説明

ナビゲーション装置

【課題】ETC車載器と接続されていなくてもETC車載器が有する各種処理機能を擬似的に実現するナビゲーション装置を提供する。
【解決手段】ETC仮想連携機能部5は、位置検出部7から入力した車両の現在位置と外部記憶媒体13から入力したETCゲートの設置位置データとに基づいて、車両が停止することなくETCゲート(料金所)の設置位置を通過したことを検出すると、車両がETCゲートを通過したと判定し通行料金を計算して報知する。利用履歴データをデータ記憶部10に記憶し、出力要求に応じて利用履歴データを報知部4に表示する。有料道路を通行する可能性があると判断すると、ETCカード未挿入警告表示/音声案内を行う。ETC車載器11にETCカード12が挿入されている可能性があると判断すると、ETCカード抜き忘れ警告表示/音声案内を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ETCシステムの車載装置が有する各種処理機能を擬似的に実現するナビゲーション装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、有料道路において車両を停止させることなく通行料金の支払いができるETC(Electronic Toll Collection)システムが普及しつつある。車両に搭載されるETC車載器には、表示機能および操作機能を具備したもの、利用情報を音声で出力するもの、ブザー音のみを出力するものなど種々のタイプがある。また、ETC車載器には、特許文献1に記載されているようにナビゲーション装置と連携可能な高機能タイプのものと、連携できない廉価タイプのものとに大別される。
【特許文献1】特開2004−251745号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記高機能タイプにおいては、ナビゲーション装置とETC車載器とを連携するために両者の接続が必要となる。しかし、接続のための統一された規格が存在しないため、ナビゲーション装置とETC車載器との組み合わせによっては接続することができず、連携機能を使えない場合があった。また、ナビゲーション装置とETC車載器とを接続するためには配線が必要となるため、ナビゲーション装置とETC車載器の双方に接続のためのコネクタを具備する必要があるとともに、取り付け費用が必要になるなどコストアップとなる多くの要因が存在していた。
【0004】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、ETC車載器と接続されていなくてもETC車載器が有する各種処理機能を擬似的に実現できるナビゲーション装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載した手段によれば、位置検出手段により検出される車両の現在位置とデータ提供手段により提供されるETCゲートの設置位置データとに基づいて、車両が停止することなくETCゲートの設置位置を通過したことを検出した場合に、車両がETCゲートを通過したと判定する。そして、有料道路の料金データに基づいて通行料金を計算し、その計算した通行料金の情報を情報出力手段を介して出力する。
【0006】
これにより、ETC車載器の車両への取り付けの有無、車両に取り付けられたETC車載器の種類、ナビゲーション装置とETC車載器との接続規格の異同などにかかわらず、ユーザは、あたかもナビゲーション装置に共通の接続規格を持つETC車載器が接続されているのと同様の連携機能(ETC仮想連携機能、以下では単に仮想連携機能と称す)を利用することが可能となり、ETCゲートの通過時にナビゲーション装置を用いて通行料金の情報を知ることができる。なお、上記仮想連携機能の使用の有無は、ユーザが事前に選択可能とすることが好ましい。
【0007】
請求項2に記載した手段によれば、通過したETCゲートが通行料金の課金処理が行われるETCゲートである場合に、計算した通行料金の情報を報知する。これにより、実際のETC車載装置と同様に、通行時間帯に応じた通行料金の割引や通行区間に応じた料金などを適切に判断してより正確な通行料金を報知することができる。
【0008】
請求項3に記載した手段によれば、少なくともETCゲートの通過に伴い計算した通行料金と利用日とを含むETCシステムの利用履歴情報を記憶手段に記憶し、記憶手段に記憶されているETCシステムの利用履歴情報を出力要求に応じて読み出して情報出力手段を介して出力する。ナビゲーション装置の情報出力手段は使い勝手がよいため、ユーザはより簡単な操作でETCシステムの利用履歴情報を確認することができる。
【0009】
請求項4に記載した手段によれば、通過したETCゲートが出口課金制の有料道路の入口ゲートである場合、入口でETCゲートを利用したことを記憶し、その後出口ゲートを通過したと判定した時にETCシステムの利用履歴情報を記憶手段に記憶する。これにより、一層正確な利用履歴情報を得ることができる。
【0010】
