車載用ナビゲーション装置及び携帯端末装置
【課題】複数回出向く場所があるときに、必ず出向かなければならない期日を簡易かつ確実にユーザに通知することが可能な「車載用ナビゲーション装置及び携帯端末装置」を提供する。
【解決手段】車載用ナビゲーション装置100は、自車の現在位置を検出する位置検出手段3と、地図データを記憶した記憶手段17と、画面を介して情報を提供する表示手段7と、ユーザが指示又は設定する情報を入力する情報入力手段2と、検出された自車位置と前記地図データから、情報入力手段2を介して指定された登録地点に当該自車が最初に立寄ったと判定したときに、当該判定した日時から経過時間の計測を開始して表示手段の画面に当該経過した日数を表示(82)する経過日数通知処理を行う制御手段12とを有する。登録地点は、当該地点を中心とした所定の距離範囲内を含むようにしても良い。
【解決手段】車載用ナビゲーション装置100は、自車の現在位置を検出する位置検出手段3と、地図データを記憶した記憶手段17と、画面を介して情報を提供する表示手段7と、ユーザが指示又は設定する情報を入力する情報入力手段2と、検出された自車位置と前記地図データから、情報入力手段2を介して指定された登録地点に当該自車が最初に立寄ったと判定したときに、当該判定した日時から経過時間の計測を開始して表示手段の画面に当該経過した日数を表示(82)する経過日数通知処理を行う制御手段12とを有する。登録地点は、当該地点を中心とした所定の距離範囲内を含むようにしても良い。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車載用ナビゲーション装置及び携帯端末装置に関し、特に、時間情報を管理するスケジュール機能を備えた車載用ナビゲーション装置及び携帯端末装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、携帯電話やPDA等に代表される携帯端末やナビゲーション装置には、アプリケーション機能としてスケジュール機能が備えられている。スケジュール機能を用いて所望の日時にアラーム音を鳴らす等の設定をし、指定した日時になったときに、ユーザに通知するようにしている。
【0003】
例えば、レンタルビデオ店でビデオを借りた後、スケジュール機能を用いて返却日を設定しておき、ビデオの返却忘れを防止するのに使用されている。このように、返却日等の特定の日時をユーザに通知する技術に関連する技術として、例えば、特許文献1に記載されているように、レンタルされるプロジェクタに関し、現在の日付が設定された日付になったか否かを判定して、設定された日付になったときにレンタル期間が過ぎた旨の表示をするようにしたものがある。また、特許文献2に記載されているように、光ディスク再生装置に関し、借りてきた光ディスクの返却期日を入力すると、返却期日を表示部に表示するようにしたものがある。
【特許文献1】特開2004−297557号公報
【特許文献2】特開2005−203056号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記したように、スケジュール機能を用いて、所定の日付(例えば、レンタルビデオの返却日)にアラームを鳴らしたり、ビデオ装置に表示させて、ユーザに注意を喚起することが可能である。
【0005】
しかし、このような所定の日付は、現状では通知の必要がある毎に毎回設定しなければならず、ユーザにとって負担が大きい。
【0006】
また、返却日を毎回設定する必要があるため面倒であり、設定のし忘れや設定に誤りが発生したりするおそれもある。また、特許文献1や特許文献2に記載された技術のように、ビデオ装置等に返却日を表示させる場合には、ビデオを見なければ返却日を知ることができず不便である。
【0007】
本発明は、かかる従来技術の課題に鑑みなされたものであり、複数回出向く場所があるときに、必ず出向かなければならない期日を簡易かつ確実にユーザに通知することが可能な車載用ナビゲーション装置及び携帯端末装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した従来技術の課題を解決するため、本発明の一形態によれば、自車の現在位置を検出する位置検出手段と、地図データを記憶した記憶手段と、画面を介して情報を提供する表示手段と、ユーザが指示又は設定する情報を入力する情報入力手段と、検出された自車位置と前記地図データから、前記情報入力手段を介して指定された登録地点に当該自車が最初に立寄ったと判定したときに、当該判定した日時から経過時間の計測を開始して前記表示手段の画面に当該経過した日数を表示する経過日数通知処理を行う制御手段とを有することを特徴とする車載用ナビゲーション装置が提供される。
【0009】
この形態に係る車載用ナビゲーション装置において、前記制御手段は、前記自車が最初に前記登録地点に立ち寄ったと判定したときに、当該登録地点に立ち寄った時点からの経過日数の通知を行うか否かを問い合わせる旨の情報を前記表示手段の画面に表示させ、前記情報入力手段を介して経過日数の通知を行う旨の指示がなされたときに、前記経過日数通知処理を行うようにしても良い。
【0010】
また、この形態に係る車載用ナビゲーション装置において、前記制御手段は、前記自車が最初に前記登録地点に立ち寄った後に更に当該登録地点に立ち寄ったと判定したときに、当該登録地点に最初に立ち寄った時点からの経過日数の通知を終了するか否かを問い合わせる旨の情報を前記表示手段の画面に表示させるようにしても良い。
【0011】
この形態に係る車載用ナビゲーション装置によれば、複数回利用する店舗等の地点を登録した後、登録した地点に最初に立ち寄った時点からカウントを開始し、経過日数を計測している。また、当該店舗に関して通知が必要な経過日数を予め設定しておき、その設定要件に従って、経過日数を出力している。これにより、返却日等の利用者にとって重要な日付を容易に認識することが可能になる。
【0012】
また、経過日数通知機能を終了した後、再び登録地点に立ち寄った場合には新たに経過日数通知機能が作動する。これにより、その地点を利用する度に登録する必要がなく、ユーザにとって利便性が向上する。
【0013】
また、上述した従来技術の課題を解決するため、本発明の他の形態によれば、現在位置を検出する位置検出手段と、地図データを記憶した記憶手段と、画面を介して情報を提供する表示手段と、ユーザが指示又は設定する情報を入力する情報入力手段と、前記位置検出手段、記憶手段、表示手段及び情報入力手段の入出力を制御する制御手段とを備えた携帯端末装置であって、前記制御手段は、前記携帯端末装置が予め指定された登録地点に位置することを最初に検出したとき、当該検出した日時から経過時間の計測を開始して、前記表示手段の画面に当該経過日数を表示する経過日数通知処理を行うことを特徴とする携帯端末装置が提供される。
【0014】
この形態に係る携帯端末装置において、前記制御手段は、前記携帯端末装置が予め指定された登録地点に位置することを最初に検出したときに、当該検出された日時からの経過日数の通知を行うか否かを問い合わせる旨の情報を前記表示手段の画面に表示させ、前記情報入力手段を介して経過日数の通知を行う旨の指示がなされたときに、前記経過日数通知処理を行うようにしても良い。
【0015】
また、この形態に係る携帯端末装置において、前記制御手段は、前記携帯端末装置が予め指定された登録地点に位置することを最初に検出した後に更に当該登録地点に位置することを検出したときに、当該最初に検出された日時からの経過日数の通知を終了するか否かを問い合わせる旨の情報を前記表示手段の画面に表示させるようにしても良い。
【0016】
この形態に係る携帯端末装置においても、上記の形態に係る車載用ナビゲーション装置と同様に、複数回利用する店舗等の地点を登録した後、登録した地点に最初に立ち寄った時点からカウントを開始し、経過日数を計測している。また、当該店舗に関して通知が必要な経過日数を予め設定しておき、その設定要件に従って、経過日数を出力している。これにより、返却日等の利用者にとって重要な日付を容易に認識することが可能になる。
【0017】
また、経過日数通知機能を終了した後、再び登録地点に立ち寄った場合には新たに経過日数通知機能が作動する。これにより、その地点を利用する度に登録する必要がなく、ユーザにとって利便性が向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
(1)第1の実施形態
以下、本発明の実施形態について、添付の図面を参照して説明する。
【0019】
(車載用ナビゲーション装置の構成)
図1は本発明の一実施形態に係る経過日数通知機能を備えた車載用ナビゲーション装置100の構成を示すブロック図である。
【0020】
