説明

半導体素子の内部電圧生成回路及び内部電圧生成方法

【課題】外部クロックの周波数の変動にかかわらず、常に安定した電圧レベルを維持できるようにする半導体素子の内部電圧生成回路を提供すること。
【解決手段】本発明は、内部電圧端の電圧レベルが所定の目標レベルより低くなる期間において、前記内部電圧端をプルアップ駆動する第1電圧駆動手段20と、外部クロックの周波数に対応する周期の1周期毎に、所定時間の間、前記内部電圧端をプルアップ駆動する第2電圧駆動手段22とを備える半導体素子の内部電圧生成回路を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体設計技術に関し、特に、半導体素子の内部電圧生成回路に関し、より詳細には、外部クロックの周波数の変動にかかわらず、常に安定した電圧レベルを維持する半導体素子の内部電圧生成回路に関する。
【背景技術】
【0002】
DRAMをはじめとする大部分の半導体素子は、外部から供給される電源電圧(VDD)及び接地電圧(VSS)を用いて、多様な電圧レベルを有する複数の内部電圧を生成する内部電圧生成器を、チップ内に備えることにより、チップの内部回路の動作に必要な複数の内部電圧を自体供給している。
【0003】
このような複数の内部電圧を生成する過程には、一般的に、基準電圧レベルを有する基準電圧を生成する過程と、生成された基準電圧を用いてチャージポンプ(charge pumping)又はダウン変換(down converting)などの方式により内部電圧を生成する過程とが含まれる。
【0004】
ここで、チャージポンプ方式を用いて生成する代表的な内部電圧には、昇圧電圧(VPP)と、バックバイアス電圧(VBB)とがあり、ダウン変換方式を用いて生成する代表的な内部電圧には、コア電圧(VCORE)がある。
【0005】
簡単に説明すると、昇圧電圧(VPP)は、外部電源電圧(VDD)より高い電圧レベルを有する電圧であって、セルへのアクセス時、セルトランジスタのゲートに接続されているワード線に供給され、セルトランジスタの閾値電圧(Vth)によるセルデータの損失を補償するために生成される。
【0006】
また、バックバイアス電圧(VBB)は、外部接地電圧(VSS)より低い電圧レベルを有する電圧であって、ボディ効果によるセルトランジスタの閾値電圧(Vth)の変化を低減することにより、セルトランジスタの動作の安全性を高め、かつ、セルトランジスタで発生するチャネルリーク電流を低減するために生成される。
【0007】
更に、コア電圧(VCORE)は、外部電源電圧(VDD)より低い電圧レベルを有し、かつ、外部接地電圧(VSS)より高い電圧レベルを有する電圧であって、セルに格納されたデータの電圧レベルの維持に必要な電力を減少させ、セルトランジスタの安定した動作のために生成される。
【0008】
これらの内部電圧(VPP,VBB,VCORE)を生成する内部電圧生成器は、半導体素子の動作電圧領域及び動作温度範囲内で一定偏差値を有して動作するように設計される。
【0009】
図1は、従来技術に係る半導体素子の内部電圧生成回路のブロック図である。
【0010】
同図に示すように、従来技術に係る、内部電圧VINTを生成する内部電圧生成回路は、半導体素子のPVT(Process、Voltage、Temperature)の変動にかかわらず、常に所定の目標レベルを維持する基準電圧VREF_INTを生成するバンドギャップ基準電圧生成部140と、基準電圧VREF_INTの電圧レベルに基づいて内部電圧端のレベルを検出し、内部電圧検出信号VINT_DETを生成する内部電圧検出部100と、内部電圧検出信号VINT_DETに応答して内部電圧端をプルアップ駆動する内部電圧駆動部120とを備える。
【0011】
このとき、前述の過程によって生成された内部電圧VINTは、半導体素子の内部回路160に入力され、所定の内部動作を行うのに用いられる。
【0012】
具体的には、内部電圧検出部100は、PVTの変動にかかわらず、常に所定の目標レベルに対応する基準電圧VREF_INTの電圧レベルよりも内部電圧端の電圧レベルが低くなった時点で、内部電圧検出信号VINT_DETを活性化させ、基準電圧VREF_INTの電圧レベルよりも内部電圧端の電圧レベルが高くなった時点で、内部電圧検出信号VINT_DETを非活性化させる。
【0013】
また、内部電圧駆動部120は、内部電圧検出信号VINT_DETが活性化状態にあるとき、所定の駆動力で内部電圧端をプルアップ駆動する。
【0014】
つまり、内部電圧検出部100及び内部電圧駆動部120の動作目標は、内部回路160の動作により、内部電圧端の電圧レベルが低くなる現象が発生した場合、これを検出して、内部電圧端の電圧レベルを、常に所定の目標レベルに対応する基準電圧VREF_INTの電圧レベルと等しくすることである。
【0015】
このとき、内部電圧端の立場からして、内部回路160は、その値がどのように変動するかわからない電流負荷であって、半導体素子の動作モードに応じた内部動作の変化により、内部電圧VINTの電圧レベルを変動させ得る構成要素である。
【0016】
例えば、データの入出力動作が発生する読み出し/書き込み動作では、内部回路160が内部電圧VINTを多く用いるため、内部電圧端の電圧レベルを相対的に大きく低下させるが、データの入出力動作が発生しないパワーダウン動作では、内部回路160が内部電圧VINTをほとんど用いないため、内部電圧端の電圧レベルを相対的に小さく低下させることができる。
【0017】
したがって、内部電圧端の電圧レベルは、内部電圧検出部100、内部電圧駆動部120、及び内部回路160の動作により、所定の目標レベルに対応する基準電圧VREF_INTの電圧レベルに基づいて上昇及び下降を繰り返すことになる。
【0018】
このように、基準電圧VREF_INTの電圧レベルを中心とする内部電圧端の電圧レベルの変動幅が、所定のレベル幅以下となった場合は、半導体素子の動作に大きく影響しないこともあり得る。
【0019】
