説明

情報提示装置、情報提示方法及びプログラム

【課題】バッテリの充電時間の設定に対して、充電後推奨経路上の走行可能な区間を容易に確認することが可能となる情報提示装置、情報提示方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】CPU41は、液晶ディスプレイ15に表示された目的地64までの推奨経路65上に、バッテリ52の残電力量で走行可能な無充電到達可能区間66を表示する。また、CPU41は、バッテリ52の満充電に対する残電力量の割合を図示した充電バー71を表示する(S11〜S15)。また、CPU41は、充電時間に対応する増加電力量の満充電に対する割合を算出し、充電バー71のバッテリ52の満充電に対する残電力量の割合に続けて、識別可能に図示する。また、CPU41は、この増加電力量だけで無充電到達可能区間66から推奨経路65上を更に到達可能な追加到達可能区間67を算出して、推奨経路65上に識別可能に表示する(S16〜S18)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の動力源を駆動するバッテリの電力量に応じて走行情報の情報を提示する情報提示装置、情報提示方法及びプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、車両の動力源を駆動するバッテリの電力量に応じて走行情報を提示する技術が種々提案されている。
例えば、操作者に経由先とともに目的地を入力させるとともに、同じく入力情報に基づいて目的地でのバッテリの充電可否を判断して、充電が可能であれば当該目的地まで現在のバッテリの残電力量で走行できるかどうかの到達可能性を演算してディスプレイに表示するが、目的地に充電設備がないような場合には、目的地近傍の充電設備を表示して選択させ、その充電設備までバッテリの残電力量で走行できるかどうかを判断して表示するように構成した電気自動車のナビゲーションシステムがある(例えば、特許文献1参照。)。さらに、このナビゲーションシステムでは、希望する充電時間を入力すると、入力された時間充電した後の、走行可能エリアを表示する。
【特許文献1】特開2003−294463号公報(段落(0006)〜(0041)、図1〜図15)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、前記した特許文献1に記載された電気自動車のナビゲーションシステムでは、バッテリの希望する充電時間を入力した場合には、充電後の走行可能エリアが現在地を中心とした距離で表示されるだけである。このため、走行予定の経路についてバッテリの充電時間の設定に対応して変化する当該バッテリの残電力量で走行可能な区間を容易に確認することができないという問題がある。
【0004】
そこで、本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、目的地までの経路についてバッテリの充電時間の設定に対して、充電後走行可能な区間を容易に確認することが可能となる情報提示装置、情報提示方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記目的を達成するため請求項1に係る情報提示装置は、地図情報を記憶する地図情報記憶手段(25)と、目的地までの経路を設定する経路設定手段(13)と、車両の動力源を駆動するバッテリ(52)の残電力量を検知する残電力量検知手段(13、51)と、前記バッテリの充電時間を任意に設定可能な充電時間設定手段(13、14、51)と、前記残電力量検知手段によって検知されたバッテリの残電力量と前記充電時間設定手段によって設定された充電時間後のバッテリの増加電力量とに基づいて前記経路における到達可能区間を算出する区間算出手段(13)と、前記地図情報記憶手段に記憶された地図情報を読み出して道路地図上に前記経路を表示すると共に、該経路上の前記到達可能区間を識別可能に表示する経路表示手段(13、15)と、を備えたことを特徴とする。
【0006】
また、請求項2に係る情報提示装置は、請求項1に記載の情報提示装置(1)において、前記区間算出手段(13)は、前記残電力量検知手段によって検知されたバッテリの残電力量に基づいて前記経路における無充電到達可能区間を算出する無充電区間算出手段(13)と、前記充電時間設定手段によって設定された充電時間後のバッテリの増加電力量に基づいて前記経路における前記無充電到達可能区間から前記経路上を更に走行可能な追加到達可能区間を算出する追加区間算出手段(13)と、を有し、前記経路表示手段(13、15)は、前記無充電到達可能区間と前記追加到達可能区間とをそれぞれ識別可能に表示することを特徴とする。
【0007】
また、請求項3に係る情報提示装置は、請求項1又は請求項2に記載の情報提示装置(1)において、前記バッテリの満充電に対する前記残電力量の割合を識別可能に図示する残電力量表示手段(13、15)を備え、前記残電力量表示手段(13、15)は、前記充電時間設定手段を介して前記充電時間が設定された場合には、前記増加電力量を算出して、前記満充電に対する該増加電力量の割合を該残電力量の割合に追加してそれぞれの割合を識別可能に図示することを特徴とする。
【0008】
