説明

高性能ヘテロ構造FETデバイス及び方法

【課題】
【解決手段】積層ヘテロ構造電界効果トランジスタ(HFET)は、基板と、基板上に成長する第1の酸化物半導体層と、第1の半導体層上に成長し、第1の半導体層とエネルギー・バンドギャップが異なる第2の酸化物半導体層と、を備え、また、前記第2の層は、ゲート領域と、ドレイン領域と、ソース領域と、を有し、ゲート領域、ドレイン領域、及びソース領域に対しては、HFETを形成するのに十分な電気的接触がもたらされる。基板は、単結晶材料を含む材料とすることができ、また、第1の半導体層がその上に成長するバッファ層材料を含有することができる。第1及び第2の半導体層の導電型ならびに各酸化物半導体層の組成は、HFETの所望の動作性能特性が改善されるように選択することができる。この積層構造は、半導体HFETデバイスの機能ならびに高周波及び高電力性能の改善に応用することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照/優先権主張)
本特許出願は、参照によりその内容全体が本明細書に組み込まれる2007年10月30日に出願された米国仮特許出願第60/983652号「High-Performance Heterostructure FET Devices and Methods」の優先権を主張する。
【0002】
本発明は一般に、酸化物半導体ヘテロ構造電界効果トランジスタ(HFET)デバイスに関し、より詳細には、HFETデバイスの高周波及び高電力性能の改良、ならびにそのようなデバイスに関連する方法に関する。
【背景技術】
【0003】
電界効果トランジスタ(FET)デバイスは、無線周波数(RF)電力を増加させる増幅回路で使用される可能性がある。従来のFETの構造は単純であり、容易に製作することができる。高周波性能を得るために、ヒ化ガリウムが使用されている。また、特に高温条件や高放射条件のような望ましくない動作条件下で高い電力性能を得るために、炭化ケイ素や窒化ガリウムのような広バンドギャップ半導体材料が使用されることもある。
【0004】
電荷は、ドレイン領域とソース領域の間を通ってFETの活性半導体層に流れ、ドレインとソースの間にはゲート領域が位置する。活性層にはn型又はp型の導電性を有する電気的キャリアが存在し、これらのキャリアは、活性層上に形成されるソース領域とドレイン領域の間に電界が発生したことに応答して、また、ゲート電圧に信号電圧が印加されたことに応答して移動する。金属ゲート・コンタクトは、いくつかの異なる手段によって活性層領域との電気的接点を形成することができ、したがっていくつかの異なるFETタイプが存在する。活性チャネルは、ゲート・コンタクト上の信号に応答して電気的キャリアが移動する活性層内の部分である。FETの速度は、高周波におけるそれ自体の動作能力に関連するため、高い速度の応答を得るには高いキャリア移動度が必要とされる。FETの高周波動作能力の向上により、FETの機能は向上し、FETが採用され得る潜在的な用途の数も増加する。当業界では、FETの高周波性能を高め、FETの最大動作周波数を拡張するエピタキシャル積層構造に関する様々な設計が開示され又は知られている。
【0005】
上述のとおり、様々なタイプのFETが存在する。例えば、FETは、金属ゲート・コンタクトと活性層の間に中間層を有さないこともあり、その場合は、金属半導体電界効果トランジスタ(MESFET)が形成される。別法として、FETは、ゲート・コンタクトと活性層の間に追加的な材料層を更に含み、それによって接合電界効果トランジスタ(JFET)を形成することも、ゲート・コンタクトと活性層の間に金属酸化物材料層を含み、それによって金属酸化膜電界効果トランジスタ(MOSFET)を形成することもある。
【0006】
FETの動作周波数の上限は、いくつかの方法によって改善することができる。活性チャネル内にn型キャリアを有するFETでは、高い電子移動度を有することが望ましい。高周波用途では、好ましい活性層材料は、飽和電子ドリフト速度が高い材料とされている。FETは積層デバイスであるため、構造体内部の一部の層の構造及び電気的特性がデバイス全体の特性に重大な影響を及ぼす可能性がある。
【0007】
以下の米国特許には、様々なタイプのFETが論じられ又は開示されている。これらの米国特許は、参照によりその内容全体が本明細書に組み込まれる。
米国特許第6,806,157号(Yang et al.)
米国特許第6,559,068号(Alok et al.)
米国特許第6,274,916号(Donath et al.)
米国特許第5,821,576号(Sriran)
米国特許第5,729,045号(Buynoski)
米国特許第5,643,811号(Hasegawa)
米国特許第5,399,883号(Baliga)
米国特許第5,298,441号(Goronkin et al.)
米国特許第5,270,554号(Palmour)
米国特許第5,227,644号(Ueno)
米国特許第5,081,511号(Tehrani et al.)
米国特許第4,935,377号(Strifler et al.)
【0008】
本発明の背景技術を更に説明すると、広バンドギャップ半導体材料は、高温でのデバイス動作に有用である。酸化亜鉛は、広バンドギャップ材料であり、良好な耐放射線性も備える。半導体デバイスを製作するのに十分な特性を有する酸化亜鉛の広バンドギャップ半導体膜は、現在、n型とp型の両方のキャリア型で利用可能である。また、広バンドギャップ半導体合金材料は、高温でのデバイス動作に有用である。ベリリウム亜鉛酸化物(beryllium zinc oxide)は、広バンドギャップ材料であり、やはり良好な耐放射線性を備える。半導体デバイスを製作するのに十分な特性を有するベリリウム亜鉛酸化物の広バンドギャップ半導体膜は、現在、n型とp型の両方のキャリア型で利用可能である。
【0009】
また、White et al.の米国特許第6,291,085号には、FETを含む半導体デバイスに組み込むことが可能なp型ドープされた酸化亜鉛膜が開示されている。
【0010】
White et al.の米国特許第6,342,313号には、少なくとも約1015アクセプタ/cmの正味アクセプタ濃度を有するp型ドープされた金属酸化膜が開示されており、この場合、
(1)上記膜は、第2族(ベリリウム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウム、及びラジウム)、第12族(亜鉛、カドミウム、及び水銀)、第2族及び第12族、ならびに第12族及び第16族(酸素、硫黄、セレニウム、テルリウム、及びポロニウム)元素から成る群から選択される元素の酸化化合物であり、
(2)p型ドーパントは、第1族(水素、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウム、及びフランシウム)、第11族(銅、銀、及び金)、第5族(バナジウム、ニオブ、及びタンタル)、ならびに第15族(窒素、リン、ヒ素、アンチモン、及びビスマス)元素から成る群から選択される元素である。
【0011】
White et al.の米国特許第6,410,162号には、p型ドープされた酸化亜鉛膜が開示されており、この場合、p型ドーパントは、第1族、第11族、第5族、及び第15族元素から選択され、上記膜は、FETを含む半導体デバイスに組み込まれる。この特許には、p型ドープされた酸化亜鉛膜であって、p型ドーパントが第1族、第11族、第5族、及び第15族元素から選択され、デバイス内の材料と格子整合するための基板材料として半導体デバイスに組み込まれるp型ドープされた酸化亜鉛膜も開示されている。
【0012】
Ryu el al.の国際特許出願第PCT/US06/02534号には、エネルギー・バンドギャップが酸化亜鉛のエネルギー・バンドギャップよりも高くなる(ベリリウム、亜鉛、酸素の)合金と、エネルギー・バンドギャップが酸化亜鉛のエネルギー・バンドギャップよりも低くなる(亜鉛、カドミウム、セレニウム、硫黄、酸素の)合金と、が開示されている。また、少なくとも約1015アクセプタ/cmの正味アクセプタ濃度を有するp型ドープされた(ベリリウム、亜鉛、酸素の)合金、即ちBeZnO合金、及びp型ドープされた(亜鉛、カドミウム、セレニウム、酸素の)合金、即ちZnCdSeO合金も開示されており、この場合、
(1)p型ドーパントは、第1族(水素、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウム、及びフランシウム)、第11族(銅、銀、及び金)、第5族(バナジウム、ニオブ、及びタンタル)、ならびに第15族(窒素、リン、ヒ素、アンチモン、及びビスマス)元素から成る群から選択される元素であり、
(2)p型ドーパントは、ヒ素を含み、
(3)各合金層は、FETを含む半導体デバイスに組み込まれる。
【0013】
上記で参照した各特許文献は、参照によりその内容全体が本明細書に組み込まれ、本特許出願の一部を構成するものとする。
【0014】
ヘテロ構造層を備えるHFETにより、高周波及び高電力におけるデバイスの性能を改善することができることが当業者には理解されるだろう。高速動作及び高電力動作可能なHFETデバイスは、必ずしもそれだけに限定されるわけではないが、通信ネットワーク、レーダ、センサ、医用撮像等の領域を含めた多くの商用及び軍事分野で用いるのに望ましい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
酸化亜鉛やベリリウム亜鉛酸化物合金材料のような広バンドギャップ半導体材料で製作可能なHFETであって、HFETの機能及び速度の性能が改善され、HFETが高電力で使用可能となるようなヘテロ構造を有するHFETが必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明は、他の側面の中でもとりわけ上記の必要性に対処するものである。様々な実施形態及び実践例において、本発明は、HFETデバイスの機能及び速度を改善し、HFETデバイスに特定の高周波及び高電力動作能力をもたらす積層ヘテロ構造(及びそのような積層ヘテロ構造に関する方法)を提供する。
【0017】
本発明の一実施形態は、単結晶炭化ケイ素基板と、前記単結晶炭化ケイ素基板上に成長する酸化亜鉛の第1の半導体層と、前記第1の半導体層上に成長するn型酸化亜鉛の第2の半導体層と、前記第2の半導体層上に成長するn型ベリリウム亜鉛酸化物合金の第3の半導体層と、を備えるヘテロ構造電界効果トランジスタ(HFET)を提供する。前記第1の半導体層は、バッファ層として働く。前記第2の半導体層は、活性層として働く。前記第3の半導体層のエネルギー・バンドギャップは、前記第2の半導体層のエネルギー・バンドギャップよりも大きい。ソース領域コンタクト・エリア及びドレイン領域コンタクト・エリアは、前記第3の層上に位置する。前記ソース・コンタクト・エリア及び前記ドレイン・コンタクト・エリアには電気リード線が施され、オーミック・コンタクトが形成される。前記ソース領域と前記ドレイン領域の間に位置する前記第3の半導体層上には金属ゲート・コンタクトが形成され、それによって前記第3の半導体層に対するショットキー障壁コンタクトが形成される。前記金属ゲート・コンタクトには電気リード線が施される。このように形成されるデバイスが、HFETである。
【0018】
