説明

香味剤および風味剤、または旨み増進剤としての、二芳香族アミドおよびその使用

本明細書で開示する本発明は、好ましくは約100ppmまたはそれ未満のオーダーの濃度で、必要に応じて、公知の天然サッカライド甘味料およびすでに知られている人工甘味料などの従来の香味剤の存在下またはこれとの混合物として、食物、飲料品および他の食用製品、または経口投与される医薬品または医薬組成物のために、食料品食物および飲み物、または医薬組成物と接触した時、甘味調整剤、甘味香味料、または甘味増強剤として作用する人工の二芳香族アミド化合物に関する。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
食料品または医薬品の甘味を増す方法であって、
a.少なくとも1種の食料品または医薬品、または少なくとも1種のその前駆体を準備するステップと、
b.該少なくとも1種の食料品または医薬品、または少なくとも1種のその前駆体を、少なくとも甘味を調節する量の二芳香族アミド化合物、または1種以上のその食用として許容しうる塩と、調整された食料品または医薬品を形成するように組み合わせるステップと
を含み、
該アミド化合物が、構造式:
【化1】

(式中、
i)ArおよびArは、独立して、単環式アリール環、縮合二環式アリール環、単環式ヘテロアリール環または縮合二環式ヘテロアリール環から選択され;
ii)mは、0、1、2、3、4または5の整数から選択され;
iii)m’は、0、1、2、3または4の整数から選択され;
iv)RおよびRは、それぞれ独立して、OH、NH、NO、SH、SOH、POH、ハロゲンおよびC−C有機ラジカルからなる群から選択され;
v)Lは炭素原子であり;
vi)Rは、水素、酸素、ヒドロキシ、ハロゲンまたはC−C有機ラジカルであり;
vii)Rは、水素、酸素、ヒドロキシ、ハロゲンまたはC−C有機ラジカルであり;
viii)Rは、直鎖または分岐鎖アルキルまたはシクロアルキルを含むC−C14有機ラジカルであって、該直鎖または分岐鎖アルキルまたはシクロアルキルは、必要に応じて、OH、NH、NO、SH、SOH、POH、ハロゲンおよびC−C有機ラジカルから独立して選択される1〜4個の置換基を含む)
で表される化合物、あるいは
その食用として許容しうる塩である、方法。
【請求項2】
mおよびm’は、独立して、0、1または2の整数から選択される、請求項1記載の方法。
【請求項3】
mおよびm’は、独立して、0または1である、請求項1記載の方法。
【請求項4】
前記有機ラジカルは、C−C有機ラジカルである、請求項1記載の方法。
【請求項5】
前記C−C有機ラジカルは、独立して、アルキル、アルコキシ、アルコキシ−アルキル、ヒドロキシアルキル、NHR、NR6’、CN、COH、CO、C(O)H、C(O)R、C(O)NHR、C(O)NR6’、OC(O)R、NHC(O)R、SR、S(O)R、S(O)、S(O)NHR、アルケニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、複素環、アリールおよびヘテロアリール(RはC−Cアルキルである)からなる群から選択される、請求項1記載の方法。
【請求項6】
およびRは、それぞれ独立して、ヒドロキシ、フルオロ、クロロ、NH、NHCH、N(CH、CN、OC(O)CH、SCH、S(O)CH、S(O)CH、S(O)NHCH、SC、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ビニル、アリル、CHOH、CHOCH、CHOCHCH、C(O)H、C(O)CH、メトキシ、エトキシおよびイソプロポキシ基からなる群から選択される、請求項1記載の方法。
【請求項7】
ArおよびArは、独立して、単環式アリール環および単環式ヘテロアリール環からなる群から選択される、請求項1記載の方法。
【請求項8】
ArおよびArは、独立して、フェニル、ナフチル、インドール、ピリジル、ピリミジル、ベンゾフランおよびベンゾチオフラン環からなる群から選択される、請求項1記載の方法。
【請求項9】
Arはフェニル環である、請求項1記載の方法。
【請求項10】
Arはフェニル環である、請求項1記載の方法。
【請求項11】
Arは、フェニル、ピリジル、ピリミジルまたはピラジニル環である、請求項10記載の方法。
【請求項12】
ArおよびArは、フェニル環である、請求項1記載の方法。
【請求項13】
Arはピリジル環である、請求項1記載の方法。
【請求項14】
Arは、式:
【化2】

