説明

窒化物ベースの集積音波デバイスおよび窒化物ベースの集積音波デバイスを製造する方法

モノリシック電子デバイスは、基板と、基板上に形成された半絶縁圧電III族窒化物エピタキシャル層と、エピタキシャル層上に表面弾性波デバイスを形成する一対の入力および出力インターディジタル変換器と、基板上に形成された少なくとも1つの電子デバイス(HEMT、MESFET、JFET、MOSFET、フォトダイオード、LEDなど)とを含む。電子デバイスをSAWデバイスから、反対にSAWデバイスを電子デバイスから電気的かつ音響的に分離するための分離手段が開示される。いくつかの実施形態ではSAWデバイスと電子デバイスとの間にトレンチが形成される。さらに、その上にSAWデバイスを製造することができる半絶縁III族窒化物エピタキシャル層を形成するためのイオン注入が開示される。インターディジタル変換器に隣接した吸収および/または反射部品が、SAWデバイスの動作を妨害する可能性がある不要な反射を低減させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は窒化物ベースの音波デバイス(acoustic wave device)に関する。
【背景技術】
【0002】
音波デバイスは、圧電結晶の中を伝わる音波(すなわち音波または圧縮波)として存在する信号を処理する電子デバイスからなる1つの電子デバイスクラスを構成する。圧電結晶は、この圧電結晶材料に機械応力が加えられたとき(すなわち圧縮されまたは張力の下に置かれたとき)に、関連した電場が誘導されることが特徴である。同様に、圧電結晶に電場が加えられると、この材料に所定の方法で機械応力がかかる。圧電結晶を用いると、これらの特性を利用して多くの異なる機能を実行することが可能である。
【0003】
例えば圧電マイクロホンは空気中を伝わる音波を電子信号に変換する。圧電スピーカおよびブザーはこれとは反対の機能を果たす。圧電センサは、圧力、温度、トルク、湿度および/または広範囲の他の現象の変化を検出する。
【0004】
一般的な圧電材料は水晶(SiO)、酸化亜鉛(ZnO)、チタン酸バリウム(BaTiO)、タンタル酸リチウム(LiTaO)およびニオブ酸リチウム(LiNbO)を含む。しかし他の材料、特に炭化ケイ素(SiC)および窒化アルミニウム(AlN)、窒化ガリウム(GaN)などのIII族窒化物(Group III−nitride)材料も圧電材料であり、これらを使用して音波デバイスを形成することができる。
【0005】
時間変化する電場が圧電結晶の一部に加えられると、加えられた電場はこの結晶の中を伝搬する音波を誘導する。音波は圧電材料の中をいくつかのモードで伝わる。例えば音波は材料の内部を伝わり(いわゆる「バルク」波)、あるいは材料の表面を伝わる。圧電材料の表面に沿って伝わる波は一般に表面弾性波(surface acoustic wave:SAW)と呼ばれ、表面弾性波を処理するデバイスは表面弾性波デバイスまたはSAWデバイスと呼ばれる。
【0006】
単純な表面弾性波デバイスは基板上に圧電結晶または薄い圧電材料フィルムを含む。この結晶の表面のインターディジタル構成の(interdigitated)金属細片は送信および受信電極を構成する。これらの金属電極は、電気エネルギーを結晶内の機械応力に変換し、その反対に結晶内の機械応力を電気エネルギーに変換する。そのため、圧電材料上に形成されたインターディジタル(interdigital)電極はインターディジタル変換器(interdigital transducer)またはIDTと呼ばれる。
【0007】
図10に、単純な表面弾性波デバイスの透視図を示す。このSAWデバイスは基板1上に形成された圧電フィルム2を含む。このフィルム上に金属(通常はアルミニウム)を付着させ、これを標準フォトリソグラフィまたはリフトオフ技法を使用してパターン形成して、入力IDT3および出力IDT4を形成する。圧電フィルムの厚さは一般に1SAW波長程度である。
【0008】
動作時には、入力IDT3に電気信号が加えられる。この入力信号によって圧電フィルム2の中に表面弾性波が誘導され、この弾性波はフィルム2の表面に沿って出力IDT4に向かって伝搬する。生成される波の形状は、入力IDTに加えられる電気信号、IDTフィンガ(finger)の設計および方向、ならびに使用される圧電材料によって決まる。この波が出力IDT4に達すると、IDT4のフィンガ間に電圧が誘導され、次いでこの電圧がデバイスから出力される。出力波の形状は出力IDT4の設計の影響を受ける。
【0009】
図11にIDTのいくつかの設計パラメータを示す。フィンガ周期DはIDTによって生成されるSAWの波長λを決定する。フィンガの線幅Lおよび間隔Sは一般にλ/4に等しい。フィンガの数はIDTの結合効率を決定し、フィンガの重なりの幅Wはフィンガ対の周波数応答に影響する。IDT内のフィンガ対の重なりを変化させることによって、さまざまなフィルタ機能を実現することができる。
【0010】
表面弾性波デバイスは、ディジタルおよびアナログ電子工学において多くの異なる応用を有する。数ある中で表面弾性波デバイスは例えば、帯域フィルタ、帯域消去フィルタ、送受切換器、遅延線、共振器および/またはインピーダンス部品として使用される。表面弾性波デバイスはさらに、デバイスの設計、特にインターディジタル変換器のレイアウトに応じて、畳込み、相関、パルス圧縮および/または(例えば拡散スペクトル通信系における)ディジタルフィルタリングなどのディジタル機能を実行するために使用されている。表面弾性波デバイスの設計および製造については非特許文献1に記載されている。
【0011】
デバイス内での表面弾性波の速度は、デバイスを構築する材料およびSAWの伝搬モードによって決まる。例えば、GaN中での1次レイリーモード音波の伝搬速度(SAW速度とも呼ばれる)は約3600m/秒、AlN中での対応するSAW速度は約5800m/秒であり、SiC中では6800m/秒を超える。RFデバイスの場合、SAW速度は、デバイスが処理できる信号の帯域幅を決定する。SAWデバイスの基本動作周波数(f)は下式によって与えられる。
【0012】
【数1】

【0013】
上式でvはSAW速度、λは波長である。先に論じたとおり、デバイスの波長はIDTのフィンガ周期によって決定される。IDTフィンガの幅および間隔(したがってフィンガ周期)は、フォトリソグラフィ技法の解像度によって制限される。したがって所与のフィンガ周期では、SAW速度を増大させるとデバイスの基本動作周波数も増大する。言い換えると、所与のデバイス幾何学的形状では、SAW速度を高くすると、デバイスはより高い周波数の信号を処理することができる。したがって、III族窒化物およびSiCはSAWデバイス製造の望ましい圧電材料である可能性がある。
【0014】
III族窒化物および炭化ケイ素はさらに、高パワー、高温および/または高周波デバイス製造の望ましい材料である可能性がある。これらの広バンドギャップ材料は、ガリウムヒ素、シリコンなどの他の半導体材料に比べて高い電場絶縁破壊強度および高い電子飽和速度を有する。
【0015】
近年、高いパワーハンドリング(power handling)能力(>20ワット)を必要とし、同時に例えばSバンド(2〜4GHz)およびXバンド(8〜12GHz)を含む無線周波数などの高周波数で動作する電気回路が普及してきた。高パワー、高周波回路の増加のため、それに対応して、無線周波数以上の周波数で確実に動作する能力を有し、なおかつ高いパワー負荷をハンドリングする能力があるトランジスタを求める要求も高まっている。以前には、バイポーラトランジスタおよびパワー金属酸化物半導体電界効果トランジスタ(MOSFET)が高パワー応用に対して使用されたが、このようなデバイスのパワーハンドリング能力は高い動作周波数で制限される可能性がある。高周波応用に対してはジャンクション電界効果トランジスタ(JFET)が一般に使用されたが、以前から知られているJFETのパワーハンドリング能力もやはり制限される可能性がある。
