説明

表示装置及び半導体装置

【課題】表示パネルに配置されたフォトセンサにおいて、対象物からの反射光を正確に検出し、画像取り込みの精度を向上させることを目的とする。
【解決手段】フォトセンサが配置された表示パネルでは、対象物の画像を取り込む際、光源から対象物に光が照射され、反射された光がフォトセンサに入射される。その際、フォトセンサの感度に対して入射光が強すぎる場合には光源の輝度を小さくし、逆にフォトセンサの感度に対して入射光が弱すぎる場合には光源の輝度を大きくする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
技術分野は、表示装置及び半導体装置に関する。また、それらの駆動方法及びそれらの作製方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、タッチセンサを搭載した表示パネルが注目されている。タッチセンサには、動作原理の違いにより、抵抗膜方式、静電容量方式、光方式などがある。いずれの方式においても、対象物が表示パネルに接触もしくは近接することでデータを入力することができる。
【0003】
光方式のタッチセンサとして光を検出するセンサ(「フォトセンサ」又は「光電変換素子」ともいう)を表示パネルに設けることにより、表示画面が入力領域を兼ねる。
【0004】
フォトセンサが設けられた表示パネルでは、表示パネルから光が発せられ、対象物に照射される。照射された光は対象物で反射し、フォトセンサに入射される。フォトセンサは受光した光の輝度に応じた電流を発生させ、対象物の画像情報が電気情報として取得される。
【0005】
このような表示パネルを有する装置の一例として、対象物を画像として取り込むためのエリアセンサを配置することによって、画像取り込み機能、いわゆるスキャナ機能を備えた表示装置が挙げられる(例えば、特許文献1を参照)。
【0006】
また、指紋認証装置等の表示パネルを必須としない装置にも、タッチセンサを搭載し、本人認証を行う技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2001−292276号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1の表示パネルでは、対象物からの反射光が、明るすぎる場合若しくは暗すぎる場合などフォトセンサの感度に適していないために、対象物の画像を正確に取り込めないという問題がある。明るすぎる場合は取り込まれた画像が白浮きし、暗すぎる場合は取り込まれた画像が黒沈みする。いずれも場合も取り込んだ画像が不鮮明になってしまう。
【0009】
上記問題に鑑み、表示パネルなどのデータの入力部において、画像の取り込みの精度を向上させることを目的の一とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
開示する半導体装置は、フォトセンサを有する入力部において対象物の画像を取り込む際に、対象物からの反射光がフォトセンサの感度に適するように、光源を調光することを特徴としている。なお、半導体装置は、表示パネルを有する装置(表示装置ともいう)でもよく、表示パネルを有さない装置でもよい。
【0011】
具体的には、フォトセンサの感度に対して入射光が強すぎる場合、光源の輝度を小さくする。逆に入射光が弱すぎる場合には光源の輝度を大きくする。光源の輝度を調節すれば、対象物からの反射光の輝度が調節され、フォトセンサへの入射光の輝度が調節される。
【0012】
表示パネルが有する表示素子が液晶素子等の非発光素子である場合、光源はバックライトであり、バックライトの輝度を調節することで、フォトセンサへの入射光の輝度を調節する。
【0013】
また、表示パネルが有する表示素子がEL素子等の発光素子である場合、光源は発光素子であり、発光素子の輝度を調節することで、フォトセンサへの入射光の輝度を調節する。
【0014】
また、表示パネルを有さない装置とする場合にも、光源を設け、光源の輝度を調節することでフォトセンサへの入射光の輝度を調節する。
【0015】
本発明の一態様は、フォトセンサを有する入力部、光源、A/D変換部、ビットカウント測定部、及びコントローラを有し、入力部は、光源からの光に対する対象物の反射光をフォトセンサにより受光することで、対象物の画像を取り込む手段を有し、A/D変換部は、対象物の画像の画像データをデジタル信号に変換する手段を有し、ビットカウント測定部は、デジタル信号の各ビットのビットカウント数を測定する手段を有し、コントローラは、ビットカウント数に応じて光源の輝度を調節する手段を有する半導体装置である。
【0016】
本発明の他の一態様は、フォトセンサを有する表示パネル、バックライト、A/D変換部、ビットカウント測定部、及びコントローラを有し、表示パネルは、バックライトからの光に対する対象物の反射光をフォトセンサにより受光することで、対象物の画像を取り込む手段を有し、A/D変換部は、対象物の画像の画像データをデジタル信号に変換する手段を有し、ビットカウント測定部は、デジタル信号の各ビットのビットカウント数を測定する手段を有し、コントローラは、ビットカウント数に応じてバックライトの輝度を調節する手段を有する表示装置である。
【0017】
本発明の他の一態様は、フォトセンサを有する表示パネル、バックライト、A/D変換部、ビットカウント測定部、及びコントローラを有し、表示パネルは、バックライトからの光に対する対象物の反射光をフォトセンサにより受光することで、対象物の画像を取り込む手段を有し、A/D変換部は、対象物の画像の画像データをデジタル信号に変換する手段を有し、ビットカウント測定部は、デジタル信号の各ビットのビットカウント数を測定する手段と、受光した光が前記フォトセンサの感度に適しているか否かをビットカウント数の分布に従って判定する手段とを有し、コントローラは、判定の結果に応じてバックライトの輝度を調節する手段を有する表示装置である。
