説明

画像形成装置、画像形成装置の制御方法、および画像形成装置の制御プログラム

【課題】利用者にとって見やすい地図画像を形成することができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】携帯電話は、その携帯電話の過去における位置情報を保持する。複合機は、携帯電話の過去における位置情報を取得し、それらの位置をプロットするために必要な範囲の地図データを取得する。複合機は、地図データに過去の位置を履歴402としてプロットし、最新の位置情報(複合機が設置されている位置であり、携帯電話の現在位置)を、現在位置401としてプリントする。このようして、利用者が道に迷った時のガイドマップを提供することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は画像形成装置、画像形成装置の制御方法、および画像形成装置の制御プログラムに関し、特に、地図画像を形成することができる画像形成装置、画像形成装置の制御方法、および画像形成装置の制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話におけるナビゲーションシステムとして、例えば「NAVITIME(登録商標)」と呼ばれるサービスがある。これは、携帯電話のGPS(Global Positioning System)機能により得た位置情報に基づいて、ナビゲーション機能を提供するものである。
【0003】
下記特許文献1は、印刷サーバに保存された地図データなどと連携し、出先で簡単に地図データを印刷できるようにする印刷システムを開示している。
【0004】
下記特許文献2は、携帯電話機またはカーナビゲーションシステムから、地図情報提供装置に位置情報を送信すると共に、現在地の地図情報の印刷を要求する技術について開示する。地図情報提供装置はこの要求に応答し、複数の印刷装置のうちから、地図を印刷すべき印刷装置の指定を要求する。1つの印刷装置が指定されると、地図情報提供装置は印刷装置へ地図情報を送信する。このような処理を経て印刷装置は、受信した地図の画像を印刷する。
【特許文献1】特開2003−30095号公報
【特許文献2】特開2003−172625号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
携帯電話の画面(モニタ)は小さいため、地図等を精細に表示できないという問題がある。
【0006】
また、ナビゲーション情報のやりとりを行なうために、携帯電話の通信費用が嵩むことがあり、通信費が固定ではないユーザには使いづらいという問題があった。
【0007】
この発明はそのような問題点を解決するためになされたものであり、利用者にとって見やすい地図画像を形成することができる画像形成装置、画像形成装置の制御方法、および画像形成装置の制御プログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するためこの発明のある局面に従うと、利用者の携帯端末との間で通信を行なう画像形成装置において、携帯端末は、その携帯端末の過去における位置の情報を保持する保持手段を含み、画像形成装置は、保持された、携帯端末の過去における位置の情報を取得する第1の取得手段と、取得された携帯端末の過去における位置を含む地図データを取得する第2の取得手段と、第2の取得手段で取得された地図データに、第1の取得手段で取得された携帯端末の過去における位置の情報を重ね合せた画像を形成する画像形成手段とを備える。
【0009】
好ましくは保持手段は、一定時間ごとにGPSによる位置情報を取得し、その情報を保持し、第1の取得手段は、携帯端末の過去所定時間分における位置情報を取得し、第2の取得手段は、外部の地図サーバからネットワークを介して地図データを取得する。
【0010】
好ましくは画像形成装置は、利用者の目的地を取得する第3の取得手段をさらに備え、第2の取得手段は、取得された目的地を含む地図データを取得し、画像形成手段は、第2の取得手段で取得された地図データに、第3の取得手段で取得された利用者の目的地を重ね合せた画像を形成する。
【0011】
好ましくは画像形成手段は、目的地までのナビゲーション情報を含む画像を形成する。
【0012】
好ましくは画像形成装置は、第1の取得手段で取得された携帯端末の過去における位置の情報の履歴に基づいて、利用者の移動方法を推定する推定手段と、推定された利用者の移動方法から、画像形成手段で形成する地図画像の縮尺を決定する決定手段とをさらに備える。
【0013】
好ましくは画像形成手段は、目的地までの広域地図と、目的地付近の詳細地図とを形成する。
【0014】
好ましくは画像形成手段は、第2の取得手段で取得された地図データに、第1の取得手段で取得された携帯端末の過去における位置の情報を重ね合せた画像を形成し、それを携帯端末に送信する。
【0015】
好ましくは画像形成手段は、第2の取得手段で取得された地図データに、第1の取得手段で取得された携帯端末の過去における位置の情報を重ね合せた画像を形成し、それをナビゲーションアプリケーションに含めて携帯端末に送信する。
【0016】
好ましくは画像形成装置は、通信を行なうことにより携帯端末の位置を取得する第4の取得手段と、第4の取得手段で取得された携帯端末の位置と、利用者の目的地とに基づいて、携帯端末に警告を送信する送信手段とをさらに備える。
【0017】