【0016】
最近、高周波応用向けの金属半導体電界効果トランジスタ(metal−semiconductor field effect transistor:MESFET)が開発された。多数キャリアだけが電流を運ぶので、MESFET構造は高周波数応用に対して好ましい可能性がある。低いゲートキャパシタンスによってより高速なゲート入力スイッチング時間が可能になるため、MESFET設計は現行のMOSFET設計よりも好ましい可能性がある。したがって、全ての電界効果トランジスタは電流を運ぶために多数キャリアだけを利用するが、MESFETのショットキーゲート構造は、MESFETを高周波数応用に対してより望ましいものにする可能性がある。
【0017】
構造の種類だけでなく、おそらくは構造の種類よりも基本的に、トランジスタを構成する半導体材料の特性も動作パラメータに影響する。トランジスタの動作パラメータに影響を及ぼす特性のうち、電子移動度、飽和電子ドリフト速度、絶縁破壊電場および熱伝導率は、トランジスタの高周波および高パワー特性に対して最も大きな効果を有するかもしれない。
【0018】
電子移動度は、電場の存在下で電子がその飽和速度までどれくらい速く加速されるかを示す尺度である。過去には、より小さい電場でより多くの電流を生じさせることができ、その結果、電場が加えられたときに応答時間がより高速になるため、高い電子移動度を有する半導体材料が好まれた。飽和電子ドリフト速度は、半導体材料中で電子が獲得することができる最大速度である。速度が大きいことはソースからドレインに至るまでの時間が短いことを意味するため、相対的に大きい飽和電子ドリフト速度を有する材料は高周波応用に対して好ましい。
【0019】
絶縁破壊電場は、ショットキー接合の絶縁破壊およびデバイスのゲートを流れる電流が突然に増大する電場の強さである。相対的に大きな電場は一般に所与の材料寸法によって支えられることができるため、高絶縁破壊電場材料は、高パワー高周波トランジスタに対して好ましい可能性がある。電子は小さな電場もよりも大きな電場によってより急速に加速されるので、大きな電場はより高速な過渡現象を可能にする可能性がある。
【0020】
熱伝導率は、熱を放散させる半導体材料の能力である。一般的な動作では全てのトランジスタが熱を生成する。高パワー高周波トランジスタは通常、小さな信号トランジスタよりも大きな熱量を生成する。半導体材料の温度が増大するにつれて、一般に接合漏れ電流が増大し、温度の増大に伴うキャリア移動度の低下のため電界効果トランジスタを流れる電流は一般に低下する。したがって、熱が半導体から放散される場合、この半導体材料はより低い温度にとどまり、より大きな電流を運ぶことができ、漏れ電流が低下する可能性がある。
【0021】
過去には、その高い電子移動度のため、ガリウムヒ素(GaAs)などのn型のIII−V化合物から高周波MESFETが製造された。これらのデバイスは高い動作周波数を提供し、パワーハンドリング能力を適度に増大させたが、これらの材料の比較的に低い破壊電圧および低い熱伝導率は、高電力応用におけるそれらの有用性を制限した。
【0022】
炭化ケイ素(SiC)が、シリコン(Si)またはGaAsから生み出されるデバイスよりも高い温度、高いパワー、高い周波数で動作することができる電子デバイスを理論的には生み出すことができる優れた物理および電子特性を有していることは長年にわたって知られている。約4×10V/cmと高い絶縁破壊電場、約2.0×10cm/秒と高い飽和電子ドリフト速度および約4.9W/cm・Kと高い熱伝導率は、SiCが高周波、高電力応用に適当していることを指示している。
【0023】
SiCベースのMESFET構造およびその製造が、特許文献1および特許文献2に記載されており、これらの文献はともに、まるで本明細書に完全に記載されているかのように参照によって本明細書に組み込まれる。SiC MESFETの構造および製造は特許文献3にも記載されており、この文献の開示も、まるで本明細書に完全に記載されているかのように参照によって本明細書に組み込まれる。
【0024】
窒化物の分野では、高パワーおよび/または高周波応用向けの特定の関心のデバイスは、ヘテロ構造電界効果トランジスタ(HFET)としても知られている高電子移動度トランジスタ(HEMT)である。これらのデバイスでは、異なるバンドギャップエネルギーを有する2つの半導体材料のヘテロ接合のところに2次元電子ガス(two−dimensional electron gas:2DEG)が形成され、より小さなバンドギャップ材料はより高い電子親和力を有するので、これらのデバイスはある状況下で動作上の利点を提供する可能性がある。2DEGは、無ドープの小バンドギャップ材料中の蓄積層であり、例えば1013キャリア/cmを超える非常に高いシート電子濃度を含むことができる。さらに、より広いバンドギャップ半導体に由来する電子は2DEGに移動し、低いイオン化不純物散乱のため高い電子移動度を可能にする。
【0025】
高いキャリア濃度と高いキャリア移動度のこの組合せは、非常に大きな相互コンダクタンスをHEMTに与えることができ、高周波応用に関して金属半導体電界効果トランジスタ(MESFET)に優る強い性能上の利点を提供する可能性がある。
【0026】
窒化ガリウム/窒化アルミニウムガリウム(GaN/AIGaN)材料系中に製造された高電子移動度トランジスタは、前述の高い絶縁破壊電場、それらの広いバンドギャップ、大きな伝導帯オフセットおよび/または高い飽和電子ドリフト速度を含む材料特性の組合せのため、大量のRF電力を生成するポテンシャルを有する。
【0027】
電子通信システムでは通常、送信前または受信後に信号を増幅することが望ましい。さらに、増幅の直前または直後にこのような信号をフィルタにかけることも多くの場合望ましい。高周波通信システムでは、SiC MESFETまたはIII族窒化物ベースのトランジスタを含む増幅回路を使用してこのような増幅を効率的に実行することができる。フィルタリングはSAWフィルタを使用して効率的に実行することができる。
【0028】
【特許文献1】米国特許第5270554号明細書(Palmour他)
【特許文献2】米国特許第5925895号明細書(Sriram他)
【特許文献3】米国特許出願第09/567717号明細書(Allen他。2000年5月10日出願)
【特許文献4】米国特許第Re.34861号明細書
【特許文献5】米国特許第4946547号明細書
【特許文献6】米国特許第5200022号明細書
【特許文献7】米国特許第6218680号明細書
【特許文献8】米国特許第6403982号明細書
【特許文献9】米国特許第6396080号明細書
【特許文献10】米国特許第5210051号明細書
【特許文献11】米国特許第5393993号明細書
【特許文献12】米国特許第5523589号明細書
【特許文献13】米国特許第5292501号明細書
【特許文献14】米国特許第6316793号明細書
【特許文献15】米国特許出願第09/904333号明細書(Smith。2001年7月12日出願。「ALUMINUM GALLIUM NITRIDE/GALLIUM NITRIDE HIGH ELECTRON MOBILITY TRANSISTORS HAVING A GATE CONTACT ON A GALLIUM NITRIDE BASED CAP SEGMENT AND METHODS OF FABRICATING SAME」)
