.28 (1H, dd), 6.91 (1H, d), 4.50 (1H, q), 2.78 (3H, d), 1.33 (3H, d).
MS: APCI (-ve): 350 (M-H)
【0295】
実施例55
(2S)−2−[[5−クロロ−4'−[[(1,1−ジメチルエチル)アミノ]カルボニル]−3'−メチル[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸
【化65】

【0296】
a) 4−ブロモ−N−(1,1−ジメチルエチル)−2−メチル−ベンズアミド
副題化合物を、実施例18の段階a)の方法によって、4−ブロモ−2−メチル安息香酸およびtert−ブチルアミンを用いて製造した。
1H NMR CDCl3: δ 7.36 (1H, d), 7.32 (1H, dd), 7.18 (1H, d), 5.50 (1H, s), 2.40 (3H, s), 1.46 (9H, s).
【0297】
b) 5'−クロロ−N−(1,1−ジメチルエチル)−2'−メトキシ−3−メチル−[1,1'−ビフェニル]−4−カルボキサミド
副題化合物を、実施例18の段階b)の方法によって、段階a)の生成物および4−クロロ−2−メトキシボロン酸を用いて製造した。
MS: ESI (+ve): 332.0 (M+H)
【0298】
c) 5'−クロロ−N−(1,1−ジメチルエチル)−2'−ヒドロキシ−3−メチル−[1,1'−ビフェニル]−4−カルボキサミド
副題化合物を、実施例18の段階c)の方法によって、段階b)の生成物を用いて製造した。
MS: ESI (-ve): 316.0 (M-H)
【0299】
d) (2S)−2−[[5−クロロ−4'−[[(1,1−ジメチルエチル)アミノ]カルボニル]−3'−メチル[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸
表題化合物を、実施例53の段階e)の方法によって、段階c)の生成物を用いて製造した。RPHPLCによって精製し、白色の固体を得た(230mg)。
1H NMR DMSO-D6: δ 7.86 (1H, s), 7.56 (1H, d), 7.54 (1H, s), 7.25-7.19 (3H, m), 6.93-6.88 (1H, m), 4.39 (1H, m), 2.33 (3H, s), 1.36 (9H, s), 1.30 (3H, d).
MS: APCI (-ve): 388 (M-H)
【0300】
実施例56
[[5−クロロ−4'−[[(1−エチルプロピル)アミノ]カルボニル]−3'−フルオロ[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−酢酸
【化66】

表題化合物を、実施例18の段階d)の方法によって、実施例53の段階c)の生成物を用いて製造した。RPHPLCによって精製し、白色の固体を得た(81mg)。
1H NMR DMSO-D6: δ 8.06 (1H, d), 7.66-7.48 (3H, m), 7.42-7.35 (2H, m), 7.04 (1H, d), 4.60 (2H, s), 3.85-3.69 (1H, m), 1.64-1.38 (4H, m), 0.91 (6H, t).
MS: APCI (-ve): 392 (M-H)
【0301】
実施例57
[[5−クロロ−3'−フルオロ−4'−[(メチルアミノ)カルボニル][1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−酢酸
【化67】

表題化合物を、実施例18の段階d)の方法によって、実施例54の段階c)の生成物を用いて製造した。ジエチルエーテル/イソヘキサンで磨砕することによって精製し、白色の固体を得た(320mg)。
1H NMR DMSO-D6: δ 13.11 (1H, s), 8.27 (1H, s), 7.65 (1H, t), 7.56 (1H, dd), 7.48 (1H, dd), 7.44-7.38 (2H, m), 7.09 (1H, d), 4.78 (2H, s), 3.79 (3H, d).
