説明

二流体ノズル、基板処理装置および基板処理方法

【課題】二流体ノズルにおいて簡単な構造で液滴を効率よく帯電させる。
【解決手段】基板処理装置は、基板に処理液である純水の液滴を噴出する二流体ノズル3を備え、ノズル3は内筒部材32および外筒部材33を備える。ガスは気体流路である内筒部材32内を流れ、処理液は内筒部材32と外筒部材33とにより構成される処理液流路を下方へと流れる。内筒部材32の下端部321の下方は混合領域302となっており、混合領域302でガスと処理液とが混合されて微細な液滴が生成され、外筒部材33の下端の噴出口31から噴出される。気体流路内には第1電極61が設けられ、処理液流路内には第2電極62が設けられ、第1電極61と第2電極62との間に電位差が付与されることにより処理液に電荷が誘導され、帯電した液滴が生成される。ノズル3では簡単な構造で第1電極61を処理液から隔離しつつ液滴を効率よく帯電させることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液滴を噴出する二流体ノズルに関し、特に、処理液の液滴を基板に噴射して処理する際に使用される二流体ノズルおよび二流体ノズルを使用して基板を処理する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、半導体基板(以下、単に「基板」という。)の製造工程において、基板に処理液を噴射して様々な処理が行われている。例えば、基板の洗浄処理では、基板に対して純水等の洗浄液を噴射することにより、基板の表面に付着したパーティクル等が除去される。
【0003】
ところで、このような洗浄処理では、表面に絶縁膜が形成された基板と比抵抗が高い純水との接触により、基板の表面全体が帯電することが知られている。例えば、基板表面に酸化膜が形成されている場合には基板はマイナスに帯電し、基板表面にレジスト膜が形成されている場合にはプラスに帯電する。ここで、基板の帯電量が大きくなると、洗浄中や洗浄後におけるパーティクルの再付着や放電による配線の損傷等が発生する恐れがある。そこで、基板処理装置において基板の帯電を抑制する様々な技術が提案されている。
【0004】
例えば、特許文献1では、回転する基板上に洗浄液を供給して洗浄する洗浄装置において、イオン化した窒素ガスを基板上の処理空間にパージした状態で洗浄を行うことにより、基板表面の帯電を抑制する技術が開示されている。また、特許文献2では、洗浄液が貯溜された処理槽に基板を浸漬して洗浄する洗浄装置において、洗浄液の交換時に基板に噴射する液体を、純水に炭酸ガスを溶解させた炭酸ガス溶解水とすることにより、基板表面の帯電を抑制する技術が開示されている。
【0005】
特許文献3では、純水をノズルから高速にて噴出してノズルとの流動摩擦により帯電した純水の微小液滴を生成し、当該液滴を帯電した物質と接触させることにより、帯電物質の静電気を除去する除電装置が開示されており、当該除電装置の適用対象として、洗浄後の帯電した半導体基板が挙げられている。
【0006】
一方、非特許文献1では、ノズルから噴出された純水のジェットがシリコンウエハに衝突したときに発生する帯電霧の発生機構に関する実験について記載されている。当該実験に利用される装置では、純水の噴出経路に誘導電極を配置してジェットの帯電量を制御することにより、帯電霧の帯電量が変更される。
【特許文献1】特開2002−184660号公報
【特許文献2】特開2005−183791号公報
【特許文献3】特開平10−149893号公報
【非特許文献1】浅野一明、下川博文,「水噴流とシリコンウエハの衝突による帯電霧」,静電気学会講演論文集’00(2000.3),静電気学会,2000年3月,pp.25−26
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、特許文献1のようにイオン化したガス雰囲気における洗浄処理では、基板表面に対してイオン化ガスを継続して効率良く供給することが難しく、洗浄処理中の基板の帯電抑制に限界がある。一方、特許文献2および特許文献3の装置では、洗浄処理中における基板の帯電を抑制することはできない。
【0008】
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、処理液を基板に供給して処理する基板処理装置において、処理中における基板の帯電を抑制することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1に記載の発明は、処理対象に向けて処理液の液滴を噴出する二流体ノズルであって、処理液が流れる処理液流路と、気体が流れる気体流路と、前記処理液流路からの前記処理液と前記気体流路からの前記気体とを混合して液滴を生成し、前記液滴を前記気体と共に所定の噴出方向へと噴出する液滴生成部と、前記液滴生成部近傍にて前記気体流路内に設けられた第1電極と、前記処理液流路または前記液滴生成部内にて前記処理液に接し、前記第1電極との間で電位差が付与される第2電極とを備える。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の二流体ノズルであって、前記液滴生成部が、前記処理液と前記気体との混合領域を覆うとともに噴出口を有するカバーを備え、前記第2電極が前記カバー内に設けられる。
