移動体デバイスにロケーション特有のイメージを表示させるシステムおよび方法
移動体デバイスに表示するロケーション特有のイメージを提供するシステムが提供される。システムは、一般的に3つのコンポーネントからなる。すなわち、スクリーンを有する移動体デバイス、移動体デバイスの位置を決定する(例えば、GPS受信機のような)位置識別システム、および、そのイメージが撮影されたロケーションの地理的座標に各イメージが関係付けられている、さまざまなロケーションで撮影されたロケーション特有のイメージを含むデータベース。移動体デバイスの決定された位置に基づいて、データベースからロケーション特有のイメージが選択され、移動体デバイスのスクリーン上に表示される。例えば、ユーザがカーナビゲーションシステムのような移動体デバイスを使用しているとき、移動体デバイスの決定された位置が目的地ロケーションの地理的座標から特定の距離内に入ったときに、ユーザの目的地ロケーションのロケーション特有のイメージが選択され、表示されることができる。
【発明の詳細な説明】
【発明の分野】
【0001】
本発明は一般的に、移動体デバイスにロケーション特有のサービスを提供することに関連し、より詳細には、移動体デバイスの決定された位置に基づいて、お気に入りの場所のイメージを表示させるシステムおよび方法に関連する。
【発明の背景】
【0002】
セルラ電話機、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、ブラックベリー(登録商標)デバイス等のような、さまざまなタイプの移動体デバイスが、さまざまな情報をワイヤレスに送信/受信するのに利用可能である。これらのデバイスは、ビデオクリップの形式でのリアルタイムイメージを含む、ますます多くの情報を記憶し、処理することができる。これらのデバイスの多くは、イメージ(グラフィック)およびテキストを表示できるカラースクリーンを含む。さらに、これらのデバイスのいくつかは、通信デバイスとしての機能に加えて、ナビゲーションシステムとしての機能に関して、グローバルポジショニングシステム(GPS)受信機を装備している。当業者によく知られているように、ナビゲーションシステムは、ユーザから目的地ロケーションを受け取り、GPS受信機により取得されたデータに基づいて決定されたユーザの現在の位置から目的地ロケーションへと進むべき適切な方向を計算し、そのスクリーン上に適切な地図とともに方向を表示することができる。スクリーン上に表示される方向および地図は、GPS受信機により取得されたデータに基づいて決定されたユーザの現在の(移動している)位置に基づいて定期的に更新される。しかしながら、現在のナビゲーションシステムは、目的地ロケーションの地上レベルのイメージ(すなわち、目的地ロケーションにおいて撮影されたイメージ)、または、目的地ロケーションに向かう途中でユーザが通過するロケーションの他の何らかのイメージを表示しない。地上レベルのイメージは、ここで使用するように、航空イメージまたは屋上イメージとは対照的に、地上の人々によって実際に知覚される方法で(例えば、企業の店舗正面のような)対象物を示すイメージを意味する。不案内な地域を移動するときは特に、ユーザが目的地ロケーションのイメージと、方向の途中の他の任意のランドマーク地点のイメージとに示される(例えば、ビル、交差点等のような)特定の対象物を探すことができるように、ユーザがナビゲーションシステムのスクリーン上で、そのようなイメージを閲覧できると助けになるだろう。より詳細には、移動体デバイスの決定された位置に基づいて、セルラ電話機およびカーナビゲーションシステムのような移動体デバイス上にロケーション特有のイメージ(すなわち、特定のロケーションにおいて撮影された対象物の地上レベルのイメージ)を表示させるシステムおよび方法が欠けている。
【発明の概要】
【0003】
本発明は、GPSシステムのような位置識別システムにより決定された移動体デバイスの位置に基づいて、セルラ電話機およびカーナビゲーションシステムのような移動体デバイスが、ロケーション特有のイメージを表示できる方法およびシステムを提供する。その目的で、ロケーション特有のイメージのデータベースが提供され、イメージが撮影されたロケーションの(例えば、緯度/経度座標のような)地理的座標に各イメージが関係付けられている。本発明のさまざまな例示的な実施形態では、その番地住所(または、例えば、その企業名)のユーザ入力に基づいて、検索され、表示できるように、その地理的座標に関係付けられた各イメージは、その番地住所(または、例えば、その企業名)にさらに相互に関連づけられていてもよい。そのようなデータベースの構築と使用は、2004年3月24日に出願された、同時係属中の米国特許出願第10/809,049号で詳細に開示され、ここで参照により明示的に組み込まれている。
【0004】
したがって、例えば、カーナビゲーションシステムのユーザは、その番地住所を使用して目的地ロケーションを入力することができ、本発明の方法およびシステムは、カーナビゲーションシステムが、目的地ロケーションへの通常の地図および方向に加えて、目的地ロケーションのイメージと、目的地ロケーションに向かう途中の他のランドマーク地点の付加的なイメージとを表示できるようにするだろう。これらのロケーション特有のイメージのそれぞれが表示されることになるタイミングは、(例えば、GPSシステムのような)その位置識別システムにより決定されるカーナビゲーションシステムの現在の位置に依存するだろう。1つの例では、ランドマーク地点のイメージは、カーナビゲーションシステムがランドマーク地点から特定の距離内に入ったときに、「これを探してください、そしてここで左折してください」のような、適切なテキストメッセージとともに表示されるだろう。同様に、カーナビゲーションシステムが目的地ロケーションから特定の距離内に入ったときに、または、ユーザがそのようなイメージを閲覧することを要求するときはいつでも、最終目的地ロケーションのイメージが「あなたの目的地において、これを探してください」のような、適切なテキストメッセージとともに表示されるだろう。これらのロケーション特有のイメージのタイムリーな表示は、ユーザが方向にしたがって、最終目的地ロケーションを容易に見つけることを支援するだろう。さらに、(目的地ロケーションへのユーザの旅程を開始する前に)最初に目的地ロケーションのイメージを表示して、ユーザがそこに行くか、または、行かないかを(例えば、目的地ロケーションのイメージがユーザにとって、どのくらい魅力的に見えたかに基づいて)決定することと、ユーザが以前にそこに行ったことがあるかどうかを思い出すこととを支援してもよい。
【0005】
1つの実施形態では、ロケーション特有のイメージは集中型データベースからワイヤレス通信ネットワークを通して移動体デバイスに提供されてもよい。他の実施形態では、ロケーション特有のイメージは(DVD、CD等を含む)ハードディスクにより移動体デバイス中に予め記憶されていてもよい。
【0006】
1つの適用では、個別のイメージの代わりに、全体の旅程またはこれらの一部の動く景色を表示するビデオクリップをダウンロードする(または、予め記憶する)ことができ、移動体デバイス上に表示することができる。
【0007】
さらなる適用では、(ビデオイメージを含む)ロケーション特有のイメージが、集中型データベースから移動体デバイスに対してだけでなく、移動体デバイスからデータベースに対しても転送されてもよい。例えば、セルラ電話機のような移動体デバイスがイメージ取込能力を有している場合、移動体デバイスのユーザは特定の位置においてイメージを撮影することができ、(例えば、GPS受信機のような)位置識別システムにより決定された、イメージが撮影されたときの移動体デバイスの位置の地理的座標とともに、イメージを自動的にコード化することができ、データベースを継続的に更新および/または拡張するように、次に地理コード化されたイメージが移動体デバイスからデータベースに転送されてもよい。
【0008】
一般的に、本発明のさまざまな例示的な実施形態にしたがうと、移動体デバイスに表示するロケーション特有のイメージを提供するシステムが提供される。システムは、一般的に3つのコンポーネントからなる。すなわち、スクリーンを有する移動体デバイス、移動体デバイスの位置を決定する(例えば、GPS受信機のような)位置識別システム、および、そのイメージが撮影されたロケーションの地理的座標に各イメージが関係付けられている、さまざまなロケーションで撮影されたイメージを含むロケーション特有のイメージデータベース。移動体デバイスの位置は、移動体デバイス位置識別システムにより識別され、移動体デバイスの決定された位置に基づいて、データベースからロケーション特有のイメージが選択され、移動体デバイスのスクリーン上に表示される。例えば、移動体デバイスの決定された位置がイメージに関係付けられた地理的座標から特定の距離内に入ったときに、ロケーション特有のイメージが選択される。
【0009】
システムはさまざまな状況で移動体デバイス上にロケーション特有のイメージを選択的に表示するように適合されていてもよい。例えば、システムが移動体デバイスのユーザにショッピング支援を提供するように適合されていてもよい。この適用では、システムは移動体デバイスにおいて、ユーザが購入を望む1つ以上のアイテムを含むショッピングリストをユーザから受け取ってもよい。ショッピングリスト中のそれぞれのアイテムに対して、システムは、そのアイテムを取り扱う1社以上の企業を識別する。1社以上の識別された企業に対して、システムはその地理的座標を決定し、さらに、その対応するロケーション特有のイメージを識別する。最終的に、システムは、移動体デバイスの決定された位置に基づいて、1社以上の識別された企業のイメージを移動体デバイスのスクリーン上に表示させる命令を含むショッピングリストプログラムを発生させる。例えば、ユーザのショッピングリストに含まれるアイテムを取り扱う特定の企業が移動体デバイスの決定された位置から特定の距離内にあることが決定されるとき、システムは特定の企業のロケーション特有のイメージを表示してもよい。イメージが表示されるとき、関連する企業が近づいていることをユーザにさらにアラートするために音声アラームが発行されてもよい。
【0010】
他の例として、システムは移動体デバイスのユーザに「お気に入りの」場所を訪問するように勧めるように適合されていてもよい。この適用では、システムは推奨サービスに対するユーザの要求を移動体デバイスから受信する際に、ユーザの1つ以上のお気に入りの場所を識別するために、ユーザプロファイルデータベース中で移動体デバイスのユーザのプロファイルにアクセスする。お気に入りの場所は、ユーザが以前に彼/彼女のお気に入りであるとして明示的に入力した場所であってもよく、または、例えばユーザが以前にナビゲーションサービスに入力した目的地ロケーションのような、システム上でのユーザの過去の行動に基づいて推定されてもよい。次に、システムは1つ以上のお気に入りの場所の地理的座標を決定する。最終的に、システムは、移動体デバイスの決定された位置に基づいて、1つ以上のお気に入りの場所の任意のイメージを移動体デバイスのスクリーン上に表示させる命令を含むお気に入りの場所プログラムを発生させる。例えば、お気に入りの場所が移動体デバイスの決定された位置から特定の距離内にあることが決定されるとき、システムはユーザの特定のお気に入りの場所のロケーション特有のイメージを表示してもよい。
【0011】
さらなる観点にしたがうと、本発明は移動体デバイスの位置に基づいて、移動体デバイス上にロケーション特有のイメージを表示する方法を提供する。方法は一般的に3つのステップを含む。第1に、移動体デバイスの位置が受信される。第2に、移動体デバイスの受信された位置に基づいて、イメージが撮影されたロケーションの地理的座標に各ロケーション特有のイメージが関係付けられている複数のロケーション特有のイメージからロケーション特有のイメージが選択される。第3に、選択されたイメージが移動体デバイスに表示される。
【0012】
依然としてさらなる観点にしたがうと、本発明は移動体デバイスの決定された位置に基づいて、ロケーション特有のイメージを表示することができる移動体デバイスを提供する。移動体デバイスは2つの要素、すなわちスクリーンおよびプロセッサから一般的になっている。プロセッサには一般的に3つのステップを実行するためのプロセッサ実行可能な命令がロードされる。第1のステップは、位置識別システムにより決定された移動体デバイスの位置を受信することを含む。第2のステップは、移動体デバイスの決定された位置に基づいて、1組のロケーション特有のイメージからロケーション特有のイメージを選択することを含む。第3のステップは、スクリーン上に選択されたロケーション特有のイメージを表示することを含む。1組のイメージが移動体デバイスの外部のイメージデータベース中に記憶される適用では、ロケーション特有のイメージは移動体デバイスの決定された位置に基づいてデータベースから選択され、ワイヤレス通信ネットワークを通して移動体デバイスに表示するために転送される。1組のイメージが移動体デバイスのメモリ中に記憶される他の適用では、ロケーション特有のイメージは移動体デバイスの決定された位置に基づいてメモリから選択され、スクリーン上に表示される。
【0013】
本発明の前述の観点と付随する利点の多くは、添付の図面とともに、以下の詳細な説明を参照することにより、よりよく理解されるだろう。
【実施形態の詳細な説明】
【0014】
本発明は移動体イメージサービスを提供するシステムおよび方法に向けられている。移動体イメージサービスとは、ここで使用するように、移動体デバイスの決定された位置に基づいて、移動体デバイス上にロケーション特有のイメージを提供し、表示させる1つ以上のサービスを指す。ロケーション特有のイメージとは、ここで使用するように、ロケーションにおいて撮影されたイメージを指し、したがって、ロケーション特有のイメージは、そのイメージが撮影されたロケーションの(例えば、緯度/経度座標のような)地理的座標に関係付けられている。さまざまな例示的な実施形態では、ロケーション特有のイメージは、航空イメージまたは屋上イメージとは対照的に、一般的に地上の人々によって知覚されるものとして対象物を示す、地上レベルのロケーション特有のイメージである。以下の詳細な説明は、移動体イメージサービスのいくつかの例示的な実施を提供する。特定のシステム構成とフロー図とを図解するが、提供する例は網羅的なものではなく、開示した厳密な形式に本発明を制限するものではないことを理解すべきである。デジタルデータ処理の分野の当業者は、ここで開示するコンピュータコンポーネントおよび配置が、他のコンピュータコンポーネントおよび配置と相互に交換可能であることと、さらに、ここで説明する処理ステップが他のステップまたはこれらの組合せと相互に交換可能であり、依然として本発明の利益と利点を達成することとを理解するだろう。
【0015】
図1Aは、移動体イメージサービスを実施する例示的な全体の環境を図解し、移動体イメージサービスをサポートする(データベースサーバ11、イエローページサーバ12、ナビゲーションサーバ13、ショッピング支援サーバ14および推奨サーバ16のような)さまざまなサーバを備える移動体イメージシステム10と、(集合的に「移動体デバイス20」として呼ぶ)1つ以上の移動体デバイス20a、20bおよび20cとを具備する。移動体イメージシステム10は、インターネットのようなネットワーク上に存し、移動体イメージシステム10および移動体デバイス20は、移動体イメージシステム10から利用可能な移動体イメージサービスへのワイヤレスアクセスを移動体デバイス20に提供する、インターネット可能なワイヤレス通信ネットワークのような、任意の適切なワイヤレス通信ネットワーク22によりお互いに接続されている。
【0016】
ワイヤレス通信ネットワーク22は、データ転送のためのさまざまなワイヤレス通信媒体および/または通信方法の任意のものを利用する。適切なワイヤレス通信媒体/方法の例は、以下のものを含むが、これらに制限されるわけではない。すなわち、ワイヤレス電話技術、パーソナル通信サービス(PCS)、ショートメッセージサービス(SMS)、ワイヤレスアプリケーションプロトコル(WAP)、ワイヤレスフィデリティ(Wi−Fi)およびWi−Maxネットワークを含むIEEE 802.XX 無線LAN(WLAN)、2方向ページングネットワーク、特化された移動体無線システム、ブルートゥース(登録商標)プロトコルのような非ライセンスパーソナルエリアネットワーク(PAN)技術、ならびに、赤外線リンク。さらに、ワイヤレス通信ネットワーク22は、インターネットプロトコル(IP)アドレス指定を使用してもよい。したがって、移動体デバイス20は、以下に図1Bを参照して完全に説明するように、選ばれたワイヤレス通信ネットワーク22と通信する、セルラ電話機、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、ブラックベリーデバイスのような移動体コンピュータコミュニケータ等といった、任意のデバイスであってもよい。ワイヤレス通信ネットワーク22は、部分的に有線ネットワークであるネットワークも含んでいてもよい。例えば、移動体イメージシステム10のサーバ11、12、13、14および16は、移動体デバイス20がワイヤレスにインターフェイスしている有線ネットワーク上で相互に接続されていてもよい。
【0017】
1つの実施形態では、移動体デバイス20はIPアドレス指定を使用して、ワイヤレス通信ネットワーク22により、移動体イメージシステム10と通信する。インターネットへ、および、インターネットからワイヤレスに通信するプロトコルおよびコンポーネントは、コンピュータネットワーク通信の当業者によってよく知られている。一般的に、移動体デバイス20のそれぞれは、ネットワーク22によって移動体イメージシステム10と通信する所定のプロトコルを理解する、任意の適切なユーザインターフェイス(UI)アプリケーション(表示していない)を実行してもよい。適切なUIアプリケーションの例は、ウェブブラウザアプリケーション、 .NET(登録商標)アプリケーション、J2EE(登録商標)アプリケーションのようなJAVA(登録商標)アプリケーション、ポケットOutlook(登録商標)アプリケーション、任意のカスタム設計されたスタンドアローンのUIアプリケーション等を含むが、これらに制限されるわけではない。これらのUIアプリケーションのそれぞれは、移動体デバイス20のユーザが移動体イメージシステム10から利用可能なリソースおよびサービスをダウンロードし、アップロードし、表示し、または、そうでなければ、アクセスすることを可能にし、特に、移動体イメージシステム10へのグラフィカルユーザインターフェイス(GUI)をユーザに提供する。図1Aに示すような移動体イメージシステム10は、例えば、1つ以上のコンピュータネットワークまたは直接接続を使用するような、通信リンクにより相互接続されているいくつかのコンピュータシステムを備える、分散コンピューティング環境で動作する。しかしながら、システム10は図1Aに図解したものよりもより少ない、または、より多い数のコンポーネントを有するコンピュータシステムでも等しく動作できることが当業者により理解されるだろう。例えば、移動体イメージシステム10により提供される(集合的に「移動体イメージサービス」として呼ばれる)さまざまなサービスのそれぞれが、異なるコンピューティングデバイスのクラスタによって実施されてもよいように、図1Aに示したサーバのそれぞれは、より多くの数のコンピューティングシステムを使用して実行されてもよい。他の例として、移動体イメージシステム10および移動体デバイス20のコンポーネントは、以下により完全に説明するように、単一の(すなわち、移動体デバイス20に組み込まれた)コンピュータシステムへと縮小されてもよい。したがって、図1Aの移動体イメージシステム10の説明は、例示的なものであり、本発明の範囲を制限するものではないとして受け取るべきである。
【0018】
