説明

車両用ナビゲーション装置

【課題】運転者に対して、安全運転を履行させるための情報を運転中に提供する車両用ナビゲーション装置を提供する。
【解決手段】ナビゲーション装置1の制御部4は、目的地が設定されると、運転特性情報と交通情報とを参照することで、目的地までの案内経路を計算すると共に、案内経路に沿って安全な運転を行うためのドライブプランを作成して運転者に提示する。運転者は、提示されたドライブプランを参考として運転を行えば、目的地まで無理することなく余裕を以て走行することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、運転者に対して安全運転を履行させるための情報提供を行う車両用ナビゲーション装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、車両用ナビゲーション装置は、目的地までの距離や方向を運転者に示すことで、運転者がより効率的に、早く目的地に到着できるように情報を提供することを目的としている。しかしながら、運転者の要望として、必ずしも目的地に最短時間で到着するものに限ることなく、より安全性を重視し、余裕を以て運転したいというものがあることも推定される。しかしながら、従来のナビゲーション装置には、そのような要望に答える機能が存在しなかった。
例えば、特許文献1には、安全運転が行われているか否かを判断し、採点した結果を運転者に提供するようにした装置が開示されている。
【特許文献1】特開2004−249821号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、特許文献1の構成は、運転を行った結果を評価するもので、実際に運転を行う段階で安全運転に資する有益な情報を提供するものではない。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、運転者に対して、安全運転を履行させるための情報を運転中に提供可能な車両用ナビゲーション装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
請求項1記載の車両用ナビゲーション装置によれば、ドライブプラン提示手段は、目的地が設定されると、運転特性情報記録手段により記録された運転特性情報と、交通情報取得手段により取得された交通情報とを参照することで、前記目的地までの案内経路を計算すると共に、前記案内経路に沿って安全な運転を行うためのドライブプランを作成して運転者に提示する。したがって、運転者は、提示されたドライブプランを参考にして運転を行えば、目的地まで、無理することなく余裕を以て走行することができる。
【0005】
請求項2記載の車両用ナビゲーション装置によれば、運転特性情報記録手段には、運転者の過去の走行履歴において休憩を取るタイミングの情報が記録されるので、ドライブプラン提示手段は、その情報に基づいて、ドライブプランにおいて運転者に休憩を勧めるタイミングを適切に設定することができる。
【0006】
請求項3記載の車両用ナビゲーション装置によれば、運転特性情報記録手段には、運転者の過去の走行履歴において走行速度の傾向を示す情報が記録されるので、ドライブプラン提示手段は、その情報に基づき、ドライブプランにおいて運転者の傾向に合せた走行速度を設定したり、速度を出し過ぎる傾向にある場合には、少し低めの速度を設定することが可能となる。
【0007】
請求項4記載の車両用ナビゲーション装置によれば、運転特性情報記録手段には、運転者の過去の走行履歴において選択する道路種別の傾向を示す情報が記録されるので、ドライブプラン提示手段は、ドライブプランにおいて、例えば一般道路や高速道路、道幅が狭い道路や広い道路など、運転者が走りなれていると推定される道路を選択して提示できる。
【0008】
請求項5記載の車両用ナビゲーション装置によれば、運転特性情報記録手段には、運転者の年齢が記録されるので、ドライブプラン提示手段は、ドライブプランにおいて、年齢に応じて休憩を取る回数や時間等を設定することができる。
【0009】
請求項6記載の車両用ナビゲーション装置によれば、交通情報取得手段は、過去の走行履歴に基づく渋滞情報,速度規制情報,危険道路情報,休憩可能場所情報の何れか1つ以上を取得する。したがって、ドライブプラン提示手段は、それらの情報を加味することで、例えば渋滞や速度規制の発生予測に基づく走行時間を求めたり、危険な道路を回避したり休憩場所の候補選択などを行って、ドライブプランを作成することができる。
【0010】
請求項7記載の車両用ナビゲーション装置によれば、ドライブプラン提示手段は、案内経路の道路を走行する際の最高速度を提示するので、運転者は、その最高速度を順守することを目安にして安全運転を行うことができる。
【0011】
請求項8記載の車両用ナビゲーション装置によれば、ドライブプラン提示手段は、案内経路の道路を走行する際の予想平均速度を提示するので、運転者は、その予想平均速度を順守することを目安にして安全運転を行うことができる。
【0012】
