車両用ナビゲーション装置
【課題】目的地が設定された地点や目的地が設定された日時を絞り込んで、目的地として設定された目的地設定回数を報知する。
【解決手段】設定された目的地の位置を示す目的地位置情報、目的地が設定された地点を示す目的地設定地点情報および目的地が設定された日時を示す目的地設定日時情報を情報センタ4へ送信しておく(S130)。目的地位置情報、目的地設定地点情報および目的地設定日時情報が蓄積されたデータベース42を有する情報センタ4から、ユーザの操作によって指定された絞込条件に該当する施設の目的地として設定された目的地設定回数を取得して(S130、S132)、報知装置から報知させる(S134)。
【解決手段】設定された目的地の位置を示す目的地位置情報、目的地が設定された地点を示す目的地設定地点情報および目的地が設定された日時を示す目的地設定日時情報を情報センタ4へ送信しておく(S130)。目的地位置情報、目的地設定地点情報および目的地設定日時情報が蓄積されたデータベース42を有する情報センタ4から、ユーザの操作によって指定された絞込条件に該当する施設の目的地として設定された目的地設定回数を取得して(S130、S132)、報知装置から報知させる(S134)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報センタとデータの送受信を行う車両用ナビゲーション装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、各種施設に関する情報を情報センタから取得して報知する装置が種々提案されている(例えば、特許文献1〜5参照)。
【0003】
また、このような装置として、各車両に搭載された車載ナビゲーション装置から目的地設定された施設の情報を情報センタに送信させ、情報センタにて目的地設定された施設の目的地頻度を施設データベースに蓄積するとともに該施設データベースを参照して指定されたジャンルに属する施設を目的地頻度の高い順に検索して車載ナビゲーション装置へ検索結果を送信する通信型ナビゲーションシステムが提案されている(例えば、特許文献6参照)。
【特許文献1】特開2005−165749号公報
【特許文献2】特開2003−150080号公報
【特許文献3】特開2005−257342号公報
【特許文献4】特許第3678682号公報
【特許文献5】特開2002−269129号公報
【特許文献6】特開2003−50135号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献6に記載のシステムは、目的地が設定された地点や目的地が設定された日時と関係なく、ジャンル検索を実施するようになっているため、目的地が設定された地点や目的地が設定された日時を絞り込んで、目的地として設定された目的地設定回数を報知することができないといった問題がある。
【0005】
また、特許文献1〜5に記載の装置も同様に、目的地が設定された地点や目的地が設定された日時を絞り込んで、目的地として設定された目的地設定回数を報知することができないといった問題がある。
【0006】
本発明は上記問題に鑑みたもので、目的地が設定された地点や目的地が設定された日時を絞り込んで、目的地として設定された目的地設定回数を報知できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1の特徴は、設定された目的地の位置を示す目的地位置情報、目的地が設定された地点を示す目的地設定地点情報および目的地が設定された日時を示す目的地設定日時情報を情報センタへ送信する送信手段と、ユーザの操作によって指定された絞込条件を情報センタへ送信し、送信手段を介して送信された目的地位置情報、目的地設定地点情報および目的地設定日時情報が蓄積されたデータベースを有する情報センタから、絞込条件に該当する施設の目的地として設定された目的地設定回数を取得して報知装置に報知させる報知制御手段と、を備えたことである。
【0008】
このような構成では、設定された目的地の位置を示す目的地位置情報、目的地が設定された地点を示す目的地設定地点情報および目的地が設定された日時を示す目的地設定日時情報が蓄積されたデータベースを有する情報センタから、ユーザの操作によって指定された絞込条件に該当する施設の目的地として設定された目的地設定回数が取得され報知されるので、目的地が設定された地点や目的地が設定された日時を絞り込んで、目的地として設定された目的地設定回数を報知することができる。
【0009】
また、本発明の第2の特徴は、ユーザの操作によって指定された施設を目的地候補として特定する第1の目的地候補特定手段を備え、報知制御手段は、第1の目的地候補特定手段によって特定された目的地候補が目的地として設定された地理範囲および/または目的地候補が目的地として設定された時間範囲を絞込条件として情報センタへ送信し、情報センタから絞込条件に該当する目的地候補の目的地として設定された目的地設定回数を取得することである。
【0010】
このように、ユーザの操作によって指定された施設を目的地候補として特定し、該目的地候補が目的地として設定された地理範囲および/または目的地候補が目的地として設定された時間範囲を絞込条件に含ませることで、情報センタからユーザの操作によって指定された目的地候補の目的地として設定された目的地設定回数を取得して報知することができる。
【0011】
また、本発明の第3の特徴は、目的地候補が目的地として設定された地理範囲は、目的地候補の位置を中心とする一定範囲および/または自車位置を中心とする一定範囲であることである。
【0012】
このように、目的地候補が目的地として設定された地理範囲は、目的地候補の位置を中心とする一定範囲および/または自車位置を中心とする一定範囲とすることができる。
【0013】
また、本発明の第4の特徴は、ユーザの操作に応じて実施した施設検索の検索結果に含まれる施設を目的地候補として特定する第2の目的地候補特定手段を備え、第2の目的地候補特定手段によって特定された目的地候補が目的地として設定された地理範囲および/または目的地候補が目的地として設定された時間範囲を絞込条件として情報センタへ送信し、情報センタから絞込条件に該当する目的地候補の目的地として設定された目的地設定回数を取得することである。
【0014】
このように、ユーザの操作に応じて実施した施設検索の検索結果に含まれる施設を目的地候補として特定し、該目的地候補が目的地として設定された地理範囲および/または目的地候補が目的地として設定された時間範囲を絞込条件に含ませることで、情報センタからユーザの操作に応じて実施した施設検索の検索結果に含まれる目的地候補の目的地として設定された目的地設定回数を取得して報知することができる。
【0015】
また、本発明の第5の特徴は、第2の目的地候補特定手段によって複数の目的地候補が特定された場合、報知制御手段は、特定された複数の目的地候補の各目的地設定回数を情報センタから取得して報知装置に報知させることである。
【0016】
このような構成では、複数の目的地候補が特定された場合、目的地候補として特定された複数の目的地候補の各目的地設定回数が報知されるので、例えば、複数の目的地候補の目的地設定回数を比較して、人気のある施設であるか、人気のない施設であるかを推測することが可能である。
【0017】
また、本発明の第6の特徴は、報知制御手段が、複数の目的地候補の目的地設定回数を目的地設定回数順に並べてリスト表示することである。
【0018】
このような構成では、複数の目的地候補の目的地設定回数が目的地設定回数順に並べてリスト表示されるので、複数の目的地候補の目的地設定回数を容易に比較することができる。
【0019】
また、本発明の第7の特徴は、情報センタのデータベースには、ジャンルを特定するための情報が蓄積されており、ユーザの操作に応じて目的地候補のジャンルを特定するジャンル特定手段を備え、報知制御手段は、ジャンル特定手段によって特定された目的地候補のジャンル、目的地候補が目的地として設定された時間範囲および/または目的地候補が目的地として設定された地理範囲を絞込条件として情報センタへ送信し、情報センタから絞込条件に該当する目的地候補の目的地として設定された目的地設定回数を取得することである。
【0020】
このように、ユーザの操作に応じて目的地候補のジャンルを特定し、該目的地候補のジャンル、目的地候補が目的地として設定された時間範囲および/または目的地候補が目的地として設定された地理範囲を絞込条件に含ませることで、情報センタからユーザの操作に応じて特定されたジャンルに該当する目的地候補の目的地として設定された目的地設定回数を取得して報知することができる。
【0021】
また、本発明の第8の特徴は、送信手段が、目的地位置情報、目的地設定地点情報および目的地設定日時情報に加えて、ユーザを識別するためのユーザ識別情報を送信し、ユーザの操作に応じて目的地候補を特定する第3の目的地候補特定手段を備え、報知制御手段は、第3の目的地候補特定手段によって特定された目的地候補、ユーザ識別情報、目的地候補が目的地として設定された時間範囲および/または目的地候補が目的地として設定された地理範囲を絞込条件として情報センタへ送信し、送信手段を介して送信された目的地位置情報、目的地設定地点情報、目的地設定日時情報およびユーザ識別情報が蓄積されたデータベースを有する情報センタから、目的地候補特定手段によって特定された目的地候補を目的地として設定したユーザが、目的地候補の他に目的地として設定した目的地地点の目的地設定回数を取得して報知装置に報知させることである。
【0022】
このような構成では、ユーザの操作に応じて目的地候補を特定し、該目的地位置情報、目的地設定地点情報、目的地設定日時情報およびユーザ識別情報が蓄積されたデータベースを有する情報センタから、ユーザの操作に応じて特定された目的地候補を目的地として設定したユーザが、該目的地候補の他に目的地として設定した目的地地点の目的地設定回数が報知されるので、他のユーザが目的地候補の他に目的地に設定した目的地地点および該目的地地点の目的地設定回数を知ることができる。
【0023】
また、本発明の第9の特徴は、目的地位置情報、目的地設定地点情報および目的地設定日時情報とともに、ユーザの住所、出身地、年齢、性別の少なくとも1つを含むユーザ情報を送信し、報知制御手段は、ユーザ情報を含む絞込条件を情報センタへ送信し、目的地位置情報、目的地設定地点情報、目的地設定日時情報およびユーザ情報が蓄積されたデータベースを有する情報センタから、ユーザ情報を含む絞込条件に該当する目的地候補の目的地として設定された目的地設定回数を取得して報知することである。
【0024】
このように、ユーザ情報を含む絞込条件を情報センタへ送信し、目的地位置情報、目的地設定地点情報、目的地設定日時情報およびユーザ情報が蓄積されたデータベースを有する情報センタから、ユーザ情報を含む絞込条件に該当する目的地候補の目的地として設定された目的地設定回数を取得して報知することができる。
【0025】
また、本発明の第10の特徴は、目的地候補が目的地として設定された地理範囲は、自車位置を中心とする一定範囲であることである。
【0026】
このように、目的地候補が目的地として設定された地理範囲は、自車位置を中心とする一定範囲とすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に係る車両用ナビゲーション装置と情報センタの全体構成を図1に示す。車両用ナビゲーション装置1は、無線基地局2および電話局3を介して情報センタ4とデータの送受信を行う機能を備えている。
【0028】
本車両用ナビゲーション装置1は、位置検出器10、表示部11、入力部12、地図データ格納部13、音声出力部14、メモリ15、データ通信装置16および制御装置17を備えている。
【0029】
位置検出器10は、いずれも周知の地磁気センサ、ジャイロスコープ、距離センサおよびGPS受信機(いずれも図示せず)を有し、これらのセンサによって検出された自車位置を特定するための信号を制御装置17へ入力する。
【0030】
表示部11は、液晶等のディスプレイを有し、制御装置17から入力される画像データに応じた映像を該ディスプレイに表示させる。
【0031】
入力部12は、表示部11のディスプレイに重ねて設けられたタッチスイッチ、表示部11のディスプレイの周囲に設けられたメカニカルスイッチなどによって構成され、ユーザによるスイッチ操作に応じた信号を制御装置17へ入力する。
【0032】
地図データ格納部13は、地図データを格納するための装置である。地図データには、地図表示のための地図表示データ、位置検出の精度向上のためのいわゆるマップマッチングデータ、経路計算に用いられる経路計算用コストデータ、リンク情報やノード情報を含む道路データ、各種施設を表す施設データなどが含まれる。
【0033】
音声出力部14は、スピーカを有し、制御装置17から入力される音声信号に応じた音声を該スピーカから出力させる。
【0034】
メモリ15は、各種プログラムやデータを記憶するためのもので、メモリカード等によって構成されている。
【0035】
データ通信装置16は、無線基地局2、電話局3を介して外部機器と通信するための装置で、制御装置17から入力されるデータを無線送信するとともに、外部機器から電話局3、無線基地局2を介して送信されたデータを受信して制御装置17へ入力する。本実施形態における車両用ナビゲーション装置1は、このデータ通信装置16を介して情報センタ4と無線による通信を行う。