しかし、基準電圧VREF_INTの電圧レベルを中心とする内部電圧端の電圧レベルの変動幅が、所定のレベル幅以上となった場合は、半導体素子の正常動作が不可能になるという問題が生じ得る。
【0020】
このような問題の発生を防止するため、内部電圧端の電圧レベルが基準電圧VREF_INTの電圧レベルに基づいて上昇及び下降するレベル幅を、常に所定のレベル幅以下に抑えなければならない。
【0021】
このため、従来技術では、内部電圧検出部100の動作速度を相対的に速くする方法を採用していた。すなわち、同じ時間の間、内部電圧検出部100において、内部電圧端の検出を相対的に頻繁に行う方法を採用していたのである。これにより、内部電圧端の電圧レベルが基準電圧VREF_INTの電圧レベルに基づいて上昇及び下降するレベル幅を、常に所定のレベル幅以下に抑えることができた。
【0022】
例えば、内部電圧検出部100において、内部電圧端の電圧レベルの変動を相対的に頻繁に検出すると、内部電圧端の電圧レベルが急激に下降した場合でも、これを相対的に早く認識して内部電圧駆動部120を動作させることができ、内部電圧駆動部120が動作し始めた瞬間、内部電圧端の電圧レベルがそれ以上下降することを防止して直ちに上昇させるため、内部電圧端の電圧レベルが基準電圧VREF_INTの電圧レベルに基づいて下降するレベル幅を減少させることができる。
【0023】
同じように、内部電圧検出部100において、内部電圧端の電圧レベルの変動を相対的に頻繁に検出すると、内部電圧駆動部120の動作により、内部電圧端の電圧レベルが急激に上昇した場合でも、これを相対的に早く認識して内部電圧駆動部120の動作を中止させることができ、内部電圧駆動部120の動作を中止した瞬間、内部電圧端の電圧レベルは、それ以上上昇せずに直ちに下降するため、内部電圧端の電圧レベルが基準電圧VREF_INTの電圧レベルに基づいて上昇するレベル幅を減少させることができる。
【0024】
しかし、内部電圧検出部100が内部電圧端の電圧レベルの検出動作を1回行う度に一定量の電流が消費されるため、内部電圧検出部100が内部電圧端の電圧レベルの検出動作を相対的に頻繁に行うことにより、消費電流量が相対的に増加してしまい、むやみに内部電圧検出部100の動作速度を速くすると、それにより、半導体素子で消費される電流量が過度に大きくなるという問題が生じ得る。
【0025】
また、現実的には、内部電圧端の電圧レベルが急激に変動する場合よりも、内部電圧端の電圧レベルが緩やかに変動する場合の方が多いにもかかわらず、内部電圧端の電圧レベルが急激に変動する場合に対してのみ、内部電圧検出部100の動作速度を速くするということは、実質的に利得よりは損失の方が大きい設計となる。
【0026】
これは、内部電圧検出部100の動作速度を速くすることは、ある程度までしか許容されないということを意味し、内部電圧端の電圧レベルの急激な変動を防止するため、内部電圧検出部100の動作速度の増加と、内部電圧検出部100で消費される電流量の増加とは、トレードオフ(trade−off)の関係にあるため、2つの問題を一度に全て解決するためには、設計者が、様々なテスト動作を行うことにより、半導体素子の動作におけるエラー発生率が比較的少ない状態の内部電圧端の電圧レベルの変動幅を見出す過程と、それに対応して、内部電圧検出部100の動作速度を適度に維持する過程とを行い、電流消費量を大きく増加させなくても、半導体素子の正常動作が可能となるように設計しなければならなかった。
【0027】
一方、半導体素子に供給される電源電圧VDDの電圧レベルは、ますます低くなるのに対し、半導体素子の動作速度は、ますます速くなる傾向にある。
【0028】
このとき、半導体素子の動作速度が速いということは、半導体素子に印加される外部クロックの周波数が高いことと同じであるといっても過言ではない。すなわち、外部クロックの周波数が高ければ高いほど、半導体素子の動作はより速くなる。
【0029】
更に、高周波数化により半導体素子の動作がより速くなるということは、それだけ、半導体素子の内部回路160において、内部電圧VINTをより多く使用できることを意味する。すなわち、内部電圧端の電圧レベルがより急激に変動し得ることを意味する。
【0030】
このように、高周波数化により内部電圧端の電圧レベルがより急激に変動すると、内部電圧検出部100及び内部電圧駆動部120が従来と同じ速度で動作しても、内部電圧端の電圧レベルが基準電圧VREF_INTの電圧レベルに基づいて上昇及び下降するレベル幅の増加を防止することはできない。
【0031】
すなわち、従来、設計者が見出していた半導体素子の動作におけるエラー発生率が比較的少なく、かつ、電流消費量が大きく増加していない状態の内部電圧検出部100の動作速度では、高周波数化によって増加する内部電圧端の電圧レベルの変動幅の増加を防止することができず、これにより、半導体素子の正常動作が不可能になり、エラー発生率が高くなるという問題が生じる。
【0032】
かといって、むやみに内部電圧検出部100の動作速度を増加させると、前述のように、半導体素子で消費される電流量が必要以上に多くなるという問題が生じ得る。
【0033】
したがって、従来技術では、半導体素子の動作速度が変化する度に、すなわち、半導体素子に印加される外部クロックの周波数が変化する度に、設計者は、前述した2つの問題を解決するため、テスト動作を再度行うことにより、半導体素子の動作におけるエラー発生率が比較的少ない状態の内部電圧端の電圧レベルの変動幅を見出す過程と、それに対応して、内部電圧検出部100の動作速度を適度に維持する過程とを行い、電流消費量を大きく増加させなくても、半導体素子の正常動作が可能となるように設計しなければならなかった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0034】
