説明

振動情報呈示部品及びナビゲーション装置、車線逸脱警告装置

【課題】二輪車などの移動機器運転者に対して、運転行為自体に重要な役割を担う視聴覚的注意を奪わずに経路案内情報および車線逸脱警告情報を左右情報の区別を明確、かつ確実に呈示する。
【解決手段】移動機器の運転操作ハンドルバー106付随の左右グリップ103R、103L内部、または左右両膝で挟み込むタンク側面部分などに設置した左右パッド503R、503L内部に振動子105L、105R、505L、505Rおよび接触検知センサ104L、104R、504L、504Rを内蔵する。ナビゲーション装置または車線逸脱警告装置は接触検知センサの検知結果を用いて、身体に振動が伝えられるか否かによって振動子を駆動制御し、運転者の視聴覚的注意を奪わずに、かつ確実に情報呈示を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動二輪車、自転車、立位姿勢運転移動機器または電動カートなどの移動機器に備える振動情報呈示部品及びナビゲーション装置と車線逸脱警告装置に関する。
【背景技術】
【0002】
二輪車においても、視聴覚を通じて地図などの画像情報および音声情報を呈示して、目的地までの案内を行うナビゲーション装置が適用されている。
【0003】
また、四輪車において画像情報や音声情報ではなく回転するステアリングホイール内部に仕込んだ振動子あるいは運転座席に仕込んだ振動子の作動によって経路案内の方向を知らせる技術が存在している。
【0004】
車線逸脱警告装置としても同様にステアリングホイールを振動させることによって車線の逸脱を知らせる技術、運転座席の左右にバイブレータを仕込んだものを作動させて車線の逸脱を知らせる技術が存在している。
【特許文献1】特許3477287号広報
【特許文献2】特開平11−014390号広報
【特許文献3】特開2001−71966号広報
【特許文献4】特開平11−248483号広報
【特許文献5】特開2004−330944号広報
【特許文献6】特開2000−155893号広報
【特許文献7】特開平03−112000号広報
【特許文献8】特開2002−172986号広報
【特許文献9】特開2000−221051号広報
【特許文献10】特開2000−149191号広報
【特許文献11】特開平6−76200号広報
【特許文献12】特開2001−341599号広報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来、二輪車などの移動機器に適用されている画像情報、音声情報によるナビゲーション機器には次の問題点がある。まず、第1に四輪車に適用されているナビゲーション機器についても追突事故を助長している点が問題視されているが、二輪車などの小型車両では設置スペースなどの関係によってナビゲーション機器に備わっている画面は通常四輪車などに適用されているナビゲーション機器のものよりも更に小さいものが使われている。そのために、画像情報を視認するためには運転状況から視覚的注意をそらして小さな画面に注意を払う必要があり、四輪車でのナビゲーションよりも更に危険を伴う。第2に従来のナビゲーション機器には音声によってナビゲーション情報を知らせるものが存在しているが、案内音声と交通音や運転中の風きり音が干渉して聞こえないことがあり情報を十分に伝えることができないことがある。第3に従来の画面や音声に依存したナビゲーション機器からの情報を安全に認識するためには、一時運転を停止して情報確認をする必要がある。すなわち、交差点などにおける一時停止の限られた時間内に情報確認をする、あるいは停止場所を見つけて十分な停止時間を確保した後に情報確認をするなどの手間を伴う。
【0006】
また、四輪車のステアリングホイールに適用されている従来の振動子によるナビゲーション方法には次のような問題点が存在している。まず、カーブを曲がる際にドライバーがステアリングホイールを回転させて掴む位置を持ちかえることがあるために、ドライバーの手掌部が作動している振動を捉えることができないことがある。さらに、四輪車は姿勢の安定性が高いために車体姿勢保持に関してステアリングホイール操作への依存が二輪車に比べて低い。そのため、二輪車の運転に比較して運転者がステアリングホイールを片手で運転することが多い。その結果として、ステアリングホイールに内蔵された振動子が作動しても情報を伝えられない場面が多い。この対策として指接触検知スイッチなどを具備している従来技術も存在するが、検知スイッチが限定された位置に配置されており、通常運転時にも振動が伝わる把持状態が限られる。また、ホイールを回転するときには指の位置が大きく変わり、検知スイッチのON/OFFだけでは左右どちらの指で触れているのかの判定が難しい。
【0007】
四輪車に適用されている従来の振動子によるもう一つの方法である、運転シートに埋め込んだ振動子を作動させるナビゲーション機器には次のような問題点が存在している。臀部や大腿裏、背部などの身体部位は触覚刺激判別特性としての2点間識別能が低く、振動刺激を受ける左右の部位が近いことから、左右のどちらに刺激を受けたかの区別をつけるのが難しい。
【0008】
