説明

車体構造

【課題】本発明は、車両のスペースを有効に活用して低重心に蓄電池を配置することができ、蓄電池と燃料タンクを保護することができ、蓄電池の搭載並びに取外しが容易な車体構造を提供する。
【解決手段】後サブフレーム17は、井桁形状を左右のサイドフレーム56,57に前クロスメンバ58、中間クロスメンバ59、後クロスメンバ61を取付けて構成するとともに、前クロスメンバ58と中間クロスメンバ59に蓄電池48を取付け、中間クロスメンバ59と後クロスメンバ61に燃料タンク(高圧水素タンク)43を取付ける構成とし、蓄電池48をリヤシート25の下方に配置し、燃料タンク(高圧水素タンク)43をリヤシート25の後方に配置するように構成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車体フレームに燃料タンクや蓄電池を配置した車体構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
車体フレームは、下部に取付けたサブフレームを備え、サブフレームに燃料タンクや蓄電池を配置した構造が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
また、車体フレームに蓄電池を配置した構成がある(例えば、特許文献2参照。)。
【特許文献1】特開2004−291934公報(第8頁、図1)
【特許文献2】特開2003−285648公報(第5頁、図1)
【0003】
特許文献1を次図に基づいて説明する。
図9は、従来の技術(特許文献1)の基本構成を説明する図であり、従来の車体構造201は、フロアメインフレーム202にサブフレーム203を、蓄電装置204,205並びに水素タンク(燃料タンク)206,207を取付けた状態で取付けるので、組立てが容易になるとともに、車室内スペース及びトランクルームの容積を拡大することができるというものである。
【0004】
特許文献2を次図に基づいて説明する。
図10は、従来の技術(特許文献2)の基本構成を説明する図であり、従来の蓄電装置の配置構造231は、リヤシート232の裏側に蓄電装置233を立てた状態で配置して、上部取付部234と下部取付部235を車体側に取付けた。その結果、支持剛性を確保した状態で配置することができ、車内スペースを犠牲にすることなく配置することができる。
【0005】
しかし、特許文献1(図9参照)の車体構造201では、水素タンク206の後に蓄電装置204,205を列べ、蓄電装置204,205の後に後側の水素タンク207を列べたので、前後方向に大きくなる。蓄電装置を効率よく収納する構造が望まれていた。
また、特許文献1では、フロアメインフレーム202のクロスメンバ208に蓄電装置204,205を4個のブラケット209で取付けるが、蓄電装置204,205の取付け、取外しに手間がかかる。
【0006】
特許文献2(図10参照)の蓄電装置の配置構造231では、リヤシート232の後方に配置した蓄電装置233によって、リヤトランクの容積は小さくなる。蓄電装置233を効率よく収納する構造が望まれていた。
また、リヤシート232の裏側に蓄電装置233を立てると、車体の底側に配置した場合に比べ、車両の重心位置は高くなりがちである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、車両のスペースを有効に活用して低重心に蓄電池を配置することができ、蓄電池と燃料タンクを保護することができ、蓄電池の搭載並びに取外しが容易な車体構造を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に係る発明では、車体フレームの下部に、燃料タンクと蓄電池を搭載したサブフレームを取付けた車体構造において、サブフレームは、井桁形状を左右のサイドフレームに前クロスメンバ、中間クロスメンバ、後クロスメンバを取付けて構成するとともに、前クロスメンバと中間クロスメンバに蓄電池を取付け、中間クロスメンバと後クロスメンバに燃料タンクを取付ける構成とし、かつ、蓄電池をリヤシートの下方に配置し、燃料タンクをリヤシートの後方に配置するように構成したことを特徴とする。
【0009】