移動体イメージシステム10の図解する実施形態は、データベースサーバ11、イエローページサーバ12、ナビゲーションサーバ13、ショッピング支援サーバ14および推奨サーバ16を備える。データベースサーバ11は、イメージデータベース40、リスティングデータベース42、地図および方向データベース44、ショッピングデータベース45ならびにユーザプロファイルデータベース46のようなさまざまなデータベースを含む。これらのデータベースは、以下で完全に説明するように、移動体イメージシステム10のサーバによって使用されることになるさまざまなデータを含む。
【0019】
イエローページサーバ12は、オペレーティングシステム24および検索エンジン26を含む。イメージデータベース40およびリスティングデータベース42の構成とともに、イエローページサーバ12の詳細は、上で組み込まれた米国特許出願第10/809,049号で説明されている。手短に言えば、イエローページサーバ12は、オンラインイエローページウェブサイトをサポートするウェブページサーバであり、そこにおいて(例えば、企業のような)各リスティングは、(例えば、企業の店舗正面のイメージのような)リスティングのイメージとともに表示することができる。イエローページサーバ12は、任意の移動体デバイス20から受信された要求および検索クエリに対応して、ウェブページとして組織化されたテキストおよびグラフィックを、例えばハイパーテキスト転送プロトコルを使用して通信する。(例えば、イエローページのような)各企業リスティングがその地理的ロケーションのイメージに関係付けられる、オンライン企業ディレクトリの状況で現在の説明を提供したが、同じ概念を適用して、(例えば、ホワイトページのような)各個人のリスティングが(例えば家のイメージのような)その地理的ロケーションのイメージに関係付けられる、オンライン居住者ディレクトリを作成し、発行することができる。したがって、ここで使用する用語「イエローページ」は、ホワイトページを含む他のタイプのディレクトリも指してもよい。
【0020】
本発明の1つの実施形態にしたがうと、イエローページサーバ12により処理される、リスティングとそれらの関係付けられたロケーション特有のイメージとは、データベースサーバ11内のリスティングデータベース42とイメージデータベース40とにそれぞれ記憶される。データベースの特定の構成は図1Aに開示されたものに制限されず、データベースサーバ11に含まれるとして示したデータベースは分散した方法で配置されてもよく、または、より少ない数のデータベースへと統合されてもよい等のことが当業者により理解されるだろう。リスティングデータベース42は、例えば、企業名、住所、電話番号、企業タイプ等によって検索可能な(住所、電話番号等を有する企業名の)リスティングのような検索可能な形式で、従来のイエローページ中で一般的に見受けられる情報を記憶する。リスティングデータベース42は、(例えば、緯度/経度座標のような)地理的座標に関係して、各リスティングをさらに記憶してもよい。ここで使用するように、地理的座標とは適切な位置識別システムで使用されるさまざまなタイプの地理的識別子を指し、(すなわち、緯度/経度座標である)二軸ベースのグローバル座標システム、二軸ベースのローカルまたはカスタム化された座標システム、または、地理的ロケーションを一意的に識別する、他の任意のアドレス指定システムを含む。イメージデータベース40は、それらの地理的座標に関係してそれらの地理的ロケーションにおいて撮影された企業リスティングのデジタル化イメージを含む。したがって、イメージデータベース40とリスティングデータベース42との間で、各イメージはその地理的座標に関係付けられ、さらにその番地住所と相互に関連付けられている。したがって、イメージデータベース40とリスティングデータベース42との組み合せは、イメージ−住所データベース43として呼ばれる。
【0021】
動作では、移動体デバイス20のユーザから検索要求を受け取った際に、イエローページサーバ12はリスティングデータベース42およびイメージデータベース40の検索を行い、ネットワーク22を通して、それらのイメージとともに適切なリスティングを識別し、表示を要求している移動体デバイス20へと送信する。イエローページサーバ12の検索機能がイメージ−住所データベース43と協調している検索エンジン26によって実行される一方、イエローページサーバ12の管理および全体の動作は、そのオペレーティングシステム24により制御されている。イメージ−住所データベース43は検索エンジン26から検索命令を受け取り、検索エンジン26へ検索結果を返すように構成されている。イエローページサーバ12およびイメージ−住所データベース43はそれぞれ典型的に、それらの動作に対するプログラム命令を記憶し、実行させる、メモリおよびメインプロセッサを用いるだろうということを当業者は理解するだろう。イエローページサーバ12およびイメージ−住所データベース43の組合せは、移動体デバイス20のユーザが、その地理的ロケーションにおいて撮影された(例えば、企業ビルディングのような)対象物のイメージとともに(例えば、企業のような)各リスティングが表示される、オンラインイエローページを検索し、閲覧できるようにする。イメージ−住所データベース43中で各イメージがその番地住所と相互に関連付けられているので、ユーザはその番地住所に基づいて(または、リスティングデータベース42中の企業リスティングに関係付けられた他の任意のデータに基づいて)、企業のイメージを検索し、閲覧することができる。
【0022】
図1Bは本発明で使用する適切な移動体デバイス20の例示的な構成を図解する。本発明のさまざまな例示的な実施形態では、移動体デバイス20は、例えば、セルラ電話機、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、ブラックベリーデバイスのような移動体コンピュータコミュニケータ、ラップトップコンピュータのようなポータブル(移動体)コンピュータ、ウェブパッド、タブレット、および何らかのタイプのメモリ等を有する他のコンピューティングデバイスのような、ワイヤレス通信ネットワーク22と通信する選択された任意のデバイスであってもよい。図解した実施形態では、移動体デバイス20は入力/出力インターフェイス52と通信するプロセッサ50と、メモリ54と、ワイヤレス通信ネットワーク22とインターフェイスするネットワークインターフェイス56とを備える。入力/出力インターフェイス52は、プロセッサ50がさまざまな入力および出力デバイスと通信することを可能にする。入力デバイス58は、キーボード、マウス、Microsoft(登録商標)のSpeech.NET(登録商標)アプリケーションのようなスピーチ認識アプリケーション等の、プロセッサ50に入力信号を提供する任意のコンピューティングエレメントを含んでいてもよい。出力デバイス60は、典型的な出力デバイス、特にスクリーンディスプレイを含んでいてもよい。プロセッサ50は、メモリ54のような、メモリ中に記憶されたコンピュータプログラム命令にしたがって動作するように構成されている。プログラム命令は、1つ以上のプログラムされたデジタル信号プロセッサのような、ハードウェアフォーマットで実現されてもよい。1つの適用では、ロケーション特有のイメージが移動体イメージシステム10のイメージデータベース40中に記憶されてもよく(図1Aを参照)、ワイヤレス通信ネットワーク22を通して送信され、移動体デバイス20によって受信され、移動体デバイス20のスクリーン60上に表示される。他の適用では、1組のロケーション特有のイメージ、例えば、ユーザの関心のある一般的な領域に対応している1組のロケーション特有のイメージが、ワイヤレス通信ネットワーク22を通して送信されてもよく、移動体デバイス20の(例えば、ハードドライブのような)メモリ54中に予め記憶され、予め記憶されたイメージを検索し、スクリーン60上に表示することができる。
【0023】
さらなる適用では、ロケーション特有のイメージは、例えばイエローページハードディスク62、ナビゲーションハードディスク64、ショッピング支援ハードディスク66のような(DVD、CD等を含む)ハードディスク中に予め記憶され、移動体デバイス20のメモリ54へとロードされてもよい。本質的に、移動体デバイス20上に表示されるイメージは、それらの関係付けられたコンピュータ命令とともに、イエローページサービス、ナビゲーションサービス、ショッピング支援サービスを提供する際に使用するために、それぞれこれらのディスク中に記憶されてもよい。これらのハードディスクは、記憶のために移動体デバイス20の(メモリ54の一部を形成する)ディスクドライブにより受け取られる。例えば、移動体デバイス20は、ワイヤレス通信能力を持たないカーナビゲーションシステムであってもよく、異なるハードディスクの形式で、異なる1組のロケーション特有のイメージを、それらのユーザの関心のある一般的な領域に依存してロードすることができる。この適用では、移動体デバイス20が、ワイヤレス通信ネットワーク22を通して移動体イメージシステム10のイメージデータベース40からロケーション特有のイメージを検索する必要はない。
【0024】
本発明のさまざまな例示的な実施形態において、移動体イメージシステム10により提供される機能を、サービスの観点から最もよく説明する。本発明はさまざまな移動体イメージサービスを提示し、それぞれのサービスでは、移動体デバイスの決定された位置に基づいて選択されたロケーション特有のイメージを移動体デバイス20が表示する。これらのサービスはサーバによって提供されてもよく、図1A中で図解したようにサーバのそれぞれは単一のコンピューティングデバイスであってもよく、または、図1Aに示したよりも多くの数のコンピューティングデバイスによって提供されてもよい。当業者にとって知られているように、任意のスタンドアローンサーバが、ローカルエリアネットワークまたは他の通信メカニズムによって、互いに接続された複数のコンピュータシステムによりサポートされていてもよい。他の例として、上に説明したように、移動体デバイス20がそのメモリデバイス中にすべての必要なデータおよび(プログラムコード)命令をローカルに記憶させるとき、サービスは移動体デバイス20自身で提供されてもよい。したがって、ここで使用する用語「移動体イメージシステム」は、本発明の移動体イメージサービスを実施するさまざまなハードウェア構成を含み、図1Aに示した特定の構成に制限されるものではないことを理解すべきである。
【0025】
本発明にしたがうと、位置識別システムにより決定される移動体デバイス20の位置に基づいて、移動体デバイス20のスクリーン60上に表示されるロケーション特有のイメージが選択される。現在の説明では、用語「位置識別システム」は、決定された位置に基づいて、表示するロケーション特有のイメージを選択可能にするような、移動体デバイス20の地理的位置を識別することができる何らかのシステムを指すのに使用される。位置識別システムはデバイスベースの技術、すなわち、移動体デバイス20がその位置を自己識別できるようにする技術を利用してもよい。そのような技術の使用の例は、図1Bで示すように、移動体デバイス20にグローバルポジショニングシステム(GPS)受信機68を装備させることである。代わりに、位置識別システムは、ネットワークベースの技術を利用してもよく、(図1Aを参照)ワイヤレス通信ネットワーク22を通して、移動体デバイス20と移動体イメージシステム10とを接続する通信リンクに基づいて、移動体デバイス20の位置が識別される。例えば、特定のセルラ電話システムは到着時間差(TDOA)技術、または、タイミング前進(TA)ロケーション測定技術を使用して、移動体電話機の位置を決定するために送信信号の強度、方向、到着時間差を追跡する。この実施形態では、移動体デバイス20の位置はワイヤレス通信ネットワーク22全体により、おそらくその(表示していない)基地局において識別され、識別された位置は移動体デバイス20および/または移動体イメージシステム10に中継され、移動体デバイス20の識別された位置に基づいて、表示する適切なロケーション特有のイメージを選択してもよい。さらに代わりに、位置識別システムはデバイスベースの技術およびネットワークベースの技術の両方の組合せを利用してもよい。
【0026】
デバイスベースの技術および/またはネットワークベースの技術を利用する、さまざまな位置識別システムは、当業者によく知られているように、開発中であり、および/または、利用可能である。セルラ電話機、位置識別システムを含む移動体デバイス20が米国連邦通信委員会により規定されたワイヤレスエンハンスド911規格(「ワイヤレスE911規格」)に準拠していてもよい。ワイヤレスE911規格は、米国内のセルラ電話サービスプロバイダが、プロバイダのシステム内で緊急(911)通報を行っているセルラ電話機の位置を位置特定する能力を提供することを規定する。他の位置識別システムは、他の国で規定された類似の規格に準拠していてもよい。本発明にしたがった位置識別システムは、任意の番号、IPアドレス等にかけられる任意の「通報」に関して(例えば、セルラ電話機のような)移動体デバイスの位置を決定することができ、緊急通報に制限されないことを理解すべきである。
【0027】
したがって、移動体デバイス20の位置の決定は移動体デバイス20自身によって実行されても実行されなくてもよい。特に、位置識別システムの特定の実施形態において、移動体デバイス20が(例えば、GPS受信機を使用して)その位置を自己識別するように構成されている場合、移動体デバイス20はそのような位置識別システムを装備しており、位置識別システムはおそらく移動体デバイス20のプロセッサ50と協調して、移動体デバイス20の位置を決定するだろう。移動体デバイス20(または、より詳細には、そのプロセッサ50)は、移動体デバイス20の決定された位置に基づいて、表示するロケーション特有のイメージを選択する適切な命令を実行するだろう。他方、位置識別システムの他の実施形態では、移動体デバイス20の位置は、電源オンすることとネットワーク22への/からの信号を送信/受信すること以外の何らかの特定の機能を移動体デバイス20に実行させること無く、(例えばTDOA技術を使用して)ワイヤレス通信ネットワーク22全体により決定してもよい。そのようなケースでは、移動体デバイス20の決定された位置は移動体デバイス20に中継されても、中継されなくてもよく、移動体デバイス20の決定された位置に基づいた適切なロケーション特有のイメージの選択が、移動体デバイス20および/または移動体イメージシステム10によって実行されてもよい。
【0028】
コンピュータ技術の当業者は、商業的に利用可能なコンポーネントおよび配置の広範囲の選択を、図1Bに図解した移動体デバイスシステム20のようなシステムを構築するのに使用できることを理解するだろう。
【0029】
図1Cは、ワイヤレス通信ネットワーク22を通しての移動体イメージシステム10のイメージデータベース40と移動体デバイス20との間のロケーション特有のイメージの2方向転送を図解する。移動体デバイス20が(例えば、図1Bに示したようなデジタルカメラ69を含む)イメージ取込能力を有するとき、ロケーション特有のイメージ(すなわち、イメージが撮影されたロケーションの地理的座標に関係付けられたイメージ)を生成するために、移動体デバイス20のプロセッサ50は、(上に説明したように、任意の適切な位置識別システムにより決定される)イメージが撮影されたときの移動体デバイス20の位置に、取り込まれたイメージを関係付けてもよい。ロケーション特有のイメージはワイヤレス通信ネットワーク22を通して送信され、移動体イメージシステム10内のイメージデータベース40に含められてもよい。したがって、イメージデータベース40は常に更新することができ、および/または、更新された付加的なロケーション特有のイメージを移動体デバイス20から受信することにより拡張することができる。例えば、特定の地理的座標に関係付けられたロケーション特有のイメージが、(不鮮明、通過している歩行者のような障害物により部分的に隠されている等のような)低品質のものであるとき、移動体デバイス20のユーザは同一のロケーションにおいて高品質イメージを撮影して、高品質のイメージを低品質のイメージと置き換えるためにアップロードしてもよい。さらなる例として、移動体デバイス20のユーザは、特有のサービスを受信する目的でロケーション特有のイメージをアップロードすることができる。特定の例として、ユーザが車、家等から締め出されたとき、ユーザは車、家等を含む彼のロケーションのイメージを撮影して、ワイヤレス通信ネットワーク22により、ディスプレイを有する錠前師のコンピューティングデバイスに、ロケーション特有のイメージを送ることができる。錠前師がユーザのロケーションを着実に決定し、到着できるように、ユーザによって送られたロケーション特有のイメージは、その関係付けられた住所とともに、錠前師のコンピューティングデバイスに表示されるだろう。
【0030】
戻って図1Aを参照すると、移動体イメージシステム10はオペレーティングシステム28と、方向計算モジュール30とを含むナビゲーションサーバ13をさらに含んでいてもよい。データベースサーバ11中のイメージ−住所データベース43と地図および方向データベース44と協調して、ナビゲーションサーバ13は、移動体デバイス20の決定された位置に基づいて、ナビゲーションプログラムの一部として、移動体デバイス20上にロケーション特有のイメージを提供し、表示させる。特にナビゲーションサーバ13はナビゲーションプログラムを発生させ、ナビゲーションプログラムが移動体デバイス20上で実行されるとき、目的地ロケーションに関連する地図および方向だけを表示するのではなく、目的地ロケーションおよび途中の任意のランドマーク地点のさまざまなロケーション特有のイメージも表示するだろう。方向を計算し、方向プログラムを発生させるナビゲーションサーバ13の機能が、例えば、地図および方向データベース44、イメージデータベース40およびリスティングデータベース42とともに方向計算モジュール30により実行される一方、ナビゲーションサーバ13の管理および全体の動作は、オペレーティングシステム28により制御されるだろう。
【0031】
図2は、移動体デバイス上に表示されるさまざまなロケーション特有のイメージを組み込むナビゲーションプログラムを発生させる方向計算モジュール30により実行されるサンプルルーチン200を図解する。ブロック201において、方向計算モジュール30は移動体デバイス20からナビゲーションサービスに対する要求を受信する。ブロック202において、方向計算モジュール30は、移動体デバイス20から望ましい目的地ロケーションをさらに受信する。例えば、移動体デバイス20のユーザは、移動体デバイス20上で目的地ロケーションの住所または企業名をタイプしてもよく、そして方向計算モジュール30により情報が受信される。
【0032】
ブロック203において、受信された目的地ロケーションに基づいて、方向計算モジュール30は、目的地ロケーションのロケーション特有のイメージを識別する。特に、例えば、モジュール30はイエローページサーバ12の検索エンジン26にリスティングデータベース42を検索するように要求して、ユーザにより入力された目的地ロケーションに対応している特定のリスティングを識別してもよい。一度、特定のリスティングが識別されると、それは、イメージデータベース40中に記憶された目的地ロケーションのロケーション特有のイメージを識別するために使用されてもよい。識別されたロケーション特有のイメージは、イメージが撮影されたロケーション(すなわち、このケースでは目的地ロケーション)の地理的座標に関係付けられている。
【0033】
