説明

PPAR活性化合物

PPARに対して活性な化合物,例えばpan活性化合物等が記載される。また,所望の選択性プロファイルを有する化合物を開発するかまたは同定する方法も記載される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式Iの化学構造:
【化1】

式I
[式中,
U,V,W,X,およびYは,独立して,NまたはCR8であり,ここで,式Iに示される二環構造中には4個以下の窒素が存在し,および前記二環構造のいずれかの環には2個以下の窒素が存在し;
1は,カルボキシル基またはそのエステルまたはカルボン酸イソスターであり;
2は,水素,任意に置換されていてもよい低級アルキル,−CH2−CR12=CR1314,−CH2−C≡CR15,任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,任意に置換されていてもよいヘテロアラルキル,−C(Z)NR1011,−C(Z)R20,−S(O)2NR1011;または−S(O)221であり;
6およびR7は,独立して,水素,任意に置換されていてもよい低級アルキル,任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,または任意に置換されていてもよいヘテロアラルキルであるか,またはR6およびR7は,一緒になって,単環の炭素環または単環の複素環である5員または6員の環系を形成し;
8は,水素,ハロ,任意に置換されていてもよい低級アルキル,−CH2−CR12=CR1314,任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいモノフルオロアルキル,任意に置換されていてもよいジフルオロアルキル,任意に置換されていてもよいトリフルオロアルキル,トリフルオロメチル,−CH2−C≡CR15,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,任意に置換されていてもよいヘテロアラルキル,−OR9,−SR9,−NR1011,−C(Z)NR1011,−C(Z)R20,−S(O)2NR1011,または−S(O)221であり;
9は,任意に置換されていてもよい低級アルキル,任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,または任意に置換されていてもよいヘテロアラルキルであり;
10およびR11は,独立して,水素,任意に置換されていてもよい低級アルキル,任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,または任意に置換されていてもよいヘテロアラルキルであるか,または,R10およびR11は,一緒になって,単環の炭素環または単環の複素環である5員または6員の環系を形成し;
12,R13,R14,およびR15は,独立して,任意に置換されていてもよい低級アルキル,任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,または任意に置換されていてもよいヘテロアラルキルであり;
20は,任意に置換されていてもよいモノフルオロアルキル,トリフルオロメチル,任意に置換されていてもよいジフルオロアルキル,−CH2−CR12=CR1314,−CH2−C≡CR15,任意に置換されていてもよい低級アルキル,任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,または任意に置換されていてもよいヘテロアラルキルであり;
21は,任意に置換されていてもよい低級アルコキシ,−CH2−CR12=CR1314,−CH2−C≡CR15,任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,または任意に置換されていてもよいヘテロアラルキルであり;
ZはOまたはSであり;および
n=0,1,または2である];
を有する化合物であって,
ただし,3−(5−メトキシ−1−p−トルエンスルホニルインドール−3−イル)プロピオン酸および1−(2,4,6−トリイソプロピルフェニルスルホニル)インドール−3−プロピオン酸ではない,前記化合物。
【請求項2】
前記化合物が式I−1の構造:
【化2】

式I−1
[式中,
XおよびYは,独立して,NまたはCR8であり;
1は,−COOHまたはそのエステルまたはカルボン酸イソスターであり;
2は−S(O)221であり;
3,R4,およびR5は,独立して,水素,ハロ,任意に置換されていてもよいアルキル,−CH2−CR12=CR1314,−CH2−C≡CR15,任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,任意に置換されていてもよいヘテロアラルキル,−OR9,−SR9,−NR1011,−C(Z)NR1011,−C(Z)R20,−S(O)2NR1011,または−S(O)221であり;
6およびR7は,独立して,水素,任意に置換されていてもよいアルキル,任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,または任意に置換されていてもよいヘテロアラルキルであり;
8は,水素,任意に置換されていてもよいアルキル,任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,任意に置換されていてもよいヘテロアラルキル,−OR9,−SR9,−NR1011,−C(Z)NR1011,−C(Z)R20,−S(O)2NR1011,または−S(O2)R21であり;および
n=1である]
を有する,請求項1記載の化合物。
【請求項3】
21は,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,または任意に置換されていてもよいヘテロアラルキルである,請求項1記載の化合物。
【請求項4】
