説明

テトラヒドロナフタレン誘導体類、それらの生成方法及び抗−炎症剤としてのそれらの使用

本発明は、式(I)の多置換されたテトラヒドロナフタレン誘導体類、それらの生成方法、及び消炎薬としてのそれらの使用に関する。置換基は、請求項1に定義される。





Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記一般式(I):
【化1】

[式中、R1及びR2は、お互い独立して、水素原子、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、任意に置換されていてもよい(C1-C10)−アルキル基、任意に置換されていてもよい(C1-C10)−アルコキシ基、(C1-C10)−アルキルチオ基、(C1-C5)−ペルフルオロアルキル基、又はシアノ基、ニトロ基を意味し、あるいはR1及びR2は一緒になって、基-O-(CH2)n-O-、-O-(CH2)n-CH2-、-O-CH=CH-、-(CH2)n+2-、 -NH-(CH2)n+1-、-N(C1-C3-アルキル)-(CH2)n+1-及び-NH-N=CH-から選択された基(ここでn=1又は2であり、そして末端酸素原子及び/又は炭素原子及び/又は窒素原子は、直接的に隣接する環−炭素原子に結合される)を意味し、あるいはNR8R9(ここで、R8及びR9はお互い独立して、水素、C1-C5−アルキル又は(CO)-C1-C5−アルキルを意味する)を意味し;
R11は、水素原子、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、シアノ基、任意に置換されていてもよい(C1-C10)−アルキル基、(C1-C10)−アルコキシ基、(C1-C10)−アルキルチオ基、又は(C1-C5)−ペルフルオロアルキル基を意味し;
R12は、水素原子、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、シアノ基、任意に置換されていてもよい(C1-C10)−アルキル基、又は(C1-C10)−アルコキシ基を意味し;
R3は、任意に1〜3個のヒドロキシ基、ハロゲン原子もしくは1〜3個の(C1-C5)−アルコキシ基により置換されていてもよいC1-C10−アルキル基;任意に置換されていてもよい(C3-C7)−シクロアルキル基;任意に置換されていてもよいヘテロシクリル基;任意に置換されていてもよいアリール基;あるいは単環式又は二環式ヘテロアリール基を意味し、このヘテロアリール基は1又は複数の置換基により任意に置換されていてもよく、これらの置換基は、(C1-C5)−アルキル基(それら自体、任意には、1〜3個のヒドロキシ又は1〜3個のCOOR13基により置換されていてもよく、ここでR13は水素又は(C1-C5)−アルキルを意味する)、(C1-C5)−アルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、NR8R9基、エキソメチレン基又は酸素から選択され、そして任意には、1〜4個の窒素原子及び/又は1〜2個の酸素原子及び/又は1〜2個の硫黄原子及び/又は1〜2個のケト基を含み、ここで、この基は、いずれかの位置で、テトラヒドロナフタレン系のアミンに結合されていてもよく、そして任意には、1又は複数の部位で水素化されていてもよく;
R4は、ヒドロキシ基、基OR10又はO(CO)R10基を意味し、ここでR10はいずれかのヒドロキシ保護基又はC1-C10−アルキル基を意味し;
R5は、(C1-C10)−アルキル基、又は任意には部分的にもしくは完全に弗素化されていてもよい(C1-C10)−アルキル基、(C3-C7)シクロアルキル基、(C1-C8)アルキル(C3-C7)シクロアルキル基、(C2-C8)アルケニル(C3-C7)シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、(C1-C8)アルキルへテロシクリル基、(C2-C8)アルケニルへテロシクリル基、アリール基、(C1-C8)アルキルアリール基、(C2-C8)アルケニルアリール基、(C2-C8)アルキニルアリール基、単環式もしくは二環式へテロアリール基(このへテロアリール基は、任意には、1〜2個のケト基、1〜2個の(C1-C5)−アルキル基、1〜2個の(C1-C5)−アルコキシ基、1〜3個のハロゲン原子又は1〜2個のエキソメチレン基により置換されていてもよく、そして1〜3個の窒素原子、及び/又は1〜2個の酸素原子、及び/又は1〜2個の硫黄原子を含む)、(C1-C8)アルキルへテロアリール基、(C2-C8)アルケニルへテロアリール基、又は(C2-C8)アルキニルへテロアリール基を意味し、ここでそれらの基は、いずれかの位置でテトラヒドロナフタレン系に、結合していてもよく、そして任意には、1又は複数の部位で水素化されていてもよく;そして
R6及びR7は、お互い独立して、水素原子、メチルもしくはエチル基、又はテトラヒドロナフタレン系の炭素原子と一緒になって、(C3-C6)−シクロアルキル環を意味する]
で表わされる化合物。
【請求項2】
下記一般式(I):
【化2】