を有する、請求項1記載の方法。
【請求項15】
Arは、式:
【化3】

を有する、請求項1記載の方法。
【請求項16】
Arは、式:
【化4】

を有する、請求項1記載の方法。
【請求項17】
Arはピリジル環である、請求項1記載の方法。
【請求項18】
ArおよびArはピリジル環である、請求項1記載の方法。
【請求項19】
Arは式:
【化5】

を有する、請求項1記載の方法。
【請求項20】
Arは、式:
【化6】

を有する、請求項1記載の方法。
【請求項21】
mおよびm’は、独立して、0、1または2の整数から選択される、請求項4〜20の方法。
【請求項22】
およびRは、独立して、水素およびC−C有機ラジカルから選択される、請求項1記載の方法。
【請求項23】
およびRは、独立して、水素、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−CヒドロキシアルキルまたはC−Cアルコキシアルキルから選択される、請求項1記載の方法。
【請求項24】
およびRは、独立して、水素およびC−Cアルキルから選択される、請求項1記載の方法。
【請求項25】
およびRの少なくとも1つはメチルである、請求項1記載の方法。
【請求項26】
およびRの一方はC−Cアルキルであり、RおよびRのうちの他方は水素である、請求項1記載の方法。
【請求項27】
およびRの一方はメチルであり、RおよびRのうちの他方は水素である、請求項1記載の方法。
【請求項28】
およびRはメチルである、請求項1〜21のいずれかに記載の方法。
【請求項29】
はC−C10分岐鎖アルキルである、請求項1〜28のいずれか1つに記載の方法。
【請求項30】
は、必要に応じて、1、2または3個のアリールまたはヘテロアリール環で置換されたC〜C10直鎖または分岐鎖アルキルまたはシクロアルキルである、請求項1記載の方法。
【請求項31】
は、ヒドロキシ、フルオロ、クロロ、NH、NO、NHCH、N(CH、COOCH、SCH、SC、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ビニル、トリフルオロメチル、メトキシ、エトキシ、イソプロポキシおよびトリフルオロメトキシ基からなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換された、C−C10直鎖または分岐鎖アルキルまたはシクロアルキルである、請求項1記載の方法。
【請求項32】
a.ArおよびArは、、独立して、フェニルまたは5または6員単環式ヘテロアリール環から選択され、
b.RおよびRは、それぞれ独立して、ヒドロキシ、フルオロ、クロロ、NH、NHCH、N(CH、CN、OC(O)CH、SCH、S(O)CH、S(O)CH、S(O)NHCH、SC、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ビニル、アリル、CHOH、CHOCH、CHOCHCH、C(O)H、C(O)CH、メトキシ、エトキシおよびイソプロポキシ基からなる群から選択され、
c.RおよびRは、メチルであり、かつ
d.Rは、C−C10分岐鎖アルキルである、
請求項1記載の方法。
【請求項33】
前記調整された食料品または医薬品が、さらに、少なくとも甘味を付与する量の、1種以上の天然、半合成または合成甘味香味料、あるいはこれらの混合物を含む、請求項1〜32のいずれか1つに記載の方法。
【請求項34】
前記1種以上の天然、半合成または合成甘味香味料は、ショ糖、果糖、ブドウ糖、エリスリトール、イソマルト、ラクチトール、マンニトール、ソルビトール、キシリトール、アスパルテーム、ネオテーム、サッカリン、アセスルファム−K、シクラマート、スクラロースおよびアリテーム、またはこれらの混合物を含む、請求項33記載の方法。
【請求項35】
前記調整された食料品または医薬品は、さらに、甘味を付与する量のショ糖を含む、請求項1〜32のいずれかに記載の方法。
【請求項36】
前記調整された食料品または医薬品は、さらに、甘味を付与する量の果糖を含む、請求項1〜32のいずれかに記載の方法。
【請求項37】
前記調整された食料品または医薬品、少なくとも8人のヒト甘味検査員のパネルの過半数による判断で、前記アミド化合物を含まないコントロール食料品または医薬品より甘味のある、請求項1〜34のいずれか1つに記載の方法。
【請求項38】
前記調整された食料品または医薬品は、菓子類、パン屋の製品、アイスクリーム、乳製品、甘く、いい味がするスナック菓子、スナックバーからなる群から選択される、請求項1〜36のいずれか1つに記載の方法。
【請求項39】
前記調整された食料品または医薬品は、食事交換品、即席食事、スープ、パスタ、ヌードル、缶詰、冷凍食品、乾燥食品、チルド食品、油脂、ベビーフードおよびスプレッドからなる群から選択される、請求項1〜36のいずれか1つに記載の方法。