また、請求項4に係る情報提示方法は、目的地までの経路を設定する経路設定工程(S11〜S13)と、車両の動力源を駆動するバッテリの残電力量を検知する残電力量検知工程(S14)と、前記バッテリの充電時間を任意に設定する充電時間設定工程(S15〜S16)と、前記残電力量検知工程で検知されたバッテリの残電力量と前記充電時間設定工程で設定された充電時間後のバッテリの増加電力量とに基づいて前記経路における到達可能区間を算出する区間算出工程(S17〜S18)と、地図情報に基づいて道路地図上に前記経路を表示すると共に、該経路上の前記到達可能区間を識別可能に表示する経路表示工程(S18)と、を備えたことを特徴とする。
【0009】
更に、請求項5に係るプログラムは、コンピュータに、目的地までの経路を設定する経路設定工程(S11〜S13)と、車両の動力源を駆動するバッテリの残電力量を検知する残電力量検知工程(S14)と、前記バッテリの充電時間を任意に設定する充電時間設定工程(S15〜S16)と、前記残電力量検知工程で検知されたバッテリの残電力量と前記充電時間設定工程で設定された充電時間後のバッテリの増加電力量とに基づいて前記経路における到達可能区間を算出する区間算出工程(S17〜S18)と、地図情報に基づいて道路地図上に前記経路を表示すると共に、該経路上の前記到達可能区間を識別可能に表示する経路表示工程(S18)と、を実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0010】
前記構成を有する請求項1に係る情報提示装置では、目的地までの経路上に、バッテリの残電力量と任意に設定可能な充電時間後のバッテリの増加電力量とで走行可能な到達可能区間を識別可能に表示することが可能となる。これにより、ユーザは、設定した充電時間で経路上の到達可能な区間を容易に確認することが可能となり、充電時間の設定変更等を迅速に行うことが可能となる。
【0011】
また、請求項2に係る情報提示装置では、現在の自車位置から目的地まで設定した経路上に、バッテリの残電力量で走行可能な無充電到達可能区間と、設定した充電時間後のバッテリの増加する増加電力量で走行可能な追加到達可能区間とを、それぞれ識別可能に表示することが可能となる。これにより、ユーザは、設定した充電時間で経路上の走行可能な区間を更に容易に確認することが可能となり、充電時間の設定変更等をより迅速に行うことが可能となる。
【0012】
また、請求項3に係る情報提示装置では、バッテリの残電力量と、設定した充電時間後のバッテリの増加する増加電力量とのそれぞれのバッテリの満充電に対する割合が図示されるため、充電時間後のバッテリの満充電に対する充電状態を図示することが可能となる。これにより、ユーザは、設定した充電時間後のバッテリの満充電に対する充電状態を容易に確認することが可能となり、充電時間の設定変更等を更に迅速に行うことが可能となる。
【0013】
また、請求項4に係る情報提示方法では、目的地までの経路上に、バッテリの残電力量と任意に設定可能な充電時間後のバッテリの増加電力量とで走行可能な到達可能区間を識別可能に表示することが可能となる。これにより、ユーザは、設定した充電時間で経路上の到達可能な区間を容易に確認することが可能となり、充電時間の設定変更等を迅速に行うことが可能となる。
【0014】
更に、請求項4に係るプログラムでは、コンピュータは当該プログラムを読み込むことによって、該コンピュータは、目的地までの経路上に、バッテリの残電力量と任意に設定可能な充電時間後のバッテリの増加電力量とで走行可能な到達可能区間を識別可能に表示することが可能となる。これにより、ユーザは、設定した充電時間で経路上の到達可能な区間を容易に確認することが可能となり、充電時間の設定変更等を迅速に行うことが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明に係る情報提示装置、情報提示方法及びプログラムを電気自動車に搭載されたナビゲーション装置について具体化した一実施例に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。
【実施例】
【0016】
先ず、本実施例に係るナビゲーション装置が搭載される電気自動車の概略構成について図1に基づいて説明する。図1は本実施例に係るナビゲーション装置1が搭載される電気自動車2の概略構成図である。
【0017】
図1に示すように、電気自動車2に対して設置されたナビゲーション装置1のナビゲーション制御部13には、動力源の一例としての駆動モータ61(図2参照)を駆動するバッテリ52の充電制御や残電力量を検知する車両ECU(ElectronicControlUnit)51が電気的に接続されている。
【0018】
また、ナビゲーション装置1は、電気自動車2の室内のセンターコンソール又はパネル面に備え付けられ、液晶ディスプレイ(LCD)15に地図や目的地までの探索経路を表示すると共に、スピーカ16によって経路案内に関する音声ガイダンスを出力する。また、ナビゲーション装置1は、車両ECU51に制御信号を送信し、バッテリ52の充電時間の設定や残電力量を検知することができる。
【0019】
また、車両ECU51は、ナビゲーション装置1から受信した制御信号に基づいて、バッテリ52の充電制御を行う電子制御ユニットで、バッテリ52を充電する充電回路部53が接続されている。また、車両ECU51は、所定時間毎に(例えば、約0.1秒〜1秒毎である。)バッテリ52の残電力量を検知して、ナビゲーション装置へ出力する。