請求項2に係る発明は、サブフレームを車体フレームに取付けた状態で、蓄電池の着脱を可能とする支持手段を配置したことを特徴とする。
【0010】
請求項3に係る発明では、燃料タンクは、圧縮燃料ガスを貯蔵するタンク本体を略円筒形状に形成するとともに、タンク本体の端のガス入出弁をリヤサスペンション部材に対し、車両前後方向にオフセットした位置に配置したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
請求項1に係る発明では、サブフレームは、井桁形状を左右のサイドフレームに前クロスメンバ、中間クロスメンバ、後クロスメンバを取付けて構成するとともに、前クロスメンバと中間クロスメンバに蓄電池を取付け、中間クロスメンバと後クロスメンバに燃料タンクを取付ける構成とし、かつ、蓄電池をリヤシートの下方に配置し、燃料タンクをリヤシートの後方に配置するように構成したので、サブフレームの前クロスメンバと中間クロスメンバに囲まれた空間を蓄電池の収納に活用することができる。従って、車両のスペースを有効に活用して低重心に蓄電池を配置することができるという利点がある。
また、蓄電池及び燃料タンクをサイドフレームとクロスメンバによって囲うことができ、蓄電池及び燃料タンクを保護することができる。
【0012】
請求項2に係る発明では、サブフレームを車体フレームに取付けた状態で、蓄電池の着脱を可能とする支持手段を配置したので、支持手段によって、サブフレームの下方から蓄電池を着脱することができる。その結果、車両のスペースを有効に活用しても、蓄電池の搭載は容易になるとともに、蓄電池の取外しは容易になるという利点がある。
【0013】
請求項3に係る発明では、燃料タンクは、圧縮燃料ガスを貯蔵するタンク本体を略円筒形状に形成するとともに、タンク本体の端のガス入出弁をリヤサスペンション部材に対し、車両前後方向にオフセットした位置に配置したので、ガス入出弁を含めた燃料タンクの全長を長くすることができ、左右のリヤサスペンション部材間に燃料タンクを配置しても、タンク容量を大きくすることができるという利点がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。
図1は、本発明の車体構造を説明する透視図である。
車体構造11は、車両12に採用したもので、車体13の床部をなす車体フレーム14と、車体フレーム14の下部に取付けた前サブフレーム15と、中央サブフレーム16と、サブフレームであるところの後サブフレーム17と、を備える。
【0015】
車両12は、燃料電池車で、燃料電池システム21と、車室22に配置した座席23(フロントシート24、リヤシート25)と、荷室26と、前輪27と、後輪31と、後サブフレーム17に連結したリヤサスペンション32と、車体13の前部をなすフロントボデー35と、を備える。
【0016】
図2は、本発明の車体構造が備える車体フレームの斜視図である。
車体フレーム14は、フロントボデー35のフロントサイドメンバ36,36と、フロントサイドメンバ36,36に接続したサイドシル37,37と、サイドシル37,37に接続したリヤフレーム38,38と、リヤフレーム38,38に取付けたフロアクロスメンバ39と、フロントフロア41と、リヤフロア42と、を備え、下部に前サブフレーム15と、中央サブフレーム16、後サブフレーム17を取付けることができる構造である。
【0017】
燃料電池システム21は、燃料タンクであるところの高圧水素タンク43と、エアコンプレッサ44と、燃料電池45,45と、パワーコントロールユニット46と、電動モータ47と、蓄電池48と、空気配管49と、を備え、電動モータ47で前輪27(図1参照)を駆動する。また、前サブフレーム15に電動モータ47を搭載し、中央サブフレーム16に燃料電池45,45を搭載し、後サブフレーム17に蓄電池48を支持手段51(図7参照)で搭載し、後サブフレーム17に燃料タンク(高圧水素タンク)43を搭載した。
つまり、車体構造11では、車両12の前から順番に、電動モータ47、燃料電池45,45、蓄電池48、燃料タンク(高圧水素タンク)43を搭載した。
【0018】