MS: APCI (-ve): 336 (M-H)
【0302】
実施例58
(2S)−2−[[5−クロロ−4'−[(エチルアミノ)カルボニル]−3'−フルオロ[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸
【化68】

【0303】
a) 5'−クロロ−N−エチル−3−フルオロ−2'−メトキシ−[1,1'−ビフェニル]−4−カルボキサミド
副題化合物を、実施例18の段階a)の方法によって、実施例21の段階a)の生成物およびエチルアミン塩酸塩を用いて製造した。
MS: ESI (+ve): 310 (M+H)
【0304】
b) 5'−クロロ−N−エチル−3−フルオロ−2'−ヒドロキシ−[1,1'−ビフェニル]−4−カルボキサミド
副題化合物を、実施例18の段階c)の方法によって、段階a)の生成物を用いて製造した。
MS: ESI (-ve): 294 (M-H)
【0305】
c) (2S)−2−[[5−クロロ−4'−[(エチルアミノ)カルボニル]−3'−フルオロ[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸
表題化合物を、実施例1の段階e)の方法および実施例38の段階c)の方法によって、段階b)の生成物を用いて製造した。RPHPLCによって精製し、白色の固体を得た(28mg)。
1H NMR CDCl3: δ 7.93 (1H, t), 7.37 (1H, dd), 7.3 (1H, d), 7.23 (1H, d), 7.14 (1H, d), 6.79 (2H, m), 4.55 (1H, q), 3.48 (2H, m), 1.41 (3H, d) and 1.26 (3H, t).
MS: APCI (-ve): 364 (M-H)
【0306】
実施例59
(2S)−2−[[5−クロロ−4'−[(シクロブチルアミノ)カルボニル]−3'−フルオロ[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸
【化69】

【0307】
a) 5'−クロロ−N−シクロブチル−3−フルオロ−2'−メトキシ−[1,1'−ビフェニル]−4−カルボキサミド
副題化合物を、実施例18の段階a)の方法によって、実施例21の段階a)の生成物およびシクロブタンアミンを用いて製造した。
MS: ESI (+ve): 336 (M+H)
【0308】
b) 5'−クロロ−N−シクロブチル−3−フルオロ−2'−ヒドロキシ−[1,1'−ビフェニル]−4−カルボキサミド
副題化合物を、実施例18の段階c)の方法によって、段階a)の生成物を用いて製造した。
MS: ESI (-ve): 320 (M-H)
【0309】
c) (2S)−2−[[5−クロロ−4'−[(エチルアミノ)カルボニル]−3'−フルオロ[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸
表題化合物を、実施例1の段階e)の方法および実施例38の段階c)の方法によって、段階b)の生成物を用いて製造した。RPHPLCによって精製し、白色の固体を得た(27mg)。
1H NMR CDCl3: δ 7.92 (1H, t), 7.35 (2H, m), 7.12 (1H, d), 6.99 (2H, m), 6.74 (1H, d), 4.95 (1H, m), 4.56 (1H, m), 2.4 (2H, s (broad)), 1.97 (2H, t), 1.77 (2H, s (broad)) and 1.41 (3H, d).
MS: APCI (+ve): 392 (M+H)
【0310】
実施例60
(2S)−2−[[5−クロロ−4'−[[(1,1−ジメチルプロピル)アミノ]カルボニル]−3'−フルオロ[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸
【化70】

【0311】
a) 5'−クロロ−N−(1,1−ジメチルプロピル)−3−フルオロ−2'−メトキシ−[1,1'−ビフェニル]−4−カルボキサミド
副題化合物を、実施例18の段階a)の方法によって、実施例21の段階a)の生成物およびtert−アミルアミンを用いて製造した。
MS: ESI (+ve): 352 (M+H)
【0312】
b) 5'−クロロ−N−(1,1−ジメチルプロピル)−3−フルオロ−2'−ヒドロキシ−[1,1'−ビフェニル]−4−カルボキサミド
副題化合物を、実施例18の段階c)の方法によって、段階a)の生成物を用いて製造した。
MS: ESI (-ve): 334 (M-H)
【0313】
c) (2S)−2−[[5−クロロ−4'−[(エチルアミノ)カルボニル]−3'−フルオロ[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸
表題化合物を、実施例53の段階e)の方法によって、段階b)の生成物を用いて製造した。RPHPLCによって精製し、白色の固体を得た(220mg)。
1H NMR CDCl3: δ 7.86 (1H, t), 7.35 (1H, d), 7.26 (1H, t), 7.18 (1H, d), 7.00 (1H, d), 6.66 (1H, d), 6.53 (1H, d), 4.41 (1H, d), 1.78 (2H, q), 1.38 (6H, s), 1.30 (3H, d), 0.89 (3H, t).