【0011】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の二流体ノズルであって、前記気体流路から前記混合領域の中央に向かって前記気体が噴出され、前記混合領域において前記気体の流れの周囲に前記処理液流路からの前記処理液が供給され、前記第2電極が、前記気体の前記流れを囲む環状である。
【0012】
請求項4に記載の発明は、請求項2または3に記載の二流体ノズルであって、前記カバーおよび前記第2電極が、一体的に形成された導電性の部材である。
【0013】
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載の二流体ノズルであって、前記第2電極が、導電性樹脂または導電性カーボンにより形成されている。
【0014】
請求項6に記載の発明は、請求項1ないし5のいずれかに記載の二流体ノズルであって、前記処理液と前記気体との混合領域と前記第1電極との間の距離が5cm以下である。
【0015】
請求項7に記載の発明は、請求項1ないし6のいずれかに記載の二流体ノズルであって、前記第1電極および前記第2電極のいずれか一方が接地される。
【0016】
請求項8に記載の発明は、請求項1ないし7のいずれかに記載の二流体ノズルであって、前記処理液が純水に炭酸ガスを溶解させた液体である。
【0017】
請求項9に記載の発明は、請求項1ないし8のいずれかに記載の二流体ノズルであって、前記処理液の比抵抗が1×10Ωm以上4×10Ωm以下である。
【0018】
請求項10に記載の発明は、請求項1ないし7のいずれかに記載の二流体ノズルであって、前記処理液が非導電性である。
【0019】
請求項11に記載の発明は、基板を処理する基板処理装置であって、基板を保持する保持部と、前記基板の主面に向けて処理液の液滴を噴出する請求項1ないし10のいずれかに記載の二流体ノズルと、前記第1電極と前記第2電極との間に電位差を付与する電源とを備える。
【0020】
請求項12に記載の発明は、請求項11に記載の基板処理装置であって、前記基板の前記主面における電位を測定する表面電位計と、前記二流体ノズルからの前記液滴の噴出と並行して前記表面電位計からの出力に基づいて前記第1電極と前記第2電極との間の電位差を制御する制御部とをさらに備える。
【0021】
請求項13に記載の発明は、基板を処理する基板処理方法であって、a)処理液が流れる処理液流路と、気体が流れる気体流路と、前記処理液流路からの前記処理液と前記気体流路からの前記気体とを混合して液滴を生成し、前記液滴を前記気体と共に所定の噴出方向へと噴出する液滴生成部とを備える二流体ノズルから基板の主面に向けて前記処理液の液滴を噴出する工程と、b)前記液滴生成部近傍にて前記気体流路内に設けられた第1電極と、前記処理液流路または前記液滴生成部内にて前記処理液に接する第2電極との間に電位差を付与することにより、前記a)工程と並行して前記液滴に電荷を誘導する工程とを備える。
【0022】
請求項14に記載の発明は、請求項13に記載の基板処理方法であって、前記a)工程および前記b)工程と並行して、c)前記基板の前記主面における電位を測定し、前記電位に基づいて前記第1電極と前記第2電極との間の電位差を制御する工程をさらに備える。
【0023】
請求項15に記載の発明は、請求項13または14に記載の基板処理方法であって、前記a)工程が行われている間、前記b)工程が継続的に行われる。
【発明の効果】
【0024】
請求項1ないし10の発明では、簡単な構造で第1電極を処理液から隔離しつつ処理液の液滴を効率よく帯電させることができる。
【0025】
また、請求項3の発明では、液滴全体の電荷のムラを低減することができ、請求項4の発明では、ノズルの構造を簡素化することができ、請求項5の発明では処理液の汚染を防止することができる。請求項8および9の発明では、処理対象の帯電をさらに抑制することができる。
【0026】
請求項11、13および15の発明では、処理中における基板の帯電を抑制することができ、請求項12および14の発明では、帯電を効率よく抑制することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る基板処理装置1を示す図である。基板処理装置1は、表面に絶縁膜である酸化膜が形成された半導体基板9(以下、単に「基板9」という。)に非導電性の純水(以下、「処理液」という。)を供給して洗浄処理を行うことにより、基板9の表面に付着したパーティクル等の異物を除去する基板洗浄装置である。
【0028】
