説明

CETP阻害薬

式Iの化合物は、該化合物の製薬上許容される塩を含めCETP阻害薬であり、HDL−コレステロールを上昇させ、LDL−コレステロールを低下させ、アテローム性動脈硬化を治療もしくは予防する上で有用である。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式Iを有する化合物または該化合物の製薬上許容される塩
【化1】

[式中、
基W、X、YおよびZのうちの3つは=CH−を表し、ならびに基W、X、YおよびZのうちの第4のものは=CH−、=N−または=N(−O)−を表し、各=CH−基のHは置換基Rで置き換わっており、ただし、前記H基のうちの少なくとも一つが置換基Rで置き換わっており;
Qは、O、S、−CH=N−および−(NR)−からなる群から選択され、−CH=N−の炭素は6員環に結合しており;
Aは、1,4−フェニレン、2,5−ピリジニレン、2,5−チエニレン、2,5−フリレン、2,5−ピラジニレン、2,5−ピリミジニレンおよび1,4−ビシクロ[2,2,2]オクチレンから選択される2官能性環状基であり、Aは1から3個の置換基Rで置換されていても良く;
各R置換基は、ハロゲン、−OH、−CN、−NO、−N(R、C−Cアルキル、OC−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、−C(=O)H、−C(=O)C−Cアルキル、−N(R)C(=O)C−Cアルキル、ピリジニル、N−オキシドピリジニル、フェニル、−Oフェニル、ピペリジニル、ピリミジニル、C−Cシクロアルキル、メチルジオキソラニル、フリル、チエニル、オキサゾリル、モルホリニル、イソオキサゾリル、−N(R)C(=O)OC−Cアルキル、−C(=NH)NH、−C(=O)OC−Cアルキル、−S(O)−Cアルキル、−CHS(O)−Cアルキル、−OC(=O)C−Cアルキルおよび−OCHC(=O)OCHフェニルからなる群から独立に選択され;C−Cアルキル、C−Cアルキル、C−CアルケニルおよびC−Cアルキニルは各場合で、1から7個のハロゲンで置換されていても良く、ならびに−OH、−CN、−SH、−S(O)−Cアルキル、−N(R、−OC−Cアルキル、−OCF、−OC(=O)CH、フェニル、C−Cシクロアルキル、−OC−Cシクロアルキルおよび−OCHフェニルからなる群から選択される1個の置換基で置換されていても良く;Rがフェニルであるかフェニル基を含む場合、前記フェニル基は、独立にハロゲン、1から5個のハロゲンで置換されていても良いC−Cアルキル、1から5個のハロゲンで置換されていても良い−OC−Cアルキル、−CNおよび−C(=O)N(Rから選択される1から3個の置換基で置換されていても良く;
xは、0から2の整数であり;
各Rは、ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、−OCHおよび−OCFからなる群から独立に選択され、各アルキル、アルケニルおよびアルキニル置換基は1から3個のハロゲンで置換されていても良く;
は独立に、H、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、−CH−Cシクロアルキルおよび−CHフェニルから選択され、各アルキル、アルケニルおよびアルキニル置換基は1から7個のハロゲンで置換されていても良く、ならびに前記フェニルおよびシクロアルキル基は独立にハロゲン、CH、CF、−OCHおよび−OCFから選択される1から3個の置換基で置換されていても良く;
Bは、
−N(R)(C(=O))DR
−N(R)(C(=O))DR
−N(R)(C(=O))R
−N(R)(C(=O))R
−N(R)(C(=O))OCH
−N(R)D(C(=O))R
−N(R)DR
−N(R)D
−OD
−SD
−C(=O)CHCH
−D(C(=O))R
−D
−Dおよび
−R
からなる群から選択され;
Dは、C−Cアルキレン、C−CアルケニレンおよびC−Cアルキニレンから選択される2官能性基であり、前記アルキレン基はDの2つの炭素原子間に1個の2官能性基O、S、−NH−または−N(C−Cアルキル)−を有していても良く、ならびに前記アルキレン、アルケニレンおよびアルキニレン基は、独立に1から7個のハロゲンおよび適宜に1から2個の−OH基から選択される1から9個の置換基で置換されていても良く;
は、C−Cアルキレン、C−CアルケニレンおよびC−Cアルキニレンから選択される2官能性基であり、前記アルキレン基はカルボニル以外のアルキレン基の2個の炭素原子間に1個の2官能性基O、S、−NH−または−N(C−Cアルキル)−を有していても良く、ならびに前記アルキレン、アルケニレンおよびアルキニレン基は独立に(a)1から7個のハロゲン、(b)独立に−N(R、−CN、−NO、1から3個のハロゲンで置換されていても良い−OC−Cアルキル、−C(=O)OH、−C(=O)H、1から7個のハロゲンで置換されていても良い−C(=O)OC−Cアルキル、1から7個のハロゲンで置換されていても良い−C(=O)C−Cアルキル、−C(=O)N(Rから選択される1から2個の置換基、(c)1から2個の−OH基および(d)前記アルキレン基の2個の他の炭素原子間の炭素上のオキソ基から選択される1から9個の置換基で置換されていても良く;
は、R、−T−Rおよび−Rからなる群から選択され;
は、−OC−Cアルキル、−CHS(O)−Cアルキル、C−C10アルキル、−NR−Cアルキル、−NRC(=O)OC−Cアルキル、−OC(=O)OC−Cアルキルおよび−OSi(Rからなる群から選択され、RのC−C10アルキルおよびC−Cアルキル基は、1から9個のハロゲンで置換されていても良く、ならびに−N(R、−N(R)C(=O)OC−Cアルキル、−N(R)C(=O)C−Cアルキルおよび−OHから選択される1個の基で置換されていても良く、R上の−N(R)C(=O)OC−Cアルキルおよび−N(R)C(=O)C−Cアルキル置換基のC−Cアルキル基は、1から9個のハロゲンで置換されていても良く;
Tは、−O−、−N(R)−および−S−から選択され;
各R基は独立に、1から7個のハロゲンで置換されていても良いC−Cアルキルから選択され;
は、
(a)1から2個の二重結合を有していても良いC−Cシクロアルキル;
(b)1から2個の二重結合を有していても良い二環式C−C12シクロアルキル;
(c)独立に−O−および−N(R)−から選択される1から2個の環員を有する4から8員飽和もしくは部分不飽和複素環(前記複素環は、該複素環の炭素原子を介して式Iの左手部分に連結されており、前記複素環はフェニルおよびナフチルから選択される芳香環またはC−Cシクロアルキルに縮合していても良い。);
(d)フェニルおよびナフチルから選択される芳香環;ならびに
(e)独立にN、SおよびOから選択される1から3個のヘテロ原子を有し、および環員として1個の−C(=O)−基を有していても良い5から7員ヘテロ芳香環(前記ヘテロ芳香環は、該ヘテロ芳香環の炭素原子を介して式Iの左手部分に連結されており、前記ヘテロ芳香族基はフェニルおよびナフチルから選択される芳香環に縮合していても良い。)
からなる群から選択される環状基であり;
任意の縮合環を含む(a)から(e)で定義された前記環状基Rは、独立にハロゲン、C−Cアルキル、−OC−Cアルキル、フェニル、−NO、−C(=O)C−Cアルキル、−C(=O)OC−Cアルキル、−C(=O)OHおよび−NRC(=O)C−Cアルキルから選択される1から7個の置換基で置換されていても良く、C−CアルキルおよびOC−Cアルキルはいずれの使用においても1から9個のハロゲンで置換されていても良く、ならびに前記フェニルは独立にハロゲン、CH、CF、−OCHおよび−OCFから選択される1から5個の置換基で置換されていても良く;