この発明の他の局面に従うと、利用者の携帯端末との間で通信を行なう画像形成装置の制御方法において、携帯端末は、その携帯端末の過去における位置の情報を保持する保持手段を含み、画像形成装置の制御方法は、保持された、携帯端末の過去における位置の情報を取得する第1の取得ステップと、取得された携帯端末の過去における位置を含む地図データを取得する第2の取得ステップと、第2の取得ステップで取得された地図データに、第1の取得ステップで取得された携帯端末の過去における位置の情報を重ね合せた画像を形成する画像形成ステップとを備える。
【0018】
この発明のさらに他の局面に従うと利用者の携帯端末との間で通信を行なう画像形成装置の制御プログラムにおいて、携帯端末は、その携帯端末の過去における位置の情報を保持する保持手段を含み、画像形成装置の制御プログラムは、保持された、携帯端末の過去における位置の情報を取得する第1の取得ステップと、取得された携帯端末の過去における位置を含む地図データを取得する第2の取得ステップと、第2の取得ステップで取得された地図データに、第1の取得ステップで取得された携帯端末の過去における位置の情報を重ね合せた画像を形成する画像形成ステップとをコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0019】
これらの発明に従うと、利用者にとって見やすい地図画像を形成することができる画像形成装置、画像形成装置の制御方法、および画像形成装置の制御プログラムを提供することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の実施の形態の1つにおける電子写真式の複合機(MFP(Multi Function Peripheral)など画像形成装置の一例)について説明する。
【0021】
複合機は、利用者(ユーザ)の携帯電話から、GPS位置情報を受信する。複合機は、当該位置情報を元に、地図サーバから受信した地図データをプリントする。携帯電話はGPS機能により、過去にその携帯電話が通った位置の履歴情報を蓄積している。複合機は、履歴情報を地図に重ねて印刷することで、利用者が道に迷った時のガイドマップを提供する。
【0022】
複合機は、携帯電話におけるナビゲーションシステムの表示地図に比べて、広範囲に渡る地図を提供することができる。また、携帯電話における通信費用のコストを抑えることができるし、携帯電話網のないエリアでも地図を提供することができる。これにより、道に迷った利用者を効率よくガイドすることが可能となる。
【0023】
[第1の実施の形態]
【0024】
図1は、本発明の第1の実施の形態におけるネットワーク複合機を利用したナビゲーションシステムの構成を示す図である。
【0025】
図を参照してナビゲーションシステムは、通信ネットワーク104と、それに接続される複合機101と、地図データを保存し、クライアントからの要求に応じてクライアントの所望する地図データを送信する地図サーバ端末102と、ナビゲーションデータを保存し、クライアントからの要求に応じて出発地から目的地に至るナビゲーションデータを送信するナビゲーションサーバ端末103と、携帯電話網106と、利用者の携帯電話(または携帯端末)105とを備える。
【0026】
複合機101は、普段は主にコピー・プリント(印刷)・スキャン(画像読取)機能を提供する。地図サーバ端末102とナビゲーションサーバ端末103は、ネットワークを介してクライアント端末へサービスを提供する。地図サーバ端末102は、様々な縮尺の地図データをデータベースで管理しており、クライアントの要求に応じた地図データを配布するサービスを提供する。
【0027】
ネットワーク104とは、企業などで構築されたネットワークを指し、10/100Base−Tや1000Base−T等のインターフェースを用いて実現される。
【0028】
携帯電話105は、移動しながらの通話が可能な携帯型の無線式電話機であり、通話以外にもインターネット上のWebページを閲覧する機能や、電子メールを送受信する機能や、GPSによる現在位置情報を取得する機能などを持つ。
【0029】
携帯電話網106は、携帯電話105が通話やインターネット通信を行なうためのネットワークであり、実際に携帯電話と通信を行なう基地局と、基地局をつなぐ集約局等で構成されている。
【0030】
複合機101と、地図サーバ端末102と、ナビゲーションサーバ端末103とは、ネットワーク104に接続しており、携帯電話網106もインターネット網を介してネットワーク104に接続されている。
【0031】
複合機101の内部には、スキャナ部101aと、プリンタ部101bと、操作パネル部101cと、記憶部101dと、ネットワーク通信部101eと、演算処理部101fと、近距離通信部101gとが組み込まれている。
【0032】
スキャナ部101aは、文書原稿を所定の解像度で読み取り、所定の画像処理を施して電子データに変換するものであり、光源、プリズム、およびCCDなどで実現される。プリンタ部101bは、印刷ジョブ等の電子データを実際に紙面に出力する機能を持つ部分であり、例えば電子写真の機構やインクジェット・熱転写の機構によって実現される。
【0033】
操作パネル部101cは、利用者が指示を入力する機構を持つとともに、利用者へのメッセージを表示する部分であり、タッチパネルなどで実現される。
【0034】
記憶部101dは、装置における各種データやソフトウェアを記憶する部分であり、ハードディスク(HDD)や不揮発性のメモリなどで実現される。
【0035】
ネットワーク通信部101eは、ローカルエリアネットワーク(LAN)などのネットワークに接続し、同じくネットワーク上に接続された他の装置との通信機能を実現するためのものであり、ネットワーク・インターフェース・カード(NIC)などによって実現される。
【0036】