図中、1は地図データその他の案内データが記憶されている記憶媒体である。本実施形態では、このようなデータを記憶する記憶媒体としてDVD(DVD−ROM)を使用しているが、ハードディスク又はその他の記憶媒体を使用してもよい。ここに格納されている地図は、1/12500、1/25000、1/50000、1/100000等の各縮尺レベルに応じて適当な大きさの経度幅及び緯度幅に区切られており、この地図に含まれる道路、建築物、施設その他の各種物件は、経度及び緯度で表現された点(ノード)の座標集合として記憶されている。地図データは、(1)道路リスト、ノードテーブル、交差点構成ノードリスト等からなる道路レイヤ、(2)地図画像上に道路、建築物、公園、河川等を表示するための背景レイヤ、(3)市町村名などの行政区画名、道路名、交差点名などを指示する文字や地図記号等を表示するための文字・記号レイヤなどから構成されている。
【0021】
また、DVD1には、マップマッチングで使用される道路の形状を表現した道路データが記憶されている。この道路データは道路の形状に応じてノード間の距離が異なるシェープノードとシェープノード間のリンクで構成されている。
【0022】
また、2はナビゲーション装置本体10を操作するための操作ボタン等が設けられた操作部を示す。この操作部2の形態としては、後述するように表示部7の画面に設定されるタッチパネル機能を有した「操作画面」でも良い。また、リモコン送信機及びリモコン受信機が含まれ、ユーザは手元のリモコン送信機でナビゲーション装置本体10を操作することができるようにしても良い。
【0023】
また、3は複数のGPS衛星から送られてくるGPS信号を受信して車両の現在位置の経度、緯度、PDOP(Position DOP)値及びHDOP(Horizontal DOP)値等のGPSデータを生成して出力するGPS受信機を示す。4は自立航法センサーを示す。この自立航法センサー4は、車両回転角度を検出するジャイロ等の角度センサーと、一定の走行距離毎にパルスを発生する走行距離センサーとにより構成されており、自車の走行速度を検出するのに用いられる。
【0024】
また、5は各種のサービスセンタと通信するための車載電話機等の通信機、6は電波ビーコン又は光ビーコンから送られてくるVICS(道路交通情報通信システム)情報を受信するVICS受信機を示す。これらのビーコンは路肩に設置され、警察署、道路管理者及び統合センターに接続され、周辺の渋滞情報等を提供する。
【0025】
また、7は液晶パネル等の表示部であり、後述するようにナビゲーション装置本体10からの制御に基づき、この表示部7の表示画面には、車両の現在位置の周囲の地図や、出発地から目的地までの誘導経路、車両位置マークなどの案内情報、さらには各種操作画面が表示される。8は音声によりユーザに案内情報を提供するためのスピーカーを示す。
【0026】
ナビゲーション装置本体10において、11はDVD−ROMドライブ1を介してDVD−ROM1aから読み出された地図データを一時的に格納するバッファメモリを示す。12はマイクロコンピュータにより構成される制御部を示す。制御部12は、ナビゲーション用のプログラム(経路探索の処理やそれに基づく経路案内に必要な表示出力制御等を行うためのプログラム)を内蔵しており、このプログラムに従い、GPS受信機3から出力される信号に基づいて自車の現在位置を検出したり、自立航法センサー4から出力される信号に基づいて自車の走行速度(車速)を算出したり、表示させたい地図のデータをDBD−ROMドライブ1を介してDVD−ROM1aからバッファメモリ11に読み出したり、バッファメモリ11に読み出された地図データを用いて設定された探索条件で出発地から目的地までの誘導径路を探索するなど、種々の処理を実行する。
【0027】
13はバッファメモリ11に読み出された地図データを用いて地図画像を生成する地図描画部、14は動作状況に応じた各種メニュー画面や車両位置マーク及びカーソル等の各種マークを生成する操作画面・マーク発生部を示す。15は制御部12で探索した誘導経路を記憶する誘導経路記憶部、16は誘導経路を描画する誘導経路描画部を示す。誘導経路記憶部15には、制御部12によって探索された誘導経路の全ノードが出発地から目的地まで記憶される。誘導経路描画部16は、地図を表示する際に、誘導経路記憶部15から誘導経路情報を読み出して、誘導経路を他の道路とは異なる色及び線幅で描画する。17は記憶部を示し、操作部2を介して設定された登録地点の経緯度等のデータ情報が記憶される。
【0028】
18は音声出力部を示し、制御部12からの信号に基づいて音声信号をスピーカー8に供給する。19は画像合成部を示し、地図描画部13で描画された地図画像に、操作画面・マーク発生部14で生成した各種マークや操作画面、誘導経路描画部16で描画した誘導経路などを重ね合わせて表示部7の表示画面に表示させる。
【0029】
次に図面を参照して、経過日数通知処理について説明する。経過日数通知処理は、基本的に、次の手順で進行する。まず、経過日数の通知を希望する地点を登録する。次に、その登録地点(後述するように、登録地点を中心とした所定範囲内)に車両が駐車したときから経過日数がカウントされ、経過日数が画面等を介してユーザに通知される。その後、登録地点(登録地点を中心とした所定範囲内)に再び車両が駐車すると本処理が終了する。
【0030】
以下に、上記処理について詳細に説明する。
【0031】
まず、経過日数の通知を希望する店舗や場所等の地点の登録について説明する。図2(a)は、地点登録設定画面20を示している。
【0032】
地点登録設定画面20上で、登録したい地点を指定する。この指定は、図2(a)に示す破線22を移動させて、ボックス状のポインタ22aを目的とする地点TPにあわせるようにして指定する。
【0033】
登録地点を指定した後、「地点を登録」ボタン21を選択して、地点登録の詳細設定画面23に移行させる。図2(b)は、詳細設定画面23において、カウントアップボタン24を選択し、経過日数通知要件設定画面25を表示させた状態を示している。
【0034】
経過日数通知要件設定画面25では、指定した登録地点について、その登録地点に「立ち寄ってから案内する日数」及び「駐車判定条件」を設定する。例えば、立ち寄ってから案内する日数(以後、経過日数ともいう)をデフォルトで3日及び7日が設定されるようにしておき、適宜ユーザが変更するようにしてもよい。
【0035】
この経過日数は、登録地点に立ち寄ってから何日経過したときに経過日数を通知するかを指定する日数である。例えば、レンタルビデオ店でビデオを借りたとき返却日が4日後であれば、経過日数を4日とする。また、ある地点からの景色を周期的に撮影したいときなどは、その周期日数を指定しておくようにしても良い。
【0036】
駐車判定条件は、登録地点を中心とした範囲であり、その範囲内に駐車すれば登録地点に駐車したと判定される。図2(b)の例では、登録地点を中心に500m以内としている。この駐車判定条件(以下、許容エリアともいう)も経過日数と同様に、ユーザが適宜変更可能である。
【0037】
登録地点と同一の地点に車両が駐車できれば、駐車判定条件として許容エリアを指定する必要はない。しかし、通常は登録地点と完全同一地点に駐車できるという保証はなく、また、駐車場に駐車する場合、決まったところに駐車できるとは限らない。従って、登録地点からどの程度離れていればその地点に駐車したことになるかを許容エリアとして指定する。
【0038】
登録地点は、図2(b)の「戻る」ボタン26を選択することにより、決定される。このとき、登録地点に関するデータが記憶部17に保存される。
【0039】
図3は地点登録の処理を説明するフローチャートを示している。
【0040】
まず、ステップS11において、登録地点の経緯度を記憶部17に保存する。登録地点の経緯度は、図2(a)の地点登録画面で指定されたデータであり、図2(b)の地点登録詳細設定画面23において「位置情報」を選択して確認することができる。
【0041】
次のステップS12において、登録地点の名称を記憶部17に保存する。登録地点の名称は、図2(b)の地点登録詳細設定画面23において「詳細情報」を選択して設定する。
【0042】
次のステップS13において、登録地点が経過日数通知機能を使用するか否かを判定する。この判定は、登録地点が地点登録詳細設定画面23のカウントアップボタン24によって経過日数通知要件が設定された地点であるか否かによって判定する。経過日数通知要件が設定されれば、次のステップS14において、通知する経過日数を記憶部17に保存する。
【0043】
上記の登録地点の経緯度、名称、通知する経過日数は登録地点毎に保存される。図4は、地点登録データの一例を示している。例えば、登録地点No.1は経度がa1、緯度がb1、名称がn1であり、経過日数通知機能を使用し、通知する経過日数は3日であることを示している。
【0044】
また、図4に示すように、登録地点の設定は、複数地点について行うことができる。その場合には、図2(b)の「戻る」ボタンを選択して地点登録設定画面20を表示させ、地点登録設定画面20上で新たな登録地点を指定して、「地点を登録」ボタン21を選択し、地点登録詳細設定画面23で詳細登録を行うことを繰り返し実行する。