請求項5に記載した手段によれば、Accスイッチがオンされるなどしてナビゲーション装置に電源の供給が開始された時に、既に経路設定手段により有料道路を通る案内経路が設定されている場合には、車両がこれから有料道路を通る可能性があるので、ETC車載装置へのETC課金情報記録媒体(例えばETCカード)の挿入を促すメッセージ情報を報知する。この仮想連携機能を利用することにより、ETC車載装置へのETC課金情報記録媒体の挿入忘れを防止することができる。
【0011】
請求項6に記載した手段によれば、経路探索手段により案内経路が探索(再探索を含む)された時に、その検索された案内経路に有料道路を通る経路が含まれている場合には、車両がこれから有料道路を通る可能性があるので、ETC車載装置へのETC課金情報記録媒体の挿入を促すメッセージ情報を報知する。この仮想連携機能を利用することにより、ETC車載装置へのETC課金情報記録媒体の挿入忘れを防止することができる。
【0012】
請求項7に記載した手段によれば、車両の現在位置と有料道路のゲートの設置位置データとに基づいて、車両の進行方向に有料道路のゲートが存在すると判断した場合には、車両がこれから有料道路を通る可能性が高いので、車載装置へのETC課金情報記録媒体の挿入を促すメッセージ情報を報知する。この仮想連携機能を利用することにより、ETC車載装置へのETC課金情報記録媒体の挿入忘れを防止することができる。
【0013】
請求項8に記載した手段によれば、ETC課金情報記録媒体の挿入を促すメッセージ情報を出力した場合、Accスイッチがオフされるなどしてナビゲーション装置への電源の供給が停止された時に、車載装置からのETC課金情報記録媒体の抜脱を促すメッセージ情報を報知する。これにより、ETC車載装置からのETC課金情報記録媒体の抜き忘れを防止することができる。
【0014】
請求項9に記載した手段によれば、ETC課金情報記録媒体の挿入を促すメッセージ情報の報知機能を備えている場合、さらに、車両がETCゲートを通過したと判定したときに有料道路の料金データに基づいて通行料金を計算し、その計算した通行料金の情報を報知する。
【0015】
請求項10に記載した手段によれば、車両の現在位置と地図データとに基づいて、電源の供給が開始された後有料道路を通行したか否かを判定する。そして、Accスイッチがオフされるなどしてナビゲーション装置への電源の供給が停止された時に、その電源オン期間中に有料道路を通行したと判定した場合には、車載装置にETC課金情報記録媒体が挿入されている可能性があるため、車載装置からのETC課金情報記録媒体の抜脱を促すメッセージ情報を報知する。この仮想連携機能を利用することにより、ETC車載装置からのETC課金情報記録媒体の抜き忘れを防止することができる。
【0016】
請求項11に記載した手段によれば、車両がETCゲートを通過したと判定した場合に少なくとも利用日時を含むETCシステムの利用履歴情報を記憶手段に記憶する。そして、Accスイッチがオフされるなどしてナビゲーション装置への電源の供給が停止された時に、当該電源の供給開始から供給停止までの期間におけるETCシステムの利用履歴情報が記憶手段に記憶されている場合には、車載装置にETC課金情報記録媒体が挿入されている可能性が高いため、車載装置からのETC課金情報記録媒体の抜脱を促すメッセージ情報を報知する。この仮想連携機能を利用することにより、ETC車載装置からのETC課金情報記録媒体の抜き忘れを防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、カーナビゲーション装置を機能ブロックにより示した構成図である。カーナビゲーション装置1は、制御部2、操作部3、報知部4、ETC仮想連携機能部5、料金計算処理部6、位置検出部7、ナビゲーション部8、設定記憶部9およびデータ記憶部10から構成されている。このカーナビゲーション装置1は、ナビゲーション部8が実行する通常のナビゲーション機能に加えて、ETC(Electronic Toll Collection)システムのETC車載器(車載装置に相当)が有する機能のうちETCゲートの通過時における通行料金の課金処理機能以外の各種処理機能(仮想連携機能)を擬似的に実現するようになっている。
【0018】
仮想連携機能を説明するため、本実施形態では車両内にETC車載器11が設置されているものとする。ETC車載器11は、カーナビゲーション装置1と接続されていない。ETC車載器11には、ICカードからなるETCカード12(ETC課金情報記録媒体に相当)が挿入されるようになっており、そのICチップにはカードIDおよび利用料金や日時等の利用履歴情報が記憶されている。ユーザは、ETCシステムを利用するのに先立ってETC車載器11にETCカード12を挿入し、ETCシステムの利用を終えるとETC車載器11からETCカード12を抜き取ることにより、ETCカード12の不正使用や盗難などを未然に防いでいる。
【0019】