したがって、本発明によれば、本発明に係る積層ヘテロ構造FET(HFET)は、エネルギー・バンドギャップが異なる半導体層を利用する。HFETの一例として、活性層よりもエネルギー・バンドギャップが高い半導体層を活性層上に成長させることができる。ソース及びドレインは、最上部の半導体層上に形成することができる。本発明によれば、オーミック・コンタクトを改善するメタライゼーションに先立ってp型ベリリウム亜鉛酸化物層上にp型酸化亜鉛層を堆積させることが可能となり、オーミック・コンタクトを改善するメタライゼーションに先立ってp型ベリリウム亜鉛酸化物層上にn型酸化亜鉛層を堆積させることが可能となり、最上部の半導体層上に金属ゲート・コンタクトを形成し、それによって最上部の半導体層との間のショットキー障壁コンタクトを形成することが可能となり、また、それによってMESFETを形成することも可能となる。別法として、ゲート・コンタクトを形成する前に最上部の半導体層上に材料を堆積させ、それによってMOSFET及びJFETデバイスを形成することも可能である。
【0019】
本発明の範囲を限定するわけではなく、本発明の他の実施形態、例、又は態様は、以下のうちの1つ又は複数を利用又は実現することができる。
1)必ずしもそれだけに限定されるわけではないが、炭化ケイ素、酸化亜鉛、窒化ガリウム、ヒ化ガリウム、サファイア、シリコン、ガラス、プラスチック、及びポリマーから成る群から選択される単結晶基板。
2)ドープされた単結晶基板。
3)電気的キャリアをHFETの酸化亜鉛層に閉じ込めるのに役立つベリリウム亜鉛酸化物層。
4)半導体層として利用される(ベリリウム、マグネシウム、亜鉛、酸素の)合金(BeMgZnO合金)。
5)半導体層として利用される(第II族元素の亜鉛、酸素の)合金。
6)半導体層として利用されるBeMgZnO合金。マグネシウムを使用して隣接層間の格子整合、及び層と基板又はバッファ層との間の格子整合を改善することができる。
7)半導体層として利用される(亜鉛、カドミウム、セレニウム、硫黄、酸素の)合金(ZnCdSeSO合金)。
8)半導体層として利用される(亜鉛、カドミウム、セレニウム、硫黄、ベリリウム、酸素の)合金(BeZnCdSeSO合金)。ベリリウムを使用して隣接層間の格子整合、及び層と基板又はバッファ層との間の格子整合を改善することができる。
9)HFET内の最上部の半導体層の一部分を除去して基礎となる半導体層を露出させ、ドレイン及びソースが基礎となる半導体層との間の電気的接触をもたらすようにすることができる。
10)層をエピタキシャルに成長させてデバイス性能を改善することができる。
【0020】
以下では添付図面を参照して、本発明の上記及び他の実施形態、例、実践例、及び態様について詳細に説明する。特に、当業者であれば、本発明に関する以下の詳細な説明を本発明の例示的な諸実施形態が図示される添付図面と併せて読めば、本発明の他の詳細、利点、及び特徴、ならびに本発明に係るHFETデバイスの動作が実施され得る手法がより明確となるはずである。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明に係るHFETの一実施形態を示す概略図である。
【図2A】本発明に係る図1と同様の例示的なHFETの上面図である。
【図2B】図1と同様の例示的なHFETの立面図である。
【図3】図1と同様の例示的なHFETのドレイン‐ソース間印加電圧の関数としてドレイン電流をプロットした図である。
【図4】図1と同様の例示的なHFETに関して、ドレイン電圧のある選択値においてソースに関して測定されたドレイン電流とゲート・バイアス電圧の関係をプロットした図である。
【図5】本発明に係るHFETの別の実施形態を示す概略図である。
【図6】本発明に係るHFETの別の実施形態を示す概略図である。
【図7】本発明に係るHFETの別の実施形態を示す概略図である。
【図8】本発明に係るHFETの別の実施形態を示す概略図である。
【図9】本発明に係るHFETの別の実施形態を示す概略図である。
【図10】本発明に係るHFETの別の実施形態を示す概略図である。
【図11】本発明に係るHFETの別の実施形態を示す概略図である。
【図12】本発明に係るHFETの別の実施形態を示す概略図である。
【図13】本発明に係るHFETの別の実施形態を示す概略図である。
【図14】本発明に係るHFETの別の実施形態を示す概略図である。
【図15】本発明に係るHFETの別の実施形態を示す概略図である。
【図16】本発明に係るHFETの別の実施形態を示す概略図である。
【図17】本発明に係るHFETの別の実施形態を示す概略図である。
【図18】本発明に係るHFETの別の実施形態を示す概略図である。
【図19】本発明に係るHFETの別の実施形態を示す概略図である。
【図20】本発明に係るHFETの別の実施形態を示す概略図である。
【図21】本発明に係るHFETの別の実施形態を示す概略図である。
【図22】本発明に係るHFETの別の実施形態を示す概略図である。
【図23】本発明に係るHFETの別の実施形態を示す概略図である。
【図24】本発明に係るHFETの別の実施形態を示す概略図である。
【図25】本発明に係るHFETの別の実施形態を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明に係るHFET100の一実施形態の概略図である。特に、図1は、本発明に係るHFETの積層構造を示す断面図である。
【0023】
図1に示されるように、単結晶炭化ケイ素基板102上に酸化亜鉛の第1の半導体層104を成長させる。第1の半導体層104上にはn型酸化亜鉛の第2の半導体層106を成長させ、第2の半導体層106上にはn型ベリリウム亜鉛酸化物合金の第3の半導体層108を成長させる。第1の半導体層は、バッファ層として働く。第2の半導体層は、活性層として働く。第3の半導体層のエネルギー・バンドギャップは、第2の半導体層のエネルギー・バンドギャップよりも大きい。ソース領域コンタクト・エリア114及びドレイン領域コンタクト・エリア110は、第3の層上に位置する。ソース・コンタクト・エリア及びドレイン・コンタクト・エリアには電気リード線114’及び110’が施され、オーミック・コンタクトが形成される。ソース領域とドレイン領域の間に位置する第3の半導体層上には金属ゲート・コンタクト112が形成され、それによって第3の半導体層に対するショットキー障壁コンタクトが形成される。金属ゲート・コンタクト112には電気リード線112’が施される。このように形成されるデバイスが、HFETである。
【0024】
例えば層を成長させる技法、電気リード線を施す技法、及び金属ゲート・コンタクトを形成する技法は、当業界で知られる技法、あるいは本特許出願の発明者のうちの1人又は複数による他の特許出願(参照により本明細書に組み込まれる)に記載される技法を含む可能性がある。
【0025】
図2Aは、本発明に係る図1の例示的なHFET100の概略上面図であり、ソース114、ドレイン110、及びゲート112の電極レイアウトを示している。ソース・コンタクト・エリアとドレイン・コンタクト・エリアの分離は、Gで示されるゲート長である。ゲート電極の長さはWで示され、ソースとドレインをつなぐ線に沿って測定される。第1の実施形態では、G=40μm(40ミクロン)、W=30μm(30ミクロン)である。
【0026】
図2Bは、本発明に係る図1の例示的なHFET100の概略立面図であり、デバイス(本例ではp型ZnOの第2の層106’が使用される)を含む半導体層と、ソース114、ゲート112、及びドレイン110の位置とを示している。
【0027】
図3は、本発明に係るヘテロ構造電界効果トランジスタ(HFET)の第1の実施形態について、ソースに関して測定された+2ボルト〜−6ボルトの範囲のゲート印加電圧Vの各選択値において、ドレイン電流I(単位:アンペア(A))をドレイン‐ソース間印加電圧VDS(単位:ボルト)の関数としてプロットしたものである。ゲート長は、30ミクロンである。活性層は、ヒ素でドープされたp型酸化亜鉛である。
【0028】
図4は、本発明に係るヘテロ構造電界効果トランジスタ(HFET)の第1の実施形態について、ソースに関して測定された+5ボルトと等しいドレイン電圧Vの選択値において、ソースに関して測定されたドレイン電流I対ゲート・バイアス電圧Vの関係を示す。活性層は、ガリウムでドープされたn型酸化亜鉛である。
【0029】
ZnOの第1の層及びn型BeZnOの第2の層(より高いバンドギャップ)を使用した例:
図5は、本発明のHFETの別の実施形態500を示す。酸化亜鉛の第1の半導体層504は、単結晶炭化ケイ素基板502上に成長する。第1の半導体層上にはp型酸化亜鉛の第2の半導体層506を成長させ、第2の半導体層上にはn型ベリリウム亜鉛酸化物合金の第3の半導体層508を成長させる。第1の半導体層は、バッファ層として働く。第2の半導体層は、活性層として働く。第3の半導体層のエネルギー・バンドギャップは、第2の半導体層のエネルギー・バンドギャップよりも大きい。ソース領域コンタクト・エリア514及びドレイン領域コンタクト・エリア510は、第3の層上に位置する。ソース・コンタクト・エリア及びドレイン・コンタクト・エリアにはそれぞれ電気リード線514’及び510’が施され、オーミック・コンタクトが形成される。ソース領域とドレイン領域の間に位置する第3の半導体層上には金属ゲート・コンタクト512が形成され、それによって第3の半導体層に対するショットキー障壁コンタクトが形成される。金属ゲート・コンタクトには電気リード線512’が施される。このように形成されるデバイスが、本発明に係るHFET500である。
【0030】
図6は、本発明のHFETの別の実施形態600を示す。単結晶炭化ケイ素基板602上に酸化亜鉛の第1の半導体層604を成長させる。第1の半導体層上には非ドープ酸化亜鉛の第2の半導体層606を成長させ、第2の半導体層上にはn型ベリリウム亜鉛酸化物合金の第3の半導体層608を成長させる。第1の半導体層は、バッファ層として働く。第2の半導体層は、活性層として働く。第3の半導体層のエネルギー・バンドギャップは、第2の半導体層のエネルギー・バンドギャップよりも大きい。ソース領域コンタクト・エリア614及びドレイン領域コンタクト・エリア610は、第3の層上に位置する。ソース・コンタクト・エリア及びドレイン・コンタクト・エリアには電気リード線614’及び610’が施され、オーミック・コンタクトが形成される。ソース領域とドレイン領域の間に位置する第3の半導体層上には金属ゲート・コンタクト612が形成され、それによって第3の半導体層に対するショットキー障壁コンタクトが形成される。金属ゲート・コンタクト612には電気リード線612’が施される。このように形成されるデバイスが、本発明に係るHFET600である。
【0031】
上記と同様であるがバッファ層を含まない例:
図7は、本発明のHFETの別の実施形態を示す。単結晶炭化ケイ素基板上にn型酸化亜鉛の第1の半導体層706を成長させ、第1の半導体層上にはn型ベリリウム亜鉛酸化物合金の第2の半導体層708を成長させる。第1の半導体層は、活性層として働く。第2の半導体層のエネルギー・バンドギャップは、第1の半導体層のエネルギー・バンドギャップよりも大きい。ソース領域コンタクト・エリア714及びドレイン領域コンタクト・エリア710は、第2の層上に位置する。ソース・コンタクト・エリア及びドレイン・コンタクト・エリアには電気リード線714’及び710’が施され、オーミック・コンタクトが形成される。ソース領域とドレイン領域の間に位置する第2の半導体層上には金属ゲート・コンタクト712が形成され、それによって第2の半導体層に対するショットキー障壁コンタクトが形成される。金属ゲート・コンタクト712には電気リード線712’が施される。このように形成されるデバイスが、本発明に係るHFET700である。
【0032】
ZnOの第1の層及びp型BeZnOの第2の層を使用した、バッファ層を含む例:
図8は、本発明のHFETの別の実施形態800を示す。単結晶炭化ケイ素基板802上に酸化亜鉛の第1の半導体層804を成長させる。第1の半導体層上にはn型酸化亜鉛の第2の半導体層806を成長させ、第2の半導体層上にはp型ベリリウム亜鉛酸化物合金の第3の半導体層808を成長させる。第1の半導体層は、バッファ層として働く。第2の半導体層は、活性層として働く。第3の半導体層のエネルギー・バンドギャップは、第2の半導体層のエネルギー・バンドギャップよりも大きい。ソース領域コンタクト・エリア814及びドレイン領域コンタクト・エリア810は、第3の層上に位置する。ソース・コンタクト・エリア及びドレイン・コンタクト・エリアには電気リード線814’及び810’が施され、オーミック・コンタクトが形成される。ソース領域とドレイン領域の間に位置する第3の半導体層上には金属ゲート・コンタクト812が形成され、それによって第3の半導体層に対するショットキー障壁コンタクトが形成される。金属ゲート・コンタクトには電気リード線812’が施される。このように形成されるデバイスが、本発明に係るHFET800である。
【0033】
図9は、本発明のHFETの別の実施形態900を示す。単結晶炭化ケイ素基板902上に酸化亜鉛の第1の半導体層904を成長させる。第1の半導体層上にはp型酸化亜鉛の第2の半導体層906を成長させ、第2の半導体層上にはp型ベリリウム亜鉛酸化物合金の第3の半導体層908を成長させる。第1の半導体層は、バッファ層として働く。第2の半導体層は、活性層として働く。第3の半導体層のエネルギー・バンドギャップは、第2の半導体層のエネルギー・バンドギャップよりも大きい。ソース領域コンタクト・エリア914及びドレイン領域コンタクト・エリア910は、第3の層上に位置する。ソース・コンタクト・エリア及びドレイン・コンタクト・エリアには電気リード線914’及び910’が施され、オーミック・コンタクトが形成される。ソース領域とドレイン領域の間に位置する第3の半導体層上には金属ゲート・コンタクト912が形成され、それによって第3の半導体層に対するショットキー障壁コンタクトが形成される。金属ゲート・コンタクトには電気リード線912’が施される。このように形成されるデバイスが、本発明に係るHFET900である。
【0034】
図10は、本発明のHFETの別の実施形態1000を示す。単結晶炭化ケイ素基板1002上に酸化亜鉛の第1の半導体層1004を成長させる。第1の半導体層上には非ドープ酸化亜鉛の第2の半導体層1006を成長させ、第2の半導体層上にはp型ベリリウム亜鉛酸化物合金の第3の半導体層1008を成長させる。第1の半導体層は、バッファ層として働く。第2の半導体層は、活性層として働く。第3の半導体層のエネルギー・バンドギャップは、第2の半導体層のエネルギー・バンドギャップよりも大きい。ソース領域コンタクト・エリア1014及びドレイン領域コンタクト・エリア1010は、第3の層上に位置する。ソース・コンタクト・エリア及びドレイン・コンタクト・エリアには電気リード線1014’及び1010’が施され、オーミック・コンタクトが形成される。ソース領域とドレイン領域の間に位置する第3の半導体層上には金属ゲート・コンタクト1012が形成され、それによって第3の半導体層に対するショットキー障壁コンタクトが形成される。金属ゲート・コンタクトには電気リード線1012’が施される。このように形成されるデバイスが、本発明に係るHFET1000である。
【0035】
バッファ層を含まない例:
図11は、本発明のHFETの別の実施形態1100を示す。単結晶炭化ケイ素基板1102上にn型酸化亜鉛の第1の半導体層1106を成長させ、第1の半導体層上にはp型ベリリウム亜鉛酸化物合金の第2の半導体層1108を成長させる。第1の半導体層は、活性層として働く。第2の半導体層のエネルギー・バンドギャップは、第1の半導体層のエネルギー・バンドギャップよりも大きい。ソース領域コンタクト・エリア1114及びドレイン領域コンタクト・エリア1110は、第2の層上に位置する。ソース・コンタクト・エリア及びドレイン・コンタクト・エリアにはそれぞれ電気リード線1114’及び1110’が施され、オーミック・コンタクトが形成される。ソース領域とドレイン領域の間に位置する第2の半導体層上には金属ゲート・コンタクト1112が形成され、それによって第2の半導体層に対するショットキー障壁コンタクトが形成される。金属ゲート・コンタクトには電気リード線1112’が施される。このように形成されるデバイスが、本発明に係るHFET1100である。
【0036】
BeZnO(より高いバンドギャップ)の第1の層、最上部のn型ZnO、及びZnOバッファ層を使用した例:
図12は、本発明のHFETのまた別の実施形態1200を示す。単結晶炭化ケイ素基板1202上に酸化亜鉛の第1の半導体層1204を成長させる。第1の半導体層上にはn型ベリリウム亜鉛酸化物合金の第2の半導体層1206を成長させ、第2の半導体層上にはn型酸化亜鉛の第3の半導体層1208を成長させる。第1の半導体層は、バッファ層として働く。第2の半導体層のエネルギー・バンドギャップは、第3の半導体層のエネルギー・バンドギャップよりも大きい。第3の半導体層は、活性層として働く。ソース領域コンタクト・エリア1214及びドレイン領域コンタクト・エリア1210は、第3の層上に位置する。ソース領域とドレイン領域の間に位置する第3の半導体層上には金属ゲート・コンタクト1212が形成され、それによって第3の半導体層に対するショットキー障壁コンタクトが形成される。ソース・コンタクト・エリア及びドレイン・コンタクト・エリアには電気リード線1214’及び1210’が施され、オーミック・コンタクトが形成される。金属ゲート・コンタクトには電気リード線1212’が施される。このように形成されるデバイスが、本発明に係るHFET1200である。
【0037】
図13は、本発明のHFETの更に別の実施形態1300を示す。単結晶炭化ケイ素基板1302上に酸化亜鉛の第1の半導体層1304を成長させる。第1の半導体層上にはp型ベリリウム亜鉛酸化物合金の第2の半導体層1306を成長させ、第2の半導体層上にはn型酸化亜鉛の第3の半導体層1308を成長させる。第1の半導体層は、バッファ層として働く。第2の半導体層のエネルギー・バンドギャップは、第3の半導体層のエネルギー・バンドギャップよりも大きい。第3の半導体層は、活性層として働く。ソース領域コンタクト・エリア1314及びドレイン領域コンタクト・エリア1310は、第3の層上に位置する。ソース領域とドレイン領域の間に位置する第3の半導体層上には金属ゲート・コンタクト1312が形成され、それによって第3の半導体層に対するショットキー障壁コンタクトが形成される。ソース・コンタクト・エリア及びドレイン・コンタクト・エリアには電気リード線1314’及び1310’が施され、オーミック・コンタクトが形成される。金属ゲート・コンタクトには電気リード線1312’が施される。このように形成されるデバイスが、本発明に係るHFET1300である。
【0038】
図14は、本発明のHFETの別の実施形態1400を示す。単結晶炭化ケイ素基板1402上に酸化亜鉛の第1の半導体層1404を成長させる。第1の半導体層上には非ドープ・ベリリウム亜鉛酸化物合金の第2の半導体層1406を成長させ、第2の半導体層上にはn型酸化亜鉛の第3の半導体層1408を成長させる。第1の半導体層は、バッファ層として働く。第2の半導体層のエネルギー・バンドギャップは、第3の半導体層のエネルギー・バンドギャップよりも大きい。第3の半導体層は、活性層として働く。ソース領域コンタクト・エリア1414及びドレイン領域コンタクト・エリア1410は、第3の層上に位置する。ソース領域とドレイン領域の間に位置する第3の半導体層上には金属ゲート・コンタクト1412が形成され、それによって第3の半導体層に対するショットキー障壁コンタクトが形成される。ソース・コンタクト・エリア及びドレイン・コンタクト・エリアには電気リード線1414’及び1410’が施され、オーミック・コンタクトが形成される。金属ゲート・コンタクトには電気リード線1412’が施される。このように形成されるデバイスが、本発明に係るHFET1400である。
【0039】
バッファ層を含まない例:
図15は、本発明のHFETの別の実施形態1500を示す。単結晶炭化ケイ素基板1502上に非ドープ・ベリリウム亜鉛酸化物合金の第1の半導体層1504を成長させ、第1の半導体層上にはn型酸化亜鉛の第2の半導体層1506を成長させる。第1の半導体層のエネルギー・バンドギャップは、第2の半導体層のエネルギー・バンドギャップよりも大きい。第2の半導体層は、活性層として働く。ソース領域コンタクト・エリア1514及びドレイン領域コンタクト・エリア1510は、第2の層上に位置する。ソース領域とドレイン領域の間に位置する第2の半導体層上には金属ゲート・コンタクト1512が形成され、それによって第2の半導体層に対するショットキー障壁コンタクトが形成される。ソース・コンタクト・エリア及びドレイン・コンタクト・エリアには電気リード線1514’及び1510’が施され、オーミック・コンタクトが形成される。金属ゲート・コンタクトには電気リード線1512’が施される。このように形成されるデバイスが、本発明に係るHFET1500である。
【0040】
ドレイン・コンタクト及びソース・コンタクトが最上部のBeZnO層を「貫通(punch through)」し、ZnO層と電気的に接触する例:
図16は、本発明に係るHFET1600の概略図であり、図1と同様であるがいくつかの差異を含む積層構造を有する断面を示している。図16に示されるように、単結晶炭化ケイ素基板1602上に酸化亜鉛の第1の半導体層1604を成長させる。第1の半導体層上にはn型酸化亜鉛の第2の半導体層1606を成長させ、第2の半導体層上にはn型ベリリウム亜鉛酸化物合金の第3の半導体層1608を成長させる。第1の半導体層は、バッファ層として働く。第2の半導体層は、活性層として働く。第3の半導体層のエネルギー・バンドギャップは、第2の半導体層のエネルギー・バンドギャップよりも大きい。第3の層の各部分1615及び1611を除去して第2の半導体層上のアクセス・サイトを露出させ、第2の半導体層上に位置するソース領域コンタクト・エリア1614及びドレイン領域コンタクト・エリア1610を形成する。ソース・コンタクト・エリア及びドレイン・コンタクト・エリアには電気リード線1614’及び1610’が施され、第2の半導体層に対するオーミック・コンタクトが形成される。ソース領域とドレイン領域の間に位置する第3の半導体層上には金属ゲート・コンタクト1612が形成され、それによって第3の半導体層に対するショットキー障壁コンタクトが形成される。金属ゲート・コンタクトには電気リード線1612’が施される。このように形成されるデバイスが、本発明に係るHFET1600である。
【0041】
図17は、本発明のHFETの別の実施形態1700を示す。単結晶炭化ケイ素基板1702上に酸化亜鉛の第1の半導体層1704を成長させる。第1の半導体層上にはp型酸化亜鉛の第2の半導体層1706を成長させ、第2の半導体層上にはn型ベリリウム亜鉛酸化物合金の第3の半導体層1708を成長させる。第1の半導体層は、バッファ層として働く。第2の半導体層は、活性層として働く。第3の半導体層のエネルギー・バンドギャップは、第2の半導体層のエネルギー・バンドギャップよりも大きい。第3の層の各部分1715及び1711を除去して第2の半導体層上のアクセス・サイトを露出させ、第2の半導体層上に位置するソース領域コンタクト・エリア1714及びドレイン領域コンタクト・エリア1710を形成する。ソース・コンタクト・エリア及びドレイン・コンタクト・エリアには電気リード線1714’及び1710’が施され、第2の半導体層に対するオーミック・コンタクトが形成される。ソース領域とドレイン領域の間に位置する第3の半導体層上には金属ゲート・コンタクト1712が形成され、それによって第3の半導体層に対するショットキー障壁コンタクトが形成される。金属ゲート・コンタクトには電気リード線1712’が施される。このように形成されるデバイスが、本発明に係るHFET1700である。
