説明

置換ヘテロアリール及びフェニルスルファモイル化合物

本発明は、置換ヘテロアリール及びフェニルスルファモイル化合物、そのような化合物を含有する医薬組成物、及び、そのような化合物のペルオキシソーム増殖剤応答性受容体(PPAR)アゴニストとしての使用に関する。PPARαアクチベータ、そのような化合物を含有する医薬組成物、並びに、高密度リポタンパク質−コレステロールが含まれるある種の血漿脂質レベルを上昇させて、LDL−コレステロール及びトリグリセリドのようなある種の他の血漿脂質レベルを低下させ、それにより低レベルのHDLコレステロール及び/又は高レベルのLDL−コレステロール及びトリグリセリドにより悪化される、アテローム性動脈硬化症及び心臓血管系疾患のような疾患をヒトが含まれる哺乳動物において治療するためのそのような化合物の使用(に関する)。本化合物は、反芻動物における負のエネルギー収支(NEB)と関連疾患の治療にも有用である。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I:
【化1】

を有する化合物、又は前記化合物の医薬的に許容される塩
[式中、
Qは、炭素であり;
それぞれのRは、独立して、水素、ハロ、1〜11のハロ又は(C−C)アルコキシで置換された又は非置換の(C−C)アルキル、1〜11のハロで置換された又は非置換の(C−C)アルコキシ、1以上のハロで置換された又は非置換の(C−C)アルキルチオであるか、又はRは、2つの隣接炭素原子とともにC−C縮合した完全飽和、一部不飽和、又は完全不飽和の5若しくは6員炭素環式環を形成し{ここで炭素鎖中の各炭素は、酸素及び硫黄より選択される1つのヘテロ原子で随意に置換されてよい};
は、水素、C−Cアルコキシで置換された又は非置換の(C−C)アルキル、又は、以下:
ハロ、1〜9のハロで置換された又は非置換の(C−C)アルキル、1〜9のハロで置換された又は非置換の(C−C)アルコキシ、及び1〜9のハロで置換された又は非置換の(C−C)アルキルチオ
からなる群より選択される1〜3の置換基で置換された又は非置換のベンジルであり;
Kは、−O−(CZ−、−S−(CZ−、−(CZ−であるか、又はKとRは、一緒に、完全飽和又は一部不飽和の4〜6員環の炭素鎖を形成し{ここでそれぞれのZは、独立して、水素又は(C−C)アルキルであり、tは、2、3又は4であり、そしてuは、1、2、3又は4である};
Xは、−COOR、−O−(CR)−COOR、−S−(CR)−COOR、−CH−(CR−COOR、1H−テトラゾール−5−イル−E−、又はチアゾリジンジオン−5−イル−G−であり{ここでwは、0、1又は2であり;Eは、(CHであって、rは、0、1、2又は3であり、そしてGは、(CH又はメチリデンであり、そしてsは、0又は1である};
それぞれのRは、独立して、水素、1〜9のハロで置換された又は非置換の(C−C)アルキル、又は1以上のハロで置換された又は非置換の(C−C)アルコキシであるか、又はRとそれが付く炭素は、3、4、5、又は6員の炭素環式環を形成し;
は、H、(C−C)アルキル、ベンジル、又はp−ニトロベンジルであり;
それぞれのRは、独立して、水素、1〜9のハロで、又は(C−C)アルコキシで置換された又は非置換の(C−C)アルキル、1〜9のハロで置換された又は非置換の(C−C)アルコキシ、1〜9のハロで、又は(C−C)アルコキシで置換された又は非置換の(C−C)アルキルチオであるか、又はRとそれが付く炭素は、3、4、5、又は6員の炭素環式環を形成し{ここで、この5若しくは6員環のどの炭素も酸素原子に置き換えてよい};
Arは、チアゾリル、オキサゾリル、ピリジニル、トリアゾリル、ピリダジニル、又はフェニルであり{ここでフェニルは、チアゾリル、フラニル、オキサゾリル、ピリジン、ピリミジン、フェニル、又はチエニルより選択されるメンバーへ随意に縮合する}、ここでArは、Zで随意に一、二、又は三置換され、ここでぞれぞれのZは、独立して、水素、ハロ、1〜7のハロで置換された又は非置換の(C−C)アルキル、1〜7のハロで置換された又は非置換の(C−C)アルコキシ、又は1〜7のハロで置換された又は非置換の(C−C)アルキルチオであり;
Bは、結合、CO、(CY、CYOH、CY=CY、−L−(CY−、−(CY−L−、−L−(CY−L−、NY−OC−、−CONY−、−SONY−、−NY−SO−であり{ここでそれぞれのLは、独立して、O、S、SO、又はSOであり、それぞれのYは、独立して、水素又は(C−C)アルキルであり、そしてnは、0、1、2又は3である};
Arは、結合、フェニル、フェノキシベンジル、フェノキシフェニル、ベンジルオキシフェニル、ベンジルオキシベンジル、ピリミジニル、ピリジニル、ピラゾリル、イミダゾリル、チアゾリル、チアジアゾリル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、又は、以下:
フェニル、ピリミジニル、チエニル、フラニル、ピロリル、チアゾリル、オキサゾリル、ピラゾリル、及びイミダゾリル
からなる群より選択される環へ縮合したフェニルであり;
それぞれのJは、独立して、水素、ヒドロキシ、ハロ、1〜17のハロで置換された又は非置換の(C−C)アルキル、1〜17のハロで置換された又は非置換の(C−C)アルコキシ、1〜17のハロで置換された又は非置換の(C−C)アルキルチオ、(C−C)シクロアルキル、(C−C)シクロアルキルオキシ、(C−C)シクロアルキルチオ、又は、以下:
ハロ、1〜7のハロで置換された又は非置換の(C−C)アルキル、1〜7のハロで置換された又は非置換の(C−C)アルコキシ、及び1〜7のハロで置換された又は非置換の(C−C)アルキルチオ
からなる群からの1〜4の置換基で置換された又は非置換のフェニルであり;そして
pとqは、それぞれ独立して、0、1、2又は3であり;そして
但し:
a)Arがフェニルであり、Bが結合であり、Arが結合又はフェニルであり、Kが(CHであり、そしてXが−COOHであるならば、qは0以外であり、そしてJは水素以外であり;そして
b)Arがフェニルであり、Bが結合ではなく、Arがフェニルであり、Kが−(CH−であり、Xが−COORであるならば、Bは、Kに対してパラでArへ付く]。
【請求項2】
Arが:
【化2】