制御部2は、カーナビゲーション装置1の各種機能を統合して制御するもので、CPU、ROM、RAM、I/O、通信回路、これらを接続するバスラインなどを備えたマイクロコンピュータ(マイコン)を主体として構成されている。後述するETC仮想連携機能部5、料金計算処理部6およびナビゲーション部8は、上記CPUがROM(またはフラッシュメモリ)に記憶されたプログラムを実行することにより実現する各機能を表している。
【0020】
操作部3は、メカニカルスイッチ、表示装置と一体になったタッチスイッチなどから構成される入力手段であって、他にもリモートコントロール端末(リモコン)や音声認識により操作するものであってもよい。報知部4は、ディスプレイ等の表示装置、スピーカなどの音声出力装置などから構成される情報出力手段である。
【0021】
ETC仮想連携機能部5(ETCゲート通過判定手段、制御手段、有料道路通行判定手段に相当、以下では仮想連携機能部5と称す)は、設定記憶部9に記憶されている設定データに従い、料金計算処理部6およびナビゲーション部8と協働して、仮想連携機能で必要となるタイミングの生成処理、データ記憶部10へのデータの書き込みと読み出しの指示、ETCゲートの通過判定処理、有料道路通行判定処理、その他の仮想連携機能に関する処理を実行する。
【0022】
DVD、CDなどの外部記憶媒体13(データ提供手段に相当)には、地図データ、有料道路料金データ、ETCゲートの設置位置データなどが記録されている。料金計算処理部6は、この外部記憶媒体13から読み出された有料道路料金データに基づいて、有料道路の通行料金の計算処理を実行する。近年ではETCシステムの利用車両に対する通行料金の各種割引が行われており、料金計算処理部6はこのETC利用割引も含めた正確な料金計算を実行可能となっている。
【0023】
位置検出部7(位置検出手段に相当)は、絶対方位を検出するための地磁気センサ、車両の回転角速度を検出するジャイロスコープ、車両の走行距離を検出する距離センサおよび人工衛星からの送信電波に基づいて車両の現在位置を検出するGPS受信機を有しており、車両の現在位置、進行方向、速度、走行距離、現在時刻等を高精度で検出するようになっている。この位置検出部7は、ナビゲーション部8に組み込んでもよい。
【0024】
ナビゲーション部8は、目的地検索手段、目的地設定手段、経路探索手段、経路設定手段、経路案内手段として機能し、位置検出部7により検出された車両の現在位置等および外部記憶媒体13に記録されている地図データに基づいて、目的地への経路案内に関する上記各種機能を実行する。ここで、経路探索手段とは、地図データに基づいて目的地までの案内経路を探索する機能であり、経路設定手段とは、探索された案内経路を設定する機能である。
【0025】
設定記憶部9およびデータ記憶部10は、電源がオフされてもデータを保持可能なように不揮発性メモリ(EEPROM、フラッシュメモリ等)で構成されている。設定記憶部9には、仮想連携機能を利用(有効化)するか否かの設定データ、仮想連携機能に含まれる種々の機能を利用(有効化)するか否かの設定データ、適用する通行料金の車種区分を特定する車種データなどが記憶されている。また、データ記憶部10(記憶手段に相当)には、通行料金と利用日時と利用区間とを含むETCゲートの通過に伴うETCシステムの利用履歴データ(利用履歴情報に相当)が記憶されている。
【0026】
次に、図2ないし図6も参照しながらカーナビゲーション装置1の仮想連携機能について説明する。
カーナビゲーション装置1の仮想連携機能とは、カーナビゲーション装置1と車両内に設置されているETC車載器11とが接続(連携)されていない状態であっても、ETC車載器11と接続(連携)されたカーナビゲーション装置が実行可能な種々の連携機能(以下、実連携機能と称す)を擬似的に実行する機能である。ここでの仮想連携機能とは、例えば以下の(1)から(4)の機能である。
(1)ETC割り込み表示/音声案内
(2)ETCカード未挿入警告表示/音声案内
(3)ETCカード抜き忘れ警告表示/音声案内
(4)ETC利用履歴表示/音声案内
【0027】
カーナビゲーション装置1は、ETC車載器11と接続されていないため、車両内にETC車載器11が設置されているか否かを判定できない。そこで、ユーザは、報知部4の画面表示を見ながら操作部3を操作して、仮想連携機能の利用の要否を設定する必要がある。図2は、この仮想連携機能の利用の要否設定画面の表示例を示している。制御部2は、入力された要否データを設定記憶部9に記憶する。
【0028】
カーナビゲーション装置1は、ETC車載器11と接続されている場合、ETC車載器11から実際の料金データを受信して表示する。これに対し、ETC車載器11と接続されていない仮想連携の場合には、有料道路料金データの未更新やETC割引サービスの終了などにより、実際の通行料金が正しく得られない場合が生じ得る。そこで、「ETC仮想連携」を「する」に設定すると、制御部2は、図2に示すように画面に「ETC仮想連携設定しました。料金データは実際のデータと異なる場合があります。」との注意メッセージを表示するとともに音声出力し、仮想連携機能部5は仮想連携機能の実行を開始する。一方、「ETC仮想連携」を「しない」に設定すると、制御部2は、画面に「ETC仮想連携解除しました。」と表示するとともに音声出力し、仮想連携機能部5は仮想連携機能の実行を停止する。
