説明

トラクタ前部構造

【課題】 ボンネットの前上面を低くしてトラクタのより近い前下方の視認性を良好にできるようにする。
【解決手段】 エンジン14から前方へ前車軸フレーム15を突出し、この前車軸フレーム15にラジエータ26を装着し、前記エンジン14及びラジエータ26をボンネット2で覆う。前記前車軸フレーム15の前端15aに上下方向にオーバラップしてラジエータ26の下部26aを装着する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フロントローダ装置、TLB(トラクタ・ローダ・バックホー)等に好適なトラクタ前部構造に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、フロントローダ装置、TLB等に使用されているトラクタにおいては、エンジンから前方へ前車軸フレームを突出し、この前車軸フレーム上にラジエータを装着しており、エンジン及びラジエータを覆うボンネットは前上部でも高い位置にあって、上面形状が略水平に近くなっている(特許文献1)。
【特許文献1】特開2003−276653号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
前記従来技術では、ラジエータが前車軸フレームの上側に搭載されていて、その上部高さは高くなっており、そのためボンネットの上面形状が略水平に近く、トラクタ上の運転席のオペレータは前下方を見てもボンネットの前上面に妨害されてトラクタ近くの前下方が視認困難になっている。
本発明は、このような従来技術の問題点を解決できるようにしたトラクタ前部構造を提供することを目的とする。
本発明は、ラジエータの下部を前車軸フレームの前端に上下方向にオーバラップして装着することにより、ボンネットの前上面を低くしてトラクタのより近い前下方の視認性を良好にできるようにしたトラクタ前部構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明における課題解決のための具体的手段は、次の通りである。
第1に、エンジン14から前方へ前車軸フレーム15を突出し、この前車軸フレーム15にラジエータ26を装着し、前記エンジン14及びラジエータ26をボンネット2で覆っており、
前記前車軸フレーム15の前端15aに上下方向にオーバラップしてラジエータ26の下部26aを装着していることである。
これによって、ラジエータ26は前車軸フレーム15の上に搭載されている場合よりも、前車軸フレーム15の高さ分だけ低く配置でき、それを覆うボンネット2の前上面を低くできるようになり、トラクタ1の前下方の視認可能な位置をよりトラクタ1に近づけることができる。
【0005】
第2に、前記ラジエータ26を上部26bが下部26aより後方に位置する後傾斜姿勢に配置していることである。
これによって、ラジエータ26は垂直に配置されている場合よりも、上部26bの高さを低くでき、それを覆うボンネットの前上面を低くできるようになり、トラクタ1の前下方の視認できる位置をよりトラクタに近づけることができる。
第3に、ファンシュラウド27のラジエータ接続部27Aを前記前車軸フレーム15の前端15aと上下方向にオーバラップさせ、ファン28を包囲する包囲部27Bを前車軸フレーム15の上方に位置させ、前記ラジエータ接続部27Aと包囲部27Bとを傾斜接続部27Cで接続していることである。
【0006】
これによって、ラジエータ26の下部26aを前車軸フレーム15の上面より低く配置しても、ファンシュラウド27によるラジエータ26の冷却風の案内が可能になる。
第4に、前記ラジエータ26より後方にエアークリーナ29及び燃料タンク30を配置し、これらの上端よりラジエータ26の上部26bの上端を下位に配置していることである。
これによって、ボンネット2の上面の前下向き傾斜の角度をより大きく(急角度に)することが可能になる。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ラジエータ26は前車軸フレーム15の上に搭載されている場合よりも、前車軸フレーム15の高さ分だけ低く配置でき、それを覆うボンネット2の前上面を低くできるようになり、トラクタ1の前下方の視認できる位置をよりトラクタ1に近づけることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1において、トラクタ1の前部にフロントローダ9を装着し、後部にバックホー10を装着したTLBを示している。