そこで、本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、外部クロックの周波数に対応して内部電圧端を駆動するドライバを備えることにより、内部電圧が、外部クロックの周波数の変動にかかわらず、常に安定した電圧レベルを維持できるようにする半導体素子の内部電圧生成回路を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0035】
上記の課題を達成するための本発明の一実施形態によれば、内部電圧端の電圧レベルが所定の目標レベルより低くなる期間において、前記内部電圧端をプルアップ駆動する第1電圧駆動手段と、外部クロックの周波数に対応する周期の1周期毎に、所定時間の間、前記内部電圧端をプルアップ駆動する第2電圧駆動手段と、を備える半導体素子の内部電圧生成回路を提供する。
【0036】
上記の課題を達成するための本発明の他の実施形態によれば、所定の目標レベルに基づいて内部電圧端の電圧レベルを検出し、検出結果に応じて変動する活性化期間を有する第1駆動制御パルスを生成する第1駆動制御パルス生成手段と、該第1駆動制御パルスに応答して前記内部電圧端をプルアップ駆動する第1駆動手段と、外部クロックの周波数に対応する周期の1周期毎に所定の活性化期間を有する第2駆動制御パルスを生成する第2駆動制御パルス生成手段と、該第2駆動制御パルスに応答して前記内部電圧端をプルアップ駆動する第2駆動手段と、を備える半導体素子の内部電圧生成回路を提供する。
【0037】
上記の課題を達成するための本発明の更に他の実施形態によれば、内部電圧端の電圧レベルに応じて前記内部電圧端を選択的にプルアップ駆動するステップと、外部クロックの周波数に応じて前記内部電圧端をプルアップ駆動するステップと、を含む半導体素子の内部電圧生成方法を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】従来技術に係る半導体素子の内部電圧生成回路のブロック図である。
【図2】本発明の実施形態に係る半導体素子の内部電圧生成回路のブロック図である。
【図3】図2に示す本発明の実施形態に係る周波数検出部の詳細ブロック図である。
【図4A】図3に示す本発明の実施形態に係るバッファ部の詳細回路図である。
【図4B】図3に示す本発明の実施形態に係る周波数分周部の詳細回路図である。
【図4C】本発明の実施形態に係るパルス生成部の詳細回路図である。
【図5】図3に示す本発明の実施形態に係る、周波数検出部における入出力信号のタイミング図である。
【発明を実施するための形態】
【0039】
以下、添付図面を参照して本発明の好ましい実施形態を説明する。しかし、本発明は、以下に開示する実施形態に限定されるものではなく、互いに異なる様々な形態で構成することができ、本実施形態は、単に本発明の開示が完全になるようにし、通常の知識を有する者に本発明の範囲を完全に示すために提供されるものである。
【0040】
図2は、本発明の実施形態に係る半導体素子の内部電圧生成回路のブロック図である。
参考として、同図に示す本発明の実施形態に係る半導体素子の内部電圧生成回路は、ダウン変換方式を用いて半導体素子の内部電圧を生成する過程が示されている。しかし、チャージポンプ方式で半導体素子の内部電圧VINTを生成する過程も、ダウン変換方式を用いる過程と大差はない。すなわち、チャージポンプ方式も、内部電圧端の電圧レベルを検出する過程と、検出結果に応じて内部電圧端を駆動する過程とが、ダウン変換方式と同じである。
【0041】
ただし、内部電圧端の電圧レベルを検出する方式に対応する詳細回路構成及び内部電圧端を駆動する方式に対応する詳細回路構成が互いに異なるという相違点はあるものの、一般的に、チャージポンプ方式を具現するための回路構成よりも、ダウン変換方式を具現するための回路構成の方がはるかに簡単なため、本発明の実施形態では、ダウン変換方式で内部電圧VINTを生成する回路を一例として説明する。
【0042】
したがって、本発明の実施形態に係る内部電圧生成回路には、図示のダウン変換方式で内部電圧VINTを生成する回路だけでなく、チャージポンプ方式で内部電圧VINTを生成する回路も備えられる。
【0043】
図2に示すように、本発明の実施形態に係る半導体素子の内部電圧生成回路は、バンドギャップ基準電圧生成部240と、第1電圧駆動部20と、第2電圧駆動部22と、を備えている。バンドギャップ基準電圧生成部240は、半導体素子のPVTの変動にかかわらず、常に所定の目標レベルを維持する基準電圧VREF_INTを生成する。第1電圧駆動部20は、内部電圧端の電圧レベルが所定の目標レベルに対応する基準電圧VREF_INTの電圧レベルより低くなる期間において、内部電圧端をプルアップ駆動する。第2電圧駆動部22は、外部クロックCLKの周波数に対応する周期の1周期毎に、所定時間の間、内部電圧端をプルアップ駆動する。
【0044】
ここで、第1電圧駆動部20は、電圧レベル検出部200と、第1内部電圧駆動部220と、を備えている。電圧レベル検出部200は、所定の目標レベルに対応する基準電圧VREF_INTの電圧レベルに基づいて内部電圧端のレベルを検出し、検出結果に応じて変動する活性化期間を有する第1駆動制御パルスDRIVING_CONB1を生成する。第1内部電圧駆動部220は、第1駆動制御パルスDRIVING_CON1に応答して内部電圧端をプルアップ駆動する。
【0045】
また、第2電圧駆動部22は、周波数検出部280と、第2内部電圧駆動部290と、を備えている。周波数検出部280は、外部クロックCLKの周波数を検出し、検出結果に応じて変動させた周期の1周期毎に所定の活性化期間を有する第2駆動制御パルスDRIVING_CONB2を生成する。第2内部電圧駆動部290は、第2駆動制御パルスDRIVING_CONB2に応答して内部電圧端をプルアップ駆動する。
このとき、前述の過程によって生成された内部電圧VINTは、半導体素子の内部回路260に入力され、所定の内部動作を行うのに用いられる。
【0046】