【0029】
図3は、仮想連携機能に含まれる各機能の利用の要否設定画面の表示例を示している。ユーザは、この報知部4の画面表示を見ながら操作部3により各機能の利用の要否を設定することができる。以下、上記(1)から(4)の各機能について具体的に説明する。
【0030】
(1)ETC割り込み表示/音声案内
仮想連携機能部5は、車両がETCゲートを通過したと判定すると、有料道路料金データを参照して通行料金を計算し、その計算した通行料金の情報を現在の表示または音声出力に割り込ませて優先的にユーザに報知する。実連携機能ではETC車載器11の故障、ETCカード12の読み取りエラー等も報知されるが、仮想連携ではETC車載器11と接続されていないため、カーナビゲーション装置1はこうした故障、エラー等の報知を行わない。
【0031】
図4は、ETC割り込み表示処理/音声案内を示すフローチャートである。制御部2は、ステップS1において、設定記憶部9に記憶されている設定データに基づいて仮想連携機能が有効か否かを判断し、有効である(YES)と判断するとステップS2に移行する。無効(NO)の場合には、有効化されるまでステップS1の判断処理を繰り返す。
【0032】
仮想連携機能部5は、ステップS2において、位置検出部7から車両の現在位置を入力するとともに、外部記憶媒体13からETCゲートの設置位置データを入力し、車両の現在位置がETCゲートの設置位置(料金所の位置)に一致するか否かを判断する。一致する場合つまり車両が料金所を通過した場合にはステップS3に移行し、車両が料金所とは異なる位置にある場合にはステップS1に戻る。
【0033】
続いて、ステップS3において、車両が停止することなくETCゲートの設置位置(料金所の位置)を通過したか否かを判断する。車両が停止することなく料金所を通過した場合(YESの場合)には、車両がETCゲートを通過したと判断してステップS4に移行し、車両が料金所で停止した場合(NOの場合)には、車両が一般ゲート(非ETCゲート)を通過したと判断してステップS9に移行する。なお、ステップS3、S4の処理はナビゲーション部8が実行してもよい。
【0034】
仮想連携機能部5は、ステップS4において、通過したETCゲートが入口ゲート(入口料金所)か否かを判断する。入口ゲートの場合にはステップS7に移行して入口課金か否かを判断し、入口課金の場合には後述するステップS5においてユーザへの報知処理を実行する。また、出口課金の場合には、ステップS8に移行して入口でETCゲートを通過した旨をRAM(電池でバックアップされたもの)に記憶する。
【0035】
通過したETCゲートが出口ゲートである場合および入口課金制の入口ゲートである場合には、ステップS5において図5に示すユーザへの報知処理を実行する。ただし、入口課金制の出口ゲートの場合には、既に報知処理が終了しているのでステップS5を飛ばしてステップS6に移行する。
【0036】
料金計算処理部6は、図5に示すステップS21において、外部記憶媒体13から入力した有料道路料金データ、ゲートの通過日時、設定記憶部9から読み出した車種データなどに基づいて、ETC割引も考慮した通行料金を計算する。仮想連携機能部5は、報知部4の画面に対するETC仮想連携情報の割込表示機能が有効に設定されている場合、画面に通行料金を表示する(ステップS22、S23)。さらに、報知部4を介したETC仮想連携情報の音声案内機能が有効に設定されている場合、通行料金を音声案内する(ステップS24、S25)。これら、割込表示機能と音声案内機能の利用の要否は、ユーザが図3に示す画面表示を見ながら操作部3により設定可能である。
【0037】
ユーザへの報知処理(ステップS5)が終了すると、仮想連携機能部5は、ステップS6に移行して入口と出口の各ETCゲートの名称(利用区間)、ETCゲートの通過日時、通行料金などの利用履歴データをデータ記憶部10に書き込む。
【0038】
ところで、ETC割り込み表示を有効化していてもETCシステムを利用しない場合、或いは入口ゲートでETCゲートを通過したにもかかわらず出口ゲートで誤って一般ゲートに進入する場合がある。図4に示すステップS9〜S12は、こうした場合でも正しくETC割り込み表示/音声案内処理を行うために必要となる。
【0039】
仮想連携機能部5は、ステップS9において、通過した一般ゲートが入口ゲート(入口料金所)か否かを判断する。入口ゲートの場合にはステップS10に移行して入口課金か否かを判断し、入口課金の場合には(現金による料金支払いとなるため)処理をせず、出口課金の場合にはステップS11に移行して入口でETCゲートを通過していない旨をRAMに記憶する。
【0040】