【0018】
本発明の他の一態様は、フォトセンサを有する表示パネル、バックライト、A/D変換部、ビットカウント測定部、及びコントローラを有し、表示パネルは、バックライトからの光に対する対象物の反射光をフォトセンサにより受光することで、対象物の画像を取り込む手段を有し、A/D変換部は、対象物の画像の画像データをデジタル信号に変換する手段を有し、ビットカウント測定部は、デジタル信号の各ビットのビットカウント数を測定する手段と、受光した光がフォトセンサの感度に適しているか否かをビットカウント数の分布に従って判定する手段とを有し、コントローラは、ビットカウント数の分布において、ビットカウント数のピークが中央ビットに位置するように、バックライトの輝度を調節する手段を有する表示装置である。
【0019】
本発明の他の一態様は、フォトセンサを有する表示パネル、バックライト、A/D変換部、ビットカウント測定部、及びコントローラを有し、表示パネルは、バックライトからの光に対する対象物の反射光をフォトセンサにより受光することで、対象物の画像を取り込む手段を有し、A/D変換部は、対象物の画像の画像データをデジタル信号に変換する手段を有し、ビットカウント測定部は、デジタル信号の各ビットのビットカウント数を測定する手段と、受光した光がフォトセンサの感度に適しているか否かをビットカウント数の分布に従って判定する手段とを有し、コントローラは、ビットカウント数の分布において、各ビットのビットカウント数の平均値が前記ビットカウント数の最大値の中央値になるように、バックライトの輝度を調節する手段を有する表示装置である。
【発明の効果】
【0020】
フォトセンサの感度に適するように光源を調光することができるため、取り込んだ画像を鮮明にすることができる。
【0021】
また、対象物の色や明るさに応じて光源を調光することができるため、対象物により近い画像を取り込むことができる。
【0022】
取り込んだ画像を用いて様々な処理を行うことができる。文書や図画を取り込んだ場合、電子データとして保存しておき、必要な時に表示することができる。また、指の指紋等を取り込んだ場合、本人認証等を行うことができる。
【0023】
また、画像が鮮明になるため、タッチされた位置を正確に判断でき、誤入力を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】表示パネルの構成を説明する図。
【図2】画像データの解析方法を説明する図。
【図3】画像データの解析方法を説明する図。
【図4】画像データの解析方法を説明する図。
【図5】画像データの解析方法を説明する図。
【図6】表示パネルの構成を説明する図。
【図7】表示パネルの断面図。
【図8】表示パネルの断面図。
【図9】表示パネルの断面図。
【図10】表示パネルの断面図。
【図11】電子機器を説明する図。
【図12】電子機器を説明する図。
【発明を実施するための形態】
【0025】
実施の形態について、図面を参照して以下に説明する。ただし、本発明は以下の説明に限定されず、本発明の趣旨及びその範囲から逸脱することなく形態及び詳細を様々に変更し得ることは、当業者であれば容易に理解される。従って、本発明は以下に示す実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。なお、以下に説明する発明の構成において、同一部分または同様な機能を有する部分には同一の符号を異なる図面間で共通して用い、その繰り返しの説明は省略する。
【0026】
(実施の形態1)
実施の形態1では、図1〜3を用いて、表示パネルを有する表示装置とその動作を説明する。
【0027】
図1は、表示パネルを有する表示装置の一例である。
【0028】
表示装置100は、表示パネル101、A/D変換部(ADC:Analog−Digital Convertor)102、ビットカウント測定部103、コントローラ104、及びバックライト部105を備えている。ここで示した表示装置の構成は一例であり、これに限定されない。他の例として、表示パネル101内に、A/D変換部102、ビットカウント測定部103、コントローラ104、及びバックライト部105の一部又は全部を一体形成してもよい。
【0029】
表示パネル101は、マトリクス状に配置された複数の画素107を有し、各画素107には表示素子108及びフォトセンサ109が配置されている。表示素子108は、液晶素子等の非発光素子である。またフォトセンサ109は、フォトダイオード等の受光素子である。なお、表示パネル101は、表示素子を制御する回路及びフォトセンサを駆動する回路を有しても良い。
【0030】
表示パネル101は、画像を表示する機能を有する。画像の表示は、各画素107の表示素子108を制御し、バックライト部105からの光を所望の画素において透過させることで行われる。
【0031】
また、表示パネル101は、対象物の画像を取り込む機能、いわゆるスキャナ機能を有する。画像の取り込みは、次のように行われる。表示パネル101に対象物が接触又は接近する際、バックライト部105から発せられた光が対象物に照射される。照射された光は対象物で反射し、各画素107に設けられたフォトセンサ109に入射される。フォトセンサ109は受光した光の輝度に応じた電流を発生させ、対象物の画像情報が電気信号として取得される。
【0032】
そして表示装置100は、表示パネル101が画像を表示している時と、画像を取り込んでいる時とで、バックライト部105からの光を調節する機能(調光機能)を有している。光の調節は、表示パネル101に設けられたフォトセンサ109の感度に合わせて行う。
【0033】
以下、フォトセンサ109の感度に合わせてバックライト部105からの光を調節する具体的な手段について、図1〜図3を用いて説明する。
【0034】