前記R21は,置換アリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,置換ヘテロアリール,または任意に置換されていてもよいヘテロアラルキルからなる群より選択され,ここでR21上の前記置換は,ハロ,ヒドロキシル,低級アルコキシ,アルキルチオ,アセチレン,アミノ,アミド,カルボキシル,任意に置換されていてもよいアリール,アリールオキシ,複素環,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,ニトロ,シアノ,チオール,スルファミド,アルキルスルフィニル,アルキルスルホニル,アシルオキシ,アリールオキシ,ヘテロアリールオキシ,アルキル,アリールまたはヘテロアリール基で一置換または二置換されていてもよいアミノ,アミジノ,任意にアルキル,アリール,ヘテロアリールまたはヘテロシクリル基で置換されていてもよい尿素,アルキル,アリールまたはヘテロアリール基でN−一置換またはN,N−二置換されていてもよいアミノスルホニル,アルキルスルホニルアミノ,アリールスルホニルアミノ,ヘテロアリールスルホニルアミノ,アルキルカルボニルアミノ,アリールカルボニルアミノ,ヘテロアリールカルボニルアミノからなる群より独立して選択される1−3個の基または置換基である,請求項3記載の化合物。
【請求項5】
前記R21は,置換アリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,置換ヘテロアリール,または任意に置換されていてもよいヘテロアラルキルからなる群より選択され,ここで,R21の前記置換は,ハロ,ヒドロキシル,低級アルコキシ,アルキルチオ,アミノ,アミド,およびカルボキシルからなる群より独立して選択される1−3個の基または置換基である,請求項3記載の化合物。
【請求項6】
前記化合物が式Ieの構造:
【化3】

式Ie
[式中,
4は,水素,ハロ,任意に置換されていてもよい低級アルキル,任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,任意に置換されていてもよいヘテロアラルキル,−OR9,−SR9,−NR1011,−C(Z)NR1011,−C(Z)R20,−S(O)2NR1011,または−S(O)221であり;
24は,H,ハロ,任意に置換されていてもよいアルキル,任意に置換されていてもよいアルコキシ,または任意に置換されていてもよいアリールオキシ,または任意に置換されていてもよいアラルコキシであり;
25は,H,ハロ,任意に置換されていてもよいアルキル,任意に置換されていてもよいアルコキシ,任意に置換されていてもよいアリールオキシであるか,またはR24およびR25は,一緒になって,フェニル環とともに縮合環を形成する]
を有する,請求項1記載の化合物。
【請求項7】
4は,任意に置換されていてもよいアルコキシ,任意に置換されていてもよいアリールオキシ,任意に置換されていてもよいヘテロアリールオキシ,任意に置換されていてもよいアルキル,任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいシクロヘテロアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,またはハロである,請求項6記載の化合物。
【請求項8】
4は,任意に置換されていてもよいアルコキシ,任意に置換されていてもよいアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,またはハロである,請求項6記載の化合物。
【請求項9】
4はアルコキシであり,R24およびR25はクロロである,請求項6記載の化合物。
【請求項10】
4はアルコキシであり,R24およびR25はフルオロである,請求項6記載の化合物。
【請求項11】
4はアルコキシであり,R24はアルコキシである,請求項6記載の化合物。
【請求項12】
4はアルコキシであり,R24はアルキルである,請求項6記載の化合物。
【請求項13】
24またはR25またはその両方はエチル,プロピル,ブチル,またはペンチルである,請求項6記載の化合物。
【請求項14】
4はメトキシまたはエトキシであり,R24およびR25はクロロである,請求項6記載の化合物。
【請求項15】
4はメトキシまたはエトキシであり,R24はアルコキシである,請求項6記載の化合物。
【請求項16】
4はメトキシまたはエトキシであり,R24はアルキルである,請求項6記載の化合物。
【請求項17】
24およびR25の両方がアルキルであることはない,請求項6記載の化合物。
【請求項18】
YおよびXはCHであり;
2はR21であり,ここでR21は,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,または任意に置換されていてもよいヘテロアラルキルであり;
3,R5,R6,およびR7はHであり;および
n=1である,
請求項1記載の化合物。
【請求項19】
21は任意に置換されていてもよいヘテロアリールである,請求項18記載の化合物。
【請求項20】
前記任意に置換されていてもよいヘテロアリールが,ハロ,低級アルキル,低級アルコキシからなる群より選択される1−3個の置換基で置換されているか,または前記置換基は前記ヘテロアリールと縮合した環を形成する,請求項19記載の化合物。
【請求項21】
前記化合物は,式Ia,Ib,Ic,Id,X,またはXIVの化合物である,請求項1記載の化合物。
【請求項22】
式I:
【化4】

式I
[式中,
U,V,W,X,およびYは,独立して,NまたはCR8であり,ここで,式Iで示される二環構造中には4個以下の窒素が存在し,および前記二環構造のそれぞれの環には2個以下の窒素が存在し;
1は,カルボキシル基またはそのエステルまたはカルボン酸イソスターであり;
2は,水素,任意に置換されていてもよい低級アルキル,−CH2−CR12=CR1314,−CH2−C≡CR15,任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,任意に置換されていてもよいヘテロアラルキル,−C(Z)NR1011,−C(Z)R20,−S(O)2NR1011;または−S(O)221であり;
6およびR7は,独立して,水素,任意に置換されていてもよい低級アルキル,任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,または任意に置換されていてもよいヘテロアラルキルであるか,またはR6およびR7は,一緒になって,単環の炭素環または単環の複素環である5員または6員の環系を形成し;