1つの適用では、移動体デバイス20がIPアドレスに関係付けられているとき、IPアドレスは移動体デバイス20の一般的な地理的位置を決定するのに使用されてもよく、これによって、決定された地理的位置に一般的に対応するリスティングのサブセットを選択する。例えば、移動体デバイス20がワイヤレス通信ネットワーク22を通して、ナビゲーションサーバ13およびイメージ−住所データベース43にアクセスするとき、イメージ−住所データベース43に含まれるデータサイズが大きいときは特に、検索される可能性のあるリスティング(および、したがって、それらの対応しているロケーション特有のイメージ)の数を最初に制限することが望ましい。ほとんどのIPアドレスはそのIPアドレス所有者のロケーションに対して物理的に近くのサーバに関係付けられている。したがって、移動体デバイス20のIPアドレスに基づいて、移動体デバイス20の(例えば都市のような)一般的な地理的位置を予測することが可能である。少なくとも最初は、一般的な地理的位置に対応しているそれらのリスティングのみを検索して、目的地ロケーションに対応しているリスティングを見つけてもよい。その後、リスティングに対応しているロケーション特有のイメージを見つけることができる。
【0034】
ブロック204において、方向計算モジュール30は地図および方向データベース44を参照して、上に説明したような任意の適切な位置識別システムにより決定される移動体デバイスの現在の位置から、目的地ロケーションへの方向を計算する。方向を計算するさまざまな方法が当業者によりよく知られている。
【0035】
オプション的に、ブロック206において、方向計算モジュール30が、計算された方向の途中の1つ以上のランドマーク地点を識別してもよい。例えば、主要な交差点、大きなビル、公園等のような、任意の予め規定された関心の地点が地図および方向データベース44中でランドマーク地点として指定されてもよい。モジュール30は任意の適切なアルゴリズムにしたがって、計算された方向の途中の1つ以上のランドマーク地点を自動的に選択してもよい。例えば、モジュール30は特定の間隔でランドマーク地点を選択してもよい。他の例として、ランドマーク地点のそれぞれは、その重要度(またはプリファレンス)にしたがって、予め評価付けされていてもよく、あるプリファレンスレベルを超えるランドマーク地点だけが、例えばユーザ入力にしたがって、各適用中で選択されてもよい。
【0036】
ブロック208において、識別されたランドマーク地点のそれぞれに対して、地図および方向データベース44から地理的座標が見つけられ、地理的座標において撮影されたロケーション特有のイメージをイメージデータベース40から見つけるのに地理的座標が使用されてもよい。
【0037】
ブロック210において、方向計算モジュール30は、目的地ロケーションにユーザをナビゲートする通常の方向と地図に加えて、目的地ロケーションのイメージを移動体デバイス20に表示するナビゲーションプログラムをコンパイルする。ナビゲーションプログラムは目的地ロケーションへの途中の1つ以上のランドマーク地点のイメージを表示するようにさらに構成されていてもよい。(例えば、GPS受信機のような)位置識別システムにより決定された移動体デバイス20の位置に基づいて、これらのイメージのそれぞれが表示されるだろう。さらに、1つの適用では、ランドマーク地点および目的地ロケーションのイメージ、または、それらの任意の部分は、ビデオクリップの形式で記憶され、提示されてもよい。この適用では、本質的に、ロケーション特有のイメージ(または、これらの部分)に関係付けられている、目的地ロケーションに向かう途中のすべてのロケーションが、ランドマーク地点として示され、それらのロケーション特有のイメージはビデオクリップ中に含まれる。
【0038】
方向計算モジュール30は、イメージデータベース40、リスティングデータベース42、地図および方向データベース44のような関係付けられたデータベースにとともに、ハードディスク64中に含まれ、移動体デバイス20のメモリ54中に記憶されてもよいということを理解すべきである(図1Bを参照)。したがって、本質的に、上に説明したナビゲーションサービスは、ワイヤレス通信ネットワーク22と必ずしもインターフェイスされていなくてもよい移動体デバイス20に対して利用可能になってもよい。
【0039】
図3は、図2にしたがって発生されたナビゲーションプログラムが実行されるときにとられる動作を図解するフローチャートである。ブロック301において、ナビゲーションプログラムが実行され、当業者によく知られている方法で、関係する方向および地図が表示される。例えば、位置識別システムにより決定された移動体デバイス20の実際の動きにしたがって、地図上で動いている移動体デバイス20を表すアイコンとともに、関連する領域の地図が表示されてもよい。グラフィカルおよび/またはテキスト形式での適切な方向も表示されてもよい。
【0040】
ブロック302において、何らかのランドマーク地点が近づいているかどうかが決定される。例えば、位置識別システムにより決定された移動体デバイス20の現在の位置から特定の距離内に何らかのランドマーク地点が入った場合に、この決定を行うことができる。そうである場合、ブロック304において、近づいているランドマーク地点のイメージがアクセスされ、「これが見えたら、右折してください」のような適切なメッセージとともに、移動体デバイス20上に表示させることができる。図8は、テキスト802(「これが見えたら、右折してください」)とグラフィック(この例では、左折している矢印)の両方で、適切な方向とともに、(この例では交差点の)ランドマーク地点のロケーション特有のイメージ800を表示しているサンプルスクリーンショットである。ロケーション特有のイメージ800は、ランドマーク地点が通過されるまで表示されたままであってもよい。例えば、イメージ800はランドマーク地点と移動体デバイス20との間の距離が増加し始めるまで表示することができる。
【0041】
移動体デバイス20がランドマーク地点を通過した後、(図3の)ブロック301に戻って、ナビゲーションプログラムは通常の地図および方向の表示を再開しつつ、(ブロック302で)何らかのランドマーク地点が移動体デバイス20に近づいているかどうか知るために監視を続ける。
【0042】
ブロック302で移動体デバイス20の近くに何のランドマーク地点も無いことが決定された場合、ブロック306に進み、最終目的地ロケーションが近くにあるかどうかが決定される。例えば、位置識別システムにより決定された移動体デバイス20の現在の位置から特定の距離内に最終目的地ロケーションが入ったとき、決定がなされることができる。そうである場合、ブロック308に進み、最終目的地のロケーション特有のイメージが移動体デバイス20に表示される。このとき、「あなたの目的地はこのような外観です。」というような適切なメッセージが表示される。イメージはユーザ(すなわち、移動体デバイス20)が目的地ロケーションに到着するまで表示されたままであってもよい。
【0043】
図3は、ナビゲーションプログラムが実行されるときに実施される動作の単に1つの例を図解しているにすぎず、したがって、本発明にしたがったナビゲーションプログラムは図3に開示した特定の実施形態に制限されない、ということを強調すべきである。例えば、ユーザが彼/彼女の旅程を開始する前に、目的地ロケーションで、探しているものを見ることができるように、ナビゲーションプログラムの実行の際、最終目的地のイメージが最初に表示されてもよい。他の例として、ユーザが出発時に全体の旅程を閲覧することができるように、ナビゲーションプログラムの実行の際、最終目的地への途中のロケーション特有のイメージの連続的なビデオクリップ(または、それらの一部)が最初に表示されてもよい。さらなる例として、そのようなイメージに対するユーザの要求が受信されたときはいつでも、最終目的地のイメージを移動体デバイス20上に表示させてもよい。
【0044】
本発明のさらなる延長として、表示されるロケーション特有のイメージのそれぞれに関して、さまざまな他のサービスが提供されてもよい。例えば、ユーザがレストランのような最終目的地へと移動している場合、ユーザは、彼/彼女の移動体デバイス20を使用してレストランのロケーション特有のイメージを見ている際に、レストランの予約をすることができてもよい。例えば、数多くの企業は、移動体デバイス20からワイヤレス通信ネットワーク22によって受信された予約要求のような、さまざまな要求を処理することができるWi−Fiデバイスを有する。他の例として、最終目的地が映画館である場合、移動体デバイス20のユーザは、映画館のロケーション特有のイメージを見ている際に、通信ネットワーク22を通してワイヤレスで映画チケットを購入することができてもよい。
【0045】
戻って図1Aを参照すると、移動体イメージシステム10は、ショッピング支援サーバ14をさらに備えていてもよい。図解するように、ショッピング支援サーバ14はオペレーティングシステム32と、ショッピング支援モジュール34とを含む。手短に言うと、ショッピング支援サーバ14は、ショッピングデータベース45等と協調して、ユーザが購入を望むアイテムを取り扱う店舗のイメージを移動体デバイス20のユーザが見られるようにする。
【0046】
特に図4は本発明の1つの実施形態にしたがったショッピングプログラムを発生させるサンプルルーチン400を図解する。ブロック401において、ショッピング支援モジュール34は、移動体デバイス20のユーザから、ショッピング支援サービスに対する要求を受信する。ブロック402において、モジュール34は移動体デバイスのユーザからショッピングリストを受信する。例えば、ユーザは彼/彼女の移動体デバイス20にテキストを入力して、ユーザが購入を望むアイテム(切手、牛乳、本等)をリストアップしてもよい。ブロック404において、アイテムのそれぞれに対して、モジュール34がそのようなアイテムを取り扱う(例えば、切手に対する「郵便局」、牛乳に対する「食品雑貨店舗」、本に対する「書店」等のような)対応する「店舗カテゴリ」を見つける。これは、例えば、ショッピングデータベース45に記憶されているもののような、予め規定されたルックアップテーブルに基づいて決定されてもよい。代わりに、ユーザは購入することになるアイテムとは対照的にショッピングリスト中の店舗カテゴリを直接入力してもよい。
【0047】
ブロック406において、入力され、または、見つけられた店舗カテゴリのそれぞれに対して、モジュール34は店舗カテゴリの下でリストアップされた1つ以上の店舗を見つけ、これらの店舗の地理的(例えば、緯度/経度)座標も見つける。これは例えばデータベースサーバ11に含まれるリスティングデータベース42を参照することにより行われてもよい。特に、本発明のさまざまな例示的な実施形態にしたがうと、リスティングデータベース42は各店舗カテゴリの下で、さまざまな店舗、企業等をそれらの住所、電話番号、地理的緯度/経度座標、営業時間等とともにリストアップする。したがって、リスティングデータベース42を検索することにより、店舗カテゴリのそれぞれに対する店舗のリストをそれらの地理的座標とともに取得することができる。1つの特定の適用では、移動体デバイス20の内部時計、または、ショッピング支援サーバ14によってアクセス可能な時計により決定された、ショッピングリストが受信された日付と時間に基づいて(それらの営業時間情報にしたがって)、実際に開いている店舗のみが返されてもよい。ブロック407において、オプション的に、見つけられた店舗のそれぞれに対して、ロケーション特有のイメージを見つけることができる。当業者に明らかになるように、この時点において、これらの店舗のロケーション特有のイメージを検索することは必ずしも必要ではなく、以下に説明するように、それらの地理的座標と移動体デバイス20の決定された位置とに基づいて、これらのロケーション特有のイメージにアクセスできることだけが必要である。
【0048】
ブロック408において、モジュール34はショッピングリスト中に含まれるアイテム/製品を販売する店舗のイメージを表示するショッピングプログラムを最終的にコンパイルする。位置識別システムにより決定された移動体デバイス20の位置に基づいて、これらのイメージのそれぞれが表示されるだろう。
【0049】
ショッピング支援モジュール34は、ショッピングデータベース45、イメージデータベース40およびリスティングデータベース42等のような、その関係するデータベースとともに、ハードディスク66中に含まれ(図1Bを参照)、移動体デバイス20のメモリ54中に記憶されてもよい。したがって、本質的に、上に説明したショッピング支援サービスは、ワイヤレス通信ネットワーク22と必ずしもインターフェイスしていない移動体デバイス20に利用可能であってもよい。
【0050】
図5は上の図4にしたがって発生されたショッピングプログラムの実行中に実施される動作を図解する。ブロック501において、プログラムはブロック502の判断イベントの発生を監視する。ブロック502において、ショッピングリスト上のアイテムを取り扱う任意の店舗が、位置識別システムにより決定される移動体デバイス20の位置に近づいているかどうか決定される。例えば、これらの店舗の任意のものの緯度/経度座標が移動体デバイス20の現在の位置から特定の距離内に入った場合に、この決定がなされる。そうである場合、ブロック504に進み、プログラムは(例えば、ブザー音を発行することによって)ユーザにアラートし、適切なメッセージとともに移動体デバイス20上に店舗のイメージを表示する。図9は、“あなたの近くの‘ ’(904--店舗名と住所を挿入)であなたの‘ ’(902--ショッピングリストの関連するアイテムを挿入)を入手することができます”と読めるテキストメッセージとともに、移動体デバイス20に近づいている店舗のイメージ900を表示するサンプルスクリーンショットである。店舗のイメージ900に関連して、上に説明したナビゲーションサーバ13を利用することにより、店舗への方向がさらに計算され、表示されてもよい。店舗のイメージ900は、ユーザ(または、より詳細にはユーザの移動体デバイス20)が店舗に到着するか、または、店舗を通過するまで表示することができる。例えば、移動体デバイスから店舗への距離が増加し始めるときに、この時点が決定されてもよい。
【0051】
ショッピングリストに入力されるアイテムは、例えば「本」のような一般的なものであってもよく、または、特定の本のタイトルのようなより詳細なものであってもよい。1つの例では、本発明の移動体イメージシステム10は、ワイヤレス通信ネットワーク22によりさまざまな書店の検索可能な在庫データベースと結合されていてもよい。次に、ユーザの移動体デバイス20から受信された、ショッピングリスト中に入力された特定の本のタイトルを、これらの在庫データベース内で検索することができ、実際にこの特定のタイトルを所持している書店だけを識別してもよい。この例では、図4のブロック406で、この特定のタイトルを所持している書店だけが、それらの地理的座標とともに見つけられる。その後、ブロック408では、これらの書店のロケーション特有のイメージだけを表示するショッピングプログラムがコンパイルされる。
【0052】
再び図1Aに戻って、移動体イメージシステム10は、推奨サーバ16をさらに備えていてもよい。図解するように、推奨サーバ16はオペレーティングシステム36と、推奨モジュール38とを含む。推奨サーバ16は、ユーザプロファイルデータベース46、イメージ−住所データベース43等と協調して、移動体デバイス20にユーザの「お気に入り」の場所のロケーション特有のイメージを表示させてもよい。これまでのように、これらのイメージは移動体デバイス20の決定された位置に基づいて表示されるだろう。各ユーザの「お気に入り」の場所がユーザプロファイルデータベース46に含まれるデータを参照して決定される。特に、ユーザIDを有する各ユーザに対して、ユーザプロファイルデータベース46は、彼/彼女のお気に入りの場所、または、彼/彼女のユーザIDに関係して彼/彼女のお気に入りの場所を決定するために使用することができる情報を記憶する。
【0053】
例えば、お気に入りの場所の住所をタイピングすることにより、ユーザはユーザプロファイルデータベース46に対して、彼/彼女のお気に入りの場所を能動的に(明示的に)入力してもよい。代わりに、ユーザのお気に入りの場所は、移動体イメージシステム10上で観察されたユーザの行動に基づいて、推定(決定)されてもよい。例えば、ユーザがナビゲーションサーバ13により提供されるナビゲーションサービスにアクセスし、特定の目的地ロケーションを入力するとき、目的地ロケーションはユーザのお気に入りの場所であるとして推定され、ユーザのプロファイル中にそのように記憶されてもよい。同様に、ユーザがショッピング支援サーバ14により提供されるショッピング支援サービスにアクセスし、特定のアイテムを含むショッピングリストを入力する場合、これらのアイテムを取り扱う店舗がユーザのお気に入りの場所であるとして推定され、ユーザのプロファイル中に加えられてもよい。他の例として、ユーザのプロファイルがユーザのお気に入りの本のリストを含む場合、これらの本のそれぞれに対して、(例えば、本の主人公が訪問するレストランの名称のような)本の中で出てくる地理的ロケーションのリストが編集されてもよい。次に、これらの地理的ロケーションがユーザのお気に入りの場所であるとして推定され、データベース46中のユーザのプロファイル中に加えられてもよい。さらに、代わりに、プリファレンスまたは特定のユーザの過去の行動に関して、何の情報も利用可能でない場合、一般的なお気に入りの場所(例えば、他のユーザのお気に入りの場所)がこのユーザのお気に入りの場所の1つでもあるとして推定されてもよい。したがって、推奨サービスにアクセスしている移動体デバイス20のユーザはそれぞれユーザIDを有しており、(各ユーザプロファイルに含まれる情報の量および内容は異なっていてもよいが、)ユーザプロファイルデータベース46に含まれる関係付けられたユーザプロファイルを有し、これは、ユーザのお気に入りの場所を決定するために使用することができる。ユーザIDはデバイスIDと必ずしも一致するわけではないことに留意すべきであり、いくつかの適用では、それぞれが彼/彼女自身のユーザIDおよびユーザプロファイルを有する複数のユーザによって、1つの移動体デバイスが共有されていてもよい。
【0054】
図6は本発明の1つの実施形態にしたがってお気に入りの場所プログラムを発生させるサンプルルーチン600を図解するフローチャートである。ブロック610において、推奨モジュール38は、移動体デバイス20から推奨サービスに対する要求を受信する。ブロック602において、モジュール38は推奨サービスを要求しているユーザの、お気に入りの場所のリストを形成する。この目的で、モジュール38はユーザプロファイルデータベース46を参照し、ユーザのプロファイルに記憶されたユーザのお気に入りの場所を検索し、および/または、ユーザのプロファイルに含まれる情報に基づいて、ユーザのお気に入りの場所を決定する。ブロック603において、モジュール38はイメージ−住所データベースを参照して、ユーザのお気に入りの場所のそれぞれに対する地理的座標を見つける。最後に、ブロック604において、移動体デバイス20の決定された位置に基づいて、ユーザがこれらのお気に入りの場所に、または、その近くにいるとき、モジュール38はお気に入りの場所のロケーション特有のイメージを表示する、お気に入りの場所プログラムをコンパイルする。
【0055】
図7は図6にしたがって発生されたお気に入りの場所プログラムの実行中に起こる動作を図解するフローチャートである。ブロック701において、プログラムはブロック702の判断イベントの発生を監視する。判断ブロック702において、何らかのお気に入りの場所が近づいているかどうかが決定される。例えば、移動体デバイス20の決定された位置が、何らかのお気に入りの場所の緯度/経度座標から特定の距離内に入ったときにこの決定を行うことができる。そうである場合、ブロック704において、プログラムは(例えば、ブザー音を発行することによって)ユーザにアラートし、適切なメッセージとともに移動体デバイス20上にお気に入りの場所のイメージを表示する。
【0056】