[式中、Zは、水素、又は1〜7のハロで置換された又は非置換の(C−C)アルキルである]
である、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
Arが:
【化3】

である、請求項1又は2に記載の化合物。
【請求項4】
Bが、結合又は−L−(CY−又は−(CY−L−であり;
Lは、O又はSであり;
Kは、−(CH−であり、そしてuは、1、2、又は3であり;
nは、0、1又は2であり;
pは、1、2、又は3であり、そして少なくとも1つのRは、Qで付き;
Arは、オキサゾリル、チアゾリル、フェニル、又はオキサゾリル又はチアゾリルへ縮合したフェニルであり(ここでArは、Zで随意に一、二、又は三置換される);そして
Arは、フェニル又は結合である、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
Xが−COORであり;
Kは、−O−(CH−、−S−(CH−、又は−(CH−であり{ここでtは、2又は3であり、uは、1、2又は3である};
Bは結合であり;
pは、1、2、又は3であり、少なくとも1つのRは、Qで付き;
Arは、オキサゾリル、チアゾリル、フェニル、又はオキサゾリル又はチアゾリルへ縮合したフェニルであり(ここでArは、Zで随意に一、二、又は三置換される);そして Arは、結合であるか又はフェニルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項6】
Kが−(CH−であり、そしてuは、1、2、又は3であり;
pは、1又は2であり;
は、H又は(C−C)アルキルであり;そして
Arは:
【化4】