は、飽和もしくは部分不飽和の5から8員単環式複素環基または飽和もしくは部分不飽和の6から10員二環式複素環基であり、前記複素環基は式Iの左手側に連結されたヘテロ原子Nを有しており、およびO、Sおよび−N(R)−から選択される第2のヘテロ原子を有していても良く、前記複素環基は1から2個の二重結合および任意のカルボニル基を有していても良く、ならびにフェニルおよび独立にO、NおよびSから選択される1から3個のヘテロ原子を有する5から7員ヘテロ芳香環から選択される環状基に縮合していても良く、または5から6員シクロアルキル環またはO、NおよびS(O)から選択される1個のヘテロ原子を有する5から7員複素環に炭素原子のスピロ連結を介して連結されていても良く、前記シクロアルキルおよび複素環は1個の二重結合を有していても良く、ならびにフェニル環に縮合していても良く;
に縮合していても良いかスピロ連結を介してRに連結していても良い環を含むRは、1から9個のハロゲン原子で置換されていても良く、ならびに独立にC−Cアルキル;−OC−Cアルキル;−NO;−N(R)C(=O)OCHフェニル;−S(O)−Cアルキル;C−Cシクロアルキル;−COH;−C(=O)C−Cアルキル;−C(=O)OC−Cアルキル;−C(=O)N(R;−C−CアルキレンN(R;−C−CアルキレンC(=O)N(R;フェニル;−C−Cアルキレンフェニル;独立にN、OおよびSから選択される1から3個のヘテロ原子を有する5から10員のヘテロ芳香族単環式または縮合二環式基;カルボニル基を有していても良く、1個の二重結合を有していても良く、ならびにフェニル環に縮合していても良い、独立にN、OおよびSから選択される1から3個のヘテロ原子を有する5から6員の飽和もしくは部分不飽和複素環;および独立にN、SおよびOから選択される1から2個のヘテロ原子を有する5から6員のヘテロ芳香環(前記ヘテロ芳香環は、5から7員シクロアルキルまたは独立にN、SおよびOから選択される1から2個のヘテロ原子を有する飽和もしくは部分不飽和複素環に縮合している。)から選択される1から3個の置換基で置換されていても良く;R上の置換基に含まれる前記アルキル基のいずれも1から9個のハロゲンで置換されていても良く、ならびにR上の置換基であるかR上の置換基に含まれる前記フェニル基はいずれも独立にハロゲン、−CN、−NO、CH、CF、−OCHおよび−OCFから選択される1から5個の置換基で置換されていても良く;
は、C−Cアルキル、−C(=O)OC−Cアルキル、−C(=O)C−Cアルキル、−S(O)フェニル、−S(O)−Cアルキル、−C(=O)N(R、−C(=O)フェニル、−C(=O)Oフェニル、−C−Cアルキレン−C(=O)OC−Cアルキル、−C−Cアルキレン−OC−Cアルキル、−C(=O)C−Cシクロアルキル、−C(=O)OC−Cシクロアルキルおよび(a)フェニル、(b)ナフチル、(c)ビフェニル、(d)C−Cシクロアルキル、(e)独立にN、OおよびSから選択される1から2個のヘテロ原子を有する飽和もしくは部分不飽和の単環式または二環式5から10員複素環(前記複素環は1から2個の二重結合を有していても良い。)および(f)独立にN、SおよびOから選択される1から4個のヘテロ原子を有し、ならびに1から2個のカルボニル基を有していても良い単環式もしくは二環式5から12員ヘテロ芳香族基から選択される環状基からなる群から選択され、いずれも場合もRに含まれる各アルキル、アルケニルおよびアルキニル基は1から10個のハロゲンで置換されていても良く、ならびにさらには独立にフェニル、OH、ビフェニル、−Oフェニルおよび−OC−Cアルキレン−フェニルから選択される1から2個の基で置換されていても良く、Rの前記アルキル、アルケニルおよびアルキニル基上の前記フェニル置換基は独立にハロゲン、CH、CF、−OCF、−NOおよび−OCHから選択される1から5個の置換基で置換されていても良く、ならびにRは(a)フェニル、(b)ナフチル、(c)ビフェニル、(d)C−Cシクロアルキル、(e)独立にN、OおよびSから選択される1から2個のヘテロ原子を有する飽和もしくは部分不飽和単環式または二環式5から10員複素環(前記複素環は1から2個の二重結合を有していても良い)および(f)独立にN、SおよびOから選択される1から4個のヘテロ原子を有し、ならびに1から2個のカルボニル基を有していても良い環状もしくは二環式5から12員ヘテロ芳香族基から選択される環状基である場合、前記環状基Rは独立にC−Cアルキル、−OC−Cアルキル、−C(=O)C−Cアルキル、−S(O)−Cアルキル、フェニル、ハロゲン、−CNおよび−NOから選択される1から3個の基で置換されていても良く、前記C−Cアルキルおよび−OC−Cアルキルは1から7個のハロゲンで置換されていても良く;ならびに
は、H、C−Cアルキル、C−CアルケニルおよびC−Cアルキニルからなる群から選択され、前記C−Cアルキル、C−CアルケニルおよびC−Cアルキニルは1から9個のハロゲンで置換されていても良く;
ただし、(I)(a)および(b)が次の通りである場合、すなわち(a)基W、X、YおよびZがそれぞれ−CH=または−(CR)=であり、前記置換基RがそれぞれCl、C−Cアルキル、−OCH、−NH、−N(H)C(=O)OC−Cアルキルおよび−N(H)C(=O)C−Cアルキルから選択され、−N(H)C(=O)OC−Cアルキルおよび−N(H)C(=O)C−Cアルキルのアルキル基が1から7個のハロゲンで置換されていても良く;そして(b)Aが置換されていても良い1,4−フェニレンである場合、Bは(i)−NHC(=O)CHOフェニル、(ii)−NHC(=O)CHOナフチル、(iii)−NHC(=O)ベンゾフリル、(iv)−NHC(=O)ベンゾオキサゾリル、(v)−NHC(=O)CH(Rは、環N原子によって結合した環状アミンであり、およびモルホリニル、ピペリジニル、cbz−プロリニルおよびトリアゾリルからなる群から選択される。)または(vi)ジメチルアミン、t−ブチルグリシンおよびn−ブチルグリシンからなる群から選択されるアミン基のNに連結した−NHC(=O)CH−ではなく、フェニル、ナフチル、ベンゾフリル、ベンゾオキサゾリル、モルホリニル、ピペリジニル、プロリニルおよびトリアゾリルは置換されていても良く);さらに
(II)(a)および(b)が次の通りである場合、すなわち(a)基W、X、YおよびZがそれぞれ−CH=または−(CR)=であり、Rが−OCHであり;ならびに(b)Aが置換されていても良い1,4−フェニレンである場合、Bは−N(H)C(=O)(CHNH(C(=O))CFまたは−N(H)C(=O)CH(NH)Cアルキルではなく;
さらには(III)(a)および(b)が次の通りである場合、すなわち(a)前記基W、X、YおよびZがそれぞれ−CH=または−(CR)=であり、Rが−OCH、ハロゲン、C−Cアルキルまたは−NHであり、ならびに(b)Aが−CH、−OCHまたはハロゲンで置換されていても良い1,4−フェニレンである場合、Bは、−NHC(=O)フェニル、−NHC(=O)シクロブチル、−NHC(=O)(CH=CH)(1,4−フリル)フェニル、−NHC(=O)(1,4−フリル)フェニル、−NHC(=O)(CH)(CH)(1,2,4−オキサジアゾリル)フェニル、−NHC(=O)(シクロペンチル)フェニルまたはNHC(=O)ビフェニルではなく、いずれの場合もフェニルは独立にハロゲン、メトキシおよびC1−4アルキルから選択される1から2個の置換基で置換されていても良い。]。
【請求項2】
置換基Rのうちの少なくとも一つが−CNである、請求項1の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
【請求項3】
W、X、YおよびZが=CH−であり、各=CH−のHがRによって置き換わっていても良く、ならびにY位置の=CH−のHが置換基−CNによって置き換わっている、請求項2の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
【請求項4】
下記式Iaを有する、請求項1の化合物または該化合物の製薬上許容される塩
【化2】