まず、表示パネル101において、上述した方法により対象物の画像を取り込む。対象物は、文字や絵が描かれた紙や、人の指など画像として取り込みたいものを適宜用いることができる。
【0035】
画像は、A/D変換部102に送信され、nビットのデジタル信号に変換される(図1)。デジタル化は次のようにして行われる。
【0036】
まず、各画素の輝度を階調値で表示する。図2(A)は、取り込んだ画像の画素数を3×3のm=9個とし、ビットの数をn=6ビット(64階調)とした場合の各画素の階調値の一例である。
【0037】
次に、各画素の階調値を0又は1のビット値で表す。
【0038】
例えば、画素Aの場合、階調値32=(1×2)+(0×2)+(0×2)+(0×2)+(0×2)+(0×2)から、第6ビット=1、第5ビット=0、第4ビット=0、第3ビット=0、第2ビット=0、第1ビット=0であり、第1ビット〜第6ビットのビット値は「100000」となる。第6ビットを最上位ビット(MSB:Most Significant Bit)、第1ビットを最下位ビット(LSB:Least Significant Bit)としたが、逆にしても良い。
【0039】
また、画素Eの場合、階調値56=(1×2)+(1×2)+(1×2)+(0×2)+(0×2)+(0×2)から、第1ビット〜第6ビットのビット値は「111000」となる。
【0040】
同様に、他の画素の階調値についてもビット値で表す。図2(B)に、画素A〜画素Iの各列に第1ビット〜第6ビットのビット値を記した。
【0041】
ビット値で表示された画像データは、ビットカウント測定部103に送信される(図1)。
【0042】
ビットカウント測定部103は、第1ビット〜第6ビットの各ビットのビットカウント数を測定する。ビットカウント数は、各ビットにおいてビット値が1である画素数を合計した数である。例えば第6ビットの場合、画素A〜画素Iの9画素のビット値が1であるのでビットカウント数は9である。また、第4ビットの場合、画素D〜画素Iの6画素のビット値が1であるのでビットカウント数は6である。
【0043】
同様に、他のビットについてもビットカウント数を測定する。図2(B)の右端のセルに各ビットのビットカウント数を記した。
【0044】
図2(C)に、測定されたビットカウント数の分布を示した。横軸はビット、縦軸はビットカウント数である。
【0045】
ここで、図2(C)のような分布において、ビットカウント数のピークが中央ビットに位置する場合に、フォトセンサの感度に適した光が入射されたと判定される。本実施の形態では、中央ビットは第3ビット又は第4ビットである。nビットにおける中央ビットは、nが偶数の場合に第(n/2)ビット又は第{(n/2)+1}ビットであり、nが奇数の場合に第{(n+1)/2}ビットである。
【0046】
図2(C)では、ビットカウント数の分布は第6ビット側(MSB側)に偏っている。この場合、入射光が強すぎるため、フォトセンサの感度に適していないと判定される。判定後、ビットカウント数の判定結果は、コントローラ104に送信される。
【0047】
コントローラ104は、ビットカウント数に応じてバックライトの輝度を調節する機能を有しており、バックライト電源の出力を調整する信号を、バックライト部105へ送信する。図2(C)の場合、ビットカウント数のピークを第6ビットから中央ビットに移すように、バックライトの輝度を小さくするための信号を送信する。
【0048】
バックライト部105は、コントローラ104の信号に応じてバックライト電源の出力を調整し、バックライトを調光する。図2(C)の場合、バックライトの輝度が下げられる。
【0049】
調光された光は、対象物で反射され、フォトセンサで受光され、再度画像の取り込みが行われる。取り込まれた画像において、再度ビットカウント数を測定される。そして、ビットカウント数のピークが中央ビットに位置していれば、フォトセンサの感度に適していると判定され、画像の取り込みは終了する。なお、この際にピークが中央ビットに位置していなければ、同様な動作を行い、再度バックライトの調光を行えばよい。
【0050】
図2の画像データの例では、入射光が強すぎる場合を示したが、入射光が弱すぎる場合も同様にバックライトの調光が可能である。図3(A)の画像データでは、同様にビットカウント数を測定すると(図3(B))、分布が第1ビット側(LSB側)に偏っており(図3(C))、入射光が弱すぎるため、フォトセンサの感度に適していないと判定される。この場合、コントローラ104はバックライトの輝度を大きくするための信号を出力し、バックライトの輝度が上げられる。
【0051】
以上のようにして、画像の取り込みの精度を向上させ、正確かつ鮮明な画像を得ることができる。特に、取り込まれた画像のビットカウント数を測定する構成を採用しているため、取り込まれた画像に応じてバックライトを調光することが可能である。また、ビットの数(階調数)を増やすことでより緻密な調光が行われるため、より画像の取り込みの精度を向上させることができる。本実施形態では単色の例を示したが、RGBの三色とすると、取り込んだ画像の色も判断して調光を行うことが可能である。
【0052】
また、画像の取り込みから、A/D変換、ビットカウント数測定、バックライトの調光までを自動で行うことができるため、常に最適な画像を自動で取得することが可能である。自動と手動との切り替え機能を備えてもよく、用途によって使い分けてもよい。
【0053】
なお、本実施の形態では、説明を簡単にするため画素数を3×3としているが、実用的には、640×480などとすればよい。また、中央ビットの範囲をフォトセンサの仕様や製造上のばらつきに応じて変えることができる。更に中央ビットを広めにとることで、画像の取り込みの精度を調整することができる。
【0054】