請求項9記載の車両用ナビゲーション装置によれば、ドライブプラン提示手段は、案内経路の途中において休憩を取るべき場所及び休憩時間を提示するので、運転者は、そのドライブプランに従い、適切なタイミングで休憩を取ることができる。
【0013】
請求項10記載の車両用ナビゲーション装置によれば、ドライブプラン提示手段は、案内経路の途中における所定のポイントについて到着予想時刻を提示するので、運転者は、その到着予想時刻を参考にして安全な運転を行うことができる。
【0014】
請求項11記載の車両用ナビゲーション装置によれば、ドライブプラン提示手段は、目的地への希望到着時刻がユーザにより設定されると、希望到着時刻より逆算した出発時刻を提示する。したがって、提示された時刻に出発すれば、安全に運転を行いつつ、ユーザが希望した時刻に到着することが可能となる。
【0015】
請求項12記載の車両用ナビゲーション装置によれば、運転結果評価手段は、運転者が提示されたドライブプランを順守した度合を評価し、その評価を運転者に提示するので、運転者は、その評価結果に基づいて、自身がどの程度安全な運転を行ったのかを確認することができる。
【0016】
請求項13記載の車両用ナビゲーション装置によれば、運転結果評価手段は、ドライブプラン提示手段が目的地への予想到着時刻を提示した場合は、予想到着時刻の順守度合を評価するので、実際の到着時刻との差に応じてドライブプランの順守度合を評価することができる。
【0017】
請求項14記載の車両用ナビゲーション装置によれば、運転結果評価手段は、ドライブプラン提示手段が案内経路の道路を走行する際の最高速度を提示した場合は、最高速度の順守度合を評価するので、実際に運転された結果の最高速度との差に応じてドライブプランの順守度合を評価することができる。
【0018】
請求項15記載の車両用ナビゲーション装置によれば、運転結果評価手段は、ドライブプラン提示手段が案内経路の道路を走行する際の予想平均速度を提示した場合は、平均速度の順守度合を評価するので、実際に運転された結果の平均速度との差に応じてドライブプランの順守度合を評価することができる。
【0019】
請求項16記載の車両用ナビゲーション装置によれば、運転結果評価手段は、ドライブプラン提示手段が案内経路の途中において休憩を取るべき場所及び休憩時間を提示した場合は、休憩場所及び休憩時間の順守度合を評価するので、実際に運転された結果の休憩状態との差に応じてドライブプランの順守度合を評価することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の一実施例について図面を参照して説明する。図1は車両用ナビゲーション装置の構成を示す機能ブロック図である。ナビゲーション装置1は、記憶媒体(運転特性情報記録手段,交通情報取得手段)2,制御部(運転特性情報記録手段,交通情報取得手段,ドライブプラン提示手段,運転結果評価手段)4,表示部6を備えて構成されている。記憶媒体2は、例えばDVD、CD、ハードディスクなどであり、道路地図情報が予め記憶されている。
【0021】
制御部4は、例えばCPUやROM,RAM等を含むマイクロコンピュータで構成され、記憶媒体2に予め記憶されている道路地図情報に基づいて、一般的なナビゲーション装置と同様に目的地までの案内経路を検索したり、当該経路の走行案内等を行う。また、制御部4は、車両側の各種センサ5より得られる車両操作情報に基づいて、運転情報を記録媒体に記録させる。更に、制御部4は、記憶媒体2に記憶された運転特性情報や交通情報、若しくはリアルタイム情報部(交通情報取得手段)3より取得した交通情報などから、後述するドライブプランを作成して、表示部6や音声出力部7により運転者に提示する。加えて、制御部4は、運転者が提示されたドライブプランに応じて運転を行った結果を、各種センサ5より得られる車両操作情報に基づいて評価・採点し、採点結果を表示部6や音声出力部7に出力する。
【0022】
リアルタイム情報部3は、例えば道路交通情報通信システム(VICS:登録商標)の通信機や、カメラやGPS(Global Positioning System)などで構成され、これらより現在の道路情報を取得するものである。また、各種センサ5により検出される車両操作情報は、車速、車輪速、アクセル開度、ブレーキ操作、ハンドル蛇角、ウィンカー操作、ホーン操作、車間距離(前後左右)、ワイパー操作、Gセンサ、トラクションコントロール作動、ABS作動、トランスミッション操作など、運転者がどのような車両操作・運転を行なっているか把握するための情報である。
【0023】
次に、本実施例の作用について図2乃至図4も参照して説明する。図2は、運転者が実際に行った運転について運転情報を取得して記憶し、目的地到着後に分析を行う処理を示すフローチャートである。先ず、運転者が、自身の運転情報を確認するためのルートとして適切と考える出発地及び目的地を設定すると(ステップS1)、制御部4は、車両の走行状況に応じて運転情報の記憶を開始する(ステップS2)。この場合、上記のルートには、運転者が走行する頻度が比較的高い、例えば通勤に使用するルートなどが好ましい。
