説明

車両の運転支援装置

【課題】ドライバ固有の運転特性を考慮し、個々のドライバに見合った自然で違和感が無く、且つ必要充分な運転支援を与える。
【解決手段】カーブ曲率分散値演算部5aで演算したカーブ曲率分散値Veとハンドル角分散値演算部5bで演算したハンドル角分散値Vθとの相関関係からドライバ固有の特性係数Kvを特性係数演算部5cで演算し、この特性係数Kvに基づいて障害物に対する回避操作を開始するまでのドライバ固有の操作余裕時間Trをドライバ操作余裕時間設定部6で設定する。そして、警報判断部8において、ドライバ固有の操作余裕時間Trと回避操作余裕時間演算部7で演算した車両制御システムの回避操作余裕時間Tcとを比較し、Tc<Trのとき、警報装置9に信号を出力し、ドライバに警報を与える。これにより、運転支援装置1は、個々のドライバに見合った自然で違和感の無い、必要充分な運転支援とすることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ドライバ固有の運転特性に応じて運転支援を行う車両の運転支援装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、自動車等の車両においては、車載のカメラやレーザレーダ装置等により外界の走行環境を検出して障害物や先行車を認識し、警報・自動ブレーキ・自動操舵といった各種運転支援制御を実行することで、車両の衝突事故等を防止して安全性を向上させる技術が開発・実用化されている。
【0003】
例えば、特許文献1(特開2007−207047号公報)には、現在位置と停止必要地点と自車速に基づいて、自車両の停止必要地点への接近状態を検出し、自車両と先行車と後続車の少なくとも一方との相対位置関係に基づいて衝突リスクを判定し、接近状態と衝突リスクに基づいて警報制御する技術が開示されている。
【特許文献1】特開2007−207047号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示されるような従来の技術では、ドライバに拘わりなく車両の制御システムが判断したリスクに基づいて警報制御等の運転支援を行うようになっており、ドライバの運転スキルや運転スタイル等のドライバ固有の運転特性は考慮されていない。このため、ドライバによっては、警報が不自然で違和感を与える等といったように必ずしも適切な運転支援とならず、ドライバに対する運転支援という本来の目的を十分に発揮できないという問題がある。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、ドライバ固有の運転特性を考慮し、個々のドライバに見合った自然で違和感が無く、且つ必要充分な運転支援を与えることのできる車両の運転支援装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明による車両の運転支援装置は、自車両の走行環境と該走行環境に対応するドライバの運転操作との相関関係に基づいて、ドライバの運転特性を表す特性パラメータを演算するドライバ特性演算部と、上記特性パラメータに基づいて、障害物に対する回避操作を開始するまでのドライバ固有の操作余裕時間を設定するドライバ操作余裕時間設定部と、上記ドライバ固有の操作余裕時間と障害物の回避に必要な回避操作余裕時間とを比較し、該回避操作余裕時間が上記ドライバ固有の操作余裕時間を下回った場合、運転支援の開始と判断する運転支援開始判断部とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、個々のドライバに見合った自然で違和感が無くて、必要充分な運転支援を与えることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1〜図6は本発明の実施の一形態に係り、図1は運転支援装置の全体構成図、図2はハンドル角分散値とカーブ曲率分散値との相関関係を示す説明図、図3は特性係数と操作余裕時間との関係を示す説明図、図4は障害物に対する回避コースの説明図、図5は特性係数演算処理のフローチャート、図6は警報判断処理のフローチャートである。