図1に示すように、基板処理装置1は、処理対象である基板9を下側から保持する基板保持部2、基板9の上方に配置されて上側の主面(以下、「上面」という。)に向けて処理液の液滴を噴出する二流体ノズル(以下、「ノズル」という。)3、ノズル3に処理液供給管41を介して処理液を供給する処理液供給源42、処理液供給源42とは別にノズル3にガス供給管51を介してキャリアガスである窒素ガスや空気等を導くガス供給源52、ノズル3内の後述する電極に電位を与える電源6、および、ノズル3を基板9の上面に平行に基板9に対して相対的に移動するノズル移動機構7を備える。図1では、図示の都合上、基板保持部2の一部を断面にて描いている。
【0029】
基板保持部2は、略円板状の基板9を下側および外周側から保持するチャック21、基板9を回転する回転機構22、および、チャック21の外周を覆う処理カップ23を備える。回転機構22はチャック21の下側に接続されるシャフト221、および、シャフト221を回転するモータ222を備え、モータ222が駆動されることにより、シャフト221およびチャック21と共に基板9が回転する。処理カップ23は、チャック21の外周に配置されて基板9上に供給された処理液の周囲への飛散を防止する側壁231、および、処理カップ23の下部に設けられて基板9上に供給された処理液を排出する排出口232を備える。
【0030】
ノズル移動機構7は、先端にノズル3が固定されるアーム71、および、アーム71を揺動するモータ72を備える。基板処理装置1では、モータ72が駆動されることにより、ノズル3がアーム71と共に基板9の上面に平行に直線に近い円弧状に往復移動する。
【0031】
図2は、ノズル3の縦断面図である。ノズル3は内部混合型の二流体ノズルであり、ノズル3の中心軸30(噴出口31の中心軸でもある。)を中心とする筒状の内筒部材32および外筒部材33を備える。内筒部材32はフッ素系の樹脂にて形成され、外筒部材33は石英にて形成されるが、これらの部材は他の材料にて形成されてもよい。内筒部材32の上端はガス供給管51に接続され、下端からガスが噴出される。すなわち、ガス供給管51および内筒部材32がノズル3において気体が流れる気体流路を構成する。内筒部材32の下端近傍の部位(以下、「下端部321」と呼ぶ。)はガスが勢いよく噴出されるように径が小さくなっている。
【0032】
また、内筒部材32の内壁面には、メッキにより導電層である第1電極61が形成されており、第1電極61はノズル3の外に設けられた電源6のマイナス極に接続される。なお、後述するように内筒部材32の下端部321の下でガスと処理液との混合が行われるようになっており、この処理液が第1電極61に付着することを防止するために、第1電極61は内筒部材32の下端の開口から僅かに上方の位置またはさらに上方に設けられる。
【0033】
外筒部材33は、上部において内筒部材32と接しており、内筒部材32の下端部321の外周との間に環状の間隙301が形成される。そして、下端部321の下方で径が減少し、下端が噴出口31となっている。間隙301の上部には側方から処理液供給管41が接続され、処理液供給源42(図1参照)からの処理液が間隙301へと供給されて下方へと流れる。このように、ノズル3では、処理液供給管41並びに間隙301を形成する内筒部材32および外筒部材33が、処理液が流れる処理液流路を構成する。下端部321の下方の混合領域302では、気体流路から混合領域302の中央に向かってガスが噴出され、この気体の流れの周囲に処理液流路からの処理液が供給されることにより、処理液とガスとが混合されて微細な液滴が生成される。外筒部材33の一部はこの混合領域302を覆うと共に噴出口31を有するカバー331となっていることから、生成された液滴はガスと共に噴出口31から中心軸30に沿う下方である噴出方向と勢いよく噴出される。以下の説明では、液滴を生成するとともに噴出方向を決定する下端部321およびその周囲のカバー331を「液滴生成部303」と呼ぶ。
【0034】
カバー331内には中心軸30を中心とする環状の第2電極62が埋め込まれており、第2電極62は接地される。これにより、第1電極61と第2電極62との間に電源6による電位差が付与される。第2電極62は処理液に接することから、この電位差により処理液がプラスに帯電し、噴出口31からはプラスに帯電した微細な液滴が噴出されることとなる。換言すれば、ノズル3では、内部の第1電極61が処理液に電荷を誘導する誘導電極としての役割を果たしている。なお、第2電極62は処理液流路または液滴生成部303内にて処理液に接する他の位置に設けられてもよい。
【0035】
第2電極62はアモルファスカーボンやグラッシカーボン等のガラス状の導電性カーボンにより形成される。ガラス状カーボンは、均質かつ緻密な構造を有する硬質な炭素材料であることから、導電性や耐薬品性、耐熱性等に優れる。第2電極62は導電性樹脂(例えば、導電性PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)や導電性PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)により形成されてもよい。
