説明

表示装置

【課題】圧接部を含む配線経路において、コンタクト抵抗を含む配線抵抗の増大を抑制し配線経路を簡略化することができる表示装置を提供する。
【解決手段】チャージポンプ方式の電源を内蔵するドライバIC1を表示パネル5上に実装し、このドライバIC1に接続された配線のうち、ドライバ内蔵電源への接続配線3のFPC実装用パッド4の幅を他の配線2のパッド4より広くする。また、パッド4からドライバIC1までの配線経路が短くなるように、FPC実装用パッド4の端子列のうち一部の端子間隔をその他の端子間隔より広くする。FPC実装用パッド4と圧接により電気的に接続されるフレキシブル基板7側の端子6についても、同様の端子幅及び端子間隔とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は表示装置に関し、特に、チャージポンプ方式のDC/DC(直流/直流)コンバータを内蔵したドライバIC(Integrated Circuit:集積回路)を有する表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
表示装置において、ガラス基板とドライバIC及びフレキシブル基板とを圧接により接合した構造が用いられている。このような表示装置の例を図6及び図7に示す。図6は、従来の表示装置の表示パネルとフレキシブル基板との接合部を示す図であり、図7は、図6に示すB−B線による断面図である。
【0003】
図6に示すように、表示パネル5上にドライバIC101が実装されている。このドライバIC101は、表示パネル5上に形成された配線2及びドライバ内蔵電源への接続配線3と電気的に接続されている。また、表示パネル5上には、複数のFPC(Flexible Printed Circuit:フレキシブルプリント回路)実装用パッド104が形成され、配線2及びドライバ内蔵電源への接続配線3と夫々電気的に接続されている。
【0004】
一方、フレキシブル基板7には複数の端子106が形成されている。この端子106と表示パネル5側のFPC実装用パッド104とは、例えば両端の端子106が夫々図6に示す矢印で対応付けられるFPC実装用パッド104に圧接により電気的に接続される。
【0005】
また、図7に示すように、ドライバIC101及びフレキシブル基板7は、表示パネル5に対して夫々圧接により接合されている。ドライバIC101にはバンプ10が形成されており、配線3上には端子表面の酸化を防止するための透明導電膜であるITO(Indium Tin Oxide:酸化インジウム錫)膜8が形成されている。ドライバIC101の実装の際に、バンプ10とITO膜8との間に異方導電性テープ9を介在させて圧接することで、ドライバIC101と配線3とが電気的に接続される。同様に、フレキシブル基板7側の端子106と表示パネル5側のFPC実装用パッド104との間に異方導電性テープ9を介在させて圧接することで、端子106とFPC実装用パッド104とが電気的に接続される。
【0006】
ところで、例えば図6に示すように、従来表示パネル5とフレキシブル基板7との接合部の各端子・パッドの幅については、設計の容易さ等の理由から均一であった。端子群のうち一部の端子・パッドについてその幅を変えることとした配線構成は、例えば特許文献1及び2に開示されている。
【0007】
図8は、特許文献1に開示された表示装置の圧接による接合部を示す図である。図8に示す圧接部は、表示パネル5とPWB(Printed Wiring Board:プリント配線基板)122とをフレキシブル基板7で接続するものである。表示パネル5の配線電極121a及びPWB122の配線電極121bの表面にはITO膜8が形成されており、これらの電極121a及び121bとフレキシブル基板7の端子とが圧接により電気的に接続されている。なお、図8においては、便宜上フレキシブル基板7が破線にて省略表示されている。
【0008】
【特許文献1】実開平3−125334号公報
【特許文献2】特開2007−25710号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
近時、チャージポンプ方式のDC/DCコンバータを内蔵したドライバ集積回路(以下、ドライバICという)ICを有する表示装置が増えつつある。このような表示装置では、ドライバICに内蔵されたチャージポンプが、ドライバICから配線を経由してフレキシブル基板上に実装された昇圧コンデンサへ電圧をチャージする。ここで、ガラス基板上の配線材料及び実装用パッドの層構成等によって配線抵抗が大きくなると、電圧降下に伴う昇圧ロスが生じる。その結果、電圧不足により表示品位の低下が生じる可能性がある。なお、本明細書において、「抵抗」とは電気的抵抗のことをいう。