蓄電池48は、左右に蓄電池本体48a,48aを配置するとともに蓄電池本体48a,48a間にコンダクター52を配置し、かつコンダクター52で蓄電池本体48a,48a同士を接続し、コンダクター52に接続コネクタ53・・・(・・・は複数を示す。以下同様。)を左右方向(矢印a1の方向)に向け、左右方向から抜き差しするように配置した。
【0019】
空気配管49は、エアコンプレッサ44で発生させ圧縮空気(酸素)を燃料電池45に導くとともに、使用済みとなった空気を排気管54並びにサイレンサ55を介して排気する。
【0020】
図3は、本発明の車体構造が備えるサブフレームの斜視図である。図2を併用して説明する。
後サブフレーム17は、井桁形状を左右のサイドフレーム56,57に前クロスメンバ58、中間クロスメンバ59、後クロスメンバ61を取付けて構成するとともに、前クロスメンバ58と中間クロスメンバ59に蓄電池48を取付け、中間クロスメンバ59と後クロスメンバ61に燃料タンク(高圧水素タンク)43を取付けるものである。
【0021】
また、後サブフレーム17は、角に前コーナー部材62,62を溶接で取付け、後コーナー部材63,63を溶接で取付け、左右のサイドフレーム56,57の中央に中央締結部64,64をリヤフレーム38,38の中間締結部65,65に取付けるように形成し、左右のサイドフレーム56,57に連結ブラケット66・・・を取付け、連結ブラケット66・・・にリヤサスペンション32を連結するもので、リヤサスペンションサブフレームである。
【0022】
図4は、図1の4−4線断面図であり、燃料タンク43、リヤサスペンション32、空気配管49の平面を示す。図1を併用して説明する。
さらに、後サブフレーム17は、蓄電池48をリヤシート25の下方に配置し、燃料タンク(高圧水素タンク)43をリヤシート25の後方に配置するように構成した。
【0023】
燃料タンク(高圧水素タンク)43は、圧縮燃料ガス(例えば、水素ガス)を貯蔵するタンク本体67(シェル68、ヘッド71,71)を略円筒形状に形成するとともに、タンク本体67の端であるところのヘッド71に取付けたガス入出弁72をリヤサスペンション部材であるところのダンパー73に対し、車両12の前後方向(矢印a2の方向)の後方向(矢印a3の方向)に距離Lbだけオフセットした位置に配置したものである。Ctは高圧水素タンク43の中心線、Csはリヤサスペンション部材(ダンパー)73の中線を示す。
【0024】
排気管54は、蓄電池48の中央の下部75(図6参照、正確にはコンダクター52の下部)に配置し、さらに、連ねて高圧水素タンク43の左の端(左のヘッド)71の下方近傍を通し、後サブフレーム17の後クロスメンバ61の上を通して後サブフレーム17の後方に配置したサイレンサ55に接続し、低圧の使用済みの空気を導くものである。
【0025】
図5は、図1の5−5線断面図であり、燃料タンク(高圧水素タンク)43とリヤサスペンション32の背面を示す。
高圧水素タンク43は、既に説明したが、後サブフレーム17に載せてバンド74で固定するとともに、後サブフレーム17に取付けたリヤサスペンション32が備えるリヤサスペンション部材(ダンパー)73,73間に配置したものである。
燃料タンク(高圧水素タンク)43の全長は、Ltで、左のヘッド71に取付けたガス入出弁72を含めた長さである。Lpはタンク本体67の全長を示す。
【0026】
図6は、図1の6−6線断面図であり、図5に対向する正面側で、蓄電池48の正面と排気管54を示す。
車体構造11は、リヤシート25の下に蓄電池48を配置する構造で、左右に蓄電池本体48a,48aを配置するとともに蓄電池本体48a,48a間にコンダクター52を挟み、コンダクター52の下部75に排気管54を配置した。その結果、排気管54が車両12の底から突出せず、排気管54を保護することができる。
また、排気管54が車両12の底から突出せず、車両12の底を流れる空気を整流することができ、走行風に対する抵抗を低減することができる。
【0027】
コンダクター52は、左右方向(矢印a1の方向)から接続コネクタ53・・・を抜き差しするように構成した。
【0028】
図7は、図4の7−7線断面図であり、後サブフレーム17、蓄電池48の断面を示す。図6を併用して説明説明する。