【請求項40】
前記調整された食料品または医薬品は、1種以上の肉類、トリ肉、魚、野菜、穀物または果物を含む、請求項1〜36のいずれか1つに記載の方法。
【請求項41】
前記調整された食料品または医薬品は、冷凍食品、未調理の食物、あるいは完全にまたは部分的に調理された食物である、請求項1〜36のいずれか1つに記載の方法。
【請求項42】
前記調整された食料品または医薬品は、スナック菓子食物である、請求項1〜36のいずれか1つに記載の方法。
【請求項43】
前記調整された食料品または医薬品は、調理補助製品、食事用溶液製品、食事用付加価値製品、シーズニングまたはシーズニングブレンドである、請求項1〜36のいずれか1つに記載の方法。
【請求項44】
前記調整された食料品または医薬品は、ケーキ、クッキー、パイ、キャンディ、チューインガム、ゼラチン、アイスクリーム、シャーベット、プディング、ジャム、ゼリー、サラダドレッシング、香辛料、シリアル、果物缶詰またはフルーツソースである、請求項1〜36のいずれか1つに記載の方法。
【請求項45】
前記調整された食料品または医薬品は、飲料品、飲料品混合物、または飲料品濃縮物である、請求項1〜36のいずれか1つに記載の方法。
【請求項46】
前記調整された食料品または医薬品は、サッカライド甘味料も含む固形飲料品混合物である、請求項1〜36のいずれか1つに記載の方法。
【請求項47】
前記調整された食料品または医薬品は、サッカライド甘味料も含む液体飲料品濃縮組成物である、請求項1〜36のいずれか1つに記載の方法。
【請求項48】
前記調整された食料品または医薬品はソーダである、請求項1〜36のいずれか1つに記載の方法。
【請求項49】
前記調整された食料品または医薬品は、果物または野菜ジュースである、請求項1〜36のいずれか1つに記載の方法。
【請求項50】
前記調整された食料品または医薬品は、アルコール飲料である、請求項1〜36のいずれか1つに記載の方法。
【請求項51】
前記調整された食料品または医薬品は、アイスクリームである、請求項1〜36のいずれか1つに記載の方法。
【請求項52】
前記調整された食料品または医薬品は、シリアルである、請求項1〜36のいずれか1つに記載の方法。
【請求項53】
前記調整された食料品または医薬品は、少なくとも1種のアミド化合物と、ショ糖、果糖、ブドウ糖、エリスリトール、イソマルト、ラクチトール、マンニトール、ソルビトール、キシリトール、アスパルテーム、ネオテーム、サッカリン、アセスルファム−K、シクラマート、スクラローおよびアリテーム、またはこれらの混合物から独立して選択される1種以上の他の甘味料との混合物を含む甘味被膜、糖衣または衣を含む、請求項1〜36のいずれか1つに記載の方法。
【請求項54】
前記アミド化合物は、調整された食料品または医薬品中に約0.001ppm〜約30ppmの濃度で存在する、請求項1〜36のいずれか1つに記載の方法。
【請求項55】
前記調整された食料品または医薬品は、少なくとも8人のヒト甘味検査員のパネルの過半数による判断で、アミド化合物を含まないコントロール食料品または医薬品より甘い味を持つ、請求項1〜36のいずれか1つに記載の方法。
【請求項56】
前記アミド化合物が、HEK293−Gα15細胞株で発現されるhT1R2/hT1R3受容体の結合についてのEC50が、約2μM未満である、請求項1〜36のいずれか1つに記載の方法。
【請求項57】
前記1種以上のアミド化合物を、前記1種以上の食料品または医薬品の前駆体と接触または混合させて、約10〜約100,000ppmの該1種以上のアミド化合物を含む甘味料濃縮組成物を形成し、次いで、該甘味料濃縮組成物を、食料品または医薬品を製造するために使用する、請求項1〜36のいずれか1つに記載の方法。
【請求項58】
約100〜約1000ppmの前記1種以上のアミド化合物が、甘味料濃縮組成物中に存在する、請求項57記載の方法。
【請求項59】
前記甘味料濃縮組成物は、前記1種以上の食料品または医薬品の前駆体中の前記アミド化合物の液状溶液、分散体または乳化物である、請求項57記載の方法。
【請求項60】
前記甘味料濃縮組成物は固体である、請求項57記載の方法。
【請求項61】
請求項1〜56に記載の方法によって製造された、食料品または医薬品。
【請求項62】
食料品または医薬品の甘味を増加させる方法であって、
a.少なくとも1種の食料品または医薬品、あるいは少なくとも1種のその前駆体を準備するステップと、
b.該少なくとも1種の食料品または医薬品、あるいは少なくとも1種のその前駆体を、約0.01〜約100ppmの少なくとも1種の二芳香族アミド化合物、またはその食用として許容しうる塩、および甘味を付与する量のショ糖、果糖、ブドウ糖またはこれらの混合物と、調整された食料品または医薬品を形成するように組み合わせるステップと
を含み、
該アミド化合物が、構造:
【化7】

