表示装置、表示制御方法、表示制御プログラム、および記録媒体
【課題】利用者に対して、現在表示している画面の縮尺率を簡単に把握させること。
【解決手段】表示装置100は、現在位置を示すマークを重畳して地図を画面に表示する。表示装置100は、設定部101と、表示制御部102と、表示部103とを備える。設定部101は、複数の異なる縮尺率から一の縮尺率を設定する。表示制御部102は、設定部101によって設定された縮尺率に応じて、地図を画面に表示させるとともにマークの表示態様を異ならせる。表示部103は、表示制御部102によって制御された画面を出力する。
【解決手段】表示装置100は、現在位置を示すマークを重畳して地図を画面に表示する。表示装置100は、設定部101と、表示制御部102と、表示部103とを備える。設定部101は、複数の異なる縮尺率から一の縮尺率を設定する。表示制御部102は、設定部101によって設定された縮尺率に応じて、地図を画面に表示させるとともにマークの表示態様を異ならせる。表示部103は、表示制御部102によって制御された画面を出力する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、表示装置、表示制御方法、表示制御プログラム、および記録媒体に関する。ただし、この発明は、上述の表示装置、表示制御方法、表示制御プログラム、および記録媒体に限られない。
【背景技術】
【0002】
従来、車両などの移動体には、ナビゲーション装置など、ディスプレイに地図画面を表示させる表示装置が搭載されている。このような表示装置では、単に地図画面のみを表示することのほかに、地図画面上に現在位置を示すマークを重ねて表示するようにしたり、地図画面上に現在位置を示すマークを重ねて目的地までの経路を表示するようにしたりすることがおこなわれている。また、地図画面を表示するに際しては、たとえば、複数の異なるスケールの中から一つを設定することにより、設定したスケールの地図データを表示する(たとえば、下記特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開平9−34351号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した特許文献1の技術では、地図画面の視認性を損なわないように、当該スケールが画面隅にバー表示されているため、利用者は縮尺率を把握するにあたり、当該スケールを注視しなければならないといった問題があった。このように、従来の技術では、スケールを一見して把握することができず、たとえば運転中のドライバーが当該スケールを把握する際には、画面を注視することになるため、安全運転上好ましくないといった問題が一例としてあった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1の発明にかかる表示装置は、現在位置を示すマークを重畳して地図を画面に表示する表示装置において、複数の異なる縮尺率から一の縮尺率を設定する設定手段と、前記設定手段によって設定された前記縮尺率に応じて、前記地図を前記画面に表示させるとともに前記マークの表示態様を異ならせる表示制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0006】
また、請求項7の発明にかかる表示制御方法は、現在位置を示すマークを重畳して地図を画面に表示する表示装置の表示制御方法において、複数の異なる縮尺率から一の縮尺率を設定する設定工程と、前記設定工程にて設定された前記縮尺率に応じて、前記地図を前記画面に表示させるとともに前記マークの表示態様を異ならせる表示制御工程と、を含むことを特徴とする。
【0007】
また、請求項8の発明にかかる表示制御プログラムは、請求項7に記載の表示制御方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0008】
また、請求項9の発明にかかる記録媒体は、請求項8に記載の表示制御プログラムをコンピュータに読み取り可能に記録したことを特徴とする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる表示装置、表示制御方法、表示制御プログラム、および記録媒体の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0010】
(実施の形態)
(表示装置の機能的構成)
この発明の実施の形態にかかる表示装置100の機能的構成について説明する。図1は、実施の形態にかかる表示装置100の機能的構成の一例を示すブロック図である。この表示装置100は、現在位置を示すマークを重畳して地図を画面に表示する。図1において、表示装置100は、設定部101と、表示制御部102と、表示部103と、記録部104と、受信部105と、決定部106とを備えて構成される。
【0011】
設定部101は、複数の異なる縮尺率から一の縮尺率を設定する。縮尺率の設定は、利用者からの操作入力や音声入力などに基づいておこなわれるほか、現在位置の変更に応じて縮尺率を設定するコントローラ等の制御に基づいておこなわれる。なお、現在位置の変更に応じて縮尺率を設定するとは、具体的には、たとえば、ルート案内中、移動体の現在位置と次の案内地点とを常に一画面上に表示するとともに、案内地点に近づくにつれて地図のスケールを自動的に詳細にすることなどである。
【0012】
表示制御部102は、設定部101によって設定された縮尺率に応じて、地図を画面に表示させるとともに、現在位置を示すマークの表示態様を異ならせる。表示態様を異ならせるとは、マークの大きさ、マークの点滅の度合い、マークの色合いなどを変えて表示させることなどが挙げられるが、代表的には、縮尺率の大小関係を表現するためのキャラクタを異ならせて表示させることが挙げられる。
【0013】
表示部103は、表示制御部102の制御により、地図およびマークを画面上に表示する。なお、表示部103には、地図画面を表示するディスプレイを用いる。
【0014】
また、記録部104は、複数のマークに関する情報を記録する。マークに関する情報は、具体的には、マークの形状、模様、色彩などを表したものであり、○、×、△などの形状を示す情報であってもよい。また、マークに関する情報は、たとえば、縮尺率の大小関係を表現するための数字の情報であってもよい。
【0015】
なお、数字の情報は、大縮尺から小縮尺までの順番をマークに付すための情報や、マークに直接縮尺を表示させるための縮尺の情報などである。このような記録部104を備えた構成において、表示制御部102は、記録部104に記録されているマークに関する情報を用いてマークの表示態様を異ならせる。なお、マークの情報は、たとえば、外部のサーバから受信して取得することによって、利用者の好みに応じて、適宜更新可能である。
【0016】
また、マークに関する情報は、具体的には、複数の異なる縮尺率の大小関係を表現するためのキャラクタ情報である。記録部104は、複数の異なる縮尺率ごとに、当該縮尺率の大きさを表現するのに見合う属性をもつキャラクタ情報を記録する。具体的には、キャラクタ情報は、キャラクタ画像の情報と、キャラクタの種類を示す情報と、属性情報とからなる。キャラクタの種類は、キャラクタの分類であり、たとえば、「動物」や「乗り物」といった分類である。属性情報は、キャラクタによって利用者がイメージする大きさを表す情報である。
【0017】
表示制御部102は、設定部101によって設定された縮尺率に対応する、記録部104に記録されているキャラクタ情報を表示させる。具体的には、表示制御部102は、設定部101によって設定された縮尺率が小さい(広域地図)ほど、属性が大を示すキャラクタ情報を表示させる。
【0018】
具体的には、たとえば、動物のキャラクタの場合、ゾウのキャラクタとネズミのキャラクタとを例に挙げると、ゾウの属性情報は大きいものを示す属性情報であり、ネズミの属性情報は小さいものを示す属性情報である。この場合、ゾウのようなキャラクタ画像は、たとえば、小縮尺(広域地図)に用いられ、ネズミのようなキャラクタ画像は、大縮尺(詳細地図)に用いられる。
【0019】
また、表示制御部102は、設定部101によって縮尺率の設定が変更された際、マークの表示態様を異ならせた後に、地図の縮尺率を変更して表示させる。すなわち、地図の画面の変更に先立って、表示態様を異ならせたマークを表示させる。なお、マークの表示態様を異ならせるタイミングと、地図の縮尺率を変更して表示させるタイミングとの時間差は、利用者が視認できる程度の僅かな差であればよい。
【0020】
また、受信部105は、外部サーバからキャラクタ情報を受信する。受信部105は、たとえば、一定期間ごとに外部サーバから配信されるキャラクタ情報を受信するものとしてもよいし、利用者から指定された種類のキャラクタ情報を要求する旨の情報を送信した結果、受信するものでもよい。
【0021】
決定部106は、受信部105によって受信されたキャラクタ情報の属性に基づいて、当該キャラクタ情報に対応する縮尺率を決定する。決定部106は、たとえば、キャラクタの各種類の属性に対応する所定のテーブルを用いることにより、当該キャラクタ情報に対応する縮尺率を決定してもよい。なお、所定のテーブルとは、たとえば、属性としての大きさや重さごとに、縮尺率を対応付けたものである。
【0022】
また、決定部106は、受信したキャラクタ情報の属性と、記録部104に記録されているキャラクタ情報の属性とを比較することにより、相対的に縮尺率を決定してもよい。相対的に縮尺率を決定するとは、たとえば、予め縮尺率ごとにキャラクタ情報を記録しておき、受信したキャラクタ情報の属性が、記録されているキャラクタ情報の属性のうち、どのキャラクタ情報に近いかを判定し、最も近いキャラクタ情報と同様のスケールとして決定することである。
【0023】
受信部105と、決定部106とを備えた構成において、記録部104は、決定部106によって決定された縮尺率ごとに、受信部105が受信したキャラクタ情報を記録する。なお、記録部104への情報の記録にあたっては、利用者から記録する旨の選択を受け付けるようにしてもよい。
【0024】
(表示装置がおこなう表示制御処理手順)
つぎに、図2を用いて、表示装置100がおこなう表示制御処理手順について説明する。図2は、表示装置100がおこなう表示制御処理手順の一例を示すフローチャートである。
【0025】
図2のフローチャートにおいて、表示装置100は、地図画面の表示をおこなう入力があったか否かを判断する(ステップS201)。地図画面の表示をおこなう入力は、たとえば、電源がオンになった場合や、テレビ画面などから地図画面への切り替えがあった場合などである。
【0026】
地図画面の表示をおこなう入力があるまで待機状態にあり(ステップS201:Noのループ)、当該入力があると(ステップS201:Yes)、設定部101により、縮尺率を設定する(ステップS202)。この縮尺率は、たとえば、前回表示させた際の縮尺率や、今回利用者から入力された縮尺率である。