図1〜6において、前記トラクタ1は、エンジン14にクラッチハウジング35及びミッションケース36を連結して走行車体を形成し、エンジン14から前方へ前車軸フレーム15を突出して前車軸ケース37及び前輪終減速装置38等を介して前輪39を支持し、ミッションケース36から左右に突出した後車軸ケース40を介して後輪41を支持している。
【0009】
ミッションケース36の後上部には、バックホー10を装着しないときに3点リンク手段42(図4に示す)を介して後部作業機を昇降する作業機昇降装置43が設けられ、その上方にオペレータ12が着座する運転席11が前後反転自在に搭載され、前向き姿勢の運転席11の前方にはトラクタ1用の走行操縦部44が設けられ、その後方にはバックホー10用の作業操縦部45が設けられている。
前記エンジン14及び前車軸フレーム15の後部から後車軸ケース40にかけて、走行車体の側部に前部から後部にかけて装着枠体47が着脱自在に固定されており、前記バックホー10は3点リンク手段42を離脱させた状態で、装着枠体47の後部に装着されており、図1には、機枠48とその上の前記作業操縦部45のみを図示している。
【0010】
装着枠体47はエンジン14の下方を左右に横断して装着枠体47の左右部分を連結するパイプ材製の横部材49を有し、この横部材49から前方に前車軸フレーム15と連結される装着部材50を突出し、横部材49と後車軸ケース40とを補助フレーム52で連結しており、また横部材49の左右外端から上方へマスト支持台53を立設している。
前記装着枠体47は左右分離構造でもよく、例えば、マスト支持台53を立設した左右一対のパイプ材製の横部材49の内端(走行車体側端部)に装着部材50を前後突出状に溶着し、この装着部材50の前方突出部分を前車軸フレーム15にボルト固定し、装着部材50の後方突出部分を走行車体の前後中途部(走行車体の側面を形成する側フレーム)にボルト固定する。
【0011】
前記フロントローダ9は、前記左右マスト支持台53と、この左右各マスト支持台53に着脱自在に装着されるマスト3と、ボンネット2の左右側方で各マスト3上端から前方へ突出しかつ、前部で左右が互いに連結されたブーム4と、このブーム4の先端に枢支された作業具装着体6と、この作業具装着体6に背面から着脱自在に装着された作業具5とを有している。
前記マスト3とブーム4との間にはブームシリンダ54が設けられていて、ブーム4を昇降自在にしており、ブーム4の先端側と作業具装着体6とにはそれぞれリンク7A、7Bが設けられていて、両リンクA、7Bの端部は連結ピン20によって互いに連結され、この連結ピン20とブーム4の中途部との間には作業具シリンダ8が設けられていて、作業具(バケット)5をダンプ・掬い動作可能にしている。
【0012】
前記作業具5の背面には、作業具装着体6を差し込む係合部5Aと受け部5Bとが上下に対向して形成されており、作業具5と作業具装着体6との間には、作業具5の係合部5Aに差し込んだ作業具装着体6の抜け止めをする装着手段51が設けられている。この装着手段51は例えば、操作レバーによって上下移動(又は左右移動)するピンを作業具装着体6から突出させて、作業具5に形成した孔に係合させるようになっている。
図3、6において、前記前車軸フレーム15の先端には、前車軸フレーム15の下縁に略沿うように取付け台57が固着されており、この取付け台57上にラジエータ26及びステー58が装着されている。
【0013】
従って、ラジエータ26は下部26aが前車軸フレーム15の前端15aに上下方向にオーバラップしており、前車軸フレーム15の上側に配置する場合よりも前車軸フレーム15の略上下幅だけ低く配置されている。
前記ステー58が取付け台57に略垂直に立設されているのに対して、ラジエータ26は上部26bが下部26aより後方に位置する後傾斜姿勢に配置されており、垂直に立設する場合よりも上端が低く配置されている。
