説明

感光性樹脂組成物

【課題】LSIチップのバッファコート材料や再配線層として好適な、キュア前後での膜減りが少なく、2.7以下という低誘電率で、製膜に適した粘度で、通常の光重合開始剤を用いても空気中で硬化可能な感光性シリコーン化合物を含む樹脂組成物、並びにそれを用いた樹脂絶縁膜を提供すること。
【解決手段】特定の構造を有する感光性シリコーン化合物100質量部、及び光重合開始剤0.1〜20質量部を含有する感光性樹脂組成物を用いる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体デバイス、多層配線基板などの電気・電子材料に用いられる、感光性絶縁膜に関するものである。さらに詳しくいえば、本発明は、LSIチップのバッファコート材料や再配線層に好適な、パターニングされた絶縁膜を作製するための感光性樹脂組成物及び当該絶縁膜に関するものである。
【背景技術】
【0002】
LSIチップのバッファコート材料や再配線層などの絶縁材料に対する性能要求は、LSIの高性能化に伴い高解像、低温キュア、低応力、低誘電率などの特性において厳しさを増している。特に、層間絶縁膜材料が低誘電率化の要求を満たすため、耐応力、耐熱性に弱くなって来ていたり、再配線層にも高速化が要求されたり、再配線Cuが電流密度増大で厚膜化傾向となって来ていることから、上層バッファコート材料や再配線層としては、これまでの高解像度、耐薬品性、耐温度ストレス耐性などに加えて、厚膜形成能、平坦化能、低応力、低誘電率、低温キュア硬化処理なども満足できなければならなくなって来ている。
【0003】
従来は、LSIチップのバッファコート材料や再配線層材料としては、例えば、感光性ポリイミドがその代表例の1つとして使われて来た。感光性ポリイミドとは、まず側鎖に二重結合を持ったポリイミド前駆体を合成し、LSIウエハ上にスピンコートした後、光架橋反応で側鎖の二重結合のみを架橋させ、現像でパターン形成し、熱硬化処理により架橋鎖を分解揮発させると同時にポリイミド構造を形成させるものである。こうして形成されたポリイミドは、耐熱性、耐薬品性、機械特性に優れる。
このような感光性ポリイミドの問題点として、残留応力が大きいため厚膜形成時にクラックが発生しやすいこと、熱硬化処理おいて4割近い収縮が起こるためウェハ上層の段差に対する平坦化能が低いこと、200℃以下の低温ではポリイミド構造を形成するのが困難で、誘電率も下がらないことが挙げられる。
【0004】
これに対し、特許文献1には、光重合性官能基を有するトリアルコキシシランと、ジアリールシランジオールを縮合して得られる、ドイツ国 Fraunhofer ISC社製のORMOCER ONEという感光性シリコーン化合物の開示がある。このものは、150℃という低温でキュアすることができ、300℃以上というポリイミドと同等の耐熱性を有し、同時に10Mpa以下の残留低応力、キュア前後での膜減りが3%以内など、ポリイミドでは達成できない優れた特性を有する。しかし、10GHzでの誘電率が約3.0であるという問題点があった。そのため、Fraunhofer ISCは検討を重ね、特許文献2において、光重合性官能基を有するアルコキシシランと、ジアリールシランジオールの代わりにジアルキルシランジオールを組み合わせることにより低温キュア、低応力、平坦性という優れた特性を損なわずに誘電率を25GHzにおいて2.5まで下げられることを見出している。しかしながらこの場合、ジアリールシランジオールをジアルキルシランジオールに変えたことで縮合体の粘度が低下し、ハンドリング性が困難になること(縮合体の粘度が低すぎると製膜が困難で、製膜できたとしても傾けると流れてしまう)、また粘度を上げるためにアルコキシシランにスチリル基を導入すると空気中での硬化が困難になるの問題があった。
【0005】
【特許文献1】カナダ国特許第2378756号公報
【特許文献2】米国特許2004/0242830号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、LSIチップのバッファコート材料や再配線層として好適な、キュア前後での膜減りが少なく、2.7以下という低誘電率で、製膜に適した粘度で、空気中で硬化可能な感光性シリコーン化合物を含む樹脂組成物、並びにそれを用いた樹脂絶縁膜を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、前記課題を解決するために、特定構造の感光性シリコーン化合物と、光重合開始剤の組合せを見出し、本発明をなすに至った。即ち、本発明は以下のとおりである。
(1)(A)下記(I)記載の感光性シリコーン化合物100質量部、及び(B)光重合開始剤0.1〜20質量部を含むことを特徴とする感光性樹脂組成物。
(I)下記一般式(a)で示される少なくとも一種のシラノール化合物(以下、(a)成分)に対し、下記一般式(b1)で示される化合物(以下、(b1)成分)及び(b2)で示される化合物(以下、(b2)成分)からなる群より選ばれる少なくとも一種の化合物であり、(b1)成分をモル数で10%以上100%以下含有する、(b)成分を、(a)成分/(b)成分=40モル%/60モル%〜60モル%/40モル%の割合で加え、触媒の存在下、積極的に水を添加することなく縮合させる方法で得られる、感光性シリコーン化合物。
