IP受容体アンタゴニストとしてのフェニルまたはヘテロアリールアミノアルカン誘導体
本発明は、医薬製剤の有効成分として有用なフェニルまたはヘテロアリールアミノアルカン誘導体に関する。本発明のフェニルまたはヘテロアリールアミノアルカン類は、IP受容体アンタゴニスト活性を有し、IP受容体アンタゴニスト活性に関連する疾患の予防および処置に使用できる。そのような疾患には、以下のような泌尿器疾患または障害が含まれる:膀胱下閉塞、過活動膀胱、尿失禁、排尿筋反射亢進、排尿筋不安定、膀胱容量の減少、頻繁な尿意、切迫性尿失禁、ストレス性尿失禁、膀胱の反応亢進、前立腺肥大(BPH)、前立腺炎、頻尿、夜尿症、尿意切迫、骨盤過敏症、尿道炎、骨盤疼痛症候群、前立腺痛、膀胱炎または特発性膀胱過敏症。本発明の化合物はまた、炎症性疼痛、神経因性疼痛、急性疼痛、慢性疼痛、歯痛、月経前疼痛、内臓の疼痛、頭痛などを含むがこれらに限定されるわけではない、疼痛;低血圧;血友病および出血;および炎症の処置にも有用である。なぜなら、これらの疾患も、IP受容体アンタゴニストによる処置で緩和されるからである。
【化1】
【化1】
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)
【化1】
式中、
Arは、フェニレンまたは、O、NおよびSからなる群から選択される1個ないし3個のヘテロ原子を含有する5員もしくは6員のヘテロアリールを表し、
ここで、該フェニルまたは5員もしくは6員のヘテロアリールは、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、アミノ、N−(C1−6)アルキルアミノ、N,N−ジ(C1−6)アルキルアミノ、ホルミル、(C1−6)アルキルチオ、(C1−6)アルコキシ、およびヒドロキシまたは1個、2個もしくは3個のハロゲンにより置換されていることもある(C1−6)アルキルからなる群から選択される1またはそれ以上の置換基を有することもあり;
Q1、Q2、Q3およびQ4は、独立して、CH、CR10またはNを表し、
ここで、R10は、ハロゲン、シアノ、アミノ、ニトロ、ホルミル、ヒドロキシメチル、メチルチオ、1個、2個もしくは3個のハロゲンにより置換されていることもある(C1−6)アルキル、またはフェニルにより置換されていることもある(C1−6)アルコキシを表し;
R1は、−OR11、−CH2NHR11、−C(O)R11、−C(O)NHR11、−SR11、−SOR11、−SO2R11、−NHR11、−NHC(O)OR11、−NHC(O)NR11、−NHC(O)R11、−NHSO2R11、水素、ヒドロキシ、ハロゲン、
OまたはNから独立して選択される1個または2個のヘテロ原子を有することもある、飽和または不飽和、3員ないし10員、単環式または二環式の環、
(C1−6)アルキル(アリールオキシイミノ、アリールもしくはヘテロアリールにより置換されていることもある(C1−6)アルコキシ、または、OまたはNから独立して選択される1個または2個のヘテロ原子を有することもある、飽和または不飽和、3員ないし10員、単環式または二環式の環により置換されていることもある)、
(C2−6)アルケニル(OまたはNから独立して選択される1個または2個のヘテロ原子を有することもある、飽和または不飽和、3員ないし10員、単環式または二環式の環により置換されていることもある)、
(C2−6)アルキニル(OまたはNから独立して選択される1個または2個のヘテロ原子を有することもある、飽和または不飽和、3員ないし10員、単環式または二環式の環により置換されていることもある)、
を表し
[これらのいずれにおいても、飽和または不飽和、3員ないし10員、単環式または二環式の環は、
ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、(C1−6)アルキルチオ、
(C1−6)アルキル(1個、2個または3個のハロゲンにより置換されていることもある)、
(C1−6)アルコキシ(1個、2個または3個のハロゲンにより置換されていることもある)、
アリール(ニトロ、(C1−6)アルキルまたは(C1−6)アルコキシにより置換されていることもある)、
アラルキル(アリール部分で、ニトロ、(C1−6)アルキルまたは(C1−6)アルコキシにより置換されていることもある)、
および、
アリールオキシ(ニトロ、(C1−6)アルキルまたは(C1−6)アルコキシにより置換されていることもある)、
からなる群から選択される1またはそれ以上の置換基により置換されていることもあり、
ここで、
R11は、(C1−6)アルコキシ(C1−6)アルキレン、
OまたはNから独立して選択される1個または2個のヘテロ原子を有することもある、飽和または不飽和、3員ないし10員、単環式または二環式の環、
(C1−6)アルキル(1個、2個もしくは3個のハロゲン、または、OまたはNから独立して選択される1個または2個のヘテロ原子を有することもある、飽和または不飽和、3員ないし10員、単環式または二環式の環により置換されていることもある)、
(C2−6)アルケニル(OまたはNから独立して選択される1個または2個のヘテロ原子を有することもある、飽和または不飽和、3員ないし10員、単環式または二環式の環により置換されていることもある)、または、
(C2−6)アルキニル(OまたはNから独立して選択される1個または2個のヘテロ原子を有することもある、飽和または不飽和、3員ないし10員、単環式または二環式の環により置換されていることもある)、
を表し、
これらのいずれにおいても、飽和または不飽和、3員ないし10員、単環式または二環式の環は、
ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、
(C1−6)アルコキシ(1個、2個または3個のハロゲンにより置換されていることもある)、および、
(C1−6)アルキル(1個、2個または3個のハロゲンにより置換されていることもある)
からなる群から選択される1またはそれ以上の置換基により置換されていることもある];
R2は、水素、ヒドロキシ、アミノ、N−(C1−6)アルキルアミノ、(C2−6)アルケニル、(C2−6)アルキニル、(C3−7)シクロアルキル、(C1−6)アルキルチオ、(C1−6)アルキルスルホニル、アリール、ヘテロアリール、
(C1−6)アルキル(1個、2個もしくは3個のハロゲン、(C1−6)アルキルスルホニル、(C1−6)アルキルチオ、アリールまたはヘテロアリールにより置換されていることもある)、または、
(C1−6)アルコキシ(1個、2個もしくは3個のハロゲン、(C1−6)アルキルスルホニル、アリールもしくはヘテロアリールにより置換されていることもある)
を表し
[これらのいずれにおいても、アリールまたはヘテロアリールは、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、アミノ、N−(C1−6)アルキルアミノ、N,N−ジ(C1−6)アルキルアミノ、N−(4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール)アミノ、(C1−6)アルキル、フェニル、O、NおよびSからなる群から選択される1個ないし3個のヘテロ原子を有する5員または6員のヘテロアリール、および、(C1−6)アルコキシ(モルホリノ、アミノ、N−(C1−6)アルキルアミノまたはN,N−ジ(C1−6)アルキルアミノにより置換されていることもある)からなる群から選択される1個またはそれ以上の置換基により置換されていることもある];
R3は、水素、または1個、2個もしくは3個のハロゲンにより置換されていることもあるC1−6アルキルを表し;
R4は、カルボキシ、テトラゾリルまたはN−(ヒドロキシ)アミノカルボニルを表し;
R5は、水素、(C1−6)アルコキシ、アリール、ヘテロアリールまたは1個、2個もしくは3個のハロゲンにより置換されていることもある(C1−6)アルキルを表し;
R6は、水素または1個、2個もしくは3個のハロゲンにより置換されていることもある(C1−6)アルキルを表し;そして、
R7は、水素または(C1−6)アルキルを表す、
のフェニルまたはヘテロアリールアミノアルカン誘導体、その互変体もしくは立体異性体、またはそれらの塩。
【請求項2】
式中、
Arが、
【化2】
を表し、
Q5、Q6、Q7およびQ8は、独立して、CH、CR8またはNを表し、
Q9、Q10およびQ12は、独立して、O、S、CH、CR8、CH2、NHまたはNR9を表し、
ここで、R8は、ハロゲン、シアノ、アミノ、ニトロ、ホルミル、ヒドロキシメチル、メチルチオ、(C1−6)アルコキシ、または、1個、2個もしくは3個のハロゲンにより置換されていることもある(C1−6)アルキルを表し、
R9は、(C1−6)アルキルを表し;
Q1、Q2、Q3およびQ4が、独立して、CH、CR10またはNを表し、
ここで、R10は、ハロゲン、アミノ、ニトロ、ホルミル、ヒドロキシメチル、メチルチオ、1個、2個もしくは3個のハロゲンにより置換されていることもある(C1−6)アルキル、または、フェニルにより置換されていることもある(C1−6)アルコキシを表し;
R1が、−OR11、−CH2NHR11、−C(O)R11、−C(O)NHR11、−SR11、−SOR11、−SO2R11、−NHR11、−NHC(O)R11、−NHC(O)OR11、−NHC(O)NR11、−NHSO2R11、水素、ヒドロキシ、ハロゲン、
OまたはNから独立して選択される1個または2個のヘテロ原子を有することもある、飽和または不飽和、3員ないし10員、単環式または二環式の環、
(C1−6)アルキル(アリールオキシイミノ、アリールもしくはヘテロアリールにより置換されていることもある(C1−6)アルコキシ、または、OまたはNから独立して選択される1個または2個のヘテロ原子を有することもある、飽和または不飽和、3員ないし10員、単環式または二環式の環により置換されていることもある)、
(C2−6)アルケニル(OまたはNから独立して選択される1個または2個のヘテロ原子を有することもある、飽和または不飽和、3員ないし10員、単環式または二環式の環により置換されていることもある)、
(C2−6)アルキニル(OまたはNから独立して選択される1個または2個のヘテロ原子を有することもある、飽和または不飽和、3員ないし10員、単環式または二環式の環により置換されていることもある)、
を表し
[これらのいずれにおいても、飽和または不飽和、3員ないし10員、単環式または二環式の環は、
ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、(C1−6)アルキルチオ、
(C1−6)アルキル(1個、2個または3個のハロゲンにより置換されていることもある)、
(C1−6)アルコキシ(1個、2個または3個のハロゲンにより置換されていることもある)、
アリール(ニトロ、(C1−6)アルキルまたは(C1−6)アルコキシにより置換されていることもある)、
アラルキル(アリール部分で、ニトロ、(C1−6)アルキルまたは(C1−6)アルコキシにより置換されていることもある)、
および、
アリールオキシ(ニトロ、(C1−6)アルキルまたは(C1−6)アルコキシにより置換されていることもある)、
からなる群から選択される1またはそれ以上の置換基により置換されていることもあり、
ここで、
R11は、(C1−6)アルコキシ(C1−6)アルキレン、
OまたはNから独立して選択される1個または2個のヘテロ原子を有することもある、飽和または不飽和、3員ないし10員、単環式または二環式の環、
(C1−6)アルキル(1個、2個もしくは3個のハロゲン、または、OまたはNから独立して選択される1個または2個のヘテロ原子を有することもある、飽和または不飽和、3員ないし10員、単環式または二環式の環により置換されていることもある)、