【特許文献16】米国仮特許出願第60/290195号明細書(2001年5月11日出願。「GROUP III NITRIDE BASED HIGH ELECTRON MOBILITY TRANSISTOR (HEMT) WITH BARRIER/SPACER LAYER」)
【特許文献17】米国特許出願第10/102272号明細書(Smorchkova他。「GROUP-III NITRIDE BASED HIGH ELECTRON MOBILITY TRANSISTOR (HEMT) WITH BARRIER/SPACER LAYER」)
【特許文献18】米国特許第6063186号明細書
【特許文献19】米国特許第6297522号明細書
【特許文献20】米国特許第6217662号明細書
【特許文献21】米国特許第5155062号明細書
【特許文献22】米国特許第4912063号明細書
【特許文献23】米国特許第4912064号明細書
【特許文献24】米国特許第5011549号明細書
【特許文献25】米国特許出願第09/715576号明細書(2000年11月17日出願。「SUSCEPTOR DESIGNS FOR SILICON CARBIDE THIN FILMS」)
【特許文献26】米国特許出願第09/790169号明細書(2001年2月21日出願。「SUSCEPTOR DESIGNS FOR SILICON CARBIDE THIN FILMS」)
【特許文献27】米国特許出願公開第2001/0170491号明細書(2002年11月21日公開。「SEED CRYSTAL HOLDERS AND SEED CRYSTALS FOR FABRICATING SILICON CARBIDE CRYSTALS AND METHODS OF FABRICATING SILICON CARBIDE CRYSTALS」)
【特許文献28】米国特許出願公開第2002/0090454号明細書(2002年7月11日公開。「GAS-DRIVEN ROTATION APPARATUS AND METHOD FOR FORMING SILICON CARBIDE LAYERS」)
【特許文献29】米国特許出願第10/017492号明細書(2001年10月30日出願。「INDUCTION HEATING DEVICES AND METHODS FOR CONTROLLABLY HEATING AN ARTICLE」)
【特許文献30】米国特許出願第10/117858号明細書(2002年4月8日出願。「GAS-DRIVEN PLANETARY ROTATION APPARATUS AND METHODS FOR FORMING SILICON CARBIDE LAYERS」)
【特許文献31】米国特許第6495852号明細書
【特許文献32】米国特許第6265727号明細書
【特許文献33】米国特許第5739554号明細書
【非特許文献1】K. Ng, Complete Guide to Semiconductor Devices, McGraw Hill (1995)(第66章)
【非特許文献2】S. T. Sheppard, W. L. Pribble, D. T. Emerson, Z. Ring, R. P. Smith, S. T. Allen and J. W. Palmour, "High Power Demonstration at 10 GHz with GaN/AlGaN HEMT Hybrid Amplifiers," the 58th Device Research Conference, Denver, CO June 2000
【非特許文献3】S. T. Sheppard, K. Doverspike, M. Leonard, W. L. Pribble, S. T. Allen and J. W. Palmour, "Improved l0-GHz Operation of GaN/AlGaN HEMTs on Silicon Carbide," Mat. Sci. Forum, Vols. 338-342 (2000), pp. 1643-1646
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0029】
通信システムを実現するために必要な回路部品の数をできる限り少なくし、その設計を単純にするためには、できるだけ多くの構成部品を単一のチップ上に集積することが望ましい。SAWデバイスと他のデバイスを集積する試みがなされている。しかし、このようなデバイスでは一般に、活性の電子構成部品がその上に形成される(シリコンなどの)半導体基板上に圧電結晶を結合することが要求される。
【課題を解決するための手段】
【0030】
本発明の実施形態は、基板と、基板上に形成された圧電III族窒化物エピタキシャル層と、III族窒化物エピタキシャル層の半絶縁領域上に形成され、表面弾性波デバイスの入力および出力インターディジタル変換器を画定する複数の金属フィンガと、基板上に形成された少なくとも1つの電子デバイスとを含むモノリシック電子デバイスを提供する。この電子デバイスは、入力変換器および/または出力変換器のうちの少なくとも一方に電気的に接続された金属コンタクトを含む。
【0031】
この電子デバイスは、HEMT、MESFET、JFET、MOSFET、フォトダイオード、LEDまたは他の電子デバイスを含むことができる。いくつかの実施形態では、圧電III族窒化物層が、AlGa1−xN(0≦x≦1)またはInAlGa1−x−yN(0≦x≦1、0≦y≦1、x+y≦1)を含み、いくつかの実施形態では圧電III族窒化物層がAlNを含む。
【0032】
いくつかの実施形態では、この電子デバイスが、SAWデバイスから自体を分離するためにメサ(mesa)として形成される。いくつかの実施形態では、SAWデバイスと電子デバイスの間にトレンチが形成される。
【0033】
SAWデバイスの動作を妨害する可能性がある不要な反射を低減させるために、インターディジタル変換器に隣接した吸収および/または反射部品を形成してもよい。
【0034】
本発明のいくつかの実施形態では、AlGa1−xN(0≦x≦1)、InAlGa1−x−yN(0≦x≦1、0≦y≦1、x+y≦1)などのII族窒化物を含む緩衝層を基板上に形成し、緩衝層上に複数のエピタキシャル層を形成し、緩衝層の表面の一部を露出させ、複数のエピタキシャル層上にゲート、ソースおよびドレインコンタクトを形成してトランジスタデバイスを画定し、緩衝層の露出部分上にインターディジタル変換器を形成してSAWデバイスを画定することによって、電子デバイスが提供される。
【0035】
緩衝層の表面の一部は、複数のエピタキシャル層をエッチングすることによって露出させることができる。あるいは緩衝層をマスクし、マスクに開口を形成する。開口の中に複数のエピタキシャル層を成長させ、マスクを除去する。
【0036】
本発明のいくつかの実施形態では、例えばトランジスタデバイスとSAWデバイスの間をエッチングすることによってトレンチを形成してSAWデバイスを分離する。トレンチは1SAW波長以上の深さを有することができ、基板の中まで延びることができる。
【0037】
本発明の他の実施態様は、注入マスクで複数のエピタキシャル層をマスクすること、複数のエピタキシャル層にイオンを注入して、エピタキシャル層の注入された半絶縁性の領域を形成すること、および注入された領域上にインターディジタル変換器を形成することを含む。
【0038】