8は,水素,ハロ,任意に置換されていてもよい低級アルキル,−CH2−CR12=CR1314,任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいモノフルオロアルキル,任意に置換されていてもよいジフルオロアルキル,任意に置換されていてもよいトリフルオロアルキル,トリフルオロメチル,−CH2−C≡CR15,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,任意に置換されていてもよいヘテロアラルキル,−OR9,−SR9,−NR1011,−C(Z)NR1011,−C(Z)R20,−S(O)2NR1011,または−S(O)221であり;
9は,任意に置換されていてもよい低級アルキル,任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,または任意に置換されていてもよいヘテロアラルキルであり;
10およびR11は,独立して,水素,任意に置換されていてもよい低級アルキル,任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,または任意に置換されていてもよいヘテロアラルキルであるか,またはR10およびR11は,一緒になって,単環の炭素環または単環の複素環である5員または6員の環系を形成し;
12,R13,R14,およびR15は,独立して,任意に置換されていてもよい低級アルキル,任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,または任意に置換されていてもよいヘテロアラルキルであり;
20は,任意に置換されていてもよいモノフルオロアルキル,トリフルオロメチル,任意に置換されていてもよいジフルオロアルキル,−CH2−CR12=CR1314,−CH2−C≡CR15,任意に置換されていてもよい低級アルキル,任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,または任意に置換されていてもよいヘテロアラルキルであり;
21は,任意に置換されていてもよい低級アルコキシ,−CH2−CR12=CR1314,−CH2−C≡CR15,任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,または任意に置換されていてもよいヘテロアラルキルであり;
ZはOまたはSであり;および
n=0,1,または2であり,
ただし,前記化合物は,3−(5−メトキシ−1−p−トルエンスルホニルインドール−3−イル)プロピオン酸および1−(2,4,6−トリイソプロピルフェニルスルホニル)インドール−3−プロピオン酸ではない]
の化学構造を有する化合物および薬学的に許容される担体を含む医薬組成物。
【請求項23】
2はSO221であり;および
21は,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,または任意に置換されていてもよいヘテロアラルキルである,
請求項22記載の医薬組成物。
【請求項24】
21は,置換アリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,置換ヘテロアリール,または任意に置換されていてもよいヘテロアラルキルからなる群より選択され,ここで,R21上の前記置換は,ハロ,ヒドロキシル,低級アルキル,低級アルコキシ,アルキルチオ,アセチレン,アミノ,アミド,カルボキシル,任意に置換されていてもよいアリール,アリールオキシ,複素環,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,ニトロ,シアノ,チオール,スルファミド,アルキルスルフィニル,アルキルスルホニル,アシルオキシ,アリールオキシ,ヘテロアリールオキシ,アルキル,アリールまたはヘテロアリール基で一置換または二置換されていてもよいアミノ,アミジノ,任意にアルキル,アリール,ヘテロアリールまたはヘテロシクリル基で置換されていてもよい尿素,アルキル,アリールまたはヘテロアリール基でN−一置換またはN,N−二置換されていてもよいアミノスルホニル,アルキルスルホニルアミノ,アリールスルホニルアミノ,ヘテロアリールスルホニルアミノ,アルキルカルボニルアミノ,アリールカルボニルアミノ,ヘテロアリールカルボニルアミノからなる群より独立して選択される1−3個の基または置換基である,請求項23記載の医薬組成物。
【請求項25】
前記R21は,置換アリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,置換ヘテロアリール,または任意に置換されていてもよいヘテロアラルキルからなる群より選択され,ここで,R21上の前記置換は,ハロ,ヒドロキシル,低級アルキル,低級アルコキシ,アルキルチオ,アミノ,アミド,およびカルボキシルからなる群より独立して選択される1−3個の基は置換基である,請求項23記載の医薬組成物。
【請求項26】
前記化合物は式Ieの構造:
【化5】

式Ie
[式中,
4は,任意に置換されていてもよいアルコキシ,任意に置換されていてもよいアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,またはハロであり;
24は,H,ハロ,任意に置換されていてもよいアルキル,任意に置換されていてもよいアルコキシ,または任意に置換されていてもよいアリールオキシ,または任意に置換されていてもよいアラルコキシであり;
25は,H,ハロ,任意に置換されていてもよいアルキル,任意に置換されていてもよいアルコキシ,任意に置換されていてもよいアリールオキシであるか,またはR24およびR25は,一緒になってフェニル環と縮合した環を形成する]
を有する,請求項22記載の医薬組成物。
【請求項27】
4はアルコキシであり,R24およびR25はクロロである,請求項26記載の医薬組成物。
【請求項28】
4はアルコキシであり,R24およびR25はフルオロである,請求項26記載の医薬組成物。
【請求項29】
4はアルコキシであり,R24はアルコキシである,請求項26記載の医薬組成物。
【請求項30】
4はアルコキシであり,R24はアルキルである,請求項26記載の医薬組成物。
【請求項31】
24またはR25またはその両方は,メチル,エチル,プロピル,ブチル,またはペンチルである,請求項26記載の医薬組成物。
【請求項32】
4はメトキシまたはエトキシであり,R24およびR25はクロロである,請求項26記載の医薬組成物。
【請求項33】
4はメトキシまたはエトキシであり,R24はアルコキシである,請求項26記載の医薬組成物。