【0036】
次に、基板処理装置1による基板9の洗浄について説明する。図3は、基板9の洗浄の流れを示す図である。図1に示す基板処理装置1では、まず、基板9が基板保持部2のチャック21により保持された後、回転機構22のモータ222が駆動されて基板9の回転が開始される(ステップS11,S12)。続いて、第1電極61と第2電極62との間に電位差が付与される(ステップS13)。本実施の形態では、第1電極61に対しておよそ(−1000)Vの電位が与えられる。
【0037】
次に、ノズル移動機構7が駆動されてノズル3の移動(すなわち、揺動)が開始され(ステップS14)、処理液供給源42からの処理液の供給およびガス供給源52からのガスの供給が開始されることにより、液滴生成部303にて処理液とガスとが混合されて微小な液滴が生成され、液滴が基板9の上面に向かって噴出される(ステップS15)。そして、既述のように、第1電極61と第2電極62との間に電位差が付与されることにより、液滴生成部303にて液滴化される直前の処理液にプラスの電荷が誘導され、液滴がプラスに帯電する。
【0038】
ノズル3は、回転する基板9の上面に向けて液滴を噴出する間に基板9の上面に平行に基板9の中心と周縁部との間において直線に近い円弧状に一定速度にて往復移動を繰り返し、これにより、基板9の上面全体に対して処理液である純水の液滴が噴射され、上面に付着しているパーティクル等の異物が除去される。基板処理装置1では、基板9に対する液滴の噴出が行われている間、ノズル3内の処理液への電荷の誘導が並行して継続的に行われる。
【0039】
基板9への噴射が所定時間継続されて上面全体が洗浄されると、ノズル3からの液滴の噴出およびノズル3の基板9に対する相対移動が停止され、第1電極61と第2電極との間への電位差の付与(すなわち、ノズル3内の処理液への電荷の誘導)も停止される(ステップS16)。その後、基板9の回転を継続して基板9を乾燥させた後に基板9の回転が停止され(ステップS17)、基板9が基板処理装置1から搬出されて基板9に対する洗浄処理が終了する(ステップS18)。
【0040】
基板処理装置1では、基板9の上面に処理液の微小な液滴を高速にて衝突させることにより、上面に形成された微細なパターンを損傷することなく、上面に付着している有機物等の微小なパーティクルを効率良く除去することができる。また、基板処理装置1では、ノズル3として二流体ノズルを利用することにより、処理液の液滴を容易に生成することができるとともに、液滴の生成および噴出に係る機構を小型化することもできる。
【0041】
さらに、基板処理装置1では、仮に処理液である純水に電荷を誘導することなく洗浄を行った場合に基板9が帯電する極性とは逆極性の電荷(すなわち、プラスの電荷)を液滴化直前の処理液に誘導し、帯電した液滴を用いて基板9を洗浄することにより、洗浄中および洗浄後における基板9の帯電を抑制することができる。
【0042】
基板処理装置1では、また、基板9に対する洗浄が行われている間、ノズル3に対する電荷の誘導が継続的に行われることにより、基板9の帯電をより一層抑制することができる。さらに、第2電極62が混合領域302の中心へと向かうガスの流れを囲む環状とされることにより、液滴全体の電荷のムラを低減することができる。その結果、基板9の周方向に関して基板9の帯電をほぼ均等に抑制することができる。
【0043】
ここで、図2に示すように、ノズル3では第1電極61が気体流路の一部である内筒部材32内に設けられ、第2電極62が処理液流路の一部である外筒部材33の処理液に接する箇所に設けられるため、特別な工夫(例えば、第1電極61を誘電体で覆う等)を行うことなく簡単な構造で第1電極61を処理液から隔離することができ、かつ、第2電極62を確実に処理液に接触させることができる。その結果、簡単な構造で処理液に電荷を誘導することができる。加えて、内筒部材32の下端部321は液滴生成部303に極めて近いため、処理液への電荷の誘導を極めて効率よく行うことができる。
【0044】
また、第2電極62が導電性樹脂または導電性カーボンにより形成されることにより、金属にて形成される場合と異なり、接液部における導電性を確保しつつ、処理液への金属粉等の混入や金属の溶出による処理液の汚染を防止することができる。これにより、基板9の処理の質を向上することができる。なお、効率よく電荷を液滴に与えるという観点からは、図2のように混合領域302を覆うカバー331内に第2電極62が配置されることが最も好ましい。
【0045】