(C2−6)アルケニル(OまたはNから独立して選択される1個または2個のヘテロ原子を有することもある、飽和または不飽和、3員ないし10員、単環式または二環式の環により置換されていることもある)、または、
(C2−6)アルキニル(OまたはNから独立して選択される1個または2個のヘテロ原子を有することもある、飽和または不飽和、3員ないし10員、単環式または二環式の環により置換されていることもある)、
を表し、
これらのいずれにおいても、飽和または不飽和、3員ないし10員、単環式または二環式の環は、
ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、
(C1−6)アルコキシ(1個、2個または3個のハロゲンにより置換されていることもある)、および、
(C1−6)アルキル(1個、2個または3個のハロゲンにより置換されていることもある)
からなる群から選択される1またはそれ以上の置換基により置換されていることもある];
R2が、水素、ヒドロキシ、アミノ、N−(C1−6)アルキルアミノ、(C2−6)アルケニル、(C2−6)アルキニル、(C3−7)シクロアルキル、(C1−6)アルキルチオ、(C1−6)アルキルスルホニル、アリール、ヘテロアリール、
(C1−6)アルキル(1個、2個もしくは3個のハロゲン、(C1−6)アルキルスルホニル、(C1−6)アルキルチオ、アリールまたはヘテロアリールにより置換されていることもある)、または、
(C1−6)アルコキシ(1個、2個もしくは3個のハロゲン、(C1−6)アルキルスルホニル、アリールもしくはヘテロアリールにより置換されていることもある)
を表し
[これらのいずれにおいても、アリールまたはヘテロアリールは、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、アミノ、N−(C1−6)アルキルアミノ、N,N−ジ(C1−6)アルキルアミノ、N−(4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール)アミノ、(C1−6)アルキル、フェニル、O、NおよびSからなる群から選択される1個ないし4個のヘテロ原子を有する5員または6員のヘテロアリール、および、(C1−6)アルコキシ(モルホリノ、アミノ、N−(C1−6)アルキルアミノまたはN,N−ジ(C1−6)アルキルアミノにより置換されていることもある)からなる群から選択される1個またはそれ以上の置換基により置換されていることもある];
R3が、水素、または1個、2個もしくは3個のハロゲンにより置換されていることもあるC1−6アルキルを表し;
R4が、カルボキシ、テトラゾリルまたはN−(ヒドロキシ)アミノカルボニルを表し;
R5が、水素、(C1−6)アルキル、(C1−6)アルコキシ、アリール、ヘテロアリールを表し;
R6が、水素を表し;そして、
R7が、水素または(C1−6)アルキルを表す、
請求項1に記載の式(I)のフェニルまたはヘテロアリールアミノアルカン誘導体、その互変体もしくは立体異性体、またはそれらの塩。
【請求項3】
式中、
Arが、
【化3】
を表し、
Q5、Q6、Q7およびQ8は、独立して、CH、CR8またはNを表し、
ここで、R8は、ハロゲン、シアノ、アミノ、ニトロ、ホルミル、ヒドロキシメチル、メチルチオ、(C1−6)アルコキシ、または、1個、2個もしくは3個のハロゲンにより置換されていることもある(C1−6)アルキルを表し、
Q1、Q2、Q3およびQ4が、独立して、CH、CR10またはNを表し、
ここで、R10は、ハロゲン、アミノ、ニトロ、ホルミル、トリフルオロメチル、ヒドロキシメチル、メチルチオまたはベンジルオキシを表し;
R1が、−OR11、−CH2OR11、−CH2NHR11、−C(O)R11、−C(O)NHR11、−SR11、−SOR11、−SO2R11、−NHR11、−NHC(O)R11、−NHC(O)OR11、−NHC(O)NR11、−NHSO2R11、水素、ヒドロキシ、ハロゲン、
(C1−6)アルキル(フェノキシイミノ、(C1−6)アルコキシまたはR12により置換されていることもあり、該(C1−6)アルコキシは、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、フェニル、ピリジル、ピラジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ベンゾジオキソリル、ナフチル、インドリル、イソインドリル、キノリル、イソキノリルまたはジヒドロイソキノリルにより置換されていることもある)、
R12により置換されていることもある(C2−6)アルケニル、
R12により置換されていることもある(C2−6)アルキニル、または、
シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、ピロリジニル、ピロリル、ピペリジノ、ピペリジル、ピペラジニル、ピラゾリル、イミダゾリル、フェニル、ピリジル、ピラジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ベンゾジオキソリル、ナフチル、インドリル、イソインドリル、キノリル、イソキノリルおよびジヒドロイソキノリルからなる群から選択される炭素環式または複素環式環の1つ、
を表し
[これらのいずれにおいても、炭素環式または複素環式環は、ヒドロキシ、ハロゲン、ニトロ、シアノ、カルボキシ、アミノ、N−(C1−6)アルキルアミノ、N,N−ジ(C1−6)アルキルアミノ、(C1−6)アルキルチオ、フェニル、フェノキシ、ベンジル、ナフチル、1個、2個もしくは3個のハロゲンにより置換されていることもある(C1−6)アルキル、および1個、2個もしくは3個のハロゲンにより置換されていることもある(C1−6)アルコキシ、またはフェニルからなる群から選択される1個ないし3個の置換基で置換されていることもあり、
ここで、
R11は、(C1−6)アルコキシ(C1−6)アルキレン、
R101により置換されていることもある(C1−6)アルキル、
R101により置換されていることもある(C2−6)アルケニル、
R101により置換されていることもある(C2−6)アルキニル、または、
シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、ピロリジニル、ピロリル、ピペリジノ、ピペリジル、ピペラジニル、ピラゾリル、イミダゾリル、フェニル、ピリジル、ピラジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ベンゾジオキソリル、ナフチル、インドリル、イソインドリル、キノリル、イソキノリルおよびジヒドロイソキノリルからなる群から選択される炭素環式または複素環式環の1つ、
を表し、
これらのいずれにおいても、炭素環式または複素環式環は、ヒドロキシ、ハロゲン、ニトロ、シアノ、カルボキシ、アミノ、N−(C1−6アルキル)アミノ、N,N−ジ(C1−6アルキル)アミノ、(C1−6)アルキルチオ、フェニル、フェノキシ、ベンジル、ナフチル、1個、2個または3個のハロゲンにより置換されていることもある(C1−6)アルキル、および1個、2個または3個のハロゲンにより置換されていることもある(C1−6)アルコキシからなる群から選択される1個ないし3個の置換基で置換されていることもあり、
R101は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、ピロリジニル、ピロリル、ピペリジノ、ピペリジル、ピペラジニル、ピラゾリル、イミダゾリル、フェニル、ピリジル、ピラジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ベンゾジオキソリル、ナフチル、インドリル、イソインドリル、キノリル、イソキノリルおよびジヒドロイソキノリルからなる群から選択される炭素環式または複素環式環の1つを表し、
これらのいずれにおいても、炭素環式または複素環式環は、ヒドロキシ、ハロゲン、ニトロ、シアノ、カルボキシ、アミノ、N−(C1−6アルキル)アミノ、N,N−ジ(C1−6アルキル)アミノ、(C1−6)アルキルチオ、フェニル、フェノキシ、ベンジル、ナフチル、1個、2個もしくは3個のハロゲンにより置換されていることもある(C1−6)アルキル、および1個、2個もしくは3個のハロゲンにより置換されていることもある(C1−6)アルコキシからなる群から選択される1個ないし3個の置換基で置換されていることもあり;
R12は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、ピロリジニル、ピロリル、ピペリジノ、ピペリジル、ピペラジニル、ピラゾリル、イミダゾリル、フェニル、ピリジル、ピラジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ベンゾジオキソリル、ナフチル、インドリル、イソインドリル、キノリル、イソキノリルおよびジヒドロイソキノリルからなる群から選択される炭素環式または複素環式環の1つを表し、
これらのいずれにおいても、炭素環式または複素環式環は、ヒドロキシ、ハロゲン、ニトロ、シアノ、カルボキシ、アミノ、N−(C1−6アルキル)アミノ、N,N−ジ(C1−6アルキル)アミノ、(C1−6)アルキルチオ、フェニル、フェノキシ、ベンジル、ナフチル、1個、2個または3個のハロゲンにより置換されていることもある(C1−6)アルキル、および1個、2個または3個のハロゲンにより置換されていることもある(C1−6)アルコキシからなる群から選択される1個ないし3個の置換基で置換されていることもある];
R2が、水素、ヒドロキシ、アミノ、N−(C1−6)アルキルアミノ、(C2−6)アルケニル、(C2−6)アルキニル、(C3−7)シクロアルキル、ピリミジニル、インドリル、ピリジル、
(C1−6)アルコキシ(アミノ、N−(C1−6)アルキルアミノ、N,N−ジ(C1−6)アルキルアミノまたはフェニルにより置換されていることもある)、
(C1−6)アルキル(フェニル、1個、2個もしくは3個のハロゲン、(C1−6)アルキルチオまたは(C1−6)アルキルスルホニルにより置換されていることもある)、
フェニル(ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、アミノ、N−(C1−6)アルキルアミノ、N−(ジヒドロイミダゾリル)アミノ、(C1−6)アルキルまたはR21により置換されていることもある(C1−6)アルコキシにより置換されていることもあり、R21は、アミノ、N−(C1−6)アルキルアミノ、N,N−ジ(C1−6)アルキルアミノまたはモルホリノを表す)
を表し;
R3が、水素、または1個、2個もしくは3個のハロゲンにより置換されていることもある(C1−6)アルキルを表し;
R4が、カルボキシ、テトラゾリルまたはN−(ヒドロキシ)アミノカルボニルを表し;
R5が、水素、(C1−6)アルキル、(C1−6)アルコキシ、フェニル、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニルまたはピリダジニルを表し;
R6が、水素を表し;そして、
R7が、水素または(C1−6)アルキルを表す、
請求項1に記載の式(I)のフェニルまたはヘテロアリールアミノアルカン誘導体、その互変体もしくは立体異性体、またはそれらの塩。
【請求項4】
式中、
Arが、
【化4】
を表し、
Q5およびQ7は、独立してCHまたはNを表し、
Q6およびQ8は、独立してCHまたはCR8を表し、
ここで、R8は、ハロゲン、シアノ、アミノ、ニトロ、ホルミル、ヒドロキシメチル、メチルチオまたはトリフルオロメチルを表し;
Q1が、独立して、CHまたはCR10を表し、
ここで、R10は、ハロゲン、シアノ、アミノ、ニトロ、ホルミル、トリフルオロメチル、ヒドロキシメチル、メチルチオまたはベンジルオキシを表し;