また、本実施の形態では、表示パネルを用いる装置について説明したが、表示パネルを用いない装置としてもよい。その場合、被検出物が接触又は接近する部分(入力部ともいう)にフォトセンサを設けて半導体装置を構成し、上記と同様に光源の調光を行うことで画像の取り込みを行えばよい。
【0055】
本実施の形態は、他の実施の形態と適宜組み合わせて実施することが可能である。
【0056】
(実施の形態2)
本実施の形態では、ビットカウント数の分布が平坦である場合に、バックライトを調光する方法を説明する。ビットカウント数の測定までは、実施の形態1と同様であり、画素数を3×3のm=9個、ビットの数をn=6ビットとして測定する。
【0057】
本実施の形態において、分布が平坦とは、全ビットが厳密に同じビットカウント数である必要はなく、ビットカウント数の「(平均値−標準偏差)〜(平均値+標準編差)」の範囲にnビットのうちの80%以上が入る場合を指す。実用的には、画素数やnの値に応じて平坦か否かを判定すればよい。
【0058】
例として図4(A)の階調値を持つ画像データは、ビットカウント数を測定すると、図4(B)のように第1ビットのビットカウント数が7、第2及び第3ビットのビットカウント数が8、第4〜第6ビットのビットカウント数が9であり、図4(C)の様な分布を示す。またビットカウント数の平均値は8.3、標準偏差は0.82であり、「(平均値−標準偏差)〜(平均値+標準偏差)」は7.48〜9.12の範囲となる。全6ビットのうち第2〜第6ビットの5ビット{(5/6)×100=83%}がこの範囲に入るため、図4(C)は平坦な分布であると判定される。
【0059】
ここで、ビットカウント数の分布が平坦である場合、ビットカウント数の平均値が最大値の半数である場合に、フォトセンサの感度に適していると判定される。本実施の形態では、最大値の半数は4又は5である。ビットカウント数の最大値の半数は、mが偶数の場合は(m/2)であり、mが奇数の場合は{(m−1)/2}又は{(m+1)/2}である。
【0060】
図4(C)では、ビットカウント数の平均値は最大値側に偏っている。この場合、入射光が強すぎるため、フォトセンサの感度に適していないと判定される。判定後、ビットカウント数の判定結果は、コントローラ104に送信される。
【0061】
コントローラ104は、実施の形態1と同様に、バックライト部105に信号を送り、バックライトの光を調光する。図4(C)の場合、ビットカウント数の平均値が、最大値9の半数である4又は5になるように、バックライトの輝度が下げられる。
【0062】
逆に図5(A)〜(C)のように、ビットカウント数の平均値が最小値側に偏っている場合には、最大値9の半数である4又は5になるように、バックライトの輝度を上げれば良い。
【0063】
なお、本実施の形態では、説明を簡単にするため画素数を3×3としているが、実用的には、640×480などとすればよい。その場合、ビットカウント数の最大値は30720と大きいため、半数15360にある範囲を持たせた中央値を定義する。例えば中央値を半数15360の80%〜120%の範囲とし、平均値が中央値になるように調光を行えばよい。この中央値の範囲を変えることにより、画像取り込みの精度を変えることが可能である。
【0064】
本実施の形態は、他の実施の形態と適宜組み合わせて実施することが可能である。
【0065】
(実施の形態3)
本実施の形態では、実施の形態1、2で説明した表示パネルを有する表示装置において、表示素子がEL素子等の発光素子を有する場合について説明する。
【0066】
表示素子として発光素子を有する表示装置では、発光素子が光源となり、対象物に光の照射を行う。
【0067】
図6は、本実施の形態における表示パネルを有する表示装置600の一例である。
【0068】
表示装置600は、図1と同様に、表示パネル601、A/D変換部602、ビットカウント測定部603、及びコントローラ604を有している。
【0069】
図1と異なる点は、表示素子608が発光素子を有している点と、バックライト部105を用いず発光素子を光源としている点である。
【0070】
表示パネル601は、画像を表示する機能を有する。画像の表示は、各画素607の表示素子608が有する発光素子に電圧を印加し、所望の画素を発光させることで行われる。
【0071】
また、表示パネル601は、対象物の画像を取り込む機能、いわゆるスキャナ機能を有する。画像の取り込みは、次のように行われる。表示パネル601に対象物が接触又は接近する際、表示素子608から発せられた光が対象物に照射される。照射された光は対象物で反射し、各画素607に設けられたフォトセンサ609に入射される。フォトセンサ609は受光した光の輝度に応じた電流を発生させ、対象物の画像情報が電気信号として取得される。
【0072】
本実施の形態においても、実施の形態1、2と同様に、取り込んだ画像の画像データをA/D変換部602でデジタル化し、ビットカウント測定部603で各ビットのビットカウント数を測定し、コントローラ604で光源の調光を行うことで、フォトセンサ609の感度に適した光を照射することができる。
【0073】
本実施の形態における光源の調光は、発光素子の輝度を調節することで行う。コントローラ604によって発光素子に印加する電圧を調整し、発光素子がフォトセンサ609の感度に適した輝度の光を発光するようにすればよい。
【0074】
ビットカウント数を測定する方法、及びフォトセンサへの入射光の強弱(明暗)を判定する方法は、実施の形態1、2で説明した方法を用いることができる。
【0075】
以上のようにして、画像の取り込みの精度を向上させ、正確かつ鮮明な画像を得ることができる。
【0076】
本実施の形態は、他の実施の形態と適宜組み合わせて実施することが可能である。
【0077】
(実施の形態4)
本実施の形態では、表示パネルの構造について、図7を用いて説明する。本実施の形態では、表示素子が液晶素子を有し、光源としてバックライトを有している。
【0078】
