説明

一体化ビデオシステムを備えたリヤビューミラー

リヤビューミラー(170)と共に車両のリヤビューミラーハウジング(20)に一体化されているビデオシステム(10)が開示されている。システム(10)は、少なくとも1つのビデオカメラ(30)と、ディスプレイモニター(40)とを含んでおり、モニター(40)は、ミラー(170)の実質的に背後に設置され、ミラー(170)を通して見ることができる。システム(10)は、ビデオ映像を記録し、記憶し、再生することができ、更に、音声信号、及び、例えば、位置及び速度情報を含む他の望ましい情報をキャプチャすることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概括的には、車載用ビデオ装備の様な監視装備に関する。より厳密には、本発明は、ビデオ映像の録画、保存、及び再生をすることができる車載用ビデオシステムに関するものであり、このビデオシステムは、少なくとも1つのカメラとディスプレイモニタを含んでおり、両者は、車両のリヤビューミラーと同じハウジング内に一体化されており、少なくともモニタは、実質的にミラーの背面に配置され、モニタによって表示されるビデオ映像を、ミラーを通して見ることができるようになっている。
【背景技術】
【0002】
本件特許出願(仮特許出願ではない)は、2005年9月16日出願の同名の先願の米国仮出願第60/717,602号に関連し、その優先権による利益を請求するものである。先願の出願を参考文献としてここに援用する。
【0003】
現在では、多くの警察車両が、活動を録画し表示するためのビデオシステムを備えている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
不都合なことに、これらのシステムは、通常、1つ又は2つのカメラと、車両走行中には見るのが困難な独立した表示モニタとで構成されている。更に、現行のシステムは、高価で、嵩張り、操作や整備が難しい。また、既に特別な装備を重装備している警察車両内に、カメラ、録画システム、及びモニタ用に十分な空間を確保するのは難しい。録画システムの様な、頻繁にアクセスする必要の無い一部の構成部品を車両のトランクに配置することは可能であるが、そうすると、録画システムをカメラ及びモニタに接続するために車両に亘って伸長する長いケーブルが必要になる。その上、多くの現行のシステムは、活動の視覚映像を録画し表示することのみに限定されており、活動に関係する如何なる他の情報も提供しない。
【0005】
【特許文献1】米国仮出願第60/717,602号
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、ビデオ映像を録画し、記憶し、再生することができるビデオシステムを提供しており、このビデオシステムの主要な部分は、車両のリヤビューミラーハウジング内に一体化されている。或る実施形態では、このシステムは、広く、リヤビューミラーハウジングと、ハウジング内に搭載され車両の運転者の視野内に配置されているミラーと、ハウジングに搭載されているビデオカメラと、ハウジング内の実質的にミラーの背面に搭載されている表示モニタと、を備えており、このミラーとモニタは、モニタが作動しているときは、モニタに表示されるビデオ映像をミラーを通して見ることができるような構造になっている。システムは、更に、ハウジングに搭載されている制御及び録画用電子機器を含んでおり、この電子機器は、カメラから受信したビデオ映像を録画し、モニタで表示するためにビデオ映像を送信する機能を有している。
【0007】
様々な実施形態では、ビデオシステムは、更に、1つ又はそれ以上の以下の特徴を備えている。1つは、リヤビューミラーハウジングの外側に搭載されている外部カメラであり、制御及び録画電子機器は、更に、外部カメラによって撮影されたビデオ映像を録画する機能を有している。又1つは、ハウジング内に搭載されている内部マイクロフォンとスピーカであり、電子機器は、内部マイクロフォンから受信した音声信号を記録し、スピーカで再生するため音声信号を送信する機能を有している。又1つは、赤外線照明を提供するためにハウジング内に搭載されている少なくとも1つの赤外線LEDである。