図10は、“あなたのお気に入りの‘ ’(1002--例えば‘図書館’のような場所名を挿入)は、‘ ’(1004--場所の住所を挿入)で近くにあります”と読めるテキストメッセージとともに、移動体デバイス20に近づいている、お気に入りの場所(この例では図書館)のイメージ1000を表示するサンプルスクリーンショットである。お気に入りの場所1000のイメージに関連して、上に説明したように、ナビゲーションサーバ13を利用することにより、お気に入りの場所への方向がさらに計算され、表示されてもよい。お気に入りの場所のイメージは、ユーザ(または、より詳細にはユーザの移動体デバイス20)がお気に入りの場所に到着するか、または、お気に入りの場所を通過するまで表示されたままであってもよい。
【0057】
本発明のさまざまな適用では、彼/彼女のユーザIDに基づいてユーザに対して選択されたロケーション特有のイメージは、彼/彼女のユーザプロファイルから利用可能なさらなる情報で補足されてもよい。例えば、ユーザが過去に訪問した場所のイメージが彼/彼女のユーザプロファイルに基づいて選択されるとき、ユーザが最後にその場所を訪問した日付が取得され、そのときから、経過した期間を計算するのに使用されてもよい。“あなたが最後にあなたのお気に入りの‘ ’(場所名、住所等を挿入)を訪問してから、‘ ’ヶ月/年が経過しています。”のようなメッセージとともに、ユーザの移動体デバイス上にイメージが表示することができる。選択されたイメージに注釈を付ける他のタイプの補助的な情報は、例えば、ユーザがそのイメージ中の場所において購入したアイテムのリスト、または、ユーザが本に付与した任意の評価とともに、イメージ中の場所が出てくる本のタイトルを含む。
【0058】
したがって、本発明は移動体デバイスのユーザが、例えば、特定の目的地ロケーションに到着しようとするとき、または、ショッピングリストのアイテムを購入しようとするときのようなさまざまな状況で、ロケーション特有のイメージを見ることができるようにする方法およびシステムを提供する。これらのすべての状況において、ユーザが望ましいロケーションを見つけ、到着することを支援するために、ロケーション特有のイメージが時間的および地理的に適切な方法で表示されるように、移動体デバイスの決定された位置に基づいて、方法およびシステムがロケーション特有のイメージを表示する。
【0059】
本発明の好ましい実施形態を図解し、説明したが、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、さまざまな変更を行うことができることを理解すべきである。
【0060】
排他的な所有権または特権が主張される本発明は特許請求の範囲に規定されている。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【図1A】図1Aは、本発明の1つの実施形態にしたがった、移動体イメージサービスを実施する特定のコンピューティングコンポーネントの環境および配置を示すブロック図である。
【図1B】図1Bは、本発明の1つの実施形態にしたがった、移動体イメージサービスの受信する際に使用するのに適切な移動体デバイスの例示的構成を図解している図である。
【図1C】図1Cは、本発明のさまざまな例示的な実施形態において実施されるネットワークを通しての、イメージデータベースと1つ以上の移動体デバイスとの間のロケーション特有のイメージの2方向転送を図解している実体図を示す。
【図2】図2は、本発明の1つの実施形態にしたがって、移動体デバイスの決定された位置に基づいて、実行の際に1つ以上のロケーション特有のイメージを表示するナビゲーションプログラムを発生させる1つの例示的な方法のフロー図である。
【図3】図3は、本発明の1つの実施形態にしたがった、上の図2にしたがって発生された、ナビゲーションプログラムの実行を図解するフロー図である。
【図4】図4は、本発明の1つの実施形態にしたがって、移動体デバイスの決定された位置に基づいて、実行の際に1つ以上のロケーション特有のイメージを表示するショッピングプログラムを発生させる1つの例示的な方法のフロー図である。
【図5】図5は、本発明の1つの実施形態にしたがった、上の図4にしたがって発生された、ショッピングプログラムの実行を図解するフロー図である。
【図6】図6は、本発明の1つの実施形態にしたがって、移動体デバイスの決定された位置に基づいて、実行の際に1つ以上のロケーション特有のイメージを表示する、お気に入りの場所プログラムを発生させる1つの例示的な方法のフロー図である。
【図7】図7は、本発明の1つの実施形態にしたがった、上の図6にしたがって発生された、お気に入りの場所プログラムの実行を図解するフロー図である。
【図8】図8は、本発明の1つの実施形態にしたがって、ナビゲーションプログラムの実行の間に移動体デバイス上に表示させることができる、サンプルスクリーンショットである。
【図9】図9は、本発明の1つの実施形態にしたがって、ショッピングプログラムの実行の間に移動体デバイス上に表示させることができる、サンプルスクリーンショットである。
【図10】図10は、本発明の1つの実施形態にしたがって、お気に入りの場所プログラムの実行の間に移動体デバイス上に表示させることができる、サンプルスクリーンショットである。
【発明の分野】
【0001】
本発明は一般的に、移動体デバイスにロケーション特有のサービスを提供することに関連し、より詳細には、移動体デバイスの決定された位置に基づいて、お気に入りの場所のイメージを表示させるシステムおよび方法に関連する。
【発明の背景】
【0002】
セルラ電話機、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、ブラックベリー(登録商標)デバイス等のような、さまざまなタイプの移動体デバイスが、さまざまな情報をワイヤレスに送信/受信するのに利用可能である。これらのデバイスは、ビデオクリップの形式でのリアルタイムイメージを含む、ますます多くの情報を記憶し、処理することができる。これらのデバイスの多くは、イメージ(グラフィック)およびテキストを表示できるカラースクリーンを含む。さらに、これらのデバイスのいくつかは、通信デバイスとしての機能に加えて、ナビゲーションシステムとしての機能に関して、グローバルポジショニングシステム(GPS)受信機を装備している。当業者によく知られているように、ナビゲーションシステムは、ユーザから目的地ロケーションを受け取り、GPS受信機により取得されたデータに基づいて決定されたユーザの現在の位置から目的地ロケーションへと進むべき適切な方向を計算し、そのスクリーン上に適切な地図とともに方向を表示することができる。スクリーン上に表示される方向および地図は、GPS受信機により取得されたデータに基づいて決定されたユーザの現在の(移動している)位置に基づいて定期的に更新される。しかしながら、現在のナビゲーションシステムは、目的地ロケーションの地上レベルのイメージ(すなわち、目的地ロケーションにおいて撮影されたイメージ)、または、目的地ロケーションに向かう途中でユーザが通過するロケーションの他の何らかのイメージを表示しない。地上レベルのイメージは、ここで使用するように、航空イメージまたは屋上イメージとは対照的に、地上の人々によって実際に知覚される方法で(例えば、企業の店舗正面のような)対象物を示すイメージを意味する。不案内な地域を移動するときは特に、ユーザが目的地ロケーションのイメージと、方向の途中の他の任意のランドマーク地点のイメージとに示される(例えば、ビル、交差点等のような)特定の対象物を探すことができるように、ユーザがナビゲーションシステムのスクリーン上で、そのようなイメージを閲覧できると助けになるだろう。より詳細には、移動体デバイスの決定された位置に基づいて、セルラ電話機およびカーナビゲーションシステムのような移動体デバイス上にロケーション特有のイメージ(すなわち、特定のロケーションにおいて撮影された対象物の地上レベルのイメージ)を表示させるシステムおよび方法が欠けている。
【発明の概要】
【0003】
本発明は、GPSシステムのような位置識別システムにより決定された移動体デバイスの位置に基づいて、セルラ電話機およびカーナビゲーションシステムのような移動体デバイスが、ロケーション特有のイメージを表示できる方法およびシステムを提供する。その目的で、ロケーション特有のイメージのデータベースが提供され、イメージが撮影されたロケーションの(例えば、緯度/経度座標のような)地理的座標に各イメージが関係付けられている。本発明のさまざまな例示的な実施形態では、その番地住所(または、例えば、その企業名)のユーザ入力に基づいて、検索され、表示できるように、その地理的座標に関係付けられた各イメージは、その番地住所(または、例えば、その企業名)にさらに相互に関連づけられていてもよい。そのようなデータベースの構築と使用は、2004年3月24日に出願された、同時係属中の米国特許出願第10/809,049号で詳細に開示され、ここで参照により明示的に組み込まれている。
【0004】
したがって、例えば、カーナビゲーションシステムのユーザは、その番地住所を使用して目的地ロケーションを入力することができ、本発明の方法およびシステムは、カーナビゲーションシステムが、目的地ロケーションへの通常の地図および方向に加えて、目的地ロケーションのイメージと、目的地ロケーションに向かう途中の他のランドマーク地点の付加的なイメージとを表示できるようにするだろう。これらのロケーション特有のイメージのそれぞれが表示されることになるタイミングは、(例えば、GPSシステムのような)その位置識別システムにより決定されるカーナビゲーションシステムの現在の位置に依存するだろう。1つの例では、ランドマーク地点のイメージは、カーナビゲーションシステムがランドマーク地点から特定の距離内に入ったときに、「これを探してください、そしてここで左折してください」のような、適切なテキストメッセージとともに表示されるだろう。同様に、カーナビゲーションシステムが目的地ロケーションから特定の距離内に入ったときに、または、ユーザがそのようなイメージを閲覧することを要求するときはいつでも、最終目的地ロケーションのイメージが「あなたの目的地において、これを探してください」のような、適切なテキストメッセージとともに表示されるだろう。これらのロケーション特有のイメージのタイムリーな表示は、ユーザが方向にしたがって、最終目的地ロケーションを容易に見つけることを支援するだろう。さらに、(目的地ロケーションへのユーザの旅程を開始する前に)最初に目的地ロケーションのイメージを表示して、ユーザがそこに行くか、または、行かないかを(例えば、目的地ロケーションのイメージがユーザにとって、どのくらい魅力的に見えたかに基づいて)決定することと、ユーザが以前にそこに行ったことがあるかどうかを思い出すこととを支援してもよい。
【0005】
1つの実施形態では、ロケーション特有のイメージは集中型データベースからワイヤレス通信ネットワークを通して移動体デバイスに提供されてもよい。他の実施形態では、ロケーション特有のイメージは(DVD、CD等を含む)ハードディスクにより移動体デバイス中に予め記憶されていてもよい。
【0006】
1つの適用では、個別のイメージの代わりに、全体の旅程またはこれらの一部の動く景色を表示するビデオクリップをダウンロードする(または、予め記憶する)ことができ、移動体デバイス上に表示することができる。
【0007】
さらなる適用では、(ビデオイメージを含む)ロケーション特有のイメージが、集中型データベースから移動体デバイスに対してだけでなく、移動体デバイスからデータベースに対しても転送されてもよい。例えば、セルラ電話機のような移動体デバイスがイメージ取込能力を有している場合、移動体デバイスのユーザは特定の位置においてイメージを撮影することができ、(例えば、GPS受信機のような)位置識別システムにより決定された、イメージが撮影されたときの移動体デバイスの位置の地理的座標とともに、イメージを自動的にコード化することができ、データベースを継続的に更新および/または拡張するように、次に地理コード化されたイメージが移動体デバイスからデータベースに転送されてもよい。
【0008】
一般的に、本発明のさまざまな例示的な実施形態にしたがうと、移動体デバイスに表示するロケーション特有のイメージを提供するシステムが提供される。システムは、一般的に3つのコンポーネントからなる。すなわち、スクリーンを有する移動体デバイス、移動体デバイスの位置を決定する(例えば、GPS受信機のような)位置識別システム、および、そのイメージが撮影されたロケーションの地理的座標に各イメージが関係付けられている、さまざまなロケーションで撮影されたイメージを含むロケーション特有のイメージデータベース。移動体デバイスの位置は、移動体デバイス位置識別システムにより識別され、移動体デバイスの決定された位置に基づいて、データベースからロケーション特有のイメージが選択され、移動体デバイスのスクリーン上に表示される。例えば、移動体デバイスの決定された位置がイメージに関係付けられた地理的座標から特定の距離内に入ったときに、ロケーション特有のイメージが選択される。
【0009】
システムはさまざまな状況で移動体デバイス上にロケーション特有のイメージを選択的に表示するように適合されていてもよい。例えば、システムが移動体デバイスのユーザにショッピング支援を提供するように適合されていてもよい。この適用では、システムは移動体デバイスにおいて、ユーザが購入を望む1つ以上のアイテムを含むショッピングリストをユーザから受け取ってもよい。ショッピングリスト中のそれぞれのアイテムに対して、システムは、そのアイテムを取り扱う1社以上の企業を識別する。1社以上の識別された企業に対して、システムはその地理的座標を決定し、さらに、その対応するロケーション特有のイメージを識別する。最終的に、システムは、移動体デバイスの決定された位置に基づいて、1社以上の識別された企業のイメージを移動体デバイスのスクリーン上に表示させる命令を含むショッピングリストプログラムを発生させる。例えば、ユーザのショッピングリストに含まれるアイテムを取り扱う特定の企業が移動体デバイスの決定された位置から特定の距離内にあることが決定されるとき、システムは特定の企業のロケーション特有のイメージを表示してもよい。イメージが表示されるとき、関連する企業が近づいていることをユーザにさらにアラートするために音声アラームが発行されてもよい。
【0010】
他の例として、システムは移動体デバイスのユーザに「お気に入りの」場所を訪問するように勧めるように適合されていてもよい。この適用では、システムは推奨サービスに対するユーザの要求を移動体デバイスから受信する際に、ユーザの1つ以上のお気に入りの場所を識別するために、ユーザプロファイルデータベース中で移動体デバイスのユーザのプロファイルにアクセスする。お気に入りの場所は、ユーザが以前に彼/彼女のお気に入りであるとして明示的に入力した場所であってもよく、または、例えばユーザが以前にナビゲーションサービスに入力した目的地ロケーションのような、システム上でのユーザの過去の行動に基づいて推定されてもよい。次に、システムは1つ以上のお気に入りの場所の地理的座標を決定する。最終的に、システムは、移動体デバイスの決定された位置に基づいて、1つ以上のお気に入りの場所の任意のイメージを移動体デバイスのスクリーン上に表示させる命令を含むお気に入りの場所プログラムを発生させる。例えば、お気に入りの場所が移動体デバイスの決定された位置から特定の距離内にあることが決定されるとき、システムはユーザの特定のお気に入りの場所のロケーション特有のイメージを表示してもよい。
【0011】
さらなる観点にしたがうと、本発明は移動体デバイスの位置に基づいて、移動体デバイス上にロケーション特有のイメージを表示する方法を提供する。方法は一般的に3つのステップを含む。第1に、移動体デバイスの位置が受信される。第2に、移動体デバイスの受信された位置に基づいて、イメージが撮影されたロケーションの地理的座標に各ロケーション特有のイメージが関係付けられている複数のロケーション特有のイメージからロケーション特有のイメージが選択される。第3に、選択されたイメージが移動体デバイスに表示される。
【0012】
依然としてさらなる観点にしたがうと、本発明は移動体デバイスの決定された位置に基づいて、ロケーション特有のイメージを表示することができる移動体デバイスを提供する。移動体デバイスは2つの要素、すなわちスクリーンおよびプロセッサから一般的になっている。プロセッサには一般的に3つのステップを実行するためのプロセッサ実行可能な命令がロードされる。第1のステップは、位置識別システムにより決定された移動体デバイスの位置を受信することを含む。第2のステップは、移動体デバイスの決定された位置に基づいて、1組のロケーション特有のイメージからロケーション特有のイメージを選択することを含む。第3のステップは、スクリーン上に選択されたロケーション特有のイメージを表示することを含む。1組のイメージが移動体デバイスの外部のイメージデータベース中に記憶される適用では、ロケーション特有のイメージは移動体デバイスの決定された位置に基づいてデータベースから選択され、ワイヤレス通信ネットワークを通して移動体デバイスに表示するために転送される。1組のイメージが移動体デバイスのメモリ中に記憶される他の適用では、ロケーション特有のイメージは移動体デバイスの決定された位置に基づいてメモリから選択され、スクリーン上に表示される。
【0013】
本発明の前述の観点と付随する利点の多くは、添付の図面とともに、以下の詳細な説明を参照することにより、よりよく理解されるだろう。
【実施形態の詳細な説明】
【0014】
本発明は移動体イメージサービスを提供するシステムおよび方法に向けられている。移動体イメージサービスとは、ここで使用するように、移動体デバイスの決定された位置に基づいて、移動体デバイス上にロケーション特有のイメージを提供し、表示させる1つ以上のサービスを指す。ロケーション特有のイメージとは、ここで使用するように、ロケーションにおいて撮影されたイメージを指し、したがって、ロケーション特有のイメージは、そのイメージが撮影されたロケーションの(例えば、緯度/経度座標のような)地理的座標に関係付けられている。さまざまな例示的な実施形態では、ロケーション特有のイメージは、航空イメージまたは屋上イメージとは対照的に、一般的に地上の人々によって知覚されるものとして対象物を示す、地上レベルのロケーション特有のイメージである。以下の詳細な説明は、移動体イメージサービスのいくつかの例示的な実施を提供する。特定のシステム構成とフロー図とを図解するが、提供する例は網羅的なものではなく、開示した厳密な形式に本発明を制限するものではないことを理解すべきである。デジタルデータ処理の分野の当業者は、ここで開示するコンピュータコンポーネントおよび配置が、他のコンピュータコンポーネントおよび配置と相互に交換可能であることと、さらに、ここで説明する処理ステップが他のステップまたはこれらの組合せと相互に交換可能であり、依然として本発明の利益と利点を達成することとを理解するだろう。
【0015】
図1Aは、移動体イメージサービスを実施する例示的な全体の環境を図解し、移動体イメージサービスをサポートする(データベースサーバ11、イエローページサーバ12、ナビゲーションサーバ13、ショッピング支援サーバ14および推奨サーバ16のような)さまざまなサーバを備える移動体イメージシステム10と、(集合的に「移動体デバイス20」として呼ぶ)1つ以上の移動体デバイス20a、20bおよび20cとを具備する。移動体イメージシステム10は、インターネットのようなネットワーク上に存し、移動体イメージシステム10および移動体デバイス20は、移動体イメージシステム10から利用可能な移動体イメージサービスへのワイヤレスアクセスを移動体デバイス20に提供する、インターネット可能なワイヤレス通信ネットワークのような、任意の適切なワイヤレス通信ネットワーク22によりお互いに接続されている。
【0016】
