説明

情報処理装置

【課題】車両のナビゲーションを行う情報処理装置において、ユーザの要求に可及的に応じた情報提供を行う。
【解決手段】車両に搭載され、該車両のユーザに情報を表示するための表示装置を介して該車両のナビゲーション情報を提供するとともに、複数種類の放送波に対応した複数の受信アンテナを介して該車両で受信された放送情報をユーザに提供する情報処理装置であって、複数の受信アンテナは情報処理装置に接続される。そして、該情報処理装置は、ナビゲーション情報とともに受信アンテナを介して受信された放送情報をユーザに提供する情報提供モードの切替要求があると、情報処理装置で採用される情報提供モードを、現在の一の情報提供モードとは異なる他の情報提供モードに切り替えて、ナビゲーション情報とともに提供される放送情報の種類を変更する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、情報技術の発達に伴い、カーナビゲーション装置のように画面表示を使った車載電子機器が急速に発展している。例えば、特許文献1には、必要な情報のみを表示することにより地図の理解が容易になるカーナビゲーション装置が開示されている。
【0003】
また、ユーザに対して高レベルなナビゲーションサービスを提供するために、現在ユーザが搭乗する車両の自車位置を基点として、その周辺に位置する目的とする施設(以下、「周辺施設」という。)を、ナビゲーションを行っている地図上に表示する技術が公開されている。例えば、特許文献2には、自車位置からユーザが指定した所定時間内に到達可能な距離に位置する周辺施設を地図上に表示する技術が公開されている。
【特許文献1】特開平11−304504号公報
【特許文献2】特開2002−71370号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
情報技術の発展により、車両に搭載され、種々の情報処理を行う情報処理装置も高機能化の一途を辿っている。このような情報処理装置の高機能化に伴って増大するユーザ操作の負担を軽減する手段の一つとして、タッチパネル等を使ったGUI(Graphical User Interface)がある。そして、ユーザに車両のナビゲーション情報に関連して上述した周辺施設の検索機能を提供する場合も同様に、周辺施設の検索やその表示を行うためにタッチパネル上のGUIは有用である。
【0005】
一方で、ナビゲーション装置は、車両のナビゲーション情報だけではなく、ラジオ放送やテレビジョン放送による情報(以下、「放送情報」という。)もユーザに提供可能である場合が多く、そして、提供情報のマルチ化が進んでいる。これは、ナビゲーション装置として高機能化されればされるほど顕著な傾向である。しかしながら、ナビゲーション装置が搭載された車両自体は、常に同一のユーザが使用するわけではなく、その所有者が変更する場合がある。そのような場合に、ナビゲーション装置である以上、ナビゲーション情報の提供は必要であっても、ユーザによっては放送情報の全てが必ずしも必要ではない場合がある。また、ユーザによっては、要求されるGUI等を用いたナビゲーション情報の表示仕様は必ずしも同じとは限らない。
【0006】
本発明は、このような課題に鑑みなされたものであり、車両のナビゲーションを行う情報処理装置において、ユーザの要求に可及的に応じた情報提供を行うことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明では、ナビゲーション情報とともに受信アンテナを介して受信された放送情報をユーザに提供するための情報提供モードを切替えられるように、情報処理装置を構成した。このようにすることで、ユーザが必要とする放送情報の種類に応じて、情報提供モードが切替えられるため、ユーザに対して適切な放送情報の提供が可能となる。
【0008】
詳細には、本発明は、車両に搭載され、該車両のユーザに情報を表示するための表示装置を介して該車両のナビゲーション情報を提供するとともに、複数種類の放送波に対応し
た複数の受信アンテナを介して該車両で受信された放送情報をユーザに提供する情報処理装置であって、前記複数の受信アンテナは前記情報処理装置に接続されている。そして、当該情報処理装置は、前記ナビゲーション情報とともに前記受信アンテナを介して受信された放送情報をユーザに提供する情報提供モードの切替要求を受け付けるモード切替要求受付部と、前記モード切替要求受付部によって切替要求が受け付けられると、前記情報処理装置で採用される情報提供モードを、現在の一の情報提供モードとは異なる他の情報提供モードに切り替えて、前記ナビゲーション情報とともに提供される前記放送情報の種類を変更するモード切替部と、を備える。
【0009】
上記情報処理装置は、車両に搭載され、車両のナビゲーション情報をはじめ、様々な情報をユーザに対して提供する装置である。その提供される情報の一つとして放送情報が含まれる。この放送情報は、受信アンテナを介して情報処理装置が取得し、ユーザへ供給される。ここで、当該情報処理装置に対しては複数の受信アンテナが接続され、それによって複数種類の放送波が受信可能状態となっている。すなわち、本発明に係る情報処理装置は、ハードウェアとしての複数の受信アンテナと接続されており、それにより複数種類の放送波を受信可能な状態にある。
【0010】
そして、ハードウェア的にこのように構成される情報処理装置においては、車両のナビゲーション用のナビゲーション情報とともに、複数種類の放送情報のうち一部又は全部を提供することが可能であり、本願においては、このナビゲーション情報とともに放送情報を提供する形態を、情報提供モードと称する。そして、当該情報処理装置では、モード切替要求部の要求受付に応じて、情報提供モードが切り替えられる。その結果、ナビゲーション情報とともに提供される放送情報の種類が変更されるため、ユーザの要求に応じた適切な放送情報を、ナビゲーション情報とともに提供することが可能である。このような情報提供モードの切替は、情報処理装置としてのハードウェアの構成は特段に変更しなくても、ユーザに提供できる放送情報の種類を変更することができるため、特に、ユーザによる情報処理装置の使用形態が異なっていたり、また特定の条件の下で情報処理装置を使用したいというユーザの要求があったりする場合に有用である。
【0011】
なお、上記一の情報提供モードと他の情報提供モードとにおいて、提供される放送情報の種類は異なるが、ナビゲーション情報については同じであっても異なっていてもどちらでも構わない。また、両情報提供モードで提供される放送情報の種類数は、切替の前後で増減しても構わないが、本発明に係る情報処理装置として重要な点は、両モードとも情報処理装置に接続される受信アンテナのハードウェア的な形態には何ら変化は無いが、実際にユーザに提供される放送情報の種類は異なる点である。すなわち、モード切替部により、ハードウェアとしては同一の情報処理装置が、ユーザの要求に応じて異なる放送情報を提供するよう変化する点が肝要である。
【0012】
ここで、上記情報処理装置において、前記モード切替部によって前記放送情報の種類が変更されると、該変更後の前記他の情報提供モードに応じた、前記表示装置における前記ナビゲーション情報に関連する表示仕様を更新する表示仕様更新部を、更に備えるのが好ましい。ユーザに対する情報提供の観点に立てば、放送情報の種類を切替えるのに合わせて、ナビゲーション情報に関しても適切にユーザの要求に合わせるのが好ましい。ここで、ナビゲーション情報は、車両のナビゲーションに関するものであるから、ユーザの要求如何にかかわらず基本的部分は共通するのが好ましいが、ナビゲーション情報の表示に関してはユーザの意向を反映する余地があると思われる。そこで、表示仕様更新部が、情報提供モードの切替えにともなって、ナビゲーション情報の表示仕様を更新することは、ユーザの利便性に資するものである。
【0013】
上述までの情報処理装置において、前記一の情報提供モードにおいてユーザに提供され