【0009】
本発明による運転支援装置は、自動車等の車両に搭載され、ドライバ個人の運転スキルや運転スタイル等の固有の運転特性を把握して運転支援を行うものである。本実施の形態においては、ドライバの操舵特性をドライバ固有の運転特性として、車両制御システムによる障害物の回避操作開始タイミングとの関係からドライバに対する警報タイミングを適切に調整する例について説明する。
【0010】
図1に示すように、本実施の形態における運転支援装置1は、走行環境認識部2、障害物検出部3、運転状態検出部4、ドライバ特性演算部5、ドライバ操作余裕時間設定部6、回避操作余裕時間演算部7、警報判断部8の各機能部を備えており、警報判断部8で警報による運転支援を開始するか否かを判断し(運転支援開始判断部としての機能)、警報開始と判断したとき、警報装置9を介してドライバに警報を与える。尚、これらの各機能部は、単一或いは複数のコンピュータユニットで構成され、車内ネットワークを形成する通信バスを介して互いにデータを交換する。
【0011】
この運転支援装置1は、概略的には次のように動作する。すなわち、運転支援装置1は、先ず、自車両の走行環境を認識して走行路形状データを取得し、また、そのときのドライバの操舵操作によるハンドル角データをサンプリングする。これらの走行路形状データ及びハンドル角データは、所定期間或いは所定サンプル数に達するまで収集されて蓄積され、蓄積された履歴データから互いの相関関係が求められ、ドライバ固有の運転特性を表す特性パラメータが算出される。
【0012】
更に、ドライバ固有の特性パラメータからは、後述するドライバ固有の操作余裕時間が設定され、車両制御システムによる障害物回避に必要な後述の回避操作余裕時間と比較される。そして、この車両制御システムの回避操作余裕時間がドライバ固有の操作余裕時間を下回った場合、すなわち、障害物に対してドライバが回避操作を行うまでの時間が制御システムによる回避操作開始までの時間よりも短くなった場合には、ドライバの状態が通常の状態ではないと判断して警報を出力する。これにより、運転支援装置1は、個々のドライバに見合った自然で違和感の無い、必要充分な運転支援を可能としている。
【0013】
以下、運転支援装置1の各機能部について説明する。走行環境認識部2は、例えばナビゲーション装置によって構成され、自車両位置の測位情報や地図情報等をドライバに提示し、また、これらのデータを通信バスを介して他のユニットに出力する。本実施の形態においては、自車両が走行している道路の形状データとして、道路のカーブ曲率を自己の保有する地図情報や路車間等の外部通信等によって取得し、ドライバ特性演算部5に送信する。
【0014】
障害物検出部3は、例えばステレオカメラやミリ波レーダ等の認識センサや車車間通信・路車間通信によって取得した情報を主として、これらの情報に基づいて自車両の走行環境に存在する障害物(例えば、ガードレール、縁石、2輪車、普通車両、大型車両、歩行者、電柱等)を認識し、自車両の前後方向をX軸、幅方向をY軸とする座標系における位置や相対速度等を演算して回避操作余裕時間演算部7に送信する。尚、この障害物の検出処理には、走行環境認識部2からの情報も適宜加えられる。
【0015】
運転状態検出部4は、自車両に備えられた各種センサ類、例えば、自車速を検出する車速センサやドライバのハンドル操作によるハンドル角(操舵角)を検出する舵角センサ等からの信号に基づいて、車速、ハンドル角等の車両走行時の運転状態を検出する。運転状態検出部4で検出した車速やハンドル角等のデータは、ドライバ特性演算部5、回避操作余裕時間演算部7に送信される。
【0016】
ドライバ特性演算部5は、道路のカーブ曲率変化の高周波成分とハンドル角の高周波成分との相関関係を算出し、この相関関係に基づいてドライバ固有の運転特性を表す特性パラメータとしての特性係数Kvを演算する。本実施の形態においては、カーブ曲率変化の高周波成分、ハンドル角の高周波成分として、それぞれの分散値Ve,Vθを用いるようにしている。このため、ドライバ特性演算部5は、カーブ曲率分散値演算部5aとハンドル角分散値演算部5bと特性係数演算部5cとにより構成されている。