具体的には、第1電圧駆動部20の構成要素のうち、電圧レベル検出部200は、内部電圧端の電圧レベルが基準電圧VREF_INTの電圧レベルより低くなる期間において、第1駆動制御パルスDRIVING_CONB1を活性化させ、内部電圧端の電圧レベルが基準電圧VREF_INTの電圧レベルより高くなる期間において、第1駆動制御パルスDRIVING_CONB1を非活性化させる。
【0047】
したがって、第1駆動制御パルスDRIVING_CONB1の活性化のタイミング(開始時点等)又は活性化期間の長さは、所定値を有するのではなく、内部回路260が所定の内部動作を行うことにより、内部電圧端の電圧レベルが基準電圧VREF_INTの電圧レベルより低くなった瞬間に活性化され、第1内部電圧駆動部220が内部電圧端をプルアップ駆動できるようにし、第1内部電圧駆動部220のプルアップ駆動動作により、内部電圧端の電圧レベルが基準電圧VREF_INTの電圧レベルより高くなった瞬間に非活性化され、第1内部電圧駆動部220のプルアップ駆動動作を停止させる。
【0048】
一方、第2電圧駆動部22の構成要素のうち、周波数検出部280は、外部クロックCLKが所定回数だけトグルすることに応答して、第2駆動制御パルスDRIVING_CONB2を活性化させ、活性化の状態から所定時間経過すると非活性化させる。
【0049】
すなわち、外部クロックCLKの1周期(tCK)が所定回数だけ繰り返される度に第2駆動制御パルスDRIVING_CONB2を活性化させ、活性化していた第2駆動制御パルスDRIVING_CONB2は、所定時間経過すると、自動的に非活性化される。
【0050】
このとき、外部クロックCLKの周波数が相対的に高い状態であるために外部クロックCLKの1周期(tCK)が相対的に短い状態であれば、外部クロックCLKの所定回数だけトグルするのに必要な時間は、相対的に短くなる。このとき、第2駆動制御パルスDRIVING_CONB2の活性化後、再活性化までにかかる時間は、相対的に短くなる。
【0051】
逆に、外部クロックCLKの周波数が相対的に低い状態であるために外部クロックCLKの1周期(tCK)が相対的に長い状態であれば、外部クロックCLKの所定回数だけトグルするのに必要な時間は、相対的に長くなる。このとき、第2駆動制御パルスDRIVING_CONB2の活性化後、再活性化までにかかる時間は、相対的に長くなる。
【0052】
例えば、外部クロックCLKが16回トグルする度に第2駆動制御パルスDRIVING_CONB2が活性化されるとすれば、外部クロックCLKの周波数が1GHz(ギガヘルツ)のとき、外部クロックCLKの1周期(tCK)は、1ns(ナノ秒)になり、第2駆動制御パルスDRIVING_CONB2は、16ns毎に活性化される。
【0053】
同じように、外部クロックCLKが16回トグルする度に第2駆動制御パルスDRIVING_CONB2が活性化されるとしても、外部クロックCLKの周波数が250MHz(メガヘルツ)のとき、外部クロックCLKの1周期(tCK)は、4nsになり、第2駆動制御パルスDRIVING_CONB2は、64ns毎に活性化される。
【0054】
したがって、第2駆動制御パルスDRIVING_CONB2の活性化のタイミングは、外部クロックCLKの周波数に応じて予測することができ、活性化期間の長さも、予め決定された値である。このため、第2駆動制御パルスDRIVING_CONB2は、内部回路260の動作や内部電圧端の電圧レベルにかかわらず、外部クロックCLKの周波数に対応して変化させた周期の1周期毎に活性化され、第2内部電圧駆動部290が内部電圧端をプルアップ駆動できるようにし、所定時間経過すると非活性化され、第2内部電圧駆動部290のプルアップ駆動動作を停止させる。
【0055】
図3は、図2に示す本発明の実施形態に係る周波数検出部の詳細ブロック図である。
【0056】
同図に示すように、本発明の実施形態に係る周波数検出部280は、バッファ部282と、周波数分周部284と、パルス生成部286と、を備えている。バッファ部282は、外部クロックCLKをバッファリングして出力し、動作制御信号ENABLEに応答して、その動作をオン/オフ制御する。周波数分周部284は、バッファ部282から出力されたバッファリングクロックBUF_CLKを所定倍数に分周して出力する。パルス生成部286は、周波数分周部284から出力されるクロックDIV_CLKの所定エッジ毎に所定の活性化期間を有する第2駆動制御パルスDRIVING_CONB2を生成する。また、周波数検出部280は、動作制御信号ENABLEに応答して、周波数分周部284及びパルス生成部286をリセットさせるリセット制御部288を更に備える。
【0057】
図4Aは、図3に示す本発明の実施形態に係るバッファ部の詳細回路図である。
【0058】
同図に示すように、本発明の実施形態に係るバッファ部282は、外部クロックCLKと動作制御信号ENABLEとを受信し、NAND演算して出力するNANDゲートNANDと、NANDゲートNANDの出力信号を受信し、位相を反転してバッファリングクロックBUF_CLKとして出力するインバータINVとを備える。
【0059】
すなわち、バッファ部282は、動作制御信号ENABLEが論理ハイレベルに活性化されたときにのみ、外部クロックCLKをバッファリングしてバッファリングクロックBUF_CLKとして出力し、動作制御信号ENABLEが論理ローレベルに非活性化された状態では、外部クロックCLKをバッファリングしない。
【0060】
このとき、動作制御信号ENABLEは、半導体素子のパワーダウンモードに入ったか否かに応じてその論理レベルが変動するクロックイネーブル信号CKEであり得、半導体素子のデータの入出力動作に応じてその論理レベルが変動するカラムイネーブル信号(column enable signal)であり得る。
【0061】
例えば、動作制御信号ENABLEがクロックイネーブル信号CKEと同じ信号であれば、半導体素子がパワーダウンモードに入ったときは、外部クロックCLKをバッファリングせず、半導体素子がパワーダウンモードから抜けたときは、外部クロックCLKをバッファリングする。
【0062】
