説明

半導体デバイスの電気的にプログラミング可能なヒューズモジュール

【課題】より小型なeヒューズモジュールを提供する。
【解決手段】半導体デバイスが、eヒューズモジュールおよびプログラミング電流生成器を有する。eヒューズモジュールが電気的にプログラミングするeヒューズ素子(226)のアレイを含む。プログラミング電流発生器が、複数の基準トランジスタ素子(M0〜M6)のセットと、基準トランジスタ素子(M0〜M6)を活性化させて、選択された基準電流を生成するセレクタ(254)と、アレイの選択されたeヒューズ素子(226)に、選択された基準電流に応じたプログラミング電流を印加して、eヒューズ素子(226)の抵抗をプログラミングするカレントミラー(M7、M8、M9)とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気的にプログラミング可能なヒューズ(e−fuse)に関するものである。
【背景技術】
【0002】
集積回路半導体デバイス(IC)は、データのための不揮発性メモリ(NVM)を提供できる1つまたは複数のeヒューズモジュールを含む。eヒューズモジュールは、格納されたデータの対応するビットをアサートまたはデアサート状態として定義するためにICの製造および製造されたICの発送後、個々に電気的にプログラミングされる(すなわち、破壊(blown))ヒューズ素子のアレイを含む。eヒューズモジュールが用いられて、製造後にユーザまたは設計者によって、ロット番号およびセキュリティデータをICに記憶するかまたはフィールド プログラマブル ゲート アレイ(FPGA)の素子の相互接続部を構成する。
【0003】
eヒューズモジュールは、比較的高い電流を印加することによって、選択されるeヒューズ素子の設計および製造パラメータにより定義された元の抵抗を、プログラミング電流に応じたプログラム抵抗に簡易的に変化させて、プログラミングされる。例えば、プログラミング電流は、アンチヒューズの場合にヒューズ素子の抵抗を減少させるが、通常、プログラミング電流は、eヒューズ素子の抵抗を実質的に増加させる。通常、eヒューズ素子の2つの状態間の抵抗の差は少なくとも1桁であり、例えば、低抵抗状態は200オームであり、高抵抗状態は100、000オームである。
【0004】
eヒューズモジュールが、eヒューズアレイの素子をプログラムするために調整可能な電流を供給するプログラミング電流生成器を含む。プログラミング電流の制御によって、プログラミングされるeヒューズ素子の抵抗が制御される。また、eヒューズモジュールは、eヒューズアレイの個々の素子の抵抗状態を検出して、記憶されたデータを出力すること、およびアサートまたはデアサートされたeヒューズ素子の抵抗状態が仕様の範囲内であるかどうかを試験することのうちの少なくとも1方を行うように使用される検出システムを含む。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】米国特許第7724600号明細書
【特許文献2】米国特許第7477555号明細書
【特許文献3】米国特許出願公開第2003/0117829号明細書
【特許文献4】米国特許出願公開第2007/0237018号明細書
【特許文献5】米国特許出願公開第2010/0188881号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
プログラミング電流発生器の調整可能な基準電流または基準電圧を生成することために、基準抵抗のアレイを使用することは周知である。しかしながら、このような基準抵抗のアレイがICの望ましくない大きな領域を占める。したがって、より小型なeヒューズモジュールを有することは利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】eヒューズモジュールを含む周知の半導体デバイスの簡易回路図である。
【図2】本発明の一実施形態にしたがった、eヒューズモジュールを含む半導体デバイスの簡易回路図である。
【図3】本発明の一実施形態にしたがって、半導体デバイスのeヒューズモジュールをプログラムする方法の簡易フローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明を特定の好ましいバージョンについて極めて詳細に説明したが、他のバージョン及び変更は可能でありかつ考えられる。当業者は、請求の範囲によって定義したような発明の精神及び範囲から逸脱せずに本発明の同一目的を提供するように他の構造を設計するか又は修正する基礎として開示概念及び特定の実施の形態を容易に使用できることを理解するべきである。