【0010】
また、図6及び図7に示す従来の表示装置では、端子表面の酸化防止のため、上述のようにITO膜8が形成されている。この場合、配線経路全体の抵抗のうち端子とその表面に形成されたITO膜8とのコンタクト抵抗が比較的高い。ここで、図6及び図7に示すように、接合部の各端子の幅が均一であると、接合部の接触面積は端子形状により制約を受けるため、ITO膜を形成しながら配線抵抗を低減することが困難であった。
【0011】
また、図6及び図7に示す従来の表示装置では、端子幅と同様の理由で各端子間のピッチ(以下、端子間隔ともいう)を同一であった。しかしながら、これではドライバIC側のパッドの位置とフレキシブル基板の実装用パッドの位置とが異なるため、フレキシブル基板側の昇圧コンデンサまでの配線経路が端子位置により制約を受けて複雑となっていた。また、その結果、配線経路が長くなってしまうため、これによっても配線抵抗が大きくなっていた。
【0012】
図8に示す特許文献1に開示された表示装置では、端子列の両端付近の端子幅を中央付近の端子幅よりも大きくしている。しかしながら、例えばドライバICの電源配線のように比較的大きい電流が流れる配線が端子列の両端に配置されるとは限らないため、必ずしも配線抵抗の低減に寄与するとは言えない。
【0013】
特許文献2に開示された端子構造は、例えば電源用の配線の幅を信号用の配線よりも広くし、圧接部において分割端子構造としている。しかしながら、各端子間のピッチを略同一としているため、上述のように配線経路が複雑となるという問題点がある。
【0014】
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、圧接部を含む配線経路において、コンタクト抵抗を含む配線抵抗の増大を抑制し配線経路を簡略化することができる表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明に係る表示装置は、相互に離隔して配列された複数の第1の端子を有するガラス基板と、前記複数の第1の端子と圧接により相互に電気的に接続された複数の第2の端子を有するフレキシブル基板と、前記第1及び第2の端子の少なくとも一部と電気的に接続されたドライバ回路と、を有し、前記ドライバ回路は、チャージポンプ方式の直流/直流コンバータを内蔵し、前記第1及び第2の端子は、前記直流/直流コンバータの電源回路と電気的に接続された端子の端子幅がその他の端子の端子幅よりも広く、少なくとも一組の相互に隣接する端子間の間隔がその他の端子間の間隔と異なることを特徴とする。
【0016】
この場合に、前記直流/直流コンバータの電源回路と電気的に接続された前記第1及び第2の端子は、圧接部のコンタクト抵抗が所定値以下となるような端子幅を有するように構成することができる。
【0017】
また、前記第1及び第2の端子のいずれか一方又は双方において、各端子の圧接面に透明導電膜が形成されているように構成することができる。
【0018】
更に、前記第1及び第2の端子のうち1又は複数個の端子の圧接面に、スリット又は窓抜きが形成されているように構成することができる。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、圧接部を含む配線経路において、コンタクト抵抗を含む配線抵抗の増大を抑制し配線経路を簡略化することができる表示装置を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
本発明においては、寸法上の制約を受け易い圧接部の端子領域において、チャージポンプ方式のDC/DCコンバータの電源回路に接続された端子の幅を広くすることで、端子領域を有効活用し、配線のコンタクト抵抗を低減させることができる。また、端子列のうち一部の端子間隔を他の端子間隔に比べて広くすることで、ドライバICからフレキシブル基板までの配線経路を簡略化することができる。また、配線経路をなるべく短くし配線抵抗を低減させることもできる。
【0021】
以下、本発明の実施形態について添付の図面を参照して具体的に説明する。先ず、本発明の第1の実施形態について説明する。図1は、本第1実施形態に係る表示装置の端子圧接部を示す平面図であり、図2は、図1に示すA−A線による断面図である。なお、図1においては、便宜上表示パネル5とフレキシブル基板7とが分離した状態で表示されている。
【0022】