【0027】
そして、表示制御部102が縮尺率に応じて現在位置を示すマークの表示態様を異ならせる制御をおこなう(ステップS203)。このあと、表示部103が、現在位置を示すマークを重畳した地図画面を表示し(ステップS204)、一連の処理を終了する。
【0028】
以上説明したように、本実施の形態にかかる表示装置100は、設定された縮尺率に応じて、現在位置を示すマークの表示態様を異ならせるようにしたので、現在位置を示すマークにスケールの機能を持たせることができる。したがって、利用者は、現在位置を示すマークを一見することにより、現在表示している地図画面の縮尺率を簡単に把握することができる。よって、安全運転に寄与することができる。
【0029】
また、記録部104に記録されているマークに関する情報を用いて表示態様を異ならせるようにすれば、利用者は、どのマークがどの縮尺率に相当するのかを感覚的に掴むことによって、簡単に縮尺率を把握することが可能になる。
【0030】
また、マークに関する情報を、縮尺率の大小関係を表現するためのキャラクタ情報として記録しておき、設定された縮尺率に対応するキャラクタ情報を表示させるようにすれば、利用者はキャラクタを一見することにより、簡単に縮尺率を把握することが可能になる。
【0031】
また、設定された縮尺率が小さいほど、属性が大を示すキャラクタ情報を表示させるようにすれば、利用者は、イメージするキャラクタの大きさによって、縮尺率を把握することができる。
【0032】
また、縮尺率の設定が変更された際、マークの表示態様を異ならせた後に、地図の縮尺率を変更して表示させるようにすれば、利用者に対して、地図の画面の変更に先立って、表示態様を異ならせたマークを通知することができる。すなわち、地図画面が変更される前に、利用者はマークを視認することができることにより、縮尺率を容易に把握することができる。
【0033】
また、新たに受信したキャラクタ情報の属性に基づいて、当該キャラクタ情報に対応する縮尺率を決定するようにし、決定した縮尺率と、キャラクタ情報とを記録するようにすれば、利用者の好みに応じたキャラクタ情報を適宜受信して現在地を示すマークに用いることができる。したがって、利用者の好みを反映させることができ、すなわち、利用者にとって最も把握しやすいキャラクタを、現在位置を示すマークとして表示させることができる。これにより、利用者は、簡単に縮尺率を把握することが可能になる。
【実施例】
【0034】
以下に、本発明の実施例について説明する。本実施例では、車両に搭載されるナビゲーション装置によって、本発明の表示装置100を実施した場合の一例について説明する。
【0035】
(ナビゲーション装置のハードウェア構成)
図3を用いて、本実施例にかかるナビゲーション装置300のハードウェア構成について説明する。図3は、本実施例にかかるナビゲーション装置300のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。ナビゲーション装置300は、車両などの移動体に搭載されており、現在位置を示すマーク(以下「自車位置マーク」という)のキャラクタ情報を配信する図示せぬ外部サーバとネットワークにより接続可能になっている。
【0036】
図3において、ナビゲーション装置300は、CPU301と、ROM302と、RAM303と、磁気ディスクドライブ304と、磁気ディスク305と、光ディスクドライブ306と、光ディスク307と、音声I/F(インターフェース)308と、スピーカ309と、入力デバイス310と、映像I/F311と、ディスプレイ312と、通信I/F313と、GPSユニット314と、各種センサ315とを備えている。また、各構成部301〜315はバス320によってそれぞれ接続されている。
【0037】
CPU301は、ナビゲーション装置300の全体の制御を司る。ROM302は、ブートプログラム、現在地点算出プログラム、経路探索プログラム、経路誘導プログラム、表示制御プログラム、スケール決定プログラムなどの各種プログラムを記録している。また、RAM303は、CPU301のワークエリアとして使用される。
【0038】
現在地点算出プログラムは、たとえば、後述するGPSユニット314および各種センサ315の出力情報に基づいて、車両の現在地点(ナビゲーション装置300の現在地点)を算出させる。
【0039】
経路探索プログラムは、後述する磁気ディスク305に記録されている地図データなどを利用して、出発地点から目的地点までの最適な経路を探索させる。ここで、最適な経路とは、目的地点までの最短(または最速)経路や利用者が指定した条件に最も合致する経路などである。また、目的地点のみならず、立ち寄り地点や休憩地点までの経路を探索してもよい。探索された誘導経路は、CPU301を介して音声I/F308や映像I/F311へ出力される。
【0040】
経路誘導プログラムは、経路探索プログラムを実行することによって探索された誘導経路情報、現在地点算出プログラムを実行することによって算出された車両の現在地点情報、磁気ディスク305から読み出された地図データに基づいて、リアルタイムな経路誘導情報を生成させる。生成された経路誘導情報は、CPU301を介して音声I/F308や映像I/F311へ出力される。
【0041】
表示制御プログラムは、設定されたスケールに応じて、磁気ディスク305に記録されている地図情報および自車位置マークを示すキャラクタ画像を用い、地図上にキャラクタ画像を重畳させて表示するための情報を出力させるプログラムである。なお、スケールとは、実測距離を割り出せるように、地図画面上に表示される定規であり、縮尺率と同様のものである。ただし、縮尺率は、値が小さくなるほど広域表示を示すものであるのに対して、スケールは、値が小さくなるほど詳細表示を示すものである。
【0042】
表示制御プログラムは、具体的には、設定されたスケールが大きいほど(縮尺率が小さい)ほど、キャラクタ画像の大きさが大を示す属性のキャラクタ情報を出力させる。また、表示制御プログラムは、スケールの設定が変更された際、キャラクタ画像を変更して表示させた後に、地図のスケールを変更して表示させるプログラムを有する。
【0043】
地図情報および自車位置マークとしてのキャラクタ画像は、CPU301を介して映像I/F311へ出力される。なお、図1に示した表示制御部102は、CPU301によって実現される。すなわち、CPU301が表示制御プログラムを実行することにより、表示制御部102の機能を実現する。
【0044】
スケール決定プログラムは、通信I/F313が受信したキャラクタ情報の属性に基づいて、当該キャラクタに対応する地図データのスケールを決定するプログラムである。決定されたスケールは、磁気ディスクドライブ304を介して磁気ディスク305に記録されたり、映像I/F311へ出力されたりする。なお、図1に示した決定部106は、CPU301によって実現される。すなわち、CPU301がスケール決定プログラムを実行することにより、決定部106の機能を実現する。
【0045】
磁気ディスクドライブ304は、CPU301の制御にしたがって磁気ディスク305に対するデータの読み取り/書き込みを制御する。磁気ディスク305は、磁気ディスクドライブ304の制御で書き込まれたデータを記録する。磁気ディスク305としては、たとえば、HD(ハードディスク)やFD(フレキシブルディスク)を用いることができる。
【0046】
磁気ディスク305に記録される情報の一例としては、複数の異なる地図データが挙げられる。地図データは、建物、河川、地表面などの地物(フィーチャ)を表す背景データと、道路の形状を表す道路形状データとを有しており、地区ごとに分けられた複数のデータファイルによって構成されている。この地図データは、ディスプレイ312の表示画面において2次元または3次元に描写される。ナビゲーション装置300が経路誘導中の場合は、地図データと後述するGPSユニット314によって取得された車両の現在地点を示す自車位置マークとが重ねて表示されることとなる。
【0047】
また、磁気ディスク305に記録される情報の一例としては、自車位置マークに関する情報が挙げられる。自車位置マークに関する情報は、たとえば、複数の異なるスケールの大小関係を表現するためのキャラクタ情報である。このキャラクタ情報は、複数の異なるスケールごとに、キャラクタの画像情報と、キャラクタの種類の情報と、当該スケールの大きさを表現するのに見合う属性情報とからなる。なお、図1に示した記録部104は、磁気ディスク305によって実現される。
【0048】
光ディスクドライブ306は、CPU301の制御にしたがって光ディスク307に対するデータの読み取り/書き込みを制御する。光ディスク307は、光ディスクドライブ306の制御にしたがってデータの読み出される着脱自在な記録媒体である。光ディスク307は、書き込み可能な記録媒体を利用することもできる。また、この着脱可能な記録媒体として、光ディスク307のほか、MO、メモリカードなどであってもよい。
【0049】
音声I/F308は、音声出力用のスピーカ309に接続される。スピーカ309は、音声を出力する。入力デバイス310は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えたリモコン、キーボード、マウス、タッチパネルなどが挙げられる。入力デバイス310は、リモコン、キーボード、マウス、タッチパネルのうち、いずれか一つの形態によって実現されてもよいし、複数の形態によって実現してもよい。
【0050】
この入力デバイス310を用い、利用者からスケールの設定が入力される。また、この入力デバイス310を用い、利用者から、外部サーバに対して自車位置マークを示すキャラクタ画像の配信要求をおこなうための入力がおこなわれる。なお、図1に示した設定部101は、入力デバイス310によって実現されるが、このほかにも、CPU301が所定のプログラムを実行する場合として、たとえば、ルート中の案内地点に近づくたびに地図のスケールの変更等をおこなう場合などにおいては、CPU301によって実現される。
【0051】
映像I/F311は、ディスプレイ312と接続される。映像I/F311は、具体的には、たとえば、ディスプレイ312全体の制御をおこなうグラフィックコントローラと、即時表示可能な画像情報を一時的に記録するVRAM(Video RAM)などのバッファメモリと、グラフィックコントローラから出力される画像データに基づいて、ディスプレイ312を表示制御する制御ICなどによって構成される。
【0052】
ディスプレイ312には、上述したマークなどのアイコン、カーソル、メニュー、ウインドウ、あるいは文字や画像などの各種データが表示される。ディスプレイ312には、上述した地図データが2次元または3次元に描画される。ディスプレイ312に表示された地図データは、自車位置マークとしてのキャラクタ画像が重ねて表示される。