又1つは、離れた位置にあるマイクロフォンからの電子信号を受信するための無線マイクロフォン受信器であり、電子機器は、ビデオ映像と結び付けて電子信号を記録する機能を有している。又1つは、ビデオ映像及び他のデータを記憶するためのコンピュータ読取り可能メモリであり、このメモリは、ハウジングから取り外してハウジングへ再装着できるようになっている。又1つは、位置情報を求める機能を有しているGPS装置であり、電子機器は、ビデオ映像と結び付けて位置情報を記録する機能を有している。又1つは、速度情報を提供する機能を有している速度検知器であり、電子機器は、ビデオ映像と結び付けて速度情報を記録する機能を有している。
【0008】
本発明は、その適用において、以下の説明で述べ、又は図面に示している詳細な構造及び構成部品の配置に限定されるものではないものと理解されたい。本発明は、記載されている実施形態とは別の実施形態も可能であり、また、様々な方法で具体化し実施することができる。而して、当業者には理解頂けるように、本開示内容が基づいている概念は、本発明の様々な目的を達成するための他の構造、方法、及びシステムの設計の根拠として容易に利用される。更に、ここで使用されている表現及び専門用語は、説明のためのものであり、何ら限定を課すものではないものと理解されたい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明の更なる特徴は、本発明が関係する当業者であれば、添付図面を参照しながら以下の説明を読めば明白となるであろう。
【0010】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態に従って、ビデオシステムについて説明し、示し、或いは開示してゆく。より具体的には、本発明は、ビデオ映像を録画し、記憶し、再生することのできる車載用ビデオシステムを提供しており、このビデオシステムは、少なくとも1つのカメラとディスプレイとを含んでおり、両者は、車両のリヤビューミラーと同じハウジング内に一体化されており、モニタは、実質的にミラーの背面に配置され、モニタによって表示されているビデオ映像は、ミラーを通して見ることができるようになっている。ビデオシステムは、更に、音声信号、及び、例えば位置及び速度情報を含む、他の望ましい情報をキャプチャ(捕捉)できるようになっている。
【0011】
図1を参照すると、ビデオシステム10の実施形態は、リヤビューミラーハウジング20の中に又はその上に搭載されている様々な構成部品を広く備えており、それらの構成部品には、内部カメラ30、ビデオモニタ40、電子機器モジュール50、メモリ60、内部マイクロフォン70、スピーカ80、入力ボタン90、LED表示器100、入力コネクタ110、出力コネクタ120、及び少なくとも1つの赤外線LED130が含まれている。システム10は、更に、外部カメラ140、GPSアンテナ150、及び速度検知器160を含んでいる場合もある。
【0012】
内部カメラ30は、通常、ミラーハウジング20の上側中心部に配置され、車両客室内における活動のビデオ映像を撮影できるようになっている。或いは、内部カメラ30は、ミラー170の背面に隠されていてもよい。内部カメラ30は、左方に約10度から約20度の間の適切な角度で取り付けられているので、ミラー170が通常使用時に運転者に向けられている時でも、内部カメラ30は、客室内を適切に見渡すことができる。内部カメラ30として使用するのに適切なカメラの1つは、TV解像度0.01ルクス感度、140度4要素コートガラスレンズを備えた510x492白黒CMOSセンサーである。
【0013】
外部カメラ140は、ミラーハウジング20の外側に、別の外囲器に入った状態で搭載されている。外部カメラ140は、交通を停止する際の様に警官が車両を離れる時にビデオ映像を録画するのに有用である。外部カメラ140として使用するのに適切なカメラの1つは、768×484画素、解像度470本、10倍光学ズーム及び自動焦点機能、50.7度から5.4度迄の広い視野角、及び標準及び高感度モードを備えたカラーCCDセンサーNTSCである。
【0014】