【0042】
図18は、本発明のHFETの別の実施形態1800を示す。単結晶炭化ケイ素基板1802上に酸化亜鉛の第1の半導体層1804を成長させる。第1の半導体層上には非ドープ酸化亜鉛の第2の半導体層1806を成長させ、第2の半導体層上にはn型ベリリウム亜鉛酸化物合金の第3の半導体層1808を成長させる。第1の半導体層は、バッファ層として働く。第2の半導体層は、活性層として働く。第3の半導体層のエネルギー・バンドギャップは、第2の半導体層のエネルギー・バンドギャップよりも大きい。第3の層の各部分1815及び1811を除去して第2の半導体層上のアクセス・サイトを露出させ、第2の半導体層上に位置するソース領域コンタクト・エリア1814及びドレイン領域コンタクト・エリア1810を形成する。ソース・コンタクト・エリア及びドレイン・コンタクト・エリアには電気リード線1814’及び1810’が施され、第2の半導体層に対するオーミック・コンタクトが形成される。ソース領域とドレイン領域の間に位置する第3の半導体層上には金属ゲート・コンタクト1812が形成され、それによって第3の半導体層に対するショットキー障壁コンタクトが形成される。金属ゲート・コンタクトには電気リード線1812’が施される。このように形成されるデバイスが、本発明に係るHFET1800である。
【0043】
バッファを含まない例:
図19は、本発明のHFETの別の実施形態1900を示す。単結晶炭化ケイ素基板1902上にn型酸化亜鉛の第1の半導体層1904を成長させ、第1の半導体層上にはn型ベリリウム亜鉛酸化物合金の第2の半導体層1906を成長させる。第1の半導体層は、活性層として働く。第2の半導体層のエネルギー・バンドギャップは、第1の半導体層のエネルギー・バンドギャップよりも大きい。層1906の各部分1915及び1911を除去して層1904上のアクセス・サイトを露出させ、ソース領域コンタクト・エリア1914及びドレイン領域コンタクト・エリア1910を形成する。ソース領域コンタクト・エリア1914及びドレイン領域コンタクト・エリア1910は、第2の層上に位置する。ソース・コンタクト・エリア及びドレイン・コンタクト・エリアには電気リード線1914’及び1910’が施され、オーミック・コンタクトが形成される。ソース領域とドレイン領域の間に位置する第2の半導体層上には金属ゲート・コンタクト1912が形成され、それによって第2の半導体層に対するショットキー障壁コンタクトが形成される。金属ゲート・コンタクトには電気リード線1912’が施される。このように形成されるデバイスが、本発明に係るHFET1900である。
【0044】
第1の層のZnO、第2の層のp型BeZnO(より高いバンドギャップ)、バッファ層、及び「貫通」を用いた例:
図20は、本発明のHFETの別の実施形態2000を示す。単結晶炭化ケイ素基板2002上に酸化亜鉛の第1の半導体層2004を成長させる。第1の半導体層上にはn型酸化亜鉛の第2の半導体層2006を成長させ、第2の半導体層上にはp型ベリリウム亜鉛酸化物合金の第3の半導体層2008を成長させる。第1の半導体層は、バッファ層として働く。第2の半導体層は、活性層として働く。第3の半導体層のエネルギー・バンドギャップは、第2の半導体層のエネルギー・バンドギャップよりも大きい。第2の層の各部分2015及び2011を除去して第1の半導体層上のアクセス・サイトを露出させ、第1の半導体層上に位置するソース領域コンタクト・エリア2014及びドレイン領域コンタクト・エリア2010を形成する。ソース・コンタクト・エリア及びドレイン・コンタクト・エリアには電気リード線2014’及び2010’が施され、第1の半導体層に対するオーミック・コンタクトが形成される。ソース領域とドレイン領域の間に位置する第3の半導体層上には金属ゲート・コンタクト2012が形成され、それによって第3の半導体層に対するショットキー障壁コンタクトが形成される。金属ゲート・コンタクトには電気リード線2012’が施される。このように形成されるデバイスが、本発明に係るHFET2000である。
【0045】
図21は、本発明のHFETの別の実施形態2100を示す。単結晶炭化ケイ素基板2102上に酸化亜鉛の第1の半導体層2104を成長させる。第1の半導体層上にはp型酸化亜鉛の第2の半導体層2106を成長させ、第2の半導体層上にはp型ベリリウム亜鉛酸化物合金の第3の半導体層2108を成長させる。第1の半導体層は、バッファ層として働く。第2の半導体層は、活性層として働く。第3の半導体層のエネルギー・バンドギャップは、第2の半導体層のエネルギー・バンドギャップよりも大きい。第3の層の各部分2115及び2111を除去して第2の半導体層上のアクセス・サイトを露出させ、第2の半導体層上に位置するソース領域コンタクト・エリア2114及びドレイン領域コンタクト・エリア2110を形成する。ソース・コンタクト・エリア及びドレイン・コンタクト・エリアには電気リード線2114’及び2110’が施され、第2の半導体層に対するオーミック・コンタクトが形成される。ソース領域とドレイン領域の間に位置する第3の半導体層上には金属ゲート・コンタクト2112が形成され、それによって第3の半導体層に対するショットキー障壁コンタクトが形成される。金属ゲート・コンタクトには電気リード線2112’が施される。このように形成されるデバイスが、本発明に係るHFET2100である。
【0046】
図22は、本発明のHFETの別の実施形態2200を示す。単結晶炭化ケイ素基板2202上に酸化亜鉛の第1の半導体層2204を成長させる。第1の半導体層上には非ドープ酸化亜鉛の第2の半導体層2206を成長させ、第2の半導体層上にはp型ベリリウム亜鉛酸化物合金の第3の半導体層2208を成長させる。第1の半導体層は、バッファ層として働く。第2の半導体層は、活性層として働く。第3の半導体層のエネルギー・バンドギャップは、第2の半導体層のエネルギー・バンドギャップよりも大きい。第3の層の各部分2215及び2211を除去して第2の半導体層上のアクセス・サイトを露出させ、第2の半導体層上に位置するソース領域コンタクト・エリア2214及びドレイン領域コンタクト・エリア2210を形成する。ソース・コンタクト・エリア及びドレイン・コンタクト・エリアには電気リード線2214’及び2210’が施され、第2の半導体層に対するオーミック・コンタクトが形成される。ソース領域とドレイン領域の間に位置する第3の半導体層上には金属ゲート・コンタクト2212が形成され、それによって第3の半導体層に対するショットキー障壁コンタクトが形成される。金属ゲート・コンタクトには電気リード線2212’が施される。このように形成されるデバイスが、本発明に係るHFET2200である。
【0047】
バッファ層を含まない例:
図23は、本発明のHFETの別の実施形態2300を示す。単結晶炭化ケイ素基板2302上にn型酸化亜鉛の第1の半導体層2304を成長させ、第1の半導体層上にはp型ベリリウム亜鉛酸化物合金の第2の半導体層2306を成長させる。第1の半導体層は、活性層として働く。第2の半導体層のエネルギー・バンドギャップは、第1の半導体層のエネルギー・バンドギャップよりも大きい。第2の層の各部分2315及び2311を除去して第1の半導体層上のアクセス・サイトを露出させ、第1の半導体層上に位置するソース領域コンタクト・エリア2314及びドレイン領域コンタクト・エリア2310を形成する。ソース・コンタクト・エリア及びドレイン・コンタクト・エリアには電気リード線2314’及び2310’が施され、第1の半導体層に対するオーミック・コンタクトが形成される。ソース領域とドレイン領域の間に位置する第2の半導体層上には金属ゲート・コンタクト2312が形成され、それによって第2の半導体層に対するショットキー障壁コンタクトが形成される。金属ゲート・コンタクトには電気リード線2312’が施される。このように形成されるデバイスが、本発明に係るHFET2300である。
【0048】
GaN基板、ZnO薄層、及びBeZnO最上層を含む例:
図24は、本発明のHFETの別の実施形態2400を示す。窒化ガリウム基板2402上にn型酸化亜鉛の第1の半導体層2404を成長させ、この酸化亜鉛半導体層上にはn型ベリリウム亜鉛酸化物合金の第2の半導体層2406を成長させる。酸化亜鉛半導体層の厚さは、約10nm〜10,000nmの範囲内、より好ましくは約100〜1000nmの範囲内である。酸化亜鉛半導体層は、活性層として働く。n型ベリリウム亜鉛酸化物合金層のエネルギー・バンドギャップは、酸化亜鉛層のエネルギー・バンドギャップよりも大きい。ソース領域コンタクト・エリア2414及びドレイン領域コンタクト・エリア2410は、n型ベリリウム亜鉛酸化物合金層上に位置する。ソース・コンタクト・エリア及びドレイン・コンタクト・エリアには電気リード線2414’及び2410’が施され、オーミック・コンタクトが形成される。ソース領域とドレイン領域の間に位置するn型ベリリウム亜鉛酸化物合金層上には金属ゲート・コンタクト2412が形成され、それによって第2の半導体層に対するショットキー障壁コンタクトが形成される。金属ゲート・コンタクトには電気リード線2412’が施される。このように形成されるデバイスが、本発明に係るHFET2400である。
【0049】
基板上のGaN層、ZnO薄層、及びBeZnO最上層を含む例:
図25は、本発明のHFETの別の実施形態2500を示す。基板2502上に窒化ガリウムの第1の半導体層2504を成長させる。窒化ガリウム層上にはn型酸化亜鉛の第2の半導体層2506を成長させ、酸化亜鉛半導体層上にはn型ベリリウム亜鉛酸化物合金の第3の半導体層2508を成長させる。酸化亜鉛半導体層の厚さは、約10nm〜10,000nmの範囲内、より好ましくは約100〜1000nmの範囲内である。酸化亜鉛半導体層は、活性層として働く。n型ベリリウム亜鉛酸化物合金層のエネルギー・バンドギャップは、酸化亜鉛層のエネルギー・バンドギャップよりも大きい。ソース領域コンタクト・エリア2514及びドレイン領域コンタクト・エリア2510は、n型ベリリウム亜鉛酸化物合金層上に位置する。ソース・コンタクト・エリア及びドレイン・コンタクト・エリアには電気リード線2514’及び2510’が施され、オーミック・コンタクトが形成される。ソース領域とドレイン領域の間に位置するn型ベリリウム亜鉛酸化物合金層上には金属ゲート・コンタクト2512が形成され、それによって第2の半導体層に対するショットキー障壁コンタクトが形成される。金属ゲート・コンタクトには電気リード線2512’が施される。基板の材料は、必ずしもそれだけに限定されるわけではないが、炭化ケイ素、酸化亜鉛、窒化ガリウム、ヒ化ガリウム、サファイア、シリコン、ガラス、プラスチック、及びポリマーから成る群から選択される。このように形成されるデバイスが、本発明に係るHFET2500である。
【0050】
BeZnO層及び最上部のn型ZnOを含む追加的なHFET例:
本発明の他の多くの実施形態、例、及び変形例が可能であり、これらは添付の特許請求の範囲で定義される本発明の趣旨及び範囲に含まれる。更なる例として、図1及び他の図面に示されるような積層構造を使用する本発明のHFETの別の実施形態では、単結晶炭化ケイ素基板上に酸化亜鉛の第1の半導体層を成長させる。第1の半導体層上にはn型ベリリウム亜鉛酸化物合金の第2の半導体層を成長させ、第2の半導体層上にはn型酸化亜鉛の第3の半導体層を成長させる。第1の半導体層は、バッファ層として働く。第2の半導体層のエネルギー・バンドギャップは、第3の半導体層のエネルギー・バンドギャップよりも大きい。第3の半導体層は、活性層として働く。ソース領域コンタクト・エリア及びドレイン領域コンタクト・エリアは、第3の層上に位置する。ソース領域とドレイン領域の間に位置する第3の半導体層上には絶縁層領域が形成され、絶縁層領域上には金属ゲート・コンタクトが更に形成され、それによって第3の半導体層に対する金属‐絶縁体‐半導体コンタクトが形成される。ソース・コンタクト・エリア及びドレイン・コンタクト・エリアには電気リード線が施され、オーミック・コンタクトが形成される。金属ゲート・コンタクトには電気リード線が施される。このように形成されるデバイスが、HFETである。
【0051】
本発明の別のHFET例では、単結晶炭化ケイ素基板上に酸化亜鉛の第1の半導体層を成長させる。第1の半導体層上にはp型ベリリウム亜鉛酸化物合金の第2の半導体層を成長させ、第2の半導体層上にはn型酸化亜鉛の第3の半導体層を成長させる。第1の半導体層は、バッファ層として働く。第2の半導体層のエネルギー・バンドギャップは、第3の半導体層のエネルギー・バンドギャップよりも大きい。第3の半導体層は、活性層として働く。ソース領域コンタクト・エリア及びドレイン領域コンタクト・エリアは、第3の層上に位置する。ソース領域とドレイン領域の間に位置する第3の半導体層上には絶縁層領域が形成され、絶縁層領域上には金属ゲート・コンタクトが更に形成され、それによって第3の半導体層に対する金属‐絶縁体‐半導体コンタクトが形成される。ソース・コンタクト・エリア及びドレイン・コンタクト・エリアには電気リード線が施され、オーミック・コンタクトが形成される。金属ゲート・コンタクトには電気リード線が施される。このように形成されるデバイスが、HFETである。
【0052】
本発明の別のHFET例では、単結晶炭化ケイ素基板上に酸化亜鉛の第1の半導体層を成長させる。第1の半導体層上には非ドープ・ベリリウム亜鉛酸化物合金の第2の半導体層を成長させ、第2の半導体層上にはn型酸化亜鉛の第3の半導体層を成長させる。第1の半導体層は、バッファ層として働く。第2の半導体層のエネルギー・バンドギャップは、第3の半導体層のエネルギー・バンドギャップよりも大きい。第3の半導体層は、活性層として働く。ソース領域コンタクト・エリア及びドレイン領域コンタクト・エリアは、第3の層上に位置する。ソース領域とドレイン領域の間に位置する第3の半導体層上には絶縁層領域が形成され、絶縁層領域上には金属ゲート・コンタクトが更に形成され、それによって第3の半導体層に対する金属‐絶縁体‐半導体コンタクトが形成される。ソース・コンタクト・エリア及びドレイン・コンタクト・エリアには電気リード線が施され、オーミック・コンタクトが形成される。金属ゲート・コンタクトには電気リード線が施される。このように形成されるデバイスが、HFETである。
【0053】
本発明の別のHFET例では、単結晶炭化ケイ素基板上に非ドープ・ベリリウム亜鉛酸化物合金の第1の半導体層を成長させ、第1の半導体層上にはn型酸化亜鉛の第2の半導体層を成長させる。第1の半導体層のエネルギー・バンドギャップは、第2の半導体層のエネルギー・バンドギャップよりも大きい。第2の半導体層は、活性層として働く。ソース領域コンタクト・エリア及びドレイン領域コンタクト・エリアは、第2の層上に位置する。ソース領域とドレイン領域の間に位置する第3の半導体層上には絶縁層領域が形成され、絶縁層領域上には金属ゲート・コンタクトが更に形成され、それによって第2の半導体層に対する金属‐絶縁体‐半導体コンタクトが形成される。ソース・コンタクト・エリア及びドレイン・コンタクト・エリアには電気リード線が施され、オーミック・コンタクトが形成される。金属ゲート・コンタクトには電気リード線が施される。このように形成されるデバイスが、HFETである。
【0054】
本発明の他の可能な例、実践例、実施形態、又は態様では、以下のことが可能となる:
1)HFET構造は、単結晶基板上に成長させたバッファ層を利用することができる。
2)HFET構造内の1つ又は複数の層をエピタキシャルに成長させることができる。
3)必ずしもそれだけに限定されるわけではないが、炭化ケイ素、酸化亜鉛、窒化ガリウム、ヒ化ガリウム、サファイア、シリコン、ガラス、プラスチック、及びポリマーから成る群から選択される基板を有するHFET構造を作成することができる。
4)必ずしもそれだけに限定されるわけではないが、炭化ケイ素、酸化亜鉛、窒化ガリウム、ヒ化ガリウム、サファイア、シリコン、ガラス、プラスチック、及びポリマーから成る群から選択される非ドープの基板を有するHFET構造を作成することができる。
5)必ずしもそれだけに限定されるわけではないが、炭化ケイ素、酸化亜鉛、窒化ガリウム、ヒ化ガリウム、サファイア、シリコン、ガラス、プラスチック、及びポリマーから成る群から選択されるn型の基板を有するHFET構造を作成することができる。
6)必ずしもそれだけに限定されるわけではないが、炭化ケイ素、酸化亜鉛、窒化ガリウム、ヒ化ガリウム、サファイア、シリコン、ガラス、プラスチック、及びポリマーから成る群から選択されるp型の基板を有するHFET構造を作成することができる。
7)基板と第1の半導体n型層との間にバッファ層が存在しない場合は、n型の基板及びn型の第1の半導体層が1つのエンティティを含むようなn型の基板を有する構造を作成することができる。
8)基板と第1の半導体p型層との間にバッファ層が存在しない場合は、p型の基板及びp型の第1の半導体層が1つのエンティティを含むようなp型の基板を有する構造を作成することができる。
9)ショットキー金属‐絶縁体‐半導体障壁をゲート・コンタクトとしてMESFETが形成される構造を作成することができる。
10)ゲート・コンタクトと最上部の半導体層との間に材料層が配置され、材料は、必ずしもそれだけに限定されるわけではないが、酸化物、酸化物化合物、金属酸化物化合物、及び誘電体を含むリストから選択される絶縁体であり、それによってMOSFETが形成される構造を作成することができる。
11)ゲート・コンタクトとゲート・コンタクトがその上に堆積される半導体層との間に材料層が配置され、それによって接合電界効果トランジスタ(JFET)が形成される構造を作成することができる。
12)オーミック・コンタクトを改善するために、ソース・コンタクト・エリア及びドレイン・コンタクト・エリアに電気リード線を施す前に、ソース・コンタクト・エリア又はドレイン・コンタクト・エリア上、あるいはその両方のコンタクト・エリア上に最上部の半導体層よりも高い導電性を有する酸化物層を堆積させた構造を作成することができる。
13)HFET積層構造内の少なくとも1つの酸化物層は、(第II族の亜鉛、酸素の)合金とすることができる。
14)HFET積層構造内の少なくとも1つの酸化物層は、BeZnO、MgZnO、BeMgO、及びBeMgZnO合金とすることができる。
15)HFET積層構造内の少なくとも1つの酸化物層は、(亜鉛、カドミウム、セレニウム、硫黄、酸素の)合金とすることができる。
16)HFET積層構造内の少なくとも1つの酸化物層は、ZnCdSeO、ZnCdSO、ZnCdSSeO、ZnSSeO、ZnSO、及びZnSeO合金とすることができる。
17)HFET積層構造内の少なくとも1つの酸化物層は、1つ又は複数の他の層又は基板との格子整合を改善するために、Beを添加したZnCdSeO、ZnCdSO、ZnCdSSeO、ZnSSeO、ZnSO、及びZnSeO合金とすることができる。
18)HFET積層構造内の少なくとも1つの酸化物層は、エピタキシャルに堆積させることができる。
19)バッファ層は、必ずしもそれだけに限定されるわけではないが、酸化亜鉛及び窒化ガリウムを含むリストから選択される基板上に堆積させることができる。
20)n型酸化亜鉛半導体層のドーパントがボロン、アルミニウム、ガリウム、インジウム、タリウム、フッ素、塩素、臭素、及びヨウ素から成る群から選択される少なくとも1つの元素であるような構造を作成することができる。
21)p型酸化亜鉛半導体層のドーパントが第1族、第11族、第5族、及び第15族元素から選択される少なくとも1つの元素であるような構造を作成することができる。
22)p型酸化亜鉛半導体層のドーパントがヒ素、リン、アンチモン、及び窒素から成る群から選択されような構造、あるいは本発明の特定の一態様ではp型酸化亜鉛半導体層のドーパントをヒ素のみとすることが可能な構造を作成することができる。
23)n型酸化亜鉛基板のドーパントがボロン、アルミニウム、ガリウム、インジウム、タリウム、フッ素、塩素、臭素、及びヨウ素から成る群から選択される少なくとも1つの元素であるような構造を作成することができる。
24)別法として、p型酸化亜鉛基板のドーパントが第1族、第11族、第5族、及び第15族元素から選択される少なくとも1つの元素、あるいはヒ素、リン、アンチモン、及び窒素から成る群から選択される1つ又は複数の元素、あるいは一例ではヒ素のみであるような構造を作成することもできる。
25)n型ベリリウム亜鉛酸化物合金半導体層のドーパントがボロン、アルミニウム、ガリウム、インジウム、タリウム、フッ素、塩素、臭素、及びヨウ素から成る群から選択される少なくとも1つの元素であるような構造を作成することができる。
26)p型ベリリウム亜鉛酸化物合金半導体層のドーパントが第1族、第11族、第5族、及び第15族元素から選択される少なくとも1つの元素であるような構造を作成することができる。
27)p型ベリリウム亜鉛酸化物合金半導体層のドーパントがヒ素、リン、アンチモン、及び窒素から成る群から選択されるような構造、あるいは本発明の特定の一実施形態ではp型酸化亜鉛半導体層のドーパントをヒ素のみとすることが可能な構造を作成することができる。
28)n型ベリリウム亜鉛酸化物合金基板のドーパントがボロン、アルミニウム、ガリウム、インジウム、タリウム、フッ素、塩素、臭素、及びヨウ素から成る群から選択される少なくとも1つの元素であるような構造を作成することができる。
29)別法として、p型ベリリウム亜鉛酸化物合金基板のドーパントが第1族、第11族、第5族、及び第15族元素から選択される少なくとも1つの元素、あるいはヒ素、リン、アンチモン、及び窒素から成る群から選択される少なくとも1つの元素、あるいは特にヒ素のみであるような構造を作成することもできる。
30)別法として、半導体層のドーパントが成長中に添加され得るような構造を作成することもできる。
31)別法として、必ずしもそれだけに限定されるわけではないが、熱フラックス、元素フラックス、プラズマ・フラックス、拡散、熱拡散、及び/又はイオン注入を含むプロセス方法によって半導体層のドーパントが添加され得るような構造を作成することもできる。
【0055】
以下で説明する追加的な例を読めば、本発明及びその技術的利点の更なる理解が得られるはずである。
【0056】
本発明の更なる例及び説明:
以下の論述では、本発明の様々な実施形態及び例ならびにそれらの特徴について更に説明する。上述のとおり、本発明は、HFETデバイスの性能、特にHFETデバイスの高周波及び高電力性能を改善するための積層ヘテロ構造HFETデバイスに関するものである。
【0057】
以下では、金属半導体ショットキー障壁ゲート電極を有するHFETに関する特定の一実施形態について説明するが、本明細書の他の個所でも述べたように、本発明は、例えばMOSFETやJFETのような他のタイプのHFET、ならびに他の構成及びHFETタイプに関しても実施することが可能であることを理解していただきたい。
【0058】