【0024】
車両の走行中は、一般的なナビゲーション装置と同様に、目的地に到着するまでの経路情報や推奨運転に関する情報(この段階では、予め用意されているものでも良い)を提供したり、既にその時点で記憶及び分析が完了しているデータに基づいて、経路中の危険地点の通知などを行う(ステップS3)。それと同時に、運転情報の記憶を、記憶媒体2のハードディスクなどに行う(ステップS4)。
【0025】
ここでの運転情報は、例えば以下のようなものである。
・走行開始時からの経過時間(又は時刻)
・経路中の渋滞情報や通行規制情報
・道幅情報
・経路の周辺に関する情報(通学路,踏切など)
・ステアリング,スピード,アクセル開度,ブレーキタイミング,トラクション
(タイヤの空転),ウインカタイミング
車両が目的地に到着すると(ステップS5)運転情報の記憶が終了し、制御部4は、記憶された運転情報の分析を開始する(ステップS6)。その内容は、図2では次のステップS7として記載しているが、例えば以下のようなものである。
【0026】
・平均車速
・車速度の推移状態(表示のためグラフ化する)
・ブレーキングポイント,カーブポイント
・危険ポイント(例えば、学校付近など),横滑りポイント
・道路幅に対する速度超過ポイント
(比較的狭い道幅でも、速度を出す傾向にあるポイント)
・急加速,急ブレーキポイント
・オーディオ操作を行ったポイント
・車線変更,右左折ポイント
・電話着信ポイント
そして、運転情報の分析を完了すると、分析結果を表示部6に表示させる(ステップS8)。この場合、例えば「車速度の推移状態」については、特開2007−108926号公報の図4に示されているような態様で表示する。また、分析結果より、走行経路中の危険ポイントと判定されたものについては、データベースに追加するように(ステップS5→S1やS3の処理に対して)フィードバックを行う(ステップS9)。
【0027】
図3は、本発明の要旨に係る、運転者に安全運転を履行させるためのドライブプランの提示を中心とする処理内容を示すフローチャートである。先ず、目的地が設定されると(ステップS11)、制御部4は、交通履歴情報又はリアルタイムで取得した交通情報,並びに運転者情報に基づき、目的地までの安全走行を行うための推奨ルートを検索して提示する(ステップS12)。ここで、交通履歴情報は、例えば、
・渋滞情報,速度規制情報,危険道路情報,休憩可能場所情報
等である。これらは、上述した図2に示す処理により取得されたデータより抽出しても良いし、ユーザが直接入力して設定しても良い。
【0028】
また、運転者情報(運転特性情報)は、例えば運転者の年齢や運転嗜好情報であり、運転嗜好情報は、例えば、
・休憩タイミング,速度超過履歴,高速優先,ワインディング優先
など、運転者個人の運転嗜好を示す情報である。これらについても、図2に示す処理により取得されたデータより抽出しても良いし、ユーザが直接入力して設定しても良い。尚、運転者の年齢は、休憩時間を設定するための目安とする。
そして、ステップS12では、これらの情報に基づいて、運転者が、目的地まで無理することなく、余裕を以て走行できるようなルートを検索・提示する。したがって、当該ルートは、効率的に最短時間で目的地に到着するものとはならず、冗長性を有したルートになる。
【0029】
続くステップS13では、各情報から、目的地に到着するまでの安全な道路や、安全に運転するための走行時間等を考慮したドライブプランを設定し、ステップS14では、更に途中で休憩をとるタイミングや休憩時間、安全に運転するための走行速度も加えてドライブプランを決定し、運転者に提示する。
【0030】
図4は、ドライブプランの一例を示すものである。例えば自宅を8:00に出発する場合、最初は一般道路を予想時間2時間で走行した後、△△インターチェンジから(到着予想時刻,10:05)○×高速道路に乗るように設定する。そして、一般道路を走行する場合には、最高速度は40km/hを超えないように、平均予想時速として20km/hを提示し、1kmの渋滞が発生しており(リアルタイム情報)、全行程は13kmとなることを、表示部6における表示や、音声出力部7による音声メッセージの出力によって運転者に報知する。
【0031】
また、○×高速道路を走行する間は、最高速度は80km/hを超えないように、平均予想時速は40km/h、10kmの渋滞が発生しており、全行程は150kmとなることを運転者に報知する。更に、途中で休憩をとるための情報も提示する。例えば時刻が12:30になったら30分以上の休憩をとること、休憩をとるためのサービスエリアとして○○サービスエリアが適切であること、その後、時刻が14:30になったら5分以上の休憩をとること、休憩をとるためのサービスエリアとして××パーキングエリアが適切であること、等を報知する。
そして、以上のように提示したドライブプランに基づいて走行した場合には、目的地への予想到着時刻が16:00になることも併せて報知する。
【0032】