ワイヤレス通信ネットワーク22は、データ転送のためのさまざまなワイヤレス通信媒体および/または通信方法の任意のものを利用する。適切なワイヤレス通信媒体/方法の例は、以下のものを含むが、これらに制限されるわけではない。すなわち、ワイヤレス電話技術、パーソナル通信サービス(PCS)、ショートメッセージサービス(SMS)、ワイヤレスアプリケーションプロトコル(WAP)、ワイヤレスフィデリティ(Wi−Fi)およびWi−Maxネットワークを含むIEEE 802.XX 無線LAN(WLAN)、2方向ページングネットワーク、特化された移動体無線システム、ブルートゥース(登録商標)プロトコルのような非ライセンスパーソナルエリアネットワーク(PAN)技術、ならびに、赤外線リンク。さらに、ワイヤレス通信ネットワーク22は、インターネットプロトコル(IP)アドレス指定を使用してもよい。したがって、移動体デバイス20は、以下に図1Bを参照して完全に説明するように、選ばれたワイヤレス通信ネットワーク22と通信する、セルラ電話機、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、ブラックベリーデバイスのような移動体コンピュータコミュニケータ等といった、任意のデバイスであってもよい。ワイヤレス通信ネットワーク22は、部分的に有線ネットワークであるネットワークも含んでいてもよい。例えば、移動体イメージシステム10のサーバ11、12、13、14および16は、移動体デバイス20がワイヤレスにインターフェイスしている有線ネットワーク上で相互に接続されていてもよい。
【0017】
1つの実施形態では、移動体デバイス20はIPアドレス指定を使用して、ワイヤレス通信ネットワーク22により、移動体イメージシステム10と通信する。インターネットへ、および、インターネットからワイヤレスに通信するプロトコルおよびコンポーネントは、コンピュータネットワーク通信の当業者によってよく知られている。一般的に、移動体デバイス20のそれぞれは、ネットワーク22によって移動体イメージシステム10と通信する所定のプロトコルを理解する、任意の適切なユーザインターフェイス(UI)アプリケーション(表示していない)を実行してもよい。適切なUIアプリケーションの例は、ウェブブラウザアプリケーション、 .NET(登録商標)アプリケーション、J2EE(登録商標)アプリケーションのようなJAVA(登録商標)アプリケーション、ポケットOutlook(登録商標)アプリケーション、任意のカスタム設計されたスタンドアローンのUIアプリケーション等を含むが、これらに制限されるわけではない。これらのUIアプリケーションのそれぞれは、移動体デバイス20のユーザが移動体イメージシステム10から利用可能なリソースおよびサービスをダウンロードし、アップロードし、表示し、または、そうでなければ、アクセスすることを可能にし、特に、移動体イメージシステム10へのグラフィカルユーザインターフェイス(GUI)をユーザに提供する。図1Aに示すような移動体イメージシステム10は、例えば、1つ以上のコンピュータネットワークまたは直接接続を使用するような、通信リンクにより相互接続されているいくつかのコンピュータシステムを備える、分散コンピューティング環境で動作する。しかしながら、システム10は図1Aに図解したものよりもより少ない、または、より多い数のコンポーネントを有するコンピュータシステムでも等しく動作できることが当業者により理解されるだろう。例えば、移動体イメージシステム10により提供される(集合的に「移動体イメージサービス」として呼ばれる)さまざまなサービスのそれぞれが、異なるコンピューティングデバイスのクラスタによって実施されてもよいように、図1Aに示したサーバのそれぞれは、より多くの数のコンピューティングシステムを使用して実行されてもよい。他の例として、移動体イメージシステム10および移動体デバイス20のコンポーネントは、以下により完全に説明するように、単一の(すなわち、移動体デバイス20に組み込まれた)コンピュータシステムへと縮小されてもよい。したがって、図1Aの移動体イメージシステム10の説明は、例示的なものであり、本発明の範囲を制限するものではないとして受け取るべきである。
【0018】
移動体イメージシステム10の図解する実施形態は、データベースサーバ11、イエローページサーバ12、ナビゲーションサーバ13、ショッピング支援サーバ14および推奨サーバ16を備える。データベースサーバ11は、イメージデータベース40、リスティングデータベース42、地図および方向データベース44、ショッピングデータベース45ならびにユーザプロファイルデータベース46のようなさまざまなデータベースを含む。これらのデータベースは、以下で完全に説明するように、移動体イメージシステム10のサーバによって使用されることになるさまざまなデータを含む。
【0019】
イエローページサーバ12は、オペレーティングシステム24および検索エンジン26を含む。イメージデータベース40およびリスティングデータベース42の構成とともに、イエローページサーバ12の詳細は、上で組み込まれた米国特許出願第10/809,049号で説明されている。手短に言えば、イエローページサーバ12は、オンラインイエローページウェブサイトをサポートするウェブページサーバであり、そこにおいて(例えば、企業のような)各リスティングは、(例えば、企業の店舗正面のイメージのような)リスティングのイメージとともに表示することができる。イエローページサーバ12は、任意の移動体デバイス20から受信された要求および検索クエリに対応して、ウェブページとして組織化されたテキストおよびグラフィックを、例えばハイパーテキスト転送プロトコルを使用して通信する。(例えば、イエローページのような)各企業リスティングがその地理的ロケーションのイメージに関係付けられる、オンライン企業ディレクトリの状況で現在の説明を提供したが、同じ概念を適用して、(例えば、ホワイトページのような)各個人のリスティングが(例えば家のイメージのような)その地理的ロケーションのイメージに関係付けられる、オンライン居住者ディレクトリを作成し、発行することができる。したがって、ここで使用する用語「イエローページ」は、ホワイトページを含む他のタイプのディレクトリも指してもよい。
【0020】
本発明の1つの実施形態にしたがうと、イエローページサーバ12により処理される、リスティングとそれらの関係付けられたロケーション特有のイメージとは、データベースサーバ11内のリスティングデータベース42とイメージデータベース40とにそれぞれ記憶される。データベースの特定の構成は図1Aに開示されたものに制限されず、データベースサーバ11に含まれるとして示したデータベースは分散した方法で配置されてもよく、または、より少ない数のデータベースへと統合されてもよい等のことが当業者により理解されるだろう。リスティングデータベース42は、例えば、企業名、住所、電話番号、企業タイプ等によって検索可能な(住所、電話番号等を有する企業名の)リスティングのような検索可能な形式で、従来のイエローページ中で一般的に見受けられる情報を記憶する。リスティングデータベース42は、(例えば、緯度/経度座標のような)地理的座標に関係して、各リスティングをさらに記憶してもよい。ここで使用するように、地理的座標とは適切な位置識別システムで使用されるさまざまなタイプの地理的識別子を指し、(すなわち、緯度/経度座標である)二軸ベースのグローバル座標システム、二軸ベースのローカルまたはカスタム化された座標システム、または、地理的ロケーションを一意的に識別する、他の任意のアドレス指定システムを含む。イメージデータベース40は、それらの地理的座標に関係してそれらの地理的ロケーションにおいて撮影された企業リスティングのデジタル化イメージを含む。したがって、イメージデータベース40とリスティングデータベース42との間で、各イメージはその地理的座標に関係付けられ、さらにその番地住所と相互に関連付けられている。したがって、イメージデータベース40とリスティングデータベース42との組み合せは、イメージ−住所データベース43として呼ばれる。
【0021】
動作では、移動体デバイス20のユーザから検索要求を受け取った際に、イエローページサーバ12はリスティングデータベース42およびイメージデータベース40の検索を行い、ネットワーク22を通して、それらのイメージとともに適切なリスティングを識別し、表示を要求している移動体デバイス20へと送信する。イエローページサーバ12の検索機能がイメージ−住所データベース43と協調している検索エンジン26によって実行される一方、イエローページサーバ12の管理および全体の動作は、そのオペレーティングシステム24により制御されている。イメージ−住所データベース43は検索エンジン26から検索命令を受け取り、検索エンジン26へ検索結果を返すように構成されている。イエローページサーバ12およびイメージ−住所データベース43はそれぞれ典型的に、それらの動作に対するプログラム命令を記憶し、実行させる、メモリおよびメインプロセッサを用いるだろうということを当業者は理解するだろう。イエローページサーバ12およびイメージ−住所データベース43の組合せは、移動体デバイス20のユーザが、その地理的ロケーションにおいて撮影された(例えば、企業ビルディングのような)対象物のイメージとともに(例えば、企業のような)各リスティングが表示される、オンラインイエローページを検索し、閲覧できるようにする。イメージ−住所データベース43中で各イメージがその番地住所と相互に関連付けられているので、ユーザはその番地住所に基づいて(または、リスティングデータベース42中の企業リスティングに関係付けられた他の任意のデータに基づいて)、企業のイメージを検索し、閲覧することができる。
【0022】
図1Bは本発明で使用する適切な移動体デバイス20の例示的な構成を図解する。本発明のさまざまな例示的な実施形態では、移動体デバイス20は、例えば、セルラ電話機、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、ブラックベリーデバイスのような移動体コンピュータコミュニケータ、ラップトップコンピュータのようなポータブル(移動体)コンピュータ、ウェブパッド、タブレット、および何らかのタイプのメモリ等を有する他のコンピューティングデバイスのような、ワイヤレス通信ネットワーク22と通信する選択された任意のデバイスであってもよい。図解した実施形態では、移動体デバイス20は入力/出力インターフェイス52と通信するプロセッサ50と、メモリ54と、ワイヤレス通信ネットワーク22とインターフェイスするネットワークインターフェイス56とを備える。入力/出力インターフェイス52は、プロセッサ50がさまざまな入力および出力デバイスと通信することを可能にする。入力デバイス58は、キーボード、マウス、Microsoft(登録商標)のSpeech.NET(登録商標)アプリケーションのようなスピーチ認識アプリケーション等の、プロセッサ50に入力信号を提供する任意のコンピューティングエレメントを含んでいてもよい。出力デバイス60は、典型的な出力デバイス、特にスクリーンディスプレイを含んでいてもよい。プロセッサ50は、メモリ54のような、メモリ中に記憶されたコンピュータプログラム命令にしたがって動作するように構成されている。プログラム命令は、1つ以上のプログラムされたデジタル信号プロセッサのような、ハードウェアフォーマットで実現されてもよい。1つの適用では、ロケーション特有のイメージが移動体イメージシステム10のイメージデータベース40中に記憶されてもよく(図1Aを参照)、ワイヤレス通信ネットワーク22を通して送信され、移動体デバイス20によって受信され、移動体デバイス20のスクリーン60上に表示される。他の適用では、1組のロケーション特有のイメージ、例えば、ユーザの関心のある一般的な領域に対応している1組のロケーション特有のイメージが、ワイヤレス通信ネットワーク22を通して送信されてもよく、移動体デバイス20の(例えば、ハードドライブのような)メモリ54中に予め記憶され、予め記憶されたイメージを検索し、スクリーン60上に表示することができる。
【0023】
さらなる適用では、ロケーション特有のイメージは、例えばイエローページハードディスク62、ナビゲーションハードディスク64、ショッピング支援ハードディスク66のような(DVD、CD等を含む)ハードディスク中に予め記憶され、移動体デバイス20のメモリ54へとロードされてもよい。本質的に、移動体デバイス20上に表示されるイメージは、それらの関係付けられたコンピュータ命令とともに、イエローページサービス、ナビゲーションサービス、ショッピング支援サービスを提供する際に使用するために、それぞれこれらのディスク中に記憶されてもよい。これらのハードディスクは、記憶のために移動体デバイス20の(メモリ54の一部を形成する)ディスクドライブにより受け取られる。例えば、移動体デバイス20は、ワイヤレス通信能力を持たないカーナビゲーションシステムであってもよく、異なるハードディスクの形式で、異なる1組のロケーション特有のイメージを、それらのユーザの関心のある一般的な領域に依存してロードすることができる。この適用では、移動体デバイス20が、ワイヤレス通信ネットワーク22を通して移動体イメージシステム10のイメージデータベース40からロケーション特有のイメージを検索する必要はない。
【0024】
本発明のさまざまな例示的な実施形態において、移動体イメージシステム10により提供される機能を、サービスの観点から最もよく説明する。本発明はさまざまな移動体イメージサービスを提示し、それぞれのサービスでは、移動体デバイスの決定された位置に基づいて選択されたロケーション特有のイメージを移動体デバイス20が表示する。これらのサービスはサーバによって提供されてもよく、図1A中で図解したようにサーバのそれぞれは単一のコンピューティングデバイスであってもよく、または、図1Aに示したよりも多くの数のコンピューティングデバイスによって提供されてもよい。当業者にとって知られているように、任意のスタンドアローンサーバが、ローカルエリアネットワークまたは他の通信メカニズムによって、互いに接続された複数のコンピュータシステムによりサポートされていてもよい。他の例として、上に説明したように、移動体デバイス20がそのメモリデバイス中にすべての必要なデータおよび(プログラムコード)命令をローカルに記憶させるとき、サービスは移動体デバイス20自身で提供されてもよい。したがって、ここで使用する用語「移動体イメージシステム」は、本発明の移動体イメージサービスを実施するさまざまなハードウェア構成を含み、図1Aに示した特定の構成に制限されるものではないことを理解すべきである。
【0025】
本発明にしたがうと、位置識別システムにより決定される移動体デバイス20の位置に基づいて、移動体デバイス20のスクリーン60上に表示されるロケーション特有のイメージが選択される。現在の説明では、用語「位置識別システム」は、決定された位置に基づいて、表示するロケーション特有のイメージを選択可能にするような、移動体デバイス20の地理的位置を識別することができる何らかのシステムを指すのに使用される。位置識別システムはデバイスベースの技術、すなわち、移動体デバイス20がその位置を自己識別できるようにする技術を利用してもよい。そのような技術の使用の例は、図1Bで示すように、移動体デバイス20にグローバルポジショニングシステム(GPS)受信機68を装備させることである。代わりに、位置識別システムは、ネットワークベースの技術を利用してもよく、(図1Aを参照)ワイヤレス通信ネットワーク22を通して、移動体デバイス20と移動体イメージシステム10とを接続する通信リンクに基づいて、移動体デバイス20の位置が識別される。例えば、特定のセルラ電話システムは到着時間差(TDOA)技術、または、タイミング前進(TA)ロケーション測定技術を使用して、移動体電話機の位置を決定するために送信信号の強度、方向、到着時間差を追跡する。この実施形態では、移動体デバイス20の位置はワイヤレス通信ネットワーク22全体により、おそらくその(表示していない)基地局において識別され、識別された位置は移動体デバイス20および/または移動体イメージシステム10に中継され、移動体デバイス20の識別された位置に基づいて、表示する適切なロケーション特有のイメージを選択してもよい。さらに代わりに、位置識別システムはデバイスベースの技術およびネットワークベースの技術の両方の組合せを利用してもよい。
【0026】
デバイスベースの技術および/またはネットワークベースの技術を利用する、さまざまな位置識別システムは、当業者によく知られているように、開発中であり、および/または、利用可能である。セルラ電話機、位置識別システムを含む移動体デバイス20が米国連邦通信委員会により規定されたワイヤレスエンハンスド911規格(「ワイヤレスE911規格」)に準拠していてもよい。ワイヤレスE911規格は、米国内のセルラ電話サービスプロバイダが、プロバイダのシステム内で緊急(911)通報を行っているセルラ電話機の位置を位置特定する能力を提供することを規定する。他の位置識別システムは、他の国で規定された類似の規格に準拠していてもよい。本発明にしたがった位置識別システムは、任意の番号、IPアドレス等にかけられる任意の「通報」に関して(例えば、セルラ電話機のような)移動体デバイスの位置を決定することができ、緊急通報に制限されないことを理解すべきである。
【0027】
したがって、移動体デバイス20の位置の決定は移動体デバイス20自身によって実行されても実行されなくてもよい。特に、位置識別システムの特定の実施形態において、移動体デバイス20が(例えば、GPS受信機を使用して)その位置を自己識別するように構成されている場合、移動体デバイス20はそのような位置識別システムを装備しており、位置識別システムはおそらく移動体デバイス20のプロセッサ50と協調して、移動体デバイス20の位置を決定するだろう。移動体デバイス20(または、より詳細には、そのプロセッサ50)は、移動体デバイス20の決定された位置に基づいて、表示するロケーション特有のイメージを選択する適切な命令を実行するだろう。他方、位置識別システムの他の実施形態では、移動体デバイス20の位置は、電源オンすることとネットワーク22への/からの信号を送信/受信すること以外の何らかの特定の機能を移動体デバイス20に実行させること無く、(例えばTDOA技術を使用して)ワイヤレス通信ネットワーク22全体により決定してもよい。そのようなケースでは、移動体デバイス20の決定された位置は移動体デバイス20に中継されても、中継されなくてもよく、移動体デバイス20の決定された位置に基づいた適切なロケーション特有のイメージの選択が、移動体デバイス20および/または移動体イメージシステム10によって実行されてもよい。
【0028】
コンピュータ技術の当業者は、商業的に利用可能なコンポーネントおよび配置の広範囲の選択を、図1Bに図解した移動体デバイスシステム20のようなシステムを構築するのに使用できることを理解するだろう。
【0029】
図1Cは、ワイヤレス通信ネットワーク22を通しての移動体イメージシステム10のイメージデータベース40と移動体デバイス20との間のロケーション特有のイメージの2方向転送を図解する。移動体デバイス20が(例えば、図1Bに示したようなデジタルカメラ69を含む)イメージ取込能力を有するとき、ロケーション特有のイメージ(すなわち、イメージが撮影されたロケーションの地理的座標に関係付けられたイメージ)を生成するために、移動体デバイス20のプロセッサ50は、(上に説明したように、任意の適切な位置識別システムにより決定される)イメージが撮影されたときの移動体デバイス20の位置に、取り込まれたイメージを関係付けてもよい。ロケーション特有のイメージはワイヤレス通信ネットワーク22を通して送信され、移動体イメージシステム10内のイメージデータベース40に含められてもよい。したがって、イメージデータベース40は常に更新することができ、および/または、更新された付加的なロケーション特有のイメージを移動体デバイス20から受信することにより拡張することができる。例えば、特定の地理的座標に関係付けられたロケーション特有のイメージが、(不鮮明、通過している歩行者のような障害物により部分的に隠されている等のような)低品質のものであるとき、移動体デバイス20のユーザは同一のロケーションにおいて高品質イメージを撮影して、高品質のイメージを低品質のイメージと置き換えるためにアップロードしてもよい。さらなる例として、移動体デバイス20のユーザは、特有のサービスを受信する目的でロケーション特有のイメージをアップロードすることができる。特定の例として、ユーザが車、家等から締め出されたとき、ユーザは車、家等を含む彼のロケーションのイメージを撮影して、ワイヤレス通信ネットワーク22により、ディスプレイを有する錠前師のコンピューティングデバイスに、ロケーション特有のイメージを送ることができる。錠前師がユーザのロケーションを着実に決定し、到着できるように、ユーザによって送られたロケーション特有のイメージは、その関係付けられた住所とともに、錠前師のコンピューティングデバイスに表示されるだろう。