図1に示すように、表示パネル5上にドライバIC1が実装されている。このドライバIC1は、チャージポンプ方式の電源を内蔵している。なお、表示パネル5は、ガラス基板により構成されている。また、表示パネル5上には配線2及びドライバ内蔵電源への接続配線3が形成されており、ドライバIC1と電気的に接続されている。FPC実装用パッド4は表示パネル5上に形成され、配線2及びドライバ内蔵電源への接続配線3と夫々電気的に接続されている。配線2及びドライバ内蔵電源への接続配線3は、そのFPC実装用パッド4側の幅がドライバIC1との接続部における幅と比べて同等か又は広くなるように形成されている。FPC実装用パッド4の各端子の幅は、配線2及びドライバ内蔵電源への接続配線3と同等である。即ち、ドライバ内蔵電源への接続配線3に接続されたFPC実装用パッド4の端子幅は、例えば信号用の配線2に接続されたFPC実装用パッド4の端子幅よりも広い。また、FPC実装用パッド4の配列は、なるべく対応する端子6の引き回しが簡潔となるように不均一な端子ピッチを有している。即ち、パッド4の位置は、ドライバICからの配線経路ができるだけ短くなるような位置に形成されている。
【0023】
一方、フレキシブル基板7には複数の端子を有する端子6が形成されている。この端子6は、例えば端子列のうち両端の端子が夫々図1に示す矢印(折線)で1対1の関係で対応付けられるFPC実装用パッド4の位置となるような位置に形成されている。また、端子6の幅は、少なくともFPC実装用パッド4との接続部において、対応する位置のFPC実装用パッド4と同等であることが好ましいが、FPC側の端子幅とガラス基板上のパッド幅とは一致していなくてもよい。
【0024】
また、図2に示すように、ドライバIC1及びフレキシブル基板7は、表示パネル5に対して夫々圧接により接合されている。ドライバIC1にはバンプ10が形成されており、配線2上には端子表面の酸化を防止するためのITO膜8が形成されている。ドライバIC1の実装の際に、バンプ10とITO膜8との間に異方導電性テープ9を介在させて圧接することで、ドライバIC1と配線3とが電気的に接続される。同様に、フレキシブル基板7側の端子6と表示パネル5側のFPC実装用パッド4との間に異方導電性テープ9を介在させることで、端子6とFPC実装用パッド4とが電気的に接続される。
【0025】
次に、本実施形態の動作について図3を参照して説明する。図3は、チャージポンプ方式のDC/DCコンバータを内蔵したドライバICを有する表示装置におけるチャージポンプの等価回路図である。
【0026】
図3に示すように、チャージポンプ用の昇圧コンデンサはフレキシブル基板7側に実装されている。この昇圧コンデンサは、フレキシブル基板7と表示パネル5との圧接部のコンタクト抵抗(R1)、表示パネル5上の配線抵抗(R2)、及び、ドライバIC1と表示パネル5との圧接部のコンタクト抵抗(R3)を有する配線経路を介してドライバIC1内のチャージポンプに接続されている。また、チャージポンプ用の電源も、同様の抵抗を有する配線経路を介してフレキシブル基板7側からチャージポンプに供給される。
【0027】
図3に示すように、配線経路における各抵抗R1、R2及びR3は直列に接続されているため、フレキシブル基板7と表示パネル5との圧接部のコンタクト抵抗R1も配線全体の抵抗に直接寄与する。また、圧接部の端子領域は全体として寸法的な制約を受けることが多い。本実施形態においては、圧接部の端子領域を有効活用するため、圧接部の各端子幅を端子ごとに不均一とする。具体的には、上述したように、例えば図1に示すドライバ内蔵電源への接続配線3に接続されるFPC実装用パッド4の幅を、他の接続配線2に接続されるパッドの幅よりも広くする。なお、以下の各実施形態の説明において、圧接部の端子領域とは、表示パネル(ガラス基板)側のパッド及びフレキシブル基板側の端子のいずれも含むものとする。
【0028】
以下、チャージポンプ及び昇圧コンデンサ間の総抵抗値(R1+R2+R3)が例えば10Ω以下を要求された場合の例について示す。表示パネル5とドライバIC1とのコンタクト抵抗(R3)が例えば8Ω、配線抵抗(R2)が例えば1Ωであるものとする。従って、ガラス基板とフレキシブル基板とのコンタクト抵抗(R1)は1Ω以下とする必要がある。なお、R1に寄与するパッドの幅×長さを、例えば0.1mm×1mmとする。
【0029】
従来の表示装置では、例えば、ピッチを0.1mmとして2パッド分のパッドが形成できるものとする。この場合、フレキシブル基板7と表示パネル5との圧接部のコンタクト抵抗(R1)は1.5Ω、つまり総抵抗値は10.5Ωとなり所望の抵抗値が実現できない。なお、圧接部の端子領域は上述したように寸法上の制約を受けることが多いため、単純にパッド数を増やすことは困難である。
【0030】
本実施形態においては、パッド幅を広げることにより、従来の表示装置と同じ端子領域を使用しながらコンタクト抵抗R1を低減させることができる。本例の場合では、パッド幅を例えば0.3mmに広げることにより、R1を1Ωとすることができる。