【0017】
カーブ曲率分散値演算部5aは、走行環境認識部2から送信されるカーブ曲率Cのサンプリング毎のデータCiを蓄積し、蓄積したデータから以下の(1)式により分散値Veを演算する。
Ve=(1/n)Σ(Ci−ΣCi/n)2 …(1)
但し、n:サンプリング数
Σ:i=1〜nの総和
【0018】
また、ハンドル角分散値演算部5bは、運転状態検出部4から送信されるハンドル角θのサンプリング毎のデータθiを蓄積し、蓄積したデータから以下の(2)式により分散値Vθを演算する。
Vθ=(1/n)Σ(θi−Σθi/n)2 …(2)
但し、n:サンプリング数
Σ:i=1〜nの総和
【0019】
特性係数演算部5cは、ハンドル角分散値Vθとカーブ曲率分散値Veとをそれぞれ軸とする座標平面において、分散値Vθ,Veのサンプリング毎のデータVθ_i,Ve_iの分布から両者の相関関係を表す近似式を求め、この近似式から特性係数Kvを演算する。本実施の形態においては、図2に示すように、ハンドル角分散値とカーブ曲率分散値との相関関係を一次式で線形近似し、この近似直線の傾きを、ドライバ固有の運転特性を表す特性係数Kvとする。この特性係数Kvの演算式は、以下の(3)式に例示される。
Kv=(1/m)Σ(Vθ_i/Ve_i) …(3)
但し、m:サンプリング数
Σ:i=1〜mの総和
【0020】
以上の特性係数Kvは、ドライバ個人の操作スキルや運転スタイルによって異なり、その値の大小によってドライバ固有の操舵特性(操舵傾向)を表すことができる。すなわち、走行環境の変化に対する反応が速く、普段からクイックな操舵を行うドライバの場合には、カーブ曲率分散値Veに対応するハンドル角分散値Vθが高周波域まで分布するような特性となり、特性係数Kvの値が大きくなる。一方、普段から余裕を持った運転を行うドライバでは、図2に破線で示すように、カーブ曲率分散値Veに対してハンドル角分散値Vθの高周波域の分布が相対的に少なくなり、特性係数Kvが小さくなる。
【0021】
この場合、ドライバ固有の運転特性を表す特性パラメータとしては、上述の相関関係の線形近似による特性係数Kvに限定されることなく、カーブ曲率変化及びハンドル角の高周波成分をハイパスフィルタを用いて抽出し、同様に両者の関係を近似するパラメータを演算するようにしても良い。また、カーブ曲率変化及びハンドル角の高周波成分をFFT(Fast Fourie Transform;高速フーリエ変換)による周波数分析で抽出し、それぞれのパワースペクトラムを比較して特性パラメータを決定するようにしても良い。
【0022】
ドライバ操作余裕時間設定部6は、特性係数演算部5cで算出された特性係数Kvに基づいて、障害物に対する回避操作を開始するまでのドライバ固有の操作余裕時間Trを設定する。このドライバ固有の操作余裕時間Trは、特性係数Kvで表現される運転特性を有するドライバに対して、通常の運転状態であれば障害物を認識してから回避のためのハンドル操作を開始すると考えられる時間であり、例えば図3に示すように、予め特性係数Kvを軸とするテーブルを作成しておき、このテーブルを参照する等して設定される。
【0023】
図3に示す特性のテーブルは、予めシミュレーション或いは実験等により特性係数Kvと操作余裕時間Trとの関係を求め、特性係数Kvが大きくなる程(すなわちドライバの操作応答性が高くなる程)、操作余裕時間Trが短くなるように設定されている。
【0024】
回避操作余裕時間演算部7は、運転状態検出部4から送信される自車両の車速、障害物検出部3で検出した障害物の位置情報に基づき、車両制御システムが障害物を回避するために強制的な操作(自動ブレーキや自動操舵等)を開始するまでに必要な余裕時間を、回避操作余裕時間Tcとして設定する。この回避操作余裕時間Tcは、自車両の許容される最大横加速度に応じた回避コースと車速とに基づいて算出される。
【0025】