【0045】
次に、経過日数通知の開始処理について図5から図8を参照しながら説明する。
【0046】
図5(a)は、自車CMが登録地点TMに最初に立ち寄ったときの経路案内画面50を示している。図5(a)に示すように、自車CMが登録地点TMに最初に立ち寄ると、経過日数通知機能を使用するか否かを問い合わせるダイアログ画面51が表示される。このダイアログ画面51に対して「はい」を選択することにより、経過日数通知機能が開始される。目的とする登録地点ではなく、「いいえ」が選択されると、経過日数通知機能は作動しない。また、「はい」「いいえ」のいずれも選択されない場合は所定の時間経過後、この問い合わせ画面は閉じられる。その後、この登録地点に立ち寄る毎に問い合わせ画面が表示され、ユーザに経過日数機能を使用するか否かを問い合わせる。
【0047】
なお、車両が駐車した地点が、複数登録した登録地点の許容エリア内の場合は、どの登録地点に立ち寄ったのかを特定することができない。そのため、図5(a)に示すような問い合わせダイアログを表示し、ユーザに問い合わせる。このダイアログ表示は、経過日数通知機能を使用するか否かの問い合わせを登録地点の具体的名称などの情報とともに表示するようにしても良い。
【0048】
以下、図6、図7を参照しながら、経過日数通知の開始処理について説明する。
【0049】
図6のステップS21において、車両が駐車したか否かを判定する。車両が登録地点に駐車したか否かは、GPS受信機3を介してGPS衛星からの信号を受信して車両の現在位置を検出し、その位置が登録した許容エリアに含まれるか否かを判定することによって行う。車両が駐車したと判定されればステップS22へ移行し、駐車していないと判定されれば、経過日数通知の処理は開始されず終了する。
【0050】
次のステップS22では、車両が駐車した地点が経過日数を通知する地点か否かを判定する。この判定は、記憶部17に保存した地点の詳細情報を参照することによって判定する。当該地点が経過日数を通知する地点と判定されたときは、ステップS23に移行し、経過日数通知機能が開始される。
【0051】
なお、ステップS21において車両が駐車したか否かの判定は、図7に示す駐車判定処理に基づいて行われる。
【0052】
まず、図7のステップS31において、車両のイグニッションスイッチがオンになったか否かを判定する。車両が登録地点でイグニッションスイッチをオフにした後スイッチをオンにしたときは、ステップS32に移行し、その地点に駐車したと判定される。
【0053】
一方、ステップS31でイグニッションスイッチがオフからオンになっていなければ、ステップS33に移行する。
【0054】
ステップS33では、エンジンがかかった状態で同一地点に所定の時間以上停車しているか否かを判定する。同一地点に信号待ちのような短時間に比べて長い時間停車していれば、登録地点に立ち寄ったと判断する。この場合、ステップS32に移行して駐車したとみなしている。
【0055】
以上の経過日数機能の開始判定処理によって経過日数機能を開始すると判定されると、この時点から制御部12のカウンタ(図示せず)によってカウントが開始されるとともに、図5(b)に示すように、経路案内画面50上に「本日より経過日数をお知らせします」のような開始通知ダイアログ52が表示される。
【0056】
その後、設定された経過日数通知要件に従って、登録地点に最初に立ち寄った時点を基点として、経過日数が通知される。
【0057】
この通知は、例えば、図8(a)の経路案内画面80上に経過表示エリア81に日数経過状況を表示して、「登録地点立寄り日から2日経過」のように経過日数を通知する。また、指定された経過日数になったときは、図8(b)に示すように、経路案内画面80上に経過表示エリア82に日数経過状況を表示して、「登録地点立寄り日から3日経過」と通知するとともに、音声83で案内するようにしても良い。
【0058】
なお、この通知は、経過日数通知機能の開始後、車両の電源をオンにしたときに表示させるようにしても良い。
【0059】
次に、経過日数通知の終了処理について図9及び図10を参照しながら説明する。
【0060】
経過日数通知機能が動作を開始した後、車両が再び登録地点に駐車したとき、経過日数通知機能を終了するか否かの問い合わせ画面が表示される。車両が再び登録地点に駐車したことにより、例えば登録地点がレンタルビデオ店の場合に、ビデオを返却に来たものと想定し、経過日数通知機能を終了するか否かの問い合わせ画面を表示する。図9(a)に経過日数通知機能終了問い合わせ画面の一例を示す。図9(a)に示すように、自車CMが登録地点TM範囲に駐車したと判定されると、経路案内画面90上に、経過表示エリア92に日数経過状況を表示するとともに、終了問い合わせダイアログ91を表示する。例えば、「登録地点周辺に立寄りました。経過日数お知らせを終了してもよろしいですか。」と表示して、ユーザに問い合わせる。
【0061】
終了問い合わせダイアログ91において経過日数通知機能を終了する旨の「はい」ボタンが選択されると、その後、経過日数通知は行わない。
【0062】
問い合わせダイアログ91において「いいえ」が選択されると、図9(b)に示すように経過表示エリア93に日数経過状況の表示が継続して行われる。また、予め設定する一定日数を経過すると、経過日数通知機能は終了する。
【0063】
図10は経過日数通知の終了処理の一例を示すフローチャートである。図10を参照しながら経過日数通知の終了処理について説明する。
【0064】
まず、ステップS41において、車両が経過日数通知地点に駐車してから所定の日数経過したか否かを判定する。この所定の日数は経過日数通知要件として経過日数を通知する期間を指定した日数である。この日数を経過すれば、ステップS47に移行し、経過していなければ、ステップS42に移行する。
【0065】
次のステップS42では、車両が駐車したか否かを判定する。車両が駐車したと判定されればステップS43に移行し、駐車していないと判定されれば本処理は終了する。
【0066】
次のステップS43では、車両が駐車した地点が経過日数を通知する地点か否かを判定する。この判定は、自車位置が経過日数通知の登録地点の許容エリア範囲内であれば経過日数を通知する地点と判定する。
【0067】
次のステップS44では、当該地点において経過日数通知処理が継続して実施されているか否かを判定する。経過日数通知処理継続中であれば、ステップS45に移行し、経過日数通知処理が終了していれば、本処理は終了する。
【0068】
次のステップS45では、経過日数通知機能を終了してよいか否かの問い合わせダイアログを表示画面に表示する。ステップS44において、経過日数通知処理継続中の登録地点に車両が駐車したと判定されたため、この登録地点に駐車したのは2度目以降ということになる。従って、その地点に駐車したことにより当初の目的を達成したものとみなし、その後経過日数通知機能が不要か否かを問い合わせる。
【0069】
次のステップS46において、ステップS45における問い合わせダイアログで経過日数通知機能を終了する旨の指示を受けたときは、ステップS47に移行する。経過日数通知機能を終了しない旨の指示を受けたときは、本処理は終了し、経過日数通知機能は継続して実施されることになる。
【0070】
次のステップS47では、当該登録地点における経過日数通知機能を終了する。
【0071】
なお、経過日数通知機能の終了後も、登録地点の情報は記憶部17に保存された状態にしておき、再びその地点に駐車した際に経過日数通知機能を使用するか否かを問い合わせるようにしても良い。
【0072】
以上説明したように、本実施形態の車載用ナビゲーション装置100における経過日数通知機能では、複数回利用する店舗等の地点を登録した後、登録した地点に最初に立ち寄った時点からカウントを開始し、経過日数を計測している。また、当該店舗に対して通知が必要な経過日数を予め設定しておき、その設定要件に従って、経過日数を出力している。これにより、返却日等の利用者にとって重要な日付を容易に認識することが可能になる。
【0073】
(2)第2の実施形態
本実施形態では、経過日数通知機能を携帯電話機やPDA等の携帯端末装置に適用した場合について説明する。
【0074】
図11は携帯端末装置150の一例を示す構成図である。携帯端末装置150は、位置検出部111と、情報入力部112と、通信部113と、記憶部114と、表示部115と、音声出力部116と、これら各部を制御する制御部110とで構成される。
【0075】
