説明

車載ナビゲーション装置

【課題】ユーザーの要望に応じて、より見やすい画像表示を行なうことが可能な車載ナビゲーション装置を提供すること。
【解決手段】車外設備から交通情報を受信する受信手段(40、45、50)と、該受信手段により受信された交通情報が道路画像に重畳表示されるように表示手段(22)を制御する制御手段(66)と、を備える車載ナビゲーション装置(1)であって、ユーザー操作により、前記交通情報のうち自車両が走行している走行道路から所定距離以内の並走道路に関する交通情報を表示しない、並走道路非表示モードの選択が可能なモード選択手段(22)を備え、前記制御手段は、前記並走道路非表示モードが選択されている場合には、前記並走道路に関する交通情報の表示を行なわないように前記表示手段を制御することを特徴とする、車載ナビゲーション装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車外設備から受信した交通情報を道路画像に重畳表示する車載ナビゲーション装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車外設備である情報センターにおいて編集、処理された渋滞や旅行時間(ある区間の走行所要時間をいう)、交通規制などの交通情報をリアルタイムで車両に送信する無料の情報通信システムが、VICS(登録商標;Vehicle Information and Communication System)という名称で知られている。VICSでは、ビーコンやFM多重放送を介して車両への情報送信が行なわれている。また、自動車メーカーは、携帯電話の電波網やFM多重放送を介してVICSと同様の交通情報を有償で車両に提供するサービスを行なっている。
【0003】
このような交通情報は、車室内の液晶ディスプレイ装置やHUD(Head Up Display)等によって乗員に表示するのが通常であり、道路毎の渋滞情報や事故情報等は、道路画像に重畳表示すると直感的に見易いものとなる。ところが、車両の走行する場所によっては、並走する道路が何本も存在するため、交通情報が互いに重なり合っていずれの道路についての情報か判り辛い場合がある。
【0004】
この点について配慮したナビゲーション装置における交通情報の表示制御装置についての発明が開示されている(例えば、特許文献1参照)。この装置では、走行中の道路についての交通情報と、他の道路についての交通情報とを異なる態様で表示するものとしている。
【0005】
また、複数の道路についての渋滞傾向表示マークが重複する場合に、目的地までの経路に対応する渋滞傾向表示マークを優先的に表示したり、自車両が走行中の道路に関する渋滞傾向表示マークを優先的に表示したりするナビゲーション装置についての発明が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
【特許文献1】特開2001−208557号公報
【特許文献2】特開2006−17482号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記特許文献1に記載の装置では、表示態様を変更するのみでは、依然として交通情報が見辛いものとなる場合がある。また、特許文献2に記載の装置では、渋滞傾向表示マークが重複しなくても、多くのマークが近いエリアに集中した場合に、交通情報が見辛いものとなる場合がある。
【0007】
また、上記各文献に記載の装置共に、ユーザー(運転者)によっては、全く経路変更をするつもりがないため、周辺道路についての情報がそもそも不要と感じる場合もある。
【0008】
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、ユーザーの要望に応じて、より見やすい画像表示を行なうことが可能な車載ナビゲーション装置を提供することを、主たる目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するための本発明の一態様は、
車外設備から交通情報を受信する受信手段と、
該受信手段により受信された交通情報が道路画像に重畳表示されるように表示手段を制御する制御手段と、
を備える車載ナビゲーション装置であって、
ユーザー操作により、前記交通情報のうち自車両が走行している走行道路から所定距離以内の並走道路に関する交通情報を表示しない、並走道路非表示モードの選択が可能なモード選択手段を備え、
前記制御手段は、前記並走道路非表示モードが選択されている場合には、前記並走道路に関する交通情報の表示を行なわないように前記表示手段を制御することを特徴とする、
車載ナビゲーション装置である。
【0010】
