説明

接続構造体

【課題】フレキシブル配線板等の接続信頼性を維持しつつ、薄型化,小型化が可能な接続構造体を提供する。
【解決手段】接続構造体は、コネクタ基板10上に配線11が形成されたコネクタ配線板12(第1の配線体)と、フレキシブル基板20上に配線21が形成されたフレキシブルプリント配線板22(第2の配線体)と、コネクタ配線板12を搭載したリジッドプリント配線板32とを備えている。配線11,21には、互いに係合する鋸刃パターン(凹凸パターン)が設けられている。コネクタ枠体41に挿入される板バネ42により、配線11,21の各鋸刃パターンが係合した状態で、2つの配線体が相密着する方向に押圧されている。配線11,21の鋸刃パターンは、配線の長さ方向における配線体の相対的な移動方向を一方向に制限する形状を有している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話等の各種電気機器に用いられる配線同士、特にフレキシブル配線板を他の配線板に接続するための接続構造体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、特に携帯電話等の小型軽量電気機器には、フィルム状配線体、いわゆるフレキシブル配線板が配置されることが多い。フレキシブル配線板は、携帯電話などの開閉機構や回転機構を有する機器中の電気的接続を行うために、極めて便利なものであることから、近年使用頻度が高まっている。フレキシブル配線板は、可撓性に富む反面、剛体構造のリジッド配線板とは異なり、コネクタの挿入口に挿入する際の挿入力を大きくすることは困難である。そこで、フレキシブル配線板を他の配線板に接続する接続構造体(コネクタ)として、無挿入力コネクタ(ZIF:Zero Interpose Force)が汎用されている(特許文献1,2参照)。
【0003】
図7(a),(b)は、一般的なZIF構造のコネクタの構造を示す平面図、および側面図である。同図に示すように、リジッドプリント配線板において、配線101が形成された剛体構造のリジッド基板100の上にZIFコネクタ110が配置されている。フレキシブルプリント配線板においては、フレキシブル基板200の上に配線201が形成されている。ZIFコネクタ110には、配線101に各々接続される金属ワイヤ状の複数の接触子103が設けられている。接触子103は、側方から見てコ字状に設けられおり、そのうち上側先端部は、鈎状となっている。接続を行う際には、フレキシブルプリント配線板は、ZIFコネクタ110の接触子103のコ字状開口部に、ほとんど無挿入力で挿入される。そして、接触子103と配線201とを接触させた状態でロック部105を軸106の回りに回動させて、接触子103の鈎状の上側先端部をフレキシブル基板200に食い込ませるように押圧することで、配線同士の接続が完了する。ロック部105は、その先端部が最下方まで移動したときにZIFコネクタ110の側方に延びる両腕部によって係止される。
【0004】
上記ZIFコネクタ110の作動により、フレキシブル基板200上の配線201と、マザーボードであるリジッド基板100上の配線101とが電気的に接続された状態となる。そして、接触子103とフレキシブル基板200上の配線201との接続状態が保持されるように、フレキシブルプリント配線板が把持された状態になる。特許文献1,2には、ロック部105や接触子103の各種構造が開示されている。
【0005】
【特許文献1】特公平6−65090号公報
【特許文献2】特公平7−24230号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかるに、最近のように、携帯電話等の各種電気機器類の小型化の進展に伴い、ZIFコネクタの薄型化,小型化が求められると、上記ZIFコネクタ110における電気的な接続の信頼性を維持することが困難となってきている。
【0007】
すなわち、ワイヤ状の接触子103や、接触子103を支持する部分の厚みや幅寸法を、形状を設定状態に保つための機械的強度を保ちつつ、低減すること自体に限界がある。
【0008】
また、ZIFコネクタ110や接触子103などの厚みや幅寸法を低減すると、上記ZIFコネクタ110の接触子103によるフレキシブルプリント配線板の把持力を十分高く維持することが困難である。反面、この把持力を十分高く維持して接続の信頼性を確保しようとすると、ZIFコネクタ100の薄型化,小型化が困難である。たとえば、配線101,201の幅が0.1mm程度で、挟ピッチ化によって配線間の隙間が0.1mm程度になると、接触子103の幅もそれに対応させる必要が生じるが、その場合には、把持力が弱くなって、フレキシブルプリント配線板が非常に外れやすい。