本発明の特定の実施態様は、基板上に、AlGa1−xN(0≦x≦1)、InAlGa1−x−yN(0≦x≦1、0≦y≦1、x+y≦1)などのIII族窒化物を含む緩衝層を形成すること、緩衝層上にチャネル層を形成すること、チャネル層上に障壁層を形成すること、障壁層上にエッチングマスクを形成すること、障壁層の一部をエッチングしてチャネル層の一部を露出させること、エッチングマスクを除去すること、障壁層上にゲート、ソースおよびドレインコンタクトを形成してトランジスタデバイスを画定すること、ならびにチャネル層の露部分上にインターディジタル変換器を形成してSAWデバイスを画定することを含む。
【0039】
本発明の他の実施態様は、基板上に炭化ケイ素のエピタキシャル層を形成すること、エッチングマスクで炭化ケイ素エピタキシャル層をマスクすること、炭化ケイ素エピタキシャル層の一部をエッチングして基板の一部を露出させること、成長マスクで炭化ケイ素エピタキシャル層をマスクすること、露出させた基板上に、AlGa1−xN(0≦x≦1)、InAlGa1−x−yN(0≦x≦1、0≦y≦1、x+y≦1)などのIII族窒化物の層を成長させること、炭化ケイ素エピタキシャル層上にゲート、ソースおよびドレインコンタクトを形成してトランジスタデバイスを画定すること、ならびにIII族窒化層上にインターディジタル変換器を形成してSAWデバイスを画定することを含む。
【0040】
いくつかの実施態様では、成長マスクが露出させた基板を横切って所定の距離だけ延び、そのためIII族窒化層が炭化ケイ素エピタキシャル層から間隔を置いて配置される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0041】
次に、本発明のさまざまな実施形態が示された添付図面を参照して本発明をより詳細に説明する。しかし本発明は多くの異なる形態で具体化することができるのであって、本発明を、本明細書に記載された実施形態に限定されるものと解釈してはならない。これらの実施形態は、この開示が徹底的かつ完全なものとなり、本発明の範囲を当業者に完全に伝えるものとなるように提供されたものである。全体を通じて同様の数字は同様の要素を指す。さらに、図に示されている各種層および領域は概略的に示されている。したがって、本発明は、添付図に示された相対的なサイズおよび間隔に限定されない。やはり当業者には理解されることだが、本明細書において基板または他の層「上に」形成された層と言うとき、それは、基板または他の層上に直接に形成された層、あるいは基板または他の層上に形成された1つまたは複数の介在層上に形成された層を指すことがある。さらに、第1の要素または層が第2の要素または層と「電気的に接触している」と記述されているとき、第1および第2の要素または層が互いに物理的に直接に接触している必要はなく、第1の要素または層と第2の要素または層との間に電流が流れることを可能にする導電性の介在要素または層によって接続されていることもあることを理解されたい。
【0042】
本発明の実施形態を、集積SAWデバイス/トランジスタ10として図1Aの断面図に概略的に示す。図1Aに示した実施形態では、デバイス10のトランジスタ構造10Aが高電子移動度トランジスタ(HEMT)を含む。しかし、トランジスタ構造10A(ならびに後述する本発明の他の実施形態に関して図示されるトランジスタ構造)は、HEMTの代わりにまたはHEMTに加えて、他の1つまたは複数の種類のデバイスを含んでもよいことを当業者は理解されたい。例えばトランジスタ構造10AはMESFET、MOSFET、JFETまたはこの他のデバイスを含むことができる。
【0043】
集積デバイス10は基板12を含み、基板12は例えば炭化ケイ素(SiC)、例えば4Hポリタイプの半絶縁(semi−insulating)炭化ケイ素である。他の候補炭化ケイ素ポリタイプには3C、6Hおよび15Rポリタイプが含まれる。用語「半絶縁」は記述的に使用されているのであり、絶対的な意味で使用されているわけではない。本発明の特定の実施形態では、炭化ケイ素バルク結晶が室温で約1×10Ω・cm以上の抵抗率を有する。
【0044】
基板12上の窒化アルミニウム緩衝層14は、炭化ケイ素基板とデバイスの残りの部分との間に適当な結晶構造遷移を提供する。図1Aに示した実施形態では、窒化アルミニウム緩衝層14がさらに圧電フィルムを形成し、その上に後に詳述するSAWデバイス10Bが形成されている。緩衝層14および後続のGaNベースの諸層は、MOCVD、MBEまたは高品質のエピタキシャル層を形成する他の適当な成長技法によって形成することができる。
【0045】
炭化ケイ素は、III族窒化物デバイスのごく一般的な基板材料であるサファイア(Al)よりも、III族窒化物にはるかに近い結晶格子整合を有する。このより近い格子整合によって、サファイア上で一般に得られるフィルムよりも高品質のIII族窒化フィルムが得られる可能性がある。さらに炭化ケイ素は非常に高い熱伝導率を有し、そのため、一般に炭化ケイ素上のIII族窒化物デバイスの総出力パワーは、基板の熱の放散によって、サファイア上に形成された同じデバイスの場合と同じようには制限されない。さらに、半絶縁炭化ケイ素基板の使用可能性は、デバイス分離および低い寄生静電容量を提供する可能性がある。
【0046】
炭化ケイ素が好ましい基板材料ではあるが、本発明の実施形態では、サファイア、窒化アルミニウム、窒化アルミニウムガリウム、窒化ガリウム、シリコン、GaAs、LGO、ZnO、LAO、InPなど、適当な任意の基板を利用することができる。いくつかの実施形態ではさらに、適当な緩衝層を形成することができる。
【0047】
本明細書で使用するとき、用語「III族窒化物」は、窒素と周期表のIII族元素、通常は窒素とアルミニウム(Al)、ガリウム(Ga)および/またはインジウム(In)との間に形成された半導体化合物を指す。この用語はさらに、AlGaN、AlInGaNなどの3元および4元化合物を指す。当業者にはよく理解されるとおり、III族元素は窒素と結合して、2元(例えばGaN)、3元(例えばAlGaN、AlInN)および4元(例えばAlInGaN)化合物を形成することができる。これらの化合物は全て、1モルの窒素が合計1モルのIII族元素と結合した実験式を有する。それに応じて、それらの化合物を記述するためにしばしば、AlGa1−xN、ただし0≦x≦1、またはInAlGa1−x−yN、ただし0≦x≦1、0≦y≦10、x+y≦1などの式が使用される。
【0048】
適当な半絶縁SiC基板は、例えば本発明の譲受人である米ノースカロライナ州DurhamのCree,inc.社によって製造されており、生産方法は例えば、特許文献4、特許文献5、特許文献6、特許文献7、特許文献8および特許文献9に記載されている。これらの文献の内容はその全体が参照によって本明細書に組み込まれる。同様に、III族窒化物のエピタキシャル成長技法は例えば特許文献10、特許文献11、特許文献12および特許文献13に記載されている。これらの文献の内容も参照によって本明細書に組み込まれる。
【0049】
GaNベースのHEMTの適当な構造は例えば、同一譲受人の特許文献14、特許文献15、特許文献16および特許文献18に記載されている。これらの文献の開示は参照によって本明細書に組み込まれる。
【0050】
図1Aの説明を続けると、緩衝層14上にはチャネル層16が形成されており、いくつかの実施形態ではこれがGaNである。チャネル層16はドープされていないことが好ましいが、このシート電荷領域の電子濃度、またはこのシート電荷領域の下の領域での伝導帯Eおよび価電子帯Eのふるまいを変更するために、さまざまな物質でドープされていてもよい。いくつかの実施形態ではチャネル層16の厚さが約1から5μmである。いくつかの実施形態ではチャネル層16が、その上に薄い(約100Å)高品質チャネル領域が形成された厚い(1から5μm)GaNベースの緩衝層を含む。