【0053】
このディスプレイ312は、たとえば、CRT、TFT液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイなどを採用することができる。ディスプレイ312は、たとえば、車両のダッシュボード付近に設置される。ディスプレイ312は、車両のダッシュボード付近のほか、車両の後部座席周辺などに設置するなどして、車両内に複数設置してもよい。なお、図1に示した表示部103は、ディスプレイ312によって実現される。
【0054】
通信I/F313は、無線を介してネットワークに接続され、ナビゲーション装置300とCPU301とのインターフェースとして機能する。通信I/F313は、さらに、無線を介してインターネットなどの通信網に接続され、この通信網とCPU301とのインターフェースとしても機能する。また、通信I/F313は、外部のサーバから自車位置マークに用いられるキャラクタ情報を要求する旨の情報を送信したり、キャラクタ画像の情報を受信したりする。なお、図1に示した受信部105は、通信I/F313によって実現される。
【0055】
GPSユニット314は、GPS衛星からの電波を受信し、車両の現在地点を示す情報を出力する。GPSユニット314の出力情報は、後述する各種センサ315の出力値とともに、CPU301による車両の現在地点の算出に際して利用される。現在地点を示す情報は、たとえば緯度・経度、高度などの、地図データ上の1点を特定する情報である。
【0056】
各種センサ315は、車速センサ、加速度センサ、角速度センサなどの、車両の位置や挙動を判断することが可能な情報を出力する。各種センサ315の出力値は、CPU301による車両の現在地点の算出や、速度や方位の変化量の測定などに用いられる。
【0057】
図1に示した表示装置100が備える設定部101と、表示制御部102と、表示部103と、記録部104とは、図3に示したナビゲーション装置300におけるROM302、RAM303、磁気ディスク305、光ディスク307などに記録されたプログラムやデータを用いて、CPU301が所定のプログラムを実行し、ナビゲーション装置300における各部を制御することによってその機能を実現する。
【0058】
すなわち、本実施例のナビゲーション装置300は、ナビゲーション装置300における記録媒体としてのROM302に記録されている表示制御プログラムを実行することにより、図1に示した表示装置100が備える機能を、図2に示した表示制御処理手順で実行することができる。
【0059】
(磁気ディスクに記録される自車位置マークに関する情報の一例)
つぎに、図4を用いて、磁気ディスク305に記録される自車位置マークに関する情報の一例について説明する。図4は、磁気ディスク305に記録される自車位置マークに関する情報の一例を示す説明図である。
【0060】
図4において、自車位置マークに関する情報400は、キャラクタ情報410と、キャラクタ情報に対応するスケール420とからなる。キャラクタ情報410は、種類ごとに、画像情報と属性情報とからなる。画像情報は、自車位置マークとして表示される画像を示している。なお、この画像情報に、小スケールから大スケールまでの順番を示した数字の情報や、スケール420を示した数値の情報を含ませてもよい。すなわち、画像とともに上記数字または数値を表示させてもよい。
【0061】
また、画像情報に、色合いの情報を具備させ、たとえば、大スケールほど、色合いを濃くすることなども可能である。また、スケール420のうち、50m〜500mを示す画像情報の上下に矢印を示すことにより、当該スケールよりも大スケールおよび小スケールがある旨を表示させることも可能である。なお、この場合、1kmを示す画像情報については、画像情報の下に矢印を示すことにより小スケールのみがある旨を示し、25mを示す画像情報については、画像情報の上に矢印を示すことにより大スケールのみがある旨を示すようにすればよい。属性情報は、各画像情報に対応する大きさ及び重さを示したものである。
【0062】
動物の種類を例に挙げて説明すると、属性情報のうち、大きさを示すW(m)は、W1〜W6になるに従って、大きさが小さくなる。また、重さを示すw(t)は、w1〜w6になるに従って、重さが軽くなる。つまり、スケール420に示す数字が小さいほど(縮尺率が大きくなるほど)、属性情報の示す大きさ及び重さが小さくなっている。なお、飛行機、魚類、車についても同様に、スケール420に示す数字が小さいほど(縮尺率が大きくなるほど)、属性情報の示す大きさ及び重さが小さくなっている。このように、複数の異なるスケール420ごとに、キャラクタ情報が記録されている。なお、利用者からの入力により、各スケール420に対応するキャラクタ情報410を変更することも可能である。
【0063】
(自車位置マークの表示態様を異ならせる表示制御処理の一例)
つぎに、図5を用いて、自車位置マークの表示態様を異ならせる表示制御処理の一例について説明する。図5は、自車位置マークの表示態様を異ならせる表示制御処理の一例を示すフローチャートである。
【0064】
図5のフローチャートにおいて、ナビゲーション装置300のCPU301は、電源がオンになるまで待機状態にあり(ステップS501:Noのループ)、電源がオンになると(ステップS501:Yes)、ディスプレイ312に自車位置周辺の地図を表示させる(ステップS502)。そして、ディスプレイ312に、自車位置マークをスケール表示(キャラクタ表示)させるか否かのモード選択を受け付ける画面を表示させ、自車位置マークをスケール表示させるモードが選択されたか否かを判断する(ステップS503)。なお、自車位置マークをスケール表示させるか否かのモード選択を受け付ける画面については、図6を用いて後述する。
【0065】
自車位置マークをスケール表示させるモードが選択された場合(ステップS503:Yes)、ディスプレイ312に、キャラクタの種類を指定するか否かの選択を受け付ける画面を表示させ、キャラクタの種類が指定されているか否かを判断する(ステップS504)。なお、キャラクタの種類を指定するか否かの選択を受け付ける画面については、図7および図8を用いて後述する。キャラクタの種類が指定されていると判断した場合(ステップS504:Yes)、スケールに応じて指定された種類のキャラクタを抽出する(ステップS505)。
【0066】
そして、抽出したキャラクタを自車位置マークとして地図上に表示させた後に、地図のスケールを変更して表示する(ステップS506)。このあと、たとえば、利用者からの入力デバイス310を用いた操作入力により、地図のスケールが変更されたか否かを判断する(ステップS507)。地図のスケールが変更された場合(ステップS507:Yes)、ステップS504における、キャラクタの種類が指定されているか否かの判断をおこなう。
【0067】
また、ステップS507において、地図のスケールが変更されないと判断した場合(ステップS507:No)、電源オフか否かを判断する(ステップS508)。電源がオフになると(ステップS508:Yes)、一連の処理を終了する。一方、電源がオフになっていない場合(ステップS508:No)、ステップS504における、キャラクタの種類が指定されているか否かの判断をおこなう。
【0068】
一方、ステップS504においてキャラクタの種類が指定されていないと判断した場合(ステップS504:No)、スケールに応じて任意の種類のキャラクタを抽出し(ステップS509)、ステップS506における自車位置マークの表示をおこなう。なお、任意の種類のキャラクタとは、キャラクタの種類を問わないということであり、図4にて自車位置マークに関する情報400として示したように、種類の異なる各キャラクタはそれぞれスケールに対応している。また、ステップS503において、自車位置マークをスケール表示させるモードが選択されない場合(ステップS503:No)、通常表示される、たとえば三角形状などの固定マークを自車位置マークとして地図上に表示させ(ステップS510)、一連の処理を終了する。
【0069】
上述した処理によれば、設定されたスケールに応じて、自車位置マークの表示態様を異ならせるようにしたので、自車位置マークにスケールの機能を持たせることができる。したがって、利用者は、自車位置マークを一見することにより、現在表示している画面のスケールを簡単に把握することができる。
【0070】
また、自車位置マークに関する情報を、スケールの大小関係を表現するためのキャラクタ情報として記録しておき、設定されたスケールに対応するキャラクタ情報を表示させるようにしたので、キャラクタを一見することにより、簡単にスケールを把握することが可能になる。
【0071】
また、設定されたスケールが大きいほど(縮尺率が小さいほど)、属性が大を示すキャラクタ情報を表示させるようにしたので、利用者は、イメージするキャラクタの大きさによって、スケールを把握することができる。
【0072】
また、スケールの設定が変更された際、自車位置マークの表示態様を異ならせた後に、地図のスケールを変更して表示させるようにしたので、利用者に対して、地図の画面の変更に先立って、表示態様を異ならせた自車位置マークを通知することができる。すなわち、地図画面が変更される前に、利用者は自車位置マークを視認することができることにより、スケールを容易に把握することができる。
【0073】
(利用者からの選択を受け付ける画面の一例)
つぎに、図6〜8を用いて、モード選択を受け付ける画面について説明する。図6は、モード選択を受け付ける画面を示す説明図である。
【0074】
図6において、ディスプレイ312には、自車位置マークをスケール表示(キャラクタ表示)させるか否かの選択画面が表示されている。この表示画面において、「いいえ」が選択されると、通常表示される、たとえば三角形状の固定マークを自車位置マークを地図に重畳した画面に移行する。一方、「はい」が選択されると、図7に示す、キャラクタの種類を指定するか否かの選択を受け付ける画面に移行する。
【0075】
図7は、キャラクタの種類を指定するか否かの選択を受け付ける画面の一例を示した説明図である。図7において、ディスプレイ312には、キャラクタの種類を指定するか否かの選択画面が表示されている。この表示画面において、「いいえ」が選択されると、各スケールにおいて、任意の種類のキャラクタが表示される。一方、「はい」が選択されると、図8に示す、キャラクタの種類を受け付ける画面に移行する。
【0076】
図8は、キャラクタの種類を受け付ける画面の一例を示した説明図である。図8において、ディスプレイ312には、キャラクタの種類を受け付ける画面が表示されている。この表示画面において、選択された種類のキャラクタが、スケールごとの地図に重畳して表示されることになる。
【0077】
