説明

情報表示装置及びその制御方法並びに制御プログラム

【課題】地図上に表示される施設について、地図表示に干渉することなく、当該施設の画像表示を可能とし、さらに当該施設を目的地又は経由地として容易に設定可能で、又は当該施設の情報を容易に参照することのできる利便性の高い情報処理装置及びその制御方法並びに制御プログラムを提供する。
【解決手段】画像処理部37は、絞り込んだ周辺施設について、当該施設に関する画像データを、表示部7に表示可能なサイズに処理する手段であり、周辺施設絞込み部36から入力された施設に対応する画像データを、記憶装置12から抽出し、これを表示部7に表示可能なサイズにするためサムネイル処理を実行する手段である。表示制御部38は、画像処理部37において画像処理された画像データを含め、ピックアップされた周辺施設情報を地図データとともに、地図データに干渉しない位置に表示する手段である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、地図上に表示される施設についての情報を、地図表示を阻害することなく容易に参照することのできる情報処理装置の改良に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、自動車の普及と電子技術の発達に伴い、車両に搭載して道案内を行う車載用ナビゲーション装置を含む情報表示装置が急速に普及している。このような情報表示装置は、道路や各種施設などの情報に基づき、指定された目的地までの経路を計算し設定し、GPSなどで自車位置を検出しながら、経路に沿った地図や自車位置の画面表示などにより経路誘導を行うものである。
【0003】
このような情報表示装置では、従来より、自車位置周辺の施設を検索する周辺施設の検索機能を備えている。これにより、自車位置周辺の施設を簡単にピックアップすることが可能で、さらにこのピックアップされた施設を目的地や立ち寄り地点に設定することが可能である。また、周辺検索機能を含む、一般的な施設検索機能では、施設に関する位置情報の提示だけでなく、各種の文字情報(施設情報)や、施設画像を表示できるものも多い。
【特許文献1】特開2002−303529号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、従来の情報表示装置における施設検索では、周辺検索機能から、まず周辺施設のリストを表示させ、さらには一つ一つの施設に関して文字情報や画像、さらには位置などを閲覧する操作を行ない、最終的に目的地や立ち寄り地とする施設を決定する必要があった。
【0005】
しかしながら、ユーザがドライブしている際に、「周辺に興味深い施設があれば行ってみたい」と考えた場合に、上記の操作を繰り返して、施設情報を閲覧するのは、ユーザにとって非常に手間を要するものであった。
【0006】
また、既に明確な目的地が決められており、そこに向かってドライブしている様な場合においては、目的地に向かう途中で、周辺に興味深い施設があれば、そこを立寄地として寄ってみたいと考えることもある。
【0007】
従来の周辺検索機能によって、このようなニーズに応えるには、周辺検索を実行し、表示された周辺施設リストから施設情報を閲覧するという操作を、自車位置がある程度進むたびに行う必要があり、ユーザに対する利便性の面で課題があった。また、それらの操作を行なっている際には、車両の誘導案内を行うナビゲーション画面に切り換えて、周辺検索メニューが表示され、ナビゲーション画面を見ることもできなくなる。
【0008】
本発明は、上記のような従来技術の課題を解決するもので、その目的は、地図上に表示される施設について、地図表示に干渉することなく、当該施設の画像表示を可能とし、さらに当該施設を目的地又は経由地として容易に設定可能で、又は当該施設の情報を容易に参照することのできる利便性の高い情報処理装置及びその制御方法並びに制御プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の目的を達成するために、請求項1の発明は、請求項1は、装置内部又は外部に設けられたデータベースから提供される地図データと画像データを含む地図上に存在する施設情報とを表示する表示部と、センサ群から得る航法データに基いて現在位置の計算を行う現在位置計算手段と、を備えた情報表示装置において、前記現在位置の情報に基づいて、現在位置周辺にある施設に関する施設情報を検索する周辺施設検索手段と、前記周辺施設検索手段により、検索された周辺施設について、当該施設に関する画像データを表示部に表示可能なサイズに処理する画像処理手段と、前記画像処理された前記画像データを前記地図データとともに、当該地図データの表示に干渉しない位置に表示する表示制御手段と、を備えたことを特徴とする。なお、この発明は、請求項8又は請求項9に規定するように、情報表示装置の制御方法又は制御プログラムとして捉えることも可能である。
【0010】
以上の態様では、周辺施設検索手段により、周辺施設の検索を行い、画像処理手段により、絞り込んだ周辺施設について、当該施設に関する画像データを表示部に表示可能なサイズに処理し、表示制御手段により画像処理された画像データを地図データとともに、当該地図データの表示に干渉しない位置に表示することで、地図表示を阻害することなく、周辺施設の画像データをユーザに提示することが可能となる。これにより、ユーザが「周辺に興味深い施設があれば行ってみたい」や「目的地に向かう途中で、興味深い施設があれば立ち寄ってみたい」というニーズに応えることができるとともに、周辺施設を画像で表現することにより、その施設の雰囲気をユーザが瞬時に把握できる。