また、充電回路部53には、商用交流電源や外部の専用充電設備に接続するコンセント54が接続されている。
【0020】
次に、本実施例に係る電気自動車2の制御系に係る構成について特にナビゲーション装置1を中心にして図2に基づき説明する。図2は電気自動車2に搭載されるナビゲーション装置1を中心とした制御系を模式的に示すブロック図である。
図2に示すように、電気自動車2の制御系は、ナビゲーション装置1と、このナビゲーション装置1に対して電気的に接続された車両ECU51とを基本にして構成され、各制御装置に対して所定の周辺機器が接続されている。
【0021】
このナビゲーション装置1は、自車の現在位置(以下、「自車位置」という。)を検出する現在地検出部11と、各種のデータが記録されたデータ記録部12と、入力された情報に基づいて、各種の演算処理を行うナビゲーション制御部13と、操作者からの操作を受け付ける操作部14と、操作者に対して地図等の情報を表示する液晶ディスプレイ(LCD)15と、経路案内に関する音声ガイダンスや警告音を出力するスピーカ16と、道路交通情報センタ(VICS(登録商標))等の情報センタとの間で携帯電話回線網等を介して相互に通信を行う通信装置17等から構成されている。また、ナビゲーション制御部13には、自車の走行速度を検出する車速センサ21が接続されている。また、ナビゲーション制御部13には、イグニッション(IG)のON・OFFを検出するイグニッションスイッチ57が接続されている。
【0022】
以下に、ナビゲーション装置1を構成する各構成要素について説明する。
図2に示すように、現在地検出部11は、GPS31、方位センサ32、距離センサ33、高度計(図示せず)等からなり、現在の自車の位置、方位、目標物(例えば、交差点)までの距離等を検出することが可能となっている。
【0023】
具体的には、GPS31は、人工衛星によって発生させられた電波を受信することにより、地球上における自車の現在地及び現在時刻を検出する。また、方位センサ32は、地磁気センサやジャイロセンサ、或いは、ステアリングホイール(図示せず)の回転部に取り付けられた光学的な回転センサ、回転抵抗センサ、車輪に取り付けられた角度センサ等により構成され、自車方位を検出する。また、距離センサ33は、例えば、自車の車輪(図示せず)の回転速度を測定し、測定した回転速度に基づいて距離を検出するセンサ、加速度を測定し、測定した加速度を2回積分して距離を検出するセンサ等から構成され、自車の移動距離を検出する。
【0024】
また、データ記録部12は、外部記憶装置及び記録媒体としてのハードディスク(図示せず)と、ハードディスクに記憶された地図情報データベース(地図情報DB)25、及び所定のプログラム等を読み出すとともにハードディスクに所定のデータを書き込む為のドライバである記録ヘッド(図示せず)とを備えている。尚、本実施例においては、データ記録部12の外部記憶装置及び記憶媒体としてハードディスクが使用されるが、ハードディスクのほかに、フレキシブルディスク等の磁気ディスクや、メモリーカード、CD、DVD、光ディスク、ICカード等を外部記憶装置として使用することもできる。
【0025】
また、地図情報DB25は、経路案内及び地図表示に必要な各種情報から構成されており、例えば、各新設道路を特定するための新設道路情報、地図を表示するための地図表示データ、各交差点に関する交差点データ、ノード点に関するノードデータ、施設の一種である道路(リンク)に関するリンクデータ(例えば、道路の車線数、道路属性(国道、県道、市道等である。)、勾配、リンク長、1km当たりの消費電力量を表す平均電力費(km/W)等である。)、経路を探索するための探索データ、施設の一種である店舗等のPOI(PointofInterest)に関する店舗データ、地点を検索するための検索データ、交差点における信号機等の各種地物に関する地物情報等から構成されている。また、地図情報DB25の内容は、不図示の情報配信センタから通信装置17を介して配信された更新情報をダウンロードすることによって更新される。
【0026】
また、図2に示すように、ナビゲーション装置1を構成するナビゲーション制御部13は、ナビゲーション装置1の全体の制御を行う演算装置及び制御装置としてのCPU41、並びにCPU41が各種の演算処理を行うに当たってワーキングメモリとして使用されるとともに、経路が探索されたときの経路データ等が記憶されるRAM42、制御用のプログラムのほか、後述の充電時間に対する増加電力量や推奨経路上の到達可能区間を算出して表示する表示処理プログラム(図3参照)が記憶されたROM43、ROM43から読み出したプログラムを記憶するフラッシュメモリ44等の内部記憶装置や、時間を計測するタイマ45等を備えている。
【0027】
また、本実施例においては、前記ROM43に各種のプログラムが記憶され、前記データ記録部12に各種のデータが記憶されるようになっているが、プログラム、データ等を同じ外部記憶装置、メモリーカード等からプログラム、データ等を読み出して前記フラッシュメモリ44に書き込むこともできる。更に、メモリーカード等を交換することによって前記プログラム、データ等を更新することができる。