一方、通過した一般ゲートが出口ゲートである場合にはステップS12に移行し、入口でETCゲートを通過したか否かを判断する。入口でETCゲートを通過した(YES)と判断した場合、ユーザはETCカードを料金所係員に渡して支払いをするため、仮想連携機能部5は、ステップS5に移行してETCを利用した場合の通行料金を計算しそれを報知する。入口でETCゲートを通過していない場合には、ETCを利用しない通常の通行であるため処理をしない。以上説明したステップS6、S8、S11、S12(NOの場合)の処理が終了すると、再びステップS1に移行する。
【0041】
(2)ETCカード未挿入警告表示/音声案内
ETC車載器11と接続されているカーナビゲーション装置は、車両のAccスイッチ(電源供給スイッチ)がオンになった時などにETC車載器11からETCカード12の挿入状態を受信し、それを画面表示または音声出力するようになっている。これに対し、ETC車載器11と接続されていないカーナビゲーション装置1は、ETC車載器11から上記挿入状態が得られない。そこで、カーナビゲーション装置1の仮想連携機能部5は、以下の(a)〜(d)の何れかの方法によりETCカード未挿入警告表示/音声出力を行う。ここでのETCカード未挿入警告表示/音声出力とは、例えば「ETC車載器にETCカードを挿入して下さい。」という表示/音声出力である。
【0042】
(a)Accスイッチがオフからオンにされる度に、ETCカード未挿入警告表示/音声出力を行う。
(b)Accスイッチがオフからオンにされた時、ナビゲーション部8の経路設定手段により有料道路を通る案内経路が設定されている場合、ETCカード未挿入警告表示/音声出力を行う。例えば、ユーザが経路設定を行った後で休憩のためにサービスエリアで車両から離れ、その後再び運転する場合において、車両から離れる際に抜き取ったETCカードの挿入忘れを未然に防止することができる。
【0043】
(c)ナビゲーション部8が経路検索を実行した時、その検索された案内経路に有料道路を通る経路が含まれている場合、ETCカード未挿入警告表示/音声出力を行う。これは、検索された有料道路を通る経路が案内経路として設定され、その場合にETCゲートを通過する可能性があるからである。実際に有料道路を通る経路が案内経路として設定された時にETCカード未挿入警告表示/音声出力を行う構成としてもよい。
(d)位置検出部7により検出される車両の現在位置と外部記憶媒体13から読み出したETCゲートの設置位置データとに基づいて、車両の進行方向に有料道路のゲートが存在すると判断した場合、ETCカード未挿入警告表示/音声出力を行う。これは、例えば車両が有料道路の入口への専用道を走行している時であり、必ず有料道路を通行するからである。
【0044】
仮想連携機能部5は、上記(a)〜(d)を単独で実行する他、これらを任意に組み合わせてETCカード未挿入警告表示/音声出力を行ってもよい。また、ETCカード未挿入警告表示/音声出力を1度実行すると、それ以降Accスイッチをオフするまでは実行を禁止するようにしてもよく、Accオン時は毎回実行し(c)と(d)の場合には1度のみの実行としてもよい。さらに、ETCカード未挿入警告表示/音声出力を実行するタイミングをユーザが任意に設定できる構成としてもよい。
【0045】
(3)ETCカード抜き忘れ警告表示/音声案内
ETC車載器11と接続されているカーナビゲーション装置は、車両のAccスイッチがオフされた時に、ETC車載器11にETCカード12が挿入されていることを条件として、ETCカードの抜脱を警告するようになっている。これに対し、ETC車載器11と接続されていないカーナビゲーション装置1は、ETC車載器11に対するETCカード12の挿入状態を検出できない。そこで、カーナビゲーション装置1の仮想連携機能部5は、Accスイッチのオフ時に、以下の(e)〜(h)の何れかの条件の下でETCカード抜き忘れ警告表示/音声案内を行う。ここでのETCカード抜き忘れ警告表示/音声案内とは、例えば「ETC車載器からETCカードを抜いて下さい。」という表示/音声出力である。
【0046】
(e)Accスイッチがオンからオフにされる度に、ETCカード抜き忘れ警告表示/音声案内を行う。
(f)位置検出部7により検出される車両の現在位置と外部記憶媒体13から読み出した地図データとに基づいて、Accスイッチがオンされた後有料道路を通行したか否かを判断し、有料道路を通行したと判断した場合にETCカード抜き忘れ警告表示/音声案内を行う。有料道路を通行した場合には、ETC車載器11にETCカード12が挿入されている可能性が高いためである。
【0047】
(g)データ記憶部10に記憶されている利用履歴データを読み出し、その利用履歴データに今回のAccスイッチのオンからオフまでの期間におけるETCシステムの利用履歴が存在する場合、ETCカード抜き忘れ警告表示/音声案内を行う。
(h)上述した(b)〜(d)の条件でETCカード未挿入警告表示/音声出力を行った場合にETCカード抜き忘れ警告表示/音声案内を行う。この場合には、ユーザがETCカード未挿入警告表示/音声出力に応じてETC車載器11にETCカード12を挿入した可能性が高いためである。
なお、ETCカード抜き忘れ警告表示/音声案内を実行するタイミングをユーザが任意に設定できる構成としてもよい。
【0048】