同じように、動作制御信号ENABLEがカラムイネーブル信号と同じ信号であれば、半導体素子に読み出しコマンドRD又は書き込みコマンドWRが印加され、データの入出力動作が行われている間は外部クロックCLKをバッファリングし、データの入出力動作が行われていない状態では外部クロックCLKをバッファリングしない。
【0063】
図4Bは、図3に示す本発明の実施形態に係る周波数分周部の詳細回路図である。
【0064】
参考として、本発明の実施形態に係る周波数分周部284には、図4Bに示すような回路が複数個備えられ、直列接続されている。
【0065】
例えば、図4Bには、バッファリングクロックBUF_CLKに応答してバッファリングクロックBUF_CLKの2倍の長さを1周期(tCK)とする2倍分周クロックDIV_CLK(2)を出力することのみが示されているが、本発明の実施形態に係る周波数分周部284には、図4Bに示すのと同じ構成を有し、2倍分周クロックDIV_CLK(2)の2倍の長さを1周期とすることにより、バッファリングクロックBUF_CLKの4倍の長さを1周期とする4倍分周クロックDIV_CLK(4)を出力する回路を備えることもできる。また、4倍分周クロックDIV_CLK(4)の2倍の長さを1周期とすることにより、バッファリングクロックBUF_CLKの8倍の長さを1周期とする8倍分周クロックDIV_CLK(8)を出力する回路を備えることもできる。つまり、2N−1倍分周クロックDIV_CLK(2N−1)の2倍の長さを1周期とすることにより、バッファリングクロックBUF_CLKの2倍の長さを1周期とする2倍分周クロックDIV_CLK(2)を出力する回路を備えることもできる。
【0066】
図4Bに示すように、本発明の実施形態に係る周波数分周部284の詳細回路は、既に公知の一般的な回路であることがわかる。すなわち、本発明の実施形態に係る周波数分周部284は、受信した周波数を所定倍数だけ分周し得る回路であれば、いかなる回路も適用可能である。
【0067】
以下では、図4Bに示す本発明の実施形態に係る周波数分周部284の動作を簡単に説明する。
【0068】
バッファリングクロックBUF_CLKが論理ハイレベルに活性化された状態で決定された2倍分周クロックDIV_CLK(2)の論理レベルを、バッファリングクロックBUF_CLKが論理ローレベルに非活性化された状態でもそのまま維持するようにし、2倍分周クロックDIV_CLK(2)が振動(oscillating)するように制御することにより、バッファリングクロックBUF_CLKの2周期(2tCK)が2倍分周クロックDIV_CLK(2)の1周期(tCK)となるようにする。
【0069】
また、リセット制御部288から出力されるリセット信号RESETBが論理ローレベルに活性化されると、全ての動作は初期化されてしまう。
【0070】
図4Cは、本発明の実施形態に係るパルス生成部の詳細回路図である。
【0071】
同図に示すように、本発明の実施形態に係るパルス生成部286は、クロックエッジ検出部2862と、パルス出力部2864と、を備えている。クロックエッジ検出部2862は、周波数検出部280の構成要素における周波数分周部284から出力されるN倍分周クロックDIV_CLK(N)のエッジを検出する。パルス出力部2864は、クロックエッジ検出部2862から出力されるクロックエッジ検出パルスEG_SENS_PULに応答して、第2駆動制御パルスDRIVING_CONB2を所定時間活性化して出力する。
【0072】
ここで、クロックエッジ検出部2862は、第1遅延素子DELAY1と、第1NANDゲートNAND1と、を備えている。第1遅延素子DELAY1は、N倍分周クロックDIV_CLK(N)を受信して所定の第1時間だけ遅延し、その位相を反転して出力する。第1NANDゲートNAND1は、N倍分周クロックDIV_CLK(N)と第1遅延素子DELAY1の出力クロックとを受信してNAND演算し、クロックエッジ検出パルスEG_SENS_PULとして出力する。
【0073】
このとき、図示のクロックエッジ検出部2862を動作させると、N倍分周クロックDIV_CLK(N)の立ち上がりエッジに応答してトグルするクロックエッジ検出パルスEG_SENS_PULが出力される。
【0074】
なお、本発明の実施形態に係るクロックエッジ検出部2862は、N倍分周クロックDIV_CLK(N)の立ち下がりエッジに応答してトグルするクロックエッジ検出パルスEG_SENS_PULを出力する構成としてもよく、あるいは、N倍分周クロックDIV_CLK(N)の立ち上がりエッジ及び立ち下がりエッジにそれぞれ応答してトグルするクロックエッジ検出パルスEG_SENS_PULを出力する構成としてもよい。つまり、検出される所定エッジは、例えば、立ち上がりエッジ、立ち下がりエッジ、又は、立ち上がりエッジ及び立ち下がりエッジの両方とすることができる。
【0075】
パルス出力部2864は、第2NANDゲートNAND2及び第3NANDゲートNAND3と、第2遅延素子DELAY2と、第4NANDゲートNAND4と、を備えている。第2NANDゲートNAND2及び第3NANDゲートNAND3は、フィードバックパルスFEEDBACK_PULに応答して、クロックエッジ検出パルスEG_SENS_PULに対応するパルスLAT_EG_SENS_PULをラッチする。第2遅延素子DELAY2は、クロックエッジ検出パルスEG_SENS_PULに対応するパルスLAT_EG_SENS_PULを受信して所定の第2時間だけ遅延し、その位相を反転して出力する。第4NANDゲートNAND4は、クロックエッジ検出パルスEG_SENS_PULに対応するパルスLAT_EG_SENS_PULと、第2遅延素子DELAY2の出力クロックとを受信してNAND演算し、第2駆動制御パルスDRIVING_CONB2として出力する。
【0076】
