説明

車載用ナビゲーション装置

【課題】天候の条件を考慮しつつ所望の道路のみを回避道路として簡便に設定することができ、ユーザの希望を十分に反映したナビゲーションを実現することができる「車載用ナビゲーション装置」を提供すること。
【解決手段】回避道路の天候の条件を指定する天候条件指定手段29と、天候の情報を取得する天候情報取得手段11と、前記天候の条件が指定されている場合に、回避道路を、当該天候の条件の指定をともなった状態として設定する回避道路設定手段28と、設定された回避道路が天候の条件の指定をともなったものである場合には、指定された天候の条件が天候情報取得手段11によって取得された天候の情報と一致する場合にのみ、前記設定された回避道路を回避する推奨経路を探索する推奨経路探索手段24とを備えたこと。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車載用ナビゲーション装置に係り、特に、目的地までの推奨経路に沿って自車両を現在地から目的地まで誘導するのに好適な車載用ナビゲーション装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、車載用ナビゲーション装置では、ユーザが予め設定した目的地までの推奨経路の探索条件を満足する推奨経路を探索し、探索された推奨経路に沿って、自車両を現在地から目的地まで誘導するナビゲーションが行われていた。
【0003】
このような車載用ナビゲーション装置には、推奨経路の探索条件の1つとして、推奨経路に含まれることを回避すべき道路である回避道路を設定する機能を備えたものがあった。
【0004】
この種の回避道路を設定する機能を備えた車載用ナビゲーション装置によれば、設定された回避道路を回避するような推奨経路を探索して自車両の誘導に用いることが可能とされていた。
【0005】
【特許文献1】特開平9−119844号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来、回避道路の設定は、ディスプレイに表示された地図上の所望の領域をドラッグ等の方法で選択することによって行っていたため、所望の道路だけを個別に選択して回避道路として設定することができなかった。
【0007】
また、回避したい道路の中には、例えば、雪が降る日にのみ回避したいという天候の条件に関するユーザの希望をともなったものがあるにもかかわらず、従来は、天候の条件を考慮した回避道路の設定ができなかった。
【0008】
そこで、本発明は、このような点に鑑みなされたものであり、天候の条件を考慮しつつ所望の道路のみを回避道路として簡便に設定することができ、ひいては、ユーザの希望が十分に反映されたナビゲーションを実現することができる車載用ナビゲーション装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前述した目的を達成するため、本発明に係る車載用ナビゲーション装置は、目的地までの推奨経路に沿って自車両を現在地から目的地まで誘導する車載用ナビゲーション装置であって、前記推奨経路に含まれることを回避すべき道路である回避道路を、ノード単位またはリンク単位として設定可能な回避道路設定手段と、目的地までの推奨経路を探索するように形成され、前記回避道路設定手段によって前記回避道路が設定されている場合に、当該回避道路を回避する前記推奨経路を探索するように形成された推奨経路探索手段と、前記回避道路を回避する前記推奨経路の探索が行われるための条件として、天候の条件を指定する天候条件指定手段と、天候の情報を取得する天候情報取得手段とを備え、前記回避道路設定手段は、前記天候条件指定手段によって前記天候の条件が指定されている場合には、前記回避道路を、当該天候の条件の指定をともなった状態として設定するように形成され、前記推奨経路探索手段が、前記回避道路設定手段によって設定された前記回避道路が前記天候の条件の指定をともなったものである場合には、指定された前記天候の条件が前記天候情報取得手段によって取得された前記天候の情報と一致する場合にのみ、前記回避道路設定手段によって設定された前記回避道路を回避する推奨経路を探索するように形成されていることを特徴としている。
【0010】
また、本発明に係る他の車載用ナビゲーション装置は、前記天候情報取得手段は、前記天候の情報を更新可能に形成され、前記推奨経路探索手段は、指定された前記天候の条件が前記天候情報取得手段によって取得された最新の天候の情報と一致するような前記回避道路を回避する推奨経路を、前記最新の天候の情報の変化に応じて動的に探索するように形成されていることを特徴としている。
【0011】
さらに、本発明に係る他の車載用ナビゲーション装置は、前記回避道路設定手段は、複数の回避道路を設定可能に形成され、前記天候条件指定手段は、前記複数の回避道路に対して選択的かつ個別に天候の条件が指定可能に形成されていることを特徴としている。
【0012】
さらにまた、本発明に係る他の車載用ナビゲーション装置は、前記回避道路を設定するための条件として、当該回避道路における自車両の進行方向の条件を指定する進行方向条件指定手段を備え、前記回避道路設定手段は、前記進行方向条件指定手段によって指定された前記進行方向の条件を満足するような前記回避道路を設定するように形成されていることを特徴としている。
【0013】
また、本発明に係る他の車載用ナビゲーション装置は、前記回避道路設定手段は、複数の回避道路を設定可能に形成され、前記進行方向条件指定手段は、前記複数の回避道路に対して個別に進行方向の条件が指定可能に形成されていることを特徴としている。
【0014】
さらに、本発明に係る他の車載用ナビゲーション装置は、前記回避道路を設定するための条件として、当該回避道路の勾配の条件を指定する勾配条件指定手段を備え、前記回避道路設定手段は、前記勾配条件指定手段によって前記勾配の条件が指定されている場合には、前記勾配の条件を満足するような前記回避道路を設定するように形成されていることを特徴としている。