モニタ40は、ミラー170の実質的に背面に搭載され(図2及び図3参照)、ミラー170と組合わさって作動し、モニタ40がオンになるとミラー170を通して見ることができ、オフになると見えなくなるようになっている。モニタ40は、車両が走行を開始する時に、又は車両の変速装置がリバース又はドライブにシフトされると自動的にオフに切り替わる機能があるので、運転者は、車両走行中にはミラー170を完全に利用することができる。或いは、モニタは、ミラー170に隣接して、又は一部分のみをミラー170の背面に搭載してもよい。ビデオモニタ40として使用するのに適切なモニタの1つは、3.5インチ対角線、640×480TFT LCDモニタである。
【0015】
電子機器モジュール50は、ビデオカメラ30、140からビデオ信号を受信し、ビデオ信号をモニタ40に送信するための構成部品を含め、多数の電子部品を含んでいる。電子機器モジュール50は、更に、内部メモリに記憶されている命令を受信し実行する機能を有する構成部品を含んでいる。或る実施形態では、例えば、それらの命令は、作動モード及び解像度を設定するためのメニュー命令を含んでいる。それらの命令は、命令をメモリカードにロードし、そのカードをシステム10のポートに挿入することによって更新することができる。
【0016】
入力及び出力コネクタ110、120は、モジュール50に接続されており、そこに入力される電子信号を受信し、そこから出力される電子信号を送信する。入力コネクタ110は、例えば、電源用、速度検出器160からの出力用、及びGPSアンテナ150からの出力用のコネクタを含んでいる。入力コネクタ110は、更に、システムのトリガー操作への信号を受信するための1つ又はそれ以上のコネクタも含んでいる。これらのトリガーは、例えば、車両のサイレン及び/又は警報灯をオンにすることを含んでいる。入力コネクタ110は、更に、後を向いているカメラの様な第2外部カメラの出力を受信するためのコネクタ、及び第2外部マイクロフォンの出力を受信するためのコネクタも含んでいる。入力コネクタ110は、USB2.0ポートの様なポートも含んでおり、ラップトップ型又は他のコンピュータを使用してメモリ60に直接アクセスできるようにしている。出力コネクタ120は、例えば音声/視覚信号を外部モニタ又は記録装置へ送信するための音声/視覚コネクタを含んでいる。加えて、又は代わりに、それらの物理的コネクタ110、120の内の任意の1つ又はそれ以上を無線通信技術に置き換えて、システム10が前に述べた入力又は出力の何れかを無線で受信又は送信できるようにしてもよい。或る実施形態では、入力及び出力コネクタ110、120は、ハウジング20上に配置されているか又はハウジング20内に一体化されてはおらず、車両のダッシュボードの下の様な離れた場所に配置されているインターフェースモジュール又はブロックの上に設けられ、有線又は無線でモジュール50と作動的に連結されている。
【0017】
モジュール50は、更に、内部マイクロフォン70の様な音声源から音声信号を受信するための構成部品と、音声信号をスピーカ80に送信するための構成部品も含んでいる。モジュール50は、更に、警官が身に着けている無線マイクロフォンの様な1つ又はそれ以上の遠隔マイクロフォンから無線信号を受信するための構成部品も含んでいる。この場合、モジュール50は、一体化された900MHz(又は法的に許可されている別の適した周波数)の、スペクトラム拡散の、二重受信器として使用可能な、公称範囲約1000フィートまでの遠隔マイクロフォンシステムを含んでいる。
【0018】
モジュール50は、更に、GPSアンテナに接続されている一体化されたGPS受信器も含んでいる。それらの部品によって提供される情報を利用して、モジュール50は、録画されたビデオにリアルタイムの位置データを付ける。このシステムは、GPSと協働して、地下駐車場の様な遮蔽された場所で作動できるようにする「推測航法」機能を含んでいる。
【0019】
モジュール50は、更に、レーダーガン又は他の従来型の速度検出装置等の速度検出器140に接続され、速度検出器140によって提供される速度をビデオ映像と共に記録する機能を有している。
【0020】