【0009】
図1は、eヒューズモジュール200を含む周知の半導体デバイスの一部を示す。eヒューズモジュール200が、eヒューズ基準リンクアレイ202を含む。基準リンクアレイ202は、スイッチングマトリックス210を介してeヒューズメモリアレイ208におけるeヒューズセル(ビット)206に選択的に接続するeヒューズプログラミング電流発生器204に設けられる。スイッチングマトリックス210は、ワード線/ビット線技術を用いて、eヒューズ電流発生器204の出力212をeヒューズメモリアレイ208におけるいくつかのeヒューズのうちの一つのeヒューズに選択的に接続する。
【0010】
スイッチングマトリックス210は、選択された期間(すなわち、望ましいプログラム時間、Tpgm)においてeヒューズプログラミング電流発生器204の出力をメモリアレイにおける選択されたeヒューズセルに接続させる論理回路(図示せず)によって制御される。プログラミングされるメモリアレイのeヒューズは、eヒューズプログラミング電流発生器204を用いて順次(1つずつ)プログラミングされる。
【0011】
eヒューズプログラミング電流発生器204は、ノード216における基準電圧VREFと安定電圧を与えるバンドギャップ電圧源Vbgとを比較する演算増幅器(OpAmp)214を有する。基準電圧VREFはトランジスタP1を介して電流IP1およびeヒューズ基準リンクアレイ202の抵抗によって設定される。OpAmp214は入力電流を引込まずに、Vbg=VREFまでP1のゲートを駆動する。また、NIのわずかな追加的直列抵抗を無視して、OpAmp214はP2のゲートを駆動し、P1の幅とP2の幅は同一の場合にIp1と実質的に等しい電流Imirrorを生成する。また、ImirrorはIP1よりも実質的に大きくまたは小さく意図的にスケールされる。
【0012】
eヒューズ基準リンクアレイ202は、複数の基準リンク218、220、222を有し、該複数の基準リンク218、220、222が協働的に、eヒューズ基準リンクアレイの基準抵抗Rrefを提供する。eヒューズセル206のeヒューズ224が、プログラミング動作中に、eヒューズ電流発生器204からプログラミング電流によってプログラミング(すなわち、破壊)されるeヒューズリンク226を有する。eヒューズリンクおよび基準リンクの各々は、ポリシリコン、シリサイドポリシリコン、または他の好適なリンク材料の層を画定する。
【0013】
プログラム中に、ヒューズプログラミング電圧(通常には約2〜約4ボルト)はeヒューズセル206におけるVfsに供給される。スイッチングマトリックス210は、選択されたプログラミング期間中に、eヒューズプログラミング電流発生器205の出力212を、選択されたeヒューズセル206に接続して、プログラミングパルスPgmを生成する。選択されたプログラミング期間およびヒューズプログラミング電圧は、プログラムされたeヒューズメモリアレイの特性によって予め決定されている。eヒューズセル206のトランジスタN2は、eヒューズプログラミング電流発生器204のN1に接続されて、カレントフォロワを形成する。つまり、(原則的には上述に説明されるIP1である)NIを流れる電流は、N2を流れるプログラミング電流Ipgmと等しい。N2が電流IpgmをVfsからグランドに流し(またはその逆)、eヒューズリンク226をプログラミングする。
【0014】
eヒューズ224の論理値を表す抵抗は、いくつかの周知技術のいずれかを用いて検出(読み込む)される。通常に、ワード線/ビット線技術は、選択されたeヒューズセルにアクセスするために使用される(例えば、READ信号はNRおよびNRに印加され、NR、eヒューズ224およびNRを流れる電流Iread_biasはセンサアンプ20によって検出されて、選択的にラッチされる)。
【0015】
eヒューズリンク226は、プログラミング前に比較的低い抵抗(例えば、約200オーム)を提供し、プログラミング後に比較的高い抵抗(例えば、2、000オームより高い)を提供するポリシリコンまたはシリサイドの薄い部材である。