この本発明の一態様によれば、ユーザー操作により、交通情報のうち自車両が走行している走行道路から所定距離以内の並走道路に関する交通情報を表示しない、並走道路非表示モードの選択が可能なモード選択手段を備え、並走道路非表示モードが選択されている場合には並走道路に関する交通情報の表示を行なわないように表示手段を制御するため、ユーザーの要望に応じて、より見やすい画像表示を行なうことができる。
【0011】
本発明の一態様において、
リンクの集合として道路形状を表現した地図データを記憶した地図データ記憶手段と、
自車両の現在位置を特定する現在位置特定手段と、を備え、
前記制御手段は、
前記並走道路非表示モードが選択されている場合には、
前記地図データにおいて前記並走道路を構成するリンクのうち、自車両に最も近いリンクを前記現在位置特定手段により特定された自車両の現在位置を用いて抽出し、
該抽出したリンクについての交通情報の表示を行なわないように前記表示手段を制御することを特徴とするものとしてもよい。
【0012】
また、本発明の一態様において、
リンクの集合として道路形状を表現した地図データを記憶した地図データ記憶手段と、
自車両の現在位置を特定する現在位置特定手段と、を備え、
前記制御手段は、
前記並走道路非表示モードが選択されている場合において、
前記現在位置特定手段により特定された自車両の現在位置を用いて前記地図データを参照した結果、自車両が新たなリンクに進入したと判定したときに、前記並走道路非表示モードをリセットすることを特徴とするもとしてもよい。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、ユーザーの要望に応じて、より見やすい画像表示を行なうことが可能な車載ナビゲーション装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明を実施するための最良の形態について、添付図面を参照しながら実施例を挙げて説明する。
【実施例】
【0015】
以下、本発明の一実施例に係る車載ナビゲーション装置1について説明する。
【0016】
[構成]
図1は、車載ナビゲーション装置1の全体構成の一例を示す図である。車載ナビゲーション装置1は、主要な構成として、GPS受信機10と、INS用センサー15と、HMI(Human Machine Interface)20と、記憶装置30と、FM多重放送受信機40と、ビーコン受信機45と、通信装置50と、ナビゲーション装置用ECU(Electronic Control Unit)60と、を備える。なお、図中の矢印は、多重通信線を介し、CAN(Controller Area Network)やBEAN、AVC−LAN、FlexRay等の適切な通信プロトコルを用いて行なわれる機器間の情報通信の流れを示す。
【0017】
GPS受信機10は、GPS衛星から衛星の軌道と時刻のデータを含む電波信号を受信してナビゲーション装置用ECU60に出力する。INS用センサー15は、例えばジャイロセンサーや車速センサーを含み、センサー出力値をナビゲーション装置用ECU60に出力する。
【0018】
HMI20は、例えば、タッチパネルとしてユーザーによる各種の入力操作を可能に構成されたディスプレイ装置22や、音声入出力のためのマイク、スピーカー、ブザー等を含む。ディスプレイ装置22では、その表面にユーザーがタッチ操作したことによる電圧の変化を検出し、タッチ操作された位置を認識する。これにより、画面上の所定の位置にGUI(Graphical User Interface)スイッチを設定することができる。HMI20の出力内容はナビゲーション装置用ECU60により決定され、HMI20になされた入力内容は、ナビゲーション装置用ECU60に送信される。
【0019】
記憶装置30は、例えばHDD(Hard Disk Drive)やDVDドライブ、CD−ROMドライブ等の記憶装置である。記憶装置30の記憶媒体には、地図データ32その他の情報が格納されている。地図データ32は、交差点等を示す複数のノード座標、及びこれを接続するリンクの集合として道路形状を表現したものである。各リンクには、道路幅員や車線数、曲率等が付随して記憶されている。また、地図データ32は、代表的な設備の情報(地点情報)を含んでいる。
【0020】
FM多重放送受信機40、及びビーコン受信機45は、第1情報センター100から交通情報を受信する。FM多重放送受信機40は、電源オンの状態で常時作動し、FM多重放送を介して交通情報(広域情報)を受信する。また、ビーコン受信機45は、電波ビーコン受信機と光ビーコン受信機を含み、高速道路脇に設置された電波発信機や主要道路に設置された投受光機の傍を通過した際に、交通情報(狭域情報)を受信する。FM多重放送受信機40、及びビーコン受信機45により受信された情報は、ナビゲーション装置用ECU60に出力される。第1情報センター100は、例えばVICSセンター等の、無料で交通情報を提供する公共の設備である。第1情報センター100では、警察や道路管理者等のデータベースから入力された情報を元に、渋滞の有無及び程度、区間旅行時間、交通規制などを含む交通情報を生成し、車両に提供している。