【請求項34】
4は,メトキシまたはエトキシであり,R24はアルキルである,請求項26記載の医薬組成物。
【請求項35】
24およびR25の両方がアルキルであることはない,請求項26記載の医薬組成物。
【請求項36】
YおよびXはCHであり;
21は,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,または任意に置換されていてもよいヘテロアラルキルであり;
3,R5,R6,およびR7はHであり;および
n=1である,
請求項22記載の医薬組成物。
【請求項37】
21は任意に置換されていてもよいヘテロアリールである,請求項36記載の医薬組成物。
【請求項38】
前記任意に置換されていてもよいヘテロアリールは,ハロ,低級アルキル,低級アルコキシからなる群より選択される1−3個の置換基で置換されており,または前記置換基は一緒になって前記ヘテロアリールと縮合した環を形成する,請求項37記載の医薬組成物。
【請求項39】
前記化合物が,式Ia,Ib,Ic,Id,Ie,X,またはXIVの化合物である,請求項36記載の医薬組成物。
【請求項40】
PPARの調節が治療上の有益性を与える疾病または状態に罹患しているかまたはそのリスクを有する患者を治療する方法であって,式I:
【化6】

式I
[式中,
U,V,W,X,およびYは,独立して,NまたはCR8であり,ここで,式Iに示される二環構造中には4個以下の窒素が存在し,および前記二環構造の環のいずれかには2個以下の窒素が存在しており;
1は,カルボキシル基またはそのエステルまたはカルボン酸イソスターであり;
2は,水素,任意に置換されていてもよい低級アルキル,−CH2−CR12=CR1314,−CH2−C≡CR15,任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,任意に置換されていてもよいヘテロアラルキル,−C(Z)NR1011,−C(Z)R20,−S(O)2NR1011;または−S(O)221であり;
6およびR7は,独立して,水素,任意に置換されていてもよい低級アルキル,任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,または任意に置換されていてもよいヘテロアラルキルであるか,またはR6およびR7は,一緒になって,単環の炭素環または単環の複素環である5員または6員の環系を形成し;
8は,水素,ハロ,任意に置換されていてもよい低級アルキル,−CH2−CR12=CR1314,任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいモノフルオロアルキル,任意に置換されていてもよいジフルオロアルキル,任意に置換されていてもよいトリフルオロアルキル,トリフルオロメチル,−CH2−C≡CR15,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,任意に置換されていてもよいヘテロアラルキル,−OR9,−SR9,−NR1011,−C(Z)NR1011,−C(Z)R20,−S(O)2NR1011,または−S(O)221であり;
9は,任意に置換されていてもよい低級アルキル,任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,または任意に置換されていてもよいヘテロアラルキルであり;
10およびR11は,独立して,水素,任意に置換されていてもよい低級アルキル,任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,または任意に置換されていてもよいヘテロアラルキルであるか,またはR10およびR11は,一緒になって,単環の炭素環または単環の複素環である5員または6員の環系を形成し;
12,R13,R14,およびR15は,独立して,任意に置換されていてもよい低級アルキル,任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,または任意に置換されていてもよいヘテロアラルキルであり;
20は,任意に置換されていてもよいモノフルオロアルキル,トリフルオロメチル,任意に置換されていてもよいジフルオロアルキル,−CH2−CR12=CR1314,−CH2−C≡CR15,任意に置換されていてもよい低級アルキル,任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,または任意に置換されていてもよいヘテロアラルキルであり;
21は,任意に置換されていてもよい低級アルコキシ,−CH2−CR12=CR1314,−CH2−C≡CR15,任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,または任意に置換されていてもよいヘテロアラルキルであり;
ZはOまたはSであり;および
n=0,1,または2であり;
ただし,前記化合物は3−(5−メトキシ−1−p−トルエンスルホニルインドール−3−イル)プロピオン酸および1−(2,4,6−トリイソプロピルフェニルスルホニル)インドール−3−プロピオン酸ではない]
の化学構造を有するPPAR調節剤を前記患者に投与することを含む方法。
【請求項41】
前記化合物が,式Ia,Ib,Ic,Id,Ie,X,またはXIVの化合物である,請求項40記載の方法。
【請求項42】
前記化合物が,表1に挙げられる化合物である,請求項40記載の方法。
【請求項43】
前記化合物が,ヒトへの投与について認可されている,請求項40記載の方法。
【請求項44】
前記疾病または状態が,PPAR媒介性疾病または状態である,請求項40記載の方法。
【請求項45】
前記疾病または状態が,肥満,太り過ぎの状態,高脂血症,糖尿病付随異常脂質血症,混合異常脂質血症,高アルファリポ蛋白血症,シンドロームX,II型糖尿病,I型糖尿病,高インスリン血症,耐糖能異常,インスリン抵抗性,ニューロパシーの糖尿病性合併症,ネフロパシー,網膜症または白内障,高血圧,心臓冠状動脈疾病,心不全,高コレステロール血症,炎症,血栓症,うっ血性心不全,心血管疾病,アテローム性動脈硬化症,動脈硬化症,高トリグリセリド血症,湿疹,乾癬,癌,および,肥満,食欲不振過食症および神経性食欲不振等の疾患に罹患している患者における肺および消化管に伴う状態および食欲および食物摂取の制御からなる群より選択される,請求項40記載の方法。