図7は、実施の形態1、2で説明した表示装置の断面の一例を示す図である。バックライトからの光が対象物2035で反射し、フォトセンサ2003に入射される状態を示している。対象物2035としては、指又は紙等を用いることができる。
【0079】
基板2000としてはガラス基板又は石英基板等の透光性基板を用いる。基板2000上には、薄膜トランジスタ2001、薄膜トランジスタ2002、及びフォトセンサ2003が設けられている。フォトセンサ2003は、n型半導体層2010、i型半導体層2011、及びp型半導体層2012が順に積層されて設けられている。n型半導体層2010は、一導電型を付与する不純物元素(例えばリン)を含む。i型半導体層2011は、真性半導体である。p型半導体層2012は、一導電型を付与する不純物元素(例えばボロン)を含む。
【0080】
図7では、薄膜トランジスタ2001及び薄膜トランジスタ2002としてトップゲート型の薄膜トランジスタを用いたが、これに限定されない。薄膜トランジスタ2001及び薄膜トランジスタ2002としてボトムゲート型の薄膜トランジスタを用いてもよい。また、フォトセンサ2003は、n型半導体層2010、i型半導体層2011、及びp型半導体層2012を有する構成としているが、これに限定されない。
【0081】
本実施の形態では、薄膜トランジスタ2001及び薄膜トランジスタ2002の半導体層に結晶性半導体層を用いることができる。例えば、多結晶シリコンを用いることができる。しかしこれに限定されず、薄膜トランジスタ2001及び薄膜トランジスタ2002の半導体層に、非晶質シリコン、微結晶シリコン、単結晶シリコン、ペンタセン等の有機半導体、または酸化物半導体等を用いてもよい。なお、基板2000上に単結晶シリコンを用いた半導体層を形成する場合は、表面から所定の深さに損傷領域が設けられた単結晶シリコン基板と基板2000とを接合し、当該損傷領域で単結晶シリコン基板を分離することによって形成することができる。また、酸化物半導体としては、インジウム、ガリウム、アルミニウム、亜鉛及びスズから選んだ元素の複合酸化物を用いることができる。
【0082】
絶縁層2004は、薄膜トランジスタ2001及び薄膜トランジスタ2002上を覆って設けられている。絶縁層2004上には絶縁層2005が設けられ、絶縁層2005上には絶縁層2006が設けられている。画素電極2007は絶縁層2006上に設けられ、フォトセンサ2003と下部電極2008は絶縁層2005上に設けられている。下部電極2008によって、絶縁層2005に設けられた開口部を介して、フォトセンサ2003と薄膜トランジスタ2001とが電気的に接続される。
【0083】
また、対向基板2020には、対向電極2021、カラーフィルタ層2022、及びオーバーコート層2023が設けられている。対向基板2020と基板2000はシール材によって固定され、スペーサ2025によって基板間隔が概ね一定の距離に保たれている。画素電極2007と対向電極2021が液晶層2024を挟持することで、液晶素子を構成している。
【0084】
カラーフィルタ層2022は、図7に示すようにフォトセンサ2003と画素電極2007の両方と重なるように設けてもよい。
【0085】
また、フォトセンサ2003は、図7に示すように薄膜トランジスタ2002のゲート電極2013と重なっており、薄膜トランジスタ2002の信号線2014とも重なるように設けるとよい。
【0086】
本実施の形態の液晶表示装置には、バックライトが設けられている。図7では、バックライトは基板2000側に設けられ、バックライトから矢印2036で示す方向に光が照射されている。バックライトから照射された光は対象物2035によって矢印2037で示す方向に反射される。反射された光がフォトセンサ2003に入射される。バックライトとしては、冷陰極管(Cold−Cathode Fluorescent Lamp:CCFL)又は白色の発光ダイオードを用いることができる。白色の発光ダイオードは、冷陰極管よりも明るさの調整範囲が広いため好ましい。
【0087】
また、フォトセンサ2003を例えば駆動回路部にも設けて外光を検出し、使用環境に応じた表示が可能となるようにバックライトの明るさ(輝度)を調節することもできる。
【0088】
また、バックライトは上記構成に限定されない。例えば、RGBの発光ダイオード(LED)を用いてバックライトを構成してもよいし、RGBのLEDバックライトを順次点灯させてフィールドシーケンシャル方式でカラー表示してもよい。この場合にはカラーフィルタ層は不要である。
【0089】
ここで、図7に示す液晶表示装置の作製方法の一例について簡単に説明する。
【0090】
まず、活性層として結晶性半導体層を有するトップゲート構造の薄膜トランジスタを作製する。ここではゲート電極2013を有する薄膜トランジスタ2002と、フォトセンサ2003と電気的に接続される薄膜トランジスタ2001を同一基板上に形成する。それぞれのトランジスタとして、n型薄膜トランジスタ又はp型薄膜トランジスタを用いることができる。また、これらのトランジスタと同一の工程で保持容量を形成することができる。なお、保持容量は、半導体層を下部電極とし、容量配線を上部電極とし、薄膜トランジスタ2001及び薄膜トランジスタ2002のゲート絶縁膜と同一の工程で形成される絶縁膜を誘電体とすればよい。
【0091】
また、薄膜トランジスタの層間絶縁層の一つである絶縁層2004にはコンタクトホールが形成され、それぞれの半導体層と電気的に接続されるソース電極又はドレイン電極、若しくは、上方の配線と接続される接続電極を形成する。また、フォトセンサ2003と電気的に接続される薄膜トランジスタ2001の信号線も同一の工程で形成される。薄膜トランジスタ2002の信号線2014も同一の工程で形成される。
【0092】