る放送波は、前記複数の受信アンテナの一部によって受信され、さらに前記モード切替部によって情報提供モードが切り替えられることで、前記他の情報提供モードにおいてユーザに提供される放送波は、前記複数の受信アンテナの全部によって受信されるように構成してもよい。すなわち、他の情報提供モードへの切替が行われることで、情報処理装置に接続されたアンテナで受信可能な放送情報の全てをユーザに提供できるようになる。
【0014】
また、上述までの情報処理装置において、前記情報提供モードを切り替えるためのプログラムを格納したメモリカードが挿入されるカードスロット部を、更に備える場合、前記モード切替要求部は、前記カードスロット部に前記メモリカードが挿入されているか否かを判断し、その判断結果に従って情報提供モードの切替要求の受付を行うようにしてもよい。すなわち、カードスロット部へのメモリカード挿入を情報提供モードの切替えのトリガとするものである。そして、このようなトリガの態様を採用する場合、前記モード切替要求部は、前記情報処理装置の起動時に、前記カードスロット部に前記メモリカードが挿入されているか否かを判断するようにしてもよい。なお、メモリカード挿入をトリガとする情報提供モードの切替は、あくまでも一例であり、その他の態様のトリガを採用することを妨げるものではない。
【0015】
また、本発明に係る情報処理装置を、以下に示す側面から捉えることが可能である。すなわち、本発明の別の態様として、車両に搭載され、該車両のユーザに情報を表示するための表示装置を介して該車両のナビゲーション情報を提供するとともに、複数種類の放送波に対応した複数の受信アンテナを介して該車両で受信された放送情報をユーザに提供する情報処理装置であって、前記複数の受信アンテナは前記情報処理装置に接続されており、前記ナビゲーション情報とともに前記受信アンテナを介して受信された放送情報をユーザに提供する情報提供のモードとして、少なくとも2つの情報提供モードの採用が可能であり、前記ナビゲーション情報とともに提供される前記放送情報の種類を、前記情報提供モードの各々において異ならしめるように、各情報提供モードでの情報提供の切替が可能である。
【0016】
すなわち、上記情報処理装置においては、少なくとも2つの情報提供モードが採用され得、切替え可能な各情報提供モードにおいて提供される放送情報の種類が異なることで、上述したようなユーザ要求に合った情報を提供することができる。また、上述までに開示した様々な技術的特徴も、上記情報処理装置において矛盾を生じない限り適用することが可能である。
【発明の効果】
【0017】
車両のナビゲーションを行う情報処理装置において、ユーザの要求に可及的に応じた情報提供を行うことが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、この発明を実施するための最良の形態を例示的に説明する。以下に示す実施形態は例示であり、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0019】
<構成>
図1は、本発明の一実施形態に係るナビゲーション装置1の外観図である。なお、ナビゲーション装置としては、例えば富士通テン株式会社のAVN(登録商標。Audio Visual Navigation)等の車載用ナビゲーション装置がある。但し、本発明は、例えば携帯型のナビゲーション機能を有する電子機器等、車載して利用できるものであれば如何なる電子機器にも適用可能である。本実施形態に係るナビゲーション装置1は、2DIN(Deutsche Industrie Normen)の本体・モニタ一体型カーナビゲーション装置であり、車両の現在地や目的地までの経路の案内等を行
うカーナビゲーション機能や、各種オーディオ/ビジュアル(以下、AVという)コンテンツの再生機能、放送波を受信する機能等を有している。ナビゲーション装置1は、運転席や助手席の乗員の手が届きやすいダッシュボードの中央付近に設置された状態で使用されるものであり、メインユニット2とディスプレイユニット3とで構成されている。
【0020】
図2は、ナビゲーション装置1の構成図である。メインユニット2は、電子部品類で構成されており、ブレーキ検知部4、リバース検知部5、携帯式プレーヤインターフェース6、放送波受信部7、外部音声/映像入力部8、GPS情報受信部9、車速検知部10、カメラ映像入力部11、アンプ12、開閉制御部13A、角度制御部13B、角度センサ14、モータ15、CDドライブ16、カードメモリインターフェース17、リセットボタン18、ジャイロセンサ19、制御部20が内蔵されている。ディスプレイユニット3は、主に、車両の乗員に対して各種の情報を映像で表示するとともに、ユーザ操作を受け付ける役割を司るデバイス類で構成されており、タッチパネル21、表示処理部22、操作受付部23、操作ボタン24、赤外線受/発光部25を内蔵している。
【0021】
以下、メインユニット2の構成について説明する。ブレーキ検知部4は、車両のパーキングブレーキがかけられているか否かを検知し、これを制御部20に通知する。ブレーキ検知部4は、パーキングブレーキレバー(あるいはペダル)の動きと連動してオンオフするスイッチの通電状態により、ブレーキの状態を検知する。ブレーキ検知部4は、このスイッチの通電状態を、端子26Aを介して電気的に検知する。
【0022】
リバース検知部5は、車両の変速レバーがリバース(後進)になっているか否かを検知し、これを制御部20に通知する。リバース検知部5は、変速レバーと連動して動くスイッチのオンオフにより、変速レバーの状態を検知する。リバース検知部5は、このスイッチの通電状態を、端子26Bを介して電気的に検知する。
【0023】
携帯式プレーヤインターフェース6は、音楽等を再生する携帯式のプレーヤ(例えば、iPod(登録商標))と双方向通信を行うためのインターフェースである。携帯式プレーヤインターフェース6は、このような携帯式のプレーヤが外部接続されると双方向通信を開始し、プレーヤから送られるオーディオ信号を制御部20へ送り、制御部20から送られる再生開始や曲送り等の制御信号をプレーヤへ送る。携帯式プレーヤインターフェース6は、端子26Cに接続されるコードを介してプレーヤと通信を行う。
【0024】
放送波受信部7は、ワンセグチューナ(「ワンセグ」は商標登録出願中)、AMチューナ(AM:Amplitude Modulation)、及びFMチューナ(FM:Frequency Modulation)で構成される回路である。放送波受信部7は、制御部20からの制御信号に応じてチューナの受信状態を制御し、端子26Dに接続されるアンテナが受信した電波の信号を制御部20へ送る。
【0025】
外部音声/映像入力部8は、端子26Eに接続されるビデオ/オーディオ機器からのコンポジット映像信号や音声信号を受け付け、これを制御部20へ送る回路である。
【0026】
GPS情報受信部9(GPS:Global Positioning System)は、端子26Fに接続されるGPSアンテナが受信したGPS衛星からの電波の信号を受信し、受信した信号を制御部20へ送る。周知のように、GPSは、地球を周回する多数のGPS衛星のうち少なくとも3つ以上の衛星からの電波に基づいて車両の位置を測位するシステムである。GPS情報受信部9は、地球を周回するこれらGPS衛星の電波の信号を処理する。GPS情報受信部9によって受信されたGPS衛星からの信号は、カーナビゲーションに用いられる。
【0027】
車速検知部10は、車軸の回転角に応じて発生する車速パルス信号を検知し、これを制御部20へ送る回路である。車速検知部10が検知する車速パルス信号は、車速センサまたは車両のエンジンやブレーキを制御する電子制御ユニットから出力されるステップ状の車速パルス信号であり、単位時間当たりのパルス数から車両速度を割り出す際に用いられる。単位時間当たりのパルス数が増えていれば車両が加速しており、減っていれば車両が減速していることになる。車両の速度と車速パルスとの相関関係は、車両を製造するメーカや車種、装着される車輪の大きさや空気圧等に応じて変化する。このため、制御部20では、GPSによる測位結果に基づいて算出される車両の移動距離とその間を走行する間に検知されたパルス数との相関から、車両の速度と車速パルスとの相関関係が適宜更新される。車速検知部10は、電子制御ユニットから出力される車速パルス信号を、端子26Gを介して電気的に検知する。