[式中、Zは、水素、又は1〜7のハロで置換された又は非置換の(C−C)アルキルである]である、請求項5に記載の化合物。
【請求項7】
Xが−COORであり;
Kは、−O−(CH−、−S−(CH−、又は−(CH−であり{ここでtは、2又は3であり、そしてuは、1、2又は3である};
Bは、−L−(CY−又は−(CY−L−であり、そしてLは、O又はSであり、そしてnは、0、1又は2であり;
pは、1、2、又は3であり、そして少なくとも1つのRは、Qで付き;
Arは、オキサゾリル、チアゾリル、フェニル、又はオキサゾリル又はチアゾリルへ縮合したフェニルであり(ここでArは、Zで随意に一、二、又は三置換される);そして
Arは、結合であるか又はフェニルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項8】
Kが−(CH−であり;
LはOであり、nは、0又は1であり;
pは、1又は2であり、そしてRは、H又は(C−C)アルキルであり;
Arはフェニルであり;そして
Arはフェニルである、請求項7に記載の化合物。
【請求項9】
5−{2−[2−(4−クロロ−フェニル)−5−メチル−チアゾール−4−イル]−エチルスルファモイル}−2−イソプロピル−安息香酸;
5−{3−[2−(4−クロロ−フェニル)−チアゾール−4−イル]−プロピルスルファモイル}−2−メチル−安息香酸;
2−イソプロピル−5−[2−(5−メチル−2−フェニル−オキサゾール−4−イル)−エチルスルファモイル]−安息香酸;
5−{2−[4−(3,4−ジフルオロ−フェノキシ)−フェニル]−エチルスルファモイル}−2−メチル−安息香酸;
5−{2−[4−(4−フルオロ−フェノキシ)−フェニル]−エチルスルファモイル}−2−メチル−安息香酸;
5−{2−[4−(4−フルオロ−フェノキシ)−フェニル]−エチルスルファモイル}−2,3−ジメチル−安息香酸;
5−{2−[4−(4−フルオロ−3−メチル−フェノキシ)−フェニル]−エチルスルファモイル}−2−メチル−安息香酸;
5−{2−[4−(3−クロロ−4−フルオロ−フェノキシ)−フェニル]−エチルスルファモイル}−2−エチル−安息香酸;
2−イソプロピル−5−[2−(2−フェニル−ベンゾオキサゾール−5−イル)−エチルスルファモイル]−安息香酸;
2−メチル−5−{2−[2−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−オキサゾール−4−イル]−エチルスルファモイル}−安息香酸;
2−イソプロピル−5−[2−(2−フェニル−ベンゾチアゾール−5−イル)−エチルスルファモイル]−安息香酸;
2−イソプロピル−5−{2−[5−メチル−2−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−チアゾール−4−イル]−エチルスルファモイル}−安息香酸;
2−エチル−5−[2−(2−フェニル−ベンゾチアゾール−5−イル)−エチルスルファモイル]−安息香酸;
2−エチル−5−{2−[5−メチル−2−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−チアゾール−4−イル]−エチルスルファモイル}−安息香酸;
2−メチル−5−{2−[5−メチル−2−(4−トリフルオロメトキシ−フェニル)−チアゾール−4−イル]−エチルスルファモイル}−安息香酸;
2−メチル−5−{3−[2−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−チアゾール−4−イル]−プロピルスルファモイル}−安息香酸;
2−エチル−5−{3−[2−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−チアゾール−4−イル]−プロピルスルファモイル}−安息香酸;
2−エチル−5−[2−(4−フェノキシ−フェニル)−エチルスルファモイル]−安息香酸;
5−{2−[4−(4−フルオロ−フェノキシ)−フェニルスルファニル]−エチルスルファモイル}−2,3−ジメチル−安息香酸;及び
2−エチル−5−{2−[4−(4−トリフルオロメチル−フェノキシ)−フェニル]−エチルスルファモイル}−安息香酸