【0021】
通信装置50は、民営の車外設備から有償で交通情報を取得するための装置であり、例えば、無線基地局80やネットワーク90を介して第2情報センター110との送受信を行なう。通信装置50と無線基地局80との間では携帯電話網、PHS(Personal Handy-phone System)網、無線LAN、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、衛星電話等を利用した無線通信が行なわれる。また、無線基地局80と第2情報センター110を接続するネットワーク90は、例えば、公衆電話交換網(PSTN)やデジタル通信ネットワーク(ISDN)、光ファイバ等の有線ネットワークである。更に、通信装置50は、DSRC(Dedicated Short Range Communication)等の短距離無線通信方式を用いたものであってもよい。第2情報センター110は、例えば自動車メーカーが運営する施設である。
【0022】
ナビゲーション装置用ECU60は、例えば、CPUを中心としてROMやRAM等がバスを介して相互に接続されたコンピューターユニットであり、その他、フラッシュメモリ、I/Oポート、タイマー、カウンター等を備える。ROMには、CPUが実行するプログラムやデータが格納されている。
【0023】
また、ナビゲーション装置用ECU60は、ROMに記憶されたプログラムをCPUが実行することにより機能する主要な機能ブロックとして、目的地設定部61と、現在位置特定部62と、経路生成部63と、音声制御部64と、交通情報管理部65と、表示制御部66と、を備える。
【0024】
[基本機能]
目的地設定部61は、所定のタイミングでHMI20により目的地設定をユーザーに促し、音声又はタッチ入力等によりユーザーが目的地を設定すると、これを地図データ32から検索して、目的地の座標を経路生成部63に出力する。なお、「出力する」とは便宜的な表現であり、フラッシュメモリ等の共有メモリに書き込む処理が行なわれてもよい。
【0025】
現在位置特定部62は、GPS受信機10及びINS用センサー15から入力される信号に基づいて、自車両の現在位置(緯度、経度)を特定する。具体的には、例えば、原則としてGPS受信機10が受信した電波信号の時間差に基づく演算により自車両の現在位置を特定し、GPS受信機10の受信圏外においてはINSセンサー15の出力に基づく補正を行なって自車両の現在位置を推定する。更に、地図データ32とのマッチングにより、特定した自車両の現在位置が正確か否かを定期的にチェックする処理を行なってもよいし、FM多重放送受信機40やビーコン受信機45を介して受信される各種情報に基づいて自車両の現在位置を補正してもよい。現在位置特定部62が特定した自車両の現在位置は、経路生成部63に出力される。
【0026】
経路生成部63は、現在位置特定部62が特定した自車両の現在位置から目的地設定部61により設定された目的地に至る推奨経路を、地図データ32上でダイクストラ法等を用いて生成する。
【0027】
音声制御部64は、経路生成部63が生成した推奨経路に沿って自車両が走行できるように、HMI20による音声案内を行なう。より具体的には、現在位置特定部62により特定された自車両の現在位置を用いて地図データ32を参照することにより、交差点における右左折の案内や、高速道路の利用案内、目的地が近づいてきた旨の案内等を行なうように、スピーカー等を制御する。
【0028】
交通情報管理部65は、FM多重放送受信機40、ビーコン受信機45、及び通信装置により受信された交通情報を、リンク毎に記憶するように記憶装置30を制御する。図2は、交通情報がリンク毎に整理されたデータ形式の一例を示す図である。なお、リンクは方向毎に異なるリンクとして認識されると好適である。
【0029】
表示制御部66は、ディスプレイ装置22によるナビゲーション表示を制御する。具体的には、現在位置特定部62により特定された自車両の現在位置を用いて地図データ32を参照することにより、自車両前方の道路画像を生成する。道路画像は、上空から見た鳥瞰画像であってもよいし、運転者の視界に擬した画像であってもよい。以下、上空から見た鳥瞰画像を表示するものとして説明する。そして、道路画像に重畳して、自車両の現在位置を示すマークを表示したり、進路変更を行なう箇所において矢印を表示したりする。