位置検出部111は、GPS衛星からの信号を受信してユーザの所持する携帯端末装置150(以下、単に携帯端末装置150という)の現在地の経緯度情報を検出する。情報入力部112は、操作ボタン等を操作してユーザの指示又は設定する情報を入力する。通信部113は、外部のサービスセンター等と通信する通信機であり、例えば、必要な領域の地図データ等の情報を取得する。記憶部114は半導体メモリ等で構成され、通信部113を通して取得した地図データや、登録地点の詳細情報などを保存する。
【0076】
表示部115はLCD等で構成される表示画面であり、地図データを基に地図を表示する。さらに、表示部115の画面には、各種操作画面が表示される。また、音声出力部116は、音声を出力するスピーカで構成され、登録地点に最初に立寄ってからの経過日数等の情報を音声出力する。
【0077】
制御部110は上記各部を制御するとともに、経過日数通知機能の実行にあたり、携帯端末装置の現在位置が登録地点に位置するか否かを判断したり、経過日数をカウントして表示部115に表示する等の種々の処理を行う。
【0078】
このように構成された携帯端末装置150において行う経過日数通知処理は基本的には第1の実施形態と同様である。すなわち、経過日数通知処理は、基本的に、次の手順で進行する。まず、経過日数の通知を希望する地点を登録する。次に、その登録地点に携帯端末装置150が位置したときから経過日数がカウントされ、経過日数が携帯端末装置150の画面等を介してユーザに通知される。その後、登録地点に再び携帯端末装置150が位置すると本処理が終了する。
【0079】
まず、経過日数の通知が必要となる地点(店舗や場所)を登録する。この登録の際には経過日数通知要件として、通知する地点に携帯端末装置150の保有者が立寄ってからの案内する経過日数、及び地点を登録する際の有効距離範囲を設定する。これらの要件の登録画面は第1の実施形態で説明した画面と同様である。すなわち、図2(a)に対応する地点登録設定画面20を表示部に表示し、所望の登録地点を指定し、図2(b)に対応する経過日数通知要件設定画面25によって要件を設定する。なお、図2(b)では駐車判定条件としてどの範囲に車両が駐車すれば登録地点に駐車したものとみなすかの条件を設定したが、本実施形態では、有効距離範囲とし、登録地点からどの範囲であれば携帯端末装置150が登録地点に位置するものとみなすかの条件とする。
【0080】
このような地点登録が終了した後、登録した地点に最初に立ち寄ったときから、制御部110によってカウントが開始され、経過日数の検出が継続して行われる。ここで、登録した地点に最初に立ち寄ったか否かは、携帯端末装置150が登録地点の有効距離範囲内に位置すると判定した時点で立ち寄ったと判断し、日数経過通知機能を使用するか否かの問い合わせ画面を表示して、ユーザの判断を仰ぐようにする。
【0081】
日数経過通知機能が動作している間は、指定した所定の日数が経過するまで日数経過表示が携帯端末の画面に表示される。
【0082】
その後、再び、登録地点の有効距離範囲内に携帯端末装置150が位置すると判定されたときは、例えばレンタルビデオ店が地点登録されていた場合はビデオの返却に来たものと判定され、日数経過表示機能を終了するか否かの問い合わせ画面を携帯端末装置150の画面に表示する。この画面は第1の実施形態で説明した図9(a)と同様である。
【0083】
日数経過通知機能を終了する旨の指示を受けた場合には、その後その登録地点に対する日数経過表示は行わない。また、終了しない旨の表示を受けた場合には、その後もその登録地点に対する日数経過表示を行い、所定の日数経過後、日数経過機能を終了する。
【0084】
なお、この地点の登録情報は記憶部114に格納されており、再びその登録地点に立ち寄った場合には新たな日数経過通知処理が行われる。
【0085】
以上説明したように、本実施形態に係る携帯端末装置150では、複数回利用する店舗等の地点を登録した後、登録した地点に最初に立ち寄った時点からカウントを開始し、経過日数を計測している。また、当該店舗に対して通知が必要な経過日数を予め設定しておき、その設定要件に従って、経過日数を出力している。これにより、返却日等の利用者にとって重要な日付を容易に認識することが可能になる。
【0086】
また、経過日数通知機能を終了した後、再び登録地点に立ち寄った場合には新たに経過日数通知機能が動作する。これにより、その地点を利用する度に登録する必要がなく、ユーザにとって利便性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0087】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る車載用ナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。
【図2】地点登録設定画面の一例を示す図である。
【図3】地点登録設定処理の一例を示すフローチャートである。
【図4】地点登録データの一例を示す図である。
【図5】経過日数通知機能の開始処理画面の一例を示す図である。
【図6】経過日数通知処理の一例を示すフローチャート(その1)である。
【図7】経過日数通知処理の一例を示すフローチャート(その2)である。
【図8】経過日数通知画面の一例を示す図である。
【図9】経過日数通知機能の終了処理画面の一例を示す図である。
【図10】経過日数通知の終了処理の一例を示すフローチャートである。
【図11】本発明の第2の実施形態に係る携帯端末装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0088】
2…操作部(情報入力手段)、
3…GPS受信機(位置検出手段)、
4…自立航法センサー、
7…表示部(表示手段)、
10…ナビゲーション装置本体、
12…制御部(制御手段)、
17…記憶部(記憶手段)、
20…地点登録設定画面、
25…経過日数通知要件設定画面、
81,82,92,93…経過表示エリア。
【技術分野】
【0001】
本発明は、車載用ナビゲーション装置及び携帯端末装置に関し、特に、時間情報を管理するスケジュール機能を備えた車載用ナビゲーション装置及び携帯端末装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、携帯電話やPDA等に代表される携帯端末やナビゲーション装置には、アプリケーション機能としてスケジュール機能が備えられている。スケジュール機能を用いて所望の日時にアラーム音を鳴らす等の設定をし、指定した日時になったときに、ユーザに通知するようにしている。
【0003】
例えば、レンタルビデオ店でビデオを借りた後、スケジュール機能を用いて返却日を設定しておき、ビデオの返却忘れを防止するのに使用されている。このように、返却日等の特定の日時をユーザに通知する技術に関連する技術として、例えば、特許文献1に記載されているように、レンタルされるプロジェクタに関し、現在の日付が設定された日付になったか否かを判定して、設定された日付になったときにレンタル期間が過ぎた旨の表示をするようにしたものがある。また、特許文献2に記載されているように、光ディスク再生装置に関し、借りてきた光ディスクの返却期日を入力すると、返却期日を表示部に表示するようにしたものがある。
【特許文献1】特開2004−297557号公報
【特許文献2】特開2005−203056号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記したように、スケジュール機能を用いて、所定の日付(例えば、レンタルビデオの返却日)にアラームを鳴らしたり、ビデオ装置に表示させて、ユーザに注意を喚起することが可能である。
【0005】
しかし、このような所定の日付は、現状では通知の必要がある毎に毎回設定しなければならず、ユーザにとって負担が大きい。
【0006】
また、返却日を毎回設定する必要があるため面倒であり、設定のし忘れや設定に誤りが発生したりするおそれもある。また、特許文献1や特許文献2に記載された技術のように、ビデオ装置等に返却日を表示させる場合には、ビデオを見なければ返却日を知ることができず不便である。
【0007】
本発明は、かかる従来技術の課題に鑑みなされたものであり、複数回出向く場所があるときに、必ず出向かなければならない期日を簡易かつ確実にユーザに通知することが可能な車載用ナビゲーション装置及び携帯端末装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した従来技術の課題を解決するため、本発明の一形態によれば、自車の現在位置を検出する位置検出手段と、地図データを記憶した記憶手段と、画面を介して情報を提供する表示手段と、ユーザが指示又は設定する情報を入力する情報入力手段と、検出された自車位置と前記地図データから、前記情報入力手段を介して指定された登録地点に当該自車が最初に立寄ったと判定したときに、当該判定した日時から経過時間の計測を開始して前記表示手段の画面に当該経過した日数を表示する経過日数通知処理を行う制御手段とを有することを特徴とする車載用ナビゲーション装置が提供される。
【0009】