図4はノズル3の他の例を示す図であり、図4のノズル3では第1電極61および第2電極62の配置が図2のノズル3から変更されている。図4のノズル3では、ガス供給管51が内筒部材32の内部へと入り込み、ガス供給管51の内側面に環状の第1電極61が埋め込まれる。また、第2電極62は処理液供給管41内の外筒部材33の近傍に設けられる。このように、第1電極61は液滴生成部303近傍にて気体流路内に設けられるのであれば様々な態様にて設けられてよく、これにより、処理液の液滴を効率よく帯電させることができる。第2電極62も必ずしもノズル3を構成する部材に設けられる必要はなく、実質的にノズル3の一部とみなせる他の部位に設けられてよい。
【0046】
なお、第1電極61および第2電極62は液滴生成部303内の混合領域302に近いほど電荷の誘導効率は向上するが、設計の都合により第1電極61が内筒部材32の下端部321内に配置できない場合であっても、混合領域302と第1電極61との間の距離は5cm以下とされることが好ましい。
【0047】
図5はノズル3のさらに他の例を示す図である。図5のノズル3では、外筒部材33が導電性樹脂または導電性カーボンにて形成されて接地され、第2電極62が省略されるという点で図2に示すものと相違する。このように、混合領域302のカバーとしての役割を果たす外筒部材33と図2に示す第2電極62とは一体的に形成された導電性の部材として設けられてもよく、これにより、ノズル3の構造を簡素化することができる。
【0048】
図6は、図2に示すノズル3と同様の機能を有する外部混合型の二流体ノズル3aを示す図である。ノズル3aも中心軸30を中心とする内筒部材34および外筒部材35を有するが、内筒部材34は処理液供給管41に接続され、外筒部材35がガス供給管51に接続される。処理液供給管41からの処理液は内筒部材34を通って下方の吐出口31aから吐出される。内筒部材34と外筒部材35との間には中心軸30を中心とする環状の間隙301が形成され、ガス供給管51から供給されたガスは間隙301を下方へと進み、下方の環状の噴出口31bから中心軸30に向かって傾斜する方向に噴出される。このように、ノズル3aでは処理液供給管41および内筒部材34が処理液が流れる処理液流路を構成し、ガス供給管51、外筒部材35および内筒部材34が気体が流れる気体流路を構成する。
【0049】
吐出口31aから吐出された処理液は、吐出直後に噴出口31bからのガスと衝突し、微細な液滴となって中心軸30に沿う噴出方向へと噴出される。すなわち、内筒部材34の下部と外筒部材35の下部とが処理液とガスとを混合して液滴を生成し、液滴をガスと共に噴出方向へと噴出する液滴生成部となっており、吐出口31aの下方が混合領域302となっている。
【0050】
外筒部材35の内側面の下部には第1電極61が埋め込まれ、内筒部材34の内側面の下部には第2電極62が埋め込まれる。第1電極61は電源6に接続され、第2電極62は接地される。ノズル3aでは図2のノズル3と同様に、第1電極61が気体流路内に設けられることから、第1電極61に処理液が付着してしまうことを容易に防止することができる。また、第2電極62が処理液流路内に設けられることから処理液に容易に接触させることができ、さらに、第1電極61が図2の場合と同様に気体流路の開口端近傍(すなわち、液滴生成部近傍)に設けられることにより、簡単な構造で第1電極61を処理液から隔離しつつ効率よく液滴を帯電させることができる。ノズル3aにおいても第1電極61は中心軸30を中心とする環状とされ、これにより、液滴全体の電荷の分布を周方向において均一化することができる。
【0051】
次に、本発明の第2の実施の形態に係る基板処理装置1aについて図7を参照して説明する。基板処理装置1aでは、図1に示す基板処理装置1の構成に加えて、基板9の上面の電位を測定する表面電位計73、および、第1電極61に与えられる電位(すなわち、第1電極61と第2電極62との間の電位差)を制御する制御部63をさらに備える。表面電位計73は図示を省略するノズル移動機構(図1の符号7参照)に取り付けられ、基板9上の液滴が噴射される領域近傍の電位を測定する。なお、表面電位計73の位置は固定されてもよく、この場合、表面電位計73の測定結果は基板9の帯電の程度を示す値として参照される。基板処理装置1aの他の構成は図1および図2と同様であり、以下の説明において同符号を付す。
【0052】
図8は、基板処理装置1aによる基板9の洗浄の流れの一部を示す図である。基板処理装置1aでは、図3中のステップS15に代えて図8中のステップS15aが行われ、ステップS15aの前後の動作はそれぞれ、図3中のステップS11〜S14、並びに、ステップS16〜S18と同様である。
【0053】
基板処理装置1aにより基板9の洗浄が行われる際には、第1の実施の形態と同様に、基板9が基板保持部2に保持された後、基板9の回転が開始される(図3:ステップS11,S12)。続いて、第1電極61(図2参照)と第2電極62との間に電位差が付与され(ステップS13)、ノズル3の揺動が開始され(ステップS14)、処理液供給管41およびガス供給管51からの処理液およびガスの供給によりノズル3から処理液の微小な液滴が基板9の上面に向けて噴出される。このとき、第1電極61および第2電極62により処理液に電荷が誘導され、帯電した液滴が生成される。