【0009】
上述のような不具合は、フレキシブルプリント配線板とリジッドプリント配線板との接続だけでなく、フレキシブルプリント配線板同士の接続においても生じており、かつ、各種フレキシブル配線板についても生じうる。
【0010】
本発明の目的は、フレキシブル配線板と他の配線板との電気的接続を保持するための接続構造体として、薄型化,小型化が可能で、かつ、接続の信頼性を維持することが可能な構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の接続構造体は、表面に凹凸パターンを有する配線が形成された2つの配線体を、凹凸パターン同士が係合した状態で、相密着する方向に押圧する構成としたものである。
【0012】
これにより、凹凸パターン同士の係合によって、2つの配線体の連結が外れにくくなり、2つの配線体の強固な連結が得られる。そして、従来のZIFコネクタに存在していた,配線の数に対応した数の金属ワイヤからなる接触子が不要になり、かつ、ZIFコネクタにおける,接触子を支持する部分も不要になる。したがって、接続構造体全体の厚みや幅寸法を低減することが可能であり、薄型化,小型化の進展に対応することができる。
【0013】
第1の配線体を支持する第3の配線体をさらに備え、第3の配線が第1の配線に電気的に接続されている構造とすることにより、第1の配線体と押圧手段とを、たとえばマザーボードなどの第3の配線体上に取り付けるためのユニットとすることができ、製造工程が容易になる。
【0014】
第1の配線および第2の配線の凹凸パターンが、配線の長さ方向における2つの配線体の相対的な移動方向を一方向に制限する機能を有していることにより、特に外れにくい連結状態が実現する。
【0015】
本発明の接続構造体は、第1の配線体および第2の配線体のうち、少なくともいずれか一方がフレキシブル配線板である場合に、特に効果がある。
【発明の効果】
【0016】
本発明の接続構造体によると、配線同士の係合を利用して、従来のZIFコネクタのようなワイヤ状の接触子が不要な構造としたので、薄型化,小型化の進展に対応することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
(実施の形態1)
図1(a),(b)は、順に、実施の形態1に係る第1の配線体であるコネクタ配線板12の平面図、およびI-I線における断面図である。コネクタ配線板12は、ポリイミド樹脂等からなるコネクタ基板10と、コネクタ基板10の上面および両側面に亘って形成された配線11とを有している。コネクタ基板10の上面は、垂直面10aと斜面10bとからなる鋸刃パターン(凹凸パターン)を有している。従って、コネクタ基板10上の配線11の上面も、垂直面11aと斜面11bとからなる鋸刃パターン(凹凸パターン)を有している。
【0018】
本実施形態では、コネクタ基板10は成形加工により形成されている。したがって、コネクタ基板10の材料としては、ポリイミド樹脂に限定されるものではなく、ポリエステル樹脂、ガラスエポキシ樹脂なども使用可能である。ただし、適度の弾性と、はんだに対する耐熱性とを有し、成形加工が可能な材料である点で、ポリイミド樹脂が好ましい。また、配線11は、コネクタ基板10の両側面にも延びており、後述するように、リジッドプリント配線板上の配線に接続な可能になっている。配線11の材料としては、銅合金を用いるのが一般的であるが、これに限定されるものではない。
【0019】
図2(a),(b)は、順に、実施の形態1に係る第2の配線体であるフレキシブルプリント配線板22(略称FPC)の平面図、およびII-II線における断面図である。フレキシブルプリント配線板22は、ポリイミド樹脂等からなるフレキシブル基板20と、フレキシブル基板20の上に形成された配線21とを有している。配線21の上面は、垂直面21aと斜面21bとからなる鋸刃パターン(凹凸パターン)を有している。配線21の斜面21bは、コネクタ基板10上の配線11の斜面21bと傾斜方向が逆で傾斜角がほぼ等しくなっている。フレキシブル基板20としては、ポリイミド板に限らず、ポリエステル板(低温使用),ガラスエポキシ板(薄板)等が用いられる。配線21の材料としては、銅合金を用いるのが一般的であるが、これに限定されるものではない。本実施の形態では、銅合金などのエッチングによって、配線21の鋸刃パターンを形成しているが、成型によって鋸刃パターンが形成された樹脂をフレキシブル基板の上に接着剤等で固着してもよい。