[式中、
およびRはそれぞれHであり;
は、(a)独立に1から7個のハロゲンから選択される1から9個の置換基および独立に−CN、−OH、−OCH、−OCFおよび−N(Rから選択される1から2個の基で置換されていても良いC−Cアルキル、(b)1から5個のハロゲンで置換されていても良いC2−5アルケニル、(c)1から5個のハロゲンで置換されていても良い−C(=O)C−Cアルキル、(d)1から7個のハロゲンで置換されていても良い−C(=O)C−Cアルキル、(e)−C(=O)H、(f)−NO、(g)1から7個のハロゲンで置換されていても良い−OC−Cアルキル、(h)C−Cシクロアルキル、(i)フェニル、(j)独立にN、SおよびOから選択される1から3個のヘテロ原子を有する5から6員の飽和もしくは部分不飽和複素環、および(k)独立にN、SおよびOから選択される1から3個のヘテロ原子を有する5から7員ヘテロ芳香環からなる群から選択され、前記C−Cシクロアルキル、フェニル、5から6員飽和もしくは部分不飽和複素環および5から7員ヘテロ芳香環は、独立にハロゲン、CH、CF、−OCHおよび−OCFから選択される1から5個の置換基で置換されていても良く;ならびに
は、Br、−OCH、−CNおよびピリジルからなる群から選択され;
請求項1の(I)の但し書きは本請求項の化合物の定義には適用されない。]。
【請求項5】
下記式Ibを有する、請求項1の化合物または該化合物の製薬上許容される塩
【化3】