車体構造11では、リヤシート25の下に蓄電池48を配置し、左右に蓄電池本体48a,48aを配置するとともに蓄電池本体48a,48a間にコンダクター52を挟み、コンダクター52に接続コネクタ53・・・を左右方向(矢印a1の方向)から抜き差しするように横向きにした。その結果、蓄電池48を車体13の床をなす車体フレーム14に搭載した場合、接続コネクタ53・・・を配置するスペース76を確保することができる。
【0029】
また、車体構造11では、リヤシート25の下に蓄電池48を配置し、左右に蓄電池本体48a,48aを配置するとともに蓄電池本体48a,48a間にコンダクター52を挟み、コンダクター52に接続コネクタ53・・・を左右方向(矢印a1の方向)から抜き差しするように横向きにした。その結果、後サブフレーム(リヤサスペンションサブフレーム)17の前クロスメンバ58及び中間クロスメンバ59の横断面形状(図7の形状)の設計の自由度が高まり、所望の断面形状を確保することができる。
【0030】
さらに、車体構造11では、リヤシート25の下に蓄電池48を配置し、左右に蓄電池本体48a,48aを配置するとともに蓄電池本体48a,48a間にコンダクター52を挟み、コンダクター52に接続コネクタ53・・・を左右方向(矢印a1の方向)から抜き差しするように横向きにした。その結果、フロアクロスメンバ39の横断面形状(図7の形状)の設計の自由度が高まり、所望の断面形状を確保することができる。
【0031】
後サブフレーム17は、蓄電池48を搭載して固定する支持手段51を有する。
支持手段51は、後サブフレーム17の前クロスメンバ58に前締結部77を形成し、中間クロスメンバ59に後締結部78を形成し、蓄電池48を載せる搭載支持部材79を形成し、搭載支持部材79の前を前クロスメンバ58の前締結部77にボルト81・・・(図8参照)で締結し、搭載支持部材79の後を中間クロスメンバ59の後締結部78にボルト82・・・(図8参照)で締結したものである。
【0032】
次に、本発明の車体構造の作用を説明する。
図2及び図7に示すように、後サブフレーム(リヤサスペンションサブフレーム)17は、前クロスメンバ58及び中間クロスメンバ59に囲まれた空間に蓄電池48を搭載することで、蓄電池48を収納することができる。
【0033】
このように、車体構造11では、サブフレーム(後サブフレーム)17は、井桁形状を左右のサイドフレーム56,57に前クロスメンバ58、中間クロスメンバ59、後クロスメンバ61を取付けて構成するとともに、前クロスメンバ58と中間クロスメンバ59に蓄電池48を取付け、中間クロスメンバ59と後クロスメンバ61に燃料タンク(高圧水素タンク)43を取付ける構成とし、かつ、蓄電池48をリヤシート25の下方に配置し、燃料タンク(高圧水素タンク)43をリヤシート25の後方に配置するように構成したので、車体フレーム14の下部に取付ける後サブフレーム(リヤサスペンションサブフレーム)17の前クロスメンバ58と中間クロスメンバ59に囲まれた空間を蓄電池48の収納に活用することができる。従って、車両12のスペースを有効に活用して低重心に蓄電池48を配置することができる。
【0034】
また、車体構造11では、前クロスメンバ58と中間クロスメンバ59に蓄電池48を取付け、中間クロスメンバ59と後クロスメンバ61に燃料タンク(高圧水素タンク)43を取付ける構成とし、かつ、蓄電池48をリヤシート25の下方に配置し、燃料タンク(高圧水素タンク)43をリヤシート25の後方に配置するように構成したので、前クロスメンバ58及び中間クロスメンバ59で蓄電池48を囲うことができ、蓄電池48を保護することができる。
【0035】
さらに、中間クロスメンバ59と後クロスメンバ61によって、燃料タンク(高圧水素タンク)43を保護することができる。
【0036】
図8は、本発明の車体構造の作用図である。図7を併用して説明する。
車両12に蓄電池48を取付ける場合は、下方から取付ける。
すなわち、車両12の車体13が備える車体フレーム14に、後サブフレーム17を一体的に連結した後、下方から矢印a4のように、蓄電池48を載せた搭載支持部材79を上昇させ、前クロスメンバ58及び中間クロスメンバ59にそれぞれボルト81・・・,ボルト82・・・を所定の軸力(例えば、トルク管理)でねじ込むことで、取付ける。