【0015】
さらにまた、本発明に係る他の車載用ナビゲーション装置は、前記回避道路設定手段は、複数の回避道路を設定可能に形成され、前記勾配条件指定手段は、前記複数の回避道路に対して選択的かつ個別に勾配の条件が指定可能に形成されていることを特徴としている。
【0016】
また、本発明に係る他の車載用ナビゲーション装置は、前記回避道路に対応するノードまたはリンクをユーザが選択可能な状態として表示部に表示する処理を行う表示処理手段を備え、前記回避道路設定手段は、前記表示処理手段によって表示された前記回避道路に対応するノードまたはリンクを選択するユーザ操作にともなって、前記回避道路を設定するように形成されていることを特徴としている。
【発明の効果】
【0017】
本発明に係る車載用ナビゲーション装置によれば、回避道路をノード単位またはリンク単位として選択して設定することができ、また、設定された回避道路を考慮した推奨経路の探索が行われるための条件として予め指定された天候の条件が、取得された天候の情報と一致する場合にのみ、設定された回避道路を考慮した推奨経路を探索することができるので、天候の条件を考慮しつつ所望の道路のみを回避道路として簡便に設定することができ、ひいては、ユーザの希望が十分に反映されたナビゲーションを行うことができる。
【0018】
また、本発明に係る他の車載用ナビゲーション装置によれば、回避道路を考慮した推奨経路の探索の際に、最新の天候の情報を用いて動的な経路探索を行うことができるので、天候に関するユーザの希望により適合した回避道路を考慮した推奨経路の探索を行うことができる。
【0019】
さらに、本発明に係る他の車載用ナビゲーション装置によれば、複数の回避道路を、これらに対して選択的かつ個別に天候の条件が指定された状態として設定することができるので、天候に関するユーザの希望にさらに適合した回避道路を考慮した推奨経路の探索を行うことができる。
【0020】
さらにまた、本発明に係る他の車載用ナビゲーション装置によれば、進行方向の条件も考慮した回避道路の設定を行うことができるので、進行方向に関するユーザの希望に適合した回避道路を考慮した推奨経路の探索を行うことができる。
【0021】
また、本発明に係る他の車載用ナビゲーション装置によれば、複数の回避道路を、これらに対して個別に進行方向の条件が指定された状態として設定することができるので、進行方向に関するユーザの希望にさらに適合した回避道路を考慮した推奨経路の探索を行うことができる。
【0022】
さらに、本発明に係る他の車載用ナビゲーション装置によれば、勾配の条件も考慮した回避道路の設定を行うことができるので、道路の勾配に関するユーザの希望に適合した回避道路を考慮した推奨経路の探索を行うことができる。
【0023】
さらにまた、本発明に係る他の車載用ナビゲーション装置によれば、複数の回避道路を、これらに対して選択的かつ個別に勾配の条件が指定された状態として設定することができるので、勾配に関するユーザの希望にさらに適合した回避道路を考慮した推奨経路の探索を行うことができる。
【0024】
また、本発明に係る他の車載用ナビゲーション装置によれば、回避道路に対応するノードまたはリンクをユーザが選択可能な状態として表示することができるので、ノード単位またはリンク単位としての回避道路の選択および設定をさらに簡便に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下、本発明に係る車載用ナビゲーション装置の実施形態について、図1乃至図8を参照して説明する。
【0026】
図1に示すように、本実施形態における車載用ナビゲーション装置1は、大別して、ナビゲーションメインユニット2と、このナビゲーションメインユニット2にそれぞれ接続された地図読出装置3、入力操作部5、GPSレシーバ6、自律航法センサ7、表示部としてのディスプレイ8、スピーカ9および天候情報取得手段としての天候情報取得部11とによって構成されている。
【0027】
なお、入力操作部5は、リモコン、ディスプレイ8のタッチパネルまたはロータリもしくはリニアエンコーダ等であってもよい。
【0028】
また、天候情報取得部11は、ラジオ受信機や天候の情報(以下、天候情報と称する)を提供するWebサイトに定期的にアクセスするインターネット接続手段等の天候情報を継続的に受信して取得・更新することができる装置であればよい。
【0029】
地図読出装置3には、ハードディスク等の記憶媒体12が搭載されており、この記憶媒体12には、車載用ナビゲーション装置1の機能の実行に用いる地図データが記憶されている。なお、地図データは、地図表示機能および経路誘導機能の実行に用いられる道路データおよび背景データと、経路探索機能の実行に用いられる経路計算データと、目的地や施設等の検索機能の実行に用いられる検索データとを有している。
【0030】
ナビゲーションメインユニット2について詳述すると、このナビゲーションメインユニット2は、自車位置算出部15を有しており、この自車位置算出部15の入力側には、GPSレシーバ6および自律航法センサ7がそれぞれ接続されている。
【0031】
GPSレシーバ6は、GPS衛星から受信した軌道および時刻を含む情報を自車位置算出部15に出力するようになっている。自車位置算出部15は、GPSレシーバ6から出力された情報に基づいて、絶対座標としての自車位置を算出するするようになっている(衛星航法)。
【0032】
自律航法センサ7は、自車両の角速度や車速等を検出し、検出結果を自車位置算出部15に出力するようになっている。自車位置算出部15は、自律航法センサ7から出力された検出結果に基づいて、直前の自車位置からの相対変化分としての自車位置を算出するようになっている(自律航法)。
【0033】