[式中、
は、(a)H、(b)独立に1から7個のハロゲンおよび独立に−CN、−OH、−OCH、−OCFおよび−N(Rから選択される1から2個の基から選択される1から9個の置換基で置換されていても良いC−Cアルキル、(c)1から5個のハロゲンで置換されていても良いC2−5アルケニル;(d)1から5個のハロゲンで置換されていても良い−C(=O)OC1−3アルキル;(e)1から7個のハロゲンで置換されていても良い−C(=O)C−Cアルキル、(f)−C(=O)H、(g)−NO、(h)1から7個のハロゲンで置換されていても良い−OC−Cアルキル(i)C−Cシクロアルキル、(j)フェニル、(k)独立にN、SおよびOから選択される1から3個のヘテロ原子を有する5から6員の飽和もしくは部分不飽和複素環および(l)独立にN、SおよびOから選択される1から3個のヘテロ原子を有する5から7員ヘテロ芳香環からなる群から選択され、前記C−Cシクロアルキル、フェニル、5から6員飽和もしくは部分不飽和複素環および5から7員ヘテロ芳香環は、独立にハロゲン、CH、CF、−OCHおよび−OCFから選択される1から5個の置換基で置換されていても良く;ならびに
は独立に、HおよびCHから選択される。]。
【請求項6】
Bが、
−(NH)(C(=O))CH
−(NH)(C(=O))CHCH
−(NH)(C(=O))CHO(CH
−(NH)(C(=O))OCH
−C−CアルキレンR(−C−Cアルキレンは、2個の炭素原子間に1個の2官能性基O、S、−NH−もしくは−N(CH)−を有していても良く、ならびに独立に(a)1から7個のハロゲン、(b)独立に−N(R、−CN、1から3個のハロゲンで置換されていても良い−OC−Cアルキル、−C(=O)OH、−C(=O)H、1から7個のハロゲンで置換されていても良い−C(=O)OC−Cアルキル、1から7個のハロゲンで置換されていても良い−C(=O)C−Cアルキル、−C(=O)N(Rから選択される1から2個の置換基、(c)1から2個の−OH基および(d)前記アルキレン基の2個の他の炭素原子間の炭素原子上のオキソ基から選択される1から8個の置換基で置換されていても良い。);
−C−CアルキレンR(−C−Cアルキレンは、最適には2個の炭素原子間に1個の2官能性基O、S、−NH−もしくは−N(CH)−を有しており、ならびに独立に(a)1から7個のハロゲン、(b)独立に−N(R、−CN、−C(=O)OH、−C(=O)H、1から7個のハロゲンで置換されていても良い−C(=O)OC−Cアルキル、1から7個のハロゲンで置換されていても良い−C(=O)C−Cアルキル、−C(=O)N(R、から選択される1から2個の置換基(c)1から2個の−OH基および(d)前記アルキレン基の2個の他の炭素原子間の炭素原子上のオキソ基から選択される1から8個の置換基で置換されていても良い。);
−CH=CHCH
−CH=CHCH
−C≡CCH
−C≡CCH
−NHCHCH
−NHCH(CF)CH
−NHCHC(=O)R
−CH(OH)CH(OH)C(=O)OC−Cアルキル
からなる群から選択され;ならびに
各Rが独立にHおよびCHから選択される、請求項1、2、3、4もしくは5の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
【請求項7】
が、R、−ORおよび−Rからなる群から選択され;
が、
(a)シクロヘキシル、
(b)2−キノリル、
(c)1−イソキノリル、
(d)フェニル、
(e)2−テトラヒドロピラニル、
【化4】

【化5】

【化6】

からなる群から選択される環状基であり;
が、独立に−CH、−CF、−OCH、−OCFおよびハロゲンから選択される1から3個の置換基で置換されていても良く;
は、
【化7】