具体的には、パルス出力部2864に入力されるクロックエッジ検出パルスEG_SENS_PULが論理ハイレベルから論理ローレベルに遷移した瞬間、クロックエッジ検出パルスEG_SENS_PULに対応するパルスLAT_EG_SENS_PULは、論理ローレベルから論理ハイレベルに活性化される。しかし、第2遅延素子DELAY2により、第2時間の間、フィードバックパルスFEEDBACK_PULが論理ハイレベルをそのまま維持する。このため、第2駆動制御パルスDRIVING_CONB2は、論理ハイレベルから論理ローレベルに活性化され、第2遅延素子DELAY2に対応する第2時間の間に活性化状態を維持する。
【0077】
このとき、パルス出力部2864に入力されるクロックエッジ検出パルスEG_SENS_PULが論理ローレベルから論理ハイレベルに遷移しても、第2時間が経過する前であるためにフィードバックパルスFEEDBACK_PULが論理ハイレベルをそのまま維持する状態であれば、第2NANDゲートNAND2及び第3NANDゲートNAND3はラッチ動作を行っている。このため、クロックエッジ検出パルスEG_SENS_PULに対応するパルスLAT_EG_SENS_PULは、論理ハイレベルに活性化された状態を維持し続ける。
【0078】
この状態で、クロックエッジ検出パルスEG_SENS_PULに対応するパルスLAT_EG_SENS_PULは、論理ローレベルから論理ハイレベルに活性化された後、第2時間が経過して、フィードバックパルスFEEDBACK_PULが論理ハイレベルから論理ローレベルに遷移すると、それにより、第2駆動制御パルスDRIVING_CONB2は、論理ローレベルから論理ハイレベルに非活性化される。
【0079】
このとき、パルス出力部2864に入力されるクロックエッジ検出パルスEG_SENS_PULが論理ローレベルから論理ハイレベルに遷移した状態であれば、第2駆動制御パルスDRIVING_CONB2は、論理ローレベルから論理ハイレベルに非活性化されるのとほぼ同時に(僅差で遅く)、第2NANDゲートNAND2及び第3NANDゲートNAND3のラッチ動作が終了し、クロックエッジ検出パルスEG_SENS_PULに対応するパルスLAT_EG_SENS_PULが論理ローレベルに非活性化される。
【0080】
また、リセット制御部288から出力されるリセット信号RESETBが論理ローレベルに活性化されて入力されると、第2NANDゲートNAND2及び第3NANDゲートNAND3のラッチ動作が無条件に終了し、第2駆動制御パルスDRIVING_CONB2は、論理ハイレベルの初期状態に遷移する。
【0081】
図5は、図3に示す本発明の実施形態に係る、周波数検出部における入出力信号のタイミング図である。
【0082】
同図に示すように、本発明の実施形態に係る周波数検出部280に入力される信号は、外部クロックCLKをバッファリングして生成される。このため、バッファリングクロックBUF_CLKのクロックエッジは、外部クロックCLKに同期している。周波数検出部280は、第2内部電圧駆動部290のプルアップ駆動動作をオン/オフ制御する第2駆動制御パルスDRIVING_CONB2を出力する。
【0083】
具体的には、外部クロックCLKに同期した状態のバッファリングクロックBUF_CLKが第1周波数を有すると、2倍分周クロックDIV_CLK(2)は、第1周波数を1/2に分周した第2周波数を有し、4倍分周クロックDIV_CLK(4)は、第1周波数を1/4に、第2周波数を1/2に分周した第3周波数を有し、8倍分周クロックDIV_CLK(8)は、第1周波数を1/8に、第2周波数を1/4に、第3周波数を1/2に分周した第4周波数を有することがわかる。
【0084】
更に、周波数分周部284から出力されるN倍分周クロックDIV_CLK(N)は、第1周波数を1/2N−1に分周した第N周波数を有することがわかる。
【0085】
このように、周波数分周部284から出力されるN倍分周クロックDIV_CLK(N)が生成されると、他の構成要素であるパルス生成部286は、N倍分周クロックDIV_CLK(N)のクロックエッジに応答して、第2駆動制御パルスDRIVING_CONB2を論理ローレベルに活性化させることができる。
【0086】
また、第2駆動制御パルスDRIVING_CONB2の場合、論理ローレベルに活性化された時点から所定時間経過すると、自動的に論理ハイレベルに非活性化されることがわかる。
【0087】
更に、第2駆動制御パルスDRIVING_CONB2が論理ローレベルに活性化される期間は、第2電圧駆動部22が内部電圧端をプルアップ駆動する期間であり、第2駆動制御パルスDRIVING_CONB2が論理ハイレベルに非活性化される期間は、第2電圧駆動部22が内部電圧端をプルアップ駆動しない期間であることがわかる。
【0088】
また、図示していないが、第1電圧駆動部20は、第2電圧駆動部22の動作とは別途に、内部電圧端の電圧レベルに応じて内部電圧端を随時プルアップ駆動する。
【0089】
以上のように、本発明の実施形態を適用すれば、半導体素子は、内部電圧端の電圧レベルの変動に対応して内部電圧端を駆動する第1電圧駆動部20をそのまま備えた状態で、内部電圧端の電圧レベルの変動にかかわらず、外部クロックCLKの周波数に対応して変動する周期で内部電圧端を駆動する第2電圧駆動部22を更に備えることができる。これにより、外部クロックCLKの周波数が変動しても、特に、外部クロックCLKの周波数が高くなっても、内部電圧端の電圧レベルが基準電圧VREF_INTの電圧レベルに基づいて上昇及び下降するレベル幅の増加を防止することができる。
【0090】
すなわち、外部クロックCLKの周波数が高くなっても、それに対応して、第2電圧駆動部22が自動的に内部電圧端を適宜駆動するため、内部電圧端の電圧レベルの不安定なスイングを防止することができる。
【0091】
これにより、外部クロックCLKの周波数が変動しても、内部電圧端の電圧レベルの変動幅が増加しないため、第1電圧駆動部20の設計を変更する必要がないことから、外部クロックCLKの周波数の変動に対して半導体素子の構成及び動作を大きく変更する必要がない。すなわち、半導体素子の開発において、周波数の変動に柔軟に対応し得るため、開発時間の短縮によるコスト節減効果を期待することができる。
