説明

トロンビン阻害剤として有用な新規ピリジン−2−オン化合物

式I


(式中、破線、R、R、R3a、R3b、A、D、E、GおよびLは、本明細書中に与えられた意味を有する)
を有する化合物を提供するが、それら化合物は、トロンビンなどのトリプシン様プロテアーゼの競合阻害剤として、または該阻害剤のプロドラッグとして有用であり、したがって、具体的には、トロンビンの阻害が有益である状態(例えば、トロンビンの阻害が必要とされるまたは望まれる血栓塞栓症などの状態、および/または抗凝固療法が必要とされる状態)の処置に有用である。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I
【化1】

{式中、破線は、不存在でありまたは結合であり;
Aは、C(O)、S(O)、C(O)O(この最後の基のO部分は、Rに結合している)、C(O)NH、S(O)NH(この二つの基のNH部分は、Rに結合している)またはC1−6アルキレンであり;
は、
(a)C1−10アルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル(この三つの基は、ハロ、CN、C3−10シクロアルキル(ハロ、OH、=O、C1−6アルキル、C1−6アルコキシおよびアリールより選択される1個またはそれを超える置換基で置換されていてよい)、OR4a、S(O)4b、S(O)N(R4c)(R4d)、N(R4e)S(O)4f、N(R4g)(R4h)、B−C(O)−B−R4i、アリールおよびHetより選択される1個またはそれを超える置換基で置換されていてよい)、
(b)C3−10シクロアルキルまたはC4−10シクロアルケニル(この二つの基は、ハロ、=O、CN、C1−10アルキル、C3−10シクロアルキル(ハロ、OH、=O、C1−6アルキル、C1−6アルコキシおよびアリールより選択される1個またはそれを超える置換基で置換されていてよい)、OR4a、S(O)4b、S(O)N(R4c)(R4d)、N(R4e)S(O)4f、N(R4g)(R4h)、B−C(O)−B−R4i、アリールおよびHetより選択される1個またはそれを超える置換基で置換されていてよい)、
(c)アリール、または
(d)Hetであり;
4a〜R4iは、各々の場合において独立して、
(a)H、
(b)C1−10アルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル(この三つの基は、ハロ、OH、C1−6アルコキシ、アリールおよびHetより選択される1個またはそれを超える置換基で置換されていてよい)、
(c)C3−10シクロアルキル、C4−10シクロアルケニル(この二つの基は、ハロ、OH、=O、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、アリールおよびHetより選択される1個またはそれを超える置換基で置換されていてよい)、
(d)アリールまたは
(e)Hetであり、
但し、nが1または2である場合、R4bはHではないという条件付きであり;
基−D−E−は、
(a)破線が結合である場合、−C(R5a)=C(R5b)−であり、または
(b)破線が不存在である場合、−C(R6a)(R6b)−C(R7a)(R7b)−であり;
5aおよびR5bは、独立して、H、ハロ、OH、C1−4アルキル、(CH0−4O(C1−3アルキル)(この最後の二つの基は、1個のOH基、または1個またはそれを超えるF原子で置換されていてよい)であり;
6a、R6b、R7aおよびR7bは、独立して、H、Fまたはメチルであり;または
5aおよびR5bは一緒に、C2−4n−アルキレンであり;または
6aおよびR6bの一方は、R7aおよびR7bの一方と一緒に、C1−4n−アルキレンであり;
は、
(a)H、
(b)ハロ;
(c)C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6アルコキシ(この四つの基は、ハロ、OH、CN、C1−4アルコキシ、C(O)OH、C(O)O−C1−4アルキルおよびOC(O)−C1−4アルキルより選択される1個またはそれを超える置換基で置換されていてよい)であり、または
(d)R3aと一緒に、Rは、C2−3n−アルキレン、T−(C1−2n−アルキレン)または(C1−2n−アルキレン)−Tであり、この三つの基は、ハロで置換されていてよく、または
(e)R3aおよびR3bと一緒に、Rは、T−[C(H)=]であり、ここにおいて、Tは、基Rが結合しているC原子に結合していて;
3aおよびR3bは、独立して、H、Fまたはメチル(この最後の基は、1個またはそれを超えるF原子で置換されていてよい)であり、または
(a)Rと一緒に、R3aは、C2−3n−アルキレン、T−(C1−2n−アルキレン)または(C1−2n−アルキレン)−Tであり、この三つの基は、ハロで置換されていてよく、または
(b)Rと一緒に、R3aおよびR3bは、T−[C(H)=]であり、ここにおいて、Tは、基Rが結合しているC原子に結合していて;
およびTは、独立して、O、S、N(H)またはN(C1−4アルキル)であり;
Gは、
(a)−C(O)N(R8a)−[CH(C(O)R)]0−1−C0−3アルキレン−(Q−、
(b)−C(O)N(R8b)−C2−3アルケニレン−(Q−、
(c)
【化2】