【0028】
更に、前記ナビゲーション制御部13には、操作部14、液晶ディスプレイ15、スピーカ16、通信装置17の各周辺装置(アクチュエータ)が電気的に接続されている。
【0029】
操作部14は、走行開始時の現在地を修正し、案内開始地点としての出発地及び案内終了地点としての目的地を入力する際や施設に関する情報の検索を行う際等に操作され、各種のキー等の複数の操作スイッチから構成される。更に、液晶ディスプレイ15の前面部には、透明なタッチパネルが設けられ、画面に表示されたボタンや地図上を押下することによって各種指示コマンドを入力することが可能に構成されている。そして、ナビゲーション制御部13は、各スイッチの押下等により出力されるスイッチ信号に基づき、対応する各種の動作を実行すべく制御を行う。尚、操作部14としては、キーボード、マウス、ジョイスティック等を使用することもできる。
また、液晶ディスプレイ15には、操作案内、操作メニュー、キーの案内、現在地から目的地までの誘導経路、誘導経路に沿った案内情報、交通情報、ニュース、天気予報、時刻、メール、テレビ番組等が表示される。
【0030】
また、スピーカ16は、ナビゲーション制御部13からの指示に基づいて、誘導経路に沿った走行案内等を出力する。ここで、案内される音声ガイダンスとしては、例えば、「200m先、○○交差点を右方向です。」等である。
そして、通信装置17は、情報配信センタや道路交通情報センタと通信を行う携帯電話網等による通信手段であり、情報配信センタとの間で最もバージョンの新しい更新地図情報等の送受信を行う。また、通信装置17は情報配信センタ等に加えて、他の電気自動車に搭載されたナビゲーション装置1とも双方向通信可能に構成されている。
【0031】
また、車両ECU51は、ナビゲーション制御部13から送信された制御情報を受信するデータ受信部51Aを備えている。また、車両ECU51は、バッテリ52の端子電圧とバッテリ電流とから所定時間毎に(例えば、約0.1秒〜1秒毎である。)バッテリ52の残電力量を検知する残電力量検知部51Bを備えている。また、車両ECU51は、バッテリ52に接続される充電回路部53の充電時間等を制御する充電制御部51Cを備えている。尚、車両ECU51は、バッテリ52から電力を供給されており、イグニッションがOFF状態になっても作動するように構成されている。
【0032】
次に、上記のように構成されたナビゲーション装置1のCPU41が実行する処理であって、充電時間に対する増加電力量や推奨経路上の到達可能区間を算出して表示する表示処理について図3及び図4に基づいて説明する。
図3は本実施例に係るナビゲーション装置1のCPU41が実行する処理であって、充電時間に対する増加電力量や推奨経路上の到達可能区間を算出して表示する表示処理を示すフローチャートである。図4は充電時間に対する増加電力量や推奨経路上の到達可能区間を算出して表示する一例を説明する図である。
尚、図3にフローチャートで示されるプログラムはナビゲーション装置1のナビゲーション制御部13が備えているROM43に記憶されており、CPU41によって実行される。
【0033】
図3に示すように、先ず、ステップ(以下、Sと略記する)11において、CPU41は、現在地検出部11により自車の現在位置(以下、「自車位置」という。)及び自車の向きを表す自車方位を検出して、自車位置を表す座標データ(例えば、緯度と経度のデータである。)と自車方位をRAM42に記憶する。
【0034】
続いて、S12において、CPU41は、操作スイッチ等の操作部14の入力操作等によって、目的地が設定されたか否かを判定する判定処理を実行する。
そして、目的地が設定されていない場合には(S12:NO)、CPU41は、後述のS21の処理に移行する。
【0035】
一方、目的地が設定された場合には(S12:YES)、CPU41は、その目的地の座標等をRAM42に一時格納後、S13の処理に移行する。S13において、CPU41は、自車位置からRAM42に記憶された目的地への経路探索をデータ記録部12の地図情報DB25に基づいて、例えばダイクストラ法等によって行う。そして、CPU41は、自車位置から目的地まで探索した経路を推奨経路65(図4参照)としてRAM42に記憶する。
【0036】
続いて、S14において、CPU41は、車両ECU51から入力されたバッテリ52の残電力量を検知してRAM42に記憶する。
そして、S15において、CPU41は、推奨経路65をRAM42から読み出して液晶ディスプレイ15に表示する。また、CPU41は、RAM42からバッテリ52の残電力量を読み出し、この残電力量だけで到達可能な推奨経路65上の無充電到達可能区間66(図4参照)を算出して、この推奨経路65上に識別可能に表示する。また、CPU41は、バッテリ52の満充電に対する残電力量の割合を図示する充電バー71(図4参照)を液晶ディスプレイ15に表示する。また、CPU41は、充電時間を設定するための各充電ボタン72〜76(図4参照)を液晶ディスプレイ15に表示する。また、CPU41は、各充電ボタン72〜76で設定された充電時間を表す充電時間表示部81(図4参照)を液晶ディスプレイ15に表示する。
【0037】