ステー58の上端はラジエータ26の上端より前側でかつ低く位置しており、ステー58から後上方へ突出したブラケット59がラジエータ26の左右側上部に連結され、ラジエータ26を支持している。また、前記ステー58の前部にはオイルクーラ60が装着されている。
【0014】
27はファン28の風の流れを案内するファンシュラウドであり、このファンシュラウド27は、ラジエータ26に接続されたラジエータ接続部27Aと、ファン28を包囲する包囲部27Bと、前記ラジエータ接続部27Aと包囲部27Bとを接続する傾斜接続部27Cとを有しており、ラジエータ26が前車軸フレーム15の前端15aと上下方向にオーバラップする高さに配置されているため、ラジエータ26の中心とファン28の軸心が上下に大きくずれているため、ファンシュラウド27も上下ずれに対応できるように傾斜した傾斜接続部27Cを必要としている。
【0015】
前記ラジエータ26より後方のエンジン14の前上方にはエアークリーナ29が配置され、エンジン14の後上方にはクラッチハウジング35から立設された支持枠56に支持された燃料タンク30が配置されており、これらの上端はラジエータ26の上部26bの上端より高く配置されている。
エアークリーナ29のエアー取り入れホース29Aはラジエータ26の上方を越えて前方へ延設されており、前記エアークリーナ29の前下方にはリザーブタンク61が配置されており、これらエアー取り入れホース29A及びリザーブタンク61もエアークリーナ29の上端より低く配置され、トラクタ1の前上部の車両機器の嵩を前方へ行くに従ってより低くしている。
【0016】
前記エンジン14、ラジエータ26及びエアークリーナ29等は、天部2Aと前面グリル部2Bと左右側部2Cとを有するボンネット2によって覆われている。
前記ボンネット2は天部2Aが前面グリル部2B及び左右側部2Cと別個に形成されており、天部2Aの後上部は前記支持枠56に横軸68を介して枢支され、前部は前記ステー58の上部に設けた受け部材65に受けられている。
前記前面グリル部2Bは天部2Aの前下方に位置し、天部2Aと側面視略L字状になるように配置され、前記ステー58、取付け台57等に対して取付けられ、左右各側部2Cの上部は天部2Aの中途部から後上部にかけて対応し、前縁は前面グリル部2Bに接続され、後部は前記支持枠56等に取付けられており、前面グリル部2Bと左右側部2Cとは多孔部分を有して通風可能になっている。
【0017】
ボンネット2は開閉自在な天部2Aの前部がステー58の上部に載置され、閉鎖ロック手段69によって閉鎖状態を維持可能になっている。閉鎖ロック手段69は前面グリル部2Bの下方(又は前面)から解除動作可能であり、解除することにより天部2Aを開放可能になる。
前面グリル部2Bは下部(ボンネット2の前下部2c)が前車軸フレーム15に対して上下方向にオーバラップする位置に配置されており、前面グリル部2Bの上部(ボンネット2の前上部2b)はラジエータ26及びステー58の上端より下位に位置し、ボンネット2の前上部は前車軸フレーム15とオーバラップさせた分だけ下げられている。従って、ボンネット2の天部2Aの上面先端はラジエータ26の上端より低くなっている。
【0018】
即ち、前記ボンネット2の上面形状は上向き突出の円弧形状であり、その後上部2aから中途部まで緩やかに下向き傾斜し、中途部から前上部2bへ急激に下向き傾斜しており、その前上部2bでは、作業具5を地上に置いて作業具装着体6で装着する際に運転席11のオペレータ12が作業具装着体6の上端部6aを見る下向き視線13に対して近接して位置する形状に形成されており、これによって、オペレータ12は作業具装着体6の略上端部6aを見ながら地上に置いた作業具5を装着することが可能になり、作業具5の装着作業が簡単かつ容易になる。
【0019】
特に、前記ボンネット2は前下部2cの下縁が前車軸フレーム15の下縁と略同高さに位置して、前車軸フレーム15に対して上下方向にオーバラップされており、このオーバラップさせた分だけボンネット2は低位置となり、ボンネット2の前上面の高さを低くできるようになる。