【0030】
[交通情報の表示]
また、表示制御部66は、ディスプレイ装置22によって、FM多重放送受信機40、ビーコン受信機45、及び通信装置50により受信された交通情報を、道路画像に重畳表示させる。図3は、交通情報が道路画像に重畳表示されたディスプレイ装置22の画像の一例を示す図である。図示する如く、道路画像には、渋滞度を示す各色の矢印(赤色;渋滞、橙色;混雑、緑色;順調)や、事故・工事等を示すマーク、通行止め等の交通規制を示すマーク等が、ナビゲーション表示と共に重畳表示される。なお、自車両の進行方向と反対方向の道路に関する交通情報を表示するのは過剰であるため、表示しないこととするのが適切である。
【0031】
このような重畳表示によって、運転者その他の乗員は、交通情報の該当箇所を直感的に理解することができる。ところが、車両の走行する場所によっては、並走する道路が何本も存在するため、交通情報が互いに重なり合っていずれの道路についての情報か判り辛い場合がある。例えば、高速道路の下に一般道が存在する場所や、主要道路が何本も並走している市街地、立体交差点付近等が該当する。また、ユーザー(運転者)によっては、全く経路変更をするつもりがないため、周辺道路についての情報がそもそも不要と感じる場合もある。図4は、交通情報の表示が集中して判り辛くなったディスプレイ装置22の表示画像の一例を示す図である。
【0032】
そこで、本実施例の車載ナビゲーション装置1では、図5の如く、ディスプレイ装置22の表示画面上に、並走道路非表示モード選択スイッチ22Aを設定し、並走道路非表示モード選択スイッチ22Aがタッチ操作されて並走道路非表示モードがオン状態となっている場合には、並走道路に関する交通情報の表示を行なわないこととした(並走道路非表示モード)。ここで、並走道路とは、自車両が走行している走行道路から所定距離以内の道路であって、自車両の現在位置付近において走行道路と略平行(例えば±30°以内程度)に延びる道路をいう。
【0033】
並走道路非表示モードは、初期状態ではオフ状態とされており、並走道路非表示モード選択スイッチ22Aにユーザーがタッチ操作することにより、オン状態とオフ状態が交互に切り替わる。オフ状態となった際にスイッチ画像を反転させると好適である。このようなオン状態とオフ状態の認識は、例えば、ナビゲーション装置用ECU60のレジスタに所定のフラグを立てることにより行なわれる。なお、GUIスイッチに限らず、機械式スイッチを設けても構わない。
【0034】
また、必ずしも並走道路の全区間について交通情報を非表示にする必要はなく、地図データ32において並走道路を構成するリンクのうち、自車両に最も近いリンクを抽出し、当該リンクについての交通情報の表示を行なわないようにすると、好適である。
【0035】
図6は、図4及び5で例示した場面において、並走道路についての情報のうち自車両に最も近いリンクについての情報を除外して交通情報を表示した様子を示す図である。図示する如く、自車両の周辺において矢印やマークが集中することがなくなり、ユーザーにとって見易いものとなっている。なお、図中、自車両から少し離れた位置に表示されている矢印Aについては、「自車両に最も近いリンクについての交通情報の表示を行なわないようにする」のでなければ、除外されることとなる。こうした除外モードについてもユーザーにより選択可能とすると、更に好適である。
【0036】
図7は、ナビゲーション装置用ECU60が実行する特徴的な処理の流れを示すフローチャートである。本フローは、例えば、所定周期をもって繰り返し実行される。また、本フローは、上記説明した経路案内に係るフローと並行して行なわれてよい。
【0037】
まず、並走道路非表示モードがオン状態であるか否かを判定する(S100)。
【0038】
並走道路非表示モードがオフ状態である場合は、受信した交通情報のうち、画像表示中の領域に含まれるリンクについて全ての情報を表示する(S102)。
【0039】
一方、並走道路非表示モードがオン状態である場合は、受信した交通情報のうち、並走道路についての情報(或いは、そのうち自車両に最も近いリンクについての情報)を除外して交通情報を表示する(S104)。
【0040】
本実施例の車載ナビゲーション装置1によれば、ユーザーの要望に応じて、より見やすい画像表示を行なうことができる。
【0041】
なお、並走道路非表示モードのオン/オフについてユーザーの手動に任せてもよいが、例えば、自車両が新たなリンクに進入した際に、自動的に並走道路非表示モードをオフ状態にする(リセットする)ものとしてもよいし、自車両が新たなリンクに進入した際に並走道路が存在するか否かを判定し、並走道路が存在する場合には並走道路非表示モードを継続するものとしてもよい。
【0042】