自車位置算出部15は、衛星航法または自律航法によって算出され自車位置が、地図データにおける道路上にない場合には、地図データにおける該当する道路上の位置に自車位置を補正するマップマッチング処理を行うようになっている。
【0034】
自車位置算出部15および入力操作部5には、地図読出制御部16が接続されており、この地図読出制御部16には、前述した地図読出装置3が接続されている。
【0035】
地図読出制御部16には、自車位置算出部15の算出結果が入力されるようになっている。そして、地図読出制御部16は、地図読出装置3に対して、自車位置算出部15によって算出された自車位置およびその周辺の地図データの読み出し要求を出力するようになっている。また、地図読出制御部16は、地図読出装置3に対して、入力操作部5の操作によって指定された地点およびその周辺の地図データの読み出し要求を出力するようになっている。そして、地図読出装置3は、地図読出制御部16の読み出し要求に応じた地図データを、記憶媒体12から読み出すようになっている。
【0036】
ナビゲーションメインユニット2は、地図読出装置3に接続された地図バッファ18を有しており、この地図バッファ18には、地図読出装置3によって記憶媒体12から読み出された地図データが入力されて一時的に格納されるようになっている。
【0037】
地図バッファ18には、地図描画部19が接続されており、この地図描画部19には、地図バッファ18に格納された地図データが入力されるようになっている。そして、地図描画部19は、地図バッファ18から入力された地図データに基づいて、自車位置およびその周辺の地図や、入力操作部5を用いたユーザの操作によってユーザが指定した地点およびその周辺の地図の描画データを生成するようになっている。
【0038】
地図描画部19とディスプレイ8との間には、表示処理部20が接続されており、この表示処理部20には、地図描画部19によって生成された地図の描画データが入力されるようになっている。そして、表示処理部20は、地図描画部19から入力された地図の描画データに対応した地図の画像をディスプレイ8に表示するようになっている。
【0039】
自車位置算出部15と表示処理部20との間には、自車位置描画部21が接続されており、この自車位置描画部21には、自車位置算出部15によって算出された自車位置の情報が入力されるようになっている。自車位置描画部21は、自車位置算出部15から入力された自車位置の情報に基づいて、自車位置のマークを表示するための自車位置描画データを生成するようになっている。自車位置描画部21によって生成された自車位置描画データは、表示処理部20に入力されるようになっている。そして、表示処理部20は、入力された自車位置描画データに対応した自車位置のマークを、ディスプレイ8に表示された地図上に重畳表示するようになっている。
【0040】
表示処理部20の入力側には、操作画面描画部22が接続されており、この操作画面描画部22は、メニュー画面、目的地設定用の操作画面、および、目的地までの推奨経路の探索条件(回避道路の設定を含む)の入力に用いる操作画面等の入力操作部5を用いたユーザの操作(入力操作)が可能な各種の操作画面の描画データを生成し、生成された描画データを表示処理部20に出力するようになっている。そして、表示処理部20は、操作画面描画部22によって出力された操作画面の描画データに対応した操作画面をディスプレイ8に表示するようになっている。
【0041】
入力操作部5の出力側には、目的地設定部23が接続されており、この目的地設定部23には、入力操作部5から、目的地設定用の操作画面に対する目的地を設定するためのユーザの入力操作の結果が入力されるようになっている。そして、目的地設定部23は、目的地設定用の操作画面に対する入力操作の結果に応じた目的地を設定するようになっている。
【0042】
さらに、本実施形態において、ナビゲーションメインユニット2は、推奨経路探索手段としての推奨経路算出部24を有しており、この推奨経路算出部24には、天候情報取得部11、自車位置算出部15、地図読出制御部16、地図バッファ18および目的地設定部23がそれぞれ接続されている。
【0043】
推奨経路算出部24は、出発地から目的地設定部23によって設定された目的地までの推奨経路を算出(探索)するための経路計算を行うようになっている。この経路計算の際に、推奨経路算出部24は、地図読出制御部16を介して地図読出装置3に記憶媒体12に格納された地図データにおける経路計算データを読み出させ、この読み出させた経路計算データを利用して、ユーザの操作によって入力された推奨経路の探索条件を満足するような目的地までの推奨経路を計算するようになっている。
【0044】
推奨経路算出部24および地図バッファ18の出力側であって、表示処理部20の入力側には、案内画像描画部26が接続されている。案内画像描画部26は、推奨経路算出部24によって算出された推奨経路に基づいて、地図上への推奨経路の重畳表示画像や交差点拡大画像等の案内画像の描画データを生成し、生成された案内画像の描画データを表示処理部20に出力するようになっている。案内画像の描画データの生成には、必要に応じて地図バッファ18に格納された地図データが利用されるようになっている。そして、表示処理部20は、案内画像描画部26から出力された案内画像の描画データに対応した案内画像をディスプレイ8に表示するようになっている。これにより、案内画像を用いた経路誘導が行われることになる。
【0045】
推奨経路算出部24とスピーカ9との間には、音声案内部27が接続されており、この音声案内部27は、推奨経路算出部24によって算出された推奨経路に基づいて、交差点右左折案内等の音声案内を行うための案内音声データを生成し、生成された案内音声データをスピーカ9に出力するようになっている。スピーカ9は、音声案内部27によって生成された案内音声データを音声出力することによって、案内音声を用いた経路誘導を行うようになっている。