または
(d)
【化3】

であり;
は、Hであり、または1個または2個の環を含み且つ1個または複数のヘテロ原子として1個の硫黄原子または酸素原子および/または1個またはそれを超える窒素原子を含有する5〜10員芳香族複素環式基であって、ハロおよびC1−6アルキルより選択される1個またはそれを超える置換基で置換されていてよい複素環式基であり;
は、O、NR10a、[N(H)]0−1C(O)−C0−2アルキレン、C(O)NHNHC(O)または−N=C(R10b)−であり;
aは、0または1であり;
2aは、
【化4】

であり;
2bは、
【化5】

であり;
Lは、
(a)C0−6アルキレン−R
(b)C0−2アルキレン−CH=CH−C0−2アルキレン−R
(c)C0−2アルキレン−C≡C−C0−2アルキレン−R
(d)
【化6】

(e)
【化7】

(式中、破線は、任意の二重結合である)または
(f)
【化8】

であり;
Arは、フェニルまたはナフチルであり;
Hetは、1個または2個の環を含み且つ1個または複数のヘテロ原子として1個の硫黄原子または酸素原子および/または1個またはそれを超える窒素原子を含有する5〜10員複素環式基であり;
11aは、Hであり、またはハロ、OH、CN、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ(この最後の二つの基は、ハロ、OH、C1−4アルコキシ、C(O)OR12aおよびC(O)N(R12b)R12cより選択される1個またはそれを超える置換基で置換されていてよい)およびS(O)0−212dより選択される1個またはそれを超える置換基であり;
11bおよびR11cは、独立して、Hであり、またはハロ、OH、CN、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ(この最後の二つの基は、ハロ、OH、C1−4アルコキシ、C(O)OR12aおよびC(O)N(R12b)R12cより選択される1個またはそれを超える置換基で置換されていてよい)、S(O)0−212d、=O、=NH、=NOHおよび=N−CNより選択される1個またはそれを超える置換基であり;
12a〜R12cは、独立して、H、C1−6アルキルまたはC3−7シクロアルキル(この最後の二つの基は、1個のOHまたはN(R12e)R12f基でまたは1個またはそれを超えるハロ原子で置換されていてよい)であり;
12dは、各々の場合において独立して、C1−6アルキルであって、1個のOHまたはN(R12e)R12f基でまたは1個またはそれを超えるハロ原子で置換されていてよいものであり;
12eおよびR12fは、各々の場合において独立して、H、またはC1−4アルキルであって、1個またはそれを超えるハロ原子で置換されていてよいものであり;
〜Rは、独立して、
(a)
【化9】