近距離通信部101gは、BluetoothやIrDA等の無線機能を搭載し、同機能を持つ携帯電話105と、ピア・トゥ・ピアでのデータ送受信を可能とする部分である。近距離通信部101gは、ネットワーク通信部101eに接続(または内蔵)される。
【0037】
演算処理部101fは、装置全体における制御処理を実行するものであり、マイクロプロセッサ(CPU)とランダム・アクセス・メモリ(RAM)などの組み合わせによって実現される。
【0038】
なお、地図サーバ端末102には、端末の制御を行なうプログラムを実行するためのCPUと、プログラムや定数を記憶するための記憶部と、地図データを記憶するための記憶部と、外部との通信を実行するための通信部とが備えられる。
【0039】
また、ナビゲーションサーバ端末103には、端末の制御を行なうプログラムを実行するためのCPUと、プログラムや定数を記憶するための記憶部と、ナビゲーションデータを記憶するための記憶部と、外部との通信を実行するための通信部とが備えられる。
【0040】
図2は、携帯電話105の内部構成を示すブロック図である。
【0041】
図を参照して携帯電話105には、GPS衛星からの電波を受信するGPS受信部105aと、現在位置の取得や通信など装置全体の制御を行なう制御部105bと、携帯電話の過去の位置の履歴を記録する位置情報履歴管理テーブル105cと、複合機101の近距離通信部101gとの間で通信を行なうための近距離通信部105dと、携帯電話網106(およびそれを介してインターネットなど)に接続するための通信部105eとを備えている。
【0042】
図3は、携帯電話105の制御部が実行する位置情報記録処理を示すフローチャートである。
【0043】
ステップS101で所定のタイミング(たとえば30秒ごとのタイミング)であるかを判定する。YESであれば、ステップS103でGPSにより携帯電話の現在位置情報(緯度、経度など)を取得する。
【0044】
ステップS105において、取得した位置情報を位置情報履歴管理テーブル105cに記録する。ステップS107において、ある程度古くなった履歴は削除する。その後、ステップS101へ戻る。
【0045】
図4は、位置情報履歴管理テーブル105cに記録されるデータの具体例を示す図である。
【0046】
位置情報履歴管理テーブル105cは、複合機101と携帯電話105とが、やり取りする、携帯電話の位置情報の履歴を管理するテーブルである。
【0047】
図を参照して「時間」列には、位置情報を取得した時刻を、「GPS情報」列には、GPS機能を利用して取得した位置情報を、緯度と経度とのそれぞれにより保持している。
【0048】
このように携帯電話105は、例えば30秒おきにGPS機能を呼び出して、位置情報の履歴を保持する。複合機101は、地図データを取得する際、および地図データと履歴情報を組み合わせる際に、図4のデータを利用する。
【0049】
ここでは履歴管理テーブル105cには、過去7件のデータ(過去3分のデータ)を記録することとしているが、さらに多くのデータを記録することとしてもよいし、データ数を少なくしてもよい。
【0050】
図5は、複合機101が地図サーバ端末102との間で行なう通信シーケンスを示した図である。
【0051】
携帯電話105を持った利用者は、複合機101の近くに行き、複合機101と携帯電話105とを操作して、履歴管理テーブル105cに記録されたGPS位置情報の履歴を携帯電話105から複合機101へ送信する(ステップS201)。
【0052】
複合機101は、受信した履歴情報を元に地図サーバ端末102へ地図データを要求し、それを取得する(ステップS202)。ここでは、履歴として取得された位置全てを含む地図データを要求してもよいし、履歴として取得された位置のうち、比較的新しい位置のみを含む地図データを要求してもよい。複合機101は、得られた地図データと履歴情報とを重ねて印刷する(ステップS203)。
【0053】
図6は、図4のデータに基づいて複合機101が出力する、地図データと位置情報の履歴とを重ね合わせた地図の出力例を示す図である。
【0054】
複合機101は、図4の位置情報履歴管理テーブルのデータを元に、履歴管理テーブル105cに記録された位置をプロットするために必要な範囲の地図データを取得する。複合機101は、地図データに履歴管理テーブル105cに記録された過去の位置をプロットする。複合機101は、更にその地図上における過去の位置の点群を時間順につなぐことで、地図データ上に位置情報の履歴402を重ね合わせた地図を作成する。
【0055】
また、最新の位置情報(複合機101が設置されている位置であり、携帯電話105の現在位置)は、現在位置として例えば星のマーク401のような記号で表示される。
【0056】
地図の四隅には、その四隅の緯度・経度を示す位置情報403が表示される。
【0057】
また、図6ではそれぞれの位置情報に対して、その位置の近傍に、緯度・経度情報を地図に表示することとしている。これに代えて、時刻情報を表示することとしてもよい。また、文字が地図データを邪魔する可能性があるため、緯度・経度のような付加情報を表示しない構成でもよい。また、表示する付加情報を利用者が設定で選択できる構成としても良い。
【0058】
このように、複合機が履歴情報を地図に重ねて印刷することで、利用者が道に迷った時のガイドマップを提供することができる。また、複合機は、携帯電話におけるナビゲーションシステムの地図に比べて、広範囲に渡る地図を提供することができる。さらに利用者は、携帯電話網に接続しなくても地図を取得することができるため、通信費用のコストを抑えることができるし、携帯電話網のないエリアでも地図を取得することができる。これにより、道に迷った利用者を効率よくガイドすることが可能となる。
【0059】
[第2の実施の形態]