【0011】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、ユーザからの情報の選択又は入力を受け付ける入力部を備え、前記入力部を介して、ユーザからの周辺施設検索の開始の入力を受け付ける周辺施設検索受付手段を備えたことを特徴とする。
【0012】
以上の態様では、周辺施設検索受付手段におけるユーザからの周辺施設検索の開始の入力を、周辺施設検索とピックアップされた周辺施設の画像表示の処理の開始条件とすることにより、ユーザの意思に合致したタイミングで処理の実行ができるようになる。
【0013】
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、前記周辺施設検索手段は、前記周辺施設検索手段により検索された施設情報のうち、現在位置からの距離が近い順に所定数を、前記表示部に表示する対象として決定することを特徴とする。
【0014】
以上の態様では、周辺施設検索手段の検索条件を、現在位置からの距離が近い順とすることで、ユーザの現状にあった、適切な周辺施設情報の提供を行うことができるとともに、処理速度の迅速化を図ることができるようになる。
【0015】
請求項4の発明は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の発明において、前記画像処理手段は、絞り込んだ周辺施設に関する画像データをサムネイル化するものであることを特徴とする。
【0016】
以上の態様では、画像処理手段が、表示する画像データを、サムネイル化することで、表示制御手段により画像処理された画像データを地図データとともに、当該地図データの表示に干渉しない位置に表示することが容易に可能となり、地図表示を行った状態での周辺施設情報の提供が容易になる。
【0017】
請求項5の発明は、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の発明において、ユーザからの情報の選択又は入力を受け付ける入力部を備え、前記入力部を介して、ユーザから目的地の指定を受け付ける目的地受付手段と、現在位置から指定された目的地への最適な経路を計算する経路計算手段と、を有し、目的地への最適経路が設定されている場合に、前記周辺施設検索手段は、経路上の施設のみを検索対象とすることを特徴とする。
【0018】
以上の態様では、すでに目的地が設定され、目的地への経路計算がなされている場合には、周辺施設検索手段が、当該経路上にある施設のみを検索対象とすることで、ユーザにとって不要な施設の提示を回避することができ、有益かつ適切な周辺情報の提供が可能となる。
【0019】
請求項6の発明は、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の発明において、前記表示制御手段により、前記地図データとともに表示される前記画像データに関連する施設について、ユーザからの前記画像データの選択を受け付けた場合に、当該施設を目的地又は経由地として設定する施設設定手段を備えたことを特徴とする。
【0020】
以上の態様では、施設設定手段により、地図データとともに表示される画像データに関連する施設を、ユーザからの選択により、目的地又は経由地として設定することができるので、ユーザは興味のある、又は立ち寄りたい施設への誘導案内を、すぐに開始することができ、利便性の高い情報表示装置を提供することが可能となる。
【0021】
請求項7の発明は、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の発明において、前記表示制御手段は、前記地図データとともに表示される前記画像データに関連する施設について、ユーザからの前記画像データの選択を受け付けた場合に、当該施設に関する施設名称や現在位置から施設までの距離を含む施設関連情報を、前記表示部に表示することを特徴とする。
【0022】
以上の態様では、表示制御手段が、画像データに関連する施設について、ユーザからの画像データの選択を受け付けた場合に、施設に関する詳細情報を、表示部に表示することで、ユーザは、画像を見て視覚的に興味を覚えた施設について、さらに詳しい情報を容易に参照することが可能となる。
【発明の効果】
【0023】
以上のような本発明によれば、地図上に表示される施設について、地図表示に干渉することなく、当該施設の画像表示を可能とし、さらに当該施設を目的地又は経由地として容易に設定可能で、又は当該施設の情報を容易に参照することのできる利便性の高い情報処理装置及びその制御方法並びに制御プログラムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
次に、本発明を実施するための最良の実施形態について、図面を参照して説明する。
[1.本実施形態]
[1−1.構成]
本実施形態は、本発明の情報表示装置(以下「本装置」と呼ぶ)の一例を説明するもので、その制御方法、制御プログラムとしても把握可能であり、本装置の構成を図1に示す。
【0025】