【0030】
戻って図1Aを参照すると、移動体イメージシステム10はオペレーティングシステム28と、方向計算モジュール30とを含むナビゲーションサーバ13をさらに含んでいてもよい。データベースサーバ11中のイメージ−住所データベース43と地図および方向データベース44と協調して、ナビゲーションサーバ13は、移動体デバイス20の決定された位置に基づいて、ナビゲーションプログラムの一部として、移動体デバイス20上にロケーション特有のイメージを提供し、表示させる。特にナビゲーションサーバ13はナビゲーションプログラムを発生させ、ナビゲーションプログラムが移動体デバイス20上で実行されるとき、目的地ロケーションに関連する地図および方向だけを表示するのではなく、目的地ロケーションおよび途中の任意のランドマーク地点のさまざまなロケーション特有のイメージも表示するだろう。方向を計算し、方向プログラムを発生させるナビゲーションサーバ13の機能が、例えば、地図および方向データベース44、イメージデータベース40およびリスティングデータベース42とともに方向計算モジュール30により実行される一方、ナビゲーションサーバ13の管理および全体の動作は、オペレーティングシステム28により制御されるだろう。
【0031】
図2は、移動体デバイス上に表示されるさまざまなロケーション特有のイメージを組み込むナビゲーションプログラムを発生させる方向計算モジュール30により実行されるサンプルルーチン200を図解する。ブロック201において、方向計算モジュール30は移動体デバイス20からナビゲーションサービスに対する要求を受信する。ブロック202において、方向計算モジュール30は、移動体デバイス20から望ましい目的地ロケーションをさらに受信する。例えば、移動体デバイス20のユーザは、移動体デバイス20上で目的地ロケーションの住所または企業名をタイプしてもよく、そして方向計算モジュール30により情報が受信される。
【0032】
ブロック203において、受信された目的地ロケーションに基づいて、方向計算モジュール30は、目的地ロケーションのロケーション特有のイメージを識別する。特に、例えば、モジュール30はイエローページサーバ12の検索エンジン26にリスティングデータベース42を検索するように要求して、ユーザにより入力された目的地ロケーションに対応している特定のリスティングを識別してもよい。一度、特定のリスティングが識別されると、それは、イメージデータベース40中に記憶された目的地ロケーションのロケーション特有のイメージを識別するために使用されてもよい。識別されたロケーション特有のイメージは、イメージが撮影されたロケーション(すなわち、このケースでは目的地ロケーション)の地理的座標に関係付けられている。
【0033】
1つの適用では、移動体デバイス20がIPアドレスに関係付けられているとき、IPアドレスは移動体デバイス20の一般的な地理的位置を決定するのに使用されてもよく、これによって、決定された地理的位置に一般的に対応するリスティングのサブセットを選択する。例えば、移動体デバイス20がワイヤレス通信ネットワーク22を通して、ナビゲーションサーバ13およびイメージ−住所データベース43にアクセスするとき、イメージ−住所データベース43に含まれるデータサイズが大きいときは特に、検索される可能性のあるリスティング(および、したがって、それらの対応しているロケーション特有のイメージ)の数を最初に制限することが望ましい。ほとんどのIPアドレスはそのIPアドレス所有者のロケーションに対して物理的に近くのサーバに関係付けられている。したがって、移動体デバイス20のIPアドレスに基づいて、移動体デバイス20の(例えば都市のような)一般的な地理的位置を予測することが可能である。少なくとも最初は、一般的な地理的位置に対応しているそれらのリスティングのみを検索して、目的地ロケーションに対応しているリスティングを見つけてもよい。その後、リスティングに対応しているロケーション特有のイメージを見つけることができる。
【0034】
ブロック204において、方向計算モジュール30は地図および方向データベース44を参照して、上に説明したような任意の適切な位置識別システムにより決定される移動体デバイスの現在の位置から、目的地ロケーションへの方向を計算する。方向を計算するさまざまな方法が当業者によりよく知られている。
【0035】
オプション的に、ブロック206において、方向計算モジュール30が、計算された方向の途中の1つ以上のランドマーク地点を識別してもよい。例えば、主要な交差点、大きなビル、公園等のような、任意の予め規定された関心の地点が地図および方向データベース44中でランドマーク地点として指定されてもよい。モジュール30は任意の適切なアルゴリズムにしたがって、計算された方向の途中の1つ以上のランドマーク地点を自動的に選択してもよい。例えば、モジュール30は特定の間隔でランドマーク地点を選択してもよい。他の例として、ランドマーク地点のそれぞれは、その重要度(またはプリファレンス)にしたがって、予め評価付けされていてもよく、あるプリファレンスレベルを超えるランドマーク地点だけが、例えばユーザ入力にしたがって、各適用中で選択されてもよい。
【0036】
ブロック208において、識別されたランドマーク地点のそれぞれに対して、地図および方向データベース44から地理的座標が見つけられ、地理的座標において撮影されたロケーション特有のイメージをイメージデータベース40から見つけるのに地理的座標が使用されてもよい。
【0037】
ブロック210において、方向計算モジュール30は、目的地ロケーションにユーザをナビゲートする通常の方向と地図に加えて、目的地ロケーションのイメージを移動体デバイス20に表示するナビゲーションプログラムをコンパイルする。ナビゲーションプログラムは目的地ロケーションへの途中の1つ以上のランドマーク地点のイメージを表示するようにさらに構成されていてもよい。(例えば、GPS受信機のような)位置識別システムにより決定された移動体デバイス20の位置に基づいて、これらのイメージのそれぞれが表示されるだろう。さらに、1つの適用では、ランドマーク地点および目的地ロケーションのイメージ、または、それらの任意の部分は、ビデオクリップの形式で記憶され、提示されてもよい。この適用では、本質的に、ロケーション特有のイメージ(または、これらの部分)に関係付けられている、目的地ロケーションに向かう途中のすべてのロケーションが、ランドマーク地点として示され、それらのロケーション特有のイメージはビデオクリップ中に含まれる。
【0038】
方向計算モジュール30は、イメージデータベース40、リスティングデータベース42、地図および方向データベース44のような関係付けられたデータベースにとともに、ハードディスク64中に含まれ、移動体デバイス20のメモリ54中に記憶されてもよいということを理解すべきである(図1Bを参照)。したがって、本質的に、上に説明したナビゲーションサービスは、ワイヤレス通信ネットワーク22と必ずしもインターフェイスされていなくてもよい移動体デバイス20に対して利用可能になってもよい。
【0039】
図3は、図2にしたがって発生されたナビゲーションプログラムが実行されるときにとられる動作を図解するフローチャートである。ブロック301において、ナビゲーションプログラムが実行され、当業者によく知られている方法で、関係する方向および地図が表示される。例えば、位置識別システムにより決定された移動体デバイス20の実際の動きにしたがって、地図上で動いている移動体デバイス20を表すアイコンとともに、関連する領域の地図が表示されてもよい。グラフィカルおよび/またはテキスト形式での適切な方向も表示されてもよい。
【0040】
ブロック302において、何らかのランドマーク地点が近づいているかどうかが決定される。例えば、位置識別システムにより決定された移動体デバイス20の現在の位置から特定の距離内に何らかのランドマーク地点が入った場合に、この決定を行うことができる。そうである場合、ブロック304において、近づいているランドマーク地点のイメージがアクセスされ、「これが見えたら、右折してください」のような適切なメッセージとともに、移動体デバイス20上に表示させることができる。図8は、テキスト802(「これが見えたら、右折してください」)とグラフィック(この例では、左折している矢印)の両方で、適切な方向とともに、(この例では交差点の)ランドマーク地点のロケーション特有のイメージ800を表示しているサンプルスクリーンショットである。ロケーション特有のイメージ800は、ランドマーク地点が通過されるまで表示されたままであってもよい。例えば、イメージ800はランドマーク地点と移動体デバイス20との間の距離が増加し始めるまで表示することができる。
【0041】
移動体デバイス20がランドマーク地点を通過した後、(図3の)ブロック301に戻って、ナビゲーションプログラムは通常の地図および方向の表示を再開しつつ、(ブロック302で)何らかのランドマーク地点が移動体デバイス20に近づいているかどうか知るために監視を続ける。
【0042】
ブロック302で移動体デバイス20の近くに何のランドマーク地点も無いことが決定された場合、ブロック306に進み、最終目的地ロケーションが近くにあるかどうかが決定される。例えば、位置識別システムにより決定された移動体デバイス20の現在の位置から特定の距離内に最終目的地ロケーションが入ったとき、決定がなされることができる。そうである場合、ブロック308に進み、最終目的地のロケーション特有のイメージが移動体デバイス20に表示される。このとき、「あなたの目的地はこのような外観です。」というような適切なメッセージが表示される。イメージはユーザ(すなわち、移動体デバイス20)が目的地ロケーションに到着するまで表示されたままであってもよい。
【0043】
図3は、ナビゲーションプログラムが実行されるときに実施される動作の単に1つの例を図解しているにすぎず、したがって、本発明にしたがったナビゲーションプログラムは図3に開示した特定の実施形態に制限されない、ということを強調すべきである。例えば、ユーザが彼/彼女の旅程を開始する前に、目的地ロケーションで、探しているものを見ることができるように、ナビゲーションプログラムの実行の際、最終目的地のイメージが最初に表示されてもよい。他の例として、ユーザが出発時に全体の旅程を閲覧することができるように、ナビゲーションプログラムの実行の際、最終目的地への途中のロケーション特有のイメージの連続的なビデオクリップ(または、それらの一部)が最初に表示されてもよい。さらなる例として、そのようなイメージに対するユーザの要求が受信されたときはいつでも、最終目的地のイメージを移動体デバイス20上に表示させてもよい。
【0044】
本発明のさらなる延長として、表示されるロケーション特有のイメージのそれぞれに関して、さまざまな他のサービスが提供されてもよい。例えば、ユーザがレストランのような最終目的地へと移動している場合、ユーザは、彼/彼女の移動体デバイス20を使用してレストランのロケーション特有のイメージを見ている際に、レストランの予約をすることができてもよい。例えば、数多くの企業は、移動体デバイス20からワイヤレス通信ネットワーク22によって受信された予約要求のような、さまざまな要求を処理することができるWi−Fiデバイスを有する。他の例として、最終目的地が映画館である場合、移動体デバイス20のユーザは、映画館のロケーション特有のイメージを見ている際に、通信ネットワーク22を通してワイヤレスで映画チケットを購入することができてもよい。
【0045】
戻って図1Aを参照すると、移動体イメージシステム10は、ショッピング支援サーバ14をさらに備えていてもよい。図解するように、ショッピング支援サーバ14はオペレーティングシステム32と、ショッピング支援モジュール34とを含む。手短に言うと、ショッピング支援サーバ14は、ショッピングデータベース45等と協調して、ユーザが購入を望むアイテムを取り扱う店舗のイメージを移動体デバイス20のユーザが見られるようにする。
【0046】
特に図4は本発明の1つの実施形態にしたがったショッピングプログラムを発生させるサンプルルーチン400を図解する。ブロック401において、ショッピング支援モジュール34は、移動体デバイス20のユーザから、ショッピング支援サービスに対する要求を受信する。ブロック402において、モジュール34は移動体デバイスのユーザからショッピングリストを受信する。例えば、ユーザは彼/彼女の移動体デバイス20にテキストを入力して、ユーザが購入を望むアイテム(切手、牛乳、本等)をリストアップしてもよい。ブロック404において、アイテムのそれぞれに対して、モジュール34がそのようなアイテムを取り扱う(例えば、切手に対する「郵便局」、牛乳に対する「食品雑貨店舗」、本に対する「書店」等のような)対応する「店舗カテゴリ」を見つける。これは、例えば、ショッピングデータベース45に記憶されているもののような、予め規定されたルックアップテーブルに基づいて決定されてもよい。代わりに、ユーザは購入することになるアイテムとは対照的にショッピングリスト中の店舗カテゴリを直接入力してもよい。
【0047】
ブロック406において、入力され、または、見つけられた店舗カテゴリのそれぞれに対して、モジュール34は店舗カテゴリの下でリストアップされた1つ以上の店舗を見つけ、これらの店舗の地理的(例えば、緯度/経度)座標も見つける。これは例えばデータベースサーバ11に含まれるリスティングデータベース42を参照することにより行われてもよい。特に、本発明のさまざまな例示的な実施形態にしたがうと、リスティングデータベース42は各店舗カテゴリの下で、さまざまな店舗、企業等をそれらの住所、電話番号、地理的緯度/経度座標、営業時間等とともにリストアップする。したがって、リスティングデータベース42を検索することにより、店舗カテゴリのそれぞれに対する店舗のリストをそれらの地理的座標とともに取得することができる。1つの特定の適用では、移動体デバイス20の内部時計、または、ショッピング支援サーバ14によってアクセス可能な時計により決定された、ショッピングリストが受信された日付と時間に基づいて(それらの営業時間情報にしたがって)、実際に開いている店舗のみが返されてもよい。ブロック407において、オプション的に、見つけられた店舗のそれぞれに対して、ロケーション特有のイメージを見つけることができる。当業者に明らかになるように、この時点において、これらの店舗のロケーション特有のイメージを検索することは必ずしも必要ではなく、以下に説明するように、それらの地理的座標と移動体デバイス20の決定された位置とに基づいて、これらのロケーション特有のイメージにアクセスできることだけが必要である。
【0048】
ブロック408において、モジュール34はショッピングリスト中に含まれるアイテム/製品を販売する店舗のイメージを表示するショッピングプログラムを最終的にコンパイルする。位置識別システムにより決定された移動体デバイス20の位置に基づいて、これらのイメージのそれぞれが表示されるだろう。
【0049】
ショッピング支援モジュール34は、ショッピングデータベース45、イメージデータベース40およびリスティングデータベース42等のような、その関係するデータベースとともに、ハードディスク66中に含まれ(図1Bを参照)、移動体デバイス20のメモリ54中に記憶されてもよい。したがって、本質的に、上に説明したショッピング支援サービスは、ワイヤレス通信ネットワーク22と必ずしもインターフェイスしていない移動体デバイス20に利用可能であってもよい。
【0050】
図5は上の図4にしたがって発生されたショッピングプログラムの実行中に実施される動作を図解する。ブロック501において、プログラムはブロック502の判断イベントの発生を監視する。ブロック502において、ショッピングリスト上のアイテムを取り扱う任意の店舗が、位置識別システムにより決定される移動体デバイス20の位置に近づいているかどうか決定される。例えば、これらの店舗の任意のものの緯度/経度座標が移動体デバイス20の現在の位置から特定の距離内に入った場合に、この決定がなされる。そうである場合、ブロック504に進み、プログラムは(例えば、ブザー音を発行することによって)ユーザにアラートし、適切なメッセージとともに移動体デバイス20上に店舗のイメージを表示する。図9は、“あなたの近くの‘ ’(904--店舗名と住所を挿入)であなたの‘ ’(902--ショッピングリストの関連するアイテムを挿入)を入手することができます”と読めるテキストメッセージとともに、移動体デバイス20に近づいている店舗のイメージ900を表示するサンプルスクリーンショットである。店舗のイメージ900に関連して、上に説明したナビゲーションサーバ13を利用することにより、店舗への方向がさらに計算され、表示されてもよい。店舗のイメージ900は、ユーザ(または、より詳細にはユーザの移動体デバイス20)が店舗に到着するか、または、店舗を通過するまで表示することができる。例えば、移動体デバイスから店舗への距離が増加し始めるときに、この時点が決定されてもよい。
【0051】
ショッピングリストに入力されるアイテムは、例えば「本」のような一般的なものであってもよく、または、特定の本のタイトルのようなより詳細なものであってもよい。1つの例では、本発明の移動体イメージシステム10は、ワイヤレス通信ネットワーク22によりさまざまな書店の検索可能な在庫データベースと結合されていてもよい。次に、ユーザの移動体デバイス20から受信された、ショッピングリスト中に入力された特定の本のタイトルを、これらの在庫データベース内で検索することができ、実際にこの特定のタイトルを所持している書店だけを識別してもよい。この例では、図4のブロック406で、この特定のタイトルを所持している書店だけが、それらの地理的座標とともに見つけられる。その後、ブロック408では、これらの書店のロケーション特有のイメージだけを表示するショッピングプログラムがコンパイルされる。
【0052】
再び図1Aに戻って、移動体イメージシステム10は、推奨サーバ16をさらに備えていてもよい。図解するように、推奨サーバ16はオペレーティングシステム36と、推奨モジュール38とを含む。推奨サーバ16は、ユーザプロファイルデータベース46、イメージ−住所データベース43等と協調して、移動体デバイス20にユーザの「お気に入り」の場所のロケーション特有のイメージを表示させてもよい。これまでのように、これらのイメージは移動体デバイス20の決定された位置に基づいて表示されるだろう。各ユーザの「お気に入り」の場所がユーザプロファイルデータベース46に含まれるデータを参照して決定される。特に、ユーザIDを有する各ユーザに対して、ユーザプロファイルデータベース46は、彼/彼女のお気に入りの場所、または、彼/彼女のユーザIDに関係して彼/彼女のお気に入りの場所を決定するために使用することができる情報を記憶する。
【0053】