[式中、R1及びR2は、お互い独立して、水素原子、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、任意に置換されていてもよい(C1-C10)−アルキル基、(C1-C10)−アルコキシ基、(C1-C10)−アルキルチオ基、(C1-C5)−ペルフルオロアルキル基、シアノ基、又はニトロ基を意味し、あるいはR1及びR2は一緒になって、基-O-(CH2)n-O-、-O-(CH2)n-CH2-、-O-CH=CH-、-(CH2)n+2-、 -NH-(CH2)n+1-、-N(C1-C3-アルキル)-(CH2)n+1-又は-NH-N=CH-から選択された基(ここでn=1又は2であり、そして末端酸素原子及び/又は炭素原子及び/又は窒素原子は、直接的に隣接する環−炭素原子に結合される)を意味し、あるいはNR8R9(ここで、R8及びR9はお互い独立して、水素、C1-C5−アルキル又は(CO)-C1-C5−アルキルを意味する)を意味し;
R11は、水素原子、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、シアノ基、任意に置換されていてもよい(C1-C10)−アルキル基、(C1-C10)−アルコキシ基、(C1-C10)−アルキルチオ基、又は(C1-C5)−ペルフルオロアルキル基を意味し;
R12は、水素原子、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、シアノ基、任意に置換されていてもよい(C1-C10)−アルキル基、又は(C1-C10)−アルコキシ基を意味し、
R3は、任意に1〜3個のヒドロキシ基、ハロゲン原子又は1〜3個の(C1-C5)−アルコキシ基から選択された基により置換されていてもよいC1-C10−アルキル基;任意に置換されていてもよい(C3-C7)−シクロアルキル基;任意に置換されていてもよいヘテロシクリル基;任意に置換されていてもよいアリール基;あるいは単環式又は二環式へテロアリール基を意味し、このヘテロアリール基は、(C1-C5)−アルキル基(それら自体、任意には、1〜3個のヒドロキシ又は1〜3個のCOOR13基により置換されていてもよく、ここでR13は水素又は(C1-C5)−アルキルを意味する)、(C1-C5)−アルコキシ基、ハロゲン原子、又はエキソメチレン基から選択された1又は複数の基により任意に置換されていてもよく、そして任意には、1〜3個の窒素原子及び/又は1〜2個の酸素原子及び/又は1〜2個の硫黄原子及び/又は1〜2個のケト基を含み、ここで、この基は、いずれかの位置で、テトラヒドロナフタレン系のアミンに結合されていてもよく、そして任意には、1又は複数の部位で水素化されていてもよく;
R4は、ヒドロキシ基、基OR10又はO(CO)R10基を意味し、ここでR10はいずれかのヒドロキシ保護基又はC1-C10−アルキル基を意味し、
R5は、(C1-C5)−アルキル基、又は任意には部分的にもしくは完全に弗素化された(C1-C5)−アルキル基、(C3-C7)シクロアルキル基、(C1-C8)アルキル(C3-C7)シクロアルキル基、(C2-C8)アルケニル(C3-C7)シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、(C1-C8)アルキルへテロシクリル基、(C2-C8)アルケニルへテロシクリル基、アリール基、(C1-C8)アルキルアリール基、(C2-C8)アルケニルアリール基、(C2-C8)アルキニルアリール基、単環式又は二環式へテロアリール基(このへテロアリール基は、任意には、1〜2個のケト基、1〜2個の(C1-C5)−アルキル基、1〜2個の(C1-C5)−アルコキシ基、1〜3個のハロゲン原子又は1〜2個のエキソメチレン基により置換されていてもよく、そして1〜3個の窒素原子、及び/又は1〜2個の酸素原子、及び/又は1〜2個の硫黄原子を含む)、(C1-C8)アルキルへテロアリール基、又は(C2-C8)アルケニルへテロアリール基を意味し、ここでそれらの基は、いずれかの位置でテトラヒドロナフタレン系に結合していてもよく、そして任意には、1又は複数の部位で水素化されていてもよく;
R6及びR7は、お互い独立して、水素原子、メチル又はエチル基、あるいはテトラヒドロナフタレン系の炭素原子と一緒になって、(C3-C6)−シクロアルキル環を意味し、但し、基R1、R2、R11及びR12の少なくとも3個は水素でない]
で表わされる立体異性体。
【請求項3】
下記一般式(I):
【化3】