すなわち、1は、VICS情報を取得する為のFM多重受信及び処理部、2は、VICS(登録商標)情報を取得する為のビーコン受信及び処理部である。3は、システム全体の制御を司るメインCPU(中央演算装置)及びその周辺回路であり、本装置各部の制御を含む情報処理を行う制御部である。メインメモリMを構成する4は、メインプログラムをロードする為のダイナミックRAM(DRAM)、5は、メイン電源オフの間も設定などメモリ内容を保持するためのバッテリーバックアップ付スタティックRAM(SRAM)、6は、起動時等に制御部3よりアクセスされるROMである。
【0026】
7は、地図などの情報を描画及び表示する表示部で、液晶表示パネルなどの表示画面を持つ。本発明では、タッチパネル機能を備えたディスプレイを用いる。8は、表示部7用に設けられたビデオRAM(VRAM)である。9は、音声の出力を行うスピーカである。10は、TV(各種のテレビジョン放送)を受信する為のTV受信及び処理部、11は、イルミネーション(計器盤等の照明)・車速パルス・パーキング等の動作や状態を検出する車両情報取得部である。
【0027】
12は、HDD、DVD−ROM、CD−ROMなどのドライブを用いて、道路地図データ(典型的には、経路探索用データや地図表示用データ)・その他の検索データや地図関連データなどを記録する地図データの記憶装置である。本実施形態では、道路地図データに加え、地図上に存在するランドマークや店舗等の施設についてのデータを、この施設についての画像データとともに、この記憶装置に有する。なお、本発明では、このような装置内部の記憶装置にこれらのデータを格納しておく態様に限らず、記憶装置をサーバ等の外部に備え、これにアクセスすることにより、逐一必要な情報だけを読み込んで利用する態様も含むものである。
【0028】
13は、情報や操作の入力を受け付ける入力部で、タッチキーやタッチパネルなどからの入力を検出する制御装置であるが、入力部の構成や種類は自由で、表示部7の表示パネルと一体のタッチセンサのほか、周囲の操作スイッチ類、リモコンユニット、などを単独、又は自由に組み合わせて用いればよい。本実施形態において、ユーザは、この入力部13を通じて、リモコンユニット、タッチキーやタッチパネルを通じて表示部7の表示パネルに表示される地図画面をスクロールすることができる。
【0029】
14は、測位技術(例えば、GPS、ジャイロ、地磁気センサ、加速度センサ、車速パルスなど)により、現在位置、方位、速度など自車の挙動に関する航法情報を得る測位部である。すなわち、この測位部14より、ジャイロや車速パルスを用いた自立航法、およびGPS等を用いた電波航法から、自車位置と自車向きを計算することで、車両がどの道路リンクを走行しているか推定するものである。
【0030】
また、制御部3は、所定の制御プログラムにより、以下のような機能・作用に対応する処理手段(図1に示す31、32…)を実現・実行する。なお、現在位置検出部31、目的地受付決定部32、経路計算部33、案内情報制御部38、表示制御部39の基本的な機能は、本発明特有の要素ではなく従来と共通のナビゲーション処理を実行するものであるので、本実施形態に関連する点以外の説明は場合により省略する。
【0031】
まず、周辺施設検索受付部34は、本実施形態における特徴的処理である画像サムネイル表示処理の開始条件となるものであり、入力部13においてユーザからの周辺施設検索開始の入力を受け付ける手段である。
【0032】
周辺施設検索部35の基本的な構成は従来と同様であり、現在位置検出部31によって検出される現在位置の位置情報に基づいて、現在位置周辺にある施設に関する施設情報を検索する手段である。例えば、記憶装置12に、所定のフォーマットで施設情報が格納された周辺検索専用の周辺検索ファイルが格納されており、このファイルは、座標値をキーに、その周辺の施設情報を必要数分だけ抽出する機能を有する。すなわち、現在位置の位置座標を現在位置検出部31から取得し、それをキーとして周辺検索用ファイルを探索し、例えば現在位置から30km以内の施設情報を検索して、そのうち100件分の施設情報を抽出する。なお、ここでいう周辺検索ファイルとは、一般的な周辺検索機能で使用するファイルを指すものではなく、周辺の施設を抽出できる機能を有するファイル、という意味合いであり、一般的な周辺検索用機能と、ファイルを共用するものではない。
【0033】
周辺施設数絞込み部36は、周辺施設検索部35により、検索された周辺施設のうち、表示部7に表示する施設を決定する手段である。具体的には、周辺施設検索部35によって読み込まれた施設が例えば100件あるとして、この中から、例えば現在位置から最も近い施設を10件取り出すものであり、この絞り込んだ施設情報を、画像処理部37に入力するものである。なお、この周辺施設数絞込み部36は、必須の構成要素ではなく、本発明においては、周辺施設検索部35によって検索された周辺施設のすべてを表示部7に表示する施設を決定することが可能であり、この周辺施設数絞込み部36は、本装置の処理速度の向上を目的とする場合に、任意に設ける構成要素である。
【0034】
画像処理部37は、周辺施設検索部35により検索された周辺施設、又は周辺施設数絞込み部36により絞り込んだ周辺施設について、当該施設に関する画像データを、表示部7に表示部に表示可能なサイズに処理する手段である。具体的には、画像処理部37は、周辺施設検索手段35又は周辺施設絞込み部36から入力された施設に対応する画像データを、記憶装置12から抽出し、これを表示部7に表示可能なサイズ、すなわち、表示部7に表示される地図と干渉しないよう十分に小さいサイズにするためサムネイル処理を実行する手段である。なお、上記の通り、この周辺施設数絞込み部36は任意に設ける構成要素であるので、サムネイル処理を実行するに際しては、周辺施設検索手段による検索後、周辺施設絞込み部36による絞込み処理を行うことなく、周辺施設検索部35により、検索された周辺施設から直接近い所定件数の画像データについてサムネイル処理を行うようにしてもよい。また、画像データがすでにサムネイル化されたものである場合は、画像処理部37においては特に画像処理を行わない。