(式中、
i)ArおよびArは、独立して、フェニル、ナフチル、インドリル、ピリジル、ピリミジル、ピロリル、フラニル、チオフラニル、キノリニル、ベンゾフラニル、トリアゾリルおよびベンゾチオフラニル環から選択され、
ii)mは、0、1、2または3の整数から選択され;
iii)m’は、0、1または2の整数から選択され;
iv)RおよびRは、それぞれ独立して、ヒドロキシ、フルオロ、クロロ、NH、NO、NHCH、N(CH、COOCH、SCH、SC、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ビニル、アリル、S(O)CH、S(O)CH、CN、CHOH、C(O)H、C(O)CH、トリフルオロメチル、メトキシ、エトキシ、イソプロポキシおよびトリフルオロメトキシラジカルからなる群から選択され;
v)Rは、C−Cアルキルであり;
vi)Rは、水素またはC−Cアルキルであり;
vii)Rは、C−C10直鎖または分岐鎖アルキルまたはシクロアルキルであって、該直鎖または分岐鎖アルキルまたはシクロアルキルは、必要に応じて、ヒドロキシ、フルオロ、クロロ、NH、NO、NHCH、N(CH、COOCH、SCH、SC、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ビニル、アリル、S(O)CH、S(O)CH、CN、CHOH、C(O)H、C(O)CH、トリフルオロメチル、メトキシ、エトキシ、イソプロポキシおよびトリフルオロメトキシラジカルから独立して選択される1または2個の置換基を含む)を有する化合物、またはその食用として許容しうる塩である、方法。
【請求項63】
およびRはメチルであり、RはC−C10分岐鎖アルキルである、請求項62に記載の方法。
【請求項64】
請求項62または63の方法によって製造された、食料品または医薬品。
【請求項65】
約0.01〜約100ppmの少なくとも1種の二芳香族アミド化合物、またはその食用として許容しうる塩と、少なくとも甘味を付与する量の1種以上の天然、半合成または合成甘味香味料、またはこれらの混合物とを含む甘い食料品または医薬品であって、
該アミド化合物が、構造:
【化8】

(式中、
i)ArおよびArは、独立して、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピロリル、ピラゾリル、フラニル、チオフラニル、トリアゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリルまたはインドリル環から選択され、
ii)mおよびm’は、独立して、0、1または2の整数から選択され、
iii)RおよびRは、それぞれ独立して、OH、NH、NO、SH、SOH、POH、ハロゲンおよびC−C有機ラジカルからなる群から選択され、
iv)RおよびRは、独立して、水素およびメチルから選択され、
v)Rは、C−C10分岐鎖アルキルであって、必要に応じて、OH、NH、ハロゲンおよびC−C有機ラジカルから独立して選択される1,2または3個の置換基を含む)を有する化合物または食用として許容しうる塩である、甘い食料品または医薬品。
【請求項66】
Arは、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピロリル、ピラゾリル、フラニル、チオフラニルまたはインドリル環である、請求項65記載の甘い食料品または医薬品。
【請求項67】
Arは、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピラゾリル、フラニル、チオフラニル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリルまたはトリアゾリル環である、請求項65記載の甘い食料品または医薬品。
【請求項68】
およびRは、それぞれ独立して、ヒドロキシ、フルオロ、クロロ、NH、NHCH、N(CH、CN、OC(O)CH、SCH、S(O)CH、S(O)CH、S(O)NHCH、SC、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ビニル、アリル、CHOH、CHOCH、CHOCHCH、C(O)H、C(O)CH、メトキシ、エトキシおよびイソプロポキシ基からなる群から選択される、請求項65記載の方法。
【請求項69】
前記1種以上の天然、半合成または合成甘味香味料は、ショ糖、果糖、ブドウ糖、エリスリトール、イソマルト、ラクチトール、マンニトール、ソルビトール、キシリトール、アスパルテーム、ネオテーム、サッカリン、アセスルファム−K、シクラマート、スクラロースまたはアリテーム、あるいはこれらの混合物を含む、請求項65記載の甘い食料品または医薬品。
【請求項70】
菓子類、パン屋の製品、アイスクリーム、乳製品、甘いスナック菓子、シリアル、飲料品、飲料品混合物、または飲料品濃縮物である、請求項65記載の甘い食料品または医薬品。
【請求項71】
構造:
【化9】