ここで、上記の最高速度や予想平均速度は、交通履歴(又はリアルタイム)情報や運転者情報に基づき設定される。例えば、交通履歴情報における運転者の平均速度が20km/hであればそのまま設定しても良いし、平均速度が30km/hであり、渋滞が予測される、若しくは実際に発生している場合には、それらを考慮して設定しても良い。また、最高速度についても同様であり、交通履歴情報における運転者の最高速度が40km/hであればそのまま設定しても良いし、最高速度が50km/hである場合は、安全マージンを考慮してより低い40km/hに設定しても良い。
【0033】
再び、図3を参照する。運転者は、提示されたドライブプラン基づいて、実際に走行を行う(ステップS15)。走行中において、制御部4は、以下のような観点に基づいて運転者の運転状態を採点する(ステップS16)。例えば、
・提示した最高速度,平均速度を順守した度合
・提示した休憩時間,休憩場所(若しくは時刻)を順守した度合
・(速度の出過ぎ等により)到着予想時刻よりも早く付き過ぎていないか
(この場合、渋滞等のリアルタイム情報を加味する)
そして、ステップS16における採点に基づき、制御部4は、走行結果に対する運転者の得点を計算して提示する(ステップS17)。これにより、運転者は、自身がどの程度安全を意識して運転を行ったかを把握することができる。
【0034】
以上のように本実施例によれば、ナビゲーション装置1の制御部4は、目的地が設定されると、運転特性情報と交通情報とを参照することで、目的地までの案内経路を計算すると共に、案内経路に沿って安全な運転を行うためのドライブプランを作成して運転者に提示する。したがって、運転者は、提示されたドライブプランを参考として運転を行えば、目的地まで、無理することなく余裕を以て走行することができる。
【0035】
また、制御部4は、運転者の過去の走行履歴において、休憩を取るタイミングの情報,走行速度の傾向を示す情報,選択する道路種別の傾向を示す情報を取得すると共に、運転者の年齢も記憶し、更に、過去の走行履歴に基づく渋滞情報,速度規制情報,危険道路情報,休憩可能場所情報等も取得して、記憶媒体2に記憶する。そして、これらの情報に基づき、ドライブプランにおいて運転者に休憩を勧めるタイミング,運転者の傾向に合せた走行速度を設定できる。
【0036】
また、制御部4は、運転者が走りなれていると推定される道路を選択したり、年齢に応じて休憩を取る回数や時間等を設定したり、過去の走行履歴に基づき、渋滞や速度規制の発生予測に基づく走行時間を求めたり、危険な道路を回避したり休憩場所の候補選択などを行って、ドライブプランを作成することができる。
そして、制御部4は、ドライブプランにおいて、案内経路の道路を走行する際の最高速度,予想平均速度,休憩を取るべき場所及び休憩時間,到着予想時刻を提示するので、運転者は、その最高速度や予想平均速度を順守することを目安にして安全運転を行うことができ、また、適切なタイミングで休憩を取ることができる。更に、到着予想時刻を参考にして安全運転を行うことができる。
【0037】
加えて、制御部4は、運転者が提示されたドライブプランを順守した度合を評価し、その評価を運転者に提示する。具体的には、予想到着時刻,最高速度,予想平均速度,休憩場所及び休憩時間の順守度合を評価するので、運転者は、その評価結果に基づいて、自身がどの程度安全な運転を行ったのかを確認することができる。
【0038】
本発明は上記し且つ図面に記載した実施例にのみ限定されるものではなく、以下のような変形または拡張が可能である。
運転特性情報や交通情報として提示したものは、個別の設計に応じて必要と思われるものを適宜選択して実施すれば良い。また、ドライブプランとして提示する項目や、ドライブプランに応じて運転を順守した度合を評価する項目についても、同様である。そして、順守度合の評価自体も必要に応じて実施すれば良い。
目的地への希望到着時刻がユーザにより設定されると、制御部4は、希望到着時刻より逆算した出発時刻を提示しても良い。この場合、提示された時刻に出発すれば、安全に運転を行いつつ、ユーザが希望した時刻に到着することができる。
例えば、ナビゲーション装置1が評価してステップS17で提示した得点を、インターネット上のサイトなどに送信させることで、送信者の得点に応じて賞品を提供するなどのビジネスモデルを実施しても良い。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の一実施例であり、車両用ナビゲーション装置の構成を示す機能ブロック図
【図2】実際の運転について運転情報を記憶し、分析を行う処理を示すフローチャート
【図3】ドライブプランの提示を中心とする処理内容を示すフローチャート
【図4】ドライブプランの一例を示す図
【符号の説明】
【0040】
図面中、1は車両用ナビゲーション装置、2は記憶媒体(運転特性情報記録手段,交通情報取得手段)、3はリアルタイム情報部(交通情報取得手段)、4は制御部(運転特性情報記録手段,交通情報取得手段,ドライブプラン提示手段,運転結果評価手段)を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
