説明

内視鏡装置

【課題】観察対象物と内視鏡遠位端部との距離を相対的に表示することが可能な内視鏡装置を得る。
【解決手段】スコープコントローラ231は、観察画像を仮想的に複数のメッシュに区分する。そして、メッシュの中心点Oに向けてレーザ光照射部215にレーザ光を照射させる。レーザ光受光部216は中心点Oからの反射光を受光して、反射光の位相を検出する。スコープコントローラ231は、照射したレーザ光と反射光との位相差を用いて、メッシュの中心点Oから遠位端部211までの距離を算出する。システムコントローラ301が、受信した距離に応じて、等距離線を作成し、表示画像に合成する。そして、表示画像を表示部400に表示させる。遠位端部211から最も距離が近い部位を取り囲む等距離線は、最も濃い色で描かれ、遠位端部211から距離が離れるにつれて等距離線を表す色が薄くなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、観察対象物と内視鏡遠位端部との距離を表示する内視鏡装置に関する。
【背景技術】
【0002】
内視鏡装置は、被験者の体内に挿入される内視鏡スコープと被験者の体外に設けられて画像処理を行う内視鏡プロセッサとを備える。内視鏡スコープの遠位端部には、照明光を観察対象物に対して照射するライトガイド、及び撮像素子、例えばCCDが設けられる。撮像素子は、体内の観察対象物を撮像して得られた観察画像を内視鏡プロセッサに送信する。内視鏡プロセッサは、観察画像を画像処理した後、表示装置に表示する。
【0003】
一般に、観察対象物において遠位端部との距離が遠い部位では、観察画像の輝度が低下する。この性質を利用して、照明光の強度分布を一定になる処理を施した後に観察画像の輝度分布を求め、輝度分布の等高線表示を行う構成が知られている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第4229791号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、輝度分布の等高線表示を行う構成では、観察対象物の色彩により遠位端部との距離を精度良く表示することが出来ない場合がある。また、従来の構成では、照明光の強度分布を一定にする処理が必要になり、等高線表示を行うまでに必要な時間が大きくなる。等高線表示を行うまでに必要な時間が大きくなると、観察対象部位と遠位端部との距離を術者が即時に把握できず、観察時間が長くなり、被験者の負荷が増大する。
【0006】
本発明はこれらの問題に鑑みてなされたものであり、観察対象物と内視鏡遠位端部との距離を相対的に表示することが可能な内視鏡装置を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願発明による内視鏡装置は、内視鏡の遠位端部に設けられ、観察対象物にレーザ光を照射するレーザ光照射部と、遠位端部に設けられ、レーザ光照射部が観察対象物に対して照射したレーザ光の反射光を受光するレーザ光受光部と、レーザ光が照射された観察対象物と遠位端部との距離を算出するために用いるレーザ光情報を、反射光を用いて検出するレーザ情報検出部と、レーザ光が照射された観察対象物と遠位端部との距離を、レーザ光情報を用いて算出するレーザ距離算出部と、レーザ距離算出部が算出した距離に応じて、観察対象物と遠位端部との距離 が等しい部位を線で繋いだ等距離線を作成する画像処理部と、等距離線を表示する表示部とを備えることを特徴とする。
【0008】
内視鏡装置は、遠位端部に設けられて観察対象物を撮像して観察画像を送信する撮像部と、観察画像に含まれる輝度成分を用いて、観察対象物と遠位端部との距離を算出する画像距離算出部とをさらに備え、画像処理部は、レーザ距離算出部及び画像距離算出部が算出した距離に応じて、観察対象物と遠位端部との距離 が等しい部位を線で繋いだ等距離線を作成するものであっても良い。
【0009】
撮像部は、観察画像を送信する画像送信期間と、観察画像を送信しないブランキング期間とを所定の周期で繰り返しながら観察画像を送信し、レーザ情報検出部は、ブランキング期間内にレーザ光情報を送信することが好ましい。
【0010】
レーザ情報検出部は遠位端部に設けられることが好ましい。
【0011】