また、より上位の設定項目において、並走道路についての情報を表示するか否かを選択可能にしてもよい。すなわち、「並走道路についての情報を表示する」旨がユーザーにより選択されている場合は、原則として並走道路についての情報を表示するものとし、その上で並走道路非表示モードがオン状態とされたときに、並走道路についての情報を表示しないものとする。
【0043】
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
【0044】
例えば、経路案内を行なわずに、単に交通情報を道路画像に重畳表示する装置として構成されてもよい。この場合、経路生成部63や音声制御部64は必須の構成でない。
【産業上の利用可能性】
【0045】
本発明は、自動車製造業や自動車部品製造業等に利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】車載ナビゲーション装置1の全体構成の一例を示す図である。
【図2】交通情報がリンク毎に整理されたデータ形式の一例を示す図である。
【図3】交通情報が道路画像に重畳表示されたディスプレイ装置22の画像の一例を示す図である。
【図4】交通情報の表示が集中して判り辛くなったディスプレイ装置22の表示画像の一例を示す図である。
【図5】ディスプレイ装置22の表示画面上に、並走道路非表示モード選択スイッチ22Aを設定した様子を示す図である。
【図6】並走道路についての情報のうち自車両に最も近いリンクについての情報を除外して交通情報を表示した様子を示す図である。
【図7】ナビゲーション装置用ECU60が実行する特徴的な処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0047】
1 車載ナビゲーション装置
10 GPS受信機
15 INS用センサー
20 HMI
22 ディスプレイ装置
22A 並走道路非表示モード選択スイッチ
30 記憶装置
32 地図データ
40 FM多重放送受信機
45 ビーコン受信機
50 通信装置
60 ナビゲーション装置用ECU
61 目的地設定部
62 現在位置特定部
63 経路生成部
64 音声制御部
65 交通情報管理部
66 表示制御部
80 無線基地局
90 ネットワーク
100 第1情報センター
110 第2情報センター

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車外設備から交通情報を受信する受信手段と、
該受信手段により受信された交通情報が道路画像に重畳表示されるように表示手段を制御する制御手段と、
を備える車載ナビゲーション装置であって、
ユーザー操作により、前記交通情報のうち自車両が走行している走行道路から所定距離以内の並走道路に関する交通情報を表示しない、並走道路非表示モードの選択が可能なモード選択手段を備え、
前記制御手段は、前記並走道路非表示モードが選択されている場合には、前記並走道路に関する交通情報の表示を行なわないように前記表示手段を制御することを特徴とする、
車載ナビゲーション装置。
【請求項2】
リンクの集合として道路形状を表現した地図データを記憶した地図データ記憶手段と、
自車両の現在位置を特定する現在位置特定手段と、を備え、
前記制御手段は、
前記並走道路非表示モードが選択されている場合には、
前記地図データにおいて前記並走道路を構成するリンクのうち、自車両に最も近いリンクを前記現在位置特定手段により特定された自車両の現在位置を用いて抽出し、
該抽出したリンクについての交通情報の表示を行なわないように前記表示手段を制御することを特徴とする、
請求項1に記載の車載ナビゲーション装置。
【請求項3】
リンクの集合として道路形状を表現した地図データを記憶した地図データ記憶手段と、
自車両の現在位置を特定する現在位置特定手段と、を備え、
前記制御手段は、
前記並走道路非表示モードが選択されている場合において、
前記現在位置特定手段により特定された自車両の現在位置を用いて前記地図データを参照した結果、自車両が新たなリンクに進入したと判定したときに、前記並走道路非表示モードをリセットすることを特徴とする、
請求項1に記載の車載ナビゲーション装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−168781(P2009−168781A)
【公開日】平成21年7月30日(2009.7.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−10405(P2008−10405)
【出願日】平成20年1月21日(2008.1.21)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】