本発明は、上記のような問題を解消するために画像情報、音声情報などの運転行為自体に重要な役割を担う視聴覚的注意を奪わずに経路案内情報および車線逸脱警告情報を移動機器の運転者に左右情報の区別がわかりやすく、かつ確実に呈示することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために請求項1の発明では、運転操作用ハンドルバーを装備している移動機器運転時には運転者が一定の把持状態を持続する確率が高いグリップに振動子を内蔵し、振動伝達確率を高めていることを第1の特徴としている。また、移動機器の運転操作用ハンドルバーに具備されるグリップにおいて、移動機器運転者の手掌部に接触している左右のグリップ内部に振動子を内蔵しており左右どちらかの振動子を別々に作動させることによって左右の方向に関する情報呈示を行うことができることを第2の特徴としている。さらに接触検知センサを内蔵していることによって運転者がグリップを掌握しているか否かの状態検知が可能なことを第2の特徴としている。
【0010】
請求項2の発明では、自動二輪車運転時のニーグリップ(両膝で挟み込んで自動二輪車の運転姿勢を安定させること)を行う部品であって、たとえばタンク部分のような部品の左右側面に設置されるパッドにおいて、請求項1の発明と同様に振動子を内蔵しており左右どちらかの振動子を別々に作動させることにより左右方向に関する情報呈示を行うことができることを第1の特徴としている。また、膝付近の身体部位が接触していることを内蔵した接触検知センサで検知できることを第2の特徴としている。
【0011】
請求項3の発明では、移動機器の運転者が通常の走行時に足を置いている部分において、請求項1および請求項2の発明と同様に左右どちらかの振動子を別々に作動させることにより左右の方向に関する情報呈示を行うことができることを第1の特徴としている。また、内蔵した接触検知センサで足裏が足置きに接触しているか否かを検知できることを第2の特徴としている。
【0012】
請求項6の発明では、請求項1のグリップまたは請求項2のパッドまたは請求項3の足置き内の振動子またはそれら部品の組み合わせを電気的に、あるいは通信によって接続しているナビゲーション装置において、請求項1のグリップまたは請求項2のパッドまたは請求項3の足置き内の振動子を駆動制御できることを第1の特徴としている。さらに、運転者身体が接触しているか否かの状態把握が可能なことを第2の特徴としており、運転者の身体が部品と適切に接触していない場合に情報呈示を行う際には音声呈示、画像呈示または別の身体部位に接触している振動手段によって情報呈示を行うことを第3の特徴としている。
【0013】
請求項7の発明では、請求項1のグリップまたは請求項2のパッドまたは請求項3の足置き内の振動子またはそれら部品の組み合わせを電気的に、あるいは通信によって接続している車線逸脱警告装置において、請求項6の発明と同様に請求項1のグリップまたは請求項2のパッドまたは請求項3の足置き内の振動子を駆動制御できることを第1の特徴としている。さらに、運転者身体が接触しているか否かの状態把握が可能なことを第2の特徴としており、運転者の身体が部品と適切に接触していない場合に情報呈示を行う際には音声呈示、画像呈示または別の身体部位に接触している振動手段によって情報呈示を行うことを第3の特徴としている。

【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、移動機器運転中に運転者の視覚的注意を直接的に奪うことがない振動を用いているために従来のナビゲーション機器の問題点である情報呈示画面の注視を防ぎ、運転者に脇見をさせずに安全に情報呈示ができる。
【0015】
また、本発明によれば、移動機器運転中に運転者の聴覚的注意を奪うことがない振動を用いているために従来のナビゲーション機器の問題点である交通音と案内音声の干渉を防ぎ、運転者が周囲の交通状況に対して十分注意を払った状態のまま安全に情報呈示ができる。
【0016】
また、本発明によれば、2点間触覚刺激識別能が高く、かつ四肢の左右対になる身体部位に接触する部品で振動情報を与えるため、運転者に対して左右の触覚情報を判別しやすく、かつ明確に左右方向の情報呈示を行うことができる。
【0017】
また、本発明によれば、運転者に振動情報を伝えることができる状態であるか否かを身体接触検知センサで判断が可能であるために、運転者に振動情報を伝えることができない場合には、振動情報を伝えることができる状態に戻るのを待って確実に情報伝達を完了させることができる。
【0018】
また、本発明によれば、運転者に振動情報を伝えることができる状態か否かを身体接触検知センサで判断が可能であるために、運転者に振動情報を伝えることができない場合には、別の身体部位に振動を与えることによって早くかつ確実に情報伝達を完了させることができる。
【0019】
また、本発明によれば、運転者に振動情報を伝えることができる状態か否かを身体接触検知センサで判断が可能であるために、運転者に振動情報を伝えることができない場合には、音声や画像など別の情報伝達方法を用いて早くかつ確実に情報伝達を完了させることができる。
【0020】
また、本発明によれば、運転者に振動情報を伝えることができる状態か否かを身体接触検知センサで判断が可能であるために、運転者に振動情報を伝えることができない場合には、振動子を駆動させない制御を行うことによって振動駆動に要する電力の無駄を避けることができる。

【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、図面を参照して本発明を説明する。
【実施例1】
【0022】
実施例1について、図1および図2を参照して説明する。
【0023】
図1は、自転車やオートバイなどの二輪車、三輪車、電動カートまたは立位状態で運転可能な移動機器の方向操作ハンドルバーに対して本発明を適用したナビゲーション装置および振動子内蔵グリップの1実施例である。
【0024】