【0092】
また、外部クロックCLKの周波数が変動しても、内部電圧端の電圧レベルの変動幅が増加しないため、内部電圧端の電圧レベルが所定の変動範囲の逸脱を検出する動作を頻繁に行う必要がない。したがって、検出動作による消費電流量を最小化することができる。
【0093】
更に、第2電圧駆動部22の動作を制御する動作制御信号ENABLEを適宜調整することにより、第2電圧駆動部22の動作期間を、内部回路260で内部電圧VINTが相対的に多く使用される動作期間に限定することができる。
【0094】
例えば、データの入出力動作が活発に発生するカラムイネーブル信号の活性化期間にのみ、第2電圧駆動部22が動作するようにし、残りの期間では、第2電圧駆動部22が動作しないようにすることにより、不要な動作による消費電流量を最小化することができる。
【0095】
本発明によれば、内部電圧端の電圧レベルの変動に対応して内部電圧端を駆動する第1ドライバと、外部クロックの周波数に対応して内部電圧端を駆動する第2ドライバとを同時に備えることにより、外部クロックの周波数が変動した場合、第1ドライバの構成及び動作を変更しなくても、内部電圧端の電圧レベルが安定した目標レベルを維持できるようにする効果がある。
【0096】
これにより、半導体素子の開発において、周波数の変動に柔軟に対応し得るため、開発時間の短縮によるコスト節減効果を期待することができる。
【0097】
また、外部クロックの周波数が変動しても、内部電圧端の電圧レベルの変動幅は増加しないため、内部電圧端の電圧レベルの検出動作の回数を減らすことにより、内部電圧端の電圧レベルを安定化するために消費される電流量を最小化することができるという効果がある。
【0098】
以上で説明した本発明は、上記実施形態及び添付図面により限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内で様々な置換、変形及び変更が可能であることが、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者にとって自明である。
【0099】
例えば、上記実施形態で示した論理ゲート及びトランジスタは、入力信号の極性により、その位置及び種類が異なるように具現しなければならない。
【符号の説明】
【0100】
20 第1電圧駆動部
22 第2電圧駆動部
200 電圧レベル検出部
220 第1内部電圧駆動部
240 バンドギャップ基準電圧生成部
260 内部回路
280 周波数検出部
290 第2内部電圧駆動部
282 バッファ部
284 周波数分周部
286 パルス生成部(検出パルス生成部、第2駆動制御パルス出力部)
288 リセット制御部
2862 クロックエッジ検出部
2864 パルス出力部(検出パルス出力部、第2駆動制御パルス期間決定部)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部電圧端の電圧レベルが所定の目標レベルより低くなる期間において、前記内部電圧端をプルアップ駆動する第1電圧駆動手段と、
外部クロックの周波数に対応する周期の1周期毎に、所定時間の間、前記内部電圧端をプルアップ駆動する第2電圧駆動手段と、
を備えることを特徴とする半導体素子の内部電圧生成回路。
【請求項2】
前記第1電圧駆動手段が、
前記所定の目標レベルに基づいて前記内部電圧端の電圧レベルを検出する電圧レベル検出部と、
該電圧レベル検出部の出力信号に応答して前記内部電圧端をプルアップ駆動する駆動部と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載の半導体素子の内部電圧生成回路。
【請求項3】
前記第2電圧駆動手段が、
前記外部クロックの周波数を検出し、検出結果に応じて変動する周期の1周期毎に所定の活性化期間を有する検出パルスを生成する周波数検出部と、
前記検出パルスに応答して前記内部電圧端をプルアップ駆動する駆動部と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載の半導体素子の内部電圧生成回路。
【請求項4】
前記周波数検出部が、
前記外部クロックをバッファリングして出力し、動作制御信号に応答して動作をオン/オフ制御するバッファ部と、
該バッファ部の出力クロックを所定倍数に分周して出力する周波数分周部と、
該周波数分周部から出力されるクロックの所定エッジ毎に所定の活性化期間を有する前記検出パルスを生成する検出パルス生成部と、
を備えることを特徴とする請求項3に記載の半導体素子の内部電圧生成回路。
【請求項5】
前記周波数検出部が、
前記動作制御信号に応答して、前記周波数分周部及び前記検出パルス生成部をリセットさせるリセット制御部を更に備えることを特徴とする請求項4に記載の半導体素子の内部電圧生成回路。
【請求項6】
前記動作制御信号が、クロックイネーブル信号であることを特徴とする請求項4又は5に記載の半導体素子の内部電圧生成回路。
【請求項7】
前記動作制御信号が、カラムイネーブル信号であることを特徴とする請求項4又は5に記載の半導体素子の内部電圧生成回路。
【請求項8】
前記検出パルス生成部が、
前記周波数分周部から出力されるクロックの所定エッジを検出するクロックエッジ検出部と、
該クロックエッジ検出部の出力信号に応答して、前記検出パルスを所定時間活性化して出力する検出パルス出力部と、
を備えることを特徴とする請求項4に記載の半導体素子の内部電圧生成回路。
【請求項9】
前記クロックエッジ検出部が、
前記周波数分周部から出力されるクロックの立ち上がりエッジに応答してトグルする立ち上がりエッジ検出信号を出力することを特徴とする請求項8に記載の半導体素子の内部電圧生成回路。
【請求項10】
前記クロックエッジ検出部が、
前記周波数分周部から出力されるクロックの立ち下がりエッジに応答してトグルする立ち下がりエッジ検出信号を出力することを特徴とする請求項8に記載の半導体素子の内部電圧生成回路。