【0020】
図3(a),(b),(c)は、順に、実施の形態1に係る接続構造体の構造を示す平面図、IIIb-IIIb線における断面図、およびIIIc-IIIc線における断面図である。図3(a)に示すように、接続構造体は、第1の配線体であるコネクタ配線板12と、第2の配線体であるフレキシブルプリント配線板22(略称PCB)と、リジッド基板30上に配線31が形成された第3の配線体であるリジッドプリント配線板32とを備えている。フレキシブルプリント配線板22は、コネクタ配線板12の上にその上面を下方に向けて搭載されており、配線11,21の鋸刃状の凹凸パターン同士が噛み合った(係合した)状態となっている。そして、リジッドプリント配線板32の上には、樹脂製のコネクタ枠体41が固着されていて、コネクタ枠体41の上部に金属製の板バネ42が挿入されている。配線11,21は垂直面11a,21a同士が当接した状態で係合しているので、フレキシブルプリント配線板22が挿入される方向への移動は許容されるが、フレキシブルプリント配線板22が引き抜かれる方向への移動は確実に阻止されている。つまり、配線の凹凸パターンは、配線の長さ方向における2つの配線体の相対的な移動方向を一方向に制限する機能を有している。
【0021】
また、図3(b)の拡大図に示すように、コネクタ配線板22の各配線21は、両側面の下端部で、はんだ35によって、リジッドプリント配線板32の各配線31にそれぞれ電気的に接続されている。
【0022】
図3(b),(c)に示すように、コネクタ枠体41は、底壁部でコネクタ配線板12の側方を囲んでおり、側壁部でフレキシブルプリント配線板22および板バネ42を案内するとともに、後壁部でフレキシブルプリント配線板22の先端部と当接している。つまり、フレキシブルプリント配線板22がコネクタ配線板12との適正な係合位置よりも前方にいきすぎるのを防止している。板バネ42は、フレキシブルプリント配線板22をコネクタ配線板12に密着する方向に押圧して、配線11,21の鋸刃パターン同士の噛み合わせ状態を保持することにより、フレキシブルプリント配線板22が外れるのを防止している。すなわち、コネクタ枠体41および板バネ42により、押圧手段40が構成されている。
【0023】
図4は、接続構造体の組立手順を示す斜視図である。同図において、見やすくするために、リジッドプリント配線板12の配線11の鋸刃パターンの図示を省略して、配線11を直線状に描いている。コネクタ基板12およびコネクタ枠体41は、リジッドプリント配線板32上に接着剤によって固定されている。まず、コネクタ枠体41の上部の隙間にフレキシブルプリント配線板22を最先端位置まで挿入すると、配線21の鋸刃パターンと配線11の鋸刃パターンとが噛み合った状態になる。そこで、板バネ42をコネクタ枠体41の上部の隙間に挿入すると、板バネ42によって、フレキシブルプリント配線板22がコネクタ配線板12に密着する方向に押圧された状態となる。フレキシブルプリント配線板22の交換時など、フレキシブルプリント配線板22を取り外したいときには、板バネ42を抜き取ればよい。
【0024】
なお、板バネ42を挿入した後で、フレキシブルプリント配線板22を挿入するようにしてもよい。その方が、組立をより簡単に行うことができる。ただし、フレキシブルプリント配線板22は剛性を有するものではないので、ほとんど無挿入力で挿入できることが求められる。その場合には、図7に示す一般的なZIFコネクタの構造から接触子のないものを用いてもよい。押圧手段としては、2つの配線体を相密着する方向に押圧する機能と、いずれか一方の配線体の交換が可能になっていればよく、本実施の形態や図7に示す構造に限定されるものではない。
【0025】