ハンドルバー106の運転者から見た左側に左グリップ103L、右側に右グリップ103Rがそれぞれ設置されている。左グリップ103Lは内部に左振動子105Lと左掌握状態検知センサ104Lを備えており、右グリップ103Rは内部に右振動子105Rと右掌握状態検知センサ104Rを備えている。移動機器の運転中には運転者は左グリップ103Lを左手で、右グリップ103Rを右手で握ってハンドルバー106を操作する。
【0025】
ナビゲーション装置1は移動機器に固定されており、ナビゲーション装置入出力インタフェース2を備える。ナビゲーション装置入出力インタフェース2は左振動駆動信号伝達ケーブル102Lを介して左グリップ内蔵振動子105Lと、右振動駆動信号伝達ケーブル102Rを介して右グリップ内蔵振動子105Rと接続されており振動子駆動信号を別々に送ることができるようになっている。同様にナビゲーション装置入出力インタフェース2は音声出力装置9と音声出力伝達ケーブル10によって接続されており、ナビゲーション装置1からの制御によって音声出力を実現することができる。さらにナビゲーション装置入出力インタフェース2は自車位置情報伝達ケーブル4を介して自車位置検出装置3に接続されており、自車位置の情報を取得することができる。
【0026】
ナビゲーション装置1は、ナビゲーション専用機器のほかにナビゲーションソフトウェアを内蔵したパーソナルコンピュータ、パーソナルデジタルアシスタンス(PDA)および携帯電話などである。また、自車位置検出装置3はGPS、電波ビーコン受信装置、車速センサ、角速度センサおよび絶対方位センサなどである。
【0027】
図2は実施例1におけるナビゲーション装置1が行う制御のフローチャートである。
【0028】
まず、ナビゲーション装置1によって経路案内が開始される(ステップS201)。自車位置検出装置3により、現在の自車が走行している位置を取得する(ステップS202)。
【0029】
その後、既に振動子を作動して経路案内を行っている状態であるか否かの判別を行う(ステップS203)。判別の方法としては、ナビゲーション装置1内のソフトウェアプログラム内の状態を検査する場合や振動子の作動を電気的に検査する場合がある。振動子を作動して経路案内している状態でなければ、案内予定の経路における次の右左折地点手前で振動情報呈示をはじめる位置を設定する(ステップS204)。右左折地点から振動開始地点までの距離はあらかじめ設定されている値を採用する場合や、渋滞状況などの交通情報を取得した結果ナビゲーション装置1内の制御によって変動させる場合がある。
【0030】
一方、ステップS204の後に、設定した振動開始位置に達しているか否かを判別する(ステップS205)。振動開始位置に達している場合には経路案内方向が右折であるか否かを判別し(ステップS206)、右折であればステップS207へ進む。左折の場合にはステップS208に進む。
【0031】
ステップS206で右折である場合には、右グリップ掌握状態検知センサ104Rからの入力結果を元に右手がグリップを掌握しているか否かを判別する(ステップS207)。右手がグリップを掌握していることが確認できた場合には、右グリップ内蔵振動子105Rの駆動を開始させた後(ステップS211)に振動持続時間を設定し(ステップS215)、ステップS219に進む。一方で右手がグリップを掌握していないと判別された場合には、情報伝達を行う時間に余裕があるか否かを判別する(ステップS209)。同処理は、運転者がグリップを握り直すために掌握をゆるめたり、瞬間的に手放し運転などを行ったあとに掌握状態が正常に戻る場合を想定したものである。ただし、右左折地点が直近に迫っている状態などでは時間的余裕がないとして、振動による情報呈示試行を中断して音声情報での案内に切り替える。情報伝達余裕時間はあらかじめ設定されたものを設定する場合や渋滞状況や自車速度によって動的に設定する場合がある。時間に余裕がある場合には再度ステップS207で掌握状態の確認を行い、時間的余裕がない場合は音声出力装置9から音声によって右左折に関する情報呈示を行って(ステップS212)、ステップS219に進む。
【0032】
ステップS206で右折ではない場合(左折の場合)には、S207、S209、S211、S212、S215がそれぞれS208、S210、S213、S214、S216に対応した同様の処理を左側に設置されている装置について行う。
【0033】
ステップS203で既に振動子を作動させて経路案内を行っている場合には、設定した振動持続時間が経過したか否かの判別を行う(ステップS217)。振動持続時間が経過していない場合はステップS219へ進み、振動持続時間が経過している場合には振動子の作動を終了させて(ステップS218)からステップS219へ進む。
【0034】
一方、ステップS205で振動開始位置に自車が達していない場合には経路案内が終了か否かの判別を行う(ステップS219)。この経路案内の終了判別は、運転者がナビゲーション装置の動作を終了させた場合や経路案内制御によって目的地に到着したことを確認することに相当する。経路案内が終了であれば振動子の作動を止めて処理を完了する(ステップS220)。経路案内が継続されている場合にはステップS202に戻って自車位置情報を更新する。

【実施例2】
【0035】
実施例2について、図3および図4を参照して説明する。
【0036】
図3は、自転車やオートバイなどの二輪車、三輪車、電動カートまたは立位状態で運転可能な移動機器の方向操作ハンドルバーに対して本発明を適用した車線逸脱警告装置および振動子内蔵グリップの1実施例である。
【0037】