【化8】

【化9】

【化10】

【化11】

【化12】

【化13】

からなる群から選択され;
10が、−SOCF、−SOCHおよび−C(=O)CHからなる群から選択され;
11が、H、C−Cアルキル、フェニルおよびベンジルからなる群から選択され、C−Cアルキルは1から3個のハロゲンで置換されていても良く、ならびにフェニルおよびベンジルは、独立にハロゲン、−CH、−CF、−OCHおよび−OCFから選択される1から3個の基で置換されていても良く;
12が、H、1から3個のハロゲンで置換されていても良いC−Cアルキルおよび−CHC(=O)N(Rからなる群から選択され;
が(a)または(d)から(g)である場合、Rは独立にハロゲン、−CH、−CF、−OCHおよび−OCFから選択される1から3個の置換基で置換されていても良く;ならびにRが(b)または(c)である場合、Rは独立にハロゲン、シクロヘキシル、フェニル、−C(=O)N(R)C−Cアルキル、−C(=O)OC−Cアルキル、ベンゾトリアゾール、ピラゾロテトラヒドロピリジンおよび−N(C−Cアルケニル)(C(=O))Oベンジルから選択される1から2個の置換基で置換されていても良く、アルキルおよびアルケニルは1から3個のハロゲンおよびフェニルで置換されていても良く、ならびにベンジルのフェニルは、1から3個のハロゲンおよび−CH、−CF、−OCH、−OCFおよび−NOから選択される1個の基で置換されていても良く;
xが、0から2の整数であり;
が、
(a)フェニル、
(b)ピリミジニル、
(c)ピラジニル、
(d)ピリジル、
(e)ナフチル、
(f)C−Cシクロアルキル、
(g)CH(フェニル)
(h)−C(=O)OC−Cアルキル、
(i)−C(=O)C−Cアルキル、
(j)−SO−Cアルキレン−フェニル、
(k)−SO−Cアルキル、
(l)−C(=O)OC−Cアルキレン−OH、
(m)−C(=O)OC−Cアルキレン−Oベンジル、
(n)−C(=O)O−フェニル、
(o)−C(=O)O−ベンジル、
(p)−C(=O)N(R)C−Cアルキル、
(q)−C(=O)OC−Cシクロアルキル、
(r)−CHC(=O)OC−Cアルキル、
(s)C−Cアルキレン−フェニルおよび
(t)C−Cアルキル
からなる群から選択され;
アルキル、アルキレンおよびシクロアルキル基は1から3個のハロゲンで置換されていても良く;フェニル、ベンジルのフェニル基およびナフチルは、独立に(i)ハロゲン、(ii)1から3個のハロゲンで置換されていても良いC−Cアルキル、(iii)−OCF、(iv)−OCH、(v)−NO、(vii)フェニル、(viii)−CN、(ix)−C(=O)CHおよび(x)−SOCHから選択される1から3個の置換基で置換されていても良く;ならびにピリジル、ピリミジニルおよびピラジニルは、独立にハロゲン、−CH、−CF、−OCH、−OCF、−NO、−CNおよびフェニルから選択される1から3個の置換基で置換されていても良く;ならびに
が、−OC−Cアルキル、−N(R)C(=O)OC−Cアルキルおよび−OSi(CH−Cアルキルからなる群から選択され、各アルキル基は1から3個のハロゲンで置換されていても良い、請求項6の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
【請求項8】
Bが、
(a)−NHC(=O)CHOR
(b)−NHC(=O)CH
(c)−NHCHCH
(d)−SCHCH
(e)−C(=O)CHCH
(f)−CHCHCH(前記プロピレン鎖は1から2個のハロゲン、1個の−OH基またはメチレン基(=CH)で置換されていても良い。)、
(g)−CHTCH
(h)−CHC(=O)CHおよび
(i)−CHCHTR
からなる群から選択され;
Tが、O、−NH−およびSからなる群から選択され;
が、RおよびRから選択され;
が、N上にR置換基を有する4−ピペリジニル、シクロヘキシルおよびフェニルからなる群から選択され、4−ピペリジニルが独立にF、CHおよびCFから選択される1から2個の置換基で置換されていても良く、ならびにフェニルおよびシクロヘキシルが独立にハロゲン、CH、CF、OCHおよびOCFから選択される1から3個の置換基で置換されていても良く;
が、1−ピロリジニル、1−ピペリジニルおよび1−ピペラジニルからなる群から選択され、1−ピペラジニルの4位のNはRで置換されており、ならびに前記ピロリジニル、ピペリジニルおよびピペラジニル基は独立にF、CHおよびCFから選択される1から2個の置換基で置換されていても良く;ならびに
が、−C(=O)OC−Cアルキル、1から3個のFで置換されていても良い−C(=O)C−Cアルキル、フェニル、ピリジルおよびピリミジニルからなる群から選択され、ピリジル、ピリミジニルおよびフェニルは独立にハロゲン、CH、CF、OCHおよびOCFから選択される1から3個の基および任意に1個のフェニルで置換されていても良い、請求項5に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
【請求項9】
が、H、−OCH、−OCF、−C(=O)OCH、C−CアルキルおよびC−Cアルケニルからなる群から選択され、C−CアルキルおよびC−Cアルケニルがそれぞれ1から3個のハロゲンおよび1個の−OHで置換されていても良い請求項8に記載の化合物。
【請求項10】
治療上有効量の下記式Iを有する化合物または該化合物の製薬上許容される塩の投与を含む、処置を必要とする患者におけるアテローム性動脈硬化治療またはHDL上昇の方法
【化14】