【0016】
特定用途の例はフィールド プログラマブル ゲート アレイ(FPGA)であり、該FPGAのeヒューズモジュールは、種々のタイプのeヒューズと、204のような複数のeヒューズプログラミング電流発生器とを有し、各プログラミング電流発生器は、関連するメモリアレイにおけるeヒューズのタイプを使用するのに適した基準リンクを有する基準リンクアレイ202を有する。
【0017】
基準リンクアレイ202が、抵抗器のセットを備え、半導体チップにおいて大きな領域を占める。いくつかの基準リンクアレイ202が備えられる場合、例えば、eヒューズアレイの各列に対して1つのeヒューズアレイが備えられる場合、占有領域は特に大きい。
【0018】
図2は、eヒューズモジュールおよびプログラミング電流発生器250を備える半導体デバイスの例を示す。eヒューズモジュールが、226のようなeヒューズ素子を備える252のような電気的にプログラミング可能なeヒューズセルのアレイを備える。プログラミング電流発生器250は、基準トランジスタ素子M0〜M6のセットと、基準トランジスタ素子M0〜M6を活性化させて、選択された基準電流Irefを生成するセレクタ254と、選択されたeヒューズ素子226の抵抗をプログラミングするためにアレイの226のような選択されたeヒューズ素子に、選択された基準電流Irefに応じたプログラミング電流Ipgmを印加するカレントミラーM7、M8、M9を備える。
【0019】
より詳細に、この例において、コントローラ256が、プログラミング電流発生器250を252のような選択されたeヒューズセルに接続させて、所望のプログラミング時間Tpgmにおいてプログラミング電流Ipgmを印加する。eヒューズセルは、eヒューズプログラミング電流発生器250を用いて順次プログラミングされる。
【0020】
eヒューズプログラミング電流発生器250は、ノード258における電圧V1を、安定的な基準電圧を提供するバンドギャップ電圧源からの電圧Vbgと比較し、その差に相当する電圧をトランジスタM11の制御端子に印加する増幅器U1を備え、該トランジスタM11のソースは電源電圧Vccに接続され、トランジスタM11のドレインはノード258に接続されている。セレクタ254が、信号b1〜b6をスイッチSW1〜SW6に印加し、該スイッチSW1〜SW6は、トランジスタの電流伝達経路における電流の流れを制御するために、高バイアスVbhまたは低バイアスVblを選択してそれぞれのトランジスタM1〜M6の制御端子に印加する。トランジスタM0およびM1〜M6の電流伝達経路は、この例においてグランドに接続されたノード258とノード260との間に並列に接続される。所定電圧V1がトランジスタM0〜M6のドレインに印加され、且つ高または低バイアス電圧VbhまたhVblがトランジスタM0〜M6の制御端子に印加される時、トランジスタM0〜M6の電流伝達経路が、選択された所定の電流を流すように選択され、且つトランジスタM0〜M6の電流伝達経路は、選択された異なる幅および長を有するように選択される。トランジスタM11を介して流れる電流IrefおよびトランジスタM0〜M6に流れる並列な電流によって、電圧V1は設定される。ノード258および260において電圧V1が基準電圧Vbgと等しい、すなわちV1=Vbgまで、増幅器U1が、トランジスタM11の制御端子を駆動する。
【0021】
また、トランジスタM11の制御端子は、トランジスタM7の制御端子に接続され、該トランジスタM7のソースは供給電圧Vccに接続され、該トランジスタM7のドレインはトランジスタM8のドレインに接続されている。トランジスタM8のソースはグランドに接続され、トランジスタM8の制御端子はトランジスタM8のドレインおよびトランジスタM9の制御端子に接続されている。トランジスタM9のソースはグランドに接続され、トランジスタM9のドレインはeヒューズ素子226の一方の端部およびトランジスタM10のドレインに接続される。eヒューズ素子226の他方の端部は、コントローラ256からの信号READ/PROGに応じて、スイッチ262を介してプログラミング電圧の供給端子264またはグランドに接続される。トランジスタM10のソースは、電流源266を介して電圧電源VccおよびセンスアンプSAの入力に接続され、該センスアンプの別の入力が基準電圧V2を受け取り、(ラッチ可能である)該センスアンプの出力は、読取り出力信号Doutを供給するように接続されている。