(b)
【化10】

(c)
【化11】

(d)
【化12】

(e)
【化13】

(f)
【化14】

(g)Hetであり、または
〜Rは、Hであってもよく;
は、O、N(R10c)、S(O)、S(O)NH、C(O)または−CH=N−であり;
は、O、SまたはCHであり;
aは、0または1であり;
Hetは、酸素、窒素および/または硫黄より選択される1〜4個のヘテロ原子を含有する5員または6員複素環式基であって、ハロ、=O、C1−6アルキルおよびC1−6アルコキシ(この最後の二つの基は、1個またはそれを超えるハロ原子で置換されていてよい)より選択される1個またはそれを超える置換基で置換されていてよい複素環式基であり;
13a〜R13cは、独立して、
(a)H、
(b)CN、
(c)NH
(d)OR15または
(e)C(O)OR16であり;
15は、
(a)H、
(b)C1−10アルキル、C3−10アルケニル、C3−10アルキニル、
(c)C3−10シクロアルキル、C4−10シクロアルケニル(この二つの基は、ハロおよびC1−6アルキルより選択される1個またはそれを超える置換基で置換されていてよい)、または
(d)C1−3アルキル(この基は、酸素で中断されていてよいし且つアリールまたは−O−アリールで置換されていてよい)であり;
16は、
(a)C1−10アルキル、C3−10アルケニル、C3−10アルキニル(この三つの基は、1個またはそれを超える酸素原子で中断されていてよい)、または
(b)C3−10シクロアルキル、C4−10シクロアルケニル(この二つの基は、ハロおよびC1−6アルキルより選択される1個またはそれを超える置換基で置換されていてよい)、または
(c)C1−3アルキル(この基は、酸素で中断されていてよいし且つアリールまたは−O−アリールで置換されていてよい)であり;
8a〜R8c、R10a〜R10cおよびR14a〜R14gは、独立して、
(a)Hまたは
(b)C1−4アルキル(この基は、ハロおよびOHより選択される1個またはそれを超える置換基で置換されていてよい)であり、または
14aおよびR14bは、独立して、C(O)O−C1−6アルキル(この基のアルキル部分は、アリールおよび/または1個またはそれを超えるハロ原子で置換されていてよい)であり、または
14cは、
(a)C1−4アルキルであって、C3−7シクロアルキルまたはアリールで置換されたもの、
(b)C3−7シクロアルキル、
(c)C(O)O−C1−6アルキル(この基のアルキル部分は、アリールおよび/または1個またはそれを超えるハロ原子で置換されていてよい)、
(d)C(O)C1−6アルキル、
(e)C(O)N(H)−C1−6アルキル(この基のアルキル部分は、アリールおよび/または1個またはそれを超えるハロ原子で置換されていてよい)または
(f)S(O)−C1−6アルキル(この基のアルキル部分は、アリールおよび/または1個またはそれを超えるハロ原子で置換されていてよい)であり、または
14cおよびR14dは一緒に、C3−6n−アルキレンであって、O、S、N(H)またはN(C1−4アルキル)で中断されていてよいおよび/または1個またはそれを超えるC1−4アルキル基で置換されていてよいものであり;
アリールは、各々独立して、C6−10炭素環式芳香族基であって、1個かまたは2個の環を含んでよいし且つ
(a)ハロ、
(b)CN、
(c)C1−10アルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル(この三つの基は、ハロ、OH、C1−6アルコキシ、C(O)OH、C(O)O−C1−6アルキル、フェニル(この基は、ハロで置換されていてよい)およびHetより選択される1個またはそれを超える置換基で置換されていてよい)、
(d)C3−10シクロアルキル、C4−10シクロアルケニル(この二つの基は、ハロ、OH、=O、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、フェニル(この基は、ハロで置換されていてよい)およびHetより選択される1個またはそれを超える置換基で置換されていてよい)、
(e)OR17a
(f)S(O)17b
(g)S(O)N(R17c)(R17d)、
(h)N(R17e)S(O)17f
(i)N(R17g)(R17h)、
(j)B−C(O)−B−R17i
(k)フェニル(この基は、ハロで置換されていてよい)、
(l)Hetおよび
(m)Si(R18a)(R18b)(R18c
より選択される1個またはそれを超える置換基で置換されていてよい基であり;
17a〜R17iは、各々の場合において独立して、