本発明の一実施形態では、バルク非ドープ炭化ケイ素結晶から切り出されたn型導電性の研磨炭化ケイ素ウェハを基板として使用した。このウェハをハイブリッド・ビーム蒸着反応器に配置し、約750℃に加熱した。圧力を約1×10−5torr(約0.00133Pa)に下げ、RF酸素プラズマで30分間基板を洗浄した。次に、温度を650℃に下げ、その後、炭化ケイ素基板上に非ドープ酸化亜鉛の第1の層を約0.3ミクロンの厚さまで堆積させた。次に、温度を550℃に下げ、ヒ素元素でドープしたn型酸化亜鉛を含む第2の半導体層を第1の半導体層上に堆積させた。ガリウムでドープした堆積n型酸化亜鉛層の全体の厚さは、約0.3ミクロンであった。次に、ガリウム元素でドープしたn型ベリリウム亜鉛酸化物合金を含む第3の半導体層を第2の半導体層上に堆積させた。ガリウムでドープした堆積n型ベリリウム亜鉛酸化物合金層の全体の厚さは、約30nmであった。
【0059】
(酸化亜鉛層、n型酸化亜鉛層、p型酸化亜鉛層、及び特にヒ素及び他の材料(例えばベリリウム亜鉛酸化物を含む可能性がある)でドープしたp型酸化亜鉛層を堆積させるのに有用な1つ又は複数の例示的なプロセスのより詳細な説明は、例えば米国特許第6,475,825号(White et al.)、同第6,610,141号(White et al.)、国際特許出願第PCT/US03/27143号(Ryu et al.)、同第PCT/US05/043821号(Ryu et al.)、及び同第PCT/US06/011619号(Ryu et al.)に記載されている。これらはそれぞれ、参照によりその内容全体が本明細書に組み込まれ、本願の一部を構成するものとする。)
【0060】
次に、堆積層を含むウェハを反応器から取り出した。離間した別個のソース領域及びドレイン領域において、ガリウムでドープしたn型ベリリウム亜鉛酸化物合金層に対するオーミック電気コンタクトを作成し、それぞれソース・コンタクト及びドレイン・コンタクトを形成した。ソース・コンタクトとドレイン・コンタクトの間に位置するゲート・コンタクトには金属半導体ショットキー障壁を形成した。ドレインに対するオーミック・コンタクトは、Ni及びTi金属で作成した。HFETのゲート幅とゲート長の比は約5であり、ゲート厚さは非常に薄く、10〜150nmの範囲であった。
【0061】
ソース・コンタクトとドレイン・コンタクトの間にドレイン電圧Vを印加し、ドレイン電圧Vに関して測定されるゲート電圧Vを選択し、HFETの電流/電圧特性を検査した。
【0062】
上述の図3及び図4の各プロットは、それぞれ本発明に係る例示的なHFETに関するドレイン電流I対ドレイン電圧Vの特性、及びドレイン電流I対ゲート電圧Vの特性を示す。
【0063】
他の変形例の中でもとりわけ、上述の各実施形態で使用した長さよりもゲート長が短いデバイスを製作すること、ゲート長が0.1ミクロンのデバイスを作成すること、ソース・コンタクトとドレイン・コンタクトの間に上述の電圧よりも高い電圧を印加すること、あるいはソース・コンタクトとドレイン・コンタクトの間に10ボルトの電圧を印加することが可能であることが当業者には容易に理解されるだろう。(後者の2つの変更は、周波数応答性能及び電力性能を高めるはずである。)
【0064】
結論:
本明細書に開示の積層構造を有する本発明に係るHFET構造は、FETの性能、特に高周波及び高電力性能を改善するのに使用することができる。本発明に係る酸化亜鉛ベースHFETは、フォトニック及び電子分野の高速及び高電力デバイス応用において多数の用途を有するはずである。このような用途としては、必ずしもそれだけに限定されるわけではないが、高周波レーダ、生物医学的撮像、化合物同定、分子同定及び分子構造、センサ、撮像システム、ならびに原子、分子、気体、蒸気、及び固体の基礎研究等の応用を挙げることができる。
【0065】
ドレイン・コンタクトとソース・コンタクトの間の電流方向に沿って測定される長さがより短いゲート・コンタクト、適切な形で追加される絶縁層、電流リークの低減に役立つように適切な形で追加されるメサ等、追加的な望ましい特徴を備えた本発明のHFETを、本明細書の開示に従って製作することができることが当業者には理解されるだろう。
【0066】
上記の例は、限定ではなく例示のために記載したものである。同様に、本明細書で使用される用語及び表現は、限定ではなく説明上の用語として使用されており、かかる用語及び表現の使用によって図示及び本明細書に記載される特徴の等価物又はそれらの一部を排除する意図はない。様々な追加、削除、及び変更が可能であるが、これらは本発明の趣旨及び範囲に含まれる。更に、本発明の範囲から逸脱しない限り、本明細書に記載されるあるいは本発明の範囲に含まれる本発明の任意の実施形態のいずれか1つ又は複数の特徴を省略し、変更し、あるいは本発明の他の任意の実施形態のいずれか1つ又は複数の特徴と組み合わせることも可能である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
積層構造を有するヘテロ構造電界効果トランジスタ(HFET)であって、
第1の酸化物半導体層と、
前記第1の酸化物半導体層上に成長し、前記第1の半導体層よりもエネルギー・バンドギャップが大きい第2の酸化物半導体層と、
を備えるHFET。
【請求項2】
積層構造を有するヘテロ構造電界効果トランジスタ(HFET)であって、
第1の酸化物半導体層と、
前記第1の酸化物半導体層上に成長し、前記第1の半導体層よりもエネルギー・バンドギャップが小さい第2の酸化物半導体層と、
を備えるHFET。
【請求項3】
積層構造を有するヘテロ構造電界効果トランジスタ(HFET)であって、
基板と、
前記基板上に成長する第1の酸化物半導体層と、
前記第1の酸化物半導体層上に成長し、前記第1の半導体層よりもエネルギー・バンドギャップが大きい第2の酸化物半導体層と、
を備えるHFET。
【請求項4】
積層構造を有するヘテロ構造電界効果トランジスタ(HFET)であって、
基板と、
前記基板上に成長する第1の酸化物半導体層と、
前記第1の酸化物半導体層上に成長し、前記第1の半導体層よりもエネルギー・バンドギャップが小さい第2の酸化物半導体層と、
を備えるHFET。
【請求項5】
積層構造を有するヘテロ構造電界効果トランジスタ(HFET)であって、
第1の酸化物半導体層と、
前記第1の酸化物半導体層上に成長し、前記第1の半導体層よりもエネルギー・バンドギャップが大きい第2の酸化物半導体層と、
前記第2の酸化物半導体層上のソース・コンタクト及びドレイン・コンタクトをそれぞれ形成する2つのオーミック・コンタクトと、
前記第2の半導体層上の前記ソース・コンタクトと前記ドレイン・コンタクトの間に位置するゲート・コンタクトと、
を備えるHFET。
【請求項6】
積層構造を有するヘテロ構造電界効果トランジスタ(HFET)であって、
第1の酸化物半導体層と、
前記第1の酸化物半導体層上に成長し、前記第1の半導体層よりもエネルギー・バンドギャップが小さい第2の酸化物半導体層と、
前記第2の酸化物半導体層上のソース・コンタクト及びドレイン・コンタクトをそれぞれ形成する2つのオーミック・コンタクトと、
前記第2の半導体層上の前記ソース・コンタクトと前記ドレイン・コンタクトの間に位置するゲート・コンタクトと、
を備えるHFET。
【請求項7】
積層構造を有するヘテロ構造電界効果トランジスタ(HFET)であって、
基板と、
前記基板上に成長する第1の酸化物半導体層と、
前記第1の酸化物半導体層上に成長し、前記第1の半導体層よりもエネルギー・バンドギャップが大きい第2の酸化物半導体層と、
前記第2の酸化物半導体層上のソース・コンタクト及びドレイン・コンタクトをそれぞれ形成する2つのオーミック・コンタクトと、
前記第2の半導体層上の前記ソース・コンタクトと前記ドレイン・コンタクトの間に位置するゲート・コンタクトと、
を備えるHFET。
【請求項8】
積層構造を有するヘテロ構造電界効果トランジスタ(HFET)であって、
基板と、
前記基板上に成長する第1の酸化物半導体層と、
前記第1の酸化物半導体層上に成長し、前記第1の半導体層よりもエネルギー・バンドギャップが小さい第2の酸化物半導体層と、
前記第2の酸化物半導体層上のソース・コンタクト及びドレイン・コンタクトをそれぞれ形成する2つのオーミック・コンタクトと、
前記第2の半導体層上の前記ソース・コンタクトと前記ドレイン・コンタクトの間に位置するゲート・コンタクトと、
を備えるHFET。
【請求項9】
積層構造を有するヘテロ構造電界効果トランジスタ(HFET)であって、
基板と、
前記基板上に成長するn型の第1の酸化物半導体層と、
前記第1の酸化物半導体層上に成長し、前記第1の半導体層よりもエネルギー・バンドギャップが大きいn型の第2の酸化物半導体層と、
前記n型の第2の酸化物半導体層上のソース・コンタクト及びドレイン・コンタクトをそれぞれ形成する2つのオーミック・コンタクトと、
前記n型の第2の半導体層上の前記ソース・コンタクトと前記ドレイン・コンタクトの間に位置するゲート・コンタクトと、
を備えるHFET。
【請求項10】
積層構造を有するヘテロ構造電界効果トランジスタ(HFET)であって、
基板と、
前記基板上に成長するp型の第1の酸化物半導体層と、
前記第1の酸化物半導体層上に成長し、前記第1の半導体層よりもエネルギー・バンドギャップが大きいn型の第2の酸化物半導体層と、
前記n型の第2の酸化物半導体層上のソース・コンタクト及びドレイン・コンタクトをそれぞれ形成する2つのオーミック・コンタクトと、
前記n型の第2の半導体層上の前記ソース・コンタクトと前記ドレイン・コンタクトの間に位置するゲート・コンタクトと、
を備えるHFET。
【請求項11】
積層構造を有するヘテロ構造電界効果トランジスタ(HFET)であって、
基板と、
前記基板上に成長する非ドープの第1の酸化物半導体層と、
前記第1の酸化物半導体層上に成長し、前記第1の半導体層よりもエネルギー・バンドギャップが大きいn型の第2の酸化物半導体層と、
前記n型の第2の酸化物半導体層上のソース・コンタクト及びドレイン・コンタクトをそれぞれ形成する2つのオーミック・コンタクトと、
前記n型の第2の半導体層上の前記ソース・コンタクトと前記ドレイン・コンタクトの間に位置するゲート・コンタクトと、
を備えるHFET。
【請求項12】
積層構造を有するヘテロ構造電界効果トランジスタ(HFET)であって、
基板と、
前記基板上に成長するn型の第1の酸化物半導体層と、
前記第1の酸化物半導体層上に成長し、前記第1の半導体層よりもエネルギー・バンドギャップが大きいn型の第2の酸化物半導体層と、
前記第2の半導体層内に形成されるアクセス・ポートを通じて前記n型の第1の酸化物半導体層上のソース・コンタクト及びドレイン・コンタクトをそれぞれ形成する2つのオーミック・コンタクトと、
前記n型の第2の半導体層上の前記ソース・コンタクトと前記ドレイン・コンタクトの間に位置するゲート・コンタクトと、
を備えるHFET。
【請求項13】
積層構造を有するヘテロ構造電界効果トランジスタ(HFET)であって、
基板と、
前記基板上に成長するp型の第1の酸化物半導体層と、
前記第1の酸化物半導体層上に成長し、前記第1の半導体層よりもエネルギー・バンドギャップが大きいn型の第2の酸化物半導体層と、
前記第2の半導体層内に形成されるアクセス・ポートを通じて前記p型の第1の酸化物半導体層上のソース・コンタクト及びドレイン・コンタクトをそれぞれ形成する2つのオーミック・コンタクトと、
前記n型の第2の半導体層上の前記ソース・コンタクトと前記ドレイン・コンタクトの間に位置するゲート・コンタクトと、
を備えるHFET。
【請求項14】
積層構造を有するヘテロ構造電界効果トランジスタ(HFET)であって、
基板と、
前記基板上に成長する非ドープの第1の酸化物半導体層と、
前記第1の酸化物半導体層上に成長し、前記第1の半導体層よりもエネルギー・バンドギャップが大きいn型の第2の酸化物半導体層と、