メモリ60は、ビデオ、音声、及び他のデータを受信して記憶するためにモジュール50と通信している。メモリ60として使用するための電子メモリの1つの適切な形態は、CFカード形状因子取り外し可能メモリモジュールであり、データを記憶するための1つの適切なフォーマットは、MPEG4フォーマットである。メモリ60として使用するための電子メモリの他の適切な形態には、マイクロハードドライブ、ラップトップ型ハードドライブ、及びフラッシュメモリカードがある。当分野の人々には理解頂けるように、メモリ60に記憶可能なデータの量は、少なくとも部分的には、電子機器モジュール50によって利用されている分解能によって変わる。しかしながら、メモリ60は、高分解能では1ギガバイトのメモリ当たり約1時間のデータを、中分解能では1ギガバイトのメモリ当たり約2時間のデータを、低分解能では1ギガバイトのメモリ当たり約4時間のデータを記憶できると考えられる。
【0021】
図2から図7に示すように、入力ボタン90は、ビデオハウジング20に取り付けられ、システム10の様々な構成部品及び機能を制御できるようにしている。或る実施形態では、これらのボタン90には、以下のものが含まれ、次のように機能する。RECボタン180は、モニタ40に表示されるメニューに示されるモードで録画を始動させる。録画中にRECボタン180を押すと、様々な夜用及び昼用のカメラ設定を循環させることができる。昼用及び夜用録画モードは、オンボードのリアルタイム時計又は光センサー又はカメラ30からの情報を用いて自動的に設定することもできる。ユニット前面の赤い表示器LEDとユニット背面の赤い録画LEDは、システムが録画している時には共に点灯する。MARKボタン190は、ビデオデータに現在のGPS位置に関する場所を設定する。DISPボタン200は、ビデオモニタと制御照明/表示器をオン、ビデオモニタをオフ、制御照明/表示器をオン、ビデオモニタと制御照明をオフの様に、設定をトグル式に切り替える。メニューボタン210は、モニタ40上のメニュー表示をトグル式に切り替え、表示がオフの場合には、モニタ40をオンにする。「再生」(大きい右向き矢印)ボタン220は、メニューモードにおいて命令を実行し、ビデオの再生モードにおいて再生/一時停止をトグル式に切り替える。「停止」(四角)ボタン230は、メニューモードにおいて現下の機能を中止し、再生モードにおいてビデオを停止し、録画モードにおいて事前設定されているズームポジションをトグル式に切り替えるよう作動する。REV/DOWNボタン240は、録画モードにおいてカメラ30をWIDE方向にズームし、メニューモードにおいて下方に移動し、再生モードにおいて逆送り方向に動く。FWD/UPボタン250は、録画モードにおいてTELE方向にズームし、メニューモードにおいて上方に移動し、及び再生モードにおいて先送り方向に動く。他のボタンには、他車のナンバープレートを読み取るのに役立つ自動ズーム機構が含まれる。
【0022】
少なくとも1つの赤外線LED130がミラーハウジング20に配置されており、車両客室内に赤外線照明を提供する機能を持っているので、内部カメラ30は、可視光線が殆ど無い場合でもビデオ映像を撮影することができる。
【0023】
電力は、車両からビデオシステム10の構成部品に供給される。供給電力は、干渉を回避するため厳重にフィルターに掛けて調整される。ここに記載する具体的な構成部品を使用しているビデオシステム10は、4アンペアで、10Vから13.8Vの直流電源を必要とする。
【0024】
リヤビューミラーは、ハウジング20内に搭載されているミラー170を含んでいる。或る適切なミラー170は、鏡で構成されている。ハウジング20として使用するのに適切な1つのハウジングは、ポリカーボネート樹脂で構成されており、このポリカーボネート樹脂は、耐衝撃性及び耐温度性に優れ、大凡のサイズは、長さ12インチから14インチ、高さ3インチから4インチ、深さ0.5インチから1.5インチである。車両の従来型のリヤビューミラー取り付け台は、ミラー170、ハウジング20、及びシステム10の他の構成部品の重量をより良好に支持できる頑丈な取り付け台に置き換えられる。上記の入力ボタン90は、ハウジング20の正面又は側面に取り付けられる。ミラーハウジング20、及びシステムの他の構成部品のハウジングは、電気的干渉又は無線妨害を遮蔽する機能を有する材料を含んでいる。
【0025】