[式中、
基W、X、YおよびZのうちの3つは=CH−を表し、ならびに基W、X、YおよびZのうちの第4のものは=CH−、=N−または=N(−O)−を表し、各=CH−基のHは置換基Rで置き換わっており、ただし、前記H基のうちの少なくとも一つが置換基Rで置き換わっており;
Qは、O、S、−CH=N−および−(NR)−からなる群から選択され、−CH=N−の炭素は6員環に結合しており;
Aは、1,4−フェニレン、2,5−ピリジニレン、2,5−チエニレン、2,5−フリレン、2,5−ピラジニレン、2,5−ピリミジニレンおよび1,4−ビシクロ[2,2,2]オクチレンから選択される2官能性環状基であり、Aは1から3個の置換基Rで置換されていても良く; 各R置換基は、ハロゲン、−OH、−CN、−NO、−N(R、C−Cアルキル、OC−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、−C(=O)H、−C(=O)C−Cアルキル、−N(R)C(=O)C−Cアルキル、ピリジニル、N−オキシドピリジニル、フェニル、−Oフェニル、ピペリジニル、ピリミジニル、C−Cシクロアルキル、メチルジオキソラニル、フリル、チエニル、オキサゾリル、モルホリニル、イソオキサゾリル、−N(R)C(=O)OC−Cアルキル、−C(=NH)NH、−C(=O)OC−Cアルキル、−S(O)−Cアルキル、−CHS(O)−Cアルキル、−OC(=O)C−Cアルキルおよび−OCHC(=O)OCHフェニルからなる群から独立に選択され;C−Cアルキル、C−Cアルキル、C−CアルケニルおよびC−Cアルキニルは各場合で、1から7個のハロゲンで置換されていても良く、ならびに−OH、−CN、−SH、−S(O)−Cアルキル、−N(R、−OC−Cアルキル、−OCF、−OC(=O)CH、フェニル、C−Cシクロアルキル、−OC−Cシクロアルキルおよび−OCHフェニルからなる群から選択される1個の置換基で置換されていても良く;Rがフェニルであるかフェニル基を含む場合、前記フェニル基は、独立にハロゲン、1から5個のハロゲンで置換されていても良いC−Cアルキル、1から5個のハロゲンで置換されていても良い−OC−Cアルキル、−CNおよび−C(=O)N(Rから選択される1から3個の置換基で置換されていても良く;
xは、0から2の整数であり;
各Rは、ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、−OCHおよび−OCFからなる群から独立に選択され、各アルキル、アルケニルおよびアルキニル置換基は1から3個のハロゲンで置換されていても良く;
は独立に、H、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、−CH−Cシクロアルキルおよび−CHフェニルから選択され、各アルキル、アルケニルおよびアルキニル置換基は1から7個のハロゲンで置換されていても良く、ならびに前記フェニルおよびシクロアルキル基は独立にハロゲン、CH、CF、−OCHおよび−OCFから選択される1から3個の置換基で置換されていても良く;
Bは、
−N(R)(C(=O))DR
−N(R)(C(=O))DR
−N(R)(C(=O))R
−N(R)(C(=O))R
−N(R)(C(=O))OCH
−N(R)D(C(=O))R
−N(R)DR
−N(R)D
−OD
−SD
−C(=O)CHCH
−D(C(=O))R
−D
−Dおよび
−R
からなる群から選択され;
Dは、C−Cアルキレン、C−CアルケニレンおよびC−Cアルキニレンから選択される2官能性基であり、前記アルキレン基はDの2つの炭素原子間に1個の2官能性基O、S、−NH−または−N(C−Cアルキル)−を有していても良く、ならびに前記アルキレン、アルケニレンおよびアルキニレン基は、独立に1から7個のハロゲンおよび任意に1から2個の−OH基から選択される1から9個の置換基で置換されていても良く;
は、C−Cアルキレン、C−CアルケニレンおよびC−Cアルキニレンから選択される2官能性基であり、前記アルキレン基はカルボニル以外のアルキレン基の2個の炭素原子間に1個の2官能性基O、S、−NH−または−N(C−Cアルキル)−を有していても良く、ならびに前記アルキレン、アルケニレンおよびアルキニレン基は独立に(a)1から7個のハロゲン、(b)独立に−N(R、−CN、−NO、1から3個のハロゲンで置換されていても良い−OC−Cアルキル、−C(=O)OH、−C(=O)H、1から7個のハロゲンで置換されていても良い−C(=O)OC−Cアルキル、1から7個のハロゲンで置換されていても良い−C(=O)C−Cアルキル、−C(=O)N(Rから選択される1から2個の置換基、(c)1から2個の−OH基および(d)前記アルキレン基の2個の他の炭素原子上間の炭素のオキソ基から選択される1から9個の置換基で置換されていても良く;
は、R、−T−Rおよび−Rからなる群から選択され;
は、−OC−Cアルキル、−CHS(O)−Cアルキル、C−C10アルキル、−NR−Cアルキル、−NRC(=O)OC−Cアルキル、−OC(=O)OC−Cアルキルおよび−OSi(Rからなる群から選択され、RのC−C10アルキルおよびC−Cアルキル基は、1から9個のハロゲンで置換されていても良く、ならびに−N(R、−N(R)C(=O)OC−Cアルキル、−N(R)C(=O)C−Cアルキルおよび−OHから選択される1個の基で置換されていても良く、R上の−N(R)C(=O)OC−Cアルキルおよび−N(R)C(=O)C−Cアルキル置換基のC−Cアルキル基は、1から9個のハロゲンで置換されていても良く;
Tは、−O−、−N(R)−および−S−から選択され;
各R基は独立に、1から7個のハロゲンで置換されていても良いC−Cアルキルから選択され;
は、
(a)1から2個の二重結合を有していても良いC−Cシクロアルキル;
(b)1から2個の二重結合を有していても良い二環式C−C12シクロアルキル;
(f)独立に−O−および−N(R)−から選択される1から2個の環員を有する4から8員飽和もしくは部分不飽和複素環(前記複素環は、該複素環の炭素原子を介して式Iの左手部分に連結されており、前記複素環はフェニルおよびナフチルから選択される芳香環またはC−Cシクロアルキルに縮合していても良い。);
(g)フェニルおよびナフチルから選択される芳香環;ならびに
(h)独立にN、SおよびOから選択される1から3個のヘテロ原子を有し、および環員として1個の−C(=O)−基を有していても良い5から7員ヘテロ芳香環(前記ヘテロ芳香環は、該ヘテロ芳香環の炭素原子を介して式Iの左手部分に連結されており、前記ヘテロ芳香族基はフェニルおよびナフチルから選択される芳香環に縮合していても良い。)
からなる群から選択される環状基であり;