【請求項11】
前記クロックエッジ検出部が、
前記周波数分周部から出力されるクロックの立ち上がりエッジ及び立ち下がりエッジにそれぞれ応答してトグルするクロックエッジ検出信号を出力することを特徴とする請求項8に記載の半導体素子の内部電圧生成回路。
【請求項12】
所定の目標レベルに基づいて内部電圧端の電圧レベルを検出し、検出結果に応じて変動する活性化期間を有する第1駆動制御パルスを生成する第1駆動制御パルス生成手段と、
該第1駆動制御パルスに応答して前記内部電圧端をプルアップ駆動する第1駆動手段と、
外部クロックの周波数に対応する周期の1周期毎に所定の活性化期間を有する第2駆動制御パルスを生成する第2駆動制御パルス生成手段と、
該第2駆動制御パルスに応答して前記内部電圧端をプルアップ駆動する第2駆動手段と、
を備えることを特徴とする半導体素子の内部電圧生成回路。
【請求項13】
前記第1駆動制御パルス生成手段が、
前記内部電圧端の電圧レベルが前記所定の目標レベルより低くなる期間において、前記第1駆動制御パルスを活性化させ、前記内部電圧端の電圧レベルが前記所定の目標レベルより高くなる期間において、前記第1駆動制御パルスを非活性化させることを特徴とする請求項12に記載の半導体素子の内部電圧生成回路。
【請求項14】
前記第1駆動手段が、
前記第1駆動制御パルスの活性化期間において、所定の第1駆動力で前記内部電圧端をプルアップ駆動することを特徴とする請求項13に記載の半導体素子の内部電圧生成回路。
【請求項15】
前記第2駆動制御パルス生成手段が、
前記外部クロックが所定回数だけトグルすることに応答して、前記第2駆動制御パルスを所定時間活性化させることを特徴とする請求項12に記載の半導体素子の内部電圧生成回路。
【請求項16】
前記第2駆動手段が、
前記外部クロックの活性化期間において、所定の第2駆動力で前記内部電圧端をプルアップ駆動することを特徴とする請求項15に記載の半導体素子の内部電圧生成回路。
【請求項17】
前記第2駆動制御パルス生成手段が、
前記外部クロックをバッファリングして出力し、動作制御信号に応答して動作をオン/オフ制御するバッファ部と、
該バッファ部の出力クロックを所定倍数に分周して出力する周波数分周部と、
該周波数分周部から出力されるクロックの所定エッジ毎に前記第2駆動制御パルスが所定の活性化期間を有するようにして出力する第2駆動制御パルス出力部と、
を備えることを特徴とする請求項12に記載の半導体素子の内部電圧生成回路。
【請求項18】
前記第2駆動制御パルス生成手段が、
前記動作制御信号に応答して、前記周波数分周部及び前記第2駆動制御パルス出力部をリセットさせるリセット制御部を更に備えることを特徴とする請求項17に記載の半導体素子の内部電圧生成回路。
【請求項19】
前記第2駆動制御パルス出力部が、
前記周波数分周部から出力されるクロックの所定エッジを検出するクロックエッジ検出部と、
該クロックエッジ検出部の出力信号に応答して前記第2駆動制御パルスを活性化させ、所定時間経過した後に非活性化させる第2駆動制御パルス期間決定部と、
を備えることを特徴とする請求項17に記載の半導体素子の内部電圧発生回路。
【請求項20】
内部電圧端の電圧レベルに応じて前記内部電圧端を選択的にプルアップ駆動する第aステップと、
外部クロックの周波数に応じて前記内部電圧端をプルアップ駆動する第bステップと、
を含むことを特徴とする半導体素子の内部電圧生成方法。
【請求項21】
前記第aステップは、
所定の目標レベルに基づいて前記内部電圧端の電圧レベルを検出し、検出結果に応じて活性化時点及び非活性化時点が変更される検出パルスを生成する第a1ステップと、
前記検出パルスに応答して内部電圧端を選択的にプルアップ駆動する第a2ステップと、
を含むことを特徴とする請求項20に記載の半導体素子の内部電圧生成方法。
【請求項22】
前記第a1ステップは、
前記内部電圧端の電圧レベルが前記所定の目標レベルより低くなった時点で、前記検出パルスを活性化させる第a3ステップと、
前記内部電圧端の電圧レベルが前記所定の目標レベルより高くなった時点で、前記検出パルスを非活性化させる第a4ステップと、
を含むことを特徴とする請求項21に記載の半導体素子の内部電圧生成方法。
【請求項23】
前記第a2ステップは、
前記検出パルスの活性化期間において、前記内部電圧端をプルアップ駆動する第a5ステップと、
前記検出パルスの非活性化期間において、前記内部電圧端を駆動しない第a6ステップと、
を含むことを特徴とする請求項22に記載の半導体素子の内部電圧生成方法。
【請求項24】
前記第bステップは、
前記外部クロックの周波数を検出し、検出結果に対応する周期の1周期毎に所定時間活性化される検出パルスを生成する第b1ステップと、
前記検出パルスに応答して内部電圧端を選択的にプルアップ駆動する第b2ステップと、
を含むことを特徴とする請求項20に記載の半導体素子の内部電圧生成方法。
【請求項25】
前記第b2ステップは、
前記検出パルスの活性化期間において、前記内部電圧端をプルアップ駆動する第b3ステップと、
前記検出パルスの非活性化期間において、前記内部電圧端を駆動しない第b4ステップと、
を含むことを特徴とする請求項24に記載の半導体素子の内部電圧生成方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−268091(P2009−268091A)
【公開日】平成21年11月12日(2009.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−98954(P2009−98954)
【出願日】平成21年4月15日(2009.4.15)
【出願人】(591024111)株式会社ハイニックスセミコンダクター (1,189)
【氏名又は名称原語表記】HYNIX SEMICONDUCTOR INC.
【住所又は居所原語表記】San 136−1,Ami−Ri,Bubal−Eup,Ichon−Shi,Kyoungki−Do,Korea
【Fターム(参考)】