【0036】
制御装置17は、CPU、RAM、ROM、I/O等を備えたコンピュータとして構成されており、CPUは、ROMやメモリ15に記憶されたプログラムに従って各種処理を実施する。
【0037】
また、制御装置17は、位置検出器10から入力される信号に基づいて自車位置を算出する自車位置算出部、自車位置周辺の地図データを地図データ格納部13から取得する地図データ取得部、自車位置算出部によって算出された自車位置と地図データ取得部によって取得された地図データの道路形状データなどを用いて現在位置がどの道路上に存在するかを特定するマップマッチング部、ユーザの操作によって目的地を特定し、該目的地に至る最適な案内経路を計算する経路計算部、自車の走行した走行履歴情報をメモリ15に記憶させる履歴処理部、経路計算部によって計算された案内経路に従って走行案内を行う経路案内部、表示部11のディスプレイに表示させる画像データを画像メモリに描画する描画部(いずれも図示せず)などを備えている。
【0038】
情報センタ4には、電話局3に接続された回線端末装置40が備えられている。また、情報センタ4は、データベース42を有するサーバ41を備えており、該サーバ41は回線端末装置40に接続されている。なお、サーバ41のデータベース42には地図データが格納されている。
【0039】
本実施形態における車両用ナビゲーション装置1は、ユーザの操作に応じて目的地が設定されると、設定された目的地の位置を示す目的地位置情報、目的地が設定された地点を示す目的地設定地点情報および目的地が設定された日時を示す目的地設定日時情報、目的地を設定したユーザを識別するためのユーザ識別情報、目的地を設定したユーザの住所である設定住所、目的地施設を表す施設名称、ジャンル(大ジャンル、中ジャンル、小ジャンル)等の情報を情報センタ4へ送信する処理を行う。
【0040】
情報センタ4のサーバ41は、複数の車両用ナビゲーション装置1からこれらの情報を受信すると、データベース42に格納されている地図データを参照して、目的地位置情報から施設名称や施設のジャンルを特定する処理を実施し、データベース42に記憶させる。
【0041】
図2に示すように、データベース42には、目的地が設定された目的地設定日時、目的地を設定したユーザを識別するためのユーザ識別情報(接続ID)、目的地が設定された目的地設定地点、設定された目的地の位置、目的地を設定したユーザの住所である設定住所、目的地施設を表す施設名称、ジャンル(大ジャンル、中ジャンル、小ジャンル)等の情報が蓄積される。なお、ここでは、車両用ナビゲーション装置1に設定されているIPアドレス(接続ID)がユーザ識別情報として記憶されているが、例えば、電話番号等をユーザ識別情報として記憶するようにしてもよい。
【0042】
また、本車両用ナビゲーション装置1は、ユーザの操作によって指定された絞込条件を情報センタ4のサーバ41へ送信し、目的地位置情報、目的地設定地点情報、目的地設定日時情報等が蓄積されたデータベース42を有する情報センタ4から、絞込条件に該当する施設の目的地として設定された目的地設定回数を取得して報知装置に報知させる処理を実施する。本車両用ナビゲーション装置1は、この処理を実施する度にユーザが各種設定の入力操作をしなくても済むように、予め設定画面に従って以下の(1)〜(7)に示す各種設定を登録できるようになっている。
【0043】
(1)データベースを利用して目的地候補地点の情報を取得するか否かの設定、「取得する/取得しない」
(2)ユーザ住所(都道府県)、「登録する/登録しない」
(3)検索距離範囲αの設定、「α=毎回設定する/α=設定値(例、目的地候補地点を中心とする半径α=5キロメートル)
(4)検索時間範囲βの設定、「β=毎回設定する/β=設定値(例、現在からβ=2時間前」
(5)目的地を設定したユーザの住所(都道府県)Xによる絞り込みを行うかの設定、「毎回設定する/設定しない/登録する」
(6)目的地候補が目的地として設定された地点を自車の周囲(自車位置を中心とする半径γキロメートル)に絞り込むか否かの設定、「毎回設定する/設定しない/登録する」
(7)目的地設定履歴をデータベースに記憶するか否かの設定「登録する/登録しない」
なお、(1)〜(7)に示した各種設定の内容は、メモリ15に記憶される。
【0044】
次に、図3、図4に従って、本実施形態に係る車両用ナビゲーション装置1の制御装置17の処理について説明する。ユーザの操作に応じてイグニッションスイッチがオンすると、本車両用ナビゲーション装置1は動作状態となり、制御装置17は、自車位置を算出する処理、表示部11のディスプレイに表示させる画像データを画像メモリに描画してディスプレイに画像を表示させる処理等を開始する。また、制御装置17は、ユーザによって地図上から目的地を設定するための操作がなされると、図3に示す処理を開始する。なお、ここでは、上記した(1)の設定は「取得する」、(2)のユーザ住所の設定は「登録済み」、(3)〜(6)の設定は「毎回設定する」、(7)の設定は「登録する」となっているものとして説明する。
【0045】
まず、地図上で目的地候補を特定する(S100)。具体的には、図5に示すような地図表示画面を表示させ、この地図表示画面に従って、ユーザの操作によって指定された施設を目的地候補として特定する。
【0046】
次に、情報センタ4のサーバ41を利用して被目的地決定頻度(目的地候補が目的地として設定された頻度)を検索するか否かを判定する(S102)。具体的には、「サーバから情報を取得しますか?」といったメッセージとともに「YES」および「NO」を選択可能に表示させ、ユーザの操作によって「YES」と「NO」のいずれが選択されたかに基づいて被目的地決定頻度を検索するか否かを判定する。
【0047】
ユーザによって「NO」が選択された場合、S102の判定はNOとなり、目的地をローカルで決定する(S104)。具体的には、情報センタ4のサーバ41に接続することなく、地図データ格納部13に格納された地図データを用いて、S100にて設定された目的地候補を目的地に決定し、経路探索、経路案内等の処理を実施し、本処理を終了する。
【0048】
ユーザによって「YES」が選択された場合、S102の判定はYESとなり、次に、検索距離範囲αを入力するか否かを判定する(S106)。具体的には、表示部11のディスプレイに検索距離範囲αを入力するか否かを確認する画面を表示させ、ユーザの操作により検索距離範囲αを入力することが確認されたか否かに基づいて検索距離範囲αを入力するか否かを判定する。
【0049】
ユーザの操作により検索距離範囲αを入力することが確認されない場合、S106の判定はNOとなり、S112へ進む。
【0050】
また、ユーザの操作により検索距離範囲αを入力することが確認された場合、S106の判定はYESとなり、次に、検索距離範囲αの入力設定のための表示を行う(S108)。具体的には、「目的地を中心とした半径αの情報を取得します。半径α=何kmで取得しますか?」といったメッセージとともに、半径αの入力部を表示させる。
【0051】
次に、検索距離範囲αの入力を受け付ける(S110)。ユーザの操作による検索距離範囲αの入力を受け付け、入力された検索距離範囲αを絞込条件に加え、S112へ進む。
【0052】
S112では、検索時間範囲βを入力するか否かを判定する。具体的には、表示部11のディスプレイに検索時間範囲βを入力するか否かを確認する画面を表示させ、ユーザの操作により検索時間範囲βを入力することが確認されたか否かに基づいて検索時間範囲βを入力するか否かを判定する。
【0053】
ユーザの操作に応じて検索時間範囲βを入力することが確認されない場合、S112の判定はNOとなり、S118へ進む。
【0054】
また、ユーザの操作に応じて検索時間範囲βを入力することが確認された場合、S112の判定はYESとなり、次に、検索時間範囲βの入力設定のための表示を行う(S114)。具体的には、「β前から現在までの間に目的地として決定された履歴を検索します。検索時間範囲β=いつからの履歴を検索しますか?」といったメッセージとともに、「1時間以内」、「6時間以内」、「1日以内」、「1週間以内」、「1月以内」、「1年以内」、「累計」といった時間範囲を選択可能に表示させる。
【0055】
次に、検索時間範囲βの入力を受け付ける(S116)。ユーザの操作による検索時間範囲βの入力を受け付け、入力された検索時間範囲βを絞込条件に加え、S118へ進む。
【0056】
S118では、住所Xによる絞込を行うか否かを判定する。具体的には、表示部11のディスプレイに目的地を設定したユーザの住所Xによる絞込を行うか否かを確認する画面を表示させ、ユーザの操作により住所Xによる絞込を行うことが確認されたか否かに基づいて住所Xによる絞込を行うか否かを判定する。
【0057】
ユーザの操作に応じて住所Xによる絞込を行うことが確認されない場合、S118の判定はNOとなり、S124へ進む。
【0058】
また、ユーザの操作により住所Xによる絞込を行うことが確認された場合、S118の判定はYESとなり、次に、住所Xの入力設定のための表示を行う(S120)。具体的には、「履歴の中から、住所「X県」に住んでいる人の履歴だけを参照します。住所X県=選択してください。」といったメッセージとともに、都道府県名を選択可能に表示させる。
【0059】
次に、住所Xの入力を受け付ける(S122)。ユーザの操作による住所Xの入力を受け付け、入力された住所Xを絞込条件に加え、S124へ進む。
【0060】
S124では、自車を中心とする探索範囲γによる絞込を行うか否かを判定する。具体的には、表示部11のディスプレイに自車位置を中心とする半径γの探索範囲に絞り込むか否かを確認する画面を表示させ、ユーザの操作により自車位置を中心とする半径γの探索範囲に絞り込むことが確認されたか否かに基づいて自車を中心とする探索範囲γによる絞込を行うか否かを判定する。
【0061】
ユーザの操作により自車位置を中心とする半径γの探索範囲に絞り込むことが確認されない場合、S124の判定はNOとなり、S130へ進む。
【0062】
また、ユーザの操作により自車位置を中心とする半径γの探索範囲に絞り込むことが確認された場合、S124の判定はYESとなり、次に、自車を中心とする探索範囲γの入力設定のための表示を行う(S126)。具体的には、「履歴の中から自車を中心とした半径γkmから目的地として決定された履歴を参照します。探索範囲γkm=入力してください。」といったメッセージを表示させる。
【0063】
次に、自車を中心とする探索範囲γの入力を受け付ける(S128)。具体的には、自車位置を中心とする探索範囲の半径γの入力を受け付け、入力された自車位置を中心とする探索範囲の半径γを絞込条件に加え、S130へ進む。
【0064】
このように、ユーザに操作に応じて、検索距離範囲α、検索時間範囲β、住所X、自車を中心とする探索範囲γの各設定が絞込条件に加えられる。
【0065】
S130では、絞込条件を情報センタ4へ送信する。なお、絞込条件には、自車の現在地位置情報(緯度、経度)、目的地候補の位置情報(緯度、経度)、検索距離範囲α、検索時間範囲β、住所X、自車を中心とする探索範囲γが含まれる。
【0066】
情報センタ4のサーバ41は、この絞込条件を受信すると、データベース42から絞込条件に該当する施設の絞り込みを実施する。具体的には、目的地位置情報(緯度、経度)、検索距離範囲α、検索時間範囲β、住所X、探索範囲γの順に絞り込みを実施し、絞込条件に該当する施設の目的地として設定された目的地設定回数を示す情報を車両用ナビゲーション装置1へ送信する。
【0067】
図4に示すように、車両用ナビゲーション装置1の制御装置17は、情報センタ4からの情報を受信すると(S132)、絞り込み結果を表示と音声によりユーザにアナウンスする(S134)。ユーザによる絞込条件の設定内容に応じて、例えば、「この地点は、この地点の周囲10キロメートル以内の地点から、1週間以内に、愛知県に住んでいる人によって、30回目的地に設定されました」、「この地点は、本日、自車の周囲20キロメートル以内の地点から10回目的地に設定されました」といった絞り込み結果がアナウンスされる。
【0068】
次に、目的地候補を目的地として設定するか否かを判定する(S136)。具体的には、ユーザに目的地候補を目的地として設定するか否かを確認する画面を表示させ、ユーザの操作により目的地候補を目的地として設定することが確認されたか否かに基づいて目的地候補を目的地として設定するか否かを判定する。
【0069】
ユーザに操作により目的地候補を目的地として設定することが確認されない場合、S136の判定はNOとなり、本処理を終了する。したがって、目的地候補は目的地として設定されない。
【0070】
また、ユーザに操作により目的地候補を目的地として設定することが確認された場合、S136の判定はYESとなり、次に、目的地候補を目的地として設定し、更に、目的地として設定した目的地候補をサーバ41のデータベース42に記憶させるか否かを判定する(S138)。具体的には、ユーザに目的地として設定した目的地候補をデータベース42に記憶させるか否かを確認する画面を表示させ、ユーザの操作により目的地に設定した目的地候補をデータベース42に記憶させることが確認されたか否かに基づいて目的地に設定した目的地候補をデータベース42に記憶させるか否かを判定する