【0060】
第2の実施の形態におけるネットワーク複合機を利用したナビゲーションシステムの構成の概要は、第1の実施の形態におけるそれと同じであるためここでの説明を繰り返さない。ここでは、第2の実施の形態におけるナビゲーションシステムが、第1の実施の形態におけるそれと異なる点について説明する。
【0061】
図7は、第2の実施の形態における複合機101が操作パネル部101cに表示する画面を示す図である。
【0062】
操作パネル101cの機能表示部501には、利用者が現在使用している機能を表示しており、ここでは地図印刷機能(地図印刷モード)を使用していることを示している。
【0063】
機能操作部503には、利用者が地図印刷機能を使用する際の、目的地の候補を選択するGUI(Graphical User Interface)が表示されている。機能操作部503では、携帯電話の位置情報を元に、地図サーバから得たいくつかの目的地の候補が表示される(または複合機101の設置位置から考えて、目的地となりやすい候補を表示することとしてもよい)。
【0064】
複合機101は、地図印刷機能でのジョブ履歴を継続的に蓄積し、その中から使用頻度の高い目的地を優先的に表示することとしてもよい。この場合利用者は、現在の位置情報から導き出された有力な選択肢を選ぶことができるので、効率的に地図印刷機能を活用することができる。
【0065】
操作パネル101cの共通ボタン部502は、利用者が数値やコピースタート、ストップなどのコマンドを入力するためのボタン群を含んでいる。
【0066】
図8は、第2の実施の形態における複合機101が出力する地図の具体例を示す図である。
【0067】
地図データと位置情報の履歴602とを重ね合わせた地図に、更に目的地の位置603が表示されている。
【0068】
すなわち複合機101は、図4の位置情報の履歴管理テーブルの位置情報と、利用者が選択した目的地の位置情報とを元に、地図サーバ端末102から必要な地図データを取得する。複合機101は、更にその地図上に位置情報の履歴をプロットし、現在位置と目的地を表示することで、図8に示すような地図を作成する。
【0069】
道に迷った利用者は本機能を用いて地図を得ることで、これまで道に迷っていた経緯と、目的地の場所とを正確に把握することができ、使い勝手の良いガイドマップを入手することができる。
【0070】
また、図8においては点線で示すように、現在位置から目的地までのナビゲーションルート(ガイドライン)を示すようにしてもよい。このようなナビゲーションルートは、ナビゲーションサーバ端末103から得てもよいし、予め複合機101の位置から複数の目的地までの、複数のルートを記憶させておき、その中から選択してもよい。
【0071】
図9は、第2の実施の形態における複合機101が実行する処理を示すフローチャートである。
【0072】
複合機101は、地図サーバ端末102および携帯電話105と連携して、地図印刷機能を実現する。複合機101は、機能の開始後、まず携帯電話105から位置情報の履歴を取得する(ステップS701)。具体的には、図4の位置情報の履歴管理テーブルに含まれるデータを取得する。そして、図7の画面による利用者の目的地指定があるかどうかを確認する(ステップS702)。利用者が目的地を指定している場合は、目的地と履歴情報の両方を含む地図データを地図サーバ端末102から取得する(ステップS703)。
【0073】
一方、指定が無い場合は履歴情報のみを含む地図データを取得する(ステップS704)。
【0074】
その後、複合機101は、図6のような地図データ上に位置情報の履歴を重ね合わせた地図イメージ、または図8のように、さらに目的地やナビゲーションルートを重ね合せた地図イメージを作成し(ステップS705)、できたイメージを印刷する(ステップS706)。
【0075】
なお、ステップS702でNOである場合のステップS701、S704、S705、およびS706の一連の処理は、第1の実施の形態における複合機101が実行する処理に相当する。
【0076】
[第3の実施の形態]
【0077】
第3の実施の形態におけるネットワーク複合機を利用したナビゲーションシステムの構成の概要は、第1の実施の形態におけるそれと同じであるためここでの説明を繰り返さない。ここでは、第3の実施の形態におけるナビゲーションシステムが、第1の実施の形態におけるそれと異なる点について説明する。
【0078】
図10は、第3の実施の形態における複合機101が実行する処理を示すフローチャートである。
【0079】
複合機101は、地図サーバ端末102および携帯電話105と連携して、地図印刷機能を実現する。複合機101は、機能の開始後、まず携帯電話105から位置情報の履歴を取得する(ステップS301)。具体的には、図4の位置情報の履歴管理テーブルに含まれるデータを取得する。
【0080】
その後、位置情報の履歴に含まれる時間と位置とから、携帯電話105の移動速度を計算する(ステップS303)。移動速度に基づいて、移動手段が徒歩であるか、自転車であるか、自動車(またはオートバイ)であるかが判定される(ステップS305)。移動手段が徒歩であれば縮尺Aの地図データが、自転車であれば縮尺Bの地図データが、自動車(またはオートバイ)であれば縮尺Cの地図データが取得される(ステップS307、S309、S311)。
【0081】
また、移動手段が自動車(またはオートバイ)であれば、目的地の入力を受付け、目的地付近の詳細な地図を取得する(ステップS313)。
【0082】
地図データ上に、履歴情報を重ね合せた地図イメージが作成される(ステップS315)。このとき、目的地付近の詳細な地図が取得されていたのであれば、その地図に目的地の位置を示した地図イメージも作成される。