【0051】
チャネル層16上には障壁層18が形成されている。いくつかの実施形態では障壁層18がAlGaNを含み、それによってチャネル層16と障壁層18の間にヘテロ接合が形成される。障壁層18は、20%から40%のアルミニウム組成を有することが好ましく、ドーピング濃度約2×1018cm−3のシリコンでドープされていてもよい。障壁層18の厚さは、約15nmから40nmとすることができ、約25nmであることが好ましい。
【0052】
先に述べたとおり、チャネル層16と障壁層18との界面のAlGaN/GaNヘテロ障壁のため、この界面に2次元電子ガスが誘導される。障壁層18の表面にはオームソース電極22およびオームドレイン電極23が形成されている。オームソース電極22およびオームドレイン電極23は、Ti/Si/Ni、Ti/Al/Ni、Ti/Al/Ni/Auまたはn型AlGaNに対してオーム接触を形成する他の適当な材料とすることができる。AlGaN/GaN HEMTデバイス用の適当なオーム接触は非特許文献2および非特許文献3に記載されている。
【0053】
ソース電極22とドレイン電極23の距離は一般に約2〜4μmである。
【0054】
いくつかの実施形態では、オームソース電極22とオームドレイン電極23の間の障壁層18の表面に、薄い(20〜40Å)無ドープのGaNキャップ層(図示せず)が形成される。このようなキャップ層の設計および効果は特許文献15に詳述されている。この文献の開示は参照によって本明細書に組み込まれる。
【0055】
ソース電極22とドレイン電極23の間にはゲート電極24が形成されている。ある種の実施形態ではゲート電極24が、白金、ニッケル、またはn型AlGa1−xNに対して非オーム接触を形成する他の適当な金属から形成される。追加の金属層でゲート電極24にふたをしてTゲート構成にしてもよく、またはTゲートを1つのプロセスステップで形成してもよい。当技術分野で知られているとおり、Tゲート構成はRFおよびマイクロ波デバイスに特に適している。
【0056】
さらに障壁層18は、先に挙げた特許文献17に記載されている複数の層を含んでもよい。したがって、本発明の実施形態がこの障壁層を単一の層に限定していると解釈してはならないのであって、本発明の実施形態は、GaN、AlGaNおよび/またはAlN層の組合せを有する障壁層を含むことができる。例えばGaN、AlN構造を利用して合金の散乱を低減させまたは防ぐことができる。
【0057】
図1Aに示すように、AIN緩衝層などの緩衝層14の表面25の一部は露出している。第1の複数の金属フィンガ26が露出した表面25上に入力IDTを形成し、第2の複数の金属フィンガ28が出力IDTを形成する。入力IDT26、出力IDT28およびAlN緩衝層14は、トランジスタ10Aと同じ基板上に集積された表面弾性波デバイス10Bを構成する。IDT26、28は、アルミニウムまたは他の適当な金属から形成することができる。IDT26、28は、緩衝層14とオーム接触または他の電気接触を形成する必要がないので、(例えば必要なメタライゼーションステップの数を減らすためにゲート24、ソース22およびドレイン23オームコンタクトならびに/あるいは金属相互接続に使用される金属と同じ金属を含む)多くの異なる金属を使用することができる。
【0058】
緩衝層14の厚さは、SAW構造10BのSAW伝搬特性に影響する。一般に、デバイスの中を伝搬する表面弾性波は、約1波長分の距離だけ構造中に延びる。いくつかの実施形態では緩衝層が約250nm以下である。その場合、伝搬波のSAW速度は、AlNよりも高いSAW速度を有するSiC基板によって支配される可能性がある。また、SAW IDTフィンガ26、28の方向は、デバイスの性能が最適化されるように選択することができる。AlNおよびSiCのc平面内でSAW伝搬は等方的であると報告されているが、表面弾性波の伝搬を方向に依存させることができる、軸を外して(off−axis)カットしたSiC基板を使用してデバイスを製造することが可能である。例えばSiC MESFETは一般に8°軸を外したウェハを使用して製造される。
【0059】
トランジスタ10AからSAWデバイス10Bへ、反対にSAWデバイス10Bからトランジスタ10Aへ電気信号を伝達できるように、オーバーレイヤー(overlayer)金属(図示せず)、ワイヤボンディングまたは他の適当な技法によって、入力IDT26または出力IDT28をトランジスタ10Aのソース22、ドレイン23および/またはゲート24に接続してもよい。
【0060】
トランジスタ10Aからの望ましくない反射および干渉を低減させ、かつ/または最小化するために、図9に示すように、IDTフィンガ26、28の方向とは異なる角度にダイをカットしてもよい。さらに、望ましくない干渉を最小化するために、入力IDT26および/または出力IDT28に隣接したデバイス上にSAW反射器および/または吸収器19を形成してもよい。SAW反射器および吸収器の設計はSAWデバイスの設計技術者にはよく知られている。
【0061】
デバイス10を製造する代替方法を説明する先行構造を図1Bおよび1Cに示す。図1Bに示すように、先行デバイス11は、基板12上にエピタキシャル層を付着させて緩衝層14、チャネル層16および障壁層18を形成することによって形成することができる。メタライゼーションの前に、障壁層18の表面にエッチングマスク32を形成する。エッチングマスク32は例えば、フォトレジストマスク、二酸化シリコンマスク、窒化シリコンマスクまたはその下のエピタキシャル窒化層の選択エッチングを可能にする他の適当なマスクを含む。エッチングマスク32は、標準フォトリソグラフィ技法を使用してパターン形成し、部分的に除去する。一般的なフォトリソグラフィプロセスは、フォトレジスト(一般に感光性ポリマー樹脂)層を半導体構造に追加するステップと、フォトレジストの上にマスクを配置するステップと、フォトレジストが(化学変化、通常は特定の溶媒中での溶解度の変化を受けることによって)反応する周波数の光でフォトレジストを露光するステップと、フォトレジストをエッチングして(選択したレジストに応じて)露光されたパターンまたは露光していないパターンを除去するステップと、次いで、残りのパターンに次の所望のステップを実施するステップとを含むことができる。
【0062】
次いで障壁層およびチャネル層16、18をエッチングしてAlN緩衝層14の一部を露出させる。その上にIDT26、28を形成することができる。次いでエッチングマスク32を除去し、メタライゼーションステップを実行してコンタクト22、23、24およびIDT26、28を形成する。
【0063】
障壁層16およびチャネル層18は、反応性イオンエッチング(RIE)などのドライエッチングプロセスを使用してエッチングすることができる。このメサをドライエッチングするのに適した条件には例えば、Ar環境でのBClエッチング剤を使用したドライエッチングが含まれる。例えば一般的なプロセスは、20〜100sccmのArおよび10〜20sccmのBClを、圧力5〜50ミリトル、RF電力50〜300WのRIE反応器に流すことを含む。実際のパラメータは使用されるシステムによって決まり、当業者はこれらを決定することができる。
【0064】