【0054】
基板処理装置1aでは、電位差の付与およびノズル3からの液滴の噴出と並行して、表面電位計73により基板9の上面における電位が測定され、表面電位計73からの出力(すなわち、表面電位計73により測定された電位であり、以下、「測定電位」という。)に基づいて電源6からの出力が制御部63により制御されることにより、第1電極61と第2電極62との間の電位差が制御され、液滴に付与される電荷量が調整される(ステップS15a)。
【0055】
制御部63による電位差の制御には、比例制御やPID制御等が利用され、基板9の上面における帯電量が大きくなる(すなわち、測定電位の絶対値が大きくなる)に従って上記電位差を大きくすることにより、処理液に誘導される電荷量を大きくして基板9の帯電が効率良く抑制される。また、過剰な電荷誘導によって基板9を逆電位に帯電させてしまうことも防止される。基板9に対する洗浄が終了すると、基板9の乾燥後に回転が停止され、基板処理装置1aから基板9が搬出される(ステップS16〜S18)。
【0056】
図9は、本発明の第3の実施の形態に係る基板処理装置1bの構成を示す図である。第3の実施の形態では、純水以外の処理液を使用して洗浄が可能な基板9に対して洗浄が行われ、具体的には、炭酸ガス(CO)を溶解させた炭酸ガス溶解水が処理液として用いられる。なお、図9ではノズル3を基板9の上面に平行に基板9に対して相対的に移動するノズル移動機構(図1の符号7参照)の図示を省略している。
【0057】
基板処理装置1bの構成は、図1の処理液供給源42に代えて処理液供給部42aが設けられ、処理液供給部42aは、気液混合器421、純水供給源422および炭酸ガス供給源423を備える。気液混合器421は純水供給源422および炭酸ガス供給源423にそれぞれ接続され、気液混合器421の内部には、中空糸分離膜等により形成された気体透過性および液体不透過性のガス溶解膜が設けられる。気液混合器421内部では、ガス溶解膜により隔てられた2つの供給室に純水および炭酸ガスがそれぞれ個別に供給され、炭酸ガスの圧力が純水の圧力よりも高くされることにより、炭酸ガスがガス溶解膜を透過して純水中に溶解して炭酸ガス溶解水が生成される。そして、炭酸ガス溶解水は、処理液供給管41を介して処理液としてノズル3に供給される。なお、純水中に溶解している不要なガスは、図示省略の真空ポンプにより脱気される。
【0058】
気液混合器421では、炭酸ガス溶解水の比抵抗が所定の値となるように炭酸ガスや純水の供給圧等が制御される。炭酸ガス溶解水の比抵抗は、好ましくは、1×10Ωm以上4×10Ωm以下(気液混合器421の簡素化等の観点からは、より好ましくは、5×10Ωm以上4×10Ωm以下)とされ、本実施の形態では、約1×10Ωmとされる。
【0059】
基板処理装置1bでは、第1の実施の形態と同様に、ノズル3に処理液供給部42aから処理液が供給され、ガス供給源52からキャリアガスが供給されることにより、ノズル3内部にて処理液の液滴が生成されて噴出口31から基板9の上面に向けて噴出される。このとき、電源6によりノズル3内の第1電極61(図2参照)と第2電極62との間に電位差が付与されることにより、帯電した液滴が基板9に噴射される。基板処理装置1bの全体動作は図3と同様であり、液滴が基板9に向けて噴射される間に基板9が基板保持部2により回転するとともにノズル3が揺動することにより、基板9の全体が洗浄される。また、液滴の噴出が行われている間、ノズル3内における処理液への電荷の誘導が継続的に行われる。
【0060】
基板処理装置1bでは、純水に比べて比抵抗が低い炭酸ガス溶解水を処理液として、さらに、電位差を付与せずに洗浄した場合の洗浄後の基板電位とは逆極性の電荷(すなわち、プラスの電荷)が誘導された処理液の液滴により基板9を洗浄することにより、第1の実施の形態よりもさらに効率よく洗浄処理による基板9の帯電を抑制することができる。洗浄液に溶解している炭酸ガスは、洗浄後の乾燥工程において基板9上から除去されるため、基板9のリンス処理が不要となり、基板9の洗浄処理を簡素化することができる。
【0061】
基板処理装置1bでは、炭酸ガス溶解水に代えて、キセノン(Xe)等の希ガスやメタンガス等のガスを純水に溶解させた液体が処理液として用いられてもよい。この場合も、処理液の比抵抗は純水に比べて低くなり、電荷が誘導された当該処理液の液滴により基板9を洗浄することにより、洗浄処理による基板9の帯電を抑制することができる。また、処理液に溶解しているガスは、洗浄後の乾燥工程において基板9上から除去されるため、基板9のリンス処理が不要となり、基板9の洗浄処理を簡素化することができる。
【0062】