(式中、
i)ArおよびArは、独立して、フェニルまたは単環式ヘテロアリール環から選択され、
ii)mおよびm’は、独立して、0、1または2の整数から選択され、
iii)RおよびRは、それぞれ独立して、OH、NH、NO、SH、SOH、POH、ハロゲンおよびC−C有機ラジカルからなる群から選択され、
iv)RおよびRは、独立して、水素およびC−Cアルキルから選択され、
v)Rは、C−C10分岐鎖アルキルであって、必要に応じて、OH、NH、ハロゲンおよびC−C有機ラジカルから独立して選択される1、2または3個の置換基を含む)を有するアミド化合物、またはその食用として許容しうる塩。
【請求項72】
Arはフェニルである、請求項71に記載のアミド化合物またはその食用として許容しうる塩。
【請求項73】
Arはフェニルである、請求項71に記載のアミド化合物またはその食用として許容しうる塩。
【請求項74】
Arは、ピリジル、ピリミジルまたはピラジニル環である、請求項71に記載のアミド化合物またはその食用として許容しうる塩。
【請求項75】
Arは、構造:
【化10】

を有する、請求項71に記載のアミド化合物またはその食用として許容しうる塩。
【請求項76】
およびRは、それぞれ独立して、ヒドロキシ、フルオロ、クロロ、NH、NHCH、N(CH、CN、OC(O)CH、SCH、S(O)CH、S(O)CH、S(O)NHCH、SC、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ビニル、アリル、CHOH、CHOCH、CHOCHCH、C(O)H、C(O)CH、メトキシ、エトキシおよびイソプロポキシ基からなる群から選択される、請求項71に記載のアミド化合物またはその食用として許容しうる塩。
【請求項77】
およびRはメチルである、請求項71に記載のアミド化合物またはその食用として許容しうる塩。
【請求項78】
は、C−C10分岐鎖アルキルである、請求項71に記載のアミド化合物またはその食用として許容しうる塩。
【請求項79】
約0.001〜約10ppmの1種以上の請求項71記載の化合物を含む、食料品組成物。
【請求項80】
約10〜約100,000ppmの請求項71記載の1種以上のアミド化合物と、1種以上の食用として許容しうる担体とを含む、甘味料濃縮組成物。
【請求項81】
前記アミド化合物の溶液、分散体または乳化物を、1種以上の食用として許容しうる液体中に含む、請求項80記載の甘味料濃縮組成物。
【請求項82】
前記食用として許容しうる液体は、水、食用として許容しうる有機溶媒または食用として許容しうる油または溶融した脂肪、またはこれらの混合物から選択される、請求項81記載の甘味料濃縮組成物。
【請求項83】
前記食用として許容しうる有機溶媒は、エタノール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコールおよびメチル、エチルおよびその酢酸エステル類、グリセロールおよびコーンシロップから選択される、請求項80記載の甘味料濃縮組成物。
【請求項84】
前記食用として許容しうる油または溶融した脂肪は、グリセロールのトリアセチルエステル類を含む、請求項82記載の甘味料濃縮組成物。
【請求項85】
前記1種以上の食用として許容しうる担体は、食用として許容しうる固形物である、請求項80記載の甘味料濃縮組成物。
【請求項86】
前記食用として許容しうる固形物は、サッカライドまたはポリサッカライドを含む、請求項85記載の甘味料濃縮組成物。
【請求項87】
前記食用として許容しうる固形物は、ショ糖、果糖またはブドウ糖を含む、請求項85記載の甘味料濃縮組成物。
【請求項88】
前記食用として許容しうる固形物は、テンプン、変性デンプン、デキストリン、マルトデキストリン、セルロース、変性セルロース、ペクチン、アルギン酸塩、キトサン、キトサン誘導体、アラビアゴム、カラギーナン、イナゴマメガムおよびグアーガムを含む、請求項85記載の甘味料濃縮組成物。
【請求項89】
式:
2−(4−(6−シアノピラジン−2−イル)フェニル)−N−イソブチル−2−メチルプロパンアミド;
2−(4−(5−シアノピリジン−3−イル)フェニル)−2−メチル−N−(ペンタン−3−イル)プロパンアミド;
(R)−N−sec−ブチル−2−(4−(5−シアノピリジン−3−イル)フェニル)−2−メチルプロパンアミド;
2−(4−(5−シアノピリジン−3−イル)フェニル)−N−イソブチル−2−メチルプロパンアミド;
2−メチル−N−(2−メチルブチル)−2−(4−(ピリミジン−5−イル)フェニル)プロパンアミド;
2−(4−(5−(エトキシメチル)ピリジン−3−イル)フェニル)−N−イソブチル−2−メチルプロパンアミド;
N−イソブチル−2−(2−メトキシ−3’−(メトキシメチル)ビフェニル−4−イル)−2−メチルプロパンアミド;
N−イソブチル−2−(4−(6−(メトキシメチル)ピラジン−2−イル)フェニル)−2−メチルプロパンアミド;
N−イソブチル−2−(3’−(メトキシメチル)ビフェニル−4−イル)−2−メチルプロパンアミド;
N−イソブチル−2−(4−(5−(メトキシメチル)ピリジン−3−イル)フェニル)−2−メチルプロパンアミド;
N−イソブチル−2−メチル−2−(4−(1−メチル−1H−ピロール−2−イル)フェニル)プロパンアミド;
2−(2’−(ヒドロキシメチル)ビフェニル−4−イル)−N−イソブチル−2−メチルプロパンアミド;
(S)−N−(1−ヒドロキシブタン−2−イル)−2−(3’−(メトキシメチル)ビフェニル−4−イル)−2−メチルプロパンアミド;
N−イソブチル−2−メチル−2−(4−(ピリミジン−5−イル)フェニル)プロパンアミド;
2−(4−(6−シアノピラジン−2−イル)フェニル)−N−(2−メトキシプロピル)−2−メチルプロパンアミド;
(R)−N−sec−ブチル−2−(4−(6−シアノピラジン−2−イル)フェニル)−2−メチルプロパンアミド;
を有する化合物、またはその食用として許容しうる塩。
【請求項90】
少なくとも甘味を調節する量の少なくとも1種の請求項87記載の化合物を含む、食料品組成物。
【請求項91】
食料品または医薬品の甘味を増す方法であって、
a.少なくとも1種の食料品または医薬品、あるいは少なくとも1種のその前駆体を準備するステップと、
b.少なくとも1種の食料品または医薬品、あるいは少なくとも1種のその前駆体を、少なくとも甘味を調節する量の少なくとも1種の二芳香族アミド化合物、または1種以上のその食用として許容しうる塩と、調整された食料品または医薬品を形成するように組み合わせるステップと、
を含み、
該アミド化合物が、構造:
【化11】