レーザ情報検出部は、レーザ光情報を電気信号として出力し、内視鏡装置は、レーザ光情報を電気信号から光信号に変換する電気信号変換部と、光信号を電気信号に変換する光信号変換部とをさらに備え、電気信号変換部は、レーザ光情報を光信号に変換した後に光信号変換部に送信し、光信号変換部は、光信号を電気信号に変換した後にレーザ距離算出部に送信することが好ましい。
【0012】
内視鏡装置は、撮像部、レーザ光照射部、レーザ光受光部、レーザ情報検出部、及びレーザ距離算出部を有し、観察対象物に近接する内視鏡スコープと、画像処理部及び表示部とを有する内視鏡プロセッサとをさらに備え、内視鏡スコープは、内視鏡プロセッサと接続するためのコネクタを備え、レーザ情報検出部は遠位端部に設けられ、レーザ距離算出部はコネクタに設けられることが好ましい。
【0013】
レーザ光情報は、レーザ光照射部が照射したレーザ光の位相と、レーザ光受光部が受光した反射光の位相との差であることが好ましい。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、観察対象物と内視鏡遠位端部との距離を相対的に表示することが可能な内視鏡装置を得る。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】内視鏡装置を概略的に示した図である。
【図2】レーザ光情報を送信するタイミングを示したタイミングチャートである。
【図3】複数のメッシュに観察部位を仮想的に区分した図である。
【図4】等距離線表示処理を示したフローチャートである。
【図5】レーザ光による等距離線を表示する表示部を示した図である。
【図6】レーザ光及び観察画像による等距離線を表示する表示部を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明における内視鏡装置100について添付図面を参照して説明する。まず、図1及び2を用いて内視鏡装置100の構成について説明する。
【0017】
内視鏡装置100は、被験者の体内に挿入される内視鏡スコープ200と、被験者の体外に設けられて画像処理を行う内視鏡プロセッサ300と、内視鏡プロセッサ300に接続される表示部400とを主に備える。
【0018】
内視鏡スコープ200は、被験者の体内に挿入される可撓部210と、術者が保持する操作部220と、内視鏡スコープ200と内視鏡プロセッサ300とを接続するコネクタ230とを主に備える。
【0019】
可撓部210の遠位端部211は被験者の体内に挿入され、近位端部212は操作部220に接続される。操作部220は可撓性のケーブル203によりコネクタ230と接続される。
【0020】
可撓部210の遠位端部211には、撮像部を成すCCD214、観察対象物500にレーザ光を照射するレーザ光照射部215、レーザ光照射部215が観察対象物500に対して照射したレーザ光の反射光を受光するレーザ光受光部216、光の位相差を検出するレーザ情報検出部217、そして電気信号を光信号に変換する電気信号変換部219が主に設けられる。
【0021】
CCD214は、撮像レンズ218を介して被写体を撮像し、これにより得られた観察画像を観察画像信号として電気信号変換部219に送信する。レーザ光照射部215は、所定の波長及び位相を有するレーザ光を発光する。そして、レーザ光受光部216は、受光した反射光の位相をレーザ情報検出部217に送信する。
【0022】
レーザ情報検出部217は、レーザ光照射部215が照射した光の位相と、レーザ光受光部216が受光した反射光の位相との位相差を検出し、この位相差を位相差情報として電気信号変換部219に送信する。本実施形態では、位相差情報がレーザ光情報を成す。このとき、位相差情報は電気信号に乗せて送信される。電気信号変換部219は、観察画像信号及び位相差情報を有する電気信号を、光信号に変換し、コネクタ230に送信する。
【0023】
可撓部210の遠位端部211には、被写体に照明光を配光する配光レンズ213が取り付けられ、遠位端部211内部であって配光レンズ213の光軸上に、ライトガイドファイバ233の遠位端が露出する。ライトガイドファイバ233は内視鏡スコープ200の全長に渡って設けられ、後述する内視鏡プロセッサ300が生じた照明光を、可撓部210の遠位端部211まで搬送する。照明光は、ライトガイドファイバ233の遠位端から配光レンズ213に向けて照射される。