(自車位置マークをスケール表示させた際の表示画面の一例)
つぎに、図9および図10を用いて、自車位置マークをスケール表示させた際の表示画面の一例について説明する。図9は、500mのスケールにて、自車位置マークをスケール表示させた際の表示画面の一例を示す説明図である。
【0078】
図9において、ディスプレイ312には、地図画面901と、自車位置マークとしてのキャラクタ画像902と、スケール903とが表示されている。地図画面901は、500mのスケールの地図である。キャラクタ画像902は、500mのスケールにて地図を表示した場合に表示されるクマのマークである(図4参照)。スケール903は、地図画面901の定規を示しており、表示させないようにすることも可能である。この表示画面において、たとえば、利用者からの入力により、100mのスケールへの変更を受け付けた場合には、図10に示す画面に移行する。
【0079】
図10は、100mのスケールにて、自車位置マークをスケール表示させた際の表示画面の一例を示す説明図である。図10において、ディスプレイ312には、地図画面1001と、自車位置マークとしてのキャラクタ画像1002と、スケール1003とが表示されている。地図画面1001は、100mのスケールの地図である。キャラクタ画像1002は、100mのスケールにて地図を表示した場合に表示されるイノシシのマークである(図4参照)。スケール1003は、地図画面1001の定規を示しており、表示させないようにすることも可能である。
【0080】
このような表示画面により、利用者は、自車位置マークを一見することにより、現在表示している画面のスケールを簡単に把握することができる。
【0081】
(受信したキャラクタ情報のスケールを決定するスケール決定処理の一例)
つぎに、図11を用いて、受信したキャラクタ情報のスケールを決定するスケール決定処理の一例について説明する。図11は、受信したキャラクタ情報のスケールを決定するスケール決定処理の一例を示すフローチャートである。
【0082】
図11において、ナビゲーション装置300は、利用者により、入力デバイス310からキャラクタ情報を取得するための操作があるか否かを判断する(ステップS1101)。キャラクタ情報を取得するための操作があるまで待機状態にあり(ステップS1101:Noのループ)、当該操作があると(ステップS1101:Yes)、ディスプレイ312から所定の画面を表示させることを前提とし、入力デバイス310によってキャラクタの種類の指定を受け付ける(ステップS1102)。
【0083】
そして、受け付けたキャラクタの種類を基に、通信I/F313が、外部サーバにキャラクタ情報を要求する旨の情報を送信する(ステップS1103)。さらに、CPU301により、通信I/F313がキャラクタ情報を受信したか否かを判断する(ステップS1104)。キャラクタ情報を受信した場合(ステップS1104:Yes)、ディスプレイ312に、受信したキャラクタ情報を表示させる(ステップS1105)。
【0084】
そして、CPU301により、入力デバイス310が、受信したキャラクタ情報を登録する旨の選択を受け付けたか否かを判断する(ステップS1106)。キャラクタ情報を登録する旨の選択を受け付けた場合(ステップS1106:Yes)、受信したキャラクタ情報と、既に記録されているキャラクタ情報との属性を比較する(ステップS1107)。そして、比較した属性を基に、受信したキャラクタ情報に対応するスケールを決定する(ステップS1108)。そして、ステップS1108のスケールの決定のあと、決定したスケールの自車位置マークとして磁気ディスク305に記録し(ステップS1109)、一連の処理を終了する。
【0085】
ここで、一例を挙げて説明しておくと、たとえば、キャラクタ情報の種類が「動物」として指定され(ステップS1102参照)、受信したキャラクタ情報の中から「キリン」のキャラクタの登録を受け付けた場合(ステップS1106参照)、既に記録されているキャラクタ情報の属性(大きさ、重さ等)のうち、「キリン」のキャラクタに近い属性を有するものを抽出する。たとえば、スケール1kmに対応して「ゾウ」のキャラクタが既に記録されている場合、この「ゾウ」のキャラクタを抽出し、「ゾウ」のキャラクタに代わり、「キリン」のキャラクタをスケール1kmに対応させる(ステップS1108参照)。なお、この場合、たとえば、「ゾウ」のキャラクタ情報を磁気ディスク305から削除する。
【0086】
フローチャートに戻り、ステップS1104において、通信I/F313がキャラクタ情報を受信しない場合(ステップS1104:No)、ディスプレイ312にキャラクタ情報が存在しない旨を表示する(ステップS1110)。そして、ディスプレイ312から所定の画面を表示させることを前提とし、キャラクタ情報の種類変更を受け付けたか否かを判断する(ステップS1111)。
【0087】
キャラクタ情報の種類変更を受け付けた場合(ステップS1111:Yes)、ステップS1102における、キャラクタの種類の指定の受け付けをおこなう。一方、ステップS1111において、キャラクタ情報の種類変更を受け付けない場合(ステップS1111:No)、一連の処理を終了する。また、ステップS1106において、キャラクタ情報を登録する旨の選択を受け付けない場合(ステップS1106:No)、ステップS1111における、キャラクタ情報の種類変更の受け付けをおこなう。
【0088】
上述した処理によれば、新たに受信したキャラクタ情報の属性に基づいて、当該キャラクタ情報に対応するスケールを決定するようにし、決定したスケールと、キャラクタ情報とを記録するようにしたので、利用者の好みに応じたキャラクタ情報を適宜受信して自車位置マークに用いることができる。したがって、利用者の好みを反映させることができ、すなわち、利用者にとって最も把握しやすいキャラクタを自車位置マークとして表示させることができる。これにより、利用者は、簡単にスケールを把握することが可能になる。
【0089】
以上説明したように、本発明の表示装置、表示制御方法、表示制御プログラム、および記録媒体によれば、利用者に対して、現在表示している画面の縮尺率を簡単に把握させることができる。よって、安全運転に寄与することができる。
【0090】
なお、本実施例で説明した表示制御方法は、予め用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。また、このプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0091】
【図1】実施の形態にかかる表示装置の機能的構成の一例を示すブロック図である。
【図2】表示装置がおこなう表示制御処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図3】本実施例にかかるナビゲーション装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【図4】磁気ディスクに記録される自車位置マークに関する情報の一例を示す説明図である。
【図5】自車位置マークの表示態様を異ならせる表示制御処理の一例を示すフローチャートである。
【図6】モード選択を受け付ける画面を示す説明図である。
【図7】キャラクタの種類を指定するか否かの選択を受け付ける画面の一例を示した説明図である。
【図8】キャラクタの種類を受け付ける画面の一例を示した説明図である。
【図9】500mのスケールにて、自車位置マークをスケール表示させた際の表示画面の一例を示す説明図である。
【図10】100mのスケールにて、自車位置マークをスケール表示させた際の表示画面の一例を示す説明図である。
【図11】受信したキャラクタ情報のスケールを決定するスケール決定処理の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0092】
100 表示装置
101 設定部
102 表示制御部
103 表示部
104 記録部
105 受信部
106 決定部
300 ナビゲーション装置
400 自車位置マークに関する情報
【技術分野】
【0001】
この発明は、表示装置、表示制御方法、表示制御プログラム、および記録媒体に関する。ただし、この発明は、上述の表示装置、表示制御方法、表示制御プログラム、および記録媒体に限られない。
【背景技術】
【0002】
従来、車両などの移動体には、ナビゲーション装置など、ディスプレイに地図画面を表示させる表示装置が搭載されている。このような表示装置では、単に地図画面のみを表示することのほかに、地図画面上に現在位置を示すマークを重ねて表示するようにしたり、地図画面上に現在位置を示すマークを重ねて目的地までの経路を表示するようにしたりすることがおこなわれている。また、地図画面を表示するに際しては、たとえば、複数の異なるスケールの中から一つを設定することにより、設定したスケールの地図データを表示する(たとえば、下記特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開平9−34351号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した特許文献1の技術では、地図画面の視認性を損なわないように、当該スケールが画面隅にバー表示されているため、利用者は縮尺率を把握するにあたり、当該スケールを注視しなければならないといった問題があった。このように、従来の技術では、スケールを一見して把握することができず、たとえば運転中のドライバーが当該スケールを把握する際には、画面を注視することになるため、安全運転上好ましくないといった問題が一例としてあった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1の発明にかかる表示装置は、現在位置を示すマークを重畳して地図を画面に表示する表示装置において、複数の異なる縮尺率から一の縮尺率を設定する設定手段と、前記設定手段によって設定された前記縮尺率に応じて、前記地図を前記画面に表示させるとともに前記マークの表示態様を異ならせる表示制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0006】
また、請求項7の発明にかかる表示制御方法は、現在位置を示すマークを重畳して地図を画面に表示する表示装置の表示制御方法において、複数の異なる縮尺率から一の縮尺率を設定する設定工程と、前記設定工程にて設定された前記縮尺率に応じて、前記地図を前記画面に表示させるとともに前記マークの表示態様を異ならせる表示制御工程と、を含むことを特徴とする。
【0007】
また、請求項8の発明にかかる表示制御プログラムは、請求項7に記載の表示制御方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0008】