例えば、お気に入りの場所の住所をタイピングすることにより、ユーザはユーザプロファイルデータベース46に対して、彼/彼女のお気に入りの場所を能動的に(明示的に)入力してもよい。代わりに、ユーザのお気に入りの場所は、移動体イメージシステム10上で観察されたユーザの行動に基づいて、推定(決定)されてもよい。例えば、ユーザがナビゲーションサーバ13により提供されるナビゲーションサービスにアクセスし、特定の目的地ロケーションを入力するとき、目的地ロケーションはユーザのお気に入りの場所であるとして推定され、ユーザのプロファイル中にそのように記憶されてもよい。同様に、ユーザがショッピング支援サーバ14により提供されるショッピング支援サービスにアクセスし、特定のアイテムを含むショッピングリストを入力する場合、これらのアイテムを取り扱う店舗がユーザのお気に入りの場所であるとして推定され、ユーザのプロファイル中に加えられてもよい。他の例として、ユーザのプロファイルがユーザのお気に入りの本のリストを含む場合、これらの本のそれぞれに対して、(例えば、本の主人公が訪問するレストランの名称のような)本の中で出てくる地理的ロケーションのリストが編集されてもよい。次に、これらの地理的ロケーションがユーザのお気に入りの場所であるとして推定され、データベース46中のユーザのプロファイル中に加えられてもよい。さらに、代わりに、プリファレンスまたは特定のユーザの過去の行動に関して、何の情報も利用可能でない場合、一般的なお気に入りの場所(例えば、他のユーザのお気に入りの場所)がこのユーザのお気に入りの場所の1つでもあるとして推定されてもよい。したがって、推奨サービスにアクセスしている移動体デバイス20のユーザはそれぞれユーザIDを有しており、(各ユーザプロファイルに含まれる情報の量および内容は異なっていてもよいが、)ユーザプロファイルデータベース46に含まれる関係付けられたユーザプロファイルを有し、これは、ユーザのお気に入りの場所を決定するために使用することができる。ユーザIDはデバイスIDと必ずしも一致するわけではないことに留意すべきであり、いくつかの適用では、それぞれが彼/彼女自身のユーザIDおよびユーザプロファイルを有する複数のユーザによって、1つの移動体デバイスが共有されていてもよい。
【0054】
図6は本発明の1つの実施形態にしたがってお気に入りの場所プログラムを発生させるサンプルルーチン600を図解するフローチャートである。ブロック610において、推奨モジュール38は、移動体デバイス20から推奨サービスに対する要求を受信する。ブロック602において、モジュール38は推奨サービスを要求しているユーザの、お気に入りの場所のリストを形成する。この目的で、モジュール38はユーザプロファイルデータベース46を参照し、ユーザのプロファイルに記憶されたユーザのお気に入りの場所を検索し、および/または、ユーザのプロファイルに含まれる情報に基づいて、ユーザのお気に入りの場所を決定する。ブロック603において、モジュール38はイメージ−住所データベースを参照して、ユーザのお気に入りの場所のそれぞれに対する地理的座標を見つける。最後に、ブロック604において、移動体デバイス20の決定された位置に基づいて、ユーザがこれらのお気に入りの場所に、または、その近くにいるとき、モジュール38はお気に入りの場所のロケーション特有のイメージを表示する、お気に入りの場所プログラムをコンパイルする。
【0055】
図7は図6にしたがって発生されたお気に入りの場所プログラムの実行中に起こる動作を図解するフローチャートである。ブロック701において、プログラムはブロック702の判断イベントの発生を監視する。判断ブロック702において、何らかのお気に入りの場所が近づいているかどうかが決定される。例えば、移動体デバイス20の決定された位置が、何らかのお気に入りの場所の緯度/経度座標から特定の距離内に入ったときにこの決定を行うことができる。そうである場合、ブロック704において、プログラムは(例えば、ブザー音を発行することによって)ユーザにアラートし、適切なメッセージとともに移動体デバイス20上にお気に入りの場所のイメージを表示する。
【0056】
図10は、“あなたのお気に入りの‘ ’(1002--例えば‘図書館’のような場所名を挿入)は、‘ ’(1004--場所の住所を挿入)で近くにあります”と読めるテキストメッセージとともに、移動体デバイス20に近づいている、お気に入りの場所(この例では図書館)のイメージ1000を表示するサンプルスクリーンショットである。お気に入りの場所1000のイメージに関連して、上に説明したように、ナビゲーションサーバ13を利用することにより、お気に入りの場所への方向がさらに計算され、表示されてもよい。お気に入りの場所のイメージは、ユーザ(または、より詳細にはユーザの移動体デバイス20)がお気に入りの場所に到着するか、または、お気に入りの場所を通過するまで表示されたままであってもよい。
【0057】
本発明のさまざまな適用では、彼/彼女のユーザIDに基づいてユーザに対して選択されたロケーション特有のイメージは、彼/彼女のユーザプロファイルから利用可能なさらなる情報で補足されてもよい。例えば、ユーザが過去に訪問した場所のイメージが彼/彼女のユーザプロファイルに基づいて選択されるとき、ユーザが最後にその場所を訪問した日付が取得され、そのときから、経過した期間を計算するのに使用されてもよい。“あなたが最後にあなたのお気に入りの‘ ’(場所名、住所等を挿入)を訪問してから、‘ ’ヶ月/年が経過しています。”のようなメッセージとともに、ユーザの移動体デバイス上にイメージが表示することができる。選択されたイメージに注釈を付ける他のタイプの補助的な情報は、例えば、ユーザがそのイメージ中の場所において購入したアイテムのリスト、または、ユーザが本に付与した任意の評価とともに、イメージ中の場所が出てくる本のタイトルを含む。
【0058】
したがって、本発明は移動体デバイスのユーザが、例えば、特定の目的地ロケーションに到着しようとするとき、または、ショッピングリストのアイテムを購入しようとするときのようなさまざまな状況で、ロケーション特有のイメージを見ることができるようにする方法およびシステムを提供する。これらのすべての状況において、ユーザが望ましいロケーションを見つけ、到着することを支援するために、ロケーション特有のイメージが時間的および地理的に適切な方法で表示されるように、移動体デバイスの決定された位置に基づいて、方法およびシステムがロケーション特有のイメージを表示する。
【0059】
本発明の好ましい実施形態を図解し、説明したが、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、さまざまな変更を行うことができることを理解すべきである。
【0060】
排他的な所有権または特権が主張される本発明は特許請求の範囲に規定されている。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【図1A】図1Aは、本発明の1つの実施形態にしたがった、移動体イメージサービスを実施する特定のコンピューティングコンポーネントの環境および配置を示すブロック図である。
【図1B】図1Bは、本発明の1つの実施形態にしたがった、移動体イメージサービスの受信する際に使用するのに適切な移動体デバイスの例示的構成を図解している図である。
【図1C】図1Cは、本発明のさまざまな例示的な実施形態において実施されるネットワークを通しての、イメージデータベースと1つ以上の移動体デバイスとの間のロケーション特有のイメージの2方向転送を図解している実体図を示す。
【図2】図2は、本発明の1つの実施形態にしたがって、移動体デバイスの決定された位置に基づいて、実行の際に1つ以上のロケーション特有のイメージを表示するナビゲーションプログラムを発生させる1つの例示的な方法のフロー図である。
【図3】図3は、本発明の1つの実施形態にしたがった、上の図2にしたがって発生された、ナビゲーションプログラムの実行を図解するフロー図である。
【図4】図4は、本発明の1つの実施形態にしたがって、移動体デバイスの決定された位置に基づいて、実行の際に1つ以上のロケーション特有のイメージを表示するショッピングプログラムを発生させる1つの例示的な方法のフロー図である。
【図5】図5は、本発明の1つの実施形態にしたがった、上の図4にしたがって発生された、ショッピングプログラムの実行を図解するフロー図である。
【図6】図6は、本発明の1つの実施形態にしたがって、移動体デバイスの決定された位置に基づいて、実行の際に1つ以上のロケーション特有のイメージを表示する、お気に入りの場所プログラムを発生させる1つの例示的な方法のフロー図である。
【図7】図7は、本発明の1つの実施形態にしたがった、上の図6にしたがって発生された、お気に入りの場所プログラムの実行を図解するフロー図である。
【図8】図8は、本発明の1つの実施形態にしたがって、ナビゲーションプログラムの実行の間に移動体デバイス上に表示させることができる、サンプルスクリーンショットである。
【図9】図9は、本発明の1つの実施形態にしたがって、ショッピングプログラムの実行の間に移動体デバイス上に表示させることができる、サンプルスクリーンショットである。
【図10】図10は、本発明の1つの実施形態にしたがって、お気に入りの場所プログラムの実行の間に移動体デバイス上に表示させることができる、サンプルスクリーンショットである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動体デバイスに表示するロケーション特有のイメージを提供するシステムにおいて、
プロセッサ、メモリおよびスクリーンを備える移動体デバイスと、
前記移動体デバイスの位置を決定する位置識別システムと、
イメージが撮影されたロケーションの地理的座標に各イメージが関係付けられている、前記ロケーションにおいて撮影されたイメージを含むロケーション特有のイメージデータベースと
を具備し、
前記移動体デバイスの位置は前記移動体デバイス位置識別システムによって識別され、前記移動体デバイスの決定された位置に基づいて、ロケーション特有のイメージがイメージデータベースから選択され、前記移動体デバイスのスクリーン上に表示されるシステム。
【請求項2】
前記移動体デバイスは、セルラ電話機、PDA、ポータブルコンピュータ、ナビゲーションシステムおよび移動体コンピュータコミュニケータからなるグループから選択される、請求項1記載のシステム。
【請求項3】
前記位置識別システムは、デバイスベースの技術を利用して、前記移動体デバイスの位置を決定する、請求項1記載のシステム。
【請求項4】
前記位置識別システムは、GPS受信機を備える、請求項3記載のシステム。
【請求項5】
前記ロケーション特有のイメージデータベースは、前記移動体デバイスのメモリ中に存する、請求項1記載のシステム。
【請求項6】
前記移動体デバイスとインターフェイスする、ワイヤレス通信ネットワークと、
前記ワイヤレス通信ネットワークとインターフェイスする、移動体イメージシステムと
をさらに具備し、
前記移動体イメージシステムは前記ロケーション特有のイメージデータベースを備える、請求項1記載のシステム。
【請求項7】
前記位置識別システムは、ネットワークベースの技術を利用して、前記移動体デバイスと前記移動体イメージシステムとの間のリンクに基づいて、前記移動体デバイスの位置を決定する、請求項6記載のシステム。
【請求項8】
前記位置識別システムは、デバイスベースの技術とネットワークベースの技術とを利用する、請求項6記載のシステム。
【請求項9】
前記移動体デバイスはイメージ取込サブシステムをさらに備え、
前記移動体デバイスは、
イメージを取り込むステップと、
ロケーション特有のイメージを生成するために、前記イメージが取り込まれたとき、前記取り込まれたイメージを前記移動体デバイスの決定された位置に関係付けるステップと、
前記ワイヤレス通信ネットワークを通して前記ロケーション特有のイメージを前記移動体イメージシステム中のロケーション特有のイメージデータベースに送信するステップと
を含むステップを実行することができる、請求項6記載のシステム。
【請求項10】
前記移動体デバイスの決定された位置が前記イメージに関係付けられた地理的座標から特定の距離内に入ったとき、前記ロケーション特有のイメージが選択される、請求項1記載のシステム。
【請求項11】
前記システムは方向システムを具備し、
前記方向システムは、
前記移動体デバイスのユーザが行きたいと望む目的地ロケーションを前記移動体デバイスで受け取るステップと、
前記移動体デバイスの決定された位置から前記目的地ロケーションへの方向を計算するステップと、
前記目的地ロケーションへの前記計算された方向を含む、方向プログラムを発生させるステップと
を含むステップを実行し、
前記方向プログラムは、前記移動体デバイスの決定された位置に基づいて、前記移動体デバイスのスクリーン上に前記目的地ロケーションのイメージを表示させる命令をさらに含む、請求項1記載のシステム。
【請求項12】
前記移動体デバイスの決定された位置が前記目的地ロケーションから特定の距離内に入ったとき、前記目的地ロケーションのイメージが表示される、請求項11記載のシステム。
【請求項13】
前記方向プログラムは、ユーザの要求があった際に、前記移動体デバイスのスクリーン上に前記目的地ロケーションのイメージを表示する、請求項11記載のシステム。
【請求項14】
前記方向プログラムは、前記移動体デバイスのスクリーン上に、前記目的地ロケーションに向かう方向の途中のランドマークロケーションの1つ以上のイメージを表示する命令をさらに含み、前記1つ以上のイメージは前記移動体デバイスの決定された位置に基づいて表示される、請求項11記載のシステム。
【請求項15】
前記ランドマークロケーションのイメージは、ビデオクリップとして表示される、請求項14記載のシステム。
【請求項16】
前記システムはショッピングシステムを具備し、
前記ショッピングシステムは、
前記移動体デバイスのユーザが購入を望む1つ以上のアイテムを含むショッピングリストを前記移動体デバイスで受け取るステップと、
前記リスト中のアイテムのそれぞれに対して、前記アイテムを取り扱う1社以上の企業を識別するステップと、
前記1社以上の識別された企業のそれぞれに対して、その地理的座標を決定し、そのロケーション特有のイメージを識別するステップと、
前記移動体デバイスの決定された位置に基づいて、前記移動体デバイスのスクリーン上に前記1社以上の識別された企業のイメージを表示させる命令を含むショッピングリストプログラムを発生させるステップと
を含むステップを実行する、請求項1記載のシステム。
【請求項17】
前記移動体デバイスの決定された位置が前記企業の地理的座標から特定の距離内に入ったとき、前記企業のイメージが表示される、請求項16記載のシステム。
【請求項18】
前記ショッピングリストプログラムは、前記企業のイメージが表示されるとき、前記ユーザにアラートする音声信号を発行する命令をさらに備える、請求項16記載のシステム。
【請求項19】
(a)前記移動体デバイスがインターフェイスする、ワイヤレス通信ネットワークと、
(b)前記ワイヤレス通信ネットワークとインターフェイスし、ロケーション特有のイメージデータベース、ユーザプロファイルデータベースおよび推奨サーバを備える移動体イメージシステムと
を具備し、
前記推奨サーバは、
(i)前記移動体デバイスから推奨サービスに対する要求を受信するステップと、
(ii)前記ユーザプロファイルデータベース中の前記移動体デバイスのユーザのプロファイルにアクセスして、前記ユーザの1つ以上のお気に入りの場所を識別するステップと、
(iii)前記1つ以上のお気に入りの場所の地理的座標を決定するステップと、
(iv)前記移動体デバイスの決定された位置に基づいて、前記移動体デバイスのスクリーン上に、前記1つ以上のお気に入りの場所のイメージを表示させる命令を含む、お気に入りの場所プログラムを発生させるステップと
を含むステップを実行する、請求項1記載のシステム。
【請求項20】
前記移動体デバイスの決定された位置が前記お気に入りの場所の地理的座標から特定の距離内に入ったとき、前記お気に入りの場所のイメージが表示される、請求項19記載のシステム。
【請求項21】
前記お気に入りの場所プログラムは、前記お気に入りの場所のイメージが表示されるとき、前記ユーザにアラートする音声信号を発行する命令をさらに備える、請求項19記載のシステム。
【請求項22】
移動体デバイスの位置に基づいて、前記移動体デバイス上にロケーション特有のイメージを表示する方法において、
(a)移動体デバイスの位置を受け取ることと、
(b)前記移動体デバイスの受信された位置に基づいて、複数のロケーション特有のイメージからロケーション特有のイメージを選択し、各ロケーション特有のイメージは前記イメージが撮影されたロケーションの地理的座標に関係付けられていることと、
(c)前記移動体デバイスに前記選択されたイメージを送ることと
を含む方法。
【請求項23】
前記受信された移動体デバイスの位置が前記イメージに関係付けられた地理的座標から特定の距離内に入ったとき、前記ロケーション特有のイメージが選択される、請求項22記載の方法。
【請求項24】
前記移動体デバイスにより、ユーザIDを受信することをさらに含む、請求項22記載の方法。
【請求項25】
前記ステップ(b)は、前記受信されたユーザIDに基づいて、ロケーション特有のイメージを選択することを含む、請求項24記載の方法。
【請求項26】
前記受信されたユーザIDに基づいて、前記選択されたイメージに対する補助的な情報を決定し、前記移動体デバイスに前記補助的な情報を送るステップをさらに含む、請求項24記載の方法。
【請求項27】
前記ステップ(b)は、前記受信されたユーザIDに関係付けられたユーザプロファイルにアクセスし、前記ユーザプロファイルに基づいて、ロケーション特有のイメージを選択することをさらに含む、請求項24記載の方法。
【請求項28】
前記移動体デバイスから検索クエリを受信すること
をさらに含み、
前記ステップ(b)は、前記受信された検索クエリに基づいて、ロケーション特有のイメージを選択することを含む、請求項22記載の方法。
【請求項29】
前記ステップ(a)は、ユーザによって移動体デバイスへと入力された移動体デバイスの位置を受け取ることを含む、請求項22記載の方法。
【請求項30】
前記ステップ(a)は、GPS受信機から移動体デバイスの位置を受け取ることを含む、請求項22記載の方法。
【請求項31】
前記ステップ(a)は、前記移動体デバイスがインターフェイスするワイヤレス通信ネットワークから移動体デバイスの位置を受信することを含む、請求項22記載の方法。
【請求項32】
前記移動体デバイスに関係付けられたIPアドレスに基づいて前記移動体デバイスの一般的な地理的ロケーションを決定するステップと、
前記移動体デバイスの決定された一般的な地理的ロケーションに対応するロケーション特有のイメージのサブセットを識別するステップと
をさらに含み、
前記ステップ(b)は、前記移動体デバイスの決定された位置に基づいて、前記ロケーション特有のイメージの識別されたサブセットからロケーション特有のイメージを選択することを含む、請求項31記載の方法。
【請求項33】
移動体デバイスの決定された位置に基づいて、ロケーション特有のイメージを表示することができる前記移動体デバイスにおいて、
(a)スクリーンと、
(b)以下のステップを実行するプロセッサ実行可能な命令をロードされるプロセッサと
を備え、
前記ステップは、
(i)位置識別システムにより決定された前記移動体デバイスの位置を受信するステップと、
(ii)前記移動体デバイスの決定された位置に基づいて、1組のロケーション特有のイメージからロケーション特有のイメージを選択するステップと、
(iii)前記スクリーン上に前記選択されたロケーション特有イメージを表示するステップと
を含む移動体デバイス。
【請求項34】
前記位置識別システムは前記移動体デバイスに結合されたGPS受信機を含み、前記ステップ(b)(i)は前記GPS受信機によって決定された前記移動体デバイスの位置を受け取ることを備える、請求項33記載の移動体デバイス。
【請求項35】
前記移動体デバイスと移動体イメージシステムとの間のワイヤレス通信リンクを確立するワイヤレスネットワークインターフェイスをさらに備え、