具体的には、CPU41は、推奨経路65の各リンクに設定されている1km当たりの消費電力量を表す平均電力費(km/W)に各リンクのリンク長(km)を掛け算して各リンク毎の消費電力量(W)を算出して自車位置から順次加算し、RAM42から読み出したバッテリ52の残電力量(W)と比較する。そして、CPU41は、バッテリ52の残電力量を超えたリンクの1つ手前のリンクをバッテリ52の残電力量だけで到達可能なリンクとしてRAM42に記憶し、無充電到達可能区間66を算出する。
【0038】
例えば、図4の上図に示すように、CPU41は、液晶ディスプレイ15に表示された道路地図上に推奨経路65を表示すると共に、自車位置を表す車両位置マーク63及び目的地64を表示する。また、CPU41は、バッテリ52の残電力量だけで到達可能な推奨経路65上の無充電到達可能区間66を、この推奨経路65上に青い太線で識別可能に表示する。また、CPU41は、画面下部にバッテリ52の充電状態(0%〜100%)を図示する横長四角形の充電バー71を表示して、バッテリ52の残電力量71Aの満充電に対する割合を青色で図示する。
【0039】
また、CPU41は、充電バー71の左上側に、バッテリ52を満充電状態まで充電するように指示する充電ボタン72を表示する。また、CPU41は、充電バー72の右上側に、各充電ボタン72〜76で設定された充電時間を表示する充電時間表示部81を表示する。そして、CPU41は、充電バー71の上側に、満充電(フル充電)までに要する充電時間と、目的地まで到達可能となるために必要な充電時間とを表示する。
【0040】
また、CPU41は、この充電時間表示部81の右側に、15分単位で充電時間を増減設定できる各充電ボタン73、74を表示する。また、CPU41は、充電バー71の左右両側に、1分単位で充電時間を増減設定できる各充電ボタン73、74を表示する。また、CPU41は、充電バー71の右下側に、決定ボタン83と戻るボタン84を表示する。
【0041】
これにより、ユーザは、充電ボタン72上を押下することによって、CPU41に対して満充電の充電時間を設定することができ、満充電の充電時間が充電時間表示部81に表示される。また、ユーザは、各充電ボタン73〜76を押下することによって、CPU41に対して充電時間を15分単位又は1分単位で設定することができ、設定された充電時間が充電時間表示部81に表示される。また、ユーザは、決定ボタン83を押下することによって、CPU41に対して充電時間表示部81に表示された充電時間の充電を指示することができる。また、ユーザは、戻るボタン84を押下することによって、CPU41に対して目的地設定画面を再度表示するように指示することができる。
【0042】
続いて、図3に示すように、S16において、CPU41は、充電量が設定されたか否か、即ち、各充電ボタン72〜76によって充電時間が設定されたか否かを判定する判定処理を実行する。
そして、充電量が設定されていない場合、即ち、各充電ボタン72〜76によって充電時間が設定されていない場合には(S16:NO)、CPU41は、後述のS21の処理に移行する。
【0043】
一方、充電量が設定された場合、即ち、各充電ボタン72〜76によって充電時間が設定された場合には(S16:YES)、CPU41は、この設定された充電時間をRAM42に記憶後、S17の処理に移行する。S17において、CPU41は、バッテリ52の残電力量に対して、充電時間表示部81に表示された充電時間で更に充電できるバッテリ52の増加電力量を算出してRAM42に記憶する。また、CPU41は、この算出した増加電力量の満充電に対する割合を算出し、液晶ディスプレイ15に表示されている充電バー71上に図示されているバッテリ52の満充電に対する残電力量の割合に続けて、この算出した増加電力量の満充電に対する割合を識別可能に図示する。
【0044】
尚、バッテリ52の充電時間は、充電レベルが上昇するほど内部抵抗が増大するため、充電が進むにつれて充電速度(充電量/時間)が遅くなる。つまり、バッテリ52を50%〜60%まで充電する充電時間よりも、約60%程度から満充電にするまでの充電時間の方がかなり長くかかる。このため、本実施例では、バッテリ52の充電開始時の各残電力量(例えば、満充電に対する約10%、20%、・・・の各残電力量である。)に対する各充電時間毎(例えば、約1分毎である。)の増加電力量を対応付けたテーブルをROM43又はデータ記録部12に予め記憶している。従って、CPU41は、このテーブルに基づいて、上記S14で検知したバッテリ52の残電力量と、S16でRAM42に記憶した充電時間表示部81に表示されている充電時間とから増加電力量を正確に算出して、RAM42に記憶することができる。
【0045】
そして、S18において、CPU41は、充電時間表示部81に表示されている充電時間で充電可能な増加電力量をRAM42から読み出し、この増加電力量だけで無充電到達可能区間66から推奨経路65上を更に到達可能な追加到達可能区間67を算出して、液晶ディスプレイ15に識別可能に表示する。
【0046】
具体的には、CPU41は、バッテリ52の残電力量だけで到達可能なリンクから順次リンクのリンク長に該リンクの平均電力費(km/W)を掛け算して各リンク毎の消費電力量(W)を算出して、順次加算し、RAM42から読み出したバッテリ52の増加電力量(W)と比較する。そして、CPU41は、バッテリ52の増加電力量を超えたリンクの1つ手前のリンクをバッテリ52の増加電力量だけで到達可能なリンクとしてRAM42に記憶し、追加到達可能区間67を算出して、推奨経路65上に識別可能に表示する。