MS: APCI (-ve): 406 (M-H)
【0314】
実施例61
(2S)−2−[[5−クロロ−3'−フルオロ−4'−[[(3−メチルブチル)アミノ]カルボニル][1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸
【化71】

【0315】
a) 5'−クロロ−3−フルオロ−2'−メトキシ−N−(3−メチルブチル)−[1,1'−ビフェニル]−4−カルボキサミド
副題化合物を、実施例18の段階a)の方法によって、実施例21の段階a)の生成物およびイソアミルアミンを用いて製造した。
MS: ESI (+ve): 352 (M+H)
【0316】
b) 5'−クロロ−3−フルオロ−2'−ヒドロキシ−N−(3−メチルブチル)−[1,1'−ビフェニル]−4−カルボキサミド
副題化合物を、実施例18の段階c)の方法によって、段階a)の生成物を用いて製造した。
MS: ESI (-ve): 334 (M-H)
【0317】
c) (2S)−2−[[5−クロロ−3'−フルオロ−4'−[[(3−メチルブチル)アミノ]カルボニル][1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸
表題化合物を、実施例53の段階e)の方法によって、段階b)の生成物を用いて製造した。
1H NMR CDCl3: δ 7.75 (1H, t), 7.32 (1H, d), 7.23 (1H, d), 7.10 (1H, s), 6.90 (1H, d), 6.83 (1H, t), 6.61 (1H, d), 4.28 (1H, d), 3.37 (2H, d), 1.62 (1H, t), 1.44 (2H, d), 1.17 (3H, d), 0.90 (6H, d).
MS: APCI (-ve): 406 (M-H)
【0318】
薬理データ
リガンド結合アッセイ
[H]PGD を、Perkin Elmer Life Sciences から、比活性100〜210Ci/mmolで購入した。全ての他の薬品は、分析用であった。
【0319】
rhCRTh2/Gα16を発現させたHEK細胞を、10%のウシ胎児血清(HyClone)、1mg/mlのジェネテシン、2mMのL−グルタミン、および1%の非必須アミノ酸を含むDMEM中に慣用の方法で維持した。膜の製造のためには、トランスフェクトされた接着HEK細胞を、2層の組織培養ファクトリー(Fisher, カタログ番号 TKT-170-070E)中にコンフルエントになるまで成長させた。受容体発現の最大レベルは、培養の最後18時間に、500mMの酪酸ナトリウムを添加することによって誘発された。接着細胞を、リン酸緩衝生理食塩水(PBS, 細胞ファクトリー当たり50ml)で1回洗浄し、細胞ファクトリー当たり50mlの氷冷した膜均質化緩衝液(membrane homogenisation buffer)[20mM HEPES(pH 7.4)、0.1mM ジチオトレイトール、1mM EDTA、0.1mM フッ化 フェニルメチルスルホニル、および100μg/ml バシトラシン]を添加することによって分離させた。細胞を10分間4℃で、220×Gで遠心分離することによってペレットにし、元の容積の半量の新しい膜均質化緩衝液に再度懸濁し、チューブを全ての時間で氷中に維持して、Polytron ホモジナイザーを用いて2×20秒破砕した。非破砕細胞を220×Gで10分間4℃で遠心分離することによって除去し、膜フラクションを、90000×Gで30分間4℃で遠心分離することによってペレットにした。最終的なペレットを、細胞ファクトリー当たり4mlの膜均質化緩衝液に再度懸濁し、蛋白質含量を決定した。膜を、−80℃で、適切なアリコート中で保存した。
【0320】
全てのアッセイを、Corning 透明底, 白色96ウェル・NBS・プレート(Fisher)中で行った。アッセイの前に、CRTh2を含むHEK細胞膜を、SPA PVT WGA ビーズ(Amersham)上にコートした。コートするために、膜を、ビーズと共に、ビーズ1mg当たり典型的に25μgの膜蛋白質で、4℃で、定速撹拌しながら、終夜インキュベートした (最適コーティング濃度を、膜のそれぞれのバッチで決定した)。ビーズを遠心分離(800×G, 7分間, 4℃)によってペレットにし、アッセイ緩衝液(5mMの塩化マグネシウムを含む50mM HEPES(pH 7.4))で1回洗浄し、最後にアッセイ緩衝液に10mg/mlのビーズ濃度で再度懸濁した。
【0321】
それぞれのアッセイは、20μlの6.25nMの[H]PGD、20μlの膜飽和SPAビーズを、アッセイ緩衝液および10μlの化合物溶液または13,14−ジヒドロ−15−ケト プロスタグランジン D2(DK−PGD(非特異的結合決定のために用いる), Cayman chemical company)の両方中に含む。化合物およびDK−PGDをDMSOに溶解し、同じ溶媒で100×求められる最終濃度に希釈した。アッセイ緩衝液を加え、10% DMSOの最終濃度とし (化合物は、10×求められる最終濃度であった)、そしてこれがアッセイ・プレートに加えられた溶液であった。アッセイ・プレートを、室温で2時間インキュベートし、Wallac Microbeta 液体シンチレーション計数器(ウェル当たり1分)で計数した。