更に、システム10には、カメラ30、140及びマイクロフォン70は作動中で記録しているが、LED100の様な照明又は表示器はオフで、システム10が休止状態にあるかのように見える「ステルス」モードが設けられている。
【0026】
更に、システム10は、30秒又は60秒の様な選択された持続時間のループで常時録画しており、操作者がRECボタン180を押すと、RECボタン180を押す少し前に起こった出来事も記録され記憶される「事前事象」録画を提供する場合もある。
【0027】
更に、システム10の様々な実施形態は、1つ又はそれ以上の以下の特徴を備えている。システム10は、作動設定へのアクセス及び変更に先立ってパスワード又はコードの入力を要求する。システム10は、取り外し可能メモリ構成部品を取り外すのに、キーの使用を要求する。システム10は、改ざん又は修正を防止するために電子透かし技術を録画されたビデオ映像に組み込む。システム10は、メモリ60の内容をラップトップ式又は他の型のコンピュータに無線でダウンロードできるようにしている。システム10は、高速無線データネットワークを介して、カメラ30、140、及び可能な他の入力及び/又は出力からの生のビデオを流すことができるようにしている。システム10は、4つ又はそれ以上のカメラから送信される複数のビデオストリームを同時にエンコードする機能を有している。システム10は、使用者がシステム10の動作を遠隔制御できるようにするための遠隔制御装置を含んでいる。システム10は、非常に暑い又は非常に寒い日に車内で容易に起こり得る様な、正確に動作できない程高温又は低温に過ぎる雰囲気温度によって誤作動又は損傷する危険性があるか否か、温度を検出する温度センサーとそれを使用者に警告する温度表示器を含んでいる。ハウジング20、及びシステム10の他の構成部品のハウジングの役割をする部品は、熱を発散するために通気されており、特に比較的非常に厳しい環境において、温度を和らげるために別の受動的又は能動的特徴を含んでいる。
【0028】
図8から図10は、システム10の第2実施形態を示しており、これは、図2から図7に示した実施形態に比べて、特にハウジング220及び一部の構成部品のレイアウトに関して若干外観が異なっているが、それ以外に機能面においては実質的に同等である。
【0029】
これまでの検討の結果、本発明は、特に現行の車両用ビデオシステムと比較すると、安価に製造することができ、且つ容易に使用できることが理解頂けるであろう。本発明のビデオシステムは、小型で取り付け及び取り外しが容易にできるパッケージに完全に一体化されており、車内において最小限の空間しか必要としないものである。而して、本システムは、幾つかの単一目的装置を、車内において同等又はより少ない空間しか必要としない1つの多機能装置に置き換える。その上、このビデオシステムは、現在入手できるシステムには無い新規な特徴及び/又は性能を含んでいる。当業者には、更なる有効な改良、変更、及び修正に気付かれるであろう。
【0030】
以上説明してきたように、本発明は、新規性があり特許状によって保護されることを所望する請求項を含んでいる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明の或る実施形態による、ビデオシステムの機能ブロック図である。
【図2】本発明の或る実施形態に従って構築されたリヤビューミラーの斜視図である。
【図3】本発明の或る実施形態に従って構築されたリヤビューミラーの斜視図であり、リヤビューミラーに密に近接して搭載されている前方を向いている外部カメラからの映像を表示している作動中のモニタを示している。
【図4】図1のリヤビューミラーの斜視図である。
【図5】図1のリヤビューミラーの正面図である。
【図6】図1のリヤビューミラーの側面図である。
【図7】図1のリヤビューミラーの平面図である。
【図8】本発明の別の実施形態に従って構築されたリヤビューミラーの斜視図である。
【図9】図8のリヤビューミラーの正面図である。
【図10】図8のリヤビューミラーの背面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両用ビデオシステムであって、
リヤビューミラーハウジングと、
該リヤビューミラーハウジングに搭載され、前記車両の運転者の視界内に配置されたミラーと、