【0028】
カメラ映像入力部11は、車両の後方を撮影するビデオカメラであるバックアイカメラからの映像信号を受け付け、制御部20へ送る回路である。すなわち、カメラ映像入力部11は、リバース検知部5が車両のリバースを検知した際、端子26Hに接続されているビデオカメラからの映像信号を制御部20へ送る。
【0029】
アンプ12は、制御部20から車室内に設置されるスピーカへ送られる音声信号を増幅する回路である。アンプ12は、制御部20からの制御信号に応じて増幅率を任意に変更可能である。
【0030】
開閉制御部13Aは、ディスプレイユニット3の開閉動作を行う回路である。開閉制御部13Aは、制御部20からの制御信号に応じてモータ15を制御したり、角度センサ14からの信号を処理したりすることにより、ディスプレイユニット3を開閉する。図3は、制御部20からの制御信号を受けた開閉制御部13Aがモータ15を制御することにより実現するディスプレイユニット3の開閉動作を示したものである。開閉制御部13Aは、図3に示すように、ディスプレイユニット3の姿勢を三段階に調整することが可能であり、CDドライブ16(CD:Compact Disc)の挿入口を閉じた「クローズ」状態、CDドライブ16のCD挿入口27を開いた「セミオープン」状態、及びカードメモリインターフェース17のカード挿入口28やリセットボタン18を開いた「フルオープン」状態を実現する。ディスプレイユニット3の姿勢が「クローズ」状態の場合、CD挿入口27やカード挿入口28、リセットボタン18はディスプレイユニット3に隠れた状態である。また、ディスプレイユニット3の姿勢が「セミオープン」状態の場合、カード挿入口28やリセットボタン18がディスプレイユニット3に隠れ、CD挿入口27がナビゲーション装置1の正面からアクセス可能な状態になる。また、ディスプレイユニット3の姿勢が「フルオープン」状態の場合、CD挿入口27、カード挿入口28、及びリセットボタン18がナビゲーション装置1の正面からアクセス可能な状態になる。
【0031】
角度制御部13Bは、ディスプレイユニット3の角度調整を行う回路である。角度制御部13Bは、開閉制御部13Aと同様、制御部20からの制御信号に応じてモータ15を制御したり、角度センサ14からの信号を処理したりすることにより、ディスプレイユニット3の角度を調整する。なお、ディスプレイユニット3の角度とは、ナビゲーション装置1の左右方向に伸びる軸を中心とする、メインユニット2の正面とディスプレイユニット3の正面(すなわち、タッチパネル21の表面)との相対的な角度である。図4は、角度制御部13Bが実現するディスプレイユニット3の角度調整状態を示したものである。角度制御部13Bは、図4に示すように、ディスプレイユニット3の仰角を多段階に調整してチルトアップすることが可能である。
【0032】
角度センサ14は、ディスプレイユニット3の角度を検知するセンサであり、検知した角度を電気信号で開閉制御部13Aへ通知する。モータ15は、ディスプレイユニット3
の角度を調整するモータであり、ディスプレイユニット3の上端を上下に動かしたり、ディスプレイユニット3の下端を前後に動かしたりする。開閉制御部13Aおよび角度制御部13Bは、制御部20からの制御信号を受けると、角度センサ14で検知されるディスプレイユニット3の角度と制御信号に基づいて決定される角度の目標値との差を割り出し、角度センサ14で検知されるディスプレイユニット3の角度が制御目標値と一致するようにモータ15をフィードバック制御する。
【0033】
CDドライブ16は、音楽等のオーディオコンテンツが記録されたCDを読み取って再生する光ディスク読取装置であり、光ピックアップレンズや発光素子、ディスク駆動モータ等で構成されている。
【0034】
カードメモリインターフェース17は、記憶保持動作が不要な不揮発性の半導体メモリカードを読み書きするメモリカードリーダライタである。カードメモリインターフェース17に挿入されるメモリカードは、4GB程度の記憶容量を有しており、高速道路や一般道等の道路情報、テーマパーク、ガソリンスタンドといった各種施設に関する地点情報(以降、POI(Point Of Interest)データとも表記)等を含む地図データ、並びに電話番号や施設名称等のデータが記録されている。制御部20は、メモリカードに記録されている地図データにアクセスすることでカーナビゲーションのルート検索等の諸機能を実現する。
【0035】
ジャイロセンサ19は、メインユニット2に内蔵される2軸ジャイロセンサである。ジャイロセンサ19は、GPS衛星からの電波をGPS情報受信部9が受信できない時でも車両の測位を可能にするためのものである。なお、GPS衛星からの電波を受信できない時の車両の位置は、制御部20により、車速検知部10が検知する車両速度とジャイロセンサ19が検知する車両の進行方向とに基づいて算出される。
【0036】
制御部20は、CPU(Central Processing Unit)やROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、入出力インターフェース等で構成されている。制御部20は、車両のアクセサリー電源がオンになると、ROMに記録されたコンピュータプログラムを実行し、カードメモリインターフェース17に挿入されたメモリカードのデータやRAMに格納されているデータ等を使って各種機能を実現する。制御部20が実現する各種機能の詳細については後述する。
【0037】
次に、ディスプレイユニット3を構成する各構成要素について説明する。タッチパネル21は、カラー液晶ディスプレイとタッチセンサとを組み合わせたGUI(Graphical User Interface)であり、7.0インチのEGA(Enhanced Graphics Adapter)型液晶ディスプレイで画面を表示すると共に、画面に表示されたアイコン等が押されるとタッチセンサがこれを検知する。
【0038】
表示処理部22は、タッチパネル21の液晶ディスプレイに表示する画面を描画処理する回路である。表示処理部22は、制御部20から送られる映像信号に基づき、液晶ディスプレイに格子状に均等配列された薄膜トランジスタを駆動することで、タッチパネル21の画面を描画する。
【0039】
操作受付部23は、タッチパネル21へのタッチ操作をタッチセンサが感知すると、タッチされた画面上の位置を特定し、操作された位置の情報を制御部20へ送る。
【0040】
操作ボタン24は、タッチパネル21にアイコン表示されるボタンではなく、機械的なボタンであり、図1等に示すように、タッチパネル21の下に配置される操作用の押しボ
タン式スイッチである。操作ボタン24は、ディスプレイユニット3の左側から順に、開閉ボタン、現在地ボタン、音量調整ボタンで構成されている。音量調整ボタンは、右側が押されると音量アップ、左側が押されると音量ダウンになるように設定されている。これらのボタンが押されると、押されたボタンの信号が制御部20へ送られる。
【0041】
赤外線受/発光部25は、ナビゲーション装置1と携帯電話とが赤外線で双方向通信を行うためのインターフェースであり、電気で赤外線を発光する発光素子と、受光した赤外線を電気にする受光素子で構成されている。赤外線受/発光部25は、制御部20から送られる制御信号やデータを携帯電話へ送るとともに、携帯電話から送られる制御信号やデータを制御部20へ送る。
【0042】
次に、メインユニット2の制御部が実現する各種諸機能について詳述する。図5は、制御部20が実現する各種機能部を図示した機能ブロック図である。車両のアクセサリー電源がオンになると、制御部20は、図5に示すように操作処理機能部51、測位機能部52、ルート案内機能部53、地図データ処理機能部54、ユーザデータ処理機能部55、音声処理機能部56、映像処理機能部57、周辺施設処理機能部58、モード切替機能部59及び放送波処理機能部60を実現するコンピュータプログラムを実行する。