実施例1と同様に、ハンドルバー106の運転者から見た左側に左グリップ103L、右側に右グリップ103Rがそれぞれ設置されている。左グリップ103Lは内部に左振動子105Lと左掌握状態検知センサ104Lを備えており、右グリップ103Rは内部に右振動子105Rと右掌握状態検知センサ104Rを備えている。移動機器の運転中には運転者は左グリップ103Lを左手で、右グリップ103Rを右手で握ってハンドルバー106を操作する。
【0038】
車線逸脱警告装置5は移動機器に固定されており、車線逸脱警告装置入出力インタフェース8を備える。車線逸脱警告装置入出力インタフェース8は左振動駆動信号伝達ケーブル102Lを介して左グリップ内蔵振動子105Lと、右振動駆動信号伝達ケーブル102Rを介して右グリップ内蔵振動子105Rと接続されており振動子駆動信号を別々に送ることができるようになっている。同様に車線逸脱警告装置入出力インタフェース8は音声出力装置9と音声出力伝達ケーブル10によって接続されており、車線逸脱警告装置5からの制御によって音声出力を実現することができる。さらに車線逸脱警告装置入出力インタフェース8は車線位置信号伝達ケーブル7を介して車線位置検出装置6に接続されており、自車と車線の位置関係に関する情報を取得することができる。
【0039】
車線位置検出装置6は、白線を認識することのできる画像解析機器などである。
【0040】
図4は実施例2における車線逸脱警告装置5が行う制御のフローチャートである。
【0041】
まず、車線逸脱警告装置5によって車線逸脱検知が開始される(ステップS401)。車線位置検出装置6により、現在の自車位置と車線の相対位置関係を取得する(ステップS402)。
【0042】
その後、既に振動子を作動して車線逸脱に関する警告を行っている状態であるか否かの判別を行う(ステップS403)。判別の方法としては、車線逸脱警告装置5内のソフトウェアプログラム内の状態を検査する場合や振動子の作動を電気的に検査する場合がある。振動子を作動して車線逸脱警告を発している状態でなければ、車線逸脱警告を開始する状態を設定する(ステップS404)。車線逸脱警告状態とは、車線を逸脱してしまっている場合および車線を逸脱していない状態であっても自車位置と車線の相対距離が危険と判断できる距離以下になった場合などである。車線逸脱警告状態に入るための自車と車線の相対距離閾値はあらかじめ設定されている値を採用する場合や、走行中の道路幅などの交通情報を取得した結果車線逸脱警告装置5内の制御によって変動させる場合がある。
【0043】
ステップS403において既に振動子を作動させて車線逸脱警告を行っている場合には、車線逸脱警告状態を脱したか否かの判別を行う(ステップS413)。車線逸脱警告状態を脱している場合には振動子の作動を終了させて(ステップS414)からステップS417へ進む。車線逸脱警告状態を脱していない場合はステップS415へ進む。
【0044】
ステップS415において自車と車線との相対距離関係が以前と比べて変化しているか否かを判別する。変化がある場合には振動ゲインの更新を行って(ステップS416)から、ステップS417へ進む。振動ゲインの更新は、自車が以前よりも大きく車線を逸脱している場合により大きな振動を与えるなど危険の度合いに応じた情報呈示を行うことを目的としたものである。
【0045】
一方、ステップS404において設定した車線逸脱警告状態に達しているか否かを判別する(ステップS405)。車線逸脱警告状態に達している場合には逸脱している、あるいは逸脱しそうな方向が右方向であるか否かを判別し(ステップS406)、右方向であればステップS407へ進む。左方向の場合にはステップS408に進む。
【0046】
ステップS406で右方向の車線逸脱警告状態である場合には、右グリップ掌握状態検知センサ104Rからの入力結果を元に右手がグリップを掌握しているか否かを判別する(ステップS407)。右手がグリップを掌握していることが確認できた場合には、右グリップ内蔵振動子105Rの駆動を開始させた後(ステップS411)にステップS417に進む。一方で右手がグリップを掌握していないと判別された場合には、代替手段として音声にて警告情報を伝える(ステップS409)。
【0047】
ステップS406で右方向ではない場合(左方向の場合)には、S407、S409、S411がそれぞれS408、S410、S412に対応した同様の処理を左側に設置されている装置について行う。
【0048】
一方、ステップS405で車線逸脱警告状態に達していない場合には車線逸脱検知が終了か否かの判別を行う(ステップS417)。この車線逸脱検知の終了判別は、運転者が車線逸脱警告装置5の動作を停止させた場合やエンジン停止などを検知して車線逸脱警告装置5が自動的に検知を停止することに相当する。車線逸脱検知が終了であれば振動子の作動を止めて(ステップS418)、処理を完了する。車線逸脱検知が継続されている場合にはステップS402に戻って自車と車線の位置関係情報を更新する。

【実施例3】
【0049】
実施例3について、図5および図6を参照して説明する。
【0050】
図5(a)および図5(b)は、自動二輪車の方向操作ハンドルバーおよび運転者の膝部位が接触するタンク側面部分に対して本発明を適用したナビゲーション装置、振動子内蔵グリップおよび振動子内蔵バッドの1実施例である。図5(a)は自動二輪車の上面図であり、図5(b)は左側面図となる。
【0051】
実施例1と同様に、ハンドルバー106の運転者から見た左側に左グリップ103L、右側に右グリップ103Rがそれぞれ設置されている。左グリップ103Lは内部に左振動子105Lと左掌握状態検知センサ104Lを備えており、右グリップ103Rは内部に右振動子105Rと右掌握状態検知センサ104Rを備えている。移動機器の運転中には運転者は左グリップ103Lを左手で、右グリップ103Rを右手で握ってハンドルバー106を操作する。