ここで、(b)成分のモル数=((b1)成分のモル数)+((b2)成分のモル数)である。
【0008】
【化1】


(RはC〜Cのアルキル基、Rは水素原子又はC〜Cのアルキル基である。R、Rともにすべて同一であっても、異なっていても良い。)
SiX (b1)
(Rは、エポキシ基及び炭素−炭素二重結合を有する基からなる群から選ばれる基を少なくとも1つ含むC〜C17の有機基、RはC〜C12の炭化水素基、XはC〜C12のアルコキシ基である。2つのXは互いに同じであっても異なっていても良い。)
SiX4−a−b (b2)
(RはC〜C12の炭化水素基、Rは、C〜C12の直鎖アルキル基、C〜C12の分枝アルキル基、C〜C12の環状アルキル基、又はC〜C12の含フッ素炭化水素基からなる群より選ばれる一種の基、XはC〜C12のアルコキシ基、aは1,2から選ばれる整数、bは0,1から選ばれる整数、a+bは2を超えることはない。aが2の場合、Rは互いに同一であっても、異なっていても良い。)
【0009】
(2)上記(A)感光性シリコーン化合物を得るに当たり、(b)成分中における(b1)成分がモル数で50%以上100%以下である(1)記載の感光性樹脂組成物。
(3)上記(A)感光性シリコーン化合物を得るに当たり、(b)成分中における(b1)成分がモル数で80%以上100%以下である(1)記載の感光性樹脂組成物。
(4)上記(a)成分においてRがメチル基、Rが水素原子であり、上記(b1)
成分において、Rが3−(メタ)アクリロキシプロピル基、Rがメチル基、Xがメトキシ基又はエトキシ基であることを特徴とする(1)〜(3)のいずれか一項に記載の感光性樹脂組成物。
(5)上記(A)感光性シリコーン化合物を得るために用いる触媒が、酸、塩基及びフッ化物塩からなる群から選ばれる一種以上であることを特徴とする(1)〜(4)のいずれか一項に記載の感光性樹脂組成物。
【0010】
(6)上記(A)感光性シリコーン化合物を得るために用いる触媒が、少なくとも一種のNRF(ここでRは、C〜C12の直鎖状炭化水素基、C〜C12の分枝アルキル基、及びC〜C12の環状アルキル基からなる群から選ばれる一種以上の基)化合物であることを特徴とする(1)〜(4)のいずれか一項に記載の感光性樹脂組成物。
(7)少なくとも、基材上に(1)〜(6)のいずれか一項に記載の感光性樹脂組成物を塗布して塗布膜を得る工程、塗布膜に活性光線を照射し露光部を光硬化させる工程、現像液を用いて該膜の未硬化の部分を除去する工程、基材ごと加熱する工程を順に含む、硬化レリーフパターンの形成方法。
(8)(7)に記載の方法によって得られる硬化レリーフパターン。
(9)(8)に記載の硬化レリーフパターンを含む半導体装置。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、LSIチップのバッファコート材料や再配線層として好適な、キュア前後での膜減りが少なく、2.7以下という低誘電率で、製膜に適した粘度で、空気中で硬化可能な感光性シリコーン化合物を含む樹脂組成物、並びにそれを用いた樹脂絶縁膜を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明について以下具体的に説明する。
本発明の感光性樹脂組成物は、(A)下記(I)記載の感光性シリコーン化合物100質量部、及び(B)光重合開始剤0.1〜20質量部を含むことを特徴とする。
(I)下記一般式(a)で示される少なくとも一種のシラノール化合物(以下、(a)成分)に対し、下記一般式(b1)で示される化合物(以下、(b1)成分)及び(b2)で示される化合物(以下、(b2)成分)からなる群より選ばれる少なくとも一種の化合物であり、(b1)成分をモル数で10%以上100%以下含有する、(b)成分を、(a)成分/(b)成分=40モル%/60モル%〜60モル%/40モル%の割合で加え、触媒の存在下、積極的に水を添加することなく縮合させる方法で得られる、感光性シリコーン化合物。
ここで、(b)成分のモル数=((b1)成分のモル数)+((b2)成分のモル数)である。
【0013】
【化2】


(RはC〜Cのアルキル基、Rは水素原子又はC〜Cのアルキル基である。R、Rともにすべて同一であっても、異なっていても良い。)
【0014】
SiX (b1)
(Rは、エポキシ基及び炭素−炭素二重結合を有する基からなる群から選ばれる基を少なくとも1つ含むC〜C17の有機基、RはC〜C12の炭化水素基、XはC〜C12のアルコキシ基である。2つのXは互いに同じであっても異なっていても良い。)
SiX4−a−b (b2)
(RはC〜C12の炭化水素基、Rは、C〜C12の直鎖アルキル基、C〜C12の分枝アルキル基、C〜C12の環状アルキル基、又はC〜C12の含フッ素炭化水素基からなる群より選ばれる一種の基、XはC〜C12のアルコキシ基、aは1,2から選ばれる整数、bは0,1から選ばれる整数、a+bは2を超えることはない。aが2の場合、Rは互いに同一であっても、異なっていても良い。)