また、請求項9の発明にかかる記録媒体は、請求項8に記載の表示制御プログラムをコンピュータに読み取り可能に記録したことを特徴とする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる表示装置、表示制御方法、表示制御プログラム、および記録媒体の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0010】
(実施の形態)
(表示装置の機能的構成)
この発明の実施の形態にかかる表示装置100の機能的構成について説明する。図1は、実施の形態にかかる表示装置100の機能的構成の一例を示すブロック図である。この表示装置100は、現在位置を示すマークを重畳して地図を画面に表示する。図1において、表示装置100は、設定部101と、表示制御部102と、表示部103と、記録部104と、受信部105と、決定部106とを備えて構成される。
【0011】
設定部101は、複数の異なる縮尺率から一の縮尺率を設定する。縮尺率の設定は、利用者からの操作入力や音声入力などに基づいておこなわれるほか、現在位置の変更に応じて縮尺率を設定するコントローラ等の制御に基づいておこなわれる。なお、現在位置の変更に応じて縮尺率を設定するとは、具体的には、たとえば、ルート案内中、移動体の現在位置と次の案内地点とを常に一画面上に表示するとともに、案内地点に近づくにつれて地図のスケールを自動的に詳細にすることなどである。
【0012】
表示制御部102は、設定部101によって設定された縮尺率に応じて、地図を画面に表示させるとともに、現在位置を示すマークの表示態様を異ならせる。表示態様を異ならせるとは、マークの大きさ、マークの点滅の度合い、マークの色合いなどを変えて表示させることなどが挙げられるが、代表的には、縮尺率の大小関係を表現するためのキャラクタを異ならせて表示させることが挙げられる。
【0013】
表示部103は、表示制御部102の制御により、地図およびマークを画面上に表示する。なお、表示部103には、地図画面を表示するディスプレイを用いる。
【0014】
また、記録部104は、複数のマークに関する情報を記録する。マークに関する情報は、具体的には、マークの形状、模様、色彩などを表したものであり、○、×、△などの形状を示す情報であってもよい。また、マークに関する情報は、たとえば、縮尺率の大小関係を表現するための数字の情報であってもよい。
【0015】
なお、数字の情報は、大縮尺から小縮尺までの順番をマークに付すための情報や、マークに直接縮尺を表示させるための縮尺の情報などである。このような記録部104を備えた構成において、表示制御部102は、記録部104に記録されているマークに関する情報を用いてマークの表示態様を異ならせる。なお、マークの情報は、たとえば、外部のサーバから受信して取得することによって、利用者の好みに応じて、適宜更新可能である。
【0016】
また、マークに関する情報は、具体的には、複数の異なる縮尺率の大小関係を表現するためのキャラクタ情報である。記録部104は、複数の異なる縮尺率ごとに、当該縮尺率の大きさを表現するのに見合う属性をもつキャラクタ情報を記録する。具体的には、キャラクタ情報は、キャラクタ画像の情報と、キャラクタの種類を示す情報と、属性情報とからなる。キャラクタの種類は、キャラクタの分類であり、たとえば、「動物」や「乗り物」といった分類である。属性情報は、キャラクタによって利用者がイメージする大きさを表す情報である。
【0017】
表示制御部102は、設定部101によって設定された縮尺率に対応する、記録部104に記録されているキャラクタ情報を表示させる。具体的には、表示制御部102は、設定部101によって設定された縮尺率が小さい(広域地図)ほど、属性が大を示すキャラクタ情報を表示させる。
【0018】
具体的には、たとえば、動物のキャラクタの場合、ゾウのキャラクタとネズミのキャラクタとを例に挙げると、ゾウの属性情報は大きいものを示す属性情報であり、ネズミの属性情報は小さいものを示す属性情報である。この場合、ゾウのようなキャラクタ画像は、たとえば、小縮尺(広域地図)に用いられ、ネズミのようなキャラクタ画像は、大縮尺(詳細地図)に用いられる。
【0019】
また、表示制御部102は、設定部101によって縮尺率の設定が変更された際、マークの表示態様を異ならせた後に、地図の縮尺率を変更して表示させる。すなわち、地図の画面の変更に先立って、表示態様を異ならせたマークを表示させる。なお、マークの表示態様を異ならせるタイミングと、地図の縮尺率を変更して表示させるタイミングとの時間差は、利用者が視認できる程度の僅かな差であればよい。
【0020】
また、受信部105は、外部サーバからキャラクタ情報を受信する。受信部105は、たとえば、一定期間ごとに外部サーバから配信されるキャラクタ情報を受信するものとしてもよいし、利用者から指定された種類のキャラクタ情報を要求する旨の情報を送信した結果、受信するものでもよい。
【0021】
決定部106は、受信部105によって受信されたキャラクタ情報の属性に基づいて、当該キャラクタ情報に対応する縮尺率を決定する。決定部106は、たとえば、キャラクタの各種類の属性に対応する所定のテーブルを用いることにより、当該キャラクタ情報に対応する縮尺率を決定してもよい。なお、所定のテーブルとは、たとえば、属性としての大きさや重さごとに、縮尺率を対応付けたものである。
【0022】
また、決定部106は、受信したキャラクタ情報の属性と、記録部104に記録されているキャラクタ情報の属性とを比較することにより、相対的に縮尺率を決定してもよい。相対的に縮尺率を決定するとは、たとえば、予め縮尺率ごとにキャラクタ情報を記録しておき、受信したキャラクタ情報の属性が、記録されているキャラクタ情報の属性のうち、どのキャラクタ情報に近いかを判定し、最も近いキャラクタ情報と同様のスケールとして決定することである。
【0023】
受信部105と、決定部106とを備えた構成において、記録部104は、決定部106によって決定された縮尺率ごとに、受信部105が受信したキャラクタ情報を記録する。なお、記録部104への情報の記録にあたっては、利用者から記録する旨の選択を受け付けるようにしてもよい。
【0024】
(表示装置がおこなう表示制御処理手順)
つぎに、図2を用いて、表示装置100がおこなう表示制御処理手順について説明する。図2は、表示装置100がおこなう表示制御処理手順の一例を示すフローチャートである。
【0025】
図2のフローチャートにおいて、表示装置100は、地図画面の表示をおこなう入力があったか否かを判断する(ステップS201)。地図画面の表示をおこなう入力は、たとえば、電源がオンになった場合や、テレビ画面などから地図画面への切り替えがあった場合などである。
【0026】
地図画面の表示をおこなう入力があるまで待機状態にあり(ステップS201:Noのループ)、当該入力があると(ステップS201:Yes)、設定部101により、縮尺率を設定する(ステップS202)。この縮尺率は、たとえば、前回表示させた際の縮尺率や、今回利用者から入力された縮尺率である。
【0027】
そして、表示制御部102が縮尺率に応じて現在位置を示すマークの表示態様を異ならせる制御をおこなう(ステップS203)。このあと、表示部103が、現在位置を示すマークを重畳した地図画面を表示し(ステップS204)、一連の処理を終了する。
【0028】
以上説明したように、本実施の形態にかかる表示装置100は、設定された縮尺率に応じて、現在位置を示すマークの表示態様を異ならせるようにしたので、現在位置を示すマークにスケールの機能を持たせることができる。したがって、利用者は、現在位置を示すマークを一見することにより、現在表示している地図画面の縮尺率を簡単に把握することができる。よって、安全運転に寄与することができる。
【0029】
また、記録部104に記録されているマークに関する情報を用いて表示態様を異ならせるようにすれば、利用者は、どのマークがどの縮尺率に相当するのかを感覚的に掴むことによって、簡単に縮尺率を把握することが可能になる。
【0030】
また、マークに関する情報を、縮尺率の大小関係を表現するためのキャラクタ情報として記録しておき、設定された縮尺率に対応するキャラクタ情報を表示させるようにすれば、利用者はキャラクタを一見することにより、簡単に縮尺率を把握することが可能になる。
【0031】
また、設定された縮尺率が小さいほど、属性が大を示すキャラクタ情報を表示させるようにすれば、利用者は、イメージするキャラクタの大きさによって、縮尺率を把握することができる。
【0032】
また、縮尺率の設定が変更された際、マークの表示態様を異ならせた後に、地図の縮尺率を変更して表示させるようにすれば、利用者に対して、地図の画面の変更に先立って、表示態様を異ならせたマークを通知することができる。すなわち、地図画面が変更される前に、利用者はマークを視認することができることにより、縮尺率を容易に把握することができる。
【0033】
また、新たに受信したキャラクタ情報の属性に基づいて、当該キャラクタ情報に対応する縮尺率を決定するようにし、決定した縮尺率と、キャラクタ情報とを記録するようにすれば、利用者の好みに応じたキャラクタ情報を適宜受信して現在地を示すマークに用いることができる。したがって、利用者の好みを反映させることができ、すなわち、利用者にとって最も把握しやすいキャラクタを、現在位置を示すマークとして表示させることができる。これにより、利用者は、簡単に縮尺率を把握することが可能になる。
【実施例】
【0034】
以下に、本発明の実施例について説明する。本実施例では、車両に搭載されるナビゲーション装置によって、本発明の表示装置100を実施した場合の一例について説明する。
【0035】
(ナビゲーション装置のハードウェア構成)
図3を用いて、本実施例にかかるナビゲーション装置300のハードウェア構成について説明する。図3は、本実施例にかかるナビゲーション装置300のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。ナビゲーション装置300は、車両などの移動体に搭載されており、現在位置を示すマーク(以下「自車位置マーク」という)のキャラクタ情報を配信する図示せぬ外部サーバとネットワークにより接続可能になっている。
【0036】
図3において、ナビゲーション装置300は、CPU301と、ROM302と、RAM303と、磁気ディスクドライブ304と、磁気ディスク305と、光ディスクドライブ306と、光ディスク307と、音声I/F(インターフェース)308と、スピーカ309と、入力デバイス310と、映像I/F311と、ディスプレイ312と、通信I/F313と、GPSユニット314と、各種センサ315とを備えている。また、各構成部301〜315はバス320によってそれぞれ接続されている。
【0037】