(a)H、
(b)C1−10アルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル(この三つの基は、ハロ、OH、C1−6アルコキシ、フェニル(この基は、ハロで置換されていてよい)およびHet10より選択される1個またはそれを超える置換基で置換されていてよい)、
(c)C3−10シクロアルキル、C4−10シクロアルケニル(この二つの基は、ハロ、OH、=O、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、フェニル(この基は、ハロで置換されていてよい)およびHet11より選択される1個またはそれを超える置換基で置換されていてよい)、
(d)フェニル(この基は、ハロで置換されていてよい)または
(e)Het12であり、
但し、pが1または2である場合、R17bはHではないという条件付きであり;
Het〜Het12は、独立して、酸素、窒素および/または硫黄より選択される1個またはそれを超えるヘテロ原子を含有する4〜14員複素環式基であって、1個、2個または3個の環を含んでよいし且つ
(a)ハロ、
(b)CN、
(c)C1−10アルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル(この四つの基は、ハロ、OH、C1−6アルコキシ、C(O)OH、C(O)O−C1−6アルキル、フェニル(この基は、ハロで置換されていてよい)およびHetより選択される1個またはそれを超える置換基で置換されていてよい)、
(d)C3−10シクロアルキル、C4−10シクロアルケニル(この二つの基は、ハロ、OH、=O、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、フェニル(この基は、ハロで置換されていてよい)およびHetより選択される1個またはそれを超える置換基で置換されていてよい)、
(e)=O、
(f)OR19a
(g)S(O)19b
(h)S(O)N(R19c)(R19d)、
(i)N(R19e)S(O)19f
(j)N(R19g)(R19h)、
(k)B−C(O)−B−R19i
(l)フェニル(この基は、ハロで置換されていてよい)、
(m)Hetおよび
(n)Si(R20a)(R20b)(R20c
より選択される1個またはそれを超える置換基で置換されていてよい複素環式基であり;
19a〜R19iは、各々の場合において独立して、
(a)H、
(b)C1−10アルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル(この三つの基は、ハロ、OH、C1−6アルコキシ、フェニル(この基は、ハロで置換されていてよい)およびHetより選択される1個またはそれを超える置換基で置換されていてよい)、
(c)C3−10シクロアルキル、C4−10シクロアルケニル(この二つの基は、ハロ、OH、=O、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、フェニル(この基は、ハロで置換されていてよい)およびHetより選択される1個またはそれを超える置換基で置換されていてよい)、
(d)フェニル(この基は、ハロで置換されていてよい)または
(e)Hetであり、
但し、qが1または2である場合、R19bはHではないという条件付きであり;
Het〜Hetは、独立して、酸素、窒素および/または硫黄より選択される1〜4個のヘテロ原子を含有する5員または6員複素環式基であって、ハロ、=OおよびC1−6アルキルより選択される1個またはそれを超える置換基で置換されていてよい複素環式基であり;
〜Bは、独立して、直接結合、O、SまたはNHであり;
n、pおよびqは、独立して、0、1または2であり;
18a、R18b、R18c、R20a、R20bおよびR20cは、独立して、C1−6アルキルまたはフェニル(この基は、ハロまたはC1−4アルキルで置換されていてよい)であり;
特に断らない限り、
(i)アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、アルキレン基およびアルケニレン基、並びにアルコキシ基のアルキル部分は、1個またはそれを超えるハロ原子で置換されていてよいし、そして
(ii)シクロアルキル基およびシクロアルケニル基は、1個または2個の環を含んでよいし、そして更に、1個または2個のフェニル基に縮合した環であってよい}
を有する化合物;またはその薬学的に許容しうる誘導体。
【請求項2】
式Ic、式Idまたは式Ie
【化15】