【0015】
上記一般式(a)で示されるシラノール化合物中、Rとして具体的に用いることができる置換基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基を挙げることができる。このうち好ましく用いることができるのは、メチル基である。Rとして具体的に用いることができる置換基としては、例えば、水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基を挙げることができる。このうち好ましく用いることができるのは、水素原子である。このような上記(a)成分としては1,4−ビス(ヒドロキシジメチルシリル)ベンゼンが好ましく用いられる。
【0016】
上記(b)成分のうち、(b1)成分RSiXにおいて、Rとして具体的に用いることができる置換基としては、例えば、3−(メタ)アクリロキシプロピル基、2−(メタ)アクリロキシエチル基、(メタ)アクリロキシメチル基を挙げることができる。このうち好ましく用いることができるのは、3−(メタ)アクリロキシプロピル基である。Rとして具体的に用いることができる置換基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基を挙げることができるが、このうち好ましく用いることができるのはメチル基である。Xとして具体的に用いることができる置換基としては、例えば、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基を挙げることができるが、このうち好ましく用いることができるのはメトキシ基もしくはエトキシ基である。このような上記一般式(b1)で示されるアルコキシシラン化合物としては3−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルメチルジエトキシシラン、3−アクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−アクリロキシプロピルメチルジエトキシシランが好ましく用いられる。
【0017】
上記(b)成分のうち、(b2)成分RSiX4−a−bにおいて、RはC〜C12の炭化水素基、Rは、C〜C12の直鎖アルキル基、C〜C12の分枝アルキル基、C〜C12の環状アルキル基、又はC〜C12の含フッ素炭化水素基からなる群より選ばれる一種の基、XはC〜C12のアルコキシ基、aは1,2から選ばれる整数、bは0,1から選ばれる整数、a+bは2を超えることはない。Rとして好ましく用いることができる置換基としては、例えば、メチル基、エチル基を挙げることができる。Rとして好ましく用いることができる置換基としては、アルキル基、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、n−ヘキシル基、n−デシル基を、環状アルキル基、例えば、シクロペンチル基、シクロヘキシル基を、含フッ素炭化水素基、例えば、トリフルオロプロピル基、トリデカフルオロ−1,1,2,2−テトラヒドロオクチル基を挙げることができる。Xとして好ましく用いることができる置換基としては、例えば、メトキシ基、エトキシ基を挙げることができる。このような(b2)成分として、好ましく用いることができるものとしては、例えば、メチルトリメトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、エチルトリメトキシシラン、ジイソプロピルジメトキシシラン、ジイソブチルジメトキシシラン、n−オクチルトリメトキシシラン、n−デシルトリメトキシシラン、ジシク
ロペンチルジメトキシシラン、ジシクロペンチルジエトキシシラン、トリフルオロプロピルトリメトキシシラン、トリデカフルオロ−1,1,2,2−テトラヒドロオクチルトリメトキシシランを挙げることができる。
【0018】
本発明で用いることのできる上記(A)感光性シリコーン化合物は、上記(a)シラノール化合物と上記(b1)及び(b2)からなる群より選ばれる少なくとも一種の化合物である(b)成分を、(b1)を必須成分として下記関係式
(b)成分のモル数=((b1)成分のモル数)+((b2)成分のモル数)