Q2、Q3およびQ4が、CHを表し;
R1が、−OR11、−CH2NHR11、−C(O)R11、−C(O)NHR11、−SR11、−SOR11、−SO2R11、−NHR11、−NHC(O)R11、−NHC(O)OR11、−NHC(O)NR11、−NHSO2R11、水素、ヒドロキシ、ハロゲン、
(C1−6)アルキル((C1−6)アルコキシまたはR12により置換されていることもあり、該(C1−6)アルコキシは、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、フェニル、ピリジル、ピラジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ベンゾジオキソリル、ナフチル、インドリル、イソインドリル、キノリル、イソキノリルまたはジヒドロイソキノリルにより置換されていることもある)、
R12により置換されていることもある(C2−6)アルケニル、
R12により置換されていることもある(C2−6)アルキニル、または、
シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、ピロリジニル、ピロリル、ピペリジノ、ピペリジル、ピペラジニル、ピラゾリル、イミダゾリル、フェニル、ピリジル、ピラジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ベンゾジオキソリル、ナフチル、インドリル、イソインドリル、キノリル、イソキノリルおよびジヒドロイソキノリルからなる群から選択される炭素環式または複素環式環の1つ、
を表し
[これらのいずれにおいても、炭素環式または複素環式環は、ヒドロキシ、ハロゲン、ニトロ、シアノ、アミノ、N−(C1−6アルキル)アミノ、N,N−ジ(C1−6アルキル)アミノ、(C1−6)アルキルチオ、フェニル、フェノキシ、ベンジル、ナフチル、1個、2個もしくは3個のハロゲンにより置換されていることもある(C1−6)アルキル、および1個、2個もしくは3個のハロゲンにより置換されていることもある(C1−6)アルコキシからなる群から選択される1個ないし3個の置換基で置換されていることもあり、
R11は、(C1−6)アルコキシ(C1−6)アルキレン、
R101により置換されていることもある(C1−6)アルキル、
R101により置換されていることもある(C2−6)アルケニル、
R101により置換されていることもある(C2−6)アルキニル、または、
シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、ピロリジニル、ピロリル、ピペリジノ、ピペリジル、ピペラジニル、ピラゾリル、イミダゾリル、フェニル、ピリジル、ピラジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ベンゾジオキソリル、ナフチル、インドリル、イソインドリル、キノリル、イソキノリルおよびジヒドロイソキノリルからなる群から選択される炭素環式または複素環式環の1つ、
を表し、
これらのいずれにおいても、炭素環式または複素環式環は、ヒドロキシ、ハロゲン、ニトロ、シアノ、アミノ、N−(C1−6)アルキルアミノ、N,N−ジ(C1−6)アルキルアミノ、(C1−6)アルキルチオ、フェニル、フェノキシ、ベンジル、ナフチル、1個、2個または3個のハロゲンにより置換されていることもある(C1−6)アルキルおよび1個、2個または3個のハロゲンにより置換されていることもある(C1−6)アルコキシからなる群から選択される1個ないし3個の置換基で置換されていることもあり、
R101は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、ピロリジニル、ピロリル、フェニル、ピリジル、ピリミジニル、ベンゾジオキソリル、ナフチル、インドリル、イソインドリル、キノリル、イソキノリルおよびジヒドロイソキノリルからなる群から選択される炭素環式または複素環式環の1つを表し、
これらのいずれにおいても、炭素環式または複素環式環は、ヒドロキシ、ハロゲン、ニトロ、シアノ、アミノ、N−(C1−6アルキル)アミノ、N,N−ジ(C1−6アルキル)アミノ、(C1−6)アルキルチオ、フェニル、フェノキシ、ベンジル、ナフチル、1個、2個または3個のハロゲンにより置換されていることもある(C1−6)アルキル、および1個、2個または3個のハロゲンにより置換されていることもある(C1−6)アルコキシからなる群から選択される1個ないし3個の置換基で置換されていることもあり;
R12は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、ピロリジニル、ピロリル、フェニル、ピリジル、ピリミジニル、ベンゾジオキソリル、ナフチル、インドリル、イソインドリル、キノリル、イソキノリルおよびジヒドロイソキノリルからなる群から選択される炭素環式または複素環式環の1つを表し、
これらのいずれにおいても、炭素環式または複素環式環は、ヒドロキシ、ハロゲン、ニトロ、シアノ、アミノ、N−(C1−6)−アルキルアミノ、N,N−ジ(C1−6)−アルキルアミノ、(C1−6)アルキルチオ、フェニル、フェノキシ、ベンジル、ナフチル、1個、2個または3個のハロゲンにより置換されていることもある(C1−6)アルキル、および1個、2個または3個のハロゲンにより置換されていることもある(C1−6)アルコキシからなる群から選択される1個ないし3個の置換基で置換されていることもある];
R2が、水素、ヒドロキシ、(C2−6)アルケニル、(C2−6)アルキニル、(C3−7)シクロアルキル、ピリミジニル、インドリル、ピリジル、
(C1−6)アルコキシ(アミノ、N−(C1−6)アルキルアミノ、N,N−ジ(C1−6)アルキルアミノまたはフェニルにより置換されていることもある)、
(C1−6)アルキル(フェニル、1個、2個もしくは3個のハロゲン、(C1−6)アルキルチオまたは(C1−6)アルキルスルホニルにより置換されていることもある)、
フェニル(ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、アミノ、N−(C1−6)アルキルアミノ、N−(ジヒドロイミダゾリル)アミノ、(C1−6)アルキル、またはR21により置換されていることもある(C1−6)アルコキシにより置換されていることもあり、R21は、アミノ、N−(C1−6)アルキルアミノ、N,N−ジ(C1−6)アルキルアミノまたはモルホリノを表す)
を表し;
R3が、水素、または1個、2個もしくは3個のハロゲンにより置換されていることもある(C1−6)アルキルを表し;
R4が、カルボキシ、テトラゾリルまたはN−(ヒドロキシ)アミノカルボニルを表し;
R5が、水素、(C1−6)アルキル、(C1−6)アルコキシ、フェニルまたはピリジニルを表し;
R6が、水素を表し;そして、
R7が、水素、メチルまたはエチルを表す、
請求項1に記載の式(I)のフェニルまたはヘテロアリールアミノアルカン誘導体、その互変体もしくは立体異性体、またはそれらの塩。
【請求項5】
式中、
Arが、
【化5】
を表し、
Q5およびQ7は、Nを表し、
Q6およびQ8は、独立してCHまたはCR8を表し、
ここで、R8は、フルオロ、クロロ、アミノ、ニトロ、ホルミル、ヒドロキシメチル、トリフルオロメチルまたはメチルチオを表し;
Q1、Q2、Q3およびQ4が、CHまたはCR10を表し、
ここで、R10は、ハロゲン、アミノ、ニトロ、ホルミル、トリフルオロメチル、ヒドロキシメチル、メチルチオまたはベンジルオキシを表し;
R1が、−OR11、−CH2NHR11、−C(O)R11、−C(O)NHR11、−SR11、−SOR11、−SO2R11、−NHR11、−NHC(O)R11、−NHC(O)OR11、−NHC(O)NR11、−NHSO2R11、水素、ヒドロキシ、ハロゲン、ベンゾジオキソリル、ナフチル、
フェニル(ニトロ、(C1−6)アルコキシ、(C1−6)アルキルチオ、フェニルおよびフェノキシからなる群から選択される1個ないし3個の置換基で置換されていることもある)、
(C1−6)アルキル(アニリノ、N−(ベンジル)アミノ、インドリル、イソインドリル、キノリル、イソキノリル、ジヒドロイソキノリル、フェノキシイミノ、ハロゲンにより置換されていることもあるフェニル、または(C1−6)アルコキシにより置換されていることもあり、該(C1−6)アルコキシは、フェニル、ピリジル、ベンゾジオキソリル、ナフチル、インドリル、イソインドリル、キノリル、イソキノリルまたはジヒドロイソキノリルにより置換されていることもある)、
フェニルにより置換されていることもある(C2−6)アルケニル、
フェニルにより置換されていることもある(C2−6)アルキニル
を表し
[R11は、(C1−6)アルコキシ(C1−6)アルキレン、
R101により置換されていることもある(C1−6)アルキル、
R101により置換されていることもある(C2−6)アルケニル、
R101により置換されていることもある(C2−6)アルキニル、または、
シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、ピロリジニル、ピロリル、フェニル、ピリジル、ピリミジニル、ベンゾジオキソリル、ナフチル、インドリル、イソインドリル、キノリルおよびジヒドロイソキノリルからなる群から選択される炭素環式または複素環式環の1つ、
を表し、
これらのいずれにおいても、炭素環式または複素環式環は、ヒドロキシ、ハロゲン、ニトロ、シアノ、(C1−6)アルキルチオ、フェニル、フェノキシ、ベンジル、ナフチル、1個、2個もしくは3個のハロゲンにより置換されていることもある(C1−6)アルキル、または、1個、2個もしくは3個のハロゲンにより置換されていることもある(C1−6)アルコキシからなる群から選択される1個ないし3個の置換基で置換されていることもあり、
R101は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、ピロリジニル、ピロリル、フェニル、ピリジル、ピリミジニル、ベンゾジオキソリル、ナフチル、インドリル、イソインドリル、キノリルおよびジヒドロイソキノリルからなる群から選択される炭素環式または複素環式環の1つを表し、
これらのいずれにおいても、炭素環式または複素環式環は、ヒドロキシ、ハロゲン、ニトロ、シアノ、(C1−6)アルキルチオ、フェニル、フェノキシ、ベンジル、ナフチル、1個、2個もしくは3個のハロゲンにより置換されていることもある(C1−6)アルキル、および1個、2個もしくは3個のハロゲンにより置換されていることもある(C1−6)アルコキシからなる群から選択される1個ないし3個の置換基で置換されていることもある];
R2が、水素、ヒドロキシ、(C2−6)アルケニル、(C2−6)アルキニル、ピリミジニル、インドリル、ピリジル、
フェニルにより置換されていることもある(C1−6)アルコキシ、
(C1−6)アルキル(フェニル、メチルチオ、1個、2個もしくは3個のハロゲンまたは(C1−6)アルキルスルホニルにより置換されていることもある)、
フェニル(ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、アミノ、N−(ジヒドロイミダゾリル)アミノまたは(C1−6)アルコキシにより置換されていることもあり、該(C1−6)アルコキシは、アミノ、N−(C1−6)アルキルアミノ、N,N−ジ(C1−6)アルキルアミノまたはモルホリノにより置換されていることもある)
を表し;
R3が、水素または(C1−6)アルキルを表し;
R4が、カルボキシ、テトラゾリルまたはN−(ヒドロキシ)アミノカルボニルを表し;
R5が、水素、フェニルまたはピリジルを表し;
R6が、水素を表し;そして、
R7が、水素を表す、
請求項1に記載の式(I)のフェニルまたはヘテロアリールアミノアルカン誘導体、その互変体もしくは立体異性体、またはそれらの塩。