(式中、Xは、CHまたはNであり;
がCHである場合、
(a)Rは、請求項1に定義のRであり、そして
(b)Rは、請求項1に定義のR11aであり;
がNである場合、
(a)Rは、請求項1に定義のRであり、そして
(b)Rは、請求項1に定義のR11cであり;
rは、1〜3であり;
sは、2〜4であり;
tは、1〜3であり;
uおよびvは、独立して、0〜2であり、uおよびvの合計は、1または2であり;そして
、R、R3a、R3b、R11a、R11c、R13a、R13b、R14a、R14b、R、RおよびAは、請求項1に定義の通りである)
を有する化合物である、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
式Ic
【化16】

[式中、Aは、CH(CH)CH(この基のCH(CH)単位は、Rに結合している)、またはCH、(CHまたはCFCH(この最後の基のCF単位は、Rに結合している)であり;
は、
(a)イソプロピルまたは tert−ブチル、
(b)シクロペンチル、シクロヘキシルまたはビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン、
(c)フェニルであって、ハロ、CN、メチル、CF、メトキシ、OCF、フェノキシ、モルホリン−4−イルまたはO−CH−(2−クロロチアゾール−5−イル)より選択される1個または2個の置換基で置換されていてよいもの、
(d)イミダゾリルであって、Cl、メチルおよびフェニルより選択される1〜3個の置換基で置換されていてよいもの、
(e)イソオキサゾリルであって、メチル、フェニルおよび2−チエニルより選択される1個または2個の置換基で置換されていてよいもの、
(f)チアゾリルであって、1個または2個のメチル基で置換されていてよいもの、
(g)チエニルであって、Clまたはピリジニルで置換されていてよいもの、
(h)ピラゾリルであって、Cl、メチル、エチル、フェニルおよびモルホリン−4−イルより選択される1〜3個の置換基で置換されていてよいもの、
(i)ピロリルであって、メチル、S(O)−フェニル、C(O)−フェニルおよび1,3,4−トリアゾール−1−イルより選択される1〜3個の置換基で置換されていてよいもの、
(j)ピリジニルであって、OH、メトキシまたはモルホリン−4−イルで置換されていてよく、N−オキシドの形であってよいもの、
(k)ピリドニル、
(l)ピラジニル、
(m)ベンゾジオキソリルであって、ハロで置換されていてよいもの、
(n)ベンゾモルホリニルであって、メチルで置換されていてよいもの;
(o)2,1,3−ベンゾオキサジアゾリル、
(p)2,3−ジヒドロベンゾフラニルまたは
(q)キノリニルであり;
およびRは双方とも、Hであり;
rは1であり;

【化17】

は、
【化18】

であり;
は、H、F、Cl、OH、メチル、テトラゾール−1−イル、OCHC(O)N(H)R12bまたはCHN(H)R14cであり;
12bは、H、またはC1−3アルキルであって、N(CHで置換されていてよいものであり;
14cは、C(O)O−tert−ブチル、H、エチル、CHCFまたはシクロペンチルであり;
は、H、メチル、CF、メトキシ、FまたはClであり;そして
yaは、Hまたはメチルである]
を有する化合物である、請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
医薬製剤であって、請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容しうる誘導体を、薬学的に許容しうるアジュバント、希釈剤または担体との混合物で包含する医薬製剤。
【請求項5】
薬剤として用いるための、請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容しうる誘導体。
【請求項6】
トロンビンの阻害が有益である状態の処置用薬剤の製造のための活性成分としての、請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容しうる誘導体の使用。
【請求項7】
トロンビンの阻害が有益である状態の処置方法であって、このような状態に苦しむまたは感受性のヒトへの治療的有効量の請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容しうる誘導体の投与を含む方法。
【請求項8】
請求項1に記載の式Iの化合物の製造方法であって、
(a)基Gが、
(i)C(O)N(R8a)−[CH(C(O)R)]0−1−C0−3アルキレン−(Q−、
(ii)C(O)N(R8b)−C2−3アルケニレン−(Q−、
(iii)C(O)N(R8b)−C2−3アルキニレン−(Q−、
(iv)
【化19】