【0035】
画像処理部37の処理に基づき、表示制御部38は、画像処理部37において画像処理された画像データを含め、ピックアップされた周辺施設情報を地図データとともに、地図データに干渉しない位置に表示する手段である。ここで、この表示制御部38によって表示制御される画像データの表示例を、図2の画面例を用いて説明する。
【0036】
図2に示すように、表示制御部38による画像表示は、(a)〜(c)に示す3態様が考えられる。まず、図2(a)に示すように、周辺施設検索部35によって所定数検索され、又は周辺施設数絞込み部36によって現在位置近傍所定数に絞り込まれた周辺施設のうち、地図上に表示するアイコンとしての星印1〜4が、現在位置直近4つであり、これを画面表示対象とした場合、表示制御部38は、地図上に星印1〜4の位置を表示するとともに、画像処理部37によってピックアップされ、サムネイル化された画像を地図上の道路表示の妨げとならない位置に表示し、その星印及び数字の描かれた位置と引き出し線によってつなげることで、どの位置の画像であるか、特定するものである。ここで、星印2に対応する画像は音楽施設を表し、星印3に対応する画像はコンサートホール等の音楽施設を表し、星印4に対応する画像は公園等を表す。
【0037】
図2(b)に示すのは、図2(a)の態様において、サムネイル化された画像を地図上の道路表示の妨げとならない位置に、四角形等の枠に囲んで表示しつつ、その枠からその星印及び数字の描かれた位置へ、三角形状に引き出した、いわゆる吹き出し状にすることによって、どの位置の画像であるかを特定している。
【0038】
さらに、図2(c)に示すのは、本実施形態において、代表的な態様であり、地図表示画面と、画像表示画面とを、上下に二分割し、例えば、下4分の一を画像表示画面とし、上4分の3を地図表示画面とする。なお、画像表示画面と地図表示画面とを上下逆に構成したり、左右に分割して構成することも可能である。
【0039】
上側に表示する地図表示画面では、図2(a)及び(b)と同様、現在位置近傍の所定数に絞り込まれた周辺施設のうち、星印1〜4が、現在位置直近4つであり、これを画面表示対象とした場合、表示制御部38は、地図表示画面に表示された地図上に星印1〜4の位置を表示する。一方、下側に表示する画像表示画面では、星印1〜4に対応する画像を左右に順番に並べるとともに、画像のいずれかの箇所に対応する星印及び番号を付する。このとき、画像表示画面においては、4枚の画像を順次左右方向にスクロールさせる構成とし、例えばユーザが、1から4番目の画像の左右に設けられたべージめくりボタンを押下することによって、表示されていない5番目、6番目の施設のサムネイル画像が表示される。それと同時に、左から2番目又は3番目に位置する画像を、特定画像とした場合に、当該2番目又は3番目に位置する画像は、他の画像より、若干大きく表示されるとともに、上の地図表示画面において、当該画像に対応する星印及び番号が、強調表示されるように構成される。
【0040】
なお、案内情報制御部39は、設定された経路に従ったナビゲーションを実行するための種々の情報をユーザに向けて案内処理する手段であり、従来と同様の構成からなる。
【0041】
[1−2.作用]
次に上記の構成からなる本実施形態における情報表示装置の作用効果について、図3のフローチャート及び図4の画面例を用いて説明する。
【0042】
まず、周辺施設検索受付部34が、入力部13においてユーザからの周辺施設検索開始の入力を、検索開始指示として検出する(S301のYES)。次に、周辺施設検索部35は、現在位置検出部31によって検出される現在位置の位置情報に基づいて、現在位置周辺にある施設に関する施設情報を検索する(S302)。
【0043】
具体的には、現在位置の位置座標を現在位置検出部31から取得し、それをキーとして周辺検索用ファイルを探索し、例えば現在位置から30km以内の施設情報を検索して、そのうち100件分の施設情報を抽出する。
【0044】
周辺施設数絞込み部36は、周辺施設検索部35により、検索された周辺施設のうち、表示部7に表示する施設を決定するために、施設数の絞り込みを行う(S303)。具体的には、周辺施設数絞込み部36は、周辺施設検索部35によって読み込まれた施設が例えば100件あるとして、この中から、現在位置から最も近い施設を10件取り出す。すなわち、周辺施設数絞込み部36は、表示部7に表示する地域を決定する。そして、周辺施設数絞込み部36は、この絞り込んだ10件について、例えば、A,B,C…や1,2,3…というように順番付けを行い(S304)、これらの情報を、画像処理部37に入力する。なお、上述の通り、この周辺施設数絞込み部36は、必須の構成要素ではなく、本発明においては、周辺施設検索部35によって検索された周辺施設のすべてを表示部7に表示する施設を決定することが可能であり、この周辺施設数絞込み部36は、本装置の処理速度の向上を目的とする場合に、任意に設ける構成要素である。
【0045】