次に、信号線2014を覆う絶縁層2005を形成する。なお、本実施の形態では、透過型の液晶表示装置を例として示しているので、絶縁層2005には可視光を透過することのできる絶縁性材料を用いる。次に、絶縁層2005にコンタクトホールを形成し、絶縁層2005上に下部電極2008を形成する。
【0093】
そして、下部電極2008の少なくとも一部と重なるようにフォトセンサ2003を形成する。下部電極2008は、フォトセンサ2003と、薄膜トランジスタ2001とを電気的に接続させる電極である。フォトセンサ2003は、n型半導体層2010、i型半導体層2011及びp型半導体層2012が順に積層されて形成される。本実施の形態では、プラズマCVD法を用いることで、リンを含む微結晶シリコンによりn型半導体層2010を形成し、非晶質シリコンによりi型半導体層2011を形成し、ボロンを含む微結晶シリコンによりp型半導体層2012を形成する。
【0094】
次に、フォトセンサ2003を覆う絶縁層2006を形成する。透過型の液晶表示装置の場合は、絶縁層2006に可視光を透過することのできる絶縁性材料を用いる。その後、絶縁層2006にコンタクトホールを形成し、絶縁層2006上に画素電極2007を形成する。画素電極2007と同一の層によりフォトセンサ2003の上部電極であるp型半導体層2012と電気的に接続される配線も形成する。
【0095】
次に、絶縁層2006上にスペーサ2025を形成する。図7では、スペーサ2025として柱状スペーサ(ポストスペーサ)を設けたが、球状スペーサ(ビーズスペーサ)を用いてもよい。
【0096】
次に、液晶層2024としてTN液晶等を用いる場合には、画素電極2007上に配向膜を塗布し、ラビング処理を行う。
【0097】
一方で、対向基板2020上にはカラーフィルタ層2022、オーバーコート層2023、対向電極2021を形成し、対向電極2021上に配向膜を塗布し、ラビング処理を行う。
【0098】
その後、基板2000の配向膜が塗布された面と、対向基板2020の配向膜が塗布された面とを、シール材により貼り合わせる。これらの基板間には液晶滴下法又は液晶注入法により液晶を配置し、液晶層2024を形成する。
【0099】
なお、液晶層2024は、配向膜を用いないブルー相を示す液晶を用いて形成してもよい。ブルー相は液晶相の一つであり、コレステリック液晶を昇温していくと、コレステリック相から等方相へ転移する直前に発現する相である。ブルー相は狭い温度範囲でしか発現しないため、液晶層2024に適用するには、温度範囲を改善するために5重量%以上のカイラル剤を混合させた液晶組成物を用いる。ブルー相を示す液晶とカイラル剤とを含む液晶組成物は、応答速度が10μs〜100μsと短く、光学的に等方性であるため配向処理が不要であり、視野角依存性が小さい。
【0100】
本実施の形態は、他の実施の形態と適宜組み合わせて実施することが可能である。
【0101】
(実施の形態5)
図8に、表示パネルの断面図の別の一例を示す。図8に示す表示パネルでは、基板2000上に、フォトセンサ3001、薄膜トランジスタ3002、保持容量3003が設けられている。
【0102】
フォトセンサ3001と、保持容量3003とは、薄膜トランジスタ3002を作製するプロセスにおいて、薄膜トランジスタ3002と共に形成することが可能である。すなわち、それらが有する半導体膜を同層に形成することで、工程数を削減することができる。
【0103】
フォトセンサ3001は横型接合タイプのpinフォトダイオードであり、フォトセンサ3001が有する半導体膜3004は、p型の導電性を有する領域(p層)と、i型の導電性を有する領域(i層)と、n型の導電性を有する領域(n層)とを有している。
【0104】
なお、本実施の形態では、フォトセンサ3001がpinフォトダイオードである場合を例示しているが、フォトセンサ3001はpnフォトダイオードであっても良い。横型接合タイプのpin接合またはpn接合は、p型を付与する不純物と、n型を付与する不純物とを、それぞれ半導体膜3004の特定の領域に添加することで、形成することが出来る。
【0105】
フォトセンサ3001は、横型接合タイプとせずにp層、i層、n層を積層する構造としてもよい。
【0106】
また、実施の形態4と同様に、バックライトが基板2000側に設けられ、バックライトから矢印2036で示す方向に光が照射されている。
【0107】
フォトセンサ3001の下部に遮蔽膜3005を設けることで、基板2000側からの光を遮光することができ、画像の取り込み精度を向上させることができる。遮蔽膜3005は、カーボンブラック、低次酸化チタンなどの黒色顔料を含む有機樹脂を用いることができる。または、クロムを用いた膜で、遮蔽膜3005を形成することも可能である。
【0108】
その他の構成は、実施の形態4と同様であるため省略する。
【0109】
本実施の形態は、他の実施の形態と適宜組み合わせて実施することが可能である。
【0110】
(実施の形態6)
図9に、表示パネルの断面図の別の一例を示す。実施の形態5と同様に、基板2000上に、フォトセンサ3001、薄膜トランジスタ3002、保持容量3003が設けられている。
【0111】
実施の形態5と異なる点は、対象物2035が基板2000側から接近又は接触する点、及びバックライトが対向基板2020側に設けられ、バックライトから矢印4036で示す方向に光が照射され、対象物2035で反射された光が、矢印4037で示すように、フォトセンサ3001に入射される点である。
【0112】
この場合、フォトセンサ3001の上部に遮蔽膜4001を設けることで、対向基板2020側からの光を遮光することができ、画像の取り込み精度を向上させることができる。遮蔽膜4001は、カーボンブラック、低次酸化チタンなどの黒色顔料を含む有機樹脂を用いることができる。または、クロムを用いた膜で、遮蔽膜4001を形成することも可能である。
【0113】