【請求項6】
式中、
Arが、
【化6】
を表し、
Q1、Q2、Q3およびQ4が、CHを表し、
R1が、水素、ヒドロキシ、ハロゲン、ベンゾジオキソリル、ナフチル、シクロプロピルメトキシ、シクロブチルメトキシ、シクロペンチルメトキシ、シクロヘキシルメトキシ、シクロペンチルカルボニル、シクロヘキシルカルボニル、ピロリジニルメトキシ、ピロリジニルエトキシ、フェノキシ、ベンジルオキシ、フルオロベンジルオキシ、ジフルオロベンジルオキシ、ヒドロキシベンジルオキシ、メトキシベンジルオキシ、ジメトキシベンジルオキシ、1H−ピロリルメトキシ、1H−ピロリルエトキシ、ピリジニルオキシ、トリフルオロメチルピリジニルオキシ、ピリジニルメトキシ、フェニルエトキシ、ピリジニルエトキシ、フェニルプロポキシ、シアノピリジニルオキシ、ピリミジニルオキシ、トリフルオロメチルピリミジニルオキシ、キノリニルオキシ、ベンゾイル、フルオロベンゾイル、クロロベンゾイル、アニリノカルボニル、ベンジルアミノ、ベンゾイルアミノ、フェニルアセチルアミノ、フェニルスルホニルアミノ、フルオロフェニルスルホニルアミノ、シクロプロピルメチルアミノ、アニリノメチル、
フェニル(ニトロ、メトキシ、エトキシ、メチルチオ、フェニルおよびフェノキシからなる群から選択される1個ないし3個の置換基で置換されていることもある)、
(C1−6)アルキル(アニリノ、N−(ベンジル)アミノ、インドリル、イソインドリル、キノリル、イソキノリル、ジヒドロイソキノリル、フェノキシ、フェノキシイミノまたはハロゲンにより置換されていることもあるフェニルにより置換されていることもある)、
フェニルにより置換されていることもある(C2−6)アルケニル、
フェニルにより置換されていることもある(C2−6)アルキニル、または、
トリフルオロまたはメトキシにより置換されていることもある(C1−6)アルコキシ
を表し;
R2が、水素、(C2−6)アルケニル、(C2−6)アルキニル、ピリミジニル、インドリル、ピリジル、
フェニルにより置換されていることもある(C1−6)アルコキシ、
(C1−6)アルキル(フェニル、メチルチオ、1個、2個もしくは3個のハロゲンまたは(C1−6)アルキルスルホニルにより置換されていることもある)、
フェニル(ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、アミノ、N−(ジヒドロイミダゾリル)アミノ、または、(C1−6)アルコキシ(アミノ、N−(C1−6)アルキルアミノ、N,N−ジ(C1−6)アルキルアミノまたはモルホリノにより置換されていることもある)により置換されていることもある)
を表し;
R3が、水素を表し;
R4が、カルボキシまたはテトラゾリルを表し;
R5が、水素を表し;
R6が、水素を表し;そして、
R7が、水素を表す、
請求項1に記載の式(I)のフェニルまたはヘテロアリールアミノアルカン誘導体、その互変体もしくは立体異性体、またはそれらの塩。
【請求項7】
該誘導体が、以下の化合物;
3−(2−アミノエトキシ)−N−{6−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]ピリミジン−4−イル}フェニルアラニン;
4−クロロ−N−{6−[4−(シクロプロピルメトキシ)フェニル]ピリミジン−4−イル}フェニルアラニン;
N−(6−{4−[(2−フルオロベンジル)オキシ]フェニル}ピリミジン−4−イル)フェニルアラニン;
N−(6−{4−[(3,5−ジフルオロベンジル)オキシ]フェニル}ピリミジン−4−イル)−3−ピリジン−2−イルアラニン;
N−(6−{4−[(3,5−ジフルオロベンジル)オキシ]フェニル}ピリミジン−4−イル)ノルロイシン;
N−(6−{4−[(3,5−ジフルオロベンジル)オキシ]フェニル}ピリミジン−4−イル)フェニルアラニン;
N−(6−{4−[(3,5−ジメトキシベンジル)オキシ]フェニル}ピリミジン−4−イル)−3−ピリジン−2−イルアラニン;
N−(6−{4−[(3,5−ジメトキシベンジル)オキシ]フェニル}ピリミジン−4−イル)ノルロイシン;
N−(6−{4−[(3,5−ジメトキシベンジル)オキシ]フェニル}ピリミジン−4−イル)フェニルアラニン;
N−(6−{4−[(3−フルオロベンジル)オキシ]フェニル}ピリミジン−4−イル)−3−ピリジン−2−イルアラニン;
N−(6−{4−[(3−フルオロベンジル)オキシ]フェニル}ピリミジン−4−イル)フェニルアラニン;
N−(6−{4−[(3−メトキシベンジル)オキシ]フェニル}ピリミジン−4−イル)−3−ピリジン−2−イルアラニン;
N−(6−{4−[(3−メトキシベンジル)オキシ]フェニル}ピリミジン−4−イル)ノルロイシン;
N−(6−{4−[(3−メトキシベンジル)オキシ]フェニル}ピリミジン−4−イル)フェニルアラニン;
N−(6−{4−[(4−フルオロベンジル)オキシ]フェニル}ピリミジン−4−イル)フェニルアラニン;
N−(6−{4−[2−(1H−ピロール−1−イル)エトキシ]フェニル}ピリミジン−4−イル)フェニルアラニン;
N−[6−(3'−メトキシビフェニル−4−イル)ピリミジン−4−イル]フェニルアラニン;
N−[6−(4'−メトキシビフェニル−4−イル)ピリミジン−4−イル]フェニルアラニン;
N−{6−[4−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)フェニル]ピリミジン−4−イル}フェニルアラニン;
N−{6−[4−(2−フェニルエトキシ)フェニル]ピリミジン−4−イル}−3−ピリジン−2−イルアラニン;
N−{6−[4−(2−フェニルエトキシ)フェニル]ピリミジン−4−イル}フェニルアラニン;
N−{6−[4−(ベンジルオキシ)−3−フルオロフェニル]ピリミジン−4−イル}−3−ピリジン−2−イルアラニン;
N−{6−[4−(ベンジルオキシ)−3−フルオロフェニル]ピリミジン−4−イル}フェニルアラニン;
N−{6−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−5−フルオロピリミジン−4−イル}フェニルアラニン;
N−{6−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]ピリミジン−4−イル}−3−(2−モルホリン−4−イルエトキシ)フェニルアラニン;
N−{6−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]ピリミジン−4−イル}−3−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]フェニルアラニン;
N−{6−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]ピリミジン−4−イル}−3−ヒドロキシフェニルアラニン;
N−{6−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]ピリミジン−4−イル}−3−ピリジン−2−イル−アラニン;
N−{6−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]ピリミジン−4−イル}−4−クロロフェニルアラニン;
N−{6−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]ピリミジン−4−イル}−4−フルオロフェニルアラニン;
N−{6−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]ピリミジン−4−イル}−ノルロイシン;
N−{6−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]ピリミジン−4−イル}−フェニルアラニン;
N−{6−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]ピリミジン−4−イル}トリプトファン;
N−{6−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]ピリミジン−4−イル}チロシン;
N−{6−[4−(シクロプロピルメトキシ)フェニル]ピリミジン−4−イル}−4−フルオロフェニルアラニン;
N−{6−[4−(シクロプロピルメトキシ)フェニル]ピリミジン−4−イル}−フェニルアラニン;
N−{6−[4−(フェノキシメチル)フェニル]ピリミジン−4−イル}フェニルアラニン;
N−{6−[4−(フェニルエチニル)フェニル]ピリミジン−4−イル}フェニルアラニン;
N−{6−[4−(ピリジン−3−イルメトキシ)フェニル]ピリミジン−4−イル}フェニルアラニン;および
N−{6−[6−(ベンジルオキシ)ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル}フェニルアラニン
からなる群から選択される、請求項1に記載のフェニルまたはヘテロアリールアミノアルカン誘導体、その互変体もしくは立体異性体、またはそれらの塩。
【請求項8】
該誘導体が、以下の化合物;
N−{6−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]ピリミジン−4−イル}−3−ピリジン−2−イル−D−アラニン;
N−{6−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]ピリミジン−4−イル}−D−ノルロイシン;
N−{6−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]ピリミジン−4−イル}−D−フェニルアラニン;および
N−{6−[4−(シクロプロピルメトキシ)フェニル]ピリミジン−4−イル}−D−フェニルアラニン
からなる群から選択される、請求項1に記載のフェニルまたはヘテロアリールアミノアルカン誘導体、その互変体もしくは立体異性体、またはそれらの塩。
【請求項9】
請求項1に記載のフェニルまたはヘテロアリールアミノアルカン誘導体、その互変体もしくは立体異性体、またはそれらの生理的に許容し得る塩を有効成分として含む医薬。
【請求項10】
1またはそれ以上の医薬的に許容し得る賦形剤をさらに含む、請求項9に記載の医薬。
【請求項11】
フェニルまたはヘテロアリールアミノアルカン誘導体、その互変体もしくは立体異性体、またはそれらの生理的に許容し得る塩がIP受容体アンタゴニストである、請求項9に記載の医薬。
【請求項12】
泌尿器の障害または疾患の予防および/または処置のための、請求項9に記載の医薬。
【請求項13】
疼痛の予防および/または処置のための、請求項9に記載の医薬。
【請求項14】
低血圧の予防および/または処置のための、請求項9に記載の医薬。
【請求項15】
血友病および出血の予防および/または処置のための、請求項9に記載の医薬。
【請求項16】
炎症の予防および/または処置のための、請求項9に記載の医薬。
【請求項17】
泌尿器の障害の処置および/または予防用の医薬を製造するための、請求項1に記載の化合物の使用。
【請求項18】
疼痛の処置および/または予防用の医薬を製造するための、請求項1に記載の化合物の使用。
【請求項19】
低血圧の処置および/または予防用の医薬を製造するための、請求項1に記載の化合物の使用。
【請求項20】
血友病および出血の処置および/または予防用の医薬を製造するための、請求項1に記載の化合物の使用。
【請求項21】
炎症の処置および/または予防用の医薬を製造するための、請求項1に記載の化合物の使用。
【請求項22】
IP受容体アンタゴニスト的に有効な量の少なくとも1の請求項1に記載の化合物を投与することによる、ヒトおよび動物における泌尿器障害の制御方法。
【請求項1】
式(I)
【化1】
式中、