ユーザの操作により目的地に設定した目的地候補をデータベース42に記憶させることが確認されない場合、S138の判定はNOとなり、目的地候補までの経路探索、経路案内等の処理を実施し(図示せず)、本処理を終了する。なお、目的地に設定した目的地候補はデータベース42に記憶されない。
【0071】
また、ユーザの操作により目的地に設定した目的地候補をデータベース42に記憶させることが確認された場合、S138の判定はYESとなり、次に、目的地に設定した目的地候補をデータベース42に記憶させるための情報を情報センタ4へ送信し(S140)、本処理を終了する。情報センタ4へ送信される情報には、目的地を設定した目的地設定日時、目的地を設定したユーザを識別するためのユーザ識別情報(接続ID)、目的地を設定した目的地設定地点、設定された目的地の位置、ユーザ情報(ユーザ住所、ユーザ識別情報)等の情報が含まれる。
【0072】
なお、情報センタ4のサーバ41は、車両用ナビゲーション装置1からの情報を受信すると、受信した情報に含まれる目的地設定日時、ユーザ識別情報(接続ID)、目的地を設定した目的地設定地点、設定された目的地の位置、ユーザ情報(ユーザ住所、ユーザ識別情報)等の情報をデータベース42に記憶させるとともに、データベース42に格納されている地図データを参照して、目的地として設定された目的地候補の施設名称やジャンル(大ジャンル、中ジャンル)、小ジャンル)を取得し、取得した情報をデータベース42に記憶させる。
【0073】
このようにして、データベース42には、図2に示したような各種情報が蓄積される。
【0074】
上記した構成によれば、設定された目的地の位置を示す目的地位置情報、目的地が設定された地点を示す目的地設定地点情報および目的地が設定された日時を示す目的地設定日時情報が蓄積されたデータベースを有する情報センタから、ユーザの操作によって指定された絞込条件に該当する施設の目的地として設定された目的地設定回数が取得され報知されるので、目的地が設定された地点や目的地が設定された日時を絞り込んで、目的地として設定された目的地設定回数を報知することができる。
【0075】
また、ユーザの操作によって指定された施設を目的地候補として特定し、該目的地候補が目的地として設定された地理範囲および目的地候補が目的地として設定された時間範囲を絞込条件に含ませることで、情報センタからユーザの操作によって指定された目的地候補の目的地として設定された目的地設定回数を取得して報知することができる。
【0076】
また、上記実施形態では、ユーザの操作によって指定された施設を目的地候補として特定し、検索距離範囲α、検索時間範囲β、住所X、自車を中心とする探索範囲γを絞込条件として、情報センタから絞込条件に該当する目的地候補の目的地として設定された目的地設定回数を取得して報知する例を示したが、例えば、ユーザによって特定された地点を中心とする半径ζの範囲を絞込条件に含むようにして、該ユーザによって特定された地点を中心とする半径ζの範囲内で目的地として設定された施設の目的地設定頻度を報知するようにしてもよい。
【0077】
(第2実施形態)
本実施形態に係る車両用ナビゲーション装置1および情報センタ4の構成は、図1に示した第1実施形態の構成と同じである。以下、上記実施形態と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、異なる部分を中心に説明する。上記第1実施形態では、ユーザの操作によって指定された施設を目的地候補として特定し、この目的地候補が目的地として設定された目的地設定回数を報知する例を示したが、本実施形態では、ユーザの操作に応じて施設検索を実施し、該施設検索の検索結果に含まれる施設を目的地候補として特定し、この目的地候補が目的地として設定された目的地設定回数を報知する。また、検索結果に複数の施設が含まれる場合、複数の目的地候補の目的地設定回数を目的地設定回数順に並べてリスト表示する。
【0078】
本実施形態に係る車両用ナビゲーション装置1の制御装置17の処理を図6、図7に従って説明する。
【0079】
まず、図6に示すように、ユーザの操作に応じて施設検索を実施する(S200)。例えば、ユーザの操作に応じて「うどん屋」の施設検索を実施すると、自車位置周辺の所定区画に存在する「うどん屋」の検索結果をリスト表示させる。本実施形態では、このようにして周辺施設検索された検索結果に含まれる施設を目的地候補として特定し、S102へ進む。
【0080】
S102にて、被目的地決定頻度の検索を示す操作が実施されると、S102の判定はYESとなり、S112〜S128にて、検索時間範囲β、住所X、自車を中心とする探索範囲γの絞込条件への設定が実施され、検索時間範囲β、住所X、自車を中心とする探索範囲γが絞込条件に加えられる。
【0081】
次に、絞込条件を情報センタ4へ送信する(S230)。この絞込条件には、S200にて特定された目的地候補の位置情報(緯度、経度)、検索時間範囲β、住所X、自車を中心とする探索範囲γが含まれる。なお、S200にて複数の施設が目的地候補として特定された場合、特定された全ての目的地候補の位置情報(緯度、経度)を送信する。
【0082】
情報センタ4のサーバ41は、この絞込条件を受信すると、データベース42から絞込条件に該当する施設の絞り込みを実施し、絞込条件に該当する施設の目的地として設定された目的地設定回数を示す情報を車両用ナビゲーション装置1へ送信する。
【0083】
図7に示すように、車両用ナビゲーション装置1の制御装置17は、情報センタ4から絞込んだ情報を受信すると(S232)、次に、目的地設定頻度の多い順に並べるか否かを判定する(S234)。具体的には、表示部11のディスプレイに、「リストを目的地設定頻度の多い順に並べ替えます。目的地設定回数の多いほうから降順に並べ替えてよろしいですか?」といったメッセージとともに「YES」および「NO」を選択可能に表示させ、ユーザの操作によって「YES」と「NO」のいずれが選択されたかに基づいて目的地設定頻度の多い順に並べるか否かを判定する。
【0084】
ユーザによって「YES」が選択された場合、S234の判定はYESとなり、リストを降順に表示する(S236)。具体的には、目的地設定回数の少ない順に目的地候補の目的地設定回数をリスト表示させ、S240へ進む。
【0085】
また、ユーザによって「NO」が選択された場合、S234の判定はNOとなり、次に、リストを昇順に表示する(S238)。具体的には、目的地設定回数の少ない順に目的地候補の目的地設定回数をリスト表示させ、S240へ進む。
【0086】
S240では、絞り込み結果を表示と音声によりユーザにアナウンスする。具体的には、ユーザによる絞込条件の設定内容に応じて、絞込条件に該当する施設の目的地として設定された目的地設定回数を目的地設定回数順に表示させ、絞り込み結果をアナウンスする。例えば、図8に示すように、絞込条件に該当するうどん屋E、B、D、E、Cを目的地設定回数とともに目的地設定回数順にリスト表示させ、「うどん屋で、現在地から50キロメートル圏内で、β時間前から現在までに、福岡県の人が目的地に決定した店を、目的地に決定した数の多い順にリストを表示しています」とアナウンスし、S136へ進む。
【0087】
なお、S136以下の処理については、図4に示した第1実施形態と同様であるので、ここでは説明を省略する。また、S136以下の処理が終了すると、本処理を終了する。
【0088】
上記したように、ユーザの操作に応じて実施した施設検索の検索結果に含まれる施設を目的地候補として特定し、該目的地候補が目的地として設定された地理範囲および目的地候補が目的地として設定された時間範囲を絞込条件に含ませることで、情報センタからユーザの操作に応じて実施した施設検索の検索結果に含まれる目的地候補の目的地として設定された目的地設定回数を取得して報知することができる。
【0089】
また、複数の目的地候補が特定された場合、目的地候補として特定された複数の目的地候補の各目的地設定回数が報知されるので、例えば、複数の目的地候補の目的地設定回数を比較して、人気のある施設であるか、人気のない施設であるかを推測することが可能である。
【0090】
また、複数の目的地候補の目的地設定回数が目的地設定回数順に並べてリスト表示されるので、複数の目的地候補の目的地設定回数を容易に比較することができる。
【0091】
(第3実施形態)
上記第1、第2実施形態では、車両用ナビゲーション装置1側で目的地候補を特定し、特定した目的地候補の目的地として設定された目的地設定回数を情報センタから取得して報知装置に報知させる例を示したが、本実施形態では、ユーザの操作に応じて車両用ナビゲーション装置1側で目的地候補のジャンルを特定し、情報センタ側でこの目的地候補のジャンルに該当する施設を検索し、車両用ナビゲーション装置1が情報センタから検索結果に含まれる施設の目的地として設定された目的地設定回数を示す情報を取得して報知装置に報知させる。
【0092】
なお、本実施形態に係るサーバ41のデータベース42には、図2に示したように、ジャンルを特定するための情報(大ジャンル、中ジャンル、小ジャンル)が蓄積されている。
【0093】
本実施形態に係る車両用ナビゲーション装置1の制御装置17の処理を図9に従って説明する。
【0094】
まず、ジャンルを選択する(S300)。具体的には、目的地候補のジャンル(大ジャンル、中ジャンル、小ジャンル)を選択するための画面を表示させ、ユーザの操作によって指定されたジャンルを選択し、S102へ進む。
【0095】
なお、S102〜S124の処理は、図6に示した第2実施形態の処理と同じである。S102〜S124の処理により、検索時間範囲β、住所X、自車を中心とする探索範囲γが絞込条件に加えられる。
【0096】
次に、絞込条件を情報センタ4へ送信する(S330)。この絞込条件には、S300にて特定された目的地候補のジャンル(大ジャンル、中ジャンル、小ジャンル)、検索時間範囲β、住所X、自車を中心とする探索範囲γが含まれる。
【0097】
情報センタ4のサーバ41は、この絞込条件を受信すると、データベース42から目的地候補のジャンルを含む絞込条件に該当する施設を検索し、絞込条件に該当する施設の目的地として設定された目的地設定回数を車両用ナビゲーション装置1へ送信する。
【0098】
図7に示すように、車両用ナビゲーション装置1の制御装置17は、S232〜S238の処理を実施し、S240にて絞り込み結果を表示と音声によりユーザにアナウンスする。例えば、ユーザの操作により大ジャンルとして「食べる・飲む」が指定されており、中ジャンルと小ジャンルが指定されていない場合、図10に示すように、絞込条件に該当する飲食店を目的地設定回数とともに目的地設定回数順にリスト表示させ、「現在地から、半径γキロメートルの範囲で、X県の人が、β時間内に目的地として設定された回数が多い順に表示しています」とアナウンスし、S136へ進む。
【0099】
なお、S136以下の処理については、図4に示した第1実施形態と同様であるので、ここでは説明を省略する。また、S136以下の処理が終了すると、本処理を終了する。
【0100】
上記したように、ユーザの操作に応じて目的地候補のジャンルを特定し、該目的地候補のジャンル、目的地候補が目的地として設定された時間範囲および目的地候補が目的地として設定された地理範囲を絞込条件に含ませることで、情報センタからユーザの操作に応じて特定されたジャンルに該当する目的地候補の目的地として設定された目的地設定回数を取得して報知することができる。
【0101】
(第4実施形態)
上記第1、第2実施形態では、ユーザの操作に応じて目的地候補を特定し、特定した目的地候補の目的地として設定された目的地設定回数を情報センタから取得して報知装置に報知させる例を示したが、本実施形態では、ユーザの操作に応じて目的地候補を特定し、情報センタから、ユーザの操作に応じて特定された目的地候補を目的地として設定した他のユーザが、この目的地候補の他に目的地として設定した目的地地点の目的設定回数を示す情報を取得して報知装置に報知させる。
【0102】
本実施形態に係る車両用ナビゲーション装置1の制御装置17の処理を図11に従って説明する。
【0103】
まず、目的地候補をリスト表示させる(S400)。具体的には、図6のS200と同様に、ユーザの操作に応じて周辺施設検索を実施し、周辺施設検索された検索結果に含まれる施設を目的地候補としてリスト表示させ、S102へ進む。
【0104】
S102にて、被目的地決定頻度の検索を示す操作が実施されると、次に、リスト上の店、施設を目的地としたユーザの他の履歴を参照するか否かを判定する(S402)。具体的には、この他の履歴を参照するか否かを確認する画面を表示させ、ユーザによって他の履歴の参照を指示する操作がなされたか否かに基づいて、リスト上の店、施設を目的地としたユーザの他の履歴を参照するか否かを判定する。
【0105】
ユーザによって履歴の参照を指示する操作がなされない場合、S402の判定はNOとなり、本処理を終了する。
【0106】
また、ユーザによって履歴の参照を指示する操作がなされた場合、S402の判定はYESとなり、S102へ進む。
【0107】