(b1)/(b)=10〜100モル%、好ましくは50〜100モル%、より好ましくは80〜100モル%を満たす条件下、(a)/(b)=40モル%/60モル%〜60モル%/40モル%、好ましくは45モル%/55モル%〜55モル%/45モル%、より好ましくは48モル%/52モル%〜52モル%/48モル%、最も好ましくは、50モル%/50モル%の割合で仕込み、以下の2段階の反応により得られる。すなわち、まず第一ステップとして、酸、塩基、及び、フッ化物塩からなる群から選ばれる一種以上の触媒を(a)成分と(b)成分の合計に対し0.01〜10質量%、好ましくは0.1〜5質量%添加して、積極的に水を添加することなく50℃〜120℃で0.1〜12時間加熱還流後生成するアルコールを減圧留去して予備縮合体を得る。このとき触媒として用いることができる化合物としては、酸性化合物、例えば、トリメトキシアルミニウム、トリエトキシアルミニウム、トリ−nプロポキシアルミニウム、トリ−isoプロポキシアルミニウム、トリ−nブトキシアルミニウム、トリ−iso−ブトキシアルミニウム、トリ−sec−ブトキシアルミニウム、トリ−tert−ブトキシアルミニウム、トリメトキシボロン、トリエトキシボロン、トリ−n−プロポキシボロン、トリ−iso−プロポキシボロン、トリ−n−ブトキシボロン、トリ−iso−ブトキシボロン、トリ−sec−ブトキシボロン、テトラメトキシチタン、テトラエトキシチタン、テトラ−n−プロポキシチタン、テトラ−iso−プロポキシチタン、テトラ−n−ブトキシチタン、テトラ−iso−ブトキシチタン、テトラ−sec−ブトキシチタン、テトラ−tert−ブトキシチタン、テトラメトキシジルコニウム、テトラエトキシジルコニウム、テトラ−n−プロポキシジルコニウム、テトラ−iso−プロポキシジルコニウム、テトラ−n−ブトキシジルコニウム、テトラ−iso−ブトキシジルコニウム、テトラ−sec−ブトキシジルコニウム、テトラ−tert−ブトキシジルコニウムを、塩基性化合物、例えば、水酸化バリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化ストロンチウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化アンモニウム、テトラメチル水酸化アンモニウム、テトラブチル水酸化アンモニウム、トリエチルアミンを、フッ化物塩、例えば、フッ化アンモニウム、フッ化テトラメチルアンモニウム、フッ化テトラブチルアンモニウムを挙げることができる。これら触媒のうち、好ましく用いられるのは、NRF(ここでRは、C〜C12の直鎖状炭化水素基、C〜C12の分枝アルキル基、及びC〜C12の環状アルキル基からなる群から選ばれる一種以上の基)である。反応の進行の観点から、触媒の使用量は0.01質量%以上が好ましい。キュア膜の機械特性の観点から、触媒の使用量が10質量%以下が好ましい。
【0019】
ここで、例えば(a)成分が1,4−ビス(ヒドロキシジメチルシリル)ベンゼン、(b)成分が(b1)成分3−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン単独の場合、生成する縮合体の構造は下記一般式(1)のようになる。
【化3】

【0020】
本発明で用いることのできる(B)光重合開始剤としては、公知の光重合開始剤を挙げることができる。
(1)ベンゾフェノン誘導体:例えば、ベンゾフェノン、o−ベンゾイル安息香酸メチル、4−ベンゾイル−4’−メチルジフェニルケトン、ジベンジルケトン、フルオレノン
(2)アセトフェノン誘導体:例えば、2,2’−ジエトキシアセトフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオフェノン、2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製、IRGACURE651)、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製、IRGACURE184)、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノプロパン−1−オン(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製、IRGACURE907)、2−ヒドロキシ−1−{4−[4−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオニル)−ベンジル]−フェニル}−2−メチルプロパン−1−オン(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製、IRGACURE127)、フェニルグリオキシル酸メチル
(3)チオキサントン誘導体:例えば、チオキサントン、2−メチルチオキサントン、2−イソプロピルチオキサントン、ジエチルチオキサントン
【0021】
(4)ベンジル誘導体:例えば、ベンジル、ベンジルジメチルケタール、ベンジル−β−メトキシエチルアセタール
(5)ベンゾイン誘導体:例えば、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、2−ヒドロキシ−2−メチル−1フェニルプロパン−1−オン(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製、DAROCURE1173)