【0022】
トランジスタM11、M7、M8およびM9はカレントミラーおよびカレントフォロワ構成において接続されている。動作において、eヒューズセル252をプログラミング中に、増幅器U1が、トランジスタM7の制御端子の電圧をトランジスタM11の制御端子と同一電圧に駆動して、(トランジスタM8のわずかな追加的直列抵抗を除いて)M7およびM11の幅は同一である場合にトランジスタM11の電流伝達経路を介してノード258からノード260に流れる電流Irefと実質的に等しい電流Imirrorを生成する。代替的には、ImirrorはIrefよりも実質的に大きくまたは小さく意図的にスケールされる。
【0023】
プログラミング段階において、コントローラ256は、信号READ/PROGを、選択されたeヒューズセル252のスイッチ262に印加してeヒューズ素子226を端子264に接続し、信号READ/PROGを、トランジスタM10の制御端子に印加してトランジスタM10をオフにする。カレントミラー/フォロワトランジスタM9とアレイの選択されたeヒューズ素子262との直列接続において、所定のプログラミング期間Tpgm中に、コントローラ256は、選択されたeヒューズセル252の端子264に印加されるプログラミング電圧Vfsを生成し、eヒューズ素子226をプログラミングするプログラミング期間中に、プログラミング電流Ipgmが、カレントミラー/フォロワトランジスタM9とアレイの選択されたeヒューズ素子262との直列接続を流れる。
【0024】
検出段階中に、226のようなeヒューズ素子の状態をテストするかまたは出力するために、コントローラ256は、信号READ/PROGを、選択されたeヒューズセル252のスイッチ262に印可して端子264に代わってグランドにeヒューズ素子226の一方の端部を接続し、信号READ/PROGを、トランジスタM10の制御端子に印加してトランジスタM10をオンする。トランジスタM10が、電流源266からの検出電流を、アレイの選択されたeヒューズ素子226に印加し、センスアンプSAが、センサアンプSAの特定の入力における基準電圧V2とeヒューズ素子226における電圧との間の差に応じて出力信号を生成し、出力信号は、ヒューズ素子226の抵抗および定電流源266からの基準電流の関数である。
【0025】
当業者であれば、トランジスタM0〜M6およびスイッチSW1〜SW6を有するプログラミング電流発生器250は、関連するスイッチを有するポリシリコンまたはシリサイドの202等の抵抗器のセットよりも小さな領域に設けられることを理解するだろう。
【0026】
図3は、本発明の一実施形態の例にしたがって、半導体デバイスにおける電気的にプログラミング可能なeヒューズ素子226のアレイを備えるeヒューズモジュールをプログラミングする方法300の簡易化されたフローチャートを示す。方法300は、302において基準トランジスタ素子M0〜M6のセットを選択的に動作させて、選択された基準電流Irefを生成することを備える。304において、プログラミング電流Ipgmは、カレントミラーM7〜M9を用いて、選択された基準電流Irefに応じて生成される。306において、プログラミング電流Ipgmは、アレイのeヒューズ素子226に印加されて、eヒューズ素子の抵抗をプログラミングする。そのような動作が、アレイの異なるeヒューズ素子に対して順次繰り返される。通常、各eヒューズ素子は個々にプログラミングされるが、特定な状況の下では、複数のeヒューズ素子を同時にプログラミング可能である。
【0027】
以上の説明においては、本発明を具体的な実施例に関して記述したが、特許請求の範囲に規定される本発明の範囲から逸脱しなければ、種々の改良や変更が可能であることは、当業者であれば理解し得る。それ故、例えば、本明細書や図面は、限定を意味するというよりは、むしろ例示性を意味し、全てのそのような改良は、本発明の範囲内に含まれるものと意図される。
【0028】
例えば、本明細書に記載された半導体デバイスは、ガリウム砒素、シリコンゲルマニウム、シリコン・オン・インシュレータ(SOI)、シリコン、および単結晶シリコン等の材料、これらの組み合わせの材料、又はいかなる半導体材料を備えてもよい。
【0029】