Arは、フェニレンまたは、O、NおよびSからなる群から選択される1個ないし3個のヘテロ原子を含有する5員もしくは6員のヘテロアリールを表し、
ここで、該フェニルまたは5員もしくは6員のヘテロアリールは、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、アミノ、N−(C1−6)アルキルアミノ、N,N−ジ(C1−6)アルキルアミノ、ホルミル、(C1−6)アルキルチオ、(C1−6)アルコキシ、およびヒドロキシまたは1個、2個もしくは3個のハロゲンにより置換されていることもある(C1−6)アルキルからなる群から選択される1またはそれ以上の置換基を有することもあり;
Q1、Q2、Q3およびQ4は、独立して、CH、CR10またはNを表し、
ここで、R10は、ハロゲン、シアノ、アミノ、ニトロ、ホルミル、ヒドロキシメチル、メチルチオ、1個、2個もしくは3個のハロゲンにより置換されていることもある(C1−6)アルキル、またはフェニルにより置換されていることもある(C1−6)アルコキシを表し;
R1は、−OR11、−CH2NHR11、−C(O)R11、−C(O)NHR11、−SR11、−SOR11、−SO2R11、−NHR11、−NHC(O)OR11、−NHC(O)NR11、−NHC(O)R11、−NHSO2R11、水素、ヒドロキシ、ハロゲン、
OまたはNから独立して選択される1個または2個のヘテロ原子を有することもある、飽和または不飽和、3員ないし10員、単環式または二環式の環、
(C1−6)アルキル(アリールオキシイミノ、アリールもしくはヘテロアリールにより置換されていることもある(C1−6)アルコキシ、または、OまたはNから独立して選択される1個または2個のヘテロ原子を有することもある、飽和または不飽和、3員ないし10員、単環式または二環式の環により置換されていることもある)、
(C2−6)アルケニル(OまたはNから独立して選択される1個または2個のヘテロ原子を有することもある、飽和または不飽和、3員ないし10員、単環式または二環式の環により置換されていることもある)、
(C2−6)アルキニル(OまたはNから独立して選択される1個または2個のヘテロ原子を有することもある、飽和または不飽和、3員ないし10員、単環式または二環式の環により置換されていることもある)、
を表し
[これらのいずれにおいても、飽和または不飽和、3員ないし10員、単環式または二環式の環は、
ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、(C1−6)アルキルチオ、
(C1−6)アルキル(1個、2個または3個のハロゲンにより置換されていることもある)、
(C1−6)アルコキシ(1個、2個または3個のハロゲンにより置換されていることもある)、
アリール(ニトロ、(C1−6)アルキルまたは(C1−6)アルコキシにより置換されていることもある)、
アラルキル(アリール部分で、ニトロ、(C1−6)アルキルまたは(C1−6)アルコキシにより置換されていることもある)、
および、
アリールオキシ(ニトロ、(C1−6)アルキルまたは(C1−6)アルコキシにより置換されていることもある)、
からなる群から選択される1またはそれ以上の置換基により置換されていることもあり、
ここで、
R11は、(C1−6)アルコキシ(C1−6)アルキレン、
OまたはNから独立して選択される1個または2個のヘテロ原子を有することもある、飽和または不飽和、3員ないし10員、単環式または二環式の環、
(C1−6)アルキル(1個、2個もしくは3個のハロゲン、または、OまたはNから独立して選択される1個または2個のヘテロ原子を有することもある、飽和または不飽和、3員ないし10員、単環式または二環式の環により置換されていることもある)、
(C2−6)アルケニル(OまたはNから独立して選択される1個または2個のヘテロ原子を有することもある、飽和または不飽和、3員ないし10員、単環式または二環式の環により置換されていることもある)、または、
(C2−6)アルキニル(OまたはNから独立して選択される1個または2個のヘテロ原子を有することもある、飽和または不飽和、3員ないし10員、単環式または二環式の環により置換されていることもある)、
を表し、
これらのいずれにおいても、飽和または不飽和、3員ないし10員、単環式または二環式の環は、
ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、
(C1−6)アルコキシ(1個、2個または3個のハロゲンにより置換されていることもある)、および、
(C1−6)アルキル(1個、2個または3個のハロゲンにより置換されていることもある)
からなる群から選択される1またはそれ以上の置換基により置換されていることもある];
R2は、水素、ヒドロキシ、アミノ、N−(C1−6)アルキルアミノ、(C2−6)アルケニル、(C2−6)アルキニル、(C3−7)シクロアルキル、(C1−6)アルキルチオ、(C1−6)アルキルスルホニル、アリール、ヘテロアリール、
(C1−6)アルキル(1個、2個もしくは3個のハロゲン、(C1−6)アルキルスルホニル、(C1−6)アルキルチオ、アリールまたはヘテロアリールにより置換されていることもある)、または、
(C1−6)アルコキシ(1個、2個もしくは3個のハロゲン、(C1−6)アルキルスルホニル、アリールもしくはヘテロアリールにより置換されていることもある)
を表し
[これらのいずれにおいても、アリールまたはヘテロアリールは、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、アミノ、N−(C1−6)アルキルアミノ、N,N−ジ(C1−6)アルキルアミノ、N−(4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール)アミノ、(C1−6)アルキル、フェニル、O、NおよびSからなる群から選択される1個ないし3個のヘテロ原子を有する5員または6員のヘテロアリール、および、(C1−6)アルコキシ(モルホリノ、アミノ、N−(C1−6)アルキルアミノまたはN,N−ジ(C1−6)アルキルアミノにより置換されていることもある)からなる群から選択される1個またはそれ以上の置換基により置換されていることもある];
R3は、水素、または1個、2個もしくは3個のハロゲンにより置換されていることもあるC1−6アルキルを表し;
R4は、カルボキシ、テトラゾリルまたはN−(ヒドロキシ)アミノカルボニルを表し;
R5は、水素、(C1−6)アルコキシ、アリール、ヘテロアリールまたは1個、2個もしくは3個のハロゲンにより置換されていることもある(C1−6)アルキルを表し;
R6は、水素または1個、2個もしくは3個のハロゲンにより置換されていることもある(C1−6)アルキルを表し;そして、
R7は、水素または(C1−6)アルキルを表す、
のフェニルまたはヘテロアリールアミノアルカン誘導体、その互変体もしくは立体異性体、またはそれらの塩。
【請求項2】
式中、
Arが、
【化2】
を表し、
Q5、Q6、Q7およびQ8は、独立して、CH、CR8またはNを表し、
Q9、Q10およびQ12は、独立して、O、S、CH、CR8、CH2、NHまたはNR9を表し、
ここで、R8は、ハロゲン、シアノ、アミノ、ニトロ、ホルミル、ヒドロキシメチル、メチルチオ、(C1−6)アルコキシ、または、1個、2個もしくは3個のハロゲンにより置換されていることもある(C1−6)アルキルを表し、
R9は、(C1−6)アルキルを表し;
Q1、Q2、Q3およびQ4が、独立して、CH、CR10またはNを表し、
ここで、R10は、ハロゲン、アミノ、ニトロ、ホルミル、ヒドロキシメチル、メチルチオ、1個、2個もしくは3個のハロゲンにより置換されていることもある(C1−6)アルキル、または、フェニルにより置換されていることもある(C1−6)アルコキシを表し;
R1が、−OR11、−CH2NHR11、−C(O)R11、−C(O)NHR11、−SR11、−SOR11、−SO2R11、−NHR11、−NHC(O)R11、−NHC(O)OR11、−NHC(O)NR11、−NHSO2R11、水素、ヒドロキシ、ハロゲン、
OまたはNから独立して選択される1個または2個のヘテロ原子を有することもある、飽和または不飽和、3員ないし10員、単環式または二環式の環、
(C1−6)アルキル(アリールオキシイミノ、アリールもしくはヘテロアリールにより置換されていることもある(C1−6)アルコキシ、または、OまたはNから独立して選択される1個または2個のヘテロ原子を有することもある、飽和または不飽和、3員ないし10員、単環式または二環式の環により置換されていることもある)、
(C2−6)アルケニル(OまたはNから独立して選択される1個または2個のヘテロ原子を有することもある、飽和または不飽和、3員ないし10員、単環式または二環式の環により置換されていることもある)、
(C2−6)アルキニル(OまたはNから独立して選択される1個または2個のヘテロ原子を有することもある、飽和または不飽和、3員ないし10員、単環式または二環式の環により置換されていることもある)、
を表し
[これらのいずれにおいても、飽和または不飽和、3員ないし10員、単環式または二環式の環は、
ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、(C1−6)アルキルチオ、
(C1−6)アルキル(1個、2個または3個のハロゲンにより置換されていることもある)、
(C1−6)アルコキシ(1個、2個または3個のハロゲンにより置換されていることもある)、
アリール(ニトロ、(C1−6)アルキルまたは(C1−6)アルコキシにより置換されていることもある)、
アラルキル(アリール部分で、ニトロ、(C1−6)アルキルまたは(C1−6)アルコキシにより置換されていることもある)、
および、
アリールオキシ(ニトロ、(C1−6)アルキルまたは(C1−6)アルコキシにより置換されていることもある)、
からなる群から選択される1またはそれ以上の置換基により置換されていることもあり、
ここで、
R11は、(C1−6)アルコキシ(C1−6)アルキレン、
OまたはNから独立して選択される1個または2個のヘテロ原子を有することもある、飽和または不飽和、3員ないし10員、単環式または二環式の環、
(C1−6)アルキル(1個、2個もしくは3個のハロゲン、または、OまたはNから独立して選択される1個または2個のヘテロ原子を有することもある、飽和または不飽和、3員ないし10員、単環式または二環式の環により置換されていることもある)、
(C2−6)アルケニル(OまたはNから独立して選択される1個または2個のヘテロ原子を有することもある、飽和または不飽和、3員ないし10員、単環式または二環式の環により置換されていることもある)、または、
(C2−6)アルキニル(OまたはNから独立して選択される1個または2個のヘテロ原子を有することもある、飽和または不飽和、3員ないし10員、単環式または二環式の環により置換されていることもある)、
を表し、
これらのいずれにおいても、飽和または不飽和、3員ないし10員、単環式または二環式の環は、
ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、
(C1−6)アルコキシ(1個、2個または3個のハロゲンにより置換されていることもある)、および、
(C1−6)アルキル(1個、2個または3個のハロゲンにより置換されていることもある)
からなる群から選択される1またはそれ以上の置換基により置換されていることもある];
R2が、水素、ヒドロキシ、アミノ、N−(C1−6)アルキルアミノ、(C2−6)アルケニル、(C2−6)アルキニル、(C3−7)シクロアルキル、(C1−6)アルキルチオ、(C1−6)アルキルスルホニル、アリール、ヘテロアリール、