さらに、処理液は液体同士を混合することにより生成されてもよい。この場合、気液混合器421に代えてミキシングバルブが設けられ、炭酸ガス供給源423に代えて薬液供給源が設けられる。薬液供給源からは、例えば、希塩酸がミキシングバルブへと供給され、ミキシングバルブにおいて純水に対して微量の希塩酸が混合されることにより、純水に比べて比抵抗が低い処理液が生成されて処理液供給管41を介してノズル3に供給される。処理液の比抵抗は1×10Ωm以上4×10Ωm以下(より好ましくは、5×10Ωm以上4×10Ωm以下)とされる。
【0063】
処理液の比抵抗が1×10Ωm以上(好ましくは、5×10Ωm以上)とされることにより、処理液の酸性が過剰に強くなることを防止し、処理液との接触による基板9の配線の損傷等の影響を防止することができる。また、処理液の比抵抗が4×10Ωm以下とされることにより、基板9の帯電をより一層抑制することができる。基板処理装置1bでは、希塩酸に代えて、アンモニア水溶液や過酸化水素水等の薬液を純水に僅かに混合した水溶液が処理液として利用されてもよい。
【0064】
以上のように、基板処理装置1bは、非導電性の処理液以外の処理液が使用可能な基板9の処理に適した装置となっている。
【0065】
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。
【0066】
例えば、基板処理装置では、複数の基板9に対して上記の洗浄処理が連続的に行われてもよい。この場合、基板9の搬出入時において、第1電極61と第2電極62との間の電位差は維持されてもよい。また、電位差の付与は、例えば、第1電極61を接地して第2電極62を電源6に接続することにより行われてもよく、電源6の両極をそれぞれ、第1電極61および第2電極62に接続することにより行われてもよい。ただし、基板処理装置およびノズル3の構造の簡素化の観点からは、第1電極61および第2電極62のいずれか一方が接地されることが好ましい。
【0067】
上記実施の形態に係る基板処理装置では、洗浄により生じる基板の電位の極性および帯電量は、基板の種類(例えば、半導体基板の上面における絶縁膜の種類や配線金属の種類、およびそれらの組み合わせ)によって異なるため、基板処理装置において第1電極61と第2電極62との間に付与される電位差は、基板の種類に合わせて様々に変更される。例えば、基板上にレジスト膜が形成されている場合、洗浄により基板の上面がプラスに帯電するため、第1電極61には第2電極62に対してプラスとなる電圧が与えられ、処理液にマイナスの電荷が誘導される。
【0068】
第1および第2の実施の形態では、非導電性の処理液として純水以外の液体が利用されてもよく、例えば、フッ素系洗浄液である日本ゼオン株式会社のゼオローラ(登録商標)や、スリーエム社のノベック(登録商標)HFEが洗浄液として利用されてもよい。
【0069】
第1の実施の形態では第1電極61はメッキにより形成されているが、第1電極61は金属の圧入や埋め込みにより設けられてもよい。また、第1電極61は導電性樹脂や導電性カーボンにより形成されてもよく、処理液が金属等と接してよい場合は、第2電極62や図5の外筒部材33は金属や他の導電性部材にて形成されてもよい。さらに、第1電極61および第2電極62は中心軸30を中心とする環状とされなくてもよい。
【0070】
第3の実施の形態に係る基板処理装置1bでは、処理液を生成する気液混合器421やミキシングバルブは必ずしも設けられる必要はなく、他の装置にて生成された処理液がノズル3に供給されてもよい。また、第3の実施の形態においても第2の実施の形態と同様に基板9の表面電位が測定されて第1電極61と第2電極62との間の電位差が制御されてよい。
【0071】
上記実施の形態に係る基板処理装置は、基板の洗浄以外の様々な処理に利用されてもよく、例えば、薬液洗浄された後の基板のリンス処理に利用されてもよい。この場合、純水等のリンス液が基板に供給される処理液として用いられる。また、基板処理装置における処理対象は、プリント配線基板やフラットパネル表示装置に使用されるガラス基板等、半導体基板以外の様々なものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0072】
【図1】第1の実施の形態に係る基板処理装置を示す図である。
【図2】ノズルの縦断面図である。
【図3】基板の洗浄の流れを示す図である。
【図4】ノズルの他の例を示す図である。
【図5】ノズルのさらに他の例を示す図である。
【図6】ノズルのさらに他の例を示す図である。
【図7】第2の実施の形態に係る基板処理装置を示す図である。
【図8】基板の洗浄の流れの一部を示す図である。
【図9】第3の実施の形態に係る基板処理装置を示す図である。
【符号の説明】
【0073】
1,1a,1b 基板処理装置
2 基板保持部
3 ノズル
6 電源
9 基板
31 噴出口
32,34 内筒部材
33,35 外筒部材
41 処理液供給管
51 ガス供給管
61 第1電極
62 第2電極
63 制御部
73 表面電位計
302 混合領域
303 液滴生成部