本実施の形態によると、従来採用されていたZIFコネクタの金属ワイヤからなる接触子を使用する必要がなく、コネクタ配線板12の配線11と、フレキシブルプリント配線板22の配線21との鋸刃パターン(凹凸パターン)同士の係合を利用して、フレキシブルプリント配線板22を確実に保持するようにしたので、薄型化,小型化に容易に対応することができる。すなわち、コネクタ枠体41において、接触子を支持する部分が不要となり、コネクタ配線板12および板バネ42の厚みなどの寸法は、高い強度を維持しつつ、低減が可能である。なお、配線の長さ方向における2つの配線体の相対的な移動を一方向に制限するためには、鋸刃パターンの両側の面が斜面であっても、傾斜角が大きく異なっていればよい。図3(b)に示す状態で、押圧力の大きさに応じて、フレキシブルプリント配線板22の先端方向への移動を許容する一方、逆方向への移動を制限することは可能である。
【0026】
特に、本実施の形態では、配線11,21の鋸刃パターンは、垂直面11a,21aと斜面11b,21bとを有し、配線11,21は垂直面11a,21a同士が当接した状態で係合しているので、配線11,21同士の係合の解除を確実に阻止して、フレキシブルプリント配線板22に対する把持力を確実に発揮することができる。
【0027】
(実施の形態1の変形例)
上記実施の形態では、コネクタ配線板12を設けたが、コネクタ配線板12を設けることなく、リジッドプリント配線板32の配線31の一部に鋸刃パターンを形成して、リジッドプリント配線板32上に直接フレキシブルプリント配線板22を連結させることも可能である。その場合には、リジッドプリント配線板32が第1の配線体であり、フレキシブルプリント配線板22が第2の配線体となる。
【0028】
(実施の形態2)
上記実施の形態および他の実施形態では、第1の配線体として、リジッド基板であるコネクタ基板10を有するコネクタ配線板12を用い、変形例ではリジッド基板30を有するリジッドプリント配線板32を用いた例について説明したが、本発明の第1の配線体は、リジッド配線板に限らず、フレキシブル配線板であってもよい。以下、第1の配線体および第2の配線体がいずれもフレキシブルプリント配線板である実施の形態2について説明する。
【0029】
図5(a),(b)は、それぞれ、実施の形態2に係る接続構造体の2つの例を示す断面図である。図5(a)に示す接続構造体では、第1の配線体であるフレキシブルプリント配線板22Aが接着剤等によってコネクタ枠体41に予め固着されており、フレキシブルプリント配線板22Aと同じ方向から、第2の配線体であるフレキシブルプリント配線板22Bがコネクタ枠体41に挿入される。各フレキシブル基板20A,20B上の配線21A,21Bが、配線の長さ方向における2つの配線体の相対的な移動方向を一方向に制限する鋸刃パターンを有している点、配線11A,21Bが互いに係合した状態で、板バネ42によって各フレキシブルプリント配線板22A,22Bが相密着する方向に押圧されている点は、上記実施の形態と同様である。
【0030】
図5(a)に示す接続構造体では、第1の配線体であるフレキシブルプリント配線板22Cが接着剤等によってコネクタ枠体41に予め固着されており、このフレキシブルプリント配線板22Cとは逆の方向から、第2の配線体であるフレキシブルプリント配線板22Dがコネクタ枠体41に挿入されている。各フレキシブル基板20C,20D上の配線21C,21Dが、配線の長さ方向における2つの配線体の相対的な移動方向を一方向に制限する鋸刃パターンを有している点、配線11A,21Bが互いに係合した状態で、板バネ42によって各フレキシブルプリント配線板22C,22Dが相密着する方向に押圧されている点は、上記実施の形態と同様である。
【0031】
図5(a),(b)に示すいずれの場合であっても、配線11,21の凹凸パターン同士の係合を利用して、上記実施の形態1と同様に、各配線体に対する強い保持力を維持しつつ、接続構造体の小型化,薄型化を図ることができる。
【0032】
(他の実施形態)
上記実施の形態1においては、配線11,21表面の凹凸パターンが、2つの配線体の相対的な移動方向を一方向に制限している場合について説明したが、本発明の配線の凹凸パターンは、必ずしも移動方向を制限する機能を有している必要はない。
(凹凸パターンの変形例)