【0024】
操作部220は、操作部材223並びに第1及び第2のスイッチ221、222を備える。術者は操作部材223を操作することにより、可撓部210の遠位端部211を所望の方向に動かすことが可能である。また、術者が第1のスイッチ221を操作すると、後述する表示画像に等距離線を表示する等距離線表示処理を内視鏡装置100が実行し、第2のスイッチ222を操作すると、観察画像を静止画像として記録する処理を内視鏡装置100が実行する。等距離線は、観察対象物500において、可撓部210の遠位端部211からの距離が等しい部位を線で繋いで得られる。
【0025】
コネクタ230内部には、光信号変換部232及びスコープコントローラ231が設けられる。
【0026】
光信号変換部232は、電気信号変換部219から光信号を受信し、電気信号に変換する。そして、電気信号をスコープコントローラ231に送信する。
【0027】
スコープコントローラ231は、光信号変換部232から受信した電気信号から、位相差情報と観察画像信号を抽出する。そして、観察画像信号に対して所定の信号処理を行った後、内視鏡プロセッサ300に送信する。
【0028】
また、スコープコントローラ231は、レーザ距離算出部を成し、位相差情報を用いてレーザ光を反射した部位と可撓部210の遠位端部211との距離を算出する。算出された距離は、距離情報として内視鏡プロセッサ300に送信される。
【0029】
さらに、スコープコントローラ231は、第1及び第2のスイッチ221、222からの命令信号を受信して、内視鏡プロセッサ300に命令信号を送信する。
【0030】
内視鏡プロセッサ300は、内視鏡装置100の動作を制御するシステムコントローラ301と、撮像した画像を記憶する記憶部を成す画像メモリ302と、ライトガイドファイバ233に照明光を照射する光源303とを主に備える。
【0031】
システムコントローラ301は、スコープコントローラ231と配線により電気的に接続され、距離情報及び観察画像信号を受信する。
【0032】
CCD214から観察画像信号を受信すると、システムコントローラ301は観察画像信号を画像処理して、表示画像を作成する。そして、表示画像を表示部400に送信する。表示部400は、この表示画像を表示する。
【0033】
スコープコントローラ231から距離情報を受信すると、システムコントローラ301は距離情報を用いて後述する観察対象物500と遠位端部211との等距離線を作成し、観察画像に等距離線を挿入する。すなわち、システムコントローラ301は画像処理部を成す。
【0034】
また、システムコントローラ301は、観察画像に含まれる輝度成分を用いて、観察対象物500と遠位端部211との等距離線を作成することも可能である。すなわち、システムコントローラ301は画像距離算出部を成す。輝度成分Yは、赤色信号R、緑色信号G、及び青色信号Bを用いて以下の式により求められる。
Y=0.299×R+0.587×G+0.114×B
なお、Y、R、G、B各信号は、0から255の値を取る8ビットスケールを持つ。
【0035】
撮像時において、システムコントローラ301は光源303の発光間隔及び発光量を制御する。これにより、観察対象物500に照射される照明光の光量及びタイミングが調節される。
【0036】
第1のスイッチ221が操作されると、システムコントローラ301は、スコープコントローラ231から受信した距離情報に基づいて等距離線を作成し、観察画像に挿入する。そして、等距離線が挿入された表示画像が表示部400に表示される。
【0037】
第2のスイッチ222が操作されると、スコープコントローラ231がスイッチ操作信号をシステムコントローラ301に送信する。スイッチ操作信号を受信したシステムコントローラ301は、現在受信している観察画像信号の1フレームを静止画像として画像メモリ302に記憶させる。
【0038】
次に、図2を用いて、位相差情報をレーザ光受光部216からスコープコントローラ231に送信する手段について説明する。
【0039】