任意の縮合環を含む(a)から(e)で定義された前記環状基Rは、独立にハロゲン、C−Cアルキル、−OC−Cアルキル、フェニル、−NO、−C(=O)C−Cアルキル、−C(=O)OC−Cアルキル、−C(=O)OHおよび−NRC(=O)C−Cアルキルから選択される1から7個の置換基で置換されていても良く、C−CアルキルおよびOC−Cアルキルはいずれの使用においても1から9個のハロゲンで置換されていても良く、ならびに前記フェニルは独立にハロゲン、CH、CF、−OCHおよび−OCFから選択される1から5個の置換基で置換されていても良く;
は、飽和もしくは部分不飽和の5から8員単環式複素環基または飽和もしくは部分不飽和の6から10員二環式複素環基であり、前記複素環基は式Iの左手側に連結されたヘテロ原子Nを有しており、およびO、Sおよび−N(R)−から選択される第2のヘテロ原子を有していても良く、前記複素環基は1から2個の二重結合および任意のカルボニル基を有していても良く、ならびにフェニルおよび独立にO、NおよびSから選択される1から3個のヘテロ原子を有する5から7員ヘテロ芳香環から選択される環状基に縮合していても良く、または5から6員シクロアルキル環またはO、NおよびS(O)から選択される1個のヘテロ原子を有する5から7員複素環に炭素原子のスピロ連結を介して連結されていても良く、前記シクロアルキルおよび複素環は1個の二重結合を有していても良く、ならびにフェニル環に縮合していても良く;
に縮合していても良いかスピロ連結を介してRに連結していても良い環を含むRは、1から9個のハロゲン原子で置換されていても良く、ならびに独立にC−Cアルキル;−OC−Cアルキル;−NO;−N(R)C(=O)OCHフェニル;−S(O)−Cアルキル;C−Cシクロアルキル;−COH;−C(O)C−Cアルキル;−C(=O)OC−Cアルキル;−C(=O)N(R;−C−CアルキレンN(R;−C−CアルキレンC(=O)N(R;フェニル;−C−Cアルキレンフェニル;独立にN、OおよびSから選択される1から3個のヘテロ原子を有する5から10員のヘテロ芳香族単環式または縮合二環式基;カルボニル基を有していても良く、1個の二重結合を有していても良く、ならびにフェニル環に縮合していても良い、独立にN、OおよびSから選択される1から3個のヘテロ原子を有する5から6員の飽和もしくは部分不飽和複素環;および独立にN、SおよびOから選択される1から2個のヘテロ原子を有する5から6員のヘテロ芳香環(前記ヘテロ芳香環は、5から7員シクロアルキルまたは独立にN、SおよびOから選択される1から2個のヘテロ原子を有する飽和もしくは部分不飽和複素環に縮合している。)から選択される1から3個の置換基で置換されていても良く;R上の置換基に含まれる前記アルキル基のいずれも1から9個のハロゲンで置換されていても良く、ならびにR上の置換基であるかR上の置換基に含まれる前記フェニル基はいずれも独立にハロゲン、−CN、−NO、CH、CF、−OCHおよび−OCFから選択される1から5個の置換基で置換されていても良く;
は、C−Cアルキル、−C(=O)OC−Cアルキル、−C(=O)C−Cアルキル、−S(O)フェニル、−S(O)−Cアルキル、−C(=O)N(R、−C(=O)フェニル、−C(=O)Oフェニル、−C−Cアルキレン−C(=O)OC−Cアルキル、−C−Cアルキレン−OC−Cアルキル、−C(=O)C−Cシクロアルキル、−C(=O)OC−Cシクロアルキルおよび(a)フェニル、(b)ナフチル、(c)ビフェニル、(d)C−Cシクロアルキル、(e)独立にN、OおよびSから選択される1から2個のヘテロ原子を有する飽和もしくは部分不飽和の単環式または二環式5から10員複素環(前記複素環は1から2個の二重結合を有していても良い。)および(f)独立にN、SおよびOから選択される1から4個のヘテロ原子を有し、ならびに1から2個のカルボニル基を有していても良い単環式もしくは二環式5から12員ヘテロ芳香族基から選択される環状基からなる群から選択され、いずれも場合もRに含まれる各アルキル、アルケニルおよびアルキニル基は1から10個のハロゲンで置換されていても良く、ならびにさらには独立にフェニル、OH、ビフェニル、−Oフェニルおよび−OC−Cアルキレン−フェニルから選択される1から2個の基で置換されていても良く、Rの前記アルキル、アルケニルおよびアルキニル基上の前記フェニル置換基は独立にハロゲン、CH、CF、−OCF、−NOおよび−OCHから選択される1から5個の置換基で置換されていても良く、ならびにRは(a)フェニル、(b)ナフチル、(c)ビフェニル、(d)C−Cシクロアルキル、(e)独立にN、OおよびSから選択される1から2個のヘテロ原子を有する飽和もしくは部分不飽和単環式または二環式5から10員複素環(前記複素環は1から2個の二重結合を有していても良い。)および(f)独立にN、SおよびOから選択される1から4個のヘテロ原子を有し、ならびに1から2個のカルボニル基を有していても良い環状もしくは二環式5から12員ヘテロ芳香族基から選択される環状基である場合、前記環状基Rは独立にC−Cアルキル、−OC−Cアルキル、−C(=O)C−Cアルキル、−S(O)−Cアルキル、フェニル、ハロゲン、−CNおよび−NOから選択される1から3個の基で置換されていても良く、前記C−Cアルキルおよび−OC−Cアルキルは1から7個のハロゲンで置換されていても良く;ならびに
は、H、C−Cアルキル、C−CアルケニルおよびC−Cアルキニルからなる群から選択され、前記C−Cアルキル、C−CアルケニルおよびC−Cアルキニルは1から9個のハロゲンで置換されていても良く;
ただし、(a)、(b)および(c)が次に記載の通りである場合、すなわち(a)基W、X、YおよびZがそれぞれ−CH=または−(CRa)=であり(Raは−OCH、ハロゲン、C−Cアルキルまたは−NHである。)、(b)Aが−CH、−OCHまたはハロゲンで置換されていても良い1,4−フェニレンであり、(c)QがSである場合、Bは−NHC(=O)フェニル(フェニルは、独立にハロゲン、メトキシおよびC1−4アルキルから選択される1から2個の置換基で置換されていても良い)以外である。]。
【請求項11】
アテローム性動脈硬化治療または該治療を必要とする患者におけるHDL上昇のための医薬の製造のための、請求項10に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩の使用。
【請求項12】
治療上有効量の請求項2から9のいずれかの化合物または該化合物の製薬上許容される塩を投与する段階を有する、処置を必要とする患者におけるアテローム性動脈硬化治療またはHDL上昇の方法。
【請求項13】
アテローム性動脈硬化治療または該治療を必要とする患者におけるHDL上昇のための医薬の製造のための、請求項2から9のいずれかの化合物または該化合物の製薬上許容される塩の使用。
【請求項14】
下記の構造から選択される請求項1の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
【化15】
