デバイス10を製造する一代替方法は、図1Cに示した先行構造13を参照すれば理解することができる。デバイス10は先に述べたとおりに、基板12を成長反応器の中に置き、基板12上にAlN緩衝層14を付着させることによって製造することができる。緩衝層14の形成後、成長反応器から基板12を取り出し、緩衝層の表面に成長マスク34(これは二酸化シリコン、窒化シリコンまたは適当な他の材料を含むことができる)を形成する。先に述べたように標準フォトリソグラフィ技法を使用してマスク層34をパターン形成して、緩衝層14の表面の一部分を露出させる。マスク層34の形成およびパターン形成の後、基板12を成長反応器に戻して、チャネルおよび障壁層16およびチャネル層18(およびデバイスに存在する他の層)を再び成長させる。次いで、マスク層34を除去した後に、構造上にコンタクト22、23、24およびIDT26、28を形成することができる。
【0065】
デバイス20は、図2Aおよび2Bに示すように、緩衝層14を貫通して延びるトレンチ36を間に形成することによってトランジスタ構造20Aから分離されたSAW構造20Bを含む。緩衝層14の厚さおよびデバイスの波長によっては、トレンチ36が基板12の中まで延びる可能性もある。先に論じたとおり、SAWは、約1波長分の距離だけ伝搬媒体の中へ延びる。したがって、SAWデバイス20Bの物理的な分離を提供するためには、トレンチ36は少なくとも約1波長分の距離だけ延びる。
【0066】
図2Aに示すように、トレンチ36は、トランジスタの形成前、形成中または形成後に形成することができる。例えば、構造上にエッチングマスク38を形成しパターン形成して、トランジスタメサに隣接する緩衝層14の一部を露出させる。次いで露出した領域を先に記載した方法でエッチングしてデバイス分離を提供する。エッチング後、エッチングマスクを除去し、表2Bに示すようにメタライゼーションを実行する。
【0067】
図3A〜3Bに本発明の他の実施形態を示す。図3Aに概略的に示すように、デバイス30は、共通の基板上に形成されたトランジスタ構造30AおよびSAWデバイス構造30Bを含む。しかしこの実施形態では、SAWデバイス30BのIDT26、28がトランジスタ電極と同じエピタキシャル層の表面に形成され、したがって再成長またはメサのエッチングの必要性が回避される。
【0068】
SAWデバイス30Bをトランジスタ構造30Aから電気的に分離し、SAWデバイス自体の損失を低減させるため、デバイスの領域42に窒素、リンなどのイオン43を注入し、領域42の抵抗を十分に高くして電気的に不活性になるようにする。
【0069】
図3Bに示すように、トランジスタ構造30Aのエピタキシャル層を成長させてエピタキシャル先行構造31を形成した後、先行構造31の表面にパターン形成された注入マスク44(これは例えばフォトレジストを含む)を形成し、露出した表面45に窒素イオン43を注入して領域42の中に窒素イオン43を注入する。水素、ヘリウム、アルミニウムおよび窒素を含む他のイオンを使用して、この領域の抵抗率を注入によって増大させることもできる。
【0070】
注入は従来の方法によって室温で実施することができる。現時点の最もよく理解されているところによれば(特定の理論によって限定されてはいないが)、イオンの注入はGaN内に損傷を生み出して、バンドギャップ内に深い準位を生み出す。これらはGaNの中に自由キャリアを閉じ込め、したがって、この材料の抵抗を、このような注入のなされていないGaN層または領域よりも高める。HEMT構造では、注入されたイオンが、障壁層とチャネル層の界面の導電性2DEGチャネルを有効に中和する。
【0071】
ある種の実施形態では、露出領域に窒素原子が、エネルギー10〜400keV、ドーズ量1013〜1014イオン毎平方センチメートル(cm−2)で注入される。このようなドーズ量は、領域42を中和し、または他の方法で、トランジスタ構造30AがSAWデバイス30Bから電気的に分離され、トランジスタ構造30AまたはSAWデバイス30Bの電気性能がもう一方のデバイスによって実質的に損なわれないよう領域42を十分に非導電性にするのに十分である可能性がある。
【0072】
図4に、本発明の他の実施形態に基づくデバイス40を示す。図3および3Aに関して説明した実施形態と同様に、SAWデバイス40Bはトランジスタ構造40Aと同じエピタキシャル表面に形成されている。ただし、SAWデバイス40Bを形成する諸層の注入による中和に加えて、SAW構造40Bとトランジスタ構造40Aの間に、図2Aおよび2Bに関して先に説明したマスキングおよびエッチング技法を使用して分離トレンチ56が形成されている。先に論じたとおりトレンチ56の深さは、少なくとも1SAW波長とすることができる。
【0073】
本発明の他の実施形態を図5に示す。図5に示した実施形態では、障壁層とチャネル層の間の2DEG領域を除去するために、トランジスタ構造50Aの障壁層およびチャネル層が厚いGaN層16の中までエッチングされる。SAW IDTは、成長させたときに半絶縁性であるGaN層の露出した表面に形成されている。トランジスタ構造50AとSAWデバイス構造50Bの間に、先に説明した技法を使用して、オプションの分離トレンチ66をエッチングしてもよい。
【0074】
図6A〜6Cに示した実施形態では、SiC MESFET構造60Aと同じ基板上にAlNベースのSAW構造60Bが集積されている。炭化ケイ素のエピタキシャル層を成長させる技法は、特許文献18、特許文献19、特許文献20、特許文献21、特許文献5、特許文献22、特許文献23および特許文献24に開示されている。これらの文献の開示は参照によって本明細書に組み込まれる。炭化ケイ素のエピタキシャル層を成長させる技法は、特許文献25、特許文献26、特許文献27、特許文献28、特許文献29および特許文献30にも開示されている。これらの文献の開示は参照によって本明細書に組み込まれる。
【0075】
上記の特許および出願に記載された技法を使用してSiCエピタキシャル層72を成長させて、図6Bに示した先行構造61を形成する。SiCエピタキシャル層72の表面にエッチングマスク73を形成し、パターン形成して、SiCエピタキシャル層72の表面74の一部を露出させる。次いで先行構造61をエッチングして半絶縁SiC基板の一部を露出させる。次いで図6Cに示す成長マスク77で残りのSiCエピタキシャル層にマスクをする。成長マスク77は、成長マスク77の厚さによって決まる所定の距離だけSiCエピタキシャル層72の縁を越えて延びる。エッチングマスク73は、成長マスク77の形成の前に除去してもまたは除去しなくてもよい。
【0076】
露出した基板の上に結晶のAlN14の層を再成長させ、マスク77を除去する。再成長させたAlN層14はSiCエピタキシャル層72から分離されているので、SAW構造60BとMESFET構造60Aとは、成長させたときに分離されている。SiCエピタキシャル層72の上に金属コンタクト22、23、24を形成し、次いでAlN層の上にSAW IDT26、28を形成してデバイスを完成させる。
【0077】
図7に示すように、1つまたは複数のSAWデバイスと同じ基板上に2種類以上のデバイスを集積するよう上記技法を拡張することができる。例えばデバイス70は、同じ基板12上に集積されたトランジスタ構造70A、SAWデバイス70Bおよび光検出器構造70Cを含む。このようなデバイスは例えば、光学情報信号を受け取り、増幅し、フィルタリングする能力を有するモノリシック部品として使用することができる。同様に図8に示す実施形態は、同じ基板12上に集積されたトランジスタ構造80A、SAWデバイス80B、光検出器構造80Cおよびエミッタ(emitter)構造80Dを含む。このようなデバイスは例えば、光学情報信号を受け取り、増幅し、フィルタリングし、情報信号を送信する能力を有するモノリシック部品として使用することができる。GaNベースのエミッタおよび光検出器の設計は当業者によく知られている。GaNベースの光検出器の例は、参照によって本明細書に組み込まれる特許文献31および特許文献32に示されている。GaNベースのエミッタの例は、参照によって本明細書に組み込まれる特許文献12および特許文献33に示されている。