(6)オキシム系化合物:例えば、1−フェニル−1,2−ブタンジオン−2−(O−メトキシカルボニル)オキシム、1−フェニル−1,2−プロパンジオン−2−(O−メトキシカルボニル)オキシム、1−フェニル−1,2−プロパンジオン−2−(O−エトキシカルボニル)オキシム、1−フェニル−1,2−プロパンジオン−2−(O−ベンゾイル)オキシム、1,3−ジフェニルプロパントリオン−2−(O−エトキシカルボニル)オキシム、1−フェニル−3−エトキシプロパントリオン−2−(O−ベンゾイル)オキシム、1,2−オクタンジオン,1−[4−(フェニルチオ)−2−(O−ベンゾイルオキシム)](チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製、IRGACURE OXE01)、エタノン,1−[9−エチル−6−(2−メチルベンゾイル)−9H−カルバゾール−3−イル]−,1−(O−アセチルオキシム)(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製、IRGACURE OXE02)
【0022】
(7)α−ヒドロキシケトン系化合物:例えば、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン、2−ヒドロキシ−1−{4−[4−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオニル)−ベンジル]フェニル}−2−メチルプロパ

(8)α−アミノアルキルフェノン系化合物:例えば、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタノン−1(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製、IRGACURE369)、2−ジメチルアミノ−2−(4−メチルベンジル)−1−(4−モルフォリン−4−イル−フェニル)ブタン−1−オン(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製、IRGACURE379)
【0023】
(9)フォスフィンオキサイド系化合物:例えば、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製、IRGACURE819)、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチル−ペンチルフォスフィンオキサイド、2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニル−フォスフィンオキサイド(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製、DAROCURE TPO)
(10)チタノセン化合物:例えば、ビス(η−2,4−シクロペンタジエン−1−イル)−ビス(2,6−ジフルオロ−3−(1H−ピロール−1−イル)フェニル)チタニウム(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製、IRGACURE784)
また、これらの使用にあたっては、単独でも2種以上の混合物でもかまわない。
これら光重合開始剤は、光重合増感剤とともに使用することができる。光重合増感剤としては、例えば、4,4’−ビスエチルアミノベンゾフェノン、1−フェニル−1H−テトラゾール−5−チオール、2−2’−(フェニルイミノ)ジエタノール等を挙げることができる。これらの使用に当たっては、単独でも、2種以上を混合しても良い。その添加量は、(B)光重合開始剤に対して1〜100質量部が好ましく、1〜60質量部がより好ましい。
【0024】
本発明においては、架橋性モノマーとして光重合性の不飽和結合基を2つ以上有する化合物を添加することもできる。このようなモノマーとしては、光重合開始剤の作用により重合可能な多官能(メタ)アクリル化合物が好ましく、例えば、ポリエチレングリコールジアクリレート[エチレングリコールユニットの数2〜20]、ポリエチレングリコールジメタクリレート[エチレングリコールユニットの数2〜20]、ポリ(1,2−プロピレングリコール)ジアクリレート[1,2−プロピレングリコールユニット数2〜20]、ポリ(1,2−プロピレングリコール)ジメタクリレート[1,2−プロピレングリコールユニット数2〜20]、ポリテトラメチレングリコールジアクリレート[テトラメチレングリコールユニット数2〜10]、ポリテトラメチレングリコールジメタクリレート[テトラメチレングリコールユニット数2〜10]、1,4−シクロヘキサンジアクリレート、1,4−シクロヘキサンジメタクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、エトキシ化トリメチロールプロパントリアクリレート[エチレングリコールユニットの数2〜20]、トリメチロールプロパントリメタクリレート、トリ−2−ヒドロキシエチルイソシアヌレートトリアクリレート、トリ−2−ヒドロキシエチルイソシアヌレートトリメタクリレート、グリセロールジアクリレート、グリセロールジメタクリレート、ジトリメチロールプロパントリアクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールペンタアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、メチレンビスアクリルアミド、エチレングリコールジグリシジルエーテル−メタクリル酸付加物、グリセロールジグリシジルエーテル−アクリル酸付加物、ビスフェノールAジグリシジルエーテル−アクリル酸付加物、ビスフェノールAジグリシジルエーテル−メタクリル酸付加物、エトキシ化ビスフェノールAジアクリレート[エチレングリコールユニットの数2〜30]、エトキシ化ビスフェノールAジメタクリレート[エチレングリコールユニットの数2〜30]、N,N’−ビス(2−メタクリロイルオキシエチル)尿素などが挙げられる。