ビデオ映像をキャプチャするためのビデオカメラと、
前記ビデオ映像がキャプチャされているときに前記車両の位置を決定するための位置決定装置と、
前記リヤビューミラーハウジングにおいて実質的に前記ミラーの背後に搭載され、前記ビデオカメラと作動的に通信するディスプレイモニターと、
を具備し、
前記ミラー及び前記ディスプレイモニターは、前記ディスプレイモニターが前記ビデオカメラによってキャプチャされた前記ビデオ映像を表示しているときに、該ビデオ映像を前記ミラーを通して見ることができるように構成されており、
さらに、
前記ビデオ映像のうちの少なくとも一部がキャプチャされたときに、前記ビデオカメラによってキャプチャされた前記ビデオ映像のうちの少なくとも一部を前記車両の位置とともに記録するための記録媒体と、
を具備する、ことを特徴とするビデオシステム。
【請求項2】
車両用ビデオシステムであって、
リヤビューミラーハウジングと、
該リヤビューミラーハウジングに搭載されたミラーと、
ビデオ映像をキャプチャするために前記リヤビューミラーハウジングに搭載されたビデオカメラと、
前記ビデオ映像がキャプチャされているときに前記車両の位置を決定するための位置決定装置と、
前記リヤビューミラーハウジングにおいて実質的に前記ミラーの背後に搭載され、前記ビデオカメラと作動的に通信するディスプレイモニターと、
を具備し、
前記ミラー及び前記ディスプレイモニターは、前記ディスプレイモニターが前記ビデオカメラによってキャプチャされた前記ビデオ映像を表示しているときに、該ビデオ映像を前記ミラーを通して見ることができるように構成されており、
さらに、
前記ビデオ映像のうちの少なくとも一部がキャプチャされたときに、前記ビデオカメラによってキャプチャされた前記ビデオ映像のうちの少なくとも一部を前記車両の位置とともに記録するための記録媒体と、
を具備する、ことを特徴とするビデオシステム。
【請求項3】
前記記録媒体が前記リヤビューミラーハウジングに設置されている、請求項2に記載のビデオシステム。
【請求項4】
前記リヤビューミラーハウジングの外側に搭載された外部ビデオカメラを更に含み、
前記記録媒体が、さらに、前記ビデオ映像のうちの少なくとも一部がキャプチャされているときに前記外部ビデオカメラによってキャプチャされた前記ビデオ映像のうちの少なくとも一部を前記車両の位置とともに記憶するように動作することが可能である、請求項2に記載のビデオシステム。
【請求項5】
音声信号をキャプチャするように動作することが可能な内部マイクロフォンをさらに含み、
前記記録媒体が、前記音声信号のうちの少なくとも一部を、前記ビデオ映像のうちの前記少なくとも一部とともに記録するように動作することが可能である、請求項2に記載のビデオシステム。
【請求項6】
距離を隔てて配置されたマイクロフォンから音声信号を受信するためのワイヤレスマイクロフォン受信器を更に含み、
前記記録媒体が、さらに、前記音声信号のうちの少なくとも一部を、前記ビデオ映像のうちの前記少なくとも一部とともに記録するように動作することが可能である、請求項2に記載のビデオシステム。
【請求項7】
前記記録媒体は、コンピュータにより読み取り可能なメモリであって、前記リヤビューミラーハウジングから選択的に取り外すことが可能であり、かつ、前記リヤビューミラーハウジング内に選択的に取り付けることが可能なものである、請求項3に記載のビデオシステム。
【請求項8】
前記記録媒体を前記リヤビューミラーハウジングから取り外すのに要求されるキーを更に含む、請求項3に記載のビデオシステム。
【請求項9】
速度情報を決定するように動作することが可能な速度検出器を更に含み、
前記記録媒体が、前記速度情報を前記ビデオ映像の前記少なくとも一部とともに記録するように動作することが可能である、請求項2に記載のビデオシステム。
【請求項10】
赤外線照明を提供するために前記リヤビューミラーハウジングに搭載された少なくとも1つの赤外線光源を更に含む、請求項2に記載のビデオシステム。
【請求項11】
前記記録されたビデオ映像のうちの少なくとも一部に電子透かしを組み込むように動作することが可能なコンピュータプロセッサを更に含む、請求項2に記載のビデオシステム。
【請求項12】