【請求項15】
下記の構造から選択される請求項1の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
【表1】

















【表2】




【表3】


【表4】

【表5】



【表6】

【表7】

【表8】

【表9】







【表10】




【表11】

【表12】

【化16】

【表13】

【表14】

【表15】

【請求項16】
請求項1の化合物または該化合物の製薬上許容される塩ならびに製薬上許容される担体を含む医薬組成物。
【請求項17】
請求項1の化合物もしくは該化合物の製薬上許容される塩、製薬上許容される担体ならびに
(a)PPARガンマ作働薬および部分作働薬;
(b)ビグアニド類;
(c)タンパク質チロシンホスファターゼ−1B(PTP−1B)阻害薬;
(d)ジペプチジルペプチダーゼIV(DP−IV)阻害薬;
(e)インシュリンまたはインシュリン模倣薬;
(f)スルホニル尿素類;
(g)α−グルコシダーゼ阻害薬;
(h)(a)HMG−CoAレダクターゼ阻害薬、(b)胆汁酸封鎖剤、(c)ナイアシン、ニコチニルアルコール、ニコチンアミドおよびニコチン酸またはそれの塩、(d)PPARα作働薬、(e)コレステロール吸収阻害薬、(f)アシルCoA:コレステロールアシルトランスフェラーゼ(ACAT)阻害薬、(g)プロブコールなどのフェノール系抗酸化剤、ならびに(h)ミクロソームトリグリセリド転送タンパク質(MTP)/ApoB分泌阻害薬からなる群から選択される1以上の化合物;
(i)PPARα/γ二重作働薬;
(j)PPARδ作働薬;
(k)抗肥満化合物;
(l)回腸胆汁酸輸送体阻害薬;
(m)抗炎症剤;
(n)グルカゴン受容体拮抗薬;
(o)GLP−1;
(p)GIP−1;ならびに
(q)GLP−1類縁体
からなる群から選択される1以上の有効成分を含む医薬組成物。

【公表番号】特表2009−516649(P2009−516649A)
【公表日】平成21年4月23日(2009.4.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−538054(P2008−538054)
【出願日】平成18年10月30日(2006.10.30)
【国際出願番号】PCT/US2006/042208
【国際公開番号】WO2007/070173
【国際公開日】平成19年6月21日(2007.6.21)
【出願人】(390023526)メルク エンド カムパニー インコーポレーテッド (924)
【氏名又は名称原語表記】MERCK & COMPANY INCOPORATED
【Fターム(参考)】