また、これらの使用にあたっては、必要に応じて、単独でも2種以上を混合して用いてもかまわない。その添加量は、本発明の(A)感光性シリコーン化
合物に対して、1〜100質量部であることが好ましく、5〜50質量部であることがより好ましい。
【0025】
本発明においては、更に感光性シリコーン化合物と基材の密着性を向上させる目的で、密着助剤を添加することもできる。用いることのできる密着助剤としては、例えば3−グリシジルオキシプロピルトリメトキシシラン、3−メタクリルオキシプロピルトリメトキシシラン又は3−アクリルオキシプロピルトリメトキシシラン等のアルコキシシラン化合物等を挙げることができる。これらの使用に当たっては、単独でも2種以上を混合して用いても良い。その添加量は、(A)感光性シリコーン化合物に対して0.1〜20重量部が好ましく、0.5〜10重量部がより好ましい。
感光性樹脂組成物は、上記(A)感光性シリコーン化合物と上記(B)光重合開始剤を、N−メチルピロリドン、N−エチルピロリドン、γ−ブチロラクトン、酢酸プロピル等の溶剤に共溶解させることにより製造することができる。このとき用いられる溶剤は、上記(A)感光性シリコーン化合物と上記(B)光重合開始剤の両者が溶解するものであれば特に制限はない。
【0026】
次に、硬化レリーフパターンの形成方法について述べる。硬化レリーフパターンのために、少なくとも、基材上に上述の感光性樹脂組成物を塗布して塗布膜を得る工程、塗布膜に活性光線を照射し露光部を光硬化させる工程、現像液を用いて該膜の未硬化の部分を除去する工程、基材ごと加熱する工程を行う。まず、上記により得られた感光性樹脂組成物を、例えばスピンコーター、バーコーター、ブレードコーター、カーテンコーター、スクリーン印刷機で塗布するか、スプレーコーターで噴霧塗布する方法によりシリコンウェハ等の基板上に塗布して塗布膜を得る。塗布膜の厚みは1〜100μmが好ましく、より好ましくは2〜50μmである。
得られた塗布膜は、風乾、オーブン又はホットプレートによる加熱乾燥、真空乾燥により乾燥する。
このようにして得られた塗布膜は、露光装置、例えば、コンタクトアライナー、ミラープロジェクション、ステッパーを用いて、紫外線光源等により露光される。光硬化型樹脂としてのパターンの解像度及び取扱い性の点で、その光源波長はi線が好ましく、装置としてはステッパーが好ましい。
【0027】
現像は、従来知られているフォトレジストの現像方法、例えば回転スプレー法、パドル法、超音波処理を伴う浸漬法の中から任意の方法を選んで行うことができる。
使用される現像液としては、上記(A)感光性シリコーン化合物に対する良溶媒と貧溶媒の組み合わせが好ましい。この良溶媒としては、N−メチルピロリドン、N−アセチル−2−ピロリドン、N,N′−ジメチルアセトアミド、シクロペンタノン、シクロヘキサノン、γ−ブチロラクトン、α−アセチル−γ−ブチロラクトン、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートなどが、また、貧溶媒としてはトルエン、キシレン、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、プロピレングリコールモノメチルエーテル及び水などが用いられる。良溶媒に対する貧溶媒の割合は上記(A)感光性シリコーン化合物の溶解性により調整される。各溶媒を組み合わせて用いることもできる。
【0028】
基材ごと加熱する工程では、硬化レリーフパターン付き基材を最終的に150℃以上300℃以下に加熱し、未反応二重結合又は未反応エポキシ基を更に反応させる。加熱温度は、150℃以上250℃以下がより好ましい。加熱時の未反応二重結合又は未反応エポキシ基の反応の進行の観点から150℃以上、熱分解の観点から300℃以下である。加熱は、ホットプレート、オーブン、温度プログラムを設定できる昇温式オーブンにより行うことが出来る。加熱する際の雰囲気気体としては空気を用いてもよく、不活性ガス、例えば、窒素、アルゴンを用いることができる。
【実施例】
【0029】
次に、実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本願発明の範囲はこれらによって限定されるものではない。
[実施例1]
<感光性シリコーン化合物の合成>