なお、S102〜S124の処理は、図6に示した第2実施形態の処理または図9に示した第3実施形態の処理と同じである。S102〜S124の処理により、検索時間範囲β、住所X、自車を中心とする探索範囲γが絞込条件に加えられる。
【0108】
次に、絞込条件を情報センタ4へ送信する(S430)。この絞込条件には、S400にて特定された目的地候補の位置情報(緯度、経度)、自車の現在地位置情報(緯度、経度)、検索時間範囲β、住所X、自車を中心とする探索範囲γが含まれる。
【0109】
情報センタ4のサーバ41は、データベース42を参照して、車両用ナビゲーション装置1から受信した絞込条件に含まれる目的地候補の位置情報から、この目的地候補を特定するとともに該目的地候補を目的地として設定したユーザを特定し、このユーザがこの目的地候補の他に目的地として設定した目的地地点およびこの目的地地点の目的設定回数を示す情報を車両用ナビゲーション装置1へ送信する。
【0110】
例えば、S400にて実施した周辺施設検索の検索結果に含まれる目的地候補が、ユーザY1、Y2、Y3によって目的地として設定されているものとする。また、データベース42には、図12に示すように、ユーザY1によって目的地として設定された目的地地点p11、p12が記憶されており、ユーザY2によって目的地として設定された目的地地点p21、p22が記憶されており、ユーザY3によって目的地として設定された目的地地点p31、p32、p33が記憶されているものとする。このような状況で、絞込条件として自車を中心とする探索範囲γ(γ=50キロメートル)が設定されている場合、自車位置を中心とする半径50キロメートル以内に含まれる目的地地点p11、p21、p22、p32、p33およびこれらの目的地地点の目的設定回数を示す情報が車両用ナビゲーション装置1へ送信される。
【0111】
図7に示すように、車両用ナビゲーション装置1の制御装置17は、S232〜S238の処理を実施し、S240にて絞り込み結果を表示と音声によりユーザにアナウンスする。具体的には、情報センタ4から送信された情報に基づいて絞込条件に該当する施設の目的地として設定された目的地設定回数を表示し、絞り込み条件等をアナウンスし、S136へ進む。
【0112】
図13に、表示結果の表示例を示す。図に示すように、「他者検索」として他のユーザによって目的地に設定された施設がリスト表示される。なお、図示してないが、リスト表示された各施設の目的地設定回数も表示される。
【0113】
なお、S136以下の処理については、図4に示した第1実施形態と同様であるので、ここでは説明を省略する。また、S136以下の処理が終了すると、本処理を終了する。
【0114】
上記したように、ユーザの操作に応じて目的地候補を特定し、該目的地位置情報、目的地設定地点情報、目的地設定日時情報およびユーザ識別情報が蓄積されたデータベースを有する情報センタから、ユーザの操作に応じて特定された目的地候補を目的地として設定したユーザが、該目的地候補の他に目的地として設定した目的地地点の目的地設定回数が報知されるので、他のユーザが目的地候補の他に目的地に設定した目的地地点および該目的地地点の目的地設定回数を知ることができる。
【0115】
なお、本実施形態では、S400において、ユーザの操作に応じて周辺施設検索を実施し、周辺施設検索された検索結果に含まれる施設を目的地候補として目的地候補を特定する例を示したが、例えば、S100と同様に、ユーザの操作によって指定された施設を目的地候補として特定してもよい。
【0116】
(その他の実施形態)
上記実施形態では、目的地候補を目的地として設定したときに、目的地位置情報、目的地設定地点情報および目的地設定日時情報とともに、ユーザ情報(ユーザ住所、ユーザ識別情報)を情報センタへ送信する例を示したが、例えば、目的地位置情報、目的地設定地点情報および目的地設定日時情報とともに、ユーザの住所、出身地、年齢、性別の少なくとも1つを含むユーザ情報を情報センタへ送信し、目的地位置情報、目的地設定地点情報、目的地設定日時情報およびユーザ情報が蓄積されたデータベースを有する情報センタから、ユーザ情報を含む絞込条件に該当する目的地候補の目的地として設定された目的地設定回数を取得して報知するようにしてもよい。
【0117】
また、第1実施形態において、「目的地を中心とした半径αの情報を取得します。半径α=何kmで取得しますか?」といったメッセージとともに、半径αの入力部を表示させて目的地候補を基準とした地理範囲を絞込条件に設定させる例を示したが、目的地を中心とした一定距離範囲である必要はなく、例えば、目的地候補と同一ブロック内、目的地候補と同一丁目内、目的地候補と同一地区内といったように、目的地候補を基準とした地理範囲を絞込条件に設定するようにしてもよい。
【0118】
また、上記実施形態において、自車位置を中心とする半径γの探索範囲の入力を促して自車位置を基準とした地理範囲を絞込条件に設定させる例を示したが、例えば、自車位置を中心とした一定距離範囲である必要はなく、例えば、自車位置と同一ブロック内、自車位置と同一丁目内、自車位置と同一地区内といったように、自車位置を基準とした地理範囲を絞込条件に設定するようにしてもよい。
【0119】
また、本実施形態では、車両用ナビゲーション装置1からサーバ41へ絞込条件を送信して、情報センタ4のサーバ41側で絞り込みを実施する例を示したが、車両用ナビゲーション装置1がサーバ41のデータベース42から必要な情報を取得して、車両用ナビゲーション装置1側で絞り込みを実施するようにしてもよい。
【0120】
また、上記実施形態では、目的地設定時に、車両用ナビゲーション装置1から情報センタへ、目的地位置情報、目的地設定地点情報および目的地設定日時情報等が送信され、情報センタのデータベースに蓄積される例を示したが、例えば、目的地設定時に、車両用ナビゲーション装置1から情報センタへ、目的地位置情報および目的地設定地点情報を送信するようにし、情報センタで目的地位置情報および目的地設定地点情報を受信した日時を目的地設定日時情報としてデータベースに蓄積するようにしてもよい。
【0121】
なお、上記実施形態における構成と特許請求の範囲の構成との対応関係について説明すると、S140が送信手段に相当し、第1実施形態におけるS130、S132、S134、第2実施形態におけるS230、S232、S240、第3実施形態におけるS330、S232、S240、第4実施形態におけるS430、S232、S240がそれぞれ報知制御手段に相当し、S100が第1の目的地候補特定手段に相当し、S200が第2の目的地候補特定手段に相当し、S300がジャンル特定手段に相当し、S400が第3の目的地候補特定手段に相当する。
【図面の簡単な説明】
【0122】
【図1】本発明の第1実施形態に係る車両用ナビゲーション装置と情報センタの全体構成を示す図である。
【図2】情報センタのデータベースについて説明するための図である。
【図3】第1実施形態に係る車両用ナビゲーション装置の制御装置の処理を示すフローチャートである。
【図4】第1実施形態に係る車両用ナビゲーション装置の制御装置の処理を示すフローチャートである。
【図5】第1実施形態における目的地候補を特定するための画面表示例を示す図である。
【図6】第2実施形態に係る車両用ナビゲーション装置の制御装置の処理を示すフローチャートである。
【図7】第2実施形態に係る車両用ナビゲーション装置の制御装置の処理を示すフローチャートである。
【図8】第2実施形態に係る車両用ナビゲーション装置の画面表示例を示す図である。
【図9】第3実施形態に係る車両用ナビゲーション装置の制御装置の処理を示すフローチャートである。
【図10】第3実施形態に係る車両用ナビゲーション装置の画面表示例を示す図である。
【図11】第4実施形態に係る車両用ナビゲーション装置の制御装置の処理を示すフローチャートである。
【図12】第4実施形態に係る車両用ナビゲーション装置の画面表示例を示す図である。
【図13】第4実施形態に係る車両用ナビゲーション装置の画面表示例を示す図である。
【符号の説明】
【0123】
1…車両用ナビゲーション装置、2…無線基地局、3…電話局、4…情報センタ、
10…位置検出器、11…表示部、12…入力部、13…地図データ格納部、
14…音声出力部、15…メモリ、16…データ通信装置、17…制御装置、
40…回線端末装置、41…サーバ、42…データベース。
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報センタとデータの送受信を行う車両用ナビゲーション装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、各種施設に関する情報を情報センタから取得して報知する装置が種々提案されている(例えば、特許文献1〜5参照)。
【0003】
また、このような装置として、各車両に搭載された車載ナビゲーション装置から目的地設定された施設の情報を情報センタに送信させ、情報センタにて目的地設定された施設の目的地頻度を施設データベースに蓄積するとともに該施設データベースを参照して指定されたジャンルに属する施設を目的地頻度の高い順に検索して車載ナビゲーション装置へ検索結果を送信する通信型ナビゲーションシステムが提案されている(例えば、特許文献6参照)。
【特許文献1】特開2005−165749号公報
【特許文献2】特開2003−150080号公報
【特許文献3】特開2005−257342号公報
【特許文献4】特許第3678682号公報
【特許文献5】特開2002−269129号公報
【特許文献6】特開2003−50135号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献6に記載のシステムは、目的地が設定された地点や目的地が設定された日時と関係なく、ジャンル検索を実施するようになっているため、目的地が設定された地点や目的地が設定された日時を絞り込んで、目的地として設定された目的地設定回数を報知することができないといった問題がある。
【0005】
また、特許文献1〜5に記載の装置も同様に、目的地が設定された地点や目的地が設定された日時を絞り込んで、目的地として設定された目的地設定回数を報知することができないといった問題がある。
【0006】
本発明は上記問題に鑑みたもので、目的地が設定された地点や目的地が設定された日時を絞り込んで、目的地として設定された目的地設定回数を報知できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1の特徴は、設定された目的地の位置を示す目的地位置情報、目的地が設定された地点を示す目的地設定地点情報および目的地が設定された日時を示す目的地設定日時情報を情報センタへ送信する送信手段と、ユーザの操作によって指定された絞込条件を情報センタへ送信し、送信手段を介して送信された目的地位置情報、目的地設定地点情報および目的地設定日時情報が蓄積されたデータベースを有する情報センタから、絞込条件に該当する施設の目的地として設定された目的地設定回数を取得して報知装置に報知させる報知制御手段と、を備えたことである。
【0008】
このような構成では、設定された目的地の位置を示す目的地位置情報、目的地が設定された地点を示す目的地設定地点情報および目的地が設定された日時を示す目的地設定日時情報が蓄積されたデータベースを有する情報センタから、ユーザの操作によって指定された絞込条件に該当する施設の目的地として設定された目的地設定回数が取得され報知されるので、目的地が設定された地点や目的地が設定された日時を絞り込んで、目的地として設定された目的地設定回数を報知することができる。
【0009】
また、本発明の第2の特徴は、ユーザの操作によって指定された施設を目的地候補として特定する第1の目的地候補特定手段を備え、報知制御手段は、第1の目的地候補特定手段によって特定された目的地候補が目的地として設定された地理範囲および/または目的地候補が目的地として設定された時間範囲を絞込条件として情報センタへ送信し、情報センタから絞込条件に該当する目的地候補の目的地として設定された目的地設定回数を取得することである。
【0010】
このように、ユーザの操作によって指定された施設を目的地候補として特定し、該目的地候補が目的地として設定された地理範囲および/または目的地候補が目的地として設定された時間範囲を絞込条件に含ませることで、情報センタからユーザの操作によって指定された目的地候補の目的地として設定された目的地設定回数を取得して報知することができる。
【0011】
また、本発明の第3の特徴は、目的地候補が目的地として設定された地理範囲は、目的地候補の位置を中心とする一定範囲および/または自車位置を中心とする一定範囲であることである。
【0012】
このように、目的地候補が目的地として設定された地理範囲は、目的地候補の位置を中心とする一定範囲および/または自車位置を中心とする一定範囲とすることができる。
【0013】
また、本発明の第4の特徴は、ユーザの操作に応じて実施した施設検索の検索結果に含まれる施設を目的地候補として特定する第2の目的地候補特定手段を備え、第2の目的地候補特定手段によって特定された目的地候補が目的地として設定された地理範囲および/または目的地候補が目的地として設定された時間範囲を絞込条件として情報センタへ送信し、情報センタから絞込条件に該当する目的地候補の目的地として設定された目的地設定回数を取得することである。