【0046】
そして、本実施形態においては、天候の条件を考慮しつつ、所望の道路のみを、推奨経路に含まれることが回避される道路である回避道路として簡便に設定するための手段が講じられている。
【0047】
すなわち、本実施形態において、操作画面描画部22は、表示処理手段として機能し、回避道路をノード単位として選択するユーザの操作を実現するために、回避道路に対応するノードをユーザが選択可能な状態として表示するようになっている。具体的には、操作画面描画部22は、回避道路に対応するノードを選択するためのユーザの操作が可能とされた操作画面(以下、ノード選択操作用画面と称する)の描画データを生成し、生成されたノード選択操作用画面の描画データを表示処理部20に出力するようになっている。そして、表示処理部20は、操作画面描画部22から出力されたノード選択操作用画面の描画データに対応したノード選択操作用画面をディスプレイ8に表示するようになっている。
【0048】
このノード選択操作用画面は、1つの画面のみによってノードを選択することができるものに限定されず、ユーザの操作にしたがって順次表示が切り替わる複数の画面から構成されるものであって、画面の切り替えにしたがってノードを段階的に選択することができるものであってもよい。
【0049】
また、入力操作部5と推奨経路算出部24との間には、回避道路設定手段としての回避道路設定部28が接続されており、この回避道路設定部28には、入力操作部5から、ノード選択操作用画面に対するユーザの操作の結果が入力されるようになっている。
【0050】
そして、回避道路設定部28は、ノード選択操作用画面に対するユーザの操作の結果に応じた回避道路を設定するようになっている。
【0051】
さらに、本実施形態において、操作画面描画部22は、回避道路を回避する推奨経路の探索が行われるための条件として、天候の条件を指定するための操作画面(以下、天候条件指定画面と称する)の描画データを生成し、生成された天候条件指定画面の描画データを表示処理部20に出力するようになっている。そして、表示処理部20は、操作画面描画部22から出力された天候条件指定画面に対応した天候条件指定画面をディスプレイ8に表示するようになっている。
【0052】
さらにまた、入力操作部5と回避道路設定部28との間には、天候条件指定手段としての天候条件指定部29が接続されており、この天候条件指定部29には、入力操作部5から、天候条件指定画面に対するユーザの操作の結果が入力されるようになっている。
【0053】
そして、天候条件指定部29は、天候条件指定画面に対するユーザの操作の結果に対応した天候の条件を、回避道路設定部28に対して指定するようになっている。
【0054】
さらに、回避道路設定部28は、天候条件指定部29によって天候の条件が指定された場合には、回避道路を、天候の条件の指定をともなった状態として設定するようになっている。
【0055】
回避道路設定部28は、このようにして設定された回避道路の設定結果を推奨経路算出部24に出力するようになっている。
【0056】
推奨経路算出部24は、回避道路設定部28によって設定された回避道路が天候の条件の指定をともなったものである場合には、この指定された天候の条件を、天候情報取得部11によって取得された天候情報であって、天候の条件の指定をともなった回避道路に該当する地域についての最新の天候情報(以下、該当地域最新天候情報と称する)と比較するようになっている。
【0057】
そして、推奨経路算出部24は、前記比較の結果、指定された天候の条件が該当地域最新天候情報と一致する場合にのみ、回避道路設定部28によって設定された回避道路を回避する推奨経路を算出するようになっている。
【0058】
一方、推奨経路算出部24は、回避道路設定部28によって設定された回避道路が天候の条件の指定をともなったものでない場合には、天候を加味せずに設定された回避道路を回避する推奨経路を算出するようになっている。
【0059】
これにより、例えば、雪の日にのみ特定の道路だけを回避したいというユーザの希望がある場合には、このようなユーザが希望する天候を考慮しつつ、ユーザが希望する道路だけを回避道路として簡便に設定することができ、設定された回避道路を回避する推奨経路の探索および経路誘導を行うことができる。
【0060】
ここで、天候情報取得部11によって取得される該当地域最新天候情報は逐次更新されるので、当初は指定された天候の条件が該当地域最新天候情報と一致していた回避道路が、この回避道路に該当する地域の天候の変化によっては、当該指定された天候の条件が該当地域最新天候情報と一致しなくなる場合が想定される。また、逆に、当初は指定された天候の条件が該当地域最新天候情報と一致していなかった回避道路が、この回避道路に該当する地域の天候の変化によっては、当該指定された天候の条件が該当地域最新天候情報と一致するようになる場合が想定される。
【0061】
そこで、このような該当地域最新天候情報の変化に機動的に対応すべく、本実施形態において、推奨経路算出部24は、指定された天候の条件が該当地域最新天候情報と一致するような回避設定された道路(すなわち、設定された回避道路)を回避する推奨経路を、該当地域最新天候情報の変化に応じて動的に探索するようになっている。
【0062】
また、このような動的な推奨経路の探索にともなって、経路誘導の際には、推奨経路の変動に応じて案内画像および案内音声が変動する動的な経路誘導(いわゆる、ダイナミックルートガイダンス)が行われるようになっている。
【0063】
これにより、天候に関するユーザの希望により適合した回避設定された道路を回避する推奨経路の探索および経路誘導を行うことができる。
【0064】