【0031】
以上説明したように、本実施形態では、寸法上の制約を受け易い圧接部の端子領域において、電源回路に接続された端子の幅を例えば信号用の端子の幅よりも広くする。これにより、端子領域を有効活用し、配線のコンタクト抵抗を低減させることができる。
【0032】
また、本実施形態では、端子ごとの端子ピッチを変えて不均一とすることで、ドライバIC1からフレキシブル基板7までの配線経路を簡略化することができる。これは、電源用の配線のみならず、例えば図6に示す配線2が曲がった状態で配置されているのに対し、図1に示す配線2が直線状に配置されているように、信号用配線に対しても適用することができる(なお、配線は便宜上簡略して図示されている)。また、これにより、配線経路の長さをなるべく短くし配線抵抗を低減させることもできる。
【0033】
なお、上述した本実施形態では、パッド表面にITO膜を形成することとしているが、本発明はこれに限定されるものではない。ITO膜を形成しない場合でも、例えば、圧接部の端子表面の酸化等によってコンタクト抵抗が大きくなる可能性がある場合には、本発明を適用することにより同様の効果を得ることができる。
【0034】
また、本実施形態では、チャージポンプに接続される配線の幅について述べているが、それ以外に、例えば比較的大きな電流が流れる配線について配線幅を広くすることとしてもよい。
【0035】
更に、本実施形態では、ドライバ内蔵電源への接続配線3と電気的に接続されるFPC実装用パッド4及び端子6の端子対は略同じ端子幅を有しているが、例えばいずれか一方の端子をスリット等により分割する等、必ずしも同じ端子幅でなくてもよい。
【0036】
本実施形態において、端子面積が大きいと圧接時に圧接部の圧力低下を生じたり、また他の端子との面積比が大きいと端子同士で圧力の不均衡が生じるため、圧接装置の推進力に応じて各々の端子で必要な圧力が得られる面積にすることが好ましい。
【0037】
次に、本発明の第2の実施形態について、図4を参照して説明する。図4(a)及び(b)は、本第2実施形態に係る表示装置のフレキシブル基板を示す図である。
【0038】
図4(a)に示すように、本実施形態の表示装置は、フレキシブル基板7に形成された複数の端子6のうち端子6aにスリット11が設けられている。このスリット11の位置は任意の位置とすることができるが、端子の中央付近とすることが好ましい。なお、フレキシブル基板7は、第1の実施形態と同様に、異方導電性テープ9を介して表示パネル5側に圧接されているが、図4においてはフレキシブル基板7以外の表示を省略している。また、このスリットは、図4(b)に示すように、窓抜き12の形態として設けられていてもよい。
【0039】
次に、本実施形態の動作について、図5を参照して説明する。図5(a)は、スリット又は窓抜きを有しないフレキシブル基板7aの端子部を示す平面図であり、図5(b)は、図5(a)に示すC−C線による断面図である。また、図5(c)は、本実施形態におけるフレキシブル基板の端子部を示す平面図であり、図5(d)は、図5(c)に示すD−D線による断面図である。なお、図5(a)及び(c)では、便宜上フレキシブル基板7以外の表示を省略している。
【0040】
図5(a)及び(b)に示すように、フレキシブル基板7aの端子部はスリット又は窓抜きを有していない。このとき、端子6cの全面が異方導電性テープ9に接している。一方、図5(c)に示すように、本実施形態の表示装置では、フレキシブル基板7bの端子6dの一部にスリット11が設けられている。このフレキシブル基板7bを使用して表示パネル5に圧接すると、図5(d)に示す状態となる。即ち、スリット11を設けることにより、端子6dと相手方との接触面積が減少し、同じ力で圧接された場合の端子への圧力が高くなる。これにより、圧接時の端子部への圧力低下を抑制することができる。
【0041】
上記の効果について、より具体的な例を挙げて説明する。例えば、図5(a)において、複数の端子6のうち端子6cの面積をS1とする。この端子6cはスリットを有していない。また、図5(c)において、端子面積S1の10%の面積にあたるスリットを設けた端子6dの面積をS2とする。上記から、本実施形態の端子6dの面積S2は0.9×S1である。従って、端子6c及び端子6dを夫々推進力Fで圧接するとき、スリットを入れていない端子6cにかかる圧力P1はP1=F/S1、スリットを入れた場合の圧力P2はP2=F/(0.9×S1)となる。以上により、本実施形態によれば、スリットを入れることで例えば10%の圧力向上効果を得ることができ、より安定した条件で圧接を行うことができる。
【0042】