【0322】
式(I)の化合物は、(<)10μM未満のIC50値を有する。
特に、実施例5は、pIC50=8.75を有し、実施例11は、pIC50=7.45を有し、そして実施例13は、pIC50=8.15を有する。
【0323】
形状変化アッセイ(Shape Change Assay)
DK−PGD[13,14−ジヒドロ−15−ケト プロスタグランジン D]を、Cayman Chemical (Michigan,USA)から購入した。OptilyseBを、Immunotech (Marseille, France)から購入した。全ての他の試薬は、分析等級であって、Fisher Scientific (Loughborough, UK)もしくはSigma (Poole, UK)から購入した。
【0324】
ヒトの血液を、健康な志願者から、ヘパリンを抗凝集剤として含む Monovette tubes (Sarstedt)に静脈穿刺することによって採血した。アッセイは、深い96ウェル・ポリプロピレン・プレート中で行われた。血液(90μL)を試験化合物(10μL)と共に、37℃で4分間インキュベートする。100μLのoptilyse B (Immunotech)を加え、次に室温で10分間インキュベートすることによって、細胞を固定した。次に、1mlの水を添加し、さらに室温で45分間インキュベートすることによって、赤血球を溶血させた。プレートを375×gで5分間遠心分離し、上清を廃棄し、400μLのアッセイ緩衝液中に(Ca2+およびMg2+を含まず、10mM HEPES、10mM グルコースおよび0.1% BSAを加えたダルベッコPBS;pH 7.4)、細胞を再度懸濁した。固定された細胞を、流量計測器(flow cytometer)と共に使用するのに適したチューブに移した。
【0325】
Coulter FC500 flow cytometerを用いて、光を当てた際にこれらの細胞が光を散乱させる能力を測定することによって、形状変化を測定した。FS/SSプロファイルに基づいて顆粒球領域をゲーイティングすることによって、FL−1に対してFL−2をプロットし、細胞の2つの集団を識別する:自己蛍光の弱い好中球と、天然の自己蛍光より強い好中球。好中球の集団をゲーイティングし、FSの中間値の変化を記録する。
【0326】
1μMおよび10μMの最終濃度で、化合物を試験した。これらをDMSOに溶解し、10mM溶液を得た。さらに、96ウェル・ポリプロピレン・プレート中で、アッセイ緩衝液で希釈を行い、1% DMSOを含む100μM 溶液を得た。さらなる10倍希釈を1% DMSOを含むアッセイ緩衝液で実施した。これらの溶液を共にアッセイ混合物で10倍に希釈し、0.1%(v/v)の最終DMSO濃度を得た。DK−PGDの濃度応答曲線は、それぞれの試験におけるコントロールとして作成された。試験化合物の効果は、PGDに対する最大応答値に対する比として表される。
これらの化合物は、その比が0.25より低かった場合に、アンタゴニストと考えられる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化1】

[式中、
Xは、ハロゲン、またはC1−2アルキル(1個以上のハロゲン原子によって置換されている)であり;
AおよびEは、ハロゲン、SONR、SO(n=1もしくは2)、CONR、またはC1−3アルキル(所望により1個以上のハロゲン原子によって置換されている)から独立して選択され;
Dは、水素またはフッ素であり;
およびRは、独立して、水素原子、またはC1−3アルキルを表すか、
または
およびRは、一体となって、3員環から8員環(所望によりO、S、NRから選択される1個以上の原子を含み、かつそれ自体、所望により1個以上のC−Cアルキルによって置換されている)を形成することができ;
およびRは、独立して、水素、C−Cシクロアルキル、またはC1−6アルキルを表し、後者の2つの基は、所望によりハロゲン、C−Cシクロアルキル、ORおよびNRから独立して選択される1個以上の置換基によって置換されているか、
または
およびRは、それらが結合している窒素原子と一体となって、3員〜8員の飽和複素環式環{所望によりO、S(O)(ここで、n=0、1もしくは2)、NRから選択される1個以上の原子を含み、かつそれ自体、所望によりハロゲンもしくはC1−3アルキルによって置換されている}を形成することができ;
は、C−CアルキルもしくはC3−7シクロアルキル(所望によりハロゲン原子によって置換されている)であり;
は、水素またはC−Cアルキルであり;
およびRは、独立して、水素、C1−6アルキルまたはC3−7シクロアルキルを表すか、
または
およびRは、それらが結合している窒素原子と一体となって、RおよびRについて上で定義した3員〜8員の飽和複素環式環を形成することができる]の化合物もしくはその薬学的に許容される塩。
【請求項2】
Xが、塩素、フッ素またはトリフルオロメチルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
AおよびEが、独立して、トリフルオロメチル、C1−3アルキル、ハロゲン、SOR、SO、CONRまたはSONRを表す、請求項1から2の何れか1項に記載の化合物。