【0047】
例えば、図4の下図に示すように、CPU41は、各充電ボタン73〜76が押下されて、充電時間表示部81に充電時間として2時間を表す「2:00」が表示された場合には、バッテリ52の残電力量に対して、充電時間表示部81に表示された充電時間「2:00」で更に充電できるバッテリ52の増加電力量71Bを算出してRAM42に記憶する。また、CPU41は、この算出した増加電力量71Bの満充電に対する割合を算出し、液晶ディスプレイ15に表示されている充電バー71上に図示されているバッテリ52の満充電に対する残電力量71Aの割合に続けて、この算出した増加電力量71Bの満充電に対する割合を赤色で識別可能に図示する。
【0048】
そして、CPU41は、充電時間表示部81に表示されている充電時間「2:00」で充電可能な増加電力量71BをRAM42から読み出し、この増加電力量71Bだけで無充電到達可能区間66から推奨経路65上を更に到達可能な追加到達可能区間67を算出して、推奨経路65上に赤い太線で識別可能に表示する。
【0049】
続いて、S19において、CPU41は、充電量の設定が変更されたか否か、即ち、各充電ボタン72〜76によって充電時間の設定が変更されたか否かを判定する判定処理を実行する。
そして、充電量の設定が変更された場合、即ち、各充電ボタン72〜76によって充電時間の設定が変更された場合には(S19:YES)、CPU41は、再度S17以降の処理を実行する。
【0050】
一方、充電量の設定が変更されていない場合、即ち、各充電ボタン72〜76によって充電時間の設定が変更されていない場合には(S19:NO)、CPU41は、S20の処理に移行する。S20において、CPU41は、バッテリ52を充電する充電量が決定されたか否か、即ち、バッテリ52を充電する充電時間が決定されたか否かを判定する判定処理を実行する。例えば、図4に示す決定ボタン83が押下されたか否かを判定する判定処理を実行する。
【0051】
そして、バッテリ52を充電する充電量が決定されていない場合、即ち、バッテリ52を充電する充電時間が決定されていない場合には(S20:NO)、CPU41は、再度S19以降の処理を実行する。例えば、図4に示す決定ボタン83が押下されていない場合には(S20:NO)、CPU41は、再度S19以降の処理を実行する。
【0052】
一方、バッテリ52を充電する充電量が決定された場合、即ち、バッテリ52を充電する充電時間が決定された場合には(S20:YES)、CPU41は、S21の処理に移行する。例えば、図4に示す決定ボタン83が押下された場合には(S20:YES)、CPU41は、S21の処理に移行する。
S21において、CPU41は、イグニッションスイッチ57を介してイグニッション(IG)がON状態からOFF状態に切り替わったか否かを判定する判定処理を実行する。
【0053】
そして、イグニッションがON状態からOFF状態に切り替わっていない場合には(S21:NO)、CPU41は、再度S11以降の処理を実行する。
一方、イグニッションがON状態からOFF状態に切り替わった場合には(S21:YES)、CPU41は、当該処理を終了する。これにより、ユーザがイグニッションをOFFにした後、コンセント54を商用交流電源又は専用充電設備に接続することによって、車両ECU51を介して、バッテリ52に対して上記S20において決定された充電時間の充電が行われる。
【0054】
以上詳細に説明した通り、本実施例に係るナビゲーション装置1では、CPU41は、液晶ディスプレイ15に表示された目的地64までの推奨経路65上に、バッテリ52の残電力量で走行可能な無充電到達可能区間66と、各充電ボタン72〜76によって設定した充電時間後の増加電力量で走行可能な追加到達可能区間67とを、それぞれ識別可能に表示することが可能となる。
【0055】
これにより、ユーザは、バッテリ52の残電力量で推奨経路65上の走行可能な無充電到達可能区間66と、各充電ボタン72〜76によって設定した充電時間で推奨経路65上の走行可能な追加到達可能区間67とを容易に確認することが可能となる。また、ユーザは、この追加到達可能区間67を確認しつつ、各充電ボタン72〜76によってバッテリ52の充電時間を迅速に設定変更することが可能となる。
【0056】
また、CPU41は、充電バー71に、バッテリ52の満充電に対する残電力量の割合と、充電時間表示部81に表示された充電時間で更に充電できるバッテリ52の増加電力量の満充電に対する割合とを識別可能に図示することが可能となる。これにより、ユーザは、設定した充電時間後のバッテリ52の満充電に対する充電状態を容易に確認することが可能となり、各充電ボタン72〜76によって充電時間表示部81に表示される充電時間の設定変更等を更に迅速に行うことが可能となる。
【0057】
尚、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。例えば、以下のようにしてもよい。
【0058】