からなる群より選択される化合物、又は前記化合物の医薬的に許容される塩。
【請求項10】
請求項1又は9の化合物、又は前記化合物の医薬的に許容される塩の治療有効量をそのような治療の必要な哺乳動物へ投与することによって、哺乳動物において脂質異常症、肥満、体重過多状態、高トリグリセリド血症、高脂血症、低αリポタンパク血症、メタボリックシンドローム、糖尿病(I型及び/又はII型)、高インスリン血症、糖耐性不全、インスリン抵抗性、糖尿病性合併症、アテローム性動脈硬化症、高血圧、冠動脈性心疾患、冠動脈疾患、高コレステロール血症、炎症、骨粗鬆症、血栓症、末梢血管疾患、認知機能不全、又は鬱血性心不全を治療するための方法。
【請求項11】
請求項1又は9の化合物、又は前記化合物の医薬的に許容される塩の治療有効量と医薬的に許容される担体、運搬体、又は希釈剤を含む医薬組成物。
【請求項12】
第一の化合物(前記第一の化合物は、請求項1又は9の化合物、又は前記化合物の医薬的に許容される塩である);
第二の化合物(前記第二の化合物は、リパーゼ阻害剤、HMG−CoAレダクターゼ阻害剤、HMG−CoAシンターゼ阻害剤、HMG−CoAレダクターゼ遺伝子発現阻害剤、HMG−CoAシンターゼ遺伝子発現阻害剤、MTP/アポB分泌阻害剤、CETP阻害剤、胆汁酸吸収阻害剤、コレステロール吸収阻害剤、コレステロール合成阻害剤、スクアレンシンテターゼ阻害剤、スクアレンエポキシダーゼ阻害剤、スクアレンシクラーゼ阻害剤、組合せスクアレンエポキシダーゼ/スクアレンシクラーゼ阻害剤、フィブラート、ナイアシン、ナイアシン及びロバスタチンの組合せ、イオン交換樹脂、抗酸化薬、ACAT阻害剤、胆汁酸分離剤、又は前記化合物の医薬的に許容される塩である);及び、
医薬的に許容される担体、運搬体、又は希釈剤
を含んでなる組成物の治療有効量を含んでなる、組合せ医薬組成物。
【請求項13】
第二の化合物が、ロスバスタチン、リバスタチン、ピタバスタチン、ロバスタチン、シンバスタチン、プラバスタチン、フルバスタチン、アトルバスタチン、又はセリバスタチン、又は前記化合物の医薬的に許容される塩である、請求項12の組合せ医薬組成物。
【請求項14】
アテローム性動脈硬化症を哺乳動物において治療するための方法であって、治療の必要な哺乳動物へ:
第一の化合物(前記第一の化合物は、請求項1又は9の化合物、又は前記化合物の医薬的に許容される塩である);及び
第二の化合物(前記第二の化合物は、リパーゼ阻害剤、HMG−CoAレダクターゼ阻害剤、HMG−CoAシンターゼ阻害剤、HMG−CoAレダクターゼ遺伝子発現阻害剤、HMG−CoAシンターゼ遺伝子発現阻害剤、MTP/アポB分泌阻害剤、CETP阻害剤、胆汁酸吸収阻害剤、コレステロール吸収阻害剤、コレステロール合成阻害剤、スクアレンシンテターゼ阻害剤、スクアレンエポキシダーゼ阻害剤、スクアレンシクラーゼ阻害剤、組合せスクアレンエポキシダーゼ/スクアレンシクラーゼ阻害剤、フィブラート、ナイアシン、ナイアシン及びロバスタチンの組合せ、イオン交換樹脂、抗酸化薬、ACAT阻害剤、又は胆汁酸分離剤である)を投与することを含んでなり、ここで第一及び第二の化合物の量は、治療効果をもたらすものである、前記方法。
【請求項15】
第二の化合物が、ロスバスタチン、ピタバスタチン、ロバスタチン、シンバスタチン、プラバスタチン、フルバスタチン、アトルバスタチン、又はセリバスタチン、又は前記化合物の医薬的に許容される塩である、請求項14のアテローム性動脈硬化症を治療するための方法。

【図1】
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【公表番号】特表2008−505170(P2008−505170A)
【公表日】平成20年2月21日(2008.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−519911(P2007−519911)
【出願日】平成17年6月17日(2005.6.17)
【国際出願番号】PCT/IB2005/002007
【国際公開番号】WO2006/003495
【国際公開日】平成18年1月12日(2006.1.12)
【出願人】(397067152)ファイザー・プロダクツ・インク (504)
【Fターム(参考)】