[式中、R1及びR2は、お互い独立して、水素原子、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、任意に置換されていてもよい(C1-C10)−アルキル基、任意に置換されていてもよい(C1-C10)−アルコキシ基、(C1-C10)−アルキルチオ基、(C1-C5)−ペルフルオロアルキル基、シアノ基、又はニトロ基を意味し、あるいはR1及びR2は一緒になって、基-O-(CH2)n-O-、-O-(CH2)n-CH2-、-O-CH=CH-、-(CH2)n+2-、 -NH-(CH2)n+1-、-N(C1-C3-アルキル)-(CH2)n+1-及び-NH-N=CH-から選択された基(ここでn=1又は2であり、そして末端酸素原子及び/又は炭素原子及び/又は窒素原子は、直接的に隣接する環−炭素原子に結合される)を意味し、あるいはNR8R9(ここで、R8及びR9はお互い独立して、水素、C1-C5−アルキル又は(CO)-C1-C5−アルキルを意味する)を意味し、
R11は、水素原子、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、シアノ基、任意に置換されていてもよい(C1-C10)−アルキル基、(C1-C10)−アルコキシ基、(C1-C10)−アルキルチオ基、又は(C1-C5)−ペルフルオロアルキル基を意味し;
R12は、水素原子、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、シアノ基、任意に置換されていてもよい(C1-C10)−アルキル基、又は(C1-C10)−アルコキシ基を意味し;
R3は、任意に1〜3個のヒドロキシ基、ハロゲン原子又は1〜3個の(C1-C5)−アルコキシ基により置換されていてもよいC1-C10−アルキル基;任意に置換されていてもよい(C3-C7)−シクロアルキル基;任意に置換されていてもよいヘテロシクリル基;任意に置換されていてもよいアリール基;あるいは単環式又は二環式へテロアリール基を意味し、このへテロアリール基は、(C1-C5)−アルキル基(任意には、1〜3個のヒドロキシ又は1〜3個のCOOR13基により置換されていてもよく、ここでR13は水素又は(C1-C5)−アルキルを意味する)、(C1-C5)−アルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、NR8R9基、エキソメチレン基又は酸素から選択された1又は複数の基により任意に置換されていてもよく、そして任意には、1〜3個の窒素原子及び/又は1〜2個の酸素原子及び/又は1〜2個の硫黄原子及び/又は1〜2個のケト基を含み、ここで、これらの基は、いずれかの位置で、テトラヒドロナフタレン系のアミンに結合していてもよく、そして任意には、1又は複数の部位で水素化されていてもよく;
R4は、ヒドロキシ基、基OR10又はO(CO)R10基を意味し、ここでR10はいずれかのヒドロキシ保護基又はC1-C10−アルキル基を意味し;
R5は、(C1-C10)−アルキル基、又は任意には部分的にもしくは完全に弗素化されていてもよい(C1-C10)−アルキル基を意味し;
R6及びR7は、お互い独立して、水素原子、メチル又はエチル基、あるいはテトラヒドロナフタレン系の炭素原子と一緒になって、(C3-C6)−シクロアルキル環を意味する]
で表わされる化合物。
【請求項4】
下記一般式(I):
【化4】