より好ましい実施形態としては、回避道路設定部28が、ノード選択操作用画面に対するユーザの操作にともなって複数の回避道路を設定することができるように形成し、天候条件指定部29が、天候条件指定画面に対するユーザの操作にともなって、回避道路設定部28によって設定された複数の回避道路に対して選択的かつ個別に天候の条件を指定することができるように形成する。
【0065】
このようにすれば、複数の回避道路を、これらに対して選択的かつ個別に天候の条件が指定された状態として設定することができるので、天候に関するユーザの希望にさらに適合した回避道路を回避する推奨経路の探索および経路誘導を行うことができる。
【0066】
上記構成に加えて、さらに、本実施形態において、操作画面描画部22は、回避道路を設定するための条件として、当該回避道路における自車両の進行方向の条件を指定するための操作画面(以下、進行方向条件指定画面と称する)の描画データを生成し、生成された進行方向条件指定画面の描画データを表示処理部20に出力するようになっている。そして、表示処理部20は、操作画面描画部22から出力された進行方向条件指定画面に対応した進行方向条件指定画面をディスプレイ8に表示するようになっている。
【0067】
また、入力操作部5と回避道路設定部28との間には、進行方向条件指定手段としての進行方向条件指定部31が接続されており、この進行方向条件指定部31には、入力操作部5から、進行方向条件指定画面に対するユーザの操作の結果が入力されるようになっている。
【0068】
そして、進行方向条件指定部31は、進行方向条件指定画面に対するユーザの操作の結果に対応した進行方向の条件を、回避道路設定部28に対して指定するようになっている。
【0069】
なお、進行方向の条件の一例としては、例えば、第1の交差点と第2の交差点との間の道路については、第1の交差点側から第2の交差点側に向かう進行方向、第2の交差点側から第1の交差点側に向かう進行方向、または、双方向が考えられる。
【0070】
そして、回避道路設定部28は、進行方向条件指定部31によって指定された進行方向の条件を満足するような回避道路を設定するようになっている。具体的には、前述した第1の交差点と第2の交差点との間の道路に対して、進行方向の条件として第1の交差点側から第2の交差点側に向かう進行方向が設定されている場合には、回避道路となるのは、第1の交差点から第2の交差点に向かう道路となり、第2の交差点から第1の交差点に向かう道路は、回避道路とはならない。
【0071】
これにより、天候の条件に加えて、走行方向の条件も考慮した回避道路の設定を行うことができるので、例えば、雪の日にのみ特定の上り坂だけを回避したいというユーザの希望に応じた推奨経路の探索および経路誘導を行うこともできる。
【0072】
より好ましい実施形態としては、前述したように、回避道路設定部28が、ノード選択操作用画面に対するユーザの操作にともなって複数の回避道路を設定することができるように形成した上で、進行方向条件指定部31を、進行方向条件指定画面に対するユーザの操作にともなって、回避道路設定部28によって設定された複数の回避道路に対して個別に進行方向の条件を指定することができるように形成する。
【0073】
このようにすれば、複数の回避道路を、これらに対して個別に進行方向の条件が指定された状態として設定することができるので、進行方向に関するユーザの希望にさらに適合した回避設定された道路を回避する推奨経路の探索および経路誘導を行うことができる。
【0074】
より好ましい実施形態としては、図示はしないが、回避道路を設定するための条件として、当該回避道路の勾配の条件を指定する勾配条件指定手段を設けるようにし、回避道路設定部28が、勾配条件指定手段によって勾配の条件が指定されている場合には、勾配の条件を満足するような回避道路を設定するように形成する。この勾配条件指定手段は、入力操作部5を用いた操作画面に対するユーザの操作にともなって勾配の条件を指定するものであればよい。また、勾配の条件としては、例えば、+10°以上(上り勾配の場合)、−10°以下(下り勾配の場合)等の回避道路として設定されるための勾配(傾斜角度)の閾値が考えられる。なお、このように勾配の条件を指定可能に形成する場合には、天候の条件および進行方向の条件を満足しても、勾配の条件を満足しない道路については、回避道路から除外されることになる。また、推奨経路算出部24は、ノードの選択が行われた設定前の回避道路が、指定された勾配の条件を満足するか否かは、地図データ中の道路勾配に関するデータに基づいて判定することができる。
【0075】
このようにすれば、さらに、勾配の条件をも考慮した回避道路の設定を行うことができるので、例えば、雪の日にのみ所定の傾斜角度以上の上り勾配を有する道路だけを回避したいというユーザの希望に応じた推奨経路の探索および経路誘導を行うこともできる。
【0076】
さらに、このように、勾配の条件を指定可能に形成する場合には、前述したように、回避道路設定部28が、ノード選択操作用画面に対するユーザの操作にともなって複数の回避道路を設定することができるように形成した上で、勾配条件指定手段が、入力操作部5を用いた操作にともなって、回避道路設定部28によって設定された複数の回避道路に対して選択的かつ個別に勾配の条件を指定することができるように形成する。
【0077】
このようにすれば、複数の回避道路を、これらに対して選択的かつ個別に勾配の条件が指定された状態として設定することができるので、勾配に関するユーザの希望にさらに適合した回避設定された道路を回避する推奨経路の探索および経路誘導を行ことができる。
【0078】
次に、本実施形態の主たる作用について説明する。
【0079】
なお、本実施形態においては、便宜上、車載用ナビゲーション装置1による米国を想定したナビゲーションの動作について説明する。
【0080】