運転者の運転に関する特性情報が記録される運転特性情報記録手段と、
道路に関する交通情報を取得する交通情報取得手段と、
目的地が設定されると、前記運転特性情報と前記交通情報とを参照することで、前記目的地までの案内経路を計算すると共に、前記案内経路に沿って安全な運転を行うためのドライブプランを作成し、前記ドライブプランを前記運転者に提示するドライブプラン提示手段とを備えてなることを特徴とする車両用ナビゲーション装置。
【請求項2】
前記運転特性情報記録手段には、前記運転者の過去の走行履歴において、休憩を取るタイミングの情報が記録されていることを特徴とする請求項1記載の車両用ナビゲーション装置。
【請求項3】
前記運転特性情報記録手段には、前記運転者の過去の走行履歴において、走行速度の傾向を示す情報が記録されていることを特徴とする請求項1又は2記載の車両用ナビゲーション装置。
【請求項4】
前記運転特性情報記録手段には、前記運転者の過去の走行履歴において、選択する道路種別の傾向を示す情報が記録されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の車両用ナビゲーション装置。
【請求項5】
前記運転特性情報記録手段には、前記運転者の年齢が記録されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の車両用ナビゲーション装置。
【請求項6】
前記交通情報取得手段は、過去の走行履歴に基づく渋滞情報,速度規制情報,危険道路情報,休憩可能場所情報の何れか1つ以上を取得することを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の車両用ナビゲーション装置。
【請求項7】
前記ドライブプラン提示手段は、前記案内経路の道路を走行する際の最高速度を提示することを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の車両用ナビゲーション装置。
【請求項8】
前記ドライブプラン提示手段は、前記案内経路の道路を走行する際の予想平均速度を提示することを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載の車両用ナビゲーション装置。
【請求項9】
前記ドライブプラン提示手段は、前記案内経路の途中において、休憩を取るべき場所及び休憩時間を提示することを特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載の車両用ナビゲーション装置。
【請求項10】
前記ドライブプラン提示手段は、前記案内経路の途中における所定のポイントについて、到着予想時刻を提示することを特徴とする請求項1乃至9の何れかに記載の車両用ナビゲーション装置。
【請求項11】
前記ドライブプラン提示手段は、前記目的地への希望到着時刻がユーザにより設定されると、前記希望到着時刻より逆算した出発時刻を提示することを特徴とする請求項1乃至10の何れかに記載の車両用ナビゲーション装置。
【請求項12】
前記運転者が、提示されたドライブプランを順守した度合を評価し、その評価を前記運転者に提示する運転結果評価手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至11の何れかに記載の車両用ナビゲーション装置。
【請求項13】
前記運転結果評価手段は、前記ドライブプラン提示手段が前記目的地への予想到着時刻を提示した場合は、前記予想到着時刻の順守度合を評価することを特徴とする請求項12記載の車両用ナビゲーション装置。
【請求項14】
前記運転結果評価手段は、前記ドライブプラン提示手段が前記案内経路の道路を走行する際の最高速度を提示した場合は、前記最高速度の順守度合を評価することを特徴とする請求項12又は13記載の車両用ナビゲーション装置。
【請求項15】
前記運転結果評価手段は、前記ドライブプラン提示手段が前記案内経路の道路を走行する際の予想平均速度を提示した場合は、前記平均速度の順守度合を評価することを特徴とする請求項12乃至14の何れかに記載の車両用ナビゲーション装置。
【請求項16】
前記運転結果評価手段は、前記ドライブプラン提示手段が前記案内経路の途中において、休憩を取るべき場所及び休憩時間を提示した場合は、前記休憩場所及び休憩時間の順守度合を評価することを特徴とする請求項12乃至15の何れかに記載の車両用ナビゲーション装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2009−210530(P2009−210530A)
【公開日】平成21年9月17日(2009.9.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−56525(P2008−56525)
【出願日】平成20年3月6日(2008.3.6)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】