【0083】
作成されたイメージが印刷される(ステップS317)。
【0084】
図11は、第3の実施の形態における複合機101が出力する地図の具体例を示す図である。
【0085】
ここでは、利用者の移動手段が自動車であった場合の地図の出力例を示している。
【0086】
複合機101は、図4の位置情報の管理テーブルの位置情報から携帯電話が移動した速度を算出する。例えば平均30km/h以上の速さで移動していると判定した場合は、図11のような自動車用の地図を印刷する。
【0087】
自動車用の地図は、広域地図801と目的地付近の詳細地図802とからなっている。広域地図801では、図8と同様に、図4の位置情報の管理テーブルの位置情報(履歴表示602)と、利用者が選択した目的地603Aと、現在位置601とが印刷される。広域地図801には、目的地付近の詳細地図802が並べて掲載される。
【0088】
移動手段が徒歩や自転車であれば、詳細地図は表示されない。
【0089】
本実施の形態における複合機101は、このような地図表示の切り替えを自動で行うことで、自動車で移動している利用者にも使い勝手の良いガイドマップを提供することとしている。
【0090】
すなわち、自動車用地図を印刷するときにおいて目的地が遠方のときは、目的地までの広域地図と目的地付近の詳細地図とを分けて印刷することができる。
【0091】
なお、地図データと履歴データとを比較すると、利用者が鉄道などの公共機関を利用したことを判別することができる。すなわち、地図上の鉄道線路をある程度高速で移動した履歴があれば、利用者は徒歩で移動しており、その区間において鉄道を利用したことを判別することができる。
【0092】
図10のステップS305での移動方法の推定において、このような公共機関をベースにした移動区間での移動速度は無視することが望ましい。またこのような移動区間において、利用者が道に迷うことは考えにくいため、公共機関を用いた移動中の履歴は印刷範囲に含まない機能を設けることが望ましい。
【0093】
[第4の実施の形態]
【0094】
第4の実施の形態におけるネットワーク複合機を利用したナビゲーションシステムの構成の概要は、第2の実施の形態におけるそれと同じであるためここでの説明を繰り返さない。ここでは、第4の実施の形態におけるナビゲーションシステムが、第2の実施の形態におけるそれと異なる点について説明する。
【0095】
図12は、第4の実施の形態における複合機101が実行する処理を示すフローチャートである。
【0096】
複合機101は、地図サーバ端末102、携帯電話105およびナビゲーションサーバ端末103と連携して、地図印刷機能を実現する。複合機101は、機能の開始後、まず携帯電話105から位置情報の履歴を取得する(ステップS401)。具体的には、図4の位置情報の履歴管理テーブルに含まれるデータを取得する。そして、図7の画面による利用者の目的地指定があるかどうかを確認する(ステップS402)。利用者が目的地を指定している場合は、目的地と履歴情報の両方を含む地図データを地図サーバ端末102から取得する(ステップS403)。また、ナビゲーションサーバ端末103から目的地までのナビゲーション情報を取得する。
【0097】
一方、指定が無い場合は履歴情報のみを含む地図データを取得する(ステップS404)。
【0098】
その後、複合機101は、地図データ上に位置情報の履歴を重ね合わせた地図イメージを作成する(ステップS405)。このときナビゲーション情報が取得されているのであれば、目的地やナビゲーション情報(ガイドラインほか)を重ね合せた地図イメージを作成する。その後、できたイメージを印刷する(ステップS406)。
【0099】
図13は、第4の実施の形態における複合機101が出力する地図の具体例を示す図である。
【0100】
地図データと位置情報の履歴902とを重ね合わせた地図に、更に目的地の位置905、目的地までのガイドライン904、およびナビゲーション情報903が表示されている。
【0101】
複合機101は、図4の位置情報の管理テーブルの情報と、利用者が選択した目的地の位置情報とを、ナビゲーションサーバ端末103へ送信してナビゲーション情報を入手する。そして、図13に示すように、現在位置表示901と目的地表示905のみならず、ナビゲーションサーバから得たナビゲーション情報を表示する欄903と、目的地までのガイドライン904とを重ねた地図を作成する。
【0102】
複合機101は、このようにカーナビゲーションシステムが提供する類の情報を、地図へ掲載することで、若干目的地まで離れている利用者にも使い勝手の良いガイドマップを提供することができる。
【0103】
また、地図データに吹き出しでナビゲーション情報が付与されることで、利用者にとって分かりやすい地図を提供することが可能となる。
【0104】
[第5の実施の形態]
【0105】
第5の実施の形態におけるネットワーク複合機を利用したナビゲーションシステムの構成の概要は、第1の実施の形態におけるそれと同じであるためここでの説明を繰り返さない。ここでは、第5の実施の形態におけるナビゲーションシステムが、第1の実施の形態におけるそれと異なる点について説明する。
【0106】
図14は、複合機101が地図サーバ端末102との間で行なう通信シーケンスを示した図である。
【0107】
このシーケンスでは、複合機101がナビゲーション・アプリケーションを携帯電話105に提供する際に、地図サーバ端末102と携帯電話105とが行なう通信のやり取りを示している。
【0108】