【0043】
操作処理機能部51は、各種機能部の動作を制御するための操作画面を、映像処理機能部57を介してタッチパネル21に表示したり、操作受付部23や操作ボタン24、リセットボタン18からの操作信号を処理し、各種機能部の動作を制御したりする。
【0044】
測位機能部52は、車両のアクセサリー電源がオンになると、GPS情報受信部9から送られる衛星からの電波の情報、車速検知部10から通知される車両速度の情報、及びジャイロセンサ19から送られる角速度の情報に基づいて車両の位置(緯度と経度)を測位する。
【0045】
ルート案内機能部53は、車両の現在地からユーザが設定した目的地までのルートを索出し、ルート案内を行う機能部である。ルート案内機能部53は、測位機能部52が測位した車両の位置から目的地までの走行ルートを、カードメモリインターフェース17に挿入されるメモリカードの地図データから索出する。そして、索出した走行ルートと車両の位置との関係から車両の進路を音声、及び映像で案内する。
【0046】
地図データ処理機能部54は、カードメモリインターフェース17に挿入されたメモリカードの地図データやルート案内機能部53が索出した走行ルートのデータ、放送波受信部7を介してFM放送波から取得されるVICS(登録商標)の道路交通情報のデータ、測位機能部52が測位した車両の位置データ等に基づき、タッチパネル21に表示する地図のグラフィックデータを生成する。
【0047】
ユーザデータ処理機能部55は、ユーザが登録しようとする地点情報(例えば、自宅の位置情報等)やルート検索の履歴情報、アイコンの表示非表示等の設定情報をRAMに書き込んだり、RAMから読み出したりする。
【0048】
音声処理機能部56は、アンプ12を介してスピーカから出力する音声の信号を処理する機能部である。すなわち、音声処理機能部56は、放送波受信部7が受信したラジオ放送、携帯式プレーヤインターフェース6がプレーヤから取得するオーディオ信号、CDドライブ16が再生するオーディオ信号をアンプ12へ送ったり、これらのオーディオ信号にルート案内機能部53からのルートガイダンスの音声信号を重畳し、アンプ12へ送ったりする。
【0049】
映像処理機能部57は、タッチパネル21に表示させる映像データを生成する機能部である。すなわち、映像処理機能部57は、操作処理機能部51が生成する操作画面のデータと、地図データ処理機能部54が生成する表示用地図の画面のデータとを重畳して表示処理部22へ送ったり、放送波受信部7が受信したテレビジョン放送の映像データを表示処理部22へ送ったり、或いはリバース検知部5による車両後退の検知に連動してカメラ映像入力部11からの映像信号を表示処理部22へ送ったりする。なお、映像処理機能部57は、テレビジョン放送の映像データを表示処理部22へ送っている際にブレーキ検知部4がパーキングブレーキの解除を検知すると、映像データの通知を止める。
【0050】
周辺施設処理機能部58は、タッチパネル上に車両のナビゲーション用の地図が表示されているときに、車両の現在地等の基準点の周辺施設、すなわち基準点から所定の近距離範囲内に位置する施設(以下、単に「周辺施設」と言う。)をユーザに情報提供するための機能部である。この周辺施設処理機能部58による周辺施設に関する情報提供は、必ずしも上記ルート案内機能部53によるルート案内が行われているときに行われるわけではなく、ユーザが自車位置等の基準点の周辺に位置する施設の位置を知りたいと要求したときに、当該情報提供が行われるように機能する。また、当該情報提供時には、上記音声処理機能部56や映像処理機能部57と協調して機能を発揮する。
【0051】
モード切替機能部59は、ナビゲーション装置1を介してユーザに提供される情報の提供モードを切り替えるための機能部である。詳細には、ナビゲーション装置1では、車両のナビゲーション情報がユーザに提供されるが、それとともに車両の外部から送信され、アンテナによって受信される放送情報もユーザに提供される。ここで、図2に示すように、ナビゲーション装置1では、AM放送、FM放送、テレビジョン放送の三種類の放送波が各放送波に対応したアンテナで受信可能であり、受信された放送波は放送波受信部7を介して制御部20内に形成される放送波処理機能部60によって制御される。そして、モード切替機能部59が、放送波処理機能部60による制御の対象とされる放送波の種類を切り替えることで、ユーザへの情報提供モード(すなわち、ナビゲーション情報とともに何れの放送情報を提供するのか)が切り替えられる。モード切替機能部59の詳細は、後述する。
【0052】
<動作>
以下、ナビゲーション装置1の動作について説明する。図6はナビゲーション装置1のメイン画面の画面遷移図であり、図7はナビに関する画面遷移図である。また、図8は、AV画面の表示モードを示した図である。以下、図6〜8に基づいてナビゲーション装置1の動作について説明する。
【0053】
(D101)オープニング画面(D101)について説明する。車両のアクセサリー電源がオンになり、ナビゲーション装置1に電力が供給されると、制御部20は、ROMに格納されているコンピュータプログラムを実行してナビゲーション装置1を初期化し、図5に示す各種機能部を実現する。ここで、映像処理機能部57は、ROMに格納されているオープニング画面のデータを参照し、タッチパネル21にオープニング画面を表示させる。なお、オープニング画面が表示されている間、制御部20の各機能部では、次のような処理が実行される。すなわち、操作処理機能部51は、操作受付部23や操作ボタン24、リセットボタン18からの信号を走査してユーザ操作を受け付ける。また、測位機能部52は、GPS情報受信部9で取得される測位情報や車速検知部10、ジャイロセンサ19の信号を処理し、車両の位置を測定する。また、地図データ処理機能部54は、カードメモリインターフェース17に挿入されているカードメモリへアクセスし、測位機能部52が測位した自車位置の周辺の地図データを読み出す。
【0054】
(D102)次に、マルチ画面(D102)について説明する。オープニング画面が表
示されてから4秒経つと、映像処理機能部57は、ROMに格納されている操作ボタン類の画像データや地図データ処理機能部54が読み出した地図データを基に、AVの操作画面とナビの操作画面とを組み合わせたマルチ画面(D102)を生成し、タッチパネル21に表示する。図9は、マルチ画面の図である。映像処理機能部57は、図9に示すように、AV類の操作ボタン類を配置したAV領域の画面をタッチパネル21の左側に表示し、ナビの地図や操作ボタン類を配置したナビ領域の画面をタッチパネル21の右側に表示する。AV領域は、更に、ソースを選択するための操作ボタン類をまとめて表示するソース選択領域と、選択されたソースに関連するボタンや情報を表示するソース操作領域とに区分されている。
【0055】
図9に示すように、映像処理機能部57は、AV領域の内のソース選択領域に、「ラジオ」、「CD」、「ワンセグ」、「iPod」、「外部入力」、「OFF」、及び「AV」ボタンを表示する。何れかのソースボタンがタッチされると、そのソースが選択される。図9の例では、「ラジオ」が選択されており、受信周波数やAM/FMの切り替えボタン、選局ボタン等の選択されたソースに関連する操作ボタンや情報がソース操作領域に表示されている状態を図示している。従って、このとき、音声処理機能部56は、放送波受信部7が受信したAM放送の音声信号を、アンプ12を介してスピーカから出力している。他方、映像処理機能部57は、ナビ領域に、地図データ処理機能部54が読み出した地図データに基づいて描画される地図の他、「メニュー」、「目的地」、「周辺」、「自宅」、「ナビ」、「地図拡大」、及び「地図縮小」ボタンを表示する。なお、マルチ画面(D102)では、AV領域とナビ領域の2つが存在するため、AV領域がAV全画面(D104)の時よりも狭い。そこで、マルチ画面(D102)のソース操作領域には、そのソースに関わる操作ボタンや情報のうち基本的なものだけが表示されるようになっている。