【0052】
また、運転シート507の前方に設置されているタンク506の左側面には左パッド503L、右側面には右パッド503Rが設置されている。左パッド503Lは内部に左振動子505Lと左パッド接触状態検知センサ504Lを備えており、右パッド503Rは内部に右振動子505Rと右パッド接触状態検知センサ504Rを備えている。移動機器の運転中には運転者は左パッド503Lを左膝で、右パッド503Rを右膝で押さえることによって姿勢を安定化させて運転を行う。
【0053】
ナビゲーション装置1は移動機器に固定されており、ナビゲーション装置入出力インタフェース2を備える。ナビゲーション装置入出力インタフェース2は左振動駆動信号伝達ケーブル102Lを介して左グリップ内蔵振動子105Lと、右振動駆動信号伝達ケーブル102Rを介して右グリップ内蔵振動子105Rと、左振動駆動信号伝達ケーブル502Lを介して左パッド内蔵振動子505Lと、右振動駆動信号伝達ケーブル502Rを介して右パッド内蔵振動子505Rと接続されており、振動子駆動信号を別々に送ることができるようになっている。同様にナビゲーション装置入出力インタフェース2は音声出力装置9と音声出力伝達ケーブル10によって接続されており、ナビゲーション装置1からの制御によって音声出力を実現することができる。さらにナビゲーション装置入出力インタフェース2は自車位置情報伝達ケーブル4を介して自車位置検出装置3に接続されており、自車位置の情報を取得することができる。
【0054】
ナビゲーション装置1は、ナビゲーション専用機器のほかにナビゲーションソフトウェアを内蔵したパーソナルコンピュータ、パーソナルデジタルアシスタンス(PDA)および携帯電話などである。また、自車位置検出装置3はGPS、電波ビーコン受信装置、車速センサ、角速度センサおよび絶対方位センサなどである。
【0055】
図6は実施例3におけるナビゲーション装置1が行う制御のフローチャートである。
【0056】
まず、ナビゲーション装置1によって経路案内が開始される(ステップS601)。自車位置検出装置3により、現在の自車が走行している位置を取得する(ステップS602)。
【0057】
その後、既に振動子を作動して経路案内を行っている状態であるか否かの判別を行う(ステップS603)。判別の方法としては、ナビゲーション装置1内のソフトウェアプログラム内の状態を検査する場合や振動子の作動を電気的に検査する場合がある。振動子を作動して経路案内している状態でなければ、案内予定の経路における次の右左折地点手前で振動情報呈示をはじめる位置を設定する(ステップS604)。右左折地点から振動開始地点までの距離はあらかじめ設定されている値を採用する場合や、渋滞状況などの交通情報を取得した結果ナビゲーション装置1内の制御によって変動させる場合がある。
【0058】
ステップS603で既に振動子を作動させて経路案内を行っている場合には、自車位置の情報を用いて右左折が完了したか否かの判別を行う(ステップS617)。右左折が完了していない場合はステップS619へ進み、右左折が完了している場合には振動子の作動を終了させて(ステップS618)からステップS619へ進む。
【0059】
一方、ステップS604の後に、設定した振動開始位置に達しているか否かを判別する(ステップS605)。振動開始位置に達している場合には経路案内方向が右折であるか否かを判別し(ステップS606)、右折であればステップS607へ進む。左折の場合にはステップS608に進む。
【0060】
ステップS606で右折である場合には、右グリップ掌握状態検知センサ104Rからの入力結果を元に右手がグリップを掌握しているか否かを判別する(ステップS607)。右手がグリップを掌握していることが確認できた場合には、右グリップ内蔵振動子105Rの駆動を開始させた後(ステップS611)に、ステップS619に進む。一方で右手がグリップを掌握していないと判別された場合には、右パッド接触状態検知センサ504Rからの入力結果を元に右膝がパッドに接触しているか否かを判別する(ステップS609)。接触している場合には右パッド内蔵振動子505Rの作動を開始させて(ステップS612)、ステップS619に進む。右手掌部にも右膝にも振動を伝えられない場合は音声で情報を伝達し(ステップS613)、ステップS619に進む。同処理は、運転者の手掌部に振動を伝えられない場合に代替手段として膝に振動を与えるもので、膝の更なる代替手段として音声呈示を行うものである。ここではグリップ内蔵振動子が振動開始した場合にはパッド内蔵振動子は振動しない制御としているが、グリップ内蔵振動子とパッド内蔵振動子を同期して作動させる制御もあり得る。
【0061】
ステップS606で右折ではない場合(左折の場合)には、S607、S609、S611、S612、S613がそれぞれS608、S610、S614、S615、S616に対応した同様の処理を左側に設置されている装置について行う。
【0062】
一方、ステップS605で振動開始位置に自車が達していない場合には経路案内が終了か否かの判別を行う(ステップS619)。この経路案内の終了判別は、運転者がナビゲーション装置の動作を終了させた場合や経路案内制御によって目的地に到着したことを確認することに相当する。経路案内が終了であれば振動子の作動を止めて処理を完了する(ステップS620)。経路案内が継続されている場合にはステップS602に戻って自車位置情報を更新する。

【実施例4】
【0063】
実施例4について、図7および図8を参照して説明する。
【0064】