本実施形態においては、ユーザが、入力操作部5を用いた操作によって目的地を設定した上で、目的地までの推奨経路を探索するための経路探索条件として、回避道路の設定に移行するための操作を行うと、操作画面描画部22が、第1段階のノード選択操作用画面として、図2に示すようなストリート選択画面32を、表示処理部20を介してディスプレイ8に表示する。
【0081】
このストリート選択画面32は、複数のストリート(図2における3つのストリートA〜C)の名称がそれぞれ記述された複数の選択ボタン32A,32B,32Cを有しており、これら複数の選択ボタン32A,32B,32Cの中から、入力操作部5を用いた操作(例えば、タッチパネルのタッチ操作)によって、任意のストリートに対応した選択ボタン32A,32B,32Cを選択することが可能とされている。
【0082】
そして、このストリート選択画面32に対して、ユーザが、ストリートAに対応した選択ボタン32Aを選択する操作を行うと、ストリートAが選択される。
【0083】
次いで、操作画面描画部22は、第2段階のノード選択操作用画面として、図3に示すような第1交差点選択画面33を、表示処理部20を介してディスプレイ8に表示する。
【0084】
この第1交差点選択画面33は、ストリートA上に存在する複数の交差点(図3におけるインターセクションa〜c)の名称がそれぞれ記述された複数の選択ボタン33a,33b,33cを有しており、これら複数の選択ボタン33a,33b,33cの中から、入力操作部5を用いた操作によって、任意の交差点に対応した選択ボタン33a,33b,33cを選択することが可能とされている。
【0085】
そして、この第1交差点選択画面33に対して、ユーザが、インターセクションaに対応した選択ボタン33aを選択する操作を行うと、インターセクションaが、回避道路の一端となる第1の交差点として選択される。
【0086】
次いで、操作画面描画部22は、第3段階のノード選択操作用画面として、図4に示すような交差道路選択画面34を、表示処理部20を介してディスプレイ8に表示する。
【0087】
この交差道路選択画面34は、インターセクションa上において交差する道路(図4におけるストリートAおよびアベニューX)の名称がそれぞれ記述された複数の選択ボタン34A,34Xを有しており、これらの選択ボタン34A,34Xのうちの任意の選択ボタン34A,34Xを、入力操作部5を用いた操作によって選択することが可能とされている。
【0088】
そして、この交差道路選択画面34に対して、ユーザが、ストリートAを選択する操作を行うと、回避道路を含む道路として、ストリートAが選択される。
【0089】
次いで、操作画面描画部22は、第4段階のノード選択操作用画面として、図5に示すような第2交差点選択画面35を、表示処理部20を介してディスプレイ8に表示する。
【0090】
この第2交差点選択画面35は、ストリートA上に存在するインターセクションa(第1の交差点)以外の交差点(図5におけるインターセクションbおよびc)の名称がそれぞれ記述された複数の選択ボタン33b,33cを有しており、これらの選択ボタン33b,33cの中から、入力操作部5を用いたユーザの操作によって、任意の交差点に対応した選択ボタン33b,33cを選択することが可能とされている。
【0091】
なお、仮に、前述した交差道路選択画面34において、アベニューXが選択された場合には、第2交差点選択画面35は、アベニューX上に存在するインターセクションa以外の交差点を選択するための操作画面となる。
【0092】
そして、図5に示す第2交差点選択画面35に対して、ユーザが、インターセクションbに対応した選択ボタン33bを選択する操作を行うと、インターセクションbが、回避道路の他端となる第2の交差点として選択される。
【0093】
次いで、操作画面描画部22は、図6に示すような進行方向条件指定画面37を、表示処理部20を介してディスプレイ8に表示する。
【0094】
この進行方向条件指定画面37は、ノード選択操作用画面32,33,34,35を用いて選択されたストリートAにおけるインターセクションaとインターセクションbとの間の区間の道路に対する進行方向の条件を選択するための3つの進行方向選択ボタン37a,37b,37cを有している。これら3つの進行方向選択ボタン37a,37b,37cのうちの1つの進行方向選択ボタン37aは、インターセクションa側からインターセクションb側に向かう方向を進行方向の条件とするための選択ボタンとされている。他の2つの進行方向選択ボタン37b,37cのうちの1つの進行方向選択ボタン37bは、インターセクションb側からインターセクションa側に向かう方向を進行方向の条件とするための選択ボタンとされている。残りの1つの進行方向選択ボタン37cは、インターセクションa側からインターセクションb側に向かう方向とインターセクションb側からインターセクションa側に向かう方向との双方を進行方向の条件とするための選択ボタン37cとされている。これらの3つの進行方向選択ボタン37a,37b,37cは、入力操作部5を用いたユーザの操作によって選択することが可能とされている。
【0095】
なお、進行方向条件指定画面37には、ノード選択操作用画面32,33,34,35を用いて選択されたストリートAにおけるインターセクションaとインターセクションbとの間の区間の道路を示す道路画像38が、インターセクションaに交差する道路(アベニューX)の画像39およびインターセクションbに交差する道路(アベニューY)の画像40とともにデフォルメ表示される。
【0096】
そして、このような進行方向条件指定画面37に対して、ユーザが、入力操作部5を用いて所望の進行方向選択ボタン37a,37b,37cを選択する操作を行うと、選択された進行方向選択ボタン37a,37b,37cに対応した進行方向が、進行方向の条件として指定される。
【0097】