図6(a),(b)は、凹凸パターンの2つの変形例を示す断面図である。図6(a)に示す例では、配線体の配線の凹凸パターンは、鋸刃パターンであっても、両側が斜面であって垂直面は存在しない。図6(b)に示す例では、配線体の配線の凹凸パターンは、波線状パターンであって垂直面は存在しない。つまり、配線の凹凸パターンは、配線の長さ方向における2つの配線体の相対的な移動を一方向に制限する機能を有していない。かかる場合にも、押圧手段による押圧力により、係合が解除されて配線体が抜けるのを防止するための把持力を備えることは可能である。ただし、この場合には、図4に示す組立手順において、必ずフレキシブルプリント配線板22を先に挿入してから板バネ42を挿入する必要がある。また、上記実施の形態1,2のように、配線の長さ方向における2つの配線体の相対的な移動を一方向に制限する凹凸パターンを有している場合には、押圧手段の押圧力が小さくてもよいので、より薄型化に有利な構造となる。
【0033】
上記実施の形態では、第1の配線体としてリジッドプリント配線板またはフレキシブルプリント配線板を用い、第2の配線体としてフレキシブルプリント配線板を用いた例について説明したが、本発明の第1の配線体,第2の配線体のうち少なくとも1つが、フレキシブル配線板の一種であるフレキシブルフラットケーブル(FFC)であってもよい。
【0034】
上記開示された本発明の実施の形態の構造は、あくまで例示であって、本発明の範囲はこれらの記載の範囲に限定されるものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味及び範囲内でのすべての変更を含むものである。
【産業上の利用可能性】
【0035】
本発明は、携帯電話などの電気機器に搭載されるフレキシブル配線板と他の配線板との配線間の電気接続を行うコネクタとして利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】(a),(b)は、順に、実施の形態1に係る第1の配線体であるコネクタ配線板の平面図、およびI-I線における断面図である。
【図2】(a),(b)は、順に、実施の形態1に係る第2の配線体であるフレキシブルプリント配線板の平面図、およびII-II線における断面図である。
【図3】(a),(b),(c)は、順に、実施の形態1に係る接続構造体の構造を示す平面図、IIIb-IIIb線における断面図、およびIIIc-IIIc線における断面図である。
【図4】接続構造体の組立手順を示す斜視図である。
【図5】(a),(b)は、実施の形態2に係る2つの接続構造体の例を示す断面図である。
【図6】(a),(b)は、凹凸パターンの2つの変形例を示す断面図である。
【図7】(a),(b)は、一般的なZIF構造のコネクタの構造を示す平面図、および側面図である。
【符号の説明】
【0037】
10 コネクタ基板
11 配線
12 コネクタ配線板
20 フレキシブル基板
21 配線
22 フレキシブルプリント配線板
30 リジッド基板
31 配線
32 リジッドプリント配線板
40 押圧手段
41 コネクタ枠体
42 板バネ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表面に凹凸パターンを有する第1の配線が形成された第1の配線体と、
前記第1の配線の凹凸パターンに係合可能な凹凸パターンを有する第2の配線が形成された第2の配線体と、
前記第1の配線の凹凸パターンと前記第2の配線の凹凸パターンとが係合した状態で、前記第1の配線体と第2の配線体とを相密着する方向に押圧する押圧手段と、
を備えている接続構造体。
【請求項2】
請求項1記載の接続構造体において、
前記第1の配線体を支持する第3の配線体をさらに備え、
前記第3の配線は、前記第1の配線に電気的に接続されている、接続構造体。
【請求項3】
請求項1または2記載の接続構造体において、
前記第1の配線および第2の配線の凹凸パターンは、配線の長さ方向における2つの配線体の相対的な移動方向を一方向に制限する機能を有している、接続構造体。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれかに記載の接続構造体において、
前記第1の配線体および第2の配線体のうち、少なくともいずれか一方はフレキシブル配線板である、接続構造体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2008−98256(P2008−98256A)
【公開日】平成20年4月24日(2008.4.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−275893(P2006−275893)
【出願日】平成18年10月9日(2006.10.9)
【出願人】(000002130)住友電気工業株式会社 (12,747)
【Fターム(参考)】