(C1−6)アルキル(1個、2個もしくは3個のハロゲン、(C1−6)アルキルスルホニル、(C1−6)アルキルチオ、アリールまたはヘテロアリールにより置換されていることもある)、または、
(C1−6)アルコキシ(1個、2個もしくは3個のハロゲン、(C1−6)アルキルスルホニル、アリールもしくはヘテロアリールにより置換されていることもある)
を表し
[これらのいずれにおいても、アリールまたはヘテロアリールは、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、アミノ、N−(C1−6)アルキルアミノ、N,N−ジ(C1−6)アルキルアミノ、N−(4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール)アミノ、(C1−6)アルキル、フェニル、O、NおよびSからなる群から選択される1個ないし4個のヘテロ原子を有する5員または6員のヘテロアリール、および、(C1−6)アルコキシ(モルホリノ、アミノ、N−(C1−6)アルキルアミノまたはN,N−ジ(C1−6)アルキルアミノにより置換されていることもある)からなる群から選択される1個またはそれ以上の置換基により置換されていることもある];
R3が、水素、または1個、2個もしくは3個のハロゲンにより置換されていることもあるC1−6アルキルを表し;
R4が、カルボキシ、テトラゾリルまたはN−(ヒドロキシ)アミノカルボニルを表し;
R5が、水素、(C1−6)アルキル、(C1−6)アルコキシ、アリール、ヘテロアリールを表し;
R6が、水素を表し;そして、
R7が、水素または(C1−6)アルキルを表す、
請求項1に記載の式(I)のフェニルまたはヘテロアリールアミノアルカン誘導体、その互変体もしくは立体異性体、またはそれらの塩。
【請求項3】
式中、
Arが、
【化3】
を表し、
Q5、Q6、Q7およびQ8は、独立して、CH、CR8またはNを表し、
ここで、R8は、ハロゲン、シアノ、アミノ、ニトロ、ホルミル、ヒドロキシメチル、メチルチオ、(C1−6)アルコキシ、または、1個、2個もしくは3個のハロゲンにより置換されていることもある(C1−6)アルキルを表し、
Q1、Q2、Q3およびQ4が、独立して、CH、CR10またはNを表し、
ここで、R10は、ハロゲン、アミノ、ニトロ、ホルミル、トリフルオロメチル、ヒドロキシメチル、メチルチオまたはベンジルオキシを表し;
R1が、−OR11、−CH2OR11、−CH2NHR11、−C(O)R11、−C(O)NHR11、−SR11、−SOR11、−SO2R11、−NHR11、−NHC(O)R11、−NHC(O)OR11、−NHC(O)NR11、−NHSO2R11、水素、ヒドロキシ、ハロゲン、
(C1−6)アルキル(フェノキシイミノ、(C1−6)アルコキシまたはR12により置換されていることもあり、該(C1−6)アルコキシは、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、フェニル、ピリジル、ピラジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ベンゾジオキソリル、ナフチル、インドリル、イソインドリル、キノリル、イソキノリルまたはジヒドロイソキノリルにより置換されていることもある)、
R12により置換されていることもある(C2−6)アルケニル、
R12により置換されていることもある(C2−6)アルキニル、または、
シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、ピロリジニル、ピロリル、ピペリジノ、ピペリジル、ピペラジニル、ピラゾリル、イミダゾリル、フェニル、ピリジル、ピラジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ベンゾジオキソリル、ナフチル、インドリル、イソインドリル、キノリル、イソキノリルおよびジヒドロイソキノリルからなる群から選択される炭素環式または複素環式環の1つ、
を表し
[これらのいずれにおいても、炭素環式または複素環式環は、ヒドロキシ、ハロゲン、ニトロ、シアノ、カルボキシ、アミノ、N−(C1−6)アルキルアミノ、N,N−ジ(C1−6)アルキルアミノ、(C1−6)アルキルチオ、フェニル、フェノキシ、ベンジル、ナフチル、1個、2個もしくは3個のハロゲンにより置換されていることもある(C1−6)アルキル、および1個、2個もしくは3個のハロゲンにより置換されていることもある(C1−6)アルコキシ、またはフェニルからなる群から選択される1個ないし3個の置換基で置換されていることもあり、
ここで、
R11は、(C1−6)アルコキシ(C1−6)アルキレン、
R101により置換されていることもある(C1−6)アルキル、
R101により置換されていることもある(C2−6)アルケニル、
R101により置換されていることもある(C2−6)アルキニル、または、
シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、ピロリジニル、ピロリル、ピペリジノ、ピペリジル、ピペラジニル、ピラゾリル、イミダゾリル、フェニル、ピリジル、ピラジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ベンゾジオキソリル、ナフチル、インドリル、イソインドリル、キノリル、イソキノリルおよびジヒドロイソキノリルからなる群から選択される炭素環式または複素環式環の1つ、
を表し、
これらのいずれにおいても、炭素環式または複素環式環は、ヒドロキシ、ハロゲン、ニトロ、シアノ、カルボキシ、アミノ、N−(C1−6アルキル)アミノ、N,N−ジ(C1−6アルキル)アミノ、(C1−6)アルキルチオ、フェニル、フェノキシ、ベンジル、ナフチル、1個、2個または3個のハロゲンにより置換されていることもある(C1−6)アルキル、および1個、2個または3個のハロゲンにより置換されていることもある(C1−6)アルコキシからなる群から選択される1個ないし3個の置換基で置換されていることもあり、
R101は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、ピロリジニル、ピロリル、ピペリジノ、ピペリジル、ピペラジニル、ピラゾリル、イミダゾリル、フェニル、ピリジル、ピラジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ベンゾジオキソリル、ナフチル、インドリル、イソインドリル、キノリル、イソキノリルおよびジヒドロイソキノリルからなる群から選択される炭素環式または複素環式環の1つを表し、
これらのいずれにおいても、炭素環式または複素環式環は、ヒドロキシ、ハロゲン、ニトロ、シアノ、カルボキシ、アミノ、N−(C1−6アルキル)アミノ、N,N−ジ(C1−6アルキル)アミノ、(C1−6)アルキルチオ、フェニル、フェノキシ、ベンジル、ナフチル、1個、2個もしくは3個のハロゲンにより置換されていることもある(C1−6)アルキル、および1個、2個もしくは3個のハロゲンにより置換されていることもある(C1−6)アルコキシからなる群から選択される1個ないし3個の置換基で置換されていることもあり;
R12は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、ピロリジニル、ピロリル、ピペリジノ、ピペリジル、ピペラジニル、ピラゾリル、イミダゾリル、フェニル、ピリジル、ピラジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ベンゾジオキソリル、ナフチル、インドリル、イソインドリル、キノリル、イソキノリルおよびジヒドロイソキノリルからなる群から選択される炭素環式または複素環式環の1つを表し、
これらのいずれにおいても、炭素環式または複素環式環は、ヒドロキシ、ハロゲン、ニトロ、シアノ、カルボキシ、アミノ、N−(C1−6アルキル)アミノ、N,N−ジ(C1−6アルキル)アミノ、(C1−6)アルキルチオ、フェニル、フェノキシ、ベンジル、ナフチル、1個、2個または3個のハロゲンにより置換されていることもある(C1−6)アルキル、および1個、2個または3個のハロゲンにより置換されていることもある(C1−6)アルコキシからなる群から選択される1個ないし3個の置換基で置換されていることもある];
R2が、水素、ヒドロキシ、アミノ、N−(C1−6)アルキルアミノ、(C2−6)アルケニル、(C2−6)アルキニル、(C3−7)シクロアルキル、ピリミジニル、インドリル、ピリジル、
(C1−6)アルコキシ(アミノ、N−(C1−6)アルキルアミノ、N,N−ジ(C1−6)アルキルアミノまたはフェニルにより置換されていることもある)、
(C1−6)アルキル(フェニル、1個、2個もしくは3個のハロゲン、(C1−6)アルキルチオまたは(C1−6)アルキルスルホニルにより置換されていることもある)、
フェニル(ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、アミノ、N−(C1−6)アルキルアミノ、N−(ジヒドロイミダゾリル)アミノ、(C1−6)アルキルまたはR21により置換されていることもある(C1−6)アルコキシにより置換されていることもあり、R21は、アミノ、N−(C1−6)アルキルアミノ、N,N−ジ(C1−6)アルキルアミノまたはモルホリノを表す)
を表し;
R3が、水素、または1個、2個もしくは3個のハロゲンにより置換されていることもある(C1−6)アルキルを表し;
R4が、カルボキシ、テトラゾリルまたはN−(ヒドロキシ)アミノカルボニルを表し;
R5が、水素、(C1−6)アルキル、(C1−6)アルコキシ、フェニル、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニルまたはピリダジニルを表し;
R6が、水素を表し;そして、
R7が、水素または(C1−6)アルキルを表す、
請求項1に記載の式(I)のフェニルまたはヘテロアリールアミノアルカン誘導体、その互変体もしくは立体異性体、またはそれらの塩。
【請求項4】
式中、
Arが、
【化4】
を表し、
Q5およびQ7は、独立してCHまたはNを表し、
Q6およびQ8は、独立してCHまたはCR8を表し、
ここで、R8は、ハロゲン、シアノ、アミノ、ニトロ、ホルミル、ヒドロキシメチル、メチルチオまたはトリフルオロメチルを表し;
Q1が、独立して、CHまたはCR10を表し、
ここで、R10は、ハロゲン、シアノ、アミノ、ニトロ、ホルミル、トリフルオロメチル、ヒドロキシメチル、メチルチオまたはベンジルオキシを表し;
Q2、Q3およびQ4が、CHを表し;
R1が、−OR11、−CH2NHR11、−C(O)R11、−C(O)NHR11、−SR11、−SOR11、−SO2R11、−NHR11、−NHC(O)R11、−NHC(O)OR11、−NHC(O)NR11、−NHSO2R11、水素、ヒドロキシ、ハロゲン、
(C1−6)アルキル((C1−6)アルコキシまたはR12により置換されていることもあり、該(C1−6)アルコキシは、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、フェニル、ピリジル、ピラジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ベンゾジオキソリル、ナフチル、インドリル、イソインドリル、キノリル、イソキノリルまたはジヒドロイソキノリルにより置換されていることもある)、
R12により置換されていることもある(C2−6)アルケニル、
R12により置換されていることもある(C2−6)アルキニル、または、
シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、ピロリジニル、ピロリル、ピペリジノ、ピペリジル、ピペラジニル、ピラゾリル、イミダゾリル、フェニル、ピリジル、ピラジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ベンゾジオキソリル、ナフチル、インドリル、イソインドリル、キノリル、イソキノリルおよびジヒドロイソキノリルからなる群から選択される炭素環式または複素環式環の1つ、
を表し
[これらのいずれにおいても、炭素環式または複素環式環は、ヒドロキシ、ハロゲン、ニトロ、シアノ、アミノ、N−(C1−6アルキル)アミノ、N,N−ジ(C1−6アルキル)アミノ、(C1−6)アルキルチオ、フェニル、フェノキシ、ベンジル、ナフチル、1個、2個もしくは3個のハロゲンにより置換されていることもある(C1−6)アルキル、および1個、2個もしくは3個のハロゲンにより置換されていることもある(C1−6)アルコキシからなる群から選択される1個ないし3個の置換基で置換されていることもあり、
R11は、(C1−6)アルコキシ(C1−6)アルキレン、
R101により置換されていることもある(C1−6)アルキル、
R101により置換されていることもある(C2−6)アルケニル、
R101により置換されていることもある(C2−6)アルキニル、または、
シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、ピロリジニル、ピロリル、ピペリジノ、ピペリジル、ピペラジニル、ピラゾリル、イミダゾリル、フェニル、ピリジル、ピラジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ベンゾジオキソリル、ナフチル、インドリル、イソインドリル、キノリル、イソキノリルおよびジヒドロイソキノリルからなる群から選択される炭素環式または複素環式環の1つ、
を表し、
これらのいずれにおいても、炭素環式または複素環式環は、ヒドロキシ、ハロゲン、ニトロ、シアノ、アミノ、N−(C1−6)アルキルアミノ、N,N−ジ(C1−6)アルキルアミノ、(C1−6)アルキルチオ、フェニル、フェノキシ、ベンジル、ナフチル、1個、2個または3個のハロゲンにより置換されていることもある(C1−6)アルキルおよび1個、2個または3個のハロゲンにより置換されていることもある(C1−6)アルコキシからなる群から選択される1個ないし3個の置換基で置換されていることもあり、
R101は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、ピロリジニル、ピロリル、フェニル、ピリジル、ピリミジニル、ベンゾジオキソリル、ナフチル、インドリル、イソインドリル、キノリル、イソキノリルおよびジヒドロイソキノリルからなる群から選択される炭素環式または複素環式環の1つを表し、
これらのいずれにおいても、炭素環式または複素環式環は、ヒドロキシ、ハロゲン、ニトロ、シアノ、アミノ、N−(C1−6アルキル)アミノ、N,N−ジ(C1−6アルキル)アミノ、(C1−6)アルキルチオ、フェニル、フェノキシ、ベンジル、ナフチル、1個、2個または3個のハロゲンにより置換されていることもある(C1−6)アルキル、および1個、2個または3個のハロゲンにより置換されていることもある(C1−6)アルコキシからなる群から選択される1個ないし3個の置換基で置換されていることもあり;
R12は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、ピロリジニル、ピロリル、フェニル、ピリジル、ピリミジニル、ベンゾジオキソリル、ナフチル、インドリル、イソインドリル、キノリル、イソキノリルおよびジヒドロイソキノリルからなる群から選択される炭素環式または複素環式環の1つを表し、
これらのいずれにおいても、炭素環式または複素環式環は、ヒドロキシ、ハロゲン、ニトロ、シアノ、アミノ、N−(C1−6)−アルキルアミノ、N,N−ジ(C1−6)−アルキルアミノ、(C1−6)アルキルチオ、フェニル、フェノキシ、ベンジル、ナフチル、1個、2個または3個のハロゲンにより置換されていることもある(C1−6)アルキル、および1個、2個または3個のハロゲンにより置換されていることもある(C1−6)アルコキシからなる群から選択される1個ないし3個の置換基で置換されていることもある];
R2が、水素、ヒドロキシ、(C2−6)アルケニル、(C2−6)アルキニル、(C3−7)シクロアルキル、ピリミジニル、インドリル、ピリジル、
(C1−6)アルコキシ(アミノ、N−(C1−6)アルキルアミノ、N,N−ジ(C1−6)アルキルアミノまたはフェニルにより置換されていることもある)、
(C1−6)アルキル(フェニル、1個、2個もしくは3個のハロゲン、(C1−6)アルキルチオまたは(C1−6)アルキルスルホニルにより置換されていることもある)、
フェニル(ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、アミノ、N−(C1−6)アルキルアミノ、N−(ジヒドロイミダゾリル)アミノ、(C1−6)アルキル、またはR21により置換されていることもある(C1−6)アルコキシにより置換されていることもあり、R21は、アミノ、N−(C1−6)アルキルアミノ、N,N−ジ(C1−6)アルキルアミノまたはモルホリノを表す)
を表し;
R3が、水素、または1個、2個もしくは3個のハロゲンにより置換されていることもある(C1−6)アルキルを表し;
R4が、カルボキシ、テトラゾリルまたはN−(ヒドロキシ)アミノカルボニルを表し;
R5が、水素、(C1−6)アルキル、(C1−6)アルコキシ、フェニルまたはピリジニルを表し;
R6が、水素を表し;そして、
R7が、水素、メチルまたはエチルを表す、
請求項1に記載の式(I)のフェニルまたはヘテロアリールアミノアルカン誘導体、その互変体もしくは立体異性体、またはそれらの塩。
【請求項5】
式中、
Arが、
【化5】
を表し、
Q5およびQ7は、Nを表し、
Q6およびQ8は、独立してCHまたはCR8を表し、
ここで、R8は、フルオロ、クロロ、アミノ、ニトロ、ホルミル、ヒドロキシメチル、トリフルオロメチルまたはメチルチオを表し;
Q1、Q2、Q3およびQ4が、CHまたはCR10を表し、
ここで、R10は、ハロゲン、アミノ、ニトロ、ホルミル、トリフルオロメチル、ヒドロキシメチル、メチルチオまたはベンジルオキシを表し;
R1が、−OR11、−CH2NHR11、−C(O)R11、−C(O)NHR11、−SR11、−SOR11、−SO2R11、−NHR11、−NHC(O)R11、−NHC(O)OR11、−NHC(O)NR11、−NHSO2R11、水素、ヒドロキシ、ハロゲン、ベンゾジオキソリル、ナフチル、
フェニル(ニトロ、(C1−6)アルコキシ、(C1−6)アルキルチオ、フェニルおよびフェノキシからなる群から選択される1個ないし3個の置換基で置換されていることもある)、
(C1−6)アルキル(アニリノ、N−(ベンジル)アミノ、インドリル、イソインドリル、キノリル、イソキノリル、ジヒドロイソキノリル、フェノキシイミノ、ハロゲンにより置換されていることもあるフェニル、または(C1−6)アルコキシにより置換されていることもあり、該(C1−6)アルコキシは、フェニル、ピリジル、ベンゾジオキソリル、ナフチル、インドリル、イソインドリル、キノリル、イソキノリルまたはジヒドロイソキノリルにより置換されていることもある)、
フェニルにより置換されていることもある(C2−6)アルケニル、
フェニルにより置換されていることもある(C2−6)アルキニル
を表し
[R11は、(C1−6)アルコキシ(C1−6)アルキレン、
R101により置換されていることもある(C1−6)アルキル、
R101により置換されていることもある(C2−6)アルケニル、
R101により置換されていることもある(C2−6)アルキニル、または、
シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、ピロリジニル、ピロリル、フェニル、ピリジル、ピリミジニル、ベンゾジオキソリル、ナフチル、インドリル、イソインドリル、キノリルおよびジヒドロイソキノリルからなる群から選択される炭素環式または複素環式環の1つ、
を表し、
これらのいずれにおいても、炭素環式または複素環式環は、ヒドロキシ、ハロゲン、ニトロ、シアノ、(C1−6)アルキルチオ、フェニル、フェノキシ、ベンジル、ナフチル、1個、2個もしくは3個のハロゲンにより置換されていることもある(C1−6)アルキル、または、1個、2個もしくは3個のハロゲンにより置換されていることもある(C1−6)アルコキシからなる群から選択される1個ないし3個の置換基で置換されていることもあり、
R101は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、ピロリジニル、ピロリル、フェニル、ピリジル、ピリミジニル、ベンゾジオキソリル、ナフチル、インドリル、イソインドリル、キノリルおよびジヒドロイソキノリルからなる群から選択される炭素環式または複素環式環の1つを表し、
これらのいずれにおいても、炭素環式または複素環式環は、ヒドロキシ、ハロゲン、ニトロ、シアノ、(C1−6)アルキルチオ、フェニル、フェノキシ、ベンジル、ナフチル、1個、2個もしくは3個のハロゲンにより置換されていることもある(C1−6)アルキル、および1個、2個もしくは3個のハロゲンにより置換されていることもある(C1−6)アルコキシからなる群から選択される1個ないし3個の置換基で置換されていることもある];
R2が、水素、ヒドロキシ、(C2−6)アルケニル、(C2−6)アルキニル、ピリミジニル、インドリル、ピリジル、
フェニルにより置換されていることもある(C1−6)アルコキシ、
(C1−6)アルキル(フェニル、メチルチオ、1個、2個もしくは3個のハロゲンまたは(C1−6)アルキルスルホニルにより置換されていることもある)、
フェニル(ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、アミノ、N−(ジヒドロイミダゾリル)アミノまたは(C1−6)アルコキシにより置換されていることもあり、該(C1−6)アルコキシは、アミノ、N−(C1−6)アルキルアミノ、N,N−ジ(C1−6)アルキルアミノまたはモルホリノにより置換されていることもある)
を表し;
R3が、水素または(C1−6)アルキルを表し;
R4が、カルボキシ、テトラゾリルまたはN−(ヒドロキシ)アミノカルボニルを表し;
R5が、水素、フェニルまたはピリジルを表し;
R6が、水素を表し;そして、
R7が、水素を表す、
請求項1に記載の式(I)のフェニルまたはヘテロアリールアミノアルカン誘導体、その互変体もしくは立体異性体、またはそれらの塩。
【請求項6】
式中、
Arが、
【化6】
を表し、
Q1、Q2、Q3およびQ4が、CHを表し、
R1が、水素、ヒドロキシ、ハロゲン、ベンゾジオキソリル、ナフチル、シクロプロピルメトキシ、シクロブチルメトキシ、シクロペンチルメトキシ、シクロヘキシルメトキシ、シクロペンチルカルボニル、シクロヘキシルカルボニル、ピロリジニルメトキシ、ピロリジニルエトキシ、フェノキシ、ベンジルオキシ、フルオロベンジルオキシ、ジフルオロベンジルオキシ、ヒドロキシベンジルオキシ、メトキシベンジルオキシ、ジメトキシベンジルオキシ、1H−ピロリルメトキシ、1H−ピロリルエトキシ、ピリジニルオキシ、トリフルオロメチルピリジニルオキシ、ピリジニルメトキシ、フェニルエトキシ、ピリジニルエトキシ、フェニルプロポキシ、シアノピリジニルオキシ、ピリミジニルオキシ、トリフルオロメチルピリミジニルオキシ、キノリニルオキシ、ベンゾイル、フルオロベンゾイル、クロロベンゾイル、アニリノカルボニル、ベンジルアミノ、ベンゾイルアミノ、フェニルアセチルアミノ、フェニルスルホニルアミノ、フルオロフェニルスルホニルアミノ、シクロプロピルメチルアミノ、アニリノメチル、
フェニル(ニトロ、メトキシ、エトキシ、メチルチオ、フェニルおよびフェノキシからなる群から選択される1個ないし3個の置換基で置換されていることもある)、