なお、図9において、フォトセンサ3001は横型接合タイプであるが、p層、i層、n層を積層した構造としてもよい。
【0114】
本実施の形態は、他の実施の形態と適宜組み合わせて実施することが可能である。
【0115】
(実施の形態7)
図10に、表示素子が発光素子を有する表示装置について説明する。
【0116】
発光素子を有する表示装置では、該発光素子が光源となり、対象物に光の照射を行う。
【0117】
図10は、実施の形態5で示した表示パネルにおいて、発光素子としてEL素子(例えば、有機EL素子、無機EL素子、又は有機物及び無機物を含むEL素子)を用いたEL表示素子の断面の一例を示す図である。EL素子2127から発せられた光が対象物2135で反射し、フォトセンサ2103に照射される状態を示している。
【0118】
図10において、基板2100上には、薄膜トランジスタ2101、薄膜トランジスタ2102、及びフォトセンサ2103が設けられている。フォトセンサ2103は、n型半導体層2110、i型半導体層2111、及びp型半導体層2112が積層されて設けられている。基板2100は、シール材によって対向基板2120に固定されている。
【0119】
絶縁層2104は、薄膜トランジスタ2101及び薄膜トランジスタ2102上を覆って設けられている。絶縁層2104上には絶縁層2105が設けられ、絶縁層2105上には絶縁層2106が設けられている。EL素子2127は絶縁層2106上に設けられ、フォトセンサ2103は絶縁層2105上に設けられている。フォトセンサ2103のn型半導体層2110によって、絶縁層2105に設けられた開口部を介して、フォトセンサ2103と薄膜トランジスタ2101とが電気的に接続されている。
【0120】
また、センサ用配線2109によって、p型半導体層2112と他の配線とが電気的に接続されている。
【0121】
EL素子2127は、画素電極2123、発光層2124、対向電極2125が積層されて設けられている。なお、バンク2126によって隣り合う画素同士の発光層が区切られている。
【0122】
薄膜トランジスタ2101及び薄膜トランジスタ2102として、n型薄膜トランジスタ又はp型薄膜トランジスタを用いることができる。画素電極2123が陰極として機能する場合は、電流の向きを考慮して、画素電極2123と電気的に接続する薄膜トランジスタ2102をn型薄膜トランジスタとすることが好ましい。また、画素電極2123が陽極として機能する場合は、薄膜トランジスタ2102をp型薄膜トランジスタとすることが好ましい。
【0123】
図10では、フォトセンサ2103が薄膜トランジスタ2101の上部に形成されているが、フォトセンサ2103を薄膜トランジスタ2101と同じ層上に形成してもよい。そうすることでフォトセンサ2103と、薄膜トランジスタ2101と、薄膜トランジスタ2102とを、同じ工程で形成することが可能である。その場合、フォトセンサ2103は、横型接合タイプとすることが好ましい。
【0124】
本実施の形態は、他の実施の形態と適宜組み合わせて実施することが可能である。
【0125】
(実施の形態8)
本実施の形態では、電子機器の一例について、図11を用いて説明する。
【0126】
図11(A)は表示装置であり、パーソナルコンピュータ用、TV放送受信用、広告表示用などの全ての情報表示用表示装置が含まれる。図11(B)は携帯情報端末である。図11(C)は現金自動預け入れ払い機である。図11(D)は携帯型ゲーム機である。図11(A)〜図11(D)の電子機器の表示部5001〜5004に、本発明の一態様に係る表示パネルを用いることができる。
【0127】
なお、指紋認証装置などのように表示パネルを必須としない装置にも、本発明を適用することが可能である。当該装置は、フォトセンサが設けられた入力部を有し、入力部に接触又は接近する対象物をフォトセンサにより検出することができる。
【0128】
本実施の形態は、他の実施の形態と適宜組み合わせて実施することが可能である。
【0129】
(実施の形態9)
本実施の形態では、電子機器の一例について、図12を用いて説明する。
【0130】
図12は、ライティングボード(黒板、ホワイトボード等)である。本体9001のライティング部9101に、本発明の一態様に係る表示パネル等の入力部を設けることができる。
【0131】
ここで、ライティング部9101の表面には、マーカー等を用いて自由に書き込みができる。
【0132】
なお、定着剤が含まれていないマーカー等を用いれば文字の消去が容易である。
【0133】
また、マーカーのインクを落としやすくするため、ライティング部9101の表面は十分な平滑性を有していると良い。
【0134】
例えば、ライティング部9101の表面がガラス基板等であれば平滑性は十分である。
【0135】
また、ライティング部9101の表面に透明な合成樹脂シート等を貼り付けてもよい。
【0136】
合成樹脂としては例えばアクリル等を用いると好ましい。この場合、合成樹脂シートの表面を平滑にしておくと好ましい。
【0137】
また、ライティング部9101が特定の表示を行う際に、表面に絵や文字を記載することができる。そして、ライティング部9101は、記載された絵や文字と表示された画像とを合成することができる。
【0138】
更に、フォトセンサを用いているため、記載した後、時間が経った場合でもいつでもセンシングが可能であるが、抵抗膜方式、静電容量方式等を用いた場合、記載と同時にしかセンシングをすることができない。
【0139】
本実施の形態は、他の実施の形態と適宜組み合わせて実施することができる。
【符号の説明】
【0140】
100 表示装置
101 表示パネル
102 A/D変換部
103 ビットカウント測定部
104 コントローラ
105 バックライト部
107 画素
108 表示素子
109 フォトセンサ
A〜I 画素
600 表示装置