画像処理部37は、周辺施設検索部35により検索された周辺施設、又は周辺施設数絞込み部36により絞り込んだ周辺施設について、当該施設に関する画像データを、表示部7に表示可能なサイズに処理する(S305,S306)。具体的には、画像処理部37は、周辺施設絞込み部36から入力された、例えば10件の施設に対応する画像データを、記憶装置12から読み込み(S305)、これを表示部7に表示可能なサイズ、すなわち、表示部7に表示される地図と干渉しないよう十分に小さいサイズにするためサムネイル処理を実行する(S306)。なお、サムネイル処理を実行するに際しては、上述のとおり、周辺施設検索部35による検索後、周辺施設絞込み部36による周辺施設の絞込み処理を行うことなく、周辺施設検索部35により、検索された周辺施設から直接近い施設を4件サムネイル処理を行ってもよい。また、画像データがすでにサムネイル化されたものである場合は、画像処理部37は特に画像処理を行わない。
【0046】
表示制御部38は、画像処理部37において画像処理された画像データを含め、ピックアップされた周辺施設情報を地図データとともに、地図データに干渉しない位置に表示する(S307)。ここでは、図4に示すように、本実施形態の代表的な態様である地図表示画面と画像表示画面とを、上下に二分割し、下4分の一を画像表示画面とし、上4分の3を地図表示画面とした態様にて表示したものとする。
【0047】
以上のようにして、画像データを含む周辺施設情報の表示処理が終了すると、続いて、周辺施設検索受付部38は、図4の画面例に示すように、ジャンル切換ボタンを表示制御部38を介して表示部7に表示し、ジャンル切換を受け付ける(S308)。このジャンル切換ボタンとは、例えば、図4に例示するように、「グルメ」や「レジャー」等の周辺施設を大別する情報である。
【0048】
ここで、図5に、ジャンル切換ボタンが押下を周辺施設検索受付部38が受け付けた場合の実施態様を示す。すなわち、図5(a)は、図3におけるS301からS307の処理により、「グルメ」及び「レジャー」のジャンルに関わらず、すべての周辺施設が検索され、表示された例を示す。この図5(a)の状態において、「レジャー」ボタンが押下されると(S308のYES)、S302に処理を戻し、S302〜S307の処理を繰り返す。
【0049】
この場合、現在位置の変更等がない場合には、周辺施設検索部35及び画像処理部37における処理は不要で、周辺施設絞込み部36において、周辺施設から「レジャー」以外の「グルメ」関連施設が除かれ、図5(b)に示すように、「グルメ」関連施設が除外される。または、図5(a)の状態において「レジャー」ボタンが押下されると(S308のYES)、現在位置の変化の有無に関わらず、周辺施設検索部35が「レジャー」施設のみを対象として、S302に処理を戻し、S302〜S307の処理を繰り返す。この場合は近くに「グルメ」施設が存在しても、「レジャー」施設のみを近くから4件表示することとなる。
【0050】
周辺施設検索受付部38が、ジャンル切換ボタンが押下を受け付けない場合(S308のNO)、表示制御部38は、入力部13を介して、ユーザからの表示画像データの選択があるか否か(S309)、次候補ボタンの選択があるか否か(S310)を判定する。ユーザからの表示画像データの選択がなく(S309のNO)、次候補ボタンの選択があった場合(S310のYES)には、表示制御部38は、図4(a)から(b)への遷移のように、すでに表示した4件以外の他の6件について近い順に表示してもよいし、次候補ボタンの方向に、表示画像データを一つスクロールさせてもよい。具体的には、現在位置から1番近い施設から4番目に近い施設が表示されている場合において、次候補ボタンを押した場合、表示画像データ表示は表示をスクロールさせ、現在位置から2番目に近い施設から5番目に近い施設を表示することとなる。
【0051】
一方、ユーザからの表示画像データの選択がなく(S309のNO)、次候補ボタンの選択もない場合には(S310のNO)、表示制御部38は、現在位置が所定距離、例えば500m程度移動したかどうかを確認し(S311)、現在位置の変更がない場合には(S311のNO)、S308へ処理を戻し、現在位置の変更がある場合には(S311のYES)、S302へ処理を戻し、S302〜S307の処理を経て、表示制御部38は、図5(a)から(c)へ画面を遷移させる。なお、表示制御部38は、車両等の走行中、移動中には、図5(d)に示すように、縮小画像の表示位置に、縮小画像に代えてアイコンを表示させることができる。
【0052】
S309において、ユーザからの表示画像データの選択があった場合には(S309のYES)、表示制御部38は、図4(c)に示すように、画面右3分の1を用いて、当該画像データの選択があった施設を目的地として設定するか(S313)、経由地として設定するか(S315)、当該施設の詳細情報を表示するか(S317)をそれぞれ問う。ただし、経由地としての設定の有無を問うのは、目的地が設定されている場合のみである。
【0053】
そして、ユーザから当該画像データの選択があった施設を目的地として設定する旨の入力があった場合には(S313のYES)、表示制御部38は、その旨を目的地受付決定部32に入力し、その後、経路計算部33において、従来同様、当該施設を目的地として経路計算がなされる(S314)。
【0054】
一方、ユーザから当該画像データの選択があった施設を経由地として設定する旨の入力があった場合には(S315のYES)、表示制御部38は、その旨をこの場合も目的地受付決定部32に入力し、その後、経路計算部33において、従来同様、当該施設を経由地として経路計算がなされる(S316)。