331 カバー
S13,S15,S15a ステップ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
処理対象に向けて処理液の液滴を噴出する二流体ノズルであって、
処理液が流れる処理液流路と、
気体が流れる気体流路と、
前記処理液流路からの前記処理液と前記気体流路からの前記気体とを混合して液滴を生成し、前記液滴を前記気体と共に所定の噴出方向へと噴出する液滴生成部と、
前記液滴生成部近傍にて前記気体流路内に設けられた第1電極と、
前記処理液流路または前記液滴生成部内にて前記処理液に接し、前記第1電極との間で電位差が付与される第2電極と、
を備えることを特徴とする二流体ノズル。
【請求項2】
請求項1に記載の二流体ノズルであって、
前記液滴生成部が、前記処理液と前記気体との混合領域を覆うとともに噴出口を有するカバーを備え、
前記第2電極が前記カバー内に設けられることを特徴とする二流体ノズル。
【請求項3】
請求項2に記載の二流体ノズルであって、
前記気体流路から前記混合領域の中央に向かって前記気体が噴出され、
前記混合領域において前記気体の流れの周囲に前記処理液流路からの前記処理液が供給され、
前記第2電極が、前記気体の前記流れを囲む環状であることを特徴とする二流体ノズル。
【請求項4】
請求項2または3に記載の二流体ノズルであって、
前記カバーおよび前記第2電極が、一体的に形成された導電性の部材であることを特徴とする二流体ノズル。
【請求項5】
請求項1ないし4のいずれかに記載の二流体ノズルであって、
前記第2電極が、導電性樹脂または導電性カーボンにより形成されていることを特徴とする二流体ノズル。
【請求項6】
請求項1ないし5のいずれかに記載の二流体ノズルであって、
前記処理液と前記気体との混合領域と前記第1電極との間の距離が5cm以下であることを特徴とする二流体ノズル。
【請求項7】
請求項1ないし6のいずれかに記載の二流体ノズルであって、
前記第1電極および前記第2電極のいずれか一方が接地されることを特徴とする二流体ノズル。
【請求項8】
請求項1ないし7のいずれかに記載の二流体ノズルであって、
前記処理液が純水に炭酸ガスを溶解させた液体であることを特徴とする二流体ノズル。
【請求項9】
請求項1ないし8のいずれかに記載の二流体ノズルであって、
前記処理液の比抵抗が1×10Ωm以上4×10Ωm以下であることを特徴とする二流体ノズル。
【請求項10】
請求項1ないし7のいずれかに記載の二流体ノズルであって、
前記処理液が非導電性であることを特徴とする二流体ノズル。
【請求項11】
基板を処理する基板処理装置であって、
基板を保持する保持部と、
前記基板の主面に向けて処理液の液滴を噴出する請求項1ないし10のいずれかに記載の二流体ノズルと、
前記第1電極と前記第2電極との間に電位差を付与する電源と、
を備えることを特徴とする基板処理装置。
【請求項12】
請求項11に記載の基板処理装置であって、
前記基板の前記主面における電位を測定する表面電位計と、
前記二流体ノズルからの前記液滴の噴出と並行して前記表面電位計からの出力に基づいて前記第1電極と前記第2電極との間の電位差を制御する制御部と、
をさらに備えることを特徴とする基板処理装置。
【請求項13】
基板を処理する基板処理方法であって、
a)処理液が流れる処理液流路と、気体が流れる気体流路と、前記処理液流路からの前記処理液と前記気体流路からの前記気体とを混合して液滴を生成し、前記液滴を前記気体と共に所定の噴出方向へと噴出する液滴生成部とを備える二流体ノズルから基板の主面に向けて前記処理液の液滴を噴出する工程と、
b)前記液滴生成部近傍にて前記気体流路内に設けられた第1電極と、前記処理液流路または前記液滴生成部内にて前記処理液に接する第2電極との間に電位差を付与することにより、前記a)工程と並行して前記液滴に電荷を誘導する工程と、
を備えることを特徴とする基板処理方法。
【請求項14】
請求項13に記載の基板処理方法であって、
前記a)工程および前記b)工程と並行して、
c)前記基板の前記主面における電位を測定し、前記電位に基づいて前記第1電極と前記第2電極との間の電位差を制御する工程をさらに備えることを特徴とする基板処理方法。
【請求項15】
請求項13または14に記載の基板処理方法であって、
前記a)工程が行われている間、前記b)工程が継続的に行われることを特徴とする基板処理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−153322(P2008−153322A)
【公開日】平成20年7月3日(2008.7.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−337765(P2006−337765)
【出願日】平成18年12月15日(2006.12.15)
【出願人】(000207551)大日本スクリーン製造株式会社 (2,640)
【Fターム(参考)】