電気信号変換部219は、所定の周期で観察画像信号を伝送する。より詳細に説明すると、垂直同期タイミングがHiになってから、所定の期間経過後に、観察画像信号の伝送を開始する。この所定の期間は、ブランキング時間と呼ばれ、観察画像信号にノイズ等が混入することを防止する等の理由により設けられる。位相差情報は、ブランキング時間内に伝送される。すなわち、垂直同期タイミングがHiになったとき、位相差情報の伝送を開始する。これにより、可撓部210に新たに配線を設けることなく、位相差情報をスコープコントローラ231に送信することができる。
【0040】
次に、図3を用いて、レーザ光を用いて可撓部210の遠位端部211からの距離を算出する手段について説明する。
【0041】
スコープコントローラ231は、観察画像600を仮想的に複数のメッシュに区分する。そして、メッシュの中心点Oに向けてレーザ光照射部215にレーザ光を照射させる。レーザ光受光部216は中心点Oからの反射光を受光して、反射光の位相を検出する。スコープコントローラ231は、照射したレーザ光と反射光との位相差を用いて、メッシュの中心点Oから遠位端部211までの距離を算出する。この処理を全てのメッシュに対して行うことにより、各メッシュの中心点Oから遠位端部211までの距離を算出できる。
【0042】
次に、図4から6を用いて、等距離線表示処理について説明する。等距離線表示処理は、術者が第1のスイッチ221を操作したときに実行される。
【0043】
ステップS401では、スコープコントローラ231が観察画像信号からRGB成分を抽出し、観察画像中にメッシュを作成する。
【0044】
ステップS402では、スコープコントローラ231が、レーザ光照射部215に各メッシュの中心へレーザ光を照射させる。
【0045】
ステップS403では、レーザ光受光部216が反射光を受光して、位相差を検出する。そして、スコープコントローラ231が、照射したレーザ光と反射光との位相差を用いて、メッシュの中心点Oから遠位端部211までの距離を算出する。算出された距離は、システムコントローラ301に送信される。
【0046】
ステップS402からS403が実行されている間、ステップS404において、システムコントローラ301が、観察画像信号に含まれる輝度情報を用いて観察部位から遠位端部211までの距離を算出する。
【0047】
ステップS404では、システムコントローラ301が、レーザ光及び輝度情報により算出された距離に応じて、等距離線412を作成し、表示画像に合成する。そして、表示画像を表示部400に表示させる(図6参照)。このとき、レーザ光により算出した距離と輝度情報を用いて算出した距離との間に所定値以上の誤差がある場合、誤差がある部位の周囲を等距離線とは異なる色で表示部に表示する。
【0048】
レーザ光を用いて可撓部210の遠位端部211からの等距離線411を算出することにより、図5に示すような表示画像が作成される。そして、輝度情報を用いて算出された等距離線を、レーザ光による等距離線411と合成することにより、より詳細な等距離線412を得ることができる。このとき、遠位端部211から最も距離が近い部位を取り囲む等距離線412は、最も濃い色で描かれ、遠位端部211から距離が離れるにつれて等距離線412を表す色が薄くなる(図6参照)。
【0049】
病変部は、非病変部と比較して明るく、あるいは暗くなる傾向がある。そのため、輝度情報のみを用いて病変部までの距離を算出する場合、病変部が非病変部よりも明るい場合には距離を短く算出してしまう傾向があり、病変部が非病変部よりも暗い場合には距離を長く算出してしまう傾向がある。そこで、レーザ光により算出した距離と輝度情報を用いて算出した距離との間に所定値以上の誤差がある場合、誤差がある部位を病変部と判断して、表示部に指示する。
【0050】
さらに、レーザ光による等距離線と輝度情報による等距離線とを用いることにより、レーザ光により距離を測定するときに用いるメッシュの大きさをある程度大きくすることができる。これにより、距離測定に必要な時間を短縮できる。
【0051】
本実施形態によれば、術者が病変部を迅速かつ的確に発見することが容易となる。
【0052】
また、光信号を用いることにより、観察画像信号及び位相差情報を短時間で送信することができる。これにより、撮像から表示までのタイムラグを短縮することができる。
【0053】
なお、撮像部はCCD214に限定されず、例えばCMOS等の撮像素子であっても良い。
【0054】
また、可撓部210に新たに設けた配線を用いて、位相差情報を内視鏡プロセッサ300に送信しても良い。