図7は、立位姿勢運転移動機器の方向操作ハンドルバーおよび運転者立位姿勢をとる真下であり足裏が接するステップ部分に対して本発明を適用したナビゲーション装置、振動子内蔵グリップおよび振動子内蔵足置きの1実施例である。
【0065】
他の前記実施例と同様に、ハンドルバー106の運転者から見た左側に左グリップ103L、右側に右グリップ103Rがそれぞれ設置されている。左グリップ103Lは内部に左振動子105Lと左掌握状態検知センサ104Lを備えており、右グリップ103Rは内部に右振動子105Rと右掌握状態検知センサ104Rを備えている。移動機器の運転中には運転者は左グリップ103Lを左手で、右グリップ103Rを右手で握ってハンドルバー106を操作する。
【0066】
また、運転者が立位姿勢で乗るフロア706の上方表面の左には左足置き703L、右には右足置き703Rが設置されている。左足置き703Lは内部に左振動子705Lと左足置き接触状態検知センサ704Lを備えており、右足置き703Rは内部に右振動子505Rと右足置き接触状態検知センサ704Rを備えている。移動機器の運転中には運転者は左足置き703Lを左足裏で、右足置き703Rを右足裏で踏むことによって立位姿勢にて運転を行う。
【0067】
ナビゲーション装置1は移動機器に固定されており、ナビゲーション装置入出力インタフェース2を備える。ナビゲーション装置入出力インタフェース2は左振動駆動信号伝達ケーブル102Lを介して左グリップ内蔵振動子105Lと、右振動駆動信号伝達ケーブル102Rを介して右グリップ内蔵振動子105Rと、左振動駆動信号伝達ケーブル702Lを介して左足置き内蔵振動子705Lと、右振動駆動信号伝達ケーブル702Rを介して右足置き内蔵振動子705Rと接続されており、振動子駆動信号を別々に送ることができるようになっている。さらにナビゲーション装置入出力インタフェース2は自車位置情報伝達ケーブル4を介して自車位置検出装置3に接続されており、自車位置の情報を取得することができる。
【0068】
ナビゲーション装置1は、ナビゲーション専用機器のほかにナビゲーションソフトウェアを内蔵したパーソナルコンピュータ、パーソナルデジタルアシスタンス(PDA)および携帯電話などである。また、自車位置検出装置3はGPS、電波ビーコン受信装置、車速センサ、角速度センサおよび絶対方位センサなどである。
【0069】
図8は実施例4におけるナビゲーション装置1が行う制御のフローチャートである。
【0070】
まず、ナビゲーション装置1によって経路案内が開始される(ステップS801)。自車位置検出装置3により、現在の自車が走行している位置を取得する(ステップS802)。
【0071】
その後、既に振動子を作動して経路案内を行っている状態であるか否かの判別を行う(ステップS803)。判別の方法としては、ナビゲーション装置1内のソフトウェアプログラム内の状態を検査する場合や振動子の作動を電気的に検査する場合がある。振動子を作動して経路案内している状態でなければ、案内予定の経路における次の右左折地点手前で振動情報呈示をはじめる位置を設定する(ステップS804)。右左折地点から振動開始地点までの距離はあらかじめ設定されている値を採用する場合や、渋滞状況などの交通情報を取得した結果ナビゲーション装置1内の制御によって変動させる場合がある。
【0072】
ステップS803で既に振動子を作動させて経路案内を行っている場合には、ステップS811に進む。左グリップ掌握状態検知センサ104Lと左足接触状態検知センサ704Lからの検知結果あるいは、右グリップ掌握状態検知センサ104Rと右足接触状態検知センサ704Rからの検知結果から判断して手掌部と足裏の接触検知が一定時間以上できないときには最終的に音で情報呈示を行う(ステップS812)。一定時間が経過していないか、あるいは手掌部と足裏のどちらかに振動を伝えられている場合には、次に自車位置の情報を用いて右左折が完了したか否かの判別を行う(ステップS813)。右左折が完了していない場合はステップS815へ進み、右左折が完了している場合には振動子の作動を終了させて(ステップS814)からステップS815へ進む。
【0073】
一方、ステップS804の後に、設定した振動開始位置に達しているか否かを判別する(ステップS805)。振動開始位置に達している場合には経路案内方向が右折であるか否かを判別し(ステップS806)、右折であればステップS807へ進む。左折の場合にはステップS808に進む。
【0074】
ステップS806で右折である場合には、右足置き内蔵振動子705Rと右グリップ内蔵振動子105Rの作動を開始させて(ステップS807、S809)、ステップS815に進む。
【0075】
ステップS806で右折ではない場合(左折の場合)には、左足置き内蔵振動子705Lと左グリップ内蔵振動子105Lの作動を開始させて(ステップS808、S810)、ステップS815に進む。
【0076】
一方、ステップS805で振動開始位置に自車が達していない場合には経路案内が終了か否かの判別を行う(ステップS815)。この経路案内の終了判別は、運転者がナビゲーション装置の動作を終了させた場合や経路案内制御によって目的地に到着したことを確認することに相当する。経路案内が終了であれば振動子の作動を止めて処理を完了する(ステップS816)。経路案内が継続されている場合にはステップS802に戻って自車位置情報を更新する。

【実施例5】
【0077】
実施例5について図9および図10を参照して説明する。
【0078】