すなわち、図4に示すように、本運転支援装置1を搭載する自車両1_Sが前方に障害物Obを検出したとき、自車両1_Sの進行方向をX軸、幅方向をY軸とする座標平面において、自車両1_Sの相対速度をV、自車両1_Sの現在位置と障害物Obとの距離をd、障害物を回避可能な限界の回避コースに修正するための操作開始位置に達したときの自車両1_Sと障害物Obとの限界距離をdcとするとき、以下の(4)式により、回避操作余裕時間Tcを算出する。
Tc=(d−dc)/V …(4)
【0026】
障害物を回避可能な限界の回避コース(x,y)は、自車両1_Sの最大横方向移動量をwとするとき、回避操作開始位置と最大横方向移動量wとなる位置とを結ぶ経路が出来るだけ滑らかな曲線とるような形状、例えば、以下の(5)式に示すように、高次関数の曲線で形成される経路に設定される。
y=w・{6・(x/d)5−15・(x/d)4+10・(x/d)3} …(5)
【0027】
このとき、回避操作の開始位置を示す限界距離dcは、以下の(6)式に示すように、許容される最大横加速度ygmaxに基づいて演算される。この最大横加速度ygmaxは、固定値としても良く、或いは路面摩擦係数に応じて可変設定するようにしても良い。
dc=(5.77・w・ygmax)1/2・V …(6)
【0028】
警報判断部8は、ドライバ固有の操作余裕時間Trと、制御システムの回避操作余裕時間Tcとを比較し、Tc<Trのとき、警報による運転支援開始と判断して警報装置9に信号を出力し、ドライバに警報を与える。この警報装置9を介したドライバへの警報は、音声とのディスプレイ表示との少なくとも何れかによって行われる。尚、警報装置9は、走行環境認識部2をナビゲーション装置によって構成する場合、ナビゲーション装置によって構成することができる。
【0029】
次に、運転支援装置1で実行される運転支援制御に係るプログラム処理について、図5及び図6のフローチャートを用いて説明する。
【0030】
図5のフローチャートは特性係数演算のプログラム処理を示し、先ず、最初のステップS1において、自車両周辺の走行環境を認識して走行路のカーブ曲率Cをサンプリングすると共に、自車両の運転状態を検出してドライバの操作によるハンドル角θをサンプリングする。
【0031】
次に、ステップS2へ進み、蓄積したカーブ曲率C及びハンドル角θのサンプリングデータからそれぞれの分散値Ve,Vθを演算する(上述の(1),(2)式参照)。続くステップS3では、カーブ曲率分散値Veとハンドル角分散値Vθとの相関関係からドライバ固有の運転特性を表す特性係数Kvを算出し(上述の(3)式参照)、本処理を抜ける。
【0032】
以上の特性係数Kvは、運転支援装置1内の例えばフラッシュメモリ等の不揮発性且つ書き換え可能な記憶領域に格納され、所定期間で更新される(比較的長期で良い)。運転支援装置1内に格納された特性係数Kvは、図6のフローチャートに示す警報判断のプログラム処理で読み込まれる。
【0033】
図6の警報判断処理では、最初のステップS11において、自車両前方に障害物を検出したか否かを調べる。障害物が検出されていない場合には、本処理を抜け、障害物を検出したとき、ステップS12へ進んで、上述の(4)式により回避操作余裕時間(回避操作開始までの余裕時間)Tcを設定し、次いで、ステップS13でドライバ固有の特性係数Kvを読み込み、この特性係数Kvに基づいてテーブルを参照する等してドライバ固有の操作余裕時間Trを設定する(図3参照)。
【0034】
その後、ステップS14へ進み、回避操作余裕時間Tcとドライバ固有の操作余裕時間Trとを比較する。その結果、Tc≧Trの場合には、ドライバが普段通りの運転状態にあり、警報の必要無しと判断してプログラムを抜ける。一方、Tc<Trの場合には、ドライバの注意力が低下している等して普段と異なった運転状態にあり、運転支援が必要と判断してステップS15へ進み、警報装置9を介してドライバに警報を発することで注意を喚起し、本処理を抜ける。
【0035】