【0055】
レーザ光による等距離線を、輝度情報を用いて算出された等距離線と合成せず、レーザ光による等距離線のみを表示部400に表示しても良い。
【符号の説明】
【0056】
100 内視鏡装置
200 内視鏡スコープ
203 ケーブル
210 可撓部
211 遠位端部
212 近位端部
213 配光レンズ
214 CCD
215 レーザ光照射部
216 レーザ光受光部
217 レーザ情報検出部
218 撮像レンズ
219 電気信号変換部
220 操作部
221 第1のスイッチ
222 第2のスイッチ
223 操作部材
230 コネクタ
231 スコープコントローラ
232 光信号変換部
233 ライトガイドファイバ
300 内視鏡プロセッサ
301 システムコントローラ
302 画像メモリ
303 光源
400 表示部
500 観察対象物
O 中心点

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内視鏡の遠位端部に設けられ、観察対象物にレーザ光を照射するレーザ光照射部と、
前記遠位端部に設けられ、前記レーザ光照射部が観察対象物に対して照射したレーザ光の反射光を受光するレーザ光受光部と、
レーザ光が照射された観察対象物と前記遠位端部との距離を算出するために用いるレーザ光情報を、前記反射光を用いて検出するレーザ情報検出部と、
レーザ光が照射された観察対象物と前記遠位端部との距離を、前記レーザ光情報を用いて算出するレーザ距離算出部と、
前記レーザ距離算出部が算出した距離に応じて、観察対象物と前記遠位端部との距離 が等しい部位を線で繋いだ等距離線を作成する画像処理部と、
前記等距離線を表示する表示部とを備える内視鏡装置。
【請求項2】
前記遠位端部に設けられ、観察対象物を撮像して観察画像を送信する撮像部と、
観察画像に含まれる輝度成分を用いて、観察対象物と前記遠位端部との距離を算出する画像距離算出部とをさらに備え、
前記画像処理部は、前記レーザ距離算出部及び前記画像距離算出部が算出した距離に応じて、観察対象物と前記遠位端部との距離が等しい部位を線で繋いだ等距離線を作成する請求項1に記載の内視鏡装置。
【請求項3】
前記撮像部は、観察画像を送信する画像送信期間と、観察画像を送信しないブランキング期間とを所定の周期で繰り返しながら観察画像を送信し、
前記レーザ情報検出部は、前記ブランキング期間内にレーザ光情報を送信する請求項1及び2に記載の内視鏡装置。
【請求項4】
前記レーザ情報検出部は前記遠位端部に設けられる請求項1から3に記載の内視鏡装置。
【請求項5】
前記レーザ情報検出部は、レーザ光情報を電気信号として出力し、
前記内視鏡装置は、前記レーザ光情報を前記電気信号から光信号に変換する電気信号変換部と、前記光信号を前記電気信号に変換する光信号変換部とをさらに備え、
前記電気信号変換部は、前記レーザ光情報を前記光信号に変換した後に前記光信号変換部に送信し、
前記光信号変換部は、前記光信号を前記電気信号に変換した後に前記レーザ距離算出部に送信する請求項1から4に記載の内視鏡装置。
【請求項6】
前記内視鏡装置は、
前記撮像部、前記レーザ光照射部、前記レーザ光受光部、前記レーザ情報検出部、及び前記レーザ距離算出部を有し、観察対象物に近接する内視鏡スコープと、
前記画像処理部及び前記表示部とを有する内視鏡プロセッサとをさらに備え、
前記内視鏡スコープは、前記内視鏡プロセッサと接続するためのコネクタを備え、
前記レーザ情報検出部は前記遠位端部に設けられ、前記レーザ距離算出部は前記コネクタに設けられる請求項5に記載の内視鏡装置。
【請求項7】
前記レーザ光情報は、前記レーザ光照射部が照射したレーザ光の位相と、前記レーザ光受光部が受光した反射光の位相との差である請求項1に記載の内視鏡装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−11005(P2011−11005A)
【公開日】平成23年1月20日(2011.1.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−160112(P2009−160112)
【出願日】平成21年7月6日(2009.7.6)
【出願人】(000113263)HOYA株式会社 (3,820)
【Fターム(参考)】