前記第2の半導体層内に形成されるアクセス・ポートを通じて前記非ドープの第1の酸化物半導体層上のソース・コンタクト及びドレイン・コンタクトをそれぞれ形成する2つのオーミック・コンタクトと、
前記n型の第2の半導体層上の前記ソース・コンタクトと前記ドレイン・コンタクトの間に位置するゲート・コンタクトと、
を備えるHFET。
【請求項15】
積層構造を有するヘテロ構造電界効果トランジスタ(HFET)であって、
基板と、
前記基板上に成長するn型の第1の酸化物半導体層と、
前記第1の酸化物半導体層上に成長し、前記第1の半導体層よりもエネルギー・バンドギャップが大きいp型の第2の酸化物半導体層と、
前記p型の第2の酸化物半導体層上のソース・コンタクト及びドレイン・コンタクトをそれぞれ形成する2つのオーミック・コンタクトと、
前記p型の第2の半導体層上の前記ソース・コンタクトと前記ドレイン・コンタクトの間に位置するゲート・コンタクトと、
を備えるHFET。
【請求項16】
積層構造を有するヘテロ構造電界効果トランジスタ(HFET)であって、
基板と、
前記基板上に成長するp型の第1の酸化物半導体層と、
前記第1の酸化物半導体層上に成長し、前記第1の半導体層よりもエネルギー・バンドギャップが大きいp型の第2の酸化物半導体層と、
前記p型の第2の酸化物半導体層上のソース・コンタクト及びドレイン・コンタクトをそれぞれ形成する2つのオーミック・コンタクトと、
前記p型の第2の半導体層上の前記ソース・コンタクトと前記ドレイン・コンタクトの間に位置するゲート・コンタクトと、
を備えるHFET。
【請求項17】
積層構造を有するヘテロ構造電界効果トランジスタ(HFET)であって、
基板と、
前記基板上に成長する非ドープの第1の酸化物半導体層と、
前記第1の酸化物半導体層上に成長し、前記第1の半導体層よりもエネルギー・バンドギャップが大きいp型の第2の酸化物半導体層と、
前記p型の第2の酸化物半導体層上のソース・コンタクト及びドレイン・コンタクトをそれぞれ形成する2つのオーミック・コンタクトと、
前記p型の第2の半導体層上の前記ソース・コンタクトと前記ドレイン・コンタクトの間に位置するゲート・コンタクトと、
を備えるHFET。
【請求項18】
積層構造を有するヘテロ構造電界効果トランジスタ(HFET)であって、
基板と、
前記基板上に成長するn型の第1の酸化物半導体層と、
前記第1の酸化物半導体層上に成長し、前記第1の半導体層よりもエネルギー・バンドギャップが大きいp型の第2の酸化物半導体層と、
前記第2の半導体層内に形成されるアクセス・ポートを通じて前記n型の第1の酸化物半導体層上のソース・コンタクト及びドレイン・コンタクトをそれぞれ形成する2つのオーミック・コンタクトと、
前記p型の第2の半導体層上の前記ソース・コンタクトと前記ドレイン・コンタクトの間に位置するゲート・コンタクトと、
を備えるHFET。
【請求項19】
積層構造を有するヘテロ構造電界効果トランジスタ(HFET)であって、
基板と、
前記基板上に成長するp型の第1の酸化物半導体層と、
前記第1の酸化物半導体層上に成長し、前記第1の半導体層よりもエネルギー・バンドギャップが大きいp型の第2の酸化物半導体層と、
前記第2の半導体層内に形成されるアクセス・ポートを通じて前記p型の第1の酸化物半導体層上のソース・コンタクト及びドレイン・コンタクトをそれぞれ形成する2つのオーミック・コンタクトと、
前記p型の第2の半導体層上の前記ソース・コンタクトと前記ドレイン・コンタクトの間に位置するゲート・コンタクトと、
を備えるHFET。
【請求項20】
積層構造を有するヘテロ構造電界効果トランジスタ(HFET)であって、
基板と、
前記基板上に成長する非ドープの第1の酸化物半導体層と、
前記第1の酸化物半導体層上に成長し、前記第1の半導体層よりもエネルギー・バンドギャップが大きいp型の第2の酸化物半導体層と、
前記第2の半導体層内に形成されるアクセス・ポートを通じて前記非ドープの第1の酸化物半導体層上のソース・コンタクト及びドレイン・コンタクトをそれぞれ形成する2つのオーミック・コンタクトと、
前記p型の第2の半導体層上の前記ソース・コンタクトと前記ドレイン・コンタクトの間に位置するゲート・コンタクトと、
を備えるHFET。
【請求項21】
積層構造を有するヘテロ構造電界効果トランジスタ(HFET)であって、
基板と、
前記基板上に成長するn型の第1の酸化物半導体層と、
前記第1の酸化物半導体層上に成長し、前記第1の半導体層よりもエネルギー・バンドギャップが小さいn型の第2の酸化物半導体層と、
前記n型の第2の酸化物半導体層上のソース・コンタクト及びドレイン・コンタクトをそれぞれ形成する2つのオーミック・コンタクトと、
前記n型の第2の半導体層上の前記ソース・コンタクトと前記ドレイン・コンタクトの間に位置するゲート・コンタクトと、
を備えるHFET。
【請求項22】
積層構造を有するヘテロ構造電界効果トランジスタ(HFET)であって、
基板と、
前記基板上に成長するp型の第1の酸化物半導体層と、
前記第1の酸化物半導体層上に成長し、前記第1の半導体層よりもエネルギー・バンドギャップが小さいn型の第2の酸化物半導体層と、
前記n型の第2の酸化物半導体層上のソース・コンタクト及びドレイン・コンタクトをそれぞれ形成する2つのオーミック・コンタクトと、
前記n型の第2の半導体層上の前記ソース・コンタクトと前記ドレイン・コンタクトの間に位置するゲート・コンタクトと、
を備えるHFET。
【請求項23】
積層構造を有するヘテロ構造電界効果トランジスタ(HFET)であって、
基板と、
前記基板上に成長する非ドープの第1の酸化物半導体層と、
前記第1の酸化物半導体層上に成長し、前記第1の半導体層よりもエネルギー・バンドギャップが小さいn型の第2の酸化物半導体層と、
前記n型の第2の酸化物半導体層上のソース・コンタクト及びドレイン・コンタクトをそれぞれ形成する2つのオーミック・コンタクトと、
前記n型の第2の半導体層上の前記ソース・コンタクトと前記ドレイン・コンタクトの間に位置するゲート・コンタクトと、
を備えるHFET。
【請求項24】
積層構造を有するヘテロ構造電界効果トランジスタ(HFET)であって、
基板と、
前記基板上に成長するn型酸化亜鉛の半導体層と、
前記n型酸化亜鉛半導体層上に成長するn型ベリリウム亜鉛酸化物合金の半導体層と、
前記n型ベリリウム亜鉛酸化物合金半導体層上のソース・コンタクト及びドレイン・コンタクトをそれぞれ形成する2つのオーミック・コンタクトと、
前記n型ベリリウム亜鉛酸化物合金半導体層上の前記ソース・コンタクトと前記ドレイン・コンタクトの間に位置するゲート・コンタクトと、
を備えるHFET。
【請求項25】
積層構造を有するヘテロ構造電界効果トランジスタ(HFET)であって、
基板と、
前記基板上に成長するp型酸化亜鉛の半導体層と、
前記p型酸化亜鉛半導体層上に成長するn型ベリリウム亜鉛酸化物合金の半導体層と、
前記n型ベリリウム亜鉛酸化物合金半導体層上のソース・コンタクト及びドレイン・コンタクトをそれぞれ形成する2つのオーミック・コンタクトと、
前記n型ベリリウム亜鉛酸化物合金半導体層上の前記ソース・コンタクトと前記ドレイン・コンタクトの間に位置するゲート・コンタクトと、
を備えるHFET。
【請求項26】
積層構造を有するヘテロ構造電界効果トランジスタ(HFET)であって、
基板と、
前記基板上に成長する非ドープ酸化亜鉛の半導体層と、
前記非ドープ酸化亜鉛半導体層上に成長するn型ベリリウム亜鉛酸化物合金の半導体層と、
前記n型ベリリウム亜鉛酸化物合金半導体層上のソース・コンタクト及びドレイン・コンタクトをそれぞれ形成する2つのオーミック・コンタクトと、
前記n型ベリリウム亜鉛酸化物合金半導体層上の前記ソース・コンタクトと前記ドレイン・コンタクトの間に位置するゲート・コンタクトと、
を備えるHFET。
【請求項27】
積層構造を有するヘテロ構造電界効果トランジスタ(HFET)であって、
基板と、
前記基板上に成長するn型酸化亜鉛の半導体層と、
前記n型酸化亜鉛半導体層上に成長するn型ベリリウム亜鉛酸化物合金の半導体層と、
前記n型ベリリウム亜鉛酸化物合金半導体層内に形成されるアクセス・ポートを通じて前記n型酸化亜鉛半導体層上のソース・コンタクト及びドレイン・コンタクトをそれぞれ形成する2つのオーミック・コンタクトと、
前記n型ベリリウム亜鉛酸化物合金半導体層上の前記ソース・コンタクトと前記ドレイン・コンタクトの間に位置するゲート・コンタクトと、
を備えるHFET。
【請求項28】
積層構造を有するヘテロ構造電界効果トランジスタ(HFET)であって、
基板と、
前記基板上に成長するp型酸化亜鉛の半導体層と、
前記p型酸化亜鉛半導体層上に成長するn型ベリリウム亜鉛酸化物合金の半導体層と、
前記n型ベリリウム亜鉛酸化物合金半導体層内に形成されるアクセス・ポートを通じて前記p型酸化亜鉛半導体層上のソース・コンタクト及びドレイン・コンタクトをそれぞれ形成する2つのオーミック・コンタクトと、
前記n型ベリリウム亜鉛酸化物合金半導体層上の前記ソース・コンタクトと前記ドレイン・コンタクトの間に位置するゲート・コンタクトと、
を備えるHFET。
【請求項29】
積層構造を有するヘテロ構造電界効果トランジスタ(HFET)であって、
基板と、
前記基板上に成長する非ドープ酸化亜鉛の半導体層と、
前記非ドープ酸化亜鉛半導体層上に成長するn型ベリリウム亜鉛酸化物合金の半導体層と、
前記n型ベリリウム亜鉛酸化物合金半導体層内に形成されるアクセス・ポートを通じて前記非ドープ酸化亜鉛半導体層上のソース・コンタクト及びドレイン・コンタクトをそれぞれ形成する2つのオーミック・コンタクトと、
前記n型ベリリウム亜鉛酸化物合金半導体層上の前記ソース・コンタクトと前記ドレイン・コンタクトの間に位置するゲート・コンタクトと、
を備えるHFET。
【請求項30】
積層構造を有するヘテロ構造電界効果トランジスタ(HFET)であって、
基板と、
前記基板上に成長するn型酸化亜鉛の半導体層と、
前記n型酸化亜鉛半導体層上に成長するp型ベリリウム亜鉛酸化物合金の半導体層と、
前記p型ベリリウム亜鉛酸化物合金半導体層上のソース・コンタクト及びドレイン・コンタクトをそれぞれ形成する2つのオーミック・コンタクトと、
前記p型ベリリウム亜鉛酸化物合金半導体層上の前記ソース・コンタクトと前記ドレイン・コンタクトの間に位置するゲート・コンタクトと、
を備えるHFET。
【請求項31】
積層構造を有するヘテロ構造電界効果トランジスタ(HFET)であって、
基板と、
前記基板上に成長するp型酸化亜鉛の半導体層と、
前記p型酸化亜鉛半導体層上に成長するp型ベリリウム亜鉛酸化物合金の半導体層と、
前記p型ベリリウム亜鉛酸化物合金半導体層上のソース・コンタクト及びドレイン・コンタクトをそれぞれ形成する2つのオーミック・コンタクトと、
前記p型ベリリウム亜鉛酸化物合金半導体層上の前記ソース・コンタクトと前記ドレイン・コンタクトの間に位置するゲート・コンタクトと、
を備えるHFET。
【請求項32】
積層構造を有するヘテロ構造電界効果トランジスタ(HFET)であって、
基板と、
前記基板上に成長する非ドープ酸化亜鉛の半導体層と、
前記非ドープ酸化亜鉛半導体層上に成長するp型ベリリウム亜鉛酸化物合金の半導体層と、
前記p型ベリリウム亜鉛酸化物合金半導体層上のソース・コンタクト及びドレイン・コンタクトをそれぞれ形成する2つのオーミック・コンタクトと、
前記p型ベリリウム亜鉛酸化物合金半導体層上の前記ソース・コンタクトと前記ドレイン・コンタクトの間に位置するゲート・コンタクトと、
を備えるHFET。
【請求項33】
積層構造を有するヘテロ構造電界効果トランジスタ(HFET)であって、
基板と、
前記基板上に成長するn型酸化亜鉛の半導体層と、
前記n型酸化亜鉛半導体層上に成長するp型ベリリウム亜鉛酸化物合金の半導体層と、