図9(a)、図9(b)は、スクータの方向操作ハンドルバーおよび運転者の足裏が接するフロア部分に対して本発明を適用した斜線逸脱警告装置、振動子内蔵グリップおよび振動子内蔵足置きの1実施例である。図9(a)は本発明を実施したスクータ全体の上面図であり、図9(b)は発明を適用した部分の拡大図である。
【0079】
他の前記実施例と同様に、ハンドルバー106の運転者から見た左側に左グリップ103L、右側に右グリップ103Rがそれぞれ設置されている。左グリップ103Lは内部に左振動子105Lと左掌握状態検知センサ104Lを備えており、右グリップ103Rは内部に右振動子105Rと右掌握状態検知センサ104Rを備えている。移動機器の運転中には運転者は左グリップ103Lを左手で、右グリップ103Rを右手で握ってハンドルバー106を操作する。
【0080】
また、左フットレスト806Lの上方表面には左足置き703L、右フットレスト806Rの上方表面には右足置き703Rが設置されている。左足置き703Lは内部に左振動子705Lと左足置き接触状態検知センサ704Lを備えており、右足置き703Rは内部に右振動子505Rと右足置き接触状態検知センサ704Rを備えている。移動機器の運転中には運転者は左足置き703Lに左足裏を、右足置き703Rに右足裏を置いた状態で運転を行う。
【0081】
車線逸脱警告装置5は移動機器に固定されており、車線逸脱警告装置入出力インタフェース8を備える。車線逸脱警告装置入出力インタフェース8は左振動駆動信号伝達ケーブル102Lを介して左グリップ内蔵振動子105Lと、右振動駆動信号伝達ケーブル102Rを介して右グリップ内蔵振動子105Rと接続されており振動子駆動信号を別々に送ることができるようになっている。同様に車線逸脱警告装置入出力インタフェース8は音声出力装置9と音声出力伝達ケーブル10によって接続されており、車線逸脱警告装置5からの制御によって音声出力を実現することができる。さらに車線逸脱警告装置入出力インタフェース8は車線位置信号伝達ケーブル7を介して車線位置検出装置6に接続されており、自車と車線の位置関係に関する情報を取得することができる。
【0082】
車線位置検出装置6は、白線を認識することのできる画像解析機器などである。
【0083】
図10は実施例5における車線逸脱警告装置5が行う制御のフローチャートである。
【0084】
まず、車線逸脱警告装置5によって車線逸脱検知が開始される(ステップS1001)。車線位置検出装置6により、現在の自車位置と車線の相対位置関係を取得する(ステップS1002)。
【0085】
その後、既に振動子を作動して経路案内を行っている状態であるか否かの判別を行う(ステップS1003)。判別の方法としては、車線逸脱警告装置5内のソフトウェアプログラム内の状態を検査する場合や振動子の作動を電気的に検査する場合がある。振動子を作動して車線逸脱警告を発している状態でなければ、車線逸脱警告を開始する状態を設定する(ステップS404)。車線逸脱警告状態とは、車線を逸脱してしまっている場合および車線を逸脱していない状態であっても自車位置と車線の相対距離が危険と判断できる距離以下になった場合などである。さらに、車線逸脱警告状態を危険度によって2つに分けることとする。第1警告状態は危険度の低い警告状態であり、第2警告状態は危険度の高い警告状態とする。それぞれの第1警告状態および第2警告状態に入るための自車と車線の相対距離閾値はあらかじめ設定されている値を採用する場合や、走行中の道路幅などの交通情報を取得した結果車線逸脱警告装置5内の制御によって変動させる場合がある。
【0086】
ステップS1003で既に振動子を作動させて経路案内を行っている場合には、ステップS1017に進む。車線逸脱警告状態を脱しているか否かを判別して(ステップS1017)、脱している場合には振動子の作動を終了させて(ステップS1018)からステップS1022へ進む。車線逸脱警告状態を脱していない場合には、さらに第2警告状態であるか否かを判別する(ステップS1019)。第2警告状態に至っていない場合は情報提示が緊急ではないものとしてステップS1022に進む。第2警告状態である場合、左グリップ掌握状態検知センサ104Lと左足接触状態検知センサ704Lからの検知結果あるいは、右グリップ掌握状態検知センサ104Rと右足接触状態検知センサ704Rからの検知結果から判断して手掌部と足裏に振動を伝えられているか否かを判別する(ステップS1020)。振動を伝達できている場合にはステップS1022に進み、そうではない場合は危険であると判断して最終手段として音による情報呈示を行う(ステップS1021)。
【0087】
一方、ステップS1004の後に、設定した振動開始位置に達しているか否かを判別する(ステップS1005)。車線逸脱警告状態に達している場合には逸脱している、あるいは逸脱しそうな方向が右方向であるか否かを判別し(ステップS1006)、右方向であればステップS1007へ進む。左方向の場合にはステップS1008に進む。
【0088】
ステップS1006で右方向の車線逸脱警告状態である場合には、前記の第2警告状態であるか否かを判別(ステップS1007)し、第2警告状態に至っていない場合は右足置き内蔵振動子705Rと右グリップ内蔵振動子105Rの作動を開始させて(ステップS1013、S1015)、ステップS1022に進む。
【0089】
ステップS1006で右折ではない場合(左折の場合)には、S1007、S1009、S1011、S1013、S1015がそれぞれS1008、S1010、S1012、S1014、S1016に対応した同様の処理を左側に設置されている装置について行う。
【0090】