この形態に係る車載用ナビゲーション装置において、前記制御手段は、前記自車が最初に前記登録地点に立ち寄ったと判定したときに、当該登録地点に立ち寄った時点からの経過日数の通知を行うか否かを問い合わせる旨の情報を前記表示手段の画面に表示させ、前記情報入力手段を介して経過日数の通知を行う旨の指示がなされたときに、前記経過日数通知処理を行うようにしても良い。
【0010】
また、この形態に係る車載用ナビゲーション装置において、前記制御手段は、前記自車が最初に前記登録地点に立ち寄った後に更に当該登録地点に立ち寄ったと判定したときに、当該登録地点に最初に立ち寄った時点からの経過日数の通知を終了するか否かを問い合わせる旨の情報を前記表示手段の画面に表示させるようにしても良い。
【0011】
この形態に係る車載用ナビゲーション装置によれば、複数回利用する店舗等の地点を登録した後、登録した地点に最初に立ち寄った時点からカウントを開始し、経過日数を計測している。また、当該店舗に関して通知が必要な経過日数を予め設定しておき、その設定要件に従って、経過日数を出力している。これにより、返却日等の利用者にとって重要な日付を容易に認識することが可能になる。
【0012】
また、経過日数通知機能を終了した後、再び登録地点に立ち寄った場合には新たに経過日数通知機能が作動する。これにより、その地点を利用する度に登録する必要がなく、ユーザにとって利便性が向上する。
【0013】
また、上述した従来技術の課題を解決するため、本発明の他の形態によれば、現在位置を検出する位置検出手段と、地図データを記憶した記憶手段と、画面を介して情報を提供する表示手段と、ユーザが指示又は設定する情報を入力する情報入力手段と、前記位置検出手段、記憶手段、表示手段及び情報入力手段の入出力を制御する制御手段とを備えた携帯端末装置であって、前記制御手段は、前記携帯端末装置が予め指定された登録地点に位置することを最初に検出したとき、当該検出した日時から経過時間の計測を開始して、前記表示手段の画面に当該経過日数を表示する経過日数通知処理を行うことを特徴とする携帯端末装置が提供される。
【0014】
この形態に係る携帯端末装置において、前記制御手段は、前記携帯端末装置が予め指定された登録地点に位置することを最初に検出したときに、当該検出された日時からの経過日数の通知を行うか否かを問い合わせる旨の情報を前記表示手段の画面に表示させ、前記情報入力手段を介して経過日数の通知を行う旨の指示がなされたときに、前記経過日数通知処理を行うようにしても良い。
【0015】
また、この形態に係る携帯端末装置において、前記制御手段は、前記携帯端末装置が予め指定された登録地点に位置することを最初に検出した後に更に当該登録地点に位置することを検出したときに、当該最初に検出された日時からの経過日数の通知を終了するか否かを問い合わせる旨の情報を前記表示手段の画面に表示させるようにしても良い。
【0016】
この形態に係る携帯端末装置においても、上記の形態に係る車載用ナビゲーション装置と同様に、複数回利用する店舗等の地点を登録した後、登録した地点に最初に立ち寄った時点からカウントを開始し、経過日数を計測している。また、当該店舗に関して通知が必要な経過日数を予め設定しておき、その設定要件に従って、経過日数を出力している。これにより、返却日等の利用者にとって重要な日付を容易に認識することが可能になる。
【0017】
また、経過日数通知機能を終了した後、再び登録地点に立ち寄った場合には新たに経過日数通知機能が作動する。これにより、その地点を利用する度に登録する必要がなく、ユーザにとって利便性が向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
(1)第1の実施形態
以下、本発明の実施形態について、添付の図面を参照して説明する。
【0019】
(車載用ナビゲーション装置の構成)
図1は本発明の一実施形態に係る経過日数通知機能を備えた車載用ナビゲーション装置100の構成を示すブロック図である。
【0020】
図中、1は地図データその他の案内データが記憶されている記憶媒体である。本実施形態では、このようなデータを記憶する記憶媒体としてDVD(DVD−ROM)を使用しているが、ハードディスク又はその他の記憶媒体を使用してもよい。ここに格納されている地図は、1/12500、1/25000、1/50000、1/100000等の各縮尺レベルに応じて適当な大きさの経度幅及び緯度幅に区切られており、この地図に含まれる道路、建築物、施設その他の各種物件は、経度及び緯度で表現された点(ノード)の座標集合として記憶されている。地図データは、(1)道路リスト、ノードテーブル、交差点構成ノードリスト等からなる道路レイヤ、(2)地図画像上に道路、建築物、公園、河川等を表示するための背景レイヤ、(3)市町村名などの行政区画名、道路名、交差点名などを指示する文字や地図記号等を表示するための文字・記号レイヤなどから構成されている。
【0021】
また、DVD1には、マップマッチングで使用される道路の形状を表現した道路データが記憶されている。この道路データは道路の形状に応じてノード間の距離が異なるシェープノードとシェープノード間のリンクで構成されている。
【0022】
また、2はナビゲーション装置本体10を操作するための操作ボタン等が設けられた操作部を示す。この操作部2の形態としては、後述するように表示部7の画面に設定されるタッチパネル機能を有した「操作画面」でも良い。また、リモコン送信機及びリモコン受信機が含まれ、ユーザは手元のリモコン送信機でナビゲーション装置本体10を操作することができるようにしても良い。
【0023】
また、3は複数のGPS衛星から送られてくるGPS信号を受信して車両の現在位置の経度、緯度、PDOP(Position DOP)値及びHDOP(Horizontal DOP)値等のGPSデータを生成して出力するGPS受信機を示す。4は自立航法センサーを示す。この自立航法センサー4は、車両回転角度を検出するジャイロ等の角度センサーと、一定の走行距離毎にパルスを発生する走行距離センサーとにより構成されており、自車の走行速度を検出するのに用いられる。
【0024】
また、5は各種のサービスセンタと通信するための車載電話機等の通信機、6は電波ビーコン又は光ビーコンから送られてくるVICS(道路交通情報通信システム)情報を受信するVICS受信機を示す。これらのビーコンは路肩に設置され、警察署、道路管理者及び統合センターに接続され、周辺の渋滞情報等を提供する。
【0025】
また、7は液晶パネル等の表示部であり、後述するようにナビゲーション装置本体10からの制御に基づき、この表示部7の表示画面には、車両の現在位置の周囲の地図や、出発地から目的地までの誘導経路、車両位置マークなどの案内情報、さらには各種操作画面が表示される。8は音声によりユーザに案内情報を提供するためのスピーカーを示す。
【0026】
ナビゲーション装置本体10において、11はDVD−ROMドライブ1を介してDVD−ROM1aから読み出された地図データを一時的に格納するバッファメモリを示す。12はマイクロコンピュータにより構成される制御部を示す。制御部12は、ナビゲーション用のプログラム(経路探索の処理やそれに基づく経路案内に必要な表示出力制御等を行うためのプログラム)を内蔵しており、このプログラムに従い、GPS受信機3から出力される信号に基づいて自車の現在位置を検出したり、自立航法センサー4から出力される信号に基づいて自車の走行速度(車速)を算出したり、表示させたい地図のデータをDBD−ROMドライブ1を介してDVD−ROM1aからバッファメモリ11に読み出したり、バッファメモリ11に読み出された地図データを用いて設定された探索条件で出発地から目的地までの誘導径路を探索するなど、種々の処理を実行する。
【0027】
13はバッファメモリ11に読み出された地図データを用いて地図画像を生成する地図描画部、14は動作状況に応じた各種メニュー画面や車両位置マーク及びカーソル等の各種マークを生成する操作画面・マーク発生部を示す。15は制御部12で探索した誘導経路を記憶する誘導経路記憶部、16は誘導経路を描画する誘導経路描画部を示す。誘導経路記憶部15には、制御部12によって探索された誘導経路の全ノードが出発地から目的地まで記憶される。誘導経路描画部16は、地図を表示する際に、誘導経路記憶部15から誘導経路情報を読み出して、誘導経路を他の道路とは異なる色及び線幅で描画する。17は記憶部を示し、操作部2を介して設定された登録地点の経緯度等のデータ情報が記憶される。
【0028】
18は音声出力部を示し、制御部12からの信号に基づいて音声信号をスピーカー8に供給する。19は画像合成部を示し、地図描画部13で描画された地図画像に、操作画面・マーク発生部14で生成した各種マークや操作画面、誘導経路描画部16で描画した誘導経路などを重ね合わせて表示部7の表示画面に表示させる。
【0029】