さらに、明細書及び特許請求の範囲において、「前方」、「後方」、「上方」、「下方」、「上に」、「下に」等の用語が、もしあるとすれば、説明の目的で用いられているが、これは必ずしも恒久的な相対関係を説明するものではない。そのように用いられた用語は、適切な状況下においては交換可能であり、本明細書において説明された発明の実施形態は、例えば、明細書において図示または説明されたもの以外の位置づけによる動作が可能である。
【0030】
本明細書に記載される接続は、ビア中間デバイス(via intermediate devices)のようなそれぞれのノード、装置またはデバイスへ信号を伝達するように適しているタイプの接続であってよい。したがって、明示または暗示すれば、接続は例えば、直接または間接接続であってよい。本明細書に記載されるかまたは図示された接続は単一接続、複数の接続、片方接続、または双方接続である。しかしながら、異なる実施形態では、接続の実施が変更されてもよい。例えば、双方接続よりも片方接続が使用されてもよく、その逆であってよい。同様に、複数の信号を搬送する単一接続はこの信号のサブセットを搬送する種々な異なる接続に分割され得る。よって、信号の転送に関して多くの選択肢が存在する。
【0031】
本発明は電位の極性の特定導電タイプに対して説明されてきたが、当業者であれば、導電タイプ及び電位の極性を逆にし得ることが理解されるであろう。
本明細書に記載された各信号は正論理または負論理として設計し得る。ここで、負論理は、信号名上に線(バー)を書くか、または名の後に文字「B」を続けることにより指定される。負論理信号の場合、信号はアクティブローであり、論理的に真の状態は論理レベル0に相当する。正論理信号の場合、信号はアクティブハイであり、論理的に真の状態は論理レベル1に相当する。本明細書に記載された任意の信号は、負論理または正論理信号として設計することができる。従って、代替実施形態において、正論理信号として記載された信号は負論理信号として具体化可能であり、負論理信号として記載された信号は正論理信号として具体化可能である。
【0032】
さらに、当業者は、上述した機能的な動作の境界は、単なる例示であることを認識するであろう。機能的な複数の作動は、単一の作動に結合され、及び/又は、機能的な単一の作動は、追加の動作に分配されうる。更に、別の実施形態では、特定の作動の複数の例を含み、動作の順序は種々の他の実施形態において、変更可能である。本明細書に記載された回路は単に例示のためのものであり、実際に、同一機能を実行できる他の多くの回路が実装され得る。抽象的であるが、しかし明確な意味において、同一機能を達成する部品の任意の組み合わせは有効に「関連付けられ」、所望の機能を達成する。従って、回路及び介在部品に関わらず、特定機能を達成するために組み合わせられた任意の2つの構成要素は互いに「関連付けられた」とみなされ得る。同様に、そのように「関連付けられた」任意の2つの構成要素は、所望の機能を達成するために互いに「動作可能に接続された」とみなし得る。
【0033】
当業者であれば、論理回路ブロック間の境界は、単に説明のためのものであり、代替実施形態においては、論理回路ブロックまたは回路要素を融合させることができ、種々の論理回路ブロック又は回路要素による機能を分解させることもできる。
【0034】
本明細書で使用した、「備える」、「備えている」、又はこれらの任意の他の派生語は、列挙した構成要素を含むプロセス、方法、物品または装置が、これらの構成要素のみを含むのではなく、明確に列挙されていない構成要素や、このようなプロセス、方法、物品、装置に固有の他の構成要素を含むことができるようにあらゆるものを含むことができる。特に明記しない限り、「第1」及び「第2」等の用語は、そのような用語が述べる要素間を任意に区別するために用いる。したがって、これらの用語は、必ずしもそのような要素の時間的な又は他の優先順位付けを示そうとするものではない。
【符号の説明】
【0035】
200…eヒューズモジュール、204…プログラミング電流発生器、226…eヒューズ素子、254…セレクタ、M0〜M6…基準トランジスタ素子、M7、M8、M9…カレントミラー。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体デバイスであって、
電気的にプログラミング可能なeヒューズ素子のアレイを含むeヒューズモジュールと、