200mlのナス型フラスコ中に1,4−ビス(ヒドロキシジメチルシリル)ベンゼン0.1104モル(25g)、3−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン0.1104モル(25.7g)、BuNF・3HO 0.00022モル(0.07g)を仕込み、冷却器をナスフラスコに取り付けた。オイルバスで室温から80℃まで徐々に昇温し、80℃で発生メタノールによるリフラックス確認後、1時間同温度でリフラックス継続させたのち冷却器をとり除き、同じ温度でメタノールを真空引きで除去する。突沸が起こらないように徐々に真空度を上げ1〜3torr程度になったら、80℃で攪拌しながら真空引きを継続し、最後に常圧に戻しメタノール除去を終了し、感光性シリコーン化合物を得た。23℃でE型粘度計を用いて測定したこのものの粘度は30ポイズであった。
【0030】
<感光性樹脂組成物の調製と評価>
合成した感光性シリコーン化合物100質量部、光重合開始剤としてチバスペシャルティケミカルズ社製IRGACURE369 1質量部及び4,4’−ビスエチルアミノベンゾフェノン0.2質量部、シリコンウェハへの密着助剤として3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン0.2質量部を、N−メチルピロリドン25質量部に攪拌しながら溶解させた。このワニスを、スピンコータを用いて、表面に2000オングストロームの厚さだけアルミニウムをスパッタリングしたシリコンウェハ上にスピンコートし、120℃で6分プリベークした。続いてI線ステッパを用い、空気中で樹脂面全体を露光した(露光量500mJ/cm)。これをPGMEA(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート)を現像液、IPA(イソプロパノール)をリンス液としてスピン現像し、更にN中で180℃3時間キュアした。キュア前後で膜減りは認められなかった。次にこのキュア膜を3mm幅にダイシングし、ウェハごと塩酸につけてキュア膜を剥離した。このキュア膜をエーイーティー株式会社にて空洞共振器法を用いて10GHzで誘電率を測定した所、2.6であった。
【0031】
[実施例2]
実施例1と同様に感光性シリコーン化合物を合成し、評価に当たり、この感光性シリコーン化合物100質量部、光重合開始剤としてジフェニル−2−[O−(エトキシカルボニル)オキシム]プロパントリオン2質量部、光重合増感剤として1−フェニル−1H−テトラゾール−5−チオール1質量部、2−2’−(フェニルイミノ)ジエタノール2質量部及び4,4’−ジエチルアミノベンゾフェノン1.1質量部、光重合性モノマーとしてテトラエチレングリコールジメタクリレート4質量部、シリコンウェハへの密着助剤として3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン4質量部という組成を用いた以外は実施例1と同様に評価を行なった。このときキュア前後の膜減りは認められず、誘電率は2.6であった。
【0032】
[比較例1]
500mlのナス型フラスコ中にジフェニルシランジオール0.5モル(108.16g)、3−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン0.5モル(124.18g)、チタンテトライソプロポキシド0.03モル(8.53g)を仕込み、冷却器をナスフラスコに取り付け、オイルバスで室温から80℃まで徐々に昇温し、80℃で発生メタノールによるリフラックス確認後、1時間同温度でリフラックス継続させたのち冷却器をとり除き、同じ温度でメタノールを真空引きで除去する。突沸が起こらないように徐々に真空度を上げ1〜3torr程度になったら、80℃で攪拌しながら真空引きを継続し、
最後に常圧に戻しメタノール除去を終了し、感光性シリコーン化合物を得た。実施例1と同様の方法で測定したこのものの粘度は25ポイズであった。
続いて実施例1と同様にここで得られた感光性シリコーン化合物の評価を行なった。このときキュア前後の膜減りは認められず、誘電率は2.9であった。
【0033】
[比較例2]
ジフェニルシランジオールの代わりに、ドイツ国フラウンホーファー研究所から購入したジイソブチルシランジオール(合成法は特許文献2に記載されている)を用いた他は比較例1と同様に合成を行ない、感光性シリコーン化合物を得た。実施例1と同様の方法で測定したこのものの粘度は1ポイズであった。粘度が低く、製膜性に優れていなかった。
続いて実施例1と同様にここで得られた感光性シリコーン化合物の評価を行なった。このときキュア前後の膜減りは認められず、誘電率は2.6であった。
【0034】
[比較例3]
感光性シリコーン化合物、ドイツ国フラウンホーファー研究所から購入したRF11(ジイソブチルシランジオールとスチリルメチルジエトキシシランの縮合体)を用いた他は実施例1と同様に感光性シリコーン化合物の評価を行なおうとした所、RF11は空気中の露光では硬化せずパターニングできなかった。なお特許文献2には窒素下で露光することによりこのものを硬化させて25GHzで誘電率測定を行ない、2.5という値になったと記載されている。また実施例1と同様にこのものの粘度を測定した所、12ポイズであった。