【0055】
なお、本実施形態においては、当該施設が目的地又は経由地として選択され、設定された場合には、これを表示上明確に区別するため、例えば、次のような表示上の工夫を施している。すなわち、施設を目的地として設定した場合、目的地の施設の縮小画像の肩の部分と、対応するディスプレイ上のアイコンには、目的地を示す旗(チェッカーフラグ)を表示する。
【0056】
また、施設を経由地として設定した場合、経由地を示す旗(何番目の経由地であるかを示す番号の入った旗)を、縮小画像の肩の部分とディスプレイ上のアイコンの部分に表示する。経由地が複数ある場合には、番号の違う旗が立った縮小画像を表示する。この縮小画像の旗は、次候補、前候補ボタンを押した結果、表示スペースに表示されていた縮小画像が消えると一緒に消えるが、再度縮小画像が表示されると、旗も一緒に表示される。従って、経由地検索をすると、複数の経由地の旗と、目的地の旗を持った縮小画像が表示スペースに表示される。また、自車が走行して、経由地を通過すると、番号を記入した旗の色が変わる(例えば灰色になる)。
【0057】
また、ユーザから当該施設の詳細情報を表示する旨の入力があった場合には(S317のYES)、表示制御部38は、記憶装置12等にアクセスして、当該施設の詳細情報を文字表示するととともに、図4(c)に示すように、サムネイル画像を拡大表示する。
【0058】
[1−3.効果]
以上のような本実施形態における情報表示装置によれば、周辺施設検索部により、周辺施設の検索を行い、画像処理部により、絞り込んだ周辺施設について、当該施設に関する画像データを表示部に表示可能なサイズに処理し、表示制御部により画像処理された画像データを地図データとともに、当該地図データの表示に干渉しない位置に表示することで、地図表示を阻害することなく、周辺施設の画像データをユーザに提示することが可能となる。これにより、ユーザが「周辺に興味深い施設があれば行ってみたい」や「目的地に向かう途中で、興味深い施設があれば立ち寄ってみたい」というニーズに応えることができるとともに、周辺施設を画像で表現することにより、その施設の雰囲気をユーザが瞬時に把握できる。
【0059】
また、周辺施設検索受付部におけるユーザからの周辺施設検索の開始の入力を、周辺施設検索とピックアップされた周辺施設の画像表示の処理の開始条件とすることにより、ユーザの意思に合致したタイミングで処理の実行ができるようになる。
【0060】
周辺施設数絞込み部の絞込み条件を、現在位置からの距離が近い順とすることで、ユーザの現状にあった、適切な周辺施設情報の提供を行うことができるとともに、処理速度の迅速化を図ることができるようになる。。
【0061】
画像処理部が、表示する画像データを、サムネイル化することで、表示制御部により画像処理された画像データを地図データとともに、当該地図データの表示に干渉しない位置に表示することが容易に可能となり、地図表示を行った状態での周辺施設情報の提供が容易になる。
【0062】
すでに目的地が設定され、目的地への経路計算がなされている場合には、周辺施設検索部が、当該経路上にある施設のみを検索対象とすることで、ユーザにとって不要な施設の提示を回避することができ、有益かつ適切な周辺情報の提供が可能となる。
【0063】
目的地受付部により、地図データとともに表示される画像データに関連する施設を、ユーザからの選択により、目的地又は経由地として受付けることができるので、ユーザは興味のある、又は立ち寄りたい施設への誘導案内を、すぐに開始することができ、利便性の高い情報表示装置を提供することが可能となる。
【0064】
表示制御部が、画像データに関連する施設について、ユーザからの画像データの選択を受け付けた場合に、施設に関する詳細情報を、表示器に表示することで、ユーザは、画像を見て視覚的に興味を覚えた施設について、さらに詳しい情報を容易に参照することが可能となる。
【0065】
[2.他の実施形態]
本発明は前記の実施形態に限定されるものではなく、次のような他の実施形態を包含する。
(1)ハードディスクなど比較的データアクセスに時間がかかる記憶装置を使用したナビゲーション装置において、次候補あるいは前候補の施設の画像データ、あるいはディスプレイに表示される領域に存在する施設の画像データを、予め表示スペースに合わせた寸法に拡大あるいは縮小して、より読み出し速度の早いメモリ上に記憶させておくことで、縮小画像の切替速度を向上させることができる。
【0066】
(2)上記実施形態は、走行に従って自車位置が一定距離、例えば500メートル変化した場合に、その自車位置に合わせて再度周辺検索を行うことで、新たな自車位置に対応した施設の縮小画像を表示させているが、この再周辺検索を行うタイミングは、500メートルに限らない。周辺検索してリストアップされた施設の中から、自車位置周辺のディスプレイ表示領域内に存在する施設を順位付けした場合、自車の移動により、ディスプレイ表示領域が変化し、その領域内に順位付けされた施設が存在しなくなった場合や、施設数が一定値以下になった場合に、周辺検索を行うこともできる。また、新たな周辺検索は行わずに、前回の周辺検索によってリストアップされた施設中から、新たなディスプレイ表示領域に合わせて、複数の施設を抽出して順位付けを行うこともできるし、単に、進行方向と反対に存在する施設をメモリから消去して表示対象から除外する処理によっても可能である。