なお、このとき、操作画面描画部22は、記憶媒体12に記憶された地図データから、ストリートAにおけるインターセクションaとインターセクションbとの間の区間の道路に関するノード情報を取得し、取得されたノード情報に、当該道路が一方通行であることを示す通行規制情報が含まれている場合には、その通行規制情報に示される進行方向に対応しない進行方向選択ボタンは、非表示もしくはシェード状態等の選択不能な状態にしてもよい。
【0098】
次いで、操作画面描画部22は、図7に示すような天候条件指定画面42を、表示処理部20を介してディスプレイ8に表示する。
【0099】
この天候条件指定画面42は、天候条件を指定せず、常に回避道路を考慮した推奨経路の探索が行われることを選択するための天候条件無指定選択ボタン43と、天候条件を指定した上で、指定された天候条件と一致する該当地域最新天候情報が得られた場合にのみ回避道路を回避する推奨経路の探索が行われることを選択するための天候条件指定選択ボタン45とを有している。これらの天候条件無指定選択ボタン43および天候条件指定選択ボタン45は、入力操作部5を用いたユーザの操作によって、そのいずれかを選択することが可能とされている。
【0100】
ここで、このような天候条件指定画面42において、天候条件指定選択ボタン45が選択されると、操作画面描画部22は、天候条件指定選択ボタン45の下側に、天候条件指定画面42の一部を構成する天候条件選択ボタン群46を表示する。
【0101】
この天候条件選択ボタン群46について詳述すると、図8に示すように、天候条件選択ボタン群46は、図8の横方向に沿って整列された複数の天候条件の文字表記項目(例えば、曇り、霧等)と、図8の縦方向に整列された複数の天候条件の文字表記項目(例えば、雷、強風等)との任意の組み合わせに対応した天候のイラストが記述された複数の天候条件選択ボタン47を、文字表記項目に対応するように行列状に集合させることによって形成されている。
【0102】
このような天候条件選択ボタン群46は、そのうちの任意の1つまたは複数の天候条件選択ボタン47を、入力操作部5を用いたユーザの操作によって選択することが可能とされている。
【0103】
そして、ユーザが、入力操作部5を用いて所望の天候条件選択ボタン47を選択すると、選択されたボタン47に対応した天候条件が天候条件指定部29によって指定される。
【0104】
なお、図7に戻って、天候条件指定画面42には、進行方向条件指定画面37と同様に、ノード選択操作用画面32,33,34,35を用いて選択されたストリートAにおけるインターセクションaとインターセクションbとの間の区間の道路を示す道路画像38が、インターセクションaおよびbにそれぞれ交差する道路の画像39,40とともにデフォルメ表示される。
【0105】
以上のようにして、インターセクションa側からインターセクションb側へ向かう両インターセクションa、b間の道路が、天候条件指定画面42を用いて指定された天候の条件をともないつつ、交差点すなわちノードを回避道路選択操作の最小単位(ノード単位)として回避道路に設定される。
【0106】
次いで、このように回避道路が設定された後に、推奨経路算出部24により、目的地までの推奨経路を算出する。
【0107】
このとき、推奨経路算出部24は、天候条件指定部29によって指定された天候の条件と、天候情報取得部11によって取得された該当地域最新天候情報とを比較し、両者が一致する場合にのみ、回避道路設定部28によって設定された回避道路を考慮した推奨経路を算出する。また、このとき、複数の天候条件選択ボタン47の選択によって複数の天候の条件が指定されている場合には、そのうちのいずれか1つの天候の条件が、該当地域最新天候情報と一致すれば、回避道路を回避する推奨経路を算出する。
【0108】
そして、このようにして算出された推奨経路は、案内画像および案内音声を介した経路誘導に用いられることになる。
【0109】
以上述べたように、本実施形態においては、回避道路設定部28により、回避道路をノード単位として選択して設定することができる。また、推奨経路算出部24により、天候条件指定部29によって予め指定された天候の条件が、天候情報取得部11によって取得された天候の情報と一致する場合にのみ、回避道路設定部28によって設定された回避道路を考慮した推奨経路を探索することができる。さらに、進行方向条件指定部31によって指定された進行方向の条件を満足する回避道路を設定することができる。
【0110】
この結果、天候の条件および進行方向の条件を考慮しつつ所望の道路のみを回避道路として簡便に設定することができ、ひいては、ユーザの希望を十分に反映したナビゲーションを行うことができる。
【0111】
なお、本発明は、前述した実施の形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。
【0112】
例えば、前述した実施形態におけるノード選択操作用画面32,33,34は、一例に過ぎないものであり、これら以外の態様を採用してもよいことは勿論である。
【0113】
また、前述した実施形態においては、ノード選択操作用画面32,33,34,35のようなリスト形式の操作画面に対するユーザの操作を介して回避道路をノード単位として設定するようになっているが、本発明は、このような構成に限定されるものではなく、例えば、地図上に、交差点の画像をユーザの操作によって選択可能な状態として表示することによって、地図形式によるノード単位としての回避道路の選択を可能にしてもよい。また、交差点の選択ではなく、交差点同士の間の道路を、リスト形式または地図形式によって選択可能とすることにより、交差点間のリンクを回避道路の設定操作の最小単位としたリンク単位としての回避道路の選択および設定を行うことができるように形成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0114】
【図1】本発明に係る車載用ナビゲーション装置の実施形態を示すブロック図