【0056】
この状態で「AV」ボタンが押されたことを操作処理機能部51が検知すると、映像処理機能部57は、AV全画面(D104)の画面表示状態に遷移する。なお、その他のボタンが押された場合についてはナビ全画面(D103)、及びAV全画面(D104)の説明の後に詳述する。
【0057】
(D103)次に、ナビ全画面(D103)について説明する。映像処理機能部57は、マルチ画面(D102)に表示されている「ナビ」ボタンが押されたことを操作処理機能部51が検知すると、AV領域を徐々に隠し、ナビ領域を全画面に表示する。図10は、ナビ全画面の図である。映像処理機能部57は、図10に示すように、AV領域を消し、ナビ領域をタッチパネル21に全画面表示する。
【0058】
図10に示すように、ナビ領域には、マルチ画面(D102)と同様、地図や、「メニュー」、「目的地」等の操作ボタンが表示されている。ここで、映像処理機能部57は、ナビ全画面に表示される自車位置のアイコンが、ナビ領域の中心に位置するように画面を表示している。このため、タッチパネル21の表示画面がマルチ画面(D102)からナビ全画面(D103)に遷移すると、自車位置のアイコンや地図の表示が、画面内で若干スクロールする。一方、映像処理機能部57は、「メニュー」や「目的地」等の操作ボタン類がタッチパネル21の表示画面上で同じ位置になるように画面を表示する。このため、タッチパネル21の表示画面がマルチ画面(D102)からナビ全画面(D103)に遷移しても、ナビの操作ボタン類がタッチパネル21の画面上でスクロールせず、同じ位置に表示され続ける。但し、「ナビ」ボタンのみ「AV+ナビ」ボタンに表示が切換わる。なお、「AV+ナビ」ボタンが押されると、映像処理機能部57は、ナビ全画面(D103)からマルチ画面(D102)へ表示を切り替える。
【0059】
(D104)次に、AV全画面(D104)について説明する。映像処理機能部57は
、マルチ画面(D102)に表示されている「AV」ボタンが押されたことを操作処理機能部51が検知すると、ナビ領域を徐々に隠し、AV領域を全画面に表示する。図11は、AV全画面の図である。映像処理機能部57は、図11に示すように、ナビ領域を消し、AV領域をタッチパネル21に全画面表示する。
【0060】
図11に示すように、AV領域には、マルチ画面(D102)と同様、「ラジオ」、「CD」、「ワンセグ」、「iPod」、「外部入力」、及び「OFF」ボタンがソース選択領域に表示されている。また、AV領域には、ソース操作領域が拡大されて、マルチ画面(D102)で表示されていなかった放送局の名称やプリセットの選局ボタン、チャンネル設定ボタンや音設定ボタンが表示されている。また、CDドライブ16にCDが挿入されていることを示す「CDIN」が表示されている。ここで、AV領域には、マルチ画面(D102)で表示されていた「ラジオ」等の操作ボタン類が同じ位置に表示されている。但し、「ナビ」ボタンのみ「AV+ナビ」ボタンに表示が切換わる。以下、マルチ画面とAV全画面の両方で表示される領域を「AV通常領域」といい、AV全画面でのみ表示される領域を「AV拡張領域」という。なお、「AV+ナビ」ボタンが押されると、映像処理機能部57は、AV全画面(D104)からマルチ画面(D102)へ表示を切り替える。なお、AV全画面(D104)では、ナビ領域が存在しないので、AV領域がマルチ画面(D102)の時よりも広い。そこで、AV全画面(D104)のソース操作領域には、そのソースに関わる全ての操作ボタンや情報が表示されるようになっている。このように、AV全画面(D104)の場合にのみ表示されるソースの操作ボタンや情報類の表示領域が「AV拡張領域」であり、ソース操作領域の一部を構成している。一方、マルチ画面(D102)とAV全画面(D104)の何れにも表示されるソースの操作ボタンや情報類の表示領域が「AV通常領域」であり、ソース操作領域の一部とソース選択領域とを構成している。
【0061】
ナビゲーション装置1のメイン画面の画面遷移(図6)については以上の通りである。以下、マルチ画面(D102)からナビ全画面(D103)、或いはAV全画面(D104)へ画面が遷移する際の、ナビ領域、及びAV領域の画面上の動き方について詳述する。図12は、マルチ画面(D102)からナビ全画面(D103)へ遷移する際の、AV領域の消え方を示す図である。また、図13は、マルチ画面(D103)からAV全画面(D104)へ遷移する際の、ナビ領域の消え方を示す図である。映像処理機能部57は、マルチ画面からナビ、或いはAV全画面へ表示を切り替えるに際し、ナビ領域やAV領域がスクロールして見えるように画面表示を行っている。すなわち、映像処理機能部57は、マルチ画面からナビ全画面へ表示を切り替える際、AV領域が徐々に左側に退出していくように、換言すれば、AV領域の表示面積が徐々に減少するようにスクロールすると共に、ナビ領域の表示面積が徐々に増加するようにスクロールしていくように、画面を表示する。また、映像処理機能部57は、マルチ画面からAV全画面へ表示を切り替える際、その反対にAV領域が徐々に右側に進入してくるように画面を表示する。これにより、ユーザは、ナビ画面上にAV画面が抜き差しされるように感じ取ることができる。従って、ナビの画面を見たければ、マルチ画面(D102)の右側に表示されている「ナビ」ボタンを押すことにより、ナビ全画面(D103)に遷移することを視覚的に容易に理解することができ、AVの画面を見たければ、マルチ画面(D102)の左側に表示されている「AV」ボタンを押すことにより、AV画面が抜き差しされることを容易に理解することができる。図14は、メイン画面の画面遷移の様子を示した概念図である。ユーザは、図14に示すように、表示窓から覗き込むと見える右側の面(本実施形態でいうナビ画面に相当する)の上に、左側の面(本実施形態でいうAV画面に相当する)が左側から抜き差しされるようなイメージで、ナビゲーション装置1のメイン画面を操作できる。よって、今どこにいるのかが判りやすく、安心して操作することができる。
【0062】
(D201)次に、ナビゲーション装置1のナビに関する画面について説明する。まず
始めに、メニュー画面(D201)について説明する。マルチ画面(D102)またはナビ全画面(D103)のナビ領域に表示されている「メニュー」ボタンが押されたことを操作処理機能部51が検知すると、映像処理機能部57は、メニュー画面(D201)をタッチパネル21に表示する。図15は、メニュー画面(D201)の図である。映像処理機能部57は、図15に示すように、ナビ領域の「メニュー」ボタンから立ち上がるようにメニューのポップアップを表示する。ここで、映像処理機能部57は、メニューのポップアップが「メニュー」ボタンから徐々に立ち上がるようにアニメーション表示し、更に、マルチ画面(D102)がポップアップの下側に見えるようにしている。なお、ポップアップとは、画面に表示されるボタンを押すと、そのボタンから立ち上がるように表示される領域であり、例えば、メニューの項目等が表示される領域である。図16は、マルチ画面(D102)からメニュー画面(D201)へ遷移する際のアニメーションを示した図である。マルチ画面(D102)の「メニュー」ボタンが押されると、「メニュー」ボタンから立ち上がるようにメニューのポップアップが表示される。従って、ユーザは、メニュー画面がマルチ画面から遷移して表示されていることを視覚で容易に理解することが可能であり、またボップアップ表示画面の下に先の表示画面が位置していることが分かるため、安心して操作することができる。なお、メニュー画面(D201)には、アイコンや施設表示等のユーザ設定用ボタンや、お気に入り地点の編集用ボタンが表示される。ユーザが登録した地点情報等は、ユーザデータ処理機能部55により、制御部20内のRAMに記憶される。
【0063】