【請求項4】
Dが水素もしくはフッ素である、請求項1から3の何れか1項に記載の化合物。
【請求項5】
およびRが共に水素である、請求項1から4の何れか1項に記載の化合物。
【請求項6】
およびRの一方が水素であり、他方がメチルである、請求項1から4の何れか1項に記載の化合物。
【請求項7】
(2S)−2−[[4'−(メチルスルホニル)−3',5−ビス(トリフルオロメチル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸;
[[3',5−ジクロロ−4'−(メチルスルホニル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]酢酸;
[[3',5−ジクロロ−4'−(メチルスルフィニル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]酢酸;
(2S)−2−[[3',5−ジクロロ−4'−(メチルスルホニル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]プロパン酸;
(2S)−2−[4−クロロ−2−[2,5−ジフルオロ−4−(4−モルホリニルスルホニル)フェノキシ]フェノキシ]−プロパン酸;
[[3'−フルオロ−4'−[(1−メチルエチル)スルホニル]−5−(トリフルオロメチル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]酢酸;
[[5−クロロ−4'−(メチルスルホニル)−3'−(トリフルオロメチル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−酢酸;
[[5−フルオロ−4'−(メチルスルホニル)−3'−(トリフルオロメチル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−酢酸;
[[4'−(エチルスルホニル)−3',5−ビス(トリフルオロメチル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]酢酸;
(2S)−2−[[4'−(エチルスルホニル)−3',5−ビス(トリフルオロメチル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]プロパン酸;
[[5−クロロ−4'−(4−モルホリニルスルホニル)−3'−(トリフルオロメチル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]酢酸;
(2S)−2−[[5−クロロ−4'−(4−モルホリニルスルホニル)−3'−(トリフルオロメチル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]プロパン酸;
[[5−クロロ−4'−(1−ピロリジニルカルボニル)−3'−(トリフルオロメチル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−酢酸;
(2S)−2−[[5−クロロ−4'−(1−ピロリジニルカルボニル)−3'−(トリフルオロメチル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]プロパン酸;
[[5−クロロ−4'−(エチルスルホニル)−3'−(トリフルオロメチル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]酢酸;
(2S)−2−[[5−クロロ−4'−(メチルスルホニル)−(3'−トリフルオロメチル)−[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]プロパン酸;
(2S)−2−[[5−クロロ−3'−フルオロ−4'−(メチルスルホニル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]プロパン酸;
[[3',5−ジクロロ−4'−(1−ピロリジニルカルボニル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−酢酸;
[[3',5−ジクロロ−4'−(4−モルホリニルカルボニル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−酢酸;
[[4'−(1−アゼチニジルカルボニル)−3',5−ジクロロ[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−酢酸;
[[3',5−ジクロロ−4'−[[(2R,6S)−2,6−ジメチル−1−ピペリジニル]カルボニル][1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−酢酸;
[[3',5−ジクロロ−4'−[(2−メチル−1−ピロリジニル)カルボニル][1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−酢酸;
[[3',5−ジクロロ−4'−(2−イソオキサゾリジニルカルボニル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−酢酸;