【図2】本発明に係る車載用ナビゲーション装置の実施形態において、ストリート選択画面を示す図
【図3】本発明に係る車載用ナビゲーション装置の実施形態において、第1交差点選択画面を示す図
【図4】本発明に係る車載用ナビゲーション装置の実施形態において、交差道路選択画面を示す図
【図5】本発明に係る車載用ナビゲーション装置の実施形態において、第2交差点選択画面を示す図
【図6】本発明に係る車載用ナビゲーション装置の実施形態において、進行方向条件指定画面を示す図
【図7】本発明に係る車載用ナビゲーション装置の実施形態において、天候条件指定画面を示す図
【図8】本発明に係る車載用ナビゲーション装置の実施形態において、天候条件選択ボタン群を示す図
【符号の説明】
【0115】
1 車載用ナビゲーション装置
11 天候情報取得部
24 推奨経路算出部
28 回避道路設定部
29 天候条件指定部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
目的地までの推奨経路に沿って自車両を現在地から目的地まで誘導する車載用ナビゲーション装置であって、
前記推奨経路に含まれることを回避すべき道路である回避道路を、ノード単位またはリンク単位として設定可能な回避道路設定手段と、
目的地までの推奨経路を探索するように形成され、前記回避道路設定手段によって前記回避道路が設定されている場合に、当該回避道路を回避する前記推奨経路を探索するように形成された推奨経路探索手段と、
前記回避道路を回避する前記推奨経路の探索が行われるための条件として、天候の条件を指定する天候条件指定手段と、
天候の情報を取得する天候情報取得手段と
を備え、
前記回避道路設定手段は、前記天候条件指定手段によって前記天候の条件が指定されている場合には、前記回避道路を、当該天候の条件の指定をともなった状態として設定するように形成され、
前記推奨経路探索手段が、前記回避道路設定手段によって設定された前記回避道路が前記天候の条件の指定をともなったものである場合には、指定された前記天候の条件が前記天候情報取得手段によって取得された前記天候の情報と一致する場合にのみ、前記回避道路設定手段によって設定された前記回避道路を回避する推奨経路を探索するように形成されていること
を特徴とする車載用ナビゲーション装置。
【請求項2】
前記天候情報取得手段は、前記天候の情報を更新可能に形成され、
前記推奨経路探索手段は、指定された前記天候の条件が前記天候情報取得手段によって取得された最新の天候の情報と一致するような前記回避道路を回避する推奨経路を、前記最新の天候の情報の変化に応じて動的に探索するように形成されていること
を特徴とする請求項1に記載の車載用ナビゲーション装置。
【請求項3】
前記回避道路設定手段は、複数の回避道路を設定可能に形成され、
前記天候条件指定手段は、前記複数の回避道路に対して選択的かつ個別に天候の条件を指定可能に形成されていること
を特徴とする請求項1または請求項2に記載の車載用ナビゲーション装置。
【請求項4】
前記回避道路を設定するための条件として、当該回避道路における自車両の進行方向の条件を指定する進行方向条件指定手段を備え、
前記回避道路設定手段は、前記進行方向条件指定手段によって指定された前記進行方向の条件を満足するような前記回避道路を設定するように形成されていること
を特徴とする請求項1に記載の車載用ナビゲーション装置。
【請求項5】
前記回避道路設定手段は、複数の回避道路を設定可能に形成され、
前記進行方向条件指定手段は、前記複数の回避道路に対して個別に進行方向の条件を指定可能に形成されていること
を特徴とする請求項4に記載の車載用ナビゲーション装置。
【請求項6】
前記回避道路を設定するための条件として、当該回避道路の勾配の条件を指定する勾配条件指定手段を備え、
前記回避道路設定手段は、前記勾配条件指定手段によって前記勾配の条件が指定されている場合には、前記勾配の条件を満足するような前記回避道路を設定するように形成されていること
を特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の車載用ナビゲーション装置。
【請求項7】
前記回避道路設定手段は、複数の回避道路を設定可能に形成され、
前記勾配条件指定手段は、前記複数の回避道路に対して選択的かつ個別に勾配の条件を指定可能に形成されていること
を特徴とする請求項6に記載の車載用ナビゲーション装置。
【請求項8】
前記回避道路に対応するノードまたはリンクをユーザが選択可能な状態として表示部に表示する処理を行う表示処理手段を備え、
前記回避道路設定手段は、前記表示処理手段によって表示された前記回避道路に対応するノードまたはリンクを選択するユーザ操作にともなって、前記回避道路を設定するように形成されていること
を特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の車載用ナビゲーション装置。

【図1】
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【図6】
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【図7】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図8】
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【公開番号】特開2008−292395(P2008−292395A)
【公開日】平成20年12月4日(2008.12.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−140337(P2007−140337)
【出願日】平成19年5月28日(2007.5.28)
【出願人】(000101732)アルパイン株式会社 (2,424)
【Fターム(参考)】