[式中、R1及びR2は、お互い独立して、水素原子、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、任意に置換されていてもよい(C1-C10)−アルキル基、任意に置換されていてもよい(C1-C10)−アルコキシ基、(C1-C10)−アルキルチオ基、(C1-C5)−ペルフルオロアルキル基、シアノ基、又はニトロ基を意味し、あるいはR1及びR2は一緒になって、基-O-(CH2)n-O-、-O-(CH2)n-CH2-、-O-CH=CH-、-(CH2)n+2-、 -NH-(CH2)n+1-、-N(C1-C3-アルキル)-(CH2)n+1-及び-NH-N=CH-から選択された基(ここでn=1又は2であり、そして末端酸素原子及び/又は炭素原子及び/又は窒素原子は、直接的に隣接する環−炭素原子に結合される)を意味し、あるいはNR8R9(ここで、R8及びR9はお互い独立して、水素、C1-C5−アルキル又は(CO)-C1-C5−アルキルを意味する)を意味し;
R11は、水素原子、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、シアノ基、任意に置換されていてもよい(C1-C10)−アルキル基、(C1-C10)−アルコキシ基、(C1-C10)−アルキルチオ基、又は(C1-C5)−ペルフルオロアルキル基を意味し;
R12は、水素原子、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、シアノ基、任意に置換されていてもよい(C1-C10)−アルキル基、又は(C1-C10)−アルコキシ基を意味し;
R3は、任意に1〜3個のヒドロキシ基、ハロゲン原子、1〜3個の(C1-C5)−アルコキシ基により置換されていてもよいC1-C10−アルキル基;任意に置換されていてもよい(C3-C7)−シクロアルキル基;任意に置換されていてもよいヘテロシクリル基;任意に置換されていてもよいアリール基;あるいは、単環式又は二環式へテロアリール基を意味し、ここで、このへテロアリール基は、(C1-C5)−アルキル基(任意には、それら自体1〜3個のヒドロキシ又は1〜3個のCOOR13基により置換されていてもよく、ここでR13は水素又は(C1-C5)−アルキルを意味する)、(C1-C5)−アルコキシ基、ハロゲン原子、エキソメチレン基又は酸素から選択された1又は複数の基により任意に置換されていてもよく、そして任意には、1〜3個の窒素原子及び/又は1〜2個の酸素原子及び/又は1〜2個の硫黄原子及び/又は1〜2個のケト基を含み、この基は、いずれかの位置で、テトラヒドロナフタレン系のアミンに結合していてもよく、そして任意には、1又は複数の部位で水素化されていてもよく;
R4は、ヒドロキシ基、又は基OR10を意味し、ここでR10はC1-C10−アルキル基を意味し;
R5は、(C1-C5)−アルキル基、又は任意には部分的にもしくは完全に弗素化されていてもよい(C1-C5)−アルキル基を意味し;そして
R6及びR7は、お互い独立して、水素原子、メチル又はエチル基、又はテトラヒドロナフタレン系の炭素原子と一緒になって、(C3-C6)−シクロアルキル環を意味する]
で表わされる化合物。
【請求項5】
下記一般式(II):
【化5】

[式中、R1及びR2は、お互い独立して、水素原子、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、(C1-C10)−アルキル基、(C1-C10)−アルコキシ基、(C1-C10)−アルキルチオ基、(C1-C5)−ペルフルオロアルキル基、シアノ基、又はニトロ基を意味し、あるいはR1及びR2は一緒になって、基-O-(CH2)n-O-、-O-(CH2)n-CH2-、-O-CH=CH-、又は-(CH2)n+2-から選択された基(ここでn=1又は2であり、そして末端酸素原子及び/又は炭素原子は、直接的に隣接する環−炭素原子に結合される)を意味し、あるいはNR8R9(ここで、R8及びR9はお互い独立して、水素、C1-C5−アルキル又は(CO)-C1-C5−アルキルを意味する)を意味し;
R3は、任意に1〜3個のヒドロキシ基又はハロゲン原子により置換されていてもよいC1-C10−アルキル基;任意に置換されていてもよいフェニル基;あるいは、単環式又は二環式へテロアリール基を意味し、ここで、このへテロアリール基は、1〜2個のケト基、1〜2個の(C1-C5)−アルキル基、1〜2個の(C1-C5)−アルコキシ基、1〜3個のハロゲン原子又は1〜2個のエキソメチレン基により任意に置換されていてもよく、そして任意には、1〜3個の窒素原子及び/又は1〜2個の酸素原子及び/又は1〜2個の硫黄原子を含み、この基は、いずれかの位置で、テトラヒドロナフタレン系のアミンに、結合していてもよく、そして任意には、1又は複数の部位で水素化されていてもよく;
R4は、ヒドロキシ基を意味し、
R5は、(C1-C5)−アルキル基、又は任意には部分的にもしくは完全に弗素化されていてもよい(C1-C5)−アルキル基、アリール基、(C1-C8)アルキルアリール基、(C2-C8)アルケニルアリール基、(C3-C7)シクロアルキル基、(C1-C8)アルキル(C3-C7)シクロアルキル基、又は(C2-C8)アルケニル(C3-C7)シクロアルキル基を意味し;
R6及びR7は、お互い独立して、水素原子、メチル又はエチル基、あるいはテトラヒドロナフタレン系の炭素原子と一緒になって、(C3-C6)−シクロアルキル環を意味する]
で表わされる化合物の立体異性体。
【請求項6】
下記一般式(II):
【化6】