前記ボンネット2の前方にはフロントガード(フロントプロテクタ)16が配置されている。このフロントガード16はボンネット2の前方に配置されたガード部16Aと、このガード部16Aの下部を前車軸フレーム15の前部に装着するアーム部16Bとを有する。
【0020】
フロントガード16は1枚又は2枚の板材を接合して、アーム部16Bからガード部16Aまでの側面視略L字状の左右一対の側材62を形成し、この左右側材62の縦部間に複数本(2本)のパイプ材63と1枚の上板材64とを固着してガード部16Aを形成している。
前記左右側材62はアーム部16Bの中途部が前後部より低くなった略コ字形状であり、後部が前車軸フレーム15にボルト固定されている。即ち、アーム部16Bは前車軸フレーム15の前部から一旦下向きに突出し、その端部から前方に突出して前面グリル部2Bの下方を通過し、ボンネット2の前下部2cの前方で立ち上がってガード部16Aに接続されており、前面グリル部2Bが前車軸フレーム15に対してオーバラップしているので、それを回避するように前面グリル部2Bの後方から下方を通って前方へ延設されている。
【0021】
フロントガード16の前上部を形成する前記上板材64は前縁が前突出状の円弧形状になっており、この上板材64の前縁の左右方向中央は左右側材62及びパイプ材63等のフロントガード16の前面部分の中で最も突出しており、トラクタ1をトラック側面に近づけるときの遠近感目測部位、最先衝突部位となっている。前記フロントガード16にはウエイト67が着脱可能になっている。
前記フロントガード16は、図2に示すように、前記上板材64の前縁中央が、オペレータ12がボンネット2の天部2Aの上面先端を見る下向き視線13の延長位置に位置しており、オペレータ12が上板材64の前縁中央を見るとき天部2Aが障害にならない位置付けとなっている。
【0022】
また、フロントガード16のガード部16Aは、図5に示すように、左右側材62が中途部から上端に行くに従って近づくように傾斜しており、ボンネット2の天部2Aの左右側部の上面先端を見る下向き視線13に対してガード部16Aの左右上端が障害物にならないように形成されている。
なお、ボンネット2の天部2Aは前後方向において中高形状であるばかりか、左右方向においても中高形状であり、天部2Aの左右側縁は円弧に面取りされているので、天部2Aの中央より左右側部の方が下向き視線13はより下向きとなる。
【0023】
前記下向き視線13は主に、作業具5に作業具装着体6を係合する時の目線であり、作業具5を地上に載置しておいて、作業具装着体6を係合部5Aに後下方から差し込んでいくが、そのとき係合部5Aとの間の前後距離感及び上下位置感を作業具装着体6の上端部6aを目視しながら、トラクタ1の移動、作業具シリンダ8及びブームシリンダ54の作動を行う。また、作業具装着体6の上端部6aを目視できるように、天部2Aの上面形状を形成し、天部2Aの2Bの形状を設定している。
前記作業具装着体6の上端部6aの左右方向中央を見る目線が、図1、2に1点鎖線で示す下向き視線13であり、上端部6aの左右方向両端を見る目線が、図1、2に2点鎖線で示す下向き視線13であり、前記1点鎖線及び2点鎖線で示す両方の下向き視線13で作業具装着体6の上端部6aを目認できることが最良であるが、2点鎖線の下向き視線13で略目認できればよい。但し、オペレータ12の目の高さは、背丈が異なれば変化し、オペレータ12が運転席11から腰を浮かせて変化させることもできる。
【0024】
前記作業具装着体6の上端部6aの左右両端は左右ブーム4より左右方向外方に位置しており、前記下向き視線13はブーム4の上方を通過することになる。そのため、ブーム4は作業具5を地上に置いて作業具装着体6で装着する際のマスト3側の基部4aから中途部4bまでの上縁形状4Aを、下向き視線13に近接して位置する形状に形成している。
略への字のブーム4は、従来よりも中央の屈曲角が小さく、直線状に近い形状となっており、それによって基部4aから中途部4bまでの上縁形状4Aを下向き傾斜させ、下向き視線13に略沿うようになっている。
【0025】
また、前記ブーム4のマスト3側の基部4aは、ブーム4の上下幅方向の中心線23より上側にオフセットしてマスト3上端に枢支する基軸24を配置している。これによって、ブーム4のマスト3側の基部4aの強度を確保しながら、中心線23より上側部分を小さくし、下向き視線13をより低くできるようにしている。