(D202)次に、目的地設定画面(D202)について説明する。映像処理機能部57は、マルチ画面(D102)またはナビ全画面(D103)のナビ領域に表示されている「目的地」ボタンが押されたことを操作処理機能部51が検知すると、目的地設定画面(D202)をタッチパネル21に表示する。すなわち、映像処理機能部57は、図17に示すように、ナビ領域の「目的地」ボタンから立ち上がるように目的地設定用のボタンが配置されたポップアップをアニメーション表示する。映像処理機能部57は、操作処理機能部51が目的地設定用の何れかのボタンが押されたことを検知すると、これに対応する画面を表示する。映像処理機能部57は、例えば、「50音で探す」ボタンが押されれば文字入力用の画面を表示し、「住所で探す」ボタンが押されれば都道府県等を選択する画面を表示し、「携帯連携で探す」ボタンが押されれば赤外線受/発光部25に携帯電話を近づけるようユーザに促す画面を表示し、「履歴で探す」ボタンが押されれば過去に検索したことのある目的地を表示する。赤外線受/発光部25によって携帯電話から供される通信データには、目的地の緯度や経度、或いは住所や電話番号といった位置情報が含まれている。「50音検索」、「住所で探す」、「携帯連携で探す」、或いは「履歴で探す」ボタンを押すと表示される画面により目的地が設定されると、ルート案内機能部53は、測位機能部52が計測する自車位置と目的地までの最短ルートを索出し、ルートガイドを開始する。なお、ルートガイドについては従来の技術が適用でき、その詳細な説明は割愛する。
【0064】
(D203)次に、周辺施設検索画面(D203)について説明する。映像処理機能部57は、マルチ画面(D102)またはナビ全画面(D103)のナビ領域に表示されている「周辺」ボタンが押されたことを操作処理機能部51が検知すると、周辺施設検索画面(D203)をタッチパネル21に表示する。すなわち、映像処理機能部57は、図18に示すように、ナビ領域の「周辺」ボタンから立ち上がるように周辺施設検索用のボタン類を配置したポップアップをアニメーション表示する。そして、上述したD203と同様、何れかのボタンが押されればこれに対応する画面を表示する。すなわち、映像処理機能部57は、「周辺」ボタンが押されると、検索対象とする施設のカテゴリをユーザに選択させるボタンを表示し、検索対象のカテゴリが指定されると、自車位置の周辺にあるガソリンスタンドやコンビニエンスストア等、指定されたカテゴリに対応する周辺施設を、自車に近い順等で表示する。なお、具体的な周辺施設検索の処理については、後述する。
【0065】
(D204)次に、交差点拡大画面(D204)について説明する。上述した目的地設定画面(D202)、或いは周辺検索画面(D203)で目的地が設定されるか、または、マルチ画面(D102)やナビ全画面(D103)に表示されている「自宅」ボタンが押されて目的地が設定されると、ルート案内機能部53によるルートガイドが開始される。ルート案内機能部53は、測位機能部52が計測する自車位置と、地図データ処理機能部54がカードメモリから読み出す地図データとに基づいてルートの案内を行う。ルート案内機能部53は、右折あるいは左折等を行う交差点に車両が接近したら、交差点拡大画面(D204)を表示すると共に、音声処理機能部56に経路案内用の音声データを渡す。図19は、交差点拡大画面(D204)を示す図である。図19に示すように、ナビ領域には交差点の拡大図が表示され、車両の進むべき進路が矢印で図示される。なお、このとき、AV領域には、オーディオ/ビジュアル用の操作ボタン類が表示されている。
【0066】
次に、ナビゲーション装置1のAV画面の表示モードについて説明する。図8で示したように、ナビゲーション装置1のAV画面には、ラジオモード、CDモード、ワンセグモード、iPodモード、外部入力モード、及びオフモードの6つの画面が用意されている。映像処理機能部57は、AV領域の左側に用意されている何れかのソース選択ボタン或いは「OFF」ボタンが押されると、これに対応するモードのAV操作画面を表示する。映像処理機能部57は、例えば、「ラジオ」ボタンが押されれば、図9に示すようなラジオの周波数や選局ボタンを表示する。CDやiPodボタンについても同様である。また、映像処理機能部57は、「ワンセグ」ボタンや「外部入力」ボタンが押されれば、AV領域に選局ボタン等を表示すると共に、ナビ領域の表示を放送波受信部7からの映像や外部音声/映像入力部8の映像に切り替える。但し、映像処理機能部57は、ブレーキ検知部4がパーキングブレーキ信号の解除を検知した場合、放送波受信部7や外部音声/映像入力部8からの映像表示を止める。
【0067】
ナビゲーション装置1の動作説明について、以上の通りである。本実施形態に係るナビゲーション装置1は、AVとナビゲーションの両方の操作性を高めるため、画面表示をAVとナビゲーションの2つの領域に分けている。そして、AVとナビゲーションの操作を行うための操作ボタンが画面上で同じ位置に表示されるようにすることで、タッチパネル21による画面操作を容易にしている。なお、以上の実施形態では車載用として説明したが、本発明は、車載用に利用できるものであれば如何なるものにも適用可能である。例えば、携帯型のナビゲーション機能を有する電子機器にも適用できる。
【0068】
<モード切替について>
ナビゲーション装置1においては、ナビゲーション装置1を介したユーザへの情報提供のモードを切り替えることが可能であり、当該モード切替は、図5に示すモード切替機能部59が主となって実行される。ここで、ナビゲーション装置1における情報提供モードの切替について、図20に基づいて説明する。
【0069】
本実施例に係るナビゲーション装置では、「量販モード」と「レンタカモード」の2つの情報提供モードを切り替えることが可能である。これらのモードは、ナビゲーション装置1が搭載された車両が使用される形態を考慮して採用される情報提供モードである。「量販モード」とは、一般的な個人ユーザが当該車両を所有、使用することを考慮して採られる情報提供モードであり、このような場合には、個人ユーザの要望として、放送情報としてテレビジョン放送波による情報が要求される傾向がある。さらに、個人ユーザの嗜好に合わせて、ナビゲーション装置1に表示されるナビゲーション情報の表示仕様を任意に設定できるように要求され得る。一方で、「レンタカモード」とは、当該車両がレンタカ会社の所有となり、いわゆるレンタカとして借り手に提供されることを考慮して採られる情報提供モードである。このような場合には、所有者であるレンタカ会社の要求により、
より安全な運転のために放送情報としてのテレビジョン放送波による情報は、提供したくないという傾向がある。さらには、ナビゲーション装置1に表示されるナビゲーション情報の表示仕様については、レンタカ会社の意向に沿った固定的な表示仕様であることが好ましい。
【0070】
このようにユーザの使用形態によって車両のユーザに対して提供する情報の種類を異ならしめる利点がある一方で、上記レンタカのように、一定期間特定の使用形態(例えば、レンタカとして)で車両を使用した後に、それを中古車として一般ユーザに売却したいと考える場合、ナビゲーション装置1による情報提供モードがレンタカモードのままであると、中古車としての価値が必ずしも高い状態であるとは言えない。すなわち、車両の使用形態に応じて、ユーザに提供する適切な情報の提供モードは異なると考えられるため、少なくともナビゲーション装置としての基本機能である車両のナビゲーション情報の提供は維持しながら放送情報の提供を適宜切り替える潜在的なユーザの要求を、本出願人は見出した。
【0071】
そこで、このユーザの要求に応えるべく、ナビゲーション装置1においては、制御部20内に上記モード切替機能部59が形成されている。このモード切替機能部59は、カードメモリインターフェース17を介して制御部20とアクセス可能なメモリカードの存在を基軸として、情報提供モードの切替(例えば、レンタカモードから量販モードへの切替)を行う。ここで、図21に、モード切替機能部59の詳細な機能ブロック図を示す。モード切替機能部59は、モード切替受付部59a、放送波ドライバ書替部59b、表示仕様更新部59c、モード切替完了通知部59dを有する。