前記p型ベリリウム亜鉛酸化物合金半導体層内に形成されるアクセス・ポートを通じて前記n型酸化亜鉛半導体層上のソース・コンタクト及びドレイン・コンタクトをそれぞれ形成する2つのオーミック・コンタクトと、
前記p型ベリリウム亜鉛酸化物合金半導体層上の前記ソース・コンタクトと前記ドレイン・コンタクトの間に位置するゲート・コンタクトと、
を備えるHFET。
【請求項34】
積層構造を有するヘテロ構造電界効果トランジスタ(HFET)であって、
基板と、
前記基板上に成長するp型酸化亜鉛の半導体層と、
前記p型酸化亜鉛半導体層上に成長するp型ベリリウム亜鉛酸化物合金の半導体層と、
前記p型ベリリウム亜鉛酸化物合金半導体層内に形成されるアクセス・ポートを通じて前記p型酸化亜鉛半導体層上のソース・コンタクト及びドレイン・コンタクトをそれぞれ形成する2つのオーミック・コンタクトと、
前記p型ベリリウム亜鉛酸化物合金半導体層上の前記ソース・コンタクトと前記ドレイン・コンタクトの間に位置するゲート・コンタクトと、
を備えるHFET。
【請求項35】
積層構造を有するヘテロ構造電界効果トランジスタ(HFET)であって、
基板と、
前記基板上に成長する非ドープ酸化亜鉛の半導体層と、
前記非ドープ酸化亜鉛半導体層上に成長するp型ベリリウム亜鉛酸化物合金の半導体層と、
前記p型ベリリウム亜鉛酸化物合金半導体層内に形成されるアクセス・ポートを通じて前記非ドープ酸化亜鉛半導体層上のソース・コンタクト及びドレイン・コンタクトをそれぞれ形成する2つのオーミック・コンタクトと、
前記p型ベリリウム亜鉛酸化物合金半導体層上の前記ソース・コンタクトと前記ドレイン・コンタクトの間に位置するゲート・コンタクトと、
を備えるHFET。
【請求項36】
積層構造を有するヘテロ構造電界効果トランジスタ(HFET)であって、
基板と、
前記基板上に成長するn型ベリリウム亜鉛酸化物合金の半導体層と、
前記非ドープ・ベリリウム亜鉛酸化物合金半導体層上に成長するn型酸化亜鉛の半導体層と、
前記n型酸化亜鉛半導体層上のソース・コンタクト及びドレイン・コンタクトをそれぞれ形成する2つのオーミック・コンタクトと、
前記n型酸化亜鉛半導体層上の前記ソース・コンタクトと前記ドレイン・コンタクトの間に位置するゲート・コンタクトと、
を備えるHFET。
【請求項37】
積層構造を有するヘテロ構造電界効果トランジスタ(HFET)であって、
基板と、
前記基板上に成長するp型ベリリウム亜鉛酸化物合金の半導体層と、
前記n型ベリリウム亜鉛酸化物合金半導体層上に成長するn型酸化亜鉛の半導体層と、
前記n型酸化亜鉛半導体層上のソース・コンタクト及びドレイン・コンタクトをそれぞれ形成する2つのオーミック・コンタクトと、
前記n型酸化亜鉛半導体層上の前記ソース・コンタクトと前記ドレイン・コンタクトの間に位置するゲート・コンタクトと、
を備えるHFET。
【請求項38】
積層構造を有するヘテロ構造電界効果トランジスタ(HFET)であって、
基板と、
前記基板上に成長するn型ベリリウム亜鉛酸化物合金の半導体層と、
前記p型ベリリウム亜鉛酸化物合金半導体層上に成長するn型酸化亜鉛の半導体層と、
前記n型酸化亜鉛半導体層上のソース・コンタクト及びドレイン・コンタクトをそれぞれ形成する2つのオーミック・コンタクトと、
前記n型酸化亜鉛半導体層上の前記ソース・コンタクトと前記ドレイン・コンタクトの間に位置するゲート・コンタクトと、
を備えるHFET。
【請求項39】
積層構造を有するヘテロ構造電界効果トランジスタ(HFET)であって、
窒化ガリウム基板と、
前記窒化ガリウム基板上に約10nm〜10,000nmの厚さで成長するn型酸化亜鉛半導体層と、
前記n型酸化亜鉛半導体層上に成長し、前記n型酸化亜鉛半導体層よりもエネルギー・バンドギャップが大きいn型ベリリウム亜鉛酸化物合金半導体層と、
前記n型ベリリウム亜鉛酸化物合金半導体層上にソース・コンタクト及びドレイン・コンタクトをそれぞれ形成する2つのオーミック・コンタクトと、
前記n型ベリリウム亜鉛酸化物合金半導体層上の前記ソース・コンタクトと前記ドレイン・コンタクトの間に位置するゲート・コンタクトと、
を備えるHFET。
【請求項40】
積層構造を有するヘテロ構造電界効果トランジスタ(HFET)であって、
基板と、
前記基板上に成長する窒化ガリウム半導体層と、
前記窒化ガリウム半導体層上に約10nm〜10,000nmの厚さで成長するn型酸化亜鉛半導体層と、
前記n型酸化亜鉛半導体層上に成長し、前記n型酸化亜鉛半導体層よりもエネルギー・バンドギャップが大きいn型ベリリウム亜鉛酸化物合金半導体層と、
前記n型ベリリウム亜鉛酸化物合金半導体層上にソース・コンタクト及びドレイン・コンタクトをそれぞれ形成する2つのオーミック・コンタクトと、
前記n型ベリリウム亜鉛酸化物合金半導体層上の前記ソース・コンタクトと前記ドレイン・コンタクトの間に位置するゲート・コンタクトと、
を備えるHFET。
【請求項41】
少なくとも1つの酸化物半導体層は、第II族元素のZnO、BeZnO、MgZnO、BeMgZnO、ZnCdSeO、ZnCdSO、ZnCdSSeO、ZnSSeO、ZnSO、及びZnSeOを含む酸化物を含むリストから選択される酸化物材料を含む、
請求項1に記載のHFET。
【請求項42】
少なくとも1つの酸化物半導体層は、層間の格子整合を改善するためにBeを添加したZnCdSeO、ZnCdSO、ZnCdSSeO、ZnSSeO、ZnSO、及びZnSeO合金のうちの1つ又は複数を含む、
請求項1に記載のHFET。
【請求項43】
少なくとも1つの酸化物半導体層は、層と前記基板との間の格子整合を改善するためにBeを添加したZnCdSeO、ZnCdSO、ZnCdSSeO、ZnSSeO、ZnSO、及びZnSeO合金のうちの1つ又は複数を含む、
請求項1に記載のHFET。
【請求項44】
少なくとも1つの酸化物半導体層は、層間の格子整合を改善するためにMgを添加したBeZnOを含む、
請求項1に記載のHFET。
【請求項45】
少なくとも1つの酸化物半導体層は、層と前記基板との間の格子整合を改善するためにMgを添加したBeZnOを含む、
請求項1に記載のHFET。
【請求項46】
半導体層は、層上にエピタキシャルに成長する、
請求項1に記載のHFET。
【請求項47】
半導体層は、前記基板上にエピタキシャルに成長する、
請求項1に記載のHFET。
【請求項48】
半導体層は、前記基板上のバッファ層上にエピタキシャルに成長する、
請求項1に記載のHFET。
【請求項49】
層は、ボロン、アルミニウム、ガリウム、インジウム、タリウム、フッ素、塩素、臭素、及びヨウ素から成る群から選択される1つ又は複数の元素を含むn型ドーパントを含む、
請求項1に記載のHFET。
【請求項50】
層は、第1族(IA)、第11族(IB)、第5族(VB)、及び第15族(VA)元素から成る群から選択される1つ又は複数の元素を含むp型ドーパントを含む、
請求項1に記載のHFET。
【請求項51】
層は、窒素を含むp型ドーパントを含む、
請求項1に記載のHFET。
【請求項52】
層は、ヒ素を含むp型ドーパントを含む、
請求項1に記載のHFET。
【請求項53】
層は、リンを含むp型ドーパントを含む、
請求項1に記載のHFET。
【請求項54】
層は、アンチモンを含むp型ドーパントを含む、
請求項1に記載のHFET。
【請求項55】
前記基板は、炭化ケイ素、酸化亜鉛、窒化ガリウム、ヒ化ガリウム、サファイア、シリコン、ガラス、プラスチック、及びポリマーから成る群から選択される、
請求項1に記載のHFET。
【請求項56】
前記基板は、単結晶材料である、
請求項1に記載のHFET。
【請求項57】
前記基板は、炭化ケイ素、酸化亜鉛、窒化ガリウム、ヒ化ガリウム、サファイア、シリコン、ガラス、プラスチック、及びポリマーから成る群から選択される単結晶材料である、
請求項1に記載のHFET。
【請求項58】
前記基板は、材料上に堆積されるバッファ層を含む、
請求項1に記載のHFET。
【請求項59】
前記基板は、材料上に堆積されるバッファ層を含み、前記材料は、炭化ケイ素、酸化亜鉛、窒化ガリウム、ヒ化ガリウム、サファイア、シリコン、ガラス、プラスチック、及びポリマーから成る群から選択される、
請求項1に記載のHFET。
【請求項60】
前記基板は、単結晶材料上に堆積されるバッファ層を含む、
請求項1に記載のHFET。
【請求項61】
前記基板は、単結晶材料上に堆積されるバッファ層を含み、前記単結晶材料は、炭化ケイ素、酸化亜鉛、窒化ガリウム、ヒ化ガリウム、サファイア、シリコン、ガラス、プラスチック、及びポリマーから成る群から選択される、
請求項1に記載のHFET。
【請求項62】
最上部の酸化物半導体層は、p型であり、オーミック・コンタクトを改善するメタライゼーションに先立って、前記最上部の酸化物半導体層上の前記ドレイン・コンタクト・エリア及び前記ソース・コンタクト・エリアを含む1つ又は複数の領域内にn型酸化亜鉛半導体層が成長する、
請求項1に記載の積層構造を有するHFET。
【請求項63】
前記最上部の酸化物半導体層は、n型であり、オーミック・コンタクトを改善するメタライゼーションに先立って、前記最上部の酸化物半導体層上の前記ドレイン・コンタクト・エリア及び前記ソース・コンタクト・エリアを含む1つ又は複数の領域内にn型酸化亜鉛半導体層が成長する、
請求項1に記載の積層構造を有するHFET。
【請求項64】
前記最上部の酸化物半導体層は、p型ベリリウム亜鉛酸化物であり、オーミック・コンタクトを改善するメタライゼーションに先立って、前記p型ベリリウム亜鉛酸化物層上の前記ドレイン・コンタクト・エリア及び前記ソース・コンタクト・エリアを含む1つ又は複数の領域内にn型酸化亜鉛半導体層が成長する、
請求項1に記載の積層構造を有するHFET。
【請求項65】
前記最上部の酸化物半導体層は、n型ベリリウム亜鉛酸化物であり、オーミック・コンタクトを改善するメタライゼーションに先立って、前記n型ベリリウム亜鉛酸化物層上の前記ドレイン・コンタクト・エリア及び前記ソース・コンタクト・エリアを含む1つ又は複数の領域内にn型酸化亜鉛半導体層が成長する、
請求項1に記載の積層構造を有するHFET。
【請求項66】
前記最上部の半導体層上にショットキー金属半導体ゲート・コンタクトを更に備え、それによってMESFETを形成する、
請求項1に記載のHFET。
【請求項67】
前記ゲート・コンタクトと前記最上部の半導体層の中間に酸化物層を更に備え、それによってMOSFETを形成する、
請求項1に記載のHFET。
【請求項68】
前記ゲート・コンタクトと前記最上部の半導体層の中間にセラミック材料層を更に備え、それによってMOSFETを形成する、
請求項1に記載のHFET。
【請求項69】
前記ゲート・コンタクトと前記最上部の半導体層の中間に材料層を更に備え、それによってJFETを形成する、
請求項1に記載のHFET。
【請求項70】
HFETを構築する方法であって、
請求項1乃至69のいずれかに記載のHFETの特徴を有するHFETを構築するステップ
を含む方法。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【公表番号】特表2011−502364(P2011−502364A)
【公表日】平成23年1月20日(2011.1.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−532199(P2010−532199)
【出願日】平成20年10月29日(2008.10.29)
【国際出願番号】PCT/US2008/081556
【国際公開番号】WO2009/058842
【国際公開日】平成21年5月7日(2009.5.7)
【出願人】(505056672)モクストロニクス,インコーポレイテッド (4)
【Fターム(参考)】