【0078】
SAWデバイスおよび電子デバイスと同じ基板上に他の回路部品を集積することができる。例えばコンデンサ、インダクタ、抵抗器、遅延線などを同様にデバイスに集積することができる。
【0079】
本発明の実施形態を、エッチングプロセスおよび/または選択成長プロセスの使用によってSAWデバイスを共通の基板上の別のデバイスから分離することに関して説明したが、ソーイング(sawing)、レーザアブレーション、または当業者に知られている他の技法などの他のトレンチ形成技法を利用して、このような分離トレンチを提供することができる。さらに、本発明の実施形態を、共通の基板上に絶縁圧電層を提供する本明細書に記載した特定の技法に限定されると解釈してはならない。例えば、リフトオフまたは他の技法を利用して、共通の基板上の他のデバイスとともに集積されたSAWデバイスの圧電層を提供することができる。
【0080】
本発明の実施形態を図面および明細書に記載した。特殊な用語を使用したが、それらは総称的かつ記述的な意味だけで使用され、限定の目的のためには使用されない。本発明の範囲は請求項に定義される。
【図面の簡単な説明】
【0081】
【図1A】本発明の実施形態を示す概略図である。
【図1B】図1Aに示したデバイスの製造の一中間ステップとすることができる先行デバイスを示す図である。
【図1C】図1Aに示したデバイスの製造の一中間ステップとすることができる先行デバイスを示す図である。
【図2A】図2Bに示したデバイスの製造の一中間ステップとすることができる先行デバイスを示す図である。
【図2B】本発明の実施形態を示す概略図である。
【図3A】本発明の実施形態を示す概略図である。
【図3B】図3Aに示したデバイスの製造の一中間ステップとすることができる先行デバイスを示す図である。
【図4】本発明の実施形態を示す概略図である。
【図5】本発明の実施形態を示す概略図である。
【図6A】本発明の実施形態を示す概略図である。
【図6B】図6Aに示したデバイスの製造の一中間ステップとすることができる先行デバイスを示す図である。
【図6C】図6Aに示したデバイスの製造の一中間ステップとすることができる先行デバイスを示す図である。
【図7】本発明の実施形態を示す概略図である。
【図8】本発明の実施形態を示す概略図である。
【図9】本発明の実施形態を示す概略図である。
【図10】従来の表面弾性波デバイスを示す透視図である。
【図11】従来の表面弾性波デバイスのインターディジタル変換器のレイアウトを示す概略図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板と、
前記基板上に形成された圧電III族窒化物エピタキシャル層と、
前記III族窒化物エピタキシャル層の半絶縁領域上に形成された複数の金属フィンガと、
前記基板上に形成され金属コンタクトを含む少なくとも1つの電子デバイスとを備え、
前記複数の金属フィンガと前記半絶縁領域は共に表面弾性波デバイスを形成し、前記複数の金属フィンガは入力変換器および出力変換器を構成し、
前記金属コンタクトは、前記入力変換器および/または前記出力変換器のうちの少なくとも一方に電気的に接続されている
ことを特徴とするモノリシック電子デバイス。
【請求項2】
前記少なくとも1つの電子デバイスは、トランジスタを含むことを特徴とする請求項1に記載のモノリシック電子デバイス。
【請求項3】
前記少なくとも1つの電子デバイスは、フォトダイオードを含むことを特徴とする請求項1に記載のモノリシック電子デバイス。
【請求項4】
前記少なくとも1つの電子デバイスは、発光ダイオードを含むことを特徴とする請求項1に記載のモノリシック電子デバイス。
【請求項5】
前記圧電エピタキシャル層は、AlGa1−xN(0≦x≦1)を含むことを特徴とする請求項1に記載のモノリシック電子デバイス。
【請求項6】
前記圧電エピタキシャル層は、単結晶AlNを含むことを特徴とする請求項5に記載のモノリシック電子デバイス。
【請求項7】
前記圧電エピタキシャル層は、InAlGa1−x−yN(0≦x≦1、0≦y≦1、x+y≦1)を含むことを特徴とする請求項1に記載のモノリシック電子デバイス。
【請求項8】
前記少なくとも1つの電子デバイスは、前記表面弾性波デバイスに隣接したメサ上に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のモノリシック電子デバイス。
【請求項9】
前記複数の金属フィンガは、アルミニウムを含むことを特徴とする請求項1に記載のモノリシック電子デバイス。
【請求項10】
前記表面弾性波デバイスと前記少なくとも1つの電子デバイスとの間にトレンチをさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載のモノリシック電子デバイス。
【請求項11】
前記トレンチは、前記圧電エピタキシャル層を貫通して前記基板の中へ延びていることを特徴とする請求項10に記載のモノリシック電子デバイス。
【請求項12】
前記少なくとも1つの電子デバイスは、炭化ケイ素MESFETを含むことを特徴とする請求項1に記載のモノリシック電子デバイス。
【請求項13】
前記複数の金属フィンガは、このモノリシック電子デバイスのダイの縁に対して斜めであることを特徴とする請求項1に記載のモノリシック電子デバイス。
【請求項14】
前記入力変換器および/または出力変換器のうちの少なくとも一方に隣接したSAW吸収器をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載のモノリシック電子デバイス。
【請求項15】
前記入力変換器および/または出力変換器のうちの少なくとも一方に隣接したSAW反射器をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載のモノリシック電子デバイス。
【請求項16】
前記金属フィンガは、注入された、電気的に不活性な領域上に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のモノリシック電子デバイス。
【請求項17】
AlNを含む前記圧電エピタキシャル層は、前記基板上に直接に形成されていることを特徴とする請求項6に記載のモノリシック電子デバイス。
【請求項18】
AlNを含む前記圧電エピタキシャル層の厚さは、1SAW波長よりも小さいことを特徴とする請求項17に記載のモノリシック電子デバイス。
【請求項19】
AlNを含む前記圧電エピタキシャル層の厚さは、1SAW波長以上であることを特徴とする請求項17に記載のモノリシック電子デバイス。
【請求項20】
前記基板は、SiCを含むことを特徴とする請求項1に記載のモノリシック電子デバイス。
【請求項21】
前記基板は、サファイア、窒化アルミニウム、窒化アルミニウムガリウム、窒化ガリウム、シリコン、GaAs、LGO、ZnO、LAOおよびInPからなるグループから選択されていることを特徴とする請求項1に記載のモノリシック電子デバイス。
【請求項22】
基板と、
前記基板上に形成されたIII族窒化物エピタキシャル層と、
前記III族窒化物エピタキシャル層の半絶縁領域上に形成された複数のインターディジタル変換器(IDT)と
前記基板上に形成された少なくとも1つの電子デバイスとを備え、
前記複数のIDTと前記半絶縁領域とは、共に表面弾性波デバイスを形成する