【0072】
モード切替受付部59aは、ユーザからの情報提供モードの切替要求を受け付ける機能部である。当該機能部によって切替要求が受け付けられることで、ナビゲーション装置1における情報提供モードの切替が実行される。放送波ドライバ書替部59bは、アンテナを介して受信された放送波を、ナビゲーション装置1において処理するためのドライバプログラムを書き換える機能部である。上述したように、ナビゲーション装置1においては、AM放送、FM放送、テレビジョン放送の三種類の放送波が受信可能であるように、ハードウェア構成として各放送波に対応したアンテナと、各放送波の受信信号を処理するための放送波受信部7が設けられている。放送波ドライバ書替部59bによって書き換えられるドライバは、この放送波受信部7を制御するためのドライバプログラムである。なお、これらのドライバプログラムによって、制御部20内に放送波処理機能部60が形成され(図5を参照)、さらに、放送波処理機能部60は、上記各放送波(AM放送波、FM放送波、テレビジョン放送波)に対応したドライバプログラムで形成されるAM波制御部60a、FM波制御部60b、テレビジョン波制御部60cを有する(後述する図23を参照)。
【0073】
また、表示仕様更新部59cは、情報提供モードの切替にともなって、ナビゲーション装置1のタッチパネル21に表示される記号や図柄等の表示仕様を更新する機能部である。この表示仕様の更新は、情報提供モードが切り替えられた際の対象となるユーザによる車両の使用形態等を考慮して行われる。モード切替完了通知部59dは、ナビゲーション装置1における情報提供モードの切替が完了した旨をユーザに通知する機能部である。
【0074】
ここで、このように形成されるモード切替機能部59によって実行される、ナビゲーション装置1での情報提供モードの切替処理(以下、単に「モード切替処理」という。)について、図22に基づいて説明する。このモード切替処理は、ナビゲーション装置1の起動時に実行される。そこで、S101では、ナビゲーション装置1の起動が実施される。その後、S102で、カード挿入口28にメモリカードが挿入されているか否かが判定される。ここで肯定判定されるとS103へ進み、否定判定されるとS109へ進む。さら
に、S103では、カード挿入口28に挿入されているメモリカードが、モード切替用のカードであるか否かが判定される。具体的には、メモリカードに記録されているプログラムを検索し、モード切替のための所定のインストーラが存在しているか否かが判定される。ここで、肯定判定されるとS104へ進み、否定判定されるとS107へ進む。
【0075】
なお、S107では、モード切替用のカードではないと判定されたメモリカードに対して、それがナビゲーション用のメモリカードであるか否かが判定される。具体的には、ナビゲーション装置1での車両のナビゲーションに必要なナビゲーション地図のデータが存在しているか否かが判定される。ここで肯定判定されるとS108へ進み、上述した通常の車両のナビゲーションが開始されることになる。一方で、S107で否定判定されると、S109へ進む。S109では、ユーザに対してアラーム通知が、タッチパネル21の画面および音声を介して行われる。具体的には、S102からS109へ進んだ場合には、ナビゲーション装置1の起動に必要なメモリカードが挿入されていない旨のアラームが発せられ、S107からS109へ進んだ場合には、正式なメモリカード以外のカードが挿入されている旨のアラームが発せられる。
【0076】
このように上述のまでの処理によって、ナビゲーション装置1が起動している際に、情報提供モードの切替に必要なプログラムが格納されているメモリカードがカード挿入口28に挿入されているかの判定結果に基づいて、ユーザからの情報提供モード切替要求の受付が行われる。したがって、これらの処理は、モード切替受付部59aによって実行されることになる。
【0077】
そして、S103で肯定判定された後に、S104では、ナビゲーション装置1において受信された放送波の処理を行うための放送波受信部7用のドライバプログラムの書替が行われる。このドライバプログラムの書替は、放送波ドライバ書替部59bによって実行され、当該書替によってナビゲーション装置1の情報提供モードが実質的に切り替えられることになる。ここで、具体的の書替について、図23に基づいて説明する。図23は、量販モードにおける放送波処理機能部60とレンタカモードにおける放送波処理機能部60の構成を並べて示したものである。量販モードにおける放送波処理機能部60は、AM波制御部60a、FM波制御部60b、テレビジョン波制御部60cで構成され、レンタカモードにおける放送波処理機能部60は、AM波制御部60a、FM波制御部60bのみで構成される。したがって、レンタカモードから量販モードへのモード切替が行われる場合には、S104の処理によって、AM波とFM波用のドライバプログラムのみが記録されていた放送波処理機能部60に対して、テレビジョン波用のドライバプログラムを含む3種のドライバプログラムが記録されることになる。
【0078】
その結果、レンタカモードでは、ユーザに提供できなかったテレビジョン放送による情報が、量販モードに切り替えられることで提供可能となる。具体的には、レンタカモードではテレビジョン波用のドライバプログラムが存在しないためテレビジョン波制御部60cが形成されず(図23を参照)、そのため図24に示すように、ナビゲーション装置1のタッチパネル上に表示されるAV領域中のソース選択領域には、「ワンセグ」ボタンが表示されていない。このようなレンタカモードの状態から、情報提供モードの切替によって量販モードに切り替えられると、テレビジョン波制御部60cが形成され(図23を参照)、図9に示すように、「ワンセグ」ボタンが表示され、以てユーザは当該ボタンを介してテレビジョン放送を介して情報を得ることができる。S104の処理が終了すると、S105へ進む。
【0079】
S105では、ナビゲーション装置1の情報提供モードの切替にともなって、ナビゲーション装置1における表示仕様の更新が行われる。詳細には、表示仕様更新部59cによって、S104の処理で切り替えられた新しい情報提供モードに応じた、適切な表示仕様
の更新が行われる。例えば、レンタカモードでは、図24に示すように、車両の借り手が当該車両を返却するレンタカ会社の営業所を直ちにナビゲーションの目的に設定できるように、タッチパネル21のナビ領域に「営業所」ボタンが表示されている。この状態で、S104の処理によって情報提供モードが切り替えられると、図9に示すように、ユーザがそれぞれ任意に設定可能な、個人の自宅を直ちにナビゲーションの目的に設定できるように、タッチパネル21のナビ領域に「自宅」ボタンが更新表示される。このように、S105の処理によって、情報提供モードの切替にともなって、ナビゲーションに関する表示も適切な表示に更新される。
【0080】
また、このような表示仕様の更新の他の例を図25に示す。図25に示すのは、図17と同様に、車両のナビゲーションのための目的地設定用の画面である。これは、ナビゲーション装置1がレンタカモードを採用している場合に表示される、目的地設定用の画面であり、一方で、前述の図17に示す画面は、ナビゲーション装置1が量販モードを採用している場合に表示される、目的地設定用の画面である。両者の相違点の一つとして、レンタカモードでの目的地設定画面(図25)では、目的地を「電話番号」で探すためのボタンが、最上列に且つ大きく表示されているのに対して、量販モードでの目的地設定画面(図17)では、目的地を「住所」で探すためのボタンが、最上列に且つ大きく表示されている点である。これは、レンタカの借り手は、自分の居住地区や通勤地区等の馴染みのある地域から離れた地域で車両を使用することが多いため、基本的にその使用地域では土地勘が無いと考えられる。そこで、レンタカモードでは、量販モードのように「住所」ボタンを目立たせて表示させるのではなく、借り手が目的地を探しやすいように、「電話番号」ボタンを目立たせて表示させたものである。すなわち、各モードでの車両の使用形態を考慮して、ナビゲーションに関連する表示仕様が違えられている。