前記車両の信号灯の動作に応答して、前記記録媒体に対して、前記ビデオカメラによりキャプチャされる前記ビデオ映像のうちの前記少なくとも一部を、前記ビデオ映像のうちの前記少なくとも一部がキャプチャされたときに前記車両の位置とともに記録させるようにするトリガ機構をさらに含む、請求項2に記載のビデオシステム。
【請求項13】
前記記録媒体の内容をコンピュータにワイヤレス方式によりダウンロードするように動作することが可能なワイヤレス通信機構をさらに含む、請求項2に記載のビデオシステム。
【請求項14】
車両に関する情報をキャプチャ、表示及び記録するためのシステムであって、
リヤビューミラーハウジングと、
該リヤビューミラーハウジングに搭載されたミラーと、
前記リヤビューミラーハウジングに搭載され、前記車両の車室内部のビデオ映像をキャプチャするように動作することが可能な内部ビデオカメラと、
前記ビデオ映像がキャプチャされているときに前記車両の位置を決定するように動作することが可能な位置決定装置と、
前記リヤビューミラーハウジングにおいて実質的に前記ミラーの背後に搭載され、前記ビデオ映像を表示するように動作することが可能なディスプレイモニターと、
を具備し、
前記ミラー及び前記ディスプレイモニターは、前記ディスプレイモニターが前記内部ビデオカメラによりキャプチャされた前記ビデオ映像を表示しているときに、該ビデオ映像を前記ミラーを通して見ることができるように構成されており、
さらに、
前記ビデオ映像のうち少なくとも一部がキャプチャされたときに、前記ビデオカメラによりキャプチャされた前記ビデオ映像のうちの前記少なくとも一部を前記車両の位置とともに記録するように動作することが可能な記録媒体と、
前記リヤビューミラーハウジングに搭載され、音声信号をキャプチャするように動作することが可能な内部マイクロフォンと、
を具備し、
前記記録媒体が、さらに、前記ビデオ映像の前記少なくとも一部とともに、前記音声信号のうちの少なくとも一部を記録するように動作することが可能である、
ことを特徴とするシステム。
【請求項15】
前記リヤビューミラーハウジングの外側に搭載され、前記車両の外部にある領域のビデオ映像をキャプチャするように動作することが可能な外部ビデオカメラを更に含み、
前記ディスプレイモニターは、前記外部ビデオカメラと作動的に通信しており、
前記ミラー及び前記ディスプレイモニターは、前記ディスプレイモニターが前記外部ビデオカメラによりキャプチャされた前記ビデオ映像を表示しているときに前記ビデオ映像を前記ミラーを通して見ることができるように構成されており、
前記記録媒体は、前記外部ビデオカメラによりキャプチャされる前記ビデオ映像のうちの少なくとも一部を、前記ビデオ映像のうちの前記少なくとも一部がキャプチャされたときに、前記車両の前記位置とともに記録するように動作することが可能である、請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
モバイルマイクロフォンからの音声信号を受信するためのワイヤレスマイクロフォン受信器を更に含み、
前記記録媒体は、前記音声信号のうちの少なくとも一部を、前記外部ビデオカメラによりキャプチャされる前記ビデオ映像のうちの前記少なくとも一部とともに記録するように動作することが可能である、請求項15に記載のシステム。
【請求項17】
速度情報を決定するように動作することが可能な速度検出器を更に含み、
前記記録媒体は、さらに、前記速度情報を、前記外部ビデオカメラによりキャプチャされる前記ビデオ映像のうちの前記少なくとも一部とともに記録するように動作することが可能である、請求項15に記載のシステム。
【請求項18】
前記記録媒体は、コンピュータにより読み取り可能なメモリであって、前記リヤビューミラーハウジングから選択的に取り外すことが可能であり、かつ、前記リヤビューミラーハウジング内に選択的に取り付けることが可能なものであり、
さらに、当該システムは、前記記録媒体を前記リヤビューミラーハウジングから取り外すのに要求されるキーを含む、請求項14に記載のシステム。
【請求項19】
前記記録されたビデオ映像のうちの少なくとも一部に電子透かしを組み込むように動作することが可能なコンピュータプロセッサを更に含む、請求項14に記載のシステム。