携帯電話105を持った利用者は、複合機101の近くに行き、複合機101と携帯電話105とを操作して、履歴管理テーブル105cに記録されたGPS位置情報の履歴を携帯電話105から複合機101へ送信する(ステップS1001)。
【0109】
複合機101は、受信した履歴情報を元に地図サーバ端末102へ地図データを要求し、それを取得する(ステップS1002)。複合機101は、得られた地図データを同梱した携帯電話用のナビゲーションアプリケーションを作成して(ステップS1003)、それを携帯電話105へ送信する(ステップS1004)。
【0110】
ナビゲーションアプリケーションは、GPSにより携帯電話の位置をリアルタイムに補足する機能、および現在位置から目的地までのルートを画面や音声で案内する機能を有する。ナビゲーションアプリケーションは、ユーザを目的地までナビゲーションするための部分的な地図データを同梱する。ナビゲーションアプリケーションは、携帯電話上で動作するナビゲーションサービスを提供するアプリケーションである。
【0111】
複合機101と携帯電話105との間の通信は、例えばBluetoothのようなピアトゥピアの無線通信を選択することで、通信費用がかからなくすることが好ましい。利用者はこのようにして、携帯電話網を使ったサービスよりも通信費用がかからない方法でサービスを利用することができる。
【0112】
また本実施の形態では、地図を印刷するのではなく、地図画像を形成し、それを携帯電話に送信するものである。ナビゲーションアプリケーションの機能(画面や音声での案内)を利用することで、さらに利用者の利便性が高いシステムを提供することができる。
【0113】
[第6の実施の形態]
【0114】
第6の実施の形態におけるネットワーク複合機を利用したナビゲーションシステムの構成の概要は、上述の実施の形態におけるそれと同じであるためここでの説明を繰り返さない。ここでは、第6の実施の形態におけるナビゲーションシステムが、上述の実施の形態におけるそれと異なる点について説明する。
【0115】
ナビゲーションシステムは、携帯電話からその端末のメールアドレスを取得する機能と、携帯電話が目的地から離れて行く場合は、その旨を警告するメッセージを携帯電話へメールで送信する機能を有する。
【0116】
図15は、複合機101において保存される携帯電話の追跡管理テーブルの具体例を示す図である。
【0117】
追跡管理テーブルは、複合機101が携帯電話105の位置を追跡するための情報を管理するテーブルである。追跡管理テーブルの「時刻」の列には携帯電話105が複合機101と通信した時刻が保持されている。「携帯電話ID」と「業者」の列は、携帯電話105を識別するための情報を保持する部分である。「携帯電話ID」と「業者」の情報を元に、複合機101は、携帯電話網を通じてその携帯電話の現在位置を取得する。「メールアドレス」の列は、携帯電話105のメールアドレスを保持する部分である。
【0118】
「目的地」の列は、本機能を使用した利用者が目的地に指定した場所の位置情報を保持する部分である。
【0119】
このように複合機101は、携帯電話の情報と利用者の目的地の情報をあわせて保持し、携帯電話の位置を追跡するために使用する。
【0120】
図16は、複合機101から携帯電話105に送信される電子メールの具体例を示す図である。
【0121】
複合機101が利用者にガイドマップを提供したにもかかわらず、利用者が目的地にたどり着いていない場合に、図16のような文章例のメールが携帯電話105に送信される。
【0122】
電子メールには、表題(Subject)として、目的地から離れている旨の警告が記載される。メール本文には、メールの発信元(利用者が地図を印刷した複合機101の名称)、利用者が指定した目的地、および方向を間違えている恐れがある旨が記載される。
【0123】
電子メールには、地図の画像ファイルが添付される。この地図は、複合機101で印刷された地図と同じものであってもよいし、携帯電話の現在の位置から目的地までの位置を示すものであってもよい。
【0124】
複合機101はこのような電子メール送信機能を、図15の追跡管理テーブルを用いて実現する。
【0125】
図17は、第6の実施の形態における複合機が実行する、携帯電話105の位置追跡処理を示すフローチャートである。
【0126】
目的地を入力して地図印刷機能を使用した利用者の携帯電話の情報は、図15のように追跡管理テーブルに登録される。携帯電話105が複合機101と通信した時刻として、地図印刷機能を使用するために利用者が複合機101を用いた時刻が記載される。
【0127】
図17のフローチャートにより、複合機101は、携帯電話105の位置を追跡し、必要に応じてその携帯電話105に、警告の電子メールを送付する。
【0128】
複合機101は、追跡開始後、まず携帯電話105の現在位置の情報を携帯電話局より取得する(ステップS1301)。携帯電話局は、携帯電話が通信している基地局の位置情報などに基づき、携帯電話の位置情報を管理している。ステップS1301においては、この情報を取得するものである。具体的には、図15の携帯電話の追跡管理テーブルを使って適当な携帯電話局を選別し、必要な情報をやり取りして位置情報を取得する。
【0129】
また、通信により、複合機101から携帯電話105へGPSによる位置情報の送信を要求し、それに基づいて複合機101が携帯電話105から位置情報を直接得ることとしてもよい。
【0130】
位置情報を取得できた場合は(ステップS1302でYES)、携帯電話の追跡管理テーブルにある目的地情報と照らし合わせて、携帯電話の現在位置と目的地との間の距離を計算する(ステップS1303)。
【0131】