[[5−クロロ−3'−フルオロ−4'−(1−ピロリジニルカルボニル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−酢酸;
(2S)−2−[[5−クロロ−3'−フルオロ−4'−(1−ピロリジニルカルボニル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸;
[[3'−メチル−4'−(1−ピペリジニルカルボニル)−5−(トリフルオロメチル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−酢酸;
[[3'−メチル−4'−(1−ピロリジニルカルボニル)−5−(トリフルオロメチル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−酢酸;
(2S)−2−[[4'−[[ビス(1−メチルエチル)アミノ]カルボニル]−5−クロロ−3'−フルオロ[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸;
(2S)−2−[[5−クロロ−4'−[(エチルメチルアミノ)カルボニル]−3'−フルオロ[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸;
(2S)−2−[[5−クロロ−3'−フルオロ−4'−[[メチル(1−メチルエチル)アミノ]カルボニル][1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸;
(2S)−2−[[5−クロロ−4'−[(ジエチルアミノ)カルボニル]−3'−フルオロ[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸;
(2S)−2−[[5−クロロ−4'−[(3,3−ジフルオロ−1−ピロリジニル)カルボニル]−3'−フルオロ[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸;
(2S)−2−[[4'−[[(1,1−ジメチルエチル)アミノ]カルボニル]−3'−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸;
(2S)−2−[[5−クロロ−3'−フルオロ−4'−[[(1−メチルエチル)アミノ]カルボニル][1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸;
(2S)−2−[[5−クロロ−3'−フルオロ−4'−[[(2−メチルプロピル)アミノ]カルボニル][1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸;
(2S)−2−[[3'−フルオロ−4'−(1−ピロリジニルカルボニル)−5−(トリフルオロメチル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸;
(2S)−2−[[3',5−ジクロロ−4'−(1−ピロリジニルカルボニル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸;
(2S)−2−[[5−クロロ−3'−メチル−4'−(1−ピロリジニルカルボニル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸;
[[5−クロロ−3'−メチル−4'−(1−ピロリジニルカルボニル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−酢酸;
[[3'−フルオロ−4'−(1−ピロリジニルカルボニル)−5−(トリフルオロメチル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−酢酸;
(2S)−2−[[3'−メチル−4'−(1−ピロリジニルカルボニル)−5−(トリフルオロメチル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸;
[[3',5−ジフルオロ−4'−(1−ピロリジニルカルボニル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−酢酸;
(2S)−2−[[3',5−ジフルオロ−4'−(1−ピロリジニルカルボニル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸;
(2S)−2−[[5−クロロ−3'−フルオロ−4'−[(2−メチル−1−ピロリジニル)カルボニル][1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸;
(2S)−2−[[5−クロロ−3'−フルオロ−4'−[[(2S)−2−メチル−1−ピロリジニル]カルボニル][1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸;
(2S)−2−[[5−クロロ−3'−フルオロ−4'−[[(2R)−2−メチル−1−ピロリジニル]カルボニル][1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸;