【請求項20】
車両に関する情報をキャプチャ、表示及び記録する方法であって、
前記車両の車室内のビデオ映像を、リヤビューミラーハウジングに搭載された内部ビデオカメラを用いてキャプチャする段階と、
前記ビデオ映像がキャプチャされるときに前記車両の位置を決定する段階と、
前記ビデオ映像を、前記リヤビューミラーハウジングにおいて実質的にミラーの背後に搭載されたディスプレイモニターを用いて表示する段階と、
を含み、
前記ミラー及び前記ディスプレイモニターは、前記ビデオ映像を前記ミラーを通して見ることができるように構成されており、
さらに、
前記ビデオカメラによりキャプチャされる前記ビデオ映像のうちの少なくとも一部を、前記ビデオ映像のうちの前記少なくとも一部が撮影されたときに前記車両の前記位置とともに記録媒体に記録する段階と、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項21】
前記車両の前記車室内からの音声信号を、前記リヤビューミラーハウジングに搭載された内部マイクロフォンを用いてキャプチャする段階と、前記音声信号のうちの少なくとも一部を前記ビデオ映像のうちの前記少なくとも一部とともに記録する段階と、を更に含む、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記車両の外部にある領域のビデオ映像を、外部ビデオカメラを用いてキャプチャする段階と、
前記ビデオ映像を、前記ディスプレイモニターを用いて表示する段階と、
前記外部ビデオカメラによりキャプチャされる前記ビデオ映像のうちの少なくとも一部を、前記ビデオ映像のうちの前記少なくとも一部が撮影されたときに前記車両の前記位置とともに記録する段階と、
を更に含む、請求項20に記載の方法。
【請求項23】
モバイルマイクロフォンにより送信される音声信号をキャプチャする段階と、
前記音声信号のうちの少なくとも一部を、前記外部ビデオカメラによりキャプチャされた前記ビデオ映像のうちの前記少なくとも一部とともに記録する段階と、
を更に含む、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
速度情報をキャプチャする段階と、
前記速度情報を、前記外部ビデオカメラによりキャプチャされた前記ビデオ映像のうちの少なくとも一部とともに記録する段階と、
を更に含む、請求項22に記載の方法。
【請求項25】
前記記録媒体は、コンピュータにより読み取り可能なメモリであって、前記リヤビューミラーハウジングから選択的に取り外すことが可能であり、かつ、前記リヤビューミラーハウジング内に取り付けることが可能であり、
当該方法が、前記リヤビューミラーハウジングから前記記録媒体を取り外すためにキーの使用を要求する段階を更に含む、請求項20に記載の方法。
【請求項26】
前記記録されたビデオ映像のうちの少なくとも一部に電子透かしを組み込む段階を更に含む、請求項20に記載の方法。
【請求項27】
前記車両の信号灯の動作に応答して、前記記録媒体に対して、前記ビデオカメラによりキャプチャされる前記ビデオ映像のうちの前記少なくとも一部を、前記ビデオ映像のうちの前記少なくとも一部が撮影されたときに前記車両の前記位置とともに記録させるようにする段階を更に含んでいる、請求項20に記載の方法。
【請求項28】
前記記録媒体の内容をコンピュータにワイヤレス方式によりダウンロードできるようにする段階を更に含む、請求項20に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公表番号】特表2009−508734(P2009−508734A)
【公表日】平成21年3月5日(2009.3.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−531337(P2008−531337)
【出願日】平成18年9月15日(2006.9.15)
【国際出願番号】PCT/US2006/035934
【国際公開番号】WO2007/035450
【国際公開日】平成19年3月29日(2007.3.29)
【出願人】(508076495)ディジタル アライ インコーポレイテッド (1)
【Fターム(参考)】