(C1−6)アルキル(アニリノ、N−(ベンジル)アミノ、インドリル、イソインドリル、キノリル、イソキノリル、ジヒドロイソキノリル、フェノキシ、フェノキシイミノまたはハロゲンにより置換されていることもあるフェニルにより置換されていることもある)、
フェニルにより置換されていることもある(C2−6)アルケニル、
フェニルにより置換されていることもある(C2−6)アルキニル、または、
トリフルオロまたはメトキシにより置換されていることもある(C1−6)アルコキシ
を表し;
R2が、水素、(C2−6)アルケニル、(C2−6)アルキニル、ピリミジニル、インドリル、ピリジル、
フェニルにより置換されていることもある(C1−6)アルコキシ、
(C1−6)アルキル(フェニル、メチルチオ、1個、2個もしくは3個のハロゲンまたは(C1−6)アルキルスルホニルにより置換されていることもある)、
フェニル(ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、アミノ、N−(ジヒドロイミダゾリル)アミノ、または、(C1−6)アルコキシ(アミノ、N−(C1−6)アルキルアミノ、N,N−ジ(C1−6)アルキルアミノまたはモルホリノにより置換されていることもある)により置換されていることもある)
を表し;
R3が、水素を表し;
R4が、カルボキシまたはテトラゾリルを表し;
R5が、水素を表し;
R6が、水素を表し;そして、
R7が、水素を表す、
請求項1に記載の式(I)のフェニルまたはヘテロアリールアミノアルカン誘導体、その互変体もしくは立体異性体、またはそれらの塩。
【請求項7】
該誘導体が、以下の化合物;
3−(2−アミノエトキシ)−N−{6−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]ピリミジン−4−イル}フェニルアラニン;
4−クロロ−N−{6−[4−(シクロプロピルメトキシ)フェニル]ピリミジン−4−イル}フェニルアラニン;
N−(6−{4−[(2−フルオロベンジル)オキシ]フェニル}ピリミジン−4−イル)フェニルアラニン;
N−(6−{4−[(3,5−ジフルオロベンジル)オキシ]フェニル}ピリミジン−4−イル)−3−ピリジン−2−イルアラニン;
N−(6−{4−[(3,5−ジフルオロベンジル)オキシ]フェニル}ピリミジン−4−イル)ノルロイシン;
N−(6−{4−[(3,5−ジフルオロベンジル)オキシ]フェニル}ピリミジン−4−イル)フェニルアラニン;
N−(6−{4−[(3,5−ジメトキシベンジル)オキシ]フェニル}ピリミジン−4−イル)−3−ピリジン−2−イルアラニン;
N−(6−{4−[(3,5−ジメトキシベンジル)オキシ]フェニル}ピリミジン−4−イル)ノルロイシン;
N−(6−{4−[(3,5−ジメトキシベンジル)オキシ]フェニル}ピリミジン−4−イル)フェニルアラニン;
N−(6−{4−[(3−フルオロベンジル)オキシ]フェニル}ピリミジン−4−イル)−3−ピリジン−2−イルアラニン;
N−(6−{4−[(3−フルオロベンジル)オキシ]フェニル}ピリミジン−4−イル)フェニルアラニン;
N−(6−{4−[(3−メトキシベンジル)オキシ]フェニル}ピリミジン−4−イル)−3−ピリジン−2−イルアラニン;
N−(6−{4−[(3−メトキシベンジル)オキシ]フェニル}ピリミジン−4−イル)ノルロイシン;
N−(6−{4−[(3−メトキシベンジル)オキシ]フェニル}ピリミジン−4−イル)フェニルアラニン;
N−(6−{4−[(4−フルオロベンジル)オキシ]フェニル}ピリミジン−4−イル)フェニルアラニン;
N−(6−{4−[2−(1H−ピロール−1−イル)エトキシ]フェニル}ピリミジン−4−イル)フェニルアラニン;
N−[6−(3'−メトキシビフェニル−4−イル)ピリミジン−4−イル]フェニルアラニン;
N−[6−(4'−メトキシビフェニル−4−イル)ピリミジン−4−イル]フェニルアラニン;
N−{6−[4−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)フェニル]ピリミジン−4−イル}フェニルアラニン;
N−{6−[4−(2−フェニルエトキシ)フェニル]ピリミジン−4−イル}−3−ピリジン−2−イルアラニン;
N−{6−[4−(2−フェニルエトキシ)フェニル]ピリミジン−4−イル}フェニルアラニン;
N−{6−[4−(ベンジルオキシ)−3−フルオロフェニル]ピリミジン−4−イル}−3−ピリジン−2−イルアラニン;
N−{6−[4−(ベンジルオキシ)−3−フルオロフェニル]ピリミジン−4−イル}フェニルアラニン;
N−{6−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−5−フルオロピリミジン−4−イル}フェニルアラニン;
N−{6−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]ピリミジン−4−イル}−3−(2−モルホリン−4−イルエトキシ)フェニルアラニン;
N−{6−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]ピリミジン−4−イル}−3−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]フェニルアラニン;
N−{6−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]ピリミジン−4−イル}−3−ヒドロキシフェニルアラニン;
N−{6−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]ピリミジン−4−イル}−3−ピリジン−2−イル−アラニン;
N−{6−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]ピリミジン−4−イル}−4−クロロフェニルアラニン;
N−{6−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]ピリミジン−4−イル}−4−フルオロフェニルアラニン;
N−{6−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]ピリミジン−4−イル}−ノルロイシン;
N−{6−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]ピリミジン−4−イル}−フェニルアラニン;
N−{6−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]ピリミジン−4−イル}トリプトファン;
N−{6−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]ピリミジン−4−イル}チロシン;
N−{6−[4−(シクロプロピルメトキシ)フェニル]ピリミジン−4−イル}−4−フルオロフェニルアラニン;
N−{6−[4−(シクロプロピルメトキシ)フェニル]ピリミジン−4−イル}−フェニルアラニン;
N−{6−[4−(フェノキシメチル)フェニル]ピリミジン−4−イル}フェニルアラニン;
N−{6−[4−(フェニルエチニル)フェニル]ピリミジン−4−イル}フェニルアラニン;
N−{6−[4−(ピリジン−3−イルメトキシ)フェニル]ピリミジン−4−イル}フェニルアラニン;および
N−{6−[6−(ベンジルオキシ)ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル}フェニルアラニン
からなる群から選択される、請求項1に記載のフェニルまたはヘテロアリールアミノアルカン誘導体、その互変体もしくは立体異性体、またはそれらの塩。
【請求項8】
該誘導体が、以下の化合物;
N−{6−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]ピリミジン−4−イル}−3−ピリジン−2−イル−D−アラニン;
N−{6−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]ピリミジン−4−イル}−D−ノルロイシン;
N−{6−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]ピリミジン−4−イル}−D−フェニルアラニン;および
N−{6−[4−(シクロプロピルメトキシ)フェニル]ピリミジン−4−イル}−D−フェニルアラニン
からなる群から選択される、請求項1に記載のフェニルまたはヘテロアリールアミノアルカン誘導体、その互変体もしくは立体異性体、またはそれらの塩。
【請求項9】
請求項1に記載のフェニルまたはヘテロアリールアミノアルカン誘導体、その互変体もしくは立体異性体、またはそれらの生理的に許容し得る塩を有効成分として含む医薬。
【請求項10】
1またはそれ以上の医薬的に許容し得る賦形剤をさらに含む、請求項9に記載の医薬。
【請求項11】
フェニルまたはヘテロアリールアミノアルカン誘導体、その互変体もしくは立体異性体、またはそれらの生理的に許容し得る塩がIP受容体アンタゴニストである、請求項9に記載の医薬。
【請求項12】
泌尿器の障害または疾患の予防および/または処置のための、請求項9に記載の医薬。
【請求項13】
疼痛の予防および/または処置のための、請求項9に記載の医薬。
【請求項14】
低血圧の予防および/または処置のための、請求項9に記載の医薬。
【請求項15】
血友病および出血の予防および/または処置のための、請求項9に記載の医薬。
【請求項16】
炎症の予防および/または処置のための、請求項9に記載の医薬。
【請求項17】
泌尿器の障害の処置および/または予防用の医薬を製造するための、請求項1に記載の化合物の使用。
【請求項18】
疼痛の処置および/または予防用の医薬を製造するための、請求項1に記載の化合物の使用。
【請求項19】
低血圧の処置および/または予防用の医薬を製造するための、請求項1に記載の化合物の使用。
【請求項20】
血友病および出血の処置および/または予防用の医薬を製造するための、請求項1に記載の化合物の使用。
【請求項21】
炎症の処置および/または予防用の医薬を製造するための、請求項1に記載の化合物の使用。
【請求項22】
IP受容体アンタゴニスト的に有効な量の少なくとも1の請求項1に記載の化合物を投与することによる、ヒトおよび動物における泌尿器障害の制御方法。
【公表番号】特表2006−514110(P2006−514110A)
【公表日】平成18年4月27日(2006.4.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−506646(P2005−506646)
【出願日】平成15年10月29日(2003.10.29)
【国際出願番号】PCT/EP2003/011976
【国際公開番号】WO2004/043926
【国際公開日】平成16年5月27日(2004.5.27)
【出願人】(503412148)バイエル・ヘルスケア・アクチェンゲゼルシャフト (206)
【氏名又は名称原語表記】Bayer HealthCare AG
【Fターム(参考)】
【公表日】平成18年4月27日(2006.4.27)
【国際特許分類】
【出願日】平成15年10月29日(2003.10.29)
【国際出願番号】PCT/EP2003/011976
【国際公開番号】WO2004/043926
【国際公開日】平成16年5月27日(2004.5.27)
【出願人】(503412148)バイエル・ヘルスケア・アクチェンゲゼルシャフト (206)
【氏名又は名称原語表記】Bayer HealthCare AG
【Fターム(参考)】
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