【0067】
(3)上記実施形態のように周辺検索を自車位置を基準として一定範囲(例えば、30km)で行い、その中からディスプレイに表示される領域内の施設について順位付けを行う代わりに、はじめから、ディスプレイに表示される領域内の施設のみを周辺検索して、順位付けをして、その中から自車位置に近い数件の施設について縮小画像を表示させることもできる。
【0068】
(4)縮小画像と、アイコンとの対応は、それぞれに同じ記号や符号を付ける以外に、両者間を矢印、直線で紐付けすることもできる。
【0069】
(5)ディスプレイ領域内における施設の順位付けは、自車位置と、施設との直線距離、道のり距離、走行予測時間など、種々の基準によって行うことができる。また、自車の進行方向から見て前方に位置する施設を優先したり、現在設定されている経路から直線距離や道のり距離が近いものを優先することも可能である。
【0070】
(6)縮小画像が表示されたタッチパネルに触れて、その施設を選択した場合に、その施設を選択したことが容易に判るように、その施設の縮小画像を他の施設の縮小画像よりも一回り大きく表示したり、選択した縮小画像の周囲に色付きの枠を表示させることもできる。同時に、選択された縮小画像に対応する施設を示す地図上のアイコンについても、アイコンの色や形状を変化させたり、点滅表示やその他のフラグを立てるなどの注目表示を行うことができる。
【0071】
(7)縮小画像が表示された施設の選択手段としては、タッチパネルによるもの以外に、ディスプレイの周囲に選択すべき縮小画像の位置に合わせて機械的なボタンを設けておき、そのボタンを操作したり、リモコンなどによって縮小画像を順次選択して、決定ボタンを押すような方法も採用できる。
【0072】
(8)縮小画像が細かくて見にくいものについては、上記実施形態で触れた自車の走行中と同様、縮小画像の表示位置に、縮小画像に代えてアイコンを表示させることができる。その場合、自車の走行停止を検出してアイコンから縮小画像に切り替え表示をしたり、アイコンを選択することで、その施設に画像をディスプレイ全体に拡大表示(施設の情報を表示する場合の写真ボタンを押した場合と同じ)を行わせることもできる。
【0073】
(9)縮小画像の表示位置は、必ずしも地図に下方に並べて行わなくても良い。地図をディスプレイの中心に表示して、その周囲を取り囲むように枠状に表示スペースを設け、その中の自車位置から見て施設の方向に相当する位置に縮小画像を表示することができる。また、地図上のアイコンの位置に合わせて吹き出しを表示し、吹き出しの内部に縮小画像を表示しても良い。地図北モード(ノースアップ表示)の場合には、自車の進行方向に応じて、地図の下方あるいは上方に縮小画像の表示スペースを設けても良い。
【0074】
(10)縮小画像の表示は、表示スペースの寸法形状に合わせるものとし、この表示スペースは、縮小画像の表示数(上記実施形態では4つ)に応じて、縦長でも横長でも、自由に設定することができる。一方、施設の画像が、予め表示スペースの形状に合わせたもの、例えば、横長の表示スペースに対して、施設の画像が全て横長のものとして施設情報に記憶されていれば、複数(4つ)の縮小画像が同じ大きさで凹凸無く一列に表示することができる。しかし、施設情報の画像が縦長の場合には、画像を90°回転させることなく、画像の高さと表示スペースの高さが一致するように、縮小画像の拡大・縮小率を調整する。その結果、縦長画像の場合には、画像の左右に黒い無表示部分が形成される。
【0075】
一方、表示スペース側を縮小画像の形状に合わせて変化させることも可能である。すなわち、縦長の画像も横長の画像も、記憶されている元の画像データに対して同じ縮小率(または拡大率/記憶されている画像データのサイズと表示スペースのサイズによって拡大または縮小する)で表示スペースに表示することもできる。その場合、縦長と横長の画像により、各施設の縮小画像の表示スペースの形状が異なるため、縮小画像を施設選択用のボタンとして使用する場合、ボタン形状が異なることになるが、縮小画像はいずれも同じ拡大・縮小率のため、見やすい利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0076】
【図1】本発明の実施形態の構成を示す機能ブロック図。
【図2】本発明の実施形態における画像表示の画面例を示す図。
【図3】本発明の実施形態における処理を示すフローチャート。
【図4】本発明の実施形態における画像表示の画面例を示す図。
【図5】本発明の実施形態における画像表示の画面例を示す図。
【符号の説明】
【0077】
1…FM多重受信及び処理部
2…ビーコン受信及び処理部
3…制御部(メインCPU及びその周辺回路)
31…現在位置検出部
32…目的地受付決定部
33…経路計算部
34…周辺施設検索受付部
35…周辺施設検索部
36…周辺施設数絞込み部
37…画像処理部
38…表示制御部
39…案内制御部
4…ダイナミックRAM(DRAM)
5…スタティックRAM(SRAM)
6…ROM
7…表示部
8…ビデオRAM(VRAM)
9…スピーカ
10…TV受信及び処理部
11…車両情報取得部
12…道路地図データ・検索データ及び地図関連データの記憶装置
13…入力部(タッチキー制御装置)
14…測位部
M…メモリ群

【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置内部又は外部に設けられたデータベースから提供される地図データと画像データを含む地図上に存在する施設情報とを表示する表示部と、センサ群から得る航法データに基いて現在位置の計算を行う現在位置計算手段と、を備えた情報表示装置において、