【請求項46】
前記疾病または状態が,うっ血性心不全,アテローム性動脈硬化症,動脈硬化症,肥満,太り過ぎの状態,高脂血症,糖尿病付随異常脂質血症,混合異常脂質血症,高アルファリポ蛋白血症,シンドロームX,II型糖尿病,I型糖尿病,高インスリン血症,耐糖能異常,インスリン抵抗性,および癌からなる群より選択される,請求項40記載の方法。
【請求項47】
請求項22記載の医薬組成物を含むキット。
【請求項48】
前記化合物が,式Ia,Ib,Ic,Id,Ie,X,またはXIVの化合物である,請求項47記載のキット。
【請求項49】
前記化合物が表1に挙げられる化合物である,請求項47記載のキット。
【請求項50】
さらに,前記組成物がヒトへの投与用に認可されていることを示す書面を含む,請求項47記載のキット。
【請求項51】
前記組成物が,肥満,太り過ぎの状態,高脂血症,糖尿病付随異常脂質血症,混合異常脂質血症,高アルファリポ蛋白血症,シンドロームX,II型糖尿病,I型糖尿病,高インスリン血症,耐糖能異常,インスリン抵抗性,ニューロパシーの糖尿病性合併症,ネフロパシー,網膜症または白内障,高血圧,心臓冠状動脈疾病,心不全,高コレステロール血症,血栓症,うっ血性心不全,心血管疾病,アテローム性動脈硬化症,動脈硬化症,高トリグリセリド血症,湿疹,乾癬,癌,および,肥満,食欲不振過食症および神経性食欲不振等の疾患に罹患している患者の肺および消化管に伴う状態および食欲および食物摂取の制御からなる群より選択される適応症について認可されたものである,請求項50記載のキット。
【請求項52】
前記疾病または状態が,うっ血性心不全,アテローム性動脈硬化症,動脈硬化症,肥満,太り過ぎの状態,高脂血症,糖尿病付随異常脂質血症,混合異常脂質血症,高アルファリポ蛋白血症,シンドロームX,II型糖尿病,I型糖尿病,高インスリン血症,耐糖能異常,インスリン抵抗性,および癌からなる群より選択される,請求項50記載のキット。
【請求項53】
PPARに対して活性な改良された調節剤を開発する方法であって,式I:
【化7】

式I
[式中,
U,V,W,X,およびYは,独立して,NまたはCR8であり,ここで,式Iで示される二環構造中には4個以下の窒素が存在し,および前記二環構造の環のいずれにも2個以下の窒素が存在し;
1は,カルボキシル基またはそのエステルまたはカルボン酸イソスターであり;
2は,水素,任意に置換されていてもよい低級アルキル,−CH2−CR12=CR1314,−CH2−C≡CR15,任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,任意に置換されていてもよいヘテロアラルキル,−C(Z)NR1011,−C(Z)R20,−S(O)2NR1011;または−S(O)221であり;
6およびR7は,独立して,水素,任意に置換されていてもよい低級アルキル,任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,または任意に置換されていてもよいヘテロアラルキルであるか,またはR6およびR7は,一緒になって,単環の炭素環または単環の複素環である5員または6員の環系を形成し;
8は,水素,ハロ,任意に置換されていてもよい低級アルキル,−CH2−CR12=CR1314,任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいモノフルオロアルキル,任意に置換されていてもよいジフルオロアルキル,任意に置換されていてもよいトリフルオロアルキル,トリフルオロメチル,−CH2−C≡CR15,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,任意に置換されていてもよいヘテロアラルキル,−OR9,−SR9,−NR1011,−C(Z)NR1011,−C(Z)R20,−S(O)2NR1011,または−S(O)221であり;
9は,任意に置換されていてもよい低級アルキル,任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,または任意に置換されていてもよいヘテロアラルキルであり;
10およびR11は,独立して,水素,任意に置換されていてもよい低級アルキル,任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,または任意に置換されていてもよいヘテロアラルキルであるか,またはR10およびR11は,一緒になって,単環の炭素環または単環の複素環である5員または6員の環系を形成し;
12,R13,R14,およびR15は,独立して,任意に置換されていてもよい低級アルキル,任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,または任意に置換されていてもよいヘテロアラルキルであり;
20は,任意に置換されていてもよいモノフルオロアルキル,トリフルオロメチル,任意に置換されていてもよいジフルオロアルキル,−CH2−CR12=CR1314,−CH2−C≡CR15,任意に置換されていてもよい低級アルキル,任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,または任意に置換されていてもよいヘテロアラルキルであり;
21は,任意に置換されていてもよい低級アルコキシ,−CH2−CR12=CR1314,−CH2−C≡CR15,任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,または任意に置換されていてもよいヘテロアラルキルであり;
ZはOまたはSであり;および
n=0,1,または2であり;
ただし,前記化合物は,3−(5−メトキシ−1−p−トルエンスルホニルインドール−3−イル)プロピオン酸および1−(2,4,6−トリイソプロピルフェニルスルホニル)インドール−3−プロピオン酸ではない]
の化学構造を有する複数の試験化合物のいずれかが,前記PPARに対して活性な参照化合物と比較して1またはそれ以上の所望の薬理学的特性の改良を与えるか否かを判定し;そして
前記所望の薬理学的特性が改良された化合物があればこれを選択し,このことにより改良された調節剤を与える,
ことを含む方法。
【請求項54】
前記所望の薬理学的特性がPPARpan−活性である,請求項53記載の方法。
【請求項55】
前記所望の特性がPPARpan−アゴニスト活性である,請求項54記載の方法。