携帯電話の位置が、その利用者の目的地付近にある場合は(ステップS1304でYES)、ナビゲーションの必要はなくなったと判断し、追跡管理テーブルからその携帯電話の登録を抹消して(ステップS1309)、機能を終了する。
【0132】
目的地から大きく離れていた場合は(ステップS1305でYES)、図16に示すような警告メールを作成して、その携帯電話に送信する(ステップS1307)。
【0133】
また、追跡管理テーブルに情報を登録してから(追跡開始後)、一定時間が経過しているかを計算し(ステップS1306)、経過している場合は(ステップS1308でYES)、追跡管理テーブルから登録を抹消して(ステップS1309)、機能を終了する。
【0134】
一定時間が経過していなければ(ステップS1308でNO)、ステップS1301からの処理を行なう。
【0135】
このように複合機101は、携帯電話より端末IDを取得しておき、携帯電話網により携帯電話の位置を追跡する携帯電話追跡機能と、携帯電話より端末のメールアドレスを取得しておき、携帯電話が目的地から離れて行く場合はその旨を警告するメッセージを携帯電話へメールで送信する機能とを有する。
【0136】
このような処理を行なうことで、利用者は複合機101で地図を取得した後、道に迷う手前で、警告メッセージを受領することができる。これにより自己のルートを修正することができるので、利用者は、道に迷わないサービスを受けることができる。
【0137】
[実施の形態における効果]
【0138】
以上のように本実施の形態によると、複合機において、携帯端末の指示で地図を印刷することができる。また、過去の位置情報の履歴を重ね合わせて印刷することで、より利便性の高い地図を提供することができる。
【0139】
[その他]
【0140】
なお上述の実施の形態では、地図データはネットワーク上のサーバ端末に保持することとしていたが、複合機101内に保持してもよい。このとき、地図データは、複合機101の周囲の所定範囲のものを複合機101内に保持すればよい。
【0141】
ナビゲーションデータも同様に、ナビゲーションサーバ端末に保持するのではなく、複合機101内に保持してもよい。このとき、ナビゲーションデータは、複合機101の周囲の所定範囲のものを複合機101内に保持すればよい。
【0142】
また、複合機は地図を含む画像の形成を行なうが、画像は紙に形成(印刷)するのではなく、モニタ画面や携帯電話の画面に形成(表示)することとしてもよい。
【0143】
画像形成装置は、モノクロ/カラーの複写機、プリンタ、ファクシミリ装置やこれらの複合機(MFP)などいずれであってもよい。
【0144】
また、上述の実施の形態における処理は、ソフトウエアによって行なっても、ハードウエア回路を用いて行なってもよい。
【0145】
また、上述の実施の形態における処理を実行するプログラムを提供することもできるし、そのプログラムをCD−ROM、フレキシブルディスク、ハードディスク、ROM、RAM、メモリカードなどの記録媒体に記録してユーザに提供することにしてもよい。また、プログラムはインターネットなどの通信回線を介して、装置にダウンロードするようにしてもよい。
【0146】
なお、上記実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0147】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるネットワーク複合機を利用したナビゲーションシステムの構成を示す図である。
【図2】携帯電話105の内部構成を示すブロック図である。
【図3】携帯電話105の制御部が実行する位置情報記録処理を示すフローチャートである。
【図4】位置情報履歴管理テーブル105cに記録されるデータの具体例を示す図である。
【図5】複合機101が地図サーバ端末102との間で行なう通信シーケンスを示した図である。
【図6】図4のデータに基づいて複合機101が出力する、地図データと位置情報の履歴とを重ね合わせた地図の出力例を示す図である。
【図7】第2の実施の形態における複合機101が操作パネル部101cに表示する画面を示す図である。
【図8】第2の実施の形態における複合機101が出力する地図の具体例を示す図である。
【図9】第2の実施の形態における複合機101が実行する処理を示すフローチャートである。
【図10】第3の実施の形態における複合機101が実行する処理を示すフローチャートである。
【図11】第3の実施の形態における複合機101が出力する地図の具体例を示す図である。
【図12】第4の実施の形態における複合機101が実行する処理を示すフローチャートである。
【図13】第4の実施の形態における複合機101が出力する地図の具体例を示す図である。
【図14】複合機101が地図サーバ端末102との間で行なう通信シーケンスを示した図である。
【図15】複合機101において保存される携帯電話の追跡管理テーブルの具体例を示す図である。
【図16】複合機101から携帯電話105に送信される電子メールの具体例を示す図である。
【図17】第6の実施の形態における複合機が実行する、携帯電話105の位置追跡処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0148】
101 複合機
101a スキャナ部
101b プリンタ部
101c 操作パネル部
101d 記憶部
101e ネットワーク通信部
101f 演算処理部
101g 近距離通信部
102 地図サーバ端末
103 ナビゲーションサーバ端末
104 通信ネットワーク
105 携帯電話
105a GPS受信部
105b 制御部
105c 位置情報履歴管理テーブル
105d 近距離通信部
105e 通信部
106 携帯電話網
401 現在位置表示