CPU301は、ナビゲーション装置300の全体の制御を司る。ROM302は、ブートプログラム、現在地点算出プログラム、経路探索プログラム、経路誘導プログラム、表示制御プログラム、スケール決定プログラムなどの各種プログラムを記録している。また、RAM303は、CPU301のワークエリアとして使用される。
【0038】
現在地点算出プログラムは、たとえば、後述するGPSユニット314および各種センサ315の出力情報に基づいて、車両の現在地点(ナビゲーション装置300の現在地点)を算出させる。
【0039】
経路探索プログラムは、後述する磁気ディスク305に記録されている地図データなどを利用して、出発地点から目的地点までの最適な経路を探索させる。ここで、最適な経路とは、目的地点までの最短(または最速)経路や利用者が指定した条件に最も合致する経路などである。また、目的地点のみならず、立ち寄り地点や休憩地点までの経路を探索してもよい。探索された誘導経路は、CPU301を介して音声I/F308や映像I/F311へ出力される。
【0040】
経路誘導プログラムは、経路探索プログラムを実行することによって探索された誘導経路情報、現在地点算出プログラムを実行することによって算出された車両の現在地点情報、磁気ディスク305から読み出された地図データに基づいて、リアルタイムな経路誘導情報を生成させる。生成された経路誘導情報は、CPU301を介して音声I/F308や映像I/F311へ出力される。
【0041】
表示制御プログラムは、設定されたスケールに応じて、磁気ディスク305に記録されている地図情報および自車位置マークを示すキャラクタ画像を用い、地図上にキャラクタ画像を重畳させて表示するための情報を出力させるプログラムである。なお、スケールとは、実測距離を割り出せるように、地図画面上に表示される定規であり、縮尺率と同様のものである。ただし、縮尺率は、値が小さくなるほど広域表示を示すものであるのに対して、スケールは、値が小さくなるほど詳細表示を示すものである。
【0042】
表示制御プログラムは、具体的には、設定されたスケールが大きいほど(縮尺率が小さい)ほど、キャラクタ画像の大きさが大を示す属性のキャラクタ情報を出力させる。また、表示制御プログラムは、スケールの設定が変更された際、キャラクタ画像を変更して表示させた後に、地図のスケールを変更して表示させるプログラムを有する。
【0043】
地図情報および自車位置マークとしてのキャラクタ画像は、CPU301を介して映像I/F311へ出力される。なお、図1に示した表示制御部102は、CPU301によって実現される。すなわち、CPU301が表示制御プログラムを実行することにより、表示制御部102の機能を実現する。
【0044】
スケール決定プログラムは、通信I/F313が受信したキャラクタ情報の属性に基づいて、当該キャラクタに対応する地図データのスケールを決定するプログラムである。決定されたスケールは、磁気ディスクドライブ304を介して磁気ディスク305に記録されたり、映像I/F311へ出力されたりする。なお、図1に示した決定部106は、CPU301によって実現される。すなわち、CPU301がスケール決定プログラムを実行することにより、決定部106の機能を実現する。
【0045】
磁気ディスクドライブ304は、CPU301の制御にしたがって磁気ディスク305に対するデータの読み取り/書き込みを制御する。磁気ディスク305は、磁気ディスクドライブ304の制御で書き込まれたデータを記録する。磁気ディスク305としては、たとえば、HD(ハードディスク)やFD(フレキシブルディスク)を用いることができる。
【0046】
磁気ディスク305に記録される情報の一例としては、複数の異なる地図データが挙げられる。地図データは、建物、河川、地表面などの地物(フィーチャ)を表す背景データと、道路の形状を表す道路形状データとを有しており、地区ごとに分けられた複数のデータファイルによって構成されている。この地図データは、ディスプレイ312の表示画面において2次元または3次元に描写される。ナビゲーション装置300が経路誘導中の場合は、地図データと後述するGPSユニット314によって取得された車両の現在地点を示す自車位置マークとが重ねて表示されることとなる。
【0047】
また、磁気ディスク305に記録される情報の一例としては、自車位置マークに関する情報が挙げられる。自車位置マークに関する情報は、たとえば、複数の異なるスケールの大小関係を表現するためのキャラクタ情報である。このキャラクタ情報は、複数の異なるスケールごとに、キャラクタの画像情報と、キャラクタの種類の情報と、当該スケールの大きさを表現するのに見合う属性情報とからなる。なお、図1に示した記録部104は、磁気ディスク305によって実現される。
【0048】
光ディスクドライブ306は、CPU301の制御にしたがって光ディスク307に対するデータの読み取り/書き込みを制御する。光ディスク307は、光ディスクドライブ306の制御にしたがってデータの読み出される着脱自在な記録媒体である。光ディスク307は、書き込み可能な記録媒体を利用することもできる。また、この着脱可能な記録媒体として、光ディスク307のほか、MO、メモリカードなどであってもよい。
【0049】
音声I/F308は、音声出力用のスピーカ309に接続される。スピーカ309は、音声を出力する。入力デバイス310は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えたリモコン、キーボード、マウス、タッチパネルなどが挙げられる。入力デバイス310は、リモコン、キーボード、マウス、タッチパネルのうち、いずれか一つの形態によって実現されてもよいし、複数の形態によって実現してもよい。
【0050】
この入力デバイス310を用い、利用者からスケールの設定が入力される。また、この入力デバイス310を用い、利用者から、外部サーバに対して自車位置マークを示すキャラクタ画像の配信要求をおこなうための入力がおこなわれる。なお、図1に示した設定部101は、入力デバイス310によって実現されるが、このほかにも、CPU301が所定のプログラムを実行する場合として、たとえば、ルート中の案内地点に近づくたびに地図のスケールの変更等をおこなう場合などにおいては、CPU301によって実現される。
【0051】
映像I/F311は、ディスプレイ312と接続される。映像I/F311は、具体的には、たとえば、ディスプレイ312全体の制御をおこなうグラフィックコントローラと、即時表示可能な画像情報を一時的に記録するVRAM(Video RAM)などのバッファメモリと、グラフィックコントローラから出力される画像データに基づいて、ディスプレイ312を表示制御する制御ICなどによって構成される。
【0052】
ディスプレイ312には、上述したマークなどのアイコン、カーソル、メニュー、ウインドウ、あるいは文字や画像などの各種データが表示される。ディスプレイ312には、上述した地図データが2次元または3次元に描画される。ディスプレイ312に表示された地図データは、自車位置マークとしてのキャラクタ画像が重ねて表示される。
【0053】
このディスプレイ312は、たとえば、CRT、TFT液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイなどを採用することができる。ディスプレイ312は、たとえば、車両のダッシュボード付近に設置される。ディスプレイ312は、車両のダッシュボード付近のほか、車両の後部座席周辺などに設置するなどして、車両内に複数設置してもよい。なお、図1に示した表示部103は、ディスプレイ312によって実現される。
【0054】
通信I/F313は、無線を介してネットワークに接続され、ナビゲーション装置300とCPU301とのインターフェースとして機能する。通信I/F313は、さらに、無線を介してインターネットなどの通信網に接続され、この通信網とCPU301とのインターフェースとしても機能する。また、通信I/F313は、外部のサーバから自車位置マークに用いられるキャラクタ情報を要求する旨の情報を送信したり、キャラクタ画像の情報を受信したりする。なお、図1に示した受信部105は、通信I/F313によって実現される。
【0055】
GPSユニット314は、GPS衛星からの電波を受信し、車両の現在地点を示す情報を出力する。GPSユニット314の出力情報は、後述する各種センサ315の出力値とともに、CPU301による車両の現在地点の算出に際して利用される。現在地点を示す情報は、たとえば緯度・経度、高度などの、地図データ上の1点を特定する情報である。
【0056】
各種センサ315は、車速センサ、加速度センサ、角速度センサなどの、車両の位置や挙動を判断することが可能な情報を出力する。各種センサ315の出力値は、CPU301による車両の現在地点の算出や、速度や方位の変化量の測定などに用いられる。
【0057】
図1に示した表示装置100が備える設定部101と、表示制御部102と、表示部103と、記録部104とは、図3に示したナビゲーション装置300におけるROM302、RAM303、磁気ディスク305、光ディスク307などに記録されたプログラムやデータを用いて、CPU301が所定のプログラムを実行し、ナビゲーション装置300における各部を制御することによってその機能を実現する。
【0058】
すなわち、本実施例のナビゲーション装置300は、ナビゲーション装置300における記録媒体としてのROM302に記録されている表示制御プログラムを実行することにより、図1に示した表示装置100が備える機能を、図2に示した表示制御処理手順で実行することができる。
【0059】
(磁気ディスクに記録される自車位置マークに関する情報の一例)
つぎに、図4を用いて、磁気ディスク305に記録される自車位置マークに関する情報の一例について説明する。図4は、磁気ディスク305に記録される自車位置マークに関する情報の一例を示す説明図である。
【0060】
図4において、自車位置マークに関する情報400は、キャラクタ情報410と、キャラクタ情報に対応するスケール420とからなる。キャラクタ情報410は、種類ごとに、画像情報と属性情報とからなる。画像情報は、自車位置マークとして表示される画像を示している。なお、この画像情報に、小スケールから大スケールまでの順番を示した数字の情報や、スケール420を示した数値の情報を含ませてもよい。すなわち、画像とともに上記数字または数値を表示させてもよい。
【0061】
また、画像情報に、色合いの情報を具備させ、たとえば、大スケールほど、色合いを濃くすることなども可能である。また、スケール420のうち、50m〜500mを示す画像情報の上下に矢印を示すことにより、当該スケールよりも大スケールおよび小スケールがある旨を表示させることも可能である。なお、この場合、1kmを示す画像情報については、画像情報の下に矢印を示すことにより小スケールのみがある旨を示し、25mを示す画像情報については、画像情報の上に矢印を示すことにより大スケールのみがある旨を示すようにすればよい。属性情報は、各画像情報に対応する大きさ及び重さを示したものである。