【請求項56】
前記参照化合物が式I−1の化合物である,請求項55記載の方法。
【請求項57】
前記改良された調節剤の少なくとも1つの誘導体を試験化合物として使用し,および前記決定および選択を繰り返す,請求項56記載の方法。
【請求項58】
PPAR蛋白質ファミリーの少なくとも1つのメンバーに結合するリガンドを設計する方法であって,
PPARの結合部位に低い親和性で結合する分子スキャフォールド1またはそれ以上の化合物を同定し;
結合部位における分子スキャフォールドの共結晶構造を取得することにより,PPARの結合部位における1またはそれ以上の分子スキャフォールドの幾何学的配置を決定し;そして
改変されたときに,PPARへの結合についてスキャフォールド分子の結合と比較して変更された結合親和性または結合特異性またはその両方を有するリガンドを与える,少なくとも1つのスキャフォールド分子の1またはそれ以上の構造を同定する,
ことを含む方法。
【請求項59】
前記1またはそれ以上の分子スキャフォールドが低い親和性で複数のPPARに結合する,請求項58記載の方法。
【請求項60】
前記1またはそれ以上の分子スキャフォールドが非常に低い親和性で複数のPPARに結合する,請求項58記載の方法。
【請求項61】
リガンドが少なくとも部分的には化学合成で製造される,請求項58記載の方法。
【請求項62】
さらに,複数の別々の化合物をPPARの結合部位への結合についてアッセイすることを含む,請求項58記載の方法。
【請求項63】
さらに,PPARに結合した分子スキャフォールドの共結晶を単離し,そして共結晶についてX線結晶学を実施することにより分子スキャフォールドの幾何学的配置を決定することを含む,請求項58記載の方法。
【請求項64】
さらに,分子スキャフォールドの共通の化学構造を同定し,少なくとも1つの共通の化学構造を有することに基づいて分子スキャフォールドをグループ分けし;そして
複数のグループからの少なくとも1つの代表的化合物について,PPARの結合部位における1またはそれ以上の分子スキャフォールドの幾何学的配置を決定する,
ことを含む,請求項58記載の方法。
【請求項65】
リガンドが分子スキャフォールドより高い結合親和性またはより高い結合特異性またはその両方で標的分子に結合する,請求項58記載の方法。
【請求項66】
分子スキャフォールドの幾何学的配置が,共結晶構造決定において核磁気共鳴により決定される,請求項58記載の方法。
【請求項67】
複数の別個の化合物をPPARファミリーの複数のメンバーへの結合についてそれぞれアッセイする,請求項58記載の方法。
【請求項68】
別個の化合物が約100−約350ダルトンの分子量を有する,請求項62記載の方法。
【請求項69】
別個の化合物が,約150−約350ダルトンの分子量を有する,請求項62記載の方法。
【請求項70】
別個の化合物が環構造を含む,請求項62記載の方法。
【請求項71】
さらに,結合した別個の化合物の共通の化学構造を同定した後に,化合物を共通の化学構造に基づく群にグループ分けし,複数の群から化合物と標的分子との共結晶についてX線結晶学を実施するための代表的化合物を選択することを含む,請求項64記載の方法。
【請求項72】
別個の化合物が,分子量,clogP,および水素結合ドナーおよびアクセプターの数からなる群より選択される基準に基づいて選択される,請求項69記載の方法。
【請求項73】
clogPが2未満であり,および水素結合ドナーおよびアクセプターの数が5未満である,請求項72記載の方法。
【請求項74】
アッセイが酵素アッセイである,請求項62記載の方法。
【請求項75】
群の数が少なくとも200である,請求項71記載の方法。
【請求項76】
改変が,化学基の付加,減除,または置換である,請求項58記載の方法。
【請求項77】
改変により,リガンドが特定の細胞および/または特定の臓器に能動的に輸送されるようになる,請求項58記載の方法。
【請求項78】
化合物の改変が,水素,アルキル,アルコキシ,フェノキシ,アルケニル,アルキニル,フェニルアルキル,ヒドロキシアルキル,フルオロアルキル,アリール,アリールアルキル,アルキルオキシ,アルキルチオ,アルケニルチオ,フェニル,フェニルアルキル,フェニルアルキルチオ,ヒドロキシアルキルチオ,アルキルチオカルバミルチオ,シクロアルキル,ピリジル,ピペリジニル,ピペリジニル,モルホリノリニル,アルキルアミノ,アミノ,スルホンアミド,尿素,チオウレア,ニトロ,メルカプト,シアノ,ヒドロキシル,ハロゲン原子,ハロメチル,酸素原子(ケトンまたはN−オキシドを形成)およびイオウ原子(チオンを形成)からなる群より選択される化学基の付加または減除を含む,請求項58記載の方法。
【請求項79】
さらに,共結晶についてX線結晶学を実施することにより与えられる情報をコンピュータプログラムに与えることを含み,ここで,コンピュータプログラムは,分子スキャフォールドに対する特定の改変に起因する分子スキャフォールドとPPARとの間の相互作用の変化の予測を提供し,および生化学的結果の予測に基づいて分子スキャフォールドを化学的に改変することを含む,請求項63記載の方法。
【請求項80】
コンピュータプログラムが,化合物の蛋白質へのバーチャルドッキング,形状に基づくマッチング,自由エネルギー動揺,および三次元ファーマコフォアからなる群より選択されるバーチャルアッセイに基づく予測を与える,請求項79記載の方法。
【請求項81】
化合物の化学的に細工しやすい構造が改変されたときに,蛋白質−リガンド複合体の空隙容量を充填するリガンドが与えられる,請求項58記載の方法。
【請求項82】
化合物の化学的に細工しやすい構造が改変されたときに,蛋白質−リガンド複合体において誘引的イオン電荷が生成する,請求項58記載の方法。
【請求項83】
改変により蛋白質−リガンド複合体が形成されたときに蛋白質結合部位の結合ポケットに存在しているリガンドのサブ構造が得られる,請求項58記載の方法。
【請求項84】
結合する化合物の共通の化学構造を同定した後に,
さらに,共通の化学的サブ構造を含むことに基づいて化合物をグループ分けし,そして,複数のグループからの代表的化合物を蛋白質との共結晶およびX線結晶学の実施のために選択することを含む,請求項63記載の方法。
【請求項85】
X線結晶学および化合物の化学的に細工しやすい構造の改変が,それぞれ複数回行われる,請求項63記載の方法。
【請求項86】