前記現在位置の情報に基づいて、現在位置周辺にある施設に関する施設情報を検索する周辺施設検索手段と、
前記周辺施設検索手段により、検索された周辺施設について、当該施設に関する画像データを表示部に表示可能なサイズに処理する画像処理手段と、
前記画像処理された前記画像データを前記地図データとともに、当該地図データの表示に干渉しない位置に表示する表示制御手段と、を備えたことを特徴とする情報表示装置。
【請求項2】
ユーザからの情報の選択又は入力を受け付ける入力部を備え、
前記入力部を介して、ユーザからの周辺施設検索の開始の入力を受け付ける周辺施設検索受付手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の情報表示装置。
【請求項3】
前記周辺施設検索手段は、前記周辺施設検索手段により検索した施設情報のうち、現在位置からの距離が近い順に所定数を、前記表示部に表示する対象として決定することを特徴とする請求項1又は2記載の情報表示装置。
【請求項4】
前記画像処理手段は、絞り込んだ周辺施設に関する画像データをサムネイル化するものであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報表示装置。
【請求項5】
ユーザからの情報の選択又は入力を受け付ける入力部を備え、
前記入力部を介して、ユーザから目的地の指定を受け付ける目的地受付手段と、現在位置から指定された目的地への最適な経路を計算する経路計算手段と、を有し、
目的地への最適経路が設定されている場合に、前記周辺施設検索手段は、経路上の施設のみを検索対象とすることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の情報表示装置。
【請求項6】
前記表示制御手段により、前記地図データとともに表示される前記画像データに関連する施設について、ユーザからの前記画像データの選択を受け付けた場合に、当該施設を目的地又は経由地として設定する施設設定手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の情報表示装置。
【請求項7】
前記表示制御手段は、前記地図データとともに表示される前記画像データに関連する施設について、ユーザからの前記画像データの選択を受け付けた場合に、当該施設に関する施設名称や現在位置から施設までの距離を含む施設関連情報を、前記表示部に表示することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の情報表示装置。
【請求項8】
装置内部又は外部に設けられたデータベースから提供される地図データと画像データを含む地図上に存在する施設情報とを表示する表示部と、センサ群から得る航法データに基いて現在位置の計算を行う現在位置計算手段と、を備えた情報表示装置の制御方法において、
前記現在位置の情報に基づいて、現在位置周辺にある施設に関する施設情報を検索する周辺施設検索処理と、
前記周辺施設検索処理により、検索された周辺施設について、当該施設に関する画像データを表示部に表示可能なサイズに処理する画像処理と、
前記画像処理された前記画像データを前記地図データとともに、当該地図データの表示に干渉しない位置に表示する表示制御処理と、を実行することを特徴とする情報表示装置の制御方法。
【請求項9】
装置内部又は外部に設けられたデータベースから提供される地図データと画像データを含む地図上に存在する施設情報とを表示する表示部と、センサ群から得る航法データに基いて現在位置の計算を行う現在位置計算手段と、を備えた情報表示装置の制御プログラムにおいて、
この制御プログラムは、情報表示装置に、
前記現在位置の情報に基づいて、現在位置周辺にある施設に関する施設情報を検索する周辺施設検索処理と、
前記周辺施設検索処理により、検索された周辺施設について、当該施設に関する画像データを表示部に表示可能なサイズに処理する画像処理と、
前記画像処理された前記画像データを前記地図データとともに、当該地図データの表示に干渉しない位置に表示する表示制御処理と、を実行させることを特徴とする情報表示装置の制御プログラム。

【図1】
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【図3】
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【図5】
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【図2】
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【図4】
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【公開番号】特開2009−264796(P2009−264796A)
【公開日】平成21年11月12日(2009.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−111800(P2008−111800)
【出願日】平成20年4月22日(2008.4.22)
【出願人】(000001487)クラリオン株式会社 (1,722)
【Fターム(参考)】