【0062】
動物の種類を例に挙げて説明すると、属性情報のうち、大きさを示すW(m)は、W1〜W6になるに従って、大きさが小さくなる。また、重さを示すw(t)は、w1〜w6になるに従って、重さが軽くなる。つまり、スケール420に示す数字が小さいほど(縮尺率が大きくなるほど)、属性情報の示す大きさ及び重さが小さくなっている。なお、飛行機、魚類、車についても同様に、スケール420に示す数字が小さいほど(縮尺率が大きくなるほど)、属性情報の示す大きさ及び重さが小さくなっている。このように、複数の異なるスケール420ごとに、キャラクタ情報が記録されている。なお、利用者からの入力により、各スケール420に対応するキャラクタ情報410を変更することも可能である。
【0063】
(自車位置マークの表示態様を異ならせる表示制御処理の一例)
つぎに、図5を用いて、自車位置マークの表示態様を異ならせる表示制御処理の一例について説明する。図5は、自車位置マークの表示態様を異ならせる表示制御処理の一例を示すフローチャートである。
【0064】
図5のフローチャートにおいて、ナビゲーション装置300のCPU301は、電源がオンになるまで待機状態にあり(ステップS501:Noのループ)、電源がオンになると(ステップS501:Yes)、ディスプレイ312に自車位置周辺の地図を表示させる(ステップS502)。そして、ディスプレイ312に、自車位置マークをスケール表示(キャラクタ表示)させるか否かのモード選択を受け付ける画面を表示させ、自車位置マークをスケール表示させるモードが選択されたか否かを判断する(ステップS503)。なお、自車位置マークをスケール表示させるか否かのモード選択を受け付ける画面については、図6を用いて後述する。
【0065】
自車位置マークをスケール表示させるモードが選択された場合(ステップS503:Yes)、ディスプレイ312に、キャラクタの種類を指定するか否かの選択を受け付ける画面を表示させ、キャラクタの種類が指定されているか否かを判断する(ステップS504)。なお、キャラクタの種類を指定するか否かの選択を受け付ける画面については、図7および図8を用いて後述する。キャラクタの種類が指定されていると判断した場合(ステップS504:Yes)、スケールに応じて指定された種類のキャラクタを抽出する(ステップS505)。
【0066】
そして、抽出したキャラクタを自車位置マークとして地図上に表示させた後に、地図のスケールを変更して表示する(ステップS506)。このあと、たとえば、利用者からの入力デバイス310を用いた操作入力により、地図のスケールが変更されたか否かを判断する(ステップS507)。地図のスケールが変更された場合(ステップS507:Yes)、ステップS504における、キャラクタの種類が指定されているか否かの判断をおこなう。
【0067】
また、ステップS507において、地図のスケールが変更されないと判断した場合(ステップS507:No)、電源オフか否かを判断する(ステップS508)。電源がオフになると(ステップS508:Yes)、一連の処理を終了する。一方、電源がオフになっていない場合(ステップS508:No)、ステップS504における、キャラクタの種類が指定されているか否かの判断をおこなう。
【0068】
一方、ステップS504においてキャラクタの種類が指定されていないと判断した場合(ステップS504:No)、スケールに応じて任意の種類のキャラクタを抽出し(ステップS509)、ステップS506における自車位置マークの表示をおこなう。なお、任意の種類のキャラクタとは、キャラクタの種類を問わないということであり、図4にて自車位置マークに関する情報400として示したように、種類の異なる各キャラクタはそれぞれスケールに対応している。また、ステップS503において、自車位置マークをスケール表示させるモードが選択されない場合(ステップS503:No)、通常表示される、たとえば三角形状などの固定マークを自車位置マークとして地図上に表示させ(ステップS510)、一連の処理を終了する。
【0069】
上述した処理によれば、設定されたスケールに応じて、自車位置マークの表示態様を異ならせるようにしたので、自車位置マークにスケールの機能を持たせることができる。したがって、利用者は、自車位置マークを一見することにより、現在表示している画面のスケールを簡単に把握することができる。
【0070】
また、自車位置マークに関する情報を、スケールの大小関係を表現するためのキャラクタ情報として記録しておき、設定されたスケールに対応するキャラクタ情報を表示させるようにしたので、キャラクタを一見することにより、簡単にスケールを把握することが可能になる。
【0071】
また、設定されたスケールが大きいほど(縮尺率が小さいほど)、属性が大を示すキャラクタ情報を表示させるようにしたので、利用者は、イメージするキャラクタの大きさによって、スケールを把握することができる。
【0072】
また、スケールの設定が変更された際、自車位置マークの表示態様を異ならせた後に、地図のスケールを変更して表示させるようにしたので、利用者に対して、地図の画面の変更に先立って、表示態様を異ならせた自車位置マークを通知することができる。すなわち、地図画面が変更される前に、利用者は自車位置マークを視認することができることにより、スケールを容易に把握することができる。
【0073】
(利用者からの選択を受け付ける画面の一例)
つぎに、図6〜8を用いて、モード選択を受け付ける画面について説明する。図6は、モード選択を受け付ける画面を示す説明図である。
【0074】
図6において、ディスプレイ312には、自車位置マークをスケール表示(キャラクタ表示)させるか否かの選択画面が表示されている。この表示画面において、「いいえ」が選択されると、通常表示される、たとえば三角形状の固定マークを自車位置マークを地図に重畳した画面に移行する。一方、「はい」が選択されると、図7に示す、キャラクタの種類を指定するか否かの選択を受け付ける画面に移行する。
【0075】
図7は、キャラクタの種類を指定するか否かの選択を受け付ける画面の一例を示した説明図である。図7において、ディスプレイ312には、キャラクタの種類を指定するか否かの選択画面が表示されている。この表示画面において、「いいえ」が選択されると、各スケールにおいて、任意の種類のキャラクタが表示される。一方、「はい」が選択されると、図8に示す、キャラクタの種類を受け付ける画面に移行する。
【0076】
図8は、キャラクタの種類を受け付ける画面の一例を示した説明図である。図8において、ディスプレイ312には、キャラクタの種類を受け付ける画面が表示されている。この表示画面において、選択された種類のキャラクタが、スケールごとの地図に重畳して表示されることになる。
【0077】
(自車位置マークをスケール表示させた際の表示画面の一例)
つぎに、図9および図10を用いて、自車位置マークをスケール表示させた際の表示画面の一例について説明する。図9は、500mのスケールにて、自車位置マークをスケール表示させた際の表示画面の一例を示す説明図である。
【0078】
図9において、ディスプレイ312には、地図画面901と、自車位置マークとしてのキャラクタ画像902と、スケール903とが表示されている。地図画面901は、500mのスケールの地図である。キャラクタ画像902は、500mのスケールにて地図を表示した場合に表示されるクマのマークである(図4参照)。スケール903は、地図画面901の定規を示しており、表示させないようにすることも可能である。この表示画面において、たとえば、利用者からの入力により、100mのスケールへの変更を受け付けた場合には、図10に示す画面に移行する。
【0079】
図10は、100mのスケールにて、自車位置マークをスケール表示させた際の表示画面の一例を示す説明図である。図10において、ディスプレイ312には、地図画面1001と、自車位置マークとしてのキャラクタ画像1002と、スケール1003とが表示されている。地図画面1001は、100mのスケールの地図である。キャラクタ画像1002は、100mのスケールにて地図を表示した場合に表示されるイノシシのマークである(図4参照)。スケール1003は、地図画面1001の定規を示しており、表示させないようにすることも可能である。
【0080】
このような表示画面により、利用者は、自車位置マークを一見することにより、現在表示している画面のスケールを簡単に把握することができる。
【0081】
(受信したキャラクタ情報のスケールを決定するスケール決定処理の一例)
つぎに、図11を用いて、受信したキャラクタ情報のスケールを決定するスケール決定処理の一例について説明する。図11は、受信したキャラクタ情報のスケールを決定するスケール決定処理の一例を示すフローチャートである。
【0082】
図11において、ナビゲーション装置300は、利用者により、入力デバイス310からキャラクタ情報を取得するための操作があるか否かを判断する(ステップS1101)。キャラクタ情報を取得するための操作があるまで待機状態にあり(ステップS1101:Noのループ)、当該操作があると(ステップS1101:Yes)、ディスプレイ312から所定の画面を表示させることを前提とし、入力デバイス310によってキャラクタの種類の指定を受け付ける(ステップS1102)。
【0083】
そして、受け付けたキャラクタの種類を基に、通信I/F313が、外部サーバにキャラクタ情報を要求する旨の情報を送信する(ステップS1103)。さらに、CPU301により、通信I/F313がキャラクタ情報を受信したか否かを判断する(ステップS1104)。キャラクタ情報を受信した場合(ステップS1104:Yes)、ディスプレイ312に、受信したキャラクタ情報を表示させる(ステップS1105)。
【0084】
そして、CPU301により、入力デバイス310が、受信したキャラクタ情報を登録する旨の選択を受け付けたか否かを判断する(ステップS1106)。キャラクタ情報を登録する旨の選択を受け付けた場合(ステップS1106:Yes)、受信したキャラクタ情報と、既に記録されているキャラクタ情報との属性を比較する(ステップS1107)。そして、比較した属性を基に、受信したキャラクタ情報に対応するスケールを決定する(ステップS1108)。そして、ステップS1108のスケールの決定のあと、決定したスケールの自車位置マークとして磁気ディスク305に記録し(ステップS1109)、一連の処理を終了する。
【0085】