【0014】
このように、ユーザの操作に応じて実施した施設検索の検索結果に含まれる施設を目的地候補として特定し、該目的地候補が目的地として設定された地理範囲および/または目的地候補が目的地として設定された時間範囲を絞込条件に含ませることで、情報センタからユーザの操作に応じて実施した施設検索の検索結果に含まれる目的地候補の目的地として設定された目的地設定回数を取得して報知することができる。
【0015】
また、本発明の第5の特徴は、第2の目的地候補特定手段によって複数の目的地候補が特定された場合、報知制御手段は、特定された複数の目的地候補の各目的地設定回数を情報センタから取得して報知装置に報知させることである。
【0016】
このような構成では、複数の目的地候補が特定された場合、目的地候補として特定された複数の目的地候補の各目的地設定回数が報知されるので、例えば、複数の目的地候補の目的地設定回数を比較して、人気のある施設であるか、人気のない施設であるかを推測することが可能である。
【0017】
また、本発明の第6の特徴は、報知制御手段が、複数の目的地候補の目的地設定回数を目的地設定回数順に並べてリスト表示することである。
【0018】
このような構成では、複数の目的地候補の目的地設定回数が目的地設定回数順に並べてリスト表示されるので、複数の目的地候補の目的地設定回数を容易に比較することができる。
【0019】
また、本発明の第7の特徴は、情報センタのデータベースには、ジャンルを特定するための情報が蓄積されており、ユーザの操作に応じて目的地候補のジャンルを特定するジャンル特定手段を備え、報知制御手段は、ジャンル特定手段によって特定された目的地候補のジャンル、目的地候補が目的地として設定された時間範囲および/または目的地候補が目的地として設定された地理範囲を絞込条件として情報センタへ送信し、情報センタから絞込条件に該当する目的地候補の目的地として設定された目的地設定回数を取得することである。
【0020】
このように、ユーザの操作に応じて目的地候補のジャンルを特定し、該目的地候補のジャンル、目的地候補が目的地として設定された時間範囲および/または目的地候補が目的地として設定された地理範囲を絞込条件に含ませることで、情報センタからユーザの操作に応じて特定されたジャンルに該当する目的地候補の目的地として設定された目的地設定回数を取得して報知することができる。
【0021】
また、本発明の第8の特徴は、送信手段が、目的地位置情報、目的地設定地点情報および目的地設定日時情報に加えて、ユーザを識別するためのユーザ識別情報を送信し、ユーザの操作に応じて目的地候補を特定する第3の目的地候補特定手段を備え、報知制御手段は、第3の目的地候補特定手段によって特定された目的地候補、ユーザ識別情報、目的地候補が目的地として設定された時間範囲および/または目的地候補が目的地として設定された地理範囲を絞込条件として情報センタへ送信し、送信手段を介して送信された目的地位置情報、目的地設定地点情報、目的地設定日時情報およびユーザ識別情報が蓄積されたデータベースを有する情報センタから、目的地候補特定手段によって特定された目的地候補を目的地として設定したユーザが、目的地候補の他に目的地として設定した目的地地点の目的地設定回数を取得して報知装置に報知させることである。
【0022】
このような構成では、ユーザの操作に応じて目的地候補を特定し、該目的地位置情報、目的地設定地点情報、目的地設定日時情報およびユーザ識別情報が蓄積されたデータベースを有する情報センタから、ユーザの操作に応じて特定された目的地候補を目的地として設定したユーザが、該目的地候補の他に目的地として設定した目的地地点の目的地設定回数が報知されるので、他のユーザが目的地候補の他に目的地に設定した目的地地点および該目的地地点の目的地設定回数を知ることができる。
【0023】
また、本発明の第9の特徴は、目的地位置情報、目的地設定地点情報および目的地設定日時情報とともに、ユーザの住所、出身地、年齢、性別の少なくとも1つを含むユーザ情報を送信し、報知制御手段は、ユーザ情報を含む絞込条件を情報センタへ送信し、目的地位置情報、目的地設定地点情報、目的地設定日時情報およびユーザ情報が蓄積されたデータベースを有する情報センタから、ユーザ情報を含む絞込条件に該当する目的地候補の目的地として設定された目的地設定回数を取得して報知することである。
【0024】
このように、ユーザ情報を含む絞込条件を情報センタへ送信し、目的地位置情報、目的地設定地点情報、目的地設定日時情報およびユーザ情報が蓄積されたデータベースを有する情報センタから、ユーザ情報を含む絞込条件に該当する目的地候補の目的地として設定された目的地設定回数を取得して報知することができる。
【0025】
また、本発明の第10の特徴は、目的地候補が目的地として設定された地理範囲は、自車位置を中心とする一定範囲であることである。
【0026】
このように、目的地候補が目的地として設定された地理範囲は、自車位置を中心とする一定範囲とすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に係る車両用ナビゲーション装置と情報センタの全体構成を図1に示す。車両用ナビゲーション装置1は、無線基地局2および電話局3を介して情報センタ4とデータの送受信を行う機能を備えている。
【0028】
本車両用ナビゲーション装置1は、位置検出器10、表示部11、入力部12、地図データ格納部13、音声出力部14、メモリ15、データ通信装置16および制御装置17を備えている。
【0029】
位置検出器10は、いずれも周知の地磁気センサ、ジャイロスコープ、距離センサおよびGPS受信機(いずれも図示せず)を有し、これらのセンサによって検出された自車位置を特定するための信号を制御装置17へ入力する。
【0030】
表示部11は、液晶等のディスプレイを有し、制御装置17から入力される画像データに応じた映像を該ディスプレイに表示させる。
【0031】
入力部12は、表示部11のディスプレイに重ねて設けられたタッチスイッチ、表示部11のディスプレイの周囲に設けられたメカニカルスイッチなどによって構成され、ユーザによるスイッチ操作に応じた信号を制御装置17へ入力する。
【0032】
地図データ格納部13は、地図データを格納するための装置である。地図データには、地図表示のための地図表示データ、位置検出の精度向上のためのいわゆるマップマッチングデータ、経路計算に用いられる経路計算用コストデータ、リンク情報やノード情報を含む道路データ、各種施設を表す施設データなどが含まれる。
【0033】
音声出力部14は、スピーカを有し、制御装置17から入力される音声信号に応じた音声を該スピーカから出力させる。
【0034】
メモリ15は、各種プログラムやデータを記憶するためのもので、メモリカード等によって構成されている。
【0035】
データ通信装置16は、無線基地局2、電話局3を介して外部機器と通信するための装置で、制御装置17から入力されるデータを無線送信するとともに、外部機器から電話局3、無線基地局2を介して送信されたデータを受信して制御装置17へ入力する。本実施形態における車両用ナビゲーション装置1は、このデータ通信装置16を介して情報センタ4と無線による通信を行う。
【0036】
制御装置17は、CPU、RAM、ROM、I/O等を備えたコンピュータとして構成されており、CPUは、ROMやメモリ15に記憶されたプログラムに従って各種処理を実施する。
【0037】
また、制御装置17は、位置検出器10から入力される信号に基づいて自車位置を算出する自車位置算出部、自車位置周辺の地図データを地図データ格納部13から取得する地図データ取得部、自車位置算出部によって算出された自車位置と地図データ取得部によって取得された地図データの道路形状データなどを用いて現在位置がどの道路上に存在するかを特定するマップマッチング部、ユーザの操作によって目的地を特定し、該目的地に至る最適な案内経路を計算する経路計算部、自車の走行した走行履歴情報をメモリ15に記憶させる履歴処理部、経路計算部によって計算された案内経路に従って走行案内を行う経路案内部、表示部11のディスプレイに表示させる画像データを画像メモリに描画する描画部(いずれも図示せず)などを備えている。
【0038】
情報センタ4には、電話局3に接続された回線端末装置40が備えられている。また、情報センタ4は、データベース42を有するサーバ41を備えており、該サーバ41は回線端末装置40に接続されている。なお、サーバ41のデータベース42には地図データが格納されている。
【0039】
本実施形態における車両用ナビゲーション装置1は、ユーザの操作に応じて目的地が設定されると、設定された目的地の位置を示す目的地位置情報、目的地が設定された地点を示す目的地設定地点情報および目的地が設定された日時を示す目的地設定日時情報、目的地を設定したユーザを識別するためのユーザ識別情報、目的地を設定したユーザの住所である設定住所、目的地施設を表す施設名称、ジャンル(大ジャンル、中ジャンル、小ジャンル)等の情報を情報センタ4へ送信する処理を行う。
【0040】
情報センタ4のサーバ41は、複数の車両用ナビゲーション装置1からこれらの情報を受信すると、データベース42に格納されている地図データを参照して、目的地位置情報から施設名称や施設のジャンルを特定する処理を実施し、データベース42に記憶させる。
【0041】
図2に示すように、データベース42には、目的地が設定された目的地設定日時、目的地を設定したユーザを識別するためのユーザ識別情報(接続ID)、目的地が設定された目的地設定地点、設定された目的地の位置、目的地を設定したユーザの住所である設定住所、目的地施設を表す施設名称、ジャンル(大ジャンル、中ジャンル、小ジャンル)等の情報が蓄積される。なお、ここでは、車両用ナビゲーション装置1に設定されているIPアドレス(接続ID)がユーザ識別情報として記憶されているが、例えば、電話番号等をユーザ識別情報として記憶するようにしてもよい。
【0042】
また、本車両用ナビゲーション装置1は、ユーザの操作によって指定された絞込条件を情報センタ4のサーバ41へ送信し、目的地位置情報、目的地設定地点情報、目的地設定日時情報等が蓄積されたデータベース42を有する情報センタ4から、絞込条件に該当する施設の目的地として設定された目的地設定回数を取得して報知装置に報知させる処理を実施する。本車両用ナビゲーション装置1は、この処理を実施する度にユーザが各種設定の入力操作をしなくても済むように、予め設定画面に従って以下の(1)〜(7)に示す各種設定を登録できるようになっている。
【0043】
(1)データベースを利用して目的地候補地点の情報を取得するか否かの設定、「取得する/取得しない」
(2)ユーザ住所(都道府県)、「登録する/登録しない」
(3)検索距離範囲αの設定、「α=毎回設定する/α=設定値(例、目的地候補地点を中心とする半径α=5キロメートル)
(4)検索時間範囲βの設定、「β=毎回設定する/β=設定値(例、現在からβ=2時間前」
(5)目的地を設定したユーザの住所(都道府県)Xによる絞り込みを行うかの設定、「毎回設定する/設定しない/登録する」
(6)目的地候補が目的地として設定された地点を自車の周囲(自車位置を中心とする半径γキロメートル)に絞り込むか否かの設定、「毎回設定する/設定しない/登録する」
(7)目的地設定履歴をデータベースに記憶するか否かの設定「登録する/登録しない」
なお、(1)〜(7)に示した各種設定の内容は、メモリ15に記憶される。
【0044】
次に、図3、図4に従って、本実施形態に係る車両用ナビゲーション装置1の制御装置17の処理について説明する。ユーザの操作に応じてイグニッションスイッチがオンすると、本車両用ナビゲーション装置1は動作状態となり、制御装置17は、自車位置を算出する処理、表示部11のディスプレイに表示させる画像データを画像メモリに描画してディスプレイに画像を表示させる処理等を開始する。また、制御装置17は、ユーザによって地図上から目的地を設定するための操作がなされると、図3に示す処理を開始する。なお、ここでは、上記した(1)の設定は「取得する」、(2)のユーザ住所の設定は「登録済み」、(3)〜(6)の設定は「毎回設定する」、(7)の設定は「登録する」となっているものとして説明する。
【0045】
まず、地図上で目的地候補を特定する(S100)。具体的には、図5に示すような地図表示画面を表示させ、この地図表示画面に従って、ユーザの操作によって指定された施設を目的地候補として特定する。
【0046】
次に、情報センタ4のサーバ41を利用して被目的地決定頻度(目的地候補が目的地として設定された頻度)を検索するか否かを判定する(S102)。具体的には、「サーバから情報を取得しますか?」といったメッセージとともに「YES」および「NO」を選択可能に表示させ、ユーザの操作によって「YES」と「NO」のいずれが選択されたかに基づいて被目的地決定頻度を検索するか否かを判定する。
【0047】
ユーザによって「NO」が選択された場合、S102の判定はNOとなり、目的地をローカルで決定する(S104)。具体的には、情報センタ4のサーバ41に接続することなく、地図データ格納部13に格納された地図データを用いて、S100にて設定された目的地候補を目的地に決定し、経路探索、経路案内等の処理を実施し、本処理を終了する。