プログラミング電流発生器であって、
複数の基準トランジスタ素子のセットと、
前記複数の基準トランジスタ素子を活性化させて、選択された基準電流を生成するセレクタと、
前記選択された基準電流に応じたプログラミング電流を前記アレイの前記選択されたeヒューズ素子に印加するカレントミラーとを含み、前記選択されたeヒューズ素子の抵抗をプログラミングする前記プログラミング電流発生器とを備える、半導体デバイス。
【請求項2】
前記複数の基準トランジスタ素子の各々は、電流伝達経路および制御端子を有し、前記セレクタは、第1基準電圧または第2基準電圧を、前記複数の基準トランジスタ素子の複数の制御端子に選択的に印加して、前記電流伝達経路における電流の流れを制御する、請求項1に記載の半導体デバイス。
【請求項3】
前記複数の基準トランジスタ素子の複数の電流伝達経路は、第1ノードと第2ノードとの間において並列に接続され、前記選択された基準電流が、前記第1ノードと前記第2ノードとの間に流れる、請求項2に記載の半導体デバイス。
【請求項4】
前記プログラミング電流発生器は、基準電圧を前記第1ノードおよび前記第2ノードに印加する基準電圧発生器を含む、請求項3に記載の半導体デバイス。
【請求項5】
前記プログラミング電流発生器は、予め設定されたプログラミング期間中に前記カレントミラーと前記選択されたeヒューズ素子の前記アレイとの直列接続にプログラミング電圧を印加するプログラミング電圧発生器を含む、請求項1に記載の半導体デバイス。
【請求項6】
前記アレイのeヒューズ素子に検出電流を印加し、前記eヒューズ素子の前記抵抗に応じて出力信号を生成するセンサをさらに備える、請求項1に記載の半導体デバイス。
【請求項7】
半導体で電気的にプログラミング可能なeヒューズ素子のアレイを有するeヒューズモジュールをプログラミングする方法であって、
複数の基準トランジスタ素子のセットを選択的に活性化させて、選択された基準電流を生成すること、
カレントミラーを用いて、前記選択された基準電流に応じたプログラミング電流を前記アレイの前記選択されたeヒューズ素子に印加して、選択されたeヒューズ素子の抵抗をプログラミングすることを備える、方法。
【請求項8】
前記複数の基準トランジスタ素子の各々が、電流伝達経路および制御端子を有し、
前記複数の基準トランジスタ素子のセットを選択的に活性化させることは、第1基準電流または第2基準電流を前記複数の基準トランジスタ素子の複数の制御端子に選択的に印加して、前記電流伝達経路における電流の流れを制御することを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記複数の基準トランジスタ素子の複数の電流伝達経路は、第1ノードと第2ノードとの間において並列に接続され、前記選択された基準電流が前記第1ノードと前記第2ノードとの間において流れる、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記選択された基準電流を生成することは、前記第1ノードと前記第2ノードとに基準電圧を印加することを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記eヒューズ素子の抵抗をプログラミングすることは、予め設定されたプログラミング期間中に前記カレントミラーと前記アレイの選択されたeヒューズ素子との直列接続にプログラミング電圧を印加することを含み、前記プログラミング期間中に、前記プログラミング電流が前記直列接続を介して流れる、請求項7に記載の方法。
【請求項12】
前記アレイのeヒューズ素子に検出電流を印加し、前記eヒューズ素子の前記抵抗に応じて出力信号を生成することをさらに備える、請求項7に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−235115(P2012−235115A)
【公開日】平成24年11月29日(2012.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−101073(P2012−101073)
【出願日】平成24年4月26日(2012.4.26)
【出願人】(504199127)フリースケール セミコンダクター インコーポレイテッド (806)
【Fターム(参考)】