前記位置識別システムは、前記ワイヤレス通信ネットワークを通して前記移動体デバイスと前記移動体イメージシステムとの間のリンクに基づいて前記移動体デバイスの位置を決定するネットワークベースの技術を利用し、前記ステップ(b)(i)は、前記ネットワークベースの技術にしたがって決定される前記移動体デバイスの位置を受信することを含む、請求項33記載の移動体デバイス。
【請求項36】
前記移動体イメージシステムは前記1組のロケーション特有のイメージを含むロケーション特有のイメージデータベースを備え、前記ステップ(b)(ii)は、前記ロケーション特有のイメージデータベース中に記憶された前記1組のイメージからロケーション特有のイメージを選択することを含む、請求項35記載の移動体デバイス。
【請求項37】
前記1組のロケーション特有のイメージを予めロードされるメモリをさらに備え、前記ステップ(b)(ii)は、前記メモリ中の1組のロケーション特有のイメージからロケーション特有のイメージを選択することを含む、請求項33記載の移動体デバイス。
【請求項38】
移動体デバイスに表示するロケーション特有のイメージを提供するシステムにおいて、
移動体デバイスの位置を受信する手段と、
イメージが撮影されたロケーションの地理的座標に各イメージが関係付けられている、前記ロケーションで撮影されたイメージを含むロケーション特有のイメージデータベースと、
前記移動体デバイスの受信された位置に基づいて、前記イメージデータベースからロケーション特有のイメージを選択する手段と、
前記移動体デバイスに前記選択されたイメージを送る手段と
を備えるシステム。
【請求項39】
前記ロケーション特有のイメージを選択する手段は、前記移動体デバイスの受信された位置が前記イメージに関係付けられた地理的座標から特定の距離内に入ったとき、ロケーション特有のイメージを選択する、請求項38記載のシステム。
【請求項40】
方向システムをさらに具備し、
前記方向システムは、
目的地ロケーションを受信する手段と、
前記移動体デバイスの受信された位置から前記目的地ロケーションへの方向を計算する手段と、
指示ロケーションへの前記計算された方向を備える、方向プログラムを発生させる手段と
を含み、
前記方向プログラムは、前記移動体デバイスの受信された位置に基づいて前記移動体デバイスに前記目的地ロケーションのイメージを送る命令をさらに含む、請求項38記載のシステム。
【請求項41】
ショッピングシステムをさらに具備し、
前記ショッピングシステムは、
前記移動体デバイスのユーザが購入を望む1つ以上のアイテムを含むショッピングリストを受け取る手段と、
前記リスト中のアイテムのそれぞれを取り扱う1社以上の企業を識別する手段と、
前記識別された1社以上の企業のそれぞれの地理的座標を決定し、前記識別された1社以上の企業のそれぞれに対して、そのロケーション特有のイメージを識別する手段と、
前記移動体デバイスの受信された位置に基づいて、前記移動体デバイスに前記1社以上の識別された企業のイメージを送る命令を含むショッピングリストプログラムを発生させる手段と
を含む、請求項38記載のシステム。
【請求項42】
推奨システムをさらに具備し、
前記推奨システムは、
ユーザプロファイルを含むユーザプロファイルデータベースと、
前記ユーザから推奨サービスに対する要求を受け取った際に、前記ユーザのプロファイルにアクセスする手段と、
前記ユーザプロファイルに基づいて、前記ユーザの1つ以上のお気に入りの場所を識別する手段と、
前記1つ以上のお気に入りの場所の地理的座標を決定する手段と、
前記移動体デバイスの決定された位置に基づいて、前記移動体デバイスに、前記1つ以上のお気に入りの場所のイメージを送る命令を含む、お気に入りの場所プログラムを発生させる手段と
を含む、請求項38記載のシステム。
【請求項1】
移動体デバイスに表示するロケーション特有のイメージを提供するシステムにおいて、
プロセッサ、メモリおよびスクリーンを備える移動体デバイスと、
前記移動体デバイスの位置を決定する位置識別システムと、
イメージが撮影されたロケーションの地理的座標に各イメージが関係付けられている、前記ロケーションにおいて撮影されたイメージを含むロケーション特有のイメージデータベースと
を具備し、
前記移動体デバイスの位置は前記移動体デバイス位置識別システムによって識別され、前記移動体デバイスの決定された位置に基づいて、ロケーション特有のイメージがイメージデータベースから選択され、前記移動体デバイスのスクリーン上に表示されるシステム。
【請求項2】
前記移動体デバイスは、セルラ電話機、PDA、ポータブルコンピュータ、ナビゲーションシステムおよび移動体コンピュータコミュニケータからなるグループから選択される、請求項1記載のシステム。
【請求項3】
前記位置識別システムは、デバイスベースの技術を利用して、前記移動体デバイスの位置を決定する、請求項1記載のシステム。
【請求項4】
前記位置識別システムは、GPS受信機を備える、請求項3記載のシステム。
【請求項5】
前記ロケーション特有のイメージデータベースは、前記移動体デバイスのメモリ中に存する、請求項1記載のシステム。
【請求項6】
前記移動体デバイスとインターフェイスする、ワイヤレス通信ネットワークと、
前記ワイヤレス通信ネットワークとインターフェイスする、移動体イメージシステムと
をさらに具備し、
前記移動体イメージシステムは前記ロケーション特有のイメージデータベースを備える、請求項1記載のシステム。
【請求項7】
前記位置識別システムは、ネットワークベースの技術を利用して、前記移動体デバイスと前記移動体イメージシステムとの間のリンクに基づいて、前記移動体デバイスの位置を決定する、請求項6記載のシステム。
【請求項8】
前記位置識別システムは、デバイスベースの技術とネットワークベースの技術とを利用する、請求項6記載のシステム。
【請求項9】
前記移動体デバイスはイメージ取込サブシステムをさらに備え、
前記移動体デバイスは、
イメージを取り込むステップと、
ロケーション特有のイメージを生成するために、前記イメージが取り込まれたとき、前記取り込まれたイメージを前記移動体デバイスの決定された位置に関係付けるステップと、
前記ワイヤレス通信ネットワークを通して前記ロケーション特有のイメージを前記移動体イメージシステム中のロケーション特有のイメージデータベースに送信するステップと
を含むステップを実行することができる、請求項6記載のシステム。
【請求項10】
前記移動体デバイスの決定された位置が前記イメージに関係付けられた地理的座標から特定の距離内に入ったとき、前記ロケーション特有のイメージが選択される、請求項1記載のシステム。
【請求項11】
前記システムは方向システムを具備し、
前記方向システムは、
前記移動体デバイスのユーザが行きたいと望む目的地ロケーションを前記移動体デバイスで受け取るステップと、
前記移動体デバイスの決定された位置から前記目的地ロケーションへの方向を計算するステップと、
前記目的地ロケーションへの前記計算された方向を含む、方向プログラムを発生させるステップと
を含むステップを実行し、
前記方向プログラムは、前記移動体デバイスの決定された位置に基づいて、前記移動体デバイスのスクリーン上に前記目的地ロケーションのイメージを表示させる命令をさらに含む、請求項1記載のシステム。
【請求項12】
前記移動体デバイスの決定された位置が前記目的地ロケーションから特定の距離内に入ったとき、前記目的地ロケーションのイメージが表示される、請求項11記載のシステム。
【請求項13】
前記方向プログラムは、ユーザの要求があった際に、前記移動体デバイスのスクリーン上に前記目的地ロケーションのイメージを表示する、請求項11記載のシステム。
【請求項14】
前記方向プログラムは、前記移動体デバイスのスクリーン上に、前記目的地ロケーションに向かう方向の途中のランドマークロケーションの1つ以上のイメージを表示する命令をさらに含み、前記1つ以上のイメージは前記移動体デバイスの決定された位置に基づいて表示される、請求項11記載のシステム。
【請求項15】
前記ランドマークロケーションのイメージは、ビデオクリップとして表示される、請求項14記載のシステム。
【請求項16】
前記システムはショッピングシステムを具備し、
前記ショッピングシステムは、
前記移動体デバイスのユーザが購入を望む1つ以上のアイテムを含むショッピングリストを前記移動体デバイスで受け取るステップと、
前記リスト中のアイテムのそれぞれに対して、前記アイテムを取り扱う1社以上の企業を識別するステップと、
前記1社以上の識別された企業のそれぞれに対して、その地理的座標を決定し、そのロケーション特有のイメージを識別するステップと、
前記移動体デバイスの決定された位置に基づいて、前記移動体デバイスのスクリーン上に前記1社以上の識別された企業のイメージを表示させる命令を含むショッピングリストプログラムを発生させるステップと
を含むステップを実行する、請求項1記載のシステム。
【請求項17】
前記移動体デバイスの決定された位置が前記企業の地理的座標から特定の距離内に入ったとき、前記企業のイメージが表示される、請求項16記載のシステム。
【請求項18】
前記ショッピングリストプログラムは、前記企業のイメージが表示されるとき、前記ユーザにアラートする音声信号を発行する命令をさらに備える、請求項16記載のシステム。
【請求項19】
(a)前記移動体デバイスがインターフェイスする、ワイヤレス通信ネットワークと、
(b)前記ワイヤレス通信ネットワークとインターフェイスし、ロケーション特有のイメージデータベース、ユーザプロファイルデータベースおよび推奨サーバを備える移動体イメージシステムと
を具備し、
前記推奨サーバは、
(i)前記移動体デバイスから推奨サービスに対する要求を受信するステップと、
(ii)前記ユーザプロファイルデータベース中の前記移動体デバイスのユーザのプロファイルにアクセスして、前記ユーザの1つ以上のお気に入りの場所を識別するステップと、
(iii)前記1つ以上のお気に入りの場所の地理的座標を決定するステップと、
(iv)前記移動体デバイスの決定された位置に基づいて、前記移動体デバイスのスクリーン上に、前記1つ以上のお気に入りの場所のイメージを表示させる命令を含む、お気に入りの場所プログラムを発生させるステップと
を含むステップを実行する、請求項1記載のシステム。
【請求項20】
前記移動体デバイスの決定された位置が前記お気に入りの場所の地理的座標から特定の距離内に入ったとき、前記お気に入りの場所のイメージが表示される、請求項19記載のシステム。
【請求項21】
前記お気に入りの場所プログラムは、前記お気に入りの場所のイメージが表示されるとき、前記ユーザにアラートする音声信号を発行する命令をさらに備える、請求項19記載のシステム。
【請求項22】
移動体デバイスの位置に基づいて、前記移動体デバイス上にロケーション特有のイメージを表示する方法において、
(a)移動体デバイスの位置を受け取ることと、
(b)前記移動体デバイスの受信された位置に基づいて、複数のロケーション特有のイメージからロケーション特有のイメージを選択し、各ロケーション特有のイメージは前記イメージが撮影されたロケーションの地理的座標に関係付けられていることと、
(c)前記移動体デバイスに前記選択されたイメージを送ることと
を含む方法。
【請求項23】
前記受信された移動体デバイスの位置が前記イメージに関係付けられた地理的座標から特定の距離内に入ったとき、前記ロケーション特有のイメージが選択される、請求項22記載の方法。
【請求項24】
前記移動体デバイスにより、ユーザIDを受信することをさらに含む、請求項22記載の方法。
【請求項25】
前記ステップ(b)は、前記受信されたユーザIDに基づいて、ロケーション特有のイメージを選択することを含む、請求項24記載の方法。
【請求項26】
前記受信されたユーザIDに基づいて、前記選択されたイメージに対する補助的な情報を決定し、前記移動体デバイスに前記補助的な情報を送るステップをさらに含む、請求項24記載の方法。
【請求項27】
前記ステップ(b)は、前記受信されたユーザIDに関係付けられたユーザプロファイルにアクセスし、前記ユーザプロファイルに基づいて、ロケーション特有のイメージを選択することをさらに含む、請求項24記載の方法。
【請求項28】
前記移動体デバイスから検索クエリを受信すること
をさらに含み、
前記ステップ(b)は、前記受信された検索クエリに基づいて、ロケーション特有のイメージを選択することを含む、請求項22記載の方法。
【請求項29】
前記ステップ(a)は、ユーザによって移動体デバイスへと入力された移動体デバイスの位置を受け取ることを含む、請求項22記載の方法。
【請求項30】
前記ステップ(a)は、GPS受信機から移動体デバイスの位置を受け取ることを含む、請求項22記載の方法。
【請求項31】
前記ステップ(a)は、前記移動体デバイスがインターフェイスするワイヤレス通信ネットワークから移動体デバイスの位置を受信することを含む、請求項22記載の方法。
【請求項32】
前記移動体デバイスに関係付けられたIPアドレスに基づいて前記移動体デバイスの一般的な地理的ロケーションを決定するステップと、
前記移動体デバイスの決定された一般的な地理的ロケーションに対応するロケーション特有のイメージのサブセットを識別するステップと
をさらに含み、
前記ステップ(b)は、前記移動体デバイスの決定された位置に基づいて、前記ロケーション特有のイメージの識別されたサブセットからロケーション特有のイメージを選択することを含む、請求項31記載の方法。
【請求項33】
移動体デバイスの決定された位置に基づいて、ロケーション特有のイメージを表示することができる前記移動体デバイスにおいて、
(a)スクリーンと、
(b)以下のステップを実行するプロセッサ実行可能な命令をロードされるプロセッサと
を備え、
前記ステップは、
(i)位置識別システムにより決定された前記移動体デバイスの位置を受信するステップと、
(ii)前記移動体デバイスの決定された位置に基づいて、1組のロケーション特有のイメージからロケーション特有のイメージを選択するステップと、
(iii)前記スクリーン上に前記選択されたロケーション特有イメージを表示するステップと
を含む移動体デバイス。
【請求項34】
前記位置識別システムは前記移動体デバイスに結合されたGPS受信機を含み、前記ステップ(b)(i)は前記GPS受信機によって決定された前記移動体デバイスの位置を受け取ることを備える、請求項33記載の移動体デバイス。
【請求項35】
前記移動体デバイスと移動体イメージシステムとの間のワイヤレス通信リンクを確立するワイヤレスネットワークインターフェイスをさらに備え、
前記位置識別システムは、前記ワイヤレス通信ネットワークを通して前記移動体デバイスと前記移動体イメージシステムとの間のリンクに基づいて前記移動体デバイスの位置を決定するネットワークベースの技術を利用し、前記ステップ(b)(i)は、前記ネットワークベースの技術にしたがって決定される前記移動体デバイスの位置を受信することを含む、請求項33記載の移動体デバイス。
【請求項36】
前記移動体イメージシステムは前記1組のロケーション特有のイメージを含むロケーション特有のイメージデータベースを備え、前記ステップ(b)(ii)は、前記ロケーション特有のイメージデータベース中に記憶された前記1組のイメージからロケーション特有のイメージを選択することを含む、請求項35記載の移動体デバイス。
【請求項37】
前記1組のロケーション特有のイメージを予めロードされるメモリをさらに備え、前記ステップ(b)(ii)は、前記メモリ中の1組のロケーション特有のイメージからロケーション特有のイメージを選択することを含む、請求項33記載の移動体デバイス。
【請求項38】
移動体デバイスに表示するロケーション特有のイメージを提供するシステムにおいて、
移動体デバイスの位置を受信する手段と、
イメージが撮影されたロケーションの地理的座標に各イメージが関係付けられている、前記ロケーションで撮影されたイメージを含むロケーション特有のイメージデータベースと、
前記移動体デバイスの受信された位置に基づいて、前記イメージデータベースからロケーション特有のイメージを選択する手段と、
前記移動体デバイスに前記選択されたイメージを送る手段と
を備えるシステム。
【請求項39】
前記ロケーション特有のイメージを選択する手段は、前記移動体デバイスの受信された位置が前記イメージに関係付けられた地理的座標から特定の距離内に入ったとき、ロケーション特有のイメージを選択する、請求項38記載のシステム。
【請求項40】
方向システムをさらに具備し、
前記方向システムは、
目的地ロケーションを受信する手段と、
前記移動体デバイスの受信された位置から前記目的地ロケーションへの方向を計算する手段と、
指示ロケーションへの前記計算された方向を備える、方向プログラムを発生させる手段と
を含み、
前記方向プログラムは、前記移動体デバイスの受信された位置に基づいて前記移動体デバイスに前記目的地ロケーションのイメージを送る命令をさらに含む、請求項38記載のシステム。
【請求項41】
ショッピングシステムをさらに具備し、
前記ショッピングシステムは、
前記移動体デバイスのユーザが購入を望む1つ以上のアイテムを含むショッピングリストを受け取る手段と、
前記リスト中のアイテムのそれぞれを取り扱う1社以上の企業を識別する手段と、
前記識別された1社以上の企業のそれぞれの地理的座標を決定し、前記識別された1社以上の企業のそれぞれに対して、そのロケーション特有のイメージを識別する手段と、
前記移動体デバイスの受信された位置に基づいて、前記移動体デバイスに前記1社以上の識別された企業のイメージを送る命令を含むショッピングリストプログラムを発生させる手段と
を含む、請求項38記載のシステム。
【請求項42】
推奨システムをさらに具備し、
前記推奨システムは、
ユーザプロファイルを含むユーザプロファイルデータベースと、
前記ユーザから推奨サービスに対する要求を受け取った際に、前記ユーザのプロファイルにアクセスする手段と、
前記ユーザプロファイルに基づいて、前記ユーザの1つ以上のお気に入りの場所を識別する手段と、
前記1つ以上のお気に入りの場所の地理的座標を決定する手段と、
前記移動体デバイスの決定された位置に基づいて、前記移動体デバイスに、前記1つ以上のお気に入りの場所のイメージを送る命令を含む、お気に入りの場所プログラムを発生させる手段と
を含む、請求項38記載のシステム。
【図1A】
【図1B】
【図1C】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図1B】
【図1C】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【公表番号】特表2008−518325(P2008−518325A)
【公表日】平成20年5月29日(2008.5.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−538029(P2007−538029)
【出願日】平成17年10月20日(2005.10.20)
【国際出願番号】PCT/US2005/037737
【国際公開番号】WO2006/047213
【国際公開日】平成18年5月4日(2006.5.4)
【出願人】(507082611)エー9.・コム・インコーポレーテッド (2)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成20年5月29日(2008.5.29)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年10月20日(2005.10.20)
【国際出願番号】PCT/US2005/037737
【国際公開番号】WO2006/047213
【国際公開日】平成18年5月4日(2006.5.4)
【出願人】(507082611)エー9.・コム・インコーポレーテッド (2)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]