【0048】
ユーザによって「YES」が選択された場合、S102の判定はYESとなり、次に、検索距離範囲αを入力するか否かを判定する(S106)。具体的には、表示部11のディスプレイに検索距離範囲αを入力するか否かを確認する画面を表示させ、ユーザの操作により検索距離範囲αを入力することが確認されたか否かに基づいて検索距離範囲αを入力するか否かを判定する。
【0049】
ユーザの操作により検索距離範囲αを入力することが確認されない場合、S106の判定はNOとなり、S112へ進む。
【0050】
また、ユーザの操作により検索距離範囲αを入力することが確認された場合、S106の判定はYESとなり、次に、検索距離範囲αの入力設定のための表示を行う(S108)。具体的には、「目的地を中心とした半径αの情報を取得します。半径α=何kmで取得しますか?」といったメッセージとともに、半径αの入力部を表示させる。
【0051】
次に、検索距離範囲αの入力を受け付ける(S110)。ユーザの操作による検索距離範囲αの入力を受け付け、入力された検索距離範囲αを絞込条件に加え、S112へ進む。
【0052】
S112では、検索時間範囲βを入力するか否かを判定する。具体的には、表示部11のディスプレイに検索時間範囲βを入力するか否かを確認する画面を表示させ、ユーザの操作により検索時間範囲βを入力することが確認されたか否かに基づいて検索時間範囲βを入力するか否かを判定する。
【0053】
ユーザの操作に応じて検索時間範囲βを入力することが確認されない場合、S112の判定はNOとなり、S118へ進む。
【0054】
また、ユーザの操作に応じて検索時間範囲βを入力することが確認された場合、S112の判定はYESとなり、次に、検索時間範囲βの入力設定のための表示を行う(S114)。具体的には、「β前から現在までの間に目的地として決定された履歴を検索します。検索時間範囲β=いつからの履歴を検索しますか?」といったメッセージとともに、「1時間以内」、「6時間以内」、「1日以内」、「1週間以内」、「1月以内」、「1年以内」、「累計」といった時間範囲を選択可能に表示させる。
【0055】
次に、検索時間範囲βの入力を受け付ける(S116)。ユーザの操作による検索時間範囲βの入力を受け付け、入力された検索時間範囲βを絞込条件に加え、S118へ進む。
【0056】
S118では、住所Xによる絞込を行うか否かを判定する。具体的には、表示部11のディスプレイに目的地を設定したユーザの住所Xによる絞込を行うか否かを確認する画面を表示させ、ユーザの操作により住所Xによる絞込を行うことが確認されたか否かに基づいて住所Xによる絞込を行うか否かを判定する。
【0057】
ユーザの操作に応じて住所Xによる絞込を行うことが確認されない場合、S118の判定はNOとなり、S124へ進む。
【0058】
また、ユーザの操作により住所Xによる絞込を行うことが確認された場合、S118の判定はYESとなり、次に、住所Xの入力設定のための表示を行う(S120)。具体的には、「履歴の中から、住所「X県」に住んでいる人の履歴だけを参照します。住所X県=選択してください。」といったメッセージとともに、都道府県名を選択可能に表示させる。
【0059】
次に、住所Xの入力を受け付ける(S122)。ユーザの操作による住所Xの入力を受け付け、入力された住所Xを絞込条件に加え、S124へ進む。
【0060】
S124では、自車を中心とする探索範囲γによる絞込を行うか否かを判定する。具体的には、表示部11のディスプレイに自車位置を中心とする半径γの探索範囲に絞り込むか否かを確認する画面を表示させ、ユーザの操作により自車位置を中心とする半径γの探索範囲に絞り込むことが確認されたか否かに基づいて自車を中心とする探索範囲γによる絞込を行うか否かを判定する。
【0061】
ユーザの操作により自車位置を中心とする半径γの探索範囲に絞り込むことが確認されない場合、S124の判定はNOとなり、S130へ進む。
【0062】
また、ユーザの操作により自車位置を中心とする半径γの探索範囲に絞り込むことが確認された場合、S124の判定はYESとなり、次に、自車を中心とする探索範囲γの入力設定のための表示を行う(S126)。具体的には、「履歴の中から自車を中心とした半径γkmから目的地として決定された履歴を参照します。探索範囲γkm=入力してください。」といったメッセージを表示させる。
【0063】
次に、自車を中心とする探索範囲γの入力を受け付ける(S128)。具体的には、自車位置を中心とする探索範囲の半径γの入力を受け付け、入力された自車位置を中心とする探索範囲の半径γを絞込条件に加え、S130へ進む。
【0064】
このように、ユーザに操作に応じて、検索距離範囲α、検索時間範囲β、住所X、自車を中心とする探索範囲γの各設定が絞込条件に加えられる。
【0065】
S130では、絞込条件を情報センタ4へ送信する。なお、絞込条件には、自車の現在地位置情報(緯度、経度)、目的地候補の位置情報(緯度、経度)、検索距離範囲α、検索時間範囲β、住所X、自車を中心とする探索範囲γが含まれる。
【0066】
情報センタ4のサーバ41は、この絞込条件を受信すると、データベース42から絞込条件に該当する施設の絞り込みを実施する。具体的には、目的地位置情報(緯度、経度)、検索距離範囲α、検索時間範囲β、住所X、探索範囲γの順に絞り込みを実施し、絞込条件に該当する施設の目的地として設定された目的地設定回数を示す情報を車両用ナビゲーション装置1へ送信する。
【0067】
図4に示すように、車両用ナビゲーション装置1の制御装置17は、情報センタ4からの情報を受信すると(S132)、絞り込み結果を表示と音声によりユーザにアナウンスする(S134)。ユーザによる絞込条件の設定内容に応じて、例えば、「この地点は、この地点の周囲10キロメートル以内の地点から、1週間以内に、愛知県に住んでいる人によって、30回目的地に設定されました」、「この地点は、本日、自車の周囲20キロメートル以内の地点から10回目的地に設定されました」といった絞り込み結果がアナウンスされる。
【0068】
次に、目的地候補を目的地として設定するか否かを判定する(S136)。具体的には、ユーザに目的地候補を目的地として設定するか否かを確認する画面を表示させ、ユーザの操作により目的地候補を目的地として設定することが確認されたか否かに基づいて目的地候補を目的地として設定するか否かを判定する。
【0069】
ユーザに操作により目的地候補を目的地として設定することが確認されない場合、S136の判定はNOとなり、本処理を終了する。したがって、目的地候補は目的地として設定されない。
【0070】
また、ユーザに操作により目的地候補を目的地として設定することが確認された場合、S136の判定はYESとなり、次に、目的地候補を目的地として設定し、更に、目的地として設定した目的地候補をサーバ41のデータベース42に記憶させるか否かを判定する(S138)。具体的には、ユーザに目的地として設定した目的地候補をデータベース42に記憶させるか否かを確認する画面を表示させ、ユーザの操作により目的地に設定した目的地候補をデータベース42に記憶させることが確認されたか否かに基づいて目的地に設定した目的地候補をデータベース42に記憶させるか否かを判定する
ユーザの操作により目的地に設定した目的地候補をデータベース42に記憶させることが確認されない場合、S138の判定はNOとなり、目的地候補までの経路探索、経路案内等の処理を実施し(図示せず)、本処理を終了する。なお、目的地に設定した目的地候補はデータベース42に記憶されない。
【0071】
また、ユーザの操作により目的地に設定した目的地候補をデータベース42に記憶させることが確認された場合、S138の判定はYESとなり、次に、目的地に設定した目的地候補をデータベース42に記憶させるための情報を情報センタ4へ送信し(S140)、本処理を終了する。情報センタ4へ送信される情報には、目的地を設定した目的地設定日時、目的地を設定したユーザを識別するためのユーザ識別情報(接続ID)、目的地を設定した目的地設定地点、設定された目的地の位置、ユーザ情報(ユーザ住所、ユーザ識別情報)等の情報が含まれる。
【0072】
なお、情報センタ4のサーバ41は、車両用ナビゲーション装置1からの情報を受信すると、受信した情報に含まれる目的地設定日時、ユーザ識別情報(接続ID)、目的地を設定した目的地設定地点、設定された目的地の位置、ユーザ情報(ユーザ住所、ユーザ識別情報)等の情報をデータベース42に記憶させるとともに、データベース42に格納されている地図データを参照して、目的地として設定された目的地候補の施設名称やジャンル(大ジャンル、中ジャンル)、小ジャンル)を取得し、取得した情報をデータベース42に記憶させる。
【0073】
このようにして、データベース42には、図2に示したような各種情報が蓄積される。
【0074】
上記した構成によれば、設定された目的地の位置を示す目的地位置情報、目的地が設定された地点を示す目的地設定地点情報および目的地が設定された日時を示す目的地設定日時情報が蓄積されたデータベースを有する情報センタから、ユーザの操作によって指定された絞込条件に該当する施設の目的地として設定された目的地設定回数が取得され報知されるので、目的地が設定された地点や目的地が設定された日時を絞り込んで、目的地として設定された目的地設定回数を報知することができる。
【0075】
また、ユーザの操作によって指定された施設を目的地候補として特定し、該目的地候補が目的地として設定された地理範囲および目的地候補が目的地として設定された時間範囲を絞込条件に含ませることで、情報センタからユーザの操作によって指定された目的地候補の目的地として設定された目的地設定回数を取得して報知することができる。
【0076】
また、上記実施形態では、ユーザの操作によって指定された施設を目的地候補として特定し、検索距離範囲α、検索時間範囲β、住所X、自車を中心とする探索範囲γを絞込条件として、情報センタから絞込条件に該当する目的地候補の目的地として設定された目的地設定回数を取得して報知する例を示したが、例えば、ユーザによって特定された地点を中心とする半径ζの範囲を絞込条件に含むようにして、該ユーザによって特定された地点を中心とする半径ζの範囲内で目的地として設定された施設の目的地設定頻度を報知するようにしてもよい。
【0077】
(第2実施形態)
本実施形態に係る車両用ナビゲーション装置1および情報センタ4の構成は、図1に示した第1実施形態の構成と同じである。以下、上記実施形態と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、異なる部分を中心に説明する。上記第1実施形態では、ユーザの操作によって指定された施設を目的地候補として特定し、この目的地候補が目的地として設定された目的地設定回数を報知する例を示したが、本実施形態では、ユーザの操作に応じて施設検索を実施し、該施設検索の検索結果に含まれる施設を目的地候補として特定し、この目的地候補が目的地として設定された目的地設定回数を報知する。また、検索結果に複数の施設が含まれる場合、複数の目的地候補の目的地設定回数を目的地設定回数順に並べてリスト表示する。
【0078】
本実施形態に係る車両用ナビゲーション装置1の制御装置17の処理を図6、図7に従って説明する。
【0079】
まず、図6に示すように、ユーザの操作に応じて施設検索を実施する(S200)。例えば、ユーザの操作に応じて「うどん屋」の施設検索を実施すると、自車位置周辺の所定区画に存在する「うどん屋」の検索結果をリスト表示させる。本実施形態では、このようにして周辺施設検索された検索結果に含まれる施設を目的地候補として特定し、S102へ進む。
【0080】
S102にて、被目的地決定頻度の検索を示す操作が実施されると、S102の判定はYESとなり、S112〜S128にて、検索時間範囲β、住所X、自車を中心とする探索範囲γの絞込条件への設定が実施され、検索時間範囲β、住所X、自車を中心とする探索範囲γが絞込条件に加えられる。
【0081】
次に、絞込条件を情報センタ4へ送信する(S230)。この絞込条件には、S200にて特定された目的地候補の位置情報(緯度、経度)、検索時間範囲β、住所X、自車を中心とする探索範囲γが含まれる。なお、S200にて複数の施設が目的地候補として特定された場合、特定された全ての目的地候補の位置情報(緯度、経度)を送信する。
【0082】
情報センタ4のサーバ41は、この絞込条件を受信すると、データベース42から絞込条件に該当する施設の絞り込みを実施し、絞込条件に該当する施設の目的地として設定された目的地設定回数を示す情報を車両用ナビゲーション装置1へ送信する。
【0083】
図7に示すように、車両用ナビゲーション装置1の制御装置17は、情報センタ4から絞込んだ情報を受信すると(S232)、次に、目的地設定頻度の多い順に並べるか否かを判定する(S234)。具体的には、表示部11のディスプレイに、「リストを目的地設定頻度の多い順に並べ替えます。目的地設定回数の多いほうから降順に並べ替えてよろしいですか?」といったメッセージとともに「YES」および「NO」を選択可能に表示させ、ユーザの操作によって「YES」と「NO」のいずれが選択されたかに基づいて目的地設定頻度の多い順に並べるか否かを判定する。