次に図面を参照して、経過日数通知処理について説明する。経過日数通知処理は、基本的に、次の手順で進行する。まず、経過日数の通知を希望する地点を登録する。次に、その登録地点(後述するように、登録地点を中心とした所定範囲内)に車両が駐車したときから経過日数がカウントされ、経過日数が画面等を介してユーザに通知される。その後、登録地点(登録地点を中心とした所定範囲内)に再び車両が駐車すると本処理が終了する。
【0030】
以下に、上記処理について詳細に説明する。
【0031】
まず、経過日数の通知を希望する店舗や場所等の地点の登録について説明する。図2(a)は、地点登録設定画面20を示している。
【0032】
地点登録設定画面20上で、登録したい地点を指定する。この指定は、図2(a)に示す破線22を移動させて、ボックス状のポインタ22aを目的とする地点TPにあわせるようにして指定する。
【0033】
登録地点を指定した後、「地点を登録」ボタン21を選択して、地点登録の詳細設定画面23に移行させる。図2(b)は、詳細設定画面23において、カウントアップボタン24を選択し、経過日数通知要件設定画面25を表示させた状態を示している。
【0034】
経過日数通知要件設定画面25では、指定した登録地点について、その登録地点に「立ち寄ってから案内する日数」及び「駐車判定条件」を設定する。例えば、立ち寄ってから案内する日数(以後、経過日数ともいう)をデフォルトで3日及び7日が設定されるようにしておき、適宜ユーザが変更するようにしてもよい。
【0035】
この経過日数は、登録地点に立ち寄ってから何日経過したときに経過日数を通知するかを指定する日数である。例えば、レンタルビデオ店でビデオを借りたとき返却日が4日後であれば、経過日数を4日とする。また、ある地点からの景色を周期的に撮影したいときなどは、その周期日数を指定しておくようにしても良い。
【0036】
駐車判定条件は、登録地点を中心とした範囲であり、その範囲内に駐車すれば登録地点に駐車したと判定される。図2(b)の例では、登録地点を中心に500m以内としている。この駐車判定条件(以下、許容エリアともいう)も経過日数と同様に、ユーザが適宜変更可能である。
【0037】
登録地点と同一の地点に車両が駐車できれば、駐車判定条件として許容エリアを指定する必要はない。しかし、通常は登録地点と完全同一地点に駐車できるという保証はなく、また、駐車場に駐車する場合、決まったところに駐車できるとは限らない。従って、登録地点からどの程度離れていればその地点に駐車したことになるかを許容エリアとして指定する。
【0038】
登録地点は、図2(b)の「戻る」ボタン26を選択することにより、決定される。このとき、登録地点に関するデータが記憶部17に保存される。
【0039】
図3は地点登録の処理を説明するフローチャートを示している。
【0040】
まず、ステップS11において、登録地点の経緯度を記憶部17に保存する。登録地点の経緯度は、図2(a)の地点登録画面で指定されたデータであり、図2(b)の地点登録詳細設定画面23において「位置情報」を選択して確認することができる。
【0041】
次のステップS12において、登録地点の名称を記憶部17に保存する。登録地点の名称は、図2(b)の地点登録詳細設定画面23において「詳細情報」を選択して設定する。
【0042】
次のステップS13において、登録地点が経過日数通知機能を使用するか否かを判定する。この判定は、登録地点が地点登録詳細設定画面23のカウントアップボタン24によって経過日数通知要件が設定された地点であるか否かによって判定する。経過日数通知要件が設定されれば、次のステップS14において、通知する経過日数を記憶部17に保存する。
【0043】
上記の登録地点の経緯度、名称、通知する経過日数は登録地点毎に保存される。図4は、地点登録データの一例を示している。例えば、登録地点No.1は経度がa1、緯度がb1、名称がn1であり、経過日数通知機能を使用し、通知する経過日数は3日であることを示している。
【0044】
また、図4に示すように、登録地点の設定は、複数地点について行うことができる。その場合には、図2(b)の「戻る」ボタンを選択して地点登録設定画面20を表示させ、地点登録設定画面20上で新たな登録地点を指定して、「地点を登録」ボタン21を選択し、地点登録詳細設定画面23で詳細登録を行うことを繰り返し実行する。
【0045】
次に、経過日数通知の開始処理について図5から図8を参照しながら説明する。
【0046】
図5(a)は、自車CMが登録地点TMに最初に立ち寄ったときの経路案内画面50を示している。図5(a)に示すように、自車CMが登録地点TMに最初に立ち寄ると、経過日数通知機能を使用するか否かを問い合わせるダイアログ画面51が表示される。このダイアログ画面51に対して「はい」を選択することにより、経過日数通知機能が開始される。目的とする登録地点ではなく、「いいえ」が選択されると、経過日数通知機能は作動しない。また、「はい」「いいえ」のいずれも選択されない場合は所定の時間経過後、この問い合わせ画面は閉じられる。その後、この登録地点に立ち寄る毎に問い合わせ画面が表示され、ユーザに経過日数機能を使用するか否かを問い合わせる。
【0047】
なお、車両が駐車した地点が、複数登録した登録地点の許容エリア内の場合は、どの登録地点に立ち寄ったのかを特定することができない。そのため、図5(a)に示すような問い合わせダイアログを表示し、ユーザに問い合わせる。このダイアログ表示は、経過日数通知機能を使用するか否かの問い合わせを登録地点の具体的名称などの情報とともに表示するようにしても良い。
【0048】
以下、図6、図7を参照しながら、経過日数通知の開始処理について説明する。
【0049】
図6のステップS21において、車両が駐車したか否かを判定する。車両が登録地点に駐車したか否かは、GPS受信機3を介してGPS衛星からの信号を受信して車両の現在位置を検出し、その位置が登録した許容エリアに含まれるか否かを判定することによって行う。車両が駐車したと判定されればステップS22へ移行し、駐車していないと判定されれば、経過日数通知の処理は開始されず終了する。
【0050】
次のステップS22では、車両が駐車した地点が経過日数を通知する地点か否かを判定する。この判定は、記憶部17に保存した地点の詳細情報を参照することによって判定する。当該地点が経過日数を通知する地点と判定されたときは、ステップS23に移行し、経過日数通知機能が開始される。
【0051】
なお、ステップS21において車両が駐車したか否かの判定は、図7に示す駐車判定処理に基づいて行われる。
【0052】
まず、図7のステップS31において、車両のイグニッションスイッチがオンになったか否かを判定する。車両が登録地点でイグニッションスイッチをオフにした後スイッチをオンにしたときは、ステップS32に移行し、その地点に駐車したと判定される。
【0053】
一方、ステップS31でイグニッションスイッチがオフからオンになっていなければ、ステップS33に移行する。
【0054】
ステップS33では、エンジンがかかった状態で同一地点に所定の時間以上停車しているか否かを判定する。同一地点に信号待ちのような短時間に比べて長い時間停車していれば、登録地点に立ち寄ったと判断する。この場合、ステップS32に移行して駐車したとみなしている。
【0055】
以上の経過日数機能の開始判定処理によって経過日数機能を開始すると判定されると、この時点から制御部12のカウンタ(図示せず)によってカウントが開始されるとともに、図5(b)に示すように、経路案内画面50上に「本日より経過日数をお知らせします」のような開始通知ダイアログ52が表示される。
【0056】
その後、設定された経過日数通知要件に従って、登録地点に最初に立ち寄った時点を基点として、経過日数が通知される。
【0057】
この通知は、例えば、図8(a)の経路案内画面80上に経過表示エリア81に日数経過状況を表示して、「登録地点立寄り日から2日経過」のように経過日数を通知する。また、指定された経過日数になったときは、図8(b)に示すように、経路案内画面80上に経過表示エリア82に日数経過状況を表示して、「登録地点立寄り日から3日経過」と通知するとともに、音声83で案内するようにしても良い。
【0058】
なお、この通知は、経過日数通知機能の開始後、車両の電源をオンにしたときに表示させるようにしても良い。
【0059】
次に、経過日数通知の終了処理について図9及び図10を参照しながら説明する。
【0060】
経過日数通知機能が動作を開始した後、車両が再び登録地点に駐車したとき、経過日数通知機能を終了するか否かの問い合わせ画面が表示される。車両が再び登録地点に駐車したことにより、例えば登録地点がレンタルビデオ店の場合に、ビデオを返却に来たものと想定し、経過日数通知機能を終了するか否かの問い合わせ画面を表示する。図9(a)に経過日数通知機能終了問い合わせ画面の一例を示す。図9(a)に示すように、自車CMが登録地点TM範囲に駐車したと判定されると、経路案内画面90上に、経過表示エリア92に日数経過状況を表示するとともに、終了問い合わせダイアログ91を表示する。例えば、「登録地点周辺に立寄りました。経過日数お知らせを終了してもよろしいですか。」と表示して、ユーザに問い合わせる。