ここで、一例を挙げて説明しておくと、たとえば、キャラクタ情報の種類が「動物」として指定され(ステップS1102参照)、受信したキャラクタ情報の中から「キリン」のキャラクタの登録を受け付けた場合(ステップS1106参照)、既に記録されているキャラクタ情報の属性(大きさ、重さ等)のうち、「キリン」のキャラクタに近い属性を有するものを抽出する。たとえば、スケール1kmに対応して「ゾウ」のキャラクタが既に記録されている場合、この「ゾウ」のキャラクタを抽出し、「ゾウ」のキャラクタに代わり、「キリン」のキャラクタをスケール1kmに対応させる(ステップS1108参照)。なお、この場合、たとえば、「ゾウ」のキャラクタ情報を磁気ディスク305から削除する。
【0086】
フローチャートに戻り、ステップS1104において、通信I/F313がキャラクタ情報を受信しない場合(ステップS1104:No)、ディスプレイ312にキャラクタ情報が存在しない旨を表示する(ステップS1110)。そして、ディスプレイ312から所定の画面を表示させることを前提とし、キャラクタ情報の種類変更を受け付けたか否かを判断する(ステップS1111)。
【0087】
キャラクタ情報の種類変更を受け付けた場合(ステップS1111:Yes)、ステップS1102における、キャラクタの種類の指定の受け付けをおこなう。一方、ステップS1111において、キャラクタ情報の種類変更を受け付けない場合(ステップS1111:No)、一連の処理を終了する。また、ステップS1106において、キャラクタ情報を登録する旨の選択を受け付けない場合(ステップS1106:No)、ステップS1111における、キャラクタ情報の種類変更の受け付けをおこなう。
【0088】
上述した処理によれば、新たに受信したキャラクタ情報の属性に基づいて、当該キャラクタ情報に対応するスケールを決定するようにし、決定したスケールと、キャラクタ情報とを記録するようにしたので、利用者の好みに応じたキャラクタ情報を適宜受信して自車位置マークに用いることができる。したがって、利用者の好みを反映させることができ、すなわち、利用者にとって最も把握しやすいキャラクタを自車位置マークとして表示させることができる。これにより、利用者は、簡単にスケールを把握することが可能になる。
【0089】
以上説明したように、本発明の表示装置、表示制御方法、表示制御プログラム、および記録媒体によれば、利用者に対して、現在表示している画面の縮尺率を簡単に把握させることができる。よって、安全運転に寄与することができる。
【0090】
なお、本実施例で説明した表示制御方法は、予め用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。また、このプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0091】
【図1】実施の形態にかかる表示装置の機能的構成の一例を示すブロック図である。
【図2】表示装置がおこなう表示制御処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図3】本実施例にかかるナビゲーション装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【図4】磁気ディスクに記録される自車位置マークに関する情報の一例を示す説明図である。
【図5】自車位置マークの表示態様を異ならせる表示制御処理の一例を示すフローチャートである。
【図6】モード選択を受け付ける画面を示す説明図である。
【図7】キャラクタの種類を指定するか否かの選択を受け付ける画面の一例を示した説明図である。
【図8】キャラクタの種類を受け付ける画面の一例を示した説明図である。
【図9】500mのスケールにて、自車位置マークをスケール表示させた際の表示画面の一例を示す説明図である。
【図10】100mのスケールにて、自車位置マークをスケール表示させた際の表示画面の一例を示す説明図である。
【図11】受信したキャラクタ情報のスケールを決定するスケール決定処理の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0092】
100 表示装置
101 設定部
102 表示制御部
103 表示部
104 記録部
105 受信部
106 決定部
300 ナビゲーション装置
400 自車位置マークに関する情報
【特許請求の範囲】
【請求項1】
現在位置を示すマークを重畳して地図を画面に表示する表示装置において、
複数の異なる縮尺率から一の縮尺率を設定する設定手段と、
前記設定手段によって設定された前記縮尺率に応じて、前記地図を前記画面に表示させるとともに前記マークの表示態様を異ならせる表示制御手段と、
を備えることを特徴とする表示装置。
【請求項2】
複数の前記マークに関する情報を記録する記録手段をさらに備え、
前記表示制御手段は、前記記録手段に記録されている前記マークに関する情報を用いて前記表示態様を異ならせることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記マークに関する情報は、前記複数の異なる縮尺率の大小関係を表現するためのキャラクタ情報であり、
前記記録手段は、前記複数の異なる前記縮尺率ごとに、当該縮尺率の大きさを表現するのに見合う属性をもつ前記キャラクタ情報を記録し、
前記表示制御手段は、前記設定手段によって設定された縮尺率に対応する、前記記録手段に記録されているキャラクタ情報を表示させることを特徴とする請求項2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記表示制御手段は、前記設定手段によって設定された前記縮尺率が小さいほど、前記属性が大を示す前記キャラクタ情報を表示させることを特徴とする請求項2または3に記載の表示装置。
【請求項5】
前記表示制御手段は、前記設定手段によって前記縮尺率の設定が変更された際、前記マークの表示態様を異ならせた後に、地図の縮尺率を変更して表示させることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の表示装置。
【請求項6】
外部サーバから前記キャラクタ情報を受信する受信手段と、
前記受信手段によって受信された前記キャラクタ情報の属性に基づいて、当該キャラクタ情報に対応する前記縮尺率を決定する決定手段と、
をさらに備え、
前記記録手段は、前記決定手段によって決定された前記縮尺率ごとに、前記キャラクタ情報を記録することを特徴とする請求項3〜5のいずれか一つに記載の表示装置。
【請求項7】
現在位置を示すマークを重畳して地図を画面に表示する表示装置の表示制御方法において、
複数の異なる縮尺率から一の縮尺率を設定する設定工程と、
前記設定工程にて設定された前記縮尺率に応じて、前記地図を前記画面に表示させるとともに前記マークの表示態様を異ならせる表示制御工程と、
を含むことを特徴とする表示制御方法。
【請求項8】
請求項7に記載の表示制御方法をコンピュータに実行させることを特徴とする表示制御プログラム。
【請求項9】
請求項8に記載の表示制御プログラムを記録したことを特徴とするコンピュータに読み取り可能な記録媒体。
【請求項1】
現在位置を示すマークを重畳して地図を画面に表示する表示装置において、
複数の異なる縮尺率から一の縮尺率を設定する設定手段と、
前記設定手段によって設定された前記縮尺率に応じて、前記地図を前記画面に表示させるとともに前記マークの表示態様を異ならせる表示制御手段と、
を備えることを特徴とする表示装置。
【請求項2】
複数の前記マークに関する情報を記録する記録手段をさらに備え、
前記表示制御手段は、前記記録手段に記録されている前記マークに関する情報を用いて前記表示態様を異ならせることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記マークに関する情報は、前記複数の異なる縮尺率の大小関係を表現するためのキャラクタ情報であり、
前記記録手段は、前記複数の異なる前記縮尺率ごとに、当該縮尺率の大きさを表現するのに見合う属性をもつ前記キャラクタ情報を記録し、
前記表示制御手段は、前記設定手段によって設定された縮尺率に対応する、前記記録手段に記録されているキャラクタ情報を表示させることを特徴とする請求項2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記表示制御手段は、前記設定手段によって設定された前記縮尺率が小さいほど、前記属性が大を示す前記キャラクタ情報を表示させることを特徴とする請求項2または3に記載の表示装置。
【請求項5】
前記表示制御手段は、前記設定手段によって前記縮尺率の設定が変更された際、前記マークの表示態様を異ならせた後に、地図の縮尺率を変更して表示させることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の表示装置。
【請求項6】
外部サーバから前記キャラクタ情報を受信する受信手段と、
前記受信手段によって受信された前記キャラクタ情報の属性に基づいて、当該キャラクタ情報に対応する前記縮尺率を決定する決定手段と、
をさらに備え、
前記記録手段は、前記決定手段によって決定された前記縮尺率ごとに、前記キャラクタ情報を記録することを特徴とする請求項3〜5のいずれか一つに記載の表示装置。
【請求項7】
現在位置を示すマークを重畳して地図を画面に表示する表示装置の表示制御方法において、
複数の異なる縮尺率から一の縮尺率を設定する設定工程と、
前記設定工程にて設定された前記縮尺率に応じて、前記地図を前記画面に表示させるとともに前記マークの表示態様を異ならせる表示制御工程と、
を含むことを特徴とする表示制御方法。
【請求項8】
請求項7に記載の表示制御方法をコンピュータに実行させることを特徴とする表示制御プログラム。
【請求項9】
請求項8に記載の表示制御プログラムを記録したことを特徴とするコンピュータに読み取り可能な記録媒体。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2009−236817(P2009−236817A)
【公開日】平成21年10月15日(2009.10.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−85535(P2008−85535)
【出願日】平成20年3月28日(2008.3.28)
【出願人】(000005016)パイオニア株式会社 (3,620)
【出願人】(595105515)インクリメント・ピー株式会社 (197)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年10月15日(2009.10.15)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年3月28日(2008.3.28)
【出願人】(000005016)パイオニア株式会社 (3,620)
【出願人】(595105515)インクリメント・ピー株式会社 (197)
【Fターム(参考)】
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