(4)ETC利用履歴表示/音声案内
ETC車載器11と接続されているカーナビゲーション装置は、ETC車載器11がETCカード12から読み出した利用履歴データを受信し、それを画面表示または音声出力するようになっている。これに対し、ETC車載器11と接続されていないカーナビゲーション装置1は、ETC車載器11からETCカード12の利用履歴データが得られない。そこで、カーナビゲーション装置1の仮想連携機能部5は、データ記憶部10に記憶されている車両の利用履歴データを読み出し、それを画面表示または音声出力する。
【0049】
図6は、このETC履歴表示の画面表示例を示している。ユーザが報知部4の画面表示を見ながら操作部3を操作して「ETC履歴表示 見る」を選択すると、仮想連携機能部5は、はじめの数秒間「この表示はETCカードの履歴では無く車両の履歴です。料金データは実際のデータと異なる場合があります。」との注意メッセージを表示し、その後、利用履歴データに基づいて利用日と料金の一覧を表示する。ユーザが各履歴データの右端に表示された「詳細」部分をタッチ操作等すると、当該選択されたデータについて利用区間と課金処理ゲートの通過時刻とを含んだ詳細な利用履歴を表示する。
【0050】
以上説明したように、本実施形態のカーナビゲーション装置1は、ETC車載器11と接続されていない状態でも、あたかもカーナビゲーション装置1と共通の接続規格を持つETC車載器が接続されている場合と同様の連携機能(仮想連携機能)を擬似的に実現することができる。その結果、両者を接続する機能を持たない安価なカーナビゲーション装置とETC車載器を提供できるとともに、ユーザは、カーナビゲーション装置とETC車載器の製造メーカを意識することなく機種を選択でき、機種選定の自由度が高まる。この仮想連携機能は、接続のための統一された規格が存在しない現状においては大変便利な機能である。
【0051】
仮想連携機能部5は、車両が停止することなくETCゲートの設置位置を通過したことを検出すると、車両がETCゲートを通過したと判定する。ETCゲートでは一般ゲート(非ETCゲート)に比べて渋滞が発生しにくいため、本検出方法によりほぼ確実にETCゲートの通過を検出できる。この場合、課金処理が行われるETCゲートを通過した時に計算した通行料金を報知するので、例えば有料道路の入口ゲートと出口ゲートでの二重の報知などの過剰な(余分な)情報によるユーザの混乱を防止することができる。
【0052】
料金計算処理部6は、ETCシステムの利用車両に対する通行料金の各種割引を含む料金データを用いて計算することにより、予め設定した車種の区分に応じた正確な通行料金を報知することができる。また、仮想連携機能が有効化されたときに報知される注意メッセージにより、ユーザは料金について若干の誤差が生じることを受容した上で仮想連携機能を利用するので、誤差が生じたときのカーナビゲーション装置1に対する信頼の低下を防ぐことができる。
【0053】
仮想連携機能部5は、ETCシステムの利用履歴データをデータ記憶部10に記憶し、その記憶した利用履歴データを報知部4の画面に表示するので、ユーザは、ETC車載器11よりも操作性のよいカーナビゲーション装置1を操作して利用履歴を確認することができる。
【0054】
仮想連携機能部5は、Accスイッチの状態、有料道路を通る案内経路の設定状態、経路探索の結果、車両進行方向など、車両自体、位置検出部7またはナビゲーション部8が有する機能を利用して有料道路を通行する可能性があるか否かを判断し、有料道路を通行する可能性がある場合にETCカード未挿入警告表示/音声案内を行う。これにより、ETC車載器11にETCカード12の挿入が必要となる可能性のある場合に、ユーザに対し挿入のし忘れを注意喚起することができる。
【0055】
仮想連携機能部5は、Accスイッチがオフされた時に、有料道路の通行履歴、ETCシステムの利用履歴、ETCカード未挿入警告の有無などに基づいて、ETC車載器11にETCカード12が挿入されている可能性があるか否かを判断し、可能性がある場合にETCカード抜き忘れ警告表示/音声案内を行う。これにより、必要な場合に極力限定して、ユーザに対しETCカード12の抜き忘れを注意喚起することができる。
【0056】
なお、本発明は上記し且つ図面に示す実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のように変形または拡張が可能である。
ナビゲーション装置は、上述した(1)〜(4)の仮想連携機能をそれぞれ単独で具備してもよく、任意に組み合わせて具備してもよい。
データ提供手段は、DVD、CDなどの外部記憶媒体13に限らず、メモリ、ネットワーク上のサーバなどであってもよい。
利用履歴データは、上述した項目に限られず、例えば割引適用情報、入口ゲートと出口ゲートの各通過日時などを含んでいてもよい。
【0057】
ETC課金情報記録媒体は、ETCカードに限られず、例えば通信機能を持つ携帯端末装置であってもよい。
設定記憶部9とデータ記憶部10は1つのメモリにより構成してもよく、さらに制御部2内のメモリと共通化してもよい。