(式中、
i)ArおよびArは、独立して、単環式アリール、縮合二環式アリール、単環式ヘテロアリールまたは縮合二環式ヘテロアリール環から選択され、
ii)mは、0、1、2、3、4または5の整数から選択され、
iii)m’は、0、1、2、3または4の整数から選択され、
iv)RおよびRは、それぞれ独立して、OH、NH、NO、SH、SOH、POH、ハロゲンおよびC−C有機ラジカルからなる群から選択され、
v)Lは、炭素または窒素原子であり、
vi)Rは、水素、酸素、ヒドロキシ、ハロゲンまたはC−C有機ラジカルであり、
vii)Rは、存在しない、または水素、酸素、ヒドロキシ、ハロゲンまたはC−C有機ラジカルであり、
viii)Rは、直鎖または分岐鎖アルキルまたはシクロアルキルを含むC−C14有機ラジカルであって、該直鎖または分岐鎖アルキルまたはシクロアルキルは、必要に応じて、OH、NH、NO、SH、SOH、POH、ハロゲンおよびC−C有機ラジカルから独立して選択される1〜4個の置換基を含む)を有する化合物
またはその食用として許容しうる塩である、方法。

【公表番号】特表2008−543313(P2008−543313A)
【公表日】平成20年12月4日(2008.12.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−517120(P2008−517120)
【出願日】平成18年6月15日(2006.6.15)
【国際出願番号】PCT/US2006/023400
【国際公開番号】WO2006/138512
【国際公開日】平成18年12月28日(2006.12.28)
【出願人】(500524187)セノミックス インコーポレイテッド (10)
【Fターム(参考)】