(A)CPU41は、自車両の走行履歴情報として各走行毎の走行距離(km)と消費電力量(W)とをデータ記録部12に順次記憶し、過去1週間、1ヶ月等一定期間の総走行距離(km)を総消費電力量(W)で割り算して、1km当たりの消費電力量を表す平均電力費(km/W)を算出するようにしてもよい。
【0059】
そして、上記ステップ14の処理おいて、CPU41は、推奨経路65の自車位置から各リンクのリンク長に、この平均電力費(km/W)を掛け算して順次加算し、RAM42から読み出したバッテリ52の残電力量と比較する。そして、CPU41は、バッテリ52の残電力量を超えたリンクの1つ手前のリンクをバッテリ52の残電力量だけで到達可能なリンクとし、無充電到達可能区間66を算出するようにしてもよい。
【0060】
また、上記ステップ18において、CPU41は、バッテリ52の残電力量だけで到達可能なリンクから順次リンクのリンク長に、この平均電力費(km/W)を掛け算して順次加算し、RAM42から読み出したバッテリ52の増加電力量と比較する。そして、CPU41は、バッテリ52の増加電力量を超えたリンクの1つ手前のリンクをバッテリ52の増加電力量だけで到達可能なリンクとし、追加到達可能区間67を算出するようにしてもよい。
【0061】
(B)また、道路種別((国道、県道、市道等である。)毎の1km当たりの消費電力量を表す平均電力費(km/W)や、リンクの各勾配に対する平均電力費(km/W)の増減割合をROM43又はデータ記録部12に予め記憶するようにしてもよい。
そして、上記ステップ14の処理おいて、CPU41は、推奨経路65の自車位置から各リンクのリンク長に、このリンクの道路種別に対応する平均電力費(km/W)を掛け算し、更にこのリンクの勾配に対応する平均電力費(km/W)の増減割合を掛け算して順次加算し、RAM42から読み出したバッテリ52の残電力量と比較する。そして、CPU41は、バッテリ52の残電力量を超えたリンクの1つ手前のリンクをバッテリ52の残電力量だけで到達可能なリンクとし、無充電到達可能区間66を算出するようにしてもよい。
【0062】
また、上記ステップ18において、CPU41は、バッテリ52の残電力量だけで到達可能なリンクから順次リンクのリンク長に、このリンクの道路種別に対応する平均電力費(km/W)を掛け算し、更にこのリンクの勾配に対応する平均電力費(km/W)の増減割合を掛け算して順次加算し、RAM42から読み出したバッテリ52の増加電力量と比較する。そして、CPU41は、バッテリ52の増加電力量を超えたリンクの1つ手前のリンクをバッテリ52の増加電力量だけで到達可能なリンクとし、追加到達可能区間67を算出するようにしてもよい。
【0063】
(C)また、電気自動車2に限らず、駆動モータとエンジンとを動力源とするハイブリッド車両に搭載されたナビゲーション装置1についても同様に、駆動モータを駆動するためのバッテリ52の残電力量と、このバッテリ52の充電時間後の増加電力量とに基づいて、推奨経路65上に残電力量で走行可能な無充電到達可能区間66と、増加電力量だけで走行可能な追加到達可能区間67とを表示するようにしてもよい。また、このハイブリッド車両の場合には、バッテリ52を充電することによって節約できる燃料消費量や燃料による走行距離を報知するようにしてもよい。
【0064】
例えば、図4の下図において、ハイブリッド車両の場合には、「フル充電走行すると○○リットル(□□km)のガソリン走行になります。」と液晶ディスプレイ15に表示するようにしてもよい。
【0065】
(D)また、図4に示す充電バー71の左右両端部の上側に表示される「0%」と「100%」に替えて、残電力量71Aの右端部の上側に「0円」を表示し、充電バー71の右端部の上側に満充電(フル充電)をしたときの充電料金「○○円」を表示するようにしてもよい。また、増加電力量71Bの右端部の上側に、充電時間表示部81に表示される充電時間だけ充電をしたときの充電料金「××円」を表示するようにしてもよい。
【0066】
これにより、ユーザは、設定した充電時間による充電料金を容易に確認することが可能となり、各充電ボタン72〜76によって充電時間表示部81に表示される充電時間の設定変更等を迅速に行うことが可能となる。
【0067】
(E)また、図4に示す充電時間表示部81に替えて、充電料金を示す充電料金表示部91を表示するようにしてもよい。また、この充電料金表示部91の右側に表示される各充電ボタン73、74を押すことによって、所定料金単位(例えば、100円単位である。)で充電料金表示部91に表示される充電料金を増減設定できると共に、この充電料金表示部91に表示された充電料金に対応する増加電力量71Bを充電バー71に表示するようにしてもよい。
【0068】
また、充電バー71の左右両側に表示される各充電ボタン75、76を押すことによって、所定料金単位(例えば、10円単位である。)で充電料金表示部91に表示される充電料金を増減設定できると共に、この充電料金表示部91に表示された充電料金に対応する増加電力量71Bを充電バー71に表示するようにしてもよい。また、充電ボタン72を押すことによって、満充電に要する充電料金を充電料金表示部91に表示すると共に、この充電料金表示部91に表示された充電料金に対応する増加電力量71Bを充電バー71に表示するようにしてもよい。