仮想連携機能部5、料金計算処理部6およびナビゲーション部8は、CPUが実行する処理を各機能に分けて表したものであり、上述した動作説明の中で例えば仮想連携機能部5が実行する処理の一部を制御部2やナビゲーション部8が代わりに実行するものとしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】本発明の一実施形態であってカーナビゲーション装置を機能ブロックにより示す構成図
【図2】仮想連携機能の利用の要否設定画面を示す図
【図3】仮想連携機能に含まれる各機能の利用の要否設定画面を示す図
【図4】ETC割り込み表示処理/音声案内のフローチャート
【図5】ユーザ報知処理のフローチャート
【図6】ETC履歴の表示画面を示す図
【符号の説明】
【0059】
図面中、1はカーナビゲーション装置(ナビゲーション装置)、4は報知部(情報出力手段)、5はETC仮想連携機能部(ETCゲート通過判定手段、制御手段、有料道路通行判定手段)、7は位置検出部(位置検出手段)、8はナビゲーション部(経路探索手段、経路設定手段)、10はデータ記憶部(記憶手段)、11はETC車載器(車載装置)、12はETCカード(ETC課金情報記録媒体)、13は外部記憶媒体(データ提供手段)である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ETC(Electronic Toll Collection)システムの車載装置が有する機能のうちETCゲートの通過時における通行料金の課金処理機能を除く各種処理機能を擬似的に実現するナビゲーション装置であって、
車両の現在位置を検出する位置検出手段と、
有料道路の料金データおよびETCゲートの設置位置データを提供するデータ提供手段と、
前記位置検出手段により検出される車両の現在位置と前記データ提供手段により提供されるETCゲートの設置位置データとに基づいて、車両が停止することなくETCゲートの設置位置を通過したことを検出した場合に、当該車両がETCゲートを通過したと判定するETCゲート通過判定手段と、
ユーザに対し情報を出力する情報出力手段と、
前記ETCゲート通過判定手段により車両がETCゲートを通過したと判定された場合、前記データ提供手段により提供される有料道路の料金データに基づいて通行料金を計算し、その計算した通行料金の情報を前記情報出力手段を介して出力する制御手段とを備えていることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
前記制御手段は、通過したETCゲートが通行料金の課金処理が行われるETCゲートである場合に、前記計算した通行料金の情報を前記情報出力手段を介して出力することを特徴とする請求項1記載のナビゲーション装置。
【請求項3】
ETCシステムの利用履歴情報を記憶するための記憶手段を備え、
前記制御手段は、少なくとも前記計算した通行料金と利用日とを含むETCゲートの通過に伴うETCシステムの利用履歴情報を前記記憶手段に記憶し、出力要求に応じて前記記憶手段に記憶されているETCシステムの利用履歴情報を読み出して前記情報出力手段を介して出力することを特徴とする請求項1または2記載のナビゲーション装置。
【請求項4】
前記制御手段は、通過したETCゲートが出口課金制の有料道路の入口ゲートである場合、入口でETCゲートを利用したことを記憶し、その後出口ゲートを通過したと判定された時に前記ETCシステムの利用履歴情報を前記記憶手段に記憶することを特徴とする請求項3記載のナビゲーション装置。
【請求項5】
ETC(Electronic Toll Collection)システムの車載装置が有する機能のうちETCゲートの通過時における通行料金の課金処理機能を除く各種処理機能を擬似的に実現するナビゲーション装置であって、
地図データを提供するデータ提供手段と、
このデータ提供手段により提供される地図データに基づいて案内経路を設定する経路設定手段と、
ユーザに対し情報を出力する情報出力手段と、
電源の供給が開始された時に、既に前記経路設定手段により有料道路を通る案内経路が設定されていることを条件として、前記車載装置へのETC課金情報記録媒体の挿入を促すメッセージ情報を前記情報出力手段を介して出力する制御手段とを備えていることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項6】
ETC(Electronic Toll Collection)システムの車載装置が有する機能のうちETCゲートの通過時における通行料金の課金処理機能を除く各種処理機能を擬似的に実現するナビゲーション装置であって、
地図データを提供するデータ提供手段と、
このデータ提供手段により提供される地図データに基づいて案内経路を探索する経路探索手段と、
ユーザに対し情報を出力する情報出力手段と、