601 表示パネル
602 A/D変換部
603 ビットカウント測定部
604 コントローラ
607 画素
608 表示素子
609 フォトセンサ
2000 基板
2001 薄膜トランジスタ
2002 薄膜トランジスタ
2003 フォトセンサ
2004 絶縁層
2005 絶縁層
2006 絶縁層
2007 画素電極
2008 下部電極
2010 n型半導体層
2011 i型半導体層
2012 p型半導体層
2013 ゲート電極
2014 信号線
2020 対向基板
2021 対向電極
2022 カラーフィルタ層
2023 オーバーコート層
2024 液晶層
2035 対象物
2036 矢印
2037 矢印
3001 フォトセンサ
3002 薄膜トランジスタ
3003 保持容量
3004 半導体膜
3005 遮蔽膜
4001 遮蔽膜
4036 矢印
4037 矢印
2100 基板
2101 薄膜トランジスタ
2102 薄膜トランジスタ
2103 フォトセンサ
2104 絶縁層
2105 絶縁層
2106 絶縁層
2109 センサ用配線
2110 n型半導体層
2111 i型半導体層
2112 p型半導体層
2120 対向基板
2123 画素電極
2124 発光層
2125 対向電極
2126 バンク
2127 EL素子
2135 対象物
5001 表示部
5002 表示部
5003 表示部
5004 表示部
9001 本体
9101 ライティング部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
フォトセンサを有する入力部、光源、A/D変換部、ビットカウント測定部、及びコントローラを有し、
前記入力部は、前記光源からの光に対する対象物の反射光を前記フォトセンサにより受光することで、前記対象物の画像を取り込む手段を有し、
前記A/D変換部は、前記対象物の画像の画像データをデジタル信号に変換する手段を有し、
前記ビットカウント測定部は、前記デジタル信号の各ビットのビットカウント数を測定する手段を有し、
前記コントローラは、前記ビットカウント数に応じて前記光源の輝度を調節する手段を有することを特徴とする半導体装置。
【請求項2】
フォトセンサを有する表示パネル、バックライト、A/D変換部、ビットカウント測定部、及びコントローラを有し、
前記表示パネルは、前記バックライトからの光に対する対象物の反射光を前記フォトセンサにより受光することで、前記対象物の画像を取り込む手段を有し、
前記A/D変換部は、前記対象物の画像の画像データをデジタル信号に変換する手段を有し、
前記ビットカウント測定部は、前記デジタル信号の各ビットのビットカウント数を測定する手段を有し、
前記コントローラは、前記ビットカウント数に応じて前記バックライトの輝度を調節する手段を有することを特徴とする表示装置。
【請求項3】
フォトセンサを有する表示パネル、バックライト、A/D変換部、ビットカウント測定部、及びコントローラを有し、
前記表示パネルは、前記バックライトからの光に対する対象物の反射光を前記フォトセンサにより受光することで、前記対象物の画像を取り込む手段を有し、
前記A/D変換部は、前記対象物の画像の画像データをデジタル信号に変換する手段を有し、
前記ビットカウント測定部は、前記デジタル信号の各ビットのビットカウント数を測定する手段と、前記受光した光が前記フォトセンサの感度に適しているか否かを前記ビットカウント数の分布に従って判定する手段とを有し、
前記コントローラは、前記判定の結果に応じて前記バックライトの輝度を調節する手段を有することを特徴とする表示装置。
【請求項4】
フォトセンサを有する表示パネル、バックライト、A/D変換部、ビットカウント測定部、及びコントローラを有し、
前記表示パネルは、前記バックライトからの光に対する対象物の反射光を前記フォトセンサにより受光することで、前記対象物の画像を取り込む手段を有し、
前記A/D変換部は、前記対象物の画像の画像データをデジタル信号に変換する手段を有し、
前記ビットカウント測定部は、前記デジタル信号の各ビットのビットカウント数を測定する手段と、前記受光した光が前記フォトセンサの感度に適しているか否かを前記ビットカウント数の分布に従って判定する手段とを有し、
前記コントローラは、前記ビットカウント数の分布において、前記ビットカウント数のピークが中央ビットに位置するように、前記バックライトの輝度を調節する手段を有することを特徴とする表示装置。
【請求項5】
フォトセンサを有する表示パネル、バックライト、A/D変換部、ビットカウント測定部、及びコントローラを有し、
前記表示パネルは、前記バックライトからの光に対する対象物の反射光を前記フォトセンサにより受光することで、前記対象物の画像を取り込む手段を有し、
前記A/D変換部は、前記対象物の画像の画像データをデジタル信号に変換する手段を有し、
前記ビットカウント測定部は、前記デジタル信号の各ビットのビットカウント数を測定する手段と、前記受光した光が前記フォトセンサの感度に適しているか否かを前記ビットカウント数の分布に従って判定する手段とを有し、
前記コントローラは、前記ビットカウント数の分布において、前記各ビットのビットカウント数の平均値が前記ビットカウント数のピークの中央値になるように、前記バックライトの輝度を調節する手段を有することを特徴とする表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2011−118877(P2011−118877A)
【公開日】平成23年6月16日(2011.6.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−232286(P2010−232286)
【出願日】平成22年10月15日(2010.10.15)
【出願人】(000153878)株式会社半導体エネルギー研究所 (5,264)
【Fターム(参考)】