なお、本発明は前記実施形態における各部材の形状及びそれぞれの前後・左右・上下の位置関係は、図1〜6に示すように構成することが最良である。しかし、前記実施形態に限定されるものではなく、部材、構成を種々変形したり、組み合わせを変更したりすることもできる。
【0026】
例えば、後部にロータリ耕耘機等の後部作業機を装着するトラクタにも適用でき、ボンネット2は天部2Aと前面グリル部2Bと左右側部2Cとを一体化して、フロントガード16を装着したまま又は取り外して、ボンネット2全体を一体的に開閉できるようにしてもよい。
また、ボンネット2は天部2Aと前面グリル部2Bと左右側部2Cとを一体化して、フロントガード16を装着したまま又は取り外して、ボンネット2全体を一体的に開閉できるようにしてもよい。
【0027】
更に、装着枠体47は横部材49とその前後に突出した部材で形成し、エンジン14の後部とミッション36の前部とを連結するものでもよく、マスト3をマスト支持台53と一体成形して、フロントローダ9を装着枠体47から着脱できない一体物に構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の実施の形態を示すTLBの全体側面図である。
【図2】作業具離脱時のフロントローダとトラクタ前部の側面図である。
【図3】トラクタ前部を透視した側面図である。
【図4】バックホーを非装着のフロントローダ装着トラクタの平面図である。
【図5】トラクタの正面図である。
【図6】トラクタ前部の内部構造を示す側面図である。
【符号の説明】
【0029】
1 トラクタ
2 ボンネット
2A 天部
2B 前面グリル部
2a 後上部
2b 前上部
2c 前下部
9 フロントローダ
10 バックホー
11 運転席
12 オペレータ
13 下向き視線
14 エンジン
15 前車軸フレーム
15a 前端
16 フロントガード
26 ラジエータ
26a 下部
26b 上部
27 ファンシュラウド
28 ファン
29 エアークリーナ
30 燃料タンク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
エンジン(14)から前方へ前車軸フレーム(15)を突出し、この前車軸フレーム(15)にラジエータ(26)を装着し、前記エンジン(14)及びラジエータ(26)をボンネット(2)で覆っており、
前記前車軸フレーム(15)の前端(15a)に上下方向にオーバラップしてラジエータ(26)の下部(26a)を装着していることを特徴とするトラクタ前部構造。
【請求項2】
前記ラジエータ(26)を上部(26b)が下部(26a)より後方に位置する後傾斜姿勢に配置していることを特徴とする請求項1に記載のトラクタ前部構造。
【請求項3】
ファンシュラウド(27)のラジエータ接続部(27A)を前記前車軸フレーム(15)の前端(15a)と上下方向にオーバラップさせ、ファン(28)を包囲する包囲部(27B)を前車軸フレーム(15)の上方に位置させ、前記ラジエータ接続部(27A)と包囲部(27B)とを傾斜接続部(27C)で接続していることを特徴とする請求項1又は2に記載のトラクタ前部構造。
【請求項4】
前記ラジエータ(26)より後方にエアークリーナ(29)及び燃料タンク(30)を配置し、これらの上端よりラジエータ(26)の上部(26b)の上端を下位に配置していることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のトラクタ前部構造。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2006−27478(P2006−27478A)
【公開日】平成18年2月2日(2006.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−210647(P2004−210647)
【出願日】平成16年7月16日(2004.7.16)
【出願人】(000001052)株式会社クボタ (4,415)
【Fターム(参考)】