前記経路探索手段により案内経路が探索された時に、その検索された案内経路に有料道路を通る経路が含まれていることを条件として、前記車載装置へのETC課金情報記録媒体の挿入を促すメッセージ情報を前記情報出力手段を介して出力する制御手段とを備えていることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項7】
ETC(Electronic Toll Collection)システムの車載装置が有する機能のうちETCゲートの通過時における通行料金の課金処理機能を除く各種処理機能を擬似的に実現するナビゲーション装置であって、
車両の現在位置を検出する位置検出手段と、
地図データを提供するデータ提供手段と、
ユーザに対し情報を出力する情報出力手段と、
前記位置検出手段により検出される車両の現在位置と前記データ提供手段により提供される有料道路のゲートの設置位置データとに基づいて、車両の進行方向に有料道路のゲートが存在すると判断した場合に、前記車載装置へのETC課金情報記録媒体の挿入を促すメッセージ情報を前記情報出力手段を介して出力する制御手段とを備えていることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項8】
前記制御手段は、前記ETC課金情報記録媒体の挿入を促すメッセージ情報を出力した場合、電源の供給が停止された時に、前記車載装置からのETC課金情報記録媒体の抜脱を促すメッセージ情報を前記情報出力手段を介して出力することを特徴とする請求項5ないし7の何れかに記載のナビゲーション装置。
【請求項9】
前記データ提供手段は、有料道路の料金データおよびETCゲートの設置位置データを提供するように構成され、
車両の現在位置と前記データ提供手段により提供されるETCゲートの設置位置データとに基づいて、車両が停止することなくETCゲートの設置位置を通過したことを検出した場合に、当該車両がETCゲートを通過したと判定するETCゲート通過判定手段を備え、
前記制御手段は、前記ETCゲート通過判定手段により車両がETCゲートを通過したと判定された場合、前記データ提供手段により提供される有料道路の料金データに基づいて通行料金を計算し、その計算した通行料金の情報を前記情報出力手段を介して出力することを特徴とする請求項5ないし8の何れかに記載のナビゲーション装置。
【請求項10】
ETC(Electronic Toll Collection)システムの車載装置が有する機能のうちETCゲートの通過時における通行料金の課金処理機能を除く各種処理機能を擬似的に実現するナビゲーション装置であって、
車両の現在位置を検出する位置検出手段と、
地図データを提供するデータ提供手段と、
前記位置検出手段により検出される車両の現在位置と前記データ提供手段により提供される地図データとに基づいて、電源の供給が開始された後有料道路を通行したか否かを判定する有料道路通行判定手段と、
ユーザに対し情報を出力する情報出力手段と、
電源の供給が停止された時に、前記有料道路通行判定手段により有料道路を通行したと判定された場合、前記車載装置からのETC課金情報記録媒体の抜脱を促すメッセージ情報を前記情報出力手段を介して出力する制御手段とを備えていることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項11】
ETC(Electronic Toll Collection)システムの車載装置が有する機能のうちETCゲートの通過時における通行料金の課金処理機能を除く各種処理機能を擬似的に実現するナビゲーション装置であって、
車両の現在位置を検出する位置検出手段と、
有料道路のETCゲートの設置位置データを提供するデータ提供手段と、
前記位置検出手段により検出される車両の現在位置と前記データ提供手段により提供されるETCゲートの設置位置データとに基づいて、車両が停止することなくETCゲートの設置位置を通過したことを検出した場合に、当該車両がETCゲートを通過したと判定するETCゲート通過判定手段と、
ETCシステムの利用履歴情報を記憶するための記憶手段と、
ユーザに対し情報を出力する情報出力手段と、
前記ETCゲート通過判定手段により車両がETCゲートを通過したと判定された場合に少なくとも利用日時を含むETCシステムの利用履歴情報を前記記憶手段に記憶するとともに、電源の供給が停止された時に、当該電源の供給開始から供給停止までの期間におけるETCシステムの利用履歴情報が前記記憶手段に記憶されている場合、前記車載装置からのETC課金情報記録媒体の抜脱を促すメッセージ情報を前記情報出力手段を介して出力する制御手段とを備えていることを特徴とするナビゲーション装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−40871(P2008−40871A)
【公開日】平成20年2月21日(2008.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−215678(P2006−215678)
【出願日】平成18年8月8日(2006.8.8)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】