【0084】
ユーザによって「YES」が選択された場合、S234の判定はYESとなり、リストを降順に表示する(S236)。具体的には、目的地設定回数の少ない順に目的地候補の目的地設定回数をリスト表示させ、S240へ進む。
【0085】
また、ユーザによって「NO」が選択された場合、S234の判定はNOとなり、次に、リストを昇順に表示する(S238)。具体的には、目的地設定回数の少ない順に目的地候補の目的地設定回数をリスト表示させ、S240へ進む。
【0086】
S240では、絞り込み結果を表示と音声によりユーザにアナウンスする。具体的には、ユーザによる絞込条件の設定内容に応じて、絞込条件に該当する施設の目的地として設定された目的地設定回数を目的地設定回数順に表示させ、絞り込み結果をアナウンスする。例えば、図8に示すように、絞込条件に該当するうどん屋E、B、D、E、Cを目的地設定回数とともに目的地設定回数順にリスト表示させ、「うどん屋で、現在地から50キロメートル圏内で、β時間前から現在までに、福岡県の人が目的地に決定した店を、目的地に決定した数の多い順にリストを表示しています」とアナウンスし、S136へ進む。
【0087】
なお、S136以下の処理については、図4に示した第1実施形態と同様であるので、ここでは説明を省略する。また、S136以下の処理が終了すると、本処理を終了する。
【0088】
上記したように、ユーザの操作に応じて実施した施設検索の検索結果に含まれる施設を目的地候補として特定し、該目的地候補が目的地として設定された地理範囲および目的地候補が目的地として設定された時間範囲を絞込条件に含ませることで、情報センタからユーザの操作に応じて実施した施設検索の検索結果に含まれる目的地候補の目的地として設定された目的地設定回数を取得して報知することができる。
【0089】
また、複数の目的地候補が特定された場合、目的地候補として特定された複数の目的地候補の各目的地設定回数が報知されるので、例えば、複数の目的地候補の目的地設定回数を比較して、人気のある施設であるか、人気のない施設であるかを推測することが可能である。
【0090】
また、複数の目的地候補の目的地設定回数が目的地設定回数順に並べてリスト表示されるので、複数の目的地候補の目的地設定回数を容易に比較することができる。
【0091】
(第3実施形態)
上記第1、第2実施形態では、車両用ナビゲーション装置1側で目的地候補を特定し、特定した目的地候補の目的地として設定された目的地設定回数を情報センタから取得して報知装置に報知させる例を示したが、本実施形態では、ユーザの操作に応じて車両用ナビゲーション装置1側で目的地候補のジャンルを特定し、情報センタ側でこの目的地候補のジャンルに該当する施設を検索し、車両用ナビゲーション装置1が情報センタから検索結果に含まれる施設の目的地として設定された目的地設定回数を示す情報を取得して報知装置に報知させる。
【0092】
なお、本実施形態に係るサーバ41のデータベース42には、図2に示したように、ジャンルを特定するための情報(大ジャンル、中ジャンル、小ジャンル)が蓄積されている。
【0093】
本実施形態に係る車両用ナビゲーション装置1の制御装置17の処理を図9に従って説明する。
【0094】
まず、ジャンルを選択する(S300)。具体的には、目的地候補のジャンル(大ジャンル、中ジャンル、小ジャンル)を選択するための画面を表示させ、ユーザの操作によって指定されたジャンルを選択し、S102へ進む。
【0095】
なお、S102〜S124の処理は、図6に示した第2実施形態の処理と同じである。S102〜S124の処理により、検索時間範囲β、住所X、自車を中心とする探索範囲γが絞込条件に加えられる。
【0096】
次に、絞込条件を情報センタ4へ送信する(S330)。この絞込条件には、S300にて特定された目的地候補のジャンル(大ジャンル、中ジャンル、小ジャンル)、検索時間範囲β、住所X、自車を中心とする探索範囲γが含まれる。
【0097】
情報センタ4のサーバ41は、この絞込条件を受信すると、データベース42から目的地候補のジャンルを含む絞込条件に該当する施設を検索し、絞込条件に該当する施設の目的地として設定された目的地設定回数を車両用ナビゲーション装置1へ送信する。
【0098】
図7に示すように、車両用ナビゲーション装置1の制御装置17は、S232〜S238の処理を実施し、S240にて絞り込み結果を表示と音声によりユーザにアナウンスする。例えば、ユーザの操作により大ジャンルとして「食べる・飲む」が指定されており、中ジャンルと小ジャンルが指定されていない場合、図10に示すように、絞込条件に該当する飲食店を目的地設定回数とともに目的地設定回数順にリスト表示させ、「現在地から、半径γキロメートルの範囲で、X県の人が、β時間内に目的地として設定された回数が多い順に表示しています」とアナウンスし、S136へ進む。
【0099】
なお、S136以下の処理については、図4に示した第1実施形態と同様であるので、ここでは説明を省略する。また、S136以下の処理が終了すると、本処理を終了する。
【0100】
上記したように、ユーザの操作に応じて目的地候補のジャンルを特定し、該目的地候補のジャンル、目的地候補が目的地として設定された時間範囲および目的地候補が目的地として設定された地理範囲を絞込条件に含ませることで、情報センタからユーザの操作に応じて特定されたジャンルに該当する目的地候補の目的地として設定された目的地設定回数を取得して報知することができる。
【0101】
(第4実施形態)
上記第1、第2実施形態では、ユーザの操作に応じて目的地候補を特定し、特定した目的地候補の目的地として設定された目的地設定回数を情報センタから取得して報知装置に報知させる例を示したが、本実施形態では、ユーザの操作に応じて目的地候補を特定し、情報センタから、ユーザの操作に応じて特定された目的地候補を目的地として設定した他のユーザが、この目的地候補の他に目的地として設定した目的地地点の目的設定回数を示す情報を取得して報知装置に報知させる。
【0102】
本実施形態に係る車両用ナビゲーション装置1の制御装置17の処理を図11に従って説明する。
【0103】
まず、目的地候補をリスト表示させる(S400)。具体的には、図6のS200と同様に、ユーザの操作に応じて周辺施設検索を実施し、周辺施設検索された検索結果に含まれる施設を目的地候補としてリスト表示させ、S102へ進む。
【0104】
S102にて、被目的地決定頻度の検索を示す操作が実施されると、次に、リスト上の店、施設を目的地としたユーザの他の履歴を参照するか否かを判定する(S402)。具体的には、この他の履歴を参照するか否かを確認する画面を表示させ、ユーザによって他の履歴の参照を指示する操作がなされたか否かに基づいて、リスト上の店、施設を目的地としたユーザの他の履歴を参照するか否かを判定する。
【0105】
ユーザによって履歴の参照を指示する操作がなされない場合、S402の判定はNOとなり、本処理を終了する。
【0106】
また、ユーザによって履歴の参照を指示する操作がなされた場合、S402の判定はYESとなり、S102へ進む。
【0107】
なお、S102〜S124の処理は、図6に示した第2実施形態の処理または図9に示した第3実施形態の処理と同じである。S102〜S124の処理により、検索時間範囲β、住所X、自車を中心とする探索範囲γが絞込条件に加えられる。
【0108】
次に、絞込条件を情報センタ4へ送信する(S430)。この絞込条件には、S400にて特定された目的地候補の位置情報(緯度、経度)、自車の現在地位置情報(緯度、経度)、検索時間範囲β、住所X、自車を中心とする探索範囲γが含まれる。
【0109】
情報センタ4のサーバ41は、データベース42を参照して、車両用ナビゲーション装置1から受信した絞込条件に含まれる目的地候補の位置情報から、この目的地候補を特定するとともに該目的地候補を目的地として設定したユーザを特定し、このユーザがこの目的地候補の他に目的地として設定した目的地地点およびこの目的地地点の目的設定回数を示す情報を車両用ナビゲーション装置1へ送信する。
【0110】
例えば、S400にて実施した周辺施設検索の検索結果に含まれる目的地候補が、ユーザY1、Y2、Y3によって目的地として設定されているものとする。また、データベース42には、図12に示すように、ユーザY1によって目的地として設定された目的地地点p11、p12が記憶されており、ユーザY2によって目的地として設定された目的地地点p21、p22が記憶されており、ユーザY3によって目的地として設定された目的地地点p31、p32、p33が記憶されているものとする。このような状況で、絞込条件として自車を中心とする探索範囲γ(γ=50キロメートル)が設定されている場合、自車位置を中心とする半径50キロメートル以内に含まれる目的地地点p11、p21、p22、p32、p33およびこれらの目的地地点の目的設定回数を示す情報が車両用ナビゲーション装置1へ送信される。
【0111】
図7に示すように、車両用ナビゲーション装置1の制御装置17は、S232〜S238の処理を実施し、S240にて絞り込み結果を表示と音声によりユーザにアナウンスする。具体的には、情報センタ4から送信された情報に基づいて絞込条件に該当する施設の目的地として設定された目的地設定回数を表示し、絞り込み条件等をアナウンスし、S136へ進む。
【0112】
図13に、表示結果の表示例を示す。図に示すように、「他者検索」として他のユーザによって目的地に設定された施設がリスト表示される。なお、図示してないが、リスト表示された各施設の目的地設定回数も表示される。
【0113】
なお、S136以下の処理については、図4に示した第1実施形態と同様であるので、ここでは説明を省略する。また、S136以下の処理が終了すると、本処理を終了する。
【0114】
上記したように、ユーザの操作に応じて目的地候補を特定し、該目的地位置情報、目的地設定地点情報、目的地設定日時情報およびユーザ識別情報が蓄積されたデータベースを有する情報センタから、ユーザの操作に応じて特定された目的地候補を目的地として設定したユーザが、該目的地候補の他に目的地として設定した目的地地点の目的地設定回数が報知されるので、他のユーザが目的地候補の他に目的地に設定した目的地地点および該目的地地点の目的地設定回数を知ることができる。
【0115】
なお、本実施形態では、S400において、ユーザの操作に応じて周辺施設検索を実施し、周辺施設検索された検索結果に含まれる施設を目的地候補として目的地候補を特定する例を示したが、例えば、S100と同様に、ユーザの操作によって指定された施設を目的地候補として特定してもよい。
【0116】
(その他の実施形態)
上記実施形態では、目的地候補を目的地として設定したときに、目的地位置情報、目的地設定地点情報および目的地設定日時情報とともに、ユーザ情報(ユーザ住所、ユーザ識別情報)を情報センタへ送信する例を示したが、例えば、目的地位置情報、目的地設定地点情報および目的地設定日時情報とともに、ユーザの住所、出身地、年齢、性別の少なくとも1つを含むユーザ情報を情報センタへ送信し、目的地位置情報、目的地設定地点情報、目的地設定日時情報およびユーザ情報が蓄積されたデータベースを有する情報センタから、ユーザ情報を含む絞込条件に該当する目的地候補の目的地として設定された目的地設定回数を取得して報知するようにしてもよい。
【0117】
また、第1実施形態において、「目的地を中心とした半径αの情報を取得します。半径α=何kmで取得しますか?」といったメッセージとともに、半径αの入力部を表示させて目的地候補を基準とした地理範囲を絞込条件に設定させる例を示したが、目的地を中心とした一定距離範囲である必要はなく、例えば、目的地候補と同一ブロック内、目的地候補と同一丁目内、目的地候補と同一地区内といったように、目的地候補を基準とした地理範囲を絞込条件に設定するようにしてもよい。
【0118】
また、上記実施形態において、自車位置を中心とする半径γの探索範囲の入力を促して自車位置を基準とした地理範囲を絞込条件に設定させる例を示したが、例えば、自車位置を中心とした一定距離範囲である必要はなく、例えば、自車位置と同一ブロック内、自車位置と同一丁目内、自車位置と同一地区内といったように、自車位置を基準とした地理範囲を絞込条件に設定するようにしてもよい。
【0119】
また、本実施形態では、車両用ナビゲーション装置1からサーバ41へ絞込条件を送信して、情報センタ4のサーバ41側で絞り込みを実施する例を示したが、車両用ナビゲーション装置1がサーバ41のデータベース42から必要な情報を取得して、車両用ナビゲーション装置1側で絞り込みを実施するようにしてもよい。
【0120】
また、上記実施形態では、目的地設定時に、車両用ナビゲーション装置1から情報センタへ、目的地位置情報、目的地設定地点情報および目的地設定日時情報等が送信され、情報センタのデータベースに蓄積される例を示したが、例えば、目的地設定時に、車両用ナビゲーション装置1から情報センタへ、目的地位置情報および目的地設定地点情報を送信するようにし、情報センタで目的地位置情報および目的地設定地点情報を受信した日時を目的地設定日時情報としてデータベースに蓄積するようにしてもよい。
【0121】