【0061】
終了問い合わせダイアログ91において経過日数通知機能を終了する旨の「はい」ボタンが選択されると、その後、経過日数通知は行わない。
【0062】
問い合わせダイアログ91において「いいえ」が選択されると、図9(b)に示すように経過表示エリア93に日数経過状況の表示が継続して行われる。また、予め設定する一定日数を経過すると、経過日数通知機能は終了する。
【0063】
図10は経過日数通知の終了処理の一例を示すフローチャートである。図10を参照しながら経過日数通知の終了処理について説明する。
【0064】
まず、ステップS41において、車両が経過日数通知地点に駐車してから所定の日数経過したか否かを判定する。この所定の日数は経過日数通知要件として経過日数を通知する期間を指定した日数である。この日数を経過すれば、ステップS47に移行し、経過していなければ、ステップS42に移行する。
【0065】
次のステップS42では、車両が駐車したか否かを判定する。車両が駐車したと判定されればステップS43に移行し、駐車していないと判定されれば本処理は終了する。
【0066】
次のステップS43では、車両が駐車した地点が経過日数を通知する地点か否かを判定する。この判定は、自車位置が経過日数通知の登録地点の許容エリア範囲内であれば経過日数を通知する地点と判定する。
【0067】
次のステップS44では、当該地点において経過日数通知処理が継続して実施されているか否かを判定する。経過日数通知処理継続中であれば、ステップS45に移行し、経過日数通知処理が終了していれば、本処理は終了する。
【0068】
次のステップS45では、経過日数通知機能を終了してよいか否かの問い合わせダイアログを表示画面に表示する。ステップS44において、経過日数通知処理継続中の登録地点に車両が駐車したと判定されたため、この登録地点に駐車したのは2度目以降ということになる。従って、その地点に駐車したことにより当初の目的を達成したものとみなし、その後経過日数通知機能が不要か否かを問い合わせる。
【0069】
次のステップS46において、ステップS45における問い合わせダイアログで経過日数通知機能を終了する旨の指示を受けたときは、ステップS47に移行する。経過日数通知機能を終了しない旨の指示を受けたときは、本処理は終了し、経過日数通知機能は継続して実施されることになる。
【0070】
次のステップS47では、当該登録地点における経過日数通知機能を終了する。
【0071】
なお、経過日数通知機能の終了後も、登録地点の情報は記憶部17に保存された状態にしておき、再びその地点に駐車した際に経過日数通知機能を使用するか否かを問い合わせるようにしても良い。
【0072】
以上説明したように、本実施形態の車載用ナビゲーション装置100における経過日数通知機能では、複数回利用する店舗等の地点を登録した後、登録した地点に最初に立ち寄った時点からカウントを開始し、経過日数を計測している。また、当該店舗に対して通知が必要な経過日数を予め設定しておき、その設定要件に従って、経過日数を出力している。これにより、返却日等の利用者にとって重要な日付を容易に認識することが可能になる。
【0073】
(2)第2の実施形態
本実施形態では、経過日数通知機能を携帯電話機やPDA等の携帯端末装置に適用した場合について説明する。
【0074】
図11は携帯端末装置150の一例を示す構成図である。携帯端末装置150は、位置検出部111と、情報入力部112と、通信部113と、記憶部114と、表示部115と、音声出力部116と、これら各部を制御する制御部110とで構成される。
【0075】
位置検出部111は、GPS衛星からの信号を受信してユーザの所持する携帯端末装置150(以下、単に携帯端末装置150という)の現在地の経緯度情報を検出する。情報入力部112は、操作ボタン等を操作してユーザの指示又は設定する情報を入力する。通信部113は、外部のサービスセンター等と通信する通信機であり、例えば、必要な領域の地図データ等の情報を取得する。記憶部114は半導体メモリ等で構成され、通信部113を通して取得した地図データや、登録地点の詳細情報などを保存する。
【0076】
表示部115はLCD等で構成される表示画面であり、地図データを基に地図を表示する。さらに、表示部115の画面には、各種操作画面が表示される。また、音声出力部116は、音声を出力するスピーカで構成され、登録地点に最初に立寄ってからの経過日数等の情報を音声出力する。
【0077】
制御部110は上記各部を制御するとともに、経過日数通知機能の実行にあたり、携帯端末装置の現在位置が登録地点に位置するか否かを判断したり、経過日数をカウントして表示部115に表示する等の種々の処理を行う。
【0078】
このように構成された携帯端末装置150において行う経過日数通知処理は基本的には第1の実施形態と同様である。すなわち、経過日数通知処理は、基本的に、次の手順で進行する。まず、経過日数の通知を希望する地点を登録する。次に、その登録地点に携帯端末装置150が位置したときから経過日数がカウントされ、経過日数が携帯端末装置150の画面等を介してユーザに通知される。その後、登録地点に再び携帯端末装置150が位置すると本処理が終了する。
【0079】
まず、経過日数の通知が必要となる地点(店舗や場所)を登録する。この登録の際には経過日数通知要件として、通知する地点に携帯端末装置150の保有者が立寄ってからの案内する経過日数、及び地点を登録する際の有効距離範囲を設定する。これらの要件の登録画面は第1の実施形態で説明した画面と同様である。すなわち、図2(a)に対応する地点登録設定画面20を表示部に表示し、所望の登録地点を指定し、図2(b)に対応する経過日数通知要件設定画面25によって要件を設定する。なお、図2(b)では駐車判定条件としてどの範囲に車両が駐車すれば登録地点に駐車したものとみなすかの条件を設定したが、本実施形態では、有効距離範囲とし、登録地点からどの範囲であれば携帯端末装置150が登録地点に位置するものとみなすかの条件とする。
【0080】
このような地点登録が終了した後、登録した地点に最初に立ち寄ったときから、制御部110によってカウントが開始され、経過日数の検出が継続して行われる。ここで、登録した地点に最初に立ち寄ったか否かは、携帯端末装置150が登録地点の有効距離範囲内に位置すると判定した時点で立ち寄ったと判断し、日数経過通知機能を使用するか否かの問い合わせ画面を表示して、ユーザの判断を仰ぐようにする。
【0081】
日数経過通知機能が動作している間は、指定した所定の日数が経過するまで日数経過表示が携帯端末の画面に表示される。
【0082】
その後、再び、登録地点の有効距離範囲内に携帯端末装置150が位置すると判定されたときは、例えばレンタルビデオ店が地点登録されていた場合はビデオの返却に来たものと判定され、日数経過表示機能を終了するか否かの問い合わせ画面を携帯端末装置150の画面に表示する。この画面は第1の実施形態で説明した図9(a)と同様である。
【0083】
日数経過通知機能を終了する旨の指示を受けた場合には、その後その登録地点に対する日数経過表示は行わない。また、終了しない旨の表示を受けた場合には、その後もその登録地点に対する日数経過表示を行い、所定の日数経過後、日数経過機能を終了する。
【0084】
なお、この地点の登録情報は記憶部114に格納されており、再びその登録地点に立ち寄った場合には新たな日数経過通知処理が行われる。
【0085】
以上説明したように、本実施形態に係る携帯端末装置150では、複数回利用する店舗等の地点を登録した後、登録した地点に最初に立ち寄った時点からカウントを開始し、経過日数を計測している。また、当該店舗に対して通知が必要な経過日数を予め設定しておき、その設定要件に従って、経過日数を出力している。これにより、返却日等の利用者にとって重要な日付を容易に認識することが可能になる。
【0086】
また、経過日数通知機能を終了した後、再び登録地点に立ち寄った場合には新たに経過日数通知機能が動作する。これにより、その地点を利用する度に登録する必要がなく、ユーザにとって利便性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0087】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る車載用ナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。
【図2】地点登録設定画面の一例を示す図である。
【図3】地点登録設定処理の一例を示すフローチャートである。