また、充電バー71の上側に、満充電(フル充電)までに要する充電時間及び充電料金と、目的地まで到達可能となるために必要な充電時間及び充電料金とを表示するようにしてもよい。
【0069】
これにより、ユーザは、設定した充電料金及び増加電力量71Bを容易に確認することが可能となり、各充電ボタン72〜76によって充電料金表示部91に表示される充電料金の設定変更等を迅速に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0070】
【図1】本実施例に係るナビゲーション装置が搭載される電気自動車の概略構成図である。
【図2】電気自動車に搭載されるナビゲーション装置を中心とした制御系を模式的に示すブロック図である。
【図3】本実施例に係るナビゲーション装置のCPUが実行する処理であって、充電時間に対する増加電力量や推奨経路上の到達可能区間を算出して表示する表示処理を示すフローチャートである。
【図4】充電時間に対する増加電力量や推奨経路上の到達可能区間を算出して表示する一例を説明する図である。
【符号の説明】
【0071】
1 ナビゲーション装置
2 電気自動車
11 現在地検出部
13 ナビゲーション制御部
14 操作部
15 液晶ディスプレイ(LCD)
21 車速センサ
25 地図情報DB
41 CPU
42 RAM
43 ROM
51 車両ECU
52 バッテリ
53 充電回路部
61 駆動モータ
65 推奨経路
66 無充電到達可能区間
67 追加到達可能区間
71 充電バー
71A 残電力量
71B 増加電力量
72〜76 充電ボタン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
地図情報を記憶する地図情報記憶手段と、
目的地までの経路を設定する経路設定手段と、
車両の動力源を駆動するバッテリの残電力量を検知する残電力量検知手段と、
前記バッテリの充電時間を任意に設定可能な充電時間設定手段と、
前記残電力量検知手段によって検知されたバッテリの残電力量と前記充電時間設定手段によって設定された充電時間後のバッテリの増加電力量とに基づいて前記経路における到達可能区間を算出する区間算出手段と、
前記地図情報記憶手段に記憶された地図情報を読み出して道路地図上に前記経路を表示すると共に、該経路上の前記到達可能区間を識別可能に表示する経路表示手段と、
を備えたことを特徴とする情報提示装置。
【請求項2】
前記区間算出手段は、
前記残電力量検知手段によって検知されたバッテリの残電力量に基づいて前記経路
における無充電到達可能区間を算出する無充電区間算出手段と、
前記充電時間設定手段によって設定された充電時間後のバッテリの増加電力量に基
づいて前記経路における前記無充電到達可能区間から前記経路上を更に走行可能な追加到達可能区間を算出する追加区間算出手段と、
を有し、
前記経路表示手段は、前記無充電到達可能区間と前記追加到達可能区間とをそれぞれ識別可能に表示することを特徴とする請求項1に記載の情報提示装置。
【請求項3】
前記バッテリの満充電に対する前記残電力量の割合を識別可能に図示する残電力量表示手段を備え、
前記残電力量表示手段は、前記充電時間設定手段を介して前記充電時間が設定された場合には、前記増加電力量を算出して、前記満充電に対する該増加電力量の割合を該残電力量の割合に追加してそれぞれの割合を識別可能に図示することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の情報提示装置。
【請求項4】
目的地までの経路を設定する経路設定工程と、
車両の動力源を駆動するバッテリの残電力量を検知する残電力量検知工程と、
前記バッテリの充電時間を任意に設定する充電時間設定工程と、
前記残電力量検知工程で検知されたバッテリの残電力量と前記充電時間設定工程で設定された充電時間後のバッテリの増加電力量とに基づいて前記経路における到達可能区間を算出する区間算出工程と、
地図情報に基づいて道路地図上に前記経路を表示すると共に、該経路上の前記到達可能区間を識別可能に表示する経路表示工程と、
を備えたことを特徴とする情報提示方法。
【請求項5】
コンピュータに、
目的地までの経路を設定する経路設定工程と、
車両の動力源を駆動するバッテリの残電力量を検知する残電力量検知工程と、
前記バッテリの充電時間を任意に設定する充電時間設定工程と、
前記残電力量検知工程で検知されたバッテリの残電力量と前記充電時間設定工程で
設定された充電時間後のバッテリの増加電力量とに基づいて前記経路における到達可能区間を算出する区間算出工程と、
地図情報に基づいて道路地図上に前記経路を表示すると共に、該経路上の前記到達
可能区間を識別可能に表示する経路表示工程と、
を実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2008−309544(P2008−309544A)
【公開日】平成20年12月25日(2008.12.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−156136(P2007−156136)
【出願日】平成19年6月13日(2007.6.13)
【出願人】(000100768)アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 (3,717)
【Fターム(参考)】