【0037】
車両12から蓄電池48を取外す場合は、下に降ろす。
つまり、ボルト81・・・,82・・・を緩めると、搭載支持部材79とともに蓄電池48を外すことができる。
【0038】
このように、車体構造11では、サブフレーム(後サブフレーム)17を車体フレーム14に取付けた状態で、蓄電池48の着脱を可能とする支持手段51を配置したので、支持手段51によって、サブフレーム(後サブフレーム)17の下方から蓄電池48を着脱することができる。その結果、車両12のスペースを有効に活用しても、蓄電池48の搭載は容易になるとともに、蓄電池48の取外しは容易になる。
【0039】
図1、図4及び図5に示すように、車体構造11では、燃料タンク(高圧水素タンク)43は、圧縮燃料ガスを貯蔵するタンク本体67を略円筒形状に形成するとともに、タンク本体67の端のガス入出弁72をリヤサスペンション部材(ダンパー)73に対し、車両前後方向(矢印a2の方向)に距離Lbだけオフセットした位置に配置したので、燃料タンク(高圧水素タンク)43の全長Ltを長くすることができ、タンク容量を大きくすることができる。
【0040】
尚、本発明の車体構造は、実施の形態では四輪車に適用したが、一般の車両に適用することは差し支えない。
車体構造は、実施の形態では燃料電池車に適用したが、燃料電池車に限定しない。
【産業上の利用可能性】
【0041】
本発明の車体構造は、燃料電池車に好適である。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明の車体構造を説明する透視図
【図2】本発明の車体構造が備える車体フレームの斜視図
【図3】本発明の車体構造が備えるサブフレームの斜視図
【図4】図1の4−4線断面図
【図5】図1の5−5線断面図
【図6】図1の6−6線断面図
【図7】図4の7−7線断面図
【図8】本発明の車体構造の作用図
【図9】従来の技術(特許文献1)の基本構成を説明する図
【図10】従来の技術(特許文献2)の基本構成を説明する図
【符号の説明】
【0043】
11…車体構造、14…車体フレーム、17…サブフレーム(後サブフレーム)、23…座席、25…リヤシート、43…燃料タンク(高圧水素タンク)、48…蓄電池、51…支持手段、56…左のサイドフレーム、57…右のサイドフレーム、58…前クロスメンバ、59…中間クロスメンバ、61…後クロスメンバ、67…タンク本体、72…ガス入出弁、73…リヤサスペンション部材(ダンパー)、Lb…オフセットした距離。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体フレームの下部に、燃料タンクと蓄電池を搭載したサブフレームを取付けた車体構
造において、
前記サブフレームは、井桁形状を左右のサイドフレームに前クロスメンバ、中間クロス
メンバ、後クロスメンバを取付けて構成するとともに、前クロスメンバと中間クロスメン
バに前記蓄電池を取付け、中間クロスメンバと後クロスメンバに前記燃料タンクを取付け
る構成とし、かつ、蓄電池をリヤシートの下方に配置し、燃料タンクをリヤシートの後方
に配置するように構成したことを特徴とする車体構造。
【請求項2】
前記サブフレームを車体フレームに取付けた状態で、前記蓄電池の着脱を可能とする支
持手段を配置したことを特徴とする請求項1記載の車体構造。
【請求項3】
前記燃料タンクは、圧縮燃料ガスを貯蔵するタンク本体を略円筒形状に形成するととも
に、タンク本体の端のガス入出弁をリヤサスペンション部材に対し、車両前後方向にオフ
セットした位置に配置したことを特徴とする請求項1記載の車体構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2007−39020(P2007−39020A)
【公開日】平成19年2月15日(2007.2.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−144383(P2006−144383)
【出願日】平成18年5月24日(2006.5.24)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】