402 履歴表示
403 位置情報
501 機能表示部
503 機能操作部
601 現在位置表示
602 履歴表示
603 目的地表示
801 広域地図
802 詳細地図
901 現在位置表示
902 履歴表示
903 ナビゲーション情報
904 ガイドライン
905 目的地表示

【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者の携帯端末との間で通信を行なう画像形成装置であって、
前記携帯端末は、
その携帯端末の過去における位置の情報を保持する保持手段を含み、
前記画像形成装置は、
前記保持された、携帯端末の過去における位置の情報を取得する第1の取得手段と、
前記取得された携帯端末の過去における位置を含む地図データを取得する第2の取得手段と、
前記第2の取得手段で取得された地図データに、前記第1の取得手段で取得された携帯端末の過去における位置の情報を重ね合せた画像を形成する画像形成手段とを備えた、画像形成装置。
【請求項2】
前記保持手段は、一定時間ごとにGPSによる位置情報を取得し、その情報を保持し、
前記第1の取得手段は、携帯端末の過去所定時間分における位置情報を取得し、
前記第2の取得手段は、外部の地図サーバからネットワークを介して地図データを取得する、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
利用者の目的地を取得する第3の取得手段をさらに備え、
前記第2の取得手段は、前記取得された目的地を含む地図データを取得し、
前記画像形成手段は、前記第2の取得手段で取得された地図データに、前記第3の取得手段で取得された利用者の目的地を重ね合せた画像を形成する、請求項1または2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記画像形成手段は、前記目的地までのナビゲーション情報を含む画像を形成する、請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記第1の取得手段で取得された携帯端末の過去における位置の情報の履歴に基づいて、利用者の移動方法を推定する推定手段と、
前記推定された利用者の移動方法から、前記画像形成手段で形成する地図画像の縮尺を決定する決定手段とをさらに備えた、請求項1から4のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記画像形成手段は、目的地までの広域地図と、目的地付近の詳細地図とを形成する、請求項1から5のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記画像形成手段は、前記第2の取得手段で取得された地図データに、前記第1の取得手段で取得された携帯端末の過去における位置の情報を重ね合せた画像を形成し、それを前記携帯端末に送信する、請求項1から6のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記画像形成手段は、前記第2の取得手段で取得された地図データに、前記第1の取得手段で取得された携帯端末の過去における位置の情報を重ね合せた画像を形成し、それをナビゲーションアプリケーションに含めて前記携帯端末に送信する、請求項1から6のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項9】
通信を行なうことにより前記携帯端末の位置を取得する第4の取得手段と、
前記第4の取得手段で取得された前記携帯端末の位置と、前記利用者の目的地とに基づいて、前記携帯端末に警告を送信する送信手段とをさらに備えた、請求項1から8のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項10】
利用者の携帯端末との間で通信を行なう画像形成装置の制御方法であって、
前記携帯端末は、
その携帯端末の過去における位置の情報を保持する保持手段を含み、
前記画像形成装置の制御方法は、
前記保持された、携帯端末の過去における位置の情報を取得する第1の取得ステップと、
前記取得された携帯端末の過去における位置を含む地図データを取得する第2の取得ステップと、
前記第2の取得ステップで取得された地図データに、前記第1の取得ステップで取得された携帯端末の過去における位置の情報を重ね合せた画像を形成する画像形成ステップとを備えた、画像形成装置の制御方法。
【請求項11】
利用者の携帯端末との間で通信を行なう画像形成装置の制御プログラムであって、
前記携帯端末は、
その携帯端末の過去における位置の情報を保持する保持手段を含み、
前記画像形成装置の制御プログラムは、
前記保持された、携帯端末の過去における位置の情報を取得する第1の取得ステップと、
前記取得された携帯端末の過去における位置を含む地図データを取得する第2の取得ステップと、
前記第2の取得ステップで取得された地図データに、前記第1の取得ステップで取得された携帯端末の過去における位置の情報を重ね合せた画像を形成する画像形成ステップとをコンピュータに実行させる、画像形成装置の制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2009−198409(P2009−198409A)
【公開日】平成21年9月3日(2009.9.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−42352(P2008−42352)
【出願日】平成20年2月25日(2008.2.25)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】