ことを特徴とするモノリシック電子デバイス。
【請求項23】
基板と、
前記基板上に形成されたIII族窒化物エピタキシャル層と、
前記III族窒化物エピタキシャル層の半絶縁領域上に形成された表面弾性波デバイスと、
前記基板上に形成された少なくとも1つの電子デバイスと
を備えたことを特徴とするモノリシック電子デバイス。
【請求項24】
基板上に、III族窒化物を含む緩衝層を形成するステップと、
前記緩衝層上に複数のエピタキシャル層を形成するステップと、
前記緩衝層の表面の一部を露出させるステップと、
前記複数のエピタキシャル層上にゲート、ソースおよびドレインコンタクトを形成してトランジスタデバイスを画定するステップと、ならびに
前記緩衝層の前記露出部分上にインターディジタル変換器を形成してSAWデバイスを画定するステップと
を備えたことを特徴とする半導体基板上にモノリシック電子デバイスを製造する方法。
【請求項25】
前記III族窒化物は、AlGa1−xN(0≦x≦1)を含むことを特徴とする請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記III族窒化物は、InAlGa1−x−yN(0≦x≦1、0≦y≦1、x+y≦1)を含むことを特徴とする請求項24に記載の方法。
【請求項27】
前記緩衝層の表面の一部を露出させる前記ステップは、前記複数のエピタキシャル層をエッチングするステップを含むことを特徴とする請求項24に記載の方法。
【請求項28】
マスクで前記緩衝層をマスクするステップと、
前記マスクに開口を形成するステップと、
前記開口の中に前記複数のエピタキシャル層を成長させるステップと、および
前記マスクを除去するステップと
をさらに備えたことを特徴とする請求項24に記載の方法。
【請求項29】
前記トランジスタデバイスと前記SAWデバイスとの間にトレンチをエッチングして、前記SAWデバイスを分離するステップをさらに備えたことを特徴とする請求項24に記載の方法。
【請求項30】
前記トレンチは、1SAW波長以上の深さまでエッチングされることを特徴とする請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記トレンチは、前記基板の中までエッチングされることを特徴とする請求項29に記載の方法。
【請求項32】
基板上に、III族窒化物を含む緩衝層を形成するステップと、
前記緩衝層上に複数のエピタキシャル層を形成するステップと、
前記複数のエピタキシャル層上にゲート、ソースおよびドレインコンタクトを形成してトランジスタデバイスを画定するステップと、
注入マスクで前記複数のエピタキシャル層をマスクするステップと、
前記複数のエピタキシャル層にイオンを注入して、半絶縁性である前記エピタキシャル層の注入された領域を形成するステップと、ならびに
前記注入された領域上にインターディジタル変換器を形成してSAWデバイスを画定するステップと
を備えたことを特徴とする半導体基板上にモノリシック電子デバイスを製造する方法。
【請求項33】
前記III族窒化物は、AlGa1−xN(0≦x≦1)を含むことを特徴とする請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記III族窒化物は、InAlGa1−x−yN(0≦x≦1、0≦y≦1、x+y≦1)を含むことを特徴とする請求項32に記載の方法。
【請求項35】
注入マスクで前記複数のエピタキシャル層をマスクするステップと、
前記複数のエピタキシャル層にイオンを注入して、半絶縁性である前記エピタキシャル層の注入された領域を形成するステップと、ならびに
前記注入された領域上に前記インターディジタル変換器を形成するステップと
をさらに備えたことを特徴とする請求項32に記載の方法。
【請求項36】
前記トランジスタデバイスと前記SAWデバイスとの間にトレンチを形成するステップとをさらに備えたことを特徴とする請求項32に記載の方法。
【請求項37】
前記トレンチは、1SAW波長以上の深さまでエッチングされることを特徴とする請求項36に記載の方法。
【請求項38】
基板上に、III族窒化物を含む緩衝層を形成するステップと、
前記緩衝層上にチャネル層を形成するステップと、
前記チャネル層上に障壁層を形成するステップと、
前記障壁層上にエッチングマスクを形成するステップと、
前記障壁層の一部をエッチングして前記チャネル層の一部を露出させるステップと、
前記エッチングマスクを除去するステップと、
前記障壁層上にゲート、ソースおよびドレインコンタクトを形成してトランジスタデバイスを画定するステップと、ならびに
前記チャネル層の前記露出部分上にインターディジタル変換器を形成してSAWデバイスを画定するステップと
を備えたことを特徴とする半導体基板上にモノリシック電子デバイスを製造する方法。
【請求項39】
前記III族窒化物は、AlGa1−xN(0≦x≦1)を含むことを特徴とする請求項38に記載の方法。
【請求項40】
前記III族窒化物は、InAlGa1−x−yN(0≦x≦1、0≦y≦1、x+y≦1)を含むことを特徴とする請求項38に記載の方法。
【請求項41】
前記基板上に炭化ケイ素のエピタキシャル層を形成するステップと、
エッチングマスクで前記炭化ケイ素エピタキシャル層をマスクするステップと、
前記炭化ケイ素エピタキシャル層の一部をエッチングして前記基板の一部を露出させるステップと、
成長マスクで前記炭化ケイ素エピタキシャル層をマスクするステップと、
前記露出させた基板上にIII族窒化物の層を成長させるステップと、
前記炭化ケイ素エピタキシャル層上にゲート、ソースおよびドレインコンタクトを形成してトランジスタデバイスを画定するステップと、ならびに
前記III族窒化層上にインターディジタル変換器を形成してSAWデバイスを画定するステップと
を備えたことを特徴とする半導体基板上にモノリシック電子デバイスを製造する方法。
【請求項42】
前記III族窒化物は、AlGa1−xN(0≦x≦1)を含むことを特徴とする請求項41に記載の方法。
【請求項43】
前記III族窒化物は、InAlGa1−x−yN(0≦x≦1、0≦y≦1、x+y≦1)を含むことを特徴とする請求項41に記載の方法。
【請求項44】
前記成長マスクは、前記露出させた基板を横切って所定の距離だけ延び、そのため前記III族窒化層は、前記炭化ケイ素エピタキシャル層から間隔を置いて配置されることを特徴とする請求項41に記載の方法。

【図1A】
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【図1B】
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【図1C】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【図6C】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公表番号】特表2006−524016(P2006−524016A)
【公表日】平成18年10月19日(2006.10.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−508961(P2006−508961)
【出願日】平成16年3月1日(2004.3.1)
【国際出願番号】PCT/US2004/006232
【国際公開番号】WO2004/079904
【国際公開日】平成16年9月16日(2004.9.16)
【出願人】(592054856)クリー インコーポレイテッド (468)
【氏名又は名称原語表記】CREE INC.
【Fターム(参考)】