なお、上記実施形態における構成と特許請求の範囲の構成との対応関係について説明すると、S140が送信手段に相当し、第1実施形態におけるS130、S132、S134、第2実施形態におけるS230、S232、S240、第3実施形態におけるS330、S232、S240、第4実施形態におけるS430、S232、S240がそれぞれ報知制御手段に相当し、S100が第1の目的地候補特定手段に相当し、S200が第2の目的地候補特定手段に相当し、S300がジャンル特定手段に相当し、S400が第3の目的地候補特定手段に相当する。
【図面の簡単な説明】
【0122】
【図1】本発明の第1実施形態に係る車両用ナビゲーション装置と情報センタの全体構成を示す図である。
【図2】情報センタのデータベースについて説明するための図である。
【図3】第1実施形態に係る車両用ナビゲーション装置の制御装置の処理を示すフローチャートである。
【図4】第1実施形態に係る車両用ナビゲーション装置の制御装置の処理を示すフローチャートである。
【図5】第1実施形態における目的地候補を特定するための画面表示例を示す図である。
【図6】第2実施形態に係る車両用ナビゲーション装置の制御装置の処理を示すフローチャートである。
【図7】第2実施形態に係る車両用ナビゲーション装置の制御装置の処理を示すフローチャートである。
【図8】第2実施形態に係る車両用ナビゲーション装置の画面表示例を示す図である。
【図9】第3実施形態に係る車両用ナビゲーション装置の制御装置の処理を示すフローチャートである。
【図10】第3実施形態に係る車両用ナビゲーション装置の画面表示例を示す図である。
【図11】第4実施形態に係る車両用ナビゲーション装置の制御装置の処理を示すフローチャートである。
【図12】第4実施形態に係る車両用ナビゲーション装置の画面表示例を示す図である。
【図13】第4実施形態に係る車両用ナビゲーション装置の画面表示例を示す図である。
【符号の説明】
【0123】
1…車両用ナビゲーション装置、2…無線基地局、3…電話局、4…情報センタ、
10…位置検出器、11…表示部、12…入力部、13…地図データ格納部、
14…音声出力部、15…メモリ、16…データ通信装置、17…制御装置、
40…回線端末装置、41…サーバ、42…データベース。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
設定された目的地の位置を示す目的地位置情報、前記目的地が設定された地点を示す目的地設定地点情報および前記目的地が設定された日時を示す目的地設定日時情報を情報センタへ送信する送信手段と、
ユーザの操作によって指定された絞込条件を前記情報センタへ送信し、前記送信手段を介して送信された前記目的地位置情報、前記目的地設定地点情報および前記目的地設定日時情報が蓄積されたデータベースを有する前記情報センタから、前記絞込条件に該当する施設の目的地として設定された目的地設定回数を取得して報知装置に報知させる報知制御手段と、を備えたことを特徴とする車両用ナビゲーション装置。
【請求項2】
ユーザの操作によって指定された施設を目的地候補として特定する第1の目的地候補特定手段を備え、
前記報知制御手段によって前記情報センタへ送信される前記絞込条件には、前記第1の目的地候補特定手段によって特定された前記目的地候補が目的地として設定された地理範囲および/または前記目的地候補が前記目的地として設定された時間範囲が含まれることを特徴とする請求項1に記載の車両用ナビゲーション装置。
【請求項3】
前記目的地候補が前記目的地として設定された地理範囲は、前記目的地候補の位置を中心とする一定範囲および/または自車位置を中心とする一定範囲であることを特徴とする請求項2に記載の車両用ナビゲーション装置。
【請求項4】
ユーザの操作に応じて実施した施設検索の検索結果に含まれる施設を目的地候補として特定する第2の目的地候補特定手段を備え、
前記報知制御手段によって前記情報センタへ送信される前記絞込条件には、前記第2の目的地候補特定手段によって特定された前記目的地候補が目的地として設定された地理範囲および/または前記目的地候補が前記目的地として設定された時間範囲が含まれることを特徴とする請求項1に記載の車両用ナビゲーション装置。
【請求項5】
前記報知制御手段は、前記第2の目的地候補特定手段によって複数の目的地候補が特定された場合、特定された前記複数の目的地候補の各目的地設定回数を前記情報センタから取得して前記報知装置に報知させることを特徴とする請求4に記載の車両用ナビゲーション装置。
【請求項6】
前記報知制御手段は、前記複数の目的地候補の目的地設定回数を前記目的地設定回数順に並べてリスト表示することを特徴とする請求項5に記載の車両用ナビゲーション装置。
【請求項7】
前記情報センタのデータベースには、ジャンルを特定するための情報が蓄積されており、
ユーザの操作に応じて目的地候補のジャンルを特定するジャンル特定手段を備え、
前記報知制御手段は、前記ジャンル特定手段によって特定された前記目的地候補のジャンル、前記目的地候補が前記目的地として設定された時間範囲および/または前記目的地候補が目的地として設定された地理範囲を前記絞込条件として前記情報センタへ送信し、前記情報センタから前記絞込条件に該当する前記目的地候補の目的地として設定された目的地設定回数を取得することを特徴とする請求項1に記載の車両用ナビゲーション装置。
【請求項8】
前記送信手段は、前記目的地位置情報、前記目的地設定地点情報および前記目的地設定日時情報に加えて、ユーザを識別するためのユーザ識別情報を送信し、
ユーザの操作に応じて目的地候補を特定する第3の目的地候補特定手段を備え、
前記報知制御手段は、前記第3の目的地候補特定手段によって特定された前記目的地候補、前記ユーザ識別情報、前記目的地候補が前記目的地として設定された時間範囲および/または前記目的地候補が目的地として設定された地理範囲を前記絞込条件として前記情報センタへ送信し、前記送信手段を介して送信された前記目的地位置情報、前記目的地設定地点情報、前記目的地設定日時情報およびユーザ識別情報が蓄積されたデータベースを有する情報センタから、前記目的地候補特定手段によって特定された前記目的地候補を前記目的地として設定したユーザが、前記目的地候補の他に前記目的地として設定した前記目的地地点の目的地設定回数を取得して報知装置に報知させることを特徴とする請求項1に記載の車両用ナビゲーション装置。
【請求項9】
前記送信手段は、前記目的地位置情報、前記目的地設定地点情報および前記目的地設定日時情報とともに、ユーザの住所、出身地、年齢、性別の少なくとも1つを含むユーザ情報を送信し、
前記報知制御手段は、前記ユーザ情報を含む前記絞込条件を前記情報センタへ送信し、前記目的地位置情報、前記目的地設定地点情報、前記目的地設定日時情報および前記ユーザ情報が蓄積された前記データベースを有する情報センタから、前記ユーザ情報を含む前記絞込条件に該当する前記目的地候補の目的地として設定された目的地設定回数を取得して報知することを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1つに記載の車両用ナビゲーション装置。
【請求項10】
前記目的地候補が前記目的地として設定された地理範囲は、自車位置を中心とする一定範囲であることを特徴とする請求項4、7、8のいずれか1つに記載の車両用ナビゲーション装置。
【請求項1】
設定された目的地の位置を示す目的地位置情報、前記目的地が設定された地点を示す目的地設定地点情報および前記目的地が設定された日時を示す目的地設定日時情報を情報センタへ送信する送信手段と、
ユーザの操作によって指定された絞込条件を前記情報センタへ送信し、前記送信手段を介して送信された前記目的地位置情報、前記目的地設定地点情報および前記目的地設定日時情報が蓄積されたデータベースを有する前記情報センタから、前記絞込条件に該当する施設の目的地として設定された目的地設定回数を取得して報知装置に報知させる報知制御手段と、を備えたことを特徴とする車両用ナビゲーション装置。
【請求項2】
ユーザの操作によって指定された施設を目的地候補として特定する第1の目的地候補特定手段を備え、
前記報知制御手段によって前記情報センタへ送信される前記絞込条件には、前記第1の目的地候補特定手段によって特定された前記目的地候補が目的地として設定された地理範囲および/または前記目的地候補が前記目的地として設定された時間範囲が含まれることを特徴とする請求項1に記載の車両用ナビゲーション装置。
【請求項3】
前記目的地候補が前記目的地として設定された地理範囲は、前記目的地候補の位置を中心とする一定範囲および/または自車位置を中心とする一定範囲であることを特徴とする請求項2に記載の車両用ナビゲーション装置。
【請求項4】
ユーザの操作に応じて実施した施設検索の検索結果に含まれる施設を目的地候補として特定する第2の目的地候補特定手段を備え、
前記報知制御手段によって前記情報センタへ送信される前記絞込条件には、前記第2の目的地候補特定手段によって特定された前記目的地候補が目的地として設定された地理範囲および/または前記目的地候補が前記目的地として設定された時間範囲が含まれることを特徴とする請求項1に記載の車両用ナビゲーション装置。
【請求項5】
前記報知制御手段は、前記第2の目的地候補特定手段によって複数の目的地候補が特定された場合、特定された前記複数の目的地候補の各目的地設定回数を前記情報センタから取得して前記報知装置に報知させることを特徴とする請求4に記載の車両用ナビゲーション装置。
【請求項6】
前記報知制御手段は、前記複数の目的地候補の目的地設定回数を前記目的地設定回数順に並べてリスト表示することを特徴とする請求項5に記載の車両用ナビゲーション装置。
【請求項7】
前記情報センタのデータベースには、ジャンルを特定するための情報が蓄積されており、
ユーザの操作に応じて目的地候補のジャンルを特定するジャンル特定手段を備え、
前記報知制御手段は、前記ジャンル特定手段によって特定された前記目的地候補のジャンル、前記目的地候補が前記目的地として設定された時間範囲および/または前記目的地候補が目的地として設定された地理範囲を前記絞込条件として前記情報センタへ送信し、前記情報センタから前記絞込条件に該当する前記目的地候補の目的地として設定された目的地設定回数を取得することを特徴とする請求項1に記載の車両用ナビゲーション装置。
【請求項8】
前記送信手段は、前記目的地位置情報、前記目的地設定地点情報および前記目的地設定日時情報に加えて、ユーザを識別するためのユーザ識別情報を送信し、
ユーザの操作に応じて目的地候補を特定する第3の目的地候補特定手段を備え、
前記報知制御手段は、前記第3の目的地候補特定手段によって特定された前記目的地候補、前記ユーザ識別情報、前記目的地候補が前記目的地として設定された時間範囲および/または前記目的地候補が目的地として設定された地理範囲を前記絞込条件として前記情報センタへ送信し、前記送信手段を介して送信された前記目的地位置情報、前記目的地設定地点情報、前記目的地設定日時情報およびユーザ識別情報が蓄積されたデータベースを有する情報センタから、前記目的地候補特定手段によって特定された前記目的地候補を前記目的地として設定したユーザが、前記目的地候補の他に前記目的地として設定した前記目的地地点の目的地設定回数を取得して報知装置に報知させることを特徴とする請求項1に記載の車両用ナビゲーション装置。
【請求項9】
前記送信手段は、前記目的地位置情報、前記目的地設定地点情報および前記目的地設定日時情報とともに、ユーザの住所、出身地、年齢、性別の少なくとも1つを含むユーザ情報を送信し、
前記報知制御手段は、前記ユーザ情報を含む前記絞込条件を前記情報センタへ送信し、前記目的地位置情報、前記目的地設定地点情報、前記目的地設定日時情報および前記ユーザ情報が蓄積された前記データベースを有する情報センタから、前記ユーザ情報を含む前記絞込条件に該当する前記目的地候補の目的地として設定された目的地設定回数を取得して報知することを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1つに記載の車両用ナビゲーション装置。
【請求項10】
前記目的地候補が前記目的地として設定された地理範囲は、自車位置を中心とする一定範囲であることを特徴とする請求項4、7、8のいずれか1つに記載の車両用ナビゲーション装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2008−58001(P2008−58001A)
【公開日】平成20年3月13日(2008.3.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−232051(P2006−232051)
【出願日】平成18年8月29日(2006.8.29)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年3月13日(2008.3.13)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年8月29日(2006.8.29)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】
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