このように本実施の形態においては、ドライバの運転スキルや運転スタイル等のドライバ固有の運転特性を考慮して警報のタイミングを適切に調整するため、個々のドライバに見合った自然で違和感が無く且つ必要充分な運転支援を行うことができ、ドライバに対する運転支援という本来の目的を十分に発揮して安全性向上に寄与することができる。
【0036】
尚、本実施の形態においては、ドライバ固有の運転特性を操舵特性として障害物回避に対する警報のタイミングを調整する例について説明したが、例えば、ドライバ固有のブレーキペダルの踏み込みタイミング等の特性を考慮して、警報のタイミングを調整するようにすることも可能である。更に、運転支援としては、障害物回避のための警報に限定されるものではなく、自動ブレーキ制御や自動操舵制御等を含むようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】運転支援装置の全体構成図
【図2】ハンドル角分散値とカーブ曲率分散値との相関関係を示す説明図
【図3】特性係数と操作余裕時間との関係を示す説明図
【図4】障害物に対する回避コースの説明図
【図5】特性係数演算処理のフローチャート
【図6】警報判断処理のフローチャート
【符号の説明】
【0038】
1 運転支援装置
2 走行環境認識部
3 障害物検出部
4 運転状態検出部
5 ドライバ特性演算部
5a カーブ曲率分散値演算部
5b ハンドル角分散値演算部
5c 特性係数演算部
6 ドライバ操作余裕時間設定部
7 回避操作余裕時間演算部
8 警報判断部(運転支援開始判断部)
Kv 特性係数
Tr 操作余裕時間
Tc 回避操作余裕時間

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自車両の走行環境と該走行環境に対応するドライバの運転操作との相関関係に基づいて、ドライバの運転特性を表す特性パラメータを演算するドライバ特性演算部と、
上記特性パラメータに基づいて、障害物に対する回避操作を開始するまでのドライバ固有の操作余裕時間を設定するドライバ操作余裕時間設定部と、
上記ドライバ固有の操作余裕時間と障害物の回避に必要な回避操作余裕時間とを比較し、該回避操作余裕時間が上記ドライバ固有の操作余裕時間を下回った場合、運転支援の開始と判断する運転支援開始判断部と
を備えることを特徴とする車両の運転支援装置。
【請求項2】
上記ドライバ特性演算部は、上記特性パラメータを、走行路の形状とドライバの操舵操作との履歴に基づいて演算することを特徴とする請求項1記載の車両の運転支援装置。
【請求項3】
上記特性パラメータを、上記走行路のカーブ曲率変化の高周波成分と上記ドライバの操舵角の高周波成分とに基づいて演算することを特徴とする請求項2記載の車両の運転支援装置。
【請求項4】
上記高周波成分を分散値として抽出することを特徴とする請求項3記載の車両の運転支援装置。
【請求項5】
上記高周波成分を周波数分析によって抽出することを特徴とする請求項3記載の車両の運転支援装置。
【請求項6】
上記高周波成分をハイパスフィルタを用いて抽出することを特徴とする請求項3記載の車両の運転支援装置。
【請求項7】
上記ドライバ操作余裕時間設定部は、上記特性パラメータによって示されるドライバの操作応答性が高い程、上記ドライバ固有の操作余裕時間を短く設定することを特徴とする請求項1〜6の何れか一に記載の車両の運転支援装置。
【請求項8】
上記障害物の回避に必要な回避操作余裕時間を、許容される最大横加速度に応じた回避コースと車速とに基づいて算出することを特徴とする請求項1〜6の何れか一に記載の車両の運転支援装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−298192(P2009−298192A)
【公開日】平成21年12月24日(2009.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−151998(P2008−151998)
【出願日】平成20年6月10日(2008.6.10)
【出願人】(000005348)富士重工業株式会社 (3,010)
【Fターム(参考)】