一方、ステップS1005で車線逸脱警告状態に達していない場合には車線逸脱検知が終了か否かの判別を行う(ステップS1022)。この車線逸脱検知の終了判別は、運転者が車線逸脱警告装置5の動作を停止させた場合やエンジン停止などを検知して車線逸脱警告装置5が自動的に検知を停止することに相当する。車線逸脱検知が終了であれば振動子の作動を止めて(ステップS1023)、処理を完了する。車線逸脱検知が継続されている場合にはステップS1002に戻って自車と車線の位置関係情報を更新する。

【図面の簡単な説明】
【0091】
【図1】実施例1に係る構成図
【図2】実施例1に係るナビゲーション装置の制御を示したフローチャート
【図3】実施例2に係る構成図
【図4】実施例2に係る車線逸脱警告装置の制御を示したフローチャート
【図5】実施例3に係る構成図
【図6】実施例3に係るナビゲーション装置の制御を示したフローチャート
【図7】実施例4に係る構成図
【図8】実施例4に係るナビゲーション装置の制御を示したフローチャート
【図9】実施例5に係る構成図
【図10】実施例5に係るナビゲーション装置の制御を示したフローチャート
【符号の説明】
【0092】
1 ナビゲーション装置
2 ナビゲーション装置入出力インタフェース
3 自車位置検出装置
4 自車位置情報伝達ケーブル
5 車線逸脱警告装置
6 車線位置検出装置
7 車線位置信号伝達ケーブル
8 車線逸脱検出装置入出力インタフェース
9 音声出力装置
10 音声出力伝達ケーブル
101L 左掌握状態伝達ケーブル
101R 右掌握状態伝達ケーブル
102L 左振動駆動信号伝達ケーブル
102R 右振動駆動信号伝達ケーブル
103L 左グリップ
103R 右グリップ
104L 左グリップ掌握状態検知センサ
104R 右グリップ掌握状態検知センサ
105L 左グリップ内蔵振動子
105R 右グリップ内蔵振動子
106 ハンドルバー

501L 左接触状態伝達ケーブル
501R 右接触状態伝達ケーブル
502L 左振動駆動信号伝達ケーブル
502R 右振動駆動信号伝達ケーブル
503L 左パッド
503R 右パッド
504L 左パッド接触状態検知センサ
504R 右パッド接触状態検知センサ
505L 左パッド内蔵振動子
505R 右パッド内蔵振動子
506 タンク
507 シート


701L 左接触状態伝達ケーブル
701R 右接触状態伝達ケーブル
702L 左振動駆動信号伝達ケーブル
702R 右振動駆動信号伝達ケーブル
703L 左足置き
703R 右足置き
704L 左足接触状態検知センサ
704R 右足接触状態検知センサ
705L 左足置き内蔵振動子
705R 右足置き内蔵振動子
706 フロア
707L 左車輪
707R 右車輪

806L 左フットレスト
806R 右フットレスト

【特許請求の範囲】
【請求項1】
フロントフォーク上端部に取り付けられており、車体幅方向に延在した棒状の運転操作用ハンドルバーを備えた移動機器において、前記ハンドルバー左右に対に設置されたものであって、作動に伴って表面が振動する振動子を内蔵しており、運転者の掌握状態を検知することができる接触検知センサを具備していることを特徴とするグリップ
【請求項2】
運転者用シートの左右前方に運転者が左右両膝で挟み込む部分を備えた自動二輪車において、前記膝に接触する位置に設置されたものであって、作動に伴って表面が振動する振動子を内蔵しており、運転者の膝付近身体部位の接触状態を検知することができる接触検知センサを具備していることを特徴とするパッド
【請求項3】
運転者の足裏部分が接する位置に足置きを備えた移動機器において、前記足裏に接触する位置に設置されたものであって、作動に伴って表面が振動する振動子を内蔵しており、運転者の足裏接触状態を検知することができる接触検知センサを具備していることを特徴とする足置き
【請求項4】
移動機器が自転車または自動二輪車または電動カートまたは立位姿勢運転移動機器であることを特徴とする請求項1のグリップ
【請求項5】
移動機器が自動二輪車または電動カートまたは立位姿勢運転移動機器であることを特徴とする請求項3の足置き
【請求項6】
移動機器の位置検出手段と、画像情報呈示または音声情報呈示手段と、請求項1のグリップまたは請求項2のパッドまたは請求項3の足置きに内蔵された接触検知センサからの出力受信手段および振動子の駆動信号送信手段を具備しており、運転者の身体と請求項1のグリップまたは請求項2のパッドまたは請求項3の足置きの接触状態に応じて、振動子へ駆動信号を送信するか、または別の情報呈示手段を用いるかの判断制御を行う演算手段を備えることを特徴とするナビゲーション装置
【請求項7】
車線位置と移動機器の相対距離関係検出手段と、画像情報呈示または音声情報呈示手段と、請求項1のグリップまたは請求項2のパッドまたは請求項3の足置きに内蔵された接触検知センサからの出力受信手段および振動子の駆動信号送信手段を具備しており、運転者の身体と請求項1のグリップまたは請求項2のパッドまたは請求項3の足置きの接触状態に応じて、振動子へ駆動信号を送信するか、または別の情報呈示手段を用いるかの判断制御を行う演算手段を備えることを特徴とする車線逸脱警告装置


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2007−112316(P2007−112316A)
【公開日】平成19年5月10日(2007.5.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−306460(P2005−306460)
【出願日】平成17年10月20日(2005.10.20)
【出願人】(705000259)有限会社あ・うん (1)
【Fターム(参考)】