前記分子スキャフォールドが非常に低い親和性で前記PPARに結合する,請求項58記載の方法。
【請求項87】
さらに,前記結合部位において前記分子スキャフォールドと相互作用する保存残基を同定することを含む,請求項58記載の方法。
【請求項88】
保存残基の同定が,前記複数のメンバーの配列アラインメントにおいて前記PPARファミリーの複数のメンバーについて同一である結合部位残基を同定することを含む,請求項87記載の方法。
【請求項89】
前記分子スキャフォールドと相互作用する保存残基の同定が,前記分子スキャフォールドおよびPPARの共結晶において前記分子スキャフォールドから5オングストローム以内である保存残基を同定することを含む,請求項88記載の方法。
【請求項90】
さらに少なくとも1つの前記リガンドを提供することを含む,請求項58記載の方法。
【請求項91】
PPARファミリーのメンバーである少なくとも1つのPPARに結合するリガンドを設計する方法であって,
PPARファミリーの複数のメンバーの結合部位に結合する1またはそれ以上の化合物を分子スキャフォールドとして同定し;
PPARの結合部位における1またはそれ以上の分子スキャフォールドの幾何学的配置を決定して,改変されたときにスキャフォールドとPPARとの間の結合親和性または結合特異性を変更するスキャフォールドの化学的に細工しやすい構造を同定し;
分子スキャフォールドの化学的に細工しやすい構造の1またはそれ以上が改変されているリガンドを合成して,変更された結合親和性または結合特異性でPPARに結合するリガンドを提供する,
ことを含む方法。
【請求項92】
前記分子スキャフォールドが低い親和性で前記PPARに結合する,請求項91記載の方法。
【請求項93】
前記分子スキャフォールドが非常に低い親和性で前記PPARに結合する,請求項91記載の方法。
【請求項94】
前記分子スキャフォールドが極めて低い親和性で前記PPARに結合する,請求項91記載の方法。
【請求項95】
前記分子スキャフォールドが中程度の親和性で前記PPARに結合する,請求項91記載の方法。
【請求項96】
さらに,PPARに結合した分子スキャフォールドの共結晶を単離し,そして共結晶についてX線結晶学を行うことにより蛋白質の結合部位における分子スキャフォールドの幾何学的配置を決定することを含む,請求項91記載の方法。
【請求項97】
さらに,分子スキャフォールドの共通の化学構造を同定し,少なくとも1つの共通の化学構造を有することに基づいて分子スキャフォールドをグループ分けし;そして各グループからの少なくとも1つの代表的化合物について結合部位における1またはそれ以上の分子スキャフォールドの幾何学的配置を決定することを含む,請求項91記載の方法。
【請求項98】
リガンドが分子スキャフォールドより高い結合親和性または結合特異性でPPARに結合する,請求項91記載の方法。
【請求項99】
分子スキャフォールドの幾何学的配置が核磁気共鳴により決定される,請求項91記載の方法。
【請求項100】
複数の別個の化合物がPPARファミリーの複数のメンバーへの結合についてそれぞれアッセイされる,請求項91記載の方法。
【請求項101】
別個の化合物が約100−約350ダルトンの分子量を有する,請求項100記載の方法。
【請求項102】
別個の化合物が約150−約350ダルトンの分子量を有する,請求項100記載の方法。
【請求項103】
別個の化合物が環構造を含む,請求項100記載の方法。
【請求項104】
化合物の少なくとも約5%が低い親和性で結合する,請求項100記載の方法。
【請求項105】
化合物の少なくとも約10%が低い親和性で結合する,請求項100記載の方法。
【請求項106】
さらに,結合する別個の化合物の共通の化学構造を同定した後に,化合物を共通の化学構造に基づいて群にグループ分けし,そして,複数の群からX線結晶学を実施するための代表的化合物を選択することを含む,請求項97記載の方法。
【請求項107】
別個の化合物が,分子量,clogP,および水素結合ドナーおよびアクセプターの数からなる群より選択される基準に基づいて選択される,請求項100記載の方法。
【請求項108】
分子量が約150−約350ダルトンであり,clogPが2未満であり,および水素結合ドナーおよびアクセプターの数が5未満である,請求項107記載の方法。
【請求項109】
さらに前記リガンドの活性をアッセイすることを含む,請求項91記載の方法。
【請求項110】
群の数が少なくとも200である,請求項106記載の方法。
【請求項111】
改変が,化学基の付加,減除,または置換である,請求項91記載の方法。
【請求項112】
改変によりスキャフォールドが特定の細胞または特定の臓器またはその両方に能動的に輸送されるようになる,請求項91記載の方法。
【請求項113】
化合物の改変が,水素,アルキル,アルコキシ,フェノキシ,アルケニル,アルキニル,フェニルアルキル,ヒドロキシアルキル,ハロアルキル,アリール,アリールアルキル,アルキルオキシ,アルキルチオ,アルケニルチオ,フェニル,フェニルアルキル,フェニルアルキルチオ,ヒドロキシアルキルチオ,アルキルチオ,カルバミルチオ,シクロヘキシル,ピリジル,ピペリジニル,アルキルアミノ,アミノ,ニトロ,メルカプト,シアノ,ヒドロキシル,ハロゲン原子,ハロメチル,酸素原子(ケトンまたはN−オキシドを形成)およびイオウ原子(チオンを形成)からなる群より選択される化学基の付加または減除を含む,請求項91記載の方法。
【請求項114】
さらに,共結晶についてX線結晶学を実施することにより得られた情報をコンピュータプログラムに与えることを含み,ここでコンピュータプログラムは,分子スキャフォールドに対する特定の改変に起因する分子スキャフォールドと蛋白質との間の相互作用の変化の予測を提供し;そして
生化学的結果の予測に基づいて分子スキャフォールドを化学的に改変することを含む,請求項96記載の方法。
【請求項115】
コンピュータプログラムが,化合物の蛋白質へのバーチャルドッキング,形状に基づくマッチング,自由エネルギー動揺,および三次元ファーマコフォアからなる群より選択されるバーチャルアッセイに基づく予測を与える,請求項114記載の方法。
【請求項116】
化合物の化学的に細工しやすい構造が改変されたときに,蛋白質−リガンド複合体中の空隙容量を充填するリガンドが提供される,請求項91記載の方法。
【請求項117】