【図4】地点登録データの一例を示す図である。
【図5】経過日数通知機能の開始処理画面の一例を示す図である。
【図6】経過日数通知処理の一例を示すフローチャート(その1)である。
【図7】経過日数通知処理の一例を示すフローチャート(その2)である。
【図8】経過日数通知画面の一例を示す図である。
【図9】経過日数通知機能の終了処理画面の一例を示す図である。
【図10】経過日数通知の終了処理の一例を示すフローチャートである。
【図11】本発明の第2の実施形態に係る携帯端末装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0088】
2…操作部(情報入力手段)、
3…GPS受信機(位置検出手段)、
4…自立航法センサー、
7…表示部(表示手段)、
10…ナビゲーション装置本体、
12…制御部(制御手段)、
17…記憶部(記憶手段)、
20…地点登録設定画面、
25…経過日数通知要件設定画面、
81,82,92,93…経過表示エリア。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自車の現在位置を検出する位置検出手段と、
地図データを記憶した記憶手段と、
画面を介して情報を提供する表示手段と、
ユーザが指示又は設定する情報を入力する情報入力手段と、
検出された自車位置と前記地図データから、前記情報入力手段を介して指定された登録地点に当該自車が最初に立寄ったと判定したときに、当該判定した日時から経過時間の計測を開始して前記表示手段の画面に当該経過した日数を表示する経過日数通知処理を行う制御手段とを有することを特徴とする車載用ナビゲーション装置。
【請求項2】
前記制御手段は、前記自車が最初に前記登録地点に立ち寄ったと判定したときに、当該登録地点に立ち寄った時点からの経過日数の通知を行うか否かを問い合わせる旨の情報を前記表示手段の画面に表示させ、前記情報入力手段を介して経過日数の通知を行う旨の指示がなされたときに、前記経過日数通知処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の車載用ナビゲーション装置。
【請求項3】
前記制御手段は、前記自車が最初に前記登録地点に立ち寄った後に更に当該登録地点に立ち寄ったと判定したときに、当該登録地点に最初に立ち寄った時点からの経過日数の通知を終了するか否かを問い合わせる旨の情報を前記表示手段の画面に表示させることを特徴とする請求項1に記載の車載用ナビゲーション装置。
【請求項4】
前記制御手段は、前記自車が前記登録地点に駐車したか又は所定の時間を超えて停車したと判定したときに、当該登録地点に立ち寄ったものと判定することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の車載用ナビゲーション装置。
【請求項5】
前記登録地点は、当該地点を中心とした所定の距離範囲内を含むことを特徴とする請求項1に記載の車載用ナビゲーション装置。
【請求項6】
現在位置を検出する位置検出手段と、
地図データを記憶した記憶手段と、
画面を介して情報を提供する表示手段と、
ユーザが指示又は設定する情報を入力する情報入力手段と、
前記位置検出手段、記憶手段、表示手段及び情報入力手段の入出力を制御する制御手段とを備えた携帯端末装置であって、
前記制御手段は、前記携帯端末装置が予め指定された登録地点に位置することを最初に検出したとき、当該検出した日時から経過時間の計測を開始して、前記表示手段の画面に当該経過日数を表示する経過日数通知処理を行うことを特徴とする携帯端末装置。
【請求項7】
前記制御手段は、前記携帯端末装置が予め指定された登録地点に位置することを最初に検出したときに、当該検出された日時からの経過日数の通知を行うか否かを問い合わせる旨の情報を前記表示手段の画面に表示させ、前記情報入力手段を介して経過日数の通知を行う旨の指示がなされたときに、前記経過日数通知処理を行うことを特徴とする請求項6に記載の携帯端末装置。
【請求項8】
前記制御手段は、前記携帯端末装置が予め指定された登録地点に位置することを最初に検出した後に更に当該登録地点に位置することを検出したときに、当該最初に検出された日時からの経過日数の通知を終了するか否かを問い合わせる旨の情報を前記表示手段の画面に表示させることを特徴とする請求項6に記載の携帯端末装置。
【請求項1】
自車の現在位置を検出する位置検出手段と、
地図データを記憶した記憶手段と、
画面を介して情報を提供する表示手段と、
ユーザが指示又は設定する情報を入力する情報入力手段と、
検出された自車位置と前記地図データから、前記情報入力手段を介して指定された登録地点に当該自車が最初に立寄ったと判定したときに、当該判定した日時から経過時間の計測を開始して前記表示手段の画面に当該経過した日数を表示する経過日数通知処理を行う制御手段とを有することを特徴とする車載用ナビゲーション装置。
【請求項2】
前記制御手段は、前記自車が最初に前記登録地点に立ち寄ったと判定したときに、当該登録地点に立ち寄った時点からの経過日数の通知を行うか否かを問い合わせる旨の情報を前記表示手段の画面に表示させ、前記情報入力手段を介して経過日数の通知を行う旨の指示がなされたときに、前記経過日数通知処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の車載用ナビゲーション装置。
【請求項3】
前記制御手段は、前記自車が最初に前記登録地点に立ち寄った後に更に当該登録地点に立ち寄ったと判定したときに、当該登録地点に最初に立ち寄った時点からの経過日数の通知を終了するか否かを問い合わせる旨の情報を前記表示手段の画面に表示させることを特徴とする請求項1に記載の車載用ナビゲーション装置。
【請求項4】
前記制御手段は、前記自車が前記登録地点に駐車したか又は所定の時間を超えて停車したと判定したときに、当該登録地点に立ち寄ったものと判定することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の車載用ナビゲーション装置。
【請求項5】
前記登録地点は、当該地点を中心とした所定の距離範囲内を含むことを特徴とする請求項1に記載の車載用ナビゲーション装置。
【請求項6】
現在位置を検出する位置検出手段と、
地図データを記憶した記憶手段と、
画面を介して情報を提供する表示手段と、
ユーザが指示又は設定する情報を入力する情報入力手段と、
前記位置検出手段、記憶手段、表示手段及び情報入力手段の入出力を制御する制御手段とを備えた携帯端末装置であって、
前記制御手段は、前記携帯端末装置が予め指定された登録地点に位置することを最初に検出したとき、当該検出した日時から経過時間の計測を開始して、前記表示手段の画面に当該経過日数を表示する経過日数通知処理を行うことを特徴とする携帯端末装置。
【請求項7】
前記制御手段は、前記携帯端末装置が予め指定された登録地点に位置することを最初に検出したときに、当該検出された日時からの経過日数の通知を行うか否かを問い合わせる旨の情報を前記表示手段の画面に表示させ、前記情報入力手段を介して経過日数の通知を行う旨の指示がなされたときに、前記経過日数通知処理を行うことを特徴とする請求項6に記載の携帯端末装置。
【請求項8】
前記制御手段は、前記携帯端末装置が予め指定された登録地点に位置することを最初に検出した後に更に当該登録地点に位置することを検出したときに、当該最初に検出された日時からの経過日数の通知を終了するか否かを問い合わせる旨の情報を前記表示手段の画面に表示させることを特徴とする請求項6に記載の携帯端末装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2009−2825(P2009−2825A)
【公開日】平成21年1月8日(2009.1.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−164825(P2007−164825)
【出願日】平成19年6月22日(2007.6.22)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.VICS
【出願人】(000101732)アルパイン株式会社 (2,424)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年1月8日(2009.1.8)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年6月22日(2007.6.22)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.VICS
【出願人】(000101732)アルパイン株式会社 (2,424)
【Fターム(参考)】
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