(2S)−2−[[4'−[(シクロペンチルアミノ)カルボニル]−3'−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸;
(2S)−2−[[3'−フルオロ−4'−[[(1−メチルエチル)アミノ]カルボニル]−5−(トリフルオロメチル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸;
(2S)−2−[[4'−[(エチルアミノ)カルボニル]−3'−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸;
(2S)−2−[[5−クロロ−4'−[[(1,1−ジメチルエチル)アミノ]カルボニル]−3'−フルオロ[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸;
(2S)−2−[[5−クロロ−4'−[(シクロペンチルアミノ)カルボニル]−3'−フルオロ[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸;
(2S)−2−[[5−クロロ−4'−[(シクロプロピルアミノ)カルボニル]−3'−フルオロ[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸;
(2S)−2−[[5−クロロ−4'−[[(1−エチルプロピル)アミノ]カルボニル]−3'−フルオロ[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸;
(2S)−2−[[5−クロロ−3'−フルオロ−4'−[(メチルアミノ)カルボニル][1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸;
(2S)−2−[[5−クロロ−4'−[[(1,1−ジメチルエチル)アミノ]カルボニル]−3'−メチル[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸;
[[5−クロロ−4'−[[(1−エチルプロピル)アミノ]カルボニル]−3'−フルオロ[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−酢酸;
[[5−クロロ−3'−フルオロ−4'−[(メチルアミノ)カルボニル][1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−酢酸;
(2S)−2−[[5−クロロ−4'−[(エチルアミノ)カルボニル]−3'−フルオロ[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸;
(2S)−2−[[5−クロロ−4'−[(シクロブチルアミノ)カルボニル]−3'−フルオロ[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸;
(2S)−2−[[5−クロロ−4'−[[(1,1−ジメチルプロピル)アミノ]カルボニル]−3'−フルオロ[1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸;
(2S)−2−[[5−クロロ−3'−フルオロ−4'−[[(3−メチルブチル)アミノ]カルボニル][1,1'−ビフェニル]−2−イル]オキシ]−プロパン酸;
およびそれらの薬学的に許容される塩
から選択される、請求項1から6の何れか1項に記載の化合物。
【請求項8】
治療に使用するための、請求項1から7の何れか1項に記載の式(I)の化合物。
【請求項9】
プロスタグランジンが介在する疾患を処置する方法であって、治療有効量の請求項1から7で定義した式(I)の化合物もしくはその薬学的に許容される塩を患者に投与することを含む方法。
【請求項10】
プロスタグランジン D2が介在する疾患を処置する方法であって、治療有効量の請求項1から7で定義した式(I)の化合物もしくはその薬学的に許容される塩を患者に投与することを含む方法。
【請求項11】
呼吸器疾患に罹患しているもしくはそのリスクがある患者において、呼吸器疾患(例えば喘息および鼻炎)を処置する方法であって、治療有効量の請求項1から7で定義した式(I)の化合物もしくはその薬学的に許容される塩またはそれらの溶媒和物を、該患者に投与することを含む方法。
【請求項12】
式(II):
【化2】

[式中、X、A、DおよびEは、請求項1の式(I)で定義した通りである]の化合物。

【公表番号】特表2008−510778(P2008−510778A)
【公表日】平成20年4月10日(2008.4.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−528960(P2007−528960)
【出願日】平成17年8月22日(2005.8.22)
【国際出願番号】PCT/GB2005/003255
【国際公開番号】WO2006/021759
【国際公開日】平成18年3月2日(2006.3.2)
【出願人】(391008951)アストラゼネカ・アクチエボラーグ (625)
【氏名又は名称原語表記】ASTRAZENECA AKTIEBOLAG
【Fターム(参考)】