[式中、R1及びR2は、お互い独立して、水素原子、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、(C1-C10)−アルキル基、(C1-C10)−アルコキシ基、(C1-C10)−アルキルチオ基、(C1-C5)−ペルフルオロアルキル基、シアノ基、又はニトロ基を意味し、あるいはR1及びR2は一緒になって、基-O-(CH2)n-O-、-O-(CH2)n-CH2-、-O-CH=CH-、-(CH2)n+2-、 -NH-(CH2)n+1-、-N(C1-C3-アルキル)-(CH2)n+1-及び-NH-N=CH-から選択された基(ここでn=1又は2であり、そして末端酸素原子及び/又は炭素原子は、直接的に隣接する環−炭素原子に結合される)を意味し、あるいはNR8R9(ここで、R8及びR9はお互い独立して、水素、C1-C5−アルキル又は(CO)-C1-C5−アルキルを意味する)を意味し;
R3は、任意に1〜3個のヒドロキシ基、ハロゲン原子又は1〜3個の(C1-C5)−アルコキシ基により置換されていてもよいC1-C10−アルキル基;任意に置換されていてもよい(C3-C7)−シクロアルキル基;任意に置換されていてもよいヘテロシクリル基;任意に置換されていてもよいアリール基;あるいは、単環式又は二環式を意味し、ここで、このへテロアリール基は、(C1-C5)−アルキル基(任意には、1〜3個のヒドロキシ又は1〜3個のCOOR13基により置換され得る)、(C1-C5)−アルコキシ基、ハロゲン原子又はエキソメチレン基から選択された1又は複数の基により任意に置換されていてもよく、そして任意には、1〜3個の窒素原子及び/又は1〜2個の酸素原子及び/又は1〜2個の硫黄原子及び/又は1〜2個のケト基を含むこの基は、いずれかの位置で、テトラヒドロナフタレン系のアミンに結合されることができ、そして任意には、1又は複数の部位で水素化されることができ;
R4は、ヒドロキシ基、又は基OR10を意味し、ここでR10はC1-C10−アルキル基を意味し;
R5は、(C1-C5)−アルキル基、又は任意には部分的にもしくは完全に弗素化された(C1-C5)−アルキル基を意味し;
R6及びR7は、お互い独立して、水素原子、メチル又はエチル基、あるいはテトラヒドロナフタレン系の炭素原子と一緒になって、(C3-C6)−シクロアルキル環を意味する]
で表わされる化合物。
【請求項7】
基R5が、トリフルオロメチル基又はペンタフルオロエチル基を表わす請求項1〜6のいずれか1項記載の一般式Iの立体異性体。
【請求項8】
生理学的に適合できるアニオンとの塩の形で存在する請求項1〜6のいずれか1項記載の一般式Iの立体異性体。
【請求項9】
医薬剤の製造するための請求項1〜8のいずれか1項記載の立体異性体の使用。
【請求項10】
炎症性疾患の処理のための医薬剤の製造のための請求項1〜5のいずれか1項記載の立体異性体の使用。
【請求項11】
少なくとも1つの請求項1〜5のいずれか1項記載の立体異性体又はその混合物、及び医薬的に適合できるビークルを含む医薬製剤。
【請求項12】
一般式Iの立体異性体の製造方法であって、下記一般式III :
【化7】

[式中、基R1, R11, R12, R3, R4, R5, R6及びR7は、上記に示される意味を有する]
で表わされる立体異性体が任意には、無機又は有機酸、又はルイス酸の添加により、一般式Iの化合物に環化されることを特徴とする方法。

【公表番号】特表2007−508268(P2007−508268A)
【公表日】平成19年4月5日(2007.4.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−530142(P2006−530142)
【出願日】平成16年10月6日(2004.10.6)
【国際出願番号】PCT/EP2004/011370
【国際公開番号】WO2005/034939
【国際公開日】平成17年4月21日(2005.4.21)
【出願人】(300049958)シエーリング アクチエンゲゼルシャフト (357)
【Fターム(参考)】