【0081】
そこで、S105でのナビゲーション装置1での表示仕様の更新によって、切り替えられた新しい情報提供モードに応じて、図25に示す目的地画面と図17に示す目的地画面との間で更新し合ってもよい。これにより、ナビゲーション装置1の本来の機能であるナビゲーション情報のユーザへの提供も、より円滑に行うことができる。S105の処理が終了すると、S106へ進む。
【0082】
S106では、S104およびS105の処理が終了したことをもって、ユーザに対して、ナビゲーション装置1での情報提供モードの切替が終了したことを、タッチパネル上で通知する。この通知は、モード切替完了通知部59dによって行われる。
【0083】
このようにモード切替処理によって、ナビゲーション装置1において、放送波によるユーザへの情報提供のモードを切り替えることで、ナビゲーション装置1を搭載した車両の使用目的に応じた適切な情報提供が可能となる。このとき、ナビゲーション装置1としては、ハードウェア構成(受信アンテナ)には何ら変化は無い。さらには、その情報提供モードの切替にともなってナビゲーションに関する表示仕様を更新することで、ユーザの当該車両の使用形態に合ったナビゲーション表示が可能となる。これは、車両ナビゲーション情報と放送波による放送情報とを提供可能なナビゲーション装置1に、様々な使用形態のそれぞれにおいてユーザへの適切な情報提供を可能にするという意味で、極めて有用である。
【図面の簡単な説明】
【0084】
【図1】ナビゲーション装置の外観図。
【図2】ナビゲーション装置の構成図。
【図3】ディスプレイの動作を示す図。
【図4】ディスプレイの動作を示す図。
【図5】制御部の機能ブロック図。
【図6】ナビゲーション装置のメイン画面の画面遷移図。
【図7】ナビの画面遷移図。
【図8】AV画面の表示モードを示す図。
【図9】マルチ画面の図。
【図10】ナビ全画面の図。
【図11】AV全画面の図。
【図12】AV領域の消え方を示す図。
【図13】ナビ領域の消え方を示す図。
【図14】メイン画面の画面遷移を示す概念図。
【図15】メニュー画面の図。
【図16】マルチ画面からメニュー画面へ遷移する際のアニメーションを示した図。
【図17】目的地設定画面の図。
【図18】周辺施設検索画面の図。
【図19】交差点拡大画面を示す図。
【図20】ナビゲーション装置における情報提供モードの切替の概念を示す図。
【図21】情報提供モードの切替を行うモード切替機能部の機能ブロック図。
【図22】ナビゲーション装置における情報提供モードの切替処理のフロー図。
【図23】ナビゲーション装置において情報提供モードが切替られた場合の、放送波処理機能部の構成の変化を示す図。
【図24】ナビゲーション装置において情報提供モードがレンタカモードである場合の、第一の画面の図。
【図25】ナビゲーション装置において情報提供モードがレンタカモードである場合の、第二の画面の図。
【符号の説明】
【0085】
1・・・ナビゲーション装置
2・・・メインユニット
3・・・ディスプレイユニット
4・・・ブレーキ検知部
5・・・リバース検知部
6・・・携帯式プレーヤインターフェース
7・・・放送波受信部
8・・・外部音声/映像入力部
9・・・GPS情報受信部
10・・車速検知部
11・・カメラ映像入力部
12・・アンプ
13A・・開閉制御部
13B・・角度制御部
14・・角度センサ
15・・モータ
16・・CDドライブ
17・・カードメモリインターフェース
18・・リセットボタン
19・・ジャイロセンサ
20・・制御部
21・・タッチパネル
22・・表示処理部
23・・操作受付部
24・・操作ボタン
25・・赤外線受/発光部
26A〜I・・端子
27・・CD挿入口
28・・カード挿入口
51・・操作処理機能部
52・・測位機能部
53・・ルート案内機能部
54・・地図データ処理機能部
55・・ユーザデータ処理機能部
56・・音声処理機能部
57・・映像処理機能部
58・・周辺施設処理機能部
59・・モード切替機能部
60・・放送波処理機能部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に搭載され、該車両のユーザに情報を表示するための表示装置を介して該車両のナビゲーション情報を提供するとともに、複数種類の放送波に対応した複数の受信アンテナを介して該車両で受信された放送情報をユーザに提供する情報処理装置であって、
前記複数の受信アンテナは前記情報処理装置に接続されており、
前記情報処理装置は、
前記ナビゲーション情報とともに前記受信アンテナを介して受信された放送情報をユーザに提供する情報提供モードの切替要求を受け付けるモード切替要求受付部と、
前記モード切替要求受付部によって切替要求が受け付けられると、前記情報処理装置で採用される情報提供モードを、現在の一の情報提供モードとは異なる他の情報提供モードに切り替えて、前記ナビゲーション情報とともに提供される前記放送情報の種類を変更するモード切替部と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記モード切替部によって前記放送情報の種類が変更されると、該変更後の前記他の情報提供モードに応じた、前記表示装置における前記ナビゲーション情報に関連する表示仕様を更新する表示仕様更新部を、
更に備える請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記一の情報提供モードにおいてユーザに提供される放送波は、前記複数の受信アンテナの一部によって受信され、
前記モード切替部によって情報提供モードが切り替えられることで、前記他の情報提供モードにおいてユーザに提供される放送波は、前記複数の受信アンテナの全部によって受信される、
請求項1又は請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記情報提供モードを切り替えるためのプログラムを格納したメモリカードが挿入されるカードスロット部を、更に備え、
前記モード切替要求部は、前記カードスロット部に前記メモリカードが挿入されているか否かを判断し、その判断結果に従って情報提供モードの切替要求の受付を行う、
請求項1から請求項3の何れか一項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記モード切替要求部は、前記情報処理装置の起動時に、前記カードスロット部に前記メモリカードが挿入されているか否かを判断する、
請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
車両に搭載され、該車両のユーザに情報を表示するための表示装置を介して該車両のナビゲーション情報を提供するとともに、複数種類の放送波に対応した複数の受信アンテナを介して該車両で受信された放送情報をユーザに提供する情報処理装置であって、
前記複数の受信アンテナは前記情報処理装置に接続されており、
前記ナビゲーション情報とともに前記受信アンテナを介して受信された放送情報をユーザに提供する情報提供のモードとして、少なくとも2つの情報提供モードの採用が可能であり、
前記ナビゲーション情報とともに提供される前記放送情報の種類を、前記情報提供モードの各々において異ならしめるように、各情報提供モードでの情報提供の切替が可能である、
情報処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【公開番号】特開2010−87703(P2010−87703A)
【公開日】平成22年4月15日(2010.4.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−252694(P2008−252694)
【出願日】平成20年9月30日(2008.9.30)
【出願人】(000237592)富士通テン株式会社 (3,383)
【Fターム(参考)】