【0035】
下記表1に実施例1〜2、比較例1〜3の結果をまとめて示す。
【表1】


A:1,4−ビス(ヒドロキシジメチルシリル)ベンゼン
B:ジフェニルシランジオール
C:ジイソブチルシランジオール
a:3−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン
b:スチリルメチルジエトキシシラン
25GHzでの測定値(特許文献2に記載)
【産業上の利用可能性】
【0036】
本発明は、電気・電子材料、例えば、半導体デバイス、多層配線基板に用いられる、感光性絶縁膜の分野で好適に利用できる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(A)下記(I)記載の感光性シリコーン化合物100質量部、及び(B)光重合開始剤0.1〜20質量部を含むことを特徴とする感光性樹脂組成物。
(I)下記一般式(a)で示される少なくとも一種のシラノール化合物(以下、(a)成分)に対し、下記一般式(b1)で示される化合物(以下、(b1)成分)及び(b2)で示される化合物(以下、(b2)成分)からなる群より選ばれる少なくとも一種の化合物であり、(b1)成分をモル数で10%以上100%以下含有する、(b)成分を、(a)成分/(b)成分=40モル%/60モル%〜60モル%/40モル%の割合で加え、触媒の存在下、積極的に水を添加することなく縮合させる方法で得られる、感光性シリコーン化合物。
ここで、(b)成分のモル数=((b1)成分のモル数)+((b2)成分のモル数)である。
【化1】


(RはC〜Cのアルキル基、Rは水素原子又はC〜Cのアルキル基である。R、Rともにすべて同一であっても、異なっていても良い。)
SiX (b1)
(Rは、エポキシ基及び炭素−炭素二重結合を有する基からなる群から選ばれる基を少なくとも1つ含むC〜C17の有機基、RはC〜C12の炭化水素基、XはC〜C12のアルコキシ基である。2つのXは互いに同じであっても異なっていても良い。)
SiX4−a−b (b2)
(RはC〜C12の炭化水素基、Rは、C〜C12の直鎖アルキル基、C〜C12の分枝アルキル基、C〜C12の環状アルキル基、又はC〜C12の含フッ素炭化水素基からなる群より選ばれる一種の基、XはC〜C12のアルコキシ基、aは1,2から選ばれる整数、bは0,1から選ばれる整数、a+bは2を超えることはない。aが2の場合、Rは互いに同一であっても、異なっていても良い。)
【請求項2】
上記(A)感光性シリコーン化合物を得るに当たり、(b)成分中における(b1)成分がモル数で50%以上100%以下である請求項1記載の感光性樹脂組成物。
【請求項3】
上記(A)感光性シリコーン化合物を得るに当たり、(b)成分中における(b1)成分がモル数で80%以上100%以下である請求項1記載の感光性樹脂組成物。
【請求項4】
上記(a)成分においてRがメチル基、Rが水素原子であり、上記(b1)成分において、Rが3−(メタ)アクリロキシプロピル基、Rがメチル基、Xがメトキシ基又はエトキシ基であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の感光性樹脂組成物。
【請求項5】
上記(A)感光性シリコーン化合物を得るために用いる触媒が、酸、塩基及びフッ化物塩からなる群から選ばれる一種以上であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の感光性樹脂組成物。
【請求項6】
上記(A)感光性シリコーン化合物を得るために用いる触媒が、少なくとも一種のNRF(ここでRは、C〜C12の直鎖状炭化水素基、C〜C12の分枝アルキル基、及びC〜C12の環状アルキル基からなる群から選ばれる一種以上の基)化合物であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の感光性樹脂組成物。
【請求項7】
少なくとも、基材上に請求項1〜6のいずれか一項に記載の感光性樹脂組成物を塗布して塗布膜を得る工程、塗布膜に活性光線を照射し露光部を光硬化させる工程、現像液を用いて該膜の未硬化の部分を除去する工程、基材ごと加熱する工程を順に含む、硬化レリーフパターンの形成方法。
【請求項8】
請求項7に記載の方法によって得られる硬化レリーフパターン。
【請求項9】
請求項8に記載の硬化レリーフパターンを含む半導体装置。

【公開番号】特開2008−256884(P2008−256884A)
【公開日】平成20年10月23日(2008.10.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−98090(P2007−98090)
【出願日】平成19年4月4日(2007.4.4)
【出願人】(303046277)旭化成エレクトロニクス株式会社 (840)
【Fターム(参考)】