化合物の化学的に細工しやすい構造が改変されたときに,蛋白質−リガンド複合体中に誘引的イオン電荷が生成する,請求項91記載の方法。
【請求項118】
改変により,蛋白質−リガンド複合体が形成されたときに,蛋白質結合部位の結合ポケット中に存在しているリガンドのサブ構造が得られる,請求項91記載の方法。
【請求項119】
結合した化合物の共通の化学構造を同定した後に,共通の化学的サブ構造を含むことに基づいて化合物をグループ分けし,そして,各グループから蛋白質との共結晶についての代表的化合物を選択し,そしてX線結晶学を実施する,請求項97記載の方法。
【請求項120】
X線結晶学および化合物の化学的に細工しやすい構造の改変が,それぞれ複数回行われる,請求項97記載の方法。
【請求項121】
さらに,前記分子スキャフォールドと相互作用する前記結合部位中の保存残基を同定することを含む,請求項91記載の方法。
【請求項122】
保存残基を同定することが,前記PPARファミリーの複数のメンバーについて前記複数のメンバーの配列アラインメント中で同一である結合部位残基を同定することを含む,請求項91記載の方法。
【請求項123】
前記分子スキャフォールドと相互作用する保存残基の同定が,前記分子スキャフォールドとPPARとの共結晶において前記分子スキャフォールドから5オングストローム以内にある保存残基を同定することを含む,請求項121記載の方法。
【請求項124】
PPARのリガンドの結合特性を同定する方法であって,
前記PPAR中で少なくとも2つの結合分子と相互作用する少なくとも1つの保存された相互作用残渣を同定し;そして
前記少なくとも2つの結合分子の前記保存残渣との少なくとも1つの共通の相互作用特性を同定し,このことにより,少なくとも1つの前記特定を同定する,
ことを含む方法。
【請求項125】
少なくとも1つの保存された相互作用残渣の同定が,PPARファミリー中の複数のアミノ酸配列を比較し,前記ファミリー中で保存されている結合部位残基を同定することを含む,請求項124記載の方法。
【請求項126】
少なくとも1つの保存された相互作用残渣の同定が,前記結合分子とPPARとの共結晶中で前記少なくとも2つの結合分子から5オングストローム以内に存在する保存残基を同定することを含む,請求項124記載の方法。
【請求項127】
前記相互作用特性が,疎水的相互作用,電荷−電荷相互作用,水素結合,電荷−極性相互作用,極性−極性相互作用,およびこれらの組み合わせからなる群より選択される,請求項124記載の方法。
【請求項128】
PPAR結合化合物上で追加の成分の付着についてエネルギー的に許容される部位を同定する方法であって,
PPAR結合部位における前記結合化合物の幾何学的配置を分析し,このことにより
前記化合物上の前記追加の成分がアクセス可能な部位を同定する,
ことを含む方法。
【請求項129】
さらに,前記アクセス可能な部位の1またはそれ以上における前記追加の成分の付着の自由エネルギーコストを計算することを含む,請求項128記載の方法。
【請求項130】
前記幾何学的配置が共結晶学により決定される,請求項128記載の方法。
【請求項131】
前記追加の成分がリンカーを含む,請求項128記載の方法。
【請求項132】
前記追加の成分が標識を含む,請求項128記載の方法。
【請求項133】
前記追加の成分が固相材料を含む,請求項128記載の方法。
【請求項134】
PPAR結合化合物をエネルギー的に許容される部位で付着成分に付着させる方法であって,
結合化合物上の前記付着成分の付着についてエネルギー的に許容される部位を同定し;そして
前記化合物またはその誘導体を前記エネルギー的に許容される部位で前記付着成分に付着させる,
ことを含む方法。
【請求項135】
前記付着成分が固相媒体への付着のためのリンカーであり,および前記方法がさらに,前記化合物またはその誘導体を前記エネルギー的に許容される部位に付着している前記リンカーを介して固相媒体に付着させることを含む,請求項134記載の方法。
【請求項136】
前記リンカーが痕跡を残さないリンカーである,請求項135記載の方法。
【請求項137】
前記結合化合物またはその誘導体が,前記固相媒体に付着した前記リンカー上で合成される,請求項134記載の方法。
【請求項138】
複数の前記化合物または誘導体がコンビナトリアル合成で合成される,請求項137記載の方法。
【請求項139】
前記化合物の前記固相媒体への付着が親和性媒体を与える,請求項135記載の方法。
【請求項140】
前記付着成分が標識を含む,請求項134記載の方法。
【請求項141】
前記標識が蛍光団を含む,請求項140記載の方法。
【請求項142】
PPAR結合化合物を含む親和性マトリクスを製造する方法であって,
PPAR結合化合物上の固相マトリクスへの付着についてエネルギー的に許容される部位を同定し;そして
前記PPAR結合化合物を前記エネルギー的に許容される部位を介して前記固相マトリクスに付着させる,
ことを含む方法。
【請求項143】
さらに,PPAR中の前記化合物が結合する結合部位における前記PPAR結合化合物の幾何学的配置を決定することを含む,請求項142記載の方法。
【請求項144】
エネルギー的に許容される部位の同定が,前記PPAR結合化合物の前記固相マトリクスへの付着についての自由エネルギーの変化を計算することを含む,請求項142記載の方法。
【請求項145】
前記PPAR結合化合物が,リンカーを介して前記固相マトリクスに付着されている,請求項142記載の方法。
【請求項146】
前記固相マトリクスが,ゲル,ビーズ,プレート,チップ,およびウエルからなる群より選択される,請求項142記載の方法。
【請求項147】
固相マトリクスへの付着についてエネルギー的に許容される部位の同定が,少なくとも10個の異なる化合物について行われる,請求項142記載の方法。


【公表番号】特表2007−534625(P2007−534625A)
【公表日】平成19年11月29日(2007.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−520413(P2006−520413)
【出願日】平成16年7月16日(2004.7.16)
【国際出願番号】PCT/US2004/023234
【国際公開番号】WO2005/009958
【国際公開日】平成17年2月3日(2005.2.3)
【出願人】(505324881)プレキシコン,インコーポレーテッド (27)
【Fターム(参考)】