なお、上述の第1の実施形態では、端子領域を有効利用することにより端子面積を増加させている。これと本実施形態とを組み合わせることにより、端子部の外形寸法をなるべく大きくとりながら適度にスリットを入れることにより圧接部の圧力低下を抑制することができる。その意味で、図4(a)に示すスリット11の他に図4(b)に示す窓抜き12を設けることも好ましい。また、スリットは、図4(a)に示すような圧接部の端子を分割するような深さでなくてもよい。即ち、1面の端子圧接面の周縁部に凹部を有するようにスリットを構成することとしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0043】
本発明は、例えば有機EL(Electroluminescence:エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、プラズマディスプレイ及び液晶ディスプレイ等の表示装置に好適に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る表示装置を示す平面図である。
【図2】図1に示すA−A線による断面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る表示装置について、コンタクト抵抗及び配線抵抗を含めた等価回路図である。
【図4】(a)及び(b)は本発明の第2の実施形態に係る表示装置を示す平面図である。
【図5】端子のスリット又は窓抜きの効果を説明するための図であり、(a)はスリット又は窓抜きを有しないフレキシブル基板の端子部を示す平面図、(b)は(a)に示すC−C線による断面図、(c)はスリットを有するフレキシブル基板の端子部を示す平面図、(d)は(c)に示すD−D線による断面図である。
【図6】従来の表示装置を示す平面図である。
【図7】図6に示すB−B線による断面図である。
【図8】従来の他の表示装置を示す平面図である。
【符号の説明】
【0045】
1;ドライバIC
2;配線
3;ドライバ内蔵電源への接続配線
4;FPC実装用パッド
5;表示パネル
6、6a、6b、6c、6d;端子
7、7a、7b;フレキシブル基板
8;ITO膜
9;異方導電性テープ
10;バンプ
11;スリット
12;窓抜き
14;昇圧コンデンサ
101;ドライバIC
102;配線
104;FPC実装用パッド
106;端子
121a、121b;配線電極
122;PWB
R1;FPC圧接部コンタクト抵抗
R2;パネル配線抵抗
R3;ドライバIC圧接部コンタクト抵抗

【特許請求の範囲】
【請求項1】
相互に離隔して配列された複数の第1の端子を有するガラス基板と、前記複数の第1の端子と圧接により相互に電気的に接続された複数の第2の端子を有するフレキシブル基板と、前記第1及び第2の端子の少なくとも一部と電気的に接続されたドライバ回路と、を有し、前記第1及び第2の端子の相互に接続する少なくとも一組は、電気的に接続された端子の端子幅がその他の端子の端子幅よりも広く、少なくとも一組の相互に隣接する端子間の間隔がその他の端子間の間隔と異なることを特徴とする表示装置。
【請求項2】
前記ドライバ回路は、チャージポンプ方式の直流/直流コンバータを内蔵し、この直流/直流コンバータの電源回路と前記第1及び第2の端子における電気的に接続された端子の端子幅がその他の端子の端子幅よりも広く、少なくとも一組の相互に隣接する端子間の間隔がその他の端子間の間隔と異なることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記直流/直流コンバータの電源回路と電気的に接続された前記第1及び第2の端子は、圧接部のコンタクト抵抗が所定値以下となるような端子幅を有することを特徴とする請求項2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記第1及び第2の端子のいずれか一方又は双方において、各端子の圧接面に透明導電膜が形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項5】
前記第1及び第2の端子のうち1又は複数個の端子の圧接面に、スリット又は窓抜きが形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−157070(P2009−157070A)
【公開日】平成21年7月16日(2009.7.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−334779(P2007−334779)
【出願日】平成19年12月26日(2007.12.26)
【出願人】(303018827)NEC液晶テクノロジー株式会社 (547)
【Fターム(参考)】