または
(v)
【化20】

であり、ここにおいて、
2aは、NまたはNHCHである式Iの化合物について、式II
【化21】

(式中、破線、R、R、R3a、R3b、A、DおよびEは、請求項1に定義の通りである)
を有する化合物と、式III
H−G−L III
[式中、Lは、請求項1に定義の通りであり、そしてGは、
(i)−N(R8a)−[CH(C(O)R)]0−1−C0−3アルキレン−(Q−、
(ii)−N(R8b)−C2−3アルケニレン−(Q−、
(iii)−N(R8b)−C2−3アルキニレン−(Q−、
(iv)
【化22】

または
(v)
【化23】

であり、ここにおいて、
2aは、NまたはNHCHであり、そしてR8a、R8b、R8c、R、Q、Q2bおよびaは、請求項1に定義の通りである]
を有する化合物とのカップリング;
(b)Gが、
【化24】

であり、そしてLがL(この基は、Cアルキレン−Rではないことを除いて、請求項1に定義のLである)である式Iの化合物について、式IV
【化25】

(式中、Lは、上に定義の通りであり、そして破線、R、R、R3a、R3b、A、DおよびEは、請求項1に定義の通りである)
を有する化合物の環化;
(c)R、R、RまたはRが、−C(=NH)NH、−C(=NNH)NHまたは−C(=NOH)NHである式Iの化合物について、式V
【化26】

[式中、Lは、R、R、RまたはRが(適宜)、シアノ基または−C(=NH)O−C1−4アルキル基で置き換えられていることを除いて、請求項1に定義のLであり、そして破線、R、R、R3a、R3b、A、D、EおよびGは、請求項1に定義の通りである]
を有する化合物と、適するアンモニア、ヒドラジンまたはヒドロキシルアミンの源との反応;
(d)R13a、R13bまたはR13cがHである式Iの化合物について、R13a、R13bまたはR13cが(適宜)C(O)O−CHアリールである式Iの該当する化合物の脱保護;
(e)R14cがHである式Iの化合物について、R14cがC(O)O−C1−6アルキルである式Iの該当する化合物の脱保護;
(f)式VI
【化27】

(式中、破線、R、R3a、R3b、A、D、E、GおよびLは、請求項1に定義の通りである)
を有する化合物と、式VII
−A−Lg VII
(式中、Lgは脱離基であり、そしてRおよびAは、請求項1に定義の通りである)
を有する化合物との反応;
(g)AがC(O)NHである式Iの化合物について、上に定義の式VIの化合物と、式VIII
−N=C=O VIII
(式中、Rは、請求項1に定義の通りである)
を有する化合物との反応;
(h)AがC1−6アルキレンである式Iの化合物について、上に定義の式VIの化合物と、式IX
−C0−5アルキレン−CHO IX
(式中、Rは、請求項1に定義の通りである)
を有する化合物との反応後、還元剤の存在下における還元;または
(i)R、R、RまたはRが−C(=NCN)NHである式Iの化合物について、R、R、RまたはRがそれぞれ、−C(=NH)NHである式Iの該当する化合物と、臭化シアンとの反応、
を含む方法。
【請求項9】
請求項8に記載の式IIの化合物またはその保護された誘導体。
【請求項10】
請求項8に記載の式IVの化合物またはその保護された誘導体。
【請求項11】
請求項8に記載の式VIの化合物またはその保護された誘導体。

【公表番号】特表2007−520550(P2007−520550A)
【公表日】平成19年7月26日(2007.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−552077(P2006−552077)
【出願日】平成17年2月2日(2005.2.2)
【国際出願番号】PCT/SE2005/000124
【国際公開番号】WO2005/075424
【国際公開日】平成17年8月18日(2005.8.18)
【出願